JP3383812B2 - レジストパターン形成方法およびマスター情報担体の製造方法 - Google Patents

レジストパターン形成方法およびマスター情報担体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レジストパターン
形成方法および情報信号を磁気記録媒体に転写記録する
ために用いられるマスター情報担体の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、磁気記録再生装置は、小型でかつ
大容量のものを実現するために、高記録密度化の傾向に
ある。代表的な磁気記録再生装置であるハードディスク
ドライブの分野においては、すでに面記録密度が10G
bit/in2(15.5Mbit/mm2)を超える装
置が商品化されており、現在では、面記録密度が20G
bit/in2(31.0Mbit/mm2)の装置の実
用化が予想されるほどの急速な技術の進歩が認められ
る。
【0003】このような高記録密度化が可能になった技
術的背景として、磁気記録媒体およびヘッド・ディスク
インターフェースの性能の向上やパーシャルレスポンス
等の新規な信号処理方式の出現による線記録密度の向上
が挙げられる。
【0004】しかし、近年では、トラック密度の増加傾
向が線記録密度の増加傾向を大きく上回り、面記録密度
の向上の主な要因となっている。これは、従来の誘導型
磁気ヘッドに比べて再生出力性能がはるかに優れた磁気
抵抗効果素子(MR素子)を用いた薄膜磁気ヘッドの実
用化によるものである。現在、MRヘッドの実用化によ
り、数μm以下のトラック幅信号を高いS/N比をもっ
て再生することが可能となっている。
【0005】一方、今後のさらなるヘッド性能の向上に
伴い、近い将来には、トラックピッチがサブミクロン領
域に達するものと予想されている。
【0006】さて、磁気ヘッドがこのような狭トラック
を正確に走査し、信号をS/N良く再生するためには、
磁気ヘッドのトラッキングサーボ技術が重要な役割を果
たしている。
【0007】このようなトラッキングサーボ技術に関し
ては、例えば、“山口:磁気ディスク装置の高精度サー
ボ技術、日本応用磁気学会誌、Vol.20,No.3,pp
771,(1996)”に詳細な内容が示されている。
上記の文献によれば、現在のハードディスクドライブで
は、ディスクの1周、すなわち角度にして360度中に
おいて、一定の角度間隔でトラッキング用サーボ信号や
アドレス情報信号、再生クロック信号等が記録された領
域を設けている(以下、プリフォーマットと称する)。
【0008】磁気ヘッドは、一定間隔でこれらの信号を
再生することにより、ヘッドの位置を確認、修正しなが
ら正確にトラック上を走査することができるのである。
【0009】既述のトラッキング用サーボ信号やアドレ
ス情報信号、再生クロック信号等は、ヘッドが正確にト
ラック上を走査するための基準信号となるものであるの
で、その記録時には、正確な位置決め精度が要求され
る。例えば、“植松、他:メカ・サーボ、HDI技術の
現状と展望、日本応用磁気学会第93回研究会資料、9
3−5,pp.35(1996)”に記載された内容に
よれば、現在のハードディスクドライブでは、ディスク
をドライブに組み込んだ後、専用のサーボ記録装置を用
いて厳密に位置制御された磁気ヘッドによりプリフォー
マット記録が行われている。
【0010】従来より、上記のような専用のサーボ記録
装置を用いた磁気ヘッドによるサーボ信号やアドレス情
報信号、再生クロック信号のプリフォーマット記録にお
いては、以下のような課題があった。
【0011】まず第一に、磁気ヘッドによる記録は、基
本的にヘッドと磁気記録媒体との相対移動に基づく線記
録である。このため、専用のサーボ記録装置を用いて磁
気ヘッドを厳密に位置制御しながら記録を行う上記の方
法では、プリフォーマット記録に多くの時間を要すると
ともに、専用のサーボ記録装置が相当に高価であること
にも起因して、非常にコスト高となる。
【0012】第二に、ヘッド・媒体間スペーシングや記
録ヘッドのポール形状による記録磁界の広がりのため、
プリフォーマット記録されたトラック端部の磁化遷移が
急峻性に欠けるという点がある。
【0013】現在のトラッキングサーボ技術は、ヘッド
がトラックを外れて走査した際の再生出力の変化量によ
って、ヘッドの位置検出を行うものである。従って、プ
リフォーマット記録された信号トラックには、サーボ領
域間に記録されたデータ情報信号を再生する際のように
ヘッドがトラック上を正確に走査した際のS/Nに優れ
るだけではなく、ヘッドがトラックを外れて走査した際
の再生出力変化量、すなわちオフトラック特性が急峻で
あることが要求される。
【0014】上記の課題はこの要求に反するものであ
り、今後のサブミクロントラック記録における正確なト
ラッキングサーボ技術の実現を困難なものとしている。
【0015】さて、上記のような磁気ヘッドによるプリ
