JP2001305664A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP2001305664A
JP2001305664A JP2000119021A JP2000119021A JP2001305664A JP 2001305664 A JP2001305664 A JP 2001305664A JP 2000119021 A JP2000119021 A JP 2000119021A JP 2000119021 A JP2000119021 A JP 2000119021A JP 2001305664 A JP2001305664 A JP 2001305664A
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JP2000119021A
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Atsushi Fukazawa
淳 深澤
Hiroaki Nakamura
博明 中村
Atsushi Enomoto
淳 榎本
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型サイズの感光材料に露光を行うことがで
きるようにしながら、露光ムラの発生を少なくする。 【解決手段】 デジタルマイクロミラー装置2,投影レ
ンズ22は、プリンタ内で固定されている。投影レンズ
22から射出された記録光は、各走査ユニット11,1
2,15,16を介して印画紙18に照射される。各主
走査ユニット11,12を移動させて記録光の投影位置
を主走査方向に移動させる毎に、各副走査ユニット1
5、16を副走査方向に移動させて1フレーム分の画像
を露光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を感光材料に
露光するプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】微小サイズのミラー(以下、マイクロミ
ラーという)をライン状にあるいはマトリクス状に多数
配列し、各マイクロミラーの傾斜を制御してスポット光
を偏向するミラー方式の空間光変調器が知られている。
このミラー方式の空間光変調器としては、メモリセルに
蓄えた電荷による静電気力でマイクロミラーを傾斜させ
るデジタルマイクロミラー装置や微小なピエゾ素子でマ
イクロミラーを傾斜させるピエゾ駆動式マイクロミラー
装置(AMA)等がある。
【0003】このミラー方式の空間光変調器は、各マイ
クロミラーの特性がほぼ均一であり、経時変化もほとん
どないことから、この空間光変調器に対する調整や補正
制御をほとんど必要がないといった利点がある。また、
マイクロミラーが高密度に配されているため、解像度
(画素密度)の高い高画質の画像を簡単に得ることがで
きるといった利点がある。
【0004】上記のミラー方式の空間光変調器を用いた
プリンタが本出願人により各種提案されている。例え
ば、特開平9−164723号公報記載のものでは、複
数のマイクロミラーアレイを少なくとも1ライン分備え
た空間変調器からの反射光を投影レンズで感光材料上に
投影し、感光材料例えば印画紙を搬送しながら1ライン
ずつ画像を露光している。また、特開平9−16472
7号公報記載のものでは、マイクロミラーをマトリクス
状に多数配列した空間変調器からの反射光を投影レンズ
で停止中の感光材料上に投影することで1画面分の画像
を露光している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のミラ
ー方式の空間変調器を用いたプリンタでは、感光材料に
対する投影レンズ,空間変調器の位置が固定されている
ため、これらの投影レンズと空間変調器とに基づく露光
精度の許容範囲内でしか画像の露光を行うことができな
い。このため、露光面積を拡大して大型サイズの感光材
料に露光を行うことができないという問題がある。
【0006】上記の問題は、例えばマイクロミラーの個
数を増やすことで対応することが可能ではあるが、この
ようにすると大幅なコスト上昇を招いてしまう。また、
マイクロミラーの個数の増大にともなって、空間変調器
に対する照明面積が増大し、各マイクロミラーを均一に
照明するのが難しくなって露光ムラが発生するという問
題が生じる。
【0007】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたもので、ミラー方式の空間光変調器を利用し、露
光面積を拡大して大型サイズの感光材料に露光を行うこ
とができるようにしながら、露光ムラの発生を少なくす
ることができるプリンタを提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のプリンタでは、有効反射状態と無効
反射状態とに傾斜制御可能な複数のマイクロミラーを並
べたマイクロミラーアレイを少なくとも1列分有する空
間変調手段と、画像データに応じて前記空間変調手段を
駆動して各マイクロミラーの傾斜を制御する駆動手段
と、前記空間変調手段に光を照射する照明手段と、有効
反射状態とされたマイクロミラーからの反射光が入射
し、主走査方向に伸びた少なくとも1列分の記録光を感
光材料に投影する投影光学系と、前記投影光学系の少な
くとも一部を移動することによって、停止中の感光材料
に対する前記記録光の投影位置を主走査方向及びこの主
走査方向と直交する副走査方向に移動する走査手段とを
備え、前記投影位置を主走査方向に所定の長さずつ移動
する毎に、前記投影位置を副走査方向に移動させて副走
査方向に伸びた複数本のラインを感光材料に露光するこ
とにより、1フレーム分の画像を感光材料に露光するも
のである。
【0009】請求項2記載のプリンタでは、照明手段
を、光を出力する光源を複数個並べたアレイ状光源とし
たものであり、請求項3記載のプリンタでは、照明手段
を、発光ダイオードを光源としたものである。
【0010】請求項4記載のプリンタでは、空間変調手
段に、赤色、緑色,青色のそれぞれについて少なくとも
1列分ずつのマイクロミラーアレイを設け、駆動手段が
赤色,緑色,青色の3種類の画像データに応じて、対応
する色のマイクロミラーアレイを駆動し、照明手段で、
前記各マイクロミラーアレイに赤色光,緑色光,青色光
のうちの対応する色光を照射するようにしたものであ
る。
【0011】請求項5記載のプリンタでは、空間変調手
段に、赤色、緑色,青色のそれぞれについて少なくとも
1列分ずつのマイクロミラーアレイを設け、赤色のマイ
クロミラーアレイの各マイクロミラーに、赤色光を反射
させるフィルタを形成し、緑色のマイクロミラーアレイ
の各マイクロミラーに、緑色光を反射させるフィルタを
形成し、青色のマイクロミラーアレイの各マイクロミラ
ーに、青色光を反射させるフィルタを形成し、駆動手段
が赤色,緑色,青色の3種類の画像データに応じて、対
応する色のマイクロミラーアレイを駆動し、照明手段で
白色光を各マイクロミラーアレイに照射するようにした
ものである。
【0012】請求項6記載のプリンタでは、前回の副走
査時に露光した複数本のラインのうちの少なくとも1ラ
イン分を次回の新たな副走査時に重複させて露光するよ
うに、駆動手段で空間変調手段を駆動するとともに走査
手段で記録光の投影位置を主走査方向に移動するように
したものである。また、請求項7記載のプリンタでは、
駆動手段を、重複して露光するラインについては1回の
副走査で感光材料に与える露光量を小さくするように空
間変調手段を駆動するようにしたものである。
