JP2011243264A - 磁気記録媒体、および、磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体、および、磁気記録媒体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】転写用原盤に密着体分離のための形状加工を施すことなく、分離工程において磁気記録媒体を傷つけることなく容易に分離することができ、しかも、装置を大型化させることなく効率よく量産できること。
【解決手段】転写用原盤22の被押圧面部22Gが押圧部材18の押圧面18fで拘束された状態で、転写用原盤22の中央部が受止部材12Cの半球面状の先端で受け止められ、上方に向けて凸状に撓まされるので密着体28における磁気記録媒体24の外周縁が転写用原盤22の被転写媒体密着領域22PSに対し所定の隙間が形成されるように容易に分離されるもの。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気転写工程を経て製造される磁気記録媒体、および、磁気記録媒体の製造方法に関する。
磁気情報の磁気記録媒体への書き込みは、一般に、磁気情報が記録面に何も書き込まれていない状態の磁気記録媒体がハードディスクドライブ(以下、HDD(Hard Disk Drive)装置ともいう)に組み込まれた後、HDD装置内で磁気記録媒体の記録面上のトラックと呼ばれる一定の幅を持った同心円状の領域に、必要な磁気的情報が、書き込まれる。磁気記録媒体におけるデータの読み出しまたは書き込みは、磁気ヘッドがトラックに沿って動きながら行なわれる。その際、磁気記録媒体のトラックに書き込まれたサーボ信号と呼ばれる磁気信号に基づいてトラックに対する磁気ヘッドの位置ズレが検出される。その磁気ヘッドは、そのサーボ信号に基づいてトラックから外れないよう制御される。
いずれのデータも書き込まれていない磁気記録媒体における同心円状のトラックに、例えば、サーボ信号を精密に書き込むためには、磁気ヘッドの上述のトラックに対する精密な位置制御機能を有する装置をHDD装置1台毎に外部から導入する必要がある。また、例えば、磁気記録媒体における1つの記録面に形成される数十万本というトラックにサーボ信号を書き込むためには、数時間が要される場合がある。
さらに、磁気記録媒体における昨今の記録密度向上に伴って更に高精度の位置制御装置がHDD装置に必要となるとともに、サーボ信号の書き込み時間が長時間となる。従って、HDD装置の生産性やコスト面で大きなデメリットになってきた。
そこで、上述のサーボ信号用パターンを持つ転写用原盤のサーボ信号用パターンを磁気記録媒体に転写する磁気転写技術が、例えば、特許文献1乃至3にも示されるように、開発されている。そのような技術は、サーボ信号用パターンを持つ転写用原盤を磁気記録媒体に緊密に密着させた状態で、互いに密着した転写用原盤および磁気記録媒体に対し外部より磁界を印加することにより、そのサーボ信号用パターンに対応した磁気情報が磁気記録媒体に瞬時に転写されるものである。この技術により、製造コストの削減やトラックの高密度化(トラック幅の狭域化)が可能となる。
上述の磁気転写技術においては、そのサーボ信号用パターンに対応した磁気情報が磁気記録媒体に瞬時に転写された後、転写された磁気記録媒体を得るために転写用原盤と転写された磁気記録媒体とを迅速にかつ損傷することなく分離させることが必要とされる。
第1の分離方法としては、特許文献1にも示されるように、転写された磁気記録媒体(特許文献1においてはスレーブディスクと呼称される)と転写用原盤(特許文献1においてはマスタと呼ばれる)との間に、転写用原盤に設けられるチャンバーおよび通気孔を介して所定の空気圧を導入することにより、転写された磁気記録媒体を転写用原盤に対して分離させる方法である。
また、第2の分離方法としては、特許文献2にも示されるように、転写された磁気記録媒体(特許文献2においてはスレーブ媒体と呼称される)の外周部と転写用原盤(特許文献2においてはマスター担体と呼ばれる)の外周部との間に形成される環状の凹部に起因した隙間に、剥離手段の爪の先端部が挿入された後、磁気記録媒体を転写用原盤に対し引き上げ、磁気記録媒体を分離させる方法である。
さらに、第3の分離方法としては、特許文献3にも示されるように、転写された磁気記録媒体(特許文献3においてはスレーブ媒体と呼称される)と転写用原盤(特許文献3においてはマスター担体と呼ばれる)との密着面に圧縮流体が流入され、チャックの把持爪が磁気記録媒体の内周部を保持して剥離外力を同時に加えることにより、磁気記録媒体を転写用原盤に対し分離させる方法である。
特開平11−025455号公報 特開2003−173523号公報 特開2004−134012号公報
(1)特許文献1に示されるように、チャンバーおよび通気孔が転写用原盤に設けられる場合、それらの加工する工程が増大するので製造コストが嵩むこととなる。また、気体圧送のためのチャンバーが設けられることにより、その装置が大きく複雑なものになる場合がある。
(2)また、特許文献2に示されるように、環状の凹部が、転写された磁気記録媒体の外周部と転写用原盤の外周部との間に形成される場合、その凹部の上端部エッジが磁気記録媒体の被転写面に接触する場合がある。その結果、分離された磁気記録媒体の被転写面に、そのエッジ形状に沿った接触痕やエッジ欠けよる発塵物、治具挿入で発生する摩擦発塵物や傷が検出される場合がある。これらの発塵物中には磁気ヘッドの浮上性に問題を起こす大きさの物も含まれる虞がある。
(3)さらに、特許文献3に示されるように、密着面に圧縮流体が流入される状態でチャックの把持爪により引き剥がされる場合、転写用原盤の内周エッジが磁気記録媒体に接触することによって、接触痕の問題が生じる虞があるほか、チャックの把持爪により引き剥がされる際、磁気記録媒体の外周エッジが転写用原盤を傷つけてしまう場合がある。
そして、例えば、上述の磁気転写工程と密着体分離工程が1つの装置で行なわれる場合、密着体分離中は、新たな他の磁気記録媒体の磁気転写をすることが出来ないので磁気記録媒体が滞留する。従って、磁気記録媒体を連続的に大量生産する場合、そのような装置を多数設置して処理する必要があるという問題を伴う。
以上の問題点を考慮し、本発明は、第1に、上述の(1)で述べたような転写用原盤に密着体分離のための形状加工を施す必要がなく、しかも、分離工程において磁気記録媒体を傷つけることなく容易に分離することができる磁気記録媒体、および、磁気記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。また、第2に、本発明は、上述の(2)で述べたような、転写用原盤や被転写体に傷や発塵物を生成する虞がない磁気記録媒体、および、磁気記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。さらに、第3に、本発明は、上述の(3)で述べたような大量生産する場合、装置を大型化させることなく効率よく量産でき、従って、装置構成やプロセス時間を縮減出来る磁気記録媒体、および、磁気記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法は、磁気転写情報が記録された転写用原盤と被転写媒体とからなる密着体を形成する工程と、密着体における被転写媒体を転写用原盤から分離させる分離工程と、を含み、分離工程において、転写用原盤の外周縁部および中央部のうちの少なくとも一方を押圧し転写用原盤を凸状に撓ませることにより、被転写媒体を転写用原盤から分離させることを特徴とする。
