JPH0974543A - 画像信号変換装置及び画像信号変換方法 - Google Patents

画像信号変換装置及び画像信号変換方法

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JPH0974543A
JPH0974543A JP8140956A JP14095696A JPH0974543A JP H0974543 A JPH0974543 A JP H0974543A JP 8140956 A JP8140956 A JP 8140956A JP 14095696 A JP14095696 A JP 14095696A JP H0974543 A JPH0974543 A JP H0974543A
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泰弘 藤森
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秀雄 中屋
Masashi Uchida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入力画像データの多様な信号特性を考慮した適
切なクラス分類適応処理を行うことにより、低解像度の
画像データを一段と高解像度の画像データに変換する。 【解決手段】入力画像のレベル分布パターンに基づいて
入力画像をクラス分類するだけでなく、入力画像の動き
に基づいて入力画像をクラス分類するクラス分類を行
い、クラスコードを発生する。これにより入力画像デー
タの多様な信号特性を考慮した適切なクラス分類適応処
理を行うことができ、低解像度の入力画像データを一段
と高解像度の画像データに変換することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術(図38〜図40) 発明が解決しようとする課題(図41〜図44) 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)第1の実施例(図1〜図12) (2)第2の実施例(図13〜図14) (3)第3の実施例(図14〜図21) (4)第4の実施例(図22及び図23) (5)第5の実施例(図24〜図30) (6)第6の実施例(図31〜図35) (7)第7の実施例(図36及び図37) (8)他の実施例 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号変換装置
及び画像信号変換方法に関し、例えば、NTSC等の標
準解像度信号(以下、これをSD(Standard Difinitio
n )画像信号と呼ぶ)をハイビジヨン等の高解像度信号
(以下、これをHD(High Difinition )画像信号と呼
ぶ)に変換するアツプコンバータ、もしくは、サブサン
プルされた画像信号を元の画像信号に変換する画像信号
の補間装置等に関する。
【0003】
【従来の技術】様々なデイジタル機器が出現する中、信
号フオーマツトの異なる機器間の接続においては機器間
での信号変換を実現する信号変換装置が必要となる。例
えばSD画像データをHDモニタで表示する場合には、
SD画像データをHD画像データへフオーマツト変換す
るアツプコンバータが必要となる。
【0004】従来、この種のアツプコンバータにおいて
は、SD画像データに対して補間フイルタによる周波数
補間処理を施して画素補間を行うことによりHD画像デ
ータを形成している。この補間処理を図38のSD画素
とHD画素の空間配置例を参照して説明する。因に、図
中実線は第1フイールドを表し、点線は第2フイールド
を表わす。図38では説明の簡素化のため、HD画素数
をSD画素数に対して水平及び垂直方向に各々2倍とし
ている。図中「◎」のSD画素に注目すると、この近傍
に4種類のHD画素 mode1、 mode2、 mode3及び mode4
が存在する。従つてアツプコンバータはこの4種類HD
画素 mode1、 mode2、 mode3及び mode4を周波数補間処
理によつて生成する。
【0005】アツプコンバータの簡易な構成例として
は、SD画像データのフイールドデータから上記4種類
のHD画素 mode1、 mode2、 mode3及び mode4を生成す
るものがある。このとき用いる補間フイルタの構成とし
ては、図39に示す空間内2次元ノンセパラブルフイル
タ1や、図40に示す水平/垂直セパラブルフイルタ5
がある。
【0006】2次元ノンセパラブルフイルタ1は、4種
類のHD画素 mode1、 mode2、 mode3及び mode1を、そ
れぞれ2次元フイルタ2A〜2Dによつて独立に補間処
理を行うことにより生成する。そして、その補間結果を
選択部3において直列化することによりHD画像データ
を生成する。水平/垂直セパラブル補間フイルタ5は垂
直補間フイルタ6AによつてHD画素 mode1及び mode3
用の処理を行い、垂直補間フイルタ6BによつてHD画
素 mode2及び mode4用の処理を行うことにより2本の走
査線データを形成する。次に各走査線に対して水平補間
フイルタ7A及び7Bを用いて最終的な4種類のHD画
素 mode1、 mode2、 mode3及び mode1を生成し、これを
選択部8において直列化することによりHD画像データ
を生成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな従来のアツプコンバータでは補間フイルタとして理
想フイルタを用いたとしても、画素数はHDフオーマツ
トに合うように増えるものの空間解像度は入力SD画像
と変わらない。また実際には理想フイルタを用いること
はできないため、SD画像よりも解像度の低下したHD
画像を生成することしかできないという問題があつた。
【0008】このような問題を解決する方法として、入
力SD画像データをその信号レベルの分布に応じてクラ
ス分類し、クラス毎に予め学習により獲得された予測係
数を用いて予測演算を行うことにより、より真値に近い
HD画素を得る、いわゆるクラス分類適応処理を用いた
画像信号変換装置及び方法が提案されている。例えば、
このような方法は、本出願人による日本出願公開公報、
特開平5-328185号(公開日:December 10,1993)の明細
書及び図面において提案されている。なお、この日本出
願に対応する米国出願は、Serial No. 08/061,730 file
d May 17, 1993である。
【0009】このクラス分類適応処理を用いたアツプコ
ンバータは、図41に示すように構成されている。アツ
プコンバータ10は、入力SD画像データD1をクラス
分類部11及び予測演算部12にそれぞれ供給する。ク
ラス分類部11は、入力SD画像データD1(例えば8
ビツトPCM(Pulse Code Modulation )データ)に対
し、例えば図42(A)に示すように注目画素を中心と
した複数の周辺画素をクラス分類用の画素(以下、これ
をクラス分類用タツプと呼ぶ)として設定し、その波形
特性(レベル分布パターン)に基づいてクラスデータD
2を生成する。因に、図中実線は第1フイールドを表
し、点線は第2フイールドを表わす。
【0010】このとき、クラス分類部11によるクラス
データD2の形成法としては、PCMデータを直接使用
する(すなわちPCMデータをそのままクラスデータD
2とする)方法や、ADRC(Adaptive Dynamic Range
Coding )、DPCM(Differential Pulse Code Modu
lation)又はVQ(Vector Quantization )等の圧縮手
法を用いてクラス数を削減する方法が考えられている。
このうち、PCMデータを直接クラスデータD2とする
方法は、例えば図42のように7画素でなるクラス分類
用タツプを用いた場合には、8ビツトデータが7画素分
存在するため、クラス数が256 という膨大な数字となり
実用上問題となる。
【0011】そこで、実際にはADRC等の圧縮手法を
用いてクラス数を削減する。例えばクラス分類用タツプ
として設定された7画素に対して、各画素を1ビツトに
圧縮する1ビツトADRCを適用した場合を考える。す
なわち、1ビットADRCは、7画素のデータから定義
されるダイナミツクレンジに基づき、7画素の最小値を
除去したうえで、各タツプの画素値を適応的に1ビツト
量子化する。したがつて、クラス数を 128クラスに削減
することができる。ADRCは、画像信号の信号圧縮方
式として開発されたものであるが、少ないクラス数で入
力信号の波形特性を表現するのに適している。
【0012】予測係数ROM(Read Only Memory)13
からは、クラスデータD2を読出しアドレスとして予め
学習により獲得された予測係数データD3が出力され、
当該予測係数データD3が予測演算部12に供給され
る。予測演算部12は、例えば図42(B)に示すよう
に、注目画素を中心とした複数の周辺画素を予測演算用
の画素(以下、これを予測タツプと呼ぶ)として設定
し、当該予測タツプを構成する各画素値と予測係数デー
タD3とを用いて、次式(1)
【数1】 で表わされる積和演算を行い、HD画像データD4を推
定する。そして、このHD画像データD4が変換部14
に供給され、時系列のHD画像データに変換され、図示
しない画面に表示される。但し(1)式では、推定HD
画素値をy′、各予測タツプ画素値をxi 、予測係数w
i とした。また、ここでは、図42のように予測タツプ
を形成する画素数が13個のため(1)式におけるnは13
となる。
【0013】ここで、予測係数ROM13に記憶されて
いるクラス毎の予測係数データD3は、予めHD画像デ
ータを用いた学習により獲得される。この学習手順を、
図43を参照して説明する。ステツプSP1において当
該学習処理手順が開始されると、先ずステツプSP2に
おいて予測係数を学習するために、既に知られているH
D画像を用いて学習データを形成する。
【0014】ステツプSP3では、予測係数を得るのに
必要上十分な学習データが収集されたか否か判定する。
そして、更に学習データが必要であると判断した場合に
はステツプSP4に進み、十分な学習データが得られた
と判断した場合にはステツプSP6に進む。ステツプS
P4では、学習データをクラス分類する。このクラス分
類は上述したアツプコンバータ10のクラス分類部11
(図41)の処理と同様の処理を実行する。このとき、
一般に、データ変化のアクテイビテイの小さいものを学
習対象から除外することによりノイズの影響を排除す
る。
【0015】次に、ステツプSP5において、クラス分
類された学習データに基づき、クラス毎に正規方程式を
形成する。ステツプSP6での処理を具体的に説明す
る。ここでは一般化するために、1つの補間対象画素
(HD画素)をn個のSD画素で表わす場合について述
べる。先ずSD画像データの各画素レベルx1 、……、
xn と注目補間画素の画素レベルyの関係を、クラス毎
に予測係数w1 、……、wn によるnタツプの線形一次
結合式で表現することにより、次式(2)
【数2】 を形成する。
【0016】この(2)式における予測係数w1 、…
…、wn を求めればよい。この予測係数w1 、……、w
n を求める方法としては最小二乗法による解法が考えら
れる。この解法では、先ず、XをSD画素データ、Wを
予測係数、Yを注目補間画素データとして、次式(3)
【数3】 の観測方程式を作るようにデータを収集する。因に
(3)式において、mは学習データ数を表し、nは上述
した予測演算部12(図41)により設定される予測タ
ツプ数(すなわちn=13)である。
【0017】次に(3)式の観測方程式をもとに、次式
(4)
【数4】 の残差方程式を立てる。(4)式から、各wi の最確値
は、次式(5)
【数5】 を最小にする条件が成り立つ場合と考えられる。すなわ
ち次式(6)
【数6】 の条件を考慮すればよい。(6)式のiに基づくn個の
条件を考え、これを満たすw1 、……、wn を算出すれ
ばよい。そこで、残差方程式(4)式から次式(7)
【数7】 を得、さらに(6)式と(7)式から次式(8)
【数8】 を得る。そして(4)式及び(8)式から、次式(9)
【数9】 の正規方程式を得ることができる。(8)式の正規方程
式は、未知数の数がn個の連立方程式であるから、これ
により各wi の最確値を求めることができる。実際に
は、掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)を用いて連立
方程式を解く。
【0018】図43の予測学習処理手順では、クラス毎
に未定係数w1 、……、wn を求めるために未知数nと
同じ数の正規方程式が形成されるまでステツプSP2−
SP3−SP4−SP5−SP2のループを繰り返す。
このようにして必要な数の正規方程式が得られると、ス
テツプSP3において肯定結果が得られ、処理はステツ
プSP6の予測係数決定に移る。
【0019】ステツプSP6では、(9)式の正規方程
式を解いてクラス毎の予測係数w1、……、wn を決定
する。このようにして得られた予測係数を次のステツプ
SP7でクラス毎にアドレス分割されたROM等の記憶
部(すなわち予測係数ROM13(図41))に登録す
る。以上の学習によりクラス分類適応処理で使用される
予測係数データが生成され、次のステツプSP8で当該
予測学習処理手順を終了する。
【0020】この予測学習処理を実現するハードウエア
構成としては、図44に示すような学習回路20が考え
られる。学習回路20は、HD画像データを垂直間引き
フイルタ21及び水平間引きフイルタ22を介してSD
画像データに変換し、当該SD画像データをクラス分類
