JP2002230751A - 磁気転写方法および磁気転写装置 - Google Patents

磁気転写方法および磁気転写装置

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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気転写のため密着状態にあるマスター情報担
体と磁気記録媒体とを、磁気転写後に容易かつ確実に分
離させること。 【解決手段】マスター情報担体2を磁気記録媒体1に密
着状態に重ね合わせる第1ステップと、前記密着状態に
おいて前記マスター情報担体2における情報信号に対応
したパターンを前記磁気記録媒体1に磁気転写する第2
ステップと、前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体
とを互いに押圧する向きの押圧力を印加する一方、前記
マスター情報担体と前記磁気記録媒体との両密着面間に
ガスを圧送する第3ステップと、前記押圧力を解除し、
前記ガスの圧送を継続する第4ステップとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスター情報担体
から磁気記録媒体に対して情報信号を磁気転写する磁気
転写方法およびこれに使用される磁気転写装置に関す
る。この磁気記録媒体には、全体または一部において磁
気記録が可能な媒体のすべてを含む。
【0002】
【従来の技術】現在、ハードディスクドライブやその他
の磁気記録再生装置は、小型でかつ大容量のものを実現
するために、高記録密度化の傾向にある。このような高
記録密度化には、記録再生用磁気ヘッドのトラッキング
サーボ技術が重要な役割を果たしている。現在のトラッ
キングサーボ技術では、磁気記録媒体にトラッキング用
サーボ信号やアドレス信号、クロック信号等の情報信号
がプリフォーマット記録されている。磁気ヘッドは、こ
れら情報信号を再生し、自己の位置を確認、修正しなが
ら正確にトラック上を走査する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これら情報
信号は、磁気ヘッドが正確にトラック上を走査するため
の基準に用いる信号となる。したがって、情報信号は、
磁気記録媒体に対して正確に位置決めされて設けられる
ことが要求される。そのため、磁気記録媒体には、情報
信号の記録面に対して平坦性や平滑性に優れ、かつ、情
報信号を記録する際に微細な付着物が存在しないことが
求められる。
【0004】情報信号を磁気記録媒体にプリフォーマッ
ト記録とする方法として、マスター情報担体に記録され
ている情報信号を、磁気記録媒体に磁気転写により面状
に一括する磁気転写方法がある。このような磁気転写で
は、マスター情報担体と磁気記録媒体とが密着状態で行
われる。この磁気転写後は、互いに密着状態にあるマス
ター情報担体と磁気記録媒体とを分離させることが必要
である。
【0005】このような磁気転写においては、マスター
情報担体と磁気記録媒体が、高記録密度化により平滑か
つ平坦な密着面を有していると、マスター情報担体と磁
気記録媒体とが互いにより強く張り付いた状態となって
いるから、磁気転写後にマスター情報担体と磁気記録媒
体とを分離させることが容易でない。
【0006】したがって、本発明の主目的は、磁気転写
のため密着状態にあるマスター情報担体と磁気記録媒体
とを、磁気転写後に容易かつ確実に分離させることので
きる磁気転写方法およびこれに用いる磁気転写装置を提
供することである。
【0007】本発明の他の目的は、磁気転写後にマスタ
ー情報担体と磁気記録媒体とを容易に分離可能として、
マスター情報担体から情報信号が磁気転写される磁気記
録媒体を短時間に生産性良く、かつ、安定して製造でき
る磁気転写方法およびこれに用いる磁気転写装置を提供
することである。
【0008】本発明のさらなる他の目的、特徴、利点
は、後述から明らかであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、マスター情報担体を磁気記録媒体に密着状
態に重ね合わせる第1ステップと、前記密着状態におい
て前記マスター情報担体における情報信号に対応したパ
ターンを前記磁気記録媒体に磁気転写する第2ステップ
と、前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体とを互い
に押圧する向きの押圧力を印加する一方、前記マスター
情報担体と前記磁気記録媒体との両密着面間にガスを圧
送する第3ステップと、前記押圧力を解除し、前記ガス
の圧送を継続する第4ステップとを含む。
【0010】本発明は、好ましくは、前記第1ステップ
において、前記マスター情報担体を前記磁気記録媒体に
対向させ、前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体と
の対向面間にガスを第1圧送圧力で圧送した後、その圧
送を停止して前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体
とを密着させる。
【0011】本発明は、さらに好ましくは、前記第1圧
送圧力が、0.1〜1kg/mm2である。
【0012】本発明は、さらに好ましくは、前記第1ス
テップにおいて、前記マスター情報担体を吸引パッドに
吸引保持し、この保持状態で前記マスター情報担体を前
記磁気記録媒体に対向接近させ、前記マスター情報担体
と前記磁気記録媒体との対向面間に前記磁気記録媒体の
中心孔を介してガスを第1圧送圧力で圧送した後、その
圧送を停止するとともに前記吸引パッドの吸引圧力と同
じ吸引圧力で前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体
との対向面間からガスを吸引して前記マスター情報担体
と前記磁気記録媒体とを密着させる。
【0013】本発明は、さらに好ましくは、前記第3ス
テップで、前記磁気記録媒体の中心孔の面積をS、前記
マスター情報担体に対する押圧力をF、前記密着解除用
のガスの圧力をP4として、F≧P4×Sの関係に設定す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面に示す
実施の形態に基づいて説明する。
【0015】最初に、図1を参照して、本発明の実施形
態に従う磁気転写装置を説明する。磁気記録媒体1は、
中央領域に内外に貫通する中心孔1aを有するものであ
って、ドーナツ円盤状のアルミニウム基板の表面にCo
等からなる強磁性薄膜がスパッタリング法などの成膜技
術によって成膜されて構成されている。磁気記録媒体1
において強磁性薄膜が成膜されている表面は、マスター
情報担体2から情報信号が磁気転写される被磁気転写面
