JP2001308479A - 配線基板 - Google Patents

配線基板

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JP2001308479A
JP2001308479A JP2000122675A JP2000122675A JP2001308479A JP 2001308479 A JP2001308479 A JP 2001308479A JP 2000122675 A JP2000122675 A JP 2000122675A JP 2000122675 A JP2000122675 A JP 2000122675A JP 2001308479 A JP2001308479 A JP 2001308479A
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coaxial
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Yasuhiro Sugimoto
康宏 杉本
Tetsuya Kashiwagi
哲哉 柏木
Koji Nishiura
光二 西浦
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電力ロスとノイズの低い配線基板を提供する。 【解決手段】配線基板のIC対応部に設けられたスルー
ホール導体の過半数を同軸スルーホール導体とする。そ
のことにより、ICの電源端子と接地端子の多数を、近
接した同軸スルーホール導体に接続することが可能とな
り、配線基板での電力ロスとノイズを低減できる。又、
配線基板において、同軸スルーホール導体を、IC対応
部に集中的に設ける。そのことにより、IC対応部には
十分な数の同軸スルーホール導体を備えながら、配線基
板全体の同軸スルーホール導体の数を抑え、配線基板の
製造歩留まりの低下を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、半導体用
ICを搭載する産業用及び民生用電子機器に使用される
配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体装置を構成する配線基
板としては、コア基板上に、導体層と絶縁層を交互に多
層積層し、配線密度を向上させた多層配線基板が使用さ
れてきた。
【0003】そのような多層配線基板においては、スル
ーホールを設け、その内面に導体層を成膜した構造(以
下スルーホール導体)を形成し、その導体層によって配
線層同士を接続することが行われてきた。スルーホール
導体としては、スルーホールの内側に1層のみの導体層
を設けたものと、スルーホールの内側に、内外2重の導
体層と、それら導体層を絶縁する絶縁層を同軸状に形成
したもの(以下同軸スルーホール導体)とがある。
【0004】一層のみの導体層を持つスルーホール導体
は、図7(a)に示す様に、コア基板に設けたスルーホ
ールの内壁に、導体層(スルーホール導体層)を備え、
配線基板の配線層同士を接続する役割を果たしている。
又、同軸スルーホール導体は、図7(b)に示す様に、
コア基板に設けたスルーホールの内側に、同軸状に形成
された2重の導体層(スルーホール外側導体層とスルー
ホール内側導体層)を備え、それら両導体層は、それぞ
れ、配線基板の配線層同士を接続する役割を果たしてい
る。
【0005】上記同軸スルーホール導体を、ICの電源
端子及び接地端子の接続先とした場合には、電力ロスと
ノイズの低減効果が得られる。つまり、同軸スルーホー
ル導体に備えられた両導体層のうち、一つの導体層をI
Cの電源端子の接続先とし、他方の導体層を同じICの
接地端子の接続先とした場合、両導体層から発生する磁
界は反対方向であるため互いに打ち消し合い、両導体層
におけるインダクタンスが減少する。その結果、両導体
層における電力ロスとノイズが小さくなる。
【0006】又、同軸スルーホール導体は、一層のみの
導体層を持つスルーホール導体に比べ、配線基板表面に
占める面積はほぼ同じでありながら、2つの導体層を持
つため、配線基板の高密度化の点で有利である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、同軸スルー
ホール導体の構造は複雑であるため加工が難しく、あま
り多数の同軸スルーホール導体を配線基板に形成する
