JP4041404B2 - 会員管理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、会員管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パチンコ遊技機やパチスロ遊技機等の遊技機が多数設置されている遊技店において、遊技店に来店する遊技者を会員として登録して管理するシステムを導入することが多くなっている。
会員として登録された遊技者には、遊技店側から各種サービスが提供されるが、このサービスが多くの遊技者の望むようなものであれば、遊技者の来店回数が増加し、遊技店の売り上げが向上する。つまり、遊技者と遊技店との双方にメリットが生ずるものとなる。
【0003】
従来の会員管理システムにおいては、会員として登録された遊技者(以下、単に会員ということがある。)に会員特定情報(ID番号等)が付加された磁気カードやICカード等からなる会員カードを発行して、上記サービスの提供に関する管理を行っている。
上記サービスとしては、例えば、会員に対して、遊技する遊技機(例えば、パチンコ遊技機)での最近の出玉履歴情報を表示するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、会員固有のサービスを提供するようにしたシステムも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
一方、最近の遊技機には、特別遊技状態(パチンコ遊技機では大当たり状態、パチスロ遊技機ではボーナス状態)の発生確率を複数段階に設定可能な確率設定機能を備えたものが多く、遊技店側は遊技機における特別遊技状態の発生確率を設定変更することが可能となっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−4952号公報
【特許文献2】
特開平10−127908号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような会員管理システムを導入している遊技店では、会員として登録された遊技者は、遊技を行う際に、遊技機における出玉履歴情報を参考にして遊技機の確率設定値を予想した上で、遊技を行う遊技機を選定する。しかし、遊技機の特別遊技状態の発生制御上、確率設定値が相対的に低く設定された遊技機でも時には短期間に特別遊技状態が多数発生する場合もあるため、出玉履歴情報の提供では、会員に対するサービスとしては不十分である。
【0007】
このような課題を解決するため、特定の会員に対して、確率設定値を開示することも考えられるが、このような開示を従来のシステムのような遊技機(台)の台間に設置されたディスプレイや、島設備に設置された遊技機用表示装置で表示した場合、サービスの提供対象である特定の会員以外の遊技者にも当該情報が開示されてしまい、特定の会員のみにサービスが提供されないことで当該会員が不満となるといった問題点ばかりか、遊技店においても本来は秘密情報である確率設定情報が多数の遊技者に漏洩してしまい遊技店の営業上非常に問題となる。
【0008】
特に、遊技店においては、島設備に多数の遊技機が近接して列設されて、該島設備が多数設置されているといった特徴的な設備の背景があることから特定の会員に対してのみ確率設定情報を開示することは非常に困難である。
一方、従来、会員登録された遊技者に対応する会員情報に基づいて、当該会員の誕生日に「○○さん第○○回目のご誕生日おめでとうございます」といった祝福のサービスを行うものが考えられているが、このようなサービスでは会員システムとしての効果は低く、記憶されている会員情報をもっと有効に利用することが望まれている。
【0009】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、確率設定値等の遊技機の性能情報を、他の遊技者に知られることなく特定の遊技者のみに提供することができる会員管理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、
請求項1に記載の発明は、
遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生可能に構成された遊技機が島設備に複数列設される遊技店において会員として登録された遊技者を管理する会員管理装置において、
会員登録された遊技者固有の会員情報を複数種類記憶する会員情報記憶手段と、
前記遊技機において変化する特別遊技状態の発生に関する性能情報を数字情報として管理する遊技機性能情報管理手段と、
前記各遊技機の近傍に設けられ、所定のサービスを付与するためのサービスポイントの所定数の減算を条件に、前記遊技機性能情報管理手段により管理されている性能情報を、会員登録された遊技者に提供する遊技機性能情報提供手段と、
を備え、
前記性能情報提供手段は、
1回所定の遊技機における性能情報の提供を行った場合に、当日はサービスポイントの減算無しで他の遊技機における性能情報を提供可能とし、かつ、
前記性能情報を、前記会員情報記憶手段で記憶されている該性能情報の提供対象となる遊技者の会員情報に関連づけることで、当該遊技者のみが該性能情報を認識可能な個別認識情報を生成する個別認識情報生成手段を含み、該個別認識情報により前記性能情報を該当する遊技者のみに提供するものとし、
前記個別認識情報生成手段は、
前記複数種類の会員情報に含まれる複数の数字情報と該性能情報とを比較判定して同一の数字情報を選択し、該選択された数字情報を含む種類の会員情報を用いて前記個別性能情報を生成することを特徴としている。
【0011】
ここで、「遊技機」には、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技機や、パチスロ遊技機などのスロットマシン等が含まれる。
さらに、「会員情報」とは、例えば、会員の氏名、年齢、生年月日、電話番号、星座、血液型や、会員によって登録された暗証番号などをいう。
また、「性能情報」としては、現在の特別遊技状態(パチンコ遊技機の変動入賞装置が開放する遊技状態、パチスロ遊技機のボーナス入賞等)に対する確率設定値、パチスロ遊技機における現在のボーナス入賞のストック数、次のストック放出までのスタート回数、AT状態の確率設定値などの情報が挙げられる。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、性能情報を他の遊技者に知られることなく特定の遊技者のみに提供することができ、これにより、提供対象である特定の遊技者以外の遊技者に性能情報が提供されて遊技店に不利益を生じさせたり、提供対象である特定の遊技者以外の遊技者に性能情報が提供されることで当該特定の遊技者のみが特典を得られずに当該特定の遊技者に不満を生じさせたりすることを防止できる。
【0013】
特に、「遊技機が複数設置されている遊技店」が「遊技機が島設備に近接して複数列設されている遊技店」である場合には、特定の遊技者に対して提供された性能情報を他の遊技者が知ってしまう可能性が高くなり、本発明はこの様な場合に非常に効果的であると言える。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の会員管理装置において、
前記個別識別情報生成手段は、
前記複数種類の会員情報のうち暗証番号を最優先で前記性能情報と比較判定して、複数桁の暗証番号のうちの何れかの桁数に性能情報と同一の数字情報がある場合には、前記会員情報の種類として暗証番号およびその桁数により前記個別性能情報を生成することを特徴としている。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の会員管理装置において、
前記遊技機は、遊技者にとって有利な特別遊技状態が発生する確率を複数段階で設定可能な確率設定手段を備えて構成され、
前記性能情報は、前記確率設定手段で設定されている確率設定に関する情報であることを特徴としている。
【0018】