フォーマット記録の課題を解決する手段として、基体の
表面にプリフォーマット情報信号に対応する強磁性薄膜
パターンが形成されているマスター情報担体の表面を磁
気記録媒体の表面に接触させた後に、マスター情報担体
に形成された強磁性薄膜パターンを磁化させることによ
り、強磁性薄膜パターンに対応する磁化パターンを磁気
記録媒体に記録する技術が提案されている(特開平10
−40544号公報参照)。このプリフォーマット記録
技術によれば、記録媒体のS/N比、インターフェース
性能等の他の重要性能を犠牲にすることなく、良好なプ
リフォーマット記録を効率的に行うことができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】マスター情報担体を用
いた上記方法では、マスター情報担体に形成されたディ
ジタル信号に対応する強磁性薄膜の形状およびパターン
配列が磁気記録媒体にプリフォーマット記録される。従
って、良好な磁気信号特性を得るためにはマスター情報
担体に形成された強磁性薄膜のパターンが精度良く形成
されることが必要である。
【0017】従来のマスター情報担体の製造方法におい
ては、図9(a)に示すように、非磁性基体11上にレ
ジスト膜2を塗布し、マスク3とレジスト膜2との間の
接触面隙間に対する真空引き7により、両者の接触面を
密着させた後、UV光(紫外線)4を照射し、現像する
ことで図9(b)に示すように所定のレジストパターン
21を形成する。さらに、図9(c)に示すように前記
レジストパターン21および基体露出面12上に強磁性
薄膜6を成膜した後、図9(d)に示すようにリフトオ
フで強磁性薄膜パターン63を形成する。
【0018】しかし、上記従来法では図10に示すよう
に、特に中心部の空気が抜け難く、レジスト膜2とマス
ク3の間にエアーギャップ8が生じ、照射されたUV光
4の回り込み41によってパターン形状にばらつきを生
じるという課題があった。
【0019】例えば、図11に示すように上記従来法で
はレジストパターン21はUV光の回り込み41によっ
てパターンの側壁テーパー22が付き、強磁性薄膜6を
リフトオフで除去する際に側壁にバリ61が発生する原
因となっている。
【0020】また、パターン線幅の細線化に伴い、図1
2に示すようにUV光の回り込み41によってマスク3
で覆われているレジスト膜2が感光され、現像後にパタ
ーンが形成されず非磁性基体11の一部に露出面12が
できるという課題があった。
【0021】上記観点から、本発明は、磁気転写により
磁気記録媒体に情報信号をプリフォーマット記録するた
めのマスター情報担体について、情報信号対応の強磁性
薄膜パターンを精度良く形成することが可能なマスター
情報担体の製造方法を提供することを目的とする。ま
た、マスター情報担体に限らずに広く一般的に基体表面
にレジストパターンを形成する有用なレジストパターン
形成方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記した課題の解決を図
ろうとするレジストパターン形成方法についての本発明
は、レジスト膜に所要のパターン形状のパターン露光を
行うに際して、あらかじめ、レジスト膜に抜気用凹溝を
形成しておき、次いで、所要のパターン形状のパターン
露光を行うときに、その抜気用凹溝を介して真空引きを
行って、レジスト膜におけるパターン形成領域に対する
マスクの密着性を向上させることを特徴としている。
【0023】すなわち、基体の表面に形成したレジスト
膜において、パターン形成領域外であるパターン非形成
領域に対して露光・現像を行うことにより、あらかじめ
レジスト膜表面に抜気用凹溝を形成しておく。原則とし
て、パターン形成領域の両側または周囲に抜気用凹溝が
形成されることになる。逆にいうと、抜気用凹溝の両側
または周囲にパターン形成領域が凸部の状態で残ってい
ることになる。所要のパターン形状のパターン露光は、
レジスト膜における凸部であるパターン形成領域に対し
て行う。パターン露光では、レジスト膜をマスクで覆う
が、このマスクは凸部であるパターン形成領域の表面に
接触する。この状態で、抜気用凹溝の領域では、マスク
とレジスト膜との間に空間が空いている。この抜気用凹
溝を介して真空引きを行うことにより、凸部であるパタ
ーン形成領域の表面とマスクとの接触面に介在している
気体(空気)を効率良く排気し、その接触面を減圧して
パターン形成領域とマスクとの密着性を充分に高いもの
にする。このような高い密着状態で、パターン形成領域
に対して所要のパターン形状のパターン露光を行って、
レジスト膜にパターンを形成する。この高密着状態での
パターン露光の結果として、光の回り込みを防ぎ、パタ
ーン形状ばらつき、バリ発生、パターン形成無しなどの
不具合を回避して、レジストパターンを精度良く形成す
ることができる。
【0024】なお、パターン露光については、好例とし
て、マスクアライナーを用いて行い、基体を着装したホ
ルダーとマスク間を密閉し、基体外周部より真空引きす
