JP2001307322A - 磁気転写方法及びその装置 - Google Patents

磁気転写方法及びその装置

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JP2001307322A
JP2001307322A JP2000120304A JP2000120304A JP2001307322A JP 2001307322 A JP2001307322 A JP 2001307322A JP 2000120304 A JP2000120304 A JP 2000120304A JP 2000120304 A JP2000120304 A JP 2000120304A JP 2001307322 A JP2001307322 A JP 2001307322A
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slave
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master disk
slave disk
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Application number
JP2000120304A
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English (en)
Inventor
Nobuhide Matsuda
信英 松田
Takashi Uchiumi
尚 内海
Masaki Kondo
昌樹 近藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/86Re-recording, i.e. transcribing information from one magnetisable record carrier on to one or more similar or dissimilar record carriers
    • G11B5/865Re-recording, i.e. transcribing information from one magnetisable record carrier on to one or more similar or dissimilar record carriers by contact "printing"

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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスターディスクからスレーブディスクに正
確に磁気信号を転写する磁気転写方法及び装置を提供す
る。 【解決手段】 スレーブディスク1をステージ11に保
持し、マスターディスク2を保持した保持具7をリニア
スライダ8によりスレーブディスク1側に移動させてマ
スターディスク2をスレーブディスク1に対面当接さ
せ、ステージ11の密着用吸引穴11bから真空吸引し
てスレーブディスク1とマスターディスク2とを密着さ
せる。この密着状態で永久磁石12を回転させてマスタ
ーディスク2が記録する磁気信号をスレーブディスク1
に転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク装
置やフロッピー(登録商標)ディスク装置等に用いられ
る磁気ディスクにマスターディスクに記録された記録情
報を転写する磁気転写方法及びその装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】磁気記録技術の進歩により磁気記録装置
の大容量化あるいは小型化が進展している。中でもハー
ドディスクドライブの高密度記録による記録容量の向上
は目ざましいものがある。
【0003】前記ハードディスクドライブは、複数枚の
磁気ディスクと、各磁気ディスクそれぞれに対応する磁
気ヘッドと、記録再生のための電子回路とを備えて構成
される。このハードディスクドライブの製造工程では、
磁気ディスクにフォーマット情報、アドレス情報等の磁
気信号が書き込まれる。この磁気信号の書き込みは、ハ
ードディスクドライブ自身の磁気ヘッドを用いて行うこ
ともできるが、フォーマット情報、アドレス情報等の磁
気信号を記録したマスターディスクを用いて転写により
スレーブディスクとなる磁気ディスクに一括して磁気信
号を転写することができる。このようにマスターディス
クから磁気信号をスレーブディスクに転写する従来装置
の構成を図8に示す。
