JP2001309852A - 電気調理器 - Google Patents

電気調理器

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JP2001309852A
JP2001309852A JP2000129118A JP2000129118A JP2001309852A JP 2001309852 A JP2001309852 A JP 2001309852A JP 2000129118 A JP2000129118 A JP 2000129118A JP 2000129118 A JP2000129118 A JP 2000129118A JP 2001309852 A JP2001309852 A JP 2001309852A
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container
stirring
cooking
electric cooker
lid
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JP2000129118A
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English (en)
Inventor
Takahiro Oshita
孝博 大下
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調理物を撹拌しながら加熱でき、使い勝手と
安全性の向上を図った電気調理器を提供すること。 【解決手段】 調理物を種類に応じて最適条件で自動的
に撹拌しながら加熱することにより、人手をかけなくて
も底の焦げ付き,具の煮崩れ,泡立ち,煮こぼれ,茹で
ムラ等を防止し、上手に仕上げることができるととも
に、モータ13や撹拌部材22を本体12内に配設する
ことにより、蓋35の開閉や容器16の着脱等の取り扱
いを容易にし、モータ13のコストダウンと品質向上を
図ることができる。また、高温部を二重の筐体で覆うこ
とにより、火傷や感電等の不安全を防止できるととも
に、筐体もすっきりした形状にまとまるため、持ち運び
や収納等の使い勝手も向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカレー,シチュー,
ラーメンなどの液状調理物を、撹拌しながら加熱調理す
る調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カレー,シチュー,ラーメンなど
液状の調理物を調理する場合は、調理物を鍋に入れてガ
スコンロで加熱し、人手をかけて煮え具合を確認しなが
ら手動で火力調節や撹拌を行って、仕上げていた。
【0003】また、特開平7−136071号公報に示
されるように、調理物を撹拌しながら調理する撹拌機付
調理器も知られている。以下、その構成を図7に基づい
て説明すると、1は調理物を入れる鍋、2は鍋の上部開
口を覆う蓋、3は蓋2の上に取り付けられたモータ、4
は複数の撹拌羽根からなる撹拌部でモータ3により回転
され、シャフト5に取り付けられている。6は制御装
置、7は調理物の温度を検知する温度検知部、8は電磁
調理器、9はモータ3,制御装置6,温度検知部7,電
磁調理器8を接続するコードである。上記構成により、
加熱と撹拌を調理物の温度に応じて、制御装置により自
動的に行うものもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにガスコン
ロを使い人手をかけて調理する時は、カレーやシチュー
など粘度の高いものの場合、温度が均一になりにくく鍋
の底面に近いところだけで局部的に沸騰し底に焦げ付き
やすいため、手動で撹拌する必要があり労力が大変で、
長時間にわたり拘束され不便であり、撹拌の仕方が悪い
と具が煮崩れして上手に仕上がらないという課題があっ
た。また、ラーメンやうどんなどの具が多く粘度の低い
ものの場合は、火力調節や撹拌の仕方が悪いと、泡立っ
て煮こぼれしたり、麺の茹で具合にムラが生じて、上手
に仕上がらないという課題があった。 また、上記のよ
うな撹拌機付調理器は、撹拌しながら加熱を行うため、
調理人が付きっきりにならなくても鍋底への焦げ付きを
防止でき、調理時の負担が軽減されるが、蓋2に撹拌用
のモータ3と撹拌部4とシャフト5が取り付けられてい
