JP2001300658A - 部品の締結構造及び筐体と蓋の締結構造 - Google Patents

部品の締結構造及び筐体と蓋の締結構造

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JP2001300658A
JP2001300658A JP2000127796A JP2000127796A JP2001300658A JP 2001300658 A JP2001300658 A JP 2001300658A JP 2000127796 A JP2000127796 A JP 2000127796A JP 2000127796 A JP2000127796 A JP 2000127796A JP 2001300658 A JP2001300658 A JP 2001300658A
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locking
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housing
shaft
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Yuko Wakabayashi
祐幸 若林
Nobuji Yonemoto
宜司 米本
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構成部品点数を増やすことなく容易に締結でき
る筐体とブラケット又は筐体と蓋等の締結構造を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】電子部品等が搭載された基板を収納する筐
体と該筐体を他の部材に取り付けるブラケットの締結構
造において、アルミダイキャストにて形成され底面に座
繰穴と該座繰穴の中央部にかしめ軸が立設した前記筐体
と、板金部材が用いられ前記かしめ軸に挿通する孔が形
成された前記ブラケットとからなり、前記かしめ軸に前
記ブラケットの孔を挿通させ、孔から突出したかしめ軸
を圧潰してブラケットの一部を座繰穴に密着固定させる
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品の締結構造に
係り、例えば電子機器の筐体と、板金で形成されたブラ
ケットの締結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアルミダイキャストで形成された
筐体と板金で形成されたブラケットの締結構造の2例を
図11および図12を用いて説明する。
【0003】先ず、第1の従来例を図11を用いて説明
する。
【0004】図11は第1の従来例の筐体とブラケット
の締結構造の要部を示す側断面図である。
【0005】200は電子部品等が搭載された基板(図
示省略)等を収納する電子機器の筐体で、アルミダイキ
ャストにより形成されている。筐体200の底部にはブ
ラケット210を取り付ける複数のねじ孔201が形成
されている。
【0006】ブラケット210は筐体200を他の部材
(例えば自動車)に取り付ける部品で、筐体200との
締結孔211および他の部材への取付孔(図示省略)等
が複数形成されている。ブラケット210の材料には表
面処理された鋼板(例えば亜鉛めっき鋼板)等が用いら
れプレス加工により形成される。尚、筐体200とブラ
ケット210の締結は、筐体200のねじ孔201とブ
ラケット210の締結孔211の位置を合わせねじ22
0によりねじ止め固定する。
【0007】次に、第2の従来例を図12を用いて説明
する。
【0008】図12は第2の従来例の筐体とブラケット
の締結構造の要部を示す側断面図で、(a)かしめ前の
状態、(b)かしめ後の状態である。尚、第1の従来例
と同じ構成部品については同じ符号を付し説明を省略す
る。
【0009】230は電子部品等が搭載された基板(図
示省略)等を収納する電子機器の筐体で、アルミダイキ
ャストにより形成されている。筐体230の底部にはブ
ラケット210を取り付ける複数の締結孔231が形成
されている。尚、筐体230とブラケット210の締結
は、筐体230の締結孔231とブラケット210の締
結孔211の位置を合わせる。そして位置合わせされた
孔にアルミリベット240を挿入し、筐体230から突
出した突出部241をかしめ機またはプレス機等によ
り、かしめてかしめ242を形成し筐体230とブラケ
ット210を締結する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の第1の
従来例の筐体200とブラケット210の締結構造で
は、ブラケット210を筐体200に形成されたねじ孔
201にねじ220を用いてねじ止めにより締結してい
るので、筐体200のねじ加工工数と締結用のねじ22
0の部品費が必要となりコスト高につながるおそれがあ
る。
【0011】また、上述の第2の従来例の筐体230と
ブラケット210の締結構造においても、締結用のアル
ミリベット240の部品費が必要となりコスト高につな
がるおそれがある。
【0012】本発明は上述の問題を解決するもので、構
成部品点数を増やすことなく容易に締結できる筐体(第
1の部品)とブラケット(第2の部品)または筐体と蓋
等の締結構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するもので、所定の面に形成された凹部と、該凹部の
底面よりかしめ軸が形成された第1の部品と、前記かし
め軸に挿通する孔が形成された第2の部品とからなり、
前記かしめ軸に前記孔を挿通させ該孔から突出したかし
め軸を圧潰し、圧潰されたかしめ部で前記第2の部品が
前記凹部に密着固定されてなることを特徴とするもので
ある。
【0014】また、前記第2の部品には、前記凹部に係
合する凸部と該凸部に前記かしめ軸に挿通する孔が形成
されていることを特徴とするものである。
【0015】また、所定の面から突出した突出部と、該
