JP3595282B2 - 基盤洗浄装置、これに用いる洗浄用基盤、これらを用いた洗浄方法 - Google Patents

基盤洗浄装置、これに用いる洗浄用基盤、これらを用いた洗浄方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3595282B2
JP3595282B2 JP2001186271A JP2001186271A JP3595282B2 JP 3595282 B2 JP3595282 B2 JP 3595282B2 JP 2001186271 A JP2001186271 A JP 2001186271A JP 2001186271 A JP2001186271 A JP 2001186271A JP 3595282 B2 JP3595282 B2 JP 3595282B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
substrate
jig
transfer
cleaned
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001186271A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003006855A (ja
Inventor
秀幸 橋
宮田  敬三
泰三 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2001186271A priority Critical patent/JP3595282B2/ja
Priority to US10/362,071 priority patent/US7220323B2/en
Priority to MYPI20022284A priority patent/MY135800A/en
Priority to PCT/JP2002/006095 priority patent/WO2003001526A1/en
Priority to CNB028021568A priority patent/CN1224050C/zh
Priority to KR1020037002439A priority patent/KR100896727B1/ko
Publication of JP2003006855A publication Critical patent/JP2003006855A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3595282B2 publication Critical patent/JP3595282B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、転写盤、基盤洗浄装置、これに用いる洗浄用基盤、これらを用いた洗浄方法に係り、より詳しくは、ハードディスク装置やフロッピーディスク装置に用いられる磁気記録媒体へ磁気転写を行うための転写盤の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラッキングサーボ信号やアドレス情報信号、再生クロック信号等の情報信号が記録されている転写盤から、ハードディスクやフロッピーディスクなどの磁気記録媒体を被転写盤とし、これらに対して、その情報信号を磁気転写する磁気転写装置が知られている。
【0003】
例えば、特開平10−40544号公報には、基体の表面に、情報信号に対するパターン形状で強磁性材料からなる磁性部を形成したものを転写盤とする一方、この転写盤の表面を、強磁性薄膜あるいは強磁性粉塗布層が形成されたシート状もしくはディスク状とされた被転写盤の表面に接触させ、所定の磁界をかけることにより、転写盤に形成した情報信号を被転写盤に磁気転写する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、磁気転写装置を用いた情報信号の磁気転写においては、被転写盤の表面全体に亘って均一に安定して高密度の情報信号が転写されることが、磁気記録再生装置の磁気ヘッドによる高精度な記録再生を行ううえにおいては重要である。
【0005】
この場合、磁気転写に際して転写盤の表面に微小異物が存在していると、両者が磁気転写のために接触するときにその微小異物により被転写盤の表面に陥没部が発生し、そのまわりに微小突起が存在することがある。
【0006】
このような微小突起は、磁気ヘッドを用いたデータの記録再生時に、磁気ヘッドと被転写盤であるハードディスクの前記微小突起とが接触し、その接触した瞬間に磁気ヘッドが飛ばされるなどして、磁気ヘッドによる記録再生性能が低下し、また磁気ヘッドがハードディスクとの物理的接触により、その寿命の低下を来たし、ともすればハードディスク自体の破損につながる傾向となる。
【0007】
そこで、磁気転写前においては、転写盤の洗浄を行い、前述した異物を洗浄除去しておくことは極めて重要であり、従来から転写盤表面を洗浄治具で洗浄する洗浄方法が提案されている。
【0008】
しかしながら、このような洗浄方法の場合、転写盤表面に存在する磁性膜の角部が洗浄治具の洗浄によって削られ、この削られた磁性膜が破片となって洗浄治具に付着することがある。
【0009】
このような洗浄では洗浄治具により転写盤表面における前記微小突起は除去されても、磁性膜の破片が異物として洗浄治具から転写盤表面に付着し、その異物が付着した転写盤で被転写盤であるハードディスクに対して磁気転写が行われることになり不都合である。
【0010】
そのため、従来の洗浄方法では、洗浄用ブラシそのものを頻繁に洗浄する必要があることになり、洗浄工程が余分にかかり、ハードディスクの生産性を低下させたり、ディスクの製造コストの増大、さらには、洗浄治具そのものを洗浄するための高価な装置が必要になるなど、多大なコストがかかるものとなっている。
