JPH09318892A - プリンタ及び露光方法 - Google Patents

プリンタ及び露光方法

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JPH09318892A
JPH09318892A JP8137265A JP13726596A JPH09318892A JP H09318892 A JPH09318892 A JP H09318892A JP 8137265 A JP8137265 A JP 8137265A JP 13726596 A JP13726596 A JP 13726596A JP H09318892 A JPH09318892 A JP H09318892A
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JP
Japan
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micromirror
exposure
light source
bit
line
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JP8137265A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Nakamura
博明 中村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/435Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material
    • B41J2/465Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using masks, e.g. light-switching masks
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/0816Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements
    • G02B26/0833Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD
    • G02B26/0841Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD the reflecting element being moved or deformed by electrostatic means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロミラーの応答時間によって制限され
る最小の露光時間よりも、短い露光時間を可能にし、多
階調,高速記録を可能にする。 【解決手段】 マイクロミラーは、1ビットのミラー駆
動データに応じて有効反射状態と無効反射状態とに変位
する。有効反射状態のときに、入射した光を印画紙に向
けて反射する。第1〜第4サブシーケンスでは、各サブ
シーケンスの露光時間が順次に半減されるとともに、各
画像データに基づいて作成されたミラー駆動データの上
位1〜4ビット目に応じて順次各マイクロミラーが駆動
される。この間に、光源は連続点灯され、露光時間1/
2・T〜1/16・Tの露光を行う。第5サブシーケン
スでは、各マイクロミラーは、最下位ビット(上位5ビ
ット目)に応じてマイクロミラーが応答できる範囲で駆
動し、この間に光源を時間1/32・Tだけ点灯するこ
とにより1/32・Tの露光が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のマイクロミ
ラーをライン状に配列したマイクロミラー装置を用い、
各マイクロミラーからの光で感光材料上に画像を露光す
るプリンタ及び露光方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、サイズが極めて小さいミラー(以
下、マイクロミラーという)をラインまたはマトリクス
に配列し、各マイクロミラーの傾斜角を制御して入射光
を変更するマイクロミラー方式の空間変調器が提案され
ている。マイクロミラー方式の空間光変調器としては、
静電気力でマイクロミラーを傾斜させるデジタルマイク
ロミラー装置(DMD)や、微小なピエゾ素子でマイク
ロミラーを傾斜させるピエゾ式マイクロミラー装置(A
MA)等がある。これらのマイクロミラー装置は画像形
成機能を備えているため、プロジェクタやプリンタへの
利用が考えられている。なお、デジタルマイクロミラー
装置の原理や応用例については、月刊誌「O plus
E」の1994年10月号の第90頁〜第94頁に記
載されている。
【0003】例えば、デジタルマイクロミラー装置で
は、複数のマイクロミラーがライン状に配置されてい
る。各マイクロミラーは、電源がOFFのときに水平状
態となっており、メモリセルに書き込んだ1ビットのミ
ラー駆動データの値に応じて、垂直線に対して+θだけ
傾いた有効反射状態と、−θだけ傾いた無効反射状態と
に変位する。
【0004】このデジタルマイクロミラー装置を使用し
たマイクロミラー式プリンタでは、照明光が斜め方向か
らデジタルマイクロミラー装置に常時照射されている。
マイクロミラーを有効反射状態にセットすると、反射さ
れた光が画像形成光路に入射する。この画像形成光路に
は、投影レンズが配置されており、1ライン分のスポッ
ト光が感光材料やスクリーンに投影される。マイクロミ
ラーが無効反射状態にセットされている場合には、反射
されたスポット光は、除去光路に入り、この除去光路に
設けられた、例えば光吸収部材によって吸収され、画像
形成に利用されない。
【0005】上述のように、マイクロミラー装置では、
スポット光を感光材料に投影するか否かの二値状態で制
御されるため、多階調で画像を記録する場合には、マイ
クロミラーが有効反射状態となる時間を制御している。
この制御には、周知のパルス幅変調が用いられる。パル
ス幅変調では、例えば1ラインを露光している間に、マ
イクロミラーを有効状態または無効反射状態に切り換え
るタイミングを、順次に半減していくことにより、段階
的に露光量を変化することができる。
【0006】ところで、マイクロミラー装置のマイクロ
ミラーが有効反射状態と無効反射状態のいずれか一方の
状態から他方の状態に変位する際には、有限な応答時間
(変位期間)を必要とする。このため、マイクロミラー
の反射状態を切り換える間隔を非常に短くした場合に
は、マイクロミラーが応答しきれなくなる。
【0007】例えば、8ビットのパルス幅変調により1
個のマイクロミラーで1個の画素を256階調を記録
し、画素密度が600dpi,記録速度が1.75in
ch/secを達成しようとしても、デジタルマイクロ
ミラー装置の各マイクロミラーには1μs程度の応答時
間が要求されるが、デジタルマイクロミラー装置の応答
時間は15μs程度であるから、このような記録は実現
が困難である。すなわち、階調レベルを細かく制御する
ことは不可能であり、比較的大きな階調数を記録するこ
ができないことになる。このような、問題を解消する方
法として、空間変調器を用いた濃度階調印刷方法が特開
平7−131648号公報に記載されている。
【0008】特開平7−131648号公報に記載され
た方法によれば、多数のマイクロミラーを多数ライン状
に並べたマイクロミラーアレイを多数本配置することに
より、これらのマイクロミラーアレイによって、各ライ
ン毎に複数回の多重露光を行うことにより、デジタルマ
イクロミラー装置に要求される応答速度を低減(応答時
間を長く)している。例えば、64本のマイクロミラー
アレイを用いた場合に、上記例にあてはめるとデジタル
マイクロミラー装置に要求される応答時間は約60μs
ecとなり、256階調レベルでの記録が可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法では、より高速な記録速度や大きな階調数を
求めると、多重露光の回数を増やさねばならなくなる。
