JP2001309314A - 画像信号変換装置、画像信号変換方法、およびそれを使用した画像表示装置 - Google Patents

画像信号変換装置、画像信号変換方法、およびそれを使用した画像表示装置

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JP2001309314A JP2000124794A JP2000124794A JP2001309314A JP 2001309314 A JP2001309314 A JP 2001309314A JP 2000124794 A JP2000124794 A JP 2000124794A JP 2000124794 A JP2000124794 A JP 2000124794A JP 2001309314 A JP2001309314 A JP 2001309314A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】出力画像信号による画像の画質を自動的にユー
ザの好みのものとする。 【解決手段】画像信号変換部110でSD信号(525i)
をHD信号(525p等)に変換し、ディスプレイ部111
に画像表示する。SD信号より選択的に取り出された、
HD信号の注目画素に対応するタップの画素データよ
り、空間クラスや動きクラスを検出し、当該HD信号の
注目画素のクラスを示すクラスコードCLを得る。コン
トローラ101は、画像認識器114からのユーザ識別
情報UIDより画質情報を得、この画質情報に対応した
各クラス毎の係数データを、情報メモリバンク135よ
り係数メモリ134にロードする。演算回路127で、
タップ選択回路121でSD信号より選択的に取り出さ
れた、HD信号の注目画素に対応するタップのデータx
iと、係数メモリ134よりクラスコードCLで読み出
された係数データwiとから、推定式を使用してHD信
号の注目画素の画素データを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばNTSC
方式のビデオ信号をハイビジョンのビデオ信号に変換す
る際に適用して好適な画像信号変換装置、画像信号変換
方法、およびそれを使用した画像表示装置に関する。詳
しくは、第1の画像信号を第2の画像信号に変換する際
に、第2の画像信号に係る注目画素の画素データを、ユ
ーザ識別情報に対応して取得された画質情報に基づいて
生成することによって、出力画像信号(第2の画像信
号)による画像の画質が自動的にユーザの好みのものと
なるようにした画像信号変換装置等に係るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオ・ビジュアル指向の高
まりから、より高解像度の画像を得ることができるよう
なテレビ受信機の開発が望まれ、この要望に応えて、い
わゆるハイビジョンが開発された。ハイビジョンの走査
線数は、NTSC方式の走査線数が525本であるのに
対して、2倍以上の1125本である。また、ハイビジ
ョンの縦横比は、NTSC方式の縦横比が3:4である
のに対して、9:16となっている。このため、ハイビ
ジョンでは、NTSC方式に比べて、高解像度で臨場感
のある画像を表示することができる。
【0003】ハイビジョンはこのように優れた特性を有
するが、NTSC方式のビデオ信号をそのまま供給して
も、ハイビジョン方式による画像表示を行うことはでき
ない。これは、上述のようにNTSC方式とハイビジョ
ンとでは規格が異なるからである。
【0004】そこで、NTSC方式のビデオ信号に応じ
た画像をハイビジョン方式で表示するため、本出願人
は、先に、NTSC方式のビデオ信号をハイビジョンの
ビデオ信号に変換するための変換装置を提案した(特願
平6−205934号参照)。この変換装置では、NT
SC方式のビデオ信号から、ハイビジョンのビデオ信号
に係る注目画素に対応するブロック(領域)の画素デー
タを抽出し、このブロックの画素データのレベル分布パ
ターンに基づいて上記注目画素のクラスを決定し、この
クラスに対応して上記注目画素の画素データを生成する
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した変換装置にお
いては、ハイビジョンのビデオ信号による画像の画質は
固定されており、ユーザ個々の好みの画質を得ることが
できなかった。そのため、ユーザは、別途コントラスト
やシャープネス等数種類の調整を行う必要があって面倒
であった。
【0006】そこで、この発明では、出力画像信号によ
る画像の画質が自動的にユーザの好みのものとなり、ユ
ーザによるコントラストやシャープネス等の調整を不要
とできる画像信号変換装置等を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る画像信号
変換装置は、複数の画素データからなる第1の画像信号
を複数の画素データからなる第2の画像信号に変換する
画像信号変換装置において、第1の画像信号から、第2
の画像信号に係る注目画素の周辺に位置する複数の第1
の画素データを選択する第1のデータ選択手段と、この
第1のデータ選択手段で選択された複数の第1の画素デ
ータに基づいて、注目画素が属するクラスを検出するク
ラス検出手段と、ユーザ識別情報を入力する情報入力部
と、この情報入力部に入力されたユーザ識別情報に対応
した画質情報を取得する画質情報取得手段と、クラス検
出手段で検出されたクラスおよび画質情報取得手段で取
得された画質情報に対応して、注目画素の画素データを
生成する画素データ生成手段とを備えるものである。
【0008】例えば、画素データ生成手段は、クラス検
出手段で検出されるクラスおよび画質情報取得手段で取
得される画質情報の組み合わせ毎に予め生成された推定
式の係数データを記憶するメモリを有し、クラス検出手
段で検出されたクラスおよび画質情報取得手段で取得さ
れた画質情報に対応した係数データを発生する係数デー
タ発生手段と、第1の画像信号から、第2の画像信号に
係る注目画素の周辺に位置する複数の第2の画素データ
を選択する第2のデータ選択手段と、係数データ発生手
段で発生された係数データと第2のデータ選択手段で選
択された複数の第2の画素データとから、推定式を用い
て注目画素の画素データを算出する演算手段とを備える
ものである。
【0009】また、この発明に係る画像信号変換方法
は、複数の画素データからなる第1の画像信号を複数の
画素データからなる第2の画像信号に変換する画像信号
変換方法において、第1の画像信号から、第2の画像信
号に係る注目画素の周辺に位置する複数の第1の画素デ
ータを選択する第1のステップと、この第1のステップ
で選択された複数の第1の画素データに基づいて、注目
画素が属するクラスを検出する第2のステップと、入力
されたユーザ識別情報に対応した画質情報を取得する第
3のステップと、第2のステップで検出されたクラスお
よび第3のステップで取得された画質情報に対応して、
注目画素の画素データを生成する第4のステップとを備
えるものである。
【0010】また、この発明に係る画像表示装置は、複
数の画素データからなる第1の画像信号を入力する画像
信号入力部と、この画像信号入力部より入力された第1
の画像信号を複数の画素データからなる第2の画像信号
に変換して出力する画像信号変換手段と、この画像信号
変換手段より出力される第2の画像信号による画像を表
示する画像表示手段と、ユーザを識別するユーザ識別手
段と、このユーザ識別手段の識別結果に対応した画質情
報を取得する画質情報取得手段とを有してなるものであ
る。そして、この画像信号変換手段は、第1の画像信号
から、第2の画像信号に係る注目画素の周辺に位置する
複数の第1の画素データを選択する第1のデータ選択手
段と、この第1のデータ選択手段で選択された複数の第
1の画素データに基づいて、注目画素が属するクラスを
検出するクラス検出手段と、このクラス検出手段で検出
されたクラスおよび画質情報取得手段で取得された画質
情報に対応して、注目画素の画素データを生成する画素
データ生成手段とを備えるものである。
【0011】この発明において、第1の画像信号から、
第2の画像信号に係る注目画素の周辺に位置する複数の
第1の画素データが選択され、その複数の第1の画素デ
ータに基づいて、上記注目画素が属するクラスが検出さ
れる。
【0012】また、例えばユーザ識別手段によってユー
ザの識別が行われる。このユーザ識別手段は例えば固体
撮像素子を備える画像識別装置で構成される。なお、ユ
ーザ識別手段は、指紋、虹彩、音声等からユーザを識別
するもの、あるいは入力されたID番号等からユーザを
識別するものであってもよい。このユーザの識別結果に
対応した画質情報が取得される。例えば、ユーザ識別情
報と画質情報との対応関係を予め記憶しておく記憶手段
が備えられ、記憶手段に記憶された対応関係を参照し
て、画質情報が取得される。
【0013】そして、取得された画質情報および検出さ
れたクラスに対応して、注目画素の画素データが生成さ
れる。例えば、クラスおよび画質情報の組み合わせ毎に
予め生成された推定式の係数データがメモリに記憶され
ており、このメモリより、取得された画質情報および検
出されたクラスに対応した係数データが読み出されると
共に、第1の画像信号から、第2の画像信号に係る注目
画素の周辺に位置する複数の第2の画素データが選択さ
れ、上記推定式により、上記注目画素の画素データが算
出される。
【0014】上述したように、第1の画像信号を第2の
画像信号に変換する際に、第2の画像信号に係る注目画
素の画素データは、ユーザ識別情報に対応して取得され
た画質情報に基づいて生成される。そのため、出力画像
信号(第2の画像信号)による画像の画質は自動的にユ
ーザの好みのものとなり、ユーザはコントラストやシャ
ープネス等の調整を不要とできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形
態としてのテレビ受信機100の構成を示している。
【0016】このテレビ受信機100は、放送信号より
SD(Standard Definition)信号としての525i信
号を得、この525i信号をHD(High Definition)
信号としての525p信号または1050i信号に変換
し、その525p信号または1050i信号による画像
を表示するものである。
【0017】ここで、525i信号は、ライン数が52
5本でインタレース方式の画像信号を意味し、525p
信号は、ライン数が525本でプログレッシブ方式(ノ