【0011】
したがって、本発明は、洗浄工程を減らして被転写盤であるハードディスクやその他のディスクの生産性の向上とその生産コストの削減とを図るとともに、その洗浄治具そのものを洗浄する装置を不要化し、全体として、転写盤の洗浄を低コストで確実に洗浄できるようにすることを解決しようとする課題としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の基盤洗浄装置は、被洗浄基盤とダミー基盤とを前記両基盤それぞれの盤面を所定側に向けた状態で取り替えて保持できる保持手段と、前記保持手段で保持される両基盤の盤面に対向配置された洗浄治具と、洗浄に際しては前記洗浄治具を前記両基盤の盤面に対して相対的に摺動させる摺動手段とを有し、前記保持手段によって前記ダミー基盤を保持した状態で前記摺動手段によって前記洗浄治具を当該ダミー基盤の盤面上を相対的に摺動させて当該洗浄治具を洗浄する工程と、前記保持手段によって前記被洗浄基盤を保持した状態で前記工程で洗浄された前記洗浄治具を当該被洗浄基盤の盤面上を相対的に摺動させて当該被洗浄基盤を洗浄する工程とを実施可能とされていることを特徴とする。
【0020】
本発明の基盤洗浄装置によれば、前記洗浄治具の洗浄工程で、前記ダミー基盤に対する摺動で洗浄治具が洗浄され、また、被洗浄基盤の洗浄工程で被洗浄基盤が洗浄されるから、その洗浄治具はダミー基盤による洗浄で既になじまされているから、被洗浄基盤の洗浄を容易にできる。
【0021】
本発明の基盤洗浄装置は、好ましくは、洗浄に際して、前記洗浄治具を前記ダミー基盤の盤面上をその外周端部の外側にまで走査させる走査機構を有する。
【0022】
こうした場合、洗浄治具に付着の異物は、ダミー基盤外部似排出されて洗浄治具にその異物が再度付着するようなことがなくなって好ましい。
【0023】
本発明の基盤洗浄装置は、好ましくは、洗浄に際して、前記洗浄治具を前記被洗浄基盤の盤面上をその外周端部の外側にまで走査させる走査機構を有する。
【0024】
こうした場合、被洗浄基盤に付着の異物は、被洗浄基盤外部似排出されて被洗浄基盤にその異物が残存するようなことがなくなって好ましい。
【0025】
本発明の基盤洗浄装置は、好ましくは、前記被洗浄基盤として、情報信号が記録されていて被転写盤に接触されてその情報信号の磁気転写に用いられるもので、かつ、前記被転写盤との磁気転写面に、磁気転写に際して前記両盤を密着させるための凹部を有し、前記凹部が、内周から外周に向かい開放した形状を有する基盤を用い、前記ダミー基盤として、少なくとも一方の盤面に前記被洗浄基盤の前記凹部と略同形状の凹部を有する基盤を用いる。
【0026】
こうした場合、ダミー基盤で洗浄治具で洗浄する場合、ダミー基盤は内周から外周に向かう放射状凹部を有するから、洗浄治具に付着の異物は簡単に外周に排出させ、また、洗浄治具はダミー基盤の凹部形状と既になじんでいるから、被洗浄基盤を容易に洗浄できるようになって好ましい。
【0027】
(2)本発明の洗浄用基盤は、情報信号の磁気転写に用いられるもので、かつ、その磁気転写面に内周から外周に向かい開放した複数の放射状凹部を有する転写盤に対応して、少なくとも一方の盤面に前記内周から外周に向かい前記放射状凹部と同形状ないし略同形状の放射状凹部を有し、かつ、請求項1に記載の基盤洗浄装置の保持手段で保持されて洗浄治具でその盤面上が相対的に摺動されて、該洗浄治具の洗浄に使用されることを特徴とする。
【0028】
本発明の洗浄用基盤によれば、洗浄治具で洗浄することができて好ましい。この場合、この基盤は、その盤面に前記放射状凹部を有するから、その盤面上を洗浄治具で洗浄させたとき、それに付着している異物を洗浄治具でその外周に向けて開放した凹部からその外側に確実に廃棄させることができ、洗浄の管理が容易な転写盤となる。
【0029】
(3)本発明の洗浄方法は、内周から外周に向けて開放した少なくとも一つの凹部を有するダミー基盤に対して洗浄治具を当該ダミー基盤の盤面上を相対的に摺動させて当該洗浄治具を洗浄する工程と、前記工程後に、内周から外周に向けて開放した複数の凹部を有する被洗浄基盤を保持した状態で前記洗浄治具を当該被洗浄基盤の盤面上を相対的に摺動させて当該被洗浄基盤を洗浄する工程とを有することを特徴とする。
【0030】
本発明の洗浄方法によれば、洗浄工程を減らして被転写盤であるハードディスクやその他のディスクの生産性の向上とその生産コストの削減とを図るとともに、その洗浄治具そのものを洗浄する装置を不要化し、全体として、転写盤の洗浄を低コストで確実に洗浄できる。
【0031】
本発明の洗浄方法は、好ましくは、前記ダミー基盤と前記被転写盤との両凹部の形状を、同じまたは略同じとする。
【0032】
こうした場合、洗浄治具がダミー基盤による洗浄を受けた場合、ダミー基盤の凹部に既になじんでおり、したがって、ダミー基盤は同じ形状の凹部を有する被洗浄基盤を洗浄治具で洗浄する場合、その洗浄が確実かつ容易にて行われて好ましい。
【0033】
本発明の洗浄方法は、好ましくは、洗浄に際して前記ダミー基盤と前記洗浄治具とを摺動させる時の圧接力と、同じく洗浄に際しての前記被洗浄基盤と前記洗浄治具とを摺動させる時の圧接力とを同じまたは略同じとする。
【0034】
こうした場合、洗浄治具がダミー基盤による洗浄を受けた場合、ダミー基盤の凹部に既になじんでおり、したがって、ダミー基盤は同じ形状の凹部を有する被洗浄基盤を洗浄治具で洗浄する場合、その洗浄が確実かつ容易にて行われて好ましい。
【0035】
本発明の洗浄方法は、好ましくは、洗浄に際して前記ダミー基盤と前記洗浄治具とを摺動させる時の相対速度と、同じく洗浄に際して前記被洗浄基盤と前記洗浄治具とを摺動させる時の相対速度とを同じまたは略同じにする。
