JP2001303800A - 催事用大型折り畳みテントの骨組構造 - Google Patents

催事用大型折り畳みテントの骨組構造

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JP2001303800A
JP2001303800A JP2000119346A JP2000119346A JP2001303800A JP 2001303800 A JP2001303800 A JP 2001303800A JP 2000119346 A JP2000119346 A JP 2000119346A JP 2000119346 A JP2000119346 A JP 2000119346A JP 2001303800 A JP2001303800 A JP 2001303800A
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Yorozu Ochi
万 越智
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OCHI KOGYOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】催事用大型折り畳みテントにおいて、支柱と横
梁間に掛け渡された補強用骨部材を全て無くすこと、ま
た中央の前後の支柱に掛け渡されている横梁を無くすこ
と。 【解決手段】従来のこの種のテントにおいて、正面視中
間部の前後の支柱10, 10間に掛け渡された横梁を取り除
き、且つ、支柱10と横梁20t, 20yに掛け渡された全ての
補強用の骨部材を取り除く。これらの代わりに、横梁が
取り除かれた前後の支柱10, 10の上端部から延長する前
後の傾斜梁30, 30の上方部分を略水平に連結する補強用
の骨部材1を設ける。且つ、横梁が取り除かれた前後の
支柱10とこれらに連結しているそれぞれの傾斜梁30とを
相互に連結する補強用の傾斜骨部材2を掛け渡す。更に
正面視両側の傾斜梁の上方部分を略水平に連結する補強
用の骨部材1を設けてもよい。このテントの各構成骨部
材は、ブラケットにより相互に連結され、折り畳み自在
に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、各種の集会や催
物の際に日除け或いは雨除け用等として使用される大型
の折り畳み自在のテントの骨組構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のこの種の折り畳み自在の
テントの骨組を図示する斜視説明図であって、正面の間
口が2つあるもの、即ち正面に3本の支柱が配置され、
合計6本の支柱を有するものを図示している。勿論、正
面に4本以上の支柱が配置されたものも存在している。
この催事用大型テントにおいては、その強度を保持する
ために、各支柱Sと各横梁Yとの連結部分のそれぞれに
補強用の骨部材としてブレスBを掛け渡すのが通常であ
る。そして、この骨組構成は、これまでの長期間に渡り
極めて常識的な構成として当業界において採用され、今
後も引き続きこの構成が受け継がれて行くものと考えら
れている。また、屋根部には、テントキャンバスが被覆
されて、日除け、雨除けの役目を果たし、支柱間の各側
面部は、通常は出入り自由とするために、テントキャン
バスは、張り巡らされてはいない。或いは、場合により
必要に応じて、側面部にテントキャンバスを張り巡らせ
て、壁部を形成するようにして使用することもある。こ
の図においてはテントキャンバスの図示は省略してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の骨組構造においては、利用者がテントの内部に入る
際に、ブレスBが邪魔となり、場合によっては、頭部を
このブレスBにぶつけてしまうという問題が存してい
る。また、中央の前後の支柱Sc,Scに掛け渡されて
いる横梁Ycの存在は、利用者がテント内部に入った際
に、テント内部空間を横切るように存在しているため、
このたった1本の横梁Ycの存在によって、テントの内
部空間が狭苦しいという印象を利用者に与えていた。こ
の横梁Yc1本の存在がなくなることによって、テント
の内部空間が極めて広く、圧迫感のないいものとして利
用者に感じられることとなるのである。そこで、本願発
明においては、これらの問題を払拭するために、この種
の大型テントにおいて、ブレスの存在を全く無くすこ
と、更には、中央の前後の支柱に掛け渡されている横梁
の存在を無くすことをその課題としている。しかも、こ
れらの骨組を無くすことによっても、テント骨組の強度
が損なわれることがなく、否それよりもその強度を更に
向上させうるものを提供することも本願発明の課題であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明の第1のものは、正面側及び背面側のそれ
ぞれに少なくとも3本の支柱10が配置され、各支柱1
0の上端部間は、横梁20t,20yによって前後左右
に相互に連結され、各支柱10上端部から前後方向斜め
上方に延長する傾斜梁30と、これら傾斜梁30が連結
する頂点Kをそれぞれ左右方向に連結する屋根頂部骨部
材40によって切妻形式の屋根部が構成され、更に、支
柱10と横梁20t,20yが連結するそれぞれの部位
には、両者に掛け渡された補強用の骨部材が設けられ、
骨組のそれぞれの構成部分を組み立てて連結し、ボル
ト、ナット等の固定手段によって固定して完成する折り
畳み自在の催事用大型折り畳みテントの骨組構造におい
て、少なくとも正面視中間部の前後の支柱10,10間
に掛け渡された横梁と、支柱10と横梁20t,20y
に掛け渡された全ての補強用の骨部材を取り除き、これ
らの代わりに、少なくとも横梁が取り除かれた前後の支
