JP2004010598A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Masahiro Torihara
鳥原 正浩
Hironobu Tamai
玉井 洋進
Shinya Okabe
岡部 慎也
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Kuraray Co Ltd
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

【課題】一過性の刺激感を発現しにくい美白用の皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】皮膚外用剤を、1)アルキルレゾルシノール及び/又はその塩と、2)グリセリンのウンデシレン酸エステルとを含有する構成とした。
【選択図】   なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は皮膚外用剤に関し、詳細には、美白用に好適に用いられる皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
日本に於いては肌の白いことは大きなメリットであり、この為、白い肌を具現化するための多くの努力が化粧品業界に於いて為されている。この様な美白化粧料には、アルキルレゾルシノール類を有効成分とするもの、アスコルビン酸類を有効成分として用いたもの、トラネキサム酸類を有効成分とするもの、コウジ酸類を有効成分とするもの、プラセンタエキスを有効成分とするものなどが知られている。この内、効果の面からは、多重にメラニン産生を阻害するアルキルレゾルシノール類がもっとも有望である。他方の使用性から言えば、刺激感の発現を含む、刺激性の無さからプラセンタエキスが有望であった。
【0003】
しかしながら、プラセンタエキスは狂牛病関連の問題から使用しにくい状況となり、これに代替する、刺激性の少ない美白技術の開発が望まれていた。又、その有効性を生かす意味から、アルキルレゾルシノールの刺激感発現を抑え、プラセンタエキスのレベルまで、更に安全性を高めた製剤を開発することは、この様な背景から非常に有益な技術であるといえる。
【0004】
かかる安全性に於いて、近頃問いただされているのは、美白剤と防腐剤であるパラベン類との刺激感発現への相互作用である。即ち、美白剤とパラベン類が共存することにより、刺激感が発現しやすくなる。かかる刺激感は、安全性で言う一時刺激とは異なり、明確な炎症等は起こさずに感覚的にのみ刺激感を感じるような現象である。この現象は、安全性の分野では「一過性の刺激感」と表現されている。
【0005】
この一過性の刺激感は、敏感肌の人にとっては取り分け大きな問題となっており、これが原因で美白用の化粧料等の皮膚外用剤が使用できない人も少なくないと言われている。しかしながら、剤形上の安定性保持の面から、これまでは、防腐剤としてのパラベン類の使用は不可避であった。すなわち、前記一過性の刺激感を発現しにくく、且つ剤形上の安定性に優れた美白用の皮膚外用剤の開発が望まれていた。
【0006】
一方、1)アルキルレゾルシノールと2)グリセリンのウンデシレン酸エステルとを含有することを特徴とする皮膚外用剤は全く知られていないし、かかる構成を取ることにより、パラベン類フリーであっても十分な防腐力を有することも全く知られていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、一過性の刺激感を発現しにくい美白用の皮膚外用剤を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、一過性の刺激感を発現しにくい、美白用の皮膚外用剤を求めて鋭意研究努力を重ねた結果、1)アルキルレゾルシノールと、2)グリセリンのウンデシレン酸エステルとを含有することを特徴とする皮膚外用剤にそのような特性を見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)1)アルキルレゾルシノール及び/又はその塩と、2)グリセリンのウンデシレン酸エステルとを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
(2)グリセリンのウンデシレン酸エステルがウンデシレン酸モノグリセライドであることを特徴とする、(1)の皮膚外用剤。
(3)アルキルレゾルシノールが4−ブチルレゾルシノールであることを特徴とする、(1)又は(2)の皮膚外用剤。
(4)1,2−ペンタンジオール及び/又はイソプレングリコールを更に含有することを特徴とする、(1)〜(3)の何れかの皮膚外用剤。
(5)美白用であることを特徴とする、(1)〜(4)の何れかの皮膚外用剤。
