JP2001301792A - 容器の蝶番機構 - Google Patents

容器の蝶番機構

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JP2001301792A JP2000122308A JP2000122308A JP2001301792A JP 2001301792 A JP2001301792 A JP 2001301792A JP 2000122308 A JP2000122308 A JP 2000122308A JP 2000122308 A JP2000122308 A JP 2000122308A JP 2001301792 A JP2001301792 A JP 2001301792A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 身と蓋との連結の着脱を所定の姿勢でのみ行
えて不用意には外せなくすることができ、連結軸の強度
を上げることの面でも有利性がある容器の蝶番機構を提
供する。 【解決手段】 少なくとも長軸5の断面を扁平形状に形
成し、少なくとも一方の軸受け部7を断面形状が相違す
る2段の軸受けとし、第1軸受け部71はその断面を長
軸5の回転を許容する略円形状とし、第2軸受け部72
はその断面は長軸5の回転を許容しない略扁平形状とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身(本体)に蓋を
被せ合わせる構成の容器において、その身へ蓋を開閉自
在に連結する容器の蝶番機構に関し、とりわけ、蓋側の
一対の連結軸を、身側で対応する一対の軸受け部へ着脱
可能に嵌め込むようにした容器の蝶番機構に関する。
【0002】
【従来の技術】容器に関しては、身と蓋を蝶番機構によ
り連結して開閉させるものが知られており、例えばペン
シルケース等に適用している。
【0003】その場合、蝶番機構は、例えば実公昭58
−52203号,実公昭60−3092号,実公昭60
−13795号,実公昭60−13796号などの公報
に見られるように、蓋側の一対の連結軸を、身側で対応
する一対の軸受け部へ着脱可能に嵌め込む構成にしてい
る。
【0004】つまり、底板の周縁から内囲い板を立ち上
げた身に、底板と相似な天板の周縁から外囲い板を折り
下げた蓋を被せ合わせる構成の容器において、蓋側では
外囲い板の下縁に沿って長軸及び短軸を対向する対に設
け、身側では内囲い板の外面の対応位置に一対の軸受け
部を設けて、一方の軸受け部に長軸を嵌め込むことで対
向する短軸の先端が他方の軸受け部と向き合う設定と
し、当該短軸を逆方向へスライドさせて他方の軸受け部
へ嵌め込むことで両軸を回転可能に支持する構成にして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そうし
た容器の蝶番機構にあっては、上述した嵌め合い関係に
あるため、蓋を開けた状態であれば長軸側へ再びスライ
ドさせることで、短軸側がその軸受け部から容易に外れ
てしまう。このため、蓋を開閉させる際に、何げない開
閉操作によって思いもよらずに蓋を外してしまうという
問題があった。
【0006】また、連結軸である長軸及び短軸は、突き
出した形状に形成しているため強度が弱く、折れ曲がり
易いという問題があった。このため、蓋を開閉させる際
に、連結軸が折れ曲がって軸受け部から外れてしまう不
良を引き起こし、外れた蓋を紛失してしまうこともあ
る。
【0007】そこで、強度のある別部材(棒部材)で連
結軸を形成したり、あるいは補強して強度を上げること
が行われており、例えば実公昭60−3092号,実公
昭60−13795号,実公昭60−13796号など
の公報に、ピンを用いる構成が開示されている。しか
し、強度を上げるため、ピン等の補強部材を用いるので
は、部品点数が増し、これを組み付ける工程も増えるこ
とから、コストが高くなり好ましくない。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、身と蓋との連結の着脱を所定の姿勢での
み行えて不用意には外せなくすることができ、連結軸の
強度を上げることの面でも有利性がある容器の蝶番機構