部23に供給する。ここで、クラス分類部23は、上述
したアツプコンバータ10(図41)のクラス分類部1
1と同様の構成からなり、SD画像データからクラス分
類用タツプを設定し、その波形特性に基づいてクラスデ
ータD2′を生成する。このクラス分類部23は、図4
3のクラス決定処理(ステツプSP4)を実行する部分
である。クラス分類部23は生成したクラスデータD
2′を係数選定部24に送出する。
【0021】係数選定部24は、正規方程式を形成し、
さらに予測係数を決定する部分である。すなわち係数選
定部24は、SD画像データ及びHD画像データを用い
て、クラスデータD2′で表わされるクラス毎に(9)
式の正規方程式を立て、当該正規方程式からクラス毎の
予測係数を求める。そして求めた予測係数を予測係数R
OM13の対応するクラスアドレスに記憶させる。
【0022】ところが、クラス分類適応処理を用いてH
D画像データを生成する場合、学習によつて予測係数を
生成するときに入力SD画像データの特徴に応じて適切
なクラス分類処理が行われないと、アツプコンバータに
よる予測精度が低下する問題があつた。すなわち、より
真値に近いHD画像データを予測するためには、特性の
似通つたSD画像データのみを集めて各クラスを生成
し、それに対応するHD画像データを教師信号として学
習することが重要となる。
【0023】しかしながら、クラス分類の能力が不十分
であると、本来、別のクラスに別れるべきHD画像デー
タが同じクラスに分類される。このため、このような場
合、学習により得られる予測係数は、性質の異なるHD
画像データの平均値を予測することになる。その結果こ
の予測係数を用いてHD画像信号を予測するアツプコン
バータでは、解像度創造能力が低下する問題があつた。
【0024】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
ので、入力画像データの多様な信号特性を考慮した適切
なクラス分類適応処理を行うことにより、低解像度の画
像データを一段と高解像度の画像データに変換し得る画
像データ変換装置及び画像データ変換方法を提案しよう
とするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述した問題を達成する
ために、本発明は、第1の入力画像信号を上記第1の画
像信号とは異なる第2の画像信号に変換する画像信号変
換装置において、上記第1の入力画像信号の注目画素周
辺の動きとパターンに応じて、上記注目画素のクラスを
決定し、そのクラスを示すクラスコードを発生するクラ
スコード決定部と、上記第1の入力画像データを上記第
2の入力画像データに変換するための情報である予測係
数データがクラスコード毎に記憶されており、上記クラ
スコードに応じて上記予測係数データを出力する予測係
数記憶部と、上記クラスコードに応じて上記予測係数記
憶手段から出力される予測係数データと、上記注目画素
に対して空間的及び又は時間的に周辺に存在する複数画
素とを用いて、予測演算を行い、上記高解像度の画像デ
ータを生成する予測演算部とからなることを特徴とする
画像信号変換装置及び、その画像信号変換装置に対応す
る画像信号変換方法である。つまり、入力画像のレベル
分布パターンに基づいて入力画像をクラス分類するだけ
でなく、入力画像の動きに基づいて入力画像をクラス分
類するクラス分類を行い、クラスコードを発生するよう
にする。
【0026】また、本発明において、さらに、クラスコ
ード決定部は、記第1の入力画像データにおける注目画
素周辺の動きに応じて、注目画素の第1のクラスを決定
し、その第1のクラスを示す第1のクラスコードを出力
する第1のクラス分類部と、注目画素に対して空間的及
び又は時間的に周辺に存在する複数画素のレベル分布パ
ターンに基づいて、注目画素の第2のクラスを決定し、
その第2のクラスを示す第2のクラスコードを出力する
第2のクラス分類部とからなり、第1のクラスコードと
第2のクラスコードに基づいて上記クラスコードを発生
するようになされている。
【0027】また、本発明において、第1の入力画像信
号は、低解像度の画像信号であり、第2の画像信号は、
上記第1の入力画像信号よりも解像度の高い高解像度の
画像信号である。また、本発明において、第2の画像信
号は、第1の画像信号より画素数の多い画像信号であ
る。
【0028】また、本発明における画像信号変換装置又
は画像信号変換方法は、第1のクラスコードに応じて、
第2のクラスコードを発生するために使用される複数画
素を適応的に選択するクラス分類画素選択部又はステツ
プを有する。つまり、入力画像のレベル分布パターンに
基づいて入力画像をクラス分類するために使用される複
数の画素を、入力画像の動きに基づいて適応的に選択す
る。
【0029】さらに、本発明における画像信号変換装置
又は画像信号変換方法は、第1のクラスコードに応じ
て、予測演算を行うために使用される複数画素を適応的
に選択する予測演算画素選択部段又はステツプを有す
る。つまり、予測演算のために使用される複数の画素
を、入力画像の動きに基づいて適応的に選択するように
する。
【0030】したがつて、入力画像のレベル分布パター
ン及び入力画像の動きに基づいて入力画像信号の最終的
なクラスを決定すれば、入力画像を単にレベル分布パタ
ーンに基づいてクラス分類する場合と比較して、より入
力画像の特徴を反映したクラスが形成される。
【0031】また、入力画像のレベル分布パターンに基
づいて入力画像をクラス分類するために使用される複数
の画素を、入力画像の動きに基づいて適応的に選択すれ
ば、レベル分布パターンによるクラス分類結果をより画
像の特徴を反映したものとすることができる。
【0032】さらに、予測演算のために使用される複数
のる画素を、入力画像の動きに基づいて適応的に選択す
れば、実際上重要になる画素のみを用いて予測演算を行
うことができるようになり、この結果少ない画素数で高
精度の予測演算結果を得ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0034】(1)第1の実施例 (1−1)全体構成 図1は、本発明を適用した第1の実施例のアツプコンバ
ータ30を示す。アツプコンバータ30は、入力SD画
像データD1をクラス分類部31及び予測演算部12に
それぞれ供給する。クラス分類部31は、入力SD画像
データD1に基づき入力画像の動き量を検出し、当該動
き量を考慮してクラス分類処理を行い、そのクラス分類
処理に対応するクラスデータを生成する。つまり、クラ
ス分類部31は、入力SD画像信号をその特徴に応じて
より的確にクラス分類し得るようになされている。クラ
ス分類部31は、これにより得たクラスデータD32を
予測係数ROM32に送出する。
【0035】予測係数ROM32には、クラス分類部3
1でのクラス分類処理と同様に画像の動き量を考慮して
分類されたクラス毎に、学習により獲得した予測係数が
記憶されている。このクラス毎の予測係数は、図38に
示される4種類の生成されるHD画素 mode1、 mode2、
mode3及び mode4のそれぞれに対応して記憶されてい
る。予測係数ROM32は図2に示すような学習回路4
0によつて作成される。すなわち、図44との対応部分
に同一符号を付して示す図2において、学習回路40
は、アツプコンバータ30(図1)のクラス分類部31
と同様の構成でなるクラス分類部41を有し、当該クラ
ス分類部41によつてSD画像データを動き量を考慮し
ながらクラス分類する。係数算出部24は、クラス分類
部41により分類されたクラス毎に、上述した正規方程
式を用いて予測係数を算出する。この際、クラス毎の予
測係数は、4種類のHD画素 mode1、 mode2、 mode3及
び mode4のそれぞれに対応してそれぞれ算出される。そ
して、この予測係数が予測係数ROM32に記憶され
る。
【0036】かくして、学習回路40においては、画像
の動きを考慮してSD画像をクラス分類し、このクラス
毎に予測係数を求めるようにしたことにより、単にSD
画像のレベル分布パターン形状に基づいてSD画像をク
ラス分類した場合と比較して、画像の特徴をより反映し
たクラス分類処理を行うことができる。この結果、特徴
の似通つたもの同志を集めてクラス毎の予測係数を求め
ることができるため、予測係数の精度を向上し得る。ま
た、アツプコンバータ30は、このようにして求めた精
度の良い予測係数が、クラス分類部31からのクラスデ
ータD32に対応して読み出される。そして、この読み
出された4種類のHD画素 mode1、 mode2、 mode3及び
mode4を生成するための予測係数が、予測演算部12に
供給される。また、図示しない遅延部を介して供給され
た入力SD画像データもまた、予測演算部12に供給さ
れる。そして、予測演算部12において、そのそれぞれ
の予測係数と入力SD画像データとを用いて予測演算処
理を行い、一段と真値に近い4種類のHD画素 mode1、
mode2、 mode3及び mode4であるHD補間画素データD
33をそれぞれ生成する。そして、このHD補間画素デ
ータD33が変換部14に供給され、変換部14におい
て、時系列のHD画像データに変換されて画面上で表示
される。したがって、従来の方法と比べて、一段と高解
像度のHD画像データD34を得ることができる。な
お、予測係数を生成する方法として、学習回路40を用
いる方法を説明したが、本発明はこれに限らず、図3の
ようなフローチャートを用いて、コンピュータ等により
予測係数を生成するようにしてもよい。後述する実施例
においても、同様に行うことが可能である。
【0037】(1−2)クラス分類部の構成 クラス分類部31及び41は、図3に示すように構成さ
れている。以下、クラス分類部41は、クラス分類部3
1と同様の構成なのでクラス分類部31について説明す
る。クラス分類部31は、入力端子INを介して入力され
たSD画像データD1を第1のクラス分類部50を構成
するフレームメモリ51及び動きベクトル検出クラス分
類部52にそれぞれ供給すると共に、クラス分類画素選
択部53の複数のパターン設定部54A〜54Hに供給
する。
【0038】動きベクトル検出クラス分類部52は、フ
レームメモリ51から与えられる前フレームのSD画像
データと現フレームのSD画像データを用いて、SD画
像データD1における注目画素周辺の動きベクトルを検
出し、当該検出結果に基づく動きクラスコードCLASS0を
出力する。動きベクトル検出クラス分類部52は、動き
ベクトルが、図4に示された領域AR0〜AR6又はA
R7のうちどの領域にあつたかに応じて、その動きを8
種類に分類することにより、動きベクトルを検出する。
そして、その検出した動きベクトルがどの種類に属する
かを表わす動きクラスコードCLASS0を形成する。従つ
て、動きクラスコードCLASS0は、3ビツトのデータで表
現される。また、この動きベクトル検出クラス分類部5
2の実施例は、動きベクトルの検出方法としてブロツク
マツチング法を用いる。
【0039】動きクラスコードCLASS0は、そのまま後段
の予測係数ROM32に送出されると共に、クラスタツ
プ選択部55に送出される。クラスタツプ選択部55
は、複数のパターン設定部54A〜54Hから複数種類
のクラス分類用タツプを入力し、これら複数種類のクラ
ス分類用タツプのうちから動きクラスコードCLASS0に対
応するクラス分類用タツプを選択して、第2のクラス分
類部であるADRCクラス分類部56に対して出力す
る。
【0040】例えば、動き量がほとんど零に近い入力S
D画像に関しては、第2のクラス分類部であるADRC
クラス分類部56において、できるかぎり注目画素の時
空間近傍の信号変化によりクラス分類を行えるようなク
ラス分類用タツプを選択する。一方、動き量が大きい入
力SD画像に関しては、広い領域での大きな信号変化に
よりクラス分類を行えるようなクラス分類用タツプを選
択する。また、中間的な動き量のSD画像に関しては、
動き方向にクラス分類感度を上げたクラス分類が行える
ようなクラス分類用タツプを選択する。
【0041】クラスタツプ選択部55から出力されたク
ラス分類用タツプデータは、注目画素をその周辺画素の
レベル分布パターンに応じてクラス分類するためのAD
RCクラス分類部56に与えらる。ADRCクラス分類
部56は、クラス分類用タツプデータをそのダイナミツ
クレンジに応じて適応的に再量子化することにより、ク
ラス数の削減されたADRCクラスコードCLASS1を形成
する。また、ADRCクラス分類部54は、再量子化の
際、動きクラスコードCLASS0に応じて、ダイナミツクレ
ンジ(DR)を定義する際に用いる画素数を切り換える
ことにより、SD画像の波形変化を一段とADRCクラ
スコードCLASS1に反映し得るようになされている。
【0042】なお、この第1の実施例のADRCクラス
分類部56は、クラスタツプ選択部55から与えられる
8画素のクラス分類用タツプデータ(1画素当り8ビツ
ト)に対して1ビツトADRC処理を施すことにより、
各画素値を適応的に1ビツトに再量子化する。そして、
ADRCクラス分類部56は、256クラス(8ビツ
ト)のADRCクラスコードCLASS1を形成するようにな
されている。
【0043】このように、クラス分類部31は、クラス
分類すべき注目画素の周辺の複数画素を用いて動きベク
トルを検出し、この動きベクトルに基づいて注目画素を
クラス分類して、動きクラスコードCLASS0を得る。そし
て、この動きクラスコードCLASS0と注目画素周辺のレベ
ル分布パターンに基づくクラス分類結果であるADRC
クラスコードCLASS1とを合わせたものを、最終的なクラ
