JP2001287403A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP2001287403A
JP2001287403A JP2000107586A JP2000107586A JP2001287403A JP 2001287403 A JP2001287403 A JP 2001287403A JP 2000107586 A JP2000107586 A JP 2000107586A JP 2000107586 A JP2000107586 A JP 2000107586A JP 2001287403 A JP2001287403 A JP 2001287403A
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JP2000107586A
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English (en)
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Atsushi Fukazawa
淳 深澤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型サイズの感光材料に露光を行うことがで
きるようにしながら、露光ムラの発生を少なくする。 【解決手段】 露光ヘッド2内には、デジタルマイクロ
ミラー装置が内蔵されている。露光ヘッド2は、印画紙
5が主走査方向に所定長ずつ搬送される毎に、副走査機
構4で副走査方向に移動する。露光ヘッド2が副走査方
向に1回移動する間にデジタルマイクロミラー装置から
の記録光で副走査方向に伸びたN本のラインが露光され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を感光材料に
露光するプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光材料,例えば印画紙にカラー画像を
記録するプリンタとしては、フイルムの画像を印画紙に
投影するものが最も一般的である。また、多数のLED
(発光ダイオード)をライン状に並べたLEDアレイを
用いて、帯電させた感光ドラムにライン順次で露光を行
い、電気的な像を形成するプリンタも知られている(例
えば、特開昭64−27945号公報等)。
【0003】LEDアレイを用いて感光材料にライン順
次で露光をプリンタでは、記録すべき1ライン分の画素
数と同じだけのLEDが必要になり、その個数は非常に
多くなる。LEDは、電気的特性、光学的特性のバラツ
キがあり、またこれらの特性は経時変化する。このた
め、これらの特性を考慮した調整あるいは補正制御が必
要になるが、前述のように多数のLEDが用いられてい
る場合には、その調整あるいは補正制御が複雑となると
いった問題点があった。
【0004】一方、微小サイズのミラー(以下、マイク
ロミラーという)をライン状にあるいはマトリクス状に
多数配列し、各マイクロミラーの傾斜を制御してスポッ
ト光を偏向するミラー方式の空間光変調器が知られてい
る。このミラー方式の空間光変調器としては、メモリセ
ルに蓄えた電荷による静電気力でマイクロミラーを傾斜
させるデジタルマイクロミラー装置や微小なピエゾ素子
でマイクロミラーを傾斜させるピエゾ駆動式マイクロミ
ラー装置(AMA)等がある。
【0005】このミラー方式の空間光変調器は、各マイ
クロミラーの特性がほぼ均一であり、経時変化もほとん
どないことから、この空間光変調器調整に対する調整や
補正制御をほとんど必要がないといった利点がある。ま
た、LEDアレイのLEDと比べて、マイクロミラーが
高密度に配されているため、解像度(画素密度)の高い
高画質の画像を簡単に得ることができるといった利点が
ある。
【0006】上記のミラー方式の空間光変調器を用いた
プリンタが本出願人により各種提案されている。例え
ば、特開平9−164723号公報記載のものでは、複
数のマイクロミラーアレイを少なくとも1ライン分備え
た空間変調器からの反射光を投影レンズで感光材料上に
投影し、感光材料を搬送しながら1ラインずつライン順
次で画像を露光している。また、特開平9−16472
7号公報記載のものでは、マイクロミラーをマトリクス
状に多数配列した空間変調器からの反射光を投影レンズ
で停止中の感光材料上に投影することで1画面分の画像
を露光している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にライン順次で画像を露光するプリンタでは、露光でき
る1ラインの最大の画素数は、マイクロミラーアレイを
構成するマイクロミラーの個数によって決まる。同様
に、マトリクス状にマイクロミラーを配列した空間変調
器を用いたプリンタでは、露光できる1画面分の最大の
画素数は、マイクロミラーの個数によって決まる。この
ため、露光面積を拡大して画素数の多い画像を大型サイ
ズの感光材料に露光を行うことができないという問題が
ある。もちろん、投影レンズによる投影倍率を大きくす
れば画像サイズを大きくできるが、解像度(画素密度)
が低下してしまう。
【0008】上記のような問題は、例えばマイクロミラ
ーアレイを構成するマイクロミラーの個数を増やすこと
で対応することが可能ではあるが、このようにするとコ
スト上昇を招いてしまう他に、マイクロミラーの個数の
増大にともなって、空間変調器に対する照明面積が増大
し、各マイクロミラーを均一に照明するのが難しくなっ
て露光ムラが発生するという問題が生じる。また、マイ
クロミラーの個数が多くされた空間変調器を均一に照明
し、かつ所定の照度を得るために、光源として例えば多
数のLEDを用いた場合には、前述したようなLEDの
特性を考慮した各LEDの調整や補正制御がLEDの個
数が多い分だけ複雑になるといった問題も生じる。
【0009】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたもので、ミラー方式の空間光変調器を利用し、露
光面積を拡大して大型サイズの感光材料に露光を行うこ
とができるようにしながら、露光ムラの発生を少なくす
ることができ、さらに調整あるいは補正制御が容易なプ
リンタを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のプリンタでは、有効反射状態と無効
反射状態とに傾斜制御可能な複数のマイクロミラーを並
べたマイクロミラーアレイを少なくとも1列分有する空
間変調手段と、前記空間変調手段に光を照射する照明手
段と、有効反射状態とされたマイクロミラーからの反射
光が入射し、主走査方向に伸びた少なくとも1列分の記
録光を感光材料に投影する投影光学系とを有する露光ヘ
ッドと、画像データに応じて前記空間変調手段を駆動し
て各マイクロミラーの傾斜を制御する駆動手段と、前記
露光ヘッドと感光材料とを主走査方向に相対的に移動す
ることによって、、感光材料に対する前記記録光の投影
位置を主走査方向に所定の長さずつ移動する主走査手段
と、前記露光ヘッドと感光材料とを主走査方向と直交す
る副走査方向に相対的に移動することによって、感光材
料に対する前記記録光の投影位置を副走査方向に移動す
る副走査手段とを備え、前記記録光の投影位置を主走査
方向に移動する毎に、前記記録光の投影位置を副走査方
向に移動させて副走査方向に伸びた複数本のラインを感
光材料に露光することにより、1フレーム分の画像を感
光材料に露光するものである。
【0011】請求項2記載のプリンタでは、主走査手段
を、感光材料を前記所定の長さずつ搬送することによっ
て、感光材料に対する記録光の投影位置を主走査方向に
移動するようにし、副走査手段を、露光ヘッドを移動す
ることによって感光材料に対する前記記録光の投影位置
を副走査方向に移動するようにしたものである。また、
請求項3記載のプリンタでは、主走査手段及び副走査手
段を、露光ヘッドを移動することによって感光材料に対
する記録光の投影位置を主走査方向及び副走査方向に移
動するようにしたものである。さらに、請求項4記載の