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明の容器の蝶番機構は、底板の周縁から内囲
い板を立ち上げた身に、前記底板と相似な天板の周縁か
ら外囲い板を折り下げた蓋を開閉自在に連結する機構で
あって、前記外囲い板の下縁に沿って長軸及び短軸を対
向する対に設けると共に、前記内囲い板の外面の対応位
置に一対の軸受け部を設けて、一方の軸受け部に前記長
軸を嵌め込むことで対向する短軸の先端が他方の軸受け
部と向き合う設定とし、当該短軸を逆方向へスライドさ
せて他方の軸受け部へ嵌め込むことにより両軸を回転可
能に支持する容器の蝶番機構において、少なくとも前記
長軸の断面を扁平形状に形成して構成する。
【0010】本発明の容器の蝶番機構においては、前記
一対の軸受け部の少なくとも一方の軸受け部を断面形状
が相違する2段の軸受けとし、第1軸受け部はその断面
を前記長軸の回転を許容する略円形状とし、第2軸受け
部はその断面を前記長軸の回転を許容しない略扁平形状
として構成することが好ましい。
【0011】また、前記長軸及び短軸は、前記内囲い板
の対応部分を巻き込むカール加工により略円形断面にま
ず成形し、そして次に偏心させて巻き込むカール加工に
より扁平断面に形成して構成することが好ましい。
【0012】また、前記長軸の断面の扁平長手及び前記
第2軸受け部の断面の扁平長手とを、前記内外の囲い板
の立ち上げ及び折り下げ方向に一致させる設定として構
成することが好ましい。
【0013】また、前記第2軸受け部の断面の扁平長手
を前記内外の囲い板の立ち上げ及び折り下げ方向に一致
させ、前記長軸の断面の扁平長手は、前記内外の囲い板
の立ち上げ及び折り下げ方向とは略直交する方向に一致
させる設定として構成することが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる容器の蝶番
機構の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0015】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態を示し、身と蓋を分離して示す容器の斜視図であ
る。そして、図2は、図1の連結軸及び軸受け部を拡大
して示す斜視図である。
【0016】この容器1は、身2(本体)に蓋3を被せ
合わせる構成を採り、蓋3を蝶番機構4により身2へ一
体に連結して開閉させる構成である。つまり、身2は略
長四角形状の底板20の周縁から内囲い板21…を立ち
上げて形成し、蓋3は底板20と相似な天板30の周縁
から外囲い板31…を折り下げて形成していて、蓋3を
蝶番機構4により身2へ開閉自在に連結している。
【0017】なお、身2及び蓋3は、例えばそれぞれ1
枚の金属板から形成し、いわゆる絞り加工により成形す
る。天板30は、底板20よりも部材(金属板)の厚み
分程度大きくした相似形にしてあり、即ち、身2の外寸
法よりも幾分大きな形状サイズに設定してあって、これ
は身2に蓋3を被せ合わせる設定である。
【0018】蝶番機構4は、蓋3側に一対の連結軸(長
軸5,短軸6)を設けると共に、身2側の対応位置に一
対の軸受け部7,8を設けて、連結軸を軸受け部7,8
へ着脱可能に嵌め合わせる構成である。つまり、蓋3側
では、天板30の長手にあたる外囲い板31の下縁に沿
って長軸5及び短軸6を対向する対に形成して連結軸と
してあり、身2側では、底板20の長手にあたる内囲い
板21について、その外面の対応位置に一対の軸受け部
7,8を設ける。
【0019】身2の開口縁、つまり底板20の周縁を囲
む内囲い板21…の端緑は、内側に巻き込むカール加工
により略円形断面の内カール部22に成形してある。
【0020】そして、蓋3の開口縁、つまり天板30の
周縁を囲む外囲い板31…の端緑は、外側に巻き込むカ
ール加工により略円形断面の外カール部32に成形して
ある。この外カール部32は、蝶番機構4の側にあたる
外囲い板31では所定に隔てて切り欠いた二つの切り欠
き部50,60まで周回させて設けてあり、二つの切り
欠き部50,60の間の部分は外側に2段に巻き込むカ
ール加工により扁平断面の軸カール部33に成形してあ
る。二つの切り欠き部50,60は切り欠き長さを違え