【0004】図8において、スレーブディスク1がステ
ージ3上に配置されると、搬送ロボット6によってマス
ターディスク2がスレーブディスク1上に重ね合わされ
る。この状態で永久磁石4をモータ5によりマスターデ
ィスク2上で1回転させると、マスターディスク2に記
録された磁気信号がスレーブディスク1に磁気転写さ
れ、磁気信号が書き込まれたスレーブディスク1が得ら
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置においては、マスターディスク2をスレーブディスク
1の上に載せるだけなので両者の密着性は必ずしも充分
でなく、磁気転写にムラが生じる可能性があった。
【0006】また、マスターディスク2をスレーブディ
スク1上に載置するための移動には移動速度が適切にな
されるように制御されるが、マスターディスク2がスレ
ーブディスク1に接触する瞬間に傷が生じる恐れがあっ
た。
【0007】また、転写終了後にマスターディスク2を
スレーブディスク1から分離させるとき、両ディスクの
密着により切り離しに支障が生じる場合があった。
【0008】また、スレーブディスク1とマスターディ
スク2とをそれぞれの中心を一致させて密着させる動作
が機械的な位置決めによってなされるため、位置決め精
度が低いことや機械的接触によるダストの発生などの問
題があった。
【0009】本発明は、上記従来技術の課題に鑑みて創
案されたもので、磁気転写を円滑に行い得る磁気転写方
法及びその装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本願の第1発明は、中心に穴のないマスターディスク
と、中心に中心穴のあるスレーブディスクとを対面密着
させてマスターディスクからスレーブディスクに磁気転
写する磁気転写方法であって、前記マスターディスクと
スレーブディスクとを対面当接させる工程、スレーブデ
ィスクの中心穴より真空吸引して対面するマスターディ
スクとスレーブディスクとを密着させる工程、マスター
ディスクに記録された情報をスレーブディスクに磁気転
写する工程、磁気転写の終了後にマスターディスクとス
レーブディスクとを分離させる工程の手順により磁気転
写することを特徴とするもので、真空吸引によりスレー
ブディスクとマスターディスクとを密着させた状態で磁
気転写するので、転写ムラのない良好な磁気転写がなさ
れる。
【0011】上記磁気転写方法において、スレーブディ
スクとマスターディスクとを密着させる工程において、
前記マスターディスクをスレーブディスクと密着する面
と反対の面からも真空吸引することにより、密着のため
の真空吸引によりマスターディスクの中心穴に対面する
部位に変形が生じることが防止できる。
【0012】また、スレーブディスクとマスターディス
クとの当接時または分離時にスレーブディスクの中心穴
より気体を放出することにより、マスターディスクとス
レーブディスクとの当接時に空気放出により緩衝作用が
なされて傷などの発生が防止できる。また、分離時に空
気放出することにより張り付きを防止して分離が容易に
なる。
【0013】また、マスターディスクあるいはマスター
ディスクの少なくとも一方を緩衝動作を伴ってスレーブ
ディスクに対面当接させることにより、当接時の衝撃が
抑制されて傷の発生などが防止できる。
【0014】また、本願の第2発明は、中心に穴のない
マスターディスクと中心に中心穴のあるスレーブディス
クとを対面密着させてマスターディスクからスレーブデ
ィスクに磁気転写する磁気転写装置であって、前記スレ
ーブディスクを保持すると共に前記中心穴につながる真
空吸引部を備えたスレーブディスク保持手段と、前記マ
スターディスクを保持するマスターディスク保持手段
と、前記スレーブディスク保持手段及びマスターディス
ク保持手段の少なくとも一方をスレーブディスクとマス
ターディスクとを対面当接させる方向に進退駆動させる
進退駆動手段と、マスターディスクに記録された磁気信
号をスレーブディスクに転写する磁気転写手段とを備え
てなることを特徴とするもので、進退駆動手段によりマ
スターディスクとスレーブディスクとを対面当接させた
とき、スレーブディスク保持手段に設けられた真空吸引
部によりスレーブディスクの中心穴からマスターディス
クを吸引すると、マスターディスクをスレーブディスク
に密着させることができるので、転写ムラのない良好な
磁気転写がなされる。
【0015】上記構成において、マスターディスク保持
手段に、マスターディスクのスレーブディスクと対面当
接する面と反対の面を真空吸引する吸引手段を設けて構
成することにより、スレーブディスクの中心穴から真空