また、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法は、密着体の転写用原盤に作用される曲げモーメントに応じて生じる被転写媒体の復元力が、転写用原盤および被転写媒体相互間の密着力よりも大であってもよい。
さらに、本発明に係る磁気記録媒体は、上述の磁気記録媒体の製造方法により製造されたことを特徴とする。
本発明に係る磁気記録媒体、および、磁気記録媒体の製造方法によれば、分離工程において、転写用原盤の外周縁部および中央部のうちの少なくとも一方を押圧し転写用原盤を凸状に撓ませることにより、被転写媒体を転写用原盤から分離させるので、分離工程において磁気記録媒体を傷つけることなく容易に分離することができ、しかも、装置を大型化させることなく効率よく量産できる。また、密着体の転写用原盤に作用される曲げモーメントに応じて生じる被転写媒体の復元力が、転写用原盤および被転写媒体相互間の密着力よりも大となることにより被転写媒体が容易に分離されるので転写用原盤に密着体分離のための形状加工を施す必要がない。
本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の一例が適用される磁気記録媒体の生産システムにおける分離装置の第1実施例の構成を概略的に示す構成図である。 図1に示される例における各構成要素を分解して示す斜視図である。 本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の一例が適用される磁気記録媒体の生産システムにおける密着体形成装置を転写用原盤および磁気記録媒体とともに示す斜視図である。 (A)および(B)は、それぞれ、図3に示される密着体形成装置の動作説明に供される図である。 図1に示される例に用いられる転写用原盤を示す平面図である。 本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の一例が適用される磁気記録媒体の生産システムにおける磁気転写装置の構成を概略的に示す斜視図である。 エッジ転写方式の原理の説明に供される密着体の一部断面を部分的に拡大して示す斜視図である。 ビット転写方式の原理の説明に供される密着体の一部断面を部分的に拡大して示す斜視図である。 エッジ転写方式の原理の説明に供される磁気信号の一部を拡大して示す特性図である。 図1に示される例において備えられる制御ユニットを示すブロック図である。 (A)乃至(D)は、図1に示される例における動作説明に供される構成図である。 本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の一例が適用される磁気記録媒体の生産システムの工程の説明に供される図である。 (A)乃至(D)は、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の一例が適用される磁気記録媒体の生産システムにおける分離装置の第2実施例の動作説明に供される構成図である。 本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の一例が適用される磁気記録媒体の生産システムにおける分離装置の第3実施例の動作説明に供される構成図である。 図14に示される例における各構成要素を分解して示す斜視図である。 図14に示される例における動作説明に供される構成図である。 図1に示される例において、転写用原盤の他の一例が適用された場合を示す構成図である。 図13(A)に示される例において、転写用原盤の他の一例が適用された場合を示す構成図である。 図14に示される例において、転写用原盤の他の一例が適用された場合を示す構成図である。 転写用原盤のさらなる他の一例を磁気記録媒体とともに示す斜視図である。 (A)および(B)は、それぞれ、比較例における分離装置を示す構成図である。 図21に示される例において用いられる転写用原盤を示す平面図である。 他の比較例としての従来の磁気転写装置を示す斜視図である。 他の比較例の工程の説明に供される図である。
(第1実施例)
図1は、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の一例が適用される磁気記録媒体の生産システムにおける作業ステーション(以下、分離ステーションともいう)に配される分離装置の第1実施例の構成を概略的に示す。その分離ステーションにおいては、一連の製造工程において得られた密着体を転写用原盤と被転写媒体とに分離させる分離工程が行われる。また、その分離工程は、後述される密着体形成ステーションおよび磁気転写ステーションにおいてそれぞれ行われる、密着体形成工程、および、磁気転写工程を経た後、行われる工程とされる。なお、作業ステーションとしての密着体形成ステーションおよび磁気転写ステーションは、生産システムにおいて上述の分離ステーションに供される磁気記録媒体の搬送路と共通の磁気記録媒体の搬送路に沿って配置されている。
上述の密着体28は、例えば、図3および図6に示されるように、後述する密着体形成装置により、被転写媒体としての磁気記録媒体用円盤24´が転写用原盤22に密着された後、得られた密着体28´における磁気記録媒体用円盤24´の記録面に磁気信号が磁気転写装置により転写されたものとされる。
磁気記録媒体用円盤24´は、例えば、ガラス、アルミニウム、シリコン、プラスチック等の基材で作られ、中央部に円形の孔24´aを有している。その外径および内径は、それぞれ、例えば、65mm、20mmに設定されている。
磁気記録媒体用円盤24´は、例えば、アモルファスガラス基材上にスパッタによって磁性層と、その上層に保護層とがその基材上に積層されている。また、その保護層に潤滑剤が塗布されている。
なお、磁気記録媒体用円盤24´の寸法は、斯かる例に限られることなく、例えば、後述の転写用原盤22の外径より小さく、転写用原盤22に設けられた被転写媒体密着領域の大きさと合致しているならば、上述の値に限定されるものではない。