(6)敏感肌用であることを特徴とする、(1)〜(5)の何れかの皮膚外用剤。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、更に詳細に説明を加える。
【0010】
(1)本発明の皮膚外用剤に含有されるアルキルレゾルシノール及び/又はその塩
本発明の皮膚外用剤は、アルキルレゾルシノール及び/又はその塩を必須成分として含有することを特徴とする。本発明の皮膚外用剤に使用することができるアルキルレゾルシノールとしては、従来より皮膚外用剤に用いられる公知のものを用いることができ、特に限定されないが、例えば、4−メチルレゾルシノール、4−エチルレゾルシノール、4−プロピルレゾルシノール、4−(1−メチルエチル)レゾルシノール、4−ブチルレゾルシノール、4−(2−メチルプロピル)レゾルシノール、4−ターシャリーブチルレゾルシノールなどの4−アルキルレゾルシノール及び生理的に許容されるそれらの塩が好ましく例示できる。これらの中で特に好ましいものは、4−ブチルレゾルシノール及び/又は生理的に許容されるその塩である。これは、上記成分がアルキルレゾルシノール誘導体の中でも優れた美白作用や抗菌作用などの優れた生理活性を有するからである。
【0011】
ここで、生理的に許容される塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩、トリエチルアミン塩、トリエタノールアミン塩等の有機アミン塩;リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等を好ましく例示できる。これらは唯一種を用いてもよいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0012】
本発明で用いられるアルキルレゾルシノール及び/又はその塩は優れたメラニン産生抑制作用を有しているため、皮膚外用剤に含有させることにより、美白化粧料として好適に用いることができる。
【0013】
本発明で用いられるアルキルレゾルシノール及びその塩は何れも既知物質であり、その製造方法は既に知られている。本発明に好適に用いられる4−アルキルレゾルシノールの製法は、例えば特開平2−49715号公報等に記載されているので、これらを参照することも可能である。すなわち、アルキルレゾルシノールは、例えば、飽和のカルボン酸とレゾルシノールを塩化亜鉛の存在下で縮合させた後、該縮合物を亜鉛アマルガム/塩酸で還元する方法(Lille.J.Bitter, LA. Peiner. V, Tr. Nauch − Iasled. Inst. slantsev 1969, No 18, 127参照)、又は、レゾルシノールと対応するアルキルアルコールとをアルミナ触媒を使用して200〜400℃の高温下で反応させる方法(英国特許第1,581,428号明細書参照)等によって容易に得ることができる。
【0014】
また、上記本発明で用いられるアルキルレゾルシノール及びその塩には市販されているものもあり、かかる市販品を利用することもできる。例えば、商品名「ルシノール」(4−ブチルレゾルシノール:株式会社クラレ製)を特に好ましい市販品として例示することができる。
【0015】
アルキルレゾルシノール誘導体の好ましい含有量は、皮膚外用剤全量に対して、総量で0.01〜6質量%であり、更に好ましくは、0.05〜4質量%である。これは少なすぎると効果を発揮しない場合があり、多すぎても効果が頭打ちになり、却って処方の自由度を阻害してしまう場合があるからである。
【0016】
(2)本発明の皮膚外用剤に含有されるグリセリンのウンデシレン酸エステル本発明の皮膚外用剤は、グリセリンのウンデシレン酸エステルを必須の成分として含有する。グリセリンのウンデシレン酸エステルとしては、ウンデシレン酸モノグリセライド、ウンデシレン酸ジグリセライド、ウンデシレン酸トリグリセライドが存在するが、これらの中では、ウンデシレン酸ジグリセライド、ウンデシレン酸モノグリセライドが好ましく、ウンデシレン酸モノグリセライドが特に好ましい。これは、ウンデシレン酸モノグリセライドが防腐作用を発揮すると同時に、界面活性作用も有するからである。
【0017】
本発明で用いられるグリセリンのウンデシレン酸エステルは皮膚外用剤に含有されることにより、防腐効果を発揮する。又、上記グリセリンのウンデシレンには皮膚外用剤に含有される他の物質による皮膚への刺激感の発生を抑制する作用を有するため、皮膚外用剤に好適に用いることができる。
【0018】
このようなグリセリンのウンデシレン酸エステルは既に市販されているものがあるので、それを利用することができる。好ましい市販品としては、日本サーファクタント株式会社製のニッコールMGU(ウンデシレン酸モノグリセライド)である。
【0019】
