JP4310576B2 - コイル部品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、コイル部品の製造方法、特に、絶縁性材料からなるコアと、該コアの周囲に巻回されている絶縁被覆導体と、前記コアの表面に形成された電極とを備え、前記絶縁被覆導体の端末が前記電極に接続されているコイル部品の製造方法に関する。
インダクタ、トランス、コモンモードチョークコイルなどの巻線型のコイル部品としては、従来から、図9に示す絶縁材料からなるコア1に、絶縁被覆導体5(以下、ワイヤと記す)を巻回したもの(図10参照)が知られている。
コア1は巻芯部2の両端にフランジ部3を有し、フランジ部3の一面に電極4が形成されている。ワイヤ5の端末は電極4上にはんだによって接続されている。
電極4は、図12に示すように、Ag,Ag−Pd,Ag−Ptなどによる下地層4aと、Niなどによる中間層4bと、Sn,Sn−Pdなどによる最外層4cとで構成されている。通常、下地層4aは1〜30μmの厚さ、中間層4b及び最外層4cの厚さは合わせて1〜30μmである。
ワイヤ5の端末を電極4へ接続する処理は、図11に示すように、電極4を上方に向けてワイヤ5の端末を電極4上に位置させ、加熱されたヒータチップ8を上方からワイヤ5及び電極4に当接させてワイヤ5と電極4とを接合していた。
ところで、前記従来の端末処理にあっては、図13に示すように、フランジ部3の側面3aと電極形成面3bとの間に位置する電極材料(角部A、特に最外層4c)が薄くなり、また、角部Aにて最外層4cの酸化が進行し、はんだ付け性が低下してフィレットが形成されなくなるなどの不具合を生じる場合があった。
電極4が角部Aにおいて薄くなるのは、側面3aの電極材料が溶融して重力によって下方に下がること、及び、ヒータチップ8の加熱面8aが電極形成面3bと平行に電極4やワイヤ5に当接するため、電極形成面3bの溶融した電極材料がヒータチップ8やワイヤ5との接触で表面張力によって引っ張られるためであると推測される。
特許文献1〜4に開示されている端末処理方法は、いずれもフランジの電極形成面に対してヒータチップの加熱面を平行に当接させている。従って、前述の如く、角部Aが薄くなる不具合が生じるおそれがある。また、特許文献1〜3ではヒータチップを上方から当接させることが明確に開示されている。特許文献4では、ヒータチップを両サイドからコアを挟み込むように当接させているが、上下方向から当接させているのか、左右方向から当接させているのか判然としない。
さらに、特許文献5に開示されている端末処理方法では、ヒータチップ8の加熱面8aを、図13の2点鎖線で示すように、コア1の外側に向けて近づくように傾けた状態で上方から当接させている。しかし、このような角度付けによる端末処理方法では、角部Aがさらに薄くなりやすい傾向にある。
さらに、特許文献6には、コアの巻芯部に対して電極形成面を予め傾斜を付けた状態で形成し、電極も傾斜を付けることにより、電極角部を厚くしてワイヤ端末の固着強度を高めたコイル部品が記載されている。
しかし、特許文献6に記載のコイル部品においては、電極形成面に傾斜を付けるため、コアの成形条件(セラミックの充填密度や成形温度)が変動するなどに起因して、製造工程での管理が煩雑なものとなる。さらに、現状では電極も傾斜した状態で形成することが困難である。即ち、一般的なペーストを傾斜状態で塗布すると、表面張力が作用して単に塗布しただけであると、全体的に丸みが生じ、電極形成面と平行な面を形成することが困難である。
特開平10−64747号公報(図4) 特開2000−30960号公報(図4) 特開平11−283857号公報(図1) 特開2001−267118号公報(図5) 特開平10−172822号公報(図10(B)) 特開2003−17336号公報(図2)
そこで、本発明の目的は、絶縁被覆導体のはんだ付け時にコアのフランジ部に形成した電極の角部が必要な厚さを保持し、電極のはんだ付け性が良好なコイル部品の製造方法を提供することにある。