【0036】
こうした場合、洗浄治具がダミー基盤による洗浄を受けた場合、ダミー基盤の凹部に既になじんでおり、したがって、ダミー基盤は同じ形状の凹部を有する被洗浄基盤を洗浄治具で洗浄する場合、その洗浄が確実かつ容易にて行われて好ましい。
【0037】
本発明の洗浄方法は、好ましくは、前記工程に際して、洗浄治具方向に洗浄液を噴射する。
【0038】
本発明の洗浄方法は、好ましくは、前記洗浄液中の異物を測定し、前記異物測定の結果に従い前記洗浄治具による洗浄を行う。
【0039】
本発明の洗浄方法は、好ましくは、前記洗浄治具を前記ダミー基盤の盤面上をその外周端部の外側にまで走査させる。
【0040】
本発明の洗浄方法は、好ましくは、前記洗浄治具を前記被洗浄基盤の盤面上をその外周端部の外側にまで走査させる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0042】
図1ないし図10は、本発明の実施の形態に係る転写盤を用いた磁気転写装置に係る。
【0043】
まず、図1〜図3を参照して、1は、情報が磁気転写される磁気ディスクなどの被転写盤盤、2は、情報信号が記録されていてその情報を被転写盤1に磁気転写する転写盤、3は、転写盤2の一方の盤面に設けられた被転写盤1との磁気転写による接触のための複数の放射状接触部である。
【0044】
4は、本実施の形態で特徴とする放射状凹部であって、この放射状凹部4は、各放射状接触部3の間において該放射状接触部3よりも内方に凹まされて内周から外周に向かい開放されており、後述されるように、洗浄用凹部ともなり、その深さは所要好ましくは5μm程度に設定されている。
【0045】
6は、被転写盤1を支持するための支持台、7は、支持題の中心部に気体を流すために設けられた通気孔、8は、転写盤2と被転写盤1の間の気体を排出、圧送するための通路、9は通路8から気体を排出するための気体排出口、10は気体排出口に接続された吸引ポンプ、11は気体の排出を制御する排気弁である。また、12は通路8に気体を圧送するための給気ポンプ、13は気体の給気を制御する給気弁である。給気ポンプ12には、0.01μmのエアーフィルタが設けられており(図示せず)、0.01μm以上の異物が通路8に圧送されないように構成されている。
【0046】
14は、転写盤2に固着されて転写盤2を保持するための保持アームである。その固着方法としては、保持アーム14に設けられた貫通孔から気体を吸引することによって転写盤2を吸着している。
【0047】
保持アーム14はさらにガイド部材16により上部のボス部を介して垂直方向に摺動自在に位置決めされている。
【0048】
次に、図1〜図3を用いて吸引/圧送の工程について詳細に説明する。
【0049】
まず、図1を使用して圧送による転写盤2と被転写盤1との離間工程について説明する。排気弁11を閉じて給気弁13を開放した状態で給気ポンプ12を動作させることによって、気体を通路8に流し込む。
【0050】
すると通気孔7には図1の矢印Aで示したように上方向に空気が圧送される。このことにより、通気孔7に圧送された空気は、転写盤2を上方向に押し上げ、さらに矢印Bに示すように、空気は凹部4に圧送される。凹部4に圧送された空気は凹部4を通って転写盤2の中心から外周へ向かって放射状に広がる。そして、さらに凹部4から転写盤2と被転写盤1との隙間を通って大気へと抜ける。
【0051】
この時の時間経過と、転写盤2と被転写盤1とで挟まれた空間(以下、空間Aと称す)の気圧との関係を示すのが図4で、同図で時間経過が3秒のあたりから空間Aの気圧が101.3kpaから瞬間的に上昇し、その後約1秒間は130kpaほどの気圧を保持している期間が、上記に示した転写盤2と被転写盤1とが離間している状態に相当する。
【0052】
被転写盤1と転写盤2とが密着した状態から転写盤2が保持アーム14と一体的に0.5mm上昇した時点で保持アーム14の上面がガイド部材16の下面と当接することによって、被転写盤1と転写盤2との間の距離は制御される。
【0053】
吸引による被転写盤1と転写盤2との密着の工程について図2を参照して説明する。
【0054】
給気ポンプ12を停止させ、給気弁13を閉じる。すると、被転写盤1を固着した保持アーム14が自重で下方向に移動し、被転写盤1に載置される。その後、排気弁11を開き、吸引ポンプ10を作動させる。
【0055】
すると、図2の矢印Cに示したように通気孔7の気体が下方向に排出されるため、凹部4内部、即ち空間Aの気体も被転写盤1の内周孔とボス5との隙間を通って排出されることになる。
【0056】
ここで、凹部4は図3に示したごとく、転写盤2の最外周まで抜けている形状となっているため、転写盤2と被転写盤1とは全周にわたり密着した状態となっており、空間Aの圧力は大気圧よりも低くなる。従って、被転写盤1は大気圧15により転写盤2に押しつけられることとなる。
【0057】
図4で空間Aの気圧が30kpaほどの区間が上記密着状態に相当する。
【0058】
次に、図2に示すようにマグネット17を矢印D方向に移動させ、転写盤2に接近させ、その距離が1mm程度になった時に矢印D方向への移動を停止し、次に被転写盤1の円周方向、すなわち、矢印Eの向きにマグネット17を1回転以上回転させることにより、転写に必要な磁界を印可する。
【0059】
ここで、転写盤2について図5ないし図7を参照して詳細に説明する。
【0060】
図5に転写盤2の一例の平面を模式的に示しており、図5に示すように、転写盤2の一主面、すなわち被転写盤1の強磁性薄膜表面に接触する側の表面には、略放射状に信号領域2aが形成されている。図3及び図5は模式的に示した図であり、実際には、図6における信号領域2aは図3における接触部3上に構成されているものである。