ンインタレース方式と同意)の画像信号を意味し、さら
に1050i信号はライン数が1050本でインタレー
ス方式の画像信号を意味している。
【0018】テレ受信機100は、マイクロコンピュー
タを備え、システム全体の動作を制御するためのシステ
ムコントローラ101と、リモートコントロール信号を
受信するリモコン信号受信回路102とを有している。
リモコン信号受信回路102は、システムコントローラ
101に接続され、リモコン送信機200よりユーザの
操作に応じて出力されるリモートコントロール信号RM
を受信し、その信号RMに対応する操作信号をシステム
コントローラ101に供給するように構成されている。
【0019】また、テレビ受信機100は、受信アンテ
ナ105と、この受信アンテナ105で捕らえられた放
送信号(RF変調信号)が供給され、選局処理、中間周
波増幅処理、検波処理等を行ってSD信号Va(525
i信号)を得るチューナ106と、外部よりSD信号V
b(525i信号)を入力する外部入力端子107とを
有している。
【0020】また、テレビ受信機100は、後述するテ
ストモード時に使用する複数種類(動画、静止画等)の
画像に係るSD信号を記憶しておくメモリ104を有し
ている。このメモリ104には、例えばSD信号Va,
Vbのいずれかを切換スイッチ103によって選択的に
供給して記憶できる。なお、このメモリ104として、
複数種類の画像に係るSD信号が予め記憶されている読
み出し専用のものを使用してもよい。
【0021】また、テレビ受信機100は、SD信号V
a,Vb、あるいはメモリ104より読み出されるSD
信号Vcのいずれかを選択的に出力する切換スイッチ1
08と、この切換スイッチ108より出力されるSD信
号を一時的に保存するためのバッファメモリ109とを
有している。
【0022】チューナ106より出力されるSD信号V
aは切換スイッチ108のa側の固定端子に供給され、
外部入力端子107より入力されるSD信号Vbは切換
スイッチ108のb側の固定端子に供給され。さらにメ
モリ104より読み出されるSD信号Vcは切換スイッ
チ108のc側の固定端子に供給される。この切換スイ
ッチ108の切り換え動作は、システムコントローラ1
01によって制御され、通常モード時にはa側またはb
側に、テストモード時にはc側に切り換えられる。な
お、通常モードからテストモードへのモード変更は、ユ
ーザがリモコン送信機200の操作することで行うこと
ができる。
【0023】また、テレビ受信機100は、バッファメ
モリ109に一時的に保存されるSD信号(525i信
号)を、HD信号(525p信号または1050i信
号)に変換する画像信号変換部110と、この画像信号
変換部110より出力されるHD信号による画像を表示
するディスプレイ部111と、このディスプレイ部11
1の画面上に文字図形等の表示を行うための表示信号S
CHを発生させるためのOSD(On Screen Display)
回路112と、その表示信号SCHを、上述した画像信
号変換部110より出力されるHD信号に合成してディ
スプレイ部111に供給するための合成器113とを有
している。
【0024】ディスプレイ部111は、例えばCRT
(cathode-ray tube)ディスプレイ、あるいはLCD(l
iquid crystal display)等のフラットパネルディスプ
レイで構成されている。また、OSD回路112におけ
る表示信号SCHの発生動作は、システムコントローラ
101によって制御される。
【0025】また、テレビ受信機100は、CDD固体
撮像素子を備えてなる画像識別器114を有している。
この画像識別器114は、例えばディスプレイ部111
と一体的に設けられ、撮像素子によって例えばディスプ
レイ部111の前面側にいるユーザの顔画像を撮像し、
その撮像画像を処理してユーザ識別情報UIDを得、そ
のユーザ識別情報UIDをシステムコントローラ101
に供給する。このような、画像識別器114の動作は、
テレビ受信機100の電源投入時や通常モードからテス
トモードへの変更時等に行われる。
【0026】図1に示すテレビ受信機100の通常モー
ドにおける動作を説明する。ユーザのリモコン送信機2
00の操作でチューナ106より出力されるSD信号V
aに対応する画像表示が指示される場合、システムコン
トローラ101の制御によって切換スイッチ108はa
側に接続されて、この切換スイッチ108よりSD信号
Vaが出力される。一方、ユーザのリモコン送信機20
0の操作で外部入力端子107に入力されるSD信号V
bに対応する画像表示が指示される場合、システムコン
トローラ101の制御によって切換スイッチ108はb
側に接続されて、この切換スイッチ108よりSD信号
Vbが出力される。
【0027】切換スイッチ108より出力されるSD信
号(525i信号)はバッファメモリ109に記憶され
て一時的に保存される。そして、このバッファメモリ1
09に一時的に保存されたSD信号は画像信号変換部1
10に供給され、HD信号(525p信号または105
0i信号)に変換される。すなわち、画像信号変換部1
10では、SD信号を構成する画素データ(以下、「S
D画素データ」という)から、HD信号を構成する画素
データ(以下、「HD画素データ」という)が得られ
る。ここで、525p信号または1050i信号の選択
は、ユーザのリモコン送信機200の操作によって行わ
れる。この画像信号変換部110より出力されるHD信
号が合成器113を介してディスプレイ部111に供給
され、ディスプレイ部111の画面上にはそのHD信号
による画像が表示される。
【0028】上述したように画像信号変換部110で、
SD画素データからHD画素データを得る際、後述する
ように、HD画素データは推定式によって算出される。
また、システムコントローラ101内の不揮発性メモリ
101aには、後述するテストモード時に、ユーザ識別
情報UIDと画質情報との対応関係が登録される。
【0029】画像識別器114よりシステムコントロー
ラ101に供給されるユーザ識別情報UIDがメモリ1
01aに登録されているいずれかと一致する場合、上述
した推定式の係数データとして、メモリ101aにその
ユーザ識別情報UIDに対として記憶されている画質情
報に対応したものが使用される。これにより、画像信号
変換部110より出力されるHD信号による画像の画質
は、自動的にユーザの好みのものとなり、ユーザはディ
スプレイ部111でコントラストやシャープネス等の調
整することが不要となる。
【0030】なお、画像識別器114よりシステムコン
トローラ101に供給されるユーザ識別情報UIDが内
蔵メモリ101aに登録されているいずれとも一致しな
い場合には、上述した推定式の係数データとして、その
場合のために予め設定されているものが使用される。
【0031】次に、図1に示すテレビ受信機100のテ
ストモードにおける動作を説明する。図2は、テストモ
ードにおけるシステムコントローラ101の制御動作例
を示している。テストモード時には、上述したように、
切換スイッチ108はc側に切り換えられている。
【0032】まず、ステップST1で、メモリ104よ
り出力するSD信号の種類を特定するためのカウント値
Nを1に設定し、ステップST2で、画像信号変換部1
10でHD画素データを算出するために使用する係数デ
ータを特定する画質情報としてのカウント値Xを1に設
定、その後にステップST3に進む。
【0033】ステップST3では、メモリ104よりN
番目のSD信号を読み出すと共に、画像信号変換部11
0でそのSD信号よりHD信号を得るに当たって、X番
目の係数データを使用してHD画素データを算出するよ
うに制御する。そして、このような条件で画像信号変換
部110より出力されるHD信号HD(N,X)をディスプ
レイ部111に所定時間、例えば1分間だけ供給して、
画面上にそれによる画像を表示する。
【0034】なおこのとき、ディスプレイ部111の画
面上に、画質情報Xを表示する。ユーザは、この表示を
参照して後述する画質情報Xの選択を行うこととなる。
このように画面上に画質情報Xを表示する際、システム
コントローラ101は表示データをOSD回路112に
供給する。これにより、OSD回路112は、その表示
データに基づいて表示信号SCHを発生し、この表示信
号SCHを合成器113を介してディスプレイ部111
に供給する。
【0035】次に、ステップST4で、Xが最大値Xma
xとなったか否かを判定する。ここで、Xmaxは、画像信
号変換部110で選択的に使用し得る係数データの種類
数である。X=Xmaxでないときは、ステップST5
で、Xを1だけ増加し、ステップST3に戻って、画像
信号変換部110で使用する係数データを次の係数デー
タに変更し、それによって得られるHD信号をディスプ
レイ部111に所定時間だけ供給し、画面上にそれよる
画像を表示する。X=Xmaxであるときは、ステップS
T6に進む。
【0036】ステップST6では、ディスプレイ部11
1の画面上に、画質情報Xの選択を促すメッセージを表
示する。この場合、システムコントローラ101は表示
データをOSD回路112に供給し、OSD回路112
はその表示データに基づいて表示信号SCHを発生し、
この表示信号SCHを合成器113を介してディスプレ
イ部111に供給する。ユーザは、ディスプレイ部11
1の画面上に表示された画像の画質が自分の好みの画質
となったときに画面上に表示されている画質情報X(X
は1〜Xmaxのいずれか)を選択することとなる。この
選択は、リモコン送信機200を操作して行うことがで
きる。
【0037】次に、ステップST7で、画質情報Xの選
択があるか否かを判定する。画質情報Xの選択があると
きは、ステップST8に進んで、選択された画質情報X
を、システムコントローラ101内のバッファメモリ
(図示せず)に記憶し、その後にステップST9に進
む。なお、画質情報Xの選択が一定時間ないときは、テ
ストモードの制御動作を終了するようにしてもよい。
【0038】ステップST9では、Nがメモリ104よ
り読み出し得るSD信号の最大値Nmaxとなったか否か
を判定する。Nmaxは例えば10とされる。N=Nmaxで
ないときは、ステップST10で、Nを1だけ増加し、
ステップST2に戻って、メモリ104より次のSD信
号を読み出して、上述したと同様の制御動作をする。N
=Nmaxであるときは、ステップST11に進む。
【0039】ステップST11では、バッファメモリに
記憶された画質情報Xのうち、選択回数が最多である画