【0013】請求項8記載のプリンタでは、有効反射状
態と無効反射状態とに傾斜制御可能な複数のマイクロミ
ラーをマトリクス状に配列したミラー部を少なくとも1
面分有した空間変調手段と、画像データに応じて前記空
間変調手段を駆動して各マイクロミラーの傾斜を制御す
る駆動手段と、前記空間変調手段に光を照射する照明手
段と、有効反射状態とされたマイクロミラーからの反射
光が入射し、第1の方向及びこの第1の方向と直交する
第2の方向に各辺が沿って矩形状に広がる少なくとも1
面分の記録光を感光材料に投影する投影光学系と、前記
投影光学系の少なくとも一部を移動することによって、
停止中の感光材料に対する前記記録光の投影位置を第1
の方向及び第2の方向に移動する走査手段とを備え、感
光材料に対して前記記録光の投影位置を第1の方向と第
2の方向とに移動させて、1フレーム分の画像を複数個
の画像範囲に分割して露光するものである。
【0014】請求項9記載のプリンタでは、照明手段
を、発光ダイオードを光源としたものである。また請求
項10記載のプリンタでは、隣接する画像範囲同士で画
像の一部を重複させて露光するように、駆動手段で空間
変調手段を駆動するとともに走査手段で感光材料に対す
る記録光の投影位置を移動するようにしたものである。
さらに、請求項11記載のプリンタでは、駆動手段を、
重複して露光する画像範囲の部分については、1回の露
光によって感光材料に与える露光量を小さくするように
空間変調手段を駆動するようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明を実施したプリンタに用い
たデジタルマイクロミラー装置を図2に示す。デジタル
マイクロミラー装置2には、赤色マイクロミラーアレイ
3,緑色マイクロミラーアレイ4,青色マイクロミラー
アレイ5が平行に配置されている。各マイクロミラーア
レイ3〜5は、それぞれ静電気力によって傾斜するマイ
クロミラー6が一定ピッチでN個、例えば30個ずつラ
イン状に配置されている。また、各マイクロミラーアレ
イ3〜5の相互の間には、マイクロミラーアレイ1列分
の間隔が設けられている。
【0016】なお、各色のマイクロミラーアレイ3〜5
を隣接して配置してもよいが、図示されるように、各マ
イクロミラーアレイ3〜5の相互の間に間隔をあける
と、後述する色フィルタを形成する際に、各マイクロミ
ラーアレイから対応する色フイルタが多少はみだして形
成されても、このはみ出した色フイルタが他の色のマイ
クロミラーアレイに達しないので、色フイルタの加工精
度を低くできるといった利点ある。
【0017】赤色マイクロミラーアレイ3の各マイクロ
ミラー6の上には、記号Rで示すように、赤色フイルタ
が形成されている。緑色マイクロミラーアレイ4の各マ
イクロミラー6上には、記号Gで示すように緑色フイル
タが形成され、そして青色マイクロミラーアレイ5の各
マイクロミラー6上には、記号Bで示すように、青色フ
イルタが形成されている。
【0018】各色フィルタは、それぞれ特定の波長域の
光を吸収し、対応する赤色光,緑色光,青色光のうちの
1つを透過する。これらの各色フィルタは、蒸着,転
写,貼着等によって、マイクロミラー6上に設けられる
が、色素フイルタ等の他に干渉フイルタを用いることが
できる。干渉フイルタは薄膜層を重ね合わせた多層薄膜
による干渉を利用して、特定の色光を反射するから、マ
イクロミラー6の代わりに、反射率が低い金属薄膜を設
けてもよい。
【0019】図3は、上記デジタルマイクロミラー装置
2の概略を示すものである。デジタルマイクロミラー装
置2は、スタティックRAM(以下、SRAMと称す
る)に、マイクロミラー等を周知の集積化技術によって
作製したものである。SRAMの各メモリセル8上に、
それぞれマイクロミラー6が配置され、各マイクロミラ
ー6はポスト9で揺動自在に支持されている。マイクロ
ミラー6は、導電性を有するアルミ等の金属薄膜で例え
ば正方形に作られ、その一辺の長さLが例えば16μm
とされている。
【0020】電源がOFF状態では、図4(A)に示す
ように、マイクロミラー6は水平な状態にある。電源が
ON状態では、各メモリセル8に「0」または「1」の
ミラー駆動データが書き込まれる。メモリセル8に
「0」のミラー駆動データを書き込むと、図4(B)に
示すように、マイクロミラー6は−θだけ傾く。一方、
「1」のミラー駆動データを書き込むと、図4(C)に
示すように、マイクロミラー6は+θだけ傾く。ここ
で、角度の正負は、反時計方向を「+」とし、時計方向
を「−」としている。この例では、マイクロミラー6が
+θ傾いたときが感光材料に露光を与える有効反射状態
とされ、−θ傾いたときが感光材料に露光を与えない無
効反射状態としている。なお、図3,図4では、色フイ
ルタを省略して描いてある。
【0021】図1にプリンタの概略を示す。このプリン
タは、デジタルマイクロミラー装置等からなる固定ユニ
ット10,第1主走査ユニット11,第2主走査ユニッ
ト12,主走査機構13,副走査機構14等からなり、
第2主走査ユニット12は、第1副走査ユニット15,
第2副走査ユニット16等から構成される。
【0022】感光材料、例えば印画紙18は、給紙カセ
ットから搬送機構(図示省略)によって搬送されて露光
ステージにセットされる。露光ステージは、図示しない
が搬送されてきた印画紙18を平面に保持し、またこれ
が露光中に移動しないように固定する。
【0023】固定ユニット10は、デジタルマイクロミ
ラー装置2の他に、光源としてのLED(発光ダイオー
ド)20,集光レンズ21,投影レンズ22,光吸収板
23から構成される。この固定ユニット10は、プリン
タ内で固定されている。
【0024】LED20は、白色光を出力する。集光レ
ンズ21は、発光ダイオード20からの白色光をデジタ
ルマイクロミラー装置2に集光させ、各色のマイクロミ
ラーアレイ3〜5を均一な照度で照明する。上記のよう
に各マイクロミラーアレイ3〜5は、それを構成するマ
イクロミラー6の個数が少ないから白色光で照明する照
明面積が小さい。したがって、少ない個数、例えば1個
〜3個程度のLED20を光源としても、各マイクロミ
ラー6に対して十分な光量を照射することができ、また
露光ムラの原因となる照明ムラがほとんど発生しない。
さらには、LED20の個数を少なくできるので、各マ
イクロミラー6を所定の照度で照明するためのLED2
0の発光強度の調整あるいは補正制御が容易となるとと
もに、プリンタの小型化を図る上で有利となる。
【0025】なお、この実施形態では、LED20を各
マイクロミラーアレイ3〜5の共通な光源としている
が、各マイクロミラーアレイ3〜5のそれぞれについて
LEDを設けてもよい。
【0026】デジタルマイクロミラー装置2に入射した
白色光は、特定の色光以外が色フイルタで吸収される。
例えば、赤色フイルタを設けたマイクロミラー6では、
白色光のうち赤色光の一部が赤色フイルタの表面で反射
され、残りの赤色光は赤色フイルタを透過し、そしてマ
イクロミラー6で反射されて再び赤色フイルタを透過す
る。こうして、赤色マイクロミラーアレイ3の各マイク
ロミラー6は、赤色スポット光を発生する。
【0027】マイクロミラー6が有効反射状態のときに
は、反射されたスポット光が投影レンズ22に向けて反
射され、詳細を後述する各走査ユニット11,12内の
各ミラーを介して印画紙18上に適当な倍率で投影され
る。一方、マイクロミラー6が水平又は無効反射状態の
ときには、反射されたスポット光は光吸収板23に向け
て反射され、この光吸収板29で散乱することなく吸収
