JP3904361B2 - 配線基板の製造方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂絶縁層を有する基板を備える配線基板の製造方法に関し、特に、この基板を貫通する貫通導体が形成された配線基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、樹脂絶縁層を有する基板を備え、この基板にこれを貫通する貫通導体が形成された配線基板が知られている。
例えば、図12に示す配線基板101が挙げられる。この配線基板101は、その中心に、樹脂絶縁層からなるコア基板103を備え、その主面103Aには主面側樹脂絶縁層105が、裏面103Bには裏面側樹脂絶縁層107が積層されている。
【0003】
このうちコア基板103には、主面103Aと裏面103Bとの間を貫通する略円筒状の貫通孔109が多数形成され、各貫通孔109内には、その内周面に沿った略円筒状のスルーホール導体(貫通導体)111が形成されている。そして、このスルーホール導体111内は、樹脂充填体113で充填されている。
また、コア基板103の主面103A上には、スルーホール導体111と接続する配線層や接続パッドからなる主面側導体層115が形成され、裏面103B上にも、スルーホール導体111と接続する配線層や接続パッドからなる裏面側導体層117が形成されている。
主面側樹脂絶縁層105には、多数の開口105Kが形成され、各開口105K内には、主面側導体層115の接続パッドが露出している。同様に、裏面側樹脂絶縁層107にも、多数の開口107Kが形成され、各開口107K内には、裏面側導体層117の接続パッドが露出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この配線基板101を製造する際には、コア基板103に形成したスルーホール導体111内に、樹脂充填体113を形成するための工程が必要となる。即ち、スルーホール導体111内に導電性または非導電性の樹脂ペーストを充填し、半硬化させた後、コア基板103から膨出した余分な樹脂を研磨除去し、さらに硬化させて、樹脂充填体113を形成する、という工程が必要となる。しかも、研磨除去する工程があるため、コア基板103上に形成した導体層等が破損するなどの不具合を生じやすく、配線基板101の歩留まりが低下する。
また、このような配線基板101では、スルーホール導体111の厚さが薄いために、ヒートサイクル試験などにおいて、スルーホール導体111が破断するなどの不具合を生じることもある。
【0005】
本発明はかかる現状に鑑みてなされたものであって、信頼性が高く、製造が容易で、歩留まりを向上させることができる配線基板の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
なお、配線基板としては、主面と裏面とを有する略板形状をなし、少なくとも1以上の樹脂絶縁層を有する基板と、上記基板のうち上記主面と裏面との間を貫通する略筒状の貫通孔と、上記貫通孔内に、メッキにより充填して形成されてなる貫通導体と、筒状の外側スルーホール導体であって、この内側に上記貫通導体が形成された外側スルーホール導体と、を備える配線基板が挙げられる。
【0007】
この配線基板では、配線基板に形成された貫通導体は、メッキで充填されている。
このため、スルーホール導体内に樹脂充填体を形成する従来の配線基板と比べると、スルーホール導体内を樹脂充填体で埋める必要がないので、樹脂充填体を形成するための工程を省略し、工数を低減させることができる。さらに、樹脂充填体の形成の際に行う研磨除去工程も必要ないので、研磨除去で基板上に形成した導体層等が破損するなど、研磨除去に起因した歩留まりの低下を改善することもできる。従って、この配線基板は、従来の配線基板に比して安価なものとなる。
しかも、メッキで充填した貫通導体は、略筒状のスルーホール導体と比較すると、例えばヒートサイクル試験などにおいて破断が生じにくいなど、信頼性が高くなる。さらに、導通抵抗も低いので、電気的にも特性が良好となる。
【0008】
ここで、1以上の樹脂絶縁層を有する基板としては、樹脂または樹脂を含む複合材からなるコア基板、あるいは、これに銅箔を張り付けたコア基板の他、樹脂製、金属製等のコア基板に樹脂絶縁層等が積層された基板や、コア基板なしで樹脂絶縁層等が複数層積層された基板などをも含む。
また、貫通孔としては、略筒状であればいずれの形状とすることもできるが、略円筒状の貫通孔の他、内部から両端部に向かうにつれて径大となる形状の中細貫通孔や、一方の端部から他方の端部に向かうにつれて径大となる形状の片側端細貫通孔などが挙げられる。このうち、特に、中細貫通孔及び片側端細貫通孔は、貫通導体内に空洞ができることなく、確実にメッキで充填されるので、信頼性が高く好ましい。
【0009】
また、貫通導体の形態としては、基板の主面上や裏面上に形成された導体層と接続する貫通導体や、基板上に形成されたビア導体と軸線上で直接接続する貫通導体、略筒状のスルーホール導体とこれと同軸でこれより内側に形成された貫通導体とからなる複合同軸スルーホール導体における内側の貫通導体などが挙げられる。