厚さ0.5mmの転写用原盤22は、例えば、シリコン、ガラス、アルミニウム、プラスチック等の材料で環状に作られ、中央部に円形の孔22aを有している。図5に拡大されて示されるように、転写用原盤22の外径φDAおよび内径φDCは、それぞれ、80mm、20mmに設定されている。また、転写用原盤22の転写面には、孔22aの周縁から外縁に向けて広がる被転写媒体密着領域22PSが環状に形成されている。被転写媒体密着領域22PSの直径φDBは、例えば、65mmに設定されている。被転写媒体密着領域22PSは、内周から外周に亘って円周方向に所定の間隔をもって放射状に延びる複数の弧からなる転写パターン形成面を有している。図5において、その転写パターンにおける黒色の弧を描いている各部分には、転写磁気情報に応じた微細形状パターンが、例えば、軟磁性体で形成されている。
転写用原盤22の作製法としては、例えば、シリコン基板上にFeCo系軟磁性層と炭素からなる保護層とがスパッタで成膜される。その後、レジストが保護層上に塗布された後、所定のサーボ信号用パターンに対応する微細形状パターンが形成されたニッケル(Ni)製スタンパが、形成されたレジスト表面にプレスされることによって、そのレジスト表面に微細形状パターンが複製される。ドライエッチングにより、そのレジストがエッチングされた後、イオンミリングで軟磁性層に微細形状パターンが形成される。再度、ドライエッチングでレジストと炭素からなる保護層とが剥離されることにより、転写用原盤が得られる。得られた微細形状パターンに形成された凹凸は、例えば、約30nmである。
被転写媒体密着領域22PSには、図3、図4(A)および(B)に示される密着装置により、上述の磁気記録媒体用円盤24´の記録面が密着される。
図3に示される被転写媒体密着領域22PSに隣接しその外周縁部に形成される環状の部分は、上述の押圧部材18の環状の押圧面に当接される被押圧面部22Gである。被押圧面部22Gの内寸法および外寸法は、好ましくは、転写用原盤22の直径に対し約2%以上の掴み代があるように設定される。なお、その掴み代が余裕を見て広く設定された後、被押圧面部22Gの外縁の一部を押圧部材18の環状の押圧面で押圧するようになされてもよい。
なお、転写用原盤22の寸法は、斯かる例に限られることなく、被転写媒体および装置構成等の寸法に応じて適宜決められてもよい。
密着体形成装置は、図4(A)に示されるように、作業ステーションとしての密着体形成ステーションに配され、中央部に円柱部36Cを有するとともに、円柱部36Cの周縁に転写用原盤22が載置される載置面を有する基台36と、磁気記録媒体用円盤24´を選択的に吸着または解放する把持面部32Sを有する搬送用ハンドラ32を含んでなる加圧機構部34と、搬送用ハンドラ32を昇降動可能に支持する空気圧シリンダーと(不図示)、を主な要素として含んで構成されている。
基台36の載置面には、載置面に対し垂直に設けられる円柱36Cが上述の孔22aおよび24´aに挿入された状態で転写用原盤22、磁気記録媒体用円盤24´が順次、重ねられる。円柱部36Cの載置面から最上端までの高さは、転写用原盤22、および、磁気記録媒体用円盤24´の厚さの合計よりも若干低く設定されている。また、円柱部36Cの直径は、円柱部36Cが挿入された磁気記録媒体用円盤24´の孔24´aの中心位置と転写用原盤22の孔22aの中心位置とが共通の中心軸線上にあり、各孔の内周部に対し略同一の隙間を形成するように設定されている。従って、磁気記録媒体用円盤24´の転写用原盤22の被転写媒体密着領域22PSに対する位置決めが、円柱部36Cによりなされる。なお、磁気記録媒体用円盤24´の転写用原盤22の被転写媒体密着領域22PSに対する位置決めは、磁気記録媒体用円盤24´および転写用原盤22の孔に係合する位置決めピンがさらに設けられて位置決めされてもよい。また、転写用原盤22の外周縁に位置決めマークを設けるとともに、その位置決めマークを検出する検出部を搬送用ハンドラ32に設ける構成により、磁気記録媒体用円盤24´の転写用原盤22の被転写媒体密着領域22PSに対する位置決めがなされてもよい。
搬送用ハンドラ32の把持面部32Sは、図4(A)に示されるように、磁気記録媒体用円盤24´の孔24´a周縁近傍に選択的に密着し把持するものとされる。その把持面部32Sは、搬送用ハンドラ32の内部に形成される作動圧供給通路32PAの一端に連通する複数個の透孔を有している。作動圧供給通路32PAの他端には、図示が省略される吸引手段としての真空ポンプが接続されている。
また、真空ポンプが作動状態とされる場合、上述の搬送用ハンドラ32を昇降動可能に支持する空気圧シリンダーは、図示が省略される駆動制御部により、図4(A)に示されるように、搬送用ハンドラ32の把持面部32Sに保持された磁気記録媒体用円盤24´を転写用原盤22に対し離隔した待機位置と、把持面部32Sに保持された磁気記録媒体用円盤24´を転写用原盤22に対し所定の加圧力Fで押し付ける押圧位置との間で移動するように制御される。
斯かる構成において、図4(A)に示されるように、転写用原盤22が基台36の載置面に重ねられた後、真空ポンプが作動状態とされるとき、搬送用ハンドラ32の把持面部32Sに対し同心とされ保持された磁気記録媒体用円盤24´の記録面の内周域が、空気圧シリンダーにより、図4(B)に示されるように、転写用原盤22の被転写媒体密着領域22PSに対し重ね合わされ、例えば、加圧力6.5kg/cm2で保持期間5秒間、押し付けられる。
これにより、原盤22の被転写媒体密着領域22PSと円盤24´の記録面との間に含まれる空気が、外周に向かって押し出される。従って、両者は全面均一に緊密に密着して、密着体28´が形成される。密着体28´は、原盤22と円盤24´とが緊密な密着となるので空気圧シリンダーが搬送用ハンドラ32の加圧を止めても密着状態を維持している。なお、上述の密着方法は一例であり、斯かる例に限定されることなく、他の適切な方法によって適宜、行われてもよい。また、磁気記録媒体用円盤24´を加圧する加圧駆動手段としては、空気圧シリンダーの代わりに、モータ等の他の駆動手段が用いられてもよい。
次に、得られた密着体28´における磁気記録媒体用円盤24´は、後述するように、図6に示される磁気転写装置により、所定の磁気信号がその記録面に転写される。これにより、磁気転写された密着体28が得られる。
図6において、例えば、ビット転写方式で行われる磁気転写装置は、図示が省略される筐体に回動可能に支持され上述の密着体28´を、吸引把持機構(不図示)を介して着脱可能に一端に支持するスピンドル部42と、密着体28´の密着面(接触面)に対し垂直方向に磁界を形成する電磁石40Aおよび40Bと、電磁石40Aおよび40Bを互いに近接または離隔可能に移動制御する駆動制御機構部40とを含んで構成されている。なお、スピンドル部42の一端は、図示が省略される駆動用モータの出力軸に連結されている。駆動制御機構部40は、図示が省略される制御部により制御される。
ビット転写方式の場合、原理的には、図8に模式的に拡大されて示されるように、最初、被転写媒体62´の磁性層62´Mは、転写前に予め、矢印62´Maの示す方向、即ち、一方向に磁化されている。次に、磁気転写装置内において、転写用原盤60および被転写媒体62´からなる密着体が電磁石64Aおよび64B相互間で回転されながら、被転写媒体62´が磁化され、磁気信号が転写されることにより、転写された被転写媒体62が得られる。