ここで、「確率設定に関する情報」としては、確率設定のレベル(段階)を示す値(例えば、設定3や設定6などで、それぞれの設定値には予め確率が割り当てられている)である場合、確率設定の値そのままの情報(例えば、1/240や1/360など)である場合、確率設定のレベルを限定できる情報(例えば、確率設定値(確率設定のレベル)の範囲1〜6に対して「2,4,6のどれか」、「5,6のどちらか」、「3以上」など)である場合等が考えられる。
また、遊技機性能情報管理手段における遊技機での確率設定に関する情報の管理は、各遊技機から確率設定に関する情報が管理装置側に出力されるようになっていて管理装置が前記情報の信号を入力することに基づき遊技機性能情報管理手段で前記情報を管理する場合と、管理装置側の入力装置で各遊技機における確率設定に関する情報を入力(手入力)する場合とが挙げられる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、確率設定に関する情報の提供により、有効なサービスを特定の遊技者に確実に提供することができる。また、確率設定に関する情報は、遊技店の営業上非常に重要で秘密性の高い情報であり、このような情報を他の遊技者に知られないようにできるので、安心して提供できる。
【0020】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の会員管理装置において、
前記遊技機は、
複数の識別情報を変動表示可能な変動表示装置と、
前記変動表示装置での変動表示を伴うゲームの実行毎に特別入賞を内部的に抽選する抽選手段と、
前記抽選手段の抽選結果により特別入賞が当選していることを条件に実行されたゲームにおいて、特定条件が成立した場合に当該特別入賞を成立し得るようにする特別入賞成立可能化手段と、
前記特定条件が成立するまでに実行されるゲームにおいて前記抽選手段による再度の特別入賞の当選を許容し、該再度の特別入賞の当選が生じた際には当該特別入賞の当選を未成立の当選権利として記憶可能な特別入賞当選記憶手段と、
前記抽選手段の抽選結果により特別入賞が当選したことを特定可能な特別入賞当選信号を前記会員管理装置側に出力する特別入賞当選信号出力手段と、
前記特別入賞が成立した場合に該特別入賞が成立したことを特定可能な特別入賞成立信号を前記会員管理装置側に出力する特別入賞成立信号出力手段と、
を備え、該特別入賞が成立した場合に前記特別遊技状態が発生するように構成され、
前記遊技機性能情報管理手段は、前記特別入賞当選信号と前記特別入賞成立信号に基づいて、前記特別入賞当選記憶手段で記憶されている特別入賞の当選権利数を管理すること特徴としている。
【0021】
ここで、「特定条件の成立」としては、所定数のゲームの実行や、所定の小役入賞の当選或いは成立等が挙げられる。
また、「特別入賞を成立し得るようにする」とは、例えば、ゲーム停止操作手段を有するパチスロ遊技機において特定のゲーム停止操作を行えば特別入賞を成立させる識別情報の組み合わせ態様が形成可能な状態にする等の場合が挙げられる。
さらに、「特別入賞当選記憶手段で記憶されている当選権利に関する情報」すなわちストック情報としては、特別入賞(ボーナス入賞)の当選権利数(ストック数)や、次の特別入賞が成立し得る状態(特定条件の成立)となるまでのスタート(ゲーム実行)数等が挙げられる。
またさらに、前記ストック情報の管理としては、各遊技機からストック情報に関する外部信号を管理装置に出力し、管理装置に入力された前記信号に基づき遊技機性能情報管理手段で上記情報を管理する場合と、例えば閉店後に、遊技機で記憶されているストック情報を確認し、各遊技機におけるストック情報を管理装置に入力(手入力)することで管理する場合とが挙げられる。
また、「会員管理装置側に出力する」とは、会員管理装置に直接出力する場合と、会員管理装置に間接的に出力する(中継手段を介して出力する)場合とが挙げられる。
【0022】
ここで、当選した特別入賞をすぐに成立させないでその特別入賞の当選権利を内部的に複数記憶して、特定条件が成立した場合に特別入賞を成立させる機能、所謂、ストック機能を有するパチスロ遊技機が知られているが、このような遊技機においては、特別入賞の当選権利の数(ストック数)や次の特別入賞が成立し得る状態となるまでのゲーム数等が遊技者の利益に影響を及ぼすことになる。
そこで、請求項4に記載の発明によれば、性能情報として遊技機で記憶されている特別入賞の当選権利に関する情報、即ち、特別入賞の当選権利の数(ストック数)や次の特別入賞が成立し得る状態となるまでのゲーム数等を提供可能であるため、有効なサービスを特定の遊技者に確実に提供することができる。
また、特別入賞当選信号により特別入賞の当選数の合計を管理でき、この値から特別入賞成立信号により算出した既に成立済の特別入賞分を減算することで、特別入賞当選記憶手段で記憶されている特別入賞の当選権利数を算出できる。これにより、遊技機の性能情報として特別入賞の当選権利数を管理することができ、遊技者に有効なサービスとして特別入賞の当選権利数を開示することができる。
【0025】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の会員管理装置において、
前記性能情報提供手段は、遊技機において次の特別遊技状態を発生させるために実行されているゲーム回数が所定数に達した場合に、前記性能情報を提供することを特徴としている。
【0026】
ここで、「遊技機において次の特別遊技状態を発生させるために実行されているゲーム回数」としては、前回の特別遊技状態終了後から現在までのゲーム回数や、開店時(電源投入)から特別遊技状態が発生していない状態での現在までのゲーム回数等が挙げられる。
また、特別遊技状態が発生したときに、前回の特別遊技状態の発生から今回の特別遊技状態が発生するまでに実行されたゲーム回数が所定数であった場合或いは所定数以上であった場合に、性能情報を提供するようにしても良い。
【0027】
請求項5に記載の発明によれば、例えば、次の特別遊技状態が発生するまでのゲーム回数が多い遊技機等は、遊技者に敬遠されることが多いが、特定のゲーム回数(例えば、1000回)に達した場合にサービスとして性能情報を提供するようにすれば、このような遊技者に対してその補償としてサービスを提供でき、遊技機の稼働率の低下を防止することもできる。
【0028】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の会員管理装置において、
前記会員管理装置は、
前記遊技機毎に配設されるとともに該遊技機の近傍に配設され、会員登録された遊技者が保有する会員記憶媒体から会員を特定する情報を取得する端末装置と、
複数の端末装置からの情報を受信する中央管理装置と、
から構成され、
前記性能情報提供手段は、前記端末装置に設けられる情報表示装置を含み、該情報表示装置での表示情報により前記性能情報を提供することを特徴としている。
【0029】
ここで、「遊技機の近傍」としては、例えば、遊技機の隣や、遊技機の上部などが考えられ、遊技機の隣の場合には、島設備に複数列設されている各遊技機の間となる場合も含む。
【0030】
請求項6に記載の発明によれば、会員登録された遊技者が保有する会員記憶媒体からの会員情報の取得と、複数の会員における多大なデータの管理とを効率の良い構成で確実に行うことができる。また、性能情報を表示により提供するので確実に遊技者にサービスを提供できる上、他の遊技者に情報が漏れることもない。
特に、島設備に複数列設されている各遊技機の間に端末装置が配設されていて、その端末装置の情報表示装置で表示情報により性能情報を提供する場合には、他の遊技者(例えば、隣の遊技者)にもその表示が見えてしまうが、性能情報は特定の遊技者しか認識できないので、他の遊技者に性能情報が漏れることがない。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施の形態について説明する。
本実施の形態は、本発明に係る会員管理装置の好適な例について説明を行うものである。
【0032】