と、配線基板の製造歩留まりが低下する。そのため、実
際上、配線基板に形成する同軸スルーホール導体の数は
制限されていた。
【0008】そこで本発明は以上の点に鑑みなされたも
のであり、製造歩留まりの低下を招かず、ICを搭載し
た場合に、電力ロスとノイズの低い配線基板の提供を目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明は、IC対応部と、スルーホール導体とを
備えた配線基板であって、前記IC対応部におけるスル
ーホール導体の過半数が同軸スルーホール導体であるこ
とを特徴とする配線基板を要旨とする。
【0010】本発明の配線基板においては、IC対応部
におけるスルーホール導体の過半数が同軸スルーホール
導体であるため、IC対応部に多数の同軸スルーホール
導体を備える。そして、IC対応部に設けられた同軸ス
ルーホール導体は、以下及びの効果を奏する。
【0011】ICの電源端子を、同軸スルーホール導
体の2つの導体層のうち、どちらか一方に接続し、同じ
ICの接地端子を、他方の導体層に接続すると、前述し
たように、同軸スルーホール導体の両導体層での電力ロ
スとノイズは小さくなる。 IC対応部にある同軸スルーホール導体の各導体層
を、それぞれICの電源端子及び接地端子に接続した場
合、それらの間を結ぶ配線が短いため、配線部で発生す
る電力ロス、及びノイズが小さい。
【0012】本発明の配線基板は、IC対応部に多数の
同軸スルーホール導体を備えるため、上記及びの効
果を多数の同軸スルーホール導体が奏し、その結果、配
線基板全体の電力ロスとノイズが大きく低減される。 ・IC対応部とは、配線基板のうち、ICを搭載する部
分をいい、例えば、配線基板の内部のうちのICを搭載
する部分を厚さ方向に投影した部分をいう。
【0013】・スルーホール導体とは、配線基板を貫通
する穴(スルーホール)の内側に沿って導体層を有する
ものをいう。 ・同軸スルーホール導体とは、スルーホール導体の一種
であって、スルーホール内に、2重の導体層と、その間
を隔てる絶縁層を、同軸状に形成したものをいう。 (2)請求項2の発明は、同軸スルーホール導体が、前
記配線基板表面において、前記IC対応部に集中して形
成されていることを特徴とする前記請求項1に記載の配
線基板を要旨とする。
【0014】本発明の配線基板においては、同軸スルー
ホール導体がIC対応部に集中して形成されているた
め、IC対応部以外の部分に形成された同軸スルーホー
ル導体は少ない。ところで、IC対応部以外の部分に設
けられた同軸スルーホール導体は、IC対応部に設けら
れた同軸スルーホール導体に比べ、電力ロスとノイズの
低減効果が小さい。つまり、IC対応部以外の部分に設
けられた同軸スルーホール導体とICの電源端子及び接
地端子を接続した場合には、それらの間の配線距離が長
いため、配線部での電力ロスとノイズが大きく、インダ
クタンス低減による電力ロスとノイズの低減効果を相殺
してしまう。
【0015】従って、IC対応部以外の部分に設けられ
た同軸スルーホール導体が少なくても、配線基板の電力
ロスとノイズについての性能には影響が少ない。又、同
軸スルーホール導体は、配線基板の製造歩留まり低下の
原因となるので、配線基板に設ける同軸スルーホール導
体の数は少ない方が望ましい。
【0016】そこで、本発明においては、IC対応部に
は同軸スルーホール導体を多数形成することにより、電
力ロスとノイズの軽減効果を得る一方で、同軸スルーホ
ール導体を形成しても効果の小さいIC対応部以外の部
分では、同軸スルーホール導体の数を少なくすることに
より、配線基板全体の同軸スルーホールの数を抑え、配
線基板の製造歩留まり低下を防止している。
【0017】つまり、IC対応部に同軸スルーホール導
体を集中的に配置したため、歩留まり低下を最小限とし
つつ、電気特性向上の効果を最大限得ることができる。 ・IC対応部に集中とは、例えば、IC対応部での同軸
スルーホール導体の数密度が、IC対応部以外の部分で
の同軸スルーホール導体の数密度より大きいことをい
う。 (3)請求項3の発明は、IC対応部と、同軸スルーホ
ール導体とを備えた配線基板であって、前記同軸スルー
ホール導体が、前記配線基板表面において、前記IC対
応部に集中して形成されていることを特徴とする配線基
板を要旨とする。
【0018】本発明の配線基板においては、IC対応部