なお、上記の配線基板は、基板上にさらに樹脂絶縁層や導体層等が形成されていても良い。
【0010】
さらに、上記の配線基板であって、前記基板の主面上に形成された主面側樹脂絶縁層と、上記主面側樹脂絶縁層内に形成され、前記貫通導体の軸線上に位置し、上記貫通導体と接続するビア導体と、を備える配線基板とすると良い。
【0011】
従来は、略筒状のスルーホール導体上にビア導体を形成する場合には、例えば、スルーホール導体内を樹脂充填体で埋めた後、スルーホール導体及び樹脂充填体の主面側端部上に蓋メッキ層を形成し、その後、この蓋メッキ層上にビア導体を形成していた。このような配線基板では、ビア導体が接合する蓋メッキ層は、その大部分が、導体同士の接合に比べるとそれほど強固ではない樹脂充填体と接合しているので、スルーホール導体とビア導体との接合強度も、それほど高いものではない。
これに対し、上記配線基板では、メッキで充填された貫通導体上に、ビア導体が形成されている。つまり、ビア導体と貫通導体とが導体同士だけで接合されているので、これらの接合強度が高く、接続信頼性に優れている。
【0012】
前記課題の解決手段は、主面と裏面とを有する略板形状をなし、少なくとも1以上の樹脂絶縁層を有する基板の所定位置に、上記主面と裏面との間を貫通する貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、無電解メッキを施し、光沢剤で前処理した後、電解メッキを施して、上記主面及び裏面上にメッキ層を形成すると同時に、上記貫通孔の両端からメッキ液が流通するようにし、上記貫通孔内にメッキを充填して貫通導体を形成するメッキ工程と、上記メッキ層をエッチングして、所定パターンの導体層を形成する導体層形成工程と、を備える配線基板の製造方法である。
【0013】
本発明によれば、メッキ工程で、基板の主面及び裏面上にメッキ層を形成するとともに、貫通孔内をメッキで充填している。このため、貫通導体は、メッキ層の形成とともに一度に形成することができる。
また、貫通孔内に略筒状のスルーホール導体を形成した後に、別途、樹脂充填体を形成する従来の製造方法に比べて、樹脂充填体を形成するための工程を省略し、工数を低減させることができる。さらに、樹脂充填体の形成の際に行う研磨除去工程も必要ないので、基板上に形成する導体層等が破損するなど、研磨除去に起因した歩留まりの低下を改善することもできる。
また、貫通導体をメッキで充填すると、例えばヒートサイクル試験などで破断が生じにくくなるなど、信頼性の高い配線基板を製造することができる。さらに、導通抵抗も低くなるので、電気的な特性も良好な配線基板を製造することができる。
【0014】
さらに、上記の配線基板の製造方法であって、前記導体層形成工程の後に、前記基板の主面上に、前記貫通導体の軸線上に位置する有底孔を有する主面側樹脂絶縁層を形成する絶縁層形成工程と、上記有底孔内に、上記貫通導体と接続するビア導体を形成するビア導体形成工程と、を備える配線基板の製造方法とすると良い。
【0015】
前述したように、従来、略筒状のスルーホール導体上にビア導体を形成する場合には、樹脂充填体を形成し、さらに、ビア導体を接続させるための蓋メッキ層を形成する必要があった。
これに対し、本発明では、貫通導体がメッキで充填されているので、直接その上にビア導体を形成して接続させることができる。従って、樹脂充填体を形成する工程や、蓋メッキ層を形成する工程を省略し、配線基板の工数を低減させることができる。
また、メッキで充填された貫通導体とビア導体とは、導体同士だけで接合しているので、これらの接合強度が高く、接続信頼性に優れた配線基板を製造することができる。
【0016】
さらに、上記いずれかに記載の配線基板の製造方法であって、前記貫通孔形成工程において、内部から両端部に向かうにつれて径大となる中細貫通孔、または、一方の端部から他方の端部に向かうにつれて径大となる片側端細貫通孔を形成する配線基板の製造方法とすると良い。
【0017】
本発明の製造方法では、貫通孔形成工程で、中細貫通孔または片側端細貫通孔を形成する。
このため、メッキ工程において、中細貫通孔の場合には、径の小さい内部が先にメッキで閉塞され、その後、両端部がメッキで充填されるので、中細貫通孔内を確実にメッキで充填することができる。即ち、貫通孔の両端部が先にメッキで塞がってしまい、その結果、貫通導体内に空洞ができてしまうことがない。
【0018】
また、片側端細貫通孔の場合には、径の小さい一方の端部が先にメッキで閉塞され、その後、他方の端部がメッキで充填されるので、この場合も貫通導体内に空洞ができることなく、確実に貫通孔内をメッキで充填することができる。
従って、この製造方法によれば、貫通導体内に空洞のない、信頼性の高い配線基板を製造することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態の配線基板1の部分拡大断面図を図1に示す。この配線基板1は、その中心に略板形状をなす基板3を備える。基板3の主面3A上には、多数の開口5Kを有する主面側樹脂絶縁層5が、裏面3B上にも、多数の開口7Kを有する裏面側樹脂絶縁層7が形成されている。