図1は、会員管理装置1の全体構成を示す模式的な概略図である。この会員管理装置1は、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生可能に構成された遊技機100が複数設置される遊技店において、会員として登録された遊技者(明細書中では、単に会員ということもある。)を管理するものである。
【0033】
図1に示すように、本実施形態の会員管理装置1は、前記遊技機100毎に配設されるとともに該遊技機100の近傍(ここでは左隣)に配設されて遊技機100と接続された端末装置2と、複数の端末装置2と通信可能(ここでは、複数の端末装置2からの情報を受信可能でかつ複数の端末装置2に対して情報を送信可能)な中央管理装置4と、を備えて構成されている。
また、本実施形態の場合、中央管理装置4は、中継装置3を介して複数の端末装置2と間接的に通信を行うようになっている。なお、中央管理装置4と中継装置3との通信並びに中継装置3と端末装置2との通信は、有線通信であっても良いし、無線通信であっても良い。
【0034】
まず、本実施形態における遊技機100について説明する。本実施形態では、遊技者が遊技を実行可能な遊技機100として、パチスロ遊技機が用いられている。
【0035】
パチスロ遊技機100は、複数種類の図柄(識別情報)を外周面に表示したリールを例えば3個備えた変動表示装置を有している。さらに、これらのリールを回転させることで複数種類の図柄を変動表示可能としており、この変動表示を伴う変動表示ゲーム(ゲーム)が行われるようになっている。そして、この変動表示ゲームの結果、停止した図柄が予め設定された有効ライン上において所定の図柄組合せ態様となって入賞結果態様を導出(特別入賞が成立)することに関連して、所定の遊技価値を遊技者に付与するようにしている。
【0036】
このようなパチスロ遊技機100においては、遊技者による所定数(メダルの場合、通常1〜3枚)の遊技媒体(ここでは、メダル)の投入操作、あるいはクレジットがある場合の賭けボタン操作(ベット操作)に基づく賭数の入力後、スタートレバーを操作することにより前記リールを回転させて図柄を変動表示させ、一定時間経過後自動的にまたは遊技者が各リールに対応して各々備えられたリールストップボタンを操作することにより各リールの回転を順次停止させて図柄組合せ態様(停止結果態様)が形成される。そして、リールが停止した際に、前記賭数の入力に応じて有効化された有効ライン上に形成された図柄組合せ態様が、予め定められた所定の図柄組合せ態様(入賞結果態様)となった場合に入賞が成立し、入賞種類に対応した数の遊技媒体が遊技者に付与される(払い出される)。また、前記図柄組合せ態様が予め定められた特別入賞を成立させる特別図柄組合せ態様である場合には、特別遊技状態(所謂、BB状態やRB状態などのボーナス状態)が発生するようになっている。
【0037】
さらに、パチスロ遊技機100は、遊技に必要な各種制御を行う制御装置を備えている。前記制御装置はCPU、ROM、RAM、I/Fを含む制御回路を備え、遊技に関する各種の制御を行う他、端末装置2を介して中央管理装置4と通信可能となっており、所定の情報を送信可能となっている。
また、前記遊技機100の制御装置は、遊技者にとって有利な特別遊技状態が発生する確率を複数段階(例えば、設定1〜6で6が最も高確率)でキー操作により設定可能な確率設定装置(確率設定手段)を備えて構成されている。
【0038】
さらに、このパチスロ遊技機100の制御装置では、前記確率設定手段で設定された特別入賞(特別遊技状態)の当選確率(確率設定値)に基づいて、変動表示装置での変動表示ゲームが実行開始される毎に特別入賞を内部的に抽選する抽選手段を備えている。そして、前記抽選手段の抽選結果により特別入賞が当選(内部的に当選)していることを条件に実行されたゲーム(変動表示ゲーム)において、特定条件が成立した場合に当該特別入賞を成立し得るようにする特別入賞成立可能化手段を備えている。すなわち、特別入賞に当選した後、リールストップボタンにより特別図柄組合せ態様を形成できるタイミングでリールの停止操作を行っても、特別図柄組合せ態様を形成しないように制御して、その後、特定条件が成立するまでその制御を継続し、特定条件が成立した場合に、その制御を解除して特別図柄組合せ態様を形成できるリール制御を行うようになっている。ここで、特定条件の成立とは、所定数のゲームの実行や、所定の子役入賞の当選或いは成立等が挙げられる。特別入賞が成立すると、特別遊技状態として、BB状態やRB状態等のボーナス状態が発生するようになっている。
【0039】
なお、この実施の形態におけるパチスロ遊技機100の制御装置では、前記抽選手段の抽選結果により特別入賞が当選(内部的に当選)したときから、特定条件が成立して特別入賞が成立(特別遊技状態が発生)するまでの間に実行される変動表示ゲームにおいて、前記抽選手段による再度の特別入賞の当選を許容し、該再度の特別入賞の当選が生じた際には当該特別入賞の当選を未成立の当選権利(ストック)として記憶可能な特別入賞当選記憶手段を備えている(所謂ストック機能を有している)。
さらに、特定条件は変更可能となっていて、最初の特別入賞の当選時(ストックがないとき)は、その特別入賞の当選時に特定条件を決定して設定し、以降は、特別入賞の成立毎に次の特別入賞を成立し得るまでの特定条件を決定して設定するようになっている。
また、ここでは、前記未成立の当選権利(ストック)を有しているか否か、ストック数がいくつなのか、といった、特別入賞当選記憶手段に記憶されている当選権利に関する情報(ストック情報)については、通常、秘密であり、公開されないようになっている(サイレントストック機能)。
【0040】
さらに、遊技機には外部信号を出力する外部信号出力端子が備えられ、ここでは、前記遊技機100の制御装置は、前記抽選手段の抽選結果により特別入賞が当選したことを特定可能な特別入賞当選信号を外部信号出力端子を介して前記会員管理装置1側(ここでは、中央管理装置4)に出力(当選した時点で1パルス出力)する特別入賞当選信号出力手段と、前記特別入賞が成立した場合に該特別入賞が成立したことを特定可能な特別入賞成立信号を外部信号出力端子を介して前記会員管理装置1側(中央管理装置4)に出力(特別遊技状態中に継続して出力)する特別入賞成立信号出力手段とを備えている。
【0041】
ここで、前記会員管理装置1(ここでは、中央管理装置4の遊技機性能情報管理手段)では、前記遊技機100の特別入賞当選信号出力手段からの特別入賞当選信号を累積的に記憶しておくことにより特別入賞の当選数の合計(例えば、遊技機に設けられたリセットスイッチを押したときからの当選数の合計)を管理できる。
また、前記会員管理装置1(ここでは、中央管理装置4の遊技機性能情報管理手段)では、前記遊技機100の特別入賞成立信号出力手段からの特別入賞成立信号を累積的に記憶しておくことにより既に成立済の特別入賞の合計数(例えば、遊技機に設けられたリセットスイッチを押したとき以降に成立した特別入賞の数)も管理できる。
そして、前記特別入賞当選信号による特別入賞の当選数の合計から、前記特別入賞成立信号による既に成立済の特別入賞の合計数を減算することにより、前記遊技機100の特別入賞当選記憶手段で記憶されている特別入賞の当選権利数を算出することができる。
【0042】
これらのことから、前記特別入賞当選信号と特別入賞成立信号に基づいて、会員管理装置1(ここでは、中央管理装置4の遊技機性能情報管理手段)で、遊技機の性能情報として、遊技機100の特別入賞当選記憶手段で記憶されている特別入賞の当選権利数(ストック数)を管理することができ、遊技者に有効なサービスとして特別入賞の当選権利数を開示することができるようになっている。
なお、この場合、前記特別入賞当選信号出力手段、前記特別入賞成立信号出力手段から会員管理装置1側への特別入賞当選信号、特別入賞成立信号の出力は、当該特別入賞の当選や特別入賞の成立等がある毎に行っても良いし、会員が遊技を開始する際に会員カード(後述)等を端末装置2に挿入する(又は、会員が遊技を終了する際に会員カード等を端末装置2から抜き出す)ことに基づき、それまでの履歴をまとめて出力するようになっていても良い。