スコードD32として出力する。この第1の実施例の場
合には、動きクラスコードCLASS0が3ビツト、ADRC
クラスコードCLASS1が8ビツトなので、最終的なクラス
コードD32は11ビツト(2048クラス)で表現されるこ
とになり、これが予測係数ROM32(図1)のアドレ
ス番号となる。
【0044】次に、クラス分類画素選択部53のパター
ン設定部54A〜54Hについて説明する。各パターン
設定部54A〜54Hは、それぞれ動きベクトルの種類
に対応した画素パターンを設定する。この第1の実施例
の場合には、8種類の動きに応じた8種類の画素パター
ンを設定するため、8個のパターン設定部54A〜54
Hを設ける。すなわち、各パターン設定部54A〜54
Hは、それぞれ、図4に示す8個の領域AR0〜AR7
への各動きベクトルに応じた画素パターンを設定する。
【0045】パターン設定部54Aは、図4の中心の点
線内の領域AR0内、すなわち動きベクトルが完全に零
である場合に対応した画素パターンを設定する。このと
き、入力信号は、完全静止状態であるため、レベル分布
パターンに基づくクラス分類の際に、注目画素近傍の時
空間クラス分類用タツプパターンを用いれば、入力信号
の特徴を反映したクラス分類が可能となる。このため、
パターン設定部54Aは、図5に示すようなクラス分類
用クラスタツプパターンを設定する。なお、図5〜図1
2において小さな丸で示すHD画素は、補間しようとし
ている注目HD画素を表わす。
【0046】パターン設定部54Bは、いわゆる準静止
である場合に対応した画素パターンを設定する。すなわ
ち、図4の中心の点線と中心から2番目の点線で挟まれ
た領域AR1内に動きベクトルが存在した場合に対応す
る画素パターンを設定する。この場合は、画像に僅かな
動きが存在する場合であり、静止部と動画部の中間的な
画素パターンを設定すれば、入力信号の特徴を反映した
クラス分類が可能となる。このため、パターン設定部5
4Bは、図6に示すようなクラス分類用タツプパターン
を設定する。図5の完全静止の場合と比較して、同一フ
イールド内の画素数を増やすことにより、時空間画素よ
りも空間内画素を重視している。
【0047】パターン設定部54Cは、中間の動き量に
対応した画素パターンを設定する。すなわち、図4の一
番外側の点線内のうち、領域AR0及びAR1並びに特
徴的な動きの方向である領域AR4〜AR7を除いた領
域AR2内に動きベクトルが存在した場合に対応する画
素パターンを設定する。実際上、パターン設定部54C
は、図7に示すように同一フイールド内において、やや
広い領域の画素を設定することにより、ある程度広い領
域の波形変化をクラスに反映させる。
【0048】パターン設定部54Dは、大きな動き量に
対応した画素パターンを設定する。すなわち、図4の一
番外側の点線の外の領域AR3に動きベクトルが存在し
た場合に対応する画素パターンを設定する。このため、
パターン設定部54Dは、図8に示すように図7の場合
よりも同一フイールド内において、さらに広い領域の画
素を設定することにより、パターン設定部54Cよりも
広い領域の波形変化をクラスに反映させる。
【0049】パターン設定部54Eは、図4の上方向の
点線内の領域AR4に動きベクトルが存在した場合、す
なわち、上チルトの動きに対応した画素パターンを設定
する。このため、パターン設定部54Eは、図9に示す
ように上方向(すなわち動きの方向)に延びる画素パタ
ーンを設定することにより、ADRCクラス分類部56
において上側への動きに対応したクラス分類ができるよ
うにする。パターン設定部54Fは、図4の下方向の点
線内の領域AR5の方向に動きがあつた場合、すなわ
ち、下チルトの動きに対応した画素パターンを設定す
る。このため、パターン設定部54Fは、図10のよう
に下方向に延びる画素パターンを設定することにより、
ADRCクラス分類部56において下側への動きに対応
したクラス分類ができるようにする。
【0050】パターン設定部54Gは、図4の右方向の
点線内の領域AR6に動きベクトルが存在した場合、す
なわち、右パンニングの動きに対応した画素パターンを
設定する。このため、パターン設定部54Gは、図11
に示すように右方向に延びる画素パターンを設定するこ
とにより、右側に移動していく画像の特性をクラス分類
に反映できるようにする。ここでは、垂直方向の動きは
少ないと考えられるので、垂直方向の画素数を少なく設
定する。パターン設定部54Hは、図4の左方向の点線
内の領域AR7の方向に動きがあつた場合、すなわち、
左パンニングの動きに対応した画素パターンを設定す
る。このため、パターン設定部54Hは、図12のよう
に左方向に延びる画素パターンを設定することにより、
左側に移動していく画像の特性をクラス分類に反映でき
るようにする。
【0051】さらに、各パターン設定部54A〜54H
においては、図5〜図12に示すように、後段のADR
Cクラス分類部56によるクラス分類を考慮して、局所
的なダイナミツクレンジ(DR)を検出するための画素
領域を、設定した画素パターンよりも広く取るようにな
されている。したがつて、クラスタツプ選択部55から
供給されるタツプデータは、クラス分類用タツプデータ
とダイナミツクレンジDRを求めるためのタツプデータ
となる。この結果、ADRCクラス分類部56によるク
ラス分類処理において注目画素周辺の波形変化を一段と
クラスに反映させることができる。なお、ADRCクラ
ス分類部56は、動きクラスコードCLASS0に応じて、量
子化ビツト数を切り換えるようにしてもよい。
【0052】(1−3)第1の実施例の動作 以上の構成において、クラス分類部31及び41は、注
目画素をクラス分類するに当たつて、先ず、第1のクラ
ス分類部50において、入力SD画像データD1の動き
ベクトルを検出し、当該検出結果に基づいて動きクラス
コードCLASS0を形成する。また、クラス分類部31及び
41は、クラス分類画素選択部53において、入力SD
画像データD1から予め動きクラスのそれぞれに対応し
たクラス分類用タツプパターンを設定しておく。
【0053】そして、クラス分類部31及び41は、検
出した動きクラスに応じたクラス分類用タツプパターン
を選択し、選択したタツプパターンを、少ない情報量で
レベル分布パターンを表現するための第2のクラス分類
部であるADRCクラス分類部56に送出する。かくし
て、ADRCクラス分類部56では、SD画像データD
1の動きに応じたクラス分類用タツプパターンを用いて
SD画像データD1のレベル分布パターンに基づくAD
RCクラスコードCLASS1が形成されるため、当該ADR
CクラスコードCLASS1を画像の特徴を十分に反映したも
のとすることができる。
【0054】クラス分類部31及び41は、このように
して形成した動きクラスコードCLASS0及びADRCクラ
スコードCLASS1をクラスコードD32として、後段の予
測係数ROM32(図1)又は係数算出部24(図2)
に送出する。これにより、係数算出部24においては、
特徴の似通つたもの同志を集めてクラス毎の予測係数を
求めることができるため、予測係数の精度を向上し得
る。また、アツプコンバータ30においては、このよう
にして求めた精度の良い予測係数を用いて予測演算処理
を行うことができるため、一段と真値に近いHD補間画
素を得ることができる。
【0055】(1−4)第1実施例の効果 以上の構成によれば、注目画素の周辺画素のレベル分布
パターンに基づくクラスに加えて、注目画素の周辺画素
における動きに基づく動きクラスを形成し、これらのク
ラスの組み合わせを最終的なクラス分類結果としたこと
により、入力SD画像をより的確にクラス分類し得る。
また、動きクラスに応じて、レベル分布パターンに基づ
くクラス分類を行う際に用いるクラス分類用タツプパタ
ーンを適応的に選択するようにしたことにより、レベル
分布パターンに基づくクラス分類結果を入力画像の特徴
を良く反映したものとすることができる。
【0056】この結果、このクラスに応じて予測係数を
算出すれば、クラス毎により正確な予測係数を求めるこ
とができる。さらに、この予測係数を用いて予測演算を
行つて補間画素値を求めるようにすれば、HD補間画素
データD33の予測性能を向上し得ることにより、SD
画像データD1を一段と高解像度のHD画像データD3
4に変換し得るアツプコンバータ30を実現し得る。
【0057】(2)第2の実施例 上述した第1の実施例では、入力画像信号から8種類の
動きを検出して、動きクラスコードCLASS0を形成すると
共に、これら8種類の動きに対応させて予め設定した8
種類のクラス分類用タツプパターンから動きクラスコー
ドCLASS0に応じたクラス分類用タツプパターンを選択し
たが、この第2の実施例では動きの有無のみを検出し
て、動きクラスコードを形成すると共に、動きの有無に
応じてクラス分類用タツプパターンを選択する。実際に
は、注目画素近傍が動画部であつた場合には、クラス分
類用タツプパターンとしてフイールド内画素を選択し、
静止部であつた場合にはフレーム内画素を選択する。
【0058】つまり、分類対象の画像に動きがある場合
には、フイールド内画素を選択し、純粋に時間特性を排
除した空間内の信号変化に応じたクラス分類を行う。一
方、分類対象の画像信号に動きが無い場合には、時間方
向に広がりをもつた画素を選択し、可能な限り時空間構
造において注目画素近傍の信号変化をクラス分類に反映
させるようにする。このため、例えば、フレーム内画
素、さらには、数フイールドに亘る画素を選択するよう
にする。
【0059】実際上、この第2の実施例のクラス分類部
は、図13のように構成されている。すなわち、クラス
分類部60は、入力端子INを介して供給されたSD画像
データD1を第1のクラス分類部61を構成するフレー
ムメモリ62及び動き検出部63にそれぞれ供給すると
共に、クラス分類画素選択部64のフイールド内タツプ
選択部65及びフレーム内タツプ選択部66に供給す
る。
【0060】動き検出部63は、直接、供給された現フ
レームのSD画像データD1とフレームメモリ62を介
して供給された過去フレームのSD画像データD1とに
基づいて、動き量の有無を検出する。このとき、動き量
検出部63は、注目画素を中心とした各ブロツク毎に現
フレームの画像データと過去フレームの画像データとの
フレーム間の差分値の絶対値和を算出する。そして、当
該差分値の絶対値和が所定の閾値未満の場合には、その
ブロツクは動画部であると判定し、所定の閾値以上の場
合には、そのブロツクは静止部であると判定する。動き
検出部63は、その判定結果を1ビツトの動きクラスコ
ードCLASS2として出力する。
【0061】フイールド内タツプ選択部65は、図14
(A)に示すように、注目画素(図の「◎」)を中心と
したフイールド内タツプを設定し、当該フイールド内タ
ツプデータを選択部67に送出する。フレーム内タツプ
選択部66は、図14(B)に示すように、注目画素を
中心としたフレーム内タツプを設定し、当該フレーム内
タツプデータを選択部67に送出する。選択部67は、
動きクラスコードCLASS2に応じて、入力されたフイール
ド内タツプデータ又はフレーム内タツプデータを択一的
に選択して出力する。すなわち、動きクラスコードCLAS
S2が、動画部を表わすものであつた場合には、フイール
ド内タツプデータを出力し、静止部を表わすものであつ
た場合には、フレーム内タツプデータを出力する。
【0062】選択部67から出力されたクラス分類用タ
ツプデータは、ADRCクラス分類部68に与えられ
る。ADRCクラス分類部68は、クラス分類用タツプ
データをそのダイナミツクレンジに応じて適応的に再量
子化し、クラス数の削減されたADRCクラスコードCL
ASS3を形成する。なお、この第2の実施例では、クラス
分類用タツプデータとして7画素分のデータがADRC
クラス分類部68に送出されるため、例えば、クラス分
類用タツプデータに対して1ビツトADRC処理を施し
た場合には、クラス分類用タツプデータは、128種類
のクラスに分類される。そして、最終的に、クラス分類
部60からは、動きクラスコードCLASS2として1ビツ
ト、ADRCクラスコードCLASS3として7ビツトの合計
8ビツト(256種類)のクラス分類結果が出力され
る。
【0063】実際上、クラス分類部60は、第1の実施
例において上述したアツプコンバータ30(図1)のク
ラス分類部31及び学習回路40(図2)のクラス分類
部41として用いられ、形成された動きクラスコードCL
ASS2及びADRCクラスコードCLASS3は、予測係数RO
M32や係数算出部24に送出される。
【0064】以上の構成によれば、注目画素の周辺画素
のレベル分布パターンに基づくクラスに加えて、注目画
素の周辺画素における動きの有無に応じた動きクラスを
形成し、これらのクラスの組み合わせを最終的なクラス
分類結果としたことにより、入力SD画像をより的確に
クラス分類を行うことができる。さらに、動きの有無に
応じて、レベル分布パターンに基づくクラス分類を行う
際に用いるクラスタツプパターンを適応的に選択するよ
うにしたことにより、レベル分布パターンに基づくクラ
ス分類結果を入力SD画像の特徴を良く反映したものと
することができる。
【0065】この結果、このクラスに応じて予測係数を
算出すれば、クラス毎により正確な予測係数を求めるこ
とができる。さらに、この予測係数を用いて予測演算を
行つて補間画素値を求めるようにすれば、HD補間画素
データの予測性能を向上し得ることにより、SD画像デ
ータD1を一段と高解像度のHD画像データに変換し得
るアツプコンバータを実現できる。
【0066】また、動きの有無のみに基づいて動きクラ