に、同軸スルーホール導体が集中的に形成されている。
IC対応部にある同軸スルーホール導体は、前記請求項
1における記載と同様に、電力ロスとノイズを低減する
効果を奏する。
【0019】本発明では、IC対応部に同軸スルーホー
ル導体が集中して形成されているため、多数の同軸スル
ーホール導体が上記の効果を奏し、結果として、配線基
板全体の電力ロスとノイズが大きく低減される。又、本
発明の配線基板においては、IC対応部に同軸スルーホ
ール導体が集中しているため、IC対応部以外の部分に
ある同軸スルーホール導体は少ない。そのため、配線基
板全体の同軸スルーホールの数は抑えられており、本発
明の配線基板の製造歩留まりが低下することはない。
【0020】つまり、IC対応部に同軸スルーホール導
体を集中的に配置したため、歩留まり低下を最小限とし
つつ、電気特性向上の効果を最大限得ることができる。 ・IC対応部に集中とは、例えば、IC対応部での同軸
スルーホール導体の数密度が、IC対応部以外の部分で
の同軸スルーホール導体の数密度より大きいことをい
う。 (4)請求項4の発明は、前記IC対応部における同軸
スルーホール導体の数密度が、前記配線基板表面のうち
前記IC対応部を除く部分での同軸スルーホール導体の
数密度の2倍以上であることを特徴とする前記請求項3
に記載の配線基板を要旨とする。
【0021】本発明は、同軸スルーホール導体のIC対
応部への集中の度合いを例示している。本発明の配線基
板では、IC対応部にある同軸スルーホール導体の数が
充分多く、配線基板の電力ロスとノイズの低下の効果が
高い。
【0022】又、IC対応部以外の同軸スルーホール導
体の密度は充分低いため、配線基板全体の同軸スルーホ
ール導体の数は抑えられ、配線基板の製造歩留まりの低
下を防止することが出来る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の配線基板の実施の
形態の例(実施例)を説明する。 (実施例) a)まず本実施例の配線基板におけるスルーホール導体
の配置について説明する。図1は本実施例の配線基板に
おけるスルーホール導体の配置についての説明図であ
る。
【0024】本実施例の配線基板1は、縦3cm横3c
mの大きさであり、その中心部に縦1.1cm横1.1
cmのIC対応部2を有する。そして、前記IC対応部
2に、約100個の同軸スルーホール導体3と、20個
の、単一の導体層を持つスルーホール導体4を備え、
又、IC対応部2以外の部分に、30個の同軸スルーホ
ール導体3と、約600個の、単一の導体層を持つスル
ーホール導体4を備えている。
【0025】従って、IC対応部2における同軸スルー
ホール導体3の数の、全スルーホール導体(同軸スルー
ホール導体3と単一の導体を備えたスルーホール導体4
をあわせたもの)の数に対する比率は約83%である。
又、IC対応部2における同軸スルーホール導体3の数
密度(約83個/cm 2)の、IC対応部2以外の部分
での同軸スルーホール導体3の数密度(3.9個/cm
2)に対する比率は約21である。
【0026】つまり、本実施例の配線基板1では、IC
対応部2におけるスルーホール導体の過半数が同軸スル
ーホール導体3であり、且つ同軸スルーホール導体3が
IC対応部2に集中して形成されている。 b)次に、本実施例の配線基板1の構造を説明する。図
2は本実施例の配線基板1の構成を示す説明図である。
【0027】本実施例の配線基板1は、スルーホール
導体以外の部分(図2におけるA及びB以外の部分)で
は、ビスマレイミド−トリアジン樹脂製のコア基板10
(厚み800ミクロン)の両面に、それぞれ、第1配線
層12、第1絶縁層15、第2配線層18、第2絶縁層
24、第3配線層26、第3絶縁層30、第4配線層3
2が順番に積層された構成になっている。
【0028】又、第1配線層12、第2配線層18、第
3配線層26、第4配線層32層間を接続するために、
ビアホール(例えば第2絶縁層ビアホール25)が形成
されている。上記第1配線層12、第2配線層18、第
3配線26、及び第4配線層32はそれぞれ銅を材料と
し、18ミクロンの厚さである。
【0029】又、上記第1絶縁層15、第2絶縁層2
4、及び第3絶縁層30はそれぞれ、感光性エポキシ系
樹脂から成り、厚さ50ミクロンで形成されている。 同軸スルーホール導体3は、図2におけるAに示す様
