JP2001300106A - 遊技場システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 遊技店が独自に付与するポイントに基づく特
典や役務の提供を確実かつ円滑に行うことのできる。 【解決手段】 各遊技機１００毎に設置されて、遊技者
識別情報を取得可能な補助遊技用ユニット１０３と、前
記各補助遊技用ユニットと接続されて、前記遊技者識別
情報に対応させて遊技者に付与される獲得ポイント情報
を記憶保持可能な遊技者情報管理手段２００と、特定の
遊技条件に基づいて前記遊技者識別情報に対応する前記
獲得ポイント情報を更新する獲得ポイント情報更新手段
とを備え、前記補助遊技用ユニットは、所定条件の成立
に基づいて、所定の確率で前記特典または役務を付与す
るか否かを決定する特典等付与決定手段１１０と、前記
特典等付与決定手段による結果を報知する報知手段１１
３とを備え、前記特典等付与決定手段は、前記獲得ポイ
ント情報のポイント数に応じて、前記特典等を付与する
確率を変動させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者毎に遊技者
識別情報を発行し、該遊技者識別情報に基づいて所定の
特典または役務を提供できるようにした遊技場システム
に関し、特に遊技者に付与される獲得ポイント情報に応
じて遊技者に有利な特典や役務を提供可能にした遊技場
システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ店等の遊技場において、複数台
の遊技機を通信回線（遊技店内ネットワーク）で接続す
るとともに、各遊技機の遊技情報および遊技者に関する
情報を収集して管理する管理装置を設けた遊技場システ
ムが存在する。

【０００３】かかる遊技場システムの一種として、遊技
者毎に遊技者識別情報を記録した会員カード（磁気カー
ドやＩＣカード等）を発行し、この会員カードが遊技機
側に設けられる補助遊技用ユニット等に投入された際に
カードリーダで遊技者識別情報を読みとり、その遊技者
識別情報に対応する遊技者に関連する情報（例えば、来
店回数，出玉数や打込数，遊技の勝敗数等のデータ）を
管理装置から呼び出して表示し、遊技者自身や遊技店の
係員が閲覧できるようにしたシステムがある。

【０００４】さらに、これらのシステムを利用して来店
回数や遊技継続時間等に応じて遊技店独自のポイントを
遊技者に付与し、そのポイント数に応じて特殊遊技を提
供するサービスを行っている遊技店もある。ここにいう
特殊遊技とは、例えば持ち球を景品と交換せずに継続遊
技を可能にするサービス（「無制限」の札を貸与する）
や、設定されている遊技内容を変更可能な機種について
遊技者に有利な設定に変更する「設定変更権利」の付与
や、賞品球の通常の交換率（例えば１球当たり２．５
円）を特別な交換率（例えば１球当たり４円）に変更す
る「出球交換率変更権利」の付与等が該当する。

【０００５】このようなポイント数に応じた特殊遊技の
提供サービスを行うために、例えば遊技者に関連する情
報の一種として、遊技者毎のポイント獲得数を管理装置
に記憶し、そのポイント獲得数を上記のようにして補助
遊技用ユニット等で読み出して遊技店の店員等がそのポ
イント数を確認することにより特殊遊技サービスの提供
をしたり、あるいは、会員カード自体にポイント数を記
録するようにした場合にはそのポイント数を遊技店の店
員等が確認して特殊遊技を提供するようにしていた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポイン
ト数毎に提供される特殊遊技等の特典や役務の種類が変
わるため、遊技店の店員は顧客から会員カードの提示や
ポイント数の呈示を受けるたびにポイント数と提供すべ
きサービス内容を照らし合わせる必要があり、店員の作
業負担が増加するという問題があった。

【０００７】特に、顧客数が多い時間帯等にあっては店
員の作業負担の増加に伴い、ポイント数の確認等の対応
が十分に行えず、来店頻度の高い大事な顧客等に対する
サービスが不十分となる虞もあった。