突出部の両側面の上部から該突出部の内側方向へそれぞ
れ傾斜して形成された左係止部および右係止部と、該突
出部に該両側面と平行に形成された溝とからなる第1の
部品と、前記左係止部と右係止部に係止する左係止爪と
右係止爪が該左係止部と右係止部の外側になるように形
成された第2の部品とからなり、前記突出部の上面に前
記第2の部品を載置し、前記溝に該第2の部品を押し込
み前記左係止爪と右係止爪を内側方向へ平行移動させ前
記左係止部と右係止部に係止させてなることを特徴とす
るものである。
【0016】また、所定の面に形成された溝と、該溝の
両側に突出した突出部と、該突出部の上面より外側方向
に形成された係止部とからなる左係止凸部と右係止凸部
とが構成された第1の部品と、前記左係止凸部と右係止
凸部に挿通する左係止孔と右係止孔が形成された第2の
部品とからなり、前記左係止凸部と右係止凸部に前記左
係止孔と右係止孔を挿入し、前記溝に前記第2の部品を
押し込み前記左係止孔と右係止孔を内側方向へ平行移動
させ前記左係止凸部と右係止凸部に係止させてなること
を特徴とするものである。
【0017】また、所定の面から係止軸が突出した第1
の部品と、前記係止軸に係止する係止孔と、該係止孔の
外周にVノッチが形成された第2の部品とからなり、前
記係止軸と前記係止孔の位置を合わせ前記Vノッチより
外側部分を押圧し、該係止軸に該係止孔を挿入させてな
ることを特徴とするものである。
【0018】また、前記係止孔は、少なくとも一方の開
口部がシャープエッジに形成され、該シャープエッジ側
から前記係止軸に挿入されてなることを特徴とするもの
である。
【0019】また、前記係止孔は、前記Vノッチと複数
のスリットにより接続されていることを特徴とするもの
である。
【0020】また、前記係止軸は、先端部から立設面の
方向へ減径するテーパが設けられていることを特徴とす
るものである。
【0021】また、所定の面からかしめ軸が突出した第
1の部品と、前記かしめ軸に挿入するバーリング孔が形
成された第2の部品とからなり、前記かしめ軸に前記バ
ーリング孔を挿入し該バーリング孔から突出したかしめ
軸を圧潰し、圧潰されたかしめ部が前記バーリング孔の
外周部に密着固定されてなることを特徴とするものであ
る。
【0022】また、所定の位置に形成された貫通孔と、
該貫通孔から所定の位置に立設した筒状の軸部と、該軸
部の所定の位置から外周方向へ延在する係止部とからな
る係止筒とが構成された第1の部品と、前記貫通孔に挿
入する筒状突出部と、前記係止筒に係止する係止孔と、
該係止孔より放射状に形成されたスリットとが構成され
た第2の部品とからなり、前記貫通孔に前記筒状突出部
を、前記係止筒に前記係止孔をそれぞれ挿入し該貫通孔
から突出した該筒状突出部を円周方向へ圧展し、圧展さ
れたかしめ部が該貫通孔の外周部に密着固定されてなる
ことを特徴とするものである。
【0023】また、前記係止筒は、複数のスリットによ
り縦方向に分割されていることを特徴とするものであ
る。
【0024】また、所定の面から突出した突出部と、該
突出部の先端面に座繰穴が形成されたかしめ軸が構成さ
れた第1の部品と、前記かしめ軸に挿入する孔が形成さ
れた第2の部品とからなり、前記かしめ軸に前記孔を挿
入させ該孔から突出したかしめ軸の座繰穴部を外周方向
へ圧展し、圧展されたかしめ部が前記孔の外周部に密着
固定されてなることを特徴とするものである。
【0025】また、前記第1の部品は、アルミダイキャ
ストにより形成されており、前記第2の部品は、板金部
材により形成されていることを特徴とするものである。
【0026】また、前記第1の部品および前記第2の部
品は、樹脂部材が用いられ樹脂成形加工により形成され
ていることを特徴とするものである。
【0027】また、前記第1の部品は、電子部品等が搭
載された基板等が収納される電子機器の筐体で、前記第
2の部品は、前記筐体を他の部材に取り付けるためのブ
ラケットであることを特徴とするものである。
【0028】また、電子部品等が搭載された基板を収納
する筐体と、該基板が収納された該筐体を密閉する蓋の
締結構造において、底付方形形状に形成され、開口部に
前記基板を取り付ける取付面と、該取付面から突出した
かしめ軸とが構成された前記筐体と、前記かしめ軸に挿
通する孔が形成された前記基板と、前記かしめ軸に挿通
する孔が形成された前記蓋とからなり、前記かしめ軸に
前記基板の孔を挿入し、前記蓋の孔を該基板の孔に挿通
した該かしめ軸に挿入し、該蓋から突出した該かしめ軸
を圧潰して該蓋の表面に密着させてなることを特徴とす
るものである。
【0029】また、前記筐体は、アルミダイキャストに
より形成されており、前記蓋は、板金部材により形成さ
れていることを特徴とするものである。
【0030】また、前記筐体および前記蓋は、樹脂部材
が用いられ樹脂成形加工されていることを特徴とするも
のである。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
を用いて説明する。
【0032】図1は本発明の第1の実施の形態に係る筐
体とブラケットの締結構造の要部を示す側断面図で、
(a)かしめ前の状態、(b)かしめ後の状態である。
【0033】10は電子部品等が搭載された基板(図示
省略)等を収納する電子機器の筐体の一部(第1の部
品)で、アルミダイキャストにより形成されている。筐
体10の底部には座繰穴(凹部に相当)11が形成され
ており、座繰穴11の中央部にはブラケット15を取り
付けるためのかしめ軸12が立設している。
【0034】ブラケット15は筐体10を他の部材(例
えば自動車等)に取り付けるための部品で、筐体10の
座繰穴11に内接する凸部16と、凸部16の中央部に
筐体10のかしめ軸12に挿入する締結用の円孔17お
よび他の部材への取付孔(図示省略)等が複数形成され
ている。ブラケット15の材料には表面処理された鋼板
(例えば亜鉛めっき鋼板)等が用いられプレス加工等に
より形成される。
【0035】次に、筐体とブラケットの締結について説
明する。