【0061】
図5の点線で囲んだ部分A’の拡大図を、図6に模式的に示す。図6に示すように、信号領域2aには、磁気記録媒体に記録されるディジタル情報信号、例えばプリフォーマット記録に対応する位置に、上記情報信号に対応したパターン形状で強磁性薄膜からなる磁性部によるマスタ情報パターンが形成されている。
【0062】
図6において、ハッチングを施した部分が強磁性薄膜によって構成された磁性部である。この図6に示すマスタ情報パターンは、クロック信号、トラッキング用サーボ信号、アドレス情報信号等の各々の領域をトラック長さ方向に順次配列したものである。なお、図6に示すマスタ情報パターンは一例であり、磁気記録媒体に記録されるディジタル情報信号に応じて、マスタ情報パターンの構成や配置等を適宜決定することとなる。
【0063】
例えば、ハードディスクドライブのように、ハードディスクの磁性膜に、まずリファレンス信号を記録し、そのリファレンス信号に基づきトラッキング用サーボ信号などのプリフォーマット記録を行う場合には、本発明によるマスタ情報媒体を用いてハードディスクの磁性膜に、あらかじめプリフォーマット記録に用いるリファレンス信号のみを転写記録し、そしてそのハードディスクをドライブの筐体に組み込み、トラッキング用サーボ信号などのプリフォーマット記録は、ハードディスクドライブの磁気ヘッドを使用して行うようにしてもよい。
【0064】
図5、図6に示した領域の一部断面を図7に示す。
【0065】
図7に示すように、転写盤2は、Si基板、ガラス基板、プラスティック基板などの非磁性材料からなる円盤状の基体2bの一主面、すなわち被転写盤1の表面が接触する側の表面に、情報信号に対応する複数の微細な配列パターン形状で凹部2cを形成し、その基体2bの凹部2cに磁性部である強磁性膜2dを埋め込む形態で形成することにより構成されている。
【0066】
ここで、強磁性薄膜2dとしては、硬質磁性材料、半硬質磁性材料、軟質磁性材料を問わず、多くの種類の磁性材料を用いることができ、磁気記録媒体にディジタル情報信号を転写記録できるものであればよい。例えば、Fe、Co、Fe−Co合金などを用いることができる。なお、マスタ情報が記録される磁気記録媒体の種類によらずに十分な記録磁界を発生させるためには、磁性材料の飽和磁束密度が大きいほどよい。特に、2000エルステッドを越える高保磁力の被転写盤や磁性層の厚みの大きいフレキシブルディスクに対しては、飽和磁束密度が0.8テスラ以下になると十分な記録を行うことができない場合があるので、一般的には、0.8テスラ以上、好ましくは1.0テスラ以上の飽和磁束密度を有する磁性材料が用いられる。
【0067】
また、強磁性薄膜2dの厚さは、ビット長や磁気記録媒体の飽和磁化や磁性層の膜厚によるが、例えばビット長約1μm、磁気記録媒体の飽和磁化約500emu/cc、磁気記録媒体の磁性層の厚さが約20nmの場合では、50nm〜500nm程度あればよい。
【0068】
ここで、このような記録方法において、良好な記録信号品質を得るためには、転写盤に設けた強磁性薄膜としての軟質磁性薄膜もしくは半硬質磁性薄膜の配列パターンに基づき、プリフォーマット記録時にはこれを励磁して一様に磁化することが望ましく、また転写盤を用いた信号記録に先立って、ハードディスクなどの磁気記録媒体を一様に直流消去しておくことが望ましい。
【0069】
次に、かかる転写盤2を製造する方法について説明する。
【0070】
すなわち、本発明の記録方法に用いる転写盤2は、Si基板の表面に、レジスト膜を成膜し、フォトリソグラフィ法のようなレーザービームまたは電子ビームを用いたリソグラフィ技術によってレジスト膜を露光、現像してパターニングした後、ドライエッチング等によってエッチングして、情報信号に対応した微細な凹凸形状を形成し、その後Co等からなる強磁性薄膜をスパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法、めっき法等により、凹部に強磁性薄膜が埋め込まれた形態でかつ情報信号に対応した磁性部を備えた転写盤2を得ることができる。
【0071】
なお、転写盤2の表面に凹凸形状を形成する方法は上述の方法に限定されるものではなく、例えば、レーザー、電子ビームまたはイオンビームを用いて微細な凹凸形状を直接形成したり、機械加工によって微細な凹凸形状を直接形成してもよい。
【0072】
次に、転写盤2に形成したパターン形状に対応した情報信号を被転写盤1に転写記録する手順について、図8〜図10を用いてさらに詳しく説明する。
【0073】
まず、マグネット17を被転写盤1に近づけた状態で、被転写盤1の中心軸を回転軸として被転写盤1と平行に回転させることにより、図8の矢印で示すように被転写盤1を予め一方向にする(初期化)。
【0074】
次に、上述したように、被転写盤1に転写盤2を位置決めして重ね合わせた状態で、転写盤2と被転写盤1とを均一に密着させ、その後図2中矢印Eに示すように、初期化とは逆方向に磁界を印可することにより、転写盤2の磁性部2dが磁化され、そして転写盤2に重ね合わせた被転写盤1の所定の領域1bに、図9に示すように磁性部2dのパターン形状に対応した情報信号が記録される。なお、図9に示す矢印は、この時被転写盤1に転写記録される磁化パターンの磁界の方向を示している。
【0075】
図10にその磁化処理時の様子を示しており、図10に示すように、転写盤2を被転写盤1に密着させた状態で、転写盤2に外部から磁界を印可して磁性部2dを磁化することによって、被転写盤1の強磁性層1cに情報信号を記録することができる。すなわち、非磁性の基体2bに所定の情報信号に対応する配列パターン形状で強磁性薄膜からなる磁性部2dを形成して構成した転写盤2を用いることにより、その情報信号に対応した磁化パターンとして被転写盤1に磁気的に転写記録することができる。