吸引されてマスターディスクの中心穴に対向する部位に
変形が生じることが防止できる。
【0016】また、スレーブディスク保持手段に、スレ
ーブディスクの中心穴から気体を放出する気体放出部を
設けて構成することにより、当接時及び分離時に気体を
放出すると、当接時には放出される気体による緩衝効果
により当接時の衝撃が緩和され、ディスク面に傷が生じ
ることが防止できる。また、分離時には両ディスクの張
り付きが防止でき、分離が容易となる。
【0017】また、進退駆動手段に、マスターディスク
保持手段またはスレーブディスク保持手段を緩衝動作を
伴ってスレーブディスクまたはマスターディスクに対面
当接させる緩衝手段を設けて構成することにより、当接
時の衝撃が抑制されて傷の発生などが防止できる。
【0018】また、スレーブディスク保持手段は、スレ
ーブディスクの中心穴の直径より大きな内径を有する筒
状体に形成され、スレーブディスクを保持する側の反対
側が透明体によって閉じられてなる構成により、透明体
を通してスレーブディスクの中心穴を撮像することがで
き、スレーブディスク保持手段に保持されたスレーブデ
ィスクの保持位置の位置ずれを検出することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。
尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であ
って、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0020】本実施形態は、ハードディスクドライブに
用いられる磁気ディスクへのフォマット情報やアドレス
情報等の書き込みを、この磁気ディスクをスレーブディ
スクとして、フォーマット情報やアドレス情報等を記録
したマスターディスクから磁気転写する磁気転写方法及
びその装置の例について示すものであるが、他の磁気デ
ィスクに対する磁気転写にも同様に適用することができ
る。
【0021】図1は、本発明の第1の実施形態に係る磁
気転写方法を適用した磁気転写装置の構成を示すもの
で、中心に穴のないマスターディスク2と、中心に中心
穴1aのあるスレーブディスク1とを対面密着させてマ
スターディスク2からスレーブディスク1に磁気信号を
転写する磁気転写方法であって、前記マスターディスク
2を所定位置に配置されたスレーブディスク1側に移動
させて対面当接させ、スレーブディスク1の中心穴1a
から真空吸引して対面するマスターディスク2をスレー
ブディスク1に密着させた状態にして磁気転写する。
【0022】マスターディスク2は、リニアスライダ
(進退駆動手段)8上に搭載された保持具(マスターデ
ィスク保持手段)7に保持されており、マスターディス
ク2の裏面側にはマスターディスク2の円周方向に回転
できるように永久磁石12が配設されている。一方、ス
レーブディスク1は、複数の保持用吸引穴11aが周囲
に形成され、中央にスレーブディスク1の中心穴1aを
囲む空間につながる密着用吸引穴(真空吸引部)11b
が形成されたステージ(スレーブディスク保持手段)1
1に保持され、ステージ11は図示しない移動手段によ
って移動して所定場所からスレーブディスク1を前記保
持用吸引穴11aから真空吸引することにより保持し、
図示するようにマスターディスク2と対面する位置にス
レーブディスク1が位置するように移動する。図1に示
す状態からマスターディスク2に記録された磁気信号を
スレーブディスク1に転写する動作を図2に示すフロー
チャートを参照して説明する。尚、図2に示すS1、S
2…は転写動作の手順を示すステップ番号であって、本
文中に添記する番号と一致する。
【0023】まず、リニアスライダ8により保持具7を
スレーブディスク1の方向に進出させ、マスターディス
ク2をスレーブディスク1に対面当接させる(S1)。
次いで、ステージ11の密着用吸引穴11bに接続され
た図示しない真空吸引手段から真空吸引することによ
り、吸引力はスレーブディスク1の中心穴1aからマス
ターディスク2に及んでマスターディスク2はスレーブ
ディスク1に密着する(S2)。スレーブディスク1と
マスターディスク1とが密着した状態で、永久磁石12
をマスターディスク2裏面の至近位置に移動させ(S
3)、図示しない回転駆動手段により永久磁石12をマ
スターディスク2の円周方向に回転させる(S4)。こ
の永久磁石の回転によりマスターディスク2に記録され
た磁気信号はスレーブディスク1に転写される。
【0024】磁気転写が終了した後、密着用吸引穴11
bからの真空吸引を停止し(S5)、スレーブディスク