てあり、切り欠き部50の切り欠き長さを長く設定して
ある。
【0021】即ち、長い切り欠き部50と短い切り欠き
部60の間の部分は、外側に巻き込むカール加工により
略円形断面にまず成形し、そして次に偏心させて巻き込
むカール加工により扁平断面の軸カール部33に形成し
てあって、二つの切り欠き部50,60上に突き出た両
先端部分が長軸5及び短軸6になる。
【0022】従って、軸カール部33両端の長軸5及び
短軸6は、図2に拡大して示すように、その断面が扁平
形状となり、本実施形態では、断面の扁平長手を内外の
囲い板21,31の立ち上げ及び折り下げ方向に一致さ
せる設定としてある。また、長軸5の長さが短軸6の長
さの約2倍になる設定としてある。
【0023】軸受け部7,8は、蝶番機構4の側にあた
る内囲い板21の外面に、所定に隔てた対称な配置に形
成し、身2の内側から押し出し加工することにより、断
面形状が相違する2段の軸受けに成形してある。つま
り、軸受け部7,8は、断面形状が相違する第1軸受け
部71,81と第2軸受け部72,82との2段を一体
に押し出して形成し、対向する両者間では第1軸受け部
71,81の側を互いに向き合わせていて、この向き合
う面に軸孔70,80を形成している。
【0024】そして、長軸5と嵌め合う側の軸受け部7
では、その第1軸受け部71の断面を、図4に示すよう
に、長軸5の回転を許容する略円形状とし、第2軸受け
部72の断面を、長軸5の回転を許容しない略扁平形状
に成形してある。また、第2軸受け部72の断面の扁平
長手は、内外の囲い板21,31の立ち上げ及び折り下
げ方向に一致させる設定としてある。
【0025】本実施形態では、短軸6と嵌め合う側の軸
受け部8についても同様に構成してあり、その第1軸受
け部81の断面を、短軸6の回転を許容する略円形状と
し、第2軸受け部82の断面を、短軸6の回転を許容し
ない略扁平形状に成形してある。そして、第2軸受け部
82の断面の扁平長手は、内外の囲い板21,31の立
ち上げ及び折り下げ方向に一致させる設定としてある。
連結軸(5,6)と軸受け部7,8の嵌め合わせについ
ては後述するが、短軸6と嵌め合う側では第2軸受け部
82は機能しなく、不要な構成要素である。これは、軸
受け部7,8の構成要素を同一にすれば押し出し加工が
両者同一となり、成形加工が容易になる点を考慮した設
定である。
【0026】連結軸(5,6)と軸受け部7,8の嵌め
合い関係は、図3に示すように、長軸5を軸受け部7
に、そして短軸6を軸受け部8へ嵌め込むものであり、
その際、長軸5を軸受け部7に嵌め込むことで対向する
短軸6の先端が他方の軸受け部8と向き合う設定として
ある。
【0027】即ち、第1軸受け部71,81の長さd1
を、短軸6の長さs1にあそび値を加えた程度に設定
し、軸受け部7,8の全長d2は長軸5の長さs2と略
同一の設定する。そして、両軸受け部7,8間の間隔d
3を、短軸6の先端から長軸5の基端までの長さs3に
あそび値を加えた程度に設定する。
【0028】以上の設定により、長軸5を軸受け部7の
奥側つまり第2軸受け部72に到達させて、その長軸5
の基端部分が第1軸受け部71の縁に当て止まるまで嵌
め込んだ際には、反対側では短軸6の先端が軸受け部8
の軸孔80と向き合って対面する。この場合、長軸5を
軸受け部7の奥側まで嵌め込むには、扁平断面の第2軸
受け部72があるので、図4(A)に示すように、蓋3
を身2に対して180度開いた姿勢にして、長軸5の扁
平断面の長手を第2軸受け部72の扁平断面の長手と一
致させる必要がある。
【0029】そして、短軸6の先端を軸受け部8の軸孔
80と対面させたならば、当該短軸6を逆方向へスライ
ドさせて軸孔80へ嵌め込むことにより、図3に示すよ
うに、長軸5及び短軸6の両軸を軸受け部7,8へ嵌め
合わせることができ、回転可能に支持する連結状態が得
られる。
【0030】このように、連結軸(5,6)を軸受け部
7,8へ嵌め合わせるには、まず長軸5を軸受け部7の
軸孔70に嵌め込んだ後[図1の矢印(A)]、他端の
短軸6を対向する軸受け部8の軸孔80に嵌め込むが
[図1の矢印(B)]、これにはまず、長軸5を軸受け
部7の奥側まで嵌め込む必要があり、長軸5の断面の扁
