JP2001302506A - 好中球抑制剤及び抗掻痒用の皮膚外用剤 - Google Patents

好中球抑制剤及び抗掻痒用の皮膚外用剤

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JP2001302506A JP2000120384A JP2000120384A JP2001302506A JP 2001302506 A JP2001302506 A JP 2001302506A JP 2000120384 A JP2000120384 A JP 2000120384A JP 2000120384 A JP2000120384 A JP 2000120384A JP 2001302506 A JP2001302506 A JP 2001302506A
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Masanori Okada
正紀 岡田
Masahiro Torihara
正浩 鳥原
Hironobu Tamai
洋進 玉井
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Kuraray Co Ltd
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 好中球に起因する活性酸素の産生を抑制する
好中球抑制剤、及びこれを含有する抗掻痒用の皮膚外用
剤を提供すること。 【解決手段】 アルキルレゾルシノール及びその塩の少
なくとも何れかからなる好中球抑制剤を含有する、抗掻
痒用の皮膚外用剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、好中球抑制剤及び
それを含有してなる、抗掻痒用の皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】好中球は貪食細胞ともいい、細胞性免疫
を担う重要なリンパ球である。これらの好中球は、活性
酸素、プロスタグランジン、及びリソソーム系酵素等を
産生し、これらの産生物質により、異物を攻撃する。こ
の作用は、感染症などの微生物による疾病発症時におい
ては重要な防御効果であるが、その作用があまりに強す
ぎるため、生体組織自身を傷害することが多く、この様
な好中球の防御作用のコントロールは重大な課題である
が、その有効なコントロール手段が見いだされていない
現状がある。
【0003】この様な好中球の活性酸素産生作用のコン
トロールが出来なくなった際に生じる不都合な現象とし
ては、かかる活性酸素の過剰産生に起因する掻痒などが
挙げられる。この様な掻痒に対してはステロイド或いは
非ステロイド抗炎症剤の投与が行われているが、その有
効性は低いと言わざるを得ない。即ち、この様な掻痒を
抑制するのに有効な手段が求められているにもかかわら
ず、得られていないのが現状であった。
【0004】一方、アルキルレゾルシノール及びその塩
について、抗菌作用及びメラニン産生抑制作用を有する
ことは知られているが、好中球の出現を抑制する作用及
び好中球の活性酸素産生を抑制する作用を有しているこ
とは全く知られていなかった。更に、このものを皮膚外
用剤に含有させて、この様な掻痒に対応することも為さ
れていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、好中球に起因する活性酸素の
産生を抑制する好中球抑制剤、及びこれを含む抗掻痒用
の皮膚外用剤を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この様な状況に鑑みて、
本発明者らは好中球の活性酸素過剰産生を抑制する手段
を求め、鋭意研究努力を重ねた結果、アルキルレゾルシ
ノール及びその塩にその様な作用を見いだし、発明を完
成させるに至った。即ち、本発明は以下に示す技術に関
するものである。 (1)アルキルレゾルシノール及びその塩の少なくとも
何れかからなる好中球抑制剤。 (2)前記アルキルレゾルシノールのアルキル基が、炭
素数1〜20のアルキル基であることを特徴とする、前
記(1)に記載の好中球抑制剤。 (3)前記アルキルレゾルシノールが4−n−ブチルレ
ゾルシノールであることを特徴とする、前記(2)に記
載の好中球抑制剤。 (4)前記(1)〜(3)の何れかに記載の好中球抑制
