JP2003086260A - 被覆電線の端子接合構造及びその接合方法 - Google Patents

被覆電線の端子接合構造及びその接合方法

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JP2003086260A JP2001273516A JP2001273516A JP2003086260A JP 2003086260 A JP2003086260 A JP 2003086260A JP 2001273516 A JP2001273516 A JP 2001273516A JP 2001273516 A JP2001273516 A JP 2001273516A JP 2003086260 A JP2003086260 A JP 2003086260A
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Hironori Hashimoto
弘徳 橋本
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被覆電線の端子への絡げ巻き数を減らし、断
線不良をなくした被覆電線の端子接合構造及びその接合
方法を提供する。 【解決手段】 一部が突出するように絶縁部材3に支持
された端子5へ、樹脂被覆された電線4の端部を絡げた
後に溶接又は半田付けにより接合する被覆電線の端子接
合構造であって、端子5の突出した部分における先端側
に溶接又は半田付けがなされる絡げピッチの小さい先端
絡げ部11と、前記端子の突出した部分における根元側
に溶接又は半田付けがなされない絡げピッチの小さい根
元絡げ部13と、先端絡げ部11と根元絡げ部13との
間に溶接又は半田付けがなされる境界が存在する絡げピ
ッチの大きい中間絡げ部12とを有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被覆電線の端子接
合構造及びその接合方法に関し、より詳細には、断線不
良の発生を防ぐ端子と被覆電線との端子接合構造及びそ
の接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子回路などに装着されるコイル部品1
は、例えば、図3に示すように、中央の巻掛け部と両端
のフランジ部等の絶縁部材3を備えたボビン2に被覆電
線4が巻回され、巻回された被覆電線4の始端、終端、
中間部等の取り出し端が絶縁部材3に支持された端子5
に溶接又は半田付けされて接続されている。
【0003】溶接による接続は、まず、図4に示すよう
に、端子5の先端側にかけて被覆電線4の取出し端部6
をほぼ等ピッチで絡げて、絡げ部7を形成する。そし
て、例えば、図5に示すように、端子板5の先端に溶接
電極8を近づけて先端に向けてアーク9を飛ばしてアー
ク溶接を行う。これにより、絡げた被覆電線の取り出し
端と端子板5の先端側から溶融して溶融部10が形成さ
れ、被覆電線4と端子板5が接続される。
【0004】ところで、かかる工程において、溶融不足
という状態であると、図6に示すように、先端の溶融部
10の不足によって被覆電線4が端子5に沿わない状
態、いわゆる被覆電線4の浮きが生じ、後工程等で取出
し端部6の電線が接続点Y1で断線不良が生じるおそれ
がある。逆に、溶融過多という状態であると、図7に示
すように、やはり被覆電線4が端子5に沿わない状態、
いわゆる空中線が生じ、これも取出し端部6の電線が接
続点Y2で断線不良が生じるおそれがある。そこで、こ
れらの対策として、被覆電線の端子板への絡げピッチを
密にするとともに絡げ巻(絡げ数)を多くすることによ
り、電線の浮きや空中線を防ぐようにすることも行われ
ていた。
【0005】なお、電子機器部品の端子に、アーク溶接
により電線を接合するという関連技術として、例えば、
特開平11−320089が存在している。このもの
は、溶接後の端子の曲げ加工が容易に行えるようにする
べく、溶融状態にある溶融塊に一定の外力を加えて溶融
塊を所定方向に偏らせるものであり、具体的な目的、構
成等は本発明とは異なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のもののように、端子板への被覆電線の絡げピッチを