【0020】
このうち基板3は、コア基板9と、このコア主面9A上に積層された主面側コア樹脂絶縁層11と、コア裏面9B上に積層された裏面側コア樹脂絶縁層13とからなる。
このコア基板9には、コア主面9Aとコア裏面9Bとの間を貫通する直径約300μmの略円筒状の外側貫通孔15が多数形成されている。この外側貫通孔15内には、その内周面に沿って、厚さ約20μmの略円筒状の外側スルーホール導体17が形成されている。そして、外側スルーホール導体17内には、樹脂充填体19が充填されている。
【0021】
コア基板9のコア主面9A上には、外側スルーホール導体17の主面側端部17Aと接続する配線層等からなる主面側コア導体層21が形成されている。同様に、コア基板9のコア裏面9B上にも、外側スルーホール導体17の裏面側端部17Bと接続する配線層等からなる裏面側コア導体層23が形成されている。
また、主面側コア樹脂絶縁層11内には、主面側コア導体層21と接続する主面側ビア導体25が多数形成され、裏面側コア樹脂絶縁層13内にも、裏面側コア配線層23と接続する裏面側ビア導体27が形成されている。
【0022】
また、基板3には、外側貫通孔15(外側スルーホール導体17)と略同軸で、外側貫通孔15よりも内側に位置し、基板3の主面3Aと裏面3Bとの間を貫通する直径約100μmの略円筒状の内側貫通孔31が形成されている。そして、この内側貫通孔31内には、外側スルーホール導体17と略同軸で、Cuメッキにより充填して形成されてなる略円柱状の中心貫通導体33が形成されている。
【0023】
また、基板3の主面3A上には、中心貫通導体33の主面側端部33Aや主面側ビア導体25と接続する配線層35や接続パッド36からなる主面側導体層37が形成されている。同様に、基板3の裏面3B上にも、中心貫通導体33の裏面側端部33Bや裏面側ビア導体27と接続する配線層39や接続パッド40からなる裏面側導体層41が形成されている。
主面側導体層37の接続パッド36は、この配線基板1に図示しないICチップを搭載するために、主面側樹脂絶縁層5の開口5K内にそれぞれ露出し、同様に、裏面側導体層41の接続パッド40も、この配線基板1を図示しない他の基板に接続するために、裏面側樹脂絶縁層7の開口7K内にそれぞれ露出している。
【0024】
このような配線基板1は、中心貫通導体33がCuメッキで充填されたものであるので、外径が同じ大きさの略筒状のスルーホール導体と比較すると、導通抵抗が低く、電気的な特性が良好である。また、ヒートサイクル試験などにおいて破断が生じにくいなど、信頼性が高い。
【0025】
次いで、上記配線基板1の製造方法について、図2及び図3を参照しつつ説明する。
まず、図2(a)に示すように、上記基板3を用意する。この基板3は、公知の手法により、以下のようにして製作される。
即ち、コア基板9を用意し、所定の位置をドリルで穿孔して、外側貫通孔15を形成する。次に、無電解メッキ及び電解メッキを施し、コア基板9のコア主面9A及びコア裏面9B上にメッキ層を形成するとともに、外側貫通孔15内に外側スルーホール導体17を形成する。その後、外側スルーホール導体17内に樹脂ペーストを印刷充填した後、これを半硬化させ、余分な樹脂を研磨除去し、さらに硬化させて、樹脂充填体19を形成する。その後、上記メッキ層をエッチングし、所定パターンの主面側コア導体層21及び裏面側コア導体層23を形成する。最後に、コア基板9のコア主面9A上に、有底孔11Yを有する主面側コア樹脂絶縁層11を、裏面9B上にも、有底孔13Yを有する裏面側コア樹脂絶縁層13を形成すれば、上記基板3ができる。
【0026】
次に、貫通孔形成工程において、図2(b)に示すように、基板3の所定位置をレーザで穿孔して、外側貫通孔15(外側スルーホール導体17)と略同軸で、基板3の主面3Aと裏面3Bとの間を貫通する内側貫通孔31を形成する。
なお、本実施形態では、レーザの条件を、パルス幅300μsec、加工出力20mJ/ショット、ショット数10回とし、直径約100μmの略円筒状の内側貫通孔31を形成している。
【0027】
次に、メッキ工程において、図3(a)に示すように、基板3の主面3A及び裏面3B上にメッキ層45を、各有底孔11Y,13Y内に主面側ビア導体25及び裏面側ビア導体27を形成する。また、これらとともに、内側貫通孔31の両端からメッキ液が流通するようにし、内側貫通孔31内をCuメッキで充填して、中心貫通導体33を形成する。
【0028】
具体的には、まず、無電解メッキを施し、基板3の主面3A及び裏面3B上に、有底孔11Y,13Yの内周面に、並びに内側貫通孔31の内周面に、無電解メッキ層を形成する。さらに、ブライトナー(光沢剤)を50%希釈したプレディップ層で前処理した後、電解メッキを施し、無電解メッキ層上に電解メッキ層を形成する。その際、電解メッキの条件を適宜選択して、内側貫通孔31内を電解メッキで充填する。ここでは、電解メッキの条件を、Cu濃度が18g/l、H2SO4が180g/l、Cl- が48mg/l、レベラー(メッキ抑制剤)が0.3mg/l、電流密度が1A/dm2 としている。なお、ブライトナーとしては、チオ尿素、チオカルバーメート等の含イオウ有機化合物、レベラーとしては、ポリアミン等を用いることができる。