に、スルーホール外側導体層13、スルーホール内側導
体層19、スルーホール外側充填材14、及びスルーホ
ール内側充填材21から成る。
【0030】上記スルーホール外側導体層13は、円筒
型の形状を持ち、コア基板10を垂直(厚さ方向)に貫
通して、配線基板の表裏両側の第一配線層12を相互に
接合している。そのスルーホール外側導体層13は銅を
材料とし、厚さ18ミクロンである。
【0031】上記スルーホール内側配線層19は、円筒
型の形状を持ち、コア基板10及び配線基板の表裏両側
の第1絶縁層15を垂直に貫通して、配線基板の表裏両
側の第2配線層18を相互に接続している。そのスルー
ホール内側導体層19は、銅を材料とし、厚さ18ミク
ロンである。
【0032】上記スルーホール外側充填材14は、外側
導体層13と、内側導体層19の間を満たし、両導体層
13,19を絶縁しており、シリカフィラー(Si
2)を含んだエポキシ樹脂を材料としている。上記ス
ルーホール内側充填材21は、スルーホール内側導体層
19の内部を満たしており、シリカフィラーを含んだエ
ポキシ樹脂を材料としている。
【0033】単一の導体層を持つスルーホール導体4
は、図2におけるBに示す様に、スルーホール外側導体
層13及びスルーホール外側充填材14から成る。上記
スルーホール外側導体層13は円筒型の形状を持ち、コ
ア基板10を垂直(厚さ方向)に貫通して、配線基板の
表裏両側の第一配線層12に接合している。そのスルー
ホール外側導体層13は銅を材料とし、厚さ18ミクロ
ンである。
【0034】上記スルーホール外側充填材14は、スル
ーホール外側導体層13の内側を満たしていおり、その
材料はエポキシ樹脂にSiO2フィラーを充填して成る
ものである。 本実施例の配線基板1においては、スルーホール内側
導体層13、及び配線層12、18、26、32の間の
導通は、ビアホールにより行われる。例えば、第2配線
層18と第3配線層26の間の導通は、第2絶縁層ビア
ホール25により行われている。
【0035】上記第2絶縁層ビアホール25は、第2絶
縁層24を貫通する穴の内側に第2絶縁層ビアホール導
体27が形成され、第3導体層26と、第第2配線層1
8とを導通している。又、第2絶縁層ビアホール25の
上側の開口部は、銅メッキ層(第2蓋メッキ29)によ
り蓋されており、第2絶縁層ビアホール25の内部は、
充填材(第2絶縁層ビアホール充填材28)が充填され
ている。尚、ビアホールの直径は50ミクロンであり、
ビアホール充填材の材料はエポキシ樹脂にSiO2フィ
ラーを充填して成るものである。
【0036】c)次に本実施例の配線基板1の製造法に
ついて説明する。図3、4、5、6は、本実施例の配線
基板1の製造工程を示す説明図である。 第1工程:ビスマレイミド−トリアジン樹脂製のコア基
板10(厚み800ミクロン)において、スルーホール
導体を形成する場所に、メカニカルドリルにて、直径3
50ミクロンの外側スルーホール11を穿鑿した。尚、
外側スルーホール11の配置は、前記a)に記載したス
ルーホール導体(同軸スルーホール導体を含む全てのス
ルーホール導体)の配置と同様とした。
【0037】第2工程:前記第1工程で穿鑿したスルー
ホール11の内壁及びコア基板10の表裏両面に、まず
無電解メッキ法により1ミクロンの厚さの銅メッキ層を
形成し、続いて電解メッキ法にて17ミクロンの厚さの
銅メッキ層を形成し、合計18ミクロンの厚さの銅メッ
キ層を形成した。この銅メッキ層のうち、コア基板表面
の部分をを第1配線層12とし、外側スルーホール11
の内壁の部分をスルーホール外側導体層13とした。
【0038】第3工程:表裏両面の第1配線層12上
に、所望の配線パターンに対応するエッチングレジスト
を形成し、第1配線層12の不要部分をエッチングによ
り除去して、第1配線層12上に配線パターンを形成し
た。 第4工程:外側スルーホール11の内部を、スルーホー
ル外側導体層13の上から、樹脂ペーストにより充填し
た。これをスルーホール外側充填材14とする。充填は
印刷により行い、樹脂ペーストとしては、エポキシ樹脂
にSiO2フィラーを充填して成るものを使用した。
【0039】第5工程:感光性エポキシ系樹脂フィルム
を、表裏両面にラミネートし、第1絶縁層15とした。
その後、第1絶縁層15を露光、現像することにより、
スルーホール11のランド部及び所定の場所に、第1絶
