JP2004026657A - 美白用の化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】美白素材を含有する化粧料に於いて、一過性の刺激発現を抑制する技術を提供する。
【解決手段】1)美白素材と2)抗菌性リン脂質とを化粧料に含有させる。美白素材としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸グルコシド等のアスコルビン酸誘導体、ハイドロキノングルコシド等のハイドロキノン類の配糖体、トラネキサム酸、トラネキサム酸エステル等のトラネキサム酸類、フェルラ酸、イソフェルラ酸、コウジ酸等のフェノール性化合物類及び生理的に許容されるそれらの塩が好ましく例示できる。抗菌性リン脂質としては、ソジウムココPG−ジモニウムクロリドフォスフェート等が好ましく例示できる。
【選択図】 なし
【解決手段】1)美白素材と2)抗菌性リン脂質とを化粧料に含有させる。美白素材としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸グルコシド等のアスコルビン酸誘導体、ハイドロキノングルコシド等のハイドロキノン類の配糖体、トラネキサム酸、トラネキサム酸エステル等のトラネキサム酸類、フェルラ酸、イソフェルラ酸、コウジ酸等のフェノール性化合物類及び生理的に許容されるそれらの塩が好ましく例示できる。抗菌性リン脂質としては、ソジウムココPG−ジモニウムクロリドフォスフェート等が好ましく例示できる。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料に関し、更に詳細には、美白用の化粧料に好適な化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
白く美しい肌は、女性ならずとも誰しもが願うことであり、その為に種々の美白素材が開発されている。この様な美白素材としては、例えば、化学物質では、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸グルコシド等のアスコルビン酸誘導体、ハイドロキノングルコシド等のハイドロキノン類の配糖体、トラネキサム酸、トラネキサム酸エステル等のトラネキサム酸類、フェルラ酸、イソフェルラ酸、コウジ酸等のフェノール性化合物類及び生理的に許容されるそれらの塩が例示できる。又、生薬或いはそのエキスとしては、ローヤルゼリー、桑白皮、クジン、白樺、ユキノシタ、イブキジャコウソウ、イブキトラノオ等が例示できる。この様な美白素材の使用に於いて特に留意すべきは、微生物汚染対策で使用する、パラベン類、塩化ベンザルコニウム或いはヒビテングルコネートなどの防腐剤との相互作用に起因する、一過性の刺激発現である。かかる一過性の刺激発現は、特に、敏感肌の人には、それを契機に種々の炎症反応を引き起こすことがあるので、重要な化粧料使用の障害になっている。この為、美白素材を含有する化粧料に於いて、一過性の刺激発現を抑制することは、美白化粧料を敏感肌の人にも使用可能ならしめることにつながり、非常に産業上好ましいことである。
【0003】
抗菌性リン脂質は、抗菌性を有する界面活性剤の目的での化粧料原料として既に知られているが、このものと美白素材を組み合わせることにより、一過性の刺激発現を抑制しうることは全く知られていないし、このものと美白素材を組み合わせて化粧料に含有させる技術も全く知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、美白素材を含有する化粧料に於いて、一過性の刺激発現を抑制する技術を提供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】
本発明者らは、この様な状況に鑑みて、美白素材を含有する化粧料に於いて、一過性の刺激発現を抑制する技術を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)美白素材と2)抗菌性リン脂質とを含有するがその様な特性を有していることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)1)美白素材と2)抗菌性リン脂質とを含有することを特徴とする、化粧料。
(2)美白素材が配糖体であることを特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3)美白素材がアルブチンで及び/又はその塩であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の化粧料。
(4)抗菌性リン脂質が、リノールアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドフォスフェート、ココアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドフォスフェート及びソジウムココPG−ジモニウムクロリドフォスフェートから選択される1種乃至は2種以上である、(1)〜(3)何れか1項に記載の化粧料。
(5)美白用であることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の化粧料。
以下、本発明について更に詳細に説明を加える。