ることが挙げられるが、必ずしもそれに限定されるもの
ではない。
【0025】また、マスター情報担体の製造方法につい
ての本発明は、上記のレジストパターン形成方法を適用
して、マスター情報担体を製造するものである。マスタ
ー情報担体は、所要のパターン形状の強磁性薄膜を非磁
性基体の表面に形成したものである。その所要のパター
ン形状は、磁気記録媒体表面に磁気転写すべき情報信号
を表すものとなっている。
【0026】非磁性基体の表面に形成したレジスト膜に
対して、上記のレジストパターン形成方法でパターンを
形成する。非磁性基体に対する強磁性薄膜の付着の態様
にはいくつかのものがある。レジストパターンの形成後
に、レジストパターンを介して非磁性基体上に強磁性薄
膜を堆積する態様、レジストパターンを介して非磁性基
体に埋め込み用凹所を形成し、その埋め込み用凹所に強
磁性薄膜を埋め込む態様、レジストパターン形成前に非
磁性基体表面に強磁性薄膜を成膜しておき、強磁性薄膜
に対して上記のレジストパターン形成方法でレジストパ
ターンを形成し、そのレジストパターンを介して強磁性
薄膜パターンを形成する態様などがある。
【0027】いずれの態様においても、抜気用凹溝を介
しての真空引きを行うことによって、マスクと凸部であ
るパターン形成領域との密着性を高いものにできるの
で、情報信号を表すパターン形状の強磁性薄膜を非磁性
基体において高精度に形成することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を総括
的に説明する。
【0029】本願第1の発明のレジストパターン形成方
法は、基体の表面にレジストを塗布してレジスト膜を形
成する第1の工程と、前記レジスト膜におけるパターン
非形成領域に対する露光・現像により前記レジスト膜表
面に抜気用凹溝を形成する第2の工程と、前記レジスト
膜における凸部であるパターン形成領域の表面に接触さ
せて前記レジスト膜をマスクで覆う状態で前記抜気用凹
溝を介して真空引きしながら、前記パターン形成領域に
対して所要のパターン形状のパターン露光し、現像を行
う第3の工程とを含むことを特徴としている。
【0030】この第1の発明による作用については、上
記の〔課題を解決するための手段〕の項で説明したのと
実質的に同様のものとなる。すなわち、あらかじめレジ
スト膜表面に抜気用凹溝を形成しておき、パターン露光
に際して、抜気用凹溝を介して真空引きを行うことによ
り、凸部であるパターン形成領域の表面とマスクとの密
着性を充分に高いものにし、もって、パターン露光の光
の回り込みを防ぎ、パターン形状ばらつき、バリ発生、
パターン形成無しなどの不具合を回避して、レジストパ
ターンを精度良く形成することが可能となる。
【0031】本願第2の発明のレジストパターン形成方
法は、上記第1の発明において、前記レジスト膜表面に
前記抜気用凹溝を形成する前記第2の工程において、複
数の互いに独立した抜気用凹溝を、各々が前記レジスト
膜の外周部に至る状態で形成することを特徴としてい
る。
【0032】これは、抜気用凹溝が複数あること、それ
ら複数の抜気用凹溝は互いに独立したものであること、
および、抜気用凹溝に対する真空引きを最も簡単に行う
手法の一つとして、各々の抜気用凹溝をレジスト膜外周
部にまで延在させていることを記述している。これによ
れば、レジスト膜や基体の平面内の領域内(外周部を除
く)に抜気のための連通孔や貫通孔を形成する必要がな
く、真空引きを簡単に実現することが可能となる。
【0033】本願第3の発明のレジストパターン形成方
法は、上記第2の発明において、前記基体として略円盤
形状の基体を用い、前記レジスト膜における抜気用凹溝
を、前記レジスト膜の中心近傍から前記外周部に至るま
での略放射状に形成することを特徴としている。
【0034】これは、基体が略円盤形状のものであるこ
と、および、その円盤形状の基体に成膜したレジスト膜
において、互いに独立した複数の抜気用凹溝を中心近傍
から外周部にかけて略放射状に形成することを記述して
いる。これは、マスター情報担体の製造方法への転用に
おいて有利なものとなる。
【0035】磁気記録媒体では、扇状のセクタが単位で
あり、周方向で隣接するセクタどうし間において放射状
に、トラッキングサーボなどのための情報信号の記録領
域が展開されている。これに対応して、マスター情報担
体では、強磁性薄膜による情報信号パターンが放射状に
形成される。それが凸部であるパターン形成領域であ
り、このパターン形成領域どうし間に抜気用凹溝を形成
するとなると、上記のように、互いに独立した複数の抜
気用凹溝を中心近傍から外周部にかけて略放射状に形成
することになる。抜気用凹溝を介しての真空引きによ
り、中心近傍までも高度に減圧することが可能となり、
レジストパターンの形成を基体全面にわたって高精度な
ものにすることが可能となる。
【0036】本願第4の発明のレジストパターン形成方
法は、上記第1の発明において、前記レジスト膜表面に