【０００８】本発明は上述のような問題点に鑑みなされ
たもので、遊技店が独自に付与するポイントに基づく特
典や役務の提供を確実かつ円滑に行うことのできる遊技
場システムを提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、複数の遊技機（パチンコ遊技機１００）と、
該遊技機と通信回線（遊技店内ネットワークＮ）を介し
て接続され各遊技機の情報を管理する管理装置（遊技者
情報管理装置２００）とを少なくとも備え、遊技者毎に
遊技者識別情報（会員カードＣ，データベースＤＢ）を
発行し、該遊技者識別情報に基づいて所定の特典または
役務を提供するようにした遊技場システムにおいて、前
記各遊技機毎に設置されて、前記遊技者識別情報を取得
可能な補助遊技用ユニット（１０３）と、前記各補助遊
技用ユニットと接続されて、前記遊技者識別情報に対応
させて遊技者に付与される獲得ポイント情報を記憶保持
可能な遊技者情報管理手段（遊技者情報管理装置２０
０）と、特定の遊技条件に基づいて前記遊技者識別情報
に対応する前記獲得ポイント情報を更新する獲得ポイン
ト情報更新手段（遊技者情報管理装置２００）とを備
え、前記補助遊技用ユニットは、所定条件の成立に基づ
いて、所定の確率で前記特典または役務を付与するか否
かを決定する特典等付与決定手段（制御部１１０，判定
テーブル（ａ），（ｂ））と、前記特典等付与決定手段
による結果を報知する報知手段（スピーカー１１３，情
報表示器１０６）とを少なくとも備え、前記特典等付与
決定手段は、前記獲得ポイント情報のポイント数に応じ
て、前記特典または役務を付与する確率を変動させるよ
うにしたものである。

【００１０】これによれば、前記補助遊技用ユニットの
特典等付与決定手段によって特典または役務を付与する
か否かの決定がなされ、獲得ポイント情報のポイント数
に応じて、前記特典または役務を付与する確率が変動さ
れるので、従来のように遊技店の店員が獲得ポイント数
を確認したり、対応する特典や役務を選ぶ作業が不要と
なり、来店頻度の高い大事な顧客等に対するサービスを
確実かつ円滑に行って顧客の満足度を向上させることが
できる。

【００１１】なお、技術的には補助遊技用ユニットの制
御により前記特典または役務を自動的に付与することも
十分に可能であるが、不正行為等を排除する観点から、
特典等付与決定手段による結果を報知手段により報知だ
けを行う構成としている。したがって、実際の特典また
は役務（例えば、持ち球を景品と交換せずに継続遊技を
可能にするサービス（「無制限」の札を貸与する）や、
遊技内容を設定可能な機種について遊技者に有利な設定
を獲得する「設定変更権利」の付与や、賞品球の通常の
交換率（例えば１球当たり２．５円）を特別な交換率
（例えば１球当たり４円）に変更する「出球交換率変更
権利」の付与等）の提供は、報知手段の報知に基づいて
遊技店の店員が補助遊技用ユニット等をチェックし、不
正がないことを確認した上で、店員が所定の操作等を行
ってはじめて上記特典または役務が遊技者に提供される
こととなる。

【００１２】また、前記遊技者識別情報は、遊技者毎に
発行される記憶媒体に記憶されるようにするとよい。カ
ード状の記憶媒体としては、磁気カードやＩＣカードが
一般的であるが、遊技者識別情報を記憶できるものであ
れば何であってもよい。なお、上記遊技者情報管理手段
によって記憶される獲得ポイント数を、このカード状の
記憶媒体にも記録するようにしてもよい。

【００１３】また、前記遊技者情報管理手段を前記管理
装置で構成するようにしてもよい。この場合には、各補
助遊技用ユニットの構成を簡素化することができ設備コ
ストを低減することができる。

【００１４】また、前記特定の遊技条件は、一の遊技者
による遊技が行われた日において、前記何れかの補助遊
技用ユニットへの前記記憶媒体の最初の投入とすること
ができる。これにより、来店した日毎にポイントが付加
されることとなり、来店頻度の高い遊技者ほど特典や役
務を得やすい環境を提供することができる。

【００１５】また、前記特定の遊技条件は、一の遊技者
による遊技が行われた日において、前記何れかの補助遊
技用ユニットに前記カード状の記憶媒体が投入された状
態で、遊技実行時間や遊技による遊技媒体（メダルやパ
チンコ球等）の消費量とすることができる。これによ
り、遊技店にとって大事な顧客に特典や役務を優先的に
提供して感謝の意を表すことができ、遊技店の顧客吸引
力を向上させることができる。なお、遊技に費やした金
額を消費量に換算してもよい。

【００１６】また、前記所定条件の成立は、遊技機から
遊技に基づく所定の遊技情報信号が該遊技機から前記補
助遊技用ユニットに入力された場合とすることができ
る。より具体的には、例えば遊技機から遊技情報信号と
して大当り信号等が出力されている場合に、その大当り
信号等前記補助遊技用ユニットに入力された場合に特典
や役務が提供される可能性を付与する。これにより、遊
技機において大量の出玉の獲得が期待させる状況に適し
たタイミングで持ち球を景品と交換せずに継続遊技を可
能にするサービスや交換率変更のサービスを提供するこ
とができる。