これらは唯一種を含有させても良いし、二種以上を組み合わせて含有させても良い。上記グリセリンのウンデシレン酸エステルの好ましい含有量は、皮膚外用剤全量に対して総量で0.1〜5質量%であり、更に好ましくは、0.2〜3質量%である。これは少なすぎると、防腐効果を発揮しない場合があり、多すぎると界面を壊すなどの好ましくない作用を発揮する場合があるからである。
【0020】
(3)本発明の皮膚外用剤
本発明の皮膚外用剤は上記の1)アルキルレゾルシノール及び/又はその塩と、2)グリセリンのウンデシレン酸エステルを含有することを特徴とする。本発明で言う皮膚外用剤とは、皮膚に外用で投与する組成物の総称であり、化粧料、皮膚外用医薬組成物、皮膚外用消毒剤などを好ましく例示できる。これらの内、特に好ましいものは化粧料であり、中でも美白を目的とする化粧料が特に好ましい。これは、本発明の皮膚外用剤に含有されるアルキルレゾルシノール及び/又はその塩の美白剤としての効果を遺憾なく発揮するためである。
【0021】
又、本発明の皮膚外用剤は、グリセリンのウンデシレン酸エステルを上記アルキルレゾルシノール及び/又はその塩と組み合わせて用いることによって、更に著しく刺激感が抑制されているため、今まで、刺激感故に美白化粧料を使用できなかった肌の弱い人、敏感肌の人も使用することができる。日焼け後の炎症の残る肌に、光によるメラニン産生を抑制する目的で投与することも、この特性より可能となっている。
【0022】
又、レゾルシノール誘導体の多くは抗菌作用を有している。このため、アルキルレゾルシノール及び/又はその塩を含有する本発明の皮膚外用剤は、上記グリセリンのウンデシレン酸エステルの防腐効果と相まって、優れた耐微生物特性を有する。従って、本発明の皮膚外用剤は一過性の刺激を発現することがある、パラベン類などの防腐剤を含有させなくとも剤形上の安定性に優れる。この点からも、本発明の皮膚外用剤は敏感肌の人にとって有用な皮膚外用剤であるといえる。
【0023】
本発明の皮膚外用剤に於いては、前記必須成分以外に、通常皮膚外用剤で使用される任意成分を含有することができる。この様な任意成分としては、例えば、ワセリンやマイクロクリスタリンワックス等のような炭化水素類;ホホバ油やセチルイソオクタネート等のエステル類;オリーブ油等のトリグリセライド類;オクタデシルアルコールやオレイルアルコール等の高級アルコール類;グリセリンや1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール類;非イオン界面活性剤;アニオン界面活性剤;カチオン界面活性剤;両性界面活性剤;エタノール;カーボポール等の増粘剤;防腐剤;紫外線吸収剤;抗酸化剤類等が例示できる。
【0024】
本発明の皮膚外用剤に於いて、1,2−ペンタンジオール及び/又はイソプレングリコールをさらに含有する形態が特に好ましい。これは、これらの多価アルコールにも防腐作用があり、アルキルレゾルシノール及び/又はその塩と、グリセリンのウンデシレン酸エステルの防腐効果を高めるためである。1,2−ペンタンジオール及び/又はイソプレングリコールの好ましい含有量は、皮膚外用剤全量に対して、総量で1〜10質量%であり、更に好ましくは2〜6質量%である。
【0025】
また、本発明の皮膚外用剤はパラベン類などの防腐剤を含有しないことが好ましい。上述したように、本発明の皮膚外用剤は防腐剤を含有させなくとも優れた耐微生物特性を有するためである。又、パラベン類をアルキルレゾルシノール及び/又はその塩と組み合わせて皮膚外用剤に含有させると、刺激感が発現しやすくなる。
【0026】
さらに、本発明の皮膚外用剤がポリエチレングリコールやポリオキシエチレンが付加した界面活性剤を含有しない形態も好ましい。これは後述の実施例に示すように、上記界面活性剤と美白剤としてのアルキルレゾルシノール及び/又はその塩とを組み合わせることにより、損傷肌などに於いて、刺激感が出やすくなるからである。
【0027】
更に、本発明の皮膚外用剤は上述したような優れた刺激発現抑制作用を有しているため、従来のように刺激発現を抑制する目的で、美白剤としてプラセンタエキスを用いたり、美白剤の刺激抑制のため、保湿剤としてコラーゲン類を用いるなどの、哺乳類偶蹄目の動物を起源とする原料を用いずとも剤形化できる。
【0028】
なお、本発明の皮膚外用剤は、上記必須成分と任意成分とを常法に従って処理することにより製造することができる。
【0029】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみに限定されないことは言うまでもない。
【0030】
<実施例1>
以下に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である化粧水を作製した。即ち、処方成分を80℃で加熱可溶化し、攪拌冷却して化粧水1(エッセンスタイプ)を得た。
【0031】
水                      92.25質量部
イソプレングリコール              2   質量部