【0006】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の化粧料の必須成分である美白素材
本発明の化粧料は美白素材を含有することを特徴とする。本発明の化粧料が含有することのできる美白素材としては、通常化粧料の分野に於いて知られている美白素材であれば特段の限定無く使用することができ、例えば、化学物質では、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸グルコシド等のアスコルビン酸誘導体、ハイドロキノングルコシド等のハイドロキノン類の配糖体、トラネキサム酸、トラネキサム酸エステル等のトラネキサム酸類、フェルラ酸、イソフェルラ酸、コウジ酸等のフェノール性化合物類及び生理的に許容されるそれらの塩が好ましく例示できる。又、生薬或いはそのエキスとしては、ローヤルゼリー、桑白皮、クジン、白樺、ユキノシタ、イブキジャコウソウ、イブキトラノオ等が例示できる。これらの中で特に好ましいものは、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸グルコシド、ハイドロキノングルコシド、トラネキサム酸、トラネキサム酸エステル、フェルラ酸、イソフェルラ酸、コウジ酸及び/又は生理的に許容されるその塩である。これは、かかる成分が美白素材の中でも、優れた美白作用や高い安全性などの優れた生理活性を有するからである。ここで、生理的に許容される塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエチルアミン塩、トリエタノールアミン塩等の有機アミン塩、リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。これらは唯一種を含有することもできるし、二種以上を組み合わせて含有することもできる。かかる美白素材は何れも既知物質であり、その製造方法は既に知られている。又、多くが市販されており、これを利用することもできる。これらの美白素材の好ましい含有量は、化粧料全量に対して、総量で0.01〜6重量%であり、更に好ましくは、0.05〜4重量%である。これは少なすぎると効果を発揮しない場合があり、多すぎても効果が頭打ちになり、いたずらに安定性を阻害する場合があるためである。
【0007】
(2)本発明の化粧料の必須成分である抗菌性リン脂質
本発明の化粧料は、抗菌性リン脂質を必須成分として含有することを特徴とする。本発明に言う、抗菌性リン脂質とは、PG−ジモニウムクロリドフォスフェート骨格を有するリン脂質であって、抗菌性を有するものの総称である。具体的な化合物としては、リノールアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドフォスフェート、ココアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドフォスフェート及びソジウムココPG−ジモニウムクロリドフォスフェート等が好ましく例示できる。この様なリン脂質の中には、既に化粧料など皮膚外用剤用の原料として市販されているものが存在し、その様なものを購入して使用することができる。この様な市販品としては、ユニケマ社より市販されている、「フォスフォリピッドEFA」(リノールアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドフォスフェート)、「フォスフォリピッドPTC」(ココアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドフォスフェート)及び「フォスフォリピッドCDM」(ソジウムココPG−ジモニウムクロリドフォスフェート)などが好適に例示できる。これらの内、特に好ましいものは、微生物に対する作用と刺激の少なさの点で、ソジウムココPG−ジモニウムクロリドフォスフェートである。これらは唯一種を含有させることもできるし、二種以上を組み合わせて含有させることもできる。これらの抗菌性リン脂質は、製剤の微生物に対する安定性を向上させるとともに、美白素材の美白作用を発現させ、一過性の刺激を発現を抑制する。これらの抗菌性リン脂質の、本発明の皮膚外用剤に於ける、好ましい含有量は、総量で0.01〜10重量%であり、更に好ましくは0.1〜5重量%である。これは少なすぎると微生物に対する効果を発揮しない場合があり、多すぎても効果が頭打ちになる場合があるからである。
【0008】
(3)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、上記美白素材と抗菌性リン脂質とを含有することを特徴とする。本発明の化粧料としては、化粧料で知られている剤形であれば特段の限定無く使用することができ、例えば、ローション、エッセンス、ジェル、乳液、クリーム、パック料、洗顔料、シート含浸マスク料(パック料)などが好ましく例示でき、剤形としてはシート含浸マスク料(パック料)が特に好ましい。これはシートマスクのようなクローズ系に於いても、美白素材と抗菌性リン脂質は一過性の刺激を発現せず、且つ、この様な使用形態に於いて、抗菌性リン脂質は保水効果も発揮するからである。又、その用途としては、美白用の化粧料、中でも敏感肌用の美白化粧料として適用することが特に好ましい。尚本発明に於いて、「化粧料」と言う言葉は「医薬部外品」も包含する。