される。
【0028】このようにして、各マイクロミラーアレイ
3〜5によって、それぞれ図1中で矢線Mで示される主
走査方向に伸びた1列分の記録光が印画紙18上に投影
される。1列分の記録光は、1列のマイクロミラーアレ
イを構成するマイクロミラー6と同じ個数のスポット光
から構成される。そして、1個のスポット光で1個の画
素が印画紙18に露光され、1列分の記録光によって主
走査方向に並んだN個の画素が露光される。
【0029】また、記録光の投影位置が主走査方向と直
交する副走査方向(矢線S方向)に1画素分ずつ移動す
る毎に露光を行うことによって、1個のマイクロミラー
6で副走査方向に並んだ多数の画素からなる1ラインを
露光する。したがって、1列分の記録光でそれぞれ副走
査方向に伸びたNラインを露光する。投影レンズ22の
倍率をMとすると、1個の画素の1辺は「L×M」であ
り、Nライン分の主走査方向の幅は「L×N×M」であ
る。なお、露光を行わない画素PSに対しては、スポッ
ト光が投影されないのはいうまでもない。
【0030】例えば、赤色マイクロミラーアレイ3の1
個のマイクロミラー20からの赤色スポット光で赤色画
像の1個の画素が印画紙18に露光され、1列の赤色マ
イクロミラーアレイ3からの赤色記録光によって赤色画
像の主走査方向に並んだN個の画素が同時露光される。
そして、1回の副走査によって赤色画像のN本のライン
が同時に露光される。同様に、1回の副走査を行うこと
により、緑色マイクロミラーアレイ4,青色マイクロミ
ラーアレイ5で緑色画像,青色画像のN本のラインがそ
れぞれ同時に露光される。緑色画像,青色画像の各ライ
ンは、赤色画像のラインを露光した位置に重ねて露光さ
れる。
【0031】第1主走査ユニット11は、一対のミラー
11a,11bから構成されており、これらは互いに9
0度の角度で傾斜して配置されている。この第1主走査
ユニット11は、主走査方向に沿ってスライド自在にさ
れている。投影レンズ22からの各記録光は、主走査方
向と平行に第1走査ユニット11に入射し、一対のミラ
ー11a,11bによって、その光路が180度折り曲
げられる。
【0032】第1主走査ユニット11からの記録光は、
第2主走査ユニット12内に設けられたミラー25によ
って副走査方向と平行となるように、その光路が90度
折り曲げられ、第1副走査ユニット15に入射する。第
1副走査ユニット15は、第1主走査ユニット11と同
様に1対のミラー15a,15bから構成されており、
入射する記録光の光路を180度折り曲げて第2副走査
ユニット16に入射する。第2副走査ユニット16は、
1枚のミラー16aと、センサ16bとから構成されて
おり、ミラー16aによって入射する記録光の光路を下
方に90度折り曲げ、露光ステージ上の印画紙18に記
録光を照射する。そして、この照射位置が記録光の投影
位置となる。
【0033】センサ16bは、印画紙18のエッジを検
出する。このセンサ16bの検出結果に基づいて、記録
光の投影位置の初期位置が決められる。なお、このセン
サ16bを用いて、印画紙18のサイズを判別し、露光
する画像サイズが印画紙18のサイズに対して適切であ
るか否かを判断するようにしてもよい。
【0034】上記の第1,第2副走査ユニット15,1
6は、それぞれ副走査方向に沿ってスライド自在にされ
ている。また、第1,第2副走査ユニット15,16及
びミラー25からなる第2主走査ユニット12は、主走
査方向に沿ってスライド自在とされている。すなわち、
第1,第2副走査ユニット15,16及びミラー25
は、一体に主走査方向に沿ってスライド自在とされてい
る。
【0035】露光時には、第2主走査ユニット12は、
1回の副走査が行われる毎に、主走査機構26によって
Nライン分(「L×N×M」)ずつ主走査方向にステッ
プ移動される。また、この主走査機構26によって、第
1主走査ユニット11は第2主走査ユニット12と連動
して同じ方向にステップ移動される。このステップ移動
の際に、第1主走査ユニット11は、第2主走査ユニッ
ト12の半分の移動量で移動される。これにより、投影
レンズ22から印画紙18上の記録光の投影位置までの
距離を一定に保ちながら、この記録光の投影位置を主走
査方向に移動させる。
【0036】第2副走査ユニット16は、第2主走査ユ
ニット12がステップ移動される毎に、副走査機構27
によって一定の速度で副走査方向に移動される。また、
この副走査機構27によって、第1主走査ユニット15
は第2副走査ユニット16と連動して同じ方向に移動さ
れる。この移動の際に、第1副走査ユニット15は、第
2副走査ユニット16の半分の速度で移動される。これ
により、投影レンズ22から印画紙18上の記録光の投
影位置までの距離を一定に保ちながら、記録光の投影位
置を副走査方向に移動させる。
【0037】上記のように構成された、投影レンズ22
及び各走査ユニット11,12,15,16とで投影光
学系が構成され、各走査ユニット11,12,15,1
6を移動することによって、投影レンズ22から印画紙
18上の記録光の投影位置までの距離を一定に保ちなが
ら、すなわち投影レンズ22のピント位置を印画紙18
上に維持しながら投影位置を主走査方向及び副走査方向
に移動させる。
【0038】図5に上記プリンタの電気的な構成を示
す。コントロ−ラ30は、プリンタの各部を制御する。
印画紙18に露光すべきカラー画像は、赤色画像デー
タ,緑色画像データ,青色画像データとして画像メモリ
31に書き込まれる。画像メモリ31は、赤色画像メモ
リ31a,緑色画像メモリ31b,青色画像メモリ31
cからなり、それぞれ対応する色の画像データが書き込
まれる。
【0039】露光時には、画像メモリ31から3色の画
像データがNライン分ずつ読み出されて、ラインメモリ
32にそれぞれ書き込まれる。ラインメモリ32の3色
の画像データは、データ書込み制御回路33によって、
それぞれ1列分ずつ読み出される。各色のマイクロミラ
ーアレイ3〜5で同時に露光する各色の列がずれている
ため、これに応じて3色の画像データもずらして読み出
される。
【0040】図6にマイクロミラー6に対する制御の一
例を示すように、データ書込み制御回路33は、コント
ローラ30からの書込みタイミング信号に同期して、ラ
インメモリ32から読み出した各色の1列分の各画像デ
ータを上位ビットから順番に取り出し、ミラー駆動デー
タとしてデジタルマイクロミラー装置2の対応した各メ
モリセル8に書き込む。
【0041】図6では、画像データが「101101」
であり、この画像データが時間T1内に発生する6個の
書込みタイミング信号によって1ビットずつ取り出され
て、ミラー駆動データとしてメモリセル8に6回書き込
まれる。ミラー駆動データが「1」の場合に、マイクロ
ミラー6が有効反射状態となり、反射されたスポット光
が印画紙18に投影される。書込みタイミング信号の発
生周期は半減しているから、6ビットの画像データがパ
ルス幅変調され、画像データの値の大きさに応じて、時
間T1内で有効反射状態となる時間の合計、すなわち1
個の画素に対する露光時間が変化する。時間T1の経過
後に、データ書込み制御回路33は「0」を各メモリセ
ル8に書込み、データをクリアする。この時間T1によ
って1回の露光シーケンスが終了する。
【0042】第2副走査ユニット16が1画素分移動す
る時間、すなわち記録光の投影位置が副走査方向に1画
素分移動する時間T2に対して、1回の露光シーケンス
の時間T1を十分に短くすることによって、投影位置を
副走査方向に移動しながら露光を行っても印画紙18に