スを形成するようにしたことにより、第1の実施例と比
較して、第1のクラス分類部61及びクラス分類画素選
択部64の構成を簡易化できる。
【0067】なお、第2のクラス分類部であるADRC
クラス分類部68において、第1の実施例と同様に、ダ
イナミツクレンジを検出する画素領域を設定した画素パ
ターンよりも広く取るようにしてもよいし、また、動き
クラスコードCLASS2により、ダイナミツクレンジを検出
する画素領域を決定してもよい。さらに、ADRCクラ
ス分類部68は、動きクラスコードCLASS2に応じて、量
子化ビット数を切り換えるようにしてもよい。
【0068】(3)第3の実施例 この第3の実施例では 画像の動きを考慮した、多段の
クラス分類処理を行うことにより、クラス分類性能を向
上させる。すなわち、入力画像に対して、初段で粗いク
ラス分類を行つた後、次段では初段の結果に応じたクラ
ス分類用タツプを適応的に選択し、初段とは別の細かい
クラス分類を行う。その結果、入力画像の特徴をより的
確に表現したクラス分類結果を得ることができる。
【0069】なお、上述した第1及び第2の実施例につ
いても、第1のクラス分類部50及び61を初段のクラ
ス分類処理と考え、そのクラス分類結果に応じて適応的
に選択されたクラス分類用タツプをADRC処理するこ
とを次段のクラス分類処理と考えれば、同様に多段のク
ラス分類処理をしていると言うことができる。但し、第
3の実施例では、動きクラスの形成の方法及びクラス分
類用タツプの設定の方法が第1及び第2の実施例とは異
なる。
【0070】すなわち、この第3の実施例では、第1の
クラス分類部が、複数種類の画像の動きを考慮して予め
選定された複数の係数を有し、この予測係数と注目画素
周辺の画素データとを用いて、注目画素に対する複数の
予測値を算出する予測値算出部と、予測値算出部により
算出された複数の予測値と注目画素の画素値との差分値
を算出する差分値算出部と、差分値の最小値を検出する
ことにより、注目画素周辺の動きを判定して、動きを表
わす第1のクラスコードを出力する第1のクラスコード
発生部とからなる。
【0071】図15に、第3の実施例のクラス分類部の
具体的構成を示す。図15は、クラス分類を2段で行う
ようにした例である。クラス分類部70は、図1のクラ
ス分類部31に対応し、第1のクラス分類部としての初
段クラス分類部71において画像の動きに基づく粗いク
ラス分類を行い、次段クラス分類部72において、その
初段クラス分類部の分類結果に応じたクラス分類用タツ
プを選択して、細かいクラス分類処理を行うようになさ
れている。ここで、次段クラス分類部72は、第1の実
施例のクラス分類画素選択部53の機能と第2のクラス
分類部(すなわちADRCクラス分類部)56の機能と
を兼ねたものである。
【0072】初段クラス分類部71は、例えば、入力画
像に動きがあつた場合、注目画素がどの方向から動いて
きたものかを判断し、その判断結果に応じて入力画像を
大きく分類する。そのため、初段クラス分類部71は、
注目画素の画素値と当該注目画素周辺の複数画素を用い
て、注目画素に対する線形予測値との差分を算出(実施
例の場合、9個の差分値を算出)する。そして、その差
分結果を総合的に比較判断することにより、まず複数個
の粗いクラス分類を行う。
【0073】ここで、線形予測の際に用いる係数は、入
力画像をある方向に任意の大きさで人為的に動かした画
像を用いて学習することで作成される。その係数の学習
方法は、予測係数ROMの予測係数の学習の方法と同様
であるので、ここでは、説明を省略する。例えば、図1
7に示すような、9種類の方向を粗分類の指標として学
習し、9種類の係数組を求めておく。この係数組が、9
種類の線形予測の係数として使用される。因に、図17
において、例えば、中央の領域「0」は動きがほとんど
ない静止または準静止領域を示し、例えば、上側の領域
「1」は上方向に動きがある場合を示す。
【0074】実際上、初段クラス分類部71は、入力端
子INそ介して供給された入力SD画像データD1を、初
段での粗いクラス分類のためのクラス分類用タツプを設
定するクラスタツプ設定部73に供給する。クラスタツ
プ設定部73は、図16に示すように、注目画素が存在
するフレーム内、その1フレーム分過去のフレーム内及
びその2フレーム分過去のフレーム内から注目画素の時
空間における近傍画素をクラス分類用タツプとして設定
(この実施例の場合、注目画素を含む16画素を設定)
し、このうち、注目画素を除く時空間近傍画素データを
各予測部75A〜75Iに送出する。
【0075】予測部75A〜75Iは、それぞれ上述し
たように各々の動きの方向に適した予測係数組を有し、
当該予測係数組とクラスタツプとの線形予測により注目
画素値を予測する。差分部76A〜76Iは、遅延部7
4を介して入力された注目画素の画素値と各予測部75
A〜75Iで得られた予測値との差分を演算し、各差分
値が最小値判定部77に供給される。
【0076】ここで、例えば、入力画像が右から左に動
いているような場合は、そのような動きを想定した学習
により得られた予測係数を用いて算出された予測結果が
他の場合に比べて最も注目画素と近い値をとるはずであ
る。このため、最小値判定部77は、9種類の差分結果
のうちその絶対値が最小となるものを検出して、動きの
方向を分類する。このようにして、初段の粗いクラス分
類を実行することができる。かくして、初段クラス分類
部71は、9種類(4ビツト)の動きクラスコードCLAS
S4を出力する。
【0077】さて、初段クラス分類部71によつて動き
の方向を検出すると、次に、次段クラス分類部72によ
つて、さらにそのような画像の中で特徴を抽出し、細か
いクラス分類を行う。ここで、次段クラス分類部72
は、画一的なクラスタツプ構造を用いてクラス分類を行
うのではなく、初段クラス分類部71によつて分類した
動きクラスに基づき、動きの方向に特化したクラス分類
用タツプパターンを選択して、クラス分類を行う。これ
により、次段クラス分類部72は、より入力画像の特徴
に適合したクラス分類を行うことができる。
【0078】このため、次段クラス分類部72は、初段
のクラス分類結果に応じてクラス分類用タツプパターン
を可変にできるような回路構成である。次段クラス分類
部72は、クラスタツプ設定部73の出力をレジスタア
レイ78を介して複数のセレクタ79A〜79Iに供給
する。各セレクタ79A〜79Iは、図18〜図20に
示すように、動きクラスコードCLASS4に応じた9種類の
クラス分類用タツプを設定する。そして、初段クラス分
類部71の最小値判定部77から出力される動きクラス
コードCLASS4に応じて何れか一つのセレクタ79A〜7
9H又は79Iが択一的に選択され、選択されたセレク
タ79A〜79H又は79Iのクラスタツプが第2のク
ラス分類部であるADRCクラス分類部80に送出され
る。この結果、ADRCクラス分類部80には、初段の
クラス分類結果に応じた最適なクラス分類用タツプが供
給される。
【0079】例えば、初段クラス分類部71によつて注
目画素近傍が左から右に動いたと判断された場合(すな
わち図17における領域「4」の方向に動きがあつた場
合)、クラス分類用タツプは、時空間でみて時間水平方
向に延びている方が有利であり、そのような12画素が選
択されるように、セレクタ79A〜79Iが制御される
(図19のクラス4)。その他の方向においても同様に
して、動きクラスコードCLASS4に応じたクラス分類用タ
ツプが選択される。
【0080】ADRCクラス分類部80は、上述した第
1及び第2実施例と同様に選択されたクラス分類用タツ
プのレベル方向のビツト数を適応的なダイナミツクレン
ジを用いて圧縮することにより、ADRCクラスコード
CLASS5を形成する。この実施例の場合、図18〜図20
に示すように、12画素のクラス分類用タツプを用いてい
るため、各画素をADRCクラス分類部80によつて適
応的に1ビツトに再量子化すると、分類後のADRCク
ラスは、4096通りとなる。
【0081】このようにして、初段クラス分類部71の
クラス分類結果に応じて、次段クラス分類部72のクラ
ス分類用タツプが選択され、選択されたクラス分類用タ
ツプを用いて1ビツトADRCによる4096クラスのパタ
ーン分類が実現される。その結果として、初段からのク
ラスコードCLASS4と合わせて、注目画素に対して 36864
クラスの分類を行うことができる。
【0082】このようにして得られた動きクラスコード
CLASS4及びADRCクラスコードCLASS5は、予測係数R
OM82の読出しアドレスとして出力される。因に、遅
延部81は、動きクラスコードCLASS4を次段クラス分類
部72の処理時間分だけ遅延させるものである。ここで
予測係数ROM82の中の予測係数は、図2の学習回路
のクラス分類部41に代えて、この第3の実施例のクラ
ス分類部70を用いることにより作成でき、また、図3
のフローチャートに第3の実施例のクラス分類部70の
アルゴリズムを適用することにより、作成できる。すな
わち、動きクラスコードCLASS4及びADRCクラスコー
ドCLASS5を組み合わせてなる各クラス毎に、mode1 、mo
de2 、mode3 及びmode4 に対応する正規方程式を用い
て、学習により、mode1 、mode2 、mode3 及びmode4 に
対応する予測係数を求め、当該予測係数をそのクラスの
アドレスに記憶させるようにすれば良い。
【0083】動きクラスコードCLASS4及びADRCクラ
スコードCLASS5に応じて、予測係数ROM82から読み
出されたmode1 、mode2 、mode3 及びmode4 のための予
測係数は、予測タツプ設定部83によつて設定された予
測タツプと共に予測演算部84に与えられる。予測演算
部84は、上述した予測演算部12(図1)と同様に、
予測タツプとそれぞれの予測係数とを線形一次結合する
ことにより、mode1 、mode2 、mode3 及びmode4 に対応
するHD補間画素データを求める。そして、そのHD補
間画素データを時系列のデータに変換して出力する。な
お、図21は、予測タツプ設定部83によつて設定され
る予測タツプの例を示している。
【0084】以上の構成によれば、初段クラス分類部7
1によつて画像の動きに基づく粗いクラス分類を行つた
後、次段クラス分類部72によつて細かいクラス分類を
行うようにしたことにより、有効にクラス分類精度を向
上させることができる。
【0085】また、初段において入力画像の動きによる
クラス分類をする際に、各動きの方向ごとに予め学習に
より求められた複数の予測係数を用いて注目画素に対す
る複数の線形予測を行い、このうち最も真値に近い予測
値が得られた方向を動き方向として動きクラスコードCL
ASS4を求めたことにより、容易に動きコードCLASS4を形
成することができる。
【0086】なお、次段クラス分類部であるADRCク
ラス分類部80において、上述した実施例と同様に、ダ
イナミツクレンジを検出する画素領域を設定した画素パ
ターンよりも広く取るようにしてもよいし、また、動き
クラスコードCLASS4により、ダイナミツクレンジを検出
する画素領域を決定してもよい。さらに、ADRCクラ
ス分類部80は、動きクラスコードCLASS2に応じて、量
子化ビツト数を切り換えるようにしてもよい。
【0087】(4)第4の実施例 この第4の実施例では、第1のクラス分類部は、入力画
像データの現フレーム又はフイールドにおいて注目画素
を中心とした所定の大きさのブロツクを形成する第1の
ブロツク化部と、入力画像データの過去フレーム又はフ
イールドにおいて、現フレーム又はフイールドで形成さ
れたブロツクの位置を中心として複数の方向に配置され
た複数のブロツクを形成する第2のブロツク化部と、第
1のブロツク化部により形成されたブロツクと第2のブ
ロツク化手段により形成された複数のブロツクとの間で
それぞれブロツク内画素同志の差分値を算出する差分値
算出部と、複数のブロツクそれぞれについて、差分値の
絶対値の和を算出する絶対値和算出部と、絶対値和の最
小値を検出することにより、注目画素周辺の動きを判定
して動きを表わす第1のクラスコードを出力する第1の
クラスコード生成部とからなる。
【0088】図22に、この第4の実施例のクラス分類
部の具体的構成を示す。図15との対応部分に同一符号
を付して示す図22において、この第4の実施例のクラ
ス分類部90は、初段クラス分類部91において、現フ
レーム又はフイールドにおける注目画素データを中心と
するブロツクと、過去のフレーム又はフイールドにおい
て複数の異なる位置で切り出された複数のブロツクとの
差分を計算し、その差分の絶対値の和を比較することに
より、粗いクラス分類を行うようになされている。
【0089】初段クラス分類部91は、第3の実施例の
初段クラス分類部71と同様に、例えば、入力画像に動
きがあつた場合、注目画素がどの方向から動いてきたも
のかを判断し、その判断結果に応じて注目画素を大きく
分類するためのものである。これを精度良く行うために
は、動き検出を行う必要がある。ところが、この動き検
出を、例えばブロツクマツチング法により行うと演算量
が多くなるために、初段での粗いクラス分類を行うには
余りにもハードウエア量が重くなつてしまう。
【0090】そこで、この第4の実施例においては、過
去の参照するブロツクを、例えば、図23に示すように
大きく9種類の領域に分割する。そして、それぞれの領
域と現フレーム又はフイールドのブロツクとの画素単位
の差分の絶対値和を計算し、その最小値を検出するとい
う、簡易的なブロツクマツチングを行うことでハードウ
エアの削減を図る。例えば、画像が右から左に動いてい
るような場合は、過去の領域「3」との差分の絶対値和