1,2−ペンタンジオール            3.5 質量部
ウンデシレン酸モノグリセライド         0.5 質量部
ショ糖モノラウリン酸エステル          0.5 質量部
デカグリセリンモノオレート           1   質量部
リン酸水素ナトリウム              0.15質量部
4−ブチルレゾルシノールナトリウム塩      0.1 質量部
【0032】
<実施例2>
以下に示す処方に従って、比較例1及び対照例1の化粧水を作製した。これら各化粧水と実施例1の化粧水1について、防腐効果を菌の植えつけによって調査した。用いた菌種は、黄色ブドウ状球菌、大腸菌、酵母であった。菌は液体培地で予備的に培養した後、化粧料10質量%を加えたサブロー寒天培地に、白金耳で接種した。37℃で72時間後菌の生育を観察し、形成したコロニー数をカウントした。結果を表1に示す。これより、本発明の皮膚外用剤である化粧水は、パラベン類を含まなくとも防腐効果を有することがわかる。
【0033】
(比較例1)
水                      92.55質量部
イソプレングリコール              2   質量部
1,2−ペンタンジオール            3.5 質量部
メチルパラベン                 0.2 質量部
ショ糖モノラウリン酸エステル          0.5 質量部
デカグリセリンモノオレート           1   質量部
リン酸水素ナトリウム              0.15質量部
4−ブチルレゾルシノールナトリウム塩      0.1 質量部
(対照例1)
水                      92.75質量部
イソプレングリコール              2   質量部
1,2−ペンタンジオール            3.5 質量部
ショ糖モノラウリン酸エステル          0.5 質量部
デカグリセリンモノオレート           1   質量部
リン酸水素ナトリウム              0.15質量部
4−ブチルレゾルシノールナトリウム塩      0.1 質量部
【0034】
【表1】
Figure 2004010598
【0035】
<実施例3>
化粧水1、比較例1、対照例1を用いて、パネラーを用いた2週間のプラクティカルテスト(実使用テスト)を行った。パネラーは1群47名とし、3群で計141名を用いた。使用期間は2週間とし、朝晩2回連日使用してもらい、刺激感を感じた場合には直ちに試験を中止してもらった。2週間の期間に於ける刺激感発現率を表2に示す。この表より、本発明の皮膚外用剤である化粧水は刺激感の発現が極めて少ないことがわかる。
【0036】
【表2】
Figure 2004010598
【0037】
<実施例4〜8>
実施例1において4−ブチルレゾルシノールナトリウム塩を他のアルキルレゾルシノール塩に代え、以下の処方に従って化粧水2〜6を作製し、実施例2と同様の検討を行った。但し、菌種は最も効果の差の著しかった酵母のみを用いた。結果を表3に示す。これより、他のアルキルレゾルシノールに於いても同様の効果が見られることがわかる。
【0038】
水                      92.25質量部
イソプレングリコール              2   質量部
1,2−ペンタンジオール            3.5 質量部
ウンデシレン酸モノグリセライド         0.5 質量部
ショ糖モノラウリン酸エステル          0.5 質量部
デカグリセリンモノオレート           1   質量部
リン酸水素ナトリウム              0.15質量部
アルキルレゾルシノール塩*            0.1 質量部
*用いたアルキルレゾルシノール塩の詳細は表3に示す。
【0039】
【表3】
Figure 2004010598
【0040】
<実施例9>
実施例1においてウンデシレン酸モノグリセライドをウンデシレン酸ジグリセライドに代え、以下の処方に従って化粧水7を作製した。得られた化粧水7について実施例2と同様の検討を行ったところ、黄色ブドウ状球菌、大腸菌、酵母の何れに於いてもコロニーは認められなかった。
【0041】
水                      92.25質量部
イソプレングリコール              2   質量部
1,2−ペンタンジオール            3.5 質量部
ウンデシレン酸ジグリセライド          0.5 質量部
ショ糖モノラウリン酸エステル          0.5 質量部
デカグリセリンモノオレート           1   質量部
リン酸水素ナトリウム              0.15質量部
4−ブチルレゾルシノールナトリウム塩      0.1 質量部