【0043】
また、ここでは、前記遊技機100の制御装置は、前記確率設定手段で設定された確率設定値(ここでは、設定1〜6の6段階で表わされる確率設定値)を特定可能な確率設定情報(確率設定に関する情報)を外部に出力する確率設定情報出力手段を備えている。そして、前記会員管理装置1(ここでは、中央管理装置4)は、前記確率設定情報出力手段から前記外部信号出力端子を介して出力された確率設定情報を入力する確率設定情報入力手段(ここでは、CPU41に含まれる)を備えており、さらに、会員管理装置1に備えられた遊技機性能情報管理手段において、前記確率設定情報入力手段により入力された確率設定情報に基づき、会員が遊技した遊技機100における確率設定情報(確率設定に関する情報)を、遊技機の特別遊技状態の発生に関する性能情報として、収集管理するようになっている。
【0044】
なお、前記遊技機性能情報管理手段は、遊技機100において変化する特別遊技状態の発生に関する性能情報を管理するものであり、ここでは、図2に示す中央管理装置4のCPU41及び遊技機性能情報記憶部48によって構成されている。
さらに、前記遊技機性能情報記憶部48は、確率設定に関する情報や特別入賞の当選権利数等の前記性能情報を、遊技機毎に記憶しておくデータベースとなる部位である。
なお、性能情報としては、現在の特別遊技状態(パチンコ遊技機の変動入賞装置が開放する遊技状態、パチスロ遊技機のボーナス入賞等)に対する確率設定値、パチスロ遊技機における現在のボーナス入賞のストック数(特別入賞の当選権利数)、次のストック放出までのスタート回数、AT状態の確率設定値などの情報が挙げられる。
【0045】
以下、会員管理装置1による確率設定情報の管理について詳述する。
遊技機100の確率設定装置(確率設定手段)で設定された確率設定値を特定可能な確率設定情報は、当該遊技機100の制御装置の制御により、例えば、当該遊技機100の電源投入時に実行される電源投入処理において、前記確率設定情報出力手段から前記外部信号出力端子を介して会員管理装置1側(ここでは、中央管理装置4)に送信(出力)するようになっている。前記電源投入処理では、確率設定情報の会員管理装置1側への送信、遊技機100における所定の設定値や乱数値のリセット等の処理を行うと共に、確率設定値の変更が可能となっている。
【0046】
ここでは、確率設定値の変更は、遊技機又は遊技機に取り付ける設定値入力用端末に備えられたキーの操作により設定値を変更することにより行われるようになっており、設定変更終了時(すなわち、電源投入処理における確率設定変更処理の終了時)に、変更した確率設定値が特定可能な確率設定情報を会員管理装置1側(ここでは、中央管理装置4)に送信(出力)するようになっている。なお、確率設定値を変更しない場合は、電源投入処理の終了時に、確率設定値が特定可能な確率設定情報を会員管理装置1側(ここでは、中央管理装置4)に送信(出力)するようになっている。
【0047】
一方、会員管理装置1(ここでは、中央管理装置4)における遊技機性能情報管理手段(ここでは、CPU41及び遊技機性能情報記憶部48によって構成されている)では、前記確率設定情報入力手段で受信した確率設定情報に基づく確率設定値(性能情報)を、該当する遊技機100に対応させて(遊技店において遊技機毎に定められている番号に対応させて)遊技機性能情報記憶部48(図2)に記憶して管理する。
【0048】
そして、後述するように、端末装置2に送信するサービス情報(後述)としての個別認識情報(後述)を作成する場合には、まず、該当する遊技機の番号(遊技店において遊技機毎に定められている番号であり、ここでは各端末装置のアドレスデータと同じ)に対応して遊技機性能情報記憶部48に記憶されている確率設定値を抽出する。さらに、抽出した前記確率設定値を、前記会員管理装置1(ここでは、中央管理装置4)の会員情報記憶手段で記憶されている性能情報(確率設定値)の提供対象となる遊技者の会員情報に関連づけることで、当該遊技者のみが性能情報(確率設定値)を認識可能な個別認識情報を作成する。
【0049】
なお、各遊技機の確率設定値を管理するための構成としては、前記した構成(確率設定値が特定可能な確率設定情報が、遊技機100から中央管理装置4に出力される構成)に限るものではない。例えば、中央管理装置4の入力装置46(後述)から各遊技機の確率設定値を手入力等で入力して、遊技機性能情報管理手段の遊技機性能情報記憶部48に記憶するようにしても良い。
【0050】
中央管理装置4は、図2に示すように、外部I/F部44を介して中継装置3との間でデータの送受信が可能なCPU41を備える。
さらに、中央管理装置4は、CPU41が実行する制御プログラム等を記憶したROM42、CPU41の作業領域及び各種データの記憶領域を有するRAM43、会員登録された複数の遊技者(具体的には、例えば全ての会員)固有の会員情報を記憶する会員情報記憶手段としての会員情報記憶部45を備えている。また、中央管理装置4は、会員情報や性能情報等の各種情報を直接入力(手入力)するためのキーボードなどの入力装置46、記憶管理されている情報を出力するための出力装置(例えば表示装置、プリント装置など)47、遊技機毎の性能情報を記憶する遊技機性能情報記憶部48(前記したように、当該遊技機性能情報記憶部48とCPU41とで遊技機性能情報管理手段を構成している)等を備えている。
【0051】
なお、前記中央管理装置4のCPU41には、この発明における個別認識情報生成手段を備えている。
また、この実施の形態では、前記中央管理装置4の会員情報記憶部45は、この発明における会員情報記憶手段として機能するように構成されている。前記会員情報記憶手段に記憶される会員情報としては、例えば、会員の氏名、年齢、生年月日、電話番号、星座、血液型、サービスポイントデータ、貯遊技媒体データ、来歴情報や、会員によって登録された暗証番号などがある。これらは、各会員に付された会員番号(会員特定情報)毎に記憶管理されている。
【0052】
前記遊技機性能情報管理手段は、遊技機100において変化する特別遊技状態の発生に関する性能情報を管理している。この実施の形態では、性能情報として、各遊技機100における制御装置の確率設定手段で設定されている確率設定に関する情報(確率設定情報)が収集されて記憶管理されている。なお、具体的には、確率設定に関する情報としては、設定1〜6の6段階(設定6が最も高確率)で設定される確率設定値が記憶されている。
また、ここでは、遊技機性能情報管理手段は、会員が遊技した複数の遊技機における確率設定状況(会員が遊技した各遊技機における確率設定値を収集した来歴情報で、当該会員毎に付された特定情報(会員番号等の会員特定情報)に対応して管理されている)等の種々のデータも管理している。
【0053】
さらに、この実施の形態では、前記遊技機性能情報管理手段は、前記性能情報として、各遊技機の特別入賞当選記憶手段に記憶されている当選権利に関する情報を管理している。
詳述すると、前記遊技機性能情報管理手段では、前記遊技機100の特別入賞当選信号出力手段からの特別入賞当選信号を累積的に記憶しておくことにより特別入賞の当選数の合計(例えば、遊技機に設けられたリセットスイッチを押したときからの当選数の合計)を管理可能となっている。
また、前記遊技機性能情報管理手段では、前記遊技機100の特別入賞成立信号出力手段からの特別入賞成立信号を累積的に記憶しておくことにより既に成立済の特別入賞の合計数(例えば、遊技機に設けられたリセットスイッチを押したとき以降に成立した特別入賞の数)も管理可能となっている。
そして、前記特別入賞当選信号による特別入賞の当選数の合計から、前記特別入賞成立信号による既に成立済の特別入賞の合計数を減算することにより、前記遊技機100の特別入賞当選記憶手段で記憶されている特別入賞の当選権利数を算出可能となっている。
【0054】
