JPH08105433A - 枢着構造 - Google Patents
枢着構造Info
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- JPH08105433A JPH08105433A JP24106594A JP24106594A JPH08105433A JP H08105433 A JPH08105433 A JP H08105433A JP 24106594 A JP24106594 A JP 24106594A JP 24106594 A JP24106594 A JP 24106594A JP H08105433 A JPH08105433 A JP H08105433A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 第1および第2の部材のそれぞれの第1およ
び第2の枢着端部を所定の軸線のまわりに回動するよう
に互いに結合するための枢着構造であって、軸線を与え
るための別部品としてのピンを使用せず、したがって組
立工程の能率化を図ることができる枢着構造を提供す
る。 【構成】 第1の枢着端部12に、切欠21を形成した
第1の翼部14および枢支軸22を設けた第2の翼部1
5を形成し、第2の枢着端部13に、枢支軸23を設け
た第3の翼部17および切欠20を形成した第4の翼部
18を形成する。第1および第2の翼部14,15と第
3および第4の翼部17,18を交互に配置しながら、
切欠21,20内に枢支軸22,23をそれぞれ受入れ
させる。
び第2の枢着端部を所定の軸線のまわりに回動するよう
に互いに結合するための枢着構造であって、軸線を与え
るための別部品としてのピンを使用せず、したがって組
立工程の能率化を図ることができる枢着構造を提供す
る。 【構成】 第1の枢着端部12に、切欠21を形成した
第1の翼部14および枢支軸22を設けた第2の翼部1
5を形成し、第2の枢着端部13に、枢支軸23を設け
た第3の翼部17および切欠20を形成した第4の翼部
18を形成する。第1および第2の翼部14,15と第
3および第4の翼部17,18を交互に配置しながら、
切欠21,20内に枢支軸22,23をそれぞれ受入れ
させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば折りたたみ
式乳母車のような器具の一部として用いることができる
枢着構造に関するもので、特に、このような枢着構造の
組立工程の能率化を図るための改良に関するものであ
る。
式乳母車のような器具の一部として用いることができる
枢着構造に関するもので、特に、このような枢着構造の
組立工程の能率化を図るための改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば折りたたみ式乳母車の骨組構造
を見たとき、折りたたみ動作を許容するため、種々の箇
所において枢着構造が採用されている。このような枢着
構造としては、用いられる状況に応じて、種々の態様の
ものがあるが、その1つの典型的な態様が、たとえば実
開昭53−75685号公報に記載されている。
を見たとき、折りたたみ動作を許容するため、種々の箇
所において枢着構造が採用されている。このような枢着
構造としては、用いられる状況に応じて、種々の態様の
ものがあるが、その1つの典型的な態様が、たとえば実
開昭53−75685号公報に記載されている。
【0003】上述した公報に記載された枢着構造では、
第1および第2の部材のそれぞれの第1および第2の枢
着端部を所定の軸線のまわりに回動するように互いに結
合するため、ピンが用いられている。
第1および第2の部材のそれぞれの第1および第2の枢
着端部を所定の軸線のまわりに回動するように互いに結
合するため、ピンが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の典型的な枢着構造では、ピンを使用するため、その組
立工程において、ピンを挿入すべき穴の位置合わせを行
ない、このように位置合わせされた穴内にピンを挿入
し、次いで、ピンの抜けを防止するため、ピンの端部を
かしめる、といった作業が必要である。
の典型的な枢着構造では、ピンを使用するため、その組
立工程において、ピンを挿入すべき穴の位置合わせを行
ない、このように位置合わせされた穴内にピンを挿入
し、次いで、ピンの抜けを防止するため、ピンの端部を
かしめる、といった作業が必要である。
【0005】そこで、この発明の目的は、上述した組立
工程のより簡略化を図り得る枢着構造を提供しようとす
ることである。