【0042】
<実施例10>
実施例1においてウンデシレン酸モノグリセライドをウンデシレン酸トリグリセライドに代え、以下の処方に従って化粧水8を作製した。得られた化粧水8について実施例2と同様の検討を行ったところ、黄色ブドウ状球菌、大腸菌、酵母の何れに於いてもコロニーは認められなかった。
【0043】
水                      92.25質量部
イソプレングリコール              2   質量部
1,2−ペンタンジオール            3.5 質量部
ウンデシレン酸トリグリセライド         0.5 質量部
ショ糖モノラウリン酸エステル          0.5 質量部
デカグリセリンモノオレート           1   質量部
リン酸水素ナトリウム              0.15質量部
4−ブチルレゾルシノールナトリウム塩      0.1 質量部
【0044】
<実施例11>
実施例1において4−ブチルレゾルシノールの量を増量し、以下の処方に従って化粧水9を作製した。得られた化粧水9について実施例2と同様の検討を行ったところ、黄色ブドウ状球菌、大腸菌、酵母の何れに於いてもコロニーは認められなかった。又、実施例3と同様のプラクティカルテストをパネラー38名を用いて実施したところ、刺激感発現率は0%であった。
【0045】
水                      89.35質量部
イソプレングリコール              2   質量部
1,2−ペンタンジオール            3.5 質量部
ウンデシレン酸モノグリセライド         0.5 質量部
ショ糖モノラウリン酸エステル          0.5 質量部
デカグリセリンモノオレート           1   質量部
リン酸水素ナトリウム              0.15質量部
4−ブチルレゾルシノールナトリウム塩      3   質量部
【0046】
<実施例12>
実施例11の化粧水の界面活性剤の一部を、ポリオキシエチレン基を有する界面活性剤であるポリオキシエチレン(10)ステアリン酸に置換して化粧水10を作製した。得られた化粧水9について実施例2と同様の検討を行ったところ、黄色ブドウ状球菌、大腸菌、酵母の何れに於いてもコロニーは認められなかった。又、実施例3と同様のプラクティカルテストをパネラー21名を用いて実施したところ、1名が軽度の刺激感を感じた。この化粧水も防腐力、刺激感発現性の低さの点で優れたものであったが、本発明の皮膚外用剤としては、ポリオキシエチレン基を有する界面活性剤を含有しない形態の方が好ましいことが判明した。
【0047】
水                      89.35質量部
イソプレングリコール              2   質量部
1,2−ペンタンジオール            3.5 質量部
ウンデシレン酸モノグリセライド         0.3 質量部
ポリオキシエチレン(10)ステアリン酸     0.2 質量部
ショ糖モノラウリン酸エステル          0.5 質量部
デカグリセリンモノオレート           1   質量部
リン酸水素ナトリウム              0.15質量部
4−ブチルレゾルシノールナトリウム塩      3   質量部
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、一過性の刺激感を発現しにくい、美白用の皮膚外用剤を提供することができる。

Claims (6)

  1. 1)アルキルレゾルシノール及び/又はその塩と、2)グリセリンのウンデシレン酸エステルとを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  2. グリセリンのウンデシレン酸エステルがウンデシレン酸モノグリセライドであることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. アルキルレゾルシノールが4−ブチルレゾルシノールであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
  4. 1,2−ペンタンジオール及び/又はイソプレングリコールを更に含有することを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の皮膚外用剤。
  5. 美白用であることを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  6. 敏感肌用であることを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の皮膚外用剤。
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