これらのことから、前記遊技機性能情報管理手段は、前記特別入賞当選信号と特別入賞成立信号に基づいて、性能情報として、各遊技機の特別入賞当選記憶手段に記憶されている当選権利に関する情報(ここでは、特別入賞の当選権利数(ストック数))を管理しているといえる。
【0055】
前記性能情報提供手段は、前記遊技機性能情報管理手段により管理されている性能情報を、会員に提供するものである。
なお、詳しくは後述するが、この発明においては、前記性能情報提供手段は、前記性能情報を、前記会員情報記憶手段で記憶されている該性能情報の提供対象となる遊技者の会員情報に関連づけることで、当該遊技者のみが該性能情報を認識可能な個別認識情報を生成する個別認識情報生成手段を含み、該個別認識情報により前記性能情報を該当する遊技者のみに提供するようにしている。
【0056】
また、ここでは、中央管理装置4に、サービスポイント付与手段が備えられている。このサービスポイント付与手段は、種々の条件に基づき、会員に対して所定のサービスを提供するためのサービスポイントを付与するものである。サービスポイントとは、例えば、当該サービスポイントを貯めて所定のポイント数となった場合に、新装開店時の優先入場サービス、ドリンク提供サービス、高設定台での遊技サービス、景品交換率の変更(交換率UP)、遊技データ開示サービス等、所定のサービスの提供を受けることと交換可能となるものであり、ここでは特に、サービスポイントが所定数に達した場合に、前記性能情報提供手段によって会員に対して性能情報(ここでは、遊技機の確率設定値)が提供可能となっている。また、サービスポイントの付与条件としては、遊技店に来店する度(会員カードを端末装置の会員カード挿入口28に差し込むと1日に1回ポイントを付与)に付与したり、遊技時間に応じて(例えば、1時間毎に1ポイント)付与したり、遊技機の確率設定値が低い台に連続して所定回数当った場合にその補償として付与したり、逆に一定以上の利益を得た場合に賞品として付与したりする場合が挙げられる。
【0057】
中継装置3は、例えば遊技店に複数設置された島設備毎に設けられている。この中継装置3は、各島設備に設置された複数の端末装置2と中央管理装置4との間で送受信されるデータを中継するものである。
すなわち、中継装置3は、中央管理装置4の外部I/F部44との間でデータの授受を行う外部I/F部34aと、CPU31を介して前記外部I/F部34aと接続されるとともに、端末装置2との間でデータの授受を行う外部I/F部34bとを備えている。さらに、符号32は中継装置を構成するROM、33はRAMである。なお、前記中継装置3においては、CPU31、ROM32、RAM33が設けられていない場合もある。
前記構成により、中央管理装置4は中継装置3を介して各端末装置2との間でデータの通信(送受信)が可能となっている。
なお、中央管理装置4と端末装置2との間で送受信されるデータには会員情報、性能情報等が含まれる。
【0058】
また、本実施形態の端末装置2は、遊技者が遊技を実行可能な遊技機100としての例えばパチスロ遊技機の近傍に配設され、当該パチスロ遊技機100と接続されている。この実施の形態においては、遊技店では島設備が複数併設されており、また、当該島設備毎に、前記パチスロ遊技機100等の遊技機が複数列設されている。そして、島設備に対して列設されているパチスロ遊技機毎に端末装置2が配設されている。なお、ここでは、端末装置2は、パチスロ遊技機100の左隣に配設されて接続されている。
【0059】
端末装置2は、前記遊技機100と中継装置3との間での通信及び会員が保有する会員記憶媒体(ここでは、会員登録に際して会員に与えられる磁気カードやICカード等からなる会員カード)の処理等が可能となっている。
すなわち、図2に示すように、端末装置2は、外部I/F部24を介して中継装置3(詳しくは、中継装置3の外部I/F部34b)と接続されたCPU21を備え、該CPU21は、外部I/F部24を介して中継装置3との間でデータの送受信を行う。
さらに、端末装置2は、CPU21が行う制御プログラム等を記憶したROM22、CPU21の作業領域及び各種データの記憶領域を有するRAM23を備えている。
【0060】
加えて、端末装置2は、会員カードの挿入を受け付ける会員カード挿入口28(図1)と、前記性能情報を含む各種の表示情報の表示を行う、性能情報提供手段の一構成要素としての情報表示装置(例えば、液晶表示装置からなる液晶表示部26)と、各種の操作を行うための操作部(例えば、液晶表示部26に形成されたタッチパネル操作部25)と、を備えている。
そして、CPU21は、会員記録媒体(会員カード)を会員カード挿入口28に挿入することに基づき、会員記録媒体(会員カード)からの特定情報(会員番号等の会員特定情報)の取得を制御し、タッチパネル操作部25への操作入力に基づき、中央管理装置4とのデータの送受信処理、中央管理装置4からのデータに基づき行われる液晶表示部26の表示状態の切替処理等の制御を行う。
なお、本実施形態では、端末装置2は、貸遊技媒体(貸メダル)払出装置を兼ねており、所定の部位(図示省略)に現金を投入(あるいはプリペイドカードを挿入)することにより、遊技媒体払出部27より、遊技機100にメダルが払い出されるようになっている。また、中央管理装置4又は会員記録媒体に、遊技媒体(メダル等)を情報として貯留しておく機能があり、かつ遊技媒体が貯留されている場合には、貯遊技媒体を引き出すことも可能である。
【0061】
次に、会員管理装置1が行う制御について詳細に説明する。
【0062】
まず、端末装置2における制御について説明する。
ここでは、遊技者により端末装置2の会員カード挿入口28に会員カードが挿入されると、図3の(a)のステップS11にてカードが挿入されたと判定し、ステップS12に移行する。
【0063】
ステップS12では、会員情報を取得する。具体的には、端末装置2より、当該端末装置2のアドレスデータ(各端末装置2には個別のアドレス(ここでは、遊技機に付されている番号と同じ)が付与されていることとする。)及び会員(会員カード)の特定情報(会員番号等の会員特定情報)を中央管理装置4に送信する。そして、中央管理装置4から、前記会員特定情報に対応した会員情報の一部(例えば、サービスポイントの更新データや、貯遊技媒体データ等)を、先のアドレスデータに対応する端末装置2に送信してもらい、これを端末装置2が受信する。
【0064】
すると、端末装置2では、受信した会員情報をRAM23に記憶し、該会員情報を遊技中(会員カードが抜き出されるまでの間)は管理する。また、前回遊技したときから何らかのサービスポイントが付加されているような場合(例えば、来店回数が多い会員に対してボーナスポイントが付加されたり、低設定台での遊技が多い会員に対して補償として特別ポイントが付加されたりする等)には、サービスポイントを更新する。
【0065】
また、このときの情報に基づき、端末装置2の情報表示装置26では、図5に示すような画面表示を行う。ここでは、当該遊技機100に関するデータのうち一般公開可能な情報(確率設定値等の秘密情報を除く情報)としてBB回数、BB確率、BB発生までのゲーム回数の履歴等が表示される。
【0066】
次に、サービス情報(サービス情報としての性能情報)の要求があるか否かの判定を行う(ステップS13)。ここで、サービス情報とは、前記個別認識情報にして該当する会員に提供される性能情報のことを指す。また、ここでは、サービス情報の要求がなされる場合は、サービスポイントが所定数貯まっているときに遊技者(会員)がタッチパネル操作部25を押圧操作して要求する場合である。すなわち、前記性能情報提供手段は、会員に所定のサービスを付与するためのサービスポイントが所定数(ここでは、300ポイント)に達した場合に、サービス情報を提供可能にしている。例えば、タッチパネル操作部25のうち、前記図5の画面下方に位置している「サービス」ボタン部分を押圧することにより、図6に示すようなサービスポイントを消費して得られる項目(ドリンクサービスは50ポイント、翌日台予約は100ポイント等)が表示される。そして、ここで、タッチパネル操作部25のうち、サービス情報欄(「3.サービス情報:300ポイント」と表示されている部位)の右横に設けられた「OK」ボタン部分を押圧することにより、サービス情報の要求がなされる。