前記抜気用凹溝を形成する前記第2の工程において、複
数の抜気用凹溝を、互いに連結させる状態で、かつ、そ
の連結状態の抜気用凹溝の少なくとも1箇所が前記レジ
スト膜の外周部に至る状態で形成することを特徴として
いる。
【0037】これは、本発明のレジストパターン形成方
法は、マスター情報担体の製造方法に限らず、様々な実
施形態において他の分野に応用可能であるということを
記述している。例えば、半導体チップや薄膜磁気ヘッド
やそのスパイラルコイルのような同じチップパターンの
配列を露光する際に適している。同じチップパターンど
うし間すなわち凸部どうし間に抜気用凹溝が存在する
が、それらの抜気用凹溝を連結させることにより、真空
引きのための負圧印加口の数を少なくすることが可能と
なる。
【0038】本願第5以下の発明はマスター情報担体の
製造方法にかかわるものである。
【0039】本願第5の発明のマスター情報担体の製造
方法は、次の第1〜第の工程を行う。
【0040】(1)第1の工程では、非磁性基体の表面
にレジストを塗布してレジスト膜を形成する。
【0041】(2)第2の工程では、前記レジスト膜に
おけるパターン非形成領域に対する露光・現像により前
記レジスト膜表面に抜気用凹溝を形成する。
【0042】(3)第3の工程では、マスクで前記レジ
スト膜を覆うのであるが、マスクは、前記レジスト膜に
おける凸部であるパターン形成領域の表面に接触させ
る。パターン非形成領域では抜気用凹溝の存在によって
空間を確保する。この抜気用凹溝を介して真空引きしな
がら、パターン露光し、現像を行うことによりパターン
形成領域(凸部)に対して所要のパターン形状の凹所を
形成する。凹所の底部には非磁性基体表面を露出させ
る。所要のパターン形状とは、磁気記録媒体表面に磁気
転写すべき情報信号を表すものである。
【0043】(4)第4の工程では、凸部のパターン形
成領域に対して所要のパターン形状のパターンを露光・
現像して凹所を形成し、凹所の底部に非磁性体基体の表
面を露出させる。
【0044】(5)第5の工程では、パターン露光・現
像後のレジスト膜表面および凹所を通じて露光させた非
磁性基体表面に対して強磁性薄膜を堆積させる。第6の
工程ではレジスト膜をレジスト膜表面に堆積した強磁性
薄膜とともに除去して非磁性基体表面上に情報信号対応
の強磁性薄膜パターンを形成する。
【0045】本願第6の発明のマスター情報担体の製造
方法は、次の第1〜第の工程を行う。
【0046】(1)第1の工程では、非磁性基体の表面
にレジストを塗布してレジスト膜を形成する。
【0047】(2)第2の工程では、前記レジスト膜に
おけるパターン非形成領域に対する露光・現像により前
記レジスト膜表面に抜気用凹溝を形成する。
【0048】(3)第3の工程では、マスクで前記レジ
スト膜を覆うのであるが、マスクは、前記レジスト膜に
おける凸部であるパターン形成領域の表面に接触させ
る。パターン非形成領域では抜気用凹溝の存在によって
空間を確保する。この抜気用凹溝を介して真空引きしな
がら、パターン露光し、現像することによりパターン形
成領域(凸部)に対して所要のパターン形状の凹所を形
成する。凹所の底部には非磁性基体表面を露出させる。
所要のパターン形状とは、磁気記録媒体表面に磁気転写
すべき情報信号を表すものである。
【0049】(4)第4の工程では、凸部のパターン形
成領域に対して所要のパターン形状のパターンを露光・
現像して凹所を形成し、凹所の底部に非磁性体基体の表
面を露出させる。
【0050】(5)第5の工程では、パターン露光・現
像後のレジスト膜をマスクにしてエッチングを行い、凹
所を通じて露光させた非磁性基体表面に情報信号対応の
パターン形状で埋め込み用凹所を形成する。
【0051】(6)第6の工程では、埋め込み用凹所に
埋め込む状態でパターン露光・現像後の前記レジスト膜
表面に対して強磁性薄膜を堆積する。
【0052】(7)第7の工程では、埋め込み用凹所に
埋め込んだ強磁性薄膜を残す状態でレジスト膜をレジス
ト膜表面に堆積した強磁性薄膜とともに除去して非磁性
基体表面に情報信号対応の強磁性薄膜パターンを形成す
る。
【0053】上記の第5、第6の発明において共通的な
特徴は、情報信号のパターンに対応の強磁性薄膜の形成
のもとになるレジスト膜における凹所を形成するに当た
って、従来技術のように1枚のマスクで直ちに凹所を形
成するのではなく、抜気用凹溝を形成する第1段階と凹
所を形成する第2段階とに分けている。マスクも各段階
に応じたものを用いる。抜気用凹溝を形成することで、
抜気のための空間を確保するだけでなく、抜気用凹溝の
両側または周囲に凸部(パターン形成領域)を同時的に
作っていることも重要である。凸部であるパターン形成
領域は、マスクにおける透光部領域を密着させる部分で
ある。その凸部の両側または周囲に抜気用凹溝があり、
真空引きによって凸部(パターン形成領域)にマスクの
透光部領域を密着させる密着力を大きなものとなすこと
が可能となる。その結果、パターン露光の光の回り込み