剤を含有する、抗掻痒用の皮膚外用剤。 (5)前記掻痒が、アレルギー性皮膚炎及び透析の少な
くとも何れかによる掻痒である、前記(4)に記載の抗
掻痒用の皮膚外用剤。 (6)前記好中球抑制剤の含有量が、総量で皮膚外用剤
全量に対して0.001〜10重量%であることを特徴
とする、前記(4)または(5)に記載の抗掻痒用の皮
膚外用剤。 (7)化粧料であることを特徴とする、前記(4)〜
(6)の何れかに記載の抗掻痒用の皮膚外用剤。 (8)アルキルレゾルシノール及びその塩の少なくとも
何れかを含有することを特徴とする抗掻痒用の皮膚外用
剤。 (9)好中球に起因する活性酸素産生を抑制することに
よって前記掻痒を抑制することを特徴とする前記(8)
に記載の抗掻痒用の皮膚外用剤。 以下、本発明について、実施の形態を中心に詳細に説明
を加える。
【0007】
【発明の実施の形態】(1)本発明の好中球抑制剤 本発明の好中球抑制剤は、アルキルレゾルシノール及び
その塩の少なくとも何れかからなる。かかるアルキルレ
ゾルシノールのアルキル基の存在位置としては、レゾル
シノールにおける芳香環上の水素のある位置であれば何
れであっても良く、2位、4位及び5位の何れもが可能
であるが、4位に導入するのが特に好ましい。なお、前
記アルキルレゾルシノールに導入されるアルキル基の数
としては、単数であっても良いし複数であっても良い
が、単数であることが特に好ましい。又、アルキル基と
しては炭素数が1〜20のものが好ましく、1〜4のも
のが特に好ましい。アルキル基の炭素数が20よりも大
きくなると、好中球の出現に対する抑制能や好中球の活
性酸素産生に対する抑制能が低下したり、皮膚外用剤へ
の配合が困難になる場合がある。アルキル基としては、
直鎖、分岐構造を有するもの及び環状構造を有するもの
の何れもが可能であるが、直鎖であることが特に好まし
い。
【0008】本発明の好中球抑制剤としては、例えば、
4−メチルレゾルシノール、4−エチルレゾルシノー
ル、4−プロピルレゾルシノール、4−n−ブチルレゾ
ルシノール、4−sec−ブチルレゾルシノール、4−
tert−ブチルレゾルシノール、4−アミルレゾルシ
ノール、4−イソアミルレゾルシノール、4−オクチル
レゾルシノール、4−ドデシルレゾルシノール(4−ラ
ウリルレゾルシノール)、2−n−ブチルレゾルシノー
ル、5−n−ブチルレゾルシノール、及びこれらの塩な
どが例示できる。これの内、特に好ましいものは、4−
n−ブチルレゾルシノール及びその塩である。これは、
その好中球抑制活性が特に優れるためである。なお、こ
れらの好中球抑制剤は、一種類のみを使用しても良い
し、複数種類を併用しても良い。
【0009】前記アルキルレゾルシノールは、既に公知
の物質であって、その製法も知られている(特開平2−
49715号などを参照)。即ち、前記アルキルレゾル
シノールは、例えば飽和のカルボン酸とレゾルシノール
を塩化亜鉛の存在下で縮合させた後、この縮合物を亜鉛
アマルガム/塩酸で還元する方法(Lille.J.Bitter,LA.
Peiner. V, Tr. Nauch - Iasled. Inst.slantsev 196
9,No 18, 127参照)、または、レゾルシノールと対応す
るアルキルアルコールとをアルミナ触媒を使用して20
0〜400℃の高温下で反応させる方法(英国特許第
1,581,428号明細書参照)等によって容易に得る
ことができる。
【0010】かくして得られたアルキルレゾルシノール
は種々のアルカリと反応させることにより塩とすること
が出来る。本発明の必須成分として用いることの出来る
塩としては、生理的に許容されるものであれば特段の限
定はされず、例えば、ナトリウム、カリウムなどのアル
カリ金属塩、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ
土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩
やトリエチルアミン塩等の有機アミン塩、リジン塩やア
ルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩などが好ましく例示で
きる。これらの塩の内、特に好ましいものはアルカリ金
属塩であり、中でもナトリウム塩が特に好ましい。な