1とマスターディスク2との密着を解除する。保持具7
はリニアスライダ8により後退して初期位置に戻るの
で、マスターディスク2はスレーブディスク1から離れ
る(S6)。磁気転写されたスレーブディスク1はステ
ージ11の移動により次工程に受け渡され、ステージ1
1は次に磁気転写の処理を行うスレーブディスク1を保
持し、再び図1に示す状態位置に移動し、ステップS1
からの手順を繰り返すことにより、スレーブディスク1
の磁気転写を継続して実施することができる。
【0025】次に、本発明の第2の実施形態について、
図3、図4を参照して説明する。尚、第1の実施形態の
構成と共通する要素には同一の符号を付して、その説明
は概略に止める。
【0026】図3において、マスターディスク2を保持
する保持具13は中空の円筒状に形成され、中空部につ
ながる吸引口(吸引手段)13aに接続された図示しな
い真空吸引手段によって真空吸引されることにより、マ
スターディスク2の中央部分を吸引できるように構成さ
れている。他の構成は第1の実施形態で説明した構成に
共通する。
【0027】第1の実施形態で説明したように、ステー
ジ11に設けられた密着用吸引穴11bから真空吸引さ
れたとき、吸引力はスレーブディスク1の中心穴1aか
らマスターディスク2に及ぶので、真空吸引力が直接的
に及ぶ中心穴1aに対応するマスターディスク2の中央
部の変形が生じる。しかし、マスターディスク2の中央
部が前記のようにマスターディスク保持手段13に設け
られた吸引口13aからの真空吸引により反対方向に吸
引されるので、マスターディスク2の中央部の変形は防
止される。従って、密着用吸引穴11bからの真空吸引
力と、吸引口13aからの真空吸引力とのバランスがと
れていれば、マスターディスク2の変形は生じず、磁気
転写が良好になされる。
【0028】マスターディスク2が厚さ0.5mmのシ
リコン基板で形成されている場合、密着用吸引穴11b
から80KPaで真空吸引すると、吸引口13aからの
真空吸引がないとき、マスターディスク2の中央部は約
100μmの高さに変形する。この変形をなくすために
真空吸引を40KPaに減少させても数10μmの高さ
に変形する。マスターディスク2の変形をなくすには1
0KPa以下での真空吸引を行うことになるが、これで
はスレーブディスク1との密着性は完全には得られな
い。そこで、図3に示すように、吸引口13aから真空
吸引してマスターディスク2の裏面側から吸引すると変
形は防止できる。例えば、密着用吸引穴11bから80
KPaで真空吸引し、吸引口13aから80KPaで真
空吸引すると、マスターディスク2の変形は全く認めら
れず、良好な磁気転写が可能となる。
【0029】図3に示す構成によってスレーブディスク
1にマスターディスク2から磁気信号を転写する転写動
作の手順を図4を参照して説明する。尚、ステージ11
は第1の実施形態と同様に、図示しない移動手段によっ
て移動して所定場所からスレーブディスク1を前記保持
用吸引穴11aから真空吸引することにより保持し、図
示するようにマスターディスク2と対面する位置にスレ
ーブディスク1が位置するように移動する。
【0030】まず、リニアスライダ8により保持具13
をスレーブディスク1の方向に進出させ、マスターディ
スク2をスレーブディスク1に対面当接させる(S1
1)。次いで、密着用吸引穴11bに接続された図示し
ない真空吸引手段から真空吸引することにより、吸引力
はスレーブディスク1の中心穴1aからマスターディス
ク2に及んでマスターディスク2はスレーブディスク1
に密着し(S12)、同時に吸引口13aから真空吸引
してマスターディスク2をその裏面から吸引することに
より、マスターディスク2は両面からの吸引がバランス
して、その中央部に変形が生じない状態でスレーブディ
スク1に密着する(S13)。スレーブディスク1とマ
スターディスク1とが密着した状態で、永久磁石12を
マスターディスク2裏面の至近位置に移動させ(S1
4)、図示しない回転駆動手段により永久磁石12をマ
スターディスク2の円周方向に回転させることにより、
マスターディスク2に記録された磁気信号はスレーブデ
ィスク1に転写される(S15)。
【0031】磁気転写が終了した後、吸引口13aから
の真空吸引を停止し(S16)、同時に密着用吸引穴1
1bからの真空吸引を停止して(S17)、スレーブデ
ィスク1とマスターディスク2との密着を解除する。保
持具7はリニアスライダ8により後退して初期位置に戻
るので、マスターディスク2はスレーブディスク1から
離れる(S18)。磁気転写されたスレーブディスク1
はステージ11の移動により次工程に受け渡され、ステ
