JP2021151386A - 飲料製造装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、本発明は、飲料に食感付けを行うことができる飲料製造装置を提供することを課題とする。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
まず、本実施例の課題について説明する。本件の背景技術として、特開2019−76782号公報(特許文献1)、特開2016−112254号公報等を挙げることができる。
しかし、これらの背景技術では、飲料を作るための水の容器と、製造後の飲料を貯留する容器とが別体であり、液体が様々な経路を通過して飲料の抽出が行われるため、使用後に洗浄が必要な部品の点数が多くなるという不具合がある。
また、前記の背景技術では、飲料を抽出することはできても、その飲料に食感付けを行うことができないという不具合がある。
そこで、製造した飲料に食感付けを行うことができるようにしたい。
飲料製造装置1は、本体10と、例えばカップ状の容器2(本体カップ)を備えている。容器2は本体10の上部に設けられたカップ状の加熱装置3(加熱カップ)に対して着脱自在である。容器2は加熱装置3の内部の形状に合っている。加熱装置3内にはヒータ4(図4)が内蔵されていて、容器2、ひいては容器2内の内容物を加熱することができる。蓋体2aは、容器2の上部の開口を閉塞する部材である。その上面中央には取っ手2cが設けられている。
図2Aは、保持部5の斜視図、図2Bは同上面図、図2Cは同側面図、図2Dは同縦断面図である。保持部5の本体部5aの上部は被抽出物を支持する窪み5bをなし、その中央部には底部まで貫通する孔5cが形成されている。窪み5bの上面は孔5cに向かって下り傾斜した傾斜部5dをなしている。本体部5aの孔5cを取り囲む外周部は、密閉された空洞となっており、浮き5e(浮上装置)を形成する。保持部5は、その本体部5a上部の両端部をかけ渡すようにアーチ状の支持部材5fを備えている。支持部材5fの頂部からは、円柱状のガイド部材5gが上側に延出するように設けられている。ガイド部材5gは図1に示す蓋体2aの孔2bに挿通して、保持部5の動きをガイドする。
容器2に被抽出物を保持した保持部5と水とを投入して、加熱装置3にセットして、操作パネル31によりモードAの運転の実行を指示することによって図5の処理が開始する。これによって、制御部36は、ヒータ4による容器2の加熱が開始し(S10)、容器2内の温度が上昇する。制御部36は、温度センサ32の検出温度が所定の設定温度になるまで(S11のYes)、加熱を継続し(S11のNo,S12)、容器2内の温度を上昇させていく。温度センサ32の検出温度が所定の設定温度になると(S11のYes)、制御部36は、その設定温度での保温を開始する(S13)。すなわち、制御部36は、温度センサ32の検出温度が設定温度を維持するようにヒータ4をフィードバック制御する。そして、制御部36は、この保温時間が所定の設定時間に達するまで(S14のYes)、当該保温を継続する(S14のNo)。なお、S10からS14のYesとなるまでの期間、制御部36は、円板7、ひいては保持部5を間欠的に又は連続的に緩く回転させて、容器2内の温度ムラを解消させるようにしてもよい。
そこで、制御部36は、図9Bに示すように、円板7を正方向に回転させては停止し、再度正方向に回転させる間欠的な回転を円板7に行わせる。あるいは、制御部36は、図9Cに示すように、円板7を正方向に回転させては停止し、今度は逆方向に回転させて停止し、再度正方向に回転させるといった間欠的な回転を円板7に行わせる。この図9B又は図9Cの制御を行えば、円板7が停止する時間帯があるので、その前にマドラー21が脱調していても、当該時間帯で第1磁石8と第2磁石24とが引き合って脱調が解消されるので、マドラー21が停止しても再度回転させることができる。
また、図9A、図9Bにおいて、グラフが右肩上がり又は右肩下がりの時間帯は、円板7の回転速度を正回転方向又は逆回転方向に徐々に上昇させている時間帯である。よって、円板7が高速回転に向かう間の時間、マドラー21が脱調してしまうことを防止することができる。
そして、制御部36は、操作パネル31のメッセージの表示やユーザの端末装置へのメッセージの送信によって、ユーザに指示を出す(S38)。この指示は、保持部5を容器2から取り出すこと、補助剤となる乾燥卵白を容器2内に投入すること、及びマドラー21(図3)の容器2内へのセットである。また、制御部36は、ユーザが当該操作を行ったか否かを判断する(S39)。この判断は、前記の指示で、当該指示内容を実行したときに操作パネル31で所定の操作を行うように促し、当該操作パネル31の操作がなされたときに、制御部36は、ユーザが保持部5を容器2から取り出す等の操作を行ったと判断する(S39のYes)。なお、冷却してから(S35,S36)卵白を投入するのは(S38)、卵白はたんぱく質を多く含むので、飲料が高温の状態で投入されると卵白が凝固を起こしてしまうからである。
さらに、保持部5は、飲料中を浮上した当該保持部5に保持されている被抽出物の周囲の飲料を流出させる孔5cを備えているので、被抽出物から成分を抽出した後の保持部5、被抽出物の水切りが自然に行える。