被転写媒体62の転写中、転写用原盤60と被転写媒体62との接触面に対して矢印MFの示す方向、即ち、垂直方向に磁界が印加される。これにより、転写用原盤60の軟磁性体による各微細形状パターン60PAにおいて多量の磁束が矢印mfの示す方向に透過するので被転写媒体62における各微細形状パターン60PAに対応する磁性層62Mが、矢印62Maが示す初期の磁化の向きと反対となる矢印62Mbが示す向きに磁化されることとなる。但し、各微細形状パターン60PAと接触していない部分は、初期の磁化の向きが保持される。なお、上述した軟磁性体による各微細形状パターンは、転写用原盤の主表面に対して軟磁性体が凸部として形成されていても良いし、あるいは、転写用原盤の主表面に対して凹部が形成された中に軟磁性体が埋め込まれている形態であっても良い。
図6において、先ず、密着体28´が吸引把持機構(不図示)を介してスピンドル部42の一端に支持された後、駆動制御機構部40により、電磁石40Aおよび40Bが密着体28´を挟んで互いに所定の位置まで近接される。そして、駆動用モータが作動状態とされるとき、密着体28´を伴ってスピンドル部42が、例えば、1回転あたり2秒以上20秒以下の回転速度、例えば、1回転あたり10秒の回転速度で1回転、回転せしめられる。これにより、上述したように、磁気信号が密着体28´における磁気記録媒体用円盤24´の記録面全体にわたって転写される。従って、転写された磁気記録媒体24を備える密着体28が得られることなる。
なお、磁気転写装置の転写方式は、上述のビット転写方式に限られることなく、例えば、エッジ転写方式で行われる磁気転写装置(不図示)が用いられてもよい。そのエッジ転写方式は、図7に模式的に拡大されて示されるように、転写磁気情報に応じた複数個の微細形状パターン50PAを有する転写用原盤50の面内方向に磁場を印加し、パターンのエッジ部から生じる漏れ磁束の垂直成分に沿って被転写媒体52の磁性層52Mを磁化し、磁気情報を記録する方法とされる。その装置において、転写用原盤50および被転写媒体52からなる密着体が矢印の方向に回転されながら、電磁石54により、外部磁界が矢印MFの示す方向に印加されたとき、各微細形状パターン50PAの各エッジ部から生じた漏れ磁束mfの垂直成分の方向に応じて、被転写媒体52の磁性層52Mが、矢印52Maの示す方向、および、矢印52Mbの示す方向に磁化される。従って、この方式は、転写用原盤50の軟磁性体による微細形状パターン50PAの各エッジから漏れた磁束によって磁気信号が転写される。図9に部分的に拡大されて示されるような被転写媒体52に対し転写された磁気信号Smgは、例えば、サーボ信号とされる。
上述した分離ステーションに配される分離装置10は、図1および図2に示されるように、一対のストッパ部材12Pを相対向して有する基台12と、上述の密着体28が所定位置に載置される環状のステージ部材16と、ステージ部材16の載置面に載置された密着体28の転写用原盤22を押圧または解放する押圧部材18を備える押圧機構部20と、押圧機構部20を駆動させる駆動シリンダー78(図10参照)と、基台12の中央部に設けられステージ部材16の透孔16aを介し押圧部材18と協働して転写用原盤22の中央部をステージ部材16の載置面の下方側から受け止め、転写用原盤22に対し磁気記録媒体24を分離させる受止部材12Cと、ステージ部材16を受止部材12Cから離隔する方向に付勢する2個のコイルスプリング14を含んで構成される。
一対のストッパ部材12Pは、互いに同一の直径および長さを有し、その中心軸線が基台12の表面に対し略垂直となるように設けられている。なお、斯かる例に限られることなく、例えば、一対のストッパ部材12Pの直径は、互いに異なっていてもよい。ストッパ部材12Pにおける基台12の表面から上端までの長さは、図11(C)および(D)に示されるように、押し下げられたステージ部材16の下面がストッパ部材12Pの上端に当接されたとき、受止部材12Cの上端がステージ部材16の透孔16aから所定量だけ突出し、転写用原盤22の中央部を所定量、例えば、100(um)だけ上方に向けて凸状に撓ませるように設定されている。
なお、転写用原盤22の直径が80mmを超える場合、転写用原盤22の中央部の撓み量が100(um)を超えるようにストッパ部材12Pにおける基台12の表面から上端までの長さが設定され、また、転写用原盤22の直径が80mm未満の場合、転写用原盤22の中央部の撓み量が100(um)よりも小となるようにストッパ部材12Pにおける基台12の表面から上端までの長さが設定される。
但し、転写用原盤22が撓んだとき、転写用原盤22に作用される曲げ応力(=M/Z、M:曲げモーメント、Z:断面係数)が、転写用原盤22の許容曲げ強度より小であることが必要とされる。
受止部材12Cの直径は、ステージ部材16の孔16aの直径よりも若干小であって、転写用原盤22の孔22aの直径よりも例えば、約1mm程度大に設定されている。また、受止部材12Cの先端は、図1に示されるように、密着体28がステージ部材16の載置面に載置されるとき、ステージ部材16の孔16aに挿入されている。
ステージ部材16は、その下方に配される2個のコイルスプリング14により昇降動可能に支持されている。2個のコイルスプリング14は、受止部材12Cを挟んで離隔し相対向して配されている。なお、コイルスプリング14の個数は、2個に限られることなく、3個以上設けられてもよい。
環状の押圧部材18の外径は、転写用原盤22の外径寸法と略同一に設定されている。また、押圧部材18の押圧面18fは、転写用原盤22の被押圧面部22Gに対向して配されている。押圧部材18の押圧面18fの面積は、転写用原盤22の被押圧面部22Gの面積よりも小に設定されている。
押圧機構部20が作動状態とされる場合、押圧部材18は、転写用原盤22の被押圧面部22Gの上方となる所定の待機位置、または、その押圧面18fが転写用原盤22の被押圧面部22Gに当接し押圧する位置に配される。
本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の一例が適用される磁気記録媒体の生産システムにおいては、上述の分離装置に加えて、制御ユニット70を備えている。
制御ユニット70には、生産管理用ホストコンピュータ72からのn番目(n;nは1以上)に分離装置に供給された密着体28に対する分離作業の開始指令をあらわす指令信号SP1、n+1番目に分離装置に供給された密着体28に対する分離作業の開始指令をあらわす指令信号SP2、n+2番目に分離装置に供給された密着体28に対する分離作業の開始指令をあらわす指令信号SP3、および、n+3番目に分離装置に供給された密着体28に対する分離作業の開始指令をあらわす指令信号SP4と、n番目に分離装置に供給された密着体28に対する分離作業の終了をあらわす作業終了信号SE1、n+1番目に分離装置に供給された密着体28に対する分離作業の終了をあらわす作業終了信号SE2、n+2番目に分離装置に供給された密着体28に対する分離作業の終了をあらわす作業終了信号SE3、および、n+3番目に分離装置に供給された密着体28に対する分離作業の終了をあらわす作業終了信号SE4が供給される。