【0067】
ここで、前記したように、遊技者によるサービス情報の要求があった場合には、端末装置2から中央管理装置4に対してサービス情報の要求を行う(ステップS14)。そして、前記S14の要求に対して中央管理装置4からサービス情報(このサービス情報は、要求があった端末装置に対応する遊技機の性能情報(個別認識情報にされたもの)を示す)が提供され、これを受信する(ステップS15)と、サービスポイント更新処理を行う(ステップS16)。ここでは、サービス情報の提供を受けるために所定のサービスポイント(ここで、300ポイント)を消費することとなっており、サービスポイント更新処理としては、付与されていたサービスポイントから300ポイントを差し引く処理を行う。なお、サービスポイント更新処理では、通常は、来店毎や所定遊技時間毎のサービスポイントの付与を行っている。また、サービス情報が表示されるまでは、情報表示装置26では、図7に示すように、300ポイントが差し引かれたサービスポイントを表示すると共に、データの取込中であることを表示する。
【0068】
そして、その時点における遊技機の性能情報としてのサービス情報を情報表示装置26での表示情報で提供する情報表示処理を行う(ステップS17)。ここでは、前記性能情報として、現在遊技者が遊技している遊技機100における確率設定値を表示するようになっている。
また、この際、当該遊技者(会員)以外の他人に性能情報を知られないように、前記性能情報提供手段は、前記性能情報を、前記会員情報記憶手段で記憶されている該性能情報の提供対象となる遊技者の会員情報に関連づけることで、当該遊技者のみが該性能情報を認識可能な個別認識情報を生成する個別認識情報生成手段を含み、該個別認識情報により前記性能情報を該当する遊技者のみに提供するようにしている。なお、個別認識情報により、性能情報を、該当する遊技者のみに提供するとは、該当する遊技者のみが知っている複数の(会員)情報(生年月日、暗証番号等)のうち、性能情報に対応した会員情報を選択し、該選択した会員情報を利用して、間接的に性能情報を提供することである。
【0069】
具体的には、図8に示すように、「遊技機の確率設定値は会員の生年月日の日と同じ値」と表して、他人がその表示を見ても確率設定値は分からず、当該会員のみに確率設定値が分かるような表示を行うようになっている。
なお、前記確率設定値は、その値を直接報知するだけでなく、例えば、図9に示すように、「確率設定値は会員の生年月日の日よりも大きい値」として、ある程度の範囲で報知するようになっていても良い。さらに、現在遊技者が遊技している遊技機の確率設定値のみを報知するだけでなく、図10に示すように、当該遊技機以外の遊技機の情報も表示するようにしても良い。このとき、遊技店における全遊技機の情報を表示するようにしても良いし、当該遊技機の近辺や同一機種全台等の所定の範囲の遊技機の確率設定値を同時に報知するようになっていても良い。この場合は、中央管理装置から端末装置に、該当する複数の遊技機の性能情報が送信される(ステップS14,S15)。
【0070】
またさらに、性能情報としては、前記確率設定値に限るものではなく、例えば、本実施形態のパチスロ遊技機100のような、ストック(サイレントストック)機能付のパチスロ遊技機の場合には、図11に示すように、遊技機における特別入賞当選記憶手段に記憶されている現在の特別入賞(特別遊技状態発生)の当選権利数(ストック数)などの当選権利に関する情報を表示するようになっていても良い。
【0071】
また、ストック機能付のパチスロ遊技機の場合、次の特別遊技状態発生までのゲーム回数を表示するようにしても良い。このときには、「次のBB状態発生までのスタート回数は、(電話番号の下2桁目(百桁目の値))(暗証番号の下1桁目(十桁目の値))(生年月日の日(一桁目の値))です。」のような表示が行われても良い。
なお、当選権利に関する情報を表示する場合には、中央管理装置からサービス情報を端末装置に送信する構成ではなく、端末装置自体で当選権利に関する情報を管理して、中央管理装置からの情報なしでサービス情報を提供するようにしても良い。
【0072】
その後、遊技を終了したり、遊技する遊技機100を移動したりする場合に、会員カードが抜き取られた場合、ステップS18にて遊技が終了したと判定し、ステップS19に移行する。なお、ここでの遊技終了は、例えば、タッチパネル操作部25に形成された遊技終了操作ボタン(図示省略)を押圧操作して会員カードを抜き出すこと等により判定されても良い。
【0073】
そして、ステップS19では、遊技を終了した端末装置2より、当該端末装置2のアドレスデータ、遊技終了データ(遊技の終了を示すデータ)、当該端末装置2にて更新された会員情報(サービスポイントデータ等)などが中央管理装置4に送信(返送)される。
【0074】
一方、管理装置(中央管理装置4)側では、図3の(b)に示すように、まず、会員情報送信要求があるか否かの判定を行い(ステップS21)、端末装置2から会員特定情報等が送信されてきたら(図3の(a)におけるステップS12)、当該要求があったと判断し、アドレスデータ及び会員特定情報を受信してRAM43に記憶する。
さらに、中央管理装置4では、記憶した会員特定情報(会員を特定する会員番号等の情報)と対応付けされた会員情報を、CPU41が会員情報記憶部(会員情報記憶手段)45内より検索して読み出す。さらに、CPU41は、この読み出した会員情報の一部(例えば、サービスポイントのデータや、貯遊技媒体データ等)を、先に記憶したアドレスデータに対応する端末装置2に送信する(ステップS22)。
【0075】
また、会員がタッチパネル操作部25を操作してサービス情報の要求を行い(図3の(a)におけるステップS13)、これに基づき、端末装置2から中央管理装置4に対してサービス情報の要求がなされた場合(図3の(a)におけるステップS14)には、中央管理装置4では、性能情報提供手段によるサービス情報作成処理を行う(ステップS23)。
【0076】
サ−ビス情報作成処理では、図4に示すように、まず、サービス情報の要求があるか否かの判定を行う(ステップS31)。ここで、サービス情報の要求があると判断された場合には、次に要求した会員の特定情報から該当会員情報を抽出(ステップS32)し、端末装置のアドレスデータから対応する遊技機の確率設定情報を抽出(ステップS33)する。次に、前記抽出した会員情報及び確率設定情報などから個別認識情報の作成(ステップS34)を行う。そして、作成した個別認識情報をサービス情報として、他の情報(会員情報等)と共に送信(ステップS35)する。
【0077】
ここで、前記個別認識情報の作成について説明する。
この発明においては、性能情報は、特定の会員のみに提供され、他の遊技者には提供されないようになっている。すなわち、他人に当該性能情報を知られないように、前記性能情報提供手段は、確率設定値等の前記性能情報を、前記会員情報記憶手段で記憶されている該性能情報の提供対象となる遊技者の会員情報に関連づけることで、当該遊技者のみが該性能情報を認識可能な個別認識情報を生成する個別認識情報生成手段を含み、該個別認識情報によるサービス情報を提供することで前記性能情報を該当する遊技者のみに提供するようにしている。
【0078】
具体的には、会員情報記憶手段(ここでは、図2に示す会員情報記憶部45)では、会員情報として、当該会員の氏名、生年月日、電話番号、暗証番号等を有している。また、遊技機性能情報管理手段(ここでは、図2に示すCPU41及び遊技機性能情報記憶部48で構成されている)の遊技機性能情報記憶部48が性能情報(ここでは、確率設定値)を有している。
【0079】