プリンタでは、照明手段を、光を出力する光源を複数個
並べたアレイ状光源としたものであり、請求項5記載の
プリンタでは、照明手段の光源を発光ダイオードとした
ものである。
【0012】請求項6記載のプリンタでは、空間変調手
段に、赤色、緑色,青色のそれぞれについて少なくとも
1列分ずつのマイクロミラーアレイを設け、駆動手段が
赤色,緑色,青色の3種類の画像データに応じて、対応
する色のマイクロミラーアレイを駆動し、照明手段で、
前記各マイクロミラーアレイに赤色光,緑色光,青色光
のうちの対応する色光を照射するようにしたものであ
る。
【0013】請求項7記載のプリンタでは、空間変調手
段に、赤色、緑色,青色のそれぞれについて少なくとも
1列分ずつのマイクロミラーアレイを設け、赤色のマイ
クロミラーアレイの各マイクロミラーに、赤色光を反射
させるフィルタを形成し、緑色のマイクロミラーアレイ
の各マイクロミラーに、緑色光を反射させるフィルタを
形成し、青色のマイクロミラーアレイの各マイクロミラ
ーに、青色光を反射させるフィルタを形成し、駆動手段
が赤色,緑色,青色の3種類の画像データに応じて、対
応する色のマイクロミラーアレイを駆動し、照明手段で
白色光を各マイクロミラーアレイに照射するようにした
ものである。
【0014】請求項8記載のプリンタでは、前回の副走
査時に露光した複数本のラインのうちの少なくとも1ラ
イン分を次回の新たな副走査時に重複させて露光するよ
うにして、駆動手段で空間変調手段を駆動するとともに
主走査手段で記録光の投影位置を主走査方向に移動する
ようにしたものである。請求項9記載のプリンタでは、
駆動手段が、重複して露光するラインについては1回の
副走査で感光材料に与える露光量を小さくするように空
間変調手段を駆動するようにしたものである。
【0015】請求項10記載のプリンタでは、有効反射
状態と無効反射状態とに傾斜制御可能な複数のマイクロ
ミラーをマトリクス状に配列したミラー部を少なくとも
1面分有した空間変調手段と、前記空間変調手段に光を
照射する照明手段と、有効反射状態とされたマイクロミ
ラーからの反射光が入射し、矩形状に広がった少なくと
も1面分の記録光を感光材料に投影する投影光学系とを
有する露光ヘッドと、画像データに応じて前記空間変調
手段を駆動して各マイクロミラーの傾斜を制御する駆動
手段と、前記露光ヘッドと感光材料とを第1の方向に相
対的に移動することによって、感光材料に対する前記記
録光の投影位置を第1の方向に所定の長さずつ移動する
第1移動手段と、前記露光ヘッドと感光材料とを第1の
方向と直交する第2の方向に相対的に移動することによ
って、感光材料に対する前記記録光の投影位置を第2の
方向に所定の長さずつ移動する第2移動手段とを備え、
感光材料に対する前記記録光の投影位置を第1の方向と
第2の方向とに移動させて、1フレーム分の画像を複数
個の画像範囲に分割して露光するものである。
【0016】請求項11記載のプリンタでは、第1移動
手段を、感光材料を搬送することによって、感光材料に
対する記録光の投影位置を主走査方向に移動するように
し、第2移動手段を、露光ヘッドを移動することによっ
て、感光材料に対する前記記録光の投影位置を第2の方
向に移動するようにしたものである。また、請求項12
記載のプリンタでは、第1移動手段及び第2移動手段
を、露光ヘッドを移動することによって感光材料に対す
る記録光の投影位置を第1の方向及び第2の方向に移動
するようにしたものである。さらに請求項13記載のプ
リンタでは、照明手段の光源を発光ダイオードとしたも
のである。
【0017】請求項14記載のプリンタでは、隣接する
画像範囲同士で画像の一部を重複させて露光するよう
に、駆動手段で空間変調手段を駆動するとともに第1移
動手段及び第2移動手段で感光材料に対する記録光の投
影位置を移動するものである。請求項15記載のプリン
タでは、駆動手段が、重複して露光する画像範囲の部分
については、1回の露光によって感光材料に与える露光
量を小さくするように空間変調手段を駆動するものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明を実施したプリンタの構成
を図1に示す。このプリンタは、デジタルマイクロミラ
ー装置等からなる露光ヘッド2,ヘッド駆動部3,副走
査機構4,感光材料、例えば印画紙5を搬送する搬送ロ
ーラ対6,画像メモリ7,プリンタの各部を制御するコ
ントローラ8等とから構成されている。
【0019】印画紙5は、供給ロール(図示省略)から
引き出され、主走査手段としての搬送ローラ対6にニッ
プされて主走査方向(矢線M方向)に沿った方向に搬送
される。この印画紙5の搬送は間欠的に行われ、1回の
搬送でNライン分の幅だけ搬送される。搬送ローラ対6
を回転させるためのパルスモータ10は、ドライバ11
を介してコントローラ8によって回転が制御される。
【0020】副走査機構4は、走査用モータ4a,ガイ
ド部材4b等から構成されている。ガイド部材4bは、
その長手方向が印画紙5の幅方向に沿うように配されて
おり、その内部には走査用モータ4aの回転によって、
露光ヘッド2をガイド部材4bの長手方向に沿って移動
させるための部材(図示せず)が配されている。走査用
モータ4aは、ドライバ12を介してコントローラ8に
よって回転が制御される。
【0021】走査用モータ4aが回転すると、露光ヘッ
ド2は、印画紙5の幅方向に沿って、すなわち主走査方
向と直交した副走査方向(矢線S方向)に移動される。
走査用モータ4aは、正逆両方向に回転可能であり、露
光ヘッド2は、ヘッド移動機構4によって副走査方向に
往復動される。この露光ヘッド2は、図示されるガイド
部材4bの一端側の第1位置と、二点鎖線で示す他端側
の第2位置との間で移動可能とされている。露光時に
は、記録すべき画像の幅(印画紙5の幅)に応じて第1
位置側に設定される初期位置と、第2位置側に設定され
る終了位置との間で露光ヘッドが移動される。そして、
最大で第1位置と第2位置との間隔とほぼ等しい幅の画
像を印画紙5上に露光することができる。
【0022】露光ヘッド2は、初期位置と終了位置との
間を移動している間に、ヘッド駆動部3によって駆動さ
れて赤色光,緑色光、青色光を印画紙5に照射し、赤
色,緑色、青色の画像をそれぞれNライン分ずつ露光す
る。そして、印画紙5が主走査方向に搬送される毎に、
露光ヘッド2を初期位置と終了位置との間で1回移動す
ることによって、印画紙5にカラー画像を露光して、そ
の潜像を記録する。
【0023】印画紙5に露光すべきカラー画像は、赤色
画像データ,緑色画像データ,青色画像データとして画
像メモリ7に書き込まれる。画像メモリ7は、赤色画像
メモリ7a,緑色画像メモリ7b,青色画像メモリ7c
からなり、それぞれ対応する色の画像データが書き込ま
れる。
【0024】図2は、露光ヘッド2に内蔵したデジタル
マイクロミラー装置の一例を示すものである。デジタル
マイクロミラー装置15には、赤色マイクロミラーアレ
イ16,緑色マイクロミラーアレイ17,青色マイクロ
ミラーアレイ18が平行に配置されている。各マイクロ
ミラーアレイ16〜18は、静電気力によって傾斜する
マイクロミラー20が一定ピッチでN個、例えば30個
ずつライン状に配置されている。また、各マイクロミラ
ーアレイ16〜18の相互の間には、マイクロミラーア
レイ1列分の間隔を設けられている。なお、各色のマイ
クロミラーアレイ16〜18を隣接して配置してもよい
が、図示されるように、各マイクロミラーアレイ16〜
18の相互の間に間隔をあけると、後述する色フィルタ
を形成する際に、各マイクロミラーアレイから対応する
色フイルタが多少はみだして形成されても、このはみ出
した色フイルタが他の色のマイクロミラーアレイに達し
ないので、色フイルタの加工精度を低くできるといった
利点ある。
【0025】赤色マイクロミラーアレイ16の各マイク
ロミラー20の上には、記号Rで示すように、赤色フイ
ルタが形成されている。緑色マイクロミラーアレイ17
の各マイクロミラー20上には、記号Gで示すように緑