また、モードB〜Dでは、所定温度を検出したときに飲料に補助剤を投入するようにユーザに指示等するので(S26,S38,S58)、補助剤の添加により食感を変えた飲料を製造することができる。また、モードEでは、温度にかかわらず飲料の水出しが終わったときに飲料に補助剤を投入するようにユーザに指示等するので(S74)、やはり補助剤の添加により食感を変えた飲料を製造することができる。
モードCでは(図10参照)、飲料が設定温度まで冷えてから(S35,S36)、乾燥卵白を飲料に投入するので(S38)、卵白の凝固を防止して、泡立った食感の飲料を製造することができる。
モードB〜Eでは、モードに応じて、使用する補助剤の種類と投入タイミングを変えている(S26,S38,S58,S74)。よって、モードごとに適切な補助剤を適切なタイミングで投入することができる。
モードBでは、飲料に半固形状(例えばゼリー状)の食感を与える。この際、マドラー21の回転は低速モードで行うことで、完成した飲料の見た目が悪くなるのを防止することができる。
保持部5Aは、上面視円形のカゴ状の部材である。その本体部であるカゴ5A1の内部には、被抽出物が収納され、この被抽出物が保持される。カゴ5A1の上部の一端から他端までかけ渡すように細板状の支持部材5A2が設けられ、支持部材5A2の長手方向中央からは円柱状のガイド部材5A3が上側に向かって延出している。ガイド部材5A3の上端部からは係止部材5A4が水平方向に張り出している。
また、上記の各処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又はICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
2 容器(本体カップ)
3 加熱装置(加熱カップ)
5,5A 保持部
5c 孔
5d 傾斜部
5e 浮き(浮上装置)
6 モータ(可変装置、攪拌装置)
7 円板(可変装置)
8 第1磁石(可変装置、攪拌装置)
9 第2磁石(可変装置、攪拌装置)
11 ヒートシンク(冷却装置)
12 冷却ファン(冷却装置)
21 マドラー(攪拌装置)
32 温度センサ
35 選択受付部
36 制御部
51 コイルばね(付勢部材、浮上装置)
Claims (7)
- 飲料を保持する容器と、
前記飲料を加熱する加熱装置と、
前記飲料の温度を検知する温度センサと、
前記飲料を攪拌する攪拌装置と、
前記飲料を加工する複数のモードからユーザの選択を受け付ける選択受付部と、
前記選択受付部で所定のモードが選択されたときは、前記温度センサが所定温度を検出したときに前記飲料に補助剤を投入し又はユーザに投入するように指示する制御部とを備えていることを特徴とする飲料製造装置。 - 前記攪拌装置は、
マドラーと、
前記マドラーの下方に設けられた第1磁石と、
前記第1磁石の下方に位置する第2磁石が設けられた回転する円板と、
前記円板を回転させて前記第1磁石と前記第2磁石との位置関係を可変する可変装置とを備え、
前記制御部は、前記円板を間欠的に回転させることを特徴とする請求項1に記載の飲料製造装置。 - 前記制御部は、前記選択受付部で第1モードが選択されたときは、前記温度センサによる検出温度が所定値以下となったときに前記飲料に補助剤を投入し又はユーザに投入するように指示し、この後、前記攪拌装置で前記飲料の攪拌を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の飲料製造装置。
- 前記制御部は、前記選択受付部で第2モードが選択されたときは、前記温度センサによる検出温度が所定値以下となったときに前記飲料に補助剤を投入し又はユーザに投入するように指示し、この後、前記攪拌装置で前記飲料の攪拌を行い、その後、当該攪拌装置による攪拌を停止又は維持して前記加熱装置で前記飲料を加熱することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかの一項に記載の飲料製造装置。
- 前記制御部は、前記選択受付部でいずれのモードが選択されるかによって、投入し又は投入するようユーザに指示する前記補助剤の種類と投入タイミングを変えることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかの一項に記載の飲料製造装置。
- 前記制御部は、前記選択受付部で第3モードが選択されたときは、前記温度センサによる検出温度が所定値になったら、前記補助剤の投入又はユーザへの投入指示を行ってから又は行いつつ、前記攪拌装置により他のモードよりも低速で前記飲料を攪拌することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかの一項に記載の飲料製造装置。
- 前記飲料を冷却する冷却装置を備え、
前記制御部は、前記選択受付部で選択されたモードに応じて前記飲料を前記冷却装置で冷却することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかの一項に記載の飲料製造装置。
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- 2020-03-24 JP JP2020053010A patent/JP7290594B2/ja active Active
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