となる。
【0016】マスター情報担体2は、磁気記録媒体1よ
り大径形状を有し、磁気記録媒体1の被磁気転写面に接
触するように重ね合わされて配置される。マスター情報
担体2が磁気記録媒体1より大径とするのは、マスター
情報担体2の外周縁が、その製造過程で、チャッキング
されたりして汚染されているような場合、マスター情報
担体2と磁気記録媒体1とを重ね合わせて密着させたと
き、マスター情報担体2の外周縁が磁気記録媒体1の被
磁気転写面に影響させないようにするためである。
【0017】マスター情報担体2は、磁気記録媒体1の
被磁気転写面に接触する表面に、磁気記録媒体1に対し
て磁気転写すべき情報信号に対応した微細な配列パター
ン形状の強磁性薄膜からなる信号領域が設けられてい
る。マスター情報担体2において強磁性薄膜が成膜され
ている表面は、磁気記録媒体1の情報信号被転写面に情
報信号を磁気転写するための磁気転写面となる。
【0018】スピンドル3は、磁気記録媒体1を保持す
る保持機構として、その先端部に磁気記録媒体1を位置
決め保持するチャック部3aを備える。スピンドル3
は、磁気記録媒体1の中心孔1aに連通した圧送吸引孔
3bを有しており、その圧送吸引孔3bは、ガス管やダ
クトを介して給排気装置などのガス圧送吸引機構に接続
されている。
【0019】そして、このガス圧送吸引機構によりガス
が吸引されると、磁気記録媒体1とマスター情報担体2
との対向面間が負圧状態となる。
【0020】この結果、マスター情報担体2が磁気記録
媒体1の方向に吸引され、マスター情報担体2に磁気記
録媒体1が位置決めされた状態で重ね合わされる。この
とき、磁気記録媒体1とマスター情報担体2との間には
若干の隙間があり、その隙間を通して外部からガスが吸
引される。ガスの種類としては空気、窒素ガス、その他
がある。
【0021】吸引パッド4は、マスター情報担体を保持
する保持機構として、マスター情報担体2においてその
磁気転写面に対し反対側となる面つまり背面側のほぼ中
央部を吸引することにより、マスター情報担体2を吸引
保持する。そのため、吸引パッド4は、マスター情報担
体2を吸引するための吸引孔4aを有し、また、マスタ
ー情報担体2に当接する先端部にはその吸引孔4aに連
通する凹部4bが設けられている。吸引パッド4の凹部
4bの内径は、磁気記録媒体1の中心孔1aの径とほぼ
同じである。
【0022】この吸引パッド4の吸引孔4aには、ガス
管やダクトを介してガス圧送吸引機構が装着されてい
る。このガス圧送吸引機構を始動させることにより、マ
スター情報担体2は吸引パッド4に吸引される。
【0023】すなわち、マスター情報担体2は、吸引パ
ッド4で吸引されて吸着される。そのときの吸引圧力P
1は、吸引パッド4内が外部圧よりも低くなるように設
定される。マスター情報担体2の磁気転写面は、この吸
引圧力P1により、外周部から中央部に向って内方向
に、すなわち吸引パッド4側に凹んだ状態となる。
【0024】例えば、マスター情報担体2として、約
0.5mm厚のシリコンウエハを使用した場合、0.3
〜1kg/cm2の範囲の圧力で吸引パッド4により吸
引すれば、マスター情報担体2を吸引パッド4で吸引し
たとき、ほぼ中央部が吸引パッド4側に凹んだ状態で保
持される。
【0025】このようにマスター情報担体2の磁気転写
面を凹ませるのは、マスター情報担体2と磁気記録媒体
1との対向面に密閉ないしはほぼ密閉の空間を形成し、
その対向面間に対するガスの圧送および吸引を行いやす
くなるからである。
【0026】着磁用ヘッド5は、マスター情報担体2か
ら磁気記録媒体1に情報信号を磁気転写するためのもの
である。着磁用ヘッド5が発生する磁界により、マスタ
ー情報担体2に形成された情報信号に対応した磁化パタ
ーンで磁気記録媒体1に情報信号が磁気転写される。
【0027】着磁用ヘッド5の磁気ギャップ形状は、マ
スター情報担体2に対向する面において、記録再生用磁
気ヘッドのトラッキング走査軌道と同じ円弧になってい
る。着磁用ヘッド5におけるマスター情報担体2に対向
する面は扇形状であり、その一辺が、記録再生用磁気ヘ
ッドのトラッキング走査軌道と同じ円弧になっている。
したがって、着磁用ヘッド5の磁気ギャップに発生する
磁界の方向は、トラッキング走査軌道と常に垂直とな
る。これによって、マスター情報担体2の強磁性薄膜
は、全てのトラックにおいて、記録再生用磁気ヘッドの
トラッキング走査方向と垂直な方向、すなわち、記録再
生用磁気ヘッドの磁気ギャップ長方向と同じ方向に磁化
される。
【0028】図2を参照して、マスター情報担体2の一
例を説明すると、マスター情報担体2の磁気転写面に
は、ほぼ放射状に情報信号領域2aが形成されている。
周方向で離れて隣り合う情報信号領域2a,2a間は放
射状の溝2bになっている。
【0029】図2の点線で囲んだ部分Aの拡大図である
図3を参照して、情報信号領域2aには、磁気記録媒体
としての磁気記録媒体1に記録されるべきディジタル情
報信号、例えばプリフォーマット記録に対応する位置
に、上記情報信号に対応したパターン形状で強磁性薄膜
からなる磁性部によるマスター情報パターンが形成され
ている。
【0030】図3においてハッチングされている部分
は、強磁性薄膜によって構成されたマスター情報パター
ンである。このマスター情報パターンは、クロック信
号、トラッキング用サーボ信号、アドレス情報信号等の
各々の領域をトラック長さ方向に順次配列したものであ
る。このマスター情報パターンは一例であり、磁気記録
媒体に記録されるディジタル情報信号に応じて、マスタ
ー情報パターンの構成や配置等を適宜決定することとな
る。
【0031】例えば、ハードディスクドライブのよう
に、磁気記録媒体の強磁性薄膜に、まずリファレンス信
号を記録し、そのリファレンス信号に基づきトラッキン
グ用サーボ信号などのプリフォーマット記録を行う場
合、本発明によるマスター情報担体を用いて磁気記録媒
体の強磁性薄膜に、あらかじめプリフォーマット記録に
用いるリファレンス信号のみを磁気転写する。次いで、
その磁気記録媒体をドライブの筐体内に組み込み、トラ
ッキング用サーボ信号などのプリフォーマット記録は、
磁気記録媒体ドライブの磁気ヘッドを使用して行うよう
にしてもよい。
【0032】図2、図3に示した領域の一部断面を示す
図4を参照して、マスター情報担体2は、シリコンウエ
ハ基板などの非磁性材料からなる円盤状の基体10の一
主面、すなわち磁気記録媒体1の表面が接触する側の表
面に、情報信号に対応する複数の微細な配列パターン形
状で凹部10aを形成し、その基体10の凹部10aに
磁性部である強磁性薄膜11を埋め込む形態で形成する
ことにより構成されている。10bは強磁性薄膜11の
表面を示す。
【0033】ここで、強磁性薄膜11としては、硬質磁