柱10,10の上端部から延長する前後の傾斜梁30,
30の上方部分を略水平に連結する補強用の骨部材1を
設け、且つ、横梁が取り除かれた前後の支柱10とこれ
らに連結しているそれぞれの傾斜梁30とを相互に連結
する補強用の傾斜骨部材2を掛け渡したことを特徴とす
る催事用大型折り畳みテントの骨組構造である。
【0005】この発明により、全ての補強用の骨部材、
いわゆるブレスが無くなり、テント内に出入りするとき
に、何ら邪魔とならず、利用者がその頭部をぶつける心
配もなくなる。更に、正面視、中央部の前後の支柱間に
掛け渡された横梁をも無くすことによって、利用者は、
テント内に入った際に、その内部空間が極めて広いとい
う印象を持つこととなる。
【0006】本願発明の第2のものは、上記第1の発明
において、テント全体の骨組が3つの構成部分P1,P
2,P3から成り、それぞれの構成部分が、正面視前後
の支柱10に、横梁20t,20y及び傾斜梁30が連
結し、傾斜梁30,30の上端が連結する頂点Kに屋根
頂部骨部材40が連結したものから成り、それぞれの支
柱10、横梁20t,20y、及び屋根頂部骨部材40
が傾斜梁30の側に添い合わせ得るように折り畳むこと
ができ、傾斜梁30同士もそれぞれ相互に添い合わせ得
るように折り畳まれ、前記補強用の骨部材1の一方端部
1aは、一方の傾斜梁30に回動自在に取り付けられ、
その他方端部1bは、他方の傾斜梁30にスライド自在
に、又は、着脱自在に取り付けられ、前記補強用の傾斜
骨部材2の一方の端部2aは、支柱10又は傾斜梁30
の何れかに回動自在に取り付けられ、その他方の端部2
bは、傾斜梁30又は支柱10の何れかにスライド自在
に、又は、着脱自在に取り付けられ、それぞれの構成部
分P1,P2,P3を組み立てて、横梁20y同士及び
屋根頂部骨部材40同士を連結し、更に、分離されてい
る骨部材1及び傾斜骨部材2の端部をそれぞれ傾斜梁3
0又は支柱10に連結することにより、テント全体の骨
組が組立完成することを特徴とする催事用大型折り畳み
テントの骨組構造である。
【0007】この発明により、テント骨組は、不使用時
3つの構成部分に小さく折り畳むことができ、その運搬
及び保管に際し、場所をとらず、省スペースに役立つも
のとなる。また、それぞれの構成部分において、構成部
材となる各種の骨部材が全て連結されているために、構
成部材の紛失の恐れが全くなくなる。更には、少人数
で、且つ短時間で組み立てることができ、組み立て及び
解体に際し、労力を軽減させることができ、省力化にも
寄与する。
【0008】本願発明の第3のものは、上記それぞれの
発明において、テント骨組の支柱10や横梁20t,2
0y等の骨部材が連結される連結部位にはブラケットが
設けられ、骨部材とこのブラケットがボルト、ナット等
の固定手段によって固定されるに際し、かかる固定手段
となるボルト35の頭部35hが、軸部35jの半径方
向に延長する細長形状を有し、且つその頭部35hの軸
部側下面がブラケット又は骨部材の外表面に適合するよ
うな形状を有し、ブラケット又は骨部材には、上記細長
形状のボルト頭部35hが貫通しうる細長形状の貫通孔
37が形成され、この固定手段を骨部材又はブラケット
に予じめ取り付けて、相互に螺合した状態のままで、骨
組を組み立て、細長形状のボルト35の頭部35hをブ
ラケット又は骨部材の貫通孔37に貫通させ、その頭部
を適宜回動させて、頭部の下面をブラケット又は骨部材
の外表面に適合させ、ナット等の締付部材を締めつける
ことによって、テント骨組が固定されることを特徴とす
る催事用大型折り畳みテントの骨組構造である。
【0009】この発明により、固定手段としてのボル
ト、ナット等は、予じめ骨部材に取り付けられており、
しかもこのボルト、ナット等は、相互に既に螺合されて
いるため、組み立て後の締め付けが極めて簡単となる。
更に、ボルトの頭部の形状により、その頭部をブラケッ
トの貫通孔に貫通させ、適宜その頭部を回動させること
により、頭部の下面をブラケットの外表面にピッタリと
適合させることができ、この状態でナットを締め付ける
こととなるために、その固定強度を向上させることもで
きるのである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面と共に、本願発
明の実施の形態について説明する。添付図面の図1から
図7までが本願発明の実施の形態を図示している。図1
は、本願発明に係る催事用大型折り畳みテントの骨組構
造の全体を図示する斜視説明図である。このテント骨組
は、3つの構成部分P1,P2,P3から構成されてお
り、両側に位置する構成部分P1と構成部分P3とは、
全く同一の構成である。即ち、中央に位置する構成部分
P2の両側にP1,P3の何れの構成部分を配置しても
組み合わせることができる。そして、それぞれの構成部
分は、折り畳み自在で、これらの構成部分を組み立て、
相互に連結し、固定してその全体のテント骨組が完成す
る。
【0011】構成部分P1は、前後に位置する支柱1
0、10と、その上端の前後方向に掛け渡された横梁2
0t、20tと、横方向に延長する横梁20y、20y
と、前後の支柱10、10から前後方向斜め上方に傾斜
する傾斜梁30、30と、傾斜梁30、30の端部が相
互に連結する頂点Kから横方向に延長する屋根頂部骨部
材40と、傾斜梁30、30が相互に連結する頂点Kの
少し下方で、傾斜梁30、30間に水平に配置された補
強用の骨部材(以下「タイバー」という。)1とから構
成されている。このタイバー1は、特に設けなくとも実
施可能であり、必要に応じて設けることができる。支柱
10は、その外径が約38mm程度の鋼管を使用し、そ
れ以外の骨部材には、その外径が約32mm程度のやや
細い鋼管を使用している。
【0012】それぞれの傾斜梁30の下端部には、ブラ