工程のより簡略化を図り得る枢着構造を提供しようとす
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、第1および
第2の部材のそれぞれの第1および第2の枢着端部を所
定の軸線のまわりに回動するように互いに結合するため
の枢着構造に向けられるものであって、上述した技術的
課題を解決するため、次のような構成を備えることを特
徴としている。
第2の部材のそれぞれの第1および第2の枢着端部を所
定の軸線のまわりに回動するように互いに結合するため
の枢着構造に向けられるものであって、上述した技術的
課題を解決するため、次のような構成を備えることを特
徴としている。
【0007】まず、第1の枢着端部には、互いの間に間
隔を形成して平行に延びる第1および第2の翼部が形成
され、他方、第2の枢着端部には、互いの間に間隔を形
成して平行に延びる第3および第4の翼部が形成され
る。そして、これら第1および第2の枢着端部は、第1
および第2の翼部の間に第3の翼部が挿入されかつ第3
および第4の翼部の間に第2の翼部が挿入されるように
配置される。
隔を形成して平行に延びる第1および第2の翼部が形成
され、他方、第2の枢着端部には、互いの間に間隔を形
成して平行に延びる第3および第4の翼部が形成され
る。そして、これら第1および第2の枢着端部は、第1
および第2の翼部の間に第3の翼部が挿入されかつ第3
および第4の翼部の間に第2の翼部が挿入されるように
配置される。
【0008】さらに、第1および第4の翼部には、それ
ぞれ、切欠が形成され、他方、第2および第3の翼部に
は、前記軸線を与えるように、それぞれ、各切欠内に受
入れられる枢支軸が突出するように設けられる。
ぞれ、切欠が形成され、他方、第2および第3の翼部に
は、前記軸線を与えるように、それぞれ、各切欠内に受
入れられる枢支軸が突出するように設けられる。
【0009】
【作用】上述した枢着構造において、第1の翼部に形成
された切欠と第4の翼部に形成された切欠とがそれぞれ
の開口部を互いに逆方向に向けながら同一平面上に整列
した状態にするとともに、第1および第2の翼部の間に
第3の翼部を挿入しかつ第3および第4の翼部の間に第
2の翼部を挿入するように、第1および第2の枢着端部
を組合わせたとき、各切欠内に各枢支軸が受入れられ、
それによって、第1および第2の部材が所定の軸線のま
わりに回動し得る枢着状態が得られる。
された切欠と第4の翼部に形成された切欠とがそれぞれ
の開口部を互いに逆方向に向けながら同一平面上に整列
した状態にするとともに、第1および第2の翼部の間に
第3の翼部を挿入しかつ第3および第4の翼部の間に第
2の翼部を挿入するように、第1および第2の枢着端部
を組合わせたとき、各切欠内に各枢支軸が受入れられ、
それによって、第1および第2の部材が所定の軸線のま
わりに回動し得る枢着状態が得られる。
【0010】
【発明の効果】したがって、この発明によれば、第1お
よび第2の部材のそれぞれの第1および第2の枢着端部
を互いに結合させ、所望の枢着構造を得るための作業が
より簡略化されることができる。その結果、枢着構造の
組立工程を能率的に進めることができ、それゆえ、この
ような枢着構造を備える折りたたみ式乳母車のような器
具の組立工程が能率化される。
よび第2の部材のそれぞれの第1および第2の枢着端部
を互いに結合させ、所望の枢着構造を得るための作業が
より簡略化されることができる。その結果、枢着構造の
組立工程を能率的に進めることができ、それゆえ、この
ような枢着構造を備える折りたたみ式乳母車のような器
具の組立工程が能率化される。
【0011】この発明において、第1および第2の枢着
端部は、それぞれ、翼部および枢支軸を含めて、樹脂か
ら一体成形されたものとされるのが好ましい。これによ
れば、枢着構造を与えるための部品点数を削減でき、そ
のため、組立工程のさらなる能率化を図ることができ
る。また、枢着構造の軽量化も図ることが可能になる。
端部は、それぞれ、翼部および枢支軸を含めて、樹脂か
ら一体成形されたものとされるのが好ましい。これによ
れば、枢着構造を与えるための部品点数を削減でき、そ
のため、組立工程のさらなる能率化を図ることができ
る。また、枢着構造の軽量化も図ることが可能になる。
【0012】また、この発明において、各切欠は、各枢
支軸を位置させる部分において円形をなすとともに、当
該部分から開口部に至る部分での幅方向寸法が円形の直
径より小さくされることが好ましい。これによれば、枢
支軸を切欠の開口部から内方へ挿入する段階では、切欠
を規定する端縁部の変形が生じることになるが、枢支軸
が円形の部分に到達したときには、切欠を規定する端縁