【0029】
このようにすれば、メッキ層45、中心貫通導体33、主面側ビア導体25及び裏面側ビア導体27が、一度に形成される。
また、中心貫通導体33は、メッキで充填されているので、内側貫通孔31内に略筒状のスルーホール導体を形成した後に、樹脂充填体を形成する従来の製造方法に比べて、樹脂充填体を形成するための工程を省略し、工数を低減させることができる。さらに、樹脂充填体の形成の際に行う研磨除去工程も必要ないので、研磨除去でメッキ層45が破損するなど、研磨除去に起因した歩留まりの低下を改善することもできる。
【0030】
次に、導体層形成工程において、図3(b)に示すように、メッキ層45をエッチングし、所定パターンの配線層35及び接続パッド36からなる主面側導体層37、及び配線層39及び接続パッド40からなる裏面側導体層41を形成する。
具体的には、メッキ層45等上に所定パターンのエッチングレジスト層を形成し、このレジスト層から露出するメッキ層45をエッチング除去することにより、主面側導体層37及び裏面側導体層41を形成する。
【0031】
次に、絶縁層形成工程において、基板3の主面3A上に、開口5Kを有する主面側樹脂絶縁層5を、裏面3B上にも、開口7Kを有する裏面側樹脂絶縁層7を形成する。
具体的には、基板3の主面3A及び裏面3B上に、エポキシ樹脂等からなる半硬化の主面側樹脂絶縁層及び裏面側樹脂絶縁層を形成し、開口5K,7Kに対応した所定パターンを有するマスクを用いてそれぞれ露光し、さらに現像する。その後、さらに加熱処理し硬化させて、開口5Kを有する主面側樹脂絶縁層5及び開口7Kを有する裏面側樹脂絶縁層7を形成する。
【0032】
これら主面側樹脂絶縁層5及び裏面側樹脂絶縁層7は、メッキで充填されることにより主面側端部33A及び裏面側端部33Bが略平坦となった中心貫通導体33上に形成されているので、これら樹脂絶縁層の表面の平坦性も高くなる。
以上のようにして、図1に示す本実施形態の配線基板1が完成する。なお、主面側樹脂絶縁層5や裏面側樹脂絶縁層7の開口5K,7K内に露出する接続パッド36,40上に、さらにハンダバンプ等を形成しても良い。
【0033】
(変形形態1)
次いで、上記実施形態1の第1の変形形態について、図4及び図5を参照しつつ説明する。
本変形形態の配線基板201は、内側貫通孔が、一方の端部から他方の端部に向かうにつれて径大となる形状の内側片側端細貫通孔231である点が、上記実施形態1の配線基板1の内側貫通孔31と異なる。また、これに伴い、中心貫通導体も、一方の端部から他方の端部に向かうにつれて径大となる形状の中心片側端細貫通導体233である点も、上記実施形態1の配線基板1の中心貫通導体33と異なる。その他の部分は、上記実施形態1と同様である。従って、上記実施形態1と異なる部分を中心に説明し、同様な部分の説明は、省略または簡略化する。
【0034】
本変形形態の配線基板201の部分拡大断面図を図4に示す。この配線基板201は、上記実施形態1と同様に、その中心に、コア基板9と主面側コア樹脂絶縁層11と裏面側コア樹脂絶縁層13とからなる基板3を備え、その主面3A上には主面側樹脂絶縁層5が、裏面3B上には裏面側樹脂絶縁層7が形成されている。
基板3のうちコア基板9には、外側貫通孔15が穿孔され、その内部には外側スルーホール導体17が形成され、さらにその内部には樹脂充填体19が充填されている。そして、コア主面9A上には主面側コア導体層21が、コア裏面9B上には裏面側コア導体層23が形成されている。また、基板3のうち主面側コア樹脂絶縁層11内には主面側ビア導体25が、裏面側コア樹脂絶縁層13内には裏面側ビア導体27が形成されている。
また、基板3の主面3A上には主面側導体層37が、裏面3B上には裏面側導体層41が形成されている。
【0035】
しかし、本変形形態においては、基板3には、外側貫通孔15(外側スルーホール導体17)と略同軸で、外側貫通孔15よりも内側に位置し、基板3の主面3Aと裏面3Bとの間を貫通するが、上記実施形態1の内側貫通孔31と形状が異なる内側片側端細貫通孔231が形成されている。詳細に言うと、この内側片側端細貫通孔231は、裏面側端部231Bから主面側端部231Aに向かうにつれて径大となる形状をなしている。
さらに、この内側片側端細貫通孔231には、外側スルーホール導体17と略同軸で、Cuメッキにより充填して形成されてなる中心貫通導体が形成されているが、この中心貫通導体も、内側片側端細貫通孔231の形状に従い、その裏面側端部233Bから主面側端部233Aに向かうにつれて径大となる形状の中心片側端細貫通導体233である。
【0036】
このような配線基板201も、上記実施形態1の配線基板1と同様に、中心片側端細貫通導体233がメッキで充填されているので、導通抵抗が低く、電気的な特性が良好である。また、ヒートサイクル試験などにおいて破断が生じにくいなど、信頼性が高い。