ケットB1が溶接固定されており、このブラケットB1
に、支柱10と横梁20t、20yが回動自在に軸着さ
れている。横梁20t、20t同士は、ジョイントJに
よって、ジョイントJが上方に移行しうるように折れ曲
がることができ、それ故、これらの横梁20t,20t
は、ブラケットB1を中心として回動させ、傾斜梁30
の側に添い合わせることができる。また、支柱10も、
ブラケットB1を中心として回動させ、傾斜梁30の下
方から上方にその傾斜梁30の側に添い合わせることが
でき、横梁20yもブラケットB1を中心として、傾斜
梁30の側に添い合わせることができるのである。
【0013】更に、タイバー1は、その一方端部1aを
一方の傾斜梁30に回動自在に取り付け、その他方端部
1bを他方の傾斜梁30上をスライドしうるように構成
する。傾斜梁30、30は、一方が他方に寄り添うよう
に、ブラケットB3に回動自在に軸着されている。従っ
て、傾斜梁30、30が相互に寄り添うように折り畳ま
れるのに応じて、タイバー1の端部1bが下方にスライ
ドして、傾斜梁30、30が相互に寄り添うような動き
ができるように構成されている。このようにして、構成
部分P1は、その構成部材が連結されたまま、その全体
が折り畳まれ、収束され得る。
【0014】同様に、構成部分P2は、前後に位置する
支柱10、10と、それぞれの上端部から横方向両側に
延長する横梁20y、20yと、前後方向斜め上方に延
長する傾斜梁30、30と、傾斜梁30、30の端部が
相互に連結する頂点Kから両側横方向に延長する屋根頂
部骨部材40、40と、傾斜梁30、30が相互に連結
する頂点Kの少し下方で、傾斜梁30、30間に水平に
配置された補強用の骨部材であるタイバー1と、前後の
支柱10、10と傾斜梁30、30との連結部の近傍に
掛け渡された補強用の傾斜骨部材(以下「タイバービー
ム」という。)2、2とから構成されている。この構成
部分P2には、前後の支柱10、10を前後方向に連結
する横梁の存在が全くないことが特徴となっており、こ
れにより、テントの内部空間を極めて広く保つことがで
きるのである。
【0015】それぞれの傾斜梁30の下端部には、ブラ
ケットB2が溶接固定されており、その基本的な構造
は、前記ブラケットB1において左側にも同一の構造を
対称形に形成したものである。このブラケットB2に、
支柱10と両側の横梁20y、20yが回動自在に軸着
されている。支柱10は、ブラケットB2を中心として
回動させ、傾斜梁30の下方から上方にその傾斜梁30
の側に添い合わせることができ、横梁20y、20yも
ブラケットB2を中心として、傾斜梁30の側に添い合
わせることができるのである。
【0016】傾斜梁30、30が連結する頂点Kには、
ブラケットB4が設けられ、このブラケットB4の構造
は、前記構成部分P1のブラケットB3において、その
左側にも同一の構造を対称形に形成したものである。こ
のブラケットB4に一方の傾斜梁30が回動自在に軸着
され、また屋根頂部骨部材40、40がそれぞれブラケ
ットB4に軸着されて、それぞれが一方の傾斜梁30の
側に添い合わせられるように折り畳まれるのである。タ
イバー1は、前記構成部分P1の場合と同一である。ま
た、タイバービーム2、2も基本的には、前記タイバー
1の構成と同様であって、タイバービーム2の支柱側端
部2aが支柱10に回動自在に取り付けられ、その傾斜
梁側端部2bが傾斜梁30上をスライドするように形成
されている。これにより、支柱10がブラケットB2を
中心として傾斜梁30の側に添い合わされるように折り
畳まれるのに応じて、タイバービーム2の傾斜梁側端部
2bが上方にスライドして、支柱10が傾斜梁30の側
に添い合わせられるように折り畳まれるのである。
【0017】このようにして、構成部分P2も、その構
成部材が連結されたまま、その全体が折り畳まれ、収束
される。構成部分P3は、構成部分P1と同一の構成で
ある。そして、それぞれの構成部分P1,P2,P3
は、横梁20y、20y同士、及び屋根頂部骨部材4
0、40同士を相互に連結、固定することによって、本
願発明に係るテント骨組が完成するのである。このよう
な構成によって本願発明に係るテント骨組においては、
上記した通り、正面視中間部に位置する前後の支柱1
0、10間には横梁が掛け渡されていないのであるが、
タイバー1とタイバービーム2との存在により、その強
度は、従来品に劣ることはなく、否、実験の結果、従来
品よりもその強度は1.2倍から1.5倍に向上したの
である。
【0018】尚、上記の実施形態においては、正面視中
間部に位置する前後の支柱間の横梁を取り除いている
が、正面視両側に位置する前後の支柱間の横梁20t、
20tをも取り除き、この両側の前後の支柱も、中間部
の前後の支柱と同一の構成にすることもできる。即ち、
両側の前後の支柱10、10と傾斜梁30、30とを連
結するタイバービーム2、2をそれぞれ設けるのであ
る。これにより前後の支柱間には、横梁が不要のものと
なるのである。しかしながら、屋根部を被覆するテント
キャンバスの取り付けを考慮に入れるならば、両側の前
後の支柱間には横梁20t、20tを設けておいたほう
が便利である。ここから解る通り、本願発明において
は、前後方向の横梁を取り除くべく、しかも、その横梁
を取り除いても、その強度を維持し、或いはその強度を
より向上させるべく、前記タイバー1及びタイバービー
ム2の創設に想到したのである。
【0019】図2は、構成部分P1及びP2におけるブ
ラケットB1の部分を拡大して示しており、その(A)
がその平面図、その(B)が正面図、その(C)が図2
(A)のC−C断面図である。ブラケットB1は、支柱
10の上端部を正面側から囲い込むような横断面U字形
状を有し、その上端部の内側で傾斜梁30の両側を溶接
固定した本体部11と、傾斜梁30の上面部に溶接さ