そして、性能情報提供手段の個別認識情報生成手段で、前記性能情報(確率設定値)の数字を、前記会員情報記憶手段における当該遊技者の会員情報に関連付けて、当該会員のみがその数字を認識可能な個別認識情報を生成する。ここでは個別認識情報の生成に当たり、当該確率設定値の数字と、当該会員の会員情報における種々の数字とを比較判定し、確率設定値の数字となる会員情報を選択する。例えば、1.暗証番号の下1桁目の数字、2.生年月日の日の下1桁目の数字、3.生年月日の月の下1桁目の数字、4.電話番号の下1桁目の数字、5.暗証番号の下2桁目の数字、6.暗証番号の下3桁目の数字、7.暗証番号の下4桁目の数字の順で確率設定値(性能情報)の数字と比較判定を行い、該当する項目に関連した個別認識情報を生成してサ−ビス情報を作成する。例えば、確率設定値が3、会員情報における生年月日の日の数字が3である場合に、図8に示すように、「該当台の確率設定値は、お客様の生年月日の日と同じ値です。」というような個別認識情報を生成し、これをサービス情報とする。
【0080】
なお、前記の判定順序は秘密性が高く、認識性が高い順に個別認識情報を生成するための一例である。また、前記した比較判定では確率設定値(性能情報)の数字と同一の値が存在しなかった場合には、比較判定順位の高い数字と確率設定値を演算し、該数字の+1や+2、−1や−2等の情報を作成する。例えば、確率設定値が3、会員情報における生年月日の日の数字が4である場合に、「該当台の確率設定値は、お客様の生年月日の日−1の値です。」というような個別認識情報を生成し、これをサービス情報とする。
【0081】
さらに、種々の数字に対応した個別認識情報の生成については、予め前記会員情報の各種番号を基に作成してあっても良い。例えば、暗証番号の下1桁目の数字、生年月日の日の下1桁目の数字、生年月日の月の下1桁目の数字、電話番号の下1桁目の数字、暗証番号の下2桁目の数字、暗証番号の下3桁目の数字、暗証番号の下4桁目の数字などを抽出し、これらで例えば0〜9の数字(もっと多くの数字が構成されるようになっていても良い)が構成されれば、それを記憶しておけばよい。また、構成されない数字が生じる場合には、暗証番号の下1桁目の数字−1や、暗証番号の下1桁目の数字+1等を行って0〜9の数字を作成すれば良い。そして、予め作成しておいた個別認識情報の中からそのときの確率設定値等の性能情報と対応する情報を選択して、サービス情報とすれば良い。
【0082】
なお、1回サービス情報の取得を行った場合には、当日はサービスポイントの更なる減算(消費)なしで、台移動しても移動先の台に関するサービス情報を無制限に取得可能としても良い。このようにすることにより、低設定台での情報を取得した場合には、それほど遊技者に有利とならないことによる不満を解消することができる。なお、この場合に、無制限ではなく、複数回の制限を設けても良い。
【0083】
また、中央管理装置4では、会員情報が受信(遊技終了に基づくデータの受信)されたか否かの判定を行っており(ステップS24)、前記遊技終了データを伴う会員情報(図3の(a)におけるステップS19)が受信されると、受信したアドレスデータと一致するアドレスデータ及び該アドレスデータと併せて記憶された会員特定情報(つまり、上記ステップS22にて記憶されたアドレスデータ及び会員番号等の情報)をRAM43より消去する一方で、受信した会員情報から遊技機性能情報記憶部48に記憶されている該当する遊技台(遊技機)の確率設定値を抽出し(ステップS25)、これに基づき、会員情報記憶部45に記憶されている該当する会員情報(会員情報のうち、来歴情報、サービスポイント、貯遊技媒体情報)を更新して記憶保持する(ステップS26)。
つまり、遊技機100での遊技の終了後は、会員情報を端末装置2から移動させ、再び中央管理装置4にて管理する。
【0084】
なお、前記サービス情報が要求される場合としては、前記した場合に限らず、例えば、遊技機において次の特別遊技状態を発生させるために実行されているゲーム回数が所定数に達したときに自動的に要求されるようになっていても良い。具体的には、図12に示すように、通常遊技の際には、現在のゲーム回数とサービス情報提供の所定数(設定値)との判定を判定手段としての端末装置2が行い、情報表示装置26において、ゲーム回数が所定数(ここでは、1000回)に達したときにはサービス情報が提供される旨の報知がなされている。そして、ゲーム回数が所定数に達した場合には、図13に示すように、自動的にサービス情報が中央管理装置4に対して要求されて性能情報提供手段によりサービス情報が提供されるようになっている場合である。なお、ゲーム回数が所定数に達するとは、電源が投入されてから通算で所定数に達した場合(大当たりがあったか否かに拘わらず)や、大当たりの発生しない連続ゲーム回数が所定数に達した場合等が挙げられる。
さらに、前記ゲーム回数が所定数に達したときでも、サービス情報が自動的に要求されるだけでなく、要求をするか否かを遊技者が判断できるようになっていても良い。そして、この際に要求をしない場合には、要求権利を後に保留可能になっていても良い。
また、サービス提供までのゲーム回数が所定条件(遊技店で定められた設定条件や、遊技機の種類(機種)に基づく条件)により変更可能となっていても良い。
【0085】
以上のように、この実施の形態における遊技機によれば、性能情報を他の遊技者に知られることなく特定の遊技者のみに提供することができ、これにより、提供対象である特定の遊技者以外の遊技者に性能情報が提供されて遊技店に不利益を生じさせたり、提供対象である特定の遊技者以外の遊技者に性能情報が提供されることで当該特定の遊技者のみが特典を得られずに当該特定の遊技者に不満を生じさせたりすることを防止できる。
【0086】
また、この実施の形態では、確率設定に関する情報の提供により、有効なサービスを特定の遊技者に確実に提供することができる。また、確率設定に関する情報は、遊技店の営業上非常に重要で秘密性の高い情報であり、このような情報を他の遊技者に知られないようにできるので、安心して提供できる。
【0087】
さらに、この実施の形態では、性能情報として遊技機で記憶されている特別入賞の当選権利に関する情報、即ち、特別入賞の当選権利の数(ストック数)や次の特別入賞が成立し得る状態となるまでのゲーム数等を提供可能であるため、有効なサービスを特定の遊技者に確実に提供することができる。
【0088】
またさらに、この実施の形態では、特別入賞当選信号により特別入賞の当選数の合計を管理でき、この値から特別入賞成立信号により算出した既に成立済の特別入賞分を減算することで、特別入賞当選記憶手段で記憶されている特別入賞の当選権利数を算出できる。これにより、遊技機の性能情報として特別入賞の当選権利数を管理することができ、遊技者に有効なサービスとして特別入賞の当選権利数を開示することができる。
【0089】
また、この実施の形態では、サービスポイントが所定数に達した遊技者、すなわち、遊技店への来店回数が多い遊技者、遊技時間が多い遊技者等の遊技店への貢献度の高い遊技者に対して、遊技機の性能情報を提供できることとなり、これにより、会員の来店回数を更に多くすることができる。
【0090】
さらに、この実施の形態では、例えば、次の特別遊技状態が発生するまでのゲーム回数が多い遊技機等は、遊技者に敬遠されることが多いが、特定のゲーム回数(例えば、1000回)に達した場合にサービスとして性能情報を提供するようにすれば、このような遊技者に対してその補償としてサービスを提供でき、遊技機の稼働率の低下を防止することもできる。
【0091】
加えて、この実施の形態では、会員登録された遊技者が保有する会員記憶媒体からの会員情報の取得と、複数の会員における多大なデータの管理とを効率の良い構成で確実に行うことができる。また、性能情報を表示により提供するので確実に遊技者にサービスを提供できる上、他の遊技者に情報が漏れることもない。特に、島設備に複数列設されている各遊技機の間に端末装置が配設されていて、その端末装置の情報表示装置で表示情報により性能情報を提供する場合には、他の遊技者(例えば、隣の遊技者)にもその表示が見えてしまうが、性能情報は特定の遊技者しか認識できないので、他の遊技者に性能情報が漏れることがない。
【0092】