質情報Xを、画像識別器114より供給されるユーザ識
別情報UIDと対にして不揮発性メモリ101aに記憶
し、その後にテストモードの制御動作を終了する。
【0040】これにより、不揮発性メモリ101aに
は、ユーザを特定するユーザ識別情報UIDと、そのユ
ーザの好みの画質を得るための係数データを特定する画
質情報Xとが対として記憶されることとなる。
【0041】また、図3は、テストモードにおけるシス
テムコントローラ101の他の制御動作例を示してい
る。テストモード時には、上述したように、切換スイッ
チ108はc側に切り換えられている。
【0042】まず、ステップST21で、メモリ104
より出力するSD信号の種類を特定するためのカウント
値Nを1に設定し、その後にステップST22に進む。
ステップST22では、メモリ104よりN番目のSD
信号を読み出すと共に、画像信号変換部110でそのS
D信号より得られるHD信号をディスプレイ部111に
供給し、画面上にそれによる画像を表示する。
【0043】そして、ステップST23で、ディスプレ
イ部111の画面上に、画質情報Xを変化させて好みの
画質を見つけるように促すメッセージを表示する。ユー
ザは、リモコン送信機200より画質情報X(Xは1〜
Xmaxのいずれかであり、Xmaxは、画像信号変換部11
0で選択的に使用し得る係数データの種類数である)を
入力できる。画像信号変換部110では、ユーザによっ
て入力された画質情報Xに対応した係数データを使用し
てHD画素データの算出が行われる。
【0044】そして、ステップST24で、所定時間、
例えば3分が経過したか否かを判定する。所定時間が経
過したときは、ステップST25に進む。したがって、
ユーザは、所定時間内に画質情報Xを変化させて好みの
画質を見つけることが必要となる。
【0045】ステップST25では、ディスプレイ部1
11の画面上に、画質情報Xの選択を促すメッセージを
表示する。ユーザは、ディスプレイ部111の画面上に
表示された画像の画質が自分の好みの画質となったとき
に入力した画質情報X(Xは1〜Xmaxのいずれか)を
選択することとなる。この選択は、リモコン送信機20
0を操作して行うことができる。
【0046】次に、ステップST26で、画質情報Xの
選択があるか否かを判定する。画質情報Xの選択がある
ときは、ステップST27に進んで、選択された画質情
報Xを、システムコントローラ101内のバッファメモ
リ(図示せず)に記憶し、その後にステップST28に
進む。なお、画質情報Xの選択が一定時間ないときは、
テストモードの制御動作を終了するようにしてもよい。
【0047】ステップST28では、Nがメモリ104
より読み出し得るSD信号の最大値Nmaxとなったか否
かを判定する。Nmaxは例えば10とされる。N=Nmax
でないときは、ステップST29で、Nを1だけ増加
し、ステップST22に戻って、メモリ104より次の
SD信号を読み出して、上述したと同様の制御動作をす
る。N=Nmaxであるときは、ステップST30に進
む。
【0048】ステップST30では、バッファメモリに
記憶された画質情報Xのうち、選択回数が最多である画
質情報Xを、画像識別器114より供給されるユーザ識
別情報UIDと対にして不揮発性メモリ101aに記憶
し、その後にテストモードの制御動作を終了する。
【0049】これにより、不揮発性メモリ101aに
は、ユーザを特定するユーザ識別情報UIDと、そのユ
ーザの好みの画質を得るための係数データを特定する画
質情報Xとが対として記憶されることとなる。
【0050】次に、画像信号変換部110の詳細を説明
する。この画像信号変換部110は、バッファメモリ1
09に記憶されているSD信号(525i信号)より、
HD信号(1050i信号または525p信号)に係る
注目画素の周辺に位置する複数のSD画素のデータを選
択的に取り出して出力する第1〜第3のタップ選択回路
121〜123を有している。
【0051】第1のタップ選択回路121は、予測に使
用するSD画素(「予測タップ」と称する)のデータを
選択的に取り出すものである。第2のタップ選択回路1
22は、SD画素データのレベル分布パターンに対応す
るクラス分類に使用するSD画素(「空間クラスタッ
プ」と称する)のデータを選択的に取り出すものであ
る。第3のタップ選択回路123は、動きに対応するク
ラス分類に使用するSD画素(「動きクラスタップ」と
称する)のデータを選択的に取り出するものである。な
お、空間クラスを複数フィールドに属するSD画素デー
タを使用して決定する場合には、この空間クラスにも動
き情報が含まれることになる。
【0052】図4は、525i信号および525p信号
の、あるフレーム(F)の奇数(o)フィールドの画素
位置関係を示している。大きなドットが525i信号の
画素であり、小さいドットが出力される525p信号の
画素である。偶数(e)フィールドでは、525i信号
のラインが空間的に0.5ラインずれたものとなる。図
4から分かるように、525p信号の画素データとして
は、525i信号のラインと同一位置のラインデータL
1と、525i信号の上下のラインの中間位置のライン
データL2とが存在する。また、525p信号の各ライ
ンの画素数は、525i信号の各ラインの画素数の2倍
である。
【0053】図5は、525i信号および1050i信
号のあるフレーム(F)の画素位置関係を示すものであ
り、奇数(o)フィールドの画素位置を実線で示し、偶
数(e)フィールドの画素位置を破線で示している。大
きなドットが525i信号の画素であり、小さいドット
が出力される1050i信号の画素である。図5から分
かるように、1050i信号の画素データとしては、5
25i信号のラインに近い位置のラインデータL1,L
1′と、525i信号のラインから遠い位置のラインデ
ータL2,L2′とが存在する。ここで、L1,L2は
奇数フィールドのラインデータ、L1′,L2′は偶数
フィールドのラインデータである。また、1050i信
号の各ラインの画素数は、525i信号の各ラインの画
素数の2倍である。
【0054】図6および図7は、525i信号から52
5p信号に変換する場合に、第1のタップ選択回路12
1で選択される予測タップ(SD画素)の具体例を示し
ている。図6および図7は、時間的に連続するフレーム
F-1,F,F+1の奇数(o)、偶数(e)のフィールド
の垂直方向の画素位置関係を示している。
【0055】図6に示すように、フィールドF/oのラ
インデータL1,L2を予測するときの予測タップは、
次のフィールドF/eに含まれ、作成すべき525p信
号の画素(注目画素)に対して空間的に近傍位置のSD
画素T1,T2,T3と、フィールドF/oに含まれ、
作成すべき525p信号の画素に対して空間的に近傍位
置のSD画素T4,T5,T6と、前のフィールドF-1
/eに含まれ、作成すべき525p信号の画素に対して
空間的に近傍位置のSD画素T7,T8,T9と、さら
に前のF-1/oに含まれ、作成すべき525p信号の画
素に対して空間的に近傍位置のSD画素T10である。
【0056】図7に示すように、フィールドF/eのラ
インデータL1,L2を予測するときの予測タップは、
次のフィールドF+1/oに含まれ、作成すべき525p
信号の画素に対して空間的に近傍位置のSD画素T1,
T2,T3と、フィールドF/eに含まれ、作成すべき
525p信号の画素に対して空間的に近傍位置のSD画
素T4,T5,T6と、前のフィールドF/oに含ま
れ、作成すべき525p信号の画素に対して空間的に近
傍位置のSD画素T7,T8,T9と、さらに前のF-1
/eに含まれ、作成すべき525p信号の画素に対して
空間的に近傍位置のSD画素T10である。
【0057】なお、ラインデータL1を予測する際には
SD画素T9を予測タップとして選択しないようにし、
一方ラインデータL2を予測する際にはSD画素T4を
予測タップとして選択しないようにしてもよい。
【0058】図8および図9は、525i信号から10
50i信号に変換する場合に、第1のタップ選択回路1
21で選択される予測タップ(SD画素)の具体例を示
している。図8および図9は、時間的に連続するフレー
ムF-1,F,F+1の奇数(o)、偶数(e)のフィール
ドの垂直方向の画素位置関係を示している。
【0059】図8に示すように、フィールドF/oのラ
インデータL1,L2を予測するときの予測タップは、
次のフィールドF/eに含まれ、作成すべき1050i
信号の画素(注目画素)に対して空間的に近傍位置のS
D画素T1,T2と、フィールドF/oに含まれ、作成
すべき525p信号の画素に対して空間的に近傍位置の
SD画素T3,T4,T5,T6と、前のフィールドF
-1/eに含まれ、作成すべき1050i信号の画素に対
して空間的に近傍位置のSD画素T7,T8である。
【0060】図9に示すように、フィールドF/eのラ
インデータL1′,L2′を予測するときの予測タップ
は、次のフィールドF+1/oに含まれ、作成すべき10
50ip信号の画素に対して空間的に近傍位置のSD画
素T1,T2と、フィールドF/eに含まれ、作成すべ
き1050i信号の画素に対して空間的に近傍位置のS
D画素T3,T4,T5,T6と、前のフィールドF/
oに含まれ、作成すべき525p信号の画素に対して空
間的に近傍位置のSD画素T7,T8である。
【0061】なお、ラインデータL1,L1′を予測す
る際にはSD画素T6を予測タップとして選択しないよ
うにし、一方ラインデータL2,L2′を予測する際に
はSD画素T3を予測タップとして選択しないようにし
てもよい。
【0062】さらに、図6〜図9に示すように複数フィ
ールドの同一位置にあるSD画素に加えて、水平方向の
一または複数のSD画素を、予測タップとして選択する
ようにしてもよい。
【0063】図10および図11は、525i信号から
525p信号に変換する場合に、第2のタップ選択回路
122で選択される空間クラスタップ(SD画素)の具
体例を示している。図10および図11は、時間的に連
続するフレームF-1,F,F+1の奇数(o)、偶数
(e)のフィールドの垂直方向の画素位置関係を示して
いる。
【0064】図10に示すように、フィールドF/oの
ラインデータL1,L2を予測するときの空間クラスタ
ップは、次のフィールドF/eに含まれ、作成すべき5
25p信号の画素(注目画素)に対して空間的に近傍位
置のSD画素T1,T2と、フィールドF/oに含ま
れ、作成すべき525p信号の画素に対して空間的に近
傍位置のSD画素T3,T4,T5と、前のフィールド