色フイルタが形成され、そして青色マイクロミラーアレ
イ18の各マイクロミラー20上には、記号Bで示すよ
うに、青色フイルタが形成されている。
【0026】各色フィルタは、それぞれ特定の波長域の
光を吸収し、対応する赤色光,緑色光,青色光のうちの
1つを透過する。これらの各色フィルタは、蒸着,転
写,貼着等によって、マイクロミラー20上に設けられ
るが、色素フイルタ等の他に干渉フイルタを用いること
ができる。干渉フイルタは薄膜層を重ね合わせた多層薄
膜による干渉を利用して、特定の色光を反射するから、
マイクロミラー20の代わりに、反射率が低い金属薄膜
を設けてもよい。
【0027】図3は、上記デジタルマイクロミラー装置
15の概略を示すものである。デジタルマイクロミラー
装置15は、スタティックRAM(以下、SRAMと称
する)に、マイクロミラー等を周知の集積化技術によっ
て作製したものである。SRAMの各メモリセル21上
に、それぞれマイクロミラー20が配置され、各マイク
ロミラー20はポスト22で揺動自在に支持されてい
る。マイクロミラー20は、導電性を有するアルミ等の
金属薄膜で例えば正方形に作られ、その一辺の長さLが
例えば16μmとされている。
【0028】電源がOFF状態では、図4(A)に示す
ように、マイクロミラー20は水平な状態にある。電源
がON状態では、各メモリセル21に「0」または
「1」のミラー駆動データが書き込まれる。メモリセル
21に「0」のミラー駆動データを書き込むと、図4
(B)に示すように、マイクロミラー20は−θだけ傾
く。一方、「1」のミラー駆動データを書き込むと、図
4(C)に示すように、マイクロミラー20は+θだけ
傾く。ここで、角度の正負は、反時計方向を「+」と
し、時計方向を「−」としている。また、この例では、
マイクロミラー20が+θ傾いたときが印画紙10に露
光を与える有効反射状態とされ、−θ傾いたときが印画
紙10に露光を与えない無効反射状態としている。な
お、図3,図4では、色フイルタを省略して描いてあ
る。
【0029】図5に露光ヘッド2の断面を示す。露光ヘ
ッド2の遮光されたケース24内に、光源として、例え
ば1個、あるいは2〜3個程度のLED(発光ダイオー
ド)26が配されている。LED26は、白色光を出力
する。集光レンズ27は、発光ダイオード26からの白
色光をデジタルマイクロミラー装置15に集光させ、各
色のマイクロミラーアレイ16〜18を均一な照度で照
明する。
【0030】上記のように各マイクロミラーアレイ16
〜18は、それを構成するマイクロミラー20の個数が
少ないから白色光で照明する照明面積が小さい。したが
って、少ない個数のLED26を光源としても、各マイ
クロミラー20に対して十分な光量を照射することがで
き、また露光ムラの原因となる照明ムラがほとんど発生
しない。さらには、LED26の個数が少ないので、各
マイクロミラー20を所定の照度で照明するためのLE
D26の発光強度の調整あるいは補正制御が容易となる
とともに、露光ヘッド2及びプリンタの小型化を図る上
で有利となる。
【0031】なお、この実施形態では、LED26を各
マイクロミラーアレイ16〜18の共通な光源としてい
るが、各マイクロミラーアレイ16〜18のそれぞれに
ついて、1個〜3個のLED26で照明してもよい。
【0032】デジタルマイクロミラー装置15に入射し
た白色光は、特定の色光以外が色フイルタで吸収され
る。例えば、赤色フイルタを設けたマイクロミラー20
では、白色光のうち赤色光の一部が赤色フイルタの表面
で反射され、残りの赤色光は赤色フイルタを透過し、そ
してマイクロミラー20で反射されて再び赤色フイルタ
を透過する。こうして、赤色マイクロミラーアレイ16
の各マイクロミラー20は、赤色スポット光を発生す
る。
【0033】マイクロミラー20が有効反射状態のとき
には、反射されたスポット光が投影光学系である投影レ
ンズ28に向けて反射され、印画紙5上に適当な倍率で
投影される。一方、マイクロミラー20が水平又は無効
反射状態のときには、反射されたスポット光は光吸収板
29に向けて反射され、この光吸収板29で散乱するこ
となく吸収される。このようにして、1列分のマイクロ
ミラーアレイから1列分の記録光が印画紙5に投影され
る。
【0034】位置決めセンサ30は、第1位置側の印画
紙5のエッジを検出する。この位置決めセンサ30の検
出結果に基づいて、露光ヘッド2の初期位置が決めら
れ、この初期位置と露光すべき画像の幅とから終了位置
が決められる。
【0035】図6に印画紙5の露光状態を模式的に示
す。各マイクロミラーアレイ16〜18によって、それ
ぞれ1列分ずつの記録光が印画紙5上に投影される。1
列分の記録光は、1列のマイクロミラーアレイを構成す
るマイクロミラー20と同じ個数のスポット光から構成
され、1個のスポット光で1個の画素PSが印画紙5に
露光される。各記録光は、主走査方向に伸びており、各
マイクロミラーアレイ16〜18によって、それぞれ主
走査方向に並んだN個の画素PSが露光される。投影レ
ンズ28の倍率をMとすると、1個の画素PSの1辺は
「L×M」であり、Nライン分の主走査方向の幅は「L
×N×M」である。なお、露光を行わない画素PSに対
しては、スポット光が投影されないのはいうまでもな
い。
【0036】例えば、赤色マイクロミラーアレイ16の
1個のマイクロミラー20からの赤色スポット光で赤色
画像の1個の画素PSが印画紙5に露光され、赤色マイ
クロミラーアレイ16からの赤色記録光によって赤色画
像の主走査方向に並んだN個の画素PSが同時露光され
る。
【0037】露光ヘッド2が副走査方向に1画素分
(「L×M」)移動する毎に、すなわち記録光の投影位
置を副走査方向に1画素分移動する毎に、1個のマイク
ロミラ−20で1個の画素PSを露光する。これによ
り、初期位置と終了位置との間の露光ヘッド2の1回の
移動により、1個のマイクロミラー20で1ラインが露
光され、1列分のマイクロミラーアレイで隣接したN本
のラインが同時に露光される。1本のラインは、副走査
方向に伸びており、それぞれ複数個の画素PSで構成さ
れる。
【0038】したがって、1回の副走査を行うことによ
り、赤色マイクロミラーアレイ16で赤色画像のN本の
ラインを同時に露光し、緑色マイクロミラーアレイ1
7,青色マイクロミラーアレイ18で緑色画像,青色画
像のN本のラインをそれぞれ同時に露光する。緑色画
像,青色画像の各ラインは、赤色画像のラインを露光し
た位置に重ねて露光される。
【0039】印画紙5がNライン分ずつ搬送されて、印
画紙5に対する露光ヘッド2からの記録光の投影位置が
主走査方向にNライン分(「L×N×M」)移動される
毎に、1回の副走査が行われる。これにより、先に露光
したカラー画像のN本のラインに隣接した印画紙5の位
置に次のカラー画像のN本のラインを露光する。
【0040】図7にヘッド駆動部3の構成を示す。ヘッ
ド駆動部3は、LEDドライバ31,ラインメモリ3
2,デジタルマイクロミラー装置15を駆動する駆動手
段としてのデータ書き込み制御回路33からなる。LE
Dドライバ31は、カラー画像の露光時にLED26を
点灯する。
【0041】赤色画像メモリ7a,緑色画像メモリ7
b,青色画像メモ7cには、記録すべき1フレーム分の
3色の画像データが書き込まれる。これらの3色の画像
データは、Nライン分ずつ読み出されて、ラインメモリ
32にそれぞれ書き込まれる。ラインメモリ32の3色
の画像データは、データ書込み制御回路33によって、
それぞれ1列分ずつ読み出される。各色のマイクロミラ
ーアレイ16〜18で同時に露光する各色の列がずれて
いるため、これに応じて3色の画像データもずらして読
み出される。
【0042】図8にマイクロミラー20に対する制御の
一例を示すように、データ書込み制御回路33は、コン
トローラ8からの書込みタイミング信号に同期して、ラ
インメモリ32から読み出した各色の1列分の各画像デ
ータを上位ビットから順番に取り出し、ミラー駆動デー
タとして対応した各メモリセル21に書き込む。
【0043】図8では、画像データが「101101」