性材料、半硬質磁性材料、軟質磁性材料を問わず、多く
の種類の磁性材料を用いることができ、磁気記録媒体に
ディジタル情報信号を磁気転写できるものであればよ
い。例えば、Fe,Co,Fe−Co合金などを用いる
ことができる。なお、マスター情報が記録される磁気記
録媒体の種類によらずに十分な磁気転写用記録磁界を発
生させるためには、磁性材料の飽和磁束密度が大きいほ
どよい。特に、2000エルステッドを超える高保磁力
の磁気ディスクや磁性層の厚みの大きいフレキシブルデ
ィスクに対しては、飽和磁束密度が0.8テスラ以下に
なると十分な記録を行うことができない場合があるの
で、一般的には、0.8テスラ以上、好ましくは1.0
テスラ以上の飽和磁束密度を有する磁性材料が用いられ
る。
【0034】また、強磁性薄膜11の厚さは、ビット長
や磁気記録媒体の飽和磁化や磁性層の膜厚によるが、例
えばビット長約1μm、磁気記録媒体の飽和磁化約50
0emu/cc、磁気記録媒体の磁性層の厚さが約20
nmの場合では、50nm〜500nm程度あればよ
い。
【0035】次に、マスター情報担体2の製造方法を説
明する。
【0036】すなわち、シリコンウエハ基板の表面に、
レジスト膜を成膜する。次いで、フォトリソグラフィ法
のようなレーザビームまたは電子ビームを用いたリソグ
ラフィ技術によってレジスト膜を露光、現像してパター
ニングする。次いで、ドライエッチング等によってエッ
チングして、情報信号に対応した微細な凹凸形状を形成
する。次いで、Co等からなる強磁性薄膜をスパッタリ
ング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、CVD
法、めっき法等により成膜する。次いで、いわゆるリフ
トオフ法によってレジスト膜を除去する。これによっ
て、凹部に強磁性薄膜が埋め込まれた形態でかつ情報信
号に対応した磁性部を備えたマスター情報担体が得られ
る。
【0037】なお、マスター情報担体の表面に凹凸形状
を形成する方法は上述の方法に限定されるものではな
く、例えば、レーザ、電子ビームまたはイオンビームを
用いて微細な凹凸形状を直接形成したり、機械加工によ
って微細な凹凸形状を直接形成してもよい。
【0038】次に、本発明の磁気転写方法の概要を説明
する。
【0039】本発明は、マスター情報担体2と磁気記録
媒体1との密着状態での磁気転写後に、その密着状態を
解除するため、マスター情報担体2と磁気記録媒体1と
の密着面にガスを圧送することで、そのガス圧力で、密
着状態にあるマスター情報担体2と磁気記録媒体1とを
その内側から強制的に引き離すものである。
【0040】このとき、マスター情報担体2と磁気記録
媒体1とは強く密着しているから、ガスを前記密着面間
に圧送するのみでは、その密着解除が良好に行うことが
できない。マスター情報担体2は、吸引パッド4に保持
され、磁気記録媒体1はスピンドル3に保持された状態
で、互いに密着されているから、前記密着面間にガスを
圧送するのみでは、マスター情報担体2に対する保持力
と磁気記録媒体1に対する保持力が弱い方が、ガス圧力
で先に解除されてしまう。そこで、マスター情報担体2
と磁気記録媒体1とを、押圧力でもって、互いに押圧さ
せておいて、密着解除用のガスを圧送する。つまり、引
き離したい両者を、逆に押圧力で互いに押圧する。
【0041】ただし、この押圧の場合、マスター情報担
体2と磁気記録媒体1とを全面的に同様に押圧するので
はなく、ガスを密着面に流入させる箇所を除いて押圧す
る。このことで、マスター情報担体2と磁気記録媒体1
は、共に、吸引パッド4とスピンドル3から離脱せず
に、ガスを密着面間に圧送でき、これによって、両者を
分離できる。
【0042】ガスの流入箇所は密着面に連なる部位であ
れば、原則的に、どこでもよいが、好ましくは、中心部
分がよい。ハードディスクをはじめとして通常のディス
ク状の磁気記録媒体の場合、そのチャッキングのための
中心孔を流入箇所とするのがよい。
【0043】押圧力をかける方向は、通常は、マスター
情報担体2の保持機構である吸引パッド4において、磁
気記録媒体1に向かう押圧力をかけるのが好ましいが、
それとは逆に磁気記録媒体1の保持機構であるスピンド
ル3においてマスター情報担体1に向かう押圧力をかけ
てもよく、あるいは相互に押圧力をかけても構わない。
【0044】このようにしてマスター情報担体2と磁気
記録媒体1との密着状態が解除されと、次には、押圧力
を解除してマスター情報担体2と磁気記録媒体1とを互
いに引き離して分離する。
【0045】次に、本発明の磁気転写方法を詳細に説明
する。
【0046】まず、図5に示すように、マスター情報担
体2を吸引パッド4の先端の凹部4bにより吸引圧力P
1で吸引する。このとき、マスター情報担体2は、その
ほぼ中央部が吸引パッド4側に凹んだ状態で保持され
る。
【0047】次いで、吸引パッド4に吸着されたマスタ
ー情報担体2を、スピンドル3に装着された磁気記録媒
体1に近接させる。
【0048】ここで、磁気記録媒体1として、例えば内
径(Dm)25mm、外径95mmのディスクを用いた
場合、マスター情報担体2の外径は100mm程度が適
当である。また、吸引パッド4の先端部の内径、すなわ
ち凹部4bの内径(Dp)は、磁気記録媒体1の中心孔
1aの径とほぼ同じ径とすることが好ましい。さらに、
本発明は様々なサイズのディスクに使用することが可能
であるが、本発明の方法に用いるマスター情報担体2の
外径は磁気記録媒体1の外径よりもやや大きい外径とす
ることが好ましい。
【0049】次いで、図6に示すように、磁気記録媒体
1とマスター情報担体2とを近接させて対向させるとと
もに、スピンドル3の圧送吸引孔3bを通して磁気記録
媒体1とマスター情報担体2との対向面間にガスを圧送
する。これにより、磁気記録媒体1とマスター情報担体
2の両対向面に付着している微細なゴミなどが取り除か
れ、両対向面が清浄化される。このとき、圧送するガス
の圧力P2は0.3〜1kg/cm2の範囲が適当であ
る。
【0050】この工程により磁気記録媒体1とマスター
情報担体2の両対向面から微細なゴミなどが除去される
が、1μm以下の超微細なゴミなどはこの処理によって
も除去されない場合がある。このような超微細なゴミの
うち、磁気記録媒体1に付着したものは、後の工程にお
いてマスター情報担体2と磁気記録媒体1の両対向面
(一方は磁気転写面、他方は被磁気転写面)を密着させた
後、マスター情報担体2と磁気記録媒体1とを分離する
ことにより、磁気記録媒体1から完全に除去される。
【0051】このようにして、微細なゴミを除去した後
は、図7に示すようにスピンドル3の圧送吸引孔3bを
通してのガスの圧送を停止し、マスター情報担体2と磁
気記録媒体1とを密着させる。
【0052】その後、図8に示すように、マスター情報