F-1/eに含まれ、作成すべき525p信号の画素に対
して空間的に近傍位置のSD画素T6,T7である。
【0065】図11に示すように、フィールドF/eの
ラインデータL1,L2を予測するときの空間クラスタ
ップは、次のフィールドF+1/oに含まれ、作成すべき
525p信号の画素に対して空間的に近傍位置のSD画
素T1,T2と、フィールドF/eに含まれ、作成すべ
き525p信号の画素に対して空間的に近傍位置のSD
画素T3,T4,T5,T6と、前のフィールドF/o
に含まれ、作成すべき525p信号の画素に対して空間
的に近傍位置のSD画素T6,T7である。
【0066】なお、ラインデータL1を予測する際には
SD画素T7を空間クラスタップとして選択しないよう
にし、一方ラインデータL2を予測する際にはSD画素
T6を空間クラスタップとして選択しないようにしても
よい。
【0067】図12および図13は、525i信号から
1050i信号に変換する場合に、第2のタップ選択回
路122で選択される空間クラスタップ(SD画素)の
具体例を示している。図12および図13は、時間的に
連続するフレームF-1,F,F+1の奇数(o)、偶数
(e)のフィールドの垂直方向の画素位置関係を示して
いる。
【0068】図12に示すように、フィールドF/oの
ラインデータL1,L2を予測するときの空間クラスタ
ップは、フィールドF/oに含まれ、作成すべき105
0i信号の画素(注目画素)に対して空間的に近傍位置
のSD画素T1,T2,T3と、前のフィールドF-1/
eに含まれ、作成すべき1050i信号の画素に対して
空間的に近傍位置のSD画素T4,T5,T6,T7で
ある。
【0069】図13に示すように、フィールドF/eの
ラインデータL1′,L2′を予測するときの空間クラ
スタップは、フィールドF/eに含まれ、作成すべき1
050i信号の画素に対して空間的に近傍位置のSD画
素T1,T2,T3と、前のフィールドF/oに含ま
れ、作成すべき1050i信号の画素に対して空間的に
近傍位置のSD画素T4,T5,T6,T7である。
【0070】なお、ラインデータL1,L1′を予測す
る際にはSD画素T7を空間クラスタップとして選択し
ないようにし、一方ラインデータL2,L2′を予測す
る際にはSD画素T4を空間クラスタップとして選択し
ないようにしてもよい。
【0071】さらに、図10〜図13に示すように複数
フィールドの同一位置にあるSD画素に加えて、水平方
向の一または複数のSD画素を、空間クラスタップとし
て選択するようにしてもよい。
【0072】図14は、525i信号から525p信号
に変換する場合に、第3のタップ選択回路123で選択
される動きクラスタップ(SD画素)の具体例を示して
いる。図14は、時間的に連続するフレームF-1,Fの
奇数(o)、偶数(e)のフィールドの垂直方向の画素
位置関係を示している。図14に示すように、フィール
ドF/oのラインデータL1,L2を予測するときの動
きクラスタップは、次のフィールドF/eに含まれ、作
成すべき525p信号の画素(注目画素)に対して空間
的に近傍位置のSD画素n2,n4,n6と、フィール
ドF/oに含まれ、作成すべき525p信号の画素に対
して空間的に近傍位置のSD画素n1,n3,n5と、
前のフィールドF-1/eに含まれ、作成すべき525p
信号の画素に対して空間的に近傍位置のSD画素m2,
m4,m6と、さらに前のフィールドF-1/oに含ま
れ、作成すべき525p信号の画素に対して空間的に近
傍位置のSD画素m1,m3,m5である。SD画素n
1〜n6のそれぞれの垂直方向の位置は、SD画素m1
〜m6のそれぞれの垂直方向の位置は一致する。
【0073】図15は、525i信号から1050i信
号に変換する場合に、第3のタップ選択回路123で選
択される動きクラスタップ(SD画素)の具体例を示し
ている。図15は、時間的に連続するフレームF-1,F
の奇数(o)、偶数(e)のフィールドの垂直方向の画
素位置関係を示している。図15に示すように、フィー
ルドF/oのラインデータL1,L2を予測するときの
動きクラスタップは、次のフィールドF/eに含まれ、
作成すべき1050i信号の画素に対して空間的に近傍
位置のSD画素n2,n4,n6と、フィールドF/o
に含まれ、作成すべき1050i信号の画素に対して空
間的に近傍位置のSD画素n1,n3,n5と、前のフ
ィールドF-1/eに含まれ、作成すべき1050i信号
の画素に対して空間的に近傍位置のSD画素m2,m
4,m6と、さらに前のフィールドF-1/oに含まれ、
作成すべき1050i信号の画素に対して空間的に近傍
位置のSD画素m1,m3,m5である。SD画素n1
〜n6のそれぞれの垂直方向の位置は、SD画素m1〜
m6のそれぞれの垂直方向の位置は一致する。
【0074】図1に戻って、また、画像信号変換部11
0は、第2のタップ選択回路122で選択的に取り出さ
れる空間クラスタップのデータ(SD画素データ)のレ
ベル分布パターンを検出し、このレベル分布パターンに
基づいて空間クラスを検出し、そのクラス情報を出力す
る空間クラス検出回路124を有している。
【0075】空間クラス検出回路124では、例えば、
各SD画素データを、8ビットデータから2ビットデー
タに圧縮するような演算が行われる。そして、空間クラ
ス検出回路124からは、各SD画素データに対応した
圧縮データが空間クラスのクラス情報として出力され
る。本実施の形態においては、ADRC(Adaptive Dyn
amic Range Coding)によって、データ圧縮が行われ
る。なお、情報圧縮手段としては、ADRC以外にDP
CM(予測符号化)、VQ(ベクトル量子化)等を用い
てもよい。
【0076】本来、ADRCは、VTR(Video Tape R
ecorder)向け高性能符号化用に開発された適応再量子
化法であるが、信号レベルの局所的なパターンを短い語
長で効率的に表現できるので、上述したデータ圧縮に使
用して好適なものである。ADRCを使用する場合、空
間クラスタップのデータ(SD画素データ)の最大値を
MAX、その最小値をMIN、空間クラスタップのデー
タのダイナミックレンジをDR(=MAX−MIN+
1)、再量子化ビット数をPとすると、空間クラスタッ
プのデータとしての各SD画素データkiに対して、
(1)式の演算により、圧縮データとしての再量子化コ
ードQiが得られる。ただし、(1)式において、[ ]
は切り捨て処理を意味している。空間クラスタップのデ
ータとして、Na個のSD画素データがあるとき、i=
1〜Naである。 Qi=[(ki−MIN+0.5).2P/DR] ・・・(1)
【0077】また、画像信号変換部110は、第3のタ
ップ選択回路123で選択的に取り出される動きクラス
タップのデータ(SD画素データ)より、主に動きの程
度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス情報を
出力する動きクラス検出回路125を有している。
【0078】この動きクラス検出回路125では、第3
のタップ選択回路123で選択的に取り出される動きク
ラスタップのデータ(SD画素データ)mi,niから
フレーム間差分が算出され、さらにその差分の絶対値の
平均値に対してしきい値処理が行われて動きの指標であ
る動きクラスが検出される。すなわち、動きクラス検出
回路125では、(2)式によって、差分の絶対値の平
均値AVが算出される。第3のタップ選択回路123
で、例えば上述したように12個のSD画素データm1
〜m6,n1〜n6が取り出されるとき、(2)式にお
けるNbは6である。
【0079】
【数1】
【0080】そして、動きクラス検出回路125では、
上述したように算出された平均値AVが1個または複数
個のしきい値と比較されて動きクラスのクラス情報MV
が得られる。例えば、3個のしきい値th1,th2,
th3(th1<th2<th3)が用意され、4つの
動きクラスを検出する場合、AV≦th1のときはMV
=0、th1<AV≦th2のときはMV=1、th2
<AV≦th3のときはMV=2、th3<AVのとき
はMV=3とされる。
【0081】また、画像信号変換部110は、空間クラ
ス検出回路124より出力される空間クラスのクラス情
報としての再量子化コードQiと、動きクラス検出回路
125より出力される動きクラスのクラス情報MVに基
づき、作成すべきHD信号(525p信号または105
0i信号)の画素(注目画素)が属するクラスを示すク
ラスコードCLを得るためのクラス合成回路126を有
している。
【0082】このクラス合成回路126では、(3)式
によって、クラスコードCLの演算が行われる。なお、
(3)式において、Naは空間クラスタップのデータ
(SD画素データ)の個数、PはADRCにおける再量
子化ビット数を示している。
【0083】
【数2】
【0084】また、画像信号変換部110は、レジスタ
130〜133と、係数メモリ134とを有している。
後述する線順次変換回路128は、525p信号を出力
する場合と、1050i信号を出力する場合とで、その
動作を切り換える必要がある。レジスタ130は、線順
次変換回路128の動作を指定する動作指定情報を格納
するものである。線順次変換回路128は、レジスタ1
30より供給される動作指定情報に従った動作をする。
【0085】レジスタ131は、第1のタップ選択回路
121で選択される予測タップのタップ位置情報を格納
するものである。第1のタップ選択回路121は、レジ
スタ131より供給されるタップ位置情報に従って予測
タップを選択する。タップ位置情報は、例えば選択され
る可能性のある複数のSD画素に対して番号付けを行
い、選択するSD画素の番号を指定するものである。以
下のタップ位置情報においても同様である。
【0086】レジスタ132は、第2のタップ選択回路
122で選択される空間クラスタップのタップ位置情報
を格納するものである。第2のタップ選択回路122
は、レジスタ132より供給されるタップ位置情報に従
って空間クラスタップを選択する。
【0087】ここで、レジスタ132には、動きが比較
的小さい場合のタップ位置情報Aと、動きが比較的大き
い場合のタップ位置情報Bとが格納される。これらタッ
プ位置情報A,Bのいずれを第2のタップ選択回路12
2に供給するかは、動きクラス検出回路125より出力
される動きクラスのクラス情報MVによって選択され
る。
【0088】すなわち、動きがないか、あるいは動きが
小さいためにMV=0またはMV=1であるときは、タ