ージ11は次に磁気転写の処理を行うスレーブディスク
1を保持し、再び図3に示す状態位置に移動し、ステッ
プS11からの手順を繰り返すことにより、スレーブデ
ィスク1の磁気転写を継続して実施することができる。
【0032】引き続き本発明の第3の実施形態につい
て、図5、図6を参照して説明する。尚、第1及び第2
の実施形態の構成と共通する要素には同一の符号を付し
て、その説明は概略に止める。
【0033】図5において、スレーブディスク1を保持
するステージ11の密着用吸引穴11bには、図示しな
い空気送給手段からの空気の送給路15と、図示しない
真空吸引手段からの空気の吸引路16とが接続され、前
記送給路15には空気の送給を開閉する空圧電磁弁9
が、前記吸引路16には空気の吸引を開閉する真空電磁
弁10が設けられている。マスターディスク2を保持す
る保持具7は、第1の実施形態の構成と同一の構成であ
るが、第2の実施形態で示した真空吸気手段を備えた保
持具13を適用することもできる。
【0034】上記構成になる磁気転写装置による磁気転
写の手順を図6を参照して説明する。尚、ステージ11
は第1の実施形態と同様に、図示しない移動手段によっ
て移動して所定場所からスレーブディスク1を前記保持
用吸引穴11aから真空吸引することにより保持し、図
示するようにマスターディスク2と対面する位置にスレ
ーブディスク1が位置するように移動する。
【0035】まず、空圧電磁弁9を開いて送給路15か
らステージ11に送給し、保持したスレーブディスク1
の中心穴1aから空気が放出された状態にする(S2
1)。次に、保持具7をリニアスライダ8によりスレー
ブディスク1の方向に進出させることにより、マスター
ディスク2をスレーブディスク1に対面当接させる(S
22)。このときスレーブディスク1の中心穴1aから
空気が放出されているため、マスターディスク2が当接
するときに緩衝効果が働き、当接時にスレーブディスク
1及びマスターディスク2の表面に傷がつくことが防止
できる。
【0036】スレーブディスク1にマスターディスク2
が対面当接したとき空圧電磁弁9を閉じ(S23)、真
空電磁弁10を開いて吸引路16から図示しない真空吸
引手段から真空吸引することにより、吸引力はスレーブ
ディスク1の中心穴1aからマスターディスク2に及ん
でマスターディスク2はスレーブディスク1に密着する
(S24)。スレーブディスク1とマスターディスク2
とが密着した状態で、永久磁石12をマスターディスク
2裏面の至近位置に移動させ(S25)、図示しない回
転駆動手段により永久磁石12をマスターディスク2の
円周方向に回転させる(S26)。この永久磁石の回転
によりマスターディスク2に記録された磁気信号はスレ
ーブディスク1に転写される。
【0037】磁気転写が終了した後、真空電磁弁10を
閉じて密着用吸引穴11bからの真空吸引を停止し(S
27)、空圧電磁弁9を開いて空気送給に切り換え、ス
レーブディスク1の中心穴1aから空気を放出し(S2
8)、スレーブディスク1とマスターディスク2との分
離を容易にする。保持具7がリニアスライダ8により後
退するとき、空気放出によりマスターディスク2のスレ
ーブディスク1との密着が解かれているので、スレーブ
ディスク1がマスターディスク2に張り付いたり、変形
したりすることがなく、マスターディスク2にダメージ
を与えることなく切り離しできる。
【0038】マスターディスク2は保持具7の後退によ
り初期位置に戻るので、マスターディスク2はスレーブ
ディスク1から離れる(S29)。磁気転写されたスレ
ーブディスク1はステージ11の移動により次工程に受
け渡され、ステージ11は次に磁気転写の処理を行うス
レーブディスク1を保持し、再び図5に示す状態位置に
移動し、ステップS1からの手順を繰り返すことによ
り、スレーブディスク1の磁気転写を継続して実施する
ことができる。
【0039】次いで、本発明の第4の実施形態につい
て、図7を参照して説明する。尚、第2の実施形態の構
成と共通する要素には同一の符号を付して、その説明は
概略に止める。
【0040】図7に示すように、保持具14には、緩衝
機構(緩衝手段)17が設けられており、リニアスライ
ダ8により保持具14をスレーブディスク1側に進出移
動させてスレーブディスク1に対面当接させるときのダ
メージの発生を防止している。前記緩衝機構17は、例
えば、保持具14のマスターディスク2を保持する先端
部14aがリニアスライダ8に固定された後端部14b
に対して軸方向に弾性移動できるように、先端部14a
と後端部14bとの間にバネを配して構成することがで
きる。
【0041】リニアスライダ8による保持具14の移動