れ、横梁20yの正面側に沿って湾曲し、その後鉛直下
方に延長する支持板12と、横梁20yを支持し、その
横梁20yの回動を案内する支持案内板13とからな
り、支持板12は、本体部11に一体的に溶接され、支
持案内板13も本体部11の側面から側方方向に植設さ
れるように一体的に溶接固定されている。このような構
成を有するブラケットB1に、支柱10が軸15を中心
として回動するように取り付けられ(図C参照)、横梁
20yが軸16を中心として傾斜梁30の側に寄り添う
ように回動する(図A及び図B参照)。
【0020】支柱10の上端部分には、ボルト17及び
ナット18が緩く螺合された状態のままで取り付けられ
ており、支柱10が鉛直下方に伸長されたときに、ブラ
ケットB1の本体部11に設けられた切込19に、ボル
ト17の軸部が入り込むように構成されている。ボルト
17の軸部が切込19に入り込んだ後、ナット18を締
め付けることにより、支柱10は、ブラケットB1に固
定されることになる。
【0021】また、横梁20yには、そのブラケットB
1側の端部にカラー21が固定され、このカラー21
は、横梁20yの端部を囲むように横断面U字形状を有
しており、カラー21の延長部22の部位で軸16によ
り支持案内板13に軸着されている。これにより、横梁
20yは、傾斜梁30の側に添い合わされるように回動
する。更に、カラー21には、横梁20yを貫通するよ
うにネジ棒23が植設されており、このネジ棒23は、
横梁20yの回動に従って、支持案内板13に設けられ
ている切込部25に侵入し、且つ、離脱することができ
る。このような構成により、横梁20yが傾斜梁30の
側から外側に回動するのに応じて、横梁20yに設けら
れたネジ棒23が支持案内板13の切込部25内に侵入
し、横梁20yが略90度完全に開いた状態で、ナット
24を工具等により締め付けて横梁20yをブラケット
B1の支持案内板13に固定することができる。
【0022】更に、ブラケットB1の本体部11には、
傾斜梁30の少し下方に横梁20tが、軸部20jによ
り回動自在に取り付けられている(図2(C)参照)。
この横梁20tは、折り畳まれる際に、先に説明した通
り、傾斜梁30の側に添い合わせ得るように、上方に回
動することができる。この横梁20tは、これが組み立
てられた後に、ボルト・ナット等の固定手段により固定
されてはいないが、固定手段を設けることも自由であ
る。このようにして、傾斜梁30の側に、前後方向の横
梁20t、横方向の横梁20y、及び支柱10のそれぞ
れが、添い合わされるように折り畳まれ、収束されるの
である。
【0023】図3は、構成部分P1におけるタイバー1
の部分を図示する側面説明図であって、この部分は、基
本的には構成部分P2やP3におけるタイバー1と同様
の構成である。ブラケットB3には、傾斜梁30、30
の上方端が軸着されており、軸部30j、30jを中心
として図中矢印方向に回動し、傾斜梁30、30が相互
に寄り添うように折り畳まれる。ここで、傾斜梁30の
一方をブラケットB3に溶接固定して、他方を回動自在
として両者が寄り添うように折り畳むように構成するこ
とも可能であり、必要に応じて設計変更可能である。
【0024】そして、タイバー1の一方端部1aが一方
の傾斜梁30に固定された支持部1cに回動自在に軸着
されている。この支持部1cは、横断面コ字形状のもの
で、下方に延長する2つの延長部でタイバー1の端部1
aを挟み込むようにして軸部1dで回動自在に軸着して
いる。タイバー1の他方端部1bは、他方の傾斜梁30
上をスライドするスライド管1eに固定された支持部1
fに回動自在に取り付けられている。支持部1fの構成
は、上記支持部1cと同様である。
【0025】1sは、傾斜梁30に固定されたストッパ
ーであり、このストッパー1sは、傾斜梁30の外周面
に設けられた環状の突出部からなり、上記スライド管1
eがこのストッパー1sに当接することにより、スライ
ド管1eがこれ以上上方にスライドしないように構成さ
れている。ストッパー1sの構成は、自由に設計変更可
能であり、スライド管1eが当接して停止するような各
種の突起状のものが傾斜梁30の外周面に設けられてい
ればよい。尚、タイバー1は、図3中左側又は右側の何
れの側の傾斜梁30に回動自在に取り付けられていても
よく、ストッパー1sも、タイバー1のスライドする側
の端部側に設ければよい。以上により、傾斜梁30、3
0同士が相互に寄り添うように折り畳まれる際に、タイ
バー1の一方の端部1bが傾斜梁30上をスライドする
ことにより、傾斜梁30、30が折り畳まれるに際し、
何の支障も生じない。
【0026】図4は、構成部分P2における傾斜骨部材
であるタイバービーム2の部分を図示する側面説明図で
ある。このタイバービーム2は、その一方の支柱側端部
2aにおいて、支柱10に固定された支持部2cに回動
自在に軸着されている。この支持部2cは、横断面が略
コ字形状のものからなり、図中右方向に延長する2つの
延長部によりタイバービーム2の支柱側端部2aを挟み
込むようにして、軸部2dによって軸着されて回動自在
に構成されている。他方、このタイバービーム2の他方
の傾斜梁側端部2bは、他方の傾斜梁30上をスライド
するスライド管2eに固定された支持部2fに回動自在
に軸着されている。この支持部2fの構成は、上記支持
部2cとほぼ同様である。
【0027】2sは、傾斜梁30に設けられたストッパ
ーであり、このストッパー2sは、傾斜梁30の外周面
に設けられた環状の突出部からなり、上記スライド管2
eがこのストッパー2sに当接することにより、スライ
ド管2eがこれ以上下方にスライドしないように構成さ
れている。このストッパー2sの構成も自由に設計変更
することができ、傾斜梁30の外周面に設けられた何ら
かの突起部によって形成することができる。尚、上記実