お、前記塩は、アルキルレゾルシノールの一方の水酸基
が反応した一価の塩であっても良いし、両方の水酸基が
反応した二価の塩であっても良いし、またはこれらの混
合物であっても良い。
【0011】ここで本発明における「好中球抑制」と
は、好中球に起因する活性酸素の産生を抑制することを
言い、例えば、好中球の活性酸素産生の抑制や、好中球
の出現の抑制等を意味する。前述した本発明の好中球抑
制剤は、皮膚外用剤などに含有させると、乾癬などに伴
う掻痒、アレルギー性の掻痒、透析などに伴う掻痒等の
掻痒に対して、掻痒の抑制、発症の予防、憎悪の予防等
の効果を奏す。掻痒部分において前記皮膚外用剤などが
前述した掻痒抑制効果をもたらすメカニズムは定かでは
ないが、この様な掻痒抑制効果をもたらす理由として
は、前記好中球抑制剤が、好中球の活性酸素産生を抑制
する作用や、掻痒部分における好中球の出現を抑制する
作用を有するための考えられる。好中球によって産生さ
れる活性酸素の種類としては、一重項酸素、ヒドロキシ
ラジカル、次亜塩素酸ラジカル等の活性種や、これらの
活性種によって二次的に発生させる過酸化水素等を例示
でき、本発明の好中球抑制剤は、これらの活性酸素類に
起因する掻痒に対して有効に作用するものと考えられ
る。
【0012】(2)本発明の抗掻痒用の皮膚外用剤 本発明の抗掻痒用の皮膚外用剤は、上記アルキルレゾル
シノール及びその塩の少なくとも何れかを含有すること
を特徴とする。ここで、本発明で言う皮膚外用剤とは、
皮膚の外用に適用されるものの総称を意味し、例えば、
化粧料、皮膚外用医薬等が例示でき、この中では、化粧
料が特に好ましい。これは、本発明の皮膚外用剤の必須
成分である、アルキルレゾルシノールやその塩の作用が
緩和で安全性に優れる為である。
【0013】本発明の抗掻痒用の皮膚外用剤中に於ける
前記好中球抑制剤の好ましい含有量は、総量で皮膚外用
剤全量に対して、0.001〜10重量%であり、0.0
1〜5重量%が更に好ましい。これは、少なすぎると好
中球抑制作用を発揮しない場合があり、多すぎても好中
球抑制作用が頭打ちになる場合があるからである。な
お、前記皮膚外用剤に含まれる好中球抑制剤は、一種類
のみを使用しても良いし、複数種類を併用しても良い。
【0014】本発明の抗掻痒用の皮膚外用剤は、必須成
分である上記アルキルレゾルシノールやその塩以外に、
通常皮膚外用剤で使用される任意成分を含有することが
出来、この様な任意成分としては、例えば、スクワラ
ン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化
水素類、ホホバ油、カルナウバワックス,オレイン酸オ
クチルドデシル等のエステル類、オリーブ油、牛脂、椰
子油等のトリグリセライド類、ステアリン酸、オレイン
酸、リチノレイン酸等の脂肪酸、オレイルアルコール、
ステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の高級
アルコール、スルホコハク酸エステルやポリオキシエチ
レンアルキル硫酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤
類、アルキルベタイン塩等の両性界面活性剤類、ジアル
キルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、ソルビ
タン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、これら
のポリオキシエチレン付加物、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等の
非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリ
セリン、1,3−ブタンジオール等の多価アルコール
類、増粘・ゲル化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、色
材、防腐剤、粉体等を例示することができる。
【0015】これらの内、特に好ましいものは、多価ア
ルコール類である。これは、掻痒の擦過に起因する炎症
によってバリア機能が損なわれた皮膚の性状を好ましく
保つことが出来るためである。これら多価アルコールの
好ましい含有量は、例えば化粧料としたときに求められ