このため、マイクロミラー装置または、マイクロミラー
装置のマイクロミラーアレイを多数設けなけらばなら
ず、コストの上昇を招くといった問題がある。したがっ
て、製造コストを抑えて、より高速な記録速度、より多
階調な記録に対応することが難しい。また、赤色,緑
色,青色で3色露光をする場合には、1本のマイクロミ
ラーアレイによる1回の露光時間に3色の露光時間を均
等に割り当てるとすれば、要求されるマイクロミラー装
置の応答速度は3倍(応答時間が1/3)となり、上記
のように64本のマイクロミラーアレイを用いて記録す
る際には、20μsecの応答時間が要求される。した
がって、パルス幅変調によって制御できる最小の露光時
間が非常短くなり、さらに高い階調数を望むことができ
ない。なお、感光材料の搬送速度を低く設定すれば、そ
の分要求される応答時間を長くすることができるが、こ
の場合には記録速度が低下して実用に向かないといった
問題がある。
【0010】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたものであり、少ないマイクロミラーアレイのマイ
クロミラー装置を用いて実用的な記録速度及び多階調の
画像を記録することができるプリンタ及び露光方法を提
供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載のプリンタでは、有効反射状態に保持さ
れているマイクロミラーを照射する光源の点灯時間を変
える光源変調手段を備えたものである。また、請求項2
記載のプリンタでは、1個のマイクロミラーに対して与
えられたNビットからなるミラー駆動データを徐々に短
くなる書き込み同期信号でマイクロミラー装置に1ビッ
トずつ書き込み、各ビットに対応したN回の露光シーケ
ンスを実行する駆動手段と、上位の第1〜第J番目の各
ミラー駆動データによる各露光シーケンスでは、前記光
源を連続点灯させ、下位の第(J+1)〜第N番目のミ
ラー駆動データによる各露光シーケンスでは、所定の時
間だけ前記光源を点灯する光源変調手段を備えたもので
ある。請求項3記載のプリンタでは、光源をLED装置
としたものであり、請求項4記載のプリンタでは、光源
を赤色光,緑色光,青色光を前記マイクロミラー装置に
照射する各色光源とし、マイクロミラー装置に照射する
光の色を順番に切り換えることにより、感光材料にカラ
ー画像を露光するようにしたものである。
【0012】請求項5記載のプリンタでは、複数のマイ
クロミラーをライン状に配列したP行の第1マイクロミ
ラーアレイとQ行の第2マイクロアレイとが並べて配さ
れ、各マイクロミラーは、1ビットのミラー駆動データ
に応じて各マイクロミラーが有効反射状態と無効反射状
態とに変位可能なマイクロミラー装置と、感光材料を搬
送する搬送手段と、感光材料の搬送に同期して赤色露光
シーケンス,緑色露光シーケンス,青色露光シーケンス
を順番に実行する露光シーケンス制御手段と、赤色露光
シーケンスでは赤色光をマイクロミラー装置に照射する
赤色光源と、緑色露光シーケンスでは緑色光をマイクロ
ミラー装置に照射する緑色光源と、青色露光シーケンス
では青色光をマイクロミラー装置に照射する青色光源
と、各色の露光シーケンスでは、実行する露光シーケン
スに対応する色のミラー駆動データでマイクロミラー装
置を駆動するとともに、各色の露光シーケンス中には、
第1マイクロミラーアレイの各マイクロミラーで露光す
べきP行分の各画素のそれぞれに与えられたNビットか
らなるミラー駆動データのうちの上位の第1〜第J番目
の各ミラー駆動データを、徐々に間隔が短くなる第1番
目から第J番目の書き込み信号に同期させてマイクロミ
ラー装置に順次書き込んで第1マイクロミラーアレイを
駆動して、各ビットに対応する第1回から第J回のサブ
シーケンスをそれぞれ実行し、第2マイクロミラーアレ
イの各マイクロミラーで露光すべきQ行分の各画素のそ
れぞれに与えられたNビットからなるミラー駆動データ
のうちの下位の第(J+1)〜第N番目の各ミラー駆動
データを、第(J+1)番目から第N番目の書き込み信
号に同期させてマイクロミラー装置に順次書き込んで第
2マイクロミラーアレイを駆動して、各ビットに対応し
た第(J+1)回から第N回のサブシーケンスをそれぞ
れ実行する駆動手段と、第1回から第J回の各サブシー
ケンスでは、実行中の露光シーケンスに対応する色の光
源を連続点灯させ、第(J+1)回から第N回の各サブ
シーケンスでは、所定の時間だけ実行中の露光シーケン
スに対応する色の光源を点灯する光源変調とを備え、有
効反射状態となった各マイクロミラーからの反射光を感
光材料上に投影してカラー画像を露光するようにしたも
のである。
【0013】請求項6記載のプリンタでは、第1マイク
ロミラーアレイの行数P、及び前記第2マイクロミラー
アレイの行数Qは3の倍数であり、シーケンス制御手段
は、感光材料が1ライン分搬送される毎に露光シーケン
スを切り換えるようにしたものである。請求項7記載の
プリンタでは、赤色光源,緑色光源,青色光源のそれぞ
れをLED装置としたものであり、請求項8記載のプリ
ンタでは、マイクロミラー装置を、各マイクロミラーが
静電気力で傾斜するデジタルマイクロミラー装置とした
ものである。
【0014】請求項9記載の露光方法では、Nビットの
デジタル画像データのうちの上位の第1〜第J番目の各
ビットデータによってマイクロミラーを駆動している期
間は光源を連続点灯し、下位の第(J+1)〜第N番目
の各ビットデータによってマイクロミラーを駆動してマ
イクロミラーが有効反射状態に保持されている期間は光
源を変調するようにしたものである。また、請求項10
記載の露光方法では、第1〜第J番目のビットデータに
よる各露光中は、下位ビットほど有効反射状態の時間が
短く、第(J+1)〜第N番目のビットデータによる各
露光中は、有効反射状態の時間を一定にした上で、光源
の点灯時間を下位ビットほど短くしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】図2は、マイクロミラー装置とし
て用いられるデジタルマイクロミラー装置を示すもので
ある。このデジタルマイクロミラー装置10は、1本の
マイクロミラーアレイ11が配されており、このマイク
ロミラーアレイ11は、ライン状に並べらた微小な多数
のマイクロミラー12から構成されている。
【0016】図3に示すように、各マイクロミラー12
は、その中央に位置するポスト13を介して、スタティ
ックRAM(SRAM)14に揺動自在に保持されてい
る。また、各マイクロミラー12は、一辺の長さが例え
ば16μmの四角形をしており、導電性を有するアルミ
等の金属薄膜で作られている。
【0017】ポスト13の両側には、アドレス電極1
5,16が形成されており、これらのアドレス電極1
5,16とマイクロミラー12との間に発生する静電気
力で、マイクロミラー12が傾斜する。すなわち、ポス
ト13とアドレス電極15,16とを通る対角線上にあ
る角12a,12bの一方が、SRAM14のシリコン
基板に接触するようにマイクロミラー12が傾く。実際
には、もう一方の対角線上の2個の角が、ネジリヒンジ
を介して一対の支持ポストに中空保持されている。な
お、マイクロミラー12,ポスト13等の各要素は、周
知の集積化技術によって作製される。
【0018】図4に示すように、各マイクロミラー12
は、SRAM14の各メモリセル14a上に配置されて
いる。メモリセル14aは、2個のトランジスタを有す
るフリップフロップで構成され、1ビットのデータを記
憶する。このフリップフロップは、駆動状態では一方の
トランジスタがONで、他方のトランジスタがOFFで
ある。このON・OFF状態は、パルス(入力データ)
によって反転する。
【0019】フリップフロップを構成する各トランジス
タに、アドレス電極15,16が接続されている。した
がって、アドレス電極15,16は一方が「+」で、他
方が「−」となるが、どちらが「+」になるかはメモリ
セル14aに書き込んだミラー駆動データによって決ま
る。マイクロミラー12に所定のバイアス電圧を印加す
ると、マイクロミラー12のアドレス電極15,16と
の間に発生する静電気力によってどちらか一方へ傾く。