であり、この画像データが時間T1内に発生する6個の
書込みタイミング信号によって1ビットずつ取り出され
て、ミラー駆動データとしてメモリセル21に6回書き
込まれる。ミラー駆動データが「1」の場合に、マイク
ロミラー20が有効反射状態となり、反射されたスポッ
ト光が印画紙5に投影される。書込みタイミング信号の
発生周期は半減しているから、6ビットの画像データが
パルス幅変調され、画像データの値の大きさに応じて、
時間T1内で有効反射状態となる時間の合計、すなわち
1個の画素PSに対する露光時間が変化する。時間T1
の経過後に、データ書込み制御回路33は「0」を各メ
モリセル21に書込み、データをクリアする。この時間
T1によって1回の露光シーケンスが終了する。
【0044】露光ヘッド2を1画素分移動する時間T2
に対して、1回の露光シーケンスの時間T1が十分に短
くすることによって、露光ヘッド2を副走査方向に移動
しながら露光を行っても印画紙5に露光される各画素P
Sが副走査方向に伸びないようにしている。
【0045】次に、上記プリンタの作用について説明す
る。露光すべき画像の3色の画像データを画像メモリ7
に取り込み、また露光すべき画像のサイズに応じた幅の
印画紙5をセットする。プリントが指示されると、コン
トローラ8は、印画紙5の搬送を開始する。印画紙5
は、供給ロールから引き出され、露光ヘッド2に向けて
搬送され、その先端が搬送ローラ対6にニップされる
と、その搬送がいったん停止される。
【0046】この後に、コントローラ8は、露光ヘッド
2を第1位置と第2位置との間で往復動させて、印画紙
5の第1位置側のエッジを位置決めセンサ30によって
検出する。そして、この検出結果に基づいて、印画紙5
に対する露光ヘッド2の初期位置が決定され、さらにこ
の初期位置と画像サイズとから終了位置とが決定され
る。なお、このときに印画紙5の幅方向の両エッジを検
出して印画紙5の幅を判別し、例えば印画紙5の幅に対
して露光する画像サイズの幅が適切であるか否かを判断
するようにしてもよい。
【0047】コントローラ8は、デジタルマイクロミラ
ー装置15のデータクリアをデータ書込み制御回路33
に指示する。この指示を受けると、データ書込み制御回
路33は、「0」のミラー駆動データを全てのメモリセ
ル21に書き込む。次に、コントローラ8は、LEDド
ライバ31を介してLED26を点灯させ、デジタルマ
イクロミラー装置15を照明する。この際に、各メモリ
セル21には「0」が書き込まれているから、各マイク
ロミラー20が−θ傾いた無効反射状態となっている。
このために、各マイクロミラー20で反射されたスポッ
ト光は、光吸収板29で吸収される。
【0048】データクリアの後に、画像メモリ7から第
1〜第Nラインの赤色,緑色,青色の各画像データがそ
れぞれ読み出されて、ラインメモリ32に書き込まれ
る。この後に、走査用モータ4aを正転させて初期位置
から終了位置に向けて露光ヘッド2の移動を開始し、第
1〜第Nラインの露光を行う。
【0049】デジタルマイクロミラー装置15は、投影
レンズ28の光軸を中心にして、青色マイクロミラーア
レイ18が印画紙5の中心側に位置し、赤色マイクロミ
ラーアレイ16が端部側に位置している。このため露光
ヘッド2が初期位置にあるときに、印画紙5上では、投
影レンズ283の光軸を中心にして、赤色マイクロミラ
ーアレイ16からの赤色記録光が印画紙5の中心側に投
影され、青色マイクロミラーアレイ18からの青色光は
端部側に投影される。
【0050】また、各マイクロミラーアレイ16〜18
の間には、マイクロミラーアレイ1本分の間隔がそれぞ
れ設けられている。したがって、印画紙5上では、赤色
記録光に対して緑色記録光が2列分、そして青色記録光
が4列分それぞれ副走査方向にずれる。
【0051】したがって、印画紙5上で赤色マイクロミ
ラーアレイ16が露光する赤色画像の第1〜第Nライン
の列を第J列とすると、緑色マイクロミラーアレイ17
は緑色画像の第1〜第Nラインの第(J−2)列を露光
し、青色マイクロミラーアレイ18は青色画像の第1〜
第Nラインの第(J−4)列を露光する。
【0052】このため、第1〜第Nラインを露光する際
には、これらのラインの3色の画像データがラインメモ
リ32に書き込まれた後に、それぞれ1列分ずつ読み出
されるが、まずデータ書込み制御回路33は、第1〜第
Nラインの各第1画素すなわち第1列の赤色画像データ
をラインメモリ32から読み出す。次にコントローラ8
は、時間T1内で6個の書込みタイミング信号を所定の
間隔で発生し、これらをデータ書込み制御回路33に送
る。
【0053】データ書込み制御回路33は、第1番目の
書込みタイミング信号を受け取ると、6ビットの第1列
の各赤色画像データのうち最上位ビットをミラー駆動デ
ータとしてメモリセル21にそれぞれ書き込む。このと
きに、ミラー駆動データは赤色マイクロミラーアレイ1
6に対応する各メモリセル21に書き込まれる。
【0054】赤色マイクロミラーアレイ16の各マイク
ロミラー20は、最上位ビットに「1」が与えられてい
る場合に有効反射状態となり、入射する白色光を赤色ス
ポット光として投影レンズ28に向けて反射し、これが
印画紙5に投影される。これにより、印画紙5には、第
1〜第Nラインの赤色画像の第1列の赤色記録光による
第1回の露光が行われる。
【0055】データ書込み制御回路38は、第2番目の
書込みタイミング信号によって、赤色画像データの2番
目のビットをミラー駆動データとして赤色マイクロミラ
−アレイ16の各メモリセル21に書き込む。この書込
みにより、赤色マイクロミラ−アレイ16から第2番目
の1列分の赤色記録光が発生し、これにより第2回の露
光が行われる。こうして、赤色マイクロミラーアレイ1
6の各マイクロミラー20を赤色画像データに対応した
6ビットのミラー駆動データにより順次に駆動して、最
大6回分の露光を行う。この各回の露光時間は最下位ビ
ットになるにつれて短くなる。
【0056】上記のようにして、露光ヘッド2が時間T
2で1画素分だけ副走査方向に移動している間に、時間
T1内で6回の露光を行って、赤色の第1列の潜像を印
画紙5に記録する。そして時間T1が経過すると、デー
タ書込み制御回路33は、各メモリセル21に「0」の
ミラー駆動データを書き込んでデータをクリアする。
【0057】露光ヘッド2が初期位置から副走査方向に
1画素分移動すると、データ書込み制御回路33は、ラ
インメモリ32から第1〜第Nラインの第2列の赤色画
像データを読み出し、コントローラ8は、時間T1内で
6個の書込みタイミング信号を所定の間隔で発生し、こ
れらをデータ書込み制御回路33に送る。
【0058】第2列の各赤色画像データは、上記と同じ
手順によって、タイミング信号が発生する毎に1ビット
ずつ取り出され、ミラー駆動データとして赤色マイクロ
ミラー16に対応するメモリセル21に書き込まれる。
これにより赤色画像の第2列が印画紙5に露光される。
【0059】赤色画像の第2列の露光が完了して露光ヘ
ッド2がさらに1画素分移動すると、データ書込み制御
回路33は、ラインメモリ32から第1〜第Nラインの
第3列の赤色画像データと、第1〜第Nラインの第1列
の緑色画像データとをそれぞれ読み出す。これらの画像
データは、前述したように1ビットずつ取り出され、書
込みタイミング信号によってミラー駆動データとしてメ
モリセル21に書き込まれる。このときに、赤色画像デ
ータから得られるミラー駆動データは、赤色マイクロミ
ラーアレイ16に対応するメモリセル21に、緑色画像
データから得られるミラー駆動データは、緑色マイクロ
ミラーアレイ17に対応するメモリセル21にそれぞれ
書き込まれる。
【0060】そして、この画像データによって赤色マイ
クロミラーアレイ16と緑色マイクロミラーアレイ17
の各マイクロミラー20の傾斜が制御され、赤色と緑色
の記録光が印画紙5上に投影される。ここで、緑色の記
録光は、2回前に露光された赤色画像の第1列の位置に
重ねて露光される。
【0061】赤色画像の第3列及び緑色画像の第1列の
6回の露光の終了後には、ラインメモリ32から第1〜