【００１７】なお、前記遊技情報信号は、遊技機におけ
る特典付与の確率が変動することに関連して出力情報が
変化する確率変動信号を含み、該確率変動信号が前記補
助遊技用ユニットに入力された場合には遊技者に有利な
条件を提供するようにしてもよい。

【００１８】なお、上記の遊技情報信号の入力された場
合とは、信号の出力が無い状態から出力が有る状態に変
化した場合や、その逆の出力が有る状態から出力の無い
状態に変化した場合、あるいは信号の出力がＬレベルか
らＨレベルに変化した場合、またはＨレベルからＬレベ
ルに変化した場合等である。

【００１９】また、前記所定条件は、遊技店により設定
されたサービス提供時間としてもよい。即ち、例えば、
遊技店において所定の時間帯にのみ上記特典や役務を提
供するような「ラッキータイム」を設定した場合には、
その時間帯に該当する場合に上記補助遊技用ユニットに
よるサービスを提供するようにできる。

【００２０】また、前記報知手段は、変動表示領域を有
する表示装置であり、前記特典等付与決定手段の結果に
基づいて前記変動表示領域において識別情報を変動表示
する変動表示遊技を制御する変動表示制御手段を備え、
実行される変動表示遊技において所定時間経過後に所定
の識別情報を導出して前記特典または役務を報知するよ
うにしてもよい。この場合には、遊技機で行われるいわ
ゆる大当りを発生させる変動表示ゲームとは別個に、上
記補助遊技用ユニットにおいても簡易的な変動表示ゲー
ムを提供することができ、遊技者の興趣を高めることが
できる。

【００２１】また、前記表示装置にて前記遊技機情報を
さらに表示可能に構成するとよい。これにより、遊技者
および遊技店の店員が、補助遊技用ユニットの報知内容
から遊技機において行われている遊技内容（持ち球を景
品と交換せずに継続遊技を可能にするサービスや交換率
変更のサービスによる遊技中である等）を確認すること
ができるので、サービス提供の有無が明確となり、遊技
者と遊技店の無用のトラブル発生を回避することができ
る。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。

【００２３】図１は、本発明を適用して好適な遊技場シ
ステムの構成例を示す概略説明図である。

【００２４】図１において、符号１００で示されている
のはパチンコ遊技機である。本発明においてパチンコ遊
技機の仕様並びに構成は直接的には関係しないので詳細
な説明は省略する。このパチンコ遊技機１００が複数台
配設されて島設備３００が形成されている。

【００２５】各パチンコ遊技機１００に隣接して、ＣＲ
ユニット１０１が設けられている。このＣＲユニット１
０１のカード挿入口１０２に、遊技店において販売され
るＣＲカード（プリペイドカード）を挿入することによ
り、遊技機１００に所定数量の貸球が提供されるように
なっている。

【００２６】さらに各ＣＲユニット１０１に隣接して補
助遊技用ユニット１０３が配設されている。この補助遊
技用ユニット１０３は、遊技店において遊技者毎に発行
される会員カードＣを挿入するカード挿入口１０４，カ
ード挿入中に点灯するランプ１０５，液晶表示装置やＣ
ＲＴ等で構成されて遊技内容や後述する変動表示ゲーム
を表示する情報表示装置１０６，情報表示装置１０６に
おける表示内容を選択する情報選択ボタン１０７，遊技
店の店員が持つリモコン操作装置Ｒからの信号を受信す
る赤外線受信部１０８等を備えている。

【００２７】各パチンコ遊技機１００と各補助遊技用ユ
ニット１０３は、遊技店内ネットワークＮを介してワー
クステーション等のコンピュータなどで構成される管理
装置（遊技者情報管理装置）２００に接続されている。
この管理装置２００は、遊技者識別情報，来店回数，出
玉数や打込数，遊技の勝敗数等のデータの記憶や管理を
行うものである。

【００２８】ここで、パチンコ遊技機１００，補助遊技
用ユニット１０３および管理装置２００の関係を図２に
示すブロック図を参照して説明する。

【００２９】まず、本遊技場システムに用いられる会員
カードＣは、記憶媒体として例えば磁気カードやＩＣカ
ード等で構成され、遊技店に初めて来店した際に、遊技
者毎に発行される。この会員カードＣの磁気記録部や半
導体メモリ部には、各遊技者毎に付与される遊技者識別
情報（カードＩＤ）が記録されるようになっている。

