JP2001307929A - 小型トランスおよび引出線の絡げ方法 - Google Patents
小型トランスおよび引出線の絡げ方法Info
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Abstract
絡げ作業の向上化を図った小型トランス、引出線の絡げ
方法を提供する。 【解決手段】 ピン端子5が植設されたフランジ2の外
端面に突部6を形成し、この突部6の上面をピン端子5
側に向って低くなる傾斜面とし、かつ平面形状を逆台形
として突部6への絡げ線をピン端子5に確実に接触面積
大として接触させ、しかも絡げ線のほずれを防止する構
成とした。
Description
等、その他一般機器に組み込まれるプリント基板に搭載
する電源、音声出力トランスとして用いられるピン端子
タイプの小型トランスに関する。
は、コイルボビンにピン端子が植設され、このピン端子
にコイルの引出線を絡げ付けるように構成されている。
細線からなり、その断線防止の先行技術としては、実公
昭60−11622号が存在する。
では、コイルボビン1′のフランジ2′にピン端子5′
を植設するともに、フランジ2′にピン端子5′の根元
部近傍から突部6′を形成し、コイルボビン1′に巻装
したコイルの引出線7′を突部6′に引掛けてからピン
端子5′の根元部と突部6′との間に数回かけ回してピ
ン端子5′の根元部にはんだ付け接続するように構成し
ている。
6′間に引出線7′をかけ回すようにしているため、ピ
ン端子5′に加わる外力をピン端子5′と突部6′とに
分散させることができるため、引出線7′が細線であっ
てもその断線を防止できる利点がある。また、はんだ付
け時に焼細りがあっても数回かけ回し、複数本の線によ
ってカバーすることができ、焼細りによる引出線の断線
も防止できる利点がある。
だ付けにあたり、環境問題から鉛フリーと称し、鉛を含
まないはんだが用いられる傾向にあり、また、引出線
7′のかけ回しの作業能率の向上化が叫ばれている実情
にあり、次の問題点が生じるに至っている。
だの錫による銅食われ現象は顕著になり、細線の場合、
従来例でも断線が出易い結果になった。すなわち、鉛フ
リーはんだの組成はSn−3.5Ag−0.7Cu,S
n−0.7Cuのように従来の共晶はんだSn−37P
bに比べ、Snの比率が高く、それだけ銅食われ現象が
起こりやすい訳である。一例をあげると、0.06UE
Wの場合、従来の430℃4秒でも銅食われ現象が起き
なかったものが、鉛フリーはんだの場合は、420℃2
秒で銅食われ現象が発生するため、420℃1秒〜1.
5秒の範囲ではんだ付け作業をしなければならない。な
お、1秒以下では、未はんだ部分が発生する。鉛フリー
の場合、作業条件の幅が狭く従来手作業で行ってきた
が、この作業条件は手作業のバラツキを考慮すると非常
に難しいといえる。 (2)ピン端子5と突起6間を数回往復する絡げ作業
は、自動巻線機を使用しても従来ではノズルの動きがX
YZ方向の立体的になるため、非常に時間がかかるとい
う欠点があった。手作業では、もちろん大変な作業であ
る。また、かけ回しの回数が多いと、それに伴い作業が
煩雑となる。
もので、その目的とするところは、鉛フリーはんだに対
応し、かつかけ回し作業の容易化を図った小型トランス
および引出線の絡げ方法を提供することにある。
達成するために、コイルボビン1のフランジ2にピン端
子5を植設するとともに、前記フランジ2の外端面に前
記ピン端子5の根元部分近傍から外側に向って延びる突
部6を形成し、上記コイルボビン1に巻装したコイルの
引出線7を前記突部6に引掛けてから上記ピン端子5の
根元部と突部6との間に数回かけ回してピン端子5の根
元部にはんだ付け接続する小型トランスであって、前記
突部6の上面は外側から前記にピン端子5に近ずくにつ
れて低くなる傾斜面で形成され、かつ平面形状は前記ピ
ン端子5側が巾狭となるほぼ逆台形状をなし、このほぼ
逆台形状の巾狭の底部は前記ピン端子5の中心または内
側まで入り込む構成としている。