制御ユニット70は、上述の押圧部材18を備える押圧機構部20の動作制御用プログラムデータ、分離された磁気記録媒体24を他のステーションに搬送するための搬送用ハンドラ84の動作制御用プログラムデータ、および、分離作業が行われる密着体28の設定された個数nをあらわすデータ等を格納するデータ記憶部70Mを備えている。
制御ユニット70は、図11(A)に示されるように、生産管理用ホストコンピュータ72からの指令信号SP1に基づいて待機位置にある押圧部材18に、図11(B)および(C)に示されるように、ステージ部材16の載置面における所定位置に位置決めされた密着体28の転写用原盤22の被押圧面部22Gに当接した状態で、2個のコイルスプリング14の弾性力に抗して所定量、下方に向けて押圧させるべく、制御信号Cdを形成し、それを駆動制御部74に供給する。駆動制御部74は、制御信号Cdに基づいて駆動信号を形成し、それを押圧機構部20における駆動シリンダー78に連結されるポンプ部に供給する。これにより、押圧部材18の押圧面18fは、図11(C)に示されるように、転写用原盤22の被押圧面部22Gに当接した状態でステージ部材16の下面がストッパ部材12Pの上端に当接されるまで押圧する。
従って、転写用原盤22の被押圧面部22Gが押圧部材18の押圧面18fで拘束された状態で、転写用原盤22の中央部が受止部材12Cの半球面状の先端で受け止められ、上方に向けて凸状に撓まされるので密着体28における磁気記録媒体24の外周縁が転写用原盤22の被転写媒体密着領域22PSに対し所定の隙間が形成されるように容易に分離される。このように容易に分離されるのは、転写用原盤22に作用される曲げモーメントに応じて生じた磁気記録媒体24自体の復元力が、密着体28における磁気記録媒体24および転写用原盤22相互間の密着力よりも大となるからである。その際、磁気記録媒体24の記録面および転写用原盤22の被転写媒体密着領域22PSは、損傷する虞がない。
そして、制御ユニット70は、作業終了信号SE1に基づいて図11(D)に示されるように、分離された磁気記録媒体24を搬送用ハンドラ84(図10参照)に吸引保持させながら次の作業ステーションに搬送させるべく、制御信号Ceを形成し、それを駆動制御部76に供給するとともに、制御信号Cpを形成し、それを空気圧制御部77に供給する。駆動制御部76は、制御信号Ceに基づいて駆動制御信号を形成し、それを、搬送用ハンドラ84を昇降動させる駆動モータ80に供給する。また、空気圧制御部77は、制御信号Cpに基づいて駆動制御信号を形成し、それを真空ポンプ部82に供給する。真空ポンプ部82は、作動状態とされる場合、搬送用ハンドラ84内の作動圧供給路84PAを通じ搬送用ハンドラ84の把持面を介して磁気記録媒体24を吸引保持するものとされる。
従って、搬送用ハンドラ84は、分離された磁気記録媒体24に対し近接するように下降せしめられ、磁気記録媒体24を保持した後、離隔されるように上昇せしめられ、次の作業ステーションに磁気記録媒体24を搬送する。
続いて、制御ユニット70は、指令信号SP2および作業終了信号SE2、指令信号SP3および作業終了信号SE3、指令信号SP4および作業終了信号SE4に基づいてn+1番目、n+2番目、n+3番目に順次供給される密着体28に対し分離装置10および搬送ハンドラ84に上述の動作と同様な動作を行わせるものとされる。
上述の例においては、転写用原盤22は、例えば、中央部に円形の孔22aを有しているが、斯かる例に限られることなく、例えば、図17に示されるように、環状の被押圧面部102Gを有し、中央部に孔がない円板状の転写用原盤102が用いられてもよい。
これにより、転写用原盤102は、内孔加工が不要となるので転写用原盤102にかかる製造コストを減らせるメリットがある。
さらにまた、円板状の転写用原盤22に限られることなく、例えば、図20に示されるように、環状の被転写媒体密着領域104Gを有する方形の転写用原盤104が用いられてもよい。斯かる場合、転写用原盤104の一辺の長さLmは、磁気記録媒体24の直径Lsよりも大に設定されている。これにより、例えば、半導体のブランクマスクとして用いられる方形の石英基板を流用することができるので転写用原盤にかかる製造コストを減らせるメリットがある。
上述の例においては、各作業ステーションに、1基の密着体形成装置、1基の磁気転写装置、1基の分離装置をそれぞれ備える生産システムとされたが、斯かる例に限られることなく、例えば、1基の密着体形成装置と、2基の磁気転写装置と、1基の分離装置を各作業ステーションに備える生産システムであってもよい。
このような生産システムにおいては、例えば、図12に示されるように、密着体形成工程、磁気転写工程、密着体分離工程を、複数枚(図12においては、4枚)の被転写媒体に対して連続的に行ない、磁気転写された被転写媒体を連続的に製造することが可能とされる。密着体形成工程に5秒、磁気転写工程に10秒、密着体分離工程に5秒という条件の場合、磁気転写媒体が、5秒に1枚の速さで連続的に製造可能とされる。
具体的には、密着体形成装置で形成された第1の密着体を第1の磁気転写装置で磁気転写中に、新たな第2の密着体を密着体形成装置で形成し、第2の密着体を第2の磁気転写装置へ搬送、転写を行なう。次に、第1の磁気転写装置で第1の密着体に対し転写が終わると、その第1の密着体が分離装置へ搬送されるとともに、並行して形成された新たな第3の密着体が第1の磁気転写装置に供給される。
続いて、第2の磁気転写装置で第2の密着体の転写が終わると、その第2の密着体が分離装置へ搬送されるとともに、並行して形成された新たな第4の密着体が第2の磁気転写装置に供給される。このようにして、連続して磁気転写された被転写媒体が製造可能とされる。
従って、磁気転写装置と分離装置とが別々の構成であるので5秒に1枚の速さで製造するのに必要な分だけの磁気転写装置(2基)と分離装置(1基)とを組み合わせればよく、より簡便な装置構成で、かつ、従来同様の速さで連続的に磁気転写媒体を製造できることとなる。
(第2実施例)
図13(A)〜(D)は、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の一例が適用される磁気記録媒体の生産システムにおける分離ステーションに配される分離装置の第2実施例の構成を概略的に示す。なお、図13においては、図1に示される例における構成要素と同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。また、分離ステーション以外の上述の各作業ステーション、および、上述の制御ユニットの構成は、図
4、図6、および、図10に示される例と同様の構成を備えるものとされる。