【0076】
なお、転写盤2のパターンを被転写盤1に転写記録する際の方法として、上述のように転写盤2を被転写盤1に接触させた状態で外部磁界を印可する方法以外に、転写盤2の磁性部2dをあらかじめ磁化させておき、その状態で転写盤2を被転写盤1に密着するように接触させる方法であっても情報信号を記録することができる。
【0077】
その後、再度、図1に示した前記離間を実施する。すなわち、排気弁11を閉じ、給気弁13を開き、給気ポンプ12を作動させる。すると、矢印A,Bに示すように気体が圧送され、転写盤2は気体が圧送する力によって保持アーム14と一体的に移動し、保持アーム14の上面がガイド部材16と当接した所で止まる。このとき、矢印Bに示したように、気体は凹部4を通して転写盤2の中心から外周側へ放射状に圧送された状態を保っている。
【0078】
ここで、転写盤2の接触部3上に異物が存在すると、磁気転写を実施することによって被転写盤1に欠陥が生じることになる。
【0079】
以下において、本実施の形態の特徴である基盤洗浄装置、洗浄用基盤およびこれらを用いた洗浄方法を図11ないし図14を参照して説明する。
【0080】
図11は、基盤洗浄装置の構成を示す斜視図である。
【0081】
図11において、102は洗浄用基盤としてのダミー基盤であり、このダミー基盤102は、素材がシリコンウェハでできており、転写盤2の凹部4と同形状とされた複数の放射状凹部(洗浄用凹部)4’を有する。
【0082】
103は、保持手段としての回転ステージであり、例えば静電チャックによってダミー基盤102を保持して矢印AA方向に回転する。この回転ステージ103は、被洗浄基盤である転写盤2の保持手段としても機能する。
【0083】
107は、洗浄用ディスクである。
【0084】
108は、素材がポリウレタンでできたパッド形態の洗浄治具であり、この洗浄治具108は、洗浄用ディスク107の外周部に取り付けられ、ダミー基盤102の凹部4’と対向している。
【0085】
109は、洗浄用ディスク107を矢印BB方向に回転させる回動モータである。
【0086】
110は、一端側が回動モータ109に連結されている連結アームである。
【0087】
111は、連結アーム110の他端側に連結され、矢印CC方向に回動可能な回転モータである。
【0088】
112は、エアシリンダであり、回転モータ111が載置され、かつ、矢印DD方向に移動可能とされている。
【0089】
113は、エアシリンダ112の下部に配置され、エアシリンダ112の矢印DD方向の移動を調整してダミー基盤102と洗浄治具108との当接を調整するマイクロメータである。
【0090】
114は、噴射口であり、この噴射口114は0.05μmのフィルタ(図示せず)が透された純水を流してダミー基盤102と洗浄治具108との間に噴射するようになっている。
【0091】
このような構成を有する転写盤洗浄装置においては、エアシリンダ112が図11中上部(矢印DDの上部)に位置した時にダミー基盤102と洗浄治具108とが離間される。また、エアシリンダ112が図11中下部(矢印DDの下部)に位置した時にダミー基盤102と洗浄治具108とは当接される。この場合、両者102,108の当接力は、エアシリンダ112の下部に配置されたマイクロメータ113によって調節される。
【0092】
エアシリンダ112を下方向に移動させた時の洗浄治具108のダミー基盤102に対する押し込み量は0.2mmに設定される。詳しくは、洗浄治具108とダミー基盤102とが当接する位置から下方向に0.2mm洗浄治具108が位置するように、マイクロメータ113により調整する。
【0093】
これら各部109〜113は、洗浄治具108をダミー基盤102や転写盤2それぞれの内周から外周に向けて摺動させて洗浄治具108や転写盤2を洗浄させるための摺動手段を構成する。
【0094】
まず最初に、ダミー基盤102を回転ステージ103に載置して保持する。このとき、エアシリンダ112を図中DD方向の上側に配置する。この配置でダミー基盤102と洗浄治具108とを離間状態とし、また、洗浄治具108を図12中FFの位置、すなわち、ダミー基盤102から離れた外側位置に配置する。
【0095】
その次に、回動モータ111によって洗浄治具108を図12中、FFの位置から時計方向に回動させ、図12中EEの位置、すなわち、ダミー基盤102の中心の位置まで移動させる。
【0096】
さらにその次に、回転ステージ103によってダミー基盤102を矢印AA方向、すなわち、時計方向に回転数20rpmの低速で回転させ、かつ回転モータ109によって洗浄治具108を矢印BB方向、すなわち、時計方向に450rpmの高速で回転させる。この状態で噴射口114から洗浄液をダミー基盤102と洗浄治具108との間に向けて噴射する。
【0097】
さらにその次に、エアシリンダ112によって洗浄治具108を矢印DDの下側に移動させる。これによって、洗浄治具108とダミー基盤102とを回転させながら接近させ、洗浄治具108をダミー基盤102へ0.2mm押し込んだ位置で上下移動を停止させる。
【0098】
さらにその次に、回動モータ111によって洗浄治具108を矢印CC方向、すなわち、反時計方向に移動させる。移動速度は、ダミー基盤102の全面を洗浄治具108に当接させるよう、ダミー基盤102が回転ステージ103によって1周する間に洗浄治具108の直径分以上の速度にならないよう設定する。
【0099】
こうして、洗浄治具108の表面上に付着している異物を、ダミー基盤102の凹部4’との当接によって洗浄治具108から離し、その凹部4’を通ってダミー基盤102の外側へ排出させる。
【0100】
