JPH09258339A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH09258339A
JPH09258339A JP7010496A JP7010496A JPH09258339A JP H09258339 A JPH09258339 A JP H09258339A JP 7010496 A JP7010496 A JP 7010496A JP 7010496 A JP7010496 A JP 7010496A JP H09258339 A JPH09258339 A JP H09258339A
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JP
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spot light
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image forming
pixels
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JP7010496A
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English (en)
Inventor
Mitsuaki Uchida
光明 内田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09258339A publication Critical patent/JPH09258339A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント画像に白点が記録されるのを防止す
る。 【解決手段】 マイクロミラーは、ミラー駆動データに
応じて有効反射状態と無効反射状態とに変位する。有効
反射状態のときに、入射した光を感光材料に向けて反射
する。欠陥マイクロミラー50が存在する場合には、通
常露光と補助露光の2回の露光を行う。通常露光では、
投影レンズのピントが合った状態で、ハッチングを施し
てない正常なマイクロミラー52だけを駆動して露光す
る。補助露光では、投影レンズのピントを少しずらした
状態で、ハッチングを施してない8個の補正マイクロミ
ラー51だけを駆動して露光する。欠陥マイクロミラー
50で記録されるべきセル53aは、補助露光時に補正
マイクロミラー51からの光で露光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のピクセルを
配列した空間光変調器を用い、各ピクセルからのスポッ
ト光で感光材料を記録する画像形成装置に関し、更に詳
しくは空間光変調器の欠陥ピクセルに起因して発生する
プリント画像の画素抜けを防止した画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】空間光変調器を用いてプリント画像を記
録するデジタルプリンタが知られている。この空間光変
調器としては、ライン又はエリア型の液晶表示器が一般
的である。ライン型では、複数のピクセルが1列に配置
され、エリア型ではマトリクスに配置されている。各ピ
クセルは、ライトバルブ又はマイクロシャッタとも呼ば
れているが、透過状態と遮断状態とに変化することで、
1個の画素を記録するためのスボット光を形成する。液
晶表示器で形成された1ライン又は1フレーム分のスポ
ット光は、感光材料に投影される。
【0003】サイズが極めて小さいミラー(以下、マイ
クロミラーという)をピクセルとして用い、このマイク
ロミラーの傾斜角を制御して入射光を偏向するミラー方
式の空間光変調器が提案されている。ミラー方式の空間
光変調器としては、静電気力でマイクロミラーを傾斜さ
せるデジタルマイクロミラー装置(DMD)や、微小な
ピエゾ素子でマイクロミラーを傾斜させるピエゾ式マイ
クロミラー装置(AMA)等がある。なお、デジタルマ
イクロミラー装置の原理や応用例については、月刊誌
「O plus E」の1994年10月号の第90頁
〜第94頁に記載されている。
【0004】例えば、デジタルマイクロミラー装置で
は、複数のマイクロミラーがライン又はエリアに配置さ
れている。各マイクロミラーは、電源がOFFのときに
水平状態となっており、メモリセルに書き込んだ1ビッ
トのミラー駆動データの値に応じて、垂直線に対して+
θだけ傾いた有効反射状態と、ーθだけ傾いた無効反射
状態とに変位する。照明光を斜め方向からデジタルマイ
クロミラー装置に照射しながら、マイクロミラーを有効