担体2の中央部の凹みが平坦となる吸引圧力P3でスピ
ンドル3を通して吸引する。このとき、スピンドル3の
吸引圧力P3を吸引パッド4の吸引圧力P1と同じ圧力に
することにより、マスター情報担体2の凹みがなくな
り、平坦なディスク状となり、磁気記録媒体1とマスタ
ー情報担体2は、互いに良好に密着する。
【0053】その後、前記密着状態で、着磁用ヘッド5
により転写磁界を印加してマスター情報担体2に形成さ
れた情報信号の配列パターンを、情報信号の磁化パター
ンとして磁気記録媒体1に磁気転写する。
【0054】磁気転写が完了した段階で、同じく図8に
示すように、吸引パッド4に押圧力Fを印加する。押圧
力Fは、マスター情報担体2や磁気記録媒体1に垂直で
マスター情報担体2を磁気記録媒体1に押し付ける方向
に印加される。
【0055】この状態で、次にスピンドル3の吸引(吸
引圧力P3)を停止して、図9に示すように、スピンドル
3を通して圧送圧力P4のガスをマスター情報担体2と
磁気記録媒体1の密着面間に向けて圧送する。この瞬間
に、その圧送圧力P4によってマスター情報担体2がス
ピンドル3から離れる方向に受ける力をFm(図示せ
ず)とすると、 Fm=P4×S である。ここで、Sは磁気記録媒体1の中心孔1aの面
積である。
【0056】もし、押圧力F=0ならば、すなわちマス
ター情報担体2に対して押圧力Fを印加しないのであれ
ば、マスター情報担体2は、密着している磁気記録媒体
1を張り付けたまま圧送圧力P4による力Fmによって
記録媒体保持体であるスピンドル3から離れてしまう。
その結果、マスター情報担体2と磁気記録媒体1との間
にガスが圧送できず、マスター情報担体2と磁気記録媒
体1とを離間することが困難になる。
【0057】本発明によれば、 F≧Fm=P4×S の関係で設定することにより、マスター情報担体2がス
ピンドル3から浮き上がらないので、図2に示した溝2
bを通ってマスター情報担体2と磁気記録媒体1との間
にガスが圧送される。その結果、マスター情報担体2の
磁気転写面と磁気記録媒体1の被磁気転写面との間にガ
スが入り込み、密着が解除される。
【0058】次に、図10に示すように、吸引パッド4
の押圧力Fを取り除くと、マスター情報担体2と吸引パ
ッド4は空気圧P4により磁気記録媒体1から浮上す
る。浮上量は数μmから数十μmである。
【0059】次に、図11に示すように、マスター情報
担体2を磁気記録媒体1から完全に引き離すために、吸
引パッド4を引き離し速度V1で磁気記録媒体1から遠
ざける。このとき、マスター情報担体2と磁気記録媒体
1との間の空間増加率をQmとすると、 Qm=(π×Do2×V1)/4 である。ここで、Doは磁気記録媒体1の外径である。
一方、圧力P4で圧送されるガスがマスター情報担体2
と磁気記録媒体1のとの間の空間に充填される量は単位
時間あたり、 Q=π×Di4×P4/(128×μ×L) である(ハーゲン・ポアズイユの法則)。ここで、Di
はスピンドル3に供給されるガスの通路(圧送吸引孔3
bに連なる流路:図示せず)における直径であり、Lは
ガス通路の長さ、μはガス(ガス)の粘性係数である。
【0060】もし、QmがQより大きいならば、空間の
増大にガスの充填が追いつかず、マスター情報担体2と
磁気記録媒体1との間が負圧になる。こうなると、磁気
記録媒体1はマスター情報担体2に張り付いたままとな
ってしまって、マスター情報担体2とともにスピンドル
3から離れてしまう。
【0061】本発明によれば、吸引パッド4の引き離し
速度V1を V1≦(P4×Di4)/(32×μ×Do2×L) とすることにより、 Qm≦Q となり、空間の増大に対して十分なガスの充填が行われ
るため、マスター情報担体2と磁気記録媒体1との間の
空間が負圧になることが無く、確実に両者を引き離すこ
とができる。
【0062】さらに、本発明によれば、図12に示すよ
うに、マスター情報担体2と磁気記録媒体1との距離D
が100μm以上になった時点で、吸引パッド4の引き
離し速度をV2に変更する。ここでV2は V2≧(P4×Di4)/(32×μ×Do2×L) となる十分大きな速度とする。マスター情報担体2と磁
気記録媒体1との距離Dが100μm以上であれば、ス
ピンドル3からのガスの供給に加えて磁気記録媒体1の
周囲の空間からも十分な外気が供給されるので、V2
上述した制限を受けない十分大きな速度とすることがで
き、転写記録動作の高速化が図られる。
【0063】以下、具体例を説明する。
【0064】情報信号を有するディスク状マスター情報
担体2として、外径100mm、厚み0.525mmの
シリコンウエハを用い、また磁気記録媒体1として、外
径95mm、内径25mm、厚み0.8mmの磁気記録
媒体(3.5インチ磁気記録媒体)を用いて、マスター
情報担体から磁気記録媒体への情報の転写記録を行っ
た。
【0065】このとき、図5において、吸引パッド4の
凹部4bの内径Dpもスレーブディスクの内径と同じく
25mmとし、吸引圧力P1は40kPaに設定した。
図6において、スピンドル3へ送るガスの圧力P2は1
0kPaに設定した。また、図1におけるP3はP1と同
じ吸引圧力に設定し、図9におけるスピンドル3へ送る
ガスの圧力P4は5kPaに設定した。
【0066】また図9において、圧力P4によってマス
ター情報担体2がスピンドル3から離れる方向に受ける
力Fmは、 Fm=P4×S=5000×π×(0.025)2/4≒
2.45N であるので(N:ニュートン)、吸引パッド4の押圧力
Fは、一例として、 F=2.9N ≧Fm とした。
【0067】また図11において、スピンドル3の圧送
吸引孔3bにガスを圧送する管路(図示せず)の直径D
iは4mmとし、管路の長さは1.5mとした。そし
て、吸引パッドの移動速度V1は V1≦(P4×Di4)/(32×μ×Do2×L) とするので、実際の値を代入すると、 V1≦{5000×(0.004)4}/{32×1.8
1×10-5×(0.095)2×1.5}≒0.163
m/s となり、V1は0.1 m/s とした。
【0068】また、図12において V2は0.3 m
/sとした。
【0069】このような方法で磁気記録媒体に磁気転写
を行った結果、転写後に磁気記録媒体1とマスター情報
担体2とを確実かつ高速に分離することができた。
【0070】なお、着磁用ヘッド5により転写磁界を印
加してマスター情報担体2の情報を磁気記録媒体1に磁
気転写する原理について説明する。
【0071】最初に、図13に示すように、着磁用ヘッ
ド5を磁気記録媒体1に近づけた状態で、磁気記録媒体
1の中心軸を回転軸として磁気記録媒体1と平行に着磁
用ヘッド5を回転させることにより、図14において矢
印で示すように磁気記録媒体1を予め一方向に磁化する
(初期磁化)。