るため、蓋2の重量が重く、下方に突出した撹拌部4が
鍋1に当たってじゃまになるとともに、各部を接続し外
部に引き回されている複数のコード9もじゃまになり、
蓋2の着脱操作が大変しづらいという課題があった。し
かも、調理後は鍋1や蓋2が高温になっているため、余
計大変で使い勝手が悪かった。また、調理中は鍋1や蓋
2がさらに高温になるが、ガスと異なり外観を見ただけ
では高温になっていることを感じにくく、かつ高温部が
外部に露出しているため、幼児はもちろん大人やコード
9も誤って高温部に触れやすく、火傷や感電の恐れがあ
り不安全であるとともに、モータ3が高温と蒸気で故障
しやすく、断熱や蒸気対策が必要であるという課題もあ
った。さらに、筐体の構成と形状が複雑で大きいため、
持ち運びや収納等の取扱いも悪く、使い勝手が悪いとい
う課題もあった。
【0005】本発明はこのような課題を解決するもの
で、調理物を撹拌しながら加熱でき、使い勝手と安全性
の向上を図った調理器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、調理物を加熱するヒータと温度検知部を具
備した調理室と、調理室に着脱自在に装着され、液体が
漏れないようシールされた回転軸を具備した容器と、容
器を開閉する着脱自在な容器蓋と、前記回転軸に着脱自
在に装着され固形材料を含む液状調理物を撹拌する撹拌
部材と、撹拌部材を回転させるモータと、モータやヒー
タ等への通電を制御する制御装置と、これらを覆う外郭
を構成する本体と、前記調理室を開閉する蓋とを備え、
モータを本体内の下部に配し、ヒータを容器の周囲に傾
斜させて配設し、前記容器蓋を上方に湾曲させて、その
略中央部に複数の孔を形成したものである。
【0007】これにより、調理物はその種類に応じて自
動的に撹拌されながら加熱され、調理物の温度をムラな
く均一に加熱できるため、人手をかけなくても底の焦げ
付き,具の煮崩れ,泡立ち,煮こぼれ,茹でムラ等を防
止し、上手に仕上げることができる。また、重いモータ
は本体内の下部に備え付けられ、撹拌部材は容器内に装
着されているため、蓋の開閉や容器の着脱が容易で取り
扱いやすいとともに、高温になるヒータや容器等の内蔵
物は本体と蓋で覆われるため、火傷の恐れがなく安全
で、筐体もすっきりしたコンパクトな形状にまとめるこ
とができ、使い勝手も向上することができる。さらに、
調理室底のヒータ設置とその断熱スペースが不要にな
り、調理室底面をすっきりした形状にできるため、調理
室をコンパクトにしお手入れしやすくできる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、調理物を加熱するヒータと温度検知部を具備した調
理室と、調理室に着脱自在に装着され、液体が漏れない
ようシールされた回転軸を具備した容器と、容器を開閉
する着脱自在な容器蓋と、前記回転軸に着脱自在に装着
され固形材料を含む液状調理物を撹拌する撹拌部材と、
撹拌部材を回転させるモータと、モータやヒータ等への
通電を制御する制御装置と、これらを覆う外郭を構成す
る本体と、前記調理室を開閉する蓋とを備え、モータを
本体内の下部に配し、ヒータを容器の周囲に傾斜させて
配設し、前記容器蓋を上方に湾曲させて、その略中央部
に複数の孔を形成したものであり、調理物は自動的に撹
拌されながらムラなく加熱されるため、人手をかけなく
ても焦げ付きなく上手に仕上げることができるととも
に、モータや撹拌部材が本体内や容器内に配されるた
め、蓋の開閉や容器の着脱が容易で取り扱いやすくでき
る作用を有する。
【0009】また、高温部が本体と蓋で覆われ筐体がす
っきりしたコンパクトな形状になるため、火傷の防止と
使い勝手の向上が図れるとともに、調理室底面がすっき
りした形状になるため、調理室をお手入れしやすくなる
という作用も有する。
【0010】請求項2に記載の発明は、撹拌部材を容器
の軸に装着される軸嵌合部と平板で形成される撹拌部と
で構成し、撹拌部を軸嵌合部より平板を容器の底面と側
面の近傍に略平行に延出した略L字状に形成したもので
あり、調理中高温になる容器の底面や側面の近傍が撹拌
されるため、粘度の高い液状調理物でも局部的な沸騰を
抑えて温度を均一にし、底の焦げ付きや調理物の加熱ム
ラを防止できるという作用を有する。
【0011】請求項3に記載の発明は、撹拌部材を容器