第Nラインの第4列の赤色画像データと、第1〜第Nラ
インの第2列の緑色画像データとがそれぞれ読み出され
て、上記と同様な手順で赤色の第4列と、緑色の第2列
の記録光による露光が行われる。
【0062】露光ヘッド2がさらに1画素分移動される
と、データ書込み制御回路33は、第5列の赤色画像デ
ータ,第3列の緑色画像データ,第1列の青色画像デー
タをラインメモリ32から読み出し、書込みタイミング
信号に基づいて対応した各ミラー駆動データをメモリセ
ル21に書き込む。この場合には、青色画像データから
得られるミラー駆動データは青色マイクロミラーアレイ
18に対応するメモリセル21に書き込まれる。そし
て、この場合には、平行な3本の記録光で印画紙5が露
光される。以下同様にして、赤色,緑色,青色の3本の
記録光を同時に印画紙5に投影して、赤色画像,緑色画
像,青色画像の第1〜第Nラインを1列ずつ順次に記録
する。
【0063】露光ヘッド2が終了位置に達して、青色画
像の第1〜第Nラインの最終列の露光が完了すると、パ
ルスモータ10が駆動されて、搬送ローラ対6によって
印画紙5が主走査方向にNライン分搬送される。また、
画像メモリ7から第(N+1)〜第(2・N)ラインの
赤色,緑色,青色の各画像データが読み出されて、ライ
ンメモリ32に書き込まれる。
【0064】この後、走査用モータ4aが逆転されて、
露光ヘッド2の終了位置から初期位置に向けての移動が
開始され、この間に各色の画像の第(N+1)〜第(2
・N)ラインが1列ずつ露光される。この場合には、第
1〜第Nラインを露光したときと逆に最終列から順に露
光を行う。そして、最終列から露光を始めるため、最初
に青色画像の最終列から露光が開始され、緑色画像,赤
色画像は、青色画像の列に対してタイミングをずらして
露光する。なお、露光ヘッド2を初期位置に戻してか
ら、終了位置に向けて移動させて第(N+1)〜第(2
・N)ラインの露光を行ってもよいが、終了位置から露
光を開始すれば露光ヘッド2を戻す分だけプリント時間
を短縮することができる。
【0065】第(N+1)〜第(2・N)ラインの露光
が完了すると、再び印画紙5が主走査方向にNライン分
搬送される。そして、この後に、露光ヘッド2が初期位
置から終了位置に向けて移動を開始し、第(2・N+
1)〜第(3・N)の露光が行われる。以降、同様にし
てカラー画像の最終ラインまでを印画紙5に露光する。
【0066】この1フレーム分の露光が終了すると、印
画紙5をフレーム間の余白分だけ送る。これとともに、
次のフレームを取り込み、画像メモリ7に書き込む。こ
の書き込み後に、前述したように画像メモリ7から3色
画像データを読み出して印画紙5に露光する。画像が露
光された印画紙5の部分は、現像処理が施された後に、
画像毎に切り分けられてプリント写真とされる。
【0067】ここで、ポジーポジ方式の印画紙を用いる
場合には、ポジ画像の画像データを用いてデジタルマイ
クロミラー装置15を制御する。ネガーポジ方式の一般
的な印画紙を用いる場合には、ネガ像の画像データを用
いて印画紙にネガ像を投影する。
【0068】上記のようにして、印画紙5をNライン分
ずつ主走査方向に搬送する毎に、露光ヘッド2を副走査
方向に移動させて、カラー画像の露光を行うから、マイ
クロミラー20の個数が少ないデジタルマイクロミラー
装置15を用いても、副走査方向への移動量だけを大き
くしておくだけで、大きなサイズの画像を印画紙5に露
光することができる。また、マイクロミラー20の個数
が少ないデジタルマイクロミラー装置15を用いている
ため、前述のように、照明ムラをほとんど発生させるこ
となく照明できるので、露光ムラが発生しない。したが
って、良好な画質のプリント写真を得ることができる。
【0069】なお、上記実施形態では、3列のマイクロ
ミラーアレイの間にマイクロミラーが配されていないデ
ジタルマイクロミラー装置を用いたが、図9に示すデジ
タルマイクロミラー装置40のように、赤色,緑色,青
色の各マイクロミラーアレイ16〜18の間にマイクロ
ミラー20が配されていてもよい。この場合には、各マ
イクロミラーアレイ16〜18の間のマイクロミラー2
0を無効反射状態としておく。
【0070】図10は、各色のマイクロミラーアレイを
それぞれ複数列ずつ設けた例を示すものである。この例
では、デジタルマイクロミラー装置41には、赤色マイ
クロミラーアレイ16,緑色マイクロミラーアレイ1
7,青色マイクロミラーアレイ18がそれぞれ3列すつ
設けられている。このようにデジタルマイクロミラー装
置41を構成した場合には、1色について3列ずつ露光
を行うようにしてもよく、3列のマイクロミラーで1色
の1列を分割して露光してもよい。
【0071】図11は、マイクロミラーに色フイルタを
設ける代わりに、光源として3色の色光を出力するLE
Dを用いた例を示すものである。なお、以下に説明する
他は、最初の実施形態と同じであり、同じ構成部材には
同じ符号を付してある。
【0072】デジタルマイクロミラー装置42には、赤
色,緑色,青色用のマイクロミラーアレイ42a〜42
cが配されている。各マイクロミラーアレイ42a〜4
2cのマイクロミラー20は、色フイルタが形成されず
に、入射した光をそのまま反射するようにされている。
【0073】露光ヘッド2内には、赤色LED43a,
緑色LED43b,青色LED43がそれぞれ1〜3個
程度ずつ配されている。赤色LED43aは、赤色光を
出力する。緑色LED43bは、緑色光を出力し、青色
LED43cは青色光を出力する。
【0074】赤色LED43aからの赤色光は、集光レ
ンズ44aを介してミラー45aで反射され。緑色光を
反射するダイクロイックミラー45bと、青色光を反射
するダイクロイックミラー45cとをそれぞれ透過し
て、赤色マイクロミラーアレイ42aを面照明する。ま
た、緑色LED43bからの緑色光は、集光レンズ44
bを介してダイクロイックミラー45bで反射され、ダ
イクロイックミラー45cを透過して、緑色マイクロミ
ラーアレイ42bを面照明する。さらに、青色LED4
3cからの青色光は、集光レンズ44cを介してダイク
ロイックミラー45cで反射されて、青色マイクロミラ
ーアレイ42cを面照明する。
【0075】上記のようにして、光源として赤色,緑
色,青色を出力する光源を用いると、フィルタが不要に
なるので構成が簡単になる。
【0076】上記各実施形態では、1個のデジタルマイ
クロミラー装置に、赤色,,緑色,,青色の各マイクロ
ミラーを一体に設けた場合について説明したが、色毎に
別々なデジタルマイクロミラー装置を設けてもよい。
【0077】図12は、副走査毎に露光されるN本のラ
インの一部を重複して露光する例を示すものである。な
お、図12では、主走査方向における記録光の投影位置
を模式的に描いてある。また、実際には、印画紙が搬送
されることによって、印画紙に対する記録光の投影位置
が主走査方向に移動されるが、図12では説明の便宜
上、記録光の投影位置を主走査方向にずらして描いてあ
る。
【0078】この例では、1回目の副走査によって、符
号50a〜50cで示される赤色,緑色,青色の各記録
光の投影位置を副走査方向に移動することで、第1〜第
Nラインの露光を印画紙5に行う。このときに、第(N
−1)ライン及び第Nラインについては、本来の半分の
露光量で露光が行われる。
【0079】第1回目の副走査の完了後、印画紙5がN
ライン分よりも2ライン分だけ短く主走査方向に搬送さ
れる。これにより、符号51a〜51cで示されるよう
に、赤色,緑色,青色の各記録光の投影位置は、印画紙
5に対して(N−2)ライン分だけ主走査方向に移動さ
れる。そして、第2回目の副走査では、第(N−1)〜
第(2・N−2)ラインの露光を行い、第(N−1)ラ
イン,第Nラインについては第1回の副走査によって露
光された同一のラインに重ねるようにして露光するとと
もに、この第(N−1)ライン,第Nラインと、第(2
・N−3)ライン、第(2・N−2)ラインについて
は、本来の半分の露光量で露光を行う。
【0080】以下、同様にして、印画紙5を(N−2)
ライン分ずつ主走査方向に搬送する毎に、前回の副走査