平長手が第2軸受け部72の断面の扁平長手に一致する
姿勢、即ち、図4(A)に示すように、蓋3を身2に対
して180度開けた姿勢にしなければならない。この姿
勢にすれば、長軸5と第2軸受け部72とは両者断面の
扁平長手が一致し、長軸5を第2軸受け部72内に入れ
ることができ、蓋3を軸受け部7側へスライドさせるこ
とができる。これにより、反対側では短軸6の先端が軸
受け部8の軸孔80と対面して嵌め合わせが可能とな
り、蓋3の着脱が行える。
【0031】一方、図4(B)に示すように、蓋3を9
0度開いた姿勢では、長軸5の断面は第2軸受け部72
の断面と一致しなく、長軸5の先端が第2軸受け部72
に当たってしまい、蓋3をスライドできない。このた
め、蓋3を外すことはできない。
【0032】また、図4(C)に示すように、蓋3を閉
じた姿勢では、長軸5と第2軸受け部72とは両者断面
の扁平長手が一致するものの、外囲い板31…が身2に
被さり合わさるので、蓋3をスライドできない。このた
め、蓋3を外すことはできない。
【0033】従って、蓋3の着脱は、図4(A)に示す
180度開けた姿勢でのみ行うことができ、その結果、
不用意には外せなくすることができる。
【0034】そしてこの場合、連結軸である長軸5及び
短軸6は、断面の形状を2段に巻き込むカール加工によ
り扁平断面に形成してあるので、その扁平断面の長手に
関して強度が増し、カール加工により断面の内部に巻き
込んだ部材が扁平断面の短手に関して補強となって強度
を発揮する。このため、連結軸(5,6)の強度を上げ
ることの面でも有利性がある。
【0035】(第2実施形態)図5は、本発明の第2実
施形態を示し、連結軸と軸受け部の嵌め合わせを説明す
る断面図であり、(A)は蓋を180度開いた状態を示
し、(B)は蓋を90度開いた状態を示し、(C)は蓋
を閉じた状態を示す。
【0036】第2実施形態の蝶番機構504は、蓋50
3の軸カール部533の断面形状を変更している。つま
り、軸カール部533の扁平断面の長手を、内外の囲い
板21,31の立ち上げ及び折り下げ方向とは略直交す
る方向に一致させる設定としてある。なお、第1実施形
態と同様な構成要素には同一符号を付して、その説明を
省略する。
【0037】即ち、長軸505の断面の扁平長手を、内
外の囲い板21,31の立ち上げ及び折り下げ方向とは
略直交する方向に一致させてあり、第2軸受け部72の
断面の扁平長手は、第1実施形態と同様に内外の囲い板
21,31の立ち上げ及び折り下げ方向に一致させてあ
るので、この場合は、図5(B)に示すように、蓋50
3を90度開いた姿勢で長軸505の断面の扁平長手が
第2軸受け部72の断面の扁平長手に一致し、長軸50
5を第2軸受け部72内に入れることができ、蓋503
を軸受け部7側へスライドさせることができる。これに
より、反対側で短軸の嵌め合わせが可能となり、蓋50
3の着脱が行える。
【0038】一方、図5(A)に示すように、蓋503
を180度開いた姿勢では、長軸505の断面は第2軸
受け部72の断面と一致しなく、長軸505の先端が第
2軸受け部72に当たってしまい、蓋503をスライド
できない。このため、蓋503を外すことはできない。
【0039】また、図5(C)に示すように、蓋503
を閉じた姿勢でも、長軸505の断面は第2軸受け部7
2の断面と一致しなく、そして、外囲い板31…が身2
に被さり合わさるので、蓋503をスライドできない。
このため、蓋503を外すことはできない。
【0040】従って、蓋503の着脱は、図5(B)に
示す90度開けた姿勢でのみ行うことができ、その結
果、不用意には外せなくすることができる。
【0041】そしてこの場合も、連結軸である長軸50
5及び短軸は、断面の形状を2段に巻き込むカール加工
により扁平断面に形成してあるので、その扁平断面の長
手に関して強度が増し、カール加工により断面の内部に
巻き込んだ部材が扁平断面の短手に関して補強となって
強度を発揮する。このため、連結軸の強度を上げること
の面でも有利性がある。
【0042】(第3実施形態)図6は、本発明の第3実
施形態を示し、(A)は身の斜視図、(B)は(A)の
X−X断面図である。
【0043】第3実施形態の蝶番機構は、身2の軸受け