【００３０】補助遊技用ユニット１０３は、制御部１１
０としてワンチップマイコン等を備え、この制御部１１
０の入出力インターフェイス（Ｉ／Ｆ）１１１の入力側
には、会員カードＣから遊技者識別情報を読み取るカー
ドリーダ１１２と、遊技店の店員が携帯して特典の設定
（例えばラッキーナンバーの設定）等を行うリモコン操
作装置Ｒからの赤外線信号を受信する赤外線受信部１０
８と、情報選択ボタン１０７が接続されている。また、
パチンコ遊技機１００からは、大当り信号，確率変動信
号および図柄確定回数信号等が入力されるようになって
いる。

【００３１】また、制御部１１０の入出力Ｉ／Ｆ１１１
の出力側には、情報選択ボタン１０５の操作で選択され
た情報および後述の変動表示ゲームを表示するための液
晶表示装置やＣＲＴで構成される報知手段としての情報
表示器１０６と、変動表示ゲームの結果等を音声で報知
する報知手段としてのスピーカー１１３と、カードリー
ダ１１２に会員カードＣが挿入されている場合に点灯す
るランプ１０５が接続されている。また、補助遊技用ユ
ニット１０３は、入出力Ｉ／Ｆ１１１を介して遊技店内
ネットワークＮに接続されている。

【００３２】また、制御部１１０を構成するワンチップ
マイコン等のＲＯＭ１１０ａには、図４に示すように、
遊技ポイントと表示情報と出現割合（確率）と減算ポイ
ントとの関係がテーブルデータ（参照テーブル）として
格納されている。

【００３３】このうち、図４（ａ）は通常図柄での大当
りの場合に参照されるテーブルで、例えば、遊技ポイン
トが０〜９である場合においては、『一回交換』のハ
ズレの出現割合を１４／２０とし、現ポイントの減算は
行わないサービス無しか、『次回大当りまで持ち球遊
技』の大当りの出現割合を４／２０とし、現ポイントか
ら「５」ポイント減算するか、あるいは『無制限』の
大当りの出現割合を２／２０とし「１０」ポイントを減
算するかの、何れかの権利を与えることを示すものであ
る。以下同様にして遊技ポイント数が多い程、遊技者に
有利な条件が付与されるようにしたデータが格納されて
いる。

【００３４】また、図４（ｂ）は、確率変動図柄での大
当りの場合に参照するテーブルで、例えば、遊技ポイン
トが０〜９である場合においては、『次回大当りまで
持ち球遊技』の大当りの出現割合を１０／２０とし、現
ポイントから「５」ポイント減算するか、あるいは
『無制限』の大当りの出現割合を１０／２０とし「１
０」ポイントを減算するかの、何れかの権利を与えるこ
とを示すものである。以下同様にして遊技ポイント数が
多い程、遊技者に一層有利な条件が付与されるようにし
たデータが格納されている。このような確率変動図柄で
の大当りの場合、通常図柄での大当り時の参照テーブル
とは違い、サービスなしの状態（『一回交換』）の設定
が無いので遊技者に有利である。

【００３５】なお、ＲＯＭに代えてＲＡＭを用いて、上
記のデータを書き換え可能としてもよい。

【００３６】管理装置（遊技者情報管理装置）２００
は、制御部２０１としてＣＰＵ等を備え、情報記憶部２
０２を構成するハードディスク等の外部記憶装置が接続
されている。

【００３７】情報記憶部２０２内には、遊技者識別情報
（カードＩＤ）のデータと、遊技者識別情報に対応した
遊技ポイント（獲得ポイント）のデータを格納したデー
タベースＤＢが構築されている。

【００３８】また、制御部２０１には入出力インターフ
ェイス（Ｉ／Ｆ）２０３を介して、キーボード等の情報
入力部２０４と、ＣＲＴ等のディスプレイやプリンタで
構成される情報出力部２０５が接続されている。さら
に、管理装置（遊技者情報管理装置）２００は、入出力
Ｉ／Ｆ２０３を介して遊技店内ネットワークＮに接続さ
れている。

【００３９】ここで、本実施形態に係る遊技場システム
の動作について簡単に説明する。

【００４０】パチンコ遊技機１００，補助遊技用ユニッ
ト１０３および管理装置（遊技者情報管理装置）２００
等に電源が供給された状態において、遊技者が会員カー
ドＣを補助遊技用ユニット１０３のカード挿入口１０４
に挿入する。するとカードリーダ１１２は会員カードＣ
の磁気記録部あるいは半導体記憶部から遊技識別情報
（カードＩＤ）を読み出して、制御部１１０の制御によ
りその遊技者識別情報は遊技店内ネットワークＮを介し
て管理装置２００に送信される。