本発明の化粧料に於いては、上記の必須成分以外に、通常化粧料で使用される任意にの成分を含有することができる。かかる任意の成分としては、例えば、スクワランや流動パラフィン、固形パラフィンなどの炭化水素類、ジメチコンやフェメチコンなどの内、必須成分とはならないシリコーン類、ホホバ油やゲイロウなどのエステル類、ステアリン酸やオレイン酸などの脂肪酸類、ベヘニルアルコールやセタノール、オレイルアルコールなどの高級アルコール類、牛脂やオリーブオイル等のトリグリセライド類、ステアリン酸モノグリセリド、ソルビタンセスキオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンステアレート等の非イオン界面活性剤、ソジウムラウリルステアレートなどのアニオン界面活性剤、4級アルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、結晶セルロース等の粉体類、カルボキシビニルポリマーの塩、アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキルコポリマーの塩、ポリアクリル酸の塩、ベントナイト、キサンタンガムやヒドロキシプロピルセルロースなどの増粘剤、ビタミンやグリチルリチンなどの有効成分などが好ましく例示できる。これらの内、本発明の化粧料に特に好ましい成分としては、1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、イソプレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マルチトール等の1,2−ヘキシレングリコール以外の多価アルコール類が好ましく例示でき、1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、イソプレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジプロピレングリコールが特に好ましく例示できる。これらは唯一種を含有させることもできるし、二種以上を組み合わせて含有させることもできる。かかる多価アルコールの好ましい含有量は、総量で、化粧料全量に対して、1〜20重量%である。本発明の化粧料は、かかる必須成分と任意の成分を常法に従い処理することにより製造することができる。
【0009】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ、限定を受けないことは言うまでもない。
【0010】
<実施例1>
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料であるローション1を作成した。即ち、処方成分を室温で可溶化し、ローション1を得た。このものをモルモット損傷皮膚モデル(ハートレー白色種、雌、300〜400g、剃毛後テープストリッピング3回)1群5匹を用いて、24時間クローズドパッチによる一時刺激を調べた。この時同時にローション1の「フォスフォリピッドCDM」を塩化ベンザルコニウムに置換した比較例1と水に置換した対照例1も同様に評価した。一次刺激の評価基準は、ドレーズの基準を用いた。即ち、スコア2:浮腫を伴う反応、スコア1:明らかな紅斑を伴う反応、スコア0.5:疑わしい紅斑を伴う反応、スコア0:無反応である。更に、別途、これらローション1、比較例1及び対照例1について、防腐効果を調べた。即ち、これらの化粧料20mlに対し、予備培養後、菌体乃至は分生子をPBSで1×106個/ml(終濃度)になるように菌液を加え、これをトリプトソイ寒天(TSA)培地、サブロー寒天(SDA)培地に20μl播種して、35℃で24〜48時間培養し、コロニー数をカウントした。一次刺激の結果を表1に、防腐効果の結果を表2に示す。これより、本発明の化粧料は、防腐力を維持しつつも、極めて一次刺激が低いことがわかる。
1,2−ヘキシレングリコール 5 重量部
グリセリン 3 重量部
1,3−ブタンジオール 2 重量部
「フォスフォリピッドCDM」 0.1重量部
トリメチルグリシン 1 重量部
エタノール 3 重量部
POE(60)硬化ひまし油 0.1重量部
アルブチン 3 重量部
水 82.8重量部
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
<実施例2>
実施例1の「フォスフォリピッドCDM」を「フォスフォリピッドEFA」に置換して同様に検討を行った。一次刺激は全例スコア0(無反応)であり、防腐効果は、黄色ブドウ状球菌、大腸菌、枯草菌、酵母ともコロニー数0であった。
1,2−ヘキシレングリコール 5 重量部
グリセリン 3 重量部
1,3−ブタンジオール 2 重量部
「フォスフォリピッドEFA」 0.1重量部
トリメチルグリシン 1 重量部
エタノール 3 重量部
アルブチン 3 重量部
POE(60)硬化ひまし油 0.1重量部
水 82.8重量部
【0014】
<実施例3>
実施例1の「フォスフォリピッドCDM」を「フォスフォリピッドPTC」に置換して同様に検討を行った。一次刺激は全例スコア0(無反応)であり、防腐効果は、黄色ブドウ状球菌、大腸菌、枯草菌、酵母ともコロニー数0であった。
1,2−ヘキシレングリコール 5 重量部
グリセリン 3 重量部
1,3−ブタンジオール 2 重量部
「フォスフォリピッドPTC」 0.1重量部