部の形状が元に戻り、そのため、枢支軸を切欠内に安定
的にかつがたつきの少ない状態で位置させることができ
る。また、枢支軸が位置する部分が円形をなしているの
で、枢支軸が切欠内で円滑に回転することができる。
支軸を位置させる部分において円形をなすとともに、当
該部分から開口部に至る部分での幅方向寸法が円形の直
径より小さくされることが好ましい。これによれば、枢
支軸を切欠の開口部から内方へ挿入する段階では、切欠
を規定する端縁部の変形が生じることになるが、枢支軸
が円形の部分に到達したときには、切欠を規定する端縁
部の形状が元に戻り、そのため、枢支軸を切欠内に安定
的にかつがたつきの少ない状態で位置させることができ
る。また、枢支軸が位置する部分が円形をなしているの
で、枢支軸が切欠内で円滑に回転することができる。
【0013】また、この発明において、好ましくは、第
1の翼部に形成された切欠と第4の翼部に形成された切
欠とがそれぞれの開口部を互いに逆方向に向けながら同
一平面上に整列したときにとる第1および第2の部材の
屈曲状態、すなわち、当該枢着構造の組立段階において
各枢支軸を各切欠内に挿入しようとするときにとる状態
は、この枢着構造が用いられる器具において通常時に生
じる第1および第2の部材の屈曲の範囲から外れたとき
にとるように選ばれる。このように、各切欠の方向を選
ぶことにより、通常の使用状態において、各枢支軸が各
切欠から脱出し、この枢着構造が不所望にも分解されて
しまうことを防止できる。
1の翼部に形成された切欠と第4の翼部に形成された切
欠とがそれぞれの開口部を互いに逆方向に向けながら同
一平面上に整列したときにとる第1および第2の部材の
屈曲状態、すなわち、当該枢着構造の組立段階において
各枢支軸を各切欠内に挿入しようとするときにとる状態
は、この枢着構造が用いられる器具において通常時に生
じる第1および第2の部材の屈曲の範囲から外れたとき
にとるように選ばれる。このように、各切欠の方向を選
ぶことにより、通常の使用状態において、各枢支軸が各
切欠から脱出し、この枢着構造が不所望にも分解されて
しまうことを防止できる。
【0014】また、この発明において、好ましくは、第
1および第2の枢着端部には、第1および第2の部材の
屈曲の範囲の各終端を規定するため、互いに当接する当
接壁が設けられる。これによって、当該枢着構造が適用
された折りたたみ式乳母車のような器具において、開い
た状態および/または閉じた状態を強固に維持できるよ
うになる。
1および第2の枢着端部には、第1および第2の部材の
屈曲の範囲の各終端を規定するため、互いに当接する当
接壁が設けられる。これによって、当該枢着構造が適用
された折りたたみ式乳母車のような器具において、開い
た状態および/または閉じた状態を強固に維持できるよ
うになる。
【0015】
【実施例】図面は、この発明の一実施例を説明するため
のものである。
のものである。
【0016】図12および図13には、この実施例によ
る枢着構造が適用された折りたたみ式乳母車1が示され
ている。この乳母車1は、その折りたたみ動作に応じ
て、図12に示す開いた状態と図13に示す閉じた状態
とをとることができる。この乳母車1に備える、たとえ
ば、連結棒2、3および4に注目すると、これら連結棒
2〜4は、いずれも、乳母車1の開いた状態では直線状
に延び、乳母車1の閉じた状態では屈曲した状態とされ
ている。この実施例による枢着構造は、たとえば、これ
ら連結棒2〜4の屈伸動作を可能とするために設けられ
ることができる。なお、連結棒2〜4において屈伸動作
を可能とするための構造は、互いに実質的に同じである
ので、以下には、連結棒2の屈伸動作について説明す
る。
る枢着構造が適用された折りたたみ式乳母車1が示され
ている。この乳母車1は、その折りたたみ動作に応じ
て、図12に示す開いた状態と図13に示す閉じた状態
とをとることができる。この乳母車1に備える、たとえ
ば、連結棒2、3および4に注目すると、これら連結棒
2〜4は、いずれも、乳母車1の開いた状態では直線状
に延び、乳母車1の閉じた状態では屈曲した状態とされ
ている。この実施例による枢着構造は、たとえば、これ
ら連結棒2〜4の屈伸動作を可能とするために設けられ
ることができる。なお、連結棒2〜4において屈伸動作
を可能とするための構造は、互いに実質的に同じである
ので、以下には、連結棒2の屈伸動作について説明す
る。
【0017】図14および図15は、連結棒2のみを単
独で示す斜視図である。図14に示した状態は、図12
に示した状態に対応し、図15に示した状態は、図13
に示した状態に対応している。