【0037】
本変形形態の配線基板201は、次のようにして製造される。
即ち、上記基板3を用意し(図2(a)参照)、貫通孔形成工程において、図5(a)に示すように、レーザを主面3B側から照射して、外側貫通孔15等と略同軸で、基板3の主面3Aと裏面3Bとの間を貫通し、上記形状をなす内側片側端細貫通孔231を形成する。
その際、レーザの条件を、パルス幅300μsec、加工出力20mJ/ショット、ショット数7回とする。このように、上記実施形態1(ショット数10回)よりもショット数を少なくして貫通孔を形成すれば、裏面側端部231Bから主面側端部231Aに向かうにつれて径大となる内側片側端細貫通孔231が容易に形成されるので、別途特別な加工を要しない。
【0038】
その後、メッキ工程において、図5(b)中に破線で示すように、メッキ層45や主面側ビア導体25、裏面側ビア導体27を形成するとともに、内側片側端細貫通孔231内をCuメッキで充填して、上記形状をなす中心片側端細貫通導体233を形成する。
その際、内側片側端細貫通孔231は、図5(b)に示すように、径の小さくされた裏面側端部231B近傍が先にCuメッキMKで閉塞され、一旦有底孔を形成した後、この有底孔を埋めるようにして、主面側端部231AがCuメッキMKで充填される。従って、中心片側端細貫通導体233内に空洞を作ることなく、確実に、内側片側端細貫通孔231をCuメッキMKで充填することができる。
その後は、前述したようにして、導体層形成工程及び絶縁層形成工程を行えば、本変形形態の配線基板201が完成する。
【0039】
なお、本変形形態の内側片側端細貫通孔231は、裏面側端部231Bから主面側端部231Aに向かうにつれて径大となるが、逆に、主面側端部231Aから裏面側端部231Bに向かうにつれて径大となる形状とすることもできる。この場合には、貫通孔形成工程で、基板3の裏面3B側から上記の条件でレーザを照射すれば、容易に形成することができる。
【0040】
(変形形態2)
次いで、上記実施形態1の第2の変形形態について、図6及び図7を参照しつつ説明する。
本変形形態の配線基板301は、内側貫通孔が、内部から両端部に向かうにつれて径大となる形状の内側中細貫通孔331である点が、上記実施形態1の配線基板1の内側貫通孔31と異なる。また、これに伴い、中心貫通導体も、内部から両端部に向かうにつれて径大となる形状の中心中細貫通導体333である点も、上記実施形態1の配線基板1の中心貫通導体33と異なる。その他の部分は、上記実施形態1と同様である。従って、上記実施形態1と異なる部分を中心に説明し、同様な部分の説明は、省略または簡略化する。
【0041】
本変形形態の配線基板1の部分拡大断面図を図6に示す。この配線基板301は、上記実施形態1と同様に、その中心に、コア基板9と主面側コア樹脂絶縁層11と裏面側コア樹脂絶縁層13とからなる基板3を備え、その主面3A上には主面側樹脂絶縁層5が、裏面3B上には裏面側樹脂絶縁層7が形成されている。
基板3のコア基板9には、外側貫通孔15が形成され、その内部には外側スルーホール導体17が形成され、さらにその内部には樹脂充填体19が充填されている。そして、コア主面9A上には主面側コア導体層21が、コア裏面9B上には裏面側コア導体層23が形成されている。また、基板3のうち主面側コア樹脂絶縁層11内には主面側ビア導体25が、裏面側コア樹脂絶縁層13内には裏面側ビア導体27が形成されている。
また、基板3の主面3A上には主面側導体層37が、裏面3B上には裏面側導体層41が形成されている。
【0042】
しかし、本変形形態においては、基板3には、外側貫通孔15(外側スルーホール導体17)と略同軸で、外側貫通孔15よりも内側に位置し、基板3の主面3Aと裏面3Bとの間を貫通するが、上記実施形態1の内側貫通孔31と形状が異なる内側中細貫通孔331が形成されている。詳細に言うと、この内側中細貫通孔331は、軸方向の中心部331C近傍の径が最も小さく、主面側端部331A及び裏面側端部331Bに向かうにつれて径大となる形状をなしている。
さらに、この内側中細貫通孔331には、外側スルーホール導体17と略同軸で、Cuメッキにより充填して形成されてなる中心貫通導体が形成されているが、この中心貫通導体も、内側中細貫通孔331の形状に従い、軸方向の中心部333C近傍の径が最も小さく、主面側端部333A及び裏面側端部333Bに向かうにつれて径大となる形状の中心中細貫通導体333である。
【0043】
このような配線基板301も、上記実施形態1や変形形態1の配線基板1,201と同様に、中心中細貫通導体333がCuメッキで充填されているので、導通抵抗が低く、電気的な特性が良好である。また、ヒートサイクル試験などにおいて破断が生じにくいなど、信頼性が高い。
【0044】
本変形形態の配線基板301は、次のようにして製造される。
即ち、上記基板3を用意し(図2(a)参照)、貫通孔形成工程において、図7(a)に示すように、レーザを照射して、外側貫通孔15と略同軸で、基板3の主面3Aと裏面3Bとの間を貫通し、上記形状をなす内側中細貫通孔331を形成する。