で露光した同じ2ラインを重複させて露光するように
し、また重複するラインについては1回の副走査での露
光量が本来の半分となるようにしてラインの露光を行
う。このようにして、前回の副走査によって露光したN
本ラインのうちの主走査方向の上流側(図中下側)の2
ライン分を引き続く新たな副走査時に重複して露光す
る。
【0081】上記のようにすることにより、印画紙5の
搬送量が変動して多少大きくなっても、その大きさが2
ライン分の幅以下であれば、副走査毎に露光される各領
域52の間に未露光部分が発生しないから、これらの領
域52のつなぎ目が目立つことはない。なお、この例で
は、2ライン分を重複させて露光するようにしている
が、1ライン分以上重複させればよく、このライン数は
印画紙5の搬送量の誤差に応じて適宜に選択することが
できる。
【0082】また、重複して露光するラインの1回の副
走査における露光量を半分としているが、図13に示す
ように、前回の副走査で露光されたラインと重複するも
のについては、ラインの番号の増加とともに本来の露光
量に近づくように露光量を徐々に増大させ、次回の副走
査で重複して露光されるラインについては、ラインの番
号の増加とともに本来の露光量から徐々に露光量を減少
させるようにしてもよい。
【0083】図14ないし図16は、1フレーム分の画
像を矩形状の画像範囲に分割して露光する例を示すもの
である。なお、以下に説明する他は、最初の実施形態と
同様であり、実質的に同じ構成部材には同じ符号を付し
てある。
【0084】図14に、この実施形態で用いたデジタル
マイクロミラー装置を示す。このデジタルマイクロミラ
ー装置55には、多数のマイクロミラー20を一定ピッ
チでマトリクス状に配置したミラー部55aが露呈され
ている。マイクロミラー20は、色フイルタが設けられ
ておらず、入射する光をそのまま反射する。
【0085】図15に示すように、露光ヘッド56内に
は、赤色LED57a,緑色LED57b,青色LED
57cが配されている。各色LED57a〜57cは、
記録光の投影位置が移動される毎に順番に1回ずつ点灯
される。
【0086】赤色LED57aからの赤色光は、集光レ
ンズ58aを介してミラー59aで反射され、緑色光を
反射するダイクロイックミラー59bと、青色光を反射
するダイクロイックミラー59cとをそれぞれ透過し
て、ミラー部55aを面照明する。また、緑色LED5
7bからの緑色光は、集光レンズ58bを介してダイク
ロイックミラー59bで反射され、ダイクロイックミラ
ー59cを透過して、ミラー部55aを面照明する。さ
らに、青色LED57cからの青色光は、集光レンズ5
8cを介してダイクロイックミラー59cで反射され
て、ミラー部55aを面照明する。
【0087】ミラー部55aの有効反射状態とされた各
マイクロミラー20からのスポット光は、投影レンズ6
0を介して印画紙5に照射される。ミラー部55aは、
マイクロミラー20がマトリクス状に配されているの
で、マトリクス状に配列されたスボット光からなる矩形
状に広がった記録光が照射される。なお、露光ヘッド2
と印画紙5との間には、記録光を矩形状に広げて照射す
るのに必要な間隔があけられている。
【0088】印画紙5は、第1移動手段としての搬送ロ
ーラ対6によって主走査方向(第1の方向)に間欠的に
搬送される。この印画紙の1回の搬送量は、印画紙5上
に照射される記録光の主走査方向の幅と等しくされる。
露光ヘッド56は、印画紙5の主走査方向への搬送毎
に、第2移動手段としての副走査機構4によって副走査
方向(第2の方向)に間欠的に移動される。この露光ヘ
ッド56の1回の副走査方向への移動量は、印画紙5上
に照射される記録光の副走査方向の幅と等しくされる。
【0089】記録すべきカラー画像は、複数の画像範囲
に分割されて、この画像範囲毎に露光される。この画像
範囲のサイズは、ミラー部55aのサイズに応じて決ま
り、分割される画像範囲の個数は、ミラー部55aのサ
イズと、印画紙5に記録すべき画像のサイズによって決
まる。
【0090】上記構成によってカラー画像を4回に分割
して露光する場合の例を示す図16において、符号61
aに示される初期位置に露光ヘッド56が副走査機構4
によってセットされ、この位置でカラー画像を4分割し
たうちの1番目の画像範囲の露光を行う。この露光で
は、最初に赤色LED57aの点灯中に、1番目の画像
範囲の赤色画像データに基づいて各マイクロミラー20
の傾斜を制御して赤色の露光を行う。
【0091】次に、赤色LED57aを消灯してから緑
色LED57bを点灯し、この点灯中に1番目の画像範
囲の緑色画像データに基づいて各マイクロミラー20の
傾斜を制御して緑色の露光を行う。この後、緑色LED
を消灯してから青色LED57cを点灯し、この点灯中
に1番目の画像範囲の青色画像データに基づいて各マイ
クロミラー20の傾斜を制御して青色の露光を行う。上
記のようにして露光ヘッド2を駆動することによって、
印画紙5上の領域62aには、カラー画像の1番目の画
像範囲が3色で露光される
【0092】1番目の画像範囲の露光完了後に、副走査
機構4によって露光ヘッド56が副走査方向に移動さ
れ、符号61bに示す位置にセットされる。1番目の画
像範囲と同様にして、赤色、緑色,青色の各LED57
a〜57cを順次に点灯させ、その点灯中に2番目の画
像範囲の赤色画像データ,緑色画像データ,青色画像デ
ータに基づいて各マイクロミラー20の傾斜を制御し、
印画紙5上の領域62bにカラー画像の2番目の画像範
囲を3色で露光する。
【0093】2番目の画像範囲の露光が完了すると、印
画紙5が主走査方向に搬送されることにより、露光ヘッ
ド56は、印画紙5に対する位置が符号61cに示す位
置となる。そして、この符号61cで示す位置で3番目
の画像範囲の露光を行う。この後、露光ヘッド56が副
走査方向に移動されて、符号61dで示す位置にセット
されて、この位置で4番目の画像範囲の露光を行い、1
フレーム分の露光が完了する。
【0094】上記構成によれば、ミラー部56aのマイ
クロミラー20の個数が少なくて1回の露光面積が小さ
くても、露光ヘッド56の副走査方向への移動回数と、
印画紙5の主走査方向への搬送回数とを増やすことによ
って、大サイズの印画紙に大きなカラー画像を露光する
ことができる。そして、マイクロミラー20の個数を少
なくできるので、LED57a〜57cの個数が少なく
ても1回の露光時に十分な光量が得られるから、LED
57a〜57cの個数が少ない分だけその調整や補正制
御も簡単なものとなる。
【0095】上記の例においても図12に示される例と
同様にして、図17に示すように各画像範囲64a〜6
4dの一部を重複させて1フレーム分の画像を露光すれ
ば、各画像範囲64a〜64dのつなぎ目を目立たなく
することができる。なお、この場合には、印画紙5の主
走査方向の搬送量を記録光の主走査方向の幅よりも小さ
くし、露光ヘッド56の副走査方向への移動量を記録光
の副走査方向の幅よりも小さく移動する。また、2つの
画像範囲が重なる部分は、本来の「1/2」の露光量
で、4つの画像範囲が重複する部分は本来の「1/4」
の露光量で、それぞれ1回の露光を行う。もちろん、図
13に示される例と同様にして、画像範囲の重複部分の
露光量を段階に変化させてもよい。
【0096】上記各実施形態では、記録光の投影位置の
主走査方向(第1の方向)への移動を印画紙を搬送する
ことによって行ったが、印画紙を停止させたまま露光ヘ
ッドを主走査方向に移動することによって、印画紙に対
する記録光の投影位置を主走査方向に移動させてもよ
い。
【0097】図18は、露光ヘッドを主走査方向に移動
することによって印画紙に対する記録光の投影位置を主
走査方向に移動させる例を示すものである。なお、最初
の実施形態と同じものには、同じ符号を付してある。主
走査機構70は、走査用モータ70a,ガイド部材70
bから構成されており、ガイド部材70に副走査機構4
のガイド部材4bが主走査方向に沿ってスライド自在に
取り付けられている。
【0098】走査用モータ70aは、コントローラ8に