の軸に装着される軸嵌合部と丸棒で形成される複数の撹
拌部とで構成し、撹拌部のひとつは軸嵌合部より丸棒を
容器の外周に向けて容器の底面近傍に延出し、他のひと
つは軸嵌合部より丸棒を容器の外周に向けて液状調理物
の液面近傍に延出して形成したものであり、ラーメンや
うどんのように麺等の具が多く粘性が低いものでも、調
理物の底側と液面側を横断的に撹拌部が適度に麺を絡ま
せながら、麺の間を滑るように撹拌できるため、麺全体
が自転することなく調理物を均一に撹拌できるという作
用を有する。
【0012】請求項4に記載の発明は、撹拌部材を容器
の軸に装着される軸嵌合部と丸棒で形成されるひとつま
たは複数の撹拌部とで構成し、撹拌部は軸嵌合部より丸
棒を容器の外周に向けて延出し、その先端部を上下方向
に曲げて略L字状に形成したものであり、ラーメンやう
どんでも、調理物を縦断的に撹拌部が適度に麺を絡ませ
ながら、麺の間を滑るように撹拌できるため、麺全体が
自転することなく調理物を均一に撹拌できるという作用
を有する。
【0013】請求項5に記載の発明は、容器の上方に材
料収納部を配し、材料収納部の下部を所定時刻に開閉し
て、調理の途中で容器内に材料が自動的に投入されるよ
うにしたものであり、調理の途中で材料を投入するため
に待機する必要がなくなるとともに、材料投入のタイミ
ングが遅れたり忘れたりすることもなくなるため、調理
人の労力を軽減し、材料投入の遅れや忘れによる失敗を
防止できるという作用を有する。
【0014】請求項6に記載の発明は、容器蓋の複数の
孔を設けた略中央部を凹形状に形成するとともに、凹形
状内の孔を50%以上の開口率で形成したものであり、
容器蓋の湾曲形状と略中央部の凹部によるスムーズな蒸
気排出により、泡立ちと煮こぼれを防止できる作用を有
する。また、孔を凹部に設けているため、調理中に容器
蓋を装着したまま孔の上方より材料を投入したり、泡立
ちや撹拌時の飛び散りで調理物が孔から外に出たりして
も、材料や調理物が凹形状の外にはみ出しにくく、凹部
の底に集約され孔から確実に容器内に投入されるという
作用も有する。
【0015】請求項7に記載の発明は、容器蓋の湾曲形
状下部を容器内側面より外周側に位置するように形成す
るとともに、前記湾曲形状下部の下方に位置する容器開
口部の上端に内側への傾斜面を形成したものであり、泡
立ちや撹拌時の飛び散りにより容器蓋内面に調理物が付
着しても、湾曲形状の外周下部に垂れ落ち、容器上端の
傾斜面を伝って容器内に戻るという作用を有する。
【0016】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図1〜図3にお
いて11はシャ−シで、板金で形成した本体12とモ−
タ13と調理室14と容器取付台15が取り付けられて
いる。調理室14の内部には、調理材料がセットされ着
脱自在な容器16と、ヒータ17と、調理室14内部の
温度を検知する温度検知部18が配設され、ヒータ17
は調理室14を貫通して外に配される接続端子19側を
上方に傾斜させ、容器16の周囲を囲むように碍子A2
0と碍子B21を介して調理室14に固定されている。
22はモータ13によって小プーリ23,ベルト24,
大プーリ25を介して回転され、調理物の撹拌を行う撹
拌部材で、容器16の回転軸26に嵌合される穴を具備
した軸嵌合部27と、容器16の底面と側面の近傍に略
平行に延出し、平板で略L字形に形成された撹拌部28
とで構成されている。
【0017】29は容器16の上部開口部を開閉する容
器蓋で、中央部に向け上方に湾曲させて形成されるとと
もに、中央部には複数の孔30を設け開口率が50%以
上の凹部31が形成され、湾曲形状の下部は容器16内
側面より外周側に位置するように形成され、下部の容器
16と当接する部分には複数の係止部32が設けられ、
容器16に着脱自在に装着される。33は容器16の両
側に回動自在に取り付けられた把手、34は容器蓋29
の湾曲形状下部の下方に位置する容器16の開口部上端
に形成された傾斜面で、内側に向けて傾斜させている。
35は調理室14を開閉する外蓋で、複数の排気孔36
を具備した内蓋37と、容器16の上方に配され調理の
途中で投入する材料を入れる材料収納部38と、材料を
投入する開閉弁39を具備している。
【0018】40は材料収納部38を開閉する収納蓋、
41はレバー42を介して開閉弁39を開閉するソレノ