反射状態にセットすると、反射したスポット光が画像形
成光路に入射する。この画像形成光路には、投影レンズ
が配置されており、1フレーム分のスポット光が感光材
料に投影される。
【0005】液晶表示器やマイクロミラー装置等の空間
光変調器では、数十万〜数百万個のピクセルが配列され
ている。全てのピクセルが正常なものを製作するとなる
と、歩留り悪くなり、価格が極めて高くなる。また、使
用によって故障するピクセルも出てくる。
【0006】図5は、欠陥ピクセルを有する空間光変調
器を示すものである。正常なピクセルから発生したスポ
ット光は、感光材料上で仮想的に区画したセル3内に入
射し、1個の画素(ドット)を記録する。各スポット光
は、曲線4で示すように、セル3の中心で強度が最も強
く、そして周辺にゆくにつれて弱くなる。
【0007】故障している欠陥ピクセル2は、変調機能
がないために、液晶表示器ではスポット光を発生するこ
とができず、またミラー式空間変調器では有効反射状態
にならない。この欠陥ピクセル2に対応するセルには、
スポット光が入射しないために欠陥画素5となる。感光
材料としてポジ−ポジタイプの印画紙を使用している
と、欠陥画素5が白点となり、画素抜けの状態となる。
この画素抜けは、画質劣化の原因となるが、特に周辺画
素の記録濃度が高いときに目立つ。
【0008】欠陥ピクセルよる画素抜けを防止するため
に、画素ずらしの手法が考えられている。この画素ずら
しでは、まず通常の露光をしてから、空間光変調器を1
個のピクセルのサイズ分(例えば16μ)だけ移動さ
せ、正常なピクセルを欠陥ピクセルの位置にセットす
る。次に、欠陥ピクセルの位置にセットされた正常なピ
クセルだけを駆動して補助露光をする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】画素抜け防止に対して
画素ずらしは有効な対策であるが、空間光変調器を微動
させなければならないため、精密で高価な移動機構が必
要となる。
【0010】本発明は、精密で高価な移動機構を要する
ことなく、簡単に画素抜け防止を行うことができるよう
にした画像形成装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の画像形成装置では、複数のピクセル
を配列した空間光変調器を有し、各ピクセルからのスポ
ット光を光学系を介して感光材料上に投影して画像を形
成する画像形成装置において、スポット光を発生するこ
とができない欠陥ピクセルの周囲にあるピクセルを補正
ピクセルとして決定する決定手段と、補正ピクセルを経
由するスポット光を感光材料上で光学的にぼかした状態
にする光学制御手段とを設けたものである。
【0012】請求項2記載の画像形成装置では、補正ピ
クセルのみを用いてスポット光を感光材料上で光学的に
ぼかした状態で投影する補助露光と、補正ピクセルを除
いた残りの正常ピクセルのみを用いてスポット光を感光
材料上で光学的に合焦した状態で投影する通常露光とを
選択的に行うようにしたものである。
【0013】請求項3記載の画像形成装置では、補助露
光に際しては、各スポット光のぼけによる各補正ピクセ
ルに対応する感光材料面上でのスポット光の強度低下に
応じて、前記補正ピクセルを経由するスポット光の強度
を増やすようにしたものである。
【0014】請求項4記載の画像形成装置では、補正ピ
クセルの外周にある正常ピクセルを経由するスポット光
の強度を低下させるようにしたものである。
【0015】請求項5記載の画像形成装置では、ピクセ
ルとして、1ビットのミラー駆動データに応じて傾きが
制御されるマイクロミラーを用いたものである。
【0016】請求項6記載の画像形成装置では、補正ピ
クセルを欠陥ピクセルからの距離に応じてグループ分け
し、各グループ単位で前記スポット光の強度を補正する
ようにしたものである。
【0017】請求項7記載の画像形成装置では、補正ピ
クセルは前記欠陥ピクセルと互いに辺で接している。
【0018】
【作用】補正ピクセルからのスポット光はぼけた状態で
感光材料に投影される。欠陥ピクセルが記録すべきセル
の部分にも、補正ピクセルからの光が入射して露光され
るから、白点が発生しない。
【0019】補正ピクセルからのスポット光だけをぼか
し、それ以外を鮮明にすれば、1回の露光で画素抜けの
ないプリント像を記録することができる。また、ぼかし
は光学系をピンボケ状態にすることで簡単に実施するこ
とができる。この光学系を使用して補正ピクセルからの
スポット光をぼかす場合は、通常露光と補助露光の2回
に分けて行う。通常露光では、光学系のピントが合った