独で示す斜視図である。図14に示した状態は、図12
に示した状態に対応し、図15に示した状態は、図13
に示した状態に対応している。
【0018】連結棒2は、それぞれ棒状の第1の部材
5、第2の部材6および第3の部材7を備える。第1お
よび第3の部材5および7の各端部には、円筒部8およ
び9がそれぞれ形成され、これら円筒部8および9内
に、円筒状の前脚10および11がそれぞれ受入れられ
る。これによって、第1および第3の部材5および7
は、前脚10および11のそれぞれの軸線のまわりに回
動可能である。なお、図14および図15においては、
円筒部8および9の形状が簡略化されて図示されてい
る。
5、第2の部材6および第3の部材7を備える。第1お
よび第3の部材5および7の各端部には、円筒部8およ
び9がそれぞれ形成され、これら円筒部8および9内
に、円筒状の前脚10および11がそれぞれ受入れられ
る。これによって、第1および第3の部材5および7
は、前脚10および11のそれぞれの軸線のまわりに回
動可能である。なお、図14および図15においては、
円筒部8および9の形状が簡略化されて図示されてい
る。
【0019】第1の部材5と第2の部材6とを互いに結
合するため、および、第2の部材6と第3の部材7とを
互いに結合するため、この実施例による枢着構造がそれ
ぞれ採用されている。これら枢着構造は、互いに実質的
に同じであるので、以下に、第1の部材5と第2の部材
6とを互いに結合するための枢着構造について説明す
る。
合するため、および、第2の部材6と第3の部材7とを
互いに結合するため、この実施例による枢着構造がそれ
ぞれ採用されている。これら枢着構造は、互いに実質的
に同じであるので、以下に、第1の部材5と第2の部材
6とを互いに結合するための枢着構造について説明す
る。
【0020】図1は、第1および第2の部材5および6
を互いに結合するための枢着構造を示す平面図であり、
図2は、同じく正面図である。図3は、図1の線III
−IIIに沿う断面図であり、図4は、図1の線IV−
IVに沿う断面図である。図5は、図2の線V−Vに沿
う断面図であり、図6は、図2の線VI−VIに沿う断
面図である。また、図7は、第1および第2の部材5お
よび6を互いに分離して示す平面図であり、図8は、同
じく正面図であり、図9は、同じく底面図である。
を互いに結合するための枢着構造を示す平面図であり、
図2は、同じく正面図である。図3は、図1の線III
−IIIに沿う断面図であり、図4は、図1の線IV−
IVに沿う断面図である。図5は、図2の線V−Vに沿
う断面図であり、図6は、図2の線VI−VIに沿う断
面図である。また、図7は、第1および第2の部材5お
よび6を互いに分離して示す平面図であり、図8は、同
じく正面図であり、図9は、同じく底面図である。
【0021】第1および第2の部材5および6は、それ
ぞれの第1および第2の枢着端部12および13におい
て、所定の軸線のまわりに回動するように互いに結合さ
れる。
ぞれの第1および第2の枢着端部12および13におい
て、所定の軸線のまわりに回動するように互いに結合さ
れる。
【0022】第1の枢着端部12には、図8によく示さ
れているように、互いの間に間隔を形成して平行に延び
る第1および第2の翼部14および15が形成される。
この実施例では、第2の翼部15の下方に、補助翼部1
6がさらに形成される。他方、第2の枢着端部13に
は、互いの間に間隔を形成して平行に延びる第3および
第4の翼部17および18が形成される。この実施例で
は、第3の翼部17の上方に、補助翼部19がさらに形
成される。
れているように、互いの間に間隔を形成して平行に延び
る第1および第2の翼部14および15が形成される。
この実施例では、第2の翼部15の下方に、補助翼部1
6がさらに形成される。他方、第2の枢着端部13に
は、互いの間に間隔を形成して平行に延びる第3および
第4の翼部17および18が形成される。この実施例で
は、第3の翼部17の上方に、補助翼部19がさらに形
成される。
【0023】枢着構造が組立てられた状態では、第1お
よび第2の枢着端部12および13は、図2、図3およ
び図4等においてよく示されているように、第1および
第2の翼部14および15の間に第3の翼部17が挿入
されかつ第3および第4の翼部17および18の間に第
2の翼部15が挿入されるように配置される。補助翼部
16および19は、これら第1および第2の翼部14お
よび15と第3および第4の翼部17および18との交
互の重なり状態における最も外側に位置している。
よび第2の枢着端部12および13は、図2、図3およ
び図4等においてよく示されているように、第1および