トリメチルグリシン 1 重量部
エタノール 3 重量部
アルブチン 3 重量部
POE(60)硬化ひまし油 0.1重量部
水 82.8重量部
【0015】
<実施例4>
下記に示す処方に従って、シート状パック含浸用の浸漬液を作成した。即ち、イ、ロの成分を室温で攪拌可溶化し、イを攪拌下ロを徐々に加え、中和して浸漬液1を得た。同時に浸漬液1の「フォスフォリピッドCDM」を塩化ベンザルコニウムに置換した比較例2と水に置換した対照例2も作成し、上記同様一次刺激と防腐力を調べた。一次刺激を表3に、防腐力を表4に示す。これより、本発明の化粧料を構成する浸漬液1は優れた安全性と防腐力を有することがわかる。
イ
1,3−ブタンジオール 5 重量部
1,2−ヘキシレングリコール 3 重量部
ポリエチレングリコール20000 10 重量部
「フォスフォリピッドCDM」 0.2重量部
コンキオリン 0.1重量部
トリメチルグリシン 1 重量部
マルメロエキス 0.1重量部
ローヤルゼリー 0.1重量部
アクリル酸・メタクリル酸アルキル 0.1重量部
アルブチン 3 重量部
水 47 重量部
ロ
10%水酸化カリウム 0.5重量部
水 29.9重量部
【0016】
【表3】
【0017】
【表4】
【0018】
<実施例5>
実施例4の「フォスフォリピッドCDM」を「フォスフォリピッドEFA」に置換して、浸漬液2を作成し、同様に検討を行った。一次刺激は全例スコア0(無反応)であり、防腐効果は、黄色ブドウ状球菌、大腸菌、枯草菌、酵母ともコロニー数0であった。
イ
1,3−ブタンジオール 5 重量部
1,2−ヘキシレングリコール 3 重量部
ポリエチレングリコール20000 10 重量部
「フォスフォリピッドEFA」 0.2重量部
コンキオリン 0.1重量部
トリメチルグリシン 1 重量部
マルメロエキス 0.1重量部
ローヤルゼリー 0.1重量部
アクリル酸・メタクリル酸アルキル 0.1重量部
アルブチン 3 重量部
水 47 重量部
ロ
10%水酸化カリウム 0.5重量部
水 29.9重量部
【0019】
<実施例6>
実施例4の「フォスフォリピッドCDM」を「フォスフォリピッドPTC」に置換して浸漬液3を作成し、同様に検討を行った。一次刺激は全例スコア0(無反応)であり、防腐効果は、黄色ブドウ状球菌、大腸菌、枯草菌、酵母ともコロニー数0であった。
イ
1,3−ブタンジオール 5 重量部
1,2−ヘキシレングリコール 3 重量部
ポリエチレングリコール20000 10 重量部
「フォスフォリピッドPTC」 0.2重量部
コンキオリン 0.1重量部
トリメチルグリシン 1 重量部
マルメロエキス 0.1重量部
ローヤルゼリー 0.1重量部
アクリル酸・メタクリル酸アルキル 0.1重量部
アルブチン 3 重量部
水 47 重量部
ロ
10%水酸化カリウム 0.5重量部
水 29.9重量部
【0020】
<実施例7>
実施例4〜6の浸漬液1〜3及び比較例2を用いて、使用テストを行った。即ち、パネラー1群10名にサンプルと人の顔型の不織布14枚を渡し、浸漬液又は比較例の液を2ml含浸させて、シート状パック(美白用)とし、1日1回10分間貼付してもらい、これを14日間連続してもらった。最後の使用の24時間後に美白効果と肌改善効果と刺激感を感じた回数を答えてもらった。美白効果、肌改善効果は、評点4:効果実感が明瞭にする、評点3:やや効果実感がする、評点2:普通、評点1:物足りない、評点0:全く感じないの基準で採点してもらった。結果を平均評点と回数として、表5に示す。これより本発明の化粧料は美白効果、肌改善効果及び安全性に優れることがわかる。
【0021】
【表5】
【0022】
<実施例8>
実施例4の美白素材を変えて浸漬液5を作成し、実施例7と同様の検討を行った。結果を表6に示す。美白素材の種類にかかわらず、本発明の化粧料は同様の効果を有することがわかる。
イ
1,3−ブタンジオール 5 重量部
1,2−ヘキシレングリコール 3 重量部
ポリエチレングリコール20000 10 重量部
「フォスフォリピッドPTC」 0.2重量部
コンキオリン 0.1重量部
トリメチルグリシン 1 重量部
マルメロエキス 0.1重量部
ローヤルゼリー 0.1重量部
アクリル酸・メタクリル酸アルキル 0.1重量部
美白素材* 3 重量部
水 47 重量部
ロ
10%水酸化カリウム 0.5重量部
水 29.9重量部
*表6に詳細を示す。
【0023】
【表6】
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、美白素材を含有する化粧料に於いて、一過性の刺激発現を抑制する技術を提供することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料に関し、更に詳細には、美白用の化粧料に好適な化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