イド、43は材料収納部38と一体的に設けられた排気
ダクトで、排気孔36の上方に配され、調理室14内の
蒸気を後方の排気口(図示せず)より外気へ排出してい
る。44は温度検知部18からの温度情報に基づいてモ
ータ13やヒータ17の通電を制御する制御装置で、カ
レー,シチュー,ラーメン,うどん等、各種の調理プロ
グラムを内蔵し、それぞれの調理物に応じて最適な加
熱,撹拌,保温等の動作を自動的に行う。また、制御装
置44は本体12と調理室14の間の内部スペースに内
蔵され、モータ13,ヒータ17,温度検知部18,ソ
レノイド41等の電装部品を接続する電線は、すべて本
体12の内部に配線され、外部に出ている電線は調理器
と電源を接続する電源コード(図示せず)のみである。
45は動作状態の表示や調理メニューの選択,調理スタ
−ト等を行う操作部材である。
【0019】以上のように構成された電気調理器につい
て、その作用を説明する。材料を容器16に入れ、調理
メニューを選んで調理をスタートすると、容器16の周
囲に傾斜させて配設されたヒータ17により、調理物は
広範囲にわたりムラなく加熱され、温度検知部18が所
定の温度に到達したことを検知すると、モータ13によ
り撹拌部材22が間欠的に回転され、調理物の撹拌を徐
々に始める。この時、撹拌部材22の回転は、具の煮崩
れや調理物の飛び散りが生じないように、回転数や回転
時間を設定している。また、加熱が進み調理物の温度が
上がるにつれて具が柔らかくなり、泡立ちによる煮こぼ
れや局部的な沸騰による焦げ付きが生じやすくなるた
め、自動的に撹拌部材22の回転時間を短くして撹拌の
強さを弱くするとともに、撹拌の頻度を増して調理物の
温度を均一にしている。
【0020】さらに、ラーメンやうどんを調理時する場
合は、材料収納部38に粉末スープを入れておけば、麺
が煮えてほぐれてくると、ソレノイド41により開閉弁
39が開閉され、落下した粉末スープは凹部31でこぼ
すことなく受けられ、孔30を介して自動的に容器16
内の調理物上に投入された後、撹拌されスープが出来上
がる。
【0021】また、加熱中に調理物から発生する蒸気
は、容器蓋29の湾曲形状により上方中央部に集めら
れ、凹部31に衝突しながら孔30から容器16の外へ
効率良く排出され、排気孔36と排気ダクト43を介し
て外気へ排出されるため、調理物の泡立ちや煮こぼれが
生じにくい。さらに、容器16へ材料を入れる際や、万
一の煮こぼれの際に、ヒータ17上に液体材料がこぼれ
ても、傾斜上方の接続端子19に至ることはなく、トラ
ッキングによる発熱や誤動作を防止している。最後に調
理が完了すると、使用者にブザーで報知するとともに、
調理物が冷めないように保温される。
【0022】以上のように本実施例によれば、調理物は
種類に応じて制御装置44により最適条件で自動的に撹
拌されながら加熱されるため、人手をかけなくても底の
焦げ付き,具の煮崩れ,泡立ち,煮こぼれ,茹でムラ等
を防止し、上手に仕上げることができる。また、重量の
重いモータ13は本体12内の下部に配され、撹拌部材
22は容器16内に装着されるため、外蓋35の開閉や
容器16の着脱が容易で、取り扱いがしやすくなるとと
もに、モータ13に熱や蒸気がかからなくなり、断熱や
防湿対策を施さなくても故障しなくなる。
【0023】さらに、高温になるヒータ17や容器16
等の内蔵物は、本体12と調理室16及び外蓋35と内
蓋37で二重に覆われるため、誤って人やコードが高温
部に触れることはなくなり、火傷や感電等の不安全の発
生を防止することができるとともに、筐体もばらばらに
ならず、すっきりした簡素な形状にまとめることができ
るため、持ち運びや収納がしやすくなり使い勝手も向上
できる。しかも、接続端子19を上方に向けヒータ17
を傾斜させて容器16周囲に配することにより、容器1
6を広範囲に加熱でき調理物の加熱ムラを低減できると
ともに、煮こぼれ等で液体材料がヒータ17上にこぼれ
ても、上方に伝って接続端子19や制御装置44等の充
電部を濡らすことはなく、トラッキングによる発熱や誤
動作を防止できる。また、調理室14底のヒータ設置と
断熱のスペースが不要になるため、調理室14をコンパ
クトにし底面をすっきりした形状にでき、煮こぼれ等の
お手入れもしやすくなる。
【0024】また、撹拌部28を容器16の底面と側面
の近傍に略平行に延出した略L字状に形成することによ
り、調理中高温になりやすい容器16の底面や側面の近