露光される各画素が副走査方向に伸びないようにしてい
る。
【0043】センサ16bからの検出信号はコントロー
ラ30に送られる。コントローラ30は、この検出信号
に基づいて記録光の投影位置、すなわち第2主走査ユニ
ット12の主走査方向の初期位置と、第2副走査ユニッ
ト16の副走査方向の初期位置とを決める。LEDドラ
イバ34は、カラー画像の露光時にLED20を点灯す
る。主走査機構26,副走査機構27は、モータ等から
なり、コントローラ30に制御されて前述のように各走
査ユニット11,12,15,16を移動する。
【0044】次に、上記プリンタの作用について説明す
る。露光すべき画像の3色の画像データを画像メモリ3
1に取り込み、また露光すべき画像サイズに応じたサイ
ズの印画紙18を収納した給紙カセットをプリンタにセ
ットする。プリントが指示されると、コントローラ30
は、印画紙18を給紙カセットから引き出して露光ステ
ージにセットする。
【0045】この後に、コントローラ30は、主走査機
構26で第2主走査ユニット12を主走査方向に往復動
させ、また第2主走査ユニット12内の第2副走査ユニ
ット16を副走査機構27で副走査方向に往復動させ
る。そして、この間にセンサ16bで印画紙18のエッ
ジを検出し、この検出結果に基づいて主走査方向及び副
走査方向の記録光の投影位置の初期位置を決定する。
【0046】投影位置の初期位置が決定すると、これに
基づいた主走査方向の初期位置に第2主走査ユニット1
2が移動されるとともに、第2副走査ユニット16が副
走査方向の初期位置に移動される。なお、この移動に際
して、第1主走査ユニット11,第1副走査ユニット1
5は、第2主走査ユニット12,第2副走査ユニット1
6に連動して移動されるのはいうまでもない。
【0047】上記のように初期位置に各走査ユニットを
移動させた後に、コントローラ30は、デジタルマイク
ロミラー装置2のデータクリアをデータ書込み制御回路
33に指示する。この指示を受けると、データ書込み制
御回路33は、「0」のミラー駆動データを全てのメモ
リセル8に書き込む。次に、コントローラ8は、LED
ドライバ34を介してLED20を点灯させ、デジタル
マイクロミラー装置2を照明する。この際に、各メモリ
セル8には「0」が書き込まれているから、各マイクロ
ミラー6が−θ傾いた無効反射状態となっている。この
ために、各マイクロミラー6で反射されたスポット光
は、光吸収板23で吸収される。データクリアの後に、
画像メモリ31から第1〜第Nラインの赤色,緑色,青
色の各画像データがそれぞれ読み出されて、ラインメモ
リ32に書き込まれる。
【0048】コントローラ30は、副走査機構27を駆
動して、第1,第2副走査ユニット15,16の副走査
方向の移動を開始し、第1〜第Nラインの露光を行う。
【0049】記録光の投影位置が初期位置にある時に、
印画紙18上では、例えば赤色マイクロミラーアレイ3
からの赤色記録光が印画紙18の中心側に投影され、青
色マイクロミラーアレイ5からの青色光は端部側に投影
される。また、各マイクロミラーアレイ3〜5の間に
は、マイクロミラーアレイ1本分の間隔がそれぞれ設け
られているから、印画紙18上では、赤色記録光の投影
位置に対して緑色記録光が2列分、そして青色記録光が
4列分それぞれその投影位置が副走査方向にずれる。
【0050】したがって、印画紙18上で赤色マイクロ
ミラーアレイ3が赤色画像の第1〜第Nラインの第J列
を露光するときには、緑色マイクロミラーアレイ4は緑
色画像の第1〜第Nラインの第(J−2)列を露光し、
青色マイクロミラーアレイ5は青色画像の第1〜第Nラ
インの第(J−4)列を露光する。
【0051】このため、第1〜第Nラインを露光する際
には、これらのラインの3色の画像データがラインメモ
リ32に書き込まれた後に、それぞれ1列分ずつ画像デ
ータが読み出されるが、まずデータ書込み制御回路33
は、第1〜第Nラインの各第1画素すなわち第1列の赤
色画像データをラインメモリ32から読み出す。次にコ
ントローラ30は、時間T1内で6個の書込みタイミン
グ信号を所定の間隔で発生し、これらをデータ書込み制
御回路33に送る。
【0052】データ書込み制御回路33は、第1番目の
書込みタイミング信号を受け取ると、6ビットの第1列
の各赤色画像データのうち最上位ビットをミラー駆動デ
ータとしてメモリセル8にそれぞれ書き込む。このとき
に、ミラー駆動データは赤色マイクロミラーアレイ3に
対応する各メモリセル8に書き込まれる。
【0053】赤色マイクロミラーアレイ3の各マイクロ
ミラー6は、最上位ビットに「1」が与えられている場
合に有効反射状態となり、入射する白色光を赤色スポッ
ト光として投影レンズ22に向けて反射し、この赤色ス
ポット光が投影レンズ22から各走査ユニット内のミラ
−11a,11b,25,15a,15b,16を介し
て印画紙18に照射される。これにより、印画紙18に
は、第1〜第Nラインの赤色画像の第1列の赤色記録光
による第1回の露光が行われる。
【0054】データ書込み制御回路33は、第2番目の
書込みタイミング信号によって、赤色画像データの2番
目のビットをミラー駆動データとして赤色マイクロミラ
−アレイ3の各メモリセル8に書き込む。この書込みに
より、赤色マイクロミラ−アレイ3から第2番目の1列
分の赤色記録光が発生し、これにより第2回の露光が行
われる。こうして、赤色マイクロミラーアレイ3の各マ
イクロミラー6を赤色画像データに対応した6ビットの
ミラー駆動データにより順次に駆動して、最大6回分の
露光を行う。この各回の露光時間は最下位ビットになる
につれて短くなる。
【0055】上記のようにして、第2副走査ユニット1
6が時間T2で1画素分だけ副走査方向に移動している
間に、時間T1内で6回の露光を行って、赤色の第1列
の潜像を印画紙5に記録する。そして時間T1が経過す
ると、データ書込み制御回路33は、各メモリセル21
に「0」のミラー駆動データを書き込んでデータをクリ
アする。
【0056】第2副走査ユニット16が初期位置から副
走査方向に1画素分移動し、記録光の投影位置が副走査
方向に1画素分移動すると、データ書込み制御回路33
は、ラインメモリ32から第1〜第Nラインの第2列の
赤色画像データを読み出し、コントローラ8は、時間T
1内で6個の書込みタイミング信号を所定の間隔で発生
し、これらをデータ書込み制御回路33に送る。
【0057】第2列の各赤色画像データは、上記と同じ
手順によって、タイミング信号が発生する毎に1ビット
ずつ取り出され、ミラー駆動データとして赤色マイクロ
ミラー16に対応するメモリセル21に書き込まれる。
これにより赤色画像の第2列が印画紙5に露光される。
【0058】赤色画像の第2列の露光が完了して記録光
の投影位置がさらに1画素分移動すると、データ書込み
制御回路33は、ラインメモリ32から第1〜第Nライ
ンの第3列の赤色画像データと、第1〜第Nラインの第
1列の緑色画像データとをそれぞれ読み出す。これらの
画像データは、前述したように1ビットずつ取り出さ
れ、書込みタイミング信号によってミラー駆動データと
してメモリセル8に書き込まれる。このときに、赤色画
像データから得られるミラー駆動データは、赤色マイク
ロミラーアレイ3に対応するメモリセル8に、緑色画像
データから得られるミラー駆動データは、緑色マイクロ
ミラーアレイ4に対応するメモリセル8にそれぞれ書き
込まれる。
【0059】そして、この画像データによって赤色マイ
クロミラーアレイ3と緑色マイクロミラーアレイ4の各
マイクロミラー6の傾斜が制御され、赤色と緑色の記録