白く美しい肌は、女性ならずとも誰しもが願うことであり、その為に種々の美白素材が開発されている。この様な美白素材としては、例えば、化学物質では、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸グルコシド等のアスコルビン酸誘導体、ハイドロキノングルコシド等のハイドロキノン類の配糖体、トラネキサム酸、トラネキサム酸エステル等のトラネキサム酸類、フェルラ酸、イソフェルラ酸、コウジ酸等のフェノール性化合物類及び生理的に許容されるそれらの塩が例示できる。又、生薬或いはそのエキスとしては、ローヤルゼリー、桑白皮、クジン、白樺、ユキノシタ、イブキジャコウソウ、イブキトラノオ等が例示できる。この様な美白素材の使用に於いて特に留意すべきは、微生物汚染対策で使用する、パラベン類、塩化ベンザルコニウム或いはヒビテングルコネートなどの防腐剤との相互作用に起因する、一過性の刺激発現である。かかる一過性の刺激発現は、特に、敏感肌の人には、それを契機に種々の炎症反応を引き起こすことがあるので、重要な化粧料使用の障害になっている。この為、美白素材を含有する化粧料に於いて、一過性の刺激発現を抑制することは、美白化粧料を敏感肌の人にも使用可能ならしめることにつながり、非常に産業上好ましいことである。
【0003】
抗菌性リン脂質は、抗菌性を有する界面活性剤の目的での化粧料原料として既に知られているが、このものと美白素材を組み合わせることにより、一過性の刺激発現を抑制しうることは全く知られていないし、このものと美白素材を組み合わせて化粧料に含有させる技術も全く知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、美白素材を含有する化粧料に於いて、一過性の刺激発現を抑制する技術を提供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】
本発明者らは、この様な状況に鑑みて、美白素材を含有する化粧料に於いて、一過性の刺激発現を抑制する技術を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)美白素材と2)抗菌性リン脂質とを含有するがその様な特性を有していることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)1)美白素材と2)抗菌性リン脂質とを含有することを特徴とする、化粧料。
(2)美白素材が配糖体であることを特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3)美白素材がアルブチンで及び/又はその塩であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の化粧料。
(4)抗菌性リン脂質が、リノールアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドフォスフェート、ココアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドフォスフェート及びソジウムココPG−ジモニウムクロリドフォスフェートから選択される1種乃至は2種以上である、(1)〜(3)何れか1項に記載の化粧料。
(5)美白用であることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の化粧料。
以下、本発明について更に詳細に説明を加える。
【0006】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の化粧料の必須成分である美白素材
本発明の化粧料は美白素材を含有することを特徴とする。本発明の化粧料が含有することのできる美白素材としては、通常化粧料の分野に於いて知られている美白素材であれば特段の限定無く使用することができ、例えば、化学物質では、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸グルコシド等のアスコルビン酸誘導体、ハイドロキノングルコシド等のハイドロキノン類の配糖体、トラネキサム酸、トラネキサム酸エステル等のトラネキサム酸類、フェルラ酸、イソフェルラ酸、コウジ酸等のフェノール性化合物類及び生理的に許容されるそれらの塩が好ましく例示できる。又、生薬或いはそのエキスとしては、ローヤルゼリー、桑白皮、クジン、白樺、ユキノシタ、イブキジャコウソウ、イブキトラノオ等が例示できる。これらの中で特に好ましいものは、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸グルコシド、ハイドロキノングルコシド、トラネキサム酸、トラネキサム酸エステル、フェルラ酸、イソフェルラ酸、コウジ酸及び/又は生理的に許容されるその塩である。これは、かかる成分が美白素材の中でも、優れた美白作用や高い安全性などの優れた生理活性を有するからである。ここで、生理的に許容される塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエチルアミン塩、トリエタノールアミン塩等の有機アミン塩、リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。これらは唯一種を含有することもできるし、二種以上を組み合わせて含有することもできる。かかる美白素材は何れも既知物質であり、その製造方法は既に知られている。又、多くが市販されており、これを利用することもできる。これらの美白素材の好ましい含有量は、化粧料全量に対して、総量で0.01〜6重量%であり、更に好ましくは、0.05〜4重量%である。これは少なすぎると効果を発揮しない場合があり、多すぎても効果が頭打ちになり、いたずらに安定性を阻害する場合があるためである。