その際、レーザが反射する鏡面の金属板(アルミ板)KBを基板3の裏面3B側に敷き、基板3の主面3A側から、上記変形形態1と同様の条件(パルス幅300μsec、加工出力20mJ/ショット、ショット数7回)でレーザを照射して穿孔する。このように形成すれば、内部から両端部に向かうにつれて径大となる内側中細貫通孔331が容易に形成されるので、別途特別な加工を要しない。
【0045】
その後、メッキ工程において、図7(b)中に破線で示すように、メッキ層45や主面側ビア導体25及び裏面側ビア導体27を形成するとともに、この内側中細貫通孔331内をCuメッキで充填して、上記形状をなす中心中細貫通導体333を形成する。
その際、内側中細貫通孔331は、図7(b)に示すように、径の小さくされた中心部331C近傍が先にCuメッキMKで閉塞され、その後、主面側端部331A及び裏面側端部331BがCuメッキMKで充填される。従って、中心中細貫通導体333内に空洞を作ることなく、確実に、内側中細貫通孔331をCuメッキMKで充填することができる。
その後は、前述したようにして、導体層形成工程及び絶縁層形成工程を行えば、本変形形態の配線基板301が完成する。
【0046】
なお、本変形形態の内側中細貫通孔331は、中心部331Cの径が最小となっているが、内部から両端部に向かうにつれて径大となる形状であれば、中心部331Cで最小とならない形状であっても良い。内部から両端部に向かうにつれて径大であれば、その内部が先にメッキで閉塞され、その後、両端部がメッキで充填されるので、本変形形態と同様に、貫通孔内を確実にメッキで充填することができるからである。
【0047】
(実施形態2)
次いで、実施形態2の配線基板及び配線基板の製造方法について、図8〜図11を参照しつつ説明する。なお、上記実施形態1と同様な部分の説明は、省略または簡略化する。
本実施形態の配線基板51の部分拡大断面図を図8に示す。この配線基板51は、その中心に、樹脂絶縁層からなる略板形状のコア基板(基板)53を備える。コア基板53の主面53A上には主面側第1樹脂絶縁層55が積層され、さらにその上には主面側第2樹脂絶縁層57が積層されている。同様に、基板53の裏面53B上には裏面側第1樹脂絶縁層59が積層され、さらにその上には裏面側第2樹脂絶縁層61が積層されている。
【0048】
このうちコア基板53には、その主面53Aと裏面53Bとの間を貫通する第1貫通孔63(図中左側)及び第2貫通孔65(図中右側)が多数形成されている。これらの貫通孔は、いずれも直径約100μmの略円筒状をなしている。
第1貫通孔63内には、Cuメッキにより充填して形成されてなる略円柱状の第1貫通導体67が形成され、また、第2貫通孔65内にも、Cuメッキにより充填して形成されてなる略円柱状の第2貫通導体69が形成されている。
【0049】
コア基板53の主面53A上には、第1貫通導体67の主面側端部67Aや第2貫通導体69の主面側端部69Aと接続するパッドや配線層からなる主面側第1導体層71が形成されている。
主面側第1樹脂絶縁層55内には、主面側第1ビア導体73及び主面側第2ビア導体75が形成され、主面側第1ビア導体73は、第1貫通導体67の軸線J上で第1貫通導体67と接続し、主面側第2ビア導体75は、主面側第1導体層71と接続している。
さらに、これらの主面側ビア導体は、主面側第1樹脂絶縁層55上に形成された配線層77や接続パッド78からなる主面側第2配線層79と接続している。そして、主面側第2配線層79の接続パッド78は、主面側第2樹脂絶縁層57に形成された開口57K内に露出している。
【0050】
同様に、コア基板53の裏面53B上には、第1貫通導体67の裏面側端部67Bや第2貫通導体69の裏面側端部69Bと接続するパッドや配線層からなる裏面側第1導体層81が形成されている。
裏面側第1樹脂絶縁層59内には、裏面側第1ビア導体83及び裏面側第2ビア導体85が形成され、裏面側第1ビア導体83は、第1貫通導体67の軸線J上で第1貫通導体67と接続し、裏面側第2ビア導体85は、裏面側第1導体層81と接続している。
さらに、これらの裏面側ビア導体は、裏面側第1樹脂絶縁層59上に形成された配線層87や接続パッド88からなる裏面側第2配線層89と接続している。そして、裏面側第2配線層89の接続パッド88は、裏面側第2樹脂絶縁層61に形成された開口61K内に露出している。
【0051】
このような配線基板51も、上記実施形態1の配線基板1と同様に、第1貫通導体67及び第2貫通導体69がCuメッキで充填されたものであるので、ヒートサイクル試験などにおいて破断が生じにくいなど、信頼性が高い。また、導通抵抗も低く、電気的な特性も良好である。
また、第1貫通導体67については、従来のような樹脂充填体がないために、第1貫通導体67と主面側第1ビア導体73及び裏面側第1ビア導体83とが、導体同士だけで接続されているので、これらの接合強度が高く、接続信頼性に優れている。
【0052】
次いで、上記配線基板51の製造方法について、図9〜図11を参照しつつ説明する。