【００４１】管理装置２００では、制御部２０１の制御
により受信した遊技者識別情報を情報記憶部２０２内の
データベースＤＢのカードＩＤ情報との照合を行う。そ
の結果、該当するカードＩＤ情報が登録されていない場
合には、「会員登録されていません」等のメッセージを
情報表示器１０６に表示するように遊技店内ネットワー
クＮを介して補助遊技用ユニット１０３に指令信号を送
信する。

【００４２】一方、該当するカードＩＤ情報を発見した
場合には、そのカードＩＤに対応する遊技ポイント情報
を検索、抽出し、その遊技ポイント情報遊技店内ネット
ワークＮを介して補助遊技用ユニット１０３に送信す
る。そして、補助遊技用ユニット１０３は受信した遊技
ポイント情報を情報表示器１０６に表示する。これによ
り、遊技者および遊技店の店員は、現在の遊技ポイント
がいくら貯まっているかを把握することができる。

【００４３】また、データベースＤＢの情報として、遊
技者識別情報に対応した来店回数，出玉数や打込数，遊
技の勝敗数等のデータを格納している場合には、補助遊
技用ユニット１０３の情報選択ボタン１０７の操作によ
り、それらの情報を情報表示器１０６に表示して閲覧す
ることができるようにしてもよい。

【００４４】ここで、図３のフローチャートを参照し
て、補助遊技用ユニット１０３および遊技者情報管理装
置２００で行われる遊技ポイントの更新処理について簡
単に説明する。

【００４５】まず、ステップＳ１でカードリーダ１１２
からの信号に基づいて会員カードＣの挿入中であるか否
かを判定する。そして、会員カードＣが未だ挿入されて
いないと判定した場合にはそのまま処理を終了する。一
方、会員カードＣが挿入されていると判定した場合に
は、ステップＳ２に移行してポイントの加算タイミング
であるか否かを判定する。ここで、ポイントの加算タイ
ミングとは、例えば、現在遊技が行われている日におい
て遊技店の何れかの補助遊技用ユニット１０３に初めて
会員カードＣを挿入した時、あるいは会員カードＣを挿
入した状態において当該補助遊技用ユニット１０３に対
応するパチンコ遊技機１００におけるアウト球数が５０
００個に達した時等とすることができる。そして、当該
タイミングではないと判定した場合にはステップＳ４に
移行し、当該タイミングであると判定した場合にはステ
ップＳ３に移行する。

【００４６】ステップＳ３では、遊技者識別情報に対応
する遊技ポイントを＋１インクリメントするポイント加
算処理を行ってからステップＳ４に移行する。なお、ポ
イント加算された結果は補助遊技用ユニット１０３の情
報記憶部２０２内のデータベースＤＢの所定記憶領域に
書き込まれる。

【００４７】ステップＳ４では、遊技者識別情報に対応
する現在のポイント値を補助遊技用ユニット１０３の情
報記憶部２０２内のデータベースＤＢの所定記憶領域か
ら読み出して処理を終了する。これにより、所定のタイ
ミングあるいは条件に従って、遊技者に新たなポイント
を付与することができる。

【００４８】上記のようなポイント更新処理が終了した
後、あるいは同更新処理を並行して会員カードＣを補助
遊技用ユニット１０３に挿入した状態で、遊技者がＣＲ
ユニット１０１のカード挿入口１０２にＣＲカードを挿
入すると所定数の貸球がパチンコ遊技機１００に提供さ
れ、パチンコ遊技が実行される。

【００４９】そして、パチンコ遊技機１００において、
所定の条件が成立した場合（例えばパチンコ遊技機１０
０での入賞に基づいて行われる特別図柄表示装置での変
動表示ゲームの結果、大当りが発生した場合等）に、大
当りの態様に応じて大当り信号や確率変動信号等が補助
遊技用ユニット１０３に入力される。

【００５０】補助遊技用ユニット１０３では、制御部１
１０の制御により、パチンコ遊技機１００から入力され
た信号の種類により、制御部１１０内のＲＯＭ１１０ａ
から図４における（ａ），（ｂ）何れかのテーブルデー
タを指定する。即ち、遊技機から例えば大当りの終了時
に大当り信号の立ち下がりのみが入力された場合には、
通常図柄での大当りであったとしてテーブルデータ
（ａ）を指定し、大当り信号の立ち下がり信号と確率変
動信号の立ち上がりの両方が入力された場合には、遊技
機において確率変動図柄での大当りであったとしてテー
ブルデータ（ｂ）を指定する。