【0007】
(2)本発明の化粧料の必須成分である抗菌性リン脂質
本発明の化粧料は、抗菌性リン脂質を必須成分として含有することを特徴とする。本発明に言う、抗菌性リン脂質とは、PG−ジモニウムクロリドフォスフェート骨格を有するリン脂質であって、抗菌性を有するものの総称である。具体的な化合物としては、リノールアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドフォスフェート、ココアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドフォスフェート及びソジウムココPG−ジモニウムクロリドフォスフェート等が好ましく例示できる。この様なリン脂質の中には、既に化粧料など皮膚外用剤用の原料として市販されているものが存在し、その様なものを購入して使用することができる。この様な市販品としては、ユニケマ社より市販されている、「フォスフォリピッドEFA」(リノールアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドフォスフェート)、「フォスフォリピッドPTC」(ココアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドフォスフェート)及び「フォスフォリピッドCDM」(ソジウムココPG−ジモニウムクロリドフォスフェート)などが好適に例示できる。これらの内、特に好ましいものは、微生物に対する作用と刺激の少なさの点で、ソジウムココPG−ジモニウムクロリドフォスフェートである。これらは唯一種を含有させることもできるし、二種以上を組み合わせて含有させることもできる。これらの抗菌性リン脂質は、製剤の微生物に対する安定性を向上させるとともに、美白素材の美白作用を発現させ、一過性の刺激を発現を抑制する。これらの抗菌性リン脂質の、本発明の皮膚外用剤に於ける、好ましい含有量は、総量で0.01〜10重量%であり、更に好ましくは0.1〜5重量%である。これは少なすぎると微生物に対する効果を発揮しない場合があり、多すぎても効果が頭打ちになる場合があるからである。
【0008】
(3)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、上記美白素材と抗菌性リン脂質とを含有することを特徴とする。本発明の化粧料としては、化粧料で知られている剤形であれば特段の限定無く使用することができ、例えば、ローション、エッセンス、ジェル、乳液、クリーム、パック料、洗顔料、シート含浸マスク料(パック料)などが好ましく例示でき、剤形としてはシート含浸マスク料(パック料)が特に好ましい。これはシートマスクのようなクローズ系に於いても、美白素材と抗菌性リン脂質は一過性の刺激を発現せず、且つ、この様な使用形態に於いて、抗菌性リン脂質は保水効果も発揮するからである。又、その用途としては、美白用の化粧料、中でも敏感肌用の美白化粧料として適用することが特に好ましい。尚本発明に於いて、「化粧料」と言う言葉は「医薬部外品」も包含する。本発明の化粧料に於いては、上記の必須成分以外に、通常化粧料で使用される任意にの成分を含有することができる。かかる任意の成分としては、例えば、スクワランや流動パラフィン、固形パラフィンなどの炭化水素類、ジメチコンやフェメチコンなどの内、必須成分とはならないシリコーン類、ホホバ油やゲイロウなどのエステル類、ステアリン酸やオレイン酸などの脂肪酸類、ベヘニルアルコールやセタノール、オレイルアルコールなどの高級アルコール類、牛脂やオリーブオイル等のトリグリセライド類、ステアリン酸モノグリセリド、ソルビタンセスキオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンステアレート等の非イオン界面活性剤、ソジウムラウリルステアレートなどのアニオン界面活性剤、4級アルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、結晶セルロース等の粉体類、カルボキシビニルポリマーの塩、アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキルコポリマーの塩、ポリアクリル酸の塩、ベントナイト、キサンタンガムやヒドロキシプロピルセルロースなどの増粘剤、ビタミンやグリチルリチンなどの有効成分などが好ましく例示できる。これらの内、本発明の化粧料に特に好ましい成分としては、1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、イソプレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マルチトール等の1,2−ヘキシレングリコール以外の多価アルコール類が好ましく例示でき、1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、イソプレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジプロピレングリコールが特に好ましく例示できる。これらは唯一種を含有させることもできるし、二種以上を組み合わせて含有させることもできる。かかる多価アルコールの好ましい含有量は、総量で、化粧料全量に対して、1〜20重量%である。本発明の化粧料は、かかる必須成分と任意の成分を常法に従い処理することにより製造することができる。