光が印画紙18上に投影される。ここで、緑色の記録光
は、2回前に露光された赤色画像の第1列の位置に重ね
て露光される。
【0060】赤色画像の第3列及び緑色画像の第1列の
6回の露光の終了後には、ラインメモリ32から第1〜
第Nラインの第4列の赤色画像データと、第1〜第Nラ
インの第2列の緑色画像データとがそれぞれ読み出され
て、上記と同様な手順で赤色の第4列と、緑色の第2列
の記録光による露光が行われる。
【0061】記録光の投影位置がさらに1画素分移動さ
れると、データ書込み制御回路33は、第5列の赤色画
像データ,第3列の緑色画像データ,第1列の青色画像
データをラインメモリ32から読み出し、書込みタイミ
ング信号に基づいて、対応した各ミラー駆動データをメ
モリセル8に書き込む。このときに、青色画像データか
ら得られるミラー駆動データは青色マイクロミラーアレ
イ5に対応するメモリセル8に書き込まれる。そして、
この場合には、平行な3本の記録光で印画紙18が露光
される。以下同様にして、赤色,緑色,青色の3本の記
録光を同時に印画紙18に投影して、赤色画像,緑色画
像,青色画像の第1〜第Nラインを1列ずつ順次に記録
する。
【0062】上記のように第2副走査ユニット16が副
走査方向に一定の速度で移動している間では、これに連
動して第1副走査ユニット15が第2副走査ユニット1
6と同じ方向で、また半分の速度で副走査方向に移動す
る。これにより、第2副走査ユニット16の移動で投影
位置と投影レンズ22との間の光路長が増加または減少
する分だけ、これを打ち消すように第1副走査ユニット
15が移動して光路長を減少または増加させる。結果的
に、印画紙18上の記録光の投影位置が副走査方向に移
動しても、この投影位置と投影レンズ22との光路長は
変化しない。
【0063】青色画像の第1〜第Nラインの最終列の露
光が完了すると、主走査機構26が駆動されて、第2主
走査ユニット12が主走査方向にNライン分だけステッ
プ移動される。同時に、第1主走査ユニット11が第2
主走査ユニット12と同じ方向で、また半分の移動量で
主走査方向に移動する。これにより、印画紙18上の投
影位置と投影レンズ22との間の光路長が変化すること
なく、投影位置が主走査方向にNライン分移動される。
【0064】また、画像メモリ7から第(N+1)〜第
(2・N)ラインの赤色,緑色,青色の各画像データが
読み出されて、ラインメモリ32に書き込まれる。
【0065】この後、副走査機構27を駆動して、第2
副走査ユニット16を先の副走査方向への移動とは逆向
きに移動させ、この移動の間に各色の画像の第(N+
1)〜第(2・N)ラインを1列ずつ露光する。この場
合には、第1〜第Nラインを露光したときとは逆に最終
列から順に露光を行う。そして、最終列から露光を始め
るため、最初に青色画像の最終列から露光が開始され、
緑色画像,赤色画像は、青色画像の列に対してタイミン
グをずらして露光される。この場合にも、第1副走査ユ
ニット15が第2副走査ユニット16と同じ方向で、ま
た半分の速度で副走査方向に移動する。
【0066】なお、第2副走査ユニット16を第1列か
ら露光を開始するように戻してから、第(N+1)〜第
(2・N)ラインの露光を行ってもよいが、上記のよう
に最終列から露光を開始すれば第2副走査ユニット16
を戻す分だけプリント時間を短縮することができる。
【0067】第(N+1)〜第(2・N)ラインの露光
が完了すると、再び第2主走査ユニット11が主走査方
向にNライン分移動される。そして、この後に、第2副
走査ユニット16が副走査方向に移動を開始し、第(2
・N+1)〜第(3・N)の露光が行われる。以降、同
様にしてカラー画像の最終ラインまでを印画紙18に露
光する。
【0068】この1フレーム分の露光が終了すると、露
光済みの印画紙18は、現像処理工程に搬送され、現像
処理を施してプリント写真とされる。
【0069】ここで、ポジーポジ方式の印画紙を用いる
場合には、ポジ画像の画像データを用いてデジタルマイ
クロミラー装置2を制御する。ネガーポジ方式の一般的
な印画紙を用いる場合には、ネガ像の画像データを用い
て印画紙にネガ像を投影する。
【0070】上記のようにして、記録光の投影位置をN
ライン分ずつ主走査方向に移動する毎に、記録光の投影
位置を副走査方向に移動させて、カラー画像の露光を行
うから、マイクロミラー6の個数が少ないデジタルマイ
クロミラー装置2を用いても、主走査方向及び副走査方
向への移動量だけを大きくしておくだけで、大きなサイ
ズの画像を印画紙18に露光することができる。また、
マイクロミラー6の個数が少ないデジタルマイクロミラ
ー装置2を用いているため、前述のように、照明ムラを
ほとんど発生させることなく照明できるので、露光ムラ
が発生しない。したがって、良好な画質のプリント写真
を得ることができる。
【0071】なお、上記実施形態では、3列のマイクロ
ミラーアレイの間にマイクロミラーが配されていないデ
ジタルマイクロミラー装置を用いたが、図7に示すデジ
タルマイクロミラー装置40のように、赤色,緑色,青
色の各マイクロミラーアレイ3〜5の間にマイクロミラ
ー6が配されていてもよい。この場合には、各マイクロ
ミラーアレイ3〜5の間のマイクロミラー6を無効反射
状態としておく。
【0072】図8は、各色のマイクロミラーアレイをそ
れぞれ複数列ずつ設けた例を示すものである。この例で
は、デジタルマイクロミラー装置41には、赤色マイク
ロミラーアレイ3,緑色マイクロミラーアレイ4,青色
マイクロミラーアレイ5がそれぞれ3列すつ設けられて
いる。このようにデジタルマイクロミラー装置41を構
成した場合には、1色について3列ずつ露光を行うよう
にしてもよく、3列のマイクロミラーアレイで1色の1
列を分割して露光してもよい。
【0073】図9は、マイクロミラーに色フイルタを設
ける代わりに、光源として3色の色光を出力するLED
を用いた例を示すものである。なお、図8は、固定ユニ
ットのだけを描いてあり、その他は最初の実施形態と同
じであり、同じ構成部材には同じ符号を付して説明を省
略する。
【0074】デジタルマイクロミラー装置42には、赤
色,緑色,青色用のマイクロミラーアレイ42a〜42
cが配されている。各マイクロミラーアレイ42a〜4
2cのマイクロミラー6は、色フイルタが形成されず
に、入射した光をそのまま反射する。
【0075】固定ユニット10内には、赤色LED43
a,緑色LED43b,青色LED43がそれぞれ1〜
3個程度ずつ配されている。赤色LED43aは、赤色
光を出力する。緑色LED43bは、緑色光を出力し、
青色LED43cは青色光を出力する。
【0076】赤色LED43aからの赤色光は、集光レ
ンズ44aを介してミラー45aで反射され、緑色光を
反射するダイクロイックミラー45bと、青色光を反射
するダイクロイックミラー45cとをそれぞれ透過し
て、赤色マイクロミラーアレイ42aを面照明する。ま
た、緑色LED43bからの緑色光は、集光レンズ44
bを介してダイクロイックミラー45bで反射され、ダ
イクロイックミラー45cを透過して、緑色マイクロミ
ラーアレイ42bを面照明する。さらに、青色LED4
3cからの青色光は、集光レンズ44cを介してダイク
ロイックミラー45cで反射されて、青色マイクロミラ
ーアレイ42cを面照明する。
【0077】上記のようにして、光源として赤色,緑
色,青色を出力する光源を用いると、フィルタが不要に
なるので構成が簡単になる。
【0078】上記各実施形態では、1個のデジタルマイ
クロミラー装置に、赤色,,緑色,,青色の各マイクロ
ミラーを一体に設けた場合について説明したが、色毎に