傍が特によく撹拌され、粘度の高い液状調理物でも局部
的な沸騰を抑え温度を均一にできるため、底の焦げ付き
や調理物の加熱ムラを防止でき、上手に仕上げることが
できる。
【0025】さらに、容器16上方に材料収納部38を
配し、調理中に開閉弁39を開閉して材料を自動的に投
入することにより、ラーメンやうどんの粉末スープのよ
うに、調理の途中で材料を投入するために待機する必要
がなくなるとともに、材料投入のタイミングが遅れたり
忘れたりすることもなくなるため、調理人の労力を軽減
し、材料投入の遅れや忘れによる失敗を防止して、簡単
かつ上手にラーメンやうどん等を作ることができる。
【0026】また、容器蓋29を上方に湾曲させ、中央
部に複数の孔30を設けて開口率を50%以上にした凹
部31を形成することにより、調理中に調理物から発生
する蒸気は、容器蓋29の上方への湾曲形状により上方
中央部に集約され、凹部31に衝突しながら孔30から
容器16の外へ効率良くスムーズに排出され、排気孔3
6と排気ダクト43を介し外気へ排出されるため、調理
物の泡立ちや煮こぼれの発生を防止できる。さらに、調
理中に容器蓋29を装着したまま孔30の上方より材料
を投入したり、泡立ちや撹拌時の飛び散りで調理物が孔
30から外に出たりしても、材料や調理物が凹部31の
外にはみ出すことはなく、凹部31の底に集約され孔3
0から確実に容器16内に投入されるため、調理中の容
器蓋29の着脱が不要になり使い勝手が向上するととも
に、調理室14のお手入れの手間を軽減できる。
【0027】また、容器蓋29の湾曲形状下部を容器1
6内側面より外周側に位置させることにより、撹拌時に
上方に飛び散りが生じても、容器蓋29天面の湾曲形状
に当たって内側に跳ね返るため外に漏れることはなく、
湾曲形状下部の下方に位置する容器16開口部の上端に
内側への傾斜面34を形成することにより、泡立ちや飛
び散りで容器蓋29内面に調理物が付着しても、湾曲形
状により外周下部に垂れ落ち、容器16上端の傾斜面3
4を伝って容器内に戻るため、調理室14が汚れにく
く、お手入れの手間を軽減できる。
【0028】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について、図4を参照しながら説明する。図4におい
て、51は回転軸52を具備した容器、53は容器51
中の調理物を撹拌する撹拌部材で、回転軸52に装着さ
れる軸嵌合部54と、丸棒で形成される複数の撹拌部5
5とで構成され、56は軸嵌合部54より容器51外周
に向けて容器51の底面近傍に延出された下撹拌部、5
7は軸嵌合部54より容器51外周に向けて液状調理物
の液面近傍に延出された上撹拌部である。
【0029】上記のように撹拌部55を丸棒で形成する
ことにより、ラーメンやうどんのように麺等の具が多く
粘性が低いものでも、撹拌部55が適度に麺を絡ませな
がら麺の間を滑るように撹拌できるため、麺全体が自転
することなく調理物を撹拌することができる。また、下
撹拌部56と上撹拌部57の複数の撹拌部55により、
底側の部分と液面側の部分を同時に横断的に撹拌できる
ため、効率よく短時間で具を傷めることなく均一に撹拌
でき、茹でムラなく上手に仕上げることができる。
【0030】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について、図5を参照しながら説明する。図5におい
て、61は容器中の調理物を撹拌する撹拌部材で、回転
軸に装着される軸嵌合部62と、丸棒で形成される複数
の撹拌部63で構成されている。撹拌部63は軸嵌合部
62より容器外周に向けて延出し、その先端部を上方に
曲げて略L字状に形成され、丸棒の長さやその曲げ位置
はそれぞれ変えて形成されている。
【0031】上記のように撹拌部63を丸棒で形成する
ことにより、ラーメンやうどんのような麺類もムラなく
撹拌できるとともに、丸棒の長さや曲げ位置を変えた複
数の撹拌部63により、調理物の各部を同時に縦断的に
撹拌できるため、短時間で具を傷めることなく均一に撹
拌でき、上手に仕上げることができる。
【0032】また、図6は他の実施例を示し、71は撹
拌部材で、軸嵌合部72と丸棒で形成される複数の撹拌
部73で構成され、撹拌部73の先端はあるものは上方
に、またあるものは下方に曲げて略L字状に形成され、
丸棒の長さや曲げ位置や曲げ角度や取付位置の高さをそ