【0036】先ず、筐体10のかしめ軸12に円孔17
を挿入(座繰穴11にブラケット15の凸部16を挿入
する)し、凸部16の上面から突出したかしめ軸12の
先端部をかしめ機またはプレス機等により圧潰する。そ
して、圧潰された圧潰部13によりブラケット15を筐
体10に圧着させて締結(かしめ)する。
【0037】以上説明したように本発明の第1の実施の
形態に係るアルミダイキャストの筐体10と板金のブラ
ケット15の締結構造によれば、筐体10にブラケット
15との締結用のかしめ軸12が一体に形成されている
ので、構成部品点数を増やすことなく筐体10とブラケ
ット15とを容易に締結することができる。従って、筐
体10とブラケット15の締結作業が容易になり締結工
数の低減と締結部品費の削減につながる。また、締結部
に座繰穴11を形成することにより圧潰部13(かしめ
部)が表面から突出しないので、平面な取り付け場所へ
の取り付けが容易になる。
【0038】尚、本実施の形態ではブラケット15に予
め凸部16を形成したが、これに限らずブラケット15
の材質、部材の厚み、または形状等により塑性変形しや
すいものについては平板の状態にしておき、かしめ加工
の際に圧潰部13により押さえ込んで凸部16を形成す
ることもできる。また、筐体10をアルミダイキャスト
により形成したが、その他の材質例えば樹脂材を用い樹
脂成形された筐体(樹脂材の場合には締結部は熱溶着と
なる)にも適用することができる。その他に、ブラケッ
ト15の材料に表面処理鋼板を用いたが、その他の材質
例えば樹脂材を用い樹脂成形されたブラケットにも適用
することができる。
【0039】尚、本実施の形態ではアルミダイキャスト
の筐体10と板金のブラケット15の締結構造について
説明したが、これに限らず締結を必要とするその他の部
品にも適用することができる。
【0040】次に、本発明の第2の実施の形態を図2を
用いて説明する。
【0041】図2は本発明の第2の実施の形態に係る筐
体とブラケットの締結構造の要部を示す側断面図で、
(a)締結前の状態、(b)締結後の状態である。
【0042】20は電子部品等が搭載された基板(図示
省略)等を収納する電子機器の筐体の一部(第1の部
品)で、アルミダイキャストにより形成されている。筐
体20の底部には左締結凸部21と右締結凸部22が所
定の間隔(溝23)をおいて形成されている。左締結凸
部21と右締結凸部22の外側には、図示上部から下部
内側方向へそれぞれ傾斜した左係止部24と右係止部2
5が形成されている。
【0043】ブラケット26は筐体20を他の部材(例
えば自動車等)に取り付けるための第2の部品で、筐体
20の左係止部24と右係止部25に係止する左係止爪
27と右係止爪28とが形成されている。尚、左係止爪
27と右係止爪28の間隔はブラケット26を筐体20
の溝23に係合(押し込み)させた時に、左係止爪27
と右係止爪28が筐体20の左係止部24と右係止部2
5に密着して係止するような位置に形成する。また、ブ
ラケット26には他の部材への取付孔(図示省略)等が
複数形成されている。ブラケット26の材料には表面処
理された鋼板(例えば亜鉛めっき鋼板)等が用いられプ
レス加工等により形成される。
【0044】次に、筐体とブラケットの締結について説
明する。
【0045】先ず、筐体20の左締結凸部21と右締結
凸部22の上にブラケット26を位置決めして載せ、左
締結凸部21と右締結凸部22の中央部(溝23に相当
部)を溝23に係合するようにプレス機等により押し込
む。ブラケット26が溝23に押し込まれると、左係止
爪27と右係止爪28が矢印の示す内側方向へ引っ張ら
れて移動する。そして、移動した左係止爪27と右係止
爪28が筐体20の左係止部24と右係止部25にそれ
ぞれ密着して係止する。
【0046】以上説明したように本発明の第2の実施の
形態に係るアルミダイキャストの筐体20と板金のブラ
ケット26の締結構造によれば、筐体20に締結用の左
締結凸部21と右締結凸部22とが一体に形成されてお
り、この左締結凸部21と右締結凸部22に係止する左
係止爪27と右係止爪28とがブラケット26と一体に
形成されているので、構成部品点数を増やすことなく筐
体20とブラケット26とを容易に締結することができ
る。従って、筐体20とブラケット26との締結作業が
容易になり締結工数の低減と締結部品費の削減につなが
る。また、筐体20とブラケット26とが左締結凸部2
1と右締結凸部22の係止部と、左締結凸部21と右締
結凸部22の中央部に構成された溝23で締結されるの
で強力な締結力が得られる。その他に、締結部が表面か
ら突出しないので、平面な取り付け場所への取り付けが
しやすい。
【0047】尚、本実施の形態では筐体20をアルミダ
イキャストにより形成したが、その他の材質例えば樹脂
材を用い樹脂成形された筐体にも適用することができ
る。また、ブラケット26の材料に表面処理鋼板を用い
たが、その他の材質例えば樹脂材を用い樹脂成形された
ブラケットにも適用することができる。
【0048】次に、本発明の第3の実施の形態を図3を
用いて説明する。
【0049】図3は本発明の第3の実施の形態に係る筐
体とブラケットの締結構造の要部を示す側断面図で、
(a)締結前の状態、(b)A矢視拡大図、(c)締結
後の状態、(d)B部拡大図である。
【0050】30は電子部品等が搭載された基板(図示
省略)等を収納する電子機器の筐体の一部(第1の部
品)で、アルミダイキャストにより形成されている。筐
体30の底部には溝31が形成されており、溝31の図
示左右には左係止凸部32と右係止凸部33が形成さ
れ、左係止凸部32と右係止凸部33には左係止爪34
と右係止爪35がそれぞれ外側方向へ突出して形成され
ている。
【0051】ブラケット36は筐体30を他の部材(例
えば自動車等)に取り付けるための第2の部品で、筐体
30の左係止凸部32と右係止凸部33に係止する左係
止孔37と右係止孔38とが形成されている。尚、左係
止孔37と右係止孔38の間隔はブラケット36を筐体