は、生産性を向上させるために10mm/秒程度の速度
に設定されているが、この程度の移動速度でもマスター
ディスク2がスレーブディスク1に接触する瞬間にはか
なり大きな衝撃となり、マスターディスク2またはスレ
ーブディスク1にダメージを与える恐れがあるが、緩衝
機構17により衝撃は緩和され、ダメージの発生は防止
される。
【0042】この緩衝機構17を設けた保持具14は、
第1の実施形態に示した構成に適用することもできる
が、図7に示すように第2の実施形態に示した構成に適
用するのが好適である。
【0043】図7において、マスターディスク2を保持
する保持具14の先端部14aは中空の円筒状に形成さ
れ、中空部につながる吸引口(吸引手段)14cに接続
された図示しない真空吸引手段によって真空吸引される
ことにより、マスターディスク2の中央部分を吸引でき
るように構成されている。また、ステージ20は吸着用
吸引穴20aからの真空吸引によりスレーブディスク1
を保持し、その移動によってマスターディスク2と対面
する位置に移動したとき、マスターディスク2はリニア
スライダ8の進出動作による保持具14の移動によりス
レーブディスク1に対面当接する。このとき、前述のよ
うに保持具14に緩衝機構17が設けられていることに
より、当接するときの衝撃が緩和され、マスターディス
ク2あるいはスレーブディスク1に損傷を与えることが
防止される。また、前述のようにステージ20に設けら
れた密着用吸引穴20bから空気を放出した状態にして
マスターディスク2を当接させると、緩衝機構17の作
用と空気放出による緩衝作用とが相まって当接時の衝撃
はより効果的に緩和され、当接時のマスターディスク2
あるいはスレーブディスク1に損傷を与えることを確実
に防止することができる。
【0044】マスターディスク2がスレーブディスク1
に対面当接したとき、ステージ20に設けられた密着用
吸引穴20bから真空吸引するように切り替えると、吸
引力はスレーブディスク1の中心穴1aからマスターデ
ィスク2に及ぶのでスレーブディスク1とマスターディ
スク2とが密着する。この真空吸引力が直接的に及ぶ中
心穴1aに対応するマスターディスク2の中央部の変形
が生じるが、保持具14に設けられた吸引口14cから
真空吸引することにより反対方向に吸引されるので、マ
スターディスク2の中央部の変形は防止される。従っ
て、密着用吸引穴20bからの真空吸引力と、吸引口1
4aからの真空吸引力とのバランスがとれていれば、マ
スターディスク2の変形は生じず、磁気転写が良好にな
される。
【0045】尚、本実施形態の構成における磁気転写の
手順は、第2の実施形態の場合と同様なので、その説明
は省略する。
【0046】また、図7に示すように、ステージ20の
後端部を透明体21で閉じるように構成することによ
り、ステージ20の後端方向にカメラ22を配置して、
透明体21を通してスレーブディスク1の中心穴1aを
撮像することができ、ステージ20に吸着保持されたス
レーブディスク1の保持位置の位置ずれを検出すること
ができる。例えば、図7に示すように、マスターディス
ク2の中心位置にアライメントマーク23を記してお
き、カメラ22から透明体21を通して中心穴1a及び
アライメントマーク23を撮像すると、アライメントマ
ーク23と中心穴1aの中心との位置ずれが検出でき
る。この検出によってステージ20によるスレーブディ
スク1の保持位置が所定位置から位置ずれしている場合
に、位置ずれ方向及び位置ずれ量が検出され、これに基
づいてスレーブディスク保持手段20の位置調整もしく
はマスターディスク2の位置を調整することができる。
【0047】また、以上説明した各構成では、マスター
ディスク2をリニアスライダ8によってスレーブディス
ク1側に移動させるように構成しているが、マスターデ
ィスク2を位置固定してスレーブディスク1をマスター
ディスク2側に移動させて対面当接させるように構成す
ることもできる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば、真空
吸着によりスレーブディスクをマスターディスクに密着
させるので、マスターディスクからスレーブディスクへ
の磁気転写にムラが生じることなく正確に行うことがで
きる。また、真空吸着に伴うマスターディスクの変形や
分離時の障害を防止することができ、速度の速いマスタ
ーとスレーブディスクとの密着時においても傷の発生を
防止する構造が設けられるので、生産性の向上を図りつ
つ確実な磁気転写が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る磁気転写装置の構成を示