ップ位置情報Aが第2のタップ選択回路122に供給さ
れ、この第2のタップ選択回路122で選択される空間
クラスタップは、図10〜図13に示すように、2フィ
ールドに跨るものとされる。また、動きが比較的大きい
ためにMV=2またはMV=3であるときは、タップ位
置情報Bが第2のタップ選択回路122に供給され、こ
の第2のタップ選択回路122で選択される空間クラス
タップは、図示せずも、作成すべき画素と同一フィール
ド内のSD画素のみとされる。
【0089】なお、上述したレジスタ131にも動きが
比較的小さい場合のタップ位置情報と、動きが比較的大
きい場合のタップ位置情報が格納されるようにし、第1
のタップ選択回路121に供給されるタップ位置情報が
動きクラス検出回路125より出力される動きクラスの
クラス情報MVによって選択されるようにしてもよい。
【0090】レジスタ133は、第3のタップ選択回路
123で選択される動きクラスタップのタップ位置情報
を格納するものである。第3のタップ選択回路123
は、レジスタ133より供給されるタップ位置情報に従
って動きクラスタップを選択する。
【0091】さらに、係数メモリ134は、後述する推
定予測演算回路127で使用される推定式の係数データ
を各クラス毎に格納するものである。この係数データ
は、SD信号としての525i信号を、HD信号として
の525p信号または1050i信号に変換するための
情報である。係数メモリ134には上述したクラス合成
回路126より出力されるクラスコードCLが読み出し
アドレス情報として供給され、この係数メモリ134か
らはクラスコードCLに対応した係数データが読み出さ
れ、推定予測演算回路127に供給されることとなる。
【0092】また、画像信号変換部110は、情報メモ
リバンク135を有している。この情報メモリバンク1
35には、レジスタ130に格納するための動作指定情
報と、レジスタ131〜133に格納するためのタップ
位置情報と、係数メモリ134に格納するための係数デ
ータとが予め蓄えられている。
【0093】ここで、レジスタ130に格納するための
動作指定情報として、情報メモリバンク135には、線
順次変換回路128を525p信号を出力するように動
作させるための第1の動作指定情報と、線順次変換回路
128を1050i信号を出力するように動作させるた
めの第2の動作指定情報とが予め蓄えられている。
【0094】ユーザはリモコン送信機200を操作する
ことで、HD信号として525p信号を出力する第1の
変換方法、またはHD信号として1050i信号を出力
する第2の変換方法を選択できる。情報メモリバンク1
35にはシステムコントローラ101よりその変換方法
の選択情報が供給され、この情報メモリバンク135よ
りレジスタ130にはその選択情報に従って第1の動作
指定情報または第2の動作指定情報がロードされる。
【0095】また、情報メモリバンク135には、レジ
スタ131に格納するための予測タップのタップ位置情
報として、第1の変換方法(525p)に対応する第1
のタップ位置情報と、第2の変換方法(1050i)に
対応する第2のタップ位置情報とが予め蓄えられてい
る。この情報メモリバンク135よりレジスタ131に
は、上述した変換方法の選択情報に従って第1のタップ
位置情報または第2のタップ位置情報がロードされる。
【0096】また、情報メモリバンク135には、レジ
スタ132に格納するための空間クラスタップのタップ
位置情報として、第1の変換方法(525p)に対応す
る第1のタップ位置情報と、第2の変換方法(1050
i)に対応する第2のタップ位置情報とが予め蓄えられ
ている。なお、第1および第2のタップ位置情報は、そ
れぞれ動きが比較的小さい場合のタップ位置情報と、動
きが比較的大きい場合のタップ位置情報とからなってい
る。この情報メモリバンク135よりレジスタ132に
は、上述した変換方法の選択情報に従って第1のタップ
位置情報または第2のタップ位置情報がロードされる。
【0097】また、情報メモリバンク135には、レジ
スタ133に格納するための動きクラスタップのタップ
位置情報として、第1の変換方法(525p)に対応す
る第1のタップ位置情報と、第2の変換方法(1050
i)に対応する第2のタップ位置情報とが予め蓄えられ
ている。この情報メモリバンク135よりレジスタ13
3には、上述した変換方法の選択情報に従って第1のタ
ップ位置情報または第2のタップ位置情報がロードされ
る。
【0098】また、情報メモリバンク135には、係数
メモリ134に格納するための係数データとして、第1
および第2の変換方法のそれぞれに対応した複数(1〜
Xmax)の画質情報Xにおける各クラス毎の係数データ
が予め蓄えられている。この複数の画質情報Xに対応す
る係数データの生成方法については後述する。
【0099】上述した通常モードでは画像識別器114
からのユーザ識別情報UIDに対応した画質情報Xがシ
ステムコントローラ101より情報メモリバンク135
に供給され、また上述したテストモードではシステムコ
ントローラ101が自動的に発生し、あるいはユーザに
よってリモコン送信機200より入力された画質情報X
が情報メモリバンク135に供給される。この情報メモ
リバンク135より係数メモリ134には、画質情報X
および上述した選択された変換方法に対応した係数デー
タがロードされる。
【0100】また、画像信号変換部110は、第1のタ
ップ選択回路121で選択的に取り出される予測タップ
のデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ134
より読み出される係数データwiとから、作成すべきH
D信号の画素(注目画素)のデータ(HD画素データ)
を演算する推定予測演算回路127を有している。
【0101】この推定予測演算回路127では、525
p信号を出力する場合、上述した図4に示すように、奇
数(o)フィールドおよび偶数(e)フィールドで、5
25i信号のラインと同一位置のラインデータL1と、
525i信号の上下のラインの中間位置のラインデータ
L2とを生成し、また各ラインの画素数を2倍とする必
要がある。また、この推定演算回路127では、105
0i信号を出力する場合、上述した図5に示すように、
奇数(o)フィールドおよび偶数(e)フィールドで、
525i信号のラインに近い位置のラインデータL1,
L1′と、525i信号のラインから遠い位置のライン
データL2,L2′とを生成し、また各ラインの画素数
を2倍とする必要がある。
【0102】従って、推定予測演算回路127では、H
D信号を構成する4画素のデータが同時的に生成され
る。例えば、4画素のデータはそれぞれ係数データを異
にする推定式を使用して同時的に生成されるものであ
り、係数メモリ134からはそれぞれの推定式の係数デ
ータが供給される。ここで、推定予測演算回路127で
は、予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、係
数メモリ134より読み出される係数データwiとか
ら、(4)式の線形推定式によって、作成すべきHD画
素データyが演算される。第1のタップ選択回路121
で選択される予測タップが、図6および図7に示すよう
に10個であるとき、(4)式におけるnは10とな
る。
【0103】
【数3】
【0104】また、画像信号変換部110は、水平周期
を2倍とするライン倍速処理を行って、推定予測演算回
路127より出力されるラインデータL1,L2(L
1′,L2′)を線順次化する線順次変換回路128を
有している。
【0105】図16は、525p信号を出力する場合の
ライン倍速処理をアナログ波形を用いて示すものであ
る。上述したように、推定予測演算回路127によって
ラインデータL1,L2が生成される。ラインデータL
1には順にa1,a2,a3,・・・のラインが含ま
れ、ラインデータL2には順にb1,b2,b3,・・
・のラインが含まれる。線順次変換回路128は、各ラ
インのデータを時間軸方向に1/2に圧縮し、圧縮され
たデータを交互に選択することによって、線順次出力a
0,b0,a1,b1,・・・を形成する。
【0106】なお、1050i信号を出力する場合に
は、奇数フィールドおよび偶数フィールドでインタレー
ス関係を満たすように、線順次変換回路128が線順次
出力を発生する。したがって、線順次変換回路128
は、525p信号を出力する場合と、1050i信号を
出力する場合とで、その動作を切り換える必要がある。
その動作指定情報は、上述したようにレジスタ130よ
り供給される。
【0107】次に、画像信号変換部110の動作を説明
する。バッファメモリ109に記憶されているSD信号
(525i信号)より、第2のタップ選択回路122
で、空間クラスタップのデータ(SD画素データ)が選
択的に取り出される。この場合、第2のタップ選択回路
122では、レジスタ132より供給される、ユーザに
よって選択された変換方法、および動きクラス検出回路
125で検出される動きクラスに対応したタップ位置情
報に基づいて、タップの選択が行われる。
【0108】この第2のタップ選択回路122で選択的
に取り出される空間クラスタップのデータ(SD画素デ
ータ)は空間クラス検出回路124に供給される。この
空間クラス検出回路124では、空間クラスタップのデ
ータとしての各SD画素データに対してADRC処理が
施されて空間クラス(主に空間内の波形表現のためのク
ラス分類)のクラス情報としての再量子化コードQiが
得られる((1)式参照)。
【0109】また、バッファメモリ109に記憶されて
いるSD信号(525i信号)より、第3のタップ選択
回路123で、動きクラスタップのデータ(SD画素デ
ータ)が選択的に取り出される。この場合、第3のタッ
プ選択回路123では、レジスタ133より供給され
る、ユーザによって選択された変換方法に対応したタッ
プ位置情報に基づいて、タップの選択が行われる。
【0110】この第3のタップ選択回路123で選択的
に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素デ
ータ)は動きクラス検出回路125に供給される。この
動きクラス検出回路125では、動きクラスタップのデ
ータとしての各SD画素データより動きクラス(主に動
きの程度を表すためのクラス分類)のクラス情報MVが
得られる。
【0111】この動き情報MVと上述した再量子化コー
ドQiはクラス合成回路126に供給される。このクラ
ス合成回路126では、これら動き情報MVと再量子化