【0072】次に、磁気記録媒体1にマスター情報担体
2を位置決めし、マスター情報担体2の強磁性薄膜11
(図17参照)が形成されている面と磁気記録媒体1と
が均一に密着するように重ね合わせる。その後、図15
に示すように、着磁用ヘッド5による磁界の方向を初期
磁化とは逆方向にする。また、スピンドル3に保持され
ている磁気記録媒体1の中心を回転中心として、マスタ
ー情報担体2と平行に着磁用ヘッド5を回転させる。こ
れにより、マスター情報担体2に直流励磁磁界を印加す
る。
【0073】これにより、マスター情報担体2の強磁性
薄膜11が磁化され、そしてマスター情報担体2に重ね
合わせた磁気記録媒体1の所定の領域1bに、図16に
示すように強磁性薄膜11による磁性部のパターン形状
に対応した情報信号が記録される。なお、図16に示す
矢印は、このとき、磁気記録媒体1に転写記録される磁
化パターンの磁界の方向を示している。
【0074】図17はその磁化処理時の様子を示す。図
17に示すように、マスター情報担体2を磁気記録媒体
である磁気記録媒体1に密着させた状態で、マスター情
報担体2に外部から磁界を印加して強磁性薄膜11を磁
化することによって、磁気記録媒体1の強磁性薄膜から
なる磁気記録層1cに情報信号を磁気転写することがで
きる。すなわち、非磁性の基体10に所定の配列パター
ン形状で強磁性薄膜11を形成して構成したマスター情
報担体2を用いることにより、ディジタル情報信号を磁
気記録媒体である磁気記録媒体1に磁気的に磁気転写す
ることができる。
【0075】なお、マスター情報担体2のパターンを磁
気記録媒体1に転写記録する際の方法として、上述のよ
うにマスター情報担体2を磁気記録媒体1に接触させた
状態で外部磁界を印加する方法以外に、マスター情報担
体2の強磁性薄膜11をあらかじめ磁化させておき、そ
の状態でマスター情報担体2を磁気記録媒体1に密着す
るように接触させる方法であってもディジタル情報信号
を磁気転写することができる。
【0076】上述磁気転写装置を、コントローラを含め
て、図18および図19を参照して説明する。
【0077】この磁気転写装置は、上述したスピンドル
3、吸引パッド4および着磁用ヘッド5に加えてガス圧
送吸引機構20、荷重機構21、移動機構22およびコ
ントローラ23を有する。
【0078】スピンドル3は、磁気記録媒体1を保持す
る保持機構、吸引パッド4は、マスター情報担体2を保
持する保持機構と称することができる。また、スピンド
ル3、吸引パッド4、および移動機構22を含めて保持
密着機構と称することができる。
【0079】ガス圧送吸引機構20は、例えば電磁ポン
プで構成され、スピンドル3の圧送吸引孔3bおよび吸
引パッド4の吸引孔4aそれぞれとガス管やダクトで接
続され、コントローラ23からの制御信号に応答してそ
れらに対してガスを圧送および吸引する。
【0080】荷重機構21は、吸引パッド4を介してマ
スター情報担体2に対して押圧力Fを印加する。
【0081】移動機構22は、マスター情報担体2を磁
気記録媒体1に対して接近および引き離すなどの移動を
行う。この場合の引き離しを速度V1,V2に切り換えて
行うことができる。
【0082】コントローラ23は、上述した磁気転写の
ため、着磁用ヘッド5、ガス圧送吸引機構20、荷重機
構21、移動機構22に対して図19のフローチャート
に従う制御を行う。
【0083】(ステップn1)まず、ガス圧送吸引機構2
0を駆動制御して吸引パッド4の吸引孔4aを介して吸
引圧力P1でガスを吸引する。この吸引圧力P1は、以下
のステップすべてにおいて印加する。
【0084】(ステップn2)次いで、移動機構22を駆
動制御してマスター情報担体2を磁気記録媒体1に近接
対向させる。
【0085】(ステップn3)続いて、ガス圧送吸引機構
20を駆動制御してスピンドル3の圧送吸引孔3bを通
してガスを圧送圧力P2で圧送する。
【0086】(ステップn4)次いで、ガス圧送吸引機構
20を駆動制御してスピンドル3の圧送吸引孔3bを通
してのガスの圧送を停止(圧送圧力P2=0)してマスタ
ー情報担体2と磁気記録媒体1とを密着させる。
【0087】(ステップn5)次いで、ガス圧送吸引機構
20を駆動制御してスピンドル3の圧送吸引孔3bから
吸引圧力P3でガスを吸引する。このときの吸引圧力P3
を吸引パッド4の吸引圧力P1と同じ圧力にする。磁気
記録媒体1とマスター情報担体2とを良好な密着状態に
する。
【0088】(ステップn6)次いで、前記ステップn5
における圧力状態で、磁気記録媒体1とマスター情報担
体2とが密着した状態で、着磁用ヘッド5を駆動制御し
て転写磁界を印加してマスター情報担体2に形成された
情報信号の配列パターンを、情報信号の磁化パターンと
して磁気記録媒体1に転写記録する。
【0089】(ステップn7)次いで、転写記録が完了し
た段階で、荷重機構21を駆動制御して吸引パッド4に
押圧力Fを印加する。
【0090】(ステップn8)この状態で、ガス圧送吸引
機構20を駆動制御してスピンドル3におけるガスの吸
引を停止(吸引圧力P3=0)するとともに、ガス圧送吸
引機構20を駆動制御してスピンドル3を通して圧送圧
力P4のガスを圧送する。
【0091】(ステップn9)次いで、荷重機構21を駆
動制御して吸引パッド4に対する押圧力Fを取り除くこ
とによりマスター情報担体2をスピンドル3の吸引孔3
bからの圧送圧力P 4により磁気記録媒体1から浮上さ
せる。
【0092】(ステップn10)次いで、移動機構22を
駆動制御してマスター情報担体2を磁気記録媒体1から
完全に引き離すために、吸引パッド4を引き離し速度V
1で磁気記録媒体1から遠ざける。
【0093】(ステップn11)次いで、マスター情報担
体2と磁気記録媒体1との距離Dが100μm以上にな
った時点で、移動機構22を駆動制御して吸引パッド4
の引き離し速度をV2に変更する。
【0094】以上のコントローラ23による制御によ
り、磁気転写のため密着状態にあるマスター情報担体2
と磁気記録媒体1とを、磁気転写後に容易かつ確実に分
離させることができる。このコントローラ23は、マイ
クロコンピュータを内蔵させ、このマイクロコンピュー
タにおける図19のフローチャートを実行するソフトウ
エア処理により前記磁気転写の制御を行うことができ
る。
【0095】マイクロコンピュータで構成されるコント
ローラ23は、前記ソフトウエアを実行するためのプロ
グラムメモリに、また、P1〜P4、F≧Fm=P4×
S、Qm=(π×Do2×V1)/4、Q=π×Di4×P4
/(128×μ×L)、 Qm≦Q、V2≧(P4×Di
4)/(32×μ×Do2×L)、などの演算式およびこ
の演算式に基づく演算に必要な数値データをデータメモ
リに記憶していて、CPUにおいて、それらの数値や演