状態で、補正ピクセル以外を使用して記録する。補助露
光では、光学系のピントが少しぼけた状態で補正ピクセ
ルだけを使用して記録する。
【0020】補正ピクセルからのスポット光を感光材料
上でぼかすと、その強度が低下する。そこで、このぼか
しに応じて補正ピクセルからのスポット光の強度を大き
くし、補正ピクセルで記録される画素(ドット)を所期
の濃度にするのがよい。また、補正ピクセルからのスポ
ット光は、補正ピクセルの外周にある正常ピクセルで記
録されるべきセル内にも入射するため、このセル内に記
録される画素の濃度が高くなる。そこで、通常露光時
に、この正常ピクセルからのスポット光の強度を少し下
げておくのがよい。欠陥ピクセルを2重又は3重するピ
クセルを補正ピクセルとした場合には、これらの間でや
はりスポット光の重複が発生するから、欠陥ピクセルか
らの距離に応じて、スポット光の強度を補正する。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、空間光変調器として用い
られるデジタルマイクロミラー装置を示すものである。
このデジタルマイクロミラー装置10は、微小なマイク
ロミラー11がマトリクスに配置されている。各マイク
ロミラー11は、その中央に位置するポスト12を介し
て、スターティックRAM(SRAM)13に揺動自在
に保持されている。また、各マイクロミラー11は、一
辺の長さが例えば16μmの四角形をしており、導電性
を有するアルミ等の金属薄膜で作られている。
【0022】ポスト12の両側には、アドレス電極1
4,15が形成されており、これらのアドレス電極1
4,15とマイクロミラー11との間に発生する静電気
力で、マイクロミラー11が傾斜する。すなわち、ポス
ト12とアドレス電極14,15とを通る対角線上にあ
る角11a,11bの一方が、SRAM13のシリコン
基板に接触するようにマイクロミラー11が傾く。な
お、実際には、もう一方の対角線上の2個の角が、ネジ
リヒンジを介して一対の支持ポストに中空保持されてい
る。なお、マイクロミラー11,ポスト12等の各要素
は、周知の集積化技術によって作製される。
【0023】図2に示すように、各マイクロミラー11
は、SRAM13の各メモリセル16上に配置されてい
る。このメモリセル16は、2個のトランジスタを有す
るフリップフロップで構成され、1ビットのデータを記
憶する。このフリップフロップは、駆動状態では一方の
トランジスタがONで、他方のトランジスタがOFFで
ある。このON・OFF状態は、パルス(入力データ)
によって反転する。
【0024】フリップフロップを構成する各トランジス
タに、アドレス電極14,15が接続されている。した
がって、アドレス電極14,15は一方が+で、他方が
−となるが、どちらが+になるかはメモリセル16に書
き込んだミラー駆動データによって決まる。マイクロミ
ラー11に所定のバイアス電圧を印加すると、マイクロ
ミラー11とアドレス電極14,15との間に発生する
静電気力によってどちらか一方へ傾く。
【0025】電源がOFF状態では、2個のトランジス
タのいずれもOFFであるから、アドレス電極14,1
5には電圧が印加されない。また、マイクロミラー11
にもバイアス電圧が印加されない。このために、マイク
ロミラー11は、図2(A)に示すように水平な状態に
ある。なお、メモリセル16にミラー駆動データを書き
込んであっても、マイクロミラー11にバイアス電圧を
印加しない場合は水平な状態となっっている。
【0026】SRAM13のメモリセル16に「0」の
ミラー駆動データを書き込むと、アドレス電極14が+
となり、アドレス電極15が−となる。マイクロミラー
11に+のバイアス電圧を印加すると、アドレス電極1
4とマイクロミラー11との間に反発力が発生し、アド
レス電極15とマイクロミラー11との間に吸引力が発
生する。これらの静電気力により、図2(B)に示すよ
うに、マイクロミラー11は角11bがシリコン基板に
接触するまで傾く。このときのマイクロミラー11の傾
斜角度はーθとなる。
【0027】SRAM13のメモリセル16に「1」の
ミラー駆動データを書き込むと、アドレス電極14が−
となり、アドレス電極15が+となる。マイクロミラー
11は、図2(C)に示すように+θだけ傾く。したが
って、マイクロミラー11は、ミラー駆動データの値に
応じて+θと−θとの間で傾くことになる。
【0028】マイクロミラー11は、水平状態と、2つ
の傾斜状態とを持っているが、画像形成時には2つの傾
斜状態が使用され、その一方の傾斜状態のときに、マイ
クロミラー11からのスポット光を取り出して画像を形