30の溝31に係合(押し込み)させた時に、左係止孔
37と右係止孔38が筐体30の左係止凸部32と右係
止凸部33にそれぞれ係止するような位置に形成する。
また、ブラケット36には他の部材への取付孔(図示省
略)等が複数形成されている。ブラケット36の材料に
は表面処理された鋼板(例えば亜鉛めっき鋼板)等が用
いられプレス加工等により形成される。
【0052】次に、筐体とブラケットの締結について説
明する。
【0053】先ず、筐体30の左係止凸部32と右係止
凸部33にブラケット36の左係止孔37と右係止孔3
8を挿入し位置決めして載せる。次に、ブラケット36
の中央部分を筐体30の溝31に係合するようにプレス
機等により押し込む。ブラケット36が溝31に押し込
まれ凹部39が形成されると、ブラケット36の左係止
孔37と右係止孔38が矢印で示す内側方向へ引っ張ら
れて移動する。そして、移動した左係止孔37と右係止
孔38が筐体30の左係止凸部32と右係止凸部33に
それぞれ係止する。
【0054】以上説明したように本発明の第3の実施の
形態に係るアルミダイキャストの筐体30と板金のブラ
ケット36の締結構造によれば、筐体30にブラケット
36との締結用の左係止凸部32と右係止凸部33とが
一体に形成されているので、構成部品点数を増やすこと
なく筐体30とブラケット36とを容易に締結すること
ができる。従って、筐体30とブラケット36との締結
作業が容易になり締結工数の低減と締結部品費の削減に
つながる。また、筐体30とブラケット36とが左係止
凸部32(左係止爪34)と右係止凸部33(右係止爪
35)と、左係止孔37と右係止孔38とがそれぞれ係
止し、筐体30の溝31に押し込まれブラケット36の
凹部39が溝31に圧着するので強力な締結力が得られ
る。
【0055】尚、本実施の形態では筐体30をアルミダ
イキャストにより形成したが、その他の材質例えば樹脂
材を用い樹脂成形された筐体にも適用することができ
る。また、ブラケット36の材料に表面処理鋼板を用い
たが、その他の材質例えば樹脂材を用い樹脂成形された
ブラケットにも適用することができる。
【0056】次に、本発明の第4の実施の形態を図4を
用いて説明する。
【0057】図4は本発明の第4の実施の形態に係る筐
体とブラケットの締結構造の要部を示す側断面図で、
(a)締結前の状態、(b)孔部の拡大図、(c)締結
後の状態である。
【0058】40は電子部品等が搭載された基板(図示
省略)等を収納する電子機器の筐体の一部(第1の部
品)で、アルミダイキャストにより形成されている。筐
体40の底部にはブラケット45と締結するための係止
円軸(係止軸に相当)41が形成されている。係止円軸
41の先端部にはブラケット45が挿入し易いようにテ
ーパ状の案内部42が設けられている。
【0059】ブラケット45は筐体40を他の部材(例
えば自動車等)に取り付けるための第2の部品で、筐体
40の係止円軸41に係止する係止円孔(係止孔に相
当)46(係止円軸41の外径寸法よりやや小さい寸法
に形成する)が形成されており、係止円孔46の外周部
には係止円孔46と同芯のVノッチ円47が形成されて
いる。尚、Vノッチ円47は係止円孔46のRエッジ4
8側(抜きだれ方向)の面に設けられる。また、ブラケ
ット45には他の部材への取付孔(図示省略)等が複数
形成されている。ブラケット45の材料には表面処理さ
れた鋼板(例えば亜鉛めっき鋼板)等が用いられプレス
加工等により形成される。
【0060】次に、筐体とブラケットの締結について説
明する。
【0061】先ず、筐体40の係止円軸41の案内部4
2にブラケット45の係止円孔46をのぞかせた状態
で、Vノッチ円47の外側をプレス機等により圧入す
る。係止円軸41に係止円孔46が挿入されると挿入圧
力によりVノッチ円47に沿って円錐状に変形(折れ曲
がる)し、係止円孔46の寸法が大きくなりながら係止
円軸41に挿入される。そして、ブラケット45が所定
の位置まで挿入されると、折り曲げられることにより発
生する弾性力により係止円孔46のシャープエッジ49
部が係止円軸41の外周に食い込んだ状態で係止する。
【0062】以上説明したように本発明の第4の実施の
形態に係るアルミダイキャストの筐体40と板金のブラ
ケット45の締結構造によれば、筐体40にブラケット
45との締結用の係止円軸41が一体に形成されている
ので、構成部品点数を増やすことなく筐体40とブラケ
ット45とを容易に締結することができる。従って、筐
体40とブラケット45との締結作業が容易になり締結
工数の低減と締結部品費の削減につながる。
【0063】尚、本実施の形態では筐体40をアルミダ
イキャストにより形成したが、その他の材質例えば樹脂
材を用い、樹脂成形された筐体にも適用することができ
る。また、ブラケット45の材料に表面処理鋼板を用い
たが、その他の材質例えば樹脂材を用い樹脂成形された
ブラケットにも適用することができる。但し、この場合
には、係止円軸41の強度とブラケット45の圧入力と
の関係に配慮する必要がある。その他に、筐体40とブ
ラケット45の締結部を円柱と円孔にしたが、これに限
らずその他の形状例えば方形または多角形の形状の組み
合わせにしてもよい。
【0064】次に、本発明の第5の実施の形態を図5を
用いて説明する。
【0065】図5は本発明の第5の実施の形態に係る筐
体とブラケットの締結構造の要部を示す側断面図で、
(a)締結前の状態、(b)係止円孔部の平面図、
(c)係止円孔部の拡大図、(d)締結後の状態であ
る。
【0066】50は電子部品等が搭載された基板(図示
省略)等を収納する電子機器の筐体の一部(第1の部
品)で、アルミダイキャストにより形成されている。筐
体50の底部にはブラケット53と締結するための係止
円錐軸(係止軸に相当)51が形成されている。係止円
錐軸51は先端部より立設面(根元)の方へ減径するよ
うにテーパが設けられている。また、係止円錐軸51の
先端部にはブラケット53が挿入し易いようにテーパ状
の案内部52が設けられている。