【0020】電源がOFF状態では、2個のトランジス
タのいずれもOFFであるから、アドレス電極15,1
6には電圧が印加されない。また、マイクロミラー12
にもバイアス電圧が印加されない。このために、マイク
ロミラー12は、図4(A)に示すように水平な状態に
ある。なお、メモリセル14aにミラー駆動データを書
き込んであっても、マイクロミラー12にバイアス電圧
を印加しない場合は水平な状態となっっている。
【0021】SRAM14のメモリセル14aに「0」
のミラー駆動データを書き込むと、アドレス電極15が
「+」となり、アドレス電極16が「−」となる。マイ
クロミラー12に「+」のバイアス電圧を印加すると、
アドレス電極15とマイクロミラー12との間に反発力
が発生し、アドレス電極16とマイクロミラー12との
間に吸引力が発生する。これらの静電気力により、図4
(B)に示すように、マイクロミラー12は角12bが
シリコン基板に接触するまで傾く。このときのマイクロ
ミラー12の傾斜角度は−θとなる。
【0022】SRAM14のメモリセル14aに「1」
のミラー駆動データを書き込むと、アドレス電極15が
「−」となり、アドレス電極16が「+」となる。この
場合には、マイクロミラー12は、図4(C)に示すよ
うに+θだけ傾く。したがって、マイクロミラー12
は、ミラー駆動データの値に応じて+θと−θとの間で
傾くことになる。
【0023】マイクロミラー12は、水平状態と、2つ
の傾斜状態とを持っているが、画像形成時には2つの傾
斜状態が使用され、その一方の傾斜状態のときに、マイ
クロミラー12からのスポット光を取り出して画像を形
成する。例えば、マイクロミラー12が+θのときに、
マイクロミラー12で反射されたスポット光を画像形成
光路に入れて感光材料に投影する。そして、−θのとき
には、スポット光が不要であるから除去光路に入れる。
この場合には、+θのときには反射光が画像形成に利用
される有効反射状態となる。マイクロミラー12が−θ
のときには、反射光が画像形成に利用されない無効反射
状態となる。
【0024】また、1個のマイクロミラー12は1個の
画素を記録するから、このマイクロミラー12が有効反
射状態となる連続時間,回数、あるいはパルス幅変調等
による有効反射状態となる時間と回数との両方を変える
ことで、画素の階調を表現することができる。例えば、
「1」のミラー駆動データを画像データに応じた個数だ
け発生し、このシリアルなミラー駆動データをメモリセ
ル16aに順番に書き込むことで、有効反射状態の回数
を変えることができる。また、ミラー駆動データを書き
換えるタイミングを変化させることで、有効反射状態と
なっている時間を調節することができる。マイクロミラ
ー12が有効反射状態と無効反射状態のいずれか一方の
状態から他方の状態に変位する応答時間は、15μse
c前後である。
【0025】図5は、上記のデジタルマイクロミラー装
置10を用いたデジタルカラープリンタを示すものであ
る。デジタルマイクロミラー装置10を照明する光源と
して、多数の赤色LEDを基板上にライン状に形成した
赤色LED装置20と、同様な構成の緑色LED装置2
1及び青色LED装置22とが用いられている。これら
の各LED装置の点灯時間と、マイクロミラー12の有
効反射状態となっている時間とを制御することにより、
マイクロミラー12によって制御可能な最小の露光時間
よりもさらに短い露光時間の制御を可能としている。L
EDは、消灯状態から点灯状態に、または消灯状態から
点灯状態に移る応答時間が短い、例えばマイクロミラー
14の1/10程度であるので、点灯と消灯を短時間で
制御するのに有効である。
【0026】赤色LED装置20からの赤色光は、緑色
光を反射するダイクロイックミラー24と、青色光を反
射するダイクロイックミラー25とを透過し、拡散板2
6で拡散される。この拡散された赤色光は、レンズ27
で平行光とされてから、デジタルマイクロミラー装置1
0に入射する。緑色LED装置21からの緑色光は、ダ
イクロイックミラー24で反射されてから、ダイクロイ
ックミラー25,拡散板26,レンズ27を経てデジタ
ルマイクロミラー装置10に入射する。青色LED装置
22からの青色光は、ダイクロイックミラー25で反射
されてデジタルマイクロミラー装置10に入射する。各
色光は、デジタルマイクロミラー装置10のマイクロミ
ラーアレイ11を均一に照射する。
【0027】LEDドライバ28は、光源変調手段とし
ての点灯制御回路29で制御され、これからの切換え信
号が入力される毎に点灯する赤色LED装置20,緑色
LED装置21,青色LED装置22を順番に切り換え
る。LEDドライバ28は、赤色露光シーケンス時に赤
色LED装置20だけを点灯させ、緑色露光シーケンス
時には緑色LED装置21だけを点灯させ、青色露光シ
ーケンス時には青色LED装置22だけを点灯させる。
【0028】露光シーケンス制御手段としてのコントロ
ーラ30は、各部を制御して、赤色,緑色,青色の各露
光シーケンスを順番に行う。また、コントローラ30
は、周知のパルス幅変調方式で印画紙41上の各画素の
露光量を調節するために、書き込み同期信号としてのタ
イミングパルスをデータ書き込み制御回路35に送る。
コントローラ30は、例えば32階調数で記録する場合
には、ぞれぞれの露光シーケンス中に第1〜第5番目ま
で5個のタイミングパルスを発生する。
【0029】タイミングパルスの発生間隔は、順次に半
減されて徐々に短くされ、第1番目のタイミングパルス
を発生した時点から露光シーケンスの時間Tの1/2,
1/4,1/8,1/16の間隔で第2番目以降のタイ
ミングパルスを順番に発生し、最後のタイミングパルス
の発生の後から1/16・Tが経過した時点で次の露光
シーケンスの第1番目のタイミングパルスを発生する。
このようにして、発生されるタイミングパルスとタイミ
ングパルスとの間がサブシーケンスとなり、各露光シー
ケンス中には5回のサブシーケンスが行われる。
【0030】また、タイミングパルスは、各色の露光シ
ーケンス中に行われる各LED装置20〜22の点灯制
御を行うために、点灯制御回路29にも送られる。点灯
制御回路29は、このタイミングパルスに基づいてLE
D点灯信号の送出と停止とを行いLED装置の点灯また
は消灯を制御する。
【0031】具体的には、第1番目のタイミングパルス
が発生した時点から第5番目のタイミングパルスが発生
するまでの期間、すなわち第1〜第4サブシーケンスの
実行中には、実行中の露光シーケンスに対応する色のL
ED装置を連続点灯し、最後の第5サブシーケンスで
は、このサブシーケンス中にマイクロミラー12が有効
反射状態になっている間に、所定の時間(この例では1
/32・T)だけ実行中の露光シーケンスに対応する色
のLED装置を点灯する。また、点灯制御回路29は、
タイミングパルスの個数をカウントすることにより、1
色分の露光完了を検知し、1ラインについて1色分の記
録が行われる毎に切換え信号をLEDドライバ28に送
る。
【0032】赤色画像メモリ31,緑色画像メモリ3
2,青色画像メモリ33には、1フレーム分の3色画像
データ(デジタル画像データ)が書き込まれており、露
光する色に対応した画像メモリから記録すべき1ライン
分の画像データが読み出される。例えば、赤色露光シー
ケンスでは、赤色画像メモリ31から1ライン分の赤色
画像データが読み出されてデータ変換回路34に送ら
れ、各赤色画像データがミラー駆動データに変換され
る。データ書込み制御回路35は、タイミングパルスに
同期して、ミラー駆動データをデジタルマイクロミラー
装置10のSRAM16に書き込む。
【0033】マイクロミラー12は、「0」のミラー駆
動データによって−θだけ傾斜したときには無効反射状
態となり、その反射光が除去光路37に入射する。この
反射光は不要なものであるから、光吸収板38で吸収す
る。
【0034】ミラー駆動データが「1」の場合には、マ
イクロミラー12は+θだけ傾斜した有効反射状態とな
り、スポット状の反射光は画像形成光路39に入る。こ
の画像形成光路39には、投影レンズ40が配置されて
おり、1ライン分のスポット光を感光材料例えば、周知