コードQiとから、作成すべきHD信号(525p信号
または1050i信号)の画素(注目画素)が属するク
ラスを示すクラスコードCLが得られる((3)式参
照)。そして、このクラスコードCLは係数メモリ13
4に読み出しアドレス情報として供給される。
【0112】係数メモリ134には、所定の画質情報X
および変換方法における各クラス毎の係数データが、情
報メモリバンク135よりロードされて格納されてい
る。上述したようにクラスコードCLが読み出しアドレ
ス情報として供給されることで、この係数メモリ134
からクラスコードCLに対応した係数データwiが読み
出されて推定予測演算回路127に供給される。
【0113】また、バッファメモリ109に記憶されて
いるSD信号(525i信号)より、第1のタップ選択
回路121で、予測タップのデータ(SD画素データ)
が選択的に取り出される。この場合、第1のタップ選択
回路121では、レジスタ131より供給される、ユー
ザによって選択された変換方法に対応したタップ位置情
報に基づいて、タップの選択が行われる。この第1のタ
ップ選択回路121で選択的に取り出される予測タップ
のデータ(SD画素データ)xiは推定予測演算回路1
27に供給される。
【0114】推定予測演算回路127では、予測タップ
のデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ134
より読み出される係数データwiとから、作成すべきH
D信号の画素(注目画素)のデータ(HD画素データ)
yが演算される((4)式参照)。この場合、HD信号
を構成する4画素のデータが同時的に生成される。
【0115】これにより、525p信号を出力する第1
の変換方法が選択されているときは、奇数(o)フィー
ルドおよび偶数(e)フィールドで、525i信号のラ
インと同一位置のラインデータL1と、525i信号の
上下のラインの中間位置のラインデータL2とが生成さ
れる(図4参照)。また、1050i信号を出力する第
2の変換方法が選択されているときは、奇数(o)フィ
ールドおよび偶数(e)フィールドで、525i信号の
ラインに近い位置のラインデータL1,L1′と、52
5i信号のラインから遠い位置のラインデータL2,L
2′とが生成される(図5参照)。
【0116】このように推定予測演算回路127で生成
されたラインデータL1,L2(L1′,L2′)は線
順次変換回路128に供給される。そして、この線順次
変換回路128では、ラインデータL1,L2(L
1′,L2′)が線順次化されてHD信号が生成され
る。この場合、線順次変換回路128は、レジスタ13
0より供給される、ユーザによって選択された変換方法
に対応した動作指示情報に従った動作をする。そのた
め、ユーザによって第1の変換方法(525p)が選択
されているときは、線順次変換回路128より525p
信号が出力される。一方、ユーザによって第2の変換方
法(1050i)が選択されているときは、線順次変換
回路128より1050i信号が出力される。
【0117】上述したように、通常モードでは、画像識
別器114からのユーザ識別情報UIDに対応した画質
情報Xがシステムコントローラ101より情報メモリバ
ンク135に供給され、係数メモリ134には情報メモ
リバンク135よりその画質情報Xに対応した各クラス
の係数データがロードされる。これにより、画像信号変
換部110より出力されるHD信号による画像の画質
は、ユーザの好みのものとなり、ユーザはディスプレイ
部111でコントラストやシャープネス等の調整するこ
とが不要となる。
【0118】上述したように、情報メモリバンク135
には、複数の解像度における各クラス毎の係数データが
記憶されている。この係数データは、予め学習によって
生成されたものである。
【0119】まず、この学習方法について説明する。
(4)式の推定式に基づく係数データwi(i=1〜
n)を最小自乗法により求める例を示すものとする。一
般化した例として、Xを入力データ、Wを係数データ、
Yを予測値として、(5)式の観測方程式を考える。こ
の(5)式において、mは学習データの数を示し、nは
予測タップの数を示している。
【0120】
【数4】
【0121】(5)式の観測方程式により収集されたデ
ータに最小自乗法を適用する。この(5)式の観測方程
式をもとに、(6)式の残差方程式を考える。
【0122】
【数5】
【0123】(6)式の残差方程式から、各wiの最確
値は、(7)式のe2を最小にする条件が成り立つ場合
と考えられる。すなわち、(8)式の条件を考慮すれば
よいわけである。
【0124】
【数6】
【0125】つまり、(8)式のiに基づくn個の条件
を考え、これを満たすw1,w2,・・・,wnを算出す
ればよい。そこで、(6)式の残差方程式から、(9)
式が得られる。さらに、(9)式と(5)式とから、
(10)式が得られる。
【0126】
【数7】
【0127】そして、(6)式と(10)式とから、
(11)式の正規方程式が得られる。
【0128】
【数8】
【0129】(11)式の正規方程式は、未知数の数n
と同じ数の方程式を立てることが可能であるので、各w
iの最確値を求めることができる。この場合、掃き出し
法(Guss-Jordanの消去法)等を用いて連立方程式を解
くことになる。
【0130】図17は、上述した係数データの学習フロ
ーを示している。学習を行うためには、入力信号と予測
対象となる教師信号を用意しておく。
【0131】まず、ステップST31で、教師信号より
得られる注目画素データと入力信号より得られる予測タ
ップのn個の画素データとの組み合わせを学習データと
して生成する。次に、ステップST32で、学習データ
の生成が終了したか否かを判定し、学習データの生成が
終了していないときは、ステップST33でその学習デ
ータにおける注目画素データが属するクラスを決定す
る。このクラスの決定は、注目画素データに対応して入
力信号より得られる所定数の画素データに基づいて行わ
れる。
【0132】そして、ステップST34で、各クラス毎
に、ステップST31で生成された学習データ、すなわ
ち注目画素データと予測タップのn個の画素データとを
使用して、(11)式に示すような正規方程式を生成す
る。ステップST31〜ステップST34の動作は、学
習データの生成が終了するまで繰り返され、多くの学習
データが登録された正規方程式が生成される。
【0133】ステップST32で学習データの生成が終
了したときは、ステップST35で、各クラス毎に生成
された正規方程式を解き、各クラス毎のn個の係数デー
タwiを求める。そして、ステップST36で、クラス
別にアドレス分割されたメモリに係数データwiを登録
して、学習フローを終了する。
【0134】次に、図1に示したテレビ受信機100の
画像信号変換部110内の情報メモリバンク135に記
憶される複数の画質情報Xにおける各クラス毎の係数デ
ータwiを、上述した学習の原理によって予め生成する
係数データ生成装置150の詳細を説明する。図18
は、係数データ生成装置150の構成例を示している。
【0135】この係数データ生成装置150は、教師信
号としてのHD信号(525p信号/1050i信号)
が入力される入力端子151と、このHD信号に対して
水平および垂直の間引きフィルタ処理を行って、入力信
号としてのSD信号を得る2次元間引きフィルタ152
とを有している。
【0136】2次元間引きフィルタ152には、変換方
法選択信号が制御信号として供給される。第1の変換方
法(図1の画像信号変換部110で525i信号より5
25p信号を得る)が選択される場合、2次元間引きフ
ィルタ152では525p信号に対して間引き処理が施
されてSD信号が生成される(図4参照)。一方、第2
の変換方法(図1の画像信号変換部110で525i信
号より1050i信号を得る)が選択される場合、2次
元間引きフィルタ152では1050i信号に対して間
引き処理が施されてSD信号が生成される(図5参
照)。
【0137】また、2次元間引きフィルタ152には、
画質情報Xが制御信号として供給される。この画質情報
Xは、図1に示すテレビ受信機100において、テスト
モードで、システムコントローラ101が自動的に発生
し、あるいはユーザがリモコン送信機200で入力する
画質情報Xと同義である。2次元間引きフィルタ152
では、画質情報Xの値に応じて処理内容が変更され、生
成されるSD信号の画質が変化するようにされる。
【0138】例えば、2次元間引きフィルタ152はガ
ウシアンフィルタを用いて構成される。この場合、HD
信号を構成する垂直方向の画素データが(12)式で示
される1次元ガウシアンフィルタにより間引き処理さ
れ、同様にHD信号を構成する水平方向の画素データも
同様の1次元ガウシアンフィルタにより間引き処理され
ることでSD信号が生成される。このように2次元間引
きフィルタ152がガウシアンフィルタを用いて構成さ
れる場合、画質情報Xの値に応じて標準偏差σの値が変
更される。
【0139】
【数9】
【0140】また、係数データ生成装置150は、2次
元間引きフィルタ152より出力されるSD信号(52
5i信号)より、HD信号(1050i信号または52
5p信号)に係る注目画素の周辺に位置する複数のSD
画素のデータを選択的に取り出して出力する第1〜第3
のタップ選択回路153〜155を有している。
【0141】これら第1〜第3のタップ選択回路153
〜155は、上述した画像信号変換部110の第1〜第
3のタップ選択回路121〜123と同様に構成され
る。これら第1〜第3のタップ選択回路153〜155
で選択されるタップは、タップ選択制御部156からの
タップ位置情報によって指定される。
【0142】タップ選択制御回路156には、変換方法
選択信号が制御信号として供給される。第1の変換方法
が選択される場合と第2の変換方法が選択される場合と
で、第1〜第3のタップ選択回路153〜155に供給
されるタップ位置情報が異なるようにされている。ま
た、タップ選択制御回路156には後述する動きクラス
検出回路158より出力される動きクラスのクラス情報
MVが供給される。これにより、第2のタップ選択回路
154に供給されるタップ位置情報が動きが大きいか小
さいかによって異なるようにされる。
【0143】また、係数データ生成装置150は、第2
のタップ選択回路154で選択的に取り出される空間ク
ラスタップのデータ(SD画素データ)のレベル分布パ
ターンを検出し、このレベル分布パターンに基づいて空
間クラスを検出し、そのクラス情報を出力する空間クラ