を防ぎ、パターン形状ばらつき、バリ発生、パターン形
成無しなどの不具合を回避して、凹所の形成の精度を充
分に高いものとなし、つまりはレジストパターンを精度
良く形成することが可能となる。
【0054】この形成精度の充分に高い凹所をもって強
磁性薄膜を形成するので、強磁性薄膜による情報信号パ
ターンの形成精度が高く、良好なマスター情報担体を製
造することが可能となる。
【0055】(具体的な実施の形態)以下、本発明にか
かわるレジストパターン形成方法およびマスター情報担
体の製造方法の具体的な実施の形態を図面に基づいて説
明する。
【0056】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1のレジストパターン形成方法の概要を説明する断面
図である。
【0057】図1に示すように、基体1上にレジストを
スピンコートし、低温ベークを施してレジスト膜2を形
成した後、フォトリソ技術を用いて、マスク3をもって
レジスト膜2を限界露光量(Et)以下で露光し、現像
することによりレジスト表面に凹凸25を形成する。す
なわち、マスク3の透光部3aをレジスト膜2における
パターン非形成領域に位置対応させて、レジスト膜2上
にマスク3を載置し、露光・現像することにより、レジ
スト膜2の表面に抜気用凹溝251を形成する。抜気用
凹溝251の両側はパターン形成領域としてのレジスト
膜凸部252となっている。抜気用凹溝251は有底の
ものである。
【0058】このときのレジスト段差(凹凸量)は図2
に示すように、露光量にほぼ比例し、レジスト膜厚に対
する限界露光量(Et)より少ない露光量では基体1上
にレジストが残り、限界露光量(Et)より多い露光量
ではレジスト膜厚相当の段差が形成される。
【0059】次に、所定のパターンが形成されているマ
スク31をレジスト膜2の表面に接触させる。すなわ
ち、マスク31における所定のパターンをなす透光部領
域31aをレジスト膜凸部252上に接触させ、マスク
31におけるマスク領域31bで抜気用凹溝251の領
域を被覆する。
【0060】次いで、基体ホルダー(図示せず)とマス
ク間を密閉し、さらに、レジスト膜2の外周部27から
真空引き7をすることによりマスク31とレジスト膜凸
部252との接触面を密着させ、最適露光量(Eo)で
露光し、レジストパターン21を形成する。この場合
に、抜気用凹溝251を介して真空引き7を行うゆえ
に、レジスト膜凸部252に対するマスク31の密着性
が充分に高いものになり、その結果として、パターン露
光の光の回り込みを防ぎ、パターン形状ばらつき、バリ
発生、パターン形成無しなどの不具合を回避して、凹所
253の形成の精度を充分に高いものとなし、レジスト
パターン21を精度良く形成することができる。
【0061】図3は本発明のレジストパターン形成方法
をマスター情報担体の製造方法に応用した場合の実施形
態を示す一例である。フォトリソ技術を用いて、レジス
ト膜2に複数の抜気用凹溝251を形成する。個々の抜
気用凹溝251は、レジスト膜2の中心近傍26から外
周部27に至るまでの略放射状に形成されている。複数
の抜気用凹溝251は互いに独立している。
【0062】その後、レジスト膜2におけるレジスト膜
凸部252の表面に対して、ディジタル信号パターンに
対応したマスク31を接触させ、レジスト膜2の外周部
27から真空引きをすることによりマスク31とレジス
ト膜凸部252との接触面を密着させ、露光・現像する
ことにより、レジスト膜凸部252に所定のレジストパ
ターン21を形成する。
【0063】図4および図5はレジスト表面に凹凸25
を形成した本発明の実施形態の他の例を示すパターン平
面図である。
【0064】抜気用凹溝251がレジスト膜2内に複数
個存在し、それら複数個の抜気用凹溝251が連結さ
れ、レジスト膜2の外周部27より真空引きをすること
により、マスク31とレジスト膜凸部252を密着させ
て露光する本発明の実施形態を示す。
【0065】図4は、例えば半導体チップや薄膜磁気ヘ
ッドのような同じチップパターンの配列を露光する際に
適しており、図5は例えば薄膜磁気ヘッドに用いられて
いるスパイラルコイルのように略円形のパターンの露光
に適している。
【0066】このように本発明のレジストパターン形成
方法は、マスター情報担体の製造方法に限らず、様々な
実施形態において他の分野に応用可能である。
【0067】以上のように本発明の実施形態によれば、
レジスト膜2における抜気用凹溝251を介してマスク
31とレジスト膜2との間に介在する空気を容易に排出
することができ、マスク31とレジスト膜凸部252と
の密着性を向上させることにより、図1(d)に示すよ
うに、内周面が基体1に対して垂直な凹所253を所要
のパターンとして形成されたレジストパターン21を得
ることができる。図6に、良好に形成されたレジストパ
ターンの写真を示す。
【0068】(実施の形態2)図7は本発明の実施の形