れぞれ変えて形成されている。上記構成により、図5の
実施例と同様に短時間で均一に撹拌できるが、この実施
例は撹拌部73の取付高さを変えることにより、縦断的
な撹拌に加えて調理物の高,中,低各層の横断的撹拌も
同時に行われるため、より効率よく均一に撹拌すること
ができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、調理物は
その種類に応じて制御装置により最適条件で自動的に撹
拌されながら加熱されるため、人手をかけなくても底の
焦げ付き,具の煮崩れ,泡立ち,煮こぼれ,茹でムラ等
を防止し、上手に仕上げることができるとともに、モー
タや撹拌部材を本体内に配設することにより、蓋の開閉
や容器着脱等の取り扱いが容易になり、モータへも熱や
蒸気がかからなくなり、コストダウンと品質の向上を図
ることができる。また、高温になるヒータや容器を二重
の筐体で覆うことにより、火傷や感電等の不安全の発生
を防止できるとともに、筐体もばらばらにならずすっき
りした形状にまとまるため、持ち運びや収納がしやすく
なり使い勝手も向上できる。さらに、ヒータを傾斜させ
て容器周囲に配することにより、容器を広範囲に加熱し
調理物の加熱ムラを低減でき、液体材料がヒータ上にこ
ぼれてもトラッキングによる発熱や誤動作を防止できる
とともに、調理室底のヒータ設置と断熱スペースが不要
になり、調理室をコンパクトにし底面をすっきりした形
状にでき、煮こぼれ等のお手入れもしやすくなる。
【0034】請求項2記載の発明によれば、撹拌部を容
器の底面と側面の近傍に略平行に延出した略L字状に平
板で形成することにより、調理中高温になりやすい容器
の底面や側面の近傍が特によく撹拌され、粘度の高い液
状調理物でも局部的な沸騰を抑え温度を均一にできるた
め、底の焦げ付きや調理物の加熱ムラを防止でき、上手
に仕上げることができる。
【0035】請求項3記載の発明によれば、撹拌部を丸
棒で形成することにより、ラーメンやうどんのように麺
等の具が多く粘性が低いものでも、撹拌部が適度に麺を
絡ませながら麺の間を滑るように撹拌できるため、麺全
体が自転することなく調理物の温度を均一にできるとと
もに、取付高さを変えた複数の撹拌部により、底部と液
面部が同時に横断的に撹拌され、効率よく短時間で具を
傷めることなく均一に撹拌できるため、焦げ付きや茹で
ムラなく上手に仕上げることができる。
【0036】請求項4記載の発明によれば、先端を上下
方向に曲げた丸棒の撹拌部を複数設け、それぞれの丸棒
の長さや曲げ位置を変えて形成することにより、ラーメ
ンやうどんでも各部が同時に縦断的に撹拌され、短時間
で具を傷めることなく均一に撹拌できるため、茹でムラ
なく上手に仕上げることができる。さらに、撹拌部の取
付高さを変えることにより、縦断的な撹拌に加えて高,
中,低各層の横断的撹拌も同時に行われるため、より効
率よく均一に撹拌することができる。
【0037】請求項5記載の発明によれば、容器上方に
材料収納部を配し、調理中に開閉弁を開閉して材料を自
動的に調理物上に投入することにより、ラーメンやうど
んの粉末スープのような材料を、調理の途中で投入する
ために待機する必要がなくなるとともに、材料投入のタ
イミングが遅れたり忘れたりすることもなくなるため、
調理人の労力を軽減し、材料投入の遅れや忘れによる失
敗を防止して、簡単かつ上手にラーメンやうどん等を作
ることができる。
【0038】請求項6記載の発明によれば、容器蓋を上
方に湾曲させ、中央部に複数の孔を設けて開口率を50
%以上にした凹部を形成することにより、蒸気が効率良
く容器外へ排出されるため、調理物の泡立ちや煮こぼれ
を防止できるとともに、調理中に容器蓋を装着したまま
孔の上方より材料投入したり、泡立ちや飛び散りで調理
物が孔から外に出たりしても、材料や調理物は凹部で拾
われ底に集約されて、孔から確実に容器内に投入される
ため、調理中の容器蓋の着脱が不要になり、使い勝手の
向上と調理中の材料自動投入を実現するとともに、容器
外への漏れを防ぎ調理室のお手入れの手間を軽減でき
る。
【0039】請求項7記載の発明によれば、容器蓋の湾
曲形状下部を容器内側面より外周側に位置させるととも
に、湾曲形状下部の下方に位置する容器開口部の上端に
内側への傾斜面を形成することにより、撹拌時に飛び散
りが生じても、容器蓋の湾曲形状に当たって内側に跳ね