る感触や作用等によって異なるが、総量で皮膚外用剤全
量に対して0.5〜10重量%であり、更に好ましくは
1〜5重量%である。
【0016】又、既にこの様な炎症を効果的に鎮める意
味で、従来より知られている抗炎症成分を含有させるこ
とも非常に有利である。この様な抗炎症成分としては、
シラカバ抽出物やゴボウコン抽出物と言った生薬成分や
インドメタシン、スプロフェン、ケトプロフェン、ケト
チフェンなどの抗炎症剤が好適に例示でき、これらの抗
炎症成分の好ましい含有量は、総量で皮膚外用剤全量に
対して0.001〜1重量%であり、更に好ましい含有
量は0.01〜0.1重量%である。
【0017】本発明の抗掻痒用の皮膚外用剤は、かかる
必須成分と任意成分とを常法に従って処理することによ
り製造することが出来る。本発明の皮膚外用剤は、塗布
等による外方からの適用によって掻痒部分に投与される
ものであり、本発明の皮膚外用剤の剤形としては、乳
液、クリーム、ローション、ゲル何れもが適用可能であ
り、また、不織布等のシート上に塗布されるパップ剤と
して適用することも可能である。これらの中では比較的
粘度の高い(例えば粘度1000〜20000センチ・
ストークス)乳化タイプのエッセンスの形態が、局所投
与しやすいことから特に好ましい。
【0018】かくして得られた本発明の抗掻痒用の皮膚
外用剤は、前記アルキルレゾルシノール及びその塩の少
なくとも何れかを含有することから、好中球に起因する
活性酸素産生、すなわち好中球の出現や好中球の活性酸
素産生等を抑制し、好中球の活性酸素産生に起因する掻
痒を和らげると考えられ、この様な掻痒存在下の肌の手
入れ等に使用することができ、この様な掻痒を予防、抑
制、改善することができる。
【0019】
【実施例】以下に、実施例を示して本発明について更に
詳細に説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定さ
れないことは言うまでもない。
【0020】<実施例1>本発明の好中球抑制剤である
4−n−ブチルレゾルシノールによる好中球の活性酸素
産生抑制作用を調べた。即ち、人血10mLにヘパリン
400Uと2%デキストラン溶液7mLを加え、静置し
た後、血漿を取り出し、この血漿に5mLの「フィコー
ル−プラーク」(商品名、ファルマシア社製)を加え、
400g(1.24×10-8m/s2)で30分間遠沈
し、上層と中間層とをアスピレートし、この上層と中間
層に50mLの0.2%塩化ナトリウム水溶液を加え攪
拌し、30秒後に1.6%塩化ナトリウム水溶液を加
え、等張に戻し150g(4.66×10-9m/s2)で
5分間遠沈した。上清を捨て、氷冷のカルシウムイオン
フリーのクレブスリンガー−燐酸緩衝液(pH7.4)
で沈殿を洗った。沈殿をクレブスリンガー燐酸緩衝液
(0.1%グルコース含有)で分散させ、細胞数を1×
106個/100μLに調整した。
【0021】この液100μLに、上記クレブスリンガ
ー燐酸緩衝液溶液120μL、4−n−ブチルレゾルシ
ノールを終濃度で20μMとなるように添加された上記
クレブスリンガー燐酸緩衝液溶液10μL、及び25m
Mルミノール−ホウ酸緩衝液溶液10μLを加え40℃
で2分間プレインキュベートした。このプレインキュベ
ートした試料を10μL取り出し、そこへホルボール酸
ミリステートアセテート3ngを溶かし、得られた溶液
を再び前記試料に加え良く攪拌した後、40℃で2分間
インキュベートした。この後3分間化学発光量をフォト
ンカウンターで測定した。ポジティブコントロールとし
て4−n−ブチルレゾルシノールの代わりに終濃度で2
0μMとなるように添加されたアジ化ナトリウムを、ネ
ガティブコントロールとして4−n−ブチルレゾルシノ
ール無添加のバッファーを用いた。結果は、4−n−ブ
チルレゾルシノールの抑制率が67%、ネガティブコン
トロールが0%、ポジティブコントロールが76%であ
った。これより、本発明の好中球抑制剤は、アジ化ナト
リウムに近い程度の好中球の活性酸素の産生の抑制作用
を示していることがわかる。
【0022】<実施例2>実施例1と同様の方法で4−
n−ブチルレゾルシノールの終濃度を変えて、好中球の
活性酸素産生の抑制作用を調べた。結果を表1に示す。
これより、本発明の好中球抑制剤はドーズディペンデン
トに好中球の活性酸素産生を抑制していることがわか