す断面図である。
【図2】第1の実施形態に係る磁気転写の手順を示すフ
ローチャートである。
【図3】第2の実施形態に係る磁気転写装置の構成を示
す断面図である。
【図4】第2の実施形態に係る磁気転写の手順を示すフ
ローチャートである。
【図5】第3の実施形態に係る磁気転写装置の構成を示
す断面図である。
【図6】第3の実施形態に係る磁気転写の手順を示すフ
ローチャートである。
【図7】第4の実施形態に係る磁気転写装置の構成を示
す断面図である。
【図8】従来技術に係る磁気転写装置の構成を示す斜視
図である。
【符号の説明】 1 スレーブディスク 1a 中心穴 2 マスターディスク 7、13、14 保持具(マスターディスク保持手段) 8 リニアスライダ(進退駆動手段) 9 空圧電磁弁 10 真空電磁弁 11、20 ステージ(スレーブディスク保持手段) 12 永久磁石 17 緩衝機構(緩衝手段) 21 透明体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に穴のないマスターディスクと、中
    心に中心穴のあるスレーブディスクとを対面密着させて
    マスターディスクからスレーブディスクに磁気転写する
    磁気転写方法であって、 前記マスターディスクとスレーブディスクとを対面当接
    させる工程、スレーブディスクの中心穴より真空吸引し
    て対面するマスターディスクとスレーブディスクとを密
    着させる工程、マスターディスクに記録された情報をス
    レーブディスクに磁気転写する工程、磁気転写の終了後
    にマスターディスクとスレーブディスクとを分離させる
    工程の手順により磁気転写することを特徴とする磁気転
    写方法。
  2. 【請求項2】 スレーブディスクとマスターディスクと
    を密着させる工程において、前記マスターディスクのス
    レーブディスクと密着する面と反対の面からも真空吸引
    することを特徴とする請求項1記載の磁気転写方法。
  3. 【請求項3】 スレーブディスクとマスターディスクと
    の当接時または分離時にスレーブディスクの中心穴から
    気体を放出させることを特徴とする請求項1または2記
    載の磁気転写方法。
  4. 【請求項4】 マスターディスクあるいはマスターディ
    スクの少なくとも一方を緩衝動作を伴ってスレーブディ
    スクに対面当接させることを特徴とする請求項1〜3い
    ずれか一項に記載の磁気転写方法。
  5. 【請求項5】 中心に穴のないマスターディスクと中心
    に中心穴のあるスレーブディスクとを対面密着させてマ
    スターディスクからスレーブディスクに磁気転写する磁
    気転写装置であって、 前記スレーブディスクを保持すると共に前記中心穴につ
    ながる真空吸引部を備えたスレーブディスク保持手段
    と、前記マスターディスクを保持するマスターディスク
    保持手段と、前記スレーブディスク保持手段及びマスタ
    ーディスク保持手段の少なくとも一方をスレーブディス
    クとマスターディスクとを対面当接させる方向に進退駆
    動させる進退駆動手段と、マスターディスクに記録され
    た磁気信号をスレーブディスクに転写する磁気転写手段
    とを備えてなることを特徴とする磁気転写装置。
  6. 【請求項6】 マスターディスク保持手段に、スレーブ
    ディスクと対面当接する面と反対の面を真空吸引する吸
    引手段が設けられてなることを特徴とする請求項5記載
    の磁気転写装置。
  7. 【請求項7】 スレーブディスク保持手段に、スレーブ
    ディスクの中心穴から気体を放出する気体放出部が設け
    られてなることを特徴とする請求項5または6記載の磁
    気転写装置。
  8. 【請求項8】 進退駆動手段に、マスターディスク保持
    手段またはスレーブディスク保持手段を緩衝動作を伴っ
    てスレーブディスクまたはマスターディスクに対面当接
    させる緩衝手段が設けられてなることを特徴とする請求
    項5〜7いずれか一項に記載の磁気転写装置。
  9. 【請求項9】 スレーブディスク保持手段は、スレーブ
    ディスクの中心穴の直径より大きな内径を有する筒状体
    に形成され、スレーブディスクを保持する側の反対側が
    透明体によって閉じられてなることを特徴とする請求項
    5〜8いずれか一項に記載の磁気転写装置。
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