よって制御されるドライバ71によって駆動され、この
走査用モータ70aの回転によってガイド部材4bと露
光ヘッド2とが一体に主走査方向に移動される。これに
より、印画紙5に対する記録光の投影位置を主走査方向
に移動する。
【0099】この構成では、印画紙5が所定の位置にセ
ットされた状態で、主走査機構70によって露光ヘッド
2が主走査方向に所定の長さずつ、例えばNライン分ず
つ移動される毎に、露光ヘッド2を副走査機構4で副走
査方向に移動して画像の露光を行う。
【0100】なお、図14ないし図16で示される例に
ついても、図18の例と同様にして、印画紙を主走査方
向に移動する代わりに、露光ヘッドを主走査方向に移動
して印画紙に対する記録光の投影位置を主走査方向に移
動してもよい。
【0101】図19は、デジタルマイクロミラー装置に
光を照射する照明手段をアレイ状光源とした例を示すも
のである。回路基板80上には、複数個のチップ型のL
ED81aを1列に並べて配列したLEDアレイ81が
形成されている。各LED81aからはそれぞれ白色光
が出力され、これらの白色光がマイクロミラー20に色
フイルタが形成されたデジタルマイクロミラー装置15
に照射される。LEDアレイ81は、それのLED81
aが並んだ方向が、マイクロミラーアレイ16〜18の
長手方向(マイクロミラーが並んだ方向)に一致するよ
うに配されている。なお、LEDアレイ81を構成する
LED81aは、それの調整を考慮すると個数が少ない
方が好ましい。
【0102】これによれば、LEDアレイ81からの白
色光を効率的に各マイクロミラ−アレイ16〜18に照
射できるとともに、マイクロミラーアレイ16〜18の
長手方向により均一に白色光を照射できるようになる。
【0103】なお、図19の例では、光源としてチップ
型のLEDを用いたが通常のリード端子を有するLED
を用いてもよい。また、LEDアレイを複数列としても
よく、マイクロミラーがマトリクス状に配されたデジタ
ルマイクロミラー装置を用いる場合には、LEDアレイ
を複数列としてマトリクス状に配してもよい。マイクロ
ミラーに色フイルタを設ける代わりに、赤色光を出力す
るLEDを並べた赤色LEDアレイ,緑色光を出力する
LEDを並べた緑色LEDアレイ,青色光を出力するL
EDを並べた青色LEDアレイをそれぞれ少なくとも1
列ずつ設けたものを用いてもよい。
【0104】さらに、図20に示すように、光ファイバ
を用いて電球等の光源をアレイ状光源に変換してもよ
い。光ファイバユニット82は、多数の光ファイバから
構成されており、光ファイバの一端83aは例えば2列
に整列されており、他端83b側は円柱状に束ねられて
いる。電球84からの光は、各光ファイバの他端83b
から入射して、一端83aから射出される。これによ
り、光ファイバの各一端83aがそれぞれ光源となり、
アレイ状光源として機能する。なお、電球84の代わり
にLED等の他の光源を用いてもよく、光ファイバの一
端をマトリクス状に並べてもよい。
【0105】上記各実施形態では、記録光の投影位置の
副走査方向(第2の方向)への移動を露光ヘッドを移動
することによって行ったが、露光ヘッドを移動する代わ
りに、印画紙を副走査方向に移動することによって、印
画紙に対する記録光の投影位置を副走査方向に移動させ
てもよい。
【0106】また、上記各実施形態では、ミラー方式の
空間変調器として、デジタルマイクロミラー装置を用い
たが、ミラー方式の空間光変調器としては、微小なピエ
ゾ素子でマイクロミラーを変位させるピエゾ駆動式マイ
クロミラー装置等を用いることができる。さらに、印画
紙に露光を行うプリンタについて説明したが、感光材料
として帯電させた感光ドラムに露光を行って電気的な像
を形成するプリンタ等にも利用できる。
【0107】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のプ
リンタによれば、マイクロミラーが並べられた空間変調
手段と、照明手段と、投影光学系とを有する露光ヘッド
から感光材料に対して記録光を照射し、この記録光の感
光材料に対する投影位置を主走査方向に移動する毎に、
この主走査方向と直交する副走査方向に移動して1フレ
ーム分の画像を感光材料に露光するようにしたから、露
光面積の大きい大型サイズの感光材料にも対応でき、ま
た露光ムラの発生をほとんどなくすことができる。さら
に、マイクロミラーアレイを照明する照明面積が小さい
ので、少ない個数の光源、例えばLEDで照明すること
が可能となり、プリンタの小型化に有利になる他、光源
の調整が容易になる。
【0108】また、複数のマイクロミラーをマトリクス
状に配列した空間変調手段を用いて、露光すべき画像を
分割して露光することで、効率的に露光を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタの概略図である。
【図2】3色分のマイクロミラーアレイを設けたデジタ
ルマイクロミラー装置の説明図である。
【図3】デジタルマイクロミラー装置の概略を示す説明
図である。
【図4】マイクロミラーの動作を示す説明図である。
【図5】露光ヘッドの構成を示す断面図である。
【図6】露光状態を示す説明図である。
【図7】ヘッド駆動部の構成を示すブロック図である。
【図8】マイクロミラーの駆動状態を示す波形図であ
る。
【図9】各色のマイクロミラーアレイの間にマイクロミ
ラーが配されたデジタルマイクロミラー装置を示す説明
図である。
【図10】各色のマイクロミラーアレイを3列ずつ設け
たデジタルマイクロミラー装置を示す説明図である。
【図11】光源として3色の色光を出力する発光ダイオ
ードを用いた露光ヘッドを示す断面図である。
【図12】ラインの1部を重複して露光する例を示す説
明図である。
【図13】ラインの1部を重複して露光する際に、重複
部分の露光量を漸次増加、減少させる例を示すグラフで
ある。
【図14】1フレーム分の画像を面状に分割して露光す
る例で用いられるデジタルマイクロミラー装置を示す説
明図である。
【図15】図14のデジタルマイクロミラー装置を用い
た露光ヘッドの構成を示す断面図である。
【図16】図14の例における記録状態を示す説明図で
ある。
【図17】1フレーム分の画像を面状に分割して露光す
る際に、分割された各画像範囲の一部を互いに重複させ
て露光する例を示すものである。
【図18】露光ヘッドを主走査方向と副走査方向とに移
動する例を示すものである。
【図19】複数のLEDを並べたアレイ状光源を示すも
のである。
【図20】電球の光をアレイ状光源に変換する例を示す
ものである。
【符号の説明】
2,56 露光ヘッド 4,74 副走査機構 5 印画紙 6 搬送ローラ対 15,41,42,55 デジタルマイクロミラー装置 16〜18,42a〜42c マイクロミラーアレイ 20 マイクロミラー 26,43a〜43c,57a〜57c LED 28 投影レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 27/46 B41J 3/21 L 5C072 27/54 H04N 1/04 104Z 27/73 H04N 1/113 Fターム(参考) 2C162 AE04 AE12 AE23 AE28 AE48 AE52 AF06 FA09 FA10 FA34 FA36 2H041 AA16 AB14 AC06 AC08 AZ02 AZ05 2H106 AA12 AA41 AA71 AB46 BA11 2H109 AA02 AA13 AA26 AA52 AB41 DA01 2H110 AB09 CE07 CE13 5C072 AA03 CA05 CA07 CA14 DA04 DA09 DA23 FA16 FB04 FB21 KA01 MA01 NA01 QA14 WA06 XA04

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効反射状態と無効反射状態とに傾斜制
    御可能な複数のマイクロミラーを並べたマイクロミラー
    アレイを少なくとも1列分有する空間変調手段と、前記