る。
【0023】
【表1】
【0024】<実施例3>次に示す処方に従って、本発
明の抗掻痒用の皮膚外用剤である乳化タイプの高粘度エ
ッセンス(化粧料)を作成した。即ち、処方成分イ)、
ロ)及びハ)をそれぞれ70℃に加熱し、成分イ)に成
分ロ)を加え中和し、これに徐々に成分ハ)を加えて乳
化し、ホモジナイザーで乳化粒子を整え、攪拌冷却し、
エッセンスを得た。 イ) ポリアクリル酸ナトリウム 1 重量部 アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30) 共重合体(ペムレンTR−2) 0.2重量部 1,3−ブタンジオール 7 重量部 キサンタンガム 0.1重量部 エタノール 3 重量部 水 40 重量部 4−n−ブチルレゾルシノール 0.3重量部 ロ) 10%水酸化カリウム水溶液 0.6重量部 水 31.1重量部 ハ) スクワラン 6 重量部 ホホバ油 6 重量部 ワセリン 1.5重量部 セタノール 1.5重量部 セラキルアルコール 1.5重量部 蔗糖脂肪酸エステル 0.1重量部 ステアリン酸モノグリセライド 0.1重量部
【0025】<実施例4>次に示す処方に従って、本発
明の抗掻痒用の皮膚外用剤である乳化タイプの高粘度エ
ッセンス(化粧料)を作成した。即ち、処方成分イ)、
ロ)及びハ)をそれぞれ70℃に加熱し、成分イ)に成
分ロ)を加え中和し、これに徐々に成分ハ)を加えて乳
化し、ホモジナイザーで乳化粒子を整え、攪拌冷却し、
エッセンスを得た。 イ) ポリアクリル酸ナトリウム 1 重量部 アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30) 共重合体(ペムレンTR−2) 0.2重量部 1,3−ブタンジオール 7 重量部 キサンタンガム 0.1重量部 エタノール 3 重量部 水 40 重量部 2−n−ブチルレゾルシノール 0.3重量部 ロ) 10%水酸化カリウム水溶液 0.6重量部 水 31.1重量部 ハ) スクワラン 6 重量部 ホホバ油 6 重量部 ワセリン 1.5重量部 セタノール 1.5重量部 セラキルアルコール 1.5重量部 蔗糖脂肪酸エステル 0.1重量部 ステアリン酸モノグリセライド 0.1重量部
【0026】<実施例5>次に示す処方に従って、本発
明の抗掻痒用の皮膚外用剤である乳化タイプの高粘度エ
ッセンス(化粧料)を作成した。即ち、処方成分イ)、
ロ)及びハ)をそれぞれ70℃に加熱し、成分イ)に成
分ロ)を加え中和し、これに徐々に成分ハ)を加えて乳
化し、ホモジナイザーで乳化粒子を整え、攪拌冷却し、
エッセンスを得た。 イ) ポリアクリル酸ナトリウム 1 重量部 アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30) 共重合体(ペムレンTR−2) 0.2重量部 1,3−ブタンジオール 7 重量部 キサンタンガム 0.1重量部 エタノール 3 重量部 水 40 重量部 4−tert−ブチルレゾルシノール 0.3重量部 ロ) 10%水酸化カリウム水溶液 0.6重量部 水 31.1重量部 ハ) スクワラン 6 重量部 ホホバ油 6 重量部 ワセリン 1.5重量部 セタノール 1.5重量部 セラキルアルコール 1.5重量部 蔗糖脂肪酸エステル 0.1重量部 ステアリン酸モノグリセライド 0.1重量部
【0027】<実施例6>次に示す処方に従って、本発
明の抗掻痒用の皮膚外用剤である乳化タイプの高粘度エ
ッセンス(化粧料)を作成した。即ち、処方成分イ)、
ロ)及びハ)をそれぞれ70℃に加熱し、成分イ)に成
分ロ)を加え中和し、これに徐々に成分ハ)を加えて乳
化し、ホモジナイザーで乳化粒子を整え、攪拌冷却し、
エッセンスを得た。 イ) ポリアクリル酸ナトリウム 1 重量部 アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30) 共重合体(ペムレンTR−2) 0.2重量部 1,3−ブタンジオール 7 重量部 キサンタンガム 0.1重量部 エタノール 3 重量部 水 40 重量部 4−ラウリルレゾルシノール 0.3重量部 ロ) 10%水酸化カリウム水溶液 0.6重量部 水 31.1重量部 ハ) スクワラン 6 重量部 ホホバ油 6 重量部 ワセリン 1.5重量部 セタノール 1.5重量部 セラキルアルコール 1.5重量部 蔗糖脂肪酸エステル 0.1重量部 ステアリン酸モノグリセライド 0.1重量部