施の形態においては、タイバービーム2の傾斜梁側端部
2bをスライド自在に構成したが、逆に、支柱側端部2
aをスライド自在に構成することも可能である。この場
合には、ストッパーを支柱10の側に設ける。つまり、
骨組が組み立てられた状態において、タイバービーム2
の支柱側端部2aの上部にストッパーを設ければよい。
以上により、支柱10を傾斜梁30の側に添い合わせる
ように折り畳むに際して、タイバービーム2の一方の傾
斜梁側端部2bが傾斜梁30上を上方に向かってスライ
ドすることにより、支柱10が傾斜梁30の側に添い合
わせられるように折り畳むことができる。尚、支柱10
を傾斜梁30の側に折り畳むに際しては、ナット18を
緩めた後に行うことになる。
【0028】図5は、横梁20y、20y同士が連結さ
れる端部を図示したもので、その(A)が正面説明図、
その(B)が一方の横梁20yの端部の断面説明図であ
る。横梁20y、20y同士は、一方の端部20pの内
部に他方の端部20qを嵌入して接続し、出没自在のス
トッパーピン41によりその接続が固定される。ストッ
パーピン41は、一方(図中右側)の横梁20yの端部
部分の内部に設けられた板バネ42の上面に設けられ、
常に上方に付勢された状態にあり、横梁20yの管体の
上面に設けられた孔部43から出没自在に上下に動作す
るものである。
【0029】これにより、ストッパーピン41が設けら
れた右側の横梁20yの端部20qを左側に位置する横
梁20yの端部20pの内部に嵌入させ、左側の横梁2
0yの管体の上面に設けられた孔部にストッパーピン4
1を適合させて、該ストッパーピン41をこの孔部から
外に突出させることにより、両者の連結が固定されるの
である。横梁20y,20y同士の固定は、上記のよう
にストッパーピン41によってワンタッチで行うことが
できるが、従来のボルト・ナットによって固定すること
もできる。更には、出没自在のストッパーピンを使用す
る場合においても、そのピンを出没させる手段は自由に
設計変更することが可能である。尚、この構造は、屋根
頂部骨部材40同士の連結においても使用されている。
【0030】図6及び図7は、支柱、傾斜梁及び横梁が
連結されるブラケットの部分の他の実施形態を図示して
おり、この実施形態においては、支柱と横梁のブラケッ
トへの固定手段が先の実施形態と異なっている。図6が
支柱10が下方に伸長される前の状態を示す側面説明
図、図7(A)が支柱10が下方に伸長して固定された
状態の側面説明図、図7(B)が前図の正面図である。
この実施形態においては、支柱や横梁等のブラケットへ
の固定手段となるボルト・ナットの構成を改良したもの
である。
【0031】図6及び図7において、ブラケットB5
は、支柱10を正面側(図7(A)において左側)から
取り囲むような横断面略U字形状を有し、その上方端部
で、傾斜梁30の端部を溶接固定しており、また、ブラ
ケットB5から紙面手前側に横梁20yを固定するため
の横梁支持部28が溶接固定されている。この横梁支持
部28も横断面略U字形状を有し、横梁20yの端部を
取り囲むように形成されている。この横梁20yも、上
記の実施形態と同様に、傾斜梁30の側に寄り添うよう
に折り畳まれる。また、支柱10も、軸部15を中心と
して回動自在にブラケットB5に取り付けられ、傾斜梁
30に寄り添うように折り畳むことができる。そして、
特徴部分となる固定手段は、特殊な形状から成る頭部3
5hを有するボルト35と、蝶ナット36とから構成さ
れている。
【0032】この固定手段となるボルト35、蝶ナット
36は、予じめ既に螺合されていて、支柱10のボルト
挿通孔に遊嵌状態で取り付けられている。即ち、ボルト
35の軸部35jがボルト挿通孔から出没しうるような
状態に取り付けられている(図6参照)。ブラケットB
5の側には、支柱10が伸長した状態のときに、ボルト
35の頭部35hが適合する部位に、上下に細長い長孔
から成る貫通孔37が形成され、この貫通孔37にボル
ト35の頭部35hが貫通することができるように構成
されている。従って、支柱10が図6の状態から、図7
(A)の状態に移行して、支柱10が下方に伸長した時
に、ボルト35の頭部35hがブラケットB5の貫通孔
37に合致し、ボルト35の軸部35jを蝶ナット36
の側から押すことによって、頭部35hが貫通孔37に
侵入し、貫通する。
【0033】その後、ボルト35の頭部35hを略90
度回動させることによって、図7(B)の状態になる。
このとき、ボルト35の頭部35hの頭部下面がブラケ
ットB5の外表面に適合する。即ち、ボルト35の頭部
35hは、ブラケットB5の外表面と同じ曲率を有して
湾曲されているために、頭部35hの下面がブラケット
B5の外表面にピッタリと都合良く適合するのである。
この状態は、図7(A)の横梁20yを固定している状
態の図示部分から見て取ることができる。このように、
本願発明においては、予じめ支柱10に取り付けられて
いるボルト35及び蝶ナット36によって、支柱10が
折り畳まれた状態から、伸長されて、ボルトの頭部をブ
ラケットの長孔に貫通させ、頭部を略90度回動させ、
蝶ナットを締め付けることにより、簡単に支柱をブラケ
ットに固定することができるのである。
【0034】上記固定手段により、従来のボルト・ナッ
トによる固定のような、支柱を伸長させ、ボルト挿通孔
にボルトの軸を挿通させ、その後ナットを螺合し、工具
等により締め付けて固定する方法と比較すると、数倍そ
の締付固定が簡単となり、しかも、本願発明におけるボ
ルトの頭部の形状により、その頭部がブラケットの表面
を抱え込むように固定することとなり、固定強度も向上
することとなるのである。同様に、図7(A)に図示さ
れた通り、横梁20yの固定も全く上記支柱10の固定
と同様に行うことができる。即ち、横梁20yがブラケ