別々なデジタルマイクロミラー装置を設けてもよい。
【0079】図10は、副走査毎に露光されるN本のラ
インの一部を重複して露光する例を示すものである。な
お、図10では、主走査方向における記録光の投影位置
を模式的に描いてある。
【0080】この例では、1回目の副走査によって、符
号50a〜50cで示される赤色,緑色,青色の各記録
光の投影位置を副走査方向に移動することで、第1〜第
Nラインの露光を印画紙18に行う。このときに、第
(N−1)ライン及び第Nラインについては、本来の半
分の露光量で露光が行われる。
【0081】第1回目の副走査の完了後、第2主走査ユ
ニット12がNライン分よりも2ライン分だけ短く主走
査方向に移動される。これにより、符号51a〜51c
で示されるように、赤色,緑色,青色の各記録光の投影
位置は、印画紙18に対して(N−2)ライン分だけ主
走査方向に移動される。そして、第2回目の副走査で
は、第(N−1)〜第(2・N−2)ラインの露光を行
い、第(N−1)ライン,第Nラインについては第1回
の副走査によって露光された同一のラインに重ねるよう
にして露光するとともに、この第(N−1)ライン,第
Nラインと、第(2・N−3)ライン、第(2・N−
2)ラインについては、本来の半分の露光量で露光を行
う。
【0082】以下、同様にして、第2主走査ユニット1
2を(N−2)ライン分ずつ主走査方向に移動する毎
に、前回の副走査で露光した同じ2ラインを重複させて
露光するようにし、また重複するラインについては1回
の副走査での露光量が本来の半分となるようにしてライ
ンの露光を行う。このようにして、前回の副走査によっ
て露光したN本ラインのうちの2ライン分を引き続く新
たな副走査時に重複して露光する。
【0083】上記のようにすることにより、記録光の投
影位置の主走査方向の移動量が変動して多少大きくなっ
ても、その大きさが2ライン分の幅以下であれば、副走
査毎に露光される各領域52の間に未露光部分が発生し
ないから、これらの領域52のつなぎ目が目立つことは
ない。なお、この例では、2ライン分を重複させて露光
するようにしているが、1ライン分以上重複させればよ
く、このライン数は投影位置の主走査方向の移動量の誤
差に応じて適宜に選択することができる。
【0084】また、重複して露光するラインの1回の副
走査における露光量を半分としているが、図11に示す
ように、前回の副走査で露光されたラインと重複するも
のについては、ラインの番号の増加とともに本来の露光
量に近づくように露光量を徐々に増大させ、次回の副走
査で重複して露光されるラインについては、ラインの番
号の増加とともに本来の露光量から徐々に露光量を減少
させるようにしてもよい。
【0085】図12ないし図14は、1フレーム分の画
像を矩形状の画像範囲に分割して露光する例を示すもの
である。なお、以下に説明する他は、最初の実施形態と
同様であり、実質的に同じ構成部材には同じ符号を付し
てある。
【0086】この実施形態で用いたデジタルマイクロミ
ラー装置を図12に示す。このデジタルマイクロミラー
装置55には、多数のマイクロミラー6を一定ピッチで
マトリクス状に配置したミラー部55aが露呈されてい
る。マイクロミラー6は、色フイルタが設けられておら
ず、入射する光をそのまま反射する。
【0087】図13に示すように、固定ユニット10内
には、赤色LED57a,緑色LED57b,青色LE
D57cが配されている。各色LED57a〜57c
は、記録光の投影位置が移動される毎に順番に1回ずつ
点灯される。
【0088】赤色LED57aからの赤色光は、集光レ
ンズ58aを介してミラー59aで反射され、緑色光を
反射するダイクロイックミラー59bと、青色光を反射
するダイクロイックミラー59cとをそれぞれ透過し
て、ミラー部55aを面照明する。また、緑色LED5
7bからの緑色光は、集光レンズ58bを介してダイク
ロイックミラー59bで反射され、ダイクロイックミラ
ー59cを透過して、ミラー部55aを面照明する。さ
らに、青色LED57cからの青色光は、集光レンズ5
8cを介してダイクロイックミラー59cで反射され
て、ミラー部55aを面照明する。
【0089】ミラー部55aの有効反射状態とされた各
マイクロミラー6からのスポット光は、投影レンズ60
を介して印画紙18に照射される。ミラー部55aは、
マイクロミラー6がマトリクス状に配されているので、
主走査方向(第1の方向)及び副走査方向(第2の方
向)に各辺が沿った矩形状の記録光が印画紙18に照射
される。
【0090】記録光の投影位置は、第2主走査ユニット
12が主走査方向に移動されることで主走査方向にステ
ップ移動される。この記録光の投影位置の主走査方向へ
の1回の移動量は、印画紙18上に照射される記録光の
主走査方向の幅と等しくされる。また、副走査方向につ
いても、第2副走査ユニット16が副走査方向に移動さ
れることで記録光の投影位置はステップ移動される。こ
の記録光の投影位置の1回の副走査方向への移動量は、
印画紙18上に照射される記録光の副走査方向の幅と等
しくされる。
【0091】記録すべきカラー画像は、複数の画像範囲
に分割されて、この画像範囲毎に露光される。この画像
範囲のサイズは、ミラー部55aのサイズに応じて決ま
り、分割される画像範囲の個数は、ミラー部55aのサ
イズと、印画紙5に記録すべき画像のサイズによって決
まる。
【0092】上記構成によってカラー画像を4回に分割
して露光する場合の例を示す図14において、主走査機
構26及び副走査機構27によって符号61aに示され
る初期位置に第2副走査ユニット16がセットされ、こ
の位置でカラー画像を4分割したうちの1番目の画像範
囲の露光を行う。この露光では、最初に赤色LED57
aの点灯中に、1番目の画像範囲の赤色画像データに基
づいて各マイクロミラー6の傾斜を制御して赤色の露光
を行う。
【0093】次に、赤色LED57aを消灯してから緑
色LED57bを点灯し、この点灯中に1番目の画像範
囲の緑色画像データに基づいて各マイクロミラー6の傾
斜を制御して緑色の露光を行う。この後、緑色LEDを
消灯してから青色LED57cを点灯し、この点灯中に
1番目の画像範囲の青色画像データに基づいて各マイク
ロミラー6の傾斜を制御して青色の露光を行う。上記の
ようにしてデジタルマイクロミラー装置55を駆動する
ことによって、印画紙18上の領域62aには、カラー
画像の1番目の画像範囲が3色で露光される
【0094】1番目の画像範囲の露光完了後に、副走査
機構27によって第2副走査ユニット16が副走査方向
に移動され、符号61bに示す位置にセットされる。1
番目の画像範囲と同様にして、赤色、緑色,青色の各L
ED57a〜57cを順次に点灯させ、その点灯中に2
番目の画像範囲の赤色画像データ,緑色画像データ,青
色画像データに基づいて各マイクロミラー6の傾斜を制
御し、印画紙18上の領域62bにカラー画像の2番目
の画像範囲を3色で露光する。
【0095】2番目の画像範囲の露光が完了すると、第
2主走査ユニット12が主走査機構26によって主走査
方向に移動されることにより、第2副走査ユニット16
は、印画紙18に対する位置が符号61cに示す位置と
なる。そして、この符号61cで示す位置で3番目の画
像範囲の露光を行う。この後、第2副走査ユニット16
が副走査方向に移動されて、符号61dで示す位置にセ
ットされて、この位置で4番目の画像範囲の露光を行
い、1フレーム分の露光が完了する。
【0096】大サイズの印画紙に大きなカラー画像を記
録する場合には、各走査ユニットのの主走査方向及び副