【0028】<実施例7>実施例3〜6の化粧料を用い
て、抗掻痒作用を調べた。即ち、ICRマウス(雄性、
5週齢)1群5匹、5群25匹を用い、背部を剃毛し、
5−ヒドロキシトリプトファン0.1%生理食塩水を皮
下注射し、掻痒をインデュースした。この部位に上記化
粧料を0.1mL塗布した。コントロール群は無塗布と
した。塗布後30分間各動物のひっかき回数を計数し、
群ごとに総計した。結果を表2に示す。これより、本発
明の化粧料が掻痒を抑制していることがわかる。更に、
各動物より作成した皮膚の病理組織像も塗布群において
好中球の出現数が少なく、本発明の化粧料が掻痒抑制効
果を有することと、本発明の好中球抑制剤が好中球の出
現の抑制作用を有することとが確かめられた。
【0029】
【表2】
【0030】<実施例8>実施例3の化粧料を、透析に
よる掻痒症に悩む人に3週間使用してもらったところ、
著しい改善を観察した。本発明の抗掻痒用の皮膚外用剤
が透析に伴う掻痒に対して有効であることが証明され
た。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、好中球の活性酸素過剰
産生を抑制する好中球抑制剤、及びこれを含有する抗掻
痒用の皮膚外用剤を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 39/00 A61P 39/00 43/00 105 43/00 105 (72)発明者 岡田 正紀 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1ポ ーラ化成工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 鳥原 正浩 新潟県北蒲原郡中条町倉敷町2番28号株式 会社クラレ内 (72)発明者 玉井 洋進 新潟県北蒲原郡中条町倉敷町2番28号株式 会社クラレ内 Fターム(参考) 4C083 AA122 AB032 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC422 AC471 AD092 AD192 AD352 CC01 CC02 DD27 DD31 EE13 4C206 AA01 AA02 CA19 MA01 MA04 MA83 ZA89 ZB13 ZB21

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキルレゾルシノール及びその塩の少
    なくとも何れかからなる好中球抑制剤。
  2. 【請求項2】 前記アルキルレゾルシノールのアルキル
    基が、炭素数1〜20のアルキル基であることを特徴と
    する、請求項1に記載の好中球抑制剤。
  3. 【請求項3】 前記アルキルレゾルシノールが4−n−
    ブチルレゾルシノールであることを特徴とする、請求項
    2に記載の好中球抑制剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項に記載の好中
    球抑制剤を含有する、抗掻痒用の皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】 前記掻痒が、アレルギー性皮膚炎及び透
    析の少なくとも何れかによる掻痒である、請求項4に記
    載の抗掻痒用の皮膚外用剤。
  6. 【請求項6】 前記好中球抑制剤の含有量が、総量で皮
    膚外用剤全量に対して0.001〜10重量%であるこ
    とを特徴とする、請求項4または5に記載の抗掻痒用の
    皮膚外用剤。
  7. 【請求項7】 化粧料であることを特徴とする、請求項
    4〜6の何れか1項に記載の抗掻痒用の皮膚外用剤。
  8. 【請求項8】 アルキルレゾルシノール及びその塩の少
    なくとも何れかを含有することを特徴とする抗掻痒用の
    皮膚外用剤。
  9. 【請求項9】 好中球に起因する活性酸素産生を抑制す
    ることによって前記掻痒を抑制することを特徴とする請
    求項8に記載の抗掻痒用の皮膚外用剤。
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