ットB5の横梁支持部28に軸着されている近傍に、上
記実施形態に係る固定手段と同一のボルト35及び蝶ナ
ット36が、予じめ相互に螺合されたまま、且つ遊嵌状
態で取り付けられており、横梁20yを傾斜梁30の側
から略90度回動させて、組み立てた状態とし、その際
に、ボルト35の頭部35hが、横梁20yに形成され
ている長孔に侵入して、貫通することができる。この場
合、図には表れていないが、長孔は、組み立てられたと
きに横梁20yが延長する横方向に長く形成されること
になる。
【0035】この横方向に長い長孔にボルト35の頭部
35hを貫通させ、その後頭部35hを略90度回動
し、蝶ナット36を締め付けることにより、簡単に横梁
20yがブラケットB5の横梁支持部28に固定される
のである(図7(A)参照)。そして、この場合にも、
ボルト35の頭部35hの下面が、ブラケットB5の横
梁支持部28の外表面と良好に適合するように湾曲され
ているために、その固定強度が従来のものよりも向上す
るのである。ここで、ボルト35の頭部35hの下面
が、ブラケット又はブラケットの横梁支持部の湾曲表面
と合致するように形成されていればよく、頭部35hの
上面の形状は自由に設計することができる。しかし外観
を考慮すれば、本願発明の実施形態のように、その頭部
の全体を湾曲させ、ブラケットの湾曲表面と同一の曲率
にすることにより、よりスマートな外観を呈することと
なる。
【0036】従って、この本願発明に係る固定手段おい
ては、少なくともボルトの頭部35hが、ボルトの軸部
35jの半径方向に長く延長するように形成され、その
下面がブラケット等の被固定部の外表面の形状と合致す
るように形成されていればよいものである。上記実施形
態に係る固定手段は、支柱及び横梁のブラケットへの固
定部位に適用しているが、この固定手段は、支柱又は横
梁の一方のみを固定するために使用してもよく、また、
その他のブラケットの部位で使用可能な全ての部位で使
用してもよく、その使用箇所は、必要に応じて決定すれ
ばよいものである。また、蝶ナットは、従来の六角ナッ
トでもよいことは勿論であるが、蝶ナットを使用するこ
とにより、工具を用いずに手の力のみにより固定が可能
となるのである。更に、蝶ナット以外に、ナットにハン
ドル状のものを溶接固定して、このハンドルを手で回動
させることにより、ナットを締め付ける形式のものとす
ることもできる。
【0037】尚、上記実施形態においては、固定手段を
支柱10や横梁20yの骨部材の側に取り付けている
が、これをブラケットB5の側に取り付けて実施するこ
とも可能である。即ち、ブラケットB5にボルト挿通孔
を設け、上記ボルト35及び蝶ナット36を相互に螺合
したままの状態で取り付けておき、骨部材の側には、長
条形状を有するボルトの頭部35hが貫通する(骨部材
の長手方向に細長の)長孔からなる貫通孔を設け、骨部
材である例えば支柱10を伸長させて、組み立てる際
に、その貫通孔にボルトの頭部35hを貫通させ、その
後ボルトの頭部35hを略90度回動させて、支柱10
の外表面に頭部35hの下面を合致させ、蝶ナット36
を締め付けて支柱10等の骨部材を固定することができ
る。しかし、この場合には、蝶ナット36が骨組の外側
に位置し、外側に突出した状態となるために、テントキ
ャンバスの張設等を考慮すれば、上記実施形態のよう
に、骨部材の側に固定手段を取り付けて骨組の内側から
蝶ナット等を締め付ける方が好適である。しかし、テン
トキャンバスの外周辺が下方に自由に垂れ下がる形式の
ものにおいては、特に問題は生じない。
【0038】以上、各種の実施形態について説明した
が、本願発明においては以下の通りその形態を変更する
ことができる。先ず、本願発明においては、上記実施形
態において正面視支柱が3本のものを例示したが、この
支柱が4本以上で間口が3つ以上のものであっても実施
可能である。この場合には、少なくとも正面視中間部の
前後の支柱間の横梁を取り除き、タイバー及びタイバー
ビームをその代わりに取り付けることとなる。このよう
に、本願発明においては、正面視中間部の前後の横梁を
取り除くために、タイバー1が、前後の横梁が取り除か
れた正面視中間部の傾斜梁間に少なくとも設けられてい
ればよく、且つ、この正面視中間部の前後の支柱と傾斜
梁間にタイバービーム2が掛け渡されていればよい。
【0039】或いは、上記図1の実施形態のように、正
面視両側の前後の横梁が存在する骨組において、全ての
傾斜梁間にタイバー1を設けるのも自由である。更に、
全ての前後の横梁を取り除いた場合には、その強度を維
持し、或いはその強度をより向上させるために、全ての
傾斜梁の間にタイバー1(3箇所)を設け、且つ支柱と
傾斜梁とを連結するタイバービーム2を全ての箇所(6
箇所)に設ける必要がある。しかし、テントキャンバス
の張設を考慮に入れるならば、正面視両側の前後方向の
横梁がある方が便利であるため、上記の図1に記載の実
施形態が極めて好ましいものとなる。
【0040】傾斜梁30の上方部分同士を略水平に連結
し、補強する骨部材であるタイバー1の取付位置は、傾
斜梁30の中間部から上方側の位置が相応しいが、その
取付位置は特に限定されない。必要に応じてその位置を
決定することができるものである。また、取付構造も、
上記実施形態においては、一方の傾斜梁にその一方端部
を固定し、他方の傾斜梁に他方端部をスライド自在に取
り付けているが、このスライドする端部を他方の傾斜梁
から着脱自在に分離出来るように構成することもでき、
この場合には、ストッパー1sが不要となるが、この分
離可能な端部を傾斜梁に連結して、その後ボルト・ナッ
ト等の固定手段によって固定する必要がある。この固定
手段として上記図6及び図7に示した実施形態のものを
使用することも可能である。
【0041】正面視中央の支柱10と傾斜梁30とを連