態2のマスター情報担体の製造方法を詳細に示す断面図
である。
【0069】図7(a)に示すように、円盤状の非磁性
基体11の表面にレジストを塗布してレジスト膜2を形
成する。次いで、マスク3におけるマスク領域3bをレ
ジスト膜2におけるパターン形成領域に位置対応させる
状態で、レジスト膜2の表面に対してマスク3を載置す
る。さらに、フォトリソ技術を用いて、マスク3の透光
部3aを介してレジスト膜2を露光・現像することによ
り、レジスト膜2の表面に凹凸25をつける。
【0070】図7(b)はマスク3を取り去った状態を
示す。凹凸25は、マスク3の透光部3aに位置対応す
る抜気用凹溝251と、マスク3のマスク領域3bに位
置対応するレジスト膜凸部(パターン形成領域)252
とからなる。レジスト膜凸部252の両側または周囲に
抜気用凹溝251が形成されている。
【0071】次に、図7(c)に示すように、ディジタ
ル信号すなわちディスク状磁気記録媒体(ハードディス
ク)に磁気転写すべきトラッキングサーボなどのための
情報信号のパターンに対応する透光部領域31aが形成
されたマスク31によってレジスト膜2を被覆する。す
なわち、マスク31における透光部領域31aをレジス
ト膜2におけるレジスト膜凸部252の表面に接触さ
せ、マスク31におけるマスク領域31bを抜気用凹溝
251に位置対応させる状態で、マスク31によりレジ
スト膜2を被覆する。次いで、レジスト膜2の外周部2
7から抜気用凹溝251を介して真空引きを行うことに
より、マスク31とレジスト膜凸部252との密着性を
充分なものとなし、この強力密着状態で、露光し、現像
することで情報信号に対応したレジストパターン211
をレジスト膜2に形成する。その様子を図7(d)に示
す。マスク31の透光部領域31aに位置対応してレジ
スト膜2には情報信号を表す所要のパターン形状の凹所
253が形成されている。凹所253の底部には非磁性
基体11の表面が露出している。
【0072】次に、図7(e)に示すように、凹所25
3を通じて非磁性基体11に強磁性薄膜6を堆積する。
具体的には、レジストパターン211となっているレジ
スト膜2の表面に対して強磁性薄膜6を堆積させること
により、凹所253の内部にも強磁性薄膜6を侵入さ
せ、非磁性基体11の表面にも強磁性薄膜6を成膜す
る。
【0073】次いで、図7(f)に示すように、レジス
トパターン211上に堆積した強磁性薄膜6を、有機溶
剤を用いてリフトオフし、情報信号対応の強磁性薄膜パ
ターン63を形成する。
【0074】以上により、非磁性基体11の表面に情報
信号対応の強磁性薄膜パターン63が形成されたマスタ
ー情報担体の製造が行われたことになる。
【0075】本実施の形態2によれば、抜気用凹溝25
1を介しての真空引きにより、レジスト膜凸部252と
マスク31との密着を強力なものとした状態でレジスト
膜2をパターン露光するので、パターン露光における光
の回り込みを確実に防止することができ、レジストパタ
ーン211として、側壁テーパーがなくて内周面が非磁
性基体11表面に対して垂直な凹所253をもつレジス
トパターンを形成することができる。その結果として、
従来技術に認められたようなパターン形状ばらつき、バ
リ発生、パターン形成無しなどの不具合のない、高いパ
ターン精度を有するマスター情報担体を作製することが
できる。
【0076】(実施の形態3)図8は本発明の実施の形
態3のマスター情報担体の製造方法を詳細に示す断面図
である。
【0077】図8(a)から(d)までは実施の形態2
の場合の図7(a)から(d)までと同じである。
【0078】図8(e)に示すように、円盤状の非磁性
基体11の表面に形成したレジストパターン211をマ
スクにして、このレジストパターン211の凹所253
を通じて非磁性基体11に対するエッチング5を行うこ
とにより、図8(f)に示すように、レジストパターン
211の凹所253に位置対応させて非磁性基体11の
表面に情報信号対応の埋め込み用凹所115を形成す
る。
【0079】次に、図8(g)に示すように、凹所25
3を通じて非磁性基体11の埋め込み用凹所115に強
磁性薄膜6を埋め込む。具体的には、レジストパターン
211となっているレジスト膜2の表面に対して強磁性
薄膜6を堆積させることにより、凹所253の内部にも
強磁性薄膜6を侵入させ、非磁性基体11の表面におけ
る埋め込み用凹所115に強磁性薄膜6を埋め込む。
【0080】次いで、図8(h)に示すように、レジス
トパターン211上に堆積した強磁性薄膜6を、有機溶
剤を用いてリフトオフし、非磁性基体11に埋め込む状
態で情報信号対応の強磁性薄膜パターン64を形成す
る。
【0081】以上により、非磁性基体11の表面に情報
信号対応の強磁性薄膜パターン64が埋め込み形成され
たマスター情報担体の製造が行われたことになる。
【0082】本実施の形態3によれば、上記実施の形態
2と同様に、抜気用凹溝251を介しての真空引きによ
り、レジスト膜凸部252とマスク31との密着を強力