その次に、図12中のFFの位置、すなわち洗浄治具108がダミー基盤102から離れた位置、すなわち洗浄治具108とダミー基盤102との間の接触部分が完全になくなる位置で回動モータ111を停止させる。このことによって、洗浄治具108の表面に付着している異物を確実にダミー基盤102の表面上から外側に排出させる。
【0101】
最後に、エアシリンダ112を矢印DDの上方向に移動させた後、回動モータ112によって洗浄治具108を図13中矢印EEの位置に復帰させる。
【0102】
以上のような一連の洗浄動作を繰り返すことによって、洗浄治具108に付着している異物を取り除く。
【0103】
なお、上述の場合、ダミー基盤102の凹部4’を転写盤2の凹部4と同形状にすること、ダミー基盤102と洗浄治具108との接触力と転写盤2と洗浄治具108との接触力とを略同等にすること、ダミー基盤102と洗浄治具108それぞれの回転数と転写盤2と洗浄治具108それぞれの回転数を略同等とすること、により、洗浄治具108の洗浄効果とともに、その洗浄治具108を転写盤2に対してなじませられる効果がある。
【0104】
また、洗浄治具108の表面は放置しておくと硬化してくるため、被洗浄基盤である転写盤2を洗浄する前に転写盤2と同等の形状のダミー基盤102を用いて同等の洗浄条件によって洗浄治具108を洗浄させる。このことによって硬化した洗浄治具108が軟化し、洗浄に最適な状態となる。
【0105】
洗浄治具108の洗浄後に、転写盤2の洗浄を行うが、この洗浄工程は、洗浄治具108と同様であるから、ダミー基盤102を転写盤2に変更するだけでよい。
【0106】
なお、転写盤2の表面に形成されている磁性膜2dの端部に不正規な部分があり、これによって、例えば図13に示すようなバリ2eが存在していた場合、洗浄治具108によって端部が削られ、破片となって洗浄治具108に付着するか、もしくは転写盤2に付着するおそれがある。
【0107】
しかしながら、本実施の形態の場合、このような転写盤2に付着した磁性膜の破片は、洗浄治具108の回転動作と外周側方向への移動により、転写盤2の凹部4に沿って外側へ移動し、その後、洗浄治具108が転写盤2から離れると、転写盤2の凹部形状は図3に示したように外周側に開放させた状態となっているため、転写盤2の表面上に付着した破片も転写盤2の外側に排出される。
【0108】
以上のように磁性膜の破片は転写盤2の表面上に付着することなく、確実に排出される。
【0109】
ただし、この場合、洗浄治具108の表面には磁性膜の破片が付着したままである可能性がある。転写盤2を複数回洗浄した場合、或いは磁性膜の製造不良で不正規な端部2eが多数存在していた場合、洗浄治具108の表面に磁性膜の破片が多数付着することになる。
【0110】
そこで、再び、ダミー基盤102を回転ステージ103に置き換え、上記と同様の洗浄治具108の洗浄を行えば洗浄治具108の表面に付着した磁性膜の破片が除去されることになる。
【0111】
このように、本実施の形態の場合、洗浄治具108の表面に付着した磁性膜の破片を、特別な装置構成を付加することなく簡単な方法で取り除くことが可能となる。
【0112】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
【0113】
(1)本実施の形態ではダミー基盤102と転写盤2とを1回ずつ交互に洗浄する方法を採ったが、これに限定されるものではなく、例えばダミー基盤102にて洗浄治具108を洗浄した後に、所定の数の転写盤、例えば10回洗浄した後に、再びダミー基盤102を洗浄装置に投入する方法を採ってもよい。
【0114】
(2)また、洗浄治具108の表面上に破片が付着しているかどうかの判断を、洗浄液の液中パーティクルを測定することによって判断してもよい。すなわち、公知の液中パーティクルカウンターを使用して液中のパーティクルが所定の値を超えるとダミー基盤102を洗浄装置に投入する方法を採ってもよい。
【0115】
(3)また、本実施の形態では、転写盤2の洗浄前のダミー基盤102の投入を1枚としたが、これに限定されるものではなく、複数枚、例えば10枚連続で投入する構成とすると洗浄治具108の洗浄効果が上がる。
【0116】
(4)また、本実施の形態ではダミー基盤として磁性膜が形成されていない構成のものとしたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば磁性膜の角部がブラシによって取れることのない、或いは洗浄によって十分に取りきった磁性膜付の転写盤をダミー基盤として使用しても同等の効果が得られる。
【0117】
(5)また、上述の実施形態では洗浄治具として洗浄ブラシ108のようなカップ形態であったが、ロールブラシ形態でも構わない。ロールブラシの場合は、盤面上を内周から外周方向に向けて摺動するのではなく、ローリングにより摺動する形態となる。なお、その他の摺動形態でも勿論本発明は含む。
【0118】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、簡単な方法で確実に洗浄治具を洗浄することができるため、安価で信頼性の高い基盤の洗浄方法を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る磁気転写装置において転写盤と被転写盤とが離間しているときの状態を示す図
【図2】本発明の実施形態に係る磁気転写装置において転写盤と被転写盤が密着しているときの状態を示す図
【図3】図1の転写盤の斜視図
【図4】図1の被転写盤支持台の内部空間Aの時間と気圧との関係を示す図
【図5】図1の転写盤の模式的な平面図
【図6】図5のA’部の拡大図
【図7】図6に示される領域の一部断面図
【図8】磁気転写において被転写盤の初期化を示す図
【図9】被転写盤に対する磁気転写を示す図
【図10】磁気転写の様子を示す図