【0067】ブラケット53は筐体50を他の部材(例
えば自動車等)に取り付けるための第2の部品で、筐体
50の係止円錐軸51に係止する係止円孔54(係止円
錐軸51の外径寸法よりやや小さい寸法に形成する)が
形成されており、係止円孔54の外周部には係止円孔5
4と同芯のVノッチ円55が形成されている。尚、Vノ
ッチ円55は係止円孔54のRエッジ56側(抜きだれ
方向)の面に設けられる。また、Vノッチ円55と係止
円孔54との間には4本のスリット57により4分割さ
れている。また、ブラケット53には他の部材への取付
孔(図示省略)等が複数形成されている。ブラケット5
3の材料には表面処理された鋼板(例えば亜鉛めっき鋼
板)等が用いられプレス加工等により形成される。
【0068】次に、筐体とブラケットの締結について説
明する。
【0069】先ず、筐体50の係止円錐軸51の案内部
52にブラケット53の係止円孔54をのぞかせた状態
で、Vノッチ円55の外側をプレス機等により圧入す
る。係止円錐軸51に係止円孔54が挿入されると挿入
圧力によりVノッチ円55に沿って円錐状に変形(折れ
曲がる)し、係止円孔54の寸法が大きくなりながら係
止円錐軸51に挿入される。そして、ブラケット53が
所定の位置まで挿入されると、折り曲げられることによ
り発生する弾性力により係止円孔54のシャープエッジ
58部が係止円錐軸51の外周に食い込んだ状態で係止
する。
【0070】以上説明したように本発明の第5の実施の
形態に係るアルミダイキャストの筐体50と板金のブラ
ケット53の締結構造によれば、筐体50にブラケット
53との締結用の係止円錐軸51が一体に形成されてい
るので、構成部品点数を増やすことなく筐体50とブラ
ケット53とを容易に締結することができる。従って、
筐体50とブラケット53との締結作業が容易になり締
結工数の低減と締結部品費の削減につながる。また、筐
体50の係止円錐軸51にテーパが設けられているの
で、ブラケット53の係止円孔54との係止力が増大す
る。その他に、係止円孔54部を4分割することにより
弾性力が増し挿入が容易になる。
【0071】尚、本実施の形態では筐体50をアルミダ
イキャストにより形成したが、その他の材質例えば樹脂
材を用い樹脂成形された筐体にも適用することができ
る。また、ブラケット53の材料に表面処理鋼板を用い
たが、その他の材質例えば樹脂材を用い樹脂成形された
ブラケットにも適用することができる。但し、この場合
には、係止円錐軸51の強度とブラケット53の圧入力
との関係に配慮する必要がある。その他に、筐体50と
ブラケット53の締結部を円錐柱と円孔にしたが、これ
に限らずその他の形状例えば方形または多角形の形状の
組み合わせにしてもよい。
【0072】次に、本発明の第6の実施の形態を図6を
用いて説明する。
【0073】図6は本発明の第6の実施の形態に係る筐
体とブラケットの締結構造の要部を示す側断面図で、
(a)かしめ前の状態、(b)かしめ後の状態である。
【0074】60は電子部品等が搭載された基板(図示
省略)等を収納する電子機器の筐体の一部(第1の部
品)で、アルミダイキャストにより形成されている。筐
体60の底部にはブラケット63を取り付けるためのか
しめ軸61が立設している。
【0075】ブラケット63は筐体60を他の部材(例
えば自動車等)に取り付けるための第2の部品で、筐体
60のかしめ軸61に挿入する締結用のバーリング孔
(孔の周囲を筒状に絞り出している)63および他の部
材への取付孔(図示省略)等が複数形成されている。ブ
ラケット63の材料には表面処理された鋼板(例えば亜
鉛めっき鋼板)等が用いられプレス加工等により形成さ
れる。
【0076】次に、筐体とブラケットの締結について説
明する。
【0077】先ず、筐体60のかしめ軸61にブラケッ
ト63のバーリング孔64を挿入し、バーリング孔64
の上面から突出したかしめ軸61の先端部をかしめ機ま
たはプレス機等により圧潰する。そして、圧潰された圧
潰部62によりブラケット63を筐体60に圧着させて
締結(かしめる)する。
【0078】以上説明したように本発明の第6の実施の
形態に係るアルミダイキャストの筐体60と板金のブラ
ケット63の締結構造によれば、筐体60にブラケット
63との締結用のかしめ軸61を一体に形成することに
より、構成部品点数を増やすことなく筐体60とブラケ
ット63とを容易に締結することができる。従って、筐
体60とブラケット63との締結作業が容易になり締結
工数の低減と締結部品費の削減につながる。また、筐体
60のかしめ軸61に挿入するブラケット63の孔をバ
ーリング孔64にすることにより、かしめ軸61をかし
めた際にバーリング孔64部と圧潰部62との密着性が
よくなりかしめ部の信頼性が向上する。
【0079】尚、本実施の形態では筐体60をアルミダ
イキャストにより形成したが、その他の材質例えば樹脂
材を用い樹脂成形された筐体(樹脂材の場合には締結部
は熱溶着となる)にも適用することができる。また、ブ
ラケット63の材料に表面処理鋼板を用いたが、その他
の材質例えば樹脂材を用い樹脂成形されたブラケットに
も適用することができる。
【0080】次に、本発明の第7の実施の形態を図7を
用いて説明する。
【0081】図7は本発明の第7の実施の形態に係る筐
体とブラケットの締結構造の要部を示す側断面図で、
(a)かしめ前の状態、(b)かしめ後の状態である。
【0082】65は電子部品等が搭載された基板(図示
省略)等を収納する電子機器の筐体の一部(第1の部
品)で、アルミダイキャストにより形成されている。筐
体65の底部にはブラケット72を取り付けるための締
結円孔(貫通孔に相当)66と係止筒67等が形成され
ている。係止筒67は筐体65の底部(図示上面)から
筒上の胴体部70が立設し、立設面からブラケット72
の厚みに相当する部分に外周方向へ係止爪68(ブラケ
ット72の係止円孔74の孔径よりも大きい外径寸法)
部が延在して形成されており、係止爪68の先端部には
挿入案内用のテーパ部が設けられている。また、係止筒