第2の翼部14および15の間に第3の翼部17が挿入
されかつ第3および第4の翼部17および18の間に第
2の翼部15が挿入されるように配置される。補助翼部
16および19は、これら第1および第2の翼部14お
よび15と第3および第4の翼部17および18との交
互の重なり状態における最も外側に位置している。
【0024】第1の翼部14には、図5および図7によ
く示されているように、切欠20が形成される。第4の
翼部18には、図6および図9によく示されているよう
に、切欠21が形成される。これら切欠20および21
は、それぞれ、最も奥の部分で円形をなしていて、この
円形部分から開口部に至る部分での幅方向寸法が円形の
直径より小さくされている。
く示されているように、切欠20が形成される。第4の
翼部18には、図6および図9によく示されているよう
に、切欠21が形成される。これら切欠20および21
は、それぞれ、最も奥の部分で円形をなしていて、この
円形部分から開口部に至る部分での幅方向寸法が円形の
直径より小さくされている。
【0025】第2の翼部15には、図3、図4および図
8によく示されているように、枢支軸22が突出するよ
うに設けられる。また、第3の翼部17には、枢支軸2
3が突出するように設けられる。枢支軸22は、前述し
た第4の翼部18に設けられた切欠21内に受入れら
れ、枢支軸23は、第1の翼部14に設けられた切欠2
0内に受入れられる。これら枢支軸22および23は、
それぞれ、切欠21および20内に受入れられたとき、
図5および図6によく示されているように、切欠21お
よび20の円形をなす部分に位置している。この実施例
では、枢支軸22は、第2の翼部15と補助翼部16と
を連結するように延びている。また、枢支軸23は、第
3の翼部17と補助翼部19とを連結するように延びて
いる。このようにすることにより、枢支軸22および2
3に対してより高い強度を与えることができる。
8によく示されているように、枢支軸22が突出するよ
うに設けられる。また、第3の翼部17には、枢支軸2
3が突出するように設けられる。枢支軸22は、前述し
た第4の翼部18に設けられた切欠21内に受入れら
れ、枢支軸23は、第1の翼部14に設けられた切欠2
0内に受入れられる。これら枢支軸22および23は、
それぞれ、切欠21および20内に受入れられたとき、
図5および図6によく示されているように、切欠21お
よび20の円形をなす部分に位置している。この実施例
では、枢支軸22は、第2の翼部15と補助翼部16と
を連結するように延びている。また、枢支軸23は、第
3の翼部17と補助翼部19とを連結するように延びて
いる。このようにすることにより、枢支軸22および2
3に対してより高い強度を与えることができる。
【0026】第1および第2の部材5および6は、それ
ぞれ、樹脂から一体的に成形される。このとき、枢支軸
22および23をそれぞれ与える部材を、たとえば金属
から構成し、これらを金型内にインサートして成形を実
施してもよい。また、成形後において、枢支軸22およ
び23を与える部材を取付けるようにしてもよい。
ぞれ、樹脂から一体的に成形される。このとき、枢支軸
22および23をそれぞれ与える部材を、たとえば金属
から構成し、これらを金型内にインサートして成形を実
施してもよい。また、成形後において、枢支軸22およ
び23を与える部材を取付けるようにしてもよい。
【0027】図10には、第1および第2の枢着端部1
2および13を互いに組合わせようとする状態が平面図
で示されている。このように、第1および第2の枢着端
部12および13を互いに組合わせようとするとき、一
方の枢支軸22が一方の切欠21内に受入れられるのと
同時に、他方の枢支軸23が他方の切欠20内に受入れ
られるようにされる。したがって、切欠20と切欠21
とがそれぞれの開口部を互いに逆方向に向けながら同一
平面上に整列するように、第1および第2の部材5およ
び6が配置される。そして、この配置状態を維持したま
ま、第1および第2の枢着端部12および13が互いに
近づけられる。これによって、枢支軸22は切欠21内
へと進入し、同時に、枢支軸23が切欠20へと進入す
る。このとき、切欠20および21のそれぞれを規定す
る端縁部が僅かに弾性的に変形されることもある。しか
しながら、このように変形された切欠20および21の
端縁部は、枢支軸22および23が、それぞれ、切欠2
1および20の最も奥の部分すなわち円形の部分に達し
たとき、元の状態に戻される。
2および13を互いに組合わせようとする状態が平面図
で示されている。このように、第1および第2の枢着端