図1に示される例においては、受止部材12Cが基台12に固定され、ステージ部材16が受止部材12Cに対し相対移動可能とされるが、その代わりに、図13(A)〜(D)においては、基台12´の上端面(載置面)に載置される転写用原盤22の中央部を載置面の下方側から押圧する受止部材13が、基台12´の中央部に形成される凹部12´R内に昇降動可能に配されるものとされる。
図13(A)〜(D)において、分離装置は、図1および図2に示されるように、上述
の密着体28の転写用原盤22が載置される載置面を上部に有するとともに、上部における中央の孔12´aに連通する凹部12´Rを内部に有する基台12´と、基台12´の載置面12´PFに載置された密着体28の転写用原盤22を押圧または解放する押圧部材18を備える押圧機構部20と、押圧機構部20を駆動させる駆動シリンダー78(図10参照)と、基台12´の凹部12´R内に昇降動可能に設けられ孔12´aを介し押圧部材18と協働して転写用原盤22の中央部を載置面12´PFの下方側から押圧し転写用原盤22に対し磁気記録媒体24を分離させる受止部材13と、受止部材13を上昇させる方向に付勢するコイルスプリングを含んでなる昇降機構部15とを含んで構成される。
昇降機構部15は、図示が省略される駆動用モータの出力軸に連結されており、駆動用モータが作動状態とされるとき、その出力軸が一方向に回転せしめられるとき、受止部材13を上昇させ、一方、その出力軸が他方向に回転せしめられるとき、受止部材13をコイルスプリングの弾性力に抗して下降させる構成を備えるものとされる。
制御ユニット70は、図13(A)に示されるように、例えば、生産管理用ホストコンピュータ72からの指令信号SP1に基づいて待機位置にある押圧部材18を、図13(B)および(C)に示されるように、基台12´の載置面12´PFにおける所定位置に位置決めされた密着体28の転写用原盤22の被押圧面部22Gに当接させるように下降せしめるべく、制御信号Cdを形成しそれを駆動シリンダー78に連結されるポンプ部に供給する。また、制御ユニット70は、受止部材13を所定量、上昇させるべく、上述の昇降機構部15の駆動用モータを制御する駆動制御部に制御信号を供給する。
従って、転写用原盤22の被押圧面部22Gが押圧部材18の押圧面18fで拘束された状態で、転写用原盤22の中央部が受止部材13の半球面状の先端で押圧され上方に向けて凸状に撓まされるので密着体28における磁気記録媒体24の外周縁が転写用原盤22の被転写媒体密着領域22PSに対し所定の隙間が形成されるように容易に分離される。このように容易に分離されるのは、転写用原盤22に作用される曲げモーメントに応じて生じた磁気記録媒体24自体の復元力が、密着体28における磁気記録媒体24および転写用原盤22相互間の密着力よりも大となるからである。その際、磁気記録媒体24の記録面および転写用原盤22の被転写媒体密着領域22PSは、損傷する虞がない。
また、斯かる例では、分離装置における押圧部材18およびステージ部材16のストローク調整が容易に出来るメリットがある。第1実施例ではストッパ12Pが複数本あり、ストッパ12Pと受止部材12Cとが一体でないのでステージ16の降下量を計算で求めて調整する必要があったのに対し、一方、斯かる例では、昇降機構部15における受止部材13の移動量の調整により受止部材13の上昇量を直接的に決定できるのでその調整が容易となる。
なお、上述の例においては、転写用原盤22は、例えば、中央部に円形の孔22aを有しているが、斯かる例に限られることなく、例えば、図18に示されるように、環状の被押圧面部102Gを有し、中央部に孔がない円板状の転写用原盤102が用いられてもよい。これにより、転写用原盤102は、内孔加工が不要となるので転写用原盤102にかかる製造コストを減らせるメリットがある。
(第3実施例)
図14は、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の一例が適用される磁気記録媒体の生産システムにおける分離ステーションに配される分離装置の第3実施例の構成を概略的に示す。なお、図14および後述する図15乃至図16(A)〜(D)においては、図1に示される例における構成要素と同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。また、分離ステーション以外の上述の各作業ステーション、および、上述の制御ユニットの構成は、図4、図6、および、図10に示される例と同様の構成を備えるものとされる。
分離装置は、図15に示されるように、4本のストッパ部材92Pを有する基台92と、上述の密着体28における転写用原盤22の被押圧面部22Gを協働して相対向して把持する一対のクランプ部90Aおよび90Bと、一対のクランプ部90Aおよび90Bに転写用原盤22の被押圧面部22Gを選択的に把持する動作または解放する動作を行わせる第1のシリンダー部(不図示)と、一対のクランプ部90Aおよび90Bを4本のストッパ部材92Pの上端に対し昇降動させる第2のシリンダー部(不図示)とを含んで構成される押圧機構部90と、基台92の中央部に設けられ押圧機構部90と協働して転写用原盤22の中央部を、その下方側から受け止め、転写用原盤22に対し磁気記録媒体24を分離させる受止部材92Cと、を含んで構成される。
4本のストッパ部材92Pは、それぞれ、互いに同一の直径および長さを有し、その中心軸線が基台92の表面に対し略垂直となるように共通の円周上に均等に設けられている。なお、ストッパ部材92Pは、斯かる例に限られることなく、例えば、互いに異なる直径および同一の長さを有するものでもよい。ストッパ部材92Pにおける基台92の表面から上端までの長さは、図16(B)に示されるように、押し下げられたクランプ部90Aおよび90Bの下面がストッパ部材92Pの上端に当接されたとき、受止部材92Cの上端が転写用原盤22の中央部を所定量、例えば、100(um)だけ上方に向けて凸状に撓ませるように設定されている。即ち、半球面状の受止部材92Cの先端の位置は、図14に示されるように、密着体28およびクランプ部90Aおよび90Bがストッパ部材92Pに対し離隔されているとき、ストッパ部材92Pの最上端より高い位置とされる。 なお、転写用原盤22の直径が80mmを超える場合、転写用原盤22の中央部の撓み量が100(um)を超えるようにストッパ部材92Pにおける基台92の表面から上端までの長さが設定され、また、転写用原盤22の直径が80mm未満の場合、転写用原盤22の中央部の撓み量が100(um)よりも小となるようにストッパ部材92Pにおける基台92の表面から上端までの長さが設定される。
但し、転写用原盤22が撓んだとき、転写用原盤22に作用される曲げ応力(=M/Z、M:曲げモーメント、Z:断面係数)が、転写用原盤22の許容曲げ強度より小であることが必要とされる。
受止部材92Cは、図15に示されるように、基台92における略中央部に配されている。受止部材92Cの直径は、転写用原盤22の孔22aの直径よりも例えば、約1mm程度大に設定されている。