【0009】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ、限定を受けないことは言うまでもない。
【0010】
<実施例1>
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料であるローション1を作成した。即ち、処方成分を室温で可溶化し、ローション1を得た。このものをモルモット損傷皮膚モデル(ハートレー白色種、雌、300〜400g、剃毛後テープストリッピング3回)1群5匹を用いて、24時間クローズドパッチによる一時刺激を調べた。この時同時にローション1の「フォスフォリピッドCDM」を塩化ベンザルコニウムに置換した比較例1と水に置換した対照例1も同様に評価した。一次刺激の評価基準は、ドレーズの基準を用いた。即ち、スコア2:浮腫を伴う反応、スコア1:明らかな紅斑を伴う反応、スコア0.5:疑わしい紅斑を伴う反応、スコア0:無反応である。更に、別途、これらローション1、比較例1及び対照例1について、防腐効果を調べた。即ち、これらの化粧料20mlに対し、予備培養後、菌体乃至は分生子をPBSで1×106個/ml(終濃度)になるように菌液を加え、これをトリプトソイ寒天(TSA)培地、サブロー寒天(SDA)培地に20μl播種して、35℃で24〜48時間培養し、コロニー数をカウントした。一次刺激の結果を表1に、防腐効果の結果を表2に示す。これより、本発明の化粧料は、防腐力を維持しつつも、極めて一次刺激が低いことがわかる。
1,2−ヘキシレングリコール 5 重量部
グリセリン 3 重量部
1,3−ブタンジオール 2 重量部
「フォスフォリピッドCDM」 0.1重量部
トリメチルグリシン 1 重量部
エタノール 3 重量部
POE(60)硬化ひまし油 0.1重量部
アルブチン 3 重量部
水 82.8重量部
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
<実施例2>
実施例1の「フォスフォリピッドCDM」を「フォスフォリピッドEFA」に置換して同様に検討を行った。一次刺激は全例スコア0(無反応)であり、防腐効果は、黄色ブドウ状球菌、大腸菌、枯草菌、酵母ともコロニー数0であった。
1,2−ヘキシレングリコール 5 重量部
グリセリン 3 重量部
1,3−ブタンジオール 2 重量部
「フォスフォリピッドEFA」 0.1重量部
トリメチルグリシン 1 重量部
エタノール 3 重量部
アルブチン 3 重量部
POE(60)硬化ひまし油 0.1重量部
水 82.8重量部
【0014】
<実施例3>
実施例1の「フォスフォリピッドCDM」を「フォスフォリピッドPTC」に置換して同様に検討を行った。一次刺激は全例スコア0(無反応)であり、防腐効果は、黄色ブドウ状球菌、大腸菌、枯草菌、酵母ともコロニー数0であった。
1,2−ヘキシレングリコール 5 重量部
グリセリン 3 重量部
1,3−ブタンジオール 2 重量部
「フォスフォリピッドPTC」 0.1重量部
トリメチルグリシン 1 重量部
エタノール 3 重量部
アルブチン 3 重量部
POE(60)硬化ひまし油 0.1重量部
水 82.8重量部
【0015】
<実施例4>
下記に示す処方に従って、シート状パック含浸用の浸漬液を作成した。即ち、イ、ロの成分を室温で攪拌可溶化し、イを攪拌下ロを徐々に加え、中和して浸漬液1を得た。同時に浸漬液1の「フォスフォリピッドCDM」を塩化ベンザルコニウムに置換した比較例2と水に置換した対照例2も作成し、上記同様一次刺激と防腐力を調べた。一次刺激を表3に、防腐力を表4に示す。これより、本発明の化粧料を構成する浸漬液1は優れた安全性と防腐力を有することがわかる。
イ
1,3−ブタンジオール 5 重量部
1,2−ヘキシレングリコール 3 重量部
ポリエチレングリコール20000 10 重量部
「フォスフォリピッドCDM」 0.2重量部
コンキオリン 0.1重量部
トリメチルグリシン 1 重量部
マルメロエキス 0.1重量部
ローヤルゼリー 0.1重量部
アクリル酸・メタクリル酸アルキル 0.1重量部
アルブチン 3 重量部
水 47 重量部
ロ
10%水酸化カリウム 0.5重量部
水 29.9重量部
【0016】
【表3】
【0017】
【表4】
【0018】
<実施例5>
実施例4の「フォスフォリピッドCDM」を「フォスフォリピッドEFA」に置換して、浸漬液2を作成し、同様に検討を行った。一次刺激は全例スコア0(無反応)であり、防腐効果は、黄色ブドウ状球菌、大腸菌、枯草菌、酵母ともコロニー数0であった。
イ
1,3−ブタンジオール 5 重量部
1,2−ヘキシレングリコール 3 重量部
ポリエチレングリコール20000 10 重量部
「フォスフォリピッドEFA」 0.2重量部
コンキオリン 0.1重量部
トリメチルグリシン 1 重量部
マルメロエキス 0.1重量部
ローヤルゼリー 0.1重量部
アクリル酸・メタクリル酸アルキル 0.1重量部
アルブチン 3 重量部
水 47 重量部
ロ
10%水酸化カリウム 0.5重量部
水 29.9重量部
【0019】
<実施例6>
実施例4の「フォスフォリピッドCDM」を「フォスフォリピッドPTC」に置換して浸漬液3を作成し、同様に検討を行った。一次刺激は全例スコア0(無反応)であり、防腐効果は、黄色ブドウ状球菌、大腸菌、枯草菌、酵母ともコロニー数0であった。