成する。例えば、マイクロミラー11が+θのときに、
マイクロミラー11で反射されたスポット光を画像形成
光路に入れて感光材料に投影する。そして、−θのとき
には、スポット光が不要であるから除去光路に入れる。
この場合には、+θのときには反射光が画像形成に利用
される有効反射状態となる。マイクロミラー11がーθ
のときには、反射光が画像形成に利用されない無効反射
状態となる。
【0029】また、1個のマイクロミラー11は1個の
画素を記録するから、このマイクロミラー11が有効反
射状態となる連続時間又は回数を変えることで、画素の
階調を表現することができる。例えば、「1」のミラー
駆動データを画像データに応じた個数だけ発生し、この
シリアルなミラー駆動データをメモリセル16に順番に
書き込むことで、有効反射状態の回数を変えることがで
きる。
【0030】図3は、デジタルマイクロミラー装置を用
いたデジタルカラープリンタを示すものである。デジタ
ルマイクロミラー装置10を照明する光源として、多数
の赤色LEDを基板上にマトリクスに形成して面発光す
る赤色LED装置20と、同様な構成の緑色LED装置
21及び青色LED装置22とが用いられている。な
お、光源としては、白色光を放出する白色光源と、赤
色,緑色,青色のカラーフイルタをセクタに配置したフ
イルタターレットとを用いてもよい。
【0031】赤色LED装置20からの赤色光は、緑色
光を反射するダイクロイックミラー24と、青色光を反
射するダイクロイックミラー25とを透過する。この赤
色光は、レンズ26で平行光とされてから、デジタルマ
イクロミラー装置10に入射する。緑色LED装置21
からの緑色光は、ダイクロイックミラー24で反射され
てから、ダイクロイックミラー25,レンズ26を経て
デジタルマイクロミラー装置10に入射する。青色LE
D装置22からの青色光は、ダイクロイックミラー25
で反射されてデジタルマイクロミラー装置10に入射す
る。なお、バランスフイルタ27は、照明光のシェーデ
イング補正を行う。
【0032】LEDドライバ28は、コントローラ30
で制御されており、赤色露光時に赤色LED装置20だ
けを発光させ、緑色露光時には緑色LED装置21だけ
を発光させ、青色露光時には青色LED装置22だけを
発光させる。これらのLED装置20〜22の発光輝度
は、駆動パルスのデューティ比を変えることで調節する
ことができる。
【0033】赤色画像メモリ31,緑色画像メモリ3
2,青色画像メモリ33には、1フレーム分の3色画像
データが書き込まれており、露光する色に対応した画像
メモリが読み出される。例えば、赤色露光時には、赤色
画像メモリ31が読み出されてデータ変換回路34に送
られ、各赤色画像データがミラー駆動データに変換され
る。データ書込み制御回路35は、書込みタイミング信
号に同期して、ミラー駆動データをデジタルマイクロミ
ラー装置10のSRAM13に書き込む。
【0034】マイクロミラー11は、「0」のミラー駆
動データによってーθだけ傾斜したときには無効反射状
態となり、その反射光が除去光路37に入射する。この
反射光は不要なものであるから、光吸収板38で吸収す
る。
【0035】ミラー駆動データが「1」の場合には、マ
イクロミラー11は+θだけ傾斜した有効反射状態とな
り、スポット状の反射光は画像形成光路39に入る。こ
の画像形成光路39には、投影レンズ40が配置されて
おり、スポット光を感光材料例えば印画紙41に投影す
る。
【0036】投影レンズ40は、周知のようにレンズシ
フト装置48によって光軸方向に僅か移動して、合焦位
置と非合焦位置とにセットされる。なお、このレンズシ
フト装置48としては、カメラ用レンズ等で広く用いら
れているものと同じでよい。例えば、コントローラ30
によって回転されるモータと、このモータで駆動されて
投影レンズ40をシフトするヘリコイド機構又はカム機
構とから構成されている。
【0037】また、投影レンズ40のピントを簡単にぼ
かすには、画像形成光路39に屈折力が大きな透明板例
えば光学ガラス板,プラスラック板等を挿入してもよ
い。この透明板は、ソレノイドに固定したり、モータの
回転軸に取り付け、これらの駆動源の作動をコントロー
ラ30で制御する。
【0038】印画紙41は、搬送ローラ対43にニップ
されて、供給ロール44から1コマ分ずつ間欠的に引き
出され、巻取りロール45に送られる。そして、印画紙
41の停止中に、3色の画像が面順次で記録される。搬
送ローラ対43を回転させるためのパルスモータ46
は、ドライバ47を介してコントローラ30によって回
転が制御される。なお、符号49は、露光範囲を区画す