り、前記突部6の外周に約5〜10回前後ノズルの円運
動によりかけ回し、ついで前記ピン端子5の根元に平面
の円運動により約3〜5回前後かけ回して絡げ付けるこ
とを特徴としている。
出線7のかけ回しは自動巻線機のノズルの円運動にて行
われることを特徴とする小型トランスにおける引出線の
絡げ方法。
子5との接続に鉛フリーはんだを用いることに特徴を有
している。
線であるウレタン銅線の被覆をはんだプールの熱により
焼き(溶かし)、銅線の素地を露出させて、ピン端子5
にはんだで固着する作業である。従って、はんだの溶解
温度により、150℃以上あげて作業が行われる。鉛フ
リーはんだは、上記のように錫の比率が高いため、銅食
われ現象が従来に増して起こりやすい。これを阻止する
には、電線の絡げ回数を増やして(トータル電線径を増
やす)はんだ付けすることが有効である。ピン端子5と
突部6を往復する回数は、巻線径の大小によって、調整
している。例えば、0.06UEWの場合は5回往復
(巻回)し、その後ピン端子に3回巻いた後はんだ付け
する。しかしながら、この5回巻く作業は、XYZ方向
にノズルを動作させる従来の作業方法では、ピン端子に
3回巻く回転作業に比べ非常に時間を要するもので、時
間短縮やコストダウンの足かせになっていた。そこで、
本発明では、絡げ回数が増加しても、自動巻線機のノズ
ル動作は上下方向の単純な円動作または平面の円動作と
し、絡げ回数を容易に増やすことができるようにしてト
ータルの電線径を増やして鉛フリーはんだを用いても銅
食われ現象を最少に押さえ断線を防止できるようにし
た。
れを防止するために突部6の平面形状をほぼ逆台形とし
ている。
って低くなる傾斜面とし、かつほぼ逆台形をなす突部6
の上面の巾狭の底部をピン端子5の中心または内側まで
入り込ませ、突部6にかけ回した引出線7が確実にピン
端子5の根元に接触面大の状態で接触するようにし、信
頼性をもたせている。
は単純な円運動として作業能率の向上化を図っている。
て説明する。図1は本発明の要部を斜め上方から見た拡
大斜視図、図2は本発明の要部の側面図、図3から図5
は引出線を絡げ付ける工程説明図を示す。
性の樹脂を適形状に形成してなるコイルボビン、2はそ
の中空状の巻胴部3の一方の端部に形成されたフランジ
で、このフランジ2の外端部には肉厚部4が形成されて
いる。
が植設されている。
根元部近傍から外側に向って延びる突部6が形成されて
いる。この突部6の上面はその上面外側から肉厚部4の
上面側に向って低くなる傾斜面となっており、この傾斜
面はピン端子5が植設された肉厚部上面と連なってい
る。
のようにコイル(図示せず)を巻装し、このコイルの引
出線7を肉厚部4の下方に形成された引出溝8を介し突
部6側に引出す。
ず、詳しくは図3に示すように、引出線7を突部6の周
囲に約5〜10回前後かけ回す。この場合の自動巻線機
のノズル(図示せず)の運動としては上下方向の円運動
Aのため、絡げ回数が増えても作業性は良い。
ため、引出線7はピン端子5の根元に確実に接触させる
ことができる。
げ線、つまり絡げる引出線7は、ピン端子5に対し接円
形になるように、突部6の傾斜面の幅狭の底部をピン端
子5の中心または内側まで入り込ませ、ピン端子5の根
元部の肉厚部上面は凹状に形成し、ピン端子5への絡げ
は引出線7の接触面積をより増す効果をもたせ、信頼性
を向上させている。
部分が幅狭となるほぼ逆台形に形成し、絡げ線のほずれ
も防止できるようにしている。
をより完全にするために、図5に示すように、ピン端子
5の根元部分に引出線7を約3〜5回前後絡げ付ける。
この場合のノズルの運動としては平面的な円運動Bのた
め、作業性は良い。絡げ作業の終了状態は図1に示す通
りである。なお、コイルボビン1には周知のようにコア
(図示せず)を組み込むなどしてピン端子タイプの小型
トランスが完成される。
はんだ槽に接続部分を漬ければ良い。突部6への絡げ回
数は約5〜10回と増やし、実質的に電線径を増やした
ことと同等としたため、錫の比率が高いので銅食われ現
象が従来に増して起こり易い鉛フリーはんだを用いても