なものとした状態でレジスト膜2をパターン露光するの
で、パターン露光における光の回り込みを確実に防止す
ることができ、パターン形状ばらつき、バリ発生、パタ
ーン形成無しなどの不具合のない、高いパターン精度を
有するマスター情報担体を作製することができる。さら
に、情報信号対応の強磁性薄膜パターン64は非磁性基
体11に埋め込みの状態で形成されるので、寿命の長い
マスター情報担体を提供することができる。
【0083】なお、本発明者らによる本発明の一実施例
においては、基体上にレジスト膜厚約1μmをスピンコ
ート塗布し、90℃のホットプレートで1分間ソフトベ
ークした後、レジスト膜表面の一部分にUV照射パワー
10mW/cm2で2秒〜4秒露光し現像することによ
って段差量が約0.1〜0.5μmのレジストの凹凸を
形成した。次に、真空引きにより所定のパターンが形成
されたマスクとレジストの凸部とを密着させて、レジス
ト膜厚1μmに相当する最適露光量で露光し、現像し
た。その結果として、サブミクロン領域の線幅において
も良好な形状のレジストパターンを得ることができた。
【0084】以上に示した実施の形態の方法で作製した
マスター情報担体を用いて磁気記録媒体にプリフォーマ
ット記録した後、磁気記録媒体に記録された信号をヘッ
ドを用いて読み取ることにより信号の評価を行った。そ
の結果、パターン線幅が0.5μmの細線まで設計通り
の信号が記録されていることを確認した。
【0085】一方、図9に示した従来方法で作成したマ
スターを用いて行った評価では、パターン線幅が0.7
μmまで細線化すると、設計通りの再生信号が得られな
かった。
【0086】以上、本発明の実施形態について例を挙げ
て説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本
発明の技術的思想に基づいた他の実施形態に適用するこ
とができる。
【0087】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、レジス
ト膜に情報信号対応の凹所を形成するに際して、直ちに
凹所を形成するのではなく、あらかじめパターン非形成
領域に抜気用凹溝を形成し、同時にパターン形成領域を
凸部として残し、凸部であるパターン形成領域に凹所を
形成するときには、抜気用凹溝を介して真空引きを行う
ことにより、レジスト膜凸部に対するマスクの密着性を
充分高いものとなして光の回り込みを確実に防止した上
で、パターン露光・現像を行って情報信号対応の凹所を
形成することにより、従来技術に認められたようなパタ
ーン形状ばらつき、バリ発生、パターン形成無しなどの
不具合を回避して、レジストパターンを精度良く形成す
ることができる。
【0088】また、上記のレジストパターン形成方法を
適用しつつ、非磁性基体表面に情報信号対応の強磁性薄
膜パターンをパターニングするマスター情報担体の製造
方法によれば、磁気記録媒体への情報信号の磁気転写の
精度がきわめて高い、信頼性に優れたマスター情報担体
を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のレジストパターン形成
方法の概要を説明する断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1のレジストパターン形成
方法におけるレジスト段差量の露光量依存性ついての説
明図である。
【図3】本発明の実施の形態1のレジストパターン形成
方法をマスター情報担体の製造方法に応用した場合のパ
ターン平面図である。
【図4】本発明の実施の形態1のレジストパターン形成
方法を半導体チップ等の製造方法に応用した場合のパタ
ーン平面図である。
【図5】本発明の実施の形態1のレジストパターン形成
方法をスパイラルコイル等の製造方法に応用した場合の
パターン平面図である。
【図6】本発明の実施の形態1のレジストパターン形成
方法において形成されたレジストパターンの写真であ
る。
【図7】本発明の実施の形態2のマスター情報担体の製
造方法を詳細に示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態3のマスター情報担体の製
造方法を詳細に示す断面図である。
【図9】従来法によるレジストパターン形成方法の断面
概略図である。
【図10】従来法によるレジストパターン形成方法の断
面概略図である。
【図11】従来法によるレジストパターン形成方法の断
面概略図である。
【図12】従来法によるレジストパターン形成方法の断
面概略図である。
【符号の説明】
1 基体 11 非磁性基体 115 埋め込み用凹所 12 基体露出面 2 レジスト膜 21 レジストパターン 211 情報信号対応のレジストパターン 25 レジスト膜表面の凹凸 251 抜気用凹溝 252 レジスト膜凸部 253 凹所 26 中心近傍 27 レジスト膜の外周部 3 抜気用凹溝形成用のマスク 31 情報信号対応のマスク 31a 透光部領域 31b マスク領域 4 UV光 5 エッチング 6 強磁性薄膜 63 強磁性薄膜パターン 64 強磁性薄膜パターン 7 真空引き 8 エアーギャップ