ス検出回路157を有している。この空間クラス検出回
路157は、上述した画像信号変換部110の空間クラ
ス検出回路124と同様に構成される。この空間クラス
検出回路157からは、空間クラスタップのデータとし
ての各SD画素データ毎の再量子化コードQiが空間ク
ラスを示すクラス情報として出力される。
【0144】また、係数データ生成装置150は、第3
のタップ選択回路155で選択的に取り出される動きク
ラスタップのデータ(SD画素データ)より、主に動き
の程度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス情
報MVを出力する動きクラス検出回路158を有してい
る。この動きクラス検出回路158は、上述した画像信
号変換部110の動きクラス検出回路125と同様に構
成される。この動きクラス検出回路158では、第3の
タップ選択回路155で選択的に取り出される動きクラ
スタップのデータ(SD画素データ)からフレーム間差
分が算出され、さらにその差分の絶対値の平均値に対し
てしきい値処理が行われて動きの指標である動きクラス
が検出される。
【0145】また、係数データ生成装置150は、空間
クラス検出回路157より出力される空間クラスのクラ
ス情報としての再量子化コードQiと、動きクラス検出
回路158より出力される動きクラスのクラス情報MV
に基づき、HD信号(525p信号または1050i信
号)に係る注目画素が属するクラスを示すクラスコード
CLを得るためのクラス合成回路159を有している。
このクラス合成回路159も、上述した画像信号変換部
110のクラス合成回路126と同様に構成される。
【0146】また、係数データ生成装置150は、入力
端子151に供給されるHD信号より得られる注目画素
データとしての各HD画素データyと、この各HD画素
データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路15
3で選択的に取り出される予測タップのデータ(SD画
素データ)xiと、各HD画素データyにそれぞれ対応
してクラス合成回路159より出力されるクラスコード
CLとから、各クラス毎に、n個の係数データwiを得
るための正規方程式((11)式参照)を生成する正規
方程式生成部160を有している。
【0147】この場合、一個のHD画素データyとそれ
に対応するn個の予測タップ画素データとの組み合わせ
で上述した学習データが生成され、従って正規方程式生
成部160では多くの学習データが登録された正規方程
式が生成される。なお、図示せずも、第1のタップ選択
回路153の前段に時間合わせ用の遅延回路を配置する
ことで、この第1のタップ選択回路153から正規方程
式生成部160に供給されるSD画素データxiのタイ
ミング合わせを行うことができる。
【0148】また、係数データ生成装置150は、正規
方程式生成部160で各クラス毎に生成された正規方程
式のデータが供給され、各クラス毎に生成された正規方
程式を解いて、各クラス毎の係数データwiを求める係
数データ決定部161と、この求められた係数データw
iを記憶する係数メモリ162とを有している。係数デ
ータ決定部161では、正規方程式が例えば掃き出し法
などによって解かれて、係数データwiが求められる。
【0149】図18に示す係数データ生成装置150の
動作を説明する。入力端子151には教師信号としての
HD信号(525p信号または1050i信号)が供給
され、そしてこのHD信号に対して2次元間引きフィル
タ152で水平および垂直の間引き処理が行われて入力
信号としてのSD信号(525i信号)が生成される。
【0150】この場合、第1の変換方法(図1の画像信
号変換部110で525i信号より525p信号を得
る)が選択される場合、2次元間引きフィルタ152で
は525p信号に対して間引き処理が施されてSD信号
が生成される。一方、第2の変換方法(図1の画像信号
変換部110で525i信号より1050i信号を得
る)が選択される場合、2次元間引きフィルタ152で
は1050i信号に対して間引き処理が施されてSD信
号が生成される。
【0151】またこの場合、生成されるSD信号による
画像の画質は画質情報Xに対応したものとなる。例え
ば、SD信号による画像の解像度が低くなるほど、図1
の画像信号変換部110で生成されるHD信号による画
像の解像度を高くする係数データが得られる。
【0152】このSD信号(525i信号)より、第2
のタップ選択回路154で、HD信号(525p信号ま
たは1050i信号)に係る注目画素の周辺に位置する
空間クラスタップのデータ(SD画素データ)が選択的
に取り出される。この第2のタップ選択回路154で
は、タップ選択制御回路156より供給される、選択さ
れた変換方法、および動きクラス検出回路158で検出
される動きクラスにに対応したタップ位置情報に基づい
て、タップの選択が行われる。
【0153】この第2のタップ選択回路154で選択的
に取り出される空間クラスタップのデータ(SD画素デ
ータ)は空間クラス検出回路157に供給される。この
空間クラス検出回路157では、空間クラスタップのデ
ータとしての各SD画素データに対してADRC処理が
施されて空間クラス(主に空間内の波形表現のためのク
ラス分類)のクラス情報としての再量子化コードQiが
得られる((1)式参照)。
【0154】また、2次元間引きフィルタ152で生成
されたSD信号より、第3のタップ選択回路155で、
HD信号に係る注目画素の周辺に位置する動きクラスタ
ップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出され
る。この場合、第3のタップ選択回路155では、タッ
プ選択制御回路156より供給される、選択された変換
方法に対応したタップ位置情報に基づいて、タップの選
択が行われる。
【0155】この第3のタップ選択回路155で選択的
に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素デ
ータ)は動きクラス検出回路158に供給される。この
動きクラス検出回路158では、動きクラスタップのデ
ータとしての各SD画素データより動きクラス(主に動
きの程度を表すためのクラス分類)のクラス情報MVが
得られる。
【0156】この動き情報MVと上述した再量子化コー
ドQiはクラス合成回路159に供給される。このクラ
ス合成回路159では、これら動き情報MVと再量子化
コードQiとから、HD信号(525p信号または10
50i信号)に係る注目画素が属するクラスを示すクラ
スコードCLが得られる((3)式参照)。
【0157】また、2次元間引きフィルタ152で生成
されるSD信号より、第1のタップ選択回路153で、
HD信号に係る注目画素の周辺に位置する予測タップの
データ(SD画素データ)が選択的に取り出される。こ
の場合、第1のタップ選択回路153では、タップ選択
制御回路156より供給される、選択された変換方法に
対応したタップ位置情報に基づいて、タップの選択が行
われる。
【0158】そして、入力端子151に供給されるHD
信号より得られる注目画素データとしての各HD画素デ
ータyと、この各HD画素データyにそれぞれ対応して
第1のタップ選択回路121で選択的に取り出される予
測タップのデータ(SD画素データ)xiと、各HD画
素データyにそれぞれ対応してクラス合成回路159よ
り出力されるクラスコードCLとから、正規方程式生成
部160では、各クラス毎に、n個の係数データwiを
生成するための正規方程式が生成される。
【0159】そして、係数データ決定部161でその正
規方程式が解かれ、各クラス毎の係数データwiが求め
られ、その係数データwiはクラス別にアドレス分割さ
れた係数メモリ162に記憶される。
【0160】このように、図18に示す係数データ生成
装置150においては、図1の画像信号変換部110の
情報メモリバンク135に記憶される各クラス毎の係数
データwiを生成することができる。
【0161】この場合、2次元間引きフィルタ152で
は、選択された変換方法によって525p信号または1
050i信号を使用してSD信号(525i信号)が生
成されるものであり、第1の変換方法(画像信号変換部
110で525i信号より525p信号を得る)および
第2の変換方法(画像信号変換部110で525i信号
より1050i信号を得る)に対応した係数データを生
成できる。
【0162】また、2次元間引きフィルタ152で生成
されるSD信号による画像の画質を画質情報Xによって
変化させることができる。そのため、このSD信号によ
る画像の画質を変化させて各クラス毎の係数データを決
定していくことで、複数の画質情報Xにおける各クラス
毎の係数データを生成できる。
【0163】なお、上述実施の形態においては、このユ
ーザ識別手段が画像識別器114で構成されるものを示
したが、指紋、虹彩、音声等からユーザを識別し、ある
いはユーザによって入力されたID番号等からユーザを
識別するものであってもよい。
【0164】また、上述実施の形態においては、HD信
号を生成する際の推定式として線形一次方程式を使用し
たものを挙げたが、推定式として高次方程式を使用する
ものであってもよい。
【0165】また、上述実施の形態においては、SD信
号(525i信号)をHD信号(525p信号または1
050i信号)に変換する例を示したが、この発明はそ
れに限定されるものでなく、推定式を使用して第1の画
像信号を第2の画像信号に変換するその他の場合にも同
様に適用できることは勿論である。
【0166】
【発明の効果】この発明によれば、第1の画像信号を第
2の画像信号に変換する際に、第2の画像信号に係る注
目画素の画素データを、ユーザ識別情報に対応して取得
された画質情報に基づいて生成するものであり、出力画
像信号(第2の画像信号)による画像の画質は自動的に
ユーザの好みのものとなり、ユーザはコントラストやシ
ャープネス等の調整を不要とできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としてのテレビ受信機の構成を示す
ブロック図である。
【図2】テストモードにおける制御動作の一例を示すフ
ローチャートである。
【図3】テストモードにおける制御動作の他の例を示す
フローチャートである。
【図4】525i信号と525p信号の画素位置関係を
説明するための図である。
【図5】525i信号と1050i信号の画素位置関係
を説明するための図である。
【図6】525iと525pの画素位置関係と、予測タ