縁層ビアホール16を形成した。更に、第1絶縁層15
を加熱して熱硬化させた。
【0040】第6工程:外側スルーホール11のうち、
同軸スルーホール導体3とするものについては、スルー
ホール外側充填材14の中心に、レーザー加工により直
径100ミクロンの穴(内側スルーホール17)を設け
た。レーザー加工の方法としては、サイクルパルス法に
てレーザーパルスを照射する方法を使用した。又、レー
ザー加工の後には、高圧のウォータージェットにより、
レーザー加工で生じる残さを除去した。
【0041】尚、同軸スルーホール導体3は、上記a)
における配置に従って形成する。 第7工程:KMnO4水溶液に配線基板全体を浸漬し
て、第1絶縁層15の表面、内側スルーホール17の内
部、及び第1絶縁層ビアホール16の内部を粗化した
後、それらの表面に、まず無電解メッキ法により1ミク
ロンの厚さの銅メッキ層を形成し、続いて電解メッキ法
にて17ミクロンの厚さの銅メッキ層を形成し、合計1
8ミクロンの厚さの銅メッキ層を形成した。この銅メッ
キ層のうち、第1絶縁層15の表面の部分を第2配線層
18とし、内側スルーホール17の内側の部分をスルー
ホール内側導体層19とし、第1絶縁層ビアホール16
の内部の部分を第1絶縁層ビアホール導体層20とす
る。又、第2配線層18については、所定の部分をエッ
チングにより除去し、配線パターンを形成した。
【0042】第8工程:内側スルーホール17の内部と
第1絶縁層ビアホール16の内部に、樹脂ペーストを充
填し、それぞれ、スルーホール内側充填材21、第1絶
縁層ビアホール充填材22とした。尚、樹脂ペーストの
材料と充填法は、前記第4工程と同様とした。
【0043】第9工程:配線基板の表裏両面に、まず無
電解メッキ法により1ミクロンの厚さの銅メッキ層を形
成し、続いて電解メッキ法にて17ミクロンの厚さの銅
メッキ層を形成し、合計18ミクロンの厚さの銅メッキ
層を形成した。その後、スルーホール内側充填材21の
上の部分、及び第1絶縁層ビアホール充填材22の上の
部分のみを残し、他の部分はエッチングにより除去し
た。この残った銅メッキ層を第1蓋メッキ23とした。
【0044】第10工程:前記第5工程と同様にして、
第2絶縁層24及びその中に形成された第2絶縁層ビア
ホール25を形成した。 第11工程:第2絶縁層24の上、及び第2絶縁層ビア
ホール25の内壁に、銅メッキ層を形成し、それぞれ、
第3導体層26、第2絶縁層ビアホール導体層27とし
た。銅メッキ層の材料、形成法、及び膜厚は第2導体層
18と同一とした。
【0045】第12工程:第2絶縁層ビアホール導体層
27の上から、樹脂ペーストを充填し、第2絶縁層ビア
ホール25を充填した。これを第2絶縁層ビアホール充
填材28とした。 第13工程:前記第9工程と同様に、第2蓋メッキ29
を形成した。
【0046】第14工程:前記第5工程と同様に、第3
絶縁層30及びその中に形成された第3絶縁層ビアホー
ル31を形成した。 第15工程前記第11工程と同様に、第4導体層32及
び第3絶縁層ビアホール導体層33を形成した。
【0047】第16工程:前記第12工程と同様に、第
3絶縁層ビアホール31を充填材で充填し、第3絶縁層
充填材34とした。 d)上述した構成により、本実施例の配線基板1は下記
の効果を奏する。本実施例の配線基板1においては、I
C対応部2に形成されたスルーホール導体のうち、約8
3%が同軸スルーホール導体3であり、全部の同軸スル
ーホール導体3(130個)のうちの70%以上(本実
施形態では77%)もの多数の同軸スルーホール導体3
をIC対応部2に備えている。
【0048】IC対応部2に形成された同軸スルーホー
ル導体3を、ICの電源端子及び接地端子の接続先とし
て使用した場合には、電力ロスとノイズを低減する効果
を奏する。本実施例の配線基板1では、IC対応部2に
多数の同軸スルーホール導体3があるため、上記の効果
を多数の同軸スルーホール導体3が奏し、その結果、配
線基板1全体の電力ロスとノイズが大きく軽減される。
【0049】又、本実施例の配線基板1は、IC対応部
2に同軸スルーホール導体3を集中して形成しているた
め、IC対応部2以外においては、同軸スルーホール導
体3の数が少ない。このため、同軸スルーホール導体3
の数を最小限とすることができる。
【0050】IC対応部2以外に設けられた同軸スルー
ホール導体3は、電力ロスとノイズの低減効果が少ない