の銀塩式の印画紙41に投影する。図6に示すように、
デジタルマイクロミラー装置10のマイクロミラーアレ
イ11は、各マイクロミラー12が主走査方向(搬送方
向と直交する方向)に並ぶようにして配される。有効反
射状態の各マイクロミラー12で反射された光は、投影
レンズ40を経て、印画紙41の幅方向にライン状に投
影され、1個のマイクロミラー12で1個の画素PSを
記録する。
【0035】図5において、印画紙41は、搬送ローラ
対43にニップされて、供給ロール44から1ラインず
つ間欠的に搬送方向(副走査方向)に引き出され、プロ
セッサ45に送られる。印画紙41の停止中に、3色の
画像が1ライン分記録される。そして、印画紙41を順
次送ることにより1フレーム分のカラー画像を記録す
る。搬送ローラ対43を回転させるためのパルスモータ
46は、ドライバ47を介してコントローラ30によっ
て回転が制御される。画像が記録された印画紙41はプ
ロセッサ45で現像される。なお、符号49は、露光範
囲を区画するマスク板である。
【0036】次に、上記デジタルカラープリンタの作用
について、図1及び図7を参照しながら説明する。な
お、図1は、1回の赤色露光シーケンスにおけるタイミ
ングパルス,マイクロミラー12の動作状態,赤色LE
D装置20の点灯状態の1例を示している。また、図7
は、1ラインを記録する時のモータ駆動パルスと各LE
D装置20〜22の点灯状態の関係を示している。
【0037】電源が投入されると、コントローラ30
は、データ書込み制御回路35にデジタルマイクロミラ
ー装置10をクリアすることを指示する。データ書込み
制御回路35は、デジタルマイクロミラー装置10のS
RAM13に「0」を書き込み、各マイクロミラー12
を図4(B)に示すように、−θだけ傾斜させて無効反
射状態にする。
【0038】次に、コントローラ30は、連続的にモー
タ駆動パルスをモータドライバ47に供給して、印画紙
41の記録開始位置(第1ライン目)がマイクロミラー
アレイ11による投影位置に達するまで搬送する。コン
トローラ30は、印画紙41の第1ライン目が投影位置
に達すると、印画紙41の搬送を停止してから、赤色露
光シーケンスを開始する。まず、赤色露光シーケンスの
第1サブシーケンスが開始され、赤色画像メモリ31か
ら、第1ライン目の赤色画像データが読み出され、デー
タ変換回路34に送られる。このデータ変換回路34
は、パルス幅変調を行うために、各赤色画像データを例
えば5ビットのミラー駆動データに変換する。このミラ
ー駆動データは、画像データの値に応じた個数の「1」
を含んでおり、各画像データが5ビットで対応する画素
の階調を表しているのならば、画像データとミラー駆動
データの内容とは同じになる。また、画像データとミラ
ー駆動データのビット数が異なる場合には、このデータ
変換回路34によって、画像データが伸長または圧縮さ
れたものがミラー駆動データとなる。
【0039】データ変換回路34は、各画素PS毎にミ
ラー駆動データの最上位ビットを取り出してデータ書込
み制御回路35に送る。そして、第1番目のタイミング
パルスに同期して、デジタルマイクロミラー装置10の
各メモリセル14aに1ライン分のミラー駆動データを
書き込む。
【0040】マイクロミラー12は、「0」のミラー駆
動データが与えられた場合には、無効反射状態を維持す
る。また、「1」のミラー駆動データが与えられた場合
には、マイクロミラー12は無効反射状態から有効反射
状態に傾斜する。
【0041】一方、点灯制御回路29は、第1番目のタ
イミングパルスを受け取ると、切換え信号をLEDドラ
イバ28に送り、赤色LED装置20を指定するととも
に、LED点灯信号をLEDドライバ28に送る。これ
により、赤色LED装置20が点灯し、デジタルマイク
ロミラー装置10の全面が赤色光で照明される。
【0042】有効反射状態の各マイクロミラー12に入
射した赤色光は、スポット光として画像形成光路39に
向けて反射される。この赤色スポット光は、ピントが合
っている投影レンズ40によって印画紙41に投影され
る。これにより、印画紙41の第1ライン目の位置に
は、1ライン分の赤色スポット光が投影されて、第1サ
ブシーケンスによる赤色のサブ露光が行われる。この露
光は、第2番目のタイミングパルスが発生するまで行わ
れる。結果として、この第1サブシーケンス中には、有
効反射状態となった各マイクロミラー12により、時間
1/2・Tの赤色露光が行われる。
【0043】次に、データ変換回路34は、各ミラー駆
動データの上位から2番目のビットを取り出してデータ
書込み制御回路35に送る。コントローラ30は、第1
番目のタイミングパルスを発生した時点から時間1/2
・Tが経過すると、第2番目のタイミングパルスを発生
する。データ書込み制御回路35は、この第2番目のタ
イミングパルスによって、1ライン分のミラー駆動デー
タをデジタルマイクロミラー装置10に書き込む。この
時点で、第1サブシーケンスが終了し、第2サブシーケ
ンスが開始される。
【0044】第2番目のタイミングパルスによって、
「0」のミラー駆動データが与えられた第1マイクロミ
ラーアレイ11のマイクロミラー12は、有効反射状態
から無効反射状態に変位し、または無効反射状態を維持
する。また、「1」のミラー駆動データが与えられたマ
イクロミラー12は、無効反射状態から有効反射状態に
変位し、または有効反射状態を維持する。点灯制御回路
29は、継続してLED点灯信号をLEDドライバ28
に送出しているから、第2サブシーケンス中にも、デジ
タルマイクロミラー装置10に赤色光が照射されてお
り、有効反射状態となったマイクロミラー12からの赤
色スポット光により印画紙41の第1ライン目の位置に
第2回目の赤色のサブ露光が行われる。この第2サブシ
ーケンスでは、有効反射状態となった各マイクロミラー
12により、時間1/4・Tの赤色露光が行われる。
【0045】第2番目のタイミングパルスが発生してか
ら、時間1/4・Tが経過すると、第3番目のタイミン
グパルスが発生して、第2サブシーケンスが終了し、第
3サブシーケンスが開始される。この第3サブシーケン
スでは、各ミラー駆動データの上位3ビット目で各マイ
クロミラー12が駆動される。そして、第3番目のタイ
ミングパルスが発生してから、時間1/8・Tが経過す
ると、第4番目のタイミングパルスが発生し、第4サブ
シーケンスが開始され、各ミラー駆動データの上位4ビ
ット目で各マイクロミラー12が駆動される。さらに、
第4番目のタイミングパルスが発生してから、時間1/
16・Tが経過すると、第5番目のタイミングパルスが
発生する。
【0046】このようにして、赤色露光シーケンス中の
第1〜第4サブシーケンスでは、それぞれミラー駆動デ
ータの上位1ビット目から上位4ビット目までのミラー
駆動データに応じて、各マイクロミラー12の有効反射
状態となっている時間が1/2・T,1/4・T,1/
8・T,1/16・Tの各露光時間に制御され、これら
の時間を組み合わせることにより、各マイクロミラー1
2に対応する画素PSの露光量が16段階で調節され
る。
【0047】第5番目のタイミングパルスが発生して、
第5サブシーケンスになると、点灯制御回路29は、い
ったんLED点灯信号の送出を停止する。これにより、
赤色LED装置20が消灯した状態になる。また、書き
込み制御回路35は、各ミラー駆動データの下位1ビッ
ト目(最下位ビット)をデジタルマイクロミラー装置1
0に書き込む。これより、時間1/32・Tの赤色露光
をする必要がある画像データに対応するマイクロミラー
12が第5サブシーケンス中に有効反射状態となる。
【0048】点灯制御回路29は、第5番目のタイミン
グパルスが入力されてから、所定の時間が経過すると、
LED点灯信号を時間1/32・TだけLEDドライバ
28に送る。この時にLED点灯信号は、マイクロミラ
ー12の応答時間を考慮して、第5番目のタイミングパ
ルスが発生してから、「1」のミラー駆動データに応じ
て無効反射状態にあったマイクロミラー12が完全に有
効反射状態となるまでに必要な時間、すなわち応答時間
以上の遅れを持って発生され、マイクロミラー12が完
全に有効反射状態となっている期間中に、時間1/32