小さく密にするとともに絡げ数を多くすると、それだけ
電線の量が多くなり、巻線タクトが長くなり、製造時間
も増加し、コストがアップする。また、絡げピッチが密
で溶融長さが同じであると、溶融させる被覆電線の量が
多く、燃焼させる被覆量も多くなり、それだけ発生する
有機物の燃焼煤の量も多くなる。さらに、検査時に、接
合状態を目視により検査するが、溶融状態の確認が困難
で手間がかかった。
【0007】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、被覆電線の端子への絡げ巻き付け数を減らし、断線
不良をなくした被覆電線の端子接合構造及びその接合方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明における被覆電線の端子接合
構造にあっては、一部が突出するように絶縁部材に支持
された端子へ、樹脂被覆された電線の端部を絡げた後に
溶接又は半田付けにより接合する被覆電線の端子接合構
造であって、前記端子の突出した部分における先端側に
溶接又は半田付けがなされた絡げピッチの小さい先端絡
げ部と、前記端子の突出した部分における根元側に溶接
又は半田付けがなされない絡げピッチの小さい根元絡げ
部と、先端絡げ部と根元絡げ部との間に溶接又は半田付
けがなされる境界が存在する絡げピッチの大きい中間絡
げ部と、を有してなることを特徴としている。
【0009】これにより、電線が先端絡げ部で端子にし
っかりと仮止めされ、溶融時に電線がゆるんで端子から
浮くことがなくなり、電線を端子に沿わすことができ、
電線の浮きをなくすことができ、接続部での断線が発生
するのを防ぐことができる。また、根元絡げ部でも電線
の絡げピッチを小さくしたので、仮に、溶融量過多にな
ったとしても、空中線が発生するのを防ぐことができ、
断線不良をなくすことができる。中間絡げ部の電線の絡
げピッチを大きくしたので、小さい絡げピッチで全体に
絡げる場合に比べて、被覆電線の端子への絡げ巻き付け
数を減らし、溶融させる被覆電線の量が少なくてすみ、
有機物の燃焼で発生する煤の量を減らせる。さらに、接
合状態を検査するために、従来は例えば目視等により絡
げ部の巻数をカウントしているが、このものでは中間絡
げ部の絡げピッチが先端絡げ部及び根元絡げ部の絡げピ
ッチと異なるので、溶接個所の境界が中間絡げ部の領域
に存在するか否かの例えば目視等による確認が容易とな
り、したがって、接合状態の検査が容易にできる。
【0010】また、請求項2記載の発明における被覆電
線の端子接合構造にあっては、請求項1記載の構成にお
いて、前記先端絡げ部は、2乃至3巻とした。これによ
り、確実に電線を先端絡げ部で端子にしっかりと仮止め
でき、確実に端子と電線を接続できる。
【0011】請求項3記載の発明における被覆電線の端
子接合構造にあっては、請求項1又は2記載の構成にお
いて、前記先端絡げ部は、密着巻とした。これにより、
さらに一層確実に電線を先端絡げ部で端子にしっかりと
仮止めでき、確実に端子と電線を接続できる。
【0012】請求項4記載の発明における被覆電線の端
子接合方法にあっては、一部が突出するように絶縁部材
に支持された端子へ、樹脂被覆された電線の端部を絡げ
た後に溶接又は半田付けにより接合する被覆電線の端子
接合方法であって、前記端子の突出した部分における根
元側に絡げピッチの小さい根元絡げ部、次いで、絡げピ
ッチの大きい中間絡げ部、そして、絡げピッチの小さい
先端絡げ部を形成し、先端絡げ部から中間絡げ部の略中
間位置まで溶接又は半田付けを行うことを特徴とする。
【0013】これにより、根元絡げ部で被覆電線の絡げ
ピッチを小さくして巻くので、ゆるむことなく端子にし
っかりと止められる。また、中間絡げ部では電線の絡げ
ピッチを大きくして巻くので、電線の端子への絡げ数を
減らし、製造のコストと材料のコスト等をダウンでき
る。また、先端絡げ部で電線の絡げピッチを小さくして
巻くので、電線が先端絡げ部で端子にしっかりと仮止め
され、溶融時に電線がゆるんで端子から浮くのをなくす
ことができる。このようにして製造するので、溶融量過
不足が多少あったとしても、電線の浮きや空中線が発生