が最も小さくなる傾向にある。かくして、初段の粗いク
ラス分類を少ない演算量で行うことができるようにな
り、この結果、初段クラス分類部91の構成を簡易化で
きる。
【0091】実際上、この実施例の初段クラス分類部9
1においては、入力SD画像をフレーム遅延部93を介
して各領域分割部95A〜95Iに送出する。そして、
当該領域分割部95A〜95Iにおいて、図23に示す
ように、それぞれ位置の異なる過去ブロツクを設定す
る。これら複数の過去ブロツクデータと、ブロツク化部
94を介して得られる注目画素を中心とした現ブロツク
データとが、各差分部96A〜96Iに送出される。各
差分部96A〜96Iにより得られた対応する画素毎の
差分値が各絶対値和部97A〜97Iに送出される。そ
して、その結果得られる各差分絶対値和が最小値判定部
98に送出される。最小値判定部98は、差分絶対値和
が最小のものを動きの方向を表わす動きクラスコードCL
ASS6として出力する。
【0092】次段クラス分類部92は、第3の実施例に
おいて上述した次段動きクラス分類部72と同様の構成
でなり、図18〜図20のような次段でのクラス分類用
タツプを設定する複数のセレクタ79A〜79Iを有す
る。そして、これらセレクタ79A〜79Iのうち初段
クラス分類部91によつて求められた動きクラスコード
CLASS6に応じた79A〜79H又は79Iを択一的に選
択することにより、次段のクラス分類用タツプを選択す
る。
【0093】以上の構成によれば、初段の動きクラスを
求める際に、予め異なる位置の複数の参照ブロツクを設
定した簡易的なブロツクマツチングを行うようにしたこ
とにより、容易に動きクラスを求めることができ、初段
クラス分類部91(第1のクラス分類手段)の構成を簡
易化できる。
【0094】(5)第5の実施例 この第5の実施例は、基本的には上述の第1〜第4実施
例と同様に、先ず入力SD画像の動きに基づいて動きク
ラスを形成し、次に、この動きクラスに応じて次段のク
ラス分類用タツプを切り換えることにより、精度の良い
クラス分類を実現する。但し、この実施例では、動きク
ラスを形成する方法が第1〜第4の実施例と異なる。
【0095】この第5の実施例では、第1のクラス分類
部において、注目画素が存在するフレームから切り出し
た所定の大きさのブロツクと、当該フレームに隣接する
フレームから切り出した上記ブロツクと空間的に同じ位
置にあるブロツクとの間でフレーム間差分値を算出す
る。そして、当該フレーム間差分値の絶対値の平均値を
予め設定した所定の閾値と比較し、当該比較結果に基づ
いて注目画素周辺の動きを判定して、動きクラスを表わ
すクラスコードを形成する。
【0096】図24に、この第5の実施例によるアツプ
コンバータの具体的構成を示す。アツプコンバータ10
0は、大きく分けて入力SD画像データD1の各注目画
素をクラス分類するクラス分類部101、その分類結果
に応じた予測係数を出力する予測係数ROM103、出
力された予測係数と入力SD画像データD1とを用いて
予測演算を施すことにより、垂直方向におけるHD補間
画素データを生成する予測演算部102とにより構成さ
れている。
【0097】ここで、この第5の実施例における、SD
画素と補間すべきHD画素の位置関係は、図25に示す
通りとする。すなわち、補間すべきHD画素には、同一
フイールド内でみたとき、SD画素から近い位置に存在
するHD画素y1 とSD画素から遠い位置に存在するy
2 の2種類がある。以降、SD画素から近い位置に存在
するHD画素を推定するモードをモード1、SD画素か
ら遠い位置に存在するHD画素を推定するモードをモー
ド2と呼ぶ。
【0098】アツプコンバータ100は、入力端子から
供給されたSD画像データD1を領域切り出し部104
に入力する。領域切り出し部104は、動きの程度を表
わすためのクラス分類(動きクラス)の為に必要な画素
を切り出す。この実施例では、供給されたSD画像から
補間すべきHD画素y1 、y2 に対して、図26に示す
位置に存在する10個のSD画素m1 〜m5 及びn1 〜n
5 を切り出す。
【0099】領域切り出し部104により切り出された
データは、動きクラス決定部105に供給される。動き
クラス決定部105は、供給されたSD画素データのフ
レーム間差分を算出し、その絶対値の平均値を閾値判定
することにより、動きのパラメータを算出する。具体的
には、動きクラス決定部105は、次式(10)
【数10】 により、供給されるSD画素データから差分の絶対値の
平均値 paramを算出する。但し、実施例の場合、n=5
である。
【0100】動きクラス決定部105は、このように算
出した平均値 paramを、予め設定した閾値と比較するこ
とにより、動きクラスコードCLASS8を求める。ここで、
例えば、平均値 paramが「2」以下の場合をクラス
「0」とし、平均値 paramが「2」より大きくかつ
「4」以下の場合をクラス「1」とし、平均値 paramが
「4」より大きくかつ「8」以下の場合をクラス「2」
とし、平均値 paramが「8」より大きい場合をクラス
「3」とし paramが「2」以下の場合をクラス「3」と
すれば、4つのクラスでなる動きクラスコードCLASS8を
形成することができる。ここで、この閾値は、例えばS
D画素データの差分の絶対値のヒストグラムをn等分す
ることにより設定すれば良い。
【0101】このように形成された動きクラスコードCL
ASS8は、領域切り出し部107及びクラスコード発生部
109に送出される。領域切り出し部107には、領域
切り出し部104及び動きクラス決定部105の処理時
間だけ入力SD画像データD1を遅延させる遅延部(D
L)106を介して、入力SD画像データD1が供給さ
れている。領域切り出し部107により切り出されたS
D画素データは、ADRC部108に供給され、ADR
C部108によつてSD画素データの空間内波形が少な
いビツト数にパターン化(空間内クラス分類)される。
例えば、1画素当り8ビツトのSD画素データが1画素
当り2ビツトのSD画素データに圧縮される。
【0102】ここで、空間内クラス分類においては、動
きが小さい画像の場合には、2フイールド分あるいはそ
れ以上のフイールド数の画素を用いた方式が効果的かつ
効率的である。一方、動きが大きい画像の場合には1フ
イールド内の画素を用いた方式が効果的かつ効率的であ
る。そのため、領域切り出し部107は、動きクラスコ
ードCLASS8がクラス「0」又はクラス「1」であつた場
合は、例えば、図27に示すような位置にある5つのS
D画素k1 〜k5 を空間内クラス分類に使用する画素
(すなわちクラス分類用タツプ)として切り出す。これ
に対して、領域切り出し部107は、動きクラスコード
CLASS8がクラス「2」又はクラス「3」であつた場合
は、図28に示すような位置にある5つのSD画素k1
〜k5 を空間内クラス分類に使用する画素として切り出
す。
【0103】ADRC部108により圧縮された画素デ
ータは、ADRCクラスコードCLASS9としてクラスコー
ド発生部109に供給される。クラスコード発生部10
9は、ADRCクラスコードCLASS9及び動きクラスコー
ドCLASS8に基づいて、次式(11)
【数11】 の演算を行うことにより、そのブロツクが属する最終的
なクラスを検出する。そして、その検出されたクラスを
示すクラスコードCLASS10 を予測係数ROM103の読
出しアドレスとして出力する。但し、(11)式におけ
るqi は、ADRCにより再量子化された各画素データ
を表し、pは、ADRCの際のビツト割当てを表わし、
nは5、pは2である。因に、この第5の実施例の予測
係数ROM103には、HD画素y1 に対応するモード
1の予測係数とHD画素y2 に対応するモード2の予測
係数がそれぞれ独立に用意されている。
【0104】一方、入力端子から供給された入力SD画
像データD1は、領域切り出し部110にも与えられ
る。領域切り出し部110は、予測演算に使用するSD
画素データ(すなわち予測タツプ)を入力データから切
り出す。この第5の実施例の場合には、図29に示すよ
うな位置にある17個の画素x1 〜x17を予測タツプとし
て切り出す。領域切り出し部110の出力は、タイミン
グ合せをする目的で用意された遅延部111を介して予
測演算部112に供給される。予測演算部112は、供
給されたHD画素y1 に対応するモード1の予測係数と
HD画素y2 に対応するモード2の予測係数と予測タツ
プとを用いて、それぞれ線形一次演算を行うことによ
り、注目SD画素データに対応するHD補間画素データ
y1 及びy2を算出する。
【0105】予測演算部112から出力されたHD補間
画素データは、水平補間フイルタ113に供給される。
水平補間フイルタ113は、補間処理によつて水平方向
の画素数を2倍にするものであり、この水平補間処理に
より最終的に図1のmode1 、mode2 、mode3 及びmode4
のようなHD補間画素データが生成されて、変換部11
5に供給される。変換部115では、供給されたHD補
間画素データを時系列のデータの変換し、その出力がH
Dテレビジヨン受像機やHDビデオテープレコーダ等に
供給される。
【0106】なお、ADRC部108において、上述し
た実施例と同様に、ダイナミツクレンジを検出する画素
領域を設定した画素パターンよりも広く取るようにして
もよいし、また、動きクラスコードCLASS8により、ダイ
ナミツクレンジを検出する画素領域を決定してもよい。
さらに、ADRC部108は、動きクラスコードCLASS8
に応じて、量子化ビツト数を切り換えるようにしてもよ
い。
【0107】次に、この実施例の予測係数ROM103
に記憶されている予測係数を作成するための学習回路の
構成について説明する。図24との対応部分に同一符号
を付して示す図30に示すように、学習回路120は、
まず既に知られているHD画像に対応した、当該HD画
像の 1/4の画素数のSD画像を形成する。具体的には、
入力端子を介して供給されるHD画像データの垂直方向
の画素を垂直間引きフイルタ121によつて垂直方向の
周波数が 1/2になるように間引き処理し、さらに、水平
間引きフイルタ122によりHD画像データの水平方向
の画素を間引くことにより、SD画像データを得る。
【0108】SD画像データは、クラス分類部101に
供給されると共に、図2の係数算出部24に対応する係
数算出部123に供給される。そして、クラス分類部1
01で形成されたクラスコードCLASS10 が係数算出部1
23の正規方程式形成部124に供給される。正規方程
式形成部133は、クラスコードCLASS10 で表わされる
クラス毎に上述した(2)式〜(9)式に基づいて正規
方程式データを形成する。この際に、正規方程式データ
は、モ−ド1及びモード2に対してそれぞれ生成され
る。
【0109】全ての学習データの入力が終了した後、正
規方程式形成部124は予測係数決定部125にモード
1及びモード2の正規方程式データをそれぞれ出力す
る。予測係数決定部125は、正規方程式を掃き出し法
などの一般的な行列解法を用いてモード1及びモード2
の予測係数についてそれぞれ解き、当該モード1及びモ
ード2の予測係数をメモリ126に出力する。この結
果、メモリ126には、クラス毎に注目HD補間画素デ
ータy1 及びy2 を推定する際、統計的に最も真値に近
い推定ができるようなモード1及びモード2の予測係数
が格納される。そして、このメモリ126に格納された
テーブルを、アツプコンバータ100の予測係数ROM
103とすれば良い。
【0110】以上の構成によれば、動きクラスに応じ
て、レベル分布パターンに基づくクラス分類を行う際に
用いるクラス分類用タツプパターンを適応的に選択する
ようにしたことにより、レベル分布パターンに基づくク
ラス分類結果を入力画像の特徴を良く反映したものとす
ることができる。また、SD画像のフレーム間差分を算
出し、その絶対値の平均値を閾値判定することで動きク
ラスを求めるようにしたことにより、容易に動きクラス
を求めることができ、クラス分類部101の構成を簡易
化し得る。
【0111】(6)第6の実施例 上述した第1〜第5の実施例では、動きクラスを形成し
当該動きクラスに応じてレベル分布パターンに基づくク
ラス分類に用いるクラス分類用タツプを適応的に選択す
る場合について述べたが、この第6の実施例では、動き
クラスに応じて予測演算に用いる予測タツプを適応的に
選択するようにする。
【0112】実際上、この第6の実施例のアツプコンバ
ータは、図31に示すように構成されている。図24と
の対応部分に同一符号を付して示す図31において、ア
ツプコンバータ140のクラス分類部141に設けられ
た動きクラス決定部105は、第5の実施例と同様の方
法で求めた動きクラスコードCLASS8をクラスコード発生
部109に送出すると共に、予測演算部142の領域切
り出し部147に送出する。
【0113】領域切り出し部147は、タイミング合せ
のための遅延部146を介して与えられたSD画像デー
タから動きクラスコードCLASS8に応じた予測タツプを切
り出す。すなわち、動きクラスコードCLASS8が、クラス
「0」又はクラス「1」のように動きが小さいことを表
わすものであつた場合には、例えば、図33に示すよう
な位置にある9つのSD画素x1 〜x9 を予測タツプと
して切り出す。これに対して、動きクラスCLASS8がクラ
ス「2」のように動きが大きいことを表わすものであつ
た場合には、例えば、図34に示すような位置にある9
つのSD画素x1 〜x9 を予測タツプとして切り出す。
また、動きクラスCLASS8がクラス「3」のように動きが