るマスク板である。
【0039】次に、上記デジタルカラープリンタの作用
について説明する。電源が投入されると、コントローラ
30は、データ書込み制御回路35にデジタルマイクロ
ミラー装置10をクリアすることを指示する。データ書
込み制御回路35は、デジタルマイクロミラー装置10
のSRAM13に「0」を書き込み、各マイクロミラー
11を図2(B)に示すように、ーθだけ傾斜させて無
効反射状態にする。
【0040】次に、コントローラ30は、LEDドライ
バ28を介して赤色LED装置20を発光させてデジタ
ルマイクロミラー装置10の全面を照明する。この際
に、SRAM13の各メモリセル16には「0」が書き
込まれており、各マイクロミラー11は無効反射状態に
なっているから、各マイクロミラー11で反射された赤
色スポット光が除去光路37に向けて反射される。
【0041】コントローラ30は、赤色画像メモリ31
から、1フレーム分の赤色画像データを読み出してデー
タ変換回路34に送る。このデータ変換回路34は、各
画像データをNビットのミラー駆動データに変換する。
このミラー駆動データは、画像データの値に応じた個数
の「1」を含んでおり、各画素毎に最上位ビットを取り
出してデータ書込み制御回路35に送る。そして、第1
番目の書込みタイミング信号に同期して、デジタルマイ
クロミラー装置10のSRAM13に1フレーム分のミ
ラー駆動データを書き込む。
【0042】マイクロミラー11は、「1」のミラー駆
動データが与えられている場合に有効反射状態となり、
入射した赤色光をスポット光として画像形成光路39に
向けて反射する。この赤色スポット光は、ピントが合っ
ている投影レンズ40によって印画紙41に投影され
る。これにより、印画紙41には、1フレーム分の赤色
スポット光が入射して、第1回目のサブ露光が行われ
る。なお、「0」のミラー駆動データが与えられている
マイクロミラー11は無効反射状態であるから、反射し
た赤色スポット光が除去光路37に入る。
【0043】次に、データ変換回路34は、各ミラー駆
動データの上位から2番目のビットを取り出してデータ
書込み制御回路35に送る。このデータ書込み制御回路
35は、第2番目の書込みタイミング信号によって、1
フレーム分のミラー駆動データをデジタルマイクロミラ
ー装置10に書き込む。この書込みにより、有効反射状
態となったマイクロミラー11からの赤色スポット光に
より第2回目のサブ露光が行われる。
【0044】こうして複数回のサブ露光が行われるが、
Nビット目のミラー駆動データの最下位ビットが「0」
となるようにデータ変換されているから、全てのマイク
ロミラー11は無効反射状態にセットされる。こうし
て、各マイクロミラー11は、Nビットの赤色用のミラ
ー駆動データにより、最大(Nー1)回分のサブ露光が
行われ、N階調の画像を記録する。
【0045】赤色露光が終了すると、コントローラ30
は、LEDドライバ28を介して、赤色LED装置20
を消灯し、代わりに緑色LED装置21を点灯させる。
次に、コントローラ30は、緑色画像メモリ32から1
フレーム分の緑色画像データを読み出してデータ変換回
路34に送る。このデータ変換回路34は、1フレーム
分の緑色画像データをNビットのミラー駆動データに変
換する。
【0046】次に、各画素の最上位ビットを取り出して
データ書込み制御回路35に送り、第1番目の書込みタ
イミング信号でデジタルマイクロミラー装置10に書き
込む。各マイクロミラー11は、対応するミラー駆動デ
ータに応じて傾斜が変わり、緑色スポット光を印画紙4
1に向けて反射する。赤色露光と同様にして、緑色光に
より(Nー1)回のサブ露光が行われ、各マイクロミラ
ー11は緑色画像データに応じた露光量を印画紙41に
与える。
【0047】緑色露光が終了すると、青色画像データに
よる青色画像が印画紙41にプリントされる。この3色
面順次露光によって、印画紙41にはフルカラー画像が
潜像としてプリントされる。このプリント後に、コント
ローラ30は、ドライバ46を介してパルスモータ43
を回転させ、印画紙41を1コマ分矢線方向に搬送す
る。印画紙41は、周知のように写真現像することで、
フルカラー画像が発色する。
【0048】ここで、ポジーポジ方式の印画紙を用いる
場合には、ポジ画像の画像データを用いてデジタルマイ
クロミラー装置10を駆動する。ネガ・ポジ反転する通
常の印画紙を用いる場合には、ネガ像に反転した画像デ
ータが用いられる。
【0049】次に、デジタルマイクロミラー装置10
に、故障した欠陥マイクロミラーが存在する場合のプリ
ントについて、図4を参照して説明する。クロスハッチ