銅食われ現象を最小に押さえることができる。
次の利点を有する。 a.ノズルの回転動作のみで絡げ作業ができるので、作
業時間を著しく短縮できる。 b.鉛フリー対策としては、上述の通り突部6への絡げ
回数を増やすしかないが、例えば5回を10回に増やし
てもかけ回しはノズルの回転動作のみで良く、従来のよ
うにXYZ方向の立体的でないため、工数は従来より短
縮できる。 c.はんだ付けの信頼性は、ピン端子5と電線とが必ず
接触するようにしたため、ピン端子5を曲げても断線す
ることもなく安全性を保つことができる。
す。
程を示す要部部分断面図を示す。
す。
Claims (4)
- 【請求項1】 コイルボビン(1)のフランジ(2)に
ピン端子(5)を植設するとともに、前記フランジ
(2)の外端面に前記ピン端子(5)の根元部分近傍か
ら外側に向って延びる突部(6)を形成し、前記コイル
ボビン(1)に巻装したコイルの引出線(7)を前記突
部(6)に引掛けてから上記ピン端子(5)の根元部と
突部(6)との間に数回かけ回してピン端子(5)の根
元部にはんだ付け接続する小型トランスであって、 前記突部(6)の上面は外側から前記ピン端子(5)に
近ずくにつれて低くなる傾斜面で形成され、かつ平面形
状は前記ピン端子(5)側が巾狭となるほぼ逆台形状を
なし、このほぼ逆台形状の巾狭の底部は前記ピン端子
(5)の中心または内側まで入り込み前記フランジ
(2)の肉厚部上面に連らなっていることを特徴とする
小型トランス。 - 【請求項2】 請求項1記載の小型トランスを用いて引
出線(7)を絡げるにあたり、前記引出線(7)は前記
突部(6)の外周に約5〜10回前後かけ回し、ついで
前記ピン端子(5)の根元に約3〜5回前後かけ回して
絡げ付けることを特徴とする小型トランスにおける引出
線の絡げ方法。 - 【請求項3】 請求項2記載のものにおいて、前記突
部(6)、前記ピン端子(5)への引出線(7)のかけ
回しは自動巻線機のノズルの円運動にて行われることを
特徴とする小型トランスにおける引出線の絡げ方法。 - 【請求項4】 請求項2記載のものにおいて、前記引出
線(7)とピン端子(5)との接続に鉛フリーはんだを
用いることを特徴とする小型トランスにおける引出線の
絡げ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000127147A JP3411006B2 (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 小型トランスおよび引出線の絡げ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001307929A true JP2001307929A (ja) | 2001-11-02 |
JP3411006B2 JP3411006B2 (ja) | 2003-05-26 |
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JP (1) | JP3411006B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008166302A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-17 | Fdk Corp | 薄型トランス |
JP2011009338A (ja) * | 2009-06-24 | 2011-01-13 | Tdk Corp | 樹脂封止型コイル部品及び樹脂封止型コイル部品の製造方法 |
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2000
- 2000-04-27 JP JP2000127147A patent/JP3411006B2/ja not_active Expired - Fee Related
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