【００５１】次いで、制御部１１０の制御により、情報
表示器１０６において簡易形式の特典またはサービス決
定用の変動表示ゲームを行う。

【００５２】ここで、図５を参照して変動表示ゲームの
表示例を説明する。

【００５３】まず、図５において（イ）は、『一回交
換』，『次回大当りまで持ち球遊技』，『無制限』を示
す各図柄が変動中の状態を示す。次いで、（ロ）におい
て、所定時間経過後に、図４のテーブルデータ（ａ）ま
たは（ｂ）による所定の出現割合に基づいて表示情報
（図柄）を決定し、その決定された図柄（例えば、『無
制限』）を停止表示する。そして、この停止表示状態に
おいて遊技者は、遊技店の店員を呼び、表示内容を確認
してもらう。店員は表示内容およびパチンコ遊技機１０
０等の操作に不正がないかなどを確認した後、正常であ
ると確認した場合にはリモコン操作装置Ｒの操作ボタン
ｒ１を押してパチンコ遊技機１００での遊技が『無制
限』の遊技状態となるように認める設定をする。そし
て、（ハ）のように『無制限』の図柄が拡大された表示
に移行する。これにより、遊技者は、出玉数に制限の無
い有利な条件による遊技を行うことが可能となる。

【００５４】一方、店員が不正等の異常を発見した場合
には、リモコン操作装置Ｒの操作ボタンｒ２を押して、
補助遊技用ユニット１１２をリセットし情報表示器１０
６における変動表示ゲームの結果を無効とする。

【００５５】（ニ）における表示（ａ），（ｂ），
（ｃ）は、補助遊技用ユニット１０３の情報選択ボタン
１０７の操作により、大当り後回転数，本日全回転数，
本日大当り回数等を表示させた例を示す。この場合、サ
ービス内容については常に表示される表示制御を行って
いるので、遊技店の店員は、遊技を行っている遊技者が
何れの遊技機情報を見ている最中であってもその遊技機
に設定されているサービスを確認することができる。従
って、サービスを受ける権利を得ていないのに持ち球遊
技を行っているような不正な遊技を容易に発見すること
ができる。

【００５６】次に、図６のフローチャートを参照して補
助遊技用ユニット１０３でプログラムに従って行われる
変動表示ゲームにおけるサービス決定処理の具体的な手
順の一例を説明する。

【００５７】処理が開始されると、まずステップＳ１０
においてパチンコ遊技機１００に提供されているサービ
ス内容が「無制限」確定中であるか否かを判定し、ＹＥ
Ｓの場合にはそのまま処理を終了する。ＮＯの場合には
ステップＳ１１に移行して、大当り信号の立ち下がり検
出があるか否かを判定する。ＮＯの場合にはそのまま処
理を終了し、ＹＥＳの場合にはステップＳ１２に移行す
る。ステップＳ１２では、確率変動信号が確率変動状態
を示す信号であるか否かを判定し、ＹＥＳの場合にはス
テップＳ１３に移行して図４（ｂ）の確率変動時用の判
定テーブルを設定し、ＮＯの場合にはステップＳ１４に
移行して図４（ａ）の通常時用の判定テーブルを設定し
てからステップＳ１５に進む。

【００５８】ステップＳ１５では、サービス決定図柄用
乱数を取得してステップＳ１６に移行する。ステップＳ
１６では判定テーブル（ａ）または（ｂ）の判定値と乱
数値を比較するサービス決定図柄の決定処理を行い、ス
テップＳ１７において図５の（イ），（ロ）に示すよう
なサービス決定図柄の変動処理を行う。次いで、ステッ
プＳ１８において、図５の（ロ）のようにサービス決定
図柄が停止表示された状態で、スピーカー１１３や情報
表示器１０６等によってサービス内容を報知するサービ
ス内容報知処理を行う。この報知により、遊技店の店員
は決定図柄およびパチンコ遊技機１００等の操作に不正
がないかなどを確認した後、正常であると確認した場合
にはリモコン操作装置Ｒの操作ボタンｒ１を押してパチ
ンコ遊技機１００をサービス決定図柄で示される『無制
限』等の条件で遊技ができるようにサービス内容を情報
表示器１０６等により報知し続けるように設定する。こ
れにより、遊技者は、設定された条件による遊技を行う
ことが可能となる。一方、店員が不正等の異常を発見し
た場合には、リモコン操作装置Ｒの操作ボタンｒ２を押
して、補助遊技用ユニット１０３をリセットしてこのサ
ービス決定処理を無効とする。