・Tだけ赤色LED装置20が点灯する。
【0049】これにより、第5サブシーケンスでは、時
間1/32・Tだけ有効反射状態になっているマイクロ
ミラー12から赤色スポット光が画像形成光路39に向
けて反射され、投影レンズ40を介して印画紙41に投
影される。これにより、時間1/32・Tの赤色のサブ
露光が行われる。
【0050】ところで、記録速度を高速にしたり、記録
可能な階調数を多くしたりすると、パルス幅変調によっ
て小さい露光量を与える際には、そのときのサブシーケ
ンスの時間(サブ露光の時間)が短くなるので、マイク
ロミラーに要求される応答時間が短くなる。しかし、マ
イクロミラー12の応答時間は決まっているから、マイ
クロミラー12を駆動して調節することができる露光時
間の最小値には限界がある。例えば、このデジタルカラ
ープリンタにおけるマイクロミラー12の応答時間によ
って調節できる最小の露光時間が時間1/16・Tであ
るならば、マイクロミラー12の駆動によって、時間1
/32・Tの露光を制御することができない。
【0051】しかしながら、このデジタルカラープリン
タでは、上述のように時間1/32・Tのサブ露光につ
いては、マイクロミラー12が応答できる範囲の時間
(1/16・T)だけ、このサブ露光を行う必要がある
画素PSに対応するマイクロミラー12を有効反射状態
とし、その間に赤色LED装置20を時間1/32・T
だけ点灯するようにしているから、マイクロミラー12
の応答時間に制限されることなく、応答時間に対応する
最小露光時間よりも短い露光時間を制御することができ
る。結果として、印画紙41の第1ラインの各画素PS
は32段階に赤色の露光量が調整され、32階調数で記
録される。
【0052】赤色露光シーケンスが終了すると、コント
ローラ30は、緑色露光シーケンスを開始する。まず、
コントローラ30は、緑色露光シーケンスの第1サブシ
ーケンスを開始し、緑色画像メモリ32から第1ライン
目の緑色画像データを読み出してデータ変換回路34に
送る。このデータ変換回路34は、1ライン分の各緑色
画像データを5ビットのミラー駆動データに変換する。
【0053】この後、各ミラー駆動データの最上位ビッ
トを取り出してデータ書込み制御回路35に送り、第1
番目のタイミングパルスでメモリセル14aに書き込
む。各マイクロミラー12は、対応するミラー駆動デー
タに応じて傾斜が変わる。また、点灯制御回路29は、
第1番目のタイミングパルスが発生すると、LEDドラ
イバ28に切換え信号を送り、緑色LED装置20を指
定するとともに、LED点灯信号を送出して緑色LED
装置21を点灯する。
【0054】有効反射状態となった各マイクロミラー1
2は、緑色スポット光を印画紙41に向けて反射する。
これにより、印画紙41の第1ライン目の位置に緑色光
が露光される。以降、赤色露光と同様にして、緑色光に
よる第2〜第4回サブシーケンスを行い、3回のサブ露
光を行う。次に、第5番目のタイミングパルスが発生し
て、第5サブシーケンスが開始されると、緑色LED装
置21がいったん消灯されるとともに、ミラー駆動デー
タの下位1ビット目で各マイクロミラー12が駆動され
る。そして、この間に時間1/32・Tだけ緑色LED
装置21が点灯される。これにより、第1ラインの各画
素PSは32段階に緑色の露光量が調整されて露光され
る。
【0055】緑色露光シーケンスが終了すると、青色露
光シーケンスが開始され、上記と同様な手順で第1ライ
ン目の青色画像データに基づいて、印画紙41の第1ラ
インの位置に青色露光が行われる。青色露光シーケンス
が終了すると、モータドライバ47に1個のモータ駆動
パルスが送られ、パルスモータ46が回転して印画紙4
1が1ライン分送られる。この後に、上記同様にして、
赤色,緑色,青色の各シーケンスを順次に行って、第2
ライン目を3色で記録する。さらに、印画紙41を1ラ
イン分送る毎に、3色の露光シーケンスを順番に行い、
第3ライン目以降を順次に記録して、1フレーム分のカ
ラー画像を記録する。
【0056】このようにして、印画紙41には1ライン
ずつフルカラー画像が潜像として記録される。この記録
済の部分は、順次にプロセッサ45に送られ、周知のよ
うに写真現像することで、1フレーム分のカラー画像が
発色する。
【0057】以上のように、マイクロミラーの応答時間
によって制限される最小の露光時間よりも、短い露光時
間を制御できるから、少ない本数のマイクロミラーアレ
イで多階調を高速に記録できる。逆に、記録速度遅くす
ることなく階調数を大きくすることができる。
【0058】なお、ポジーポジ方式の印画紙を用いる場
合には、ポジ画像の画像データを用いてデジタルマイク
ロミラー装置10を駆動する。ネガ・ポジ反転する通常
の印画紙を用いる場合には、ネガ像に反転した画像デー
タが用いられる。
【0059】図8ないし図10は、マイクロミラーアレ
イを2本とした例を示すものである。なお、以下に説明
する以外に部分については、上記実施形態と同様であ
り、ほぼ同じ機能を持つ構成部材には同符号を付して説
明する。
【0060】図8に示すように、デジタルマイクロミラ
ー装置50は、2本の第1〜第2マイクロミラーアレイ
51,52が一定の間隔で並べられている。各マイクロ
ミラーアレイ51,52は、ライン状に並べらた微小な
多数のマイクロミラー12から構成されている。これら
の各マイクロミラー12は、縦横が整列したマトリクス
に配置されているが、第1マイクロミラーアレイ51に
対して第2マイクロミラーアレイ52がマイクロミラー
12のピッチの半分だけライン方向にずれるように千鳥
状のマトリクスに配置してもよい。各マイクロミラーア
レイ51,52のそれぞれから画像形成光路39に向け
て反射された光は、印画紙41に投影される。これによ
り、印画紙41上には、第1マイクロミラーアレイ51
による1ラインと、第2マイクロミラーアレイ52によ
る1ラインとがそれぞれ投影される。
【0061】データ変換回路34は、露光する色に対応
する画像メモリ31〜33のいずれか1つから、連続し
た2ライン分の画像データを読み出し、これらを5ビッ
トの各ミラー駆動データに変換し、データ書き込み制御
回路35に送る。
【0062】例えば、赤色露光シーケンスでは、第Mラ
イン目と第(M−1)ライン目の赤色画像データを読み
出して、これらをミラー駆動データに変換する。この変
換に際して、データ変換回路34は、第Mライン目につ
いては、ミラー駆動データの上位1ビット目から上位4
ビット目までを画像データに応じた「1」または「0」
にし、最下位ビットについては、画像データの大きさに
かかわらず「0」にする。また、第(M−1)ライン目
については、ミラー駆動データの上位1ビット目から上
位4ビット目までを画像データの大きさにかかわらず
「0」にし、最下位ビットについては、画像データに応
じて「1」または「0」にする。そして、次の赤色露光
シーケンスでは、第(M+1)ライン目と第Mライン目
の赤色画像データを読み出し、これらを同様にしてミラ
ー駆動データに変換する。なお、各色の画像メモリ31
〜33には第0ライン目の画像データとして、画素PS
を発色させるとがないダミーデータがそれそれ1ライン
分記憶されている。
【0063】データ書き込み制御回路35は、第Mライ
ン目と第(M−1)ライン目の画像データが画像メモリ
から読み出された時には、コントローラ30からのタイ
ミングパルスに同期させて、第Mライン目に対応するミ
ラー駆動データを順次に第1マイクロミラーアレイ51
に対応するメモリセルに書き込む。また、第(M−1)
ライン目に対応するミラー駆動データについては、同様
にして第2マイクロアレイ52に対応するメモリセルに
書き込む。
【0064】上記構成の作用について、図10を参照し
ながら説明する。赤色画像メモリ31から第0ライン目
と第1ライン目の赤色画像データが読み出され、これら
がデータ変換回路34に送られる。データ変換回路34
は、各赤色画像データをミラー駆動データに変換する。
このときに、第0ライン目の各ミラー駆動データは、全
てのビットが「0」に変換される。
【0065】第1番目から第4番目のタイミングパルス
が順番に発生すると、データ書込み制御回路35は、第