ップの一例を示す図である。
【図7】525iと525pの画素位置関係と、予測タ
ップの一例を示す図である。
【図8】525iと1050iの画素位置関係と、予測
タップの一例を示す図である。
【図9】525iと1050iの画素位置関係と、予測
タップの一例を示す図である。
【図10】525iと525pの画素位置関係と、空間
クラスタップの一例を示す図である。
【図11】525iと525pの画素位置関係と、空間
クラスタップの一例を示す図である。
【図12】525iと1050iの画素位置関係と、空
間クラスタップの一例を示す図である。
【図13】525iと1050iの画素位置関係と、空
間クラスタップの一例を示す図である。
【図14】525iと525pの画素位置関係と、動き
クラスタップの一例を示す図である。
【図15】525iと1050iの画素位置関係と、動
きクラスタップの一例を示す図である。
【図16】525p信号を出力する場合のライン倍速処
理を説明するための図である。
【図17】係数データの学習フローを示すフローチャー
トである。
【図18】係数データ生成装置の構成例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
100・・・テレビ受信機、101・・・システムコン
トローラ、102・・・リモコン信号受信回路、104
・・・メモリ、105・・・受信アンテナ、106・・
・チューナ、107・・・外部入力端子、110・・・
画像信号変換部、111・・・ディスプレイ部、112
・・・OSD回路、114・・・画像認識器、121・
・・第1のタップ選択回路、122・・・第2のタップ
選択回路、123・・・第3のタップ選択回路、124
・・・空間クラス検出回路、125・・・動きクラス検
出回路、126・・・クラス合成回路、127・・・推
定予測演算回路、128・・・線順次変換回路、130
〜133・・・レジスタ、134・・・係数メモリ、1
35・・・情報メモリバンク、150・・・係数データ
生成装置、151・・・入力端子、152・・・2次元
間引きフィルタ、153・・・第1のタップ選択回路、
154・・・第2のタップ選択回路、155・・・第3
のタップ選択回路、156・・・タップ選択制御回路、
157・・・空間クラス検出回路、158・・・動きク
ラス検出回路、159・・・クラス合成回路、160・
・・正規方程式生成部、161・・・係数データ決定
部、162・・・係数メモリ、200・・・リモコン送
信機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 和志 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C063 BA03 BA06 BA09 BA14 CA18 CA25 CA29 CA36

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素データからなる第1の画像信
    号を複数の画素データからなる第2の画像信号に変換す
    る画像信号変換装置において、 上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号に係る注
    目画素の周辺に位置する複数の第1の画素データを選択
    する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の画素データに基づいて、上記注目画素が属するクラス
    を検出するクラス検出手段と、 ユーザ識別情報を入力する情報入力部と、 上記情報入力部に入力された上記ユーザ識別情報に対応
    した画質情報を取得する画質情報取得手段と、 上記クラス検出手段で検出されたクラスおよび上記画質
    情報取得手段で取得された画質情報に対応して、上記注
    目画素の画素データを生成する画素データ生成手段とを
    備えることを特徴とする画像信号変換装置。
  2. 【請求項2】 上記ユーザ識別情報と上記画質情報との
    対応関係を予め記憶しておく記憶手段をさらに備え、 上記画質情報取得手段は、上記記憶手段に記憶された上
    記対応関係を参照して上記画質情報を取得することを特
    徴とする請求項1に記載の画像信号変換装置。
  3. 【請求項3】 上記記憶手段に、上記ユーザ識別情報と
    上記画質情報との対応関係を記憶するためのテストモー
    ドとするモード変更手段をさらに備えることを特徴とす
    る請求項2に記載の画像信号変換装置。
  4. 【請求項4】 上記画素データ生成手段は、 上記クラス検出手段で検出されるクラスおよび上記画質
    情報取得手段で取得される画質情報の組み合わせ毎に予
    め生成された推定式の係数データを記憶するメモリを有
    し、上記クラス検出手段で検出されたクラスおよび上記
    画質情報取得手段で取得された画質情報に対応した上記
    係数データを発生する係数データ発生手段と、 上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号に係る注
    目画素の周辺に位置する複数の第2の画素データを選択
    する第2のデータ選択手段と、 上記係数データ発生手段で発生された上記係数データと
    上記第2のデータ選択手段で選択された上記複数の第2
    の画素データとから、上記推定式を用いて上記注目画素
    の画素データを算出する演算手段とを備えることを特徴
    とする請求項1に記載の画像信号変換装置。
  5. 【請求項5】 上記係数データ発生手段は、 上記クラス検出手段で検出されるクラスおよび上記画質
    情報取得手段で取得される画質情報の組み合わせ毎に予
    め生成された上記推定式の係数データを記憶する第1の
    メモリ部と、 上記第1のメモリ部より上記画質情報取得手段で取得さ
    れた画質情報に対応する各クラスの係数データを読み出
    す第1のデータ読み出し手段と、 上記第1のデータ読み出し手段で読み出された各クラス
    の係数データを記憶する第2のメモリ部と、 上記第2のメモリ部より上記クラス検出手段で検出され
    たクラスに対応する係数データを読み出す第2のデータ
    読み出し手段とを備えることを特徴とする請求項5に記
    載の画像信号変換装置。
  6. 【請求項6】 複数の画素データからなる第1の画像信
    号を複数の画素データからなる第2の画像信号に変換す
    る画像信号変換方法において、 上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号に係る注
    目画素の周辺に位置する複数の第1の画素データを選択
    する第1のステップと、 上記第1のステップで選択された上記複数の第1の画素
    データに基づいて、上記注目画素が属するクラスを検出
    する第2のステップと、 入力されたユーザ識別情報に対応した画質情報を取得す
    る第3のステップと、 上記第2のステップで検出されたクラスおよび上記第3
    のステップで取得された画質情報に対応して、上記注目
    画素の画素データを生成する第4のステップとを備える
    ことを特徴とする画像信号変換方法。
  7. 【請求項7】 上記第4のステップでは、 上記第2のステップで検出されたクラスおよび上記第3
    のステップで取得された画質情報に対応した上記係数デ
    ータを発生するステップと、 上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号に係る注
    目画素の周辺に位置する複数の第2の画素データを選択
    するステップと、 上記発生された係数データと上記選択された複数の第2
    の画素データとから、上記推定式を用いて上記注目画素
    の画素データを算出するステップとを備えることを特徴
    とする請求項6に記載の画像信号変換方法。
  8. 【請求項8】 複数の画素データからなる第1の画像信
    号を入力する画像信号入力部と、 上記画像信号入力部より入力された上記第1の画像信号
    を複数の画素データからなる第2の画像信号に変換して
    出力する画像信号変換手段と、 上記画像信号変換手段より出力される上記第2の画像信
    号による画像を表示する画像表示手段と、 ユーザを識別するユーザ識別手段と、 上記ユーザ識別手段の識別結果に対応した画質情報を取
    得する画質情報取得手段とを有してなり、 上記画像信号変換手段は、 上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号に係る注
    目画素の周辺に位置する複数の第1の画素データを選択
    する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の画素データに基づいて、上記注目画素が属するクラス
    を検出するクラス検出手段と、 上記クラス検出手段で検出されたクラスおよび上記画質
    情報取得手段で取得された画質情報に対応して、上記注
    目画素の画素データを生成する画素データ生成手段とを
    備えることを特徴とする画像表示装置。
  9. 【請求項9】 上記ユーザ識別手段は、画像識別装置で
    構成されることを特徴とする請求項8に記載の画像表示
    装置。
  10. 【請求項10】 上記画素データ生成手段は、 上記クラス検出手段で検出されるクラスおよび上記画質
    情報取得手段で取得される画質情報の組み合わせ毎に予
    め生成された推定式の係数データを記憶するメモリを有
    し、上記クラス検出手段で検出されたクラスおよび上記
    画質情報取得手段で取得された画質情報に対応した上記
    係数データを発生する係数データ発生手段と、 上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号に係る注
    目画素の周辺に位置する複数の第2の画素データを選択
    する第2のデータ選択手段と、 上記係数データ発生手段で発生された上記係数データと
    上記第2のデータ選択手段で選択された上記複数の第2
    の画素データとから、上記推定式を用いて上記注目画素
    の画素データを算出する演算手段とを備えることを特徴
    とする請求項8に記載の画像表示装置。
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