【００５９】そして、店員により所定の遊技状態が設定
された場合には、ステップＳ１９に移行して、判定テー
ブル（ａ）または（ｂ）に基づいて、所定のポイントを
遊技ポイント数から減算する遊技ポイント減算処理を行
って処理を終了する。

【００６０】このように本実施形態に係る遊技場システ
ムによれば、遊技ポイント数に応じて、所定のサービス
（特典または役務）を付与する確率が変動されるので、
従来のように遊技店の店員が遊技ポイント数を確認した
り、対応するサービスを選択する作業が不要となり、来
店頻度の高い大事な顧客等に対するサービスを確実かつ
円滑に行って顧客の満足度を向上させることができる。

【００６１】なお、前述の実施例では、持ち球遊技に関
するサービスの決定までの過程を説明したが、これに限
らず、遊技ポイントにより提供できる遊技店のサービス
ならば何であっても良く、例えば補助遊技用ユニットに
種々のサービス毎に変動表示ゲームが可能な設定プログ
ラムを予め格納しておき、サービス内容に応じて情報表
示器１０６等で変動表示ゲーム等を実行し、例えば設定
されている遊技内容を変更可能な機種について導出され
た識別情報で遊技者に有利な設定に変更する「設定変更
権利」のサービス付与や、賞品球の通常の交換率（例え
ば１球当たり２．５円）を特別な交換率（例えば１球当
たり４円）に変更する「出球交換率変更権利」のサービ
スの付与等であってもよいし、またそれ以外のサービス
であってもよい。

【００６２】また、遊技店側が「ラッキータイム」等の
所定の時間帯を設定し、その時間帯にのみ上記補助遊技
用ユニット１０３によるサービスを提供するようにして
もよい。

【００６３】また、会員カードＣをＩＣカードで構成し
た場合には、遊技者識別情報に加えて、遊技ポイントや
持球数等のデータを格納するようにしてもよい。その場
合には、ＣＤユニット１０１にはＣＲカードに代えてそ
の会員カードＣを挿入して持球数に基づいて貸球を得る
ようにしてもよい。

【００６４】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示され
た実施の形態はすべての点で例示であって開示された技
術に限定されるものではないと考えるべきである。すな
わち、本発明の技術的な範囲は、上記の実施形態におけ
る説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あく
までも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであ
り、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許
請求の範囲内でのすべての変更が含まれる。

【００６５】

【発明の効果】本発明は、複数の遊技機と、該遊技機と
通信回線を介して接続され各遊技機の情報を管理する管
理装置とを少なくとも備え、遊技者毎に遊技者識別情報
を発行し、該遊技者識別情報に基づいて所定の特典また
は役務を提供するようにした遊技場システムにおいて、
前記各遊技機毎に設置されて、前記遊技者識別情報を取
得可能な補助遊技用ユニットと、前記各補助遊技用ユニ
ットと接続されて、前記遊技者識別情報に対応させて遊
技者に付与される獲得ポイント情報を記憶保持可能な遊
技者情報管理手段と、特定の遊技条件に基づいて前記遊
技者識別情報に対応する前記獲得ポイント情報を更新す
る獲得ポイント情報更新手段とを備え、前記補助遊技用
ユニットは、所定条件の成立に基づいて、所定の確率で
前記特典または役務を付与するか否かを決定する特典等
付与決定手段と、前記特典等付与決定手段による結果を
報知する報知手段とを少なくとも備え、前記特典等付与
決定手段は、前記獲得ポイント情報のポイント数に応じ
て、前記特典または役務を付与する確率を変動させるよ
うにしたので、前記補助遊技用ユニットの特典等付与決
定手段によって特典または役務を付与するか否かの決定
がなされ、獲得ポイント情報のポイント数に応じて、前
記特典または役務を付与する確率が変動されるので、従
来のように遊技店の店員が獲得ポイント数を確認した
り、対応する特典や役務を選ぶ作業が不要となり、来店
頻度の高い大事な顧客等に対するサービスを確実かつ円
滑に行って顧客の満足度を向上させることができるとい
う効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用して好適な遊技場システムの一例
を示す説明図である。