部12および13を互いに組合わせようとするとき、一
方の枢支軸22が一方の切欠21内に受入れられるのと
同時に、他方の枢支軸23が他方の切欠20内に受入れ
られるようにされる。したがって、切欠20と切欠21
とがそれぞれの開口部を互いに逆方向に向けながら同一
平面上に整列するように、第1および第2の部材5およ
び6が配置される。そして、この配置状態を維持したま
ま、第1および第2の枢着端部12および13が互いに
近づけられる。これによって、枢支軸22は切欠21内
へと進入し、同時に、枢支軸23が切欠20へと進入す
る。このとき、切欠20および21のそれぞれを規定す
る端縁部が僅かに弾性的に変形されることもある。しか
しながら、このように変形された切欠20および21の
端縁部は、枢支軸22および23が、それぞれ、切欠2
1および20の最も奥の部分すなわち円形の部分に達し
たとき、元の状態に戻される。
【0028】このようにして、図1ないし図6または図
11に示すように、第1および第2の枢着端部12およ
び13が互いに結合された状態とされる。
11に示すように、第1および第2の枢着端部12およ
び13が互いに結合された状態とされる。
【0029】図1および図11によく示されているよう
に、第1および第2の枢着端部12および13には、第
1および第2の部材5および6の屈曲の範囲の各終端を
規定するため、互いに当接する当接壁24および25な
らびに当接壁26および27が設けられている。特に、
当接壁24および25の互いの当接は、図12および図
14に示すように、乳母車1が開かれかつ連結棒2が直
線状に延びた状態を維持するように作用するため、乳母
車1の開いた状態をより強固に保つのに重要である。
に、第1および第2の枢着端部12および13には、第
1および第2の部材5および6の屈曲の範囲の各終端を
規定するため、互いに当接する当接壁24および25な
らびに当接壁26および27が設けられている。特に、
当接壁24および25の互いの当接は、図12および図
14に示すように、乳母車1が開かれかつ連結棒2が直
線状に延びた状態を維持するように作用するため、乳母
車1の開いた状態をより強固に保つのに重要である。
【0030】なお、図11に示すように、当接壁26お
よび27の互いの当接により、第1および第2の部材5
および6は、互いにほぼ直角をなしている。他方、図1
0では、第1および第2の部材5および6は、互いに鋭
角をなしている。したがって、図10に示す第1および
第2の部材5および6の配置状態において、前述したよ
うに、第1および第2の枢着端部12および13を組合
わせようとするとき、その最終段階では、当接壁26お
よび27の互いの当接により、第1および第2の部材5
および6は、図11に示すようにほぼ直角をなす状態に
強制される。このとき、第1および第2の枢着端部12
および13では、やや無理な変形が生じるが、それは、
樹脂のような材料の弾性的な変形により有利に吸収され
るとともに、変形が生じるのが短時間であるため、第1
および第2の枢着端部12および13において損傷を招
くことはない。
よび27の互いの当接により、第1および第2の部材5
および6は、互いにほぼ直角をなしている。他方、図1
0では、第1および第2の部材5および6は、互いに鋭
角をなしている。したがって、図10に示す第1および
第2の部材5および6の配置状態において、前述したよ
うに、第1および第2の枢着端部12および13を組合
わせようとするとき、その最終段階では、当接壁26お
よび27の互いの当接により、第1および第2の部材5
および6は、図11に示すようにほぼ直角をなす状態に
強制される。このとき、第1および第2の枢着端部12
および13では、やや無理な変形が生じるが、それは、
樹脂のような材料の弾性的な変形により有利に吸収され
るとともに、変形が生じるのが短時間であるため、第1
および第2の枢着端部12および13において損傷を招
くことはない。
【0031】上述した図11に示した第1および第2の
部材5および6の屈曲状態の終端を規定するための当接
壁26および27は、第1および第2の部材5および6
を図10に示すような角度関係にもたらすことを禁止す
るので、枢支軸22および23が切欠21および20か
ら不所望にも脱出することを防止する機能も有してい
る。しかしながら、この枢着構造が図12および図13
に示すような特定的な乳母車1に適用されるときには、
上述の機能を与えるための当接壁26および27はなく
てもよい。なぜなら、乳母車1の折りたたみ動作に応じ
て生じる第1および第2の部材5および6の屈曲の範囲
は、図14に示す状態から図15に示す状態までであ