基台92の上方となる位置には、押圧機構部90が配されている。押圧機構部90は、
密着体28の転写用原盤22を選択的に把持または解放するクランプ部90Aおよび90Bと、クランプ部90Aおよび90Bを互いに近接または離隔させる第1のシリンダー部と、密着体28および第1のシリンダー部を伴ってクランプ部90Aおよび90Bを昇降動させる第2のシリンダー部とを含んで構成されている。
上述の第2のシリンダー部は、図16(A)に示されるように、密着体28の転写用原盤22を協働して把持したクランプ部90Aおよび90Bを、基台92の上方となる待機位置と、各ストッパ部材92Pの上端に当接させる押圧位置とをとらせるものとされる。
第1のシリンダー部および第2のシリンダー部は、それぞれ、制御ユニット70および駆動制御部により制御される。
円弧状のクランプ部90Aおよび90Bは、互いに同一の構造を有するのでクランプ部90Aについて説明し、クランプ部90Bについての説明を省略する。クランプ部90Aは、ほぼ全周に亘って把持するように転写用原盤22の被押圧面部22Gが嵌合される溝90Agを有している。円弧状の溝90Agの曲率半径は、転写用原盤22の曲率半径と略同一もしくは若干大に設定されている。溝90Agの深さは、被押圧面部22Gにおける環状の領域よりも小となるように設定されている。
制御ユニット70は、図16(A)に示されるように、生産管理用ホストコンピュータ72からの指令信号SP1に基づいて待機位置にあるクランプ部90Aおよび90Bを、
受止部材92Cの中心軸線と同心となるように所定位置に位置決めされた密着体28の転写用原盤22の中央部が受止部材92Cの半球面状の先端に当接した後、上述の押圧位置をとらせるように所定量、下降させるべく、制御信号Cdを形成し、それを駆動制御部74に供給する。駆動制御部74は、制御信号Cdに基づいて駆動信号を形成し、それを押圧機構部90における第2のシリンダー部に連結されるポンプ部に供給する。これにより、クランプ部90Aおよび90Bの下面は、図16(B)および(C)に示されるように、転写用原盤22の孔22aの周縁が上方に向けて凸状に撓みながら受止部材92Cの半球面状の先端に当接した状態でストッパ部材92Pの上端に当接される。
従って、転写用原盤22の被押圧面部22Gがクランプ部90Aおよび90Bで拘束された状態で、転写用原盤22の中央部が受止部材92Cの半球面状の先端で受け止められ、上方に向けて凸状に撓まされるので密着体28における磁気記録媒体24の外周縁が転写用原盤22の被転写媒体密着領域22PSに対し所定の隙間が形成されるように容易に分離される。このように容易に分離されるのは、転写用原盤22に作用される曲げモーメントに応じて生じた磁気記録媒体24自体の復元力が、密着体28における磁気記録媒体24および転写用原盤22相互間の密着力よりも大となるからである。その際、磁気記録媒体24の記録面および転写用原盤22の被転写媒体密着領域22PSは、損傷する虞がない。
そして、制御ユニット70は、作業終了信号SE1に基づいて図16(C)に示されるように、分離された磁気記録媒体24を搬送用ハンドラ84(図10参照)に吸引保持させながら次の作業ステーションに搬送させるべく、制御信号Ceを形成し、それを駆動制御部76に供給するとともに、制御信号Cpを形成し、それを空気圧制御部77に供給する。駆動制御部76は、制御信号Ceに基づいて駆動制御信号を形成し、それを、搬送用ハンドラ84を昇降動させる駆動モータ80に供給する。また、空気圧制御部77は、制御信号Cpに基づいて駆動制御信号を形成し、それを真空ポンプ部82に供給する。真空ポンプ部82は、作動状態とされる場合、搬送用ハンドラ84内の作動圧供給路84PAを通じ搬送用ハンドラ84の把持面を介して磁気記録媒体24を吸引保持するものとされる。
従って、搬送用ハンドラ84は、分離された磁気記録媒体24に対し近接するように下降せしめられ、磁気記録媒体24を保持した後、離隔されるように上昇せしめられ、次の作業ステーションに磁気記録媒体24を搬送する。
なお、転写用原盤22は、クランプ部90Aおよび90Bにより把持された状態で再び、上述の密着体形成ステーションへ搬送されることによって、転写用原盤22が繰り返し使用される(図16(D))。また、上述の押圧機構部の構造は、転写用原盤22の被押圧面部22Gを把持し、かつ、上記分離に必要な動作の出来るものであれば、上述のような方式に限定されるものではない。斯かる例においては、上述のように密着体28を搬送するための搬送ハンドラの把持部としての役割を果たすクランプ部90Aおよび90Bが、押圧機構部90の押圧部材の役割も兼ねることができるので装置構成をより簡単にできるメリットがある。
さらに、上述の例においては、転写用原盤22は、例えば、中央部に円形の孔22aを有しているが、斯かる例に限られることなく、例えば、図19に示されるように、環状の被押圧面部102Gを有し、中央部に孔がない円板状の転写用原盤102が用いられてもよい。これにより、転写用原盤102は、内孔加工が不要となるので転写用原盤102にかかる製造コストを減らせるメリットがある。
上述の本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の一例が適用される磁気記録媒体の生産システムにおける分離ステーションに配される分離装置の第1実施例、第2実施例、および、第3実施例、後述する比較例1によってそれぞれ、分離されて得られた1枚の磁気記録媒体24の記録面の欠陥について、本願の発明者により、検証された。
その検証は、磁気記録媒体24の記録面の所定の外周域(例えば、半径30mm〜32mm領域)が光学式外観検査装置により観察されることにより、その検出欠陥個数が調べられた。即ち、密着体28として密着される前に、予め、1枚の被転写媒体24´における所定の外周域(例えば、半径30mm〜32mm領域)の欠陥個数が調べられるもとで、分離後の磁気記録媒体24の記録面の対応する所定の外周域の欠陥個数が、その当初の欠陥個数と比較され、増加した欠陥増加数(ΔN)、その欠陥種類毎の各個数が調べられた。欠陥の種類としては、例えば、所定の閾値以上の大きさの点欠陥(発塵物付着)、傷である。
その結果を、以下の表1に示す。
Figure 2011243264
但し、表1において、NAは、点欠陥(発塵物付着)の個数であり、NBは、傷の個数である。
表1において、比較例1では、図21(A)および(B)に示されるような分離装置が用いられた。また、密着体を構成する転写用原盤は、図22に示されるような転写用原盤118が用いられた。なお、図21(A)および(B)においては、図1に示される例における構成要素と同一の構成要素について同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