まず、図9(a)に示すように、主面53Aと裏面53Bを有し、略板形状をなす上記コア基板53を用意する。
次に、貫通孔形成工程において、図9(b)に示すように、上記実施形態1と同様にして、コア基板53の所定位置をレーザで穿孔し、主面53Aと裏面53Bとの間を貫通する第1貫通孔63(図中左側)及び第2貫通孔65(図中右側)を形成する。
【0053】
次に、第1メッキ工程(メッキ工程)において、図10(a)に示すように、コア基板53の主面53A及び裏面53B上にメッキ層91を形成するとともに、貫通孔の両端からメッキ液が流通するようにし、第1貫通孔63及び第2貫通孔65内をCuメッキで充填して、第1貫通導体67及び第2貫通導体69をそれぞれ形成する。具体的には、上記実施形態1のメッキ層形成工程と同様に、無電解メッキ及び電解メッキを施して、メッキ層91、第1貫通導体67及び第2貫通導体69を形成すれば良い。
【0054】
このようにすれば、メッキ層91、第1貫通導体67及び第2貫通導体69が、一度に形成される。また、第1貫通導体67及び第2貫通導体69は、メッキで充填されているので、従来の樹脂充填体を形成するための工程を省略し、工数を低減させることができる。さらに、樹脂充填体の形成の際に行う研磨除去工程も必要ないので、研磨除去に起因した歩留まりの低下を改善することもできる。
【0055】
次に、第1導体層形成工程(導体層形成工程)において、上記実施形態1の導体層形成工程と同様にして、図10(b)に示すように、メッキ層91をエッチングし、所定パターンの主面側第1導体層71及び裏面側第1導体層81を形成する。
次に、第1絶縁層形成工程(絶縁層形成工程)において、上記実施形態1の絶縁層形成工程と同様にして、図11(a)に示すように、コア基板53の主面53A上に主面側第1樹脂絶縁層55を、裏面53B上に裏面側第1樹脂絶縁層59を形成する。
【0056】
その際、主面側第1樹脂絶縁層55には、第1貫通導体67の軸線J上に位置する主面側第1有底孔55Y1、及び第2貫通導体69と接続する主面側第1導体層71上に位置する主面側第2有底孔55Y2を形成する。同様に、裏面側第1樹脂絶縁層59には、第1貫通導体67の軸線J上に位置する裏面側第1有底孔59Y1、及び第2貫通導体69と接続する裏面側第1導体層81上に位置する裏面側第2有底孔59Y2を形成する。
なお、主面側第1樹脂絶縁層55及び裏面側第1樹脂絶縁層59は、メッキで充填されることにより主面側端部67A,69A及び裏面側端部67B,69Bが略平坦となった第1貫通導体67び第2貫通導体69上に形成しているので、これらの表面の平坦性も高くなる。
【0057】
次に、第2メッキ工程(ビア導体形成工程)において、主面側第1樹脂絶縁層55及び裏面側第1樹脂絶縁層59上にメッキ層を形成する。これとともに、各有底孔内をメッキで充填して、主面側第1有底孔55Y1に主面側第1ビア導体73を、主面側第2有底孔55Y2に主面側第2ビア導体75を、裏面側第1有底孔59Y1に裏面側第1ビア導体83を、裏面側第2有底孔59Y2に裏面側第2ビア導体85を形成する(図11(b)参照)。具体的には、無電機メッキを施し、その後、上記第1メッキ工程の電解メッキ条件のうちCu濃度を50g/lとし、それ以外は同条件で、電解メッキを施して、メッキ層93及びビア導体を形成する。
【0058】
その際、主面側第1ビア導体73及び裏面側第1ビア導体83は、第1貫通導体67の軸線J上で、第1貫通導体67に直接接続される。また、主面側第2ビア導体75は主面側第1導体層71に、裏面側第2ビア導体85は裏面側第1導体層81にそれぞれ接続される。
本実施形態では、第1貫通導体67がCuメッキで充填されているので、直接その上に主面側第1ビア導体73及び裏面側第1ビア導体83を形成して接続させている。従って、従来の樹脂充填体を形成する工程や蓋メッキ層を形成する工程を省略することができる。
【0059】
次に、第2導体層形成工程において、上記第1導体層形成工程と同様にして、図11(b)に示すように、上記メッキ層をエッチングし、所定パターンの主面側第2導体層79及び裏面側第2導体層89を形成する。
その際、前述したように、主面側第1樹脂絶縁層55及び裏面側第1樹脂絶縁層59が平坦に形成されているので、精度良くかつ確実に主面側第2導体層79及び裏面側第2導体層89を形成することができる。
【0060】
次に、第2絶縁層形成工程において、上記第1絶縁層形成工程と同様にして、主面側第1樹脂絶縁層55上に、開口57Kを有する主面側第2樹脂絶縁層57を、裏面側第1樹脂絶縁層59上に、開口61Kを有する裏面側第2樹脂絶縁層61を、それぞれ形成する。
以上のようにして、図8に示す配線基板51が完成する。
【0061】
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記各実施形態1,2や各変形形態1,2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態2では、略円筒状の第1貫通孔63及び第2貫通孔65に、略円柱状の第1貫通導体67及び第2貫通導体69が形成されている。