算式をもとに、前記各ステップを実行するようになって
いる。
【0096】なお、これらガス圧送吸引機構20、荷重
機構21、移動機構22およびコントローラ23をユニ
ット構成にしてもよい。また、ガス圧力や荷重や移動距
離の検知にセンサを設け、このセンサ出力をコントロー
ラ23に帰還させ、コントローラ23においては、セン
サ出力から各ステップの実行を図るようにしてもよい。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マスター情報担体を磁気記録媒体に密着状態に重ね合わ
せる第1ステップと、前記密着状態において前記マスタ
ー情報担体における情報信号に対応したパターンを前記
磁気記録媒体に磁気転写する第2ステップと、前記マス
ター情報担体と前記磁気記録媒体とを互いに押圧する向
きの押圧力を印加する一方、前記マスター情報担体と前
記磁気記録媒体との両密着面間にガスを圧送する第3ス
テップと、前記押圧力を解除し、前記ガスの圧送を継続
する第4ステップとを含む磁気転写方法としたから、磁
気転写のため密着状態にあるマスター情報担体と磁気記
録媒体とを、磁気転写後に容易かつ確実に分離させるこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に従う磁気転写装置の要部を
示す断面図
【図2】図1のマスター情報担体の部分平面図
【図3】図1の磁気記録媒体に磁気転写される情報信号
の配列パターンを示す図
【図4】図1のマスター情報担体の拡大部分断面図
【図5】図1の磁気転写装置の磁気転写工程における断
面図
【図6】図1の磁気転写装置の他の磁気転写工程におけ
る断面図
【図7】図1の磁気転写装置のさらに他の磁気転写工程
における断面図
【図8】図1の磁気転写装置のさらに他の磁気転写工程
における断面図
【図9】図1の磁気転写装置のさらに他の磁気転写工程
における断面図
【図10】図1の磁気転写装置のさらに他の磁気転写工
程における断面図
【図11】図1の磁気転写装置のさらに他の磁気転写工
程における断面図
【図12】図1の磁気転写装置のさらに他の磁気転写工
程における断面図
【図13】図1の磁気転写装置の磁気転写工程における
磁気記録媒体に磁界を印加している状況を示す一部破断
の斜視図
【図14】図13に示す工程により一方向に着磁された
磁気記録媒体の状況を模式的に示す斜視図
【図15】図1の磁気転写装置により磁気記録媒体に情
報信号を転写記録している状況を示す一部破断の斜視図
【図16】図15に示す工程により情報信号が記録され
た磁気記録媒体の状況を模式的に示す斜視図
【図17】図15に示す工程により磁気記録媒体に情報
信号を転写記録した場合の磁化パターンの様子を説明す
るための断面図
【図18】本発明の他の実施形態に従う磁気転写装置の
構成図
【図19】図18のコントローラの動作フローチャート
【符号の説明】
1 磁気記録媒体 1a 中心孔 2 マスター情報担体 3 スピンドル 3a チャック部 3b 圧送吸引孔 4 吸引パッド 4a 吸引孔

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスター情報担体を磁気記録媒体に密着状
    態に重ね合わせる第1ステップと、 前記第1ステップにおける前記密着状態において前記マ
    スター情報担体における情報信号に対応したパターンを
    前記磁気記録媒体に磁気転写する第2ステップと、 前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体とを互いに押
    圧する向きの押圧力を印加する一方、前記マスター情報
    担体と前記磁気記録媒体との両密着面間にガスを圧送す
    る第3ステップと、 前記第3ステップにおける前記押圧力を解除し、前記ガ
    スの圧送を継続する第4ステップと、 を含む磁気転写方法。
  2. 【請求項2】前記第1ステップにおいて、前記マスター
    情報担体を前記磁気記録媒体に対向させ、前記マスター
    情報担体と前記磁気記録媒体との対向面間にガスを第1
    圧送圧力で圧送した後、その圧送を停止して前記マスタ
    ー情報担体と前記磁気記録媒体とを密着させる、請求項
    1に記載の磁気転写方法。
  3. 【請求項3】前記第1ステップにおいて、前記第1圧送
    圧力が、0.1〜1kg/mm2である請求項2に記載
    の磁気転写方法。
  4. 【請求項4】前記第1ステップにおいて、前記マスター
    情報担体を吸引パッドに吸引保持し、この保持状態で前
    記マスター情報担体を前記磁気記録媒体に対向接近さ
    せ、前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体との対向
    面間に前記磁気記録媒体の中心孔を介してガスを第1圧
    送圧力で圧送した後、その圧送を停止するとともに前記
    吸引パッドの吸引圧力と同じ吸引圧力で前記マスター情
    報担体と前記磁気記録媒体との対向面間からガスを吸引
    して前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体とを密着
    させる請求項1ないし3いずれかに記載の磁気転写方
    法。
  5. 【請求項5】前記第3ステップにおいて、前記押圧力
    を、前記磁気記録媒体の中心孔の面積をS、前記マスタ
    ー情報担体に対する押圧力をF、前記密着解除用のガス
    の圧力をP4として、F≧P4×Sの関係に設定する請求
    項1ないし4いずれかに記載の磁気転写方法。
  6. 【請求項6】前記第4ステップの後、前記マスター情報
    担体を前記磁気記録媒体から所定の引き離し速度で引き
    離す第5ステップを有し、前記第5ステップにおいて
    は、前記速度をV1、前記磁気記録媒体の外径をDo、
    前記ガスの通路の直径をDi、前記通路の長さをL、ガ
    スの粘性係数をμとして、 V1≦(P4×Di4)/(32×μ×Do2×L) の関係に設定する請求項1ないし5いずれかに記載の磁
    気転写方法。
  7. 【請求項7】前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体
    との引き離しにおいて、前記速度V1に対して、前記マ
    スター情報担体と前記磁気記録媒体との離間寸法が所定
    値を超えたときに増速して引き離し速度V2となし、そ
    の増速した引き離し速度V2を、 V2≧(P4×Di4)/(32×μ×Do2×L) の関係に設定する請求項6に記載の磁気転写方法。
  8. 【請求項8】前記マスター情報担体が、円盤状であり、
    また、前記磁気記録媒体が、円盤状の磁気ディスクであ