結し、補強する傾斜骨部材としてのタイバービーム2に
おいても、その取付位置は特に限定されず、両者の連結
部近傍で、補強効果の高い部位に設ければよい。また、
上記の実施形態においては、タイバービーム2の支柱側
端部2aを支柱に固定し、他方の傾斜梁側端部2bを傾
斜梁30にスライドするように設けているが、この傾斜
梁側端部2bを傾斜梁30と着脱自在に分離できるよう
に構成することも可能である。この場合には、ストッパ
ー2sが不要となるが、この分離可能な傾斜梁側端部2
bを傾斜梁30に連結し、その後ボルト・ナット等の固
定手段によって固定する必要がある。この固定手段とし
て上記図6及び図7に示した実施形態のものを使用する
ことも可能である。更に、タイバービーム2において
は、上記実施形態と逆に、一方の支柱側端部2aの側を
スライド自在とし、他方の傾斜梁側端部2bの側を回動
自在に傾斜梁30に取り付けてよいことも当然のことで
ある。この場合には、ストッパーを支柱10の側に設け
る必要がある。つまり、骨組が組み立てられた状態にお
いて、タイバービーム2のスライド自在の支柱側端部2
aの上部にストッパーが設けられることになる。
【0042】図6及び図7により説明した本願発明に係
る固定手段は、この骨組を組み立てて、固定する所望の
箇所において使用することができる。この固定手段であ
るボルト35及び蝶ナット36における特徴部分の一つ
は、ボルトの頭部にあり、この頭部35をその軸部の半
径方向に延長して細長い形状とし、この細長形状の頭部
の下面をブラケット等の被固定部材の表面形状に合致さ
せうるように構成したものである。従って、例えば、骨
組として上記実施形態のような丸パイプ(鋼管)と異な
り角パイプを使用し、ブラケットも横断面角型のものを
使用した場合には、ボルト頭部の下面は、湾曲させず
に、水平面であってよく、単に細長形状とすることによ
って実施することができる。また更に、この場合には、
ボルトの頭部をブラケットの一側面を抱え込むように
(単にブラケットの外表面に接するだけでなく)、平面
視コ字形状のものとして実施することもできる。
【0043】また、ブラケットに設ける長孔は、ボルト
の頭部が貫通しうるように、頭部の形状に合致していれ
ばよい。そして、使用に際しては、このボルト35と蝶
ナット36は、予じめ相互に螺合して、支柱や傾斜梁等
のボルト挿通孔に遊嵌状態に取り付けたままにしておけ
ばよいのである。蝶ナットの代わりに、上述した通り、
ハンドル状のものを溶接固定したナットを用いてもよ
い。また、上記した通り、この固定手段をブラケットの
側に取り付けて実施することもできる。
【0044】横梁20y同士、又は屋根頂部骨部材40
同士の連結構造については、上記実施形態のようなスト
ッパーピン41を使用せずに、単に、一方の端部を他方
の端部内に嵌合して、従来のボルト・ナットによって固
定することもできる。各種のブラケットの形状等も全く
自由に設計することができ、支柱、横梁及び傾斜梁が、
適宜回動自在に連結され、或いは連結固定される構造の
ものであればよい。また、支柱、左右方向の横梁、及び
屋根頂部骨部材として伸縮自在のものを用いて構成する
ことも可能である。
【0045】
【発明の効果】本願の第1の発明においては、従来の補
強用の骨部材である所謂ブレスの全てが無くなり、テン
トに出入りする際に、何ら邪魔とならず、利用者がその
頭部をぶつける心配がなくなる。また、少なくとも正面
視中間部の前後の支柱間に掛け渡される横梁をも無くし
たことにより、テント内の内部空間に何の仕切りも存在
しなくなり、利用者は、テント内に入った際に、その内
部空間が極めて広く、テント内部においても解放感を味
わうことができ、かつて無かった好印象を持つことにな
る。この中間部の横梁を取り除くことにより、同時にそ
の骨組もすっきりしたものとなり、その美観も向上する
こととなる。
【0046】本願の第2の発明においては、テント骨組
は、その全体が少なくとも3つの構成部分に小さく折り
畳むことができ、その運搬及び保管に際し、場所をとら
ず、省スペースに役立つものとなる。また、骨組の構成
部材がそれぞれの構成部分で全て連結されているため
に、構成部材の紛失の恐れも全くない。更には、骨組の
組み立て及び折り畳みに際して、構成部材がそれぞれ連
結されているために、人手が少なくて済み、その時間も
短縮することができ、省力化及びスピード化にも寄与す
る。
【0047】本願の第3の発明においては、固定手段と
してのボルト・ナット等が、予じめテント骨組の支柱や
横梁等の構成部材に取り付けられ、相互に螺合されたま
まの状態におかれているために、骨組を組み立てた後の
締め付け及び固定が極めて簡単となる。しかも、ボルト
の頭部の形状により、その頭部をブラケットの貫通孔に
貫通させ、その頭部を回動させることにより、頭部の下
面をブラケットの表面に適合させることができ、この状
態でナットを締め付けることとなるために、その固定強
度を向上させることもできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態の全体を図示する斜視説明
図であって、その3つの構成部分に分離した状態を図示
している。
【図2】本願発明の実施形態に係るテント骨組における
ブラケットB1の部分を示しており、その(A)がその
平面図、その(B)が正面図、その(C)が図2(A)
のC−C断面図である。
【図3】本願発明の実施形態に係るテント骨組における
補強用骨部材であるタイバー1の部分を図示する側面説
明図である。
【図4】本願発明の実施形態に係るテント骨組における
補強用傾斜骨部材であるタイバービーム2の部分を図示
する側面説明図である。
【図5】本願発明の実施形態に係るテント骨組における
横梁同士が連結される端部を図示しており、その(A)
が正面説明図、その(B)が一方の横梁の端部の断面説