1ライン目の各ミラー駆動データの上位1ビット目から
上位4ビット目までを順次に第1マイクロミラーアレイ
51のメモリセルに書き込む。これにより第1マイクロ
ミラーアレイ51の各マイクロミラー12が上記実施形
態と同様にして駆動され、第1から第4サブシーケンス
中に連続点灯された赤色LED装置20からの赤色光の
照射を受けて、印画紙41の第1ラインに第1回目〜第
4回目までの赤色のサブ露光が行われる。
【0066】一方、第0ライン目の上位1ビット目から
上位4ビット目の各ミラー駆動データは、第2マイクロ
ミラーアレイ52のメモリセルに順次に書き込まれる
が、各ビットは「0」であるから、第1〜第4サブシケ
ンス中には、第2マイクロミラーアレイ52の各マイク
ロミラー12は、無効反射状態が維持され、印画紙41
の第1ライン目の前の部分には赤色露光が行われない。
【0067】次に、第5番目のタイミングパルスが発生
すると、第1マイクロミラーアレイ51の各メモリセル
には、第1ライン目の各ミラー駆動データの「0」の最
下位ビットが書き込まれるから、第1マイクロミラーア
レイ51の各マイクロミラー51が無効反射状態とな
る。また、第2マイクロミラーアレイ52のメモリセル
にもミラー駆動データの最下位ビットが書き込まれる。
このようにして、各マイクロミラーアレイ51,52の
メモリセルに最下位ビットが書き込まれると、点灯制御
手段は時間1/32・Tだけ、赤色LED装置20を点
灯するが、全てのメモリセルには、「0」が書き込まれ
ているから、このときには印画紙41に対して赤色露光
は行われない。
【0068】この後、赤色露光シーケンスと同様にし
て、第0ライン目と第1ライン目の緑色画像データに基
づいて、緑色露光シーケンスが行われる。さらに、第0
ライン目と第1ライン目の青色画像データに基づいて、
青色露光シーケンスが行われる。これにより、図9
(a)にハッチングで示すように、印画紙41の第1ラ
イン61は、3色のミラー駆動データの上位1ビット目
から4ビット目によって駆動された第1マイクロミラー
アレイ51によって露光された状態となる。
【0069】第1ライン目の3色分露光が終了すると、
印画紙41が1ライン分送られてから、2回目の赤色露
光シーケンスが開始される。赤色画像メモリ33から第
1ライン目と第2ライン目の赤色画像データが読み出さ
れ、データ変換回路34に送られ、それぞれミラー駆動
データに変換される。
【0070】次に、データ書込み制御回路35は、第1
番目から第4番目のタイミングパルスに同期して、第2
ライン目の各ミラー駆動データの上位1ビット目から上
位4ビット目までが順次に第1マイクロミラーアレイ5
1のメモリセルに書き込まれる。これにより第1マイク
ロミラーアレイ51の各マイクロミラー12が駆動さ
れ、連続点灯された赤色LED装置20からの赤色光の
照射を受けて、印画紙41の第2ライン62に赤色の第
1回目〜第4回目までの赤色のサブ露光が行われる。
【0071】また、第1ライン目の上位1ビット目から
上位4ビット目の各ミラー駆動データは、第2マイクロ
ミラーアレイ52のメモリセルに順次に書き込まれる
が、これらは「0」であるから、第1〜第4サブシーケ
ンス中には、第2マイクロミラーアレイ52の各マイク
ロミラー12が無効反射状態が維持され、印画紙41の
第1ライン61には赤色露光が行われない。
【0072】第5番目のタイミングパルスが発生する
と、ミラー駆動データの「0」の最下位ビットによっ
て、第1マイクロミラーアレイ51の各マイクロミラー
12が全て無効反射状態となる。また、第2マイクロミ
ラーアレイ52のメモリセルには、第1ライン目の各ミ
ラー駆動データの最下位ビットが書き込まれる。このと
きに、第1ライン目の画素PSのうちで時間1/32・
Tの赤色露光をすべき画素PSに対応するミラー駆動デ
ータの最下位ビットは「1」となるから、この赤色画像
データに対応するマイクロミラー12が有効反射状態と
なる。
【0073】第5番目のタイミングパルスが発生してか
ら所定の時間が経過すると、図10に示すように、点灯
制御回路29は、点灯制御信号を送って時間1/32・
Tだけ赤色LED装置20を点灯する。これにより、こ
の第5サブシーケンス中に第2マイクロミラーアレイ5
2の有効反射状態となっているマイクロミラー12で反
射されたスポット光が第1ライン61に投影され、この
第1ライン61に時間1/32・Tの赤色のサブ露光が
行われる。
【0074】このようにして、赤色露光シーケンスが終
了すると、同様な手順で緑色,青色の各露光シーケンス
が順次行われる。これにより、図9(b)に示すよう
に、第1ライン61には、前回の3色の露光シーケンス
による各サブ露光と、今回の3色の露光シーケンスによ
る時間1/32・Tのサブ露光とが行われた状態とな
る。したがって、第1ライン61の各画素PSは、3色
の露光量がそれぞれが32段階で調節されている。ま
た、第2ライン62については、3色のそれぞれが第2
ライン目のミラー駆動データの上位1ビット目から4ビ
ット目によって露光された状態となる。
【0075】この後、印画紙41を1ライン分搬送して
から、第2ライン目及び第3ライン目の各色の画像デー
タに基づいて、上記同様にして各色の露光シーケンスを
行う。これにより、図9(c)に示すように、第2ライ
ン62が各色32段階で露光された状態となり、第3ラ
イン63は、3色のそれぞれが第3ライン目のミラー駆
動データの上位1ビット目から4ビット目によって露光
された状態となる。以降同様にして、第3ライン目以降
を順次に記録する。
【0076】このようにして、2本のマイクロミラーア
レイ51,52を用いても上記実施形態と同様な効果が
得られる。また、マイクロミラー12の応答速度が遅い
場合にでも、適当なタイミングで第2マイクロミラーア
レイ52の各マイクロミラー12を駆動することことが
できるから、露光シーケンスの時間を長くしなくても制
御し得る露光時間をより小さくすることができる。すな
わち、記録できる階調数を大きくしたとき、応答速度の
遅いマイクロミラーを用いても、記録速度を遅くする必
要がない。逆に、応答速度の速いマイクロミラーを用い
た場合には、記録できる階調数を大きくしても、マイク
ロミラーアレイの本数を多数設けることなく高速記録を
行うことができる。
【0077】図11に示すように、3本の第1〜第3マ
イクロミラーアレイA1〜A3からなるAグループと、
3本の第4〜第6マイクロミラーアレイB1〜B3から
なるBグループとからを有したデジタルマイクロミラー
装置60を用い、1色を露光する毎に印画紙を1ライン
分送るようにして、より高速に画像記録を行うこともで
きる。
【0078】以下に、上記デジタルマイクロミラー装置
60を用いた場合について説明する。なお、以下に説明
する以外に部分については、上記実施形態と同様であ
り、ほぼ同じ機能を持つ構成部材には同符号を付して説
明する。
【0079】各露光シーケンス中には、連続する6行分
の露光する色に対応する画像データが画像メモリから読
み出される。例えば、赤色露光シーケンスでは、第Mラ
イン目から第(M−5)ライン目の赤色画像データが読
み出され、これがデータ変換回路34に送られる。
【0080】データ変換回路34は、第Mライン目から
第(M−2)ライン目の各赤色画像データについては、
ミラー駆動データの上位1ビット目から上位4ビット目
までを赤色画像データに応じた「1」または「0」に
し、最下位ビットについては、赤色画像データの大きさ
にかかわらず「0」にする。また、第(M−3)ライン
目から第(M−5)ライン目については、ミラー駆動デ
ータの上位1ビット目から上位4ビット目までを画像デ
ータの大きさにかかわらず「0」にし、最下位ビットに
ついては、画像データに応じて「1」または「0」にす
る。なお、読み出されるラインの番号が「0」以下とな
る場合には、上記実施形態と同様にダミーデータが読み
出される。
【0081】書込み制御回路35は、第Mライン目の赤
色画像データに基づいて作成されたミラー駆動データを
Aグループの第1マイクロミラーアレイA1のメモリセ
ルに書き込んで、第1マイクロミラーアレイA1を駆動
される。同様に、第(M−1)ライン目のミラー駆動デ