67は収縮し易いようにスリット71により複数箇所
(本例4箇所)に分割している。
【0083】ブラケット72は筐体65を他の部材(例
えば自動車等)に取り付けるための第2の部品で、筐体
65の締結円孔66に挿入する締結用の筒状突出部(孔
の周囲を筒状に絞り出している)73および係止筒67
に挿入する係止円孔(係止孔に相当)74が形成されて
いる。尚、係止円孔74の孔径寸法は係止筒67の胴部
70と略同じ寸法に形成されている。また、その他の部
材への取付孔(図示省略)等が複数形成されている。ブ
ラケット72の材料には表面処理された鋼板(例えば亜
鉛めっき鋼板)等が用いられプレス加工等により形成さ
れる。
【0084】次に、筐体とブラケットの締結について説
明する。
【0085】先ず、筐体65の締結円孔66にブラケッ
ト72の筒状突出部73を、係止筒67に係止円孔74
を挿入する。係止筒67に係止円孔74を挿入すると、
係止筒67は係止円孔74により係止爪68が係止筒6
7の中心方向(矢印方向)へ弾性変形する。そして、係
止円孔74が係止爪68の最大寸法部を通過すると係止
爪68が弾性力により元の状態に戻る。この状態で係止
円孔74は係止爪68の下面69と筐体65の本体面と
の間で係止状態となる。次に、筐体65の下面Cから突
出した筒状突出部73の突出部をかしめ機またはプレス
機等により外周方向へ展開して筐体65の下面Cに圧着
させて筐体65とブラケット72とを締結する。
【0086】以上説明したように本発明の第7の実施の
形態に係るアルミダイキャストの筐体65と板金のブラ
ケット72の締結構造によれば、筐体65に締結用の締
結円孔66と係止筒67が一体に形成されており、この
締結円孔66に挿入する筒状突出部73と、係止筒67
に係止する係止円孔74がブラケット53と一体に形成
することにより、構成部品点数を増やすことなく筐体6
5とブラケット72とを容易に締結することができる。
従って、筐体65とブラケット72との締結作業が容易
になり締結工数の低減と締結部品費の削減につながる。
また、筐体65とブラケット72の締結構造に、かしめ
部と係止部を構成することにより締結作業工数を増やす
ことなく十分な締結力を得ることができる。
【0087】尚、本実施の形態では筐体60をアルミダ
イキャストにより形成したが、その他の材質例えば樹脂
材を用い樹脂成形された筐体(樹脂材の場合には締結部
は熱溶着となる)にも適用することができる。また、ブ
ラケット72の材料に表面処理鋼板を用いたが、その他
の材質例えば樹脂材を用い樹脂成形されたブラケットに
も適用することができる。その他に、ブラケット72の
係止円孔74に放射状に広がる複数のスリットを形成す
ることにより、係止筒67への挿入をより容易にするこ
とができる。但し、係止円孔74にスリットを設けた場
合は係止筒67のスリットは省略することもできる。
【0088】次に、本発明の第8の実施の形態を図8を
用いて説明する。
【0089】図8は本発明の第8の実施の形態に係る筐
体とブラケットの締結構造の要部を示す側断面図で、
(a)かしめ前の状態、(b)かしめ後の状態である。
【0090】80は電子部品等が搭載された基板(図示
省略)等を収納する電子機器の筐体の一部(第1の部
品)で、アルミダイキャストにより形成されている。筐
体80の底部にはブラケット85を取り付けるためのか
しめ軸(突出部に相当)81が立設し、かしめ軸81に
は上端面より底が半球状の座繰穴82が形成されてい
る。
【0091】ブラケット85は筐体80を他の部材(例
えば自動車等)に取り付けるための第2の部品で、筐体
80のかしめ軸81に挿入する締結用孔86と、その他
の部材への取付孔(図示省略)等が複数形成されてい
る。ブラケット85の材料には表面処理された鋼板(例
えば亜鉛めっき鋼板)等が用いられプレス加工等により
形成される。
【0092】次に、筐体とブラケットの締結について説
明する。
【0093】先ず、筐体80のかしめ軸81にブラケッ
ト85の締結円孔86を挿入する。次に、ブラケット8
5の上面から突出したかしめ軸81の突出部をかしめ機
またはプレス機等により外周方向へ圧展する。そして、
圧展されたかしめ部83をブラケット85の上面Dに圧
着させて筐体80とブラケット85とを締結する。
【0094】以上説明したように本発明の第8の実施の
形態に係るアルミダイキャストの筐体80と板金のブラ
ケット85の締結構造によれば、筐体80にブラケット
85との締結用のかしめ軸81が一体に形成されている
ので、構成部品点数を増やすことなく筐体80とブラケ
ット85とを容易に締結することができる。従って、筐
体80とブラケット85の締結作業が容易になり締結工
数の低減と締結部品費の削減につながる。
【0095】尚、本実施の形態では筐体80をアルミダ
イキャストにより形成したが、その他の材質例えば樹脂
材を用い樹脂成形された筐体(樹脂材の場合には締結部
は熱溶着となる)にも適用することができる。また、ブ
ラケット85の材料に表面処理鋼板を用いたが、その他
の材質例えば樹脂材を用い樹脂成形されたブラケットに
も適用することができる。その他に、かしめ軸81を円
柱形状にしたがこれに限らず方形または多角形の柱にす
ることもできる。
【0096】次に、本発明の第9の実施の形態を図9お
よび図10を用いて説明する。
【0097】図9は本発明の第9の実施の形態に係る筐
体と蓋の締結構造部品を示す斜視図で、(a)蓋、
(b)基板、(c)筐体である。図10は第9の実施の
形態に係る筐体と蓋の締結部を示す側断面拡大図で、
(a)かしめ前の状態、(b)かしめ後の状態である。
【0098】88は蓋で、筐体93に収納された基板を
保護密閉するもので筐体93に固定するための円孔(孔
に相当)89等が複数形成されている。蓋88の材料に
はアルミ板または表面処理された鋼板(例えば亜鉛めっ
き鋼板)等が用いられプレス加工等により形成される。
【0099】90は基板で、プリント配線された基板に
電子部品や外部機器との接続用のコネクタ91等が搭載