非常に大きいことを表わすものであつた場合には、図3
5に示すような位置にある9つのSD画素x1 〜x9 を
予測タツプとして切り出す。この結果予測演算部112
には、クラス分類の対象となる入力SD画像の動きに基
づく最適な予測タツプが供給されるようになる。
【0114】ここで、従来の予測演算においては、クラ
ス分類されたクラスのいかんに拘わらず、常に同じ画素
を予測タツプとして用いていた。このため、予測性能を
重視した場合は予測タツプを構成する画素数が多くなり
ハードウエア規模の増加を招き、一方、ハードウエア規
模を削減した場合には予測性能の低下を招く欠点があつ
た。
【0115】これに対して、この第6の実施例のアツプ
コンバータ140においては、動きクラスコードCLASS8
に応じて予測タツプを適応的に選択するようにしている
ので簡易な構成で予測性能を向上させることができる。
すなわち、上述したように、動きが小さい場合には、補
間するHD画素に空間的に近いSD画素を予測タツプと
して選定する。また、動きが大きい場合には、補間する
HD画素に時間的に近いSD画素を選定する。よって、
予測タツプ数をむやみに増加させることなく、予測演算
に適した予測タツプのみを設定するようになされてい
る。
【0116】なお、この第6の実施例における、クラス
分類用タツプを切り出すための領域切り出し部145
は、例えば、図27に示すように補間すべきHD画素y
1 、y2 の近傍に位置する5つのSD画素k1 〜k5 を
切り出す。すなわち、領域切り出し部145は、動きに
かかわらず固定のクラス分類用タツプを切り出す点で第
5の実施例と異なる。
【0117】次に、この第6の実施例の予測係数ROM
143(図31)を作成するための学習回路について説
明する。図31との対応部分に同一符号を付して示す図
32に示すように、学習回路150の予測係数算出部1
51は、動きクラス決定部105によつて決定した動き
クラスコードCLASS8に応じたSD画素を領域切り出し部
147によつて切り出して正規方程式形成部133に送
出する。また、正規方程式形成部133は、動きクラス
CLASS8と、固定されたクラス分類用タツプから得られた
ADRCクラスコードCLASS11 とに基づきクラスコード
発生部109によつて求められたクラスコードCLASS12
を受ける。
【0118】正規方程式形成部133は、上述したよう
に各クラスコードCLASS12 毎にモ−ド1及びモード2に
対しての正規方程式をそれぞれ立て、これを予測係数決
定部134に送出する。予測係数決定部134により求
められたモ−ド1及びモード2のためのそれぞれ予測係
数は、メモリ135に格納される。かくして、学習回路
150によれば、動きクラスに応じて、学習に用いる予
測タツプを適応的に選択するようにしたことにより、精
度の良い予測係数を生成することができる。
【0119】以上の構成によれば、動きクラスに応じ
て、予測演算において重要となる画素のみで予測タツプ
を形成するようにことにより、ハードウエア規模を小く
し、かつ予測性能の良いアツプコンバータを実現するこ
とができる。なお、ADRC部108において、上述し
た実施例と同様に、ダイナミツクレンジを検出する画素
領域を設定した画素パターンよりも広く取るようにして
もよいし、また、動きクラスコードCLASS8により、ダイ
ナミツクレンジを検出する画素領域を決定してもよい。
さらに、ADRC部108は、動きクラスコードCLASS8
に応じて、量子化ビット数を切り換えるようにしてもよ
い。
【0120】(7)第7の実施例 上述した第1〜第5の実施例では、動きクラスに応じて
クラス分類用タツプを適応的に選択し、第6の実施例で
は、動きクラスに応じて予測タツプを適応的に選択する
場合について述べたが、この第7の実施例では、動きク
ラスに応じてクラス分類用タツプ及び予測タツプの両方
を適応的に選択する。
【0121】この第7の実施例のアツプコンバータ及び
学習回路の構成を、図36及び図37に示す。図24及
び図31との対応部分に同一符号を付して示す図36に
おいて、アツプコンバータ105のクラス決定部164
は、決定した動きクラスコードCLASS8をクラス分類用タ
ツプを切り出すための領域切り出し部107に送出する
と共に、予測タツプを切り出すための領域切り出し部1
47に送出する。領域切り出し部107は、第5の実施
例で上述したように動きクラスコードCLASS8に応じたク
ラス分類用タツプを切り出す。また、領域切り出し部1
47は、第6の実施例で上述したように動きクラスコー
ドCLASS8に応じた予測タツプを切り出す。
【0122】かくして、この第7の実施例の学習回路に
おいては一段と精度の良い予測係数を得ることができる
と共に、アツプコンバータにおいては一段と真値に近い
HD補間画素を得ることができる。
【0123】(8)他の実施例 なお、上述の実施例においては、本発明を、SD画像デ
ータをHD画像データに変換するアツプコンバータに適
用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
低解像度の画像データを高解像度の画像データに変換す
る場合に広く適用し得る。すなわち、上述の実施例で
は、SD画像に含まれない画素を創造する場合に本発明
を適用しているが、例えば、8ビツトで表現された各画
素をより解像度の高い10ビツトで表現しようとする場合
にも適用し得る。この場合には、予め10ビツトの画素を
用いた学習によりクラス毎の予測係数データを求め、8
ビツトの画素を用いてクラス分類した結果に応じた予測
係数データを使用して予測演算処理を行うようにすれば
良い。また、本発明は、サプサンプルされた画像信号の
補間方法に対しても適用することができ、さらに、電子
ズーム等の拡大の際の補間方法に対しても適用すること
ができる。
【0124】また、上述の実施例においては、第1及び
第2のクラスコードを組合わせたクラスコード毎に予測
係数データが記憶された予測係数記憶部を設けると共
に、予測係数記憶部から出力される予測係数データと入
力画像データとを用いて予測演算を行う予測演算部を設
けることにより、クラス分類結果に応じて解像度の高い
画像データを生成する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、予測係数記憶部及び予測演算部に代え
て、第1及び第2のクラスコードを組合わせたクラスコ
ード毎に予測値が記憶された予測値記憶部を設けるよう
にした場合にも適用し得る。ここで、予測値記憶部に記
憶される予測値は予測演算部から出力される推定補間画
素値に対応するものである。このような方法は、例え
ば、上述した本出願人による日本出願公開公報、特開平
5-328185号の明細書及び図面において提案されている。
なお、この日本出願に対応する米国出願は、Serial No.
08/1,730 filed May 17, 1993である。つまり、図1に
アップコンバータにおいて、クラス分類部の構成は同じ
であるが、予測係数ROM32の代わりに、予測値が記
憶された予測ROMが構成される。そして、クラスコー
ドによって読み出された予測値が推定補間画素値として
直接、変換部に供給される構成となる。
【0125】このような予測値を求める第1の方法とし
ては加重平均を用いた学習方法がある。詳述すれば、補
間対象画素の周辺のSD画素を用いて上述したクラス分
類を行い、クラス毎に積算した補間対象画素の画素値
(HD画素値を用いる)を補間対象画素の個数によつて
インクリメントされた度数によつて割るといつた処理を
様々な画像に対して行うことにより各クラスに対応した
予測値を求める方法である。また、予測値を求める第2
の方法としては正規化による学習方法がある。詳述すれ
ば、補間対象画素を含む複数の画素からなるブロツクを
形成し、当該ブロツク内のダイナミツクレンジによつ
て、補間対象画素の画素値からそのブロツクの基準値を
減算した値を正規化し、この正規化された値の累積値を
累積度数で除した値を予測値とする処理を様々な画像に
対して行うことより各クラスに対応した予測値を求める
方法である。
【0126】また、上述の第1〜第4の実施例において
は、第1のクラス分類部によつて入力画像データにおけ
る注目画素周辺の動きに応じて形成した第1のクラスコ
ード(動きクラスコード)に応じて、第2のクラス分類
部がクラス分類の際に用いる画素を適応的に選択する場
合について述べたが、第1〜第4の実施例においても、
第6の実施例において上述したように、第1のクラスコ
ードに応じて予測演算部が予測演算の際に用いる画素を
適応的に選択するようにしても良い。また、第7の実施
例において上述したように、第1のクラスコードに応じ
て、第2のクラス分類部がクラス分類に用いる画素と予
測演算部が予測演算に用いる画素の両方を適応的に選択
するようにしても良い。このようにすれば、一段と高解
像度の画像データを生成することができる。
【0127】また、上述の実施例においては、注目画素
に対して空間的及び又は時間的に周辺に存在する複数画
素のレベル分布パターンに基づいて第2のクラスコード
を出力する第2のクラス分類部としてADRC回路を用
いた場合について述べたが、本発明の第2のクラス分類
手段はこれに限らず、例えばDCT(Discrete Cosine
Transform )符号化、DPCM(差分符号化)、ベクト
ル量子化、サブバンド符号化やウエーブレツト変換等の
圧縮手法を用いるようにしても良い。
【0128】また、上述の実施例においては、入力画像
データにおける注目画素周辺の動きに応じて注目画素を
クラス分類する第1のクラス分類部のクラス分類手法と
して、ブロツクマツチング法や、フレーム間差分値を所
定の閾値と比較する方法や、複数の動きに対応して求め
た予測値のうちの予測誤差の最小値を検出することによ
り動きの方向を求める方法や、簡易的なブロツクマツチ
ング法などを用いた場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、これ以外にも例えば勾配法や位相相関法を
用いて動きクラスを求めるようにしても良く、要は注目
画素周辺の動きを、その動きの方向や大きさに基づいて
所定数のクラスのうちの何れかに分類できるものであれ
ば良い。
【0129】また、上述の実施例においては、予測係数
記憶部としてROM(読出し専用メモリ)を用いた場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、これに代え
てRAM(書込み読出しメモリ)やSRAM等を用いる
ようにしても良い。
【0130】なお、本発明の主旨を逸脱しない範囲にお
いて、様々な変形や応用例が考え得る。従つて、本発明
の要旨は、実施例に限定されるものではない。
【0131】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、入力画像
データにおける注目画素周辺の動きに応じて注目画素を
クラス分類し、当該分類結果を表わす第1のクラスコー
ドを出力する第1のクラス分類部と、注目画素に対して
空間的及び又は時間的に周辺に存在する複数画素のレベ
ル分布パターンに基づいて注目画素をクラス分類し、当
該分類結果を表わす第2のクラスコードを出力する第2
のクラス分類部と、入力画像データを高解像度の画像デ
ータに変換するための情報である予測係数データが第1
及び第2のクラスコードを組合わせたクラスコード毎に
記憶されており、第1及び第2のクラスコードに応じた
予測係数データを出力する予測係数記憶部と、第1のク
ラスコード及び上記第2のクラスコードに応じて予測係
数記憶部から出力される予測係数データと、注目画素に
対して空間的及び又は時間的に周辺に存在する複数画素
とを用いて予測演算を行うことにより、高解像度の画像
データを生成する予測演算部とを備えるようにしたこと
により、入力画像データの多様な信号特性を考慮した適
切なクラス分類適応処理を行うことができ、低解像度の
入力画像データを一段と高解像度の画像データに変換す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるアツプコンバータの構成
を示すブロツク図である。
【図2】実施例による学習回路の構成を示すブロツク図
である。
【図3】第1実施例によるクラス分類部の構成を示すブ
ロツク図である。
【図4】第1実施例における動きクラスを形成する際の
パターン分類例を示す略線図である。
【図5】第1実施例のクラス分類画素選択部によつて選
択されるクラス分類用タツプパターンを示す略線図であ
る。
【図6】第1実施例のクラス分類画素選択部によつて選
択されるクラス分類用タツプパターンを示す略線図であ
る。
【図7】第1実施例のクラス分類画素選択部によつて選
択されるクラス分類用タツプパターンを示す略線図であ
る。
【図8】第1実施例のクラス分類画素選択部によつて選
択されるクラス分類用タツプパターンを示す略線図であ
る。
【図9】第1実施例のクラス分類画素選択部によつて選
択されるクラス分類用タツプパターンを示す略線図であ
る。
【図10】第1実施例のクラス分類画素選択部によつて
選択されるクラス分類用タツプパターンを示す略線図で
ある。
【図11】第1実施例のクラス分類画素選択部によつて
選択されるクラス分類用タツプパターンを示す略線図で
ある。
【図12】第1実施例のクラス分類画素選択部によつて
選択されるクラス分類用タツプパターンを示す略線図で
ある。
【図13】第2実施例によるクラス分類部の構成を示す
ブロツク図である。
【図14】第2実施例のクラス分類選択部によつて選択
されるクラス分類用タツプパターンを示す略線図であ
る。
【図15】第3実施例によるクラス分類部の構成を示す