ータによって第2マイクロミラーアレイA2が駆動さ
れ、第(M−2)ライン目のミラー駆動データによって
第3マイクロミラーアレイA3を駆動される。
【0082】一方、第(M−3)ライン目の赤色画像デ
ータに基づいて作成されたミラー駆動データは、Bグル
ープの第4マイクロミラーアレイB1のメモリセルに書
き込まれる。これにより、第4マイクロミラーアレイB
1が駆動される。同様に、第(M−4)ライン目のミラ
ー駆動データによって第5マイクロミラーアレイB2が
駆動され、第(M−5)ライン目のミラー駆動データに
よって第6マイクロミラーアレイB3が駆動される。
【0083】赤色露光シーケンス中の第1〜第4サブシ
ーケンスでは、赤色LED装置20が連続点灯されるた
め、第1〜第3マイクロミラーアレイA1〜A3によ
り、それぞれ印画紙41の第Mライン目から第(M−
2)ライン目について1/16・Tまでの赤色のサブ露
光が行われる。
【0084】また、第5サブシーケンスでは、Bグルー
プの各マイクロミラーアレイB1〜B3が時間1/16
・Tだけミラー駆動データの最下位ビットの応じて有効
反射状態または無効反射状態にされている間に、時間1
/32・Tだけ赤色LED装置20が点灯するから、B
グループの各マイクロミラーアレイB1〜B3によっ
て、第(M−3)ライン目から第(M−5)ライン目ま
での時間1/32・Tの赤色のサブ露光が行われる。
【0085】このようにして、赤色露光シーケンスが終
了すると、印画紙41が1ライン分送られてから、緑色
露光シーケンスが開始される。この緑色露光シーケンス
では、第(M+1)ライン目から第(M−4)ライン目
までの緑色画像デーが読み出され、これらの緑色画像デ
ータに基づいて、上記同様にしてミラー駆動データが作
成され、第1マイクロミラーアレイA1は、第(M+
1)ライン目に対応するミラー駆動データによって駆動
され、第2マイクロミラーアレイA2は、第Mライン目
に対応するミラー駆動データによって駆動される。同様
にして、各マイクロミラーアレイA3,B1〜B3は第
(M−1)ライン目から第(M−4)ライン目までの緑
色画像データに応じたミラー駆動データで駆動される。
【0086】緑色露光シーケンスが終了すると、印画紙
41が1ライン分送られ、この後に第(M+2)ライン
目から第(M−3)ライン目までの青色画像デーが読み
出され、これらの青色画像データに基づいて、作成され
たミラー駆動データにより、各マイクロミラーアレイA
1〜A3,B1〜B3が駆動される。そして、この青色
露光シーケンスが終了すると、第(M+3)ライン目か
ら第(M−2)ライン目までの赤色画像データを基にし
て、各マイクロミラーアレイA1〜A3,B1〜B3を
駆動する。
【0087】このようにして記録した時の印画紙41の
第1ラインから第7ラインの記録状態と記録するマイク
ロアレイの符号を図12に示す。なお、図12中で
「R,G,B」で示される露光状態は、第1〜第4サブ
シーケンスによる赤色,緑色,青色の露光がそのライン
に対して行れていることを示している。また、「r,
g,b」で示される露光状態は、第5サブシーケンスに
よる赤色,緑色,青色の1/32・Tの露光がそのライ
ンに対して行れていることを示している。
【0088】このように、各ラインは、3本のマイクロ
ミラーアレイA1〜A3が通過することにより、3色分
の第1〜第4サブシケンスによるサブ露光が行われ、3
本のマイクロミラーアレイB1〜B3が通過することに
より、3色分の第5サブシーケンスによるサブ露光が行
われる。これにより、印画紙41の各ラインの各画素P
Sは、各色32階調で記録される。
【0089】以上のよううして、Aグループの各マイク
ロミラーアレイA1〜A3を駆動して、第1〜第4サブ
シーケンス中の露光時間を調節し、Bグループの各マイ
クロミラーアレイB1〜B3の駆動と各光源の点灯時間
の調節により、1/32・Tの露光時間の制御を行うよ
うにしたから、印画紙41を1ライン送る毎に3色の露
光を行うようにしたものに比べて、3倍の高速記録を行
うことができる。逆に、応答速度が1/3のデジタルマ
イクロミラー装置を用いても、印画紙41を1ライン送
る毎に3色の露光を行うようにしたものと同等な速度を
得ることができる。
【0090】なお、上記実施形態では、AグループとB
グループのマイクロミラーアレイをそれぞれ3本とした
が、3本以上としてもよい。各グループのマイクロミラ
ーアレイを3本以上とする場合には、各ラインに実行さ
れる各色のシーケンスの回数が同じとするために、各グ
ループのマイクロミラーアレイの本数を3の倍数にする
のがよい。例えば各グループのマイクロミラーアレイを
9本とした場合には、3本のものに比べて3倍高速に記
録することが可能である。また、AグループとBグルー
プの本数が異なってもよい。
【0091】上記各実施形態では、時間1/16・Tの
第5サブシーケンス中に、光源の点灯時間を調節して1
/32・Tの露光を行っているが、これと同様なサブシ
ーケンスをさらに実行して、各サブシーケンス中に光源
の点灯時間の調節して、1/32・T,1/64・T,
1/64・T,1/128・T,・・・の露光を行うこ
ともできる。また、マイクロミラーの応答時間によって
制限される最小露光時間がさらに短ければ、マイクロミ
ラーの有効反射状態とする時間でさらに小さい露光時
間、例えば時間1/32・Tまでの露光を制御し、光源
の点灯時間で1/64・Tの露光を行ってもよい。上記
各実施形態では、露光時間が長いサブシーケンスから順
番に行っているが、例えば短い順に行ってもよい。
【0092】さらに、上記各実施形態では、第5サブシ
ーケンス中に、光源の点灯時間を1/32・Tに変調す
ることで、この時間の露光を行っているが、LED装置
の発光輝度を変調することにより露光時間1/32・T
に相当する露光量を感光材料に与えてもよい。例えば、
第5サブシーケンス中にLED装置の発光輝度を他のサ
ブシーケンスの1/2とし、点灯時間を1/16・Tと
すれば、露光時間1/32・Tに相当する露光量を得る
ことができる。なお、LED装置の発光輝度は、これに
供給する駆動パルスのデューティ比を変えることで調節
することができる。
【0093】上記各実施形態では、印画紙を間欠送りと
したが、連続送りとしてもよい。また本発明は、ピエゾ
式のマイクロミラー装置を備えたプリンタにも利用する
ことができる。更に、複数のマイクロミラーをマトリク
スに配列したエリアタイプのマイクロミラー装置を備え
たプリンタにも利用することができる。
【0094】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、有効反射状態に保持されているマイクロミラーを
照射する光源の点灯時間を光源変調手段で変えて、感光
材料への露光量を調節するようにしたから、マイクロミ
ラーの応答時間によって制限される最小の露光時間より
も短い露光時間を行うことができるようになり、マイク
ロミラーアレイの本数が少ないマイクロミラー装置で、
記録速度を高速にしても多階調で記録を行うことがで
き、また記録する階調数をより大きくする場合でも記録
速度を低下させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】マイクロミラーの動作状態とLED点灯信号の
関係を示す波形図である。
【図2】デジタルマイクロミラー装置を示す説明的平面
図である。
【図3】マイクロミラー構造を示す説明図である。
【図4】マイクロミラーの動作を示す説明図である。
【図5】カラーデジタルプリンタの概略図である。
【図6】デジタルマイクロミラー装置による印画紙への
投影状態を示す説明図である。
【図7】1ラインを記録するときの各色LED装置の点
灯状態を示す波形図である。
【図8】マイクロミラーアレイを2本にした例のデジタ
ルマイクロミラー装置を示す説明的平面図である。
【図9】図8のデジタルマイクロミラー装置を用いた時
の印画紙の記録状態を示す説明図である。
【図10】図8のデジタルマイクロミラー装置を用いた
ときのマイクロミラーの動作状態とLED点灯信号の関
係を示す波形図である。
【図11】印画紙を1ライン送る毎に1色の露光を行う