されている。また、筐体93に固定するための円孔(孔
に相当)92等が複数形成されている。
【0100】93は基板90等を収納する電子機器の筐
体の一部で、アルミダイキャストにより形成されてい
る。筐体93の開口部の取付面96には基板90および
蓋88等を締結するためのかしめ軸94が複数立設して
いる。また、筐体93の側面にはコネクタ91の取付部
95が形成されている。また、底部にはブラケットを取
り付けるためのかしめ軸(いずれも図示省略)等が形成
されている。
【0101】次に、筐体と基板と蓋の締結について説明
する。
【0102】先ず、図10で示すように筐体93のかし
め軸94に基板90の円孔92を挿入(筐体93のコネ
クタ91の取付部95にコネクタ91を挿入)する。次
に、基板90の円孔92が挿入された同じかしめ軸94
に蓋88の円孔89を挿入する。そして、蓋88の上面
から突出したかしめ軸94の突出部97を、かしめ機ま
たはプレス機等により外周方向へ圧潰する。そして、圧
潰された圧潰部(かしめ部)98を蓋88の上面に圧着
させて筐体93と基板90と蓋88とを一体に締結す
る。
【0103】以上説明したように本発明の第9の実施の
形態に係るアルミダイキャストの筐体93と基板90と
蓋88との締結構造によれば、筐体93にかしめ軸94
が一体に形成されているので、構成部品点数を増やすこ
となく筐体93と基板90と蓋88の3部品を容易に締
結することができる。従って、筐体93と基板90と蓋
88の締結作業が容易になり締結工数の低減と締結部品
費の削減につながる。
【0104】尚、本実施の形態では筐体93をアルミダ
イキャストにより形成したが、その他の材質例えば樹脂
材を用い樹脂成形された筐体(樹脂材の場合には締結部
は熱溶着となる)にも適用することができる。また、蓋
88のの材料にアルミ板または表面処理鋼板等の金属板
を用いたが、その他の材質例えば樹脂材を用い樹脂成形
された蓋にも適用することができる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、構
成部品点数を増やすことなく容易で安価に締結できる筐
体(第1の部品)とブラケット(第2の部品)または筐
体と蓋等の締結構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る筐体とブラケ
ットの締結構造の要部を示す側断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る筐体とブラケ
ットの締結構造の要部を示す側断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る筐体とブラケ
ットの締結構造の要部を示す側断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る筐体とブラケ
ットの締結構造の要部を示す側断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る筐体とブラケ
ットの締結構造の要部を示す側断面図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係る筐体とブラケ
ットの締結構造の要部を示す側断面図である。
【図7】本発明の第7の実施の形態に係る筐体とブラケ
ットの締結構造の要部を示す側断面図である。
【図8】本発明の第8の実施の形態に係る筐体とブラケ
ットの締結構造の要部を示す側断面図である。
【図9】本発明の第9の実施の形態に係る筐体と蓋の締
結構造部品を示す斜視図である。
【図10】第9の実施の形態に係る筐体と蓋の締結部を
示す側断面拡大図である。
【図11】第1の従来例の筐体とブラケットの締結構造
の要部を示す側断面図である。
【図12】第2の従来例の筐体とブラケットの締結構造
の要部を示す側断面図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60,65,80,9
3・・筐体 11,82・・座繰穴 12,61,81,94・・かしめ軸 13,62,98・・圧潰部 15,26,36,45,53,63,72,85・・
ブラケット 16・・凸部 17,89,92・・円孔 21・・左締結凸部 22・・右締結凸部 23,31・・溝 24・・左係止部 25・・右係止部 27,34・・左係止爪 28,35・・右係止爪 29,39・・凹部 32・・左係止凸部 33・・右係止凸部 37・・左係止孔 38・・右係止孔 41・・係止円軸 51・・係止円錐軸 42,52・・案内部 46,54,74・・係止円孔 47,55・・Vノッチ円 48,56・・Rエッジ 49,58・・シャープエッジ 57,71・・スリット 64・・バーリング孔 55,86・・締結円孔 67・・係止筒 68・・係止爪 69・・下面 70・・胴部 73・・筒状突出部 75,83・・かしめ部 95・・取付部 96・・取付面 88・・蓋 90・・基板 91・・コネクタ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の面に形成された凹部と、該凹部の
    底面よりかしめ軸が形成された第1の部品と、 前記かしめ軸に挿通する孔が形成された第2の部品とか
    らなり、 前記かしめ軸に前記孔を挿通させ該孔から突出したかし
    め軸を圧潰し、圧潰されたかしめ部で前記第2の部品が
    前記凹部に密着固定されてなることを特徴とする部品の
    締結構造。
  2. 【請求項2】 前記第2の部品には、前記凹部に係合す
    る凸部と該凸部に前記かしめ軸に挿通する孔が形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の部品の締結構
    造。
  3. 【請求項3】 所定の面から突出した突出部と、該突出
    部の両側面の上部から該突出部の内側方向へそれぞれ傾
    斜して形成された左係止部および右係止部と、該突出部
    に該両側面と平行に形成された溝とからなる第1の部品