ングで示すマイクロミラーを欠陥マイクロミラー50と
する。この欠陥マイクロミラーには、水平状態のままに
なっており、ミラー駆動データを書き込んでも動かない
もの,マイクロミラーが欠落しているもの,ゴミが付着
して反射機能が殆ど失われたもの等がある。
【0050】欠陥マイクロミラー50の外周にあるもの
を補正マイクロミラー51とする。それ以外のマイクロ
ミラーを正常マイクロミラー52とする。この実施形態
では、欠陥マイクロミラー50を一重している8個のも
のを補正マイクロミラーとしているが、二重に囲んだ2
4個のものを補正マイクロミラーとしてもよい。勿論、
三重,四重でもよい。
【0051】なお、マイクロミラーを千鳥状に配置した
場合には、補正マイクロミラーは6個である。また、欠
陥マイクロミラー50の辺と相接する辺を有するものを
補正マイクロミラーとしてもよい。更に、複数の補正マ
イクロミラーに対して、ぼかし量の異なるグループに分
けしてもよい。
【0052】なお、欠陥マイクロミラーは、デジタルマ
イクロミラー装置10をプリンタに組み込む前に検査し
てもよいし、組み込み後に検査機器を用いて検査しても
よい。
【0053】欠陥マイクロミラー50を有するデジタル
マイクロミラー装置の場合には、通常露光と補助露光と
の2回の露光でプリントを行う。この2つの露光はどち
らを先にやっても構わない。
【0054】通常露光を先にする場合には、正常マイク
ロミラー52だけを用い、前述した手順で複数回のサブ
露光を行って赤色画像の殆どを記録する。この通常露光
では、投影レンズ40はレンズシフト装置48によって
合焦位置にセットされるから、各正常マイクロミラー5
2からのスポット光が、感光材料上で仮想的に点線で区
画した多数のセル53のうち対応するものにだけ入射す
る。なお、第4図は説明を分かり易くするために、各ス
ポット光の強度のX方向成分のみを示しているが、実際
においては各スポット光は3次元的に広がっている。な
お、8個の補正マイクロミラー51は無効反射状態にセ
ットされたままである。
【0055】次に、補助露光が行われるが、この場合に
はコントローラ30はレンズシフト装置48を介して投
影レンズ40を光軸方向に移動して、ピントが少しずれ
た非合焦位置にセットする。この状態で、8個の補正マ
イクロミラー51だけを用いて複数回のサブ露光を行な
い、残っていた9個のセル53を露光する。
【0056】投影レンズ40のピントがはずれているか
ら、曲線55に示すようにスポット光が広がっている。
このために、欠陥マイクロミラー50で記録されるべき
セル53aに、8個の補正マイクロミラー51からのス
ポット光の一部が入り込み、このセル53a内を露光し
て欠陥画素を修復する。なお、補助露光では、正常マイ
クロミラー52は無効反射状態にセットされたままに保
たれる。
【0057】また、投影レンズ40のピントが外れてい
るから、曲線55で示すように、スポット光の強度が低
下して発色濃度が低くなる。これをなくすには、補助露
光での露光量を増やすのがよい。これは、補正マイクロ
ミラー51に割り当てられている画像データに一定値を
加算したり、あるいは所定個数のミラー駆動データ
「1」を追加すればよい。
【0058】なお、補正マイクロミラー51からのスポ
ット光は、セル53aだけではなく、補正マイクロミラ
ー51の外周にある正常マイクロミラーで記録されるべ
きセルにも入射するから、このセル内の画素の濃度が少
し高くなる。そこで、この濃度上昇を考慮して、正常露
光時に、これらの正常マイクロミラーからのスポット光
の強度を下げるのがよい。また、投影レンズ40のピン
トを外すには、レンズシフトをする他に、フイルタを入
れるなど周知の方法から選択することができる。
【0059】通常露光と補助露光とによって赤色画像が
記録されると、緑色画像と青色画像とが順次記録され
る。この場合も、それぞれ通常露光と補助露光とが行わ
れる。
【0060】マイクロミラー装置に複数の欠陥画素が含
まれている場合は、補正マイクロミラーが複数組できる
だけであり、やはり2回の露光で複数の画素抜けを防止
することができる。
【0061】本発明は、ピエゾ式のマイクロミラー装置
又は液晶表示装置を備えたプリンタにも利用することが
できる。更に、複数のピクセルを1ラインに配列したラ
インタイプの空間光変調器を備えたラインプリンタにも
利用することができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、補正ピクセルからのスポット光をぼかした状態で
露光するから、欠陥ピクセルで記録されるべきセルに
も、補正ピクセルからのスポット光の一部が入射する。