転写用原盤118の外径φDAおよび内径φDCは、それぞれ、80mm、20mmに設定されている。また、転写用原盤118の転写面には、孔118aの周縁から外縁に向けて広がる被転写媒体密着領域22PSが環状に形成されている。被転写媒体密着領域118PSの直径φDBは、例えば、65mmに設定されている。被転写媒体密着領域118PSは、内周から外周に亘って円周方向に所定の間隔をもって放射状に延びる複数の弧からなる転写パターン形成面を有している。図22において、その転写パターンにおける黒色の弧を描いている各部分には、転写磁気情報に応じた微細形状パターンが、例えば、軟磁性体で形成されている。また、転写用原盤118の外周縁部における共通の円周上に90度間隔で切欠部118CWが形成されている。後述するように磁気記録媒体24の外縁に係合される部分となる各切欠部118CWの切込量dは、1.5mmに設定されている。各切欠部118CWには、磁気記録媒体24の分離のとき、後述する各受止ピン112PBが嵌合される。
図21(A)において、その分離装置は、一対のストッパ部材112PAを相対向して有する基台112と、転写用原盤118と磁気記録媒体24との密着体が所定位置に載置される環状のステージ部材116と、ステージ部材116の載置面に載置された密着体の転写用原盤118を押圧または解放する押圧部材18を備える押圧機構部と、その押圧機構部を駆動させる駆動シリンダー(不図示)と、基台112の中央部に設けられステージ部材116の各透孔を介し押圧部材18と協働して転写用原盤118の切欠部118CWを介してステージ部材116に載置される転写用原盤118上の磁気記録媒体24の外周縁をその下方側から押圧し転写用原盤118に対し磁気記録媒体24を分離させる4本の突出ピン112PBと、ステージ部材116を突出ピン112PBから離隔する方向に付勢するコイルスプリング114とを含んで構成される。
斯かる構成において、図21(B)に示されるように、押圧部材18の押圧面が、コイルスプリング114の弾性力に抗して密着体における転写用原盤118の表面に対し当接しながら押し下げられることにより、磁気記録媒体24の外縁が各切欠部118CWを介して突出する4本の突出ピン112PBにより押圧され、密着体における磁気記録媒体24が転写用原盤118から分離されることとなる。
表1に示される結果から明らかなように、本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の一例が適用される磁気記録媒体の生産システムにおける分離ステーションに配される分離装置の第1実施例乃至第3実施例により得られた磁気記録媒体24では、点欠陥の増加が少なく、傷も発生しない結果となった。一方、突出ピン112PBの先端により、磁気記録媒体24を直接押圧する比較例1においては、上述の第1実施例乃至第3実施例と比べて欠陥の増加数が、10倍以上であり、傷も多く発生していたことが確認された。
他の比較例として、図23に示されるような、チャンバー形成部材124A、124Bを持った従来の磁気転写装置を利用して、連続的に磁気転写媒体を製造する場合を考察する。図23において、本装置では、脱着可能に連結されるチャンバー形成部材124A、124Bの内側に形成されるチャンバーに、転写用原盤22および磁気記録媒体24からなる密着体が格納されている。そのチャンバー内における転写用原盤22と磁気記録媒体24との密着部分には、後述するスピンドル122内に形成される作動圧供給路122aを通じて所定の圧力の気体が供給される。また、チャンバー形成部材124A、124Bの中央部には、スピンドル122の一端が連結されている。そして、スピンドル122が回転せしめられながら、作動状態とされる電磁石120Aおよび120Bにより磁気記録媒体24が磁気転写される。
その後、所定の圧力の気体を作動圧供給路122aを通じて矢印Aの示す方向にそのチャンバー内へ圧送することによって磁気記録媒体24が転写用原盤22から分離される。
例えば、図24に示されるように、密着体形成工程に5秒、磁気転写工程に10秒、分離工程に5秒という条件で、5秒に1枚の速さで連続的に磁気転写媒体を製造する場合を考察する。
図23に示されるような、従来の磁気転写装置では、磁気転写工程と密着体分離工程が1つの装置で行なわれるので、密着体分離中に次の磁気転写工程をすることができない。よって、図24に示されるように、磁気転写工程、密着体分離工程を兼ね備える従来の磁気転写装置が4台必要となることが分かる。
12 基台
12P、92P ストッパ部材
12C、13、92C 受止部材
16 ステージ部材
18 押圧部材
22 転写用原盤
24 磁気記録媒体
28 密着体
70 制御ユニット
90A、90B クランプ部

Claims (7)

  1. 磁気転写情報が記録された転写用原盤と被転写媒体とからなる密着体を形成する工程と、
    前記密着体における前記被転写媒体を前記転写用原盤から分離させる分離工程と、を含み、
    前記分離工程において、前記転写用原盤の外周縁部および中央部のうちの少なくとも一方を押圧し該転写用原盤を凸状に撓ませることにより、前記被転写媒体を前記転写用原盤から分離させることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 前記分離工程において、前記転写用原盤の中央部を支点とし前記転写用原盤の外周縁部を押圧し該転写用原盤を凸状に撓ませることにより、前記被転写媒体を前記転写用原盤から分離させることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体の製造方法。
  3. 前記分離工程において、前記転写用原盤の外周縁部を支点とし前記転写用原盤の中央部を押圧し該転写用原盤を凸状に撓ませることにより、前記被転写媒体を前記転写用原盤から分離させることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体の製造方法。
  4. 前記密着体を搬送するための搬送ハンドラの把持部が、前記転写用原盤の外周縁部および中央部のうちの少なくとも一方を押圧する押圧機構部の押圧部材の役割も兼ねることを特徴とする請求項1または請求項2記載の磁気記録媒体の製造方法。
  5. 前記密着体における前記被転写媒体に対し磁界発生手段により磁気転写情報に基づく磁気転写を行う磁気転写工程をさらに含み、
    前記分離工程と前記磁気転写工程とは、異なる作業ステーションで行われることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体の製造方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載の磁気記録媒体の製造方法により製造されたことを特徴とする磁気記録媒体。
  7. 前記密着体の転写用原盤に作用される曲げモーメントに応じて生じる前記被転写媒体の復元力が、該転写用原盤および該被転写媒体相互間の密着力よりも大であることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体の製造方法。
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