するのを防ぐことができ、断線不良をなくすことができ
る。また、溶融させる被覆電線の量が少なくてすみ、有
機物の燃焼で発生する煤の量を減らすことができ、歩留
まりを向上でき、コストダウンできる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態におけ
る被覆電線の端子接合構造の中間工程での状態を模式的
に示す側面図、図2は被覆電線の端子接合構造を模式的
に示す側面図であり、図3乃至図7に示した従来の技術
に対応する構成部分には同一の符号を付している。
【0015】この実施の形態における被覆電線の端子接
合構造は、図3に示す、従来例と同様のトランス、電磁
コイル、リレー等のコイル部品におけるもので、コイル
が巻き掛けられたボビンのフランジ等の絶縁部材3に支
持された端子5に被覆電線4を接合するものである。こ
の発明の端子接合構造は、被覆電線4の取り出し端部が
密部と疎部を形成されて絡げられ、先端絡げ部11、中
間絡げ部12、根元絡げ部13が形成され、先端絡げ部
11から中間絡げ部12にかけて溶接されて形成され
る。
【0016】先端絡げ部11は、絡げピッチを小さく密
になるように被覆電線の取出し端部を端子5に1乃至5
巻、好ましくは2乃至3巻絡げる。巻数(絡げ数)が1
未満だと仮止めすることができず、巻数が5を越えると
工数と被覆電線が多くなり、それに伴うコストアップ等
の問題が生じるので、2乃至3巻が好ましい。先端絡げ
部11での被覆電線4を端子5に絡げるピッチp1は、
線径により変えるのが好ましいが、例えば、線径dが
0.043mmの被覆電線5であれば、p1=1d〜2
d程度とする。絡げピッチが小さくなると溶接した後の
密着具合のバラツキが大きくなり、絡げピッチが大きい
と、絡みがゆるみやすくなり、浮きが生じるおそれがあ
る。
【0017】中間絡げ部12は先端絡げ部11に続いて
端子5の根元側に形成され、絡げピッチを先端絡げ部1
1より大きく疎になるように被覆電線の取出し端部を端
子5に絡げる。ここでの絡げのピッチp2は、線径によ
り変えるのが好ましいが、例えば、線径dが0.043
mmの被覆電線5であれば、p2=5d〜8d程度とす
る。絡げピッチが小さくなると先端絡げ部11との境界
の判別が困難になり溶融状態の検査に手間がかかるよう
になる。絡げピッチが大きすぎると、端子を長くしなけ
ればならず、部品も大型化しコストも上昇する。絡げ数
は、特に限定されないが、ピッチとの関連もあり、1乃
至2巻程度でよい。
【0018】根元絡げ部13は中間絡げ部12に続いて
端子5の根元側に形成され、絡げピッチを中間絡げ部1
2より小さく密になるように被覆電線の取出し端部を端
子5に絡げる。ここでの絡げのピッチp3は、先端絡げ
部11とほぼ同様で、線径により変えるのが好ましい
が、例えば、線径dが0.043mmの被覆電線5であ
れば、p3=1d〜2dとする。絡げピッチは、1d、
つまり、密着巻のように小さくてもよいが、大きすぎる
と、特に線径が大きくなると絡げのゆるみを生じ易く、
空中線の発生するおそれが生じる。絡げ数は、特に限定
されないが、ピッチとの関連もあり、2乃至3巻程度が
好ましい。
【0019】なお、本発明おいて、端子の形状や寸法や
材質、被覆電線の被覆樹脂等、特に限定されないが、被
覆樹脂として、例えば、ポリエステル樹脂、ポリエステ
ルイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等があげられる。
また、上記実施の形態において、端子5は、厚さt=
0.15mm、幅w=0.3mm、高さh=0.7mm
のりん青銅製のものを用い、被覆電線4は、ポリウレタ
ン樹脂被覆のものを用いて良好な結果が得られた。
【0020】次に、上記構成の被覆電線の接合構造にお
ける、被覆電線と端子とを接合する方法について、溶接
で接合する例で説明する。まず、根元絡げ部13を形成
するべく、絡げピッチp1=1d〜2d程度で2乃至3
巻きする。この場合、被覆電線の根元の樹脂溶け埋まり
を防止するため、被覆電線4を絶縁部材3と接触させて
巻くのではなく、絶縁部材の表面から0.05mm程度
離して巻始めるのが好ましい。次いで、中間絡げ部12