り、図10に示すような角度関係にある第1および第2
の部材5および6の屈曲状態は、このような屈曲の範囲
から外れているためである。
部材5および6の屈曲状態の終端を規定するための当接
壁26および27は、第1および第2の部材5および6
を図10に示すような角度関係にもたらすことを禁止す
るので、枢支軸22および23が切欠21および20か
ら不所望にも脱出することを防止する機能も有してい
る。しかしながら、この枢着構造が図12および図13
に示すような特定的な乳母車1に適用されるときには、
上述の機能を与えるための当接壁26および27はなく
てもよい。なぜなら、乳母車1の折りたたみ動作に応じ
て生じる第1および第2の部材5および6の屈曲の範囲
は、図14に示す状態から図15に示す状態までであ
り、図10に示すような角度関係にある第1および第2
の部材5および6の屈曲状態は、このような屈曲の範囲
から外れているためである。
【0032】以上、この発明の実施例を、折りたたみ式
乳母車1に備える屈伸動作する第1および第2の部材5
および6の結合部分に適用された場合について説明した
が、この発明に係る枢着構造は、折りたたみ式乳母車の
他の部分、あるいは、乳母車以外の器具にも適用するこ
とができる。
乳母車1に備える屈伸動作する第1および第2の部材5
および6の結合部分に適用された場合について説明した
が、この発明に係る枢着構造は、折りたたみ式乳母車の
他の部分、あるいは、乳母車以外の器具にも適用するこ
とができる。
【図1】この発明の一実施例による枢着構造が適用され
た第1および第2の部材5および6の結合部分を示す平
面図である。
た第1および第2の部材5および6の結合部分を示す平
面図である。
【図2】図1に示した結合部分の正面図である。
【図3】図1の線III−IIIに沿う断面図である。
【図4】図1の線IV−IVに沿う断面図である。
【図5】図2の線V−Vに沿う断面図である。
【図6】図2の線VI−VIに沿う断面図である。
【図7】図1に示した第1および第2の部材5および6
を互いに分離して示した平面図である。
を互いに分離して示した平面図である。
【図8】第1および第2の部材5および6を互いに分離
して示した正面図である。
して示した正面図である。
【図9】第1および第2の部材5および6を互いに分離
して示した底面図である。
して示した底面図である。
【図10】第1および第2の部材5および6を組合わせ
ようとする状態を示す平面図である。
ようとする状態を示す平面図である。
【図11】第1および第2の部材5および6を最も屈曲
させた状態を示す平面図である。
させた状態を示す平面図である。
【図12】図1に示した枢着構造が連結棒2において適
用された折りたたみ式乳母車1を開いた状態で示す斜視
図である。
用された折りたたみ式乳母車1を開いた状態で示す斜視
図である。
【図13】図12に示した乳母車1の閉じた状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図14】図12に示した連結棒2のみを単独で示す斜
視図である。
視図である。
【図15】図13に示した連結棒2のみを単独で示す斜
視図である。
視図である。
1 乳母車 2 連結棒 5 第1の部材 6 第2の部材 12 第1の枢着端部 13 第2の枢着端部 14 第1の翼部 15 第2の翼部 17 第3の翼部 18 第4の翼部 20,21 切欠 22,23 枢支軸 24,25,26,27 当接壁
Claims (5)
- 【請求項1】 第1および第2の部材のそれぞれの第1
および第2の枢着端部を所定の軸線のまわりに回動する
ように互いに結合するための枢着構造であって、 前記第1の枢着端部には、互いの間に間隔を形成して平
行に延びる第1および第2の翼部が形成され、 前記第2の枢着端部には、互いの間に間隔を形成して平
行に延びる第3および第4の翼部が形成され、 前記第1および第2の枢着端部は、前記第1および第2
の翼部の間に前記第3の翼部が挿入されかつ前記第3お
よび第4の翼部の間に前記第2の翼部が挿入されるよう
に配置され、 前記第1および第4の翼部には、それぞれ、切欠が形成
され、他方、前記第2および第3の翼部には、前記軸線
を与えるように、それぞれ、各前記切欠内に受入れられ
る枢支軸が突出するように設けられた、枢着構造。 - 【請求項2】 前記第1および第2の枢着端部は、それ
ぞれ、前記翼部および前記枢支軸を含めて、樹脂から一
体成形されたものである、請求項1に記載の枢着構造。 - 【請求項3】 各前記切欠は、各前記枢支軸を位置させ
る部分において円形をなすとともに、当該部分から開口