フロントページの続き (72)発明者 宮田 敬三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−109642(JP,A) 特開 平3−231743(JP,A) 特開 平10−269566(JP,A) 特開2000−339670(JP,A) 特開2001−14666(JP,A) 特開2000−222728(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/38 G03F 7/26 G03F 7/20 G03F 7/40 G11B 5/84

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体の表面にレジスト膜を形成する第1
    の工程と、前記レジスト膜のパターンの非形成領域を露
    光・現像することにより前記レジスト膜の表面に抜気用
    凹溝を形成する第2の工程と、前記抜気用凹溝を介して
    真空引きすることにより前記レジスト膜の凸部にマスク
    を密着させる第3の工程と、前記凸部のパターン形成領
    域に対して所要のパターン形状の前記パターンを露光す
    る第4の工程とを含むことを特徴とするレジストパター
    ン形成方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の工程において、複数の互いに
    独立した抜気用凹溝を、各々が前記レジスト膜の外周部
    に至る状態で形成することを特徴とする請求項1に記載
    のレジストパターン形成方法。
  3. 【請求項3】 前記基体として略円盤形状の基体を用
    い、前記レジスト膜における抜気用凹溝を、前記レジス
    ト膜の中心近傍から前記外周部に至るまでの略放射状に
    形成することを特徴とする請求項2に記載のレジストパ
    ターン形成方法
  4. 【請求項4】 前記第2の工程において、複数の抜気用
    凹溝を、互いに連結させる状態で、かつ、その連結状態
    の抜気用凹溝の少なくとも1箇所が前記レジスト膜の外
    周部に至る状態で形成することを特徴とする請求項1に
    記載のレジストパターン形成方法。
  5. 【請求項5】 非磁性基体の表面にレジスト膜を形成す
    る第1の工程と、前記レジスト膜のパターンの非形成領
    域を露光・現像することにより前記レジスタ膜表面に
    気用凹溝をパターン形成する第2の工程と、前記抜気用
    凹溝を介して真空引きすることにより前記レジスト膜の
    凸部にマスクを密着させる第3の工程と、前記凸部のパ
    ターン形成領域に対して所要のパターン形状のパターン
    を露光・現像して凹所を形成し、前記凹所の底部に前記
    非磁性体基体の表面を露出させる第4の工程と、前記パ
    ターン露光・現像後の前記レジスト膜表面および前記凹
    所通じて露出させた前記非磁性基体表面に対して強磁性
    薄膜を堆積する第5の工程と、前記レジスト膜を前記レ
    ジスト膜表面に堆積した前記強磁性薄膜とともに除去し
    て前記非磁性基体表面上に前記情報信号対応の強磁性薄
    膜パターンを形成する第6の工程とを含むことを特徴と
    するマスター情報担体の製造方法。
  6. 【請求項6】 非磁性基体の表面にレジスト膜を形成す
    る第1の工程と、前記レジスト膜のパターンの非形成領
    域を露光・現像することにより前記レジスタ膜の表面に
    抜気用凹溝を形成する第2の工程と、前記抜気用凹溝を
    介して真空引きすることにより前記レジスト膜の凸部に
    マスクを密着させる第3の工程と、前記凸部のパターン
    形成領域に対して所要のパターン形状のパターンを露光
    ・現像して凹所を形成し、前記凹所の底部に前記非磁性
    基体の表面を露出させる第4の工程と、前記パターン露
    光・現像後の前記レジスト膜をマスクにしてエッチング
    を行い、前記凹所を通じて前記露光させた前記非磁性基
    体表面に前記情報信号対応のパターン形状で埋め込み用
    凹所を形成する第5の工程と、前記埋め込み用凹所に埋
    め込む状態で前記パターン露光・現像後の前記レジスト
    膜表面に対して強磁性薄膜を堆積する第6の工程と、前
    記埋め込み用凹所に埋め込んだ強磁性薄膜を残す状態で
    前記レジスト膜を前記レジスト膜表面に堆積した前記強
    磁性薄膜とともに除去して前記非磁性基体表面に前記情
    報信号対応の強磁性薄膜パターンを形成する第7の工程
    とを含むことを特徴とするマスター情報担体の製造方
    法。
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