【図11】本実施の形態の洗浄装置の構成斜視図
【図12】図11の洗浄を示す上面図
【図13】転写盤の一部拡大断面図
【符号の説明】
102 ダミー基盤
102c 凹部
103 回転ステージ
107 洗浄用ディスク
108 洗浄治具
109 回転モータ
110 連結アーム
111 回動モータ

Claims (13)

  1. 被洗浄基盤とダミー基盤とを前記両基盤それぞれの盤面を所定側に向けた状態で取り替えて保持できる保持手段と、
    前記保持手段で保持される両基盤の盤面に対向配置された洗浄治具と、
    洗浄に際しては前記洗浄治具を前記両基盤の盤面に対して相対的に摺動させる摺動手段と、
    を有し、
    前記保持手段によって前記ダミー基盤を保持した状態で前記摺動手段によって前記洗浄治具を当該ダミー基盤の盤面上を相対的に摺動させて当該洗浄治具を洗浄する工程と、
    前記保持手段によって前記被洗浄基盤を保持した状態で前記工程で洗浄された前記洗浄治具を当該被洗浄基盤の盤面上を相対的に摺動させて当該被洗浄基盤を洗浄する工程と、
    を実施可能とされている、ことを特徴とする基盤洗浄装置。
  2. 請求項1に記載の基盤洗浄装置において、
    洗浄に際して、前記洗浄治具を前記ダミー基盤の盤面上をその外周端部の外側にまで相対的に走査させる走査機構を有する、ことを特徴とする基盤洗浄装置。
  3. 請求項1または2に記載の基盤洗浄装置において、
    洗浄に際して、前記洗浄治具を前記被洗浄基盤の盤面上をその外周端部の外側にまで相対的に走査させる走査機構を有する、ことを特徴とする基盤洗浄装置
  4. 請求項1ないし3いずれかに記載の基盤洗浄装置において、
    前記被洗浄基盤として、情報信号が記録されていて被転写盤に接触されてその情報信号の磁気転写に用いられるもので、かつ、前記被転写盤との磁気転写面に、磁気転写に際して前記両盤を密着させるための凹部を有し、前記凹部が、内周から外周に向かい開放した形状を有する基盤を用い、
    前記ダミー基盤として、少なくとも一方の盤面に前記被洗浄基盤の前記凹部と略同形状の凹部を有する基盤を用いる、ことを特徴とする基盤洗浄装置。
  5. 情報信号の磁気転写に用いられるもので、かつ、その磁気転写面に内周から外周に向かい開放した複数の放射状凹部を有する転写盤に対応して、少なくとも一方の盤面に前記内周から外周に向かい前記放射状凹部と同形状ないし略同形状の放射状凹部を有し、かつ、請求項1に記載の基盤洗浄装置の保持手段で保持されて洗浄治具でその盤面上が相対的に摺動されて、該洗浄治具の洗浄に使用される、ことを特徴とする洗浄用基盤。
  6. 内周から外周に向けて開放した少なくとも一つの凹部を有するダミー基盤に対して洗浄治具を当該ダミー基盤の盤面上を相対的に摺動させて当該洗浄治具を洗浄する工程と、
    前記工程後に、内周から外周に向けて開放した複数の凹部を有する被洗浄基盤を保持した状態で前記洗浄治具を当該被洗浄基盤の盤面上を相対的に摺動させて当該被洗浄基盤を洗浄する工程と、
    を有する、ことを特徴とする洗浄方法。
  7. 請求項6に記載の洗浄方法において、
    前記ダミー基盤と前記被転写盤との両凹部の形状を同じまたは略同じとする、ことを特徴とする洗浄方法。
  8. 請求項6または7に記載の洗浄方法において、
    洗浄に際して前記ダミー基盤と前記洗浄治具とを摺動させる時の圧接力と、同じく洗浄に際しての前記被洗浄基盤の盤面と前記洗浄治具とを相対的に摺動させる時の圧接力とを同じまたは略同じとする、ことを特徴とする洗浄方法。
  9. 請求項6ないし8のいずれかに記載の洗浄方法において、
    洗浄に際して前記ダミー基盤と前記洗浄治具とを摺動させる時の相対速度と、同じく洗浄に際しての前記被洗浄基盤の盤面と前記洗浄治具とを相対的に摺動させる時の相対速度とを同じまたは略同じとする、ことを特徴とする洗浄方法。
  10. 請求項6ないし9のいずれかに記載の洗浄方法において、
    前記工程に際して、洗浄治具方向に洗浄液を噴射する、ことを特徴とする洗浄方法。
  11. 請求項10に記載の洗浄方法において、
    前記洗浄液中の異物を測定し、
    前記異物測定の結果に従い前記洗浄治具による洗浄を行う、ことを特徴とする洗浄方法。
  12. 請求項6ないし11のいずれかに記載の洗浄方法において、
    前記洗浄治具を前記ダミー基盤の盤面上をその外周端部の外側にまで相対的に走査させる、ことを特徴とする洗浄方法。
  13. 請求項6ないし12のいずれかに記載の洗浄方法において、
    前記洗浄治具を前記被洗浄基盤の盤面上をその外周端部の外側にまで相対的に走査させる、ことを特徴とする洗浄方法。
JP2001186271A 2001-06-20 2001-06-20 基盤洗浄装置、これに用いる洗浄用基盤、これらを用いた洗浄方法 Expired - Lifetime JP3595282B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001186271A JP3595282B2 (ja) 2001-06-20 2001-06-20 基盤洗浄装置、これに用いる洗浄用基盤、これらを用いた洗浄方法
US10/362,071 US7220323B2 (en) 2001-06-20 2002-06-19 Cleaning method for magnetic transfer carrier
MYPI20022284A MY135800A (en) 2001-06-20 2002-06-19 Cleaning apparatus and cleaning method for magnetic transfer master or magnetic record reproducing apparatus using the same