なお、上記においては、会員管理装置1は、複数の中継装置3を介して中央管理装置4と端末装置2が接続され、さらに端末装置2の先に遊技機100が接続されるようになっており、送受信される情報に関して、中央管理装置4と遊技機100の間に常に端末装置2及び中継装置3が介在していたが、これに限るものではない。
例えば、遊技機100から性能情報を中央管理装置4へ送信する際に、該性能情報を、端末装置2を介さないで直接(或いは、他の装置を介して)中央管理装置4へ送信するようにしても良い。
さらに、中央管理装置4が、中継装置を介さずに複数の端末装置2との間で直接通信が可能な装置であっても良い。
またさらに、この実施の形態では、中継装置3を複数の遊技機毎(島毎)に設けていたが、各遊技機毎に中継装置3を設けるようにしてもよい。
なお、端末装置と遊技機が一体となっている場合も考えられる。
【0093】
また、本発明における遊技機はこの実施の形態で説明したようなパチスロ遊技機(スロットマシン)に限られるものではなく、例えば、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技機や、その他の遊技機であっても良い。
【0094】
加えて、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0095】
【発明の効果】
本発明によれば、確率設定値等の遊技機の性能情報を、他の遊技者に知られることなく特定の遊技者のみに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】会員管理装置の概略図である。
【図2】会員管理装置のブロック図である。
【図3】会員管理装置の中央管理装置と端末装置における会員情報等に関する処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】サービス情報作成処理を示すフローチャートである。
【図5】端末装置の情報表示装置において当該端末装置に接続された遊技機の遊技データを表示した画面表示の一例を示す図である。
【図6】端末装置の情報表示装置におけるポイントサービスの選択画面の表示例を示す図である。
【図7】図6の選択画面においてサービス情報の提供を選択した際のデータ取込中の画面表示例を示す図である。
【図8】端末装置の情報表示装置におけるサービス情報の提供画面の第1表示例を示す図である。
【図9】端末装置の情報表示装置におけるサービス情報の提供画面の第2表示例を示す図である。
【図10】端末装置の情報表示装置におけるサービス情報の提供画面の第3表示例を示す図である。
【図11】端末装置の情報表示装置におけるサービス情報の提供画面の第4表示例を示す図である。
【図12】端末装置の情報表示装置において遊技機のゲーム回数が所定数に達した場合にサービス情報を提供することを報知する画面表示の一例を示す図である。
【図13】遊技機のゲーム回数が所定数に達してサービス情報のデータを取込中の端末装置の情報表示装置における画面表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 会員管理装置
2 端末装置
26 液晶表示部(情報表示装置、性能情報提供手段)
4 中央管理装置(遊技機性能情報管理手段、性能情報提供手段、個別認識情報生成手段)
45 会員情報記憶部(会員情報記憶手段)
100 遊技機(確率設定手段、変動表示装置、抽選手段、特別入賞成立可能化手段、特別入賞当選記憶手段、特別入賞当選信号出力手段、特別入賞成立信号出力手段)
Claims (6)
- 遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生可能に構成された遊技機が島設備に複数列設される遊技店において会員として登録された遊技者を管理する会員管理装置において、
会員登録された遊技者固有の会員情報を複数種類記憶する会員情報記憶手段と、
前記遊技機において変化する特別遊技状態の発生に関する性能情報を数字情報として管理する遊技機性能情報管理手段と、
前記各遊技機の近傍に設けられ、所定のサービスを付与するためのサービスポイントの所定数の減算を条件に、前記遊技機性能情報管理手段により管理されている性能情報を、会員登録された遊技者に提供する遊技機性能情報提供手段と、
を備え、
前記性能情報提供手段は、
1回所定の遊技機における性能情報の提供を行った場合に、当日はサービスポイントの減算無しで他の遊技機における性能情報を提供可能とし、かつ、
前記性能情報を、前記会員情報記憶手段で記憶されている該性能情報の提供対象となる遊技者の会員情報に関連づけることで、当該遊技者のみが該性能情報を認識可能な個別認識情報を生成する個別認識情報生成手段を含み、該個別認識情報により前記性能情報を該当する遊技者のみに提供するものとし、
前記個別認識情報生成手段は、
前記複数種類の会員情報に含まれる複数の数字情報と該性能情報とを比較判定して同一の数字情報を選択し、該選択された数字情報を含む種類の会員情報を用いて前記個別性能情報を生成することを特徴とする会員管理装置。 - 前記個別識別情報生成手段は、
前記複数種類の会員情報のうち暗証番号を最優先で前記性能情報と比較判定して、複数桁の暗証番号のうちの何れかの桁数に性能情報と同一の数字情報がある場合には、前記会員情報として暗証番号およびその桁数により前記個別性能情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の会員管理装置。 - 前記遊技機は、遊技者にとって有利な特別遊技状態が発生する確率を複数段階で設定可能な確率設定手段を備えて構成され、
前記性能情報は、前記確率設定手段で設定されている確率設定に関する情報であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の会員管理装置。 - 前記遊技機は、
複数の識別情報を変動表示可能な変動表示装置と、
前記変動表示装置での変動表示を伴うゲームの実行毎に特別入賞を内部的に抽選する抽選手段と、
前記抽選手段の抽選結果により特別入賞が当選していることを条件に実行されたゲームにおいて、特定条件が成立した場合に当該特別入賞を成立し得るようにする特別入賞成立可能化手段と、
前記特定条件が成立するまでに実行されるゲームにおいて前記抽選手段による再度の特別入賞の当選を許容し、該再度の特別入賞の当選が生じた際には当該特別入賞の当選を未成立の当選権利として記憶可能な特別入賞当選記憶手段と、
前記抽選手段の抽選結果により特別入賞が当選したことを特定可能な特別入賞当選信号を前記会員管理装置側に出力する特別入賞当選信号出力手段と、
前記特別入賞が成立した場合に該特別入賞が成立したことを特定可能な特別入賞成立信号を前記会員管理装置側に出力する特別入賞成立信号出力手段と、
を備え、該特別入賞が成立した場合に前記特別遊技状態が発生するように構成され、
前記遊技機性能情報管理手段は、前記特別入賞当選信号と前記特別入賞成立信号に基づいて、前記特別入賞当選記憶手段で記憶されている特別入賞の当選権利数を管理することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の会員管理装置。 - 前記性能情報提供手段は、遊技機において次の特別遊技状態を発生させるために実行されているゲーム回数が所定数に達した場合に、前記性能情報を提供することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の会員管理装置。
- 前記会員管理装置は、
前記遊技機毎に配設されるとともに該遊技機の近傍に配設され、会員登録された遊技者が保有する会員記憶媒体から会員を特定する情報を取得する端末装置と、
複数の端末装置からの情報を受信する中央管理装置と、
から構成され、
前記性能情報提供手段は、前記端末装置に設けられる情報表示装置を含み、該情報表示装置での表示情報により前記性能情報を提供することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の会員管理装置。
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