ため、それらが少なくても、配線基板1の性能には影響
が少ない。逆に、IC対応部2以外に設けられた同軸ス
ルーホール導体3を少なくすることにより、配線基板1
全体の同軸スルーホール導体3の数を抑え、配線基板1
の製造歩留まりを向上させることができる。
【0051】つまり、本実施例の配線基板1では、IC
対応部2には同軸スルーホール導体3を多数形成するこ
とにより、電力ロスとノイズの軽減効果を得る一方で、
同軸スルーホール導体3を形成しても効果の小さいIC
対応部2以外の部分では、同軸スルーホール導体3の数
を少なくすることにより、配線基板1全体の同軸スルー
ホール導体3の数を抑え、配線基板1の製造歩留まり低
下を防止している。
【0052】尚、本発明は上記の形態に何等限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
形態で実施することができる。例えば、(a)IC対応
部2において、全てのスルーホール導体に対する同軸ス
ルーホール導体3の比率を高くすることと、(b)同軸
スルーホール導体3をIC対応部2への集中すること
は、それぞれ単独でも効果を奏する。
【0053】又、配線基板1は、3層以下の配線層を備
えた積層基板とすること、あるいは、5層以上の配線層
を備えた積層基板とすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の配線用基板におけるスルーホール導
体の配置の説明図である。
【図2】 実施例の配線基板の説明図である。
【図3】 実施例の配線基板の製造工程1〜4の説明図
である。
【図4】 実施例の配線基板の製造工程5〜8の説明図
である。
【図5】 実施例の配線基板の製造工程9〜12の説明
図である。
【図6】 実施例の配線基板の製造工程13〜16の説
明図である。
【図7】 スルーホール導体の構造を示し、(a)は同軸
構造をとらないスルーホール導体の断面図であり、
(b)は同軸スルーホール導体の断面図である。
【符号の説明】
1・・・配線基板 2・・・IC対応部 3・・・同軸スルーホール導体 4・・・単一の導体層を持つスルーホール導体 10・・・コア基板 11・・・外側スルーホール 12・・・第1配線層 13・・・スルーホール外側導体層 17・・・内側スルーホール 18・・・第2配線層 19・・・スルーホール内側導体層 26・・・第3配線層 32・・・第4配線層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西浦 光二 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 5E317 AA24 BB01 BB12 CC31 CC51 CD27 CD32 GG11 5E319 AA03 AB05 AC01 AC11 5E336 AA04 BB03 CC34 CC58 GG11 5E346 AA06 AA12 AA15 AA43 AA45 BB02 BB03 BB04 BB06 BB16 CC09 CC16 DD02 DD22 DD33 EE31 FF15 GG01 GG15 GG17 GG22 HH02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 IC対応部と、 スルーホール導体と、 を備えた配線基板であって、 前記IC対応部におけるスルーホール導体の過半数が同
    軸スルーホール導体であることを特徴とする配線基板
  2. 【請求項2】 同軸スルーホール導体が、前記配線基板
    表面において、前記IC対応部に集中して形成されてい
    ることを特徴とする前記請求項1に記載の配線基板。
  3. 【請求項3】 IC対応部と、 同軸スルーホール導体と、 を備えた配線基板であって、 前記同軸スルーホール導体が、前記配線基板表面におい
    て、前記IC対応部に集中して形成されていることを特
    徴とする配線基板。
  4. 【請求項4】 前記IC対応部における同軸スルーホー
    ル導体の数密度が、前記配線基板表面のうち前記IC対
    応部を除く部分での同軸スルーホール導体の数密度の2
    倍以上であることを特徴とする前記請求項3に記載の配
    線基板。
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