イ
1,3−ブタンジオール 5 重量部
1,2−ヘキシレングリコール 3 重量部
ポリエチレングリコール20000 10 重量部
「フォスフォリピッドPTC」 0.2重量部
コンキオリン 0.1重量部
トリメチルグリシン 1 重量部
マルメロエキス 0.1重量部
ローヤルゼリー 0.1重量部
アクリル酸・メタクリル酸アルキル 0.1重量部
アルブチン 3 重量部
水 47 重量部
ロ
10%水酸化カリウム 0.5重量部
水 29.9重量部
【0020】
<実施例7>
実施例4〜6の浸漬液1〜3及び比較例2を用いて、使用テストを行った。即ち、パネラー1群10名にサンプルと人の顔型の不織布14枚を渡し、浸漬液又は比較例の液を2ml含浸させて、シート状パック(美白用)とし、1日1回10分間貼付してもらい、これを14日間連続してもらった。最後の使用の24時間後に美白効果と肌改善効果と刺激感を感じた回数を答えてもらった。美白効果、肌改善効果は、評点4:効果実感が明瞭にする、評点3:やや効果実感がする、評点2:普通、評点1:物足りない、評点0:全く感じないの基準で採点してもらった。結果を平均評点と回数として、表5に示す。これより本発明の化粧料は美白効果、肌改善効果及び安全性に優れることがわかる。
【0021】
【表5】
【0022】
<実施例8>
実施例4の美白素材を変えて浸漬液5を作成し、実施例7と同様の検討を行った。結果を表6に示す。美白素材の種類にかかわらず、本発明の化粧料は同様の効果を有することがわかる。
イ
1,3−ブタンジオール 5 重量部
1,2−ヘキシレングリコール 3 重量部
ポリエチレングリコール20000 10 重量部
「フォスフォリピッドPTC」 0.2重量部
コンキオリン 0.1重量部
トリメチルグリシン 1 重量部
マルメロエキス 0.1重量部
ローヤルゼリー 0.1重量部
アクリル酸・メタクリル酸アルキル 0.1重量部
美白素材* 3 重量部
水 47 重量部
ロ
10%水酸化カリウム 0.5重量部
水 29.9重量部
*表6に詳細を示す。
【0023】
【表6】
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、美白素材を含有する化粧料に於いて、一過性の刺激発現を抑制する技術を提供することができる。
Claims (5)
- 1)美白素材と2)抗菌性リン脂質とを含有することを特徴とする、化粧料。
- 美白素材が配糖体であることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
- 美白素材がアルブチンで及び/又はその塩であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
- 抗菌性リン脂質が、リノールアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドフォスフェート、ココアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドフォスフェート及びソジウムココPG−ジモニウムクロリドフォスフェートから選択される1種乃至は2種以上である、請求項1〜3何れか1項に記載の化粧料。
- 美白用であることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の化粧料。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002180648A JP2004026657A (ja) | 2002-06-21 | 2002-06-21 | 美白用の化粧料 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010229108A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd | 含浸製品、及び該製品に使用される基布含浸液 |
WO2012176572A2 (en) | 2011-06-24 | 2012-12-27 | Showa Denko K.K. | Skin external preparation and method of producing the same |
CN109496148A (zh) * | 2016-11-28 | 2019-03-19 | 明进新科技股份公司 | 含有甘油月桂酸酯的皮肤美白化妆品组合物 |
CN114869796A (zh) * | 2022-05-06 | 2022-08-09 | 浙江湃肽生物股份有限公司 | 含活性多肽的美白亮肤修复组合物及其用途 |
-
2002
- 2002-06-21 JP JP2002180648A patent/JP2004026657A/ja active Pending
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JP2019525959A (ja) * | 2016-11-28 | 2019-09-12 | ミョンジン ニューテック カンパニー リミテッド | ラウリン酸グリセリルを含む皮膚美白用化粧料組成物 |
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