ブロツク図である。
【図16】第3実施例において動きクラスを形成する際
に用いられるクラス分類用タツプ例を示す略線図であ
る。
【図17】第3実施例における動きクラスを形成する際
のパターン分類例を示す略線図である。
【図18】第3実施例のクラス分類画素選択部によつて
選択されるクラス分類用タツプパターンを示す略線図で
ある。
【図19】第3実施例のクラス分類画素選択部によつて
選択されるクラス分類用タツプパターンを示す略線図で
ある。
【図20】第3実施例のクラス分類画素選択部によつて
選択されるクラス分類用タツプパターンを示す略線図で
ある。
【図21】第3実施例における予測タツプ例を示す略線
図である。
【図22】第4実施例によるクラス分類部の構成を示す
ブロツク図である。
【図23】第4実施例における動きクラス形成動作の説
明に供する略線図である。
【図24】第5実施例によるアツプコンバータの構成を
示すブロツク図である。
【図25】SD画素とHD画素との位置関係を示す略線
図である。
【図26】第5実施例において動きクラス分類に用いら
れるSD画素を示す略線図である。
【図27】第5実施例のクラス分類画素選択部によつて
選択されるクラス分類用タツプパターンを示す略線図で
ある。
【図28】第5実施例のクラス分類画素選択部によつて
選択されるクラス分類用タツプパターンを示す略線図で
ある。
【図29】第5実施例における予測タツプパターンを示
す略線図である。
【図30】第5実施例による学習回路の構成を示すブロ
ツク図である。
【図31】第6実施例によるアツプコンバータの構成を
示すブロツク図である。
【図32】第6実施例による学習回路の構成を示すブロ
ツク図である。
【図33】第6実施例の予測演算画素選択部によつて選
択される予測タツプパターンを示す略線図である。
【図34】第6実施例の予測演算画素選択部によつて選
択される予測タツプパターンを示す略線図である。
【図35】第6実施例の予測演算画素選択部によつて選
択される予測タツプパターンを示す略線図である。
【図36】第7実施例によるアツプコンバータの構成を
示すブロツク図である。
【図37】第7実施例による学習回路の構成を示すブロ
ツク図である。
【図38】従来の説明に供するSD画素とHD画素の空
間配置例を示す略線図である。
【図39】従来の2次元ノンセパラブル補間フイルタの
構成を示すブロツク図である。
【図40】従来の水平/垂直セパラブル補間フイルタの
構成を示すブロツク図である。
【図41】クラス分類適応処理を用いたアツプコンバー
タの構成を示すブロツク図である。
【図42】クラス分類用タツプ及び予測タツプの配置例
を示す略線図である。
【図43】予測係数学習処理手順を示すフローチヤート
である。
【図44】予測係数を求める学習回路の構成を示すブロ
ツク図である。
【符号の説明】
1、5、10、30、100、140、160……アツ
プコンバータ、11、23、31、41、60、70、
90、101、141、161……クラス分類部、1
2、84、102、142、162……予測演算部、1
3、32、82、99、103、143、163……予
測係数ROM、20、40、120、150、170…
…学習回路、24、124、151、171……係数算
出回路、50、61、71、91……第1のクラス分類
手段、52……動きベクトルクラス検出部、53、6
4、107……クラス分類画素選択手段、54A〜54
H……パターン設定部、55……クラスタツプ選択部、
56、68、80、108……ADRCクラス分類部
(第2のクラス分類手段)、63……動き検出部、7
2、92……次段クラス分類部、110……予測演算画
素選択手段、D1……入力SD画像データ、D2、D3
2、CLASS10 、CLASS12 、……クラスコード、D3……
予測係数データ、D4、D33……HD補間画素デー
タ、D5、D34……HD画像データ、CLASS0、CLASS
2、CLASS4、CLASS6、CLASS8′……動きクラスコード、C
LASS1、CLASS3、CLASS5、CLASS7、CLASS9、CLASS11 ′
……ADRCクラスコード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 真史 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の入力画像信号を上記第1の画像信号
    とは異なる第2の画像信号に変換する画像信号変換装置
    において、 上記第1の入力画像信号の注目画素周辺の動きとパター
    ンに応じて、上記注目画素のクラスを決定し、そのクラ
    スを示すクラスコードを発生するクラスコード決定部
    と、 上記第1の入力画像データを上記第2の入力画像データ
    に変換するための情報である予測係数データがクラスコ
    ード毎に記憶されており、上記クラスコードに応じて上
    記予測係数データを出力する予測係数記憶部と、 上記クラスコードに応じて上記予測係数記憶手段から出
    力される予測係数データと、上記注目画素に対して空間
    的及び又は時間的に周辺に存在する複数画素とを用い
    て、予測演算を行い、上記高解像度の画像データを生成
    する予測演算部とからなることを特徴とする画像信号変
    換装置。
  2. 【請求項2】上記クラスコード決定部は、 上記第1の入力画像データにおける注目画素周辺の動き
    に応じて、上記注目画素の第1のクラスを決定し、その
    第1のクラスを示す第1のクラスコードを出力する第1
    のクラス分類部と、 上記注目画素に対して空間的及び又は時間的に周辺に存
    在する複数画素のレベル分布パターンに基づいて、上記
    注目画素の第2のクラスを決定し、その第2のクラスを
    示す第2のクラスコードを出力する第2のクラス分類部
    とからなり、 上記第1のクラスコードと上記第2のクラスコードに基
    づいて上記クラスコードを発生するようになされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号変換装置。
  3. 【請求項3】上記第1の入力画像信号は、低解像度の画
    像信号であり、上記第2の画像信号は、上記第1の入力
    画像信号よりも解像度の高い高解像度の画像信号である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号変換装置。
  4. 【請求項4】上記第2の画像信号は、上記第1の画像信
    号より画素数の多い画像信号であることを特徴とする請
    求項1に記載の画像信号変換装置。
  5. 【請求項5】上記第1のクラスコードに応じて、上記第
    2のクラス分類部において第2のクラスを決定するため
    に使用される上記複数画素を適応的に選択するクラス分
    類画素選択部を有することを特徴とする請求項2に記載
    の画像信号変換装置。
  6. 【請求項6】上記第1のクラスコードに応じて、上記予
    測演算部において予測演算を行うために使用される上記
    複数画素を適応的に選択する予測演算画素選択部を有す
    ることを請求項2に記載の画像信号変換装置。
  7. 【請求項7】上記第1のクラスコードに応じて、上記第
    2のクラス分類部において第2のクラスを決定するため
    に使用される上記複数画素を適応的に選択するクラス分
    類画素選択部と、 上記第1のクラスコードに応じて、上記予測演算手段に
    おいて予測演算を行うために使用される上記複数画素を
    適応的に選択する予測演算画素選択部とを有することを
    特徴とする請求項2に記載の画像信号変換装置。
  8. 【請求項8】上記第1のクラス分類部は、上記注目画素
    周辺の画像の動きベクトルに応じて上記注目画素の第1
    のクラスを決定し、 上記クラス分類画素選択部は、動きの方向に長く延長さ
    れ、かつ動きが大きい程広い領域に分布する上記複数画
    素を選択するようにしたことを特徴とする請求項5に記
    載の画像信号変換装置。
  9. 【請求項9】上記第1のクラス分類部は、上記注目画素
    周辺の画像の動きベクトルに応じて上記注目画素の第1
    のクラスを決定し、 上記クラス分類画素選択部は、動きの方向に長く延長さ
    れ、かつ動きが大きい程広い領域に分布する上記複数画
    素を選択するようにしたことを特徴とする請求項6に記
    載の画像信号変換装置。
  10. 【請求項10】上記第1のクラス分類部は、上記注目画
    素周辺の画像の動きの有無に応じて上記注目画素の第1
    のクラスを決定し、 上記クラス分類画素選択部は、動きが有る場合には同一
    フイールド内に存在する上記複数画素を選択し、動きが
    無い場合には複数フイールドに渡つて存在する上記複数
    画素を選択するようにしたことを特徴とする請求項5に
    記載の画像信号変換装置。
  11. 【請求項11】上記第1のクラス分類部は、上記注目画
    素周辺の画像の動きの有無に応じて上記注目画素の第1
    のクラスを決定し、 上記クラス分類画素選択部は、動きが有る場合は同一フ
    イールド内に存在する上記複数画素を選択し、動きが無
    い場合は複数フイールドに渡つて存在する上記複数画素
    を選択するようにしたことを特徴とする請求項6に記載
    の画像信号変換装置。
  12. 【請求項12】上記第1のクラス分類部は、 複数種類の画像の動きを考慮して予め選定された複数の
    係数を有し、 その係数と上記注目画素周辺の画素データとを用いて、
    上記注目画素に対する複数の予測値を算出する予測値算
    出部と、 上記予測値算出部により算出された複数の予測値と上記
    注目画素の画素値との差分値を算出する差分値算出部
    と、 上記複数の差分値に基づいて上記注目画素周辺の動きを
    判定し、上記第1のクラスコードを出力する第1のクラ
    スコード生成部とからなることを特徴とする請求項5に
    記載の画像信号変換装置。
  13. 【請求項13】上記第1のクラス分類部は、 複数種類の画像の動きを考慮して予め選定された複数の
    係数を有し、 その係数と上記注目画素周辺の画素データとを用いて、
    上記注目画素に対する複数の予測値を算出する予測値算
    出部と、 上記予測値算出部により算出された複数の予測値と上記
    注目画素の画素値との差分値を算出する差分値算出部
    と、 上記複数の差分値に基づいて上記注目画素周辺の動きを
    判定し、上記第1のクラスコードを出力する第1のクラ
    スコード生成部とからなることを特徴とする請求項4に
    記載の画像信号変換装置。
  14. 【請求項14】上記第1のクラス分類部は、 上記入力画像データの現フレーム又はフイールドにおい
    て、上記注目画素を中心とした所定の大きさのブロツク
    を形成する第1のブロツク化部と、 上記入力画像データの過去フレーム又はフイールドにお
    いて、上記現フレーム又はフイールドで形成されたブロ
    ツクの位置を中心として複数の方向に配置された複数の
    ブロツクを形成する第2のブロツク化部と、 上記第1のブロツク化部により形成されたブロツクと、
    上記第2のブロツク化部により形成された複数のブロツ
    クとの間で、それぞれブロツク内画素同志の差分値を算
    出する差分値算出部と、 上記複数の差分値に基づいて上記注目画素周辺の動きを
    判定し、上記第1のクラスコードを出力する第1のクラ
    スコード生成部とからなることを特徴とする請求項5に
    記載の画像信号変換装置。
  15. 【請求項15】上記第1のクラス分類部は、 上記入力画像データの現フレーム又はフイールドにおい
    て、上記注目画素を中心とした所定の大きさのブロツク
    を形成する第1のブロツク化部と、 上記入力画像データの過去フレーム又はフイールドにお
    いて、上記現フレーム又はフイールドで形成されたブロ
    ツクの位置を中心として複数の方向に配置された複数の
    ブロツクを形成する第2のブロツク化部と、 上記第1のブロツク化部により形成されたブロツクと、
    上記第2のブロツク化部により形成された複数のブロツ
    クとの間で、それぞれブロツク内画素同志の差分値を算
    出する差分値算出部と、 上記複数の差分値に基づいて上記注目画素周辺の動きを
    判定し、上記第1のクラスコードを出力する第1のクラ
    スコード生成部とからなることを特徴とする請求項6に
    記載の画像信号変換装置。
  16. 【請求項16】上記第1のクラス分類部は、 上記注目画素が存在するフレームから切り出した所定の
    大きさのブロツクと、当該フレームに隣接するフレーム
    から切り出した上記ブロツクと空間的に同じ位置にある
    ブロツクとの間でフレーム間差分値を算出する算出し、
    上記フレーム間差分値を予め設定した所定の閾値と比較
    する比較し、その比較結果に基づいて上記注目画素周辺
    の動きを判定し、その判定結果に基づいて上記第1のク
    ラスコードを出力するようにしたことを特徴とする請求
    項5に記載の画像信号変換装置。
  17. 【請求項17】上記第1のクラス分類部は、 上記注目画素が存在するフレームから切り出した所定の
    大きさのブロツクと、当該フレームに隣接するフレーム
    から切り出した上記ブロツクと空間的に同じ位置にある
    ブロツクとの間でフレーム間差分値を算出する算出し、