以上の目的を達成するため、本発明は、絶縁性材料からなるコアと、該コアの周囲に巻回されている絶縁被覆導体と、前記コアの表面に形成された電極とを備え、前記絶縁被覆導体の端末が前記電極に接続されているコイル部品の製造方法であって、前記絶縁被覆導体の端末を前記電極上に位置させ、加熱されたヒータチップの加熱面と前記コアとが該コアの外側に向けて加熱面が遠ざかるような相対角度を有して、該ヒータチップを絶縁被覆導体及び電極に当接させて該絶縁被覆導体と電極とを接合することを特徴とする。
発明に係るコイル部品の製造方法においては、絶縁被覆導体の端末をコアのフランジ部に形成した電極上にはんだ付けする際、加熱されたヒータチップの加熱面とコアとが、該コアの外側に向けて加熱面が遠ざかるような相対角度を有して、該ヒータチップを絶縁被覆導体及び電極に当接させるため、溶融された電極材料に対するヒータチップの加熱面や絶縁被覆導体からの表面張力の作用が弱くなり、また、ヒータチップの加熱面によって溶融された電極材料がコアの外側に押され、電極の角部が盛り上がったりし、電極の角部が薄くなる不具合が解消され、良好なはんだ付けを施すことができる。
発明に係るコイル部品の製造方法において、前記相対角度はあまり大きくなると絶縁被覆導体の断線を引き起こすおそれを有するため、7°以下であることが好ましい。
以下、本発明に係るコイル部品の製造方法の実施例について、添付図面を参照して説明する。
(実施例1、図1〜図6参照)
本実施例1はチップコイルの製造方法に関するもので、コア1はフェライトやアルミナなどの絶縁性セラミック材料を焼成することによって形成されたもので、その形状及び絶縁被覆導体であるワイヤ5を巻芯部2に巻回した状態は図9、図10に示した従来例と同様である。コア1のフランジ部3の電極形成面3bは巻芯部2と平行に設けられている。
また、コア1のフランジ部3に形成された電極4の構成及び形状、即ち、Ag,Ag−Pd,Ag−Ptなどによる下地層と、Niなどによる中間層と、Sn,Sn−Pdなどによる最外層とで構成されている点も図12に示した従来例と同様であり、下地層は1〜30μmの厚さ、中間層及び最外層の厚さは合わせて1〜30μmである。
ところで、ワイヤ5の端末をコア1のフランジ部3に形成した電極4上にはんだ付けする際、図1、図2に示すように、加熱されたヒータチップ8の加熱面8aとコア1の電極形成面(はんだ付け面)3bとが、コア1の外側に向けて加熱面8aが遠ざかるような相対角度θを有して、ヒータチップ8をワイヤ5及び電極4に当接させてワイヤ5の端末と電極4とを接合する。
このような端末処理によれば、ヒータチップ8の加熱面8aが電極形成面3bに対して相対角度θを有しているため、溶融された電極材料に対する加熱面8aやワイヤ5からの表面張力の作用が弱くなり、電極4の角部Aが薄くなることはない。また、角度θの値や電極4の材料によっては、ヒータチップ8の加熱面8aによって溶融された電極材料がコア1の外側に押され、電極4の角部Aが盛り上がったりする(図3参照)。
従って、本部品にあっては、電極4とワイヤ5の端末との接合強度が高く、また、プリント基板に実装する場合などに、角部Aが薄くなることによるはんだ付け性の低下に起因してフィレットが形成されなくなるなどの不具合を生じることはない。
なお、前記相対角度θをあまり大きく設定するとワイヤ5の折り曲げ部Bの断線を引き起こすおそれを有するため、7°以下に設定することが好ましい。
次に、本実施例1において、相対角度θを設ける態様について図4〜図6を参照して説明する。図4は、ヒータチップ8の加熱面8a自体に相対角度θを設け、水平状態にあるコア1に対してヒータチップ8を垂直方向に移動させる態様を示す。図5は、ヒータチップ8を相対角度θだけ傾斜させた状態で水平状態にあるコア1に対して接触させる態様を示す。図6は、コア1自体を相対角度θに設置し、加熱面8aを水平状態としてヒータチップ8を垂直方向に移動させる態様を示す。