返り、泡立ちや飛び散りで容器蓋内面に調理物が付着し
ても、湾曲形状により外周下部から容器上端の傾斜面を
伝って容器内に戻るため、外への調理物の漏れを防止で
き、お手入れの手間を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における電気調理器の断
面図
【図2】同電気調理器における容器と容器蓋の嵌合部の
詳細断面図
【図3】同電気調理器における容器と容器蓋の斜視図
【図4】本発明の第2の実施例における電気調理器の容
器の部分断面図
【図5】本発明の第3の実施例における電気調理器の撹
拌部材の斜視図
【図6】同電気調理器における他の撹拌部材の斜視図
【図7】従来の電気調理器の断面図
【符号の説明】
12 本体 13 モータ 14 調理室 16 容器 17 ヒータ 18 温度検知部 22 撹拌部材 26 回転軸 27 軸嵌合部 28 攪拌部 29 容器蓋 30 孔 31 凹部 34 傾斜面 35 外蓋 38 材料収納部 44 制御装置 51 容器 52 回転軸 53 攪拌部材 54 軸嵌合部 55 攪拌部 61 攪拌部材 62 軸嵌合部 63 攪拌部 71 攪拌部材 72 軸嵌合部 73 攪拌部
フロントページの続き Fターム(参考) 4B053 AA01 BA12 BA20 BB02 BC12 BE04 BE13 BF03 BF14 BJ03 BJ12 BK24 BK25 BK26 BL07 BL20 4B055 AA12 BA26 BA35 BA56 BA63 BA69 CA02 CA09 CA22 CA24 CA25 CB07 CB08 CC04 CC28 CC37 CD02 CD59 DA03 DB03 DB14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調理物を加熱するヒータと温度検知部を具
    備した調理室と、調理室に着脱自在に装着され、液体が
    漏れないようシールされた回転軸を具備した容器と、容
    器を開閉する着脱自在な容器蓋と、前記回転軸に着脱自
    在に装着され固形材料を含む液状調理物を撹拌する撹拌
    部材と、撹拌部材を回転させるモータと、モータやヒー
    タ等への通電を制御する制御装置と、これらを覆う外郭
    を構成する本体と、前記調理室を開閉する蓋とを備え、
    モータを本体内の下部に配し、ヒータを容器の周囲に傾
    斜させて配設し、前記容器蓋を上方に湾曲させて、その
    略中央部に複数の孔を形成した電気調理器。
  2. 【請求項2】撹拌部材を、容器の軸に装着される軸嵌合
    部と、平板で形成される撹拌部とで構成し、前記撹拌部
    は軸嵌合部より平板を容器の底面と側面の近傍に略平行
    に延出した略L字状に形成した請求項1記載の電気調理
    器。
  3. 【請求項3】撹拌部材を容器の軸に装着される軸嵌合部
    と丸棒で形成される複数の撹拌部とで構成し、撹拌部の
    ひとつは軸嵌合部より丸棒を容器の外周に向けて容器の
    底面近傍に延出し、他のひとつは軸嵌合部より丸棒を容
    器の外周に向けて液状調理物の液面近傍に延出して形成
    した請求項1記載の電気調理器。
  4. 【請求項4】撹拌部材を、容器の軸に装着される軸嵌合
    部と、丸棒で形成されるひとつまたは複数の撹拌部とで
    構成し、前記撹拌部は軸嵌合部より丸棒を容器の外周に
    向けて延出し、その先端部を上下方向に曲げて略L字状
    に形成した請求項1記載の電気調理器。
  5. 【請求項5】容器の上方に材料収納部を配し、材料収納
    部の下部を所定時刻に開閉して、調理の途中で容器内に
    材料が自動的に投入されるようにした請求項1記載の電
    気調理器。
  6. 【請求項6】容器蓋の複数の孔を設けた略中央部を凹形
    状に形成するとともに、凹形状内の孔を50%以上の開
    口率で形成した請求項1または請求項5記載の電気調理
    器。
  7. 【請求項7】容器蓋の湾曲形状下部を容器内側面より外
    周側に位置するように形成するとともに、前記湾曲形状
    下部の下方に位置する容器開口部の上端に内側への傾斜
    面を形成した請求項1記載の電気調理器。
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