を形成するべく、絡げピッチp2=5d〜8d程度で1
乃至2巻きする。次いで、先端絡げ部11を形成するべ
く、絡げピッチp1=1d〜2d程度で2乃至3巻きす
る。この場合、先端絡げ部11の端部が端子5の先端か
ら約0.05mm程度下がった位置になるのが好まし
い。
【0021】次いで、端子5の先端に、図外アーク電極
を近づけて、電流を流してアーク放電を行い、被覆電線
4の端末と端子5とを溶融接合する。溶接条件は、図2
に示すように、先端絡げ部11が完全に溶融し、溶融バ
ラツキにより溶融してもよい中間絡げ部12が一部残
り、溶融したくない根元絡げ部13が完全に残るように
する。このための溶接条件は、上記端子、被覆電線で、
例えば、電流は4A、通電時間は数mSである。
【0022】上記した絡げ構造、すなわち、根元絡げ部
13、中間絡げ部12、先端絡げ部11の製作工程は、
上記とは逆に、先端絡げ部11、中間絡げ部12、根元
絡げ部13の順にしてもよい。この場合、絡げ構造を製
作した後、コイルの巻線を行う。また、先端絡げ部11
を形成する際、被覆電線4を端子5の先端から約0.0
5mm程度下げて絡げを開始する。
【0023】次に、上記構成の被覆電線の接合構造にお
ける、被覆電線を接合する方法について半田付けで接合
する例で説明する。まず、溶接接合の場合と同様に、絡
げ構造を形成する。次いで、半田ごてを備えた半田付け
装置を使用して半田付けする。この半田付け装置は、通
常、ロボット等を用いて自動制御されるもので、ロボッ
トアームの上下動機構に取り付けられる半田ごてを備え
る。この半田ごては、こてホルダの下端部にこて加熱用
のヒータ部が設けられ、このヒータ部の先端にこて先が
一体に固定されて構成されている。このこて先は、熱伝
導性の良い銅の上にニッケルやクロムなどをメッキして
なるもので、その先端部が次第に縮径された截頭円錐状
に形成されている。
【0024】そして、端子5に対して半田付け装置が下
降するとともに、半田供給ガイドから糸半田が供給さ
れ、ヒータ部で加熱されたこて先と糸半田とが端子5と
先端絡げ部11に接触することで糸半田が熔融して所定
の半田付けがなされる。なお、この半田付けは、溶融半
田浴に先端絡げ部を浸漬し、溶融半田を先端絡げ部に付
着させて、半田を凝固させて端子5と被覆電線4とを接
合する、デイップ方式でもよい。
【0025】なお、本願発明の被覆電線の端子接合構造
及びその接合方法を、電子部品のコイル部品の例で説明
したが、各種の機器や電子部品におけるものであっても
よいし、機器や電子部品等の部品と回路の接続であって
もよい。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明における被覆電線の
端子接合構造によれば、電線が先端絡げ部で端子にしっ
かりと仮止めされ、溶融時に電線がゆるんで端子から浮
くことがなくなり、電線を端子に沿わすことができ、電
線の浮きをなくすことができ、接続部での断線が発生す
るのを防ぐことができる。また、根元絡げ部でも電線の
絡げピッチを小さくしたので、たとえ、溶融量過多にな
ったとしても、空中線が発生するのを防ぐことができ、
断線不良をなくすことができる。中間絡げ部の電線の絡
げピッチを大きくしたので、小さい絡げピッチで全体に
絡げる場合に比べて、被覆電線の端子への絡げ巻き付け
数を減らし、溶融する被覆電線の量を少なくでき、有機
物の燃焼で発生する煤の量を減らせる。さらに、接合状
態を検査するために、従来は例えば目視等により絡げ部
の巻数をカウントしているが、このものでは中間絡げ部
の絡げピッチが先端絡げ部及び根元絡げ部の絡げピッチ
と異なるので、溶接個所の境界が中間絡げ部の領域に存
在するか否かの例えば目視等による確認が容易となり、
したがって、接合状態の検査が容易にできる。
【0027】また、請求項2記載の発明における被覆電
線の端子接合構造は、請求項1記載の発明の効果に加え
て、確実に電線を先端絡げ部で端子にしっかりと仮止め
でき、確実に端子と電線を接続できる。また、請求項3
記載の発明における被覆電線の端子接合構造は、請求項
1記載の発明の効果に加えて、さらに一層確実に電線を
先端絡げ部で端子にしっかりと仮止めでき、確実に端子