明図である。
【図6】本願発明に係るブラケットの部分の他の実施形
態を図示しており、支柱が下方に伸長される前の状態を
示す側面説明図である。
【図7】図6に図示したブラケットであって、その
(A)が、支柱が下方に伸長して固定された状態の側面
説明図、その(B)が図7(A)の正面図である。
【図8】従来の催事用大型折り畳みテントの骨組構造を
図示する斜視説明図である。
【符号の説明】
1…骨部材(タイバー) 1a,1b…端部 2…傾斜骨部材(タイバービーム) 2a…支柱側端部 2b…傾斜梁側端部 10…支柱 20t、20y…横梁 30…傾斜梁 35…ボルト 35h…頭部 35j…軸部 36…蝶ナット 37…貫通孔(長孔) 40…屋根頂部骨部材 B1,B2,B3,B4,B5…ブラケット K…頂点 P1,P2,P3…構成部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正面側及び背面側のそれぞれに少なくとも
    3本の支柱(10)が配置され、各支柱(10)の上端部間は、
    横梁(20t)(20y)によって前後左右に相互に連結され、各
    支柱(10)上端部から前後方向斜め上方に延長する傾斜梁
    (30)と、これら傾斜梁(30)が連結する頂点(K) をそれぞ
    れ左右方向に連結する屋根頂部骨部材(40)によって切妻
    形式の屋根部が構成され、更に、支柱(10)と横梁(20t)
    (20y)が連結するそれぞれの部位には、両者に掛け渡さ
    れた補強用の骨部材が設けられ、骨組のそれぞれの構成
    部分を組み立てて連結し、ボルト、ナット等の固定手段
    によって固定して完成する折り畳み自在の催事用大型折
    り畳みテントの骨組構造において、 少なくとも正面視中間部の前後の支柱(10)(10)間に掛け
    渡された横梁と、支柱(10)と横梁(20t)(20y)に掛け渡さ
    れた全ての補強用の骨部材を取り除き、 これらの代わりに、少なくとも横梁が取り除かれた前後
    の支柱(10)(10)の上端部から延長する前後の傾斜梁(30)
    (30)の上方部分を略水平に連結する補強用の骨部材(1)
    を設け、 且つ、横梁が取り除かれた前後の支柱(10)とこれらに連
    結しているそれぞれの傾斜梁(30)とを相互に連結する補
    強用の傾斜骨部材(2) を掛け渡したことを特徴とする催
    事用大型折り畳みテントの骨組構造。
  2. 【請求項2】テント全体の骨組が3つの構成部分(P1)(P
    2)(P3)から成り、それぞれの構成部分が、正面視前後の
    支柱(10)に、横梁(20t)(20y)及び傾斜梁(30)が連結し、
    傾斜梁(30)(30)の上端が連結する頂点(K) に屋根頂部骨
    部材(40)が連結したものから成り、 それぞれの支柱(10)、横梁(20t)(20y)、及び屋根頂部骨
    部材(40)が傾斜梁(30)の側に添い合わせ得るように折り
    畳むことができ、傾斜梁(30)同士もそれぞれ相互に添い
    合わせ得るように折り畳まれ、 前記補強用の骨部材(1) の一方端部(1a)は、一方の傾斜
    梁(30)に回動自在に取り付けられ、その他方端部(1b)
    は、他方の傾斜梁(30)にスライド自在に、又は、着脱自
    在に取り付けられ、 前記補強用の傾斜骨部材(2) の一方の端部(2a)は、支柱
    (10)又は傾斜梁(30)の何れかに回動自在に取り付けら
    れ、その他方の端部(2b)は、傾斜梁(30)又は支柱(10)の
    何れかにスライド自在に、又は、着脱自在に取り付けら
    れ、 それぞれの構成部分(P1)(P2)(P3)を組み立てて、横梁(2
    0y) 同士及び屋根頂部骨部材(40)同士を連結し、更に、
    分離されている骨部材(1) 及び傾斜骨部材(2)の端部を
    それぞれ傾斜梁(30)又は支柱(10)に連結することによ
    り、テント全体の骨組が組立完成することを特徴とする
    請求項1に記載の催事用大型折り畳みテントの骨組構
    造。
  3. 【請求項3】テント骨組の支柱(10)や横梁(20t)(20y)等
    の骨部材が連結される連結部位にはブラケットが設けら
    れ、骨部材とこのブラケットがボルト、ナット等の固定
    手段によって固定されるに際し、 かかる固定手段となるボルト(35)の頭部(35h) が、軸部
    (35j) の半径方向に延長する細長形状を有し、且つその
    頭部(35h) の軸部側下面がブラケット又は骨部材の外表
    面に適合するような形状を有し、 ブラケット又は骨部材には、上記細長形状のボルト頭部
    (35h) が貫通しうる細長形状の貫通孔(37)が形成され、 この固定手段を骨部材又はブラケットに予じめ取り付け
    て、相互に螺合した状態のままで、骨組を組み立て、細
    長形状のボルト(35)の頭部(35h) をブラケット又は骨部
    材の貫通孔(37)に貫通させ、その頭部を適宜回動させ
    て、頭部の下面をブラケット又は骨部材の外表面に適合
    させ、ナット等の締付部材を締めつけることによって、
    テント骨組が固定されることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の催事用大型折り畳みテントの骨組構造。
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KR102604779B1 (ko) * 2021-06-16 2023-11-22 김원기 컨테이너 하우스의 출입문용 접이식 조립현관

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