例のデジタルマイクロミラー装置を示す説明的平面図で
ある。
【図12】図11のデジタルマイクロミラー装置による
露光状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10,50,60 デジタルマイクロミラー装置 11,51,52,A1〜A3,B1〜B3 マイクロ
ミラーアレイ 12 マイクロミラー 20〜21 LED装置 29 点灯制御回路 30 コントローラ 41 印画紙

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のマイクロミラーをライン状に配列
    した少なくとも1個のマイクロミラーアレイを有し、各
    マイクロミラーは、1ビットのミラー駆動データに応じ
    て有効反射状態と無効反射状態とに変位可能なマイクロ
    ミラー装置と、このマイクロミラー装置に光を照射する
    光源とを備え、有効反射状態となった各マイクロミラー
    からの反射光を感光材料上に投影して画像を露光するプ
    リンタにおいて、 有効反射状態に保持されているマイクロミラーを照射す
    る光源の点灯時間を変える光源変調手段を備えたことを
    特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 複数のマイクロミラーをライン状に配列
    した少なくとも1個のマイクロミラーアレイを有し、各
    マイクロミラーは、1ビットのミラー駆動データに応じ
    て有効反射状態と無効反射状態とに変位可能なマイクロ
    ミラー装置と、このマイクロミラー装置に光を照射する
    光源とを備え、有効反射状態となった各マイクロミラー
    からの反射光を感光材料上に投影して画像を露光するプ
    リンタにおいて、 1個のマイクロミラーに対して与えられたNビットから
    なるミラー駆動データを徐々に短くなる書き込み同期信
    号でマイクロミラー装置に1ビットずつ書き込み、各ビ
    ットデータに対応したN回の露光シーケンスを実行する
    駆動手段と、上位の第1〜第J番目の各ミラー駆動デー
    タによる各露光シーケンスでは、前記光源を連続点灯さ
    せ、下位の第(J+1)〜第N番目のミラー駆動データ
    による各露光シーケンスでは、所定の時間だけ前記光源
    を点灯する光源変調手段を備えたことを特徴とするプリ
    ンタ。
  3. 【請求項3】 前記光源は、LED装置であることを特
    徴とする請求項1記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記光源は、赤色光,緑色光,青色光を
    前記マイクロミラー装置に照射する各色光源からなり、
    前記マイクロミラー装置に照射する光の色を順番に切り
    換えることにより、感光材料にカラー画像を露光するこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    のプリンタ。
  5. 【請求項5】 複数のマイクロミラーをライン状に配列
    したP行の第1マイクロミラーアレイとQ行の第2マイ
    クロアレイとが並べて配され、各マイクロミラーは、1
    ビットのミラー駆動データに応じて各マイクロミラーが
    有効反射状態と無効反射状態とに変位可能なマイクロミ
    ラー装置と、 感光材料を搬送する搬送手段と、 感光材料の搬送に同期して赤色露光シーケンス,緑色露
    光シーケンス,青色露光シーケンスを順番に実行する露
    光シーケンス制御手段と、 赤色露光シーケンスでは赤色光をマイクロミラー装置に
    照射する赤色光源と、 緑色露光シーケンスでは緑色光をマイクロミラー装置に
    照射する緑色光源と、 青色露光シーケンスでは青色光をマイクロミラー装置に
    照射する青色光源と、 各色の露光シーケンスでは、実行する露光シーケンスに
    対応する色のミラー駆動データでマイクロミラー装置を
    駆動するとともに、各色の露光シーケンス中には、第1
    マイクロミラーアレイの各マイクロミラーで露光すべき
    P行分の各画素のそれぞれに与えられたNビットからな
    るミラー駆動データのうちの上位の第1〜第J番目の各
    ミラー駆動データを、徐々に間隔が短くなる第1番目か
    ら第J番目の書き込み信号に同期させてマイクロミラー
    装置に順次書き込んで第1マイクロミラーアレイを駆動
    して、各ビットに対応する第1回から第J回のサブシー
    ケンスをそれぞれ実行し、第2マイクロミラーアレイの
    各マイクロミラーで露光すべきQ行分の各画素のそれぞ
    れに与えられたNビットからなるミラー駆動データのう
    ちの下位の第(J+1)〜第N番目の各ミラー駆動デー
    タを、第(J+1)番目から第N番目の書き込み信号に
    同期させてマイクロミラー装置に順次書き込んで第2マ
    イクロミラーアレイを駆動して、各ビットに対応する第
    (J+1)回から第N回のサブシーケンスをそれぞれ実
    行する駆動手段と、 第1回から第J回の各サブシーケンスでは、実行中の露
    光シーケンスに対応する色の光源を連続点灯させ、第
    (J+1)回から第N回の各サブシーケンスでは、所定
    の時間だけ実行中の露光シーケンスに対応する色の光源
    を点灯する光源変調手段とを備え、 有効反射状態となった各マイクロミラーからの反射光を
    感光材料上に投影してカラー画像を露光することを特徴
    とするプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記第1マイクロミラーアレイの行数
    P、及び前記第2マイクロミラーアレイの行数Qは3の
    倍数であり、シーケンス制御手段は、感光材料が1ライ
    ン分搬送される毎に露光シーケンスを切り換えることを
    特徴とする請求項5記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記赤色光源,緑色光源,青色光源は、
    それぞれLED装置であることを特徴とする請求項5ま
    たは6記載のプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記マイクロミラー装置は、各マイクロ
    ミラーが静電気力で傾斜するデジタルマイクロミラー装
    置であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか
    1項に記載のプリンタ。
  9. 【請求項9】 複数のマイクロミラーが配列され、各マ
    イクロミラーは、1ビットのデータに応じて有効反射状
    態と無効反射状態とに選択的に変位可能なマイクロミラ
    ー装置と、このマイクロミラー装置に光を照射する光源
    とを用い、1個の画素の階調を表現するNビットのデジ
    タル画像データを1ビットずつ取り出して対応するマイ
    クロミラーを順次に駆動し、有効反射状態となった各マ
    イクロミラーからの反射光を感光材料上に投影して画像
    を露光する露光方法において、 Nビットのデジタル画像データのうちの上位の第1〜第
    J番目の各ビットデータによってマイクロミラーを駆動
    している期間は光源を連続点灯し、下位の第(J+1)
    〜第N番目の各ビットデータによってマイクロミラーを
    駆動してマイクロミラーが有効反射状態に保持されてい
    る期間は光源を変調するようにしたことを特徴とする露
    光方法。
  10. 【請求項10】 前記第1〜第J番目のビットデータに
    よる各露光中は、下位ビットほど有効反射状態の時間が
    短く、第(J+1)〜第N番目のビットデータによる各
    露光中は、有効反射状態の時間を一定にした上で、光源
    の点灯時間を下位ビットほど短くしたことを特徴とする
    請求項9記載の露光方法。
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