    と、 前記左係止部と右係止部に係止する左係止爪と右係止爪
    が該左係止部と右係止部の外側になるように形成された
    第2の部品とからなり、 前記突出部の上面に前記第2の部品を載置し、前記溝に
    該第2の部品を押し込み前記左係止爪と右係止爪を内側
    方向へ平行移動させ前記左係止部と右係止部に係止させ
    てなることを特徴とする部品の締結構造。
  4. 【請求項4】 所定の面に形成された溝と、該溝の両側
    に突出した突出部と、該突出部の上面より外側方向に形
    成された係止部とからなる左係止凸部と右係止凸部とが
    構成された第1の部品と、 前記左係止凸部と右係止凸部に挿通する左係止孔と右係
    止孔が形成された第2の部品とからなり、 前記左係止凸部と右係止凸部に前記左係止孔と右係止孔
    を挿入し、前記溝に前記第2の部品を押し込み前記左係
    止孔と右係止孔を内側方向へ平行移動させ前記左係止凸
    部と右係止凸部に係止させてなることを特徴とする部品
    の締結構造。
  5. 【請求項5】 所定の面から係止軸が突出した第1の部
    品と、 前記係止軸に係止する係止孔と、該係止孔の外周にVノ
    ッチが形成された第2の部品とからなり、 前記係止軸と前記係止孔の位置を合わせ前記Vノッチよ
    り外側部分を押圧し、該係止軸に該係止孔を挿入させて
    なることを特徴とする部品の締結構造。
  6. 【請求項6】 前記係止孔は、少なくとも一方の開口部
    がシャープエッジに形成され、該シャープエッジ側から
    前記係止軸に挿入されてなることを特徴とする請求項5
    記載の部品の締結構造。
  7. 【請求項7】 前記係止孔は、前記Vノッチと複数のス
    リットにより接続されていることを特徴とする請求項5
    記載の部品の締結構造。
  8. 【請求項8】 前記係止軸は、先端部から立設面の方向
    へ減径するテーパが設けられていることを特徴とする請
    求項5記載の部品の締結構造。
  9. 【請求項9】 所定の面からかしめ軸が突出した第1の
    部品と、 前記かしめ軸に挿入するバーリング孔が形成された第2
    の部品とからなり、 前記かしめ軸に前記バーリング孔を挿入し該バーリング
    孔から突出したかしめ軸を圧潰し、圧潰されたかしめ部
    が前記バーリング孔の外周部に密着固定されてなること
    を特徴とする部品の締結構造。
  10. 【請求項10】 所定の位置に形成された貫通孔と、該
    貫通孔から所定の位置に立設した筒状の軸部と、該軸部
    の所定の位置から外周方向へ延在する係止部とからなる
    係止筒とが構成された第1の部品と、 前記貫通孔に挿入する筒状突出部と、前記係止筒に係止
    する係止孔と、該係止孔より放射状に形成されたスリッ
    トとが構成された第2の部品とからなり、 前記貫通孔に前記筒状突出部を、前記係止筒に前記係止
    孔をそれぞれ挿入し該貫通孔から突出した該筒状突出部
    を円周方向へ圧展し、圧展されたかしめ部が該貫通孔の
    外周部に密着固定されてなることを特徴とする部品の締
    結構造。
  11. 【請求項11】 前記係止筒は、複数のスリットにより
    縦方向に分割されていることを特徴とする請求項10記
    載の部品の締結構造。
  12. 【請求項12】 所定の面から突出した突出部と、該突
    出部の先端面に座繰穴が形成されたかしめ軸が構成され
    た第1の部品と、 前記かしめ軸に挿入する孔が形成された第2の部品とか
    らなり、 前記かしめ軸に前記孔を挿入させ該孔から突出したかし
    め軸の座繰穴部を外周方向へ圧展し、圧展されたかしめ
    部が前記孔の外周部に密着固定されてなることを特徴と
    する部品の締結構造。
  13. 【請求項13】 前記第1の部品は、アルミダイキャス
    トにより形成されており、 前記第2の部品は、板金部材により形成されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項12記載の部品の締結
    構造。
  14. 【請求項14】 前記第1の部品および前記第2の部品
    は、樹脂部材が用いられ樹脂成形加工により形成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項12記載の部
    品の締結構造。
  15. 【請求項15】 前記第1の部品は、電子部品等が搭載
    された基板等が収納される電子機器の筐体で、 前記第2の部品は、前記筐体を他の部材に取り付けるた
    めのブラケットであることを特徴とする請求項1乃至請
    求項14記載の部品の締結構造。
  16. 【請求項16】 電子部品等が搭載された基板を収納す
    る筐体と、該基板が収納された該筐体を密閉する蓋の締
    結構造において、 底付方形形状に形成され、開口部に前記基板を取り付け
    る取付面と、該取付面から突出したかしめ軸とが構成さ
    れた前記筐体と、 前記かしめ軸に挿通する孔が形成された前記基板と、 前記かしめ軸に挿通する孔が形成された前記蓋とからな
    り、 前記かしめ軸に前記基板の孔を挿入し、前記蓋の孔を該
    基板の孔に挿通した該かしめ軸に挿入し、該蓋から突出
    した該かしめ軸を圧潰して該蓋の表面に密着させてなる
    ことを特徴とする筐体と蓋の締結構造。
  17. 【請求項17】 前記筐体は、アルミダイキャストによ
    り形成されており、 前記蓋は、板金部材により形成されていることを特徴と
    する請求項16記載の筐体と蓋の締結構造。
  18. 【請求項18】 前記筐体および前記蓋は、樹脂部材が
    用いられ樹脂成形加工されていることを特徴とする請求
    項16記載の筐体と蓋の締結構造。
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