    り、前記マスター情報担体は、前記磁気記録媒体より大
    径形状とされている請求項1ないし7いずれかに記載の
    磁気転写方法。
  9. 【請求項9】磁気記録媒体にマスター情報担体を対向さ
    せた状態で前記磁気記録媒体の中心孔を介して該磁気記
    録媒体と前記マスター情報担体との対向面間にガスを第
    1圧送圧力で圧送する第1ステップと、 前記第1ステップにおけるガスの圧送を停止して前記マ
    スター情報担体と前記磁気記録媒体とを密着させる第2
    ステップと、 前記第2ステップにおける前記密着状態において前記マ
    スター情報担体における情報信号に対応したパターンを
    前記磁気記録媒体に磁気転写する第3ステップと、 前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体とを互いに押
    圧する向きの押圧力を印加する一方、前記マスター情報
    担体と前記磁気記録媒体との両密着面間に該磁気記録媒
    体の中心孔を介してガスを第2圧送圧力で圧送する第4
    ステップと、 前記第4ステップにおける前記押圧力を解除し、前記第
    4ステップにおけるガスの圧送を継続する第5ステップ
    と、 を含む磁気転写方法。
  10. 【請求項10】前記第1ステップにおいて、前記マスタ
    ー情報担体の背面側を吸引パッドによる第1吸引圧力で
    吸引して前記マスター情報担体を前記吸引パッドに保持
    し、この吸引保持状態で前記マスター情報担体を前記磁
    気記録媒体に対向接近させ、この対向状態で前記磁気記
    録媒体の中心孔を介して前記マスター情報担体と前記該
    磁気記録媒体との対向面間にガスを圧送する請求項9に
    記載の磁気転写方法。
  11. 【請求項11】前記第2ステップにおいて、前記磁気記
    録媒体の中心孔に対する前記ガスの圧送を停止させると
    ともに、前記磁気記録媒体の中心孔を介して前記マスタ
    ー情報担体と前記該磁気記録媒体との対向面間からガス
    を前記第1吸引圧力と同じ圧力で吸引して前記マスター
    情報担体と前記磁気記録媒体とを密着させる請求項9ま
    たは10に記載の磁気転写方法。
  12. 【請求項12】前記第4ステップにおいて、前記押圧力
    を、前記磁気記録媒体の中心孔の面積をS、前記マスタ
    ー情報担体に対する押圧力をF、前記密着解除用のガス
    の圧力をP4として、F≧P4×Sの関係に設定する請求
    項9ないし11いずれかに記載の磁気転写方法。
  13. 【請求項13】マスター情報担体を吸引パッドによる第
    1吸引圧力で吸引保持する第1ステップと、 前記第1ステップにおける前記吸引保持状態で前記マス
    ター情報担体を磁気記録媒体に向けて対向接近させる第
    2ステップと、 前記第2ステップにおける前記対向状態で前記磁気記録
    媒体の中心孔を介して前記マスター情報担体と前記磁気
    記録媒体との対向面間にガスを圧送する第3ステップ
    と、 前記第3ステップにおける前記圧送を停止するととも
    に、前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体との対向
    面間をスピンドルの圧送吸引孔を介して第2吸引圧力で
    吸引して前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体とを
    密着させる第4ステップと、 前記第4ステップにおける前記密着状態において前記マ
    スター情報担体における情報信号に対応したパターンを
    前記磁気記録媒体に磁気転写する第5ステップと、 前記第4および第5ステップにおいて前記密着状態にあ
    る前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体とを押圧す
    る向きの押圧力を印加する一方、前記マスター情報担体
    と前記磁気記録媒体との両密着面間にガスを圧送する第
    6ステップと、 前記第6ステップにおける前記押圧力を解除し、前記ガ
    スの圧送を継続する第7ステップと、 を含む磁気転写方法。
  14. 【請求項14】前記第1ステップにおける前記第1吸引
    圧力を前記マスター情報担体の磁気転写面を凹ませる大
    きさに設定する一方、前記第4ステップにおける前記第
    2吸引圧力を前記第1吸引圧力と同じ大きさに設定す
    る、請求項13に記載の磁気転写方法。
  15. 【請求項15】前記第6ステップにおいて前記磁気記録
    媒体の中心孔の面積をS、前記マスター情報担体に対す
    る押圧力をF、前記密着解除用のガスの圧力をP4とし
    て、F≧P4×Sの関係に設定する請求項13または1
    4に記載の磁気転写方法。
  16. 【請求項16】前記第7ステップの後、前記マスター情
    報担体を前記磁気記録媒体から引き離す第8ステップを
    有し、前記第8ステップにおいては、前記マスター情報
    担体と前記磁気記録媒体との引き離しの第1速度を
    1、前記磁気記録媒体の外径をDo、前記ガスの通路
    の直径をDi、前記通路の長さをL、ガスの粘性係数を
    μとして、 V1≦(P4×Di4)/(32×μ×Do2×L) の関係に設定する請求項13ないし15いずれかに記載
    の磁気転写方法。
  17. 【請求項17】前記第8ステップが、前記マスター情報
    担体と前記磁気記録媒体との引き離し距離が所定値を超
    えたとき、前記引き離し速度を第1速度V1から第2速
    度V2に増速する請求項16に記載の磁気転写方法。
  18. 【請求項18】前記第2速度V2を、V2≧(P4×D
    4)/(32×μ×Do 2×L)の関係に設定する請求
    項17に記載の磁気転写方法。
  19. 【請求項19】前記速度V1から前記速度V2へ切り換え
    るときの前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体との
    離間寸法を100μm以上に設定する請求項18に記載
    の磁気転写方法。
  20. 【請求項20】前記マスター情報担体として、ディスク
    状の基体上に強磁性薄膜からなる磁性部を所定の情報信
    号に対応する配列パターン形状になるように形成したも
    のを用い、そのマスター情報担体を前記磁気記録媒体に
    密着状態で重ね合わせるとともに、前記マスター情報担
    体の前記磁性部を磁化することにより、前記マスター情
    報担体に形成された情報信号の配列パターンを情報信号