    上記フレーム間差分値を予め設定した所定の閾値と比較
    する比較し、その比較結果に基づいて上記注目画素周辺
    の動きを判定し、その判定結果に基づいて上記第1のク
    ラスコードを出力するようにしたことを特徴とする請求
    項6に記載の画像信号変換装置。
  18. 【請求項18】第1の入力画像信号を上記第1の画像信
    号とは異なる第2の画像信号に変換する画像信号変換装
    置において、 上記第1の入力画像信号の注目画素周辺の動きとパター
    ンに応じて、上記注目画素のクラスを決定し、そのクラ
    スを示すクラスコードを発生するクラスコード決定部
    と、 上記第1の入力画像データを上記第2の入力画像データ
    に変換するための予測値データがクラスコード毎に記憶
    されており、上記クラスコードに応じて上記予測値デー
    タを出力する予測値記憶部とからなることを特徴とする
    画像信号変換装置。
  19. 【請求項19】上記クラスコード決定部は、 上記第1の入力画像データにおける注目画素周辺の動き
    に応じて、上記注目画素の第1のクラスを決定し、その
    第1のクラスを示す第1のクラスコードを出力する第1
    のクラス分類部と、 上記注目画素に対して空間的及び又は時間的に周辺に存
    在する複数画素のレベル分布パターンに基づいて、上記
    注目画素の第2のクラスを決定し、その第2のクラスを
    示す第2のクラスコードを出力する第2のクラス分類部
    とからなり、 上記第1のクラスコードと上記第2のクラスコードに基
    づいて上記クラスコードを発生するようになされている
    ことを特徴とする請求項18に記載の画像信号変換装
    置。
  20. 【請求項20】上記第1の入力画像信号は、低解像度の
    画像信号であり、上記第2の画像信号は、上記第1の入
    力画像信号よりも解像度の高い高解像度の画像信号であ
    ることを特徴とする請求項18に記載の画像信号変換装
    置。
  21. 【請求項21】上記第2の画像信号は、上記第1の画像
    信号より画素数の多い画像信号であることを特徴とする
    請求項18に記載の画像信号変換装置。
  22. 【請求項22】上記第1のクラスコードに応じて、上記
    第2のクラス分類部において第2のクラスを決定するた
    めに使用される上記複数画素を適応的に選択するクラス
    分類画素選択部を有することを特徴とする請求項19に
    記載の画像信号変換装置。
  23. 【請求項23】第1の入力画像信号を上記第1の画像信
    号とは異なる第2の画像信号に変換する画像信号変換方
    法において、 上記第1の入力画像信号の注目画素周辺の動きとパター
    ンに応じて、上記注目画素のクラスを決定し、このクラ
    スを示すクラスコードを発生し、 上記クラスコードに応じて、上記クラスコード毎に記憶
    されている、上記第1の入力画像データを上記第2の入
    力画像データに変換するための予測係数データを出力
    し、 上記クラスコードに応じて上記予測係数記憶手段から出
    力される予測係数データと、上記注目画素に対して空間
    的及び又は時間的に周辺に存在する複数画素とを用い
    て、予測演算を行い、上記高解像度の画像データを生成
    するようにしたことを特徴とする画像信号変換方法。
  24. 【請求項24】上記クラスコード決定ステツプは、 上記第1の入力画像データにおける注目画素周辺の動き
    に応じて、上記注目画素の第1のクラスを決定し、その
    第1のクラスを示す第1のクラスコードを出力する第1
    のクラス分類ステツプと、 上記注目画素に対して空間的及び又は時間的に周辺に存
    在する複数画素のレベル分布パターンに基づいて、上記
    注目画素の第2のクラスを決定し、その第2のクラスを
    示す第2のクラスコードを出力する第2のクラス分類ス
    テップとからなり、 上記第1のクラスコードと上記第2のクラスコードとか
    らなる上記クラスコードを発生するようになされている
    ことを特徴とする請求項23に記載の画像信号変換方
    法。
  25. 【請求項25】上記第1の入力画像信号は、低解像度の
    画像信号であり、上記第2の画像信号は、上記第1の入
    力画像信号よりも解像度の高い高解像度の画像信号であ
    ることを特徴とする請求項23に記載の画像信号変換方
    法。
  26. 【請求項26】上記第2の画像信号は、上記第1の画像
    信号より画素数の多い画像信号であることを特徴とする
    請求項23に記載の画像信号変換方法。
  27. 【請求項27】上記第1のクラスコードに応じて、上記
    第2のクラスコードを発生するために使用される上記複
    数画素を適応的に選択するようにしたことを特徴とする
    請求項24に記載の画像信号変換方法。
  28. 【請求項28】上記第1のクラスコードに応じて、予測
    演算を行うために使用される上記複数画素を適応的に選
    択するようにしたことを請求項24に記載の画像信号変
    換方法。
  29. 【請求項29】上記第1のクラスコードに応じて、上記
    第2のクラスコードを発生するために使用される上記複
    数画素を適応的に選択し、 上記第1のクラスコードに応じて、予測演算を行うため
    に使用される上記複数画素を適応的に選択するようにし
    たことを特徴とする請求項24に記載の画像信号変換方
    法。
  30. 【請求項30】上記第1のクラス分類ステツプは、上記
    注目画素周辺の画像の動きベクトルに応じて上記注目画
    素の第1のクラスを決定し、 上記第2のクラスコードを決定するために使用される複
    数画素は、動きの方向に長く延長され、かつ動きが大き
    い程広い領域に分布するように選択されることを特徴と
    する請求項27に記載の画像信号変換方法。
  31. 【請求項31】上記第1のクラス分類ステツプは、上記
    注目画素周辺の画像の動きベクトルに応じて上記注目画
    素の第1のクラスを決定し、 上記第2のクラスコードを決定するために使用される複
    数画素は、動きの方向に長く延長され、かつ動きが大き
    い程広い領域に分布するように選択されることを特徴と
    する請求項28に記載の画像信号変換方法。
  32. 【請求項32】上記第1のクラス分類ステツプは、上記
    注目画素周辺の画像の動きの有無に応じて上記注目画素
    の第1のクラスを決定し、 上記第2のクラスコードを決定するために使用される複
    数画素は、動きが有る場合には同一フイールド内に存在
    するように選択され、動きが無い場合には複数フイール
    ドに渡つて存在するように選択されることを特徴とする
    請求項27に記載の画像信号変換方法。
  33. 【請求項33】上記第1のクラス分類ステツプは、上記
    注目画素周辺の画像の動きの有無に応じて上記注目画素
    の第1のクラスを決定し、 上記第2のクラスコードを決定するために使用される複
    数画素は、動きが有る場合には同一フイールド内に存在
    するように選択され、動きが無い場合には複数フイール
    ドに渡つて存在するように選択されることを特徴とする
    請求項28に記載の画像信号変換方法。
  34. 【請求項34】上記第1のクラス分類ステツプは、 複数種類の画像の動きを考慮して予め選定された複数の
    係数と上記注目画素周辺の画素データとを用いて、上記
    注目画素に対する複数の予測値を算出し、 上記算出された複数の予測値と上記注目画素の画素値と
    の差分値を算出し、 上記複数の差分値から上記注目画素周辺の動きを判定
    し、上記判定結果に基づいて上記第1のクラスコードを
    出力することを特徴とする請求項27に記載の画像信号
    変換方法。
  35. 【請求項35】上記第1のクラス分類ステツプは、 複数種類の画像の動きを考慮して予め選定された複数の
    係数と上記注目画素周辺の画素データとを用いて、上記
    注目画素に対する複数の予測値を算出し、 上記算出された複数の予測値と上記注目画素の画素値と
    の差分値を算出し、 上記複数の差分値から上記注目画素周辺の動きを判定
    し、上記判定結果に基づいて上記第1のクラスコードを
    出力することを特徴とする請求項28に記載の画像信号
    変換方法。
  36. 【請求項36】上記第1のクラス分類ステツプは、 上記入力画像データの現フレーム又はフイールドにおい
    て、上記注目画素を中心とした所定の大きさの第1のブ
    ロツクを形成し、 上記入力画像データの過去フレーム又はフイールドにお
    いて、上記現フレーム又はフイールドで形成されたブロ
    ツクの位置を中心として複数の方向に配置された複数の
    第2のブロツクを形成し、 上記第1のブロツクと、上記複数の第2のブロツクとの
    間で、それぞれブロツク内画素同志の差分値を算出し、 上記複数の差分値から上記注目画素周辺の動きを判定
    し、上記判定結果に基づいて第1のクラスコードを出力
    することを特徴とする請求項27に記載の画像信号変換
    方法。
  37. 【請求項37】上記第1のクラス分類ステツプは、 上記入力画像データの現フレーム又はフイールドにおい
    て、上記注目画素を中心とした所定の大きさの第1のブ
    ロツクを形成し、 上記入力画像データの過去フレーム又はフイールドにお
    いて、上記現フレーム又はフイールドで形成されたブロ
    ツクの位置を中心として複数の方向に配置された複数の
    第2のブロツクを形成し、 上記第1のブロツクと、上記複数の第2のブロツクとの
    間で、それぞれブロツク内画素同志の差分値を算出し、 上記複数の差分値から上記注目画素周辺の動きを判定
    し、上記判定結果に基づいて第1のクラスコードを出力
    することを特徴とする請求項28に記載の画像信号変換
    方法。
  38. 【請求項38】上記第1のクラス分類ステツプは、 上記注目画素が存在するフレームから切り出した所定の
    大きさのブロツクと、当該フレームに隣接するフレーム
    から切り出した上記ブロツクと空間的に同じ位置にある
    ブロツクとの間でフレーム間差分値を算出する算出し、 上記フレーム間差分値を予め設定した所定の閾値と比較
    する比較し、 その比較結果に基づいて上記注目画素周辺の動きを判定
    し、上記判定結果に基づいて上記第1のクラスコードを
    出力することを特徴とする請求項27に記載の画像信号
    変換方法。
  39. 【請求項39】上記第1のクラス分類ステツプは、 上記注目画素が存在するフレームから切り出した所定の
    大きさのブロツクと、当該フレームに隣接するフレーム
    から切り出した上記ブロツクと空間的に同じ位置にある
    ブロツクとの間でフレーム間差分値を算出する算出し、 上記フレーム間差分値を予め設定した所定の閾値と比較
    する比較し、 その比較結果に基づいて上記注目画素周辺の動きを判定
    し、上記判定結果に基づいて上記第1のクラスコードを
    出力することを特徴とする請求項28に記載の画像信号
    変換方法。
  40. 【請求項40】第1の入力画像信号を上記第1の画像信
    号とは異なる第2の画像信号に変換する画像信号変換方
    法において、 上記第1の入力画像信号の注目画素周辺の動きとパター
    ンに応じて、上記注目画素のクラスを決定し、そのクラ
    スを示すクラスコードを発生し、 上記クラスコードに応じて、上記クラスコード毎に記憶
    されている、上記第1の入力画像データを上記第2の入
    力画像データに変換するための予測値データを出力する
    ことを特徴とする画像信号変換方法。
  41. 【請求項41】上記クラスコード決定ステツプは、 上記第1の入力画像データにおける注目画素周辺の動き
    に応じて、上記注目画素の第1のクラスを決定し、その
    第1のクラスを示す第1のクラスコードを出力する第1
    のクラス分類ステツプと、 上記注目画素に対して空間的及び又は時間的に周辺に存
    在する複数画素のレベル分布パターンに基づいて、上記
    注目画素の第2のクラスを決定し、その第2のクラスを
    示す第2のクラスコードを出力する第2のクラス分類ス
    テツプからなり、 上記第1のクラスコードと上記第2のクラスコードに基
    づいて上記クラスコードを発生するようになされている
    ことを特徴とする請求項40に記載の画像信号変換方
    法。
  42. 【請求項42】上記第1の入力画像信号は、低解像度の
    画像信号であり、上記第2の画像信号は、上記第1の入
    力画像信号よりも解像度の高い高解像度の画像信号であ
    ることを特徴とする請求項40に記載の画像信号変換方
    法。
  43. 【請求項43】上記第2の画像信号は、上記第1の画像
    信号より画素数の多い画像信号であることを特徴とする
    請求項40に記載の画像信号変換方法。
  44. 【請求項44】上記第1のクラスコードに応じて、上記
    第2のクラスコードを発生するために使用される上記複
    数画素を適応的に選択するようにしたことを特徴とする
    請求項41に記載の画像信号変換方法。
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