【図２】本発明を適用して好適な遊技場システムの構成
を示すブロック図である。

【図３】ポイント更新処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。

【図４】遊技ポイントと表示情報等の関係を表す参照テ
ーブルを示す表である。

【図５】補助遊技用ユニットにおける変動表示の表示例
を示す説明図である。

【図６】サービス決定処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。

【符号の説明】

１００ パチンコ遊技機 １０１ ＣＲ装置 １０２ カード挿入口 １０３ 補助遊技用ユニット １０４ カード挿入口 １０５ ランプ １０６ 情報表示器 １０７ 情報選択ボタン １０８ 赤外線受信部 １１０ 制御部 １１０ａ ＲＯＭ １１１ 入出力インターフェイス（Ｉ／Ｆ） １１２ カードリーダ １１３ スピーカー ２００ 遊技者情報管理装置 ２０１ 制御部 ２０２ 情報記憶部 ２０３ 入出力インターフェイス（Ｉ／Ｆ） ２０４ 情報入力部 ２０５ 情報出力部 ３００ 島設備 Ｎ 遊技店内ネットワーク Ｃ 会員カード Ｒ リモコン操作装置 ｒ１，ｒ２ 操作ボタン

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の遊技機と、該遊技機と通信回線を介
   して接続され各遊技機の情報を管理する管理装置とを少
   なくとも備え、遊技者毎に遊技者識別情報を発行し、該
   遊技者識別情報に基づいて所定の特典または役務を提供
   するようにした遊技場システムにおいて、 前記各遊技機毎に設置されて、前記遊技者識別情報を取
   得可能な補助遊技用ユニットと、 前記各補助遊技用ユニットと接続されて、前記遊技者識
   別情報に対応させて遊技者に付与される獲得ポイント情
   報を記憶保持可能な遊技者情報管理手段と、 特定の遊技条件に基づいて前記遊技者識別情報に対応す
   る前記獲得ポイント情報を更新する獲得ポイント情報更
   新手段とを備え、 前記補助遊技用ユニットは、 所定条件の成立に基づいて、所定の確率で前記特典また
   は役務を付与するか否かを決定する特典等付与決定手段
   と、 前記特典等付与決定手段による結果を報知する報知手段
   とを少なくとも備え、 前記特典等付与決定手段は、前記獲得ポイント情報のポ
   イント数に応じて、前記特典または役務を付与する確率
   を変動させることを特徴とする遊技場システム。
2. 【請求項２】前記遊技者識別情報は、遊技者毎に発行さ
   れる記憶媒体に記憶されることを特徴とする請求項１記
   載の遊技場システム。
3. 【請求項３】前記遊技者情報管理手段は、前記管理装置
   で構成されることを特徴とする請求項１または請求項２
   に記載の遊技場システム。
4. 【請求項４】前記特定の遊技条件とは、一の遊技者によ
   る遊技が行われた日において、前記何れかの補助遊技用
   ユニットへの前記記憶媒体の最初の投入であることを特
   徴とする請求項１から請求項３の何れかに記載の遊技場
   システム。
5. 【請求項５】前記特定の遊技条件とは、一の遊技者によ
   る遊技が行われた日において、前記何れかの補助遊技用
   ユニットに前記記憶媒体が投入された状態で、遊技実行
   時間または遊技による遊技媒体の消費量であることを特
   徴とする請求項１から請求項４の何れかに記載の遊技場
   システム。
6. 【請求項６】前記所定条件の成立とは、遊技機における
   遊技に基づく所定の遊技情報信号が、該遊技機から前記
   補助遊技用ユニットに入力された場合であることを特徴
   とする請求項１から請求項５の何れかに記載の遊技場シ
   ステム。
7. 【請求項７】前記遊技情報信号は、遊技機における特典
   付与の確率が変動することに関連して出力情報が変化す
   る確率変動信号を含み、該確率変動信号が前記補助遊技
   用ユニットに入力された場合には遊技者に有利な条件を
   提供することを特徴とする請求項６記載の遊技場システ
   ム。
8. 【請求項８】前記所定条件は、遊技店により設定された
   サービス提供時間であることを特徴とする請求項１から
   請求項５の何れかに記載の遊技場システム。
9. 【請求項９】前記報知手段は、変動表示領域を有する表
   示装置であり、 前記特典等付与決定手段の結果に基づいて前記変動表示
   領域において識別情報を変動表示する変動表示遊技を制
   御する変動表示制御手段を備え、 実行される変動表示遊技において所定時間経過後に所定
   の識別情報を導出して前記特典または役務を報知するこ
   とを特徴とする請求項１から請求項８の何れかに記載の
   遊技場システム。
10. 【請求項１０】前記表示装置にて前記遊技機情報をさら
    に表示可能に構成されていることを特徴とする請求項９
    に記載の遊技場システム。