走査方向への移動回数を増やすことによって対応でき
る。
【0097】また、この例においても図10に示される
例と同様にして、図15に示すように各画像範囲64a
〜64dの一部を重複させて1フレーム分の画像を露光
すれば、各画像範囲64a〜64dのつなぎ目を目立た
なくすることができる。なお、この場合には、第2主走
査ユニット12の主走査方向の移動量を記録光の主走査
方向の幅よりも小さくし、第2副走査ユニット16の副
走査方向への移動量を記録光の副走査方向の幅よりも小
さく移動する。また、2つの画像範囲が重なる部分は、
本来の「1/2」の露光量で、4つの画像範囲が重複す
る部分は本来の「1/4」の露光量で、それぞれ1回の
露光を行う。もちろん、図11に示される例と同様にし
て、画像範囲の重複部分の露光量を段階に変化させても
よい。
【0098】図16は、デジタルマイクロミラー装置に
光を照射する照明手段をアレイ状光源とした例を示すも
のである。回路基板80上には、複数個のチップ型のL
ED81aを1列に並べて配列したLEDアレイ81が
形成されている。各LED81aからはそれぞれ白色光
が出力され、これらの白色光がマイクロミラー6に色フ
イルタが形成されたデジタルマイクロミラー装置2に照
射される。LEDアレイ81は、それのLED81aが
並んだ方向が、マイクロミラーアレイ3〜5の長手方向
(マイクロミラーが並んだ方向)に一致するように配さ
れている。なお、LEDアレイ81を構成するLED8
1aは、それの調整を考慮すると個数が少ない方が好ま
しい。
【0099】これによれば、LEDアレイ81からの白
色光を効率的に各マイクロミラ−アレイ3〜5に照射で
きるとともに、マイクロミラーアレイ3〜5の長手方向
により均一に白色光を照射できるようになる。
【0100】なお、図16の例では、光源としてチップ
型のLEDを用いたが通常のリード端子を有するLED
を用いてもよい。また、LEDアレイを複数列としても
よく、マイクロミラーがマトリクス状に配されたデジタ
ルマイクロミラー装置を用いる場合には、LEDアレイ
を複数列としてマトリクス状に配してもよい。マイクロ
ミラーに色フイルタを設ける代わりに、赤色光を出力す
るLEDを並べた赤色LEDアレイ,緑色光を出力する
LEDを並べた緑色LEDアレイ,青色光を出力するL
EDを並べた青色LEDアレイをそれぞれ少なくとも1
列ずつ設けたものを用いてもよい。
【0101】さらに、図17に示すように、光ファイバ
を用いて電球等の光源をアレイ状光源に変換してもよ
い。光ファイバユニット82は、多数の光ファイバから
構成されており、光ファイバの一端83aは例えば2列
に整列されており、他端83b側は円柱状に束ねられて
いる。電球84からの光は、各光ファイバの他端83b
から入射して、一端83aから射出される。これによ
り、光ファイバの各一端83aがそれぞれ光源となり、
アレイ状光源として機能する。なお、電球84の代わり
にLED等の他の光源を用いてもよく、光ファイバの一
端をマトリクス状に並べてもよい。
【0102】上記各実施形態では、ミラー方式の空間変
調器として、デジタルマイクロミラー装置を用いたが、
ミラー方式の空間光変調器としては、微小なピエゾ素子
でマイクロミラーを変位させるピエゾ駆動式マイクロミ
ラー装置等を用いることができる。
【0103】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のプ
リンタによれば、停止中の感光材料に対して、マイクロ
ミラーアレイが少なくとも1列分設けられた空間変調手
段からの記録光の投影位置を、投影光学系の少なくとも
1部を移動させることによって主走査方向及び副走査方
向に移動し、主走査方向に移動する毎に、副走査方向に
移動して1フレーム分の画像を感光材料に露光するよう
にしたから、露光面積の大きい大型サイズの感光材料に
も対応でき、また露光ムラの発生をほとんどなくすこと
ができる。さらに、マイクロミラーアレイを照明する照
明面積が小さいので、少ない個数の光源、例えばLED
で照明することが可能となり、プリンタの小型化に有利
になる他、光源の調整が容易になる。
【0104】また、複数のマイクロミラーをマトリクス
状に配列した空間変調手段を用いて、露光すべき画像を
分割して露光することで、効率的に露光を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタの概略図である。
【図2】3色分のマイクロミラーアレイを設けたデジタ
ルマイクロミラー装置の説明図である。
【図3】デジタルマイクロミラー装置の概略を示す説明
図である。
【図4】マイクロミラーの動作を示す説明図である。
【図5】プリンタの電気的な構成を示すブロック図であ
る。
【図6】マイクロミラーの駆動状態を示す波形図であ
る。
【図7】各色のマイクロミラーアレイの間にマイクロミ
ラーが配されたデジタルマイクロミラー装置を示す説明
図である。
【図8】各色のマイクロミラーアレイを3列ずつ設けた
デジタルマイクロミラー装置を示す説明図である。
【図9】光源として3色の色光を出力する発光ダイオー
ドを用いた例を示すものである。
【図10】ラインの1部を重複して露光する例を示す説
明図である。
【図11】ラインの1部を重複して露光する際に、重複
部分の露光量を漸次増加、減少させる例を示すグラフで
ある。
【図12】1フレーム分の画像を面状に分割して露光す
る例で用いられるデジタルマイクロミラー装置を示す説
明図である。
【図13】図12のデジタルマイクロミラー装置を用い
た固定ユニットの構成を示す説明図である。
【図14】図12の例における記録状態を示す説明図で
ある。
【図15】1フレーム分の画像を面状に分割して露光す
る際に、分割された各画像範囲の一部を互いに重複させ
て露光する例を示すものである。
【図16】複数のLEDを並べたアレイ状光源を示すも
のである。
【図17】電球の光をアレイ状光源に変換する例を示す
ものである。
【符号の説明】
2 デジタルマイクロミラー装置 3〜5 マイクロミラーアレイ 6 マイクロミラー 10 固定ユニット 11,12,15,16 走査ユニット 18 印画紙 22 投影レンズ 20,43a〜43c,57a〜57c LED 26,27 走査機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月11日(2000.5.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】図1にプリンタの概略を示す。このプリン
タは、デジタルマイクロミラー装置等からなる固定ユニ
ット10,第1主走査ユニット11,第2主走査ユニッ
ト12,主走査機構26,副走査機構27等からなり、
第2主走査ユニット12は、第1副走査ユニット15,
第2副走査ユニット16等から構成される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】マイクロミラー6が有効反射状態のときに
は、反射されたスポット光が投影レンズ22に向けて反
射され、詳細を後述する各走査ユニット11,12内の
各ミラーを介して印画紙18上に適当な倍率で投影され
る。一方、マイクロミラー6が水平又は無効反射状態の
ときには、反射されたスポット光は光吸収板23に向け
て反射され、この光吸収板2で散乱することなく吸収