部に至る部分での幅方向寸法が前記円形の直径より小さ
くされた、請求項1または2に記載の枢着構造。 - 【請求項4】 前記第1の翼部に形成された切欠と前記
第4の翼部に形成された切欠とがそれぞれの開口部を互
いに逆方向に向けながら同一平面上に整列したときにと
る前記第1および第2の部材の屈曲状態は、当該枢着構
造が用いられる器具において通常時に生じる前記第1お
よび第2の部材の屈曲の範囲から外れたときにとるよう
に選ばれる、請求項1ないし3のいずれかに記載の枢着
構造。 - 【請求項5】 前記第1および第2の枢着端部には、前
記第1および第2の部材の屈曲の範囲の各終端を規定す
るため、互いに当接する当接壁が設けられた、請求項1
ないし4のいずれかに記載の枢着構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24106594A JPH08105433A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 枢着構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24106594A JPH08105433A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 枢着構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08105433A true JPH08105433A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17068782
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24106594A Pending JPH08105433A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 枢着構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08105433A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010094449A (ja) * | 2008-10-20 | 2010-04-30 | Takano Co Ltd | ヒンジ構造とそれを用いた椅子の背もたれの支持構造 |
EP2363335A1 (en) * | 2010-03-03 | 2011-09-07 | Sung-Tsun Wu | Clamp-proof joint |
JP2015196497A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-09 | 明門香港股▲フェン▼有限公司 | ベビーカー |
JP2015224023A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | ブライタックス チャイルド セイフティー インコーポレイテッド | 折り畳み式ベビーカー用のヒンジ組立体 |
-
1994
- 1994-10-05 JP JP24106594A patent/JPH08105433A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010094449A (ja) * | 2008-10-20 | 2010-04-30 | Takano Co Ltd | ヒンジ構造とそれを用いた椅子の背もたれの支持構造 |
EP2363335A1 (en) * | 2010-03-03 | 2011-09-07 | Sung-Tsun Wu | Clamp-proof joint |
JP2015196497A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-09 | 明門香港股▲フェン▼有限公司 | ベビーカー |
JP2015224023A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | ブライタックス チャイルド セイフティー インコーポレイテッド | 折り畳み式ベビーカー用のヒンジ組立体 |
US9637154B2 (en) | 2014-05-29 | 2017-05-02 | Britax Child Safety, Inc. | Hinge assembly for folding stroller |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020702 |