部607,608を変更している。なお、蓋は第1実施
形態と同様なもの、即ち、長軸の断面の扁平長手を、内
外の囲い板の立ち上げ及び折り下げ方向に一致させた蓋
を用いている。また、第1実施形態と同様な構成要素に
は同一符号を付して、その説明を省略する。
【0044】軸受け部607,608は、蝶番機構4の
側にあたる内囲い板21の外面に、所定に隔てた対称な
配置に形成し、身2の内側から押し出し加工することに
より、軸受けに成形してある。そして、両軸受け部60
7,608間を結ぶように凹溝673を形成してあり、
軸受け部607,608と凹溝673の境界に第1軸孔
670,680を形成している。
【0045】そして、長軸と嵌め合う側の軸受け部60
7では、図6(B)に示すように、その第1軸受け部6
71と凹溝673により形成される断面、即ち第1軸孔
670を、長軸の回転を許容する略円形状とし、第1軸
受け部の奥側の内囲い板21(第2軸受け部672)と
凹溝673により形成される断面、即ち第2軸孔674
を、長軸の回転を許容しないが、長軸の扁平断面の長手
を内囲い板21の立ち上げ方向に一致させた状態では嵌
め込むことができる形状に成形してある。
【0046】即ち、蓋を身2に対して180度開けた姿
勢にすれば、長軸5を第2軸受け部672の裏側の第2
軸孔674内に入れることができ、蓋3の着脱が行え
る。一方、蓋を90度開いた姿勢では、長軸の先端が第
2軸受け部672に当たってしまい、蓋を外すことはで
きない。また、蓋を閉じた姿勢では、外囲い板が身2に
被さり合わさるので、蓋をスライドできず、蓋を外すこ
とはできない。
【0047】従って、蓋の着脱は、180度開けた姿勢
でのみ行うことができ、その結果、不用意には外せなく
することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
囲い板の下縁に沿って長軸及び短軸を対向する対に設け
ると共に、内囲い板の外面の対応位置に一対の軸受け部
を設けて、一方の軸受け部に長軸を嵌め込むことで対向
する短軸の先端が他方の軸受け部と向き合う設定とし、
当該短軸を逆方向へスライドさせて他方の軸受け部へ嵌
め込むことにより両軸を回転可能に支持する容器の蝶番
機構において、少なくとも長軸の断面を扁平形状に形成
するので、その扁平断面の長手に関して強度が増し、こ
のため、連結軸の強度を上げることの面でも有利性があ
る。
【0049】また、少なくとも一方の軸受け部を断面形
状が相違する2段の軸受けとし、第1軸受け部はその断
面を長軸の回転を許容する略円形状とし、第2軸受け部
はその断面を長軸の回転を許容しない略扁平形状とする
ので、連結軸を軸受け部へ嵌め合わせるには、まず長軸
を軸受け部の奥側、つまり第2軸受け部まで嵌め込む必
要があり、長軸の断面の扁平長手が第2軸受け部の断面
の扁平長手に一致する姿勢にしなければならない。この
姿勢にすれば、長軸と第2軸受け部とは両者断面の扁平
長手が一致し、長軸を第2軸受け部内に入れることがで
き、蓋をスライドさせることができる。これにより、反
対側では短軸の先端が他方の軸受け部と対面して嵌め合
わせが可能となり、蓋の着脱が行える。
【0050】即ち、蓋を所定に開いた姿勢(位置関係)
にすれば連結軸をスライドさせることができ、着脱が可
能になるが、それ以外の位置関係では外せない。着脱を
行える姿勢が限定するので、不用意には外せなくなる。
【0051】さらに、長軸及び短軸は、内囲い板の対応
部分を巻き込むカール加工により略円形断面にまず成形
し、そして次に偏心させて巻き込むカール加工により扁
平断面に形成するので、その扁平断面の長手に関して強
度が増し、カール加工により断面の内部に巻き込んだ部
材が扁平断面の短手に関して補強となって強度を発揮す
る。このため、連結軸の強度を上げることの面でも有利
性がある。
【0052】また、長軸の断面の扁平長手及び第2軸受
け部の断面の扁平長手とを、前記内外の囲い板の立ち上
げ及び折り下げ方向に一致させる設定としたので、蓋を
閉じた姿勢及び180度開けた姿勢において、長軸と第
2軸受け部とは両者断面の扁平長手が一致し、蓋を18
0度開けた姿勢にすれば、長軸を第2軸受け部内に入れ
ることができ、蓋をスライドさせることができる。従っ