と電線を接続できる。
【0028】また、請求項4記載の発明における被覆電
線の端子接合方法は、根元絡げ部で電線の絡げピッチを
小さくしたので、仮止めができ、巻ゆるみを防ぎ、空中
線が発生するのを防ぐことができ、断線不良をなくすこ
とができる。また、中間絡げ部の電線の絡げピッチを大
きくしたので、被覆電線の端子への絡げ巻き付け数を減
らすことができる。さらに、電線が先端絡げ部で端子に
しっかりと仮止めされるので、中間絡げ部の電線の絡げ
ピッチを大きくしても巻ゆるみを防ぐことができる。し
かも、被覆電線の端子への絡げ数を減らすことができる
ことによる効果を奏することができる。すなわち、断線
不良をなくことができ、コストダウンできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における被覆電線の接合工
程での状態を模式的に示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態の被覆電線の接合構造によ
り接合した状態を模式的に示す側面図である。
【図3】コイル部品の1例を示す側面図である。
【図4】従来の被覆電線の接合構造を模式的に示す側面
図である。
【図5】被覆電線の接合方法の1工程の状態を説明する
側面図である。
【図6】従来の被覆電線の接合構造の状態を示す側面図
である。
【図7】従来の被覆電線の接合構造の他の状態を示す側
面図である。
【符号の説明】
1 コイル部品 2 ボビン 3 絶縁部材 4 被覆電線 5 端子 6 取出し端部 10 溶融部 11 先端絡げ部 12 中間絡げ部 13 根元絡げ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部が突出するように絶縁部材に支持さ
    れた端子へ、樹脂被覆された電線の端部を絡げた後に溶
    接又は半田付けにより接合する被覆電線の端子接合構造
    であって、前記端子の突出した部分における先端側に溶
    接又は半田付けがなされた絡げピッチの小さい先端絡げ
    部と、前記端子の突出した部分における根元側に溶接又
    は半田付けがなされない絡げピッチの小さい根元絡げ部
    と、先端絡げ部と根元絡げ部との間に溶接又は半田付け
    がなされる境界が存在する絡げピッチの大きい中間絡げ
    部と、を有してなることを特徴とする被覆電線の端子接
    合構造。
  2. 【請求項2】 前記先端絡げ部は、2乃至3巻である請
    求項1記載の被覆電線の端子接合構造。
  3. 【請求項3】 前記先端絡げ部は、密着巻である請求項
    1又は2記載の被覆電線の端子接合構造。
  4. 【請求項4】 一部が突出するように絶縁部材に支持さ
    れた端子へ、樹脂被覆された電線の端部を絡げた後に溶
    接又は半田付けにより接合する被覆電線の端子接合方法
    であって、前記端子の突出した部分における根元側に絡
    げピッチの小さい根元絡げ部、次いで、絡げピッチの大
    きい中間絡げ部、そして、絡げピッチの小さい先端絡げ
    部を形成し、先端絡げ部から中間絡げ部の略中間位置ま
    で溶接又は半田付けを行うことを特徴とする被覆電線の
    端子接合方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007173324A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Tamagawa Seiki Co Ltd 端子ピン構造
JP2009094388A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Mitsubishi Electric Corp コイル装置
WO2015011960A1 (ja) * 2013-07-24 2015-01-29 株式会社村田製作所 コイル部品及びその製造方法
JP2015061006A (ja) * 2013-09-20 2015-03-30 東光株式会社 コイル部品の製造方法

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