    の磁化パターンとして前記磁気記録媒体に転写記録する
    ことを特徴とする請求項13ないし19いずれかに記載
    の磁気転写方法。
  21. 【請求項21】マスター情報担体と磁気記録媒体との対
    向面に対してガスの圧送および吸引を行うガス圧送吸引
    機構と、 前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体とを互いに押
    圧する向きの押圧力を印加する荷重機構と、 前記ガス圧送吸引機構および前記荷重機構を駆動制御す
    るコントローラと、 を有し、 前記コントローラは、前記マスター情報担体と前記磁気
    記録媒体とが密着している状態において前記荷重機構を
    駆動制御して前記磁気転写後に前記マスター情報担体と
    前記磁気記録媒体とを互いに押圧する向きの押圧力を印
    加する第1ステップと、前記ガス圧送吸引機構を駆動制
    御して前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体との両
    対向面間にガスを圧送する第2ステップと、前記荷重機
    構を駆動制御して前記押圧力を解除し、前記ガス圧送吸
    引機構を駆動制御して前記ガスの圧送を継続する第3ス
    テップとを実行する磁気転写装置。
  22. 【請求項22】前記コントローラは、前記第1および第
    2ステップにおいて、前記荷重機構と前記ガス圧送吸引
    機構とを、前記押圧力をF、前記ガスの圧力をP4、前
    記磁気記録媒体の中心孔の面積をSとしたとき、F≧P
    4×Sの関係のもとに駆動制御する請求項21に記載の
    磁気転写装置。
  23. 【請求項23】マスター情報担体と磁気記録媒体とを保
    持し、かつ、互いに密着させる保持密着機構と、 前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体との対向面に
    ガスの圧送および吸引を行うガス圧送吸引機構と、 前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体とを互いに押
    圧する向きの押圧力を印加する荷重機構と、 前記マスター情報担体から前記磁気記録媒体に情報信号
    を磁気転写するための着磁用ヘッドと、 前記ガス圧送吸引機構、前記荷重機構および前記着磁用
    ヘッドを駆動制御するコントローラと、 を有し、 前記コントローラは、前記保持密着機構を駆動制御して
    前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体とを密着させ
    る第1ステップと、その密着状態において前記着磁用ヘ
    ッドを駆動制御して前記マスター情報担体における情報
    信号に対応したパターンを前記磁気記録媒体に磁気転写
    させる第2ステップと、前記荷重機構を駆動制御して前
    記磁気転写後に前記マスター情報担体と前記磁気記録媒
    体とを互いに押圧する向きの押圧力を印加する第3ステ
    ップと、前記ガス圧送吸引機構を駆動制御して前記マス
    ター情報担体と前記磁気記録媒体との両対向面間にガス
    を圧送する第4ステップと、前記荷重機構を駆動制御し
    て前記押圧力を解除し、前記ガス圧送吸引機構を駆動制
    御して前記ガスの圧送を継続する第5ステップとを実行
    する磁気転写装置。
  24. 【請求項24】前記保持密着機構が、ガス圧送吸引孔を
    有するスピンドルを含み、前記スピンドルがそのガス圧
    送吸引孔を前記磁気記録媒体の中心孔に連通した状態で
    該磁気記録媒体をその背面側で保持し、 前記ガス圧送吸引機構が、前記スピンドルのガス圧送吸
    引孔および前記磁気記録媒体の中心孔を介して前記マス
    ター情報担体と前記磁気記録媒体との対向面間にガスを
    圧送および吸引可能とされ、 前記コントローラが、前記ガス圧送吸引機構を駆動制御
    して前記各ステップを実行する請求項23に記載の磁気
    転写装置。
  25. 【請求項25】前記保持密着機構が、ガス吸引孔を有す
    るとともに前記マスター情報担体の背面側を吸引して該
    マスター情報担体を保持する吸引パッドを含み、 前記ガス圧送吸引機構が、前記吸引パッドのガス吸引孔
    を介して前記ガスを吸引可能とされ、 前記コントローラが、前記ガス圧送吸引機構を駆動制御
    して前記吸引パッドに対して第1吸引圧力で前記マスタ
    ー情報担体を吸引保持させ、前記荷重機構を駆動制御し
    て前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体とを接近対
    向させると、前記ガス圧送吸引機構を駆動制御して前記
    スピンドルのガス圧送吸引孔からガスを圧送し、その
    後、前記第1吸引圧力と同じ第2吸引圧力で前記スピン
    ドルのガス圧送吸引孔からガスを吸引する、請求項23
    または24に記載の磁気転写装置。
  26. 【請求項26】前記コントローラは、前記第3および第
    4ステップにおいて、前記荷重機構と前記ガス圧送吸引
    機構とを、前記押圧力をF、前記ガスの圧力をP4、前
    記磁気記録媒体の中心孔の面積をSとしたとき、F≧P
    4×Sの関係のもとに駆動制御する請求項23ないし2
    5いずれかに記載の磁気転写装置。
  27. 【請求項27】前記吸引パッドは、その先端に前記磁気
    記録媒体の中心孔と同じ内径の凹部を有する、請求項2
    6に記載の磁気転写装置。
  28. 【請求項28】前記コントローラは、第5ステップの
    後、前記マスター情報担体と前記磁気記録媒体との引き
    離しの速度をV1、前記磁気記録媒体の外径をDo、前
    記ガスの通路の直径をDi、前記通路の長さをL、ガス
    の粘性係数をμとして、V1≦(P4×Di4)/(32
    ×μ×Do2×L)の関係に設定して、マスター情報担
    体と磁気記録媒体とを引き離す第6ステップを実行する
    請求項23ないし27いずれかに記載の磁気転写装置。
  29. 【請求項29】前記コントローラは、前記マスター情報
    担体と前記磁気記録媒体との引き離しにおいて、前記速
    度V1に対して、前記マスター情報担体と前記磁気記録
    媒体との離間寸法が所定値を超えたときに増速して引き
    離し速度V2とし、その増速した引き離し速度V2を、 V2≧(P4×Di4)/(32×μ×Do2×L) の関係に設定する請求項28に記載の磁気転写装置。
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