される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎本 淳 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE12 AE23 FA09 FA10 FA34 FA49 FA68 2H041 AA02 AA06 AB14 AC06 AC08 AZ02 AZ05 2H106 AA12 AA41 AA76 BF15 2H109 AA02 AA13 AA26 AA52 AB01 AB41 DA01 5F041 AA05 AA47 DC81 EE01 EE11 EE23 FF13

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効反射状態と無効反射状態とに傾斜制
    御可能な複数のマイクロミラーを並べたマイクロミラー
    アレイを少なくとも1列分有する空間変調手段と、 画像データに応じて前記空間変調手段を駆動して各マイ
    クロミラーの傾斜を制御する駆動手段と、 前記空間変調手段に光を照射する照明手段と、 有効反射状態とされたマイクロミラーからの反射光が入
    射し、主走査方向に伸びた少なくとも1列分の記録光を
    感光材料に投影する投影光学系と、 前記投影光学系の少なくとも一部を移動することによっ
    て、停止中の感光材料に対する前記記録光の投影位置を
    主走査方向及びこの主走査方向と直交する副走査方向に
    移動する走査手段とを備え、 前記投影位置を主走査方向に所定の長さずつ移動する毎
    に、前記投影位置を副走査方向に移動させて副走査方向
    に伸びた複数本のラインを感光材料に露光することによ
    り、1フレーム分の画像を感光材料に露光することを特
    徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記照明手段は、光を出力する光源を複
    数個並べたアレイ状光源であることを特徴とする請求項
    1記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記照明手段は、発光ダイオードを光源
    とすることを特徴とする請求項1または2記載のプリン
    タ。
  4. 【請求項4】 前記空間変調手段は、赤色、緑色,青色
    のそれぞれについてマイクロミラーアレイが少なくとも
    1列分ずつ設けられ、前記駆動手段は、赤色,緑色,青
    色の3種類の画像データに応じて、対応する色のマイク
    ロミラーアレイを駆動し、前記照明手段は、前記各マイ
    クロミラーアレイに赤色光,緑色光,青色光のうちの対
    応する色光を照射することを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれか1項に記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記空間変調手段は、赤色、緑色,青色
    のそれぞれについてマイクロミラーアレイが少なくとも
    1列分ずつ設けられ、赤色のマイクロミラーアレイの各
    マイクロミラーは、赤色光を反射させるフィルタが形成
    され、緑色のマイクロミラーアレイの各マイクロミラー
    は、緑色光を反射させるフィルタが形成され、青色のマ
    イクロミラーアレイの各マイクロミラーは、青色光を反
    射させるフィルタが形成され、前記駆動手段は、赤色,
    緑色,青色の3種類の画像データに応じて、対応する色
    のマイクロミラーアレイを駆動し、前記照明手段は、白
    色光を各マイクロミラーアレイに照射することを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のプリン
    タ。
  6. 【請求項6】 前回の副走査時に露光した複数本のライ
    ンのうちの少なくとも1ライン分を次回の新たな副走査
    時に重複させて露光するように、前記駆動手段で前記空
    間変調手段を駆動するとともに前記走査手段で前記記録
    光の投影位置を主走査方向に移動することを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記駆動手段は、重複して露光するライ
    ンについては1回の副走査で感光材料に与える露光量を
    小さくするように前記空間変調手段を駆動することを特
    徴とする請求項6記載のプリンタ。
  8. 【請求項8】 有効反射状態と無効反射状態とに傾斜制
    御可能な複数のマイクロミラーをマトリクス状に配列し
    たミラー部を少なくとも1面分有した空間変調手段と、 画像データに応じて前記空間変調手段を駆動して各マイ
    クロミラーの傾斜を制御する駆動手段と、 前記空間変調手段に光を照射する照明手段と、 有効反射状態とされたマイクロミラーからの反射光が入
    射し、第1の方向及びこの第1の方向と直交する第2の
    方向に各辺が沿って矩形状に広がる少なくとも1面分の
    記録光を感光材料に投影する投影光学系と、 前記投影光学系の少なくとも一部を移動することによっ
    て、停止中の感光材料に対する前記記録光の投影位置を
    第1の方向及び第2の方向に移動する走査手段とを備
    え、 感光材料に対して前記記録光の投影位置を第1の方向と
    第2の方向とに移動させて、1フレーム分の画像を複数
    個の画像範囲に分割して露光することを特徴とするプリ
    ンタ。
  9. 【請求項9】 前記照明手段は、発光ダイオードを光源
    とすることを特徴とする請求項8記載のプリンタ。
  10. 【請求項10】 隣接する画像範囲同士で画像の一部を
    重複させて露光するように、前記駆動手段で前記空間変
    調手段を駆動するとともに前記走査手段で前記感光材料
    に対する前記記録光の投影位置を移動することを特徴と
    する請求項8または9記載のプリンタ。
  11. 【請求項11】 前記駆動手段は、重複して露光する画
    像範囲の部分については、1回の露光によって感光材料
    に与える露光量を小さくするように前記空間変調手段を
    駆動することを特徴とする請求項10記載のプリンタ。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003195511A (ja) * 2001-12-27 2003-07-09 Shinko Electric Ind Co Ltd 露光方法及び露光装置
KR100844262B1 (ko) 2006-09-13 2008-07-07 다이니폰 스크린 세이조우 가부시키가이샤 패턴 묘화 장치 및 패턴 묘화 방법
KR101793841B1 (ko) * 2016-10-18 2017-11-03 인하대학교 산학협력단 복수의 프리즘을 구비하는 노광장치
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JP2019530201A (ja) * 2016-06-10 2019-10-17 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated マイクロデバイスのマスクレス並列ピックアンドプレース移載
US11756982B2 (en) 2016-06-10 2023-09-12 Applied Materials, Inc. Methods of parallel transfer of micro-devices using mask layer
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