しかし、これらの貫通孔及び貫通導体を、上記変形形態1における内側片側端細貫通孔231及び中心片側細貫通導体233と同様の形状とすることもできる。このようにすれば、第1メッキ工程において、第1貫通孔及び第2貫通孔は、径の小さい裏面側端部が先にメッキで閉塞され、その後、径の大きい主面側端部がメッキで充填されるので、第1貫通導体及び第2貫通導体内に空洞を作ることなく、確実にメッキで充填することできる。
【0062】
また、上記実施形態2の貫通孔及び貫通導体を、上記変形形態2における内側中細貫通孔331及び中心中細貫通導体233と同様の形状とすることもできる。このようにしても、第1メッキ工程において、第1貫通孔及び第2貫通孔は、中心部近傍(内部)が先にメッキで閉塞され、その後、両端部がメッキで充填されるので、第1貫通導体及び第2貫通導体内に空洞を作ることなく、確実にメッキで充填することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1に係る配線基板の部分拡大断面図である。
【図2】 実施形態1に係る配線基板の製造方法を示す図であり、(a)は基板を示す説明図であり、(b)は内側貫通孔を形成した様子を示す説明図である。
【図3】 実施形態1に係る配線基板の製造方法を示す図であり、(a)はメッキ層、中心貫通導体及びビア導体を形成した様子を示す説明図であり、(b)は所定パターンの導体層を形成した様子を示す説明図である。
【図4】 変形形態1に係る配線基板の部分拡大断面図である。
【図5】 変形形態1に係る配線基板の製造方法を示す図であり、(a)は内側片側端細貫通孔を形成した様子を示す説明図であり、(b)は中心片側端細貫通導体等を形成する様子を示す説明図である。
【図6】 変形形態2に係る配線基板の部分拡大断面図である。
【図7】 変形形態2に係る配線基板の製造方法を示す図であり、(a)は内側中細貫通孔を形成した様子を示す説明図であり、(b)は中心中細貫通導体等を形成する様子を示す説明図である。
【図8】 実施形態2に係る配線基板の部分拡大断面図である。
【図9】 実施形態2に係る配線基板の製造方法を示す図であり、(a)はコア基板を示す説明図であり、(b)は第1貫通孔及び第2貫通孔を形成した様子を示す説明図である。
【図10】 実施形態2に係る配線基板の製造方法を示す図であり、(a)はメッキ層、第1貫通導体及び第2貫通導体を形成した様子を示す図であり、(b)は所定パターンの導体層を形成した様子を示す説明図である。
【図11】 実施形態2に係る配線基板の製造方法を示す図であり、(a)は樹脂絶縁層を形成した様子を示す説明図であり、(b)はビア導体及び導体層を形成した様子を示す説明図である。
【図12】 従来技術に係る配線基板の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 配線基板
3 基板
3A (基板の)主面
3B (基板の)裏面
31 内側貫通孔
33 中心貫通導体
51 配線基板
53 コア基板(基板)
53A (コア基板の)主面
53B (コア基板の)裏面
55 主面側第1樹脂絶縁層
59 裏面側第1樹脂絶縁層
63 第1貫通孔
65 第2貫通孔
67 第1貫通導体
69 第2貫通導体
73 主面側第1ビア導体
83 裏面側第1ビア導体
231 内側片側端細貫通孔
233 中心片側端細貫通導体
331 内側中細貫通孔
333 中心中細貫通導体

Claims (3)

  1. 主面と裏面とを有する略板形状をなし、少なくとも1以上の樹脂絶縁層を有する基板の所定位置に、上記主面と裏面との間を貫通する貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、
    無電解メッキを施し、光沢剤で前処理した後、電解メッキを施して、上記主面及び裏面上にメッキ層を形成すると同時に、上記貫通孔の両端からメッキ液が流通するようにし、上記貫通孔内にメッキを充填して貫通導体を形成するメッキ工程と、
    上記メッキ層をエッチングして、所定パターンの導体層を形成する導体層形成工程と、を備える配線基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載の配線基板の製造方法であって、
    前記導体層形成工程の後に、前記基板の主面上に、前記貫通導体の軸線上に位置する有底孔を有する主面側樹脂絶縁層を形成する絶縁層形成工程と、
    上記有底孔内に、上記貫通導体と接続するビア導体を形成するビア導体形成工程と、
    を備える配線基板の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の配線基板の製造方法であって、
    前記貫通孔形成工程において、内部から両端部に向かうにつれて径大となる中細貫通孔、または、一方の端部から他方の端部に向かうにつれて径大となる片側端細貫通孔を形成する
    配線基板の製造方法。
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