て、蓋の着脱を180度開けた姿勢にのみ限定でき、不
用意には外せなくすることができる。
【0053】さらに、第2軸受け部の断面の扁平長手を
内外の囲い板の立ち上げ及び折り下げ方向に一致させ、
長軸の断面の扁平長手は、内外の囲い板の立ち上げ及び
折り下げ方向とは略直交する方向に一致させる設定とし
たので、蓋を90度開けた姿勢において、長軸と第2軸
受け部とは両者断面の扁平長手が一致し、この姿勢にす
れば、長軸を第2軸受け部内に入れることができ、蓋を
スライドさせることができる。従って、蓋の着脱を90
度開けた姿勢にのみ限定でき、不用意には外せなくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、身と蓋を分離し
て示す容器の斜視図である。
【図2】図1の連結軸及び軸受け部を拡大して示す斜視
図である。
【図3】図1の容器の立面図である。
【図4】連結軸と軸受け部の嵌め合わせを説明する断面
図であり、(A)は蓋を180度開いた状態を示し、
(B)は蓋を90度開いた状態を示し、(C)は蓋を閉
じた状態を示す。
【図5】本発明の第2実施形態を示し、連結軸と軸受け
部の嵌め合わせを説明する断面図であり、(A)は蓋を
180度開いた状態を示し、(B)は蓋を90度開いた
状態を示し、(C)は蓋を閉じた状態を示す。
【図6】本発明の第3実施形態を示し、(A)は身の斜
視図、(B)は(A)のX−X断面図である。
【符号の説明】
1 容器 2 身 3 蓋 4,504 蝶番機構 5,505 長軸 6 短軸 7,8,607,608 軸受け部 20 底板 21 内囲い板 22 内カール部 30 天板 31 外囲い板 32 外カール部 33,533 軸カール部 50,60 切り欠き部 70,80 軸孔 71,81,671,681 第1軸受け部 72,82,672,682 第2軸受け部 670,680 第1軸孔 673 凹溝 674,684 第2軸孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板の周縁から内囲い板を立ち上げた身
    に、前記底板と相似な天板の周縁から外囲い板を折り下
    げた蓋を開閉自在に連結する機構であって、前記外囲い
    板の下縁に沿って長軸及び短軸を対向する対に設けると
    共に、前記内囲い板の外面の対応位置に一対の軸受け部
    を設けて、一方の軸受け部に前記長軸を嵌め込むことで
    対向する短軸の先端が他方の軸受け部と向き合う設定と
    し、当該短軸を逆方向へスライドさせて他方の軸受け部
    へ嵌め込むことにより両軸を回転可能に支持する容器の
    蝶番機構において、少なくとも前記長軸の断面を扁平形
    状に形成したことを特徴とする容器の蝶番機構。
  2. 【請求項2】 前記一対の軸受け部の少なくとも一方の
    軸受け部を断面形状が相違する2段の軸受けとし、第1
    軸受け部はその断面を前記長軸の回転を許容する略円形
    状とし、第2軸受け部はその断面を前記長軸の回転を許
    容しない略扁平形状としたことを特徴とする請求項1に
    記載の容器の蝶番機構。
  3. 【請求項3】 前記長軸及び短軸は、前記内囲い板の対
    応部分を巻き込むカール加工により略円形断面にまず成
    形し、そして次に偏心させて巻き込むカール加工により
    扁平断面に形成することを特徴とする請求項1または2
    に記載の容器の蝶番機構。
  4. 【請求項4】 前記長軸の断面の扁平長手及び前記第2
    軸受け部の断面の扁平長手とを、前記内外の囲い板の立
    ち上げ及び折り下げ方向に一致させる設定としたことを
    特徴とする請求項2または3に記載の容器の蝶番機構。
  5. 【請求項5】 前記第2軸受け部の断面の扁平長手を前
    記内外の囲い板の立ち上げ及び折り下げ方向に一致さ
    せ、前記長軸の断面の扁平長手は、前記内外の囲い板の
    立ち上げ及び折り下げ方向とは略直交する方向に一致さ
    せる設定としたことを特徴とする請求項2または3に記
    載の容器の蝶番機構。
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