なお、図4〜図6に示すいずれの態様においても、コア1を固定してヒータチップ8を移動させてもよく、逆にヒータチップ8を固定してコア1を移動させてもよく、あるいは、両者を同時に移動させてもよい。また、コア1を略水平方向に設置するのみならず、略垂直方向に設置して所定の相対角度θを有してヒータチップ8を当接させてもよい。
(実施例2、図7及び図8参照)
本実施例2は前記実施例1と同様にチップコイルの製造方法に関するもので、コア1及びワイヤ5に関しては実施例1と同じものである。
本実施例2において、ワイヤ5の端末をコア1のフランジ部3に形成した電極4上にはんだ付けする際、図7に示すように、電極4を下方に向けた状態でワイヤ5の端末を電極4に対向させ、加熱されたヒータチップ8を下方からワイヤ5及び電極4に当接させてワイヤ5の端末と電極4とを接合する。
このような端末処理によれば、電極4を下方に向けた状態でヒータチップ8の加熱面8aを下方から当接させるため、溶融された電極材料が下方に位置する角部Aに集まる傾向にあり、該角部Aが薄くなることはない。従って、従来の如く、角部Aが薄くなることによるはんだ付け性の低下に起因してフィレットが形成されなくなるなどの不具合を生じることはない。
なお、本実施例2における端末処理にあっては、ヒータチップ8を下方から上方へ移動させてもよく、逆に、コア1を上方から下方へ移動させてもよく、あるいは、両者を同時に移動させてもよい。また、前記第1実施形態と同様にヒータチップ8の加熱面8aが相対角度θを有してワイヤ5及び電極4に下方から当接させてもよい。
(他の実施例)
なお、本発明に係るコイル部品の製造方法は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できる。
特に、本発明は、インダクタ、トランス、コモンモードチョークコイルなど巻線型のコイル部品に広く適用することができる。また、コアやヒータチップ及び絶縁被覆導体に関してその細部の構成や巻回態様は種々である。
本発明の実施例1である製造方法における端末処理時のコアとヒータチップの位置関係を示す断面図である。 前記端末処理時を示す断面図である。 端末処理された電極形状を示す断面図である。 前記端末処理時におけるコアとヒータチップの第1の移動態様を示す説明図である。 前記端末処理時におけるコアとヒータチップの第2の移動態様を示す説明図である。 前記端末処理時におけるコアとヒータチップの第3の移動態様を示す説明図である。 本発明の実施例2である製造方法における端末処理時を示す説明図である。 図7に示した端末処理時を示す断面図である。 従来のチップコイルに用いられているコアを示す斜視図である。 前記従来のコアにワイヤを巻回した状態を示す正面図である。 従来の端末処理時を示す説明図である。 電極の構成を示す断面図である。 従来の端末処理時を示す断面図である。
1…コア
2…巻芯部
3…フランジ部
3b…電極形成面
4…電極
5…ワイヤ(絶縁被覆導体)
8…ヒータチップ
8a…加熱面

Claims (2)

  1. 絶縁性材料からなるコアと、該コアの周囲に巻回されている絶縁被覆導体と、前記コアの表面に形成された電極とを備え、前記絶縁被覆導体の端末が前記電極に接続されているコイル部品の製造方法であって、
    前記絶縁被覆導体の端末を前記電極上に位置させ、加熱されたヒータチップの加熱面と前記コアとが該コアの外側に向けて加熱面が遠ざかるような相対角度を有して、該ヒータチップを絶縁被覆導体及び電極に当接させて該絶縁被覆導体と電極とを接合すること、
    を特徴とするコイル部品の製造方法。
  2. 前記相対角度が7°以下であることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品の製造方法。
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