    空間変調手段に光を照射する照明手段と、有効反射状態
    とされたマイクロミラーからの反射光が入射し、主走査
    方向に伸びた少なくとも1列分の記録光を感光材料に投
    影する投影光学系とを有する露光ヘッドと、 画像データに応じて前記空間変調手段を駆動して各マイ
    クロミラーの傾斜を制御する駆動手段と、 前記露光ヘッドと感光材料とを主走査方向に相対的に移
    動することによって、、感光材料に対する前記記録光の
    投影位置を主走査方向に所定の長さずつ移動する主走査
    手段と、 前記露光ヘッドと感光材料とを主走査方向と直交する副
    走査方向に相対的に移動することによって、感光材料に
    対する前記記録光の投影位置を副走査方向に移動する副
    走査手段とを備え、 前記記録光の投影位置を主走査方向に移動する毎に、前
    記記録光の投影位置を副走査方向に移動させて副走査方
    向に伸びた複数本のラインを感光材料に露光することに
    より、1フレーム分の画像を感光材料に露光することを
    特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記主走査手段は、感光材料を搬送する
    ことによって、感光材料に対する前記記録光の投影位置
    を主走査方向に移動し、前記副走査手段は、前記露光ヘ
    ッドを移動することによって感光材料に対する前記記録
    光の投影位置を副走査方向に移動することを特徴とする
    請求項1記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記主走査手段及び前記副走査手段は、
    前記露光ヘッドを移動することによって感光材料に対す
    る前記記録光の投影位置を主走査方向及び副走査方向に
    移動することを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記照明手段は、光を出力する光源を複
    数個並べたアレイ状光源であることを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれか1項に記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記照明手段は、発光ダイオードを光源
    とすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1
    項に記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記空間変調手段は、赤色、緑色,青色
    のそれぞれについてマイクロミラーアレイが少なくとも
    1列分ずつ設けられ、前記駆動手段は、赤色,緑色,青
    色の3種類の画像データに応じて、対応する色のマイク
    ロミラーアレイを駆動し、前記照明手段は、前記各マイ
    クロミラーアレイに赤色光,緑色光,青色光のうちの対
    応する色光を照射することを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれか1項に記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記空間変調手段は、赤色、緑色,青色
    のそれぞれについてマイクロミラーアレイが少なくとも
    1列分ずつ設けられ、赤色のマイクロミラーアレイの各
    マイクロミラーは、赤色光を反射させるフィルタが形成
    され、緑色のマイクロミラーアレイの各マイクロミラー
    は、緑色光を反射させるフィルタが形成され、青色のマ
    イクロミラーアレイの各マイクロミラーは、青色光を反
    射させるフィルタが形成され、前記駆動手段は、赤色,
    緑色,青色の3種類の画像データに応じて、対応する色
    のマイクロミラーアレイを駆動し、前記照明手段は、白
    色光を各マイクロミラーアレイに照射することを特徴と
    する請求項1ないし6のいずれか1項に記載のプリン
    タ。
  8. 【請求項8】 前回の副走査時に露光した複数本のライ
    ンのうちの少なくとも1ライン分を次回の新たな副走査
    時に重複させて露光するように、前記駆動手段で前記空
    間変調手段を駆動するとともに前記主走査手段で前記記
    録光の投影位置を主走査方向に移動することを特徴とす
    る請求項1ないし7のいずれか1項に記載のプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記駆動手段は、重複して露光するライ
    ンについては1回の副走査で感光材料に与える露光量を
    小さくするように前記空間変調手段を駆動することを特
    徴とする請求項8記載のプリンタ。
  10. 【請求項10】 有効反射状態と無効反射状態とに傾斜
    制御可能な複数のマイクロミラーをマトリクス状に配列
    したミラー部を少なくとも1面分有した空間変調手段
    と、前記空間変調手段に光を照射する照明手段と、有効
    反射状態とされたマイクロミラーからの反射光が入射
    し、矩形状に広がった少なくとも1面分の記録光を感光
    材料に投影する投影光学系とを有する露光ヘッドと、 画像データに応じて前記空間変調手段を駆動して各マイ
    クロミラーの傾斜を制御する駆動手段と、 前記露光ヘッドと感光材料とを第1の方向に相対的に移
    動することによって、感光材料に対する前記記録光の投
    影位置を第1の方向に所定の長さずつ移動する第1移動
    手段と、 前記露光ヘッドと感光材料とを第1の方向と直交する第
    2の方向に相対的に移動することによって、感光材料に
    対する前記記録光の投影位置を第2の方向に所定の長さ
    ずつ移動する第2移動手段とを備え、 感光材料に対する前記記録光の投影位置を第1の方向と
    第2の方向とに移動させて、1フレーム分の画像を複数
    個の画像範囲に分割して露光することを特徴とするプリ
    ンタ。
  11. 【請求項11】 前記第1移動手段は、感光材料を搬送
    することによって、感光材料に対する前記記録光の投影
    位置を主走査方向に移動し、前記第2移動手段は、前記
    露光ヘッドを移動することによって、感光材料に対する
    前記記録光の投影位置を第2の方向に移動することを特
    徴とする請求項10記載のプリンタ。
  12. 【請求項12】 前記第1移動手段及び前記第2移動手
    段は、前記露光ヘッドを移動することによって感光材料
    に対する前記記録光の投影位置を第1の方向及び第2の
    方向に移動することを特徴とする請求項10記載のプリ
    ンタ。
  13. 【請求項13】 前記照明手段は、発光ダイオードを光
    源とすることを特徴とする請求項10ないし12のいず
    れか1項に記載のプリンタ。
  14. 【請求項14】 隣接する画像範囲同士で画像の一部を
    重複させて露光するように、前記駆動手段で前記空間変
    調手段を駆動するとともに前記第1移動手段及び第2移
    動手段で前記感光材料に対する前記記録光の投影位置を
    移動することを特徴とする請求項10ないし13のいず
    れか1項に記載のプリンタ。
  15. 【請求項15】 前記駆動手段は、重複して露光する画
    像範囲の部分については、1回の露光によって感光材料
    に与える露光量を小さくするように前記空間変調手段を
    駆動することを特徴とする請求項14記載のプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008046537A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Seiko Epson Corp 走査型光学装置
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