PCT/JP2002/006095 WO2003001526A1 (en) 2001-06-20 2002-06-19 Cleaning method for magnetic transfer carrier
CNB028021568A CN1224050C (zh) 2001-06-20 2002-06-19 磁传输载体的清洁方法及假载体
KR1020037002439A KR100896727B1 (ko) 2001-06-20 2002-06-19 자기 전사 캐리어를 위한 세정 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001186271A JP3595282B2 (ja) 2001-06-20 2001-06-20 基盤洗浄装置、これに用いる洗浄用基盤、これらを用いた洗浄方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003006855A JP2003006855A (ja) 2003-01-10
JP3595282B2 true JP3595282B2 (ja) 2004-12-02

Family

ID=19025732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001186271A Expired - Lifetime JP3595282B2 (ja) 2001-06-20 2001-06-20 基盤洗浄装置、これに用いる洗浄用基盤、これらを用いた洗浄方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3595282B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003006855A (ja) 2003-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6469848B1 (en) Method and apparatus for manufacturing a magnetic recording medium with pre-format recording signals transferred and recorded by using a master information carrier
JP3953765B2 (ja) 磁気転写装置
KR100896727B1 (ko) 자기 전사 캐리어를 위한 세정 방법
KR100378758B1 (ko) 자기 전사 방법 및 자기 전사 장치
JP3595282B2 (ja) 基盤洗浄装置、これに用いる洗浄用基盤、これらを用いた洗浄方法
JP3383812B2 (ja) レジストパターン形成方法およびマスター情報担体の製造方法
JP3587455B2 (ja) 磁気転写用マスタ洗浄装置及び方法、又はこれらを用いた磁気記録再生装置
US6765735B2 (en) Method and apparatus for magnetic transfer
JP3715152B2 (ja) マスター情報担体の製造方法
JP2002230751A (ja) 磁気転写方法および磁気転写装置
JP3337024B2 (ja) 磁気ディスクの製造方法
US20060216550A1 (en) Method of manufacturing master disk for magnetic transfer, master disk for magnetic transfer, and magnetic recording medium
JP3996784B2 (ja) 磁気転写装置
JP3587461B2 (ja) 磁気ディスクの製造方法
JP2006192399A (ja) フォトレジスト塗布方法、レジストパターン形成方法およびそれを用いたマスター情報担体の製造方法
JP3587462B2 (ja) 磁気転写装置
JP3396476B2 (ja) 磁気転写装置及び磁気記録媒体の製造方法
US20050064346A1 (en) Method for forming resist pattern, method for manufacturing master information carrier, magnetic recording medium, and magnetic recording/reproducing apparatus, and magnetic recording/reproducing apparatus
JP4035043B2 (ja) マスター情報担体及び磁気ディスクの製造方法
JP2003173516A (ja) 磁気転写用マスター担体
JP4576954B2 (ja) レジストパターン形成方法、マスター情報担体の製造方法
JP2003203335A (ja) 磁気転写方法
US20070177291A1 (en) Method of initializing perpendicular magnetic recording medium, perpendicular magnetic recording medium and magnetic recording apparatus
JP2000195046A (ja) 磁気転写用マスタ―担体
JP4600067B2 (ja) レジストパターン形成方法、マスター情報担体の製造方法および磁気記録媒体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3595282

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term