したがって、補正ピクセルからのスポット光により白点
となるべき部分が露光されるから、画素抜けが発生しな
い。
【0063】また、通常露光と補助露光との2回で露光
を行うようにし、通常露光では、光学系のピントが合っ
た状態で、補正ピクセル以外を使用して記録し、そして
補助露光では、光学系のピントが少しぼけた状態で補正
ピクセルだけを使用して記録するようにしたから、光学
的にピントを変えるだけで、簡単に画素抜けを防止する
ことができる。
【0064】また、画素ずらしの手法に比べて、空間光
変調器を微小量移動させるための精密な移動機構を不要
となるから、プリンタの構成が簡単となる。
【0065】さらに、補正ピクセルのスポット光の広が
りによる露光量の増減に応じて、補正ピクセルやその周
囲にある正常ピクセルに対して、スポット光の強度を調
整するから、各画素の濃度を所期の値にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルマイクロミラー装置の説明図である。
【図2】マイクロミラーの動作を示す説明図である。
【図3】カラーデジタルプリンタの概略図である。
【図4】本発明の原理を説明するための説明図である。
【図5】画素抜けの発生原因を示す説明図である。
【符号の説明】
10 デジタルマイクロミラー装置 11 マイクロミラー 20 赤色LED装置 21 緑色LED装置 22 青色LED装置 40 投影レンズ 41 印画紙 50 欠陥マイクロミラー 51 補正マイクロミラー 52 正常マイクロミラー 53,53a セル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のピクセルを配列した空間光変調器
    を有し、各ピクセルからのスポット光を光学系を介して
    感光材料上に投影して画像を形成する画像形成装置にお
    いて、 スポット光を発生することができない欠陥ピクセルの周
    囲にあるピクセルを補正ピクセルとして決定する決定手
    段と、 前記補正ピクセルを経由するスポット光を感光材料上で
    光学的にぼかした状態とする光学制御手段とを有するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記補正ピクセルのみを用いて前記スポ
    ット光を感光材料上で光学的にぼかした状態で投影する
    補助露光と、 前記補正ピクセルを除いた残りの正常ピクセルのみを用
    いて前記スポット光を感光材料上で光学的に合焦した状
    態で投影する通常露光とを選択的に行うことを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記補助露光に際しては、各スポット光
    のぼけによる各補正ピクセルに対応する感光材料面上で
    のスポット光の強度低下に応じて、前記補正ピクセルを
    経由するスポット光の強度を増やすことを特徴とする請
    求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記補正ピクセルの外周にある正常ピク
    セルを経由するスポット光の強度を低下させることを特
    徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記ピクセルは、1ビットのミラー駆動
    データに応じて傾きが制御されるマイクロミラーである
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】 前記補正ピクセルを欠陥ピクセルからの
    距離に応じてグループ分けし、各グループ単位で前記ス
    ポット光の強度を補正することを特徴とする請求項1な
    いし5いずれか記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記補正ピクセルは前記欠陥ピクセルと
    互いに辺で接するものであることを特徴とする請求項1
    ないし6いずれか記載の画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7061226B2 (en) * 2003-01-15 2006-06-13 Micronic Laser Systems Ab Method to detect a defective element

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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