JP2001299290A - 褐色ソース - Google Patents

褐色ソース

Info

Publication number
JP2001299290A
JP2001299290A JP2000118698A JP2000118698A JP2001299290A JP 2001299290 A JP2001299290 A JP 2001299290A JP 2000118698 A JP2000118698 A JP 2000118698A JP 2000118698 A JP2000118698 A JP 2000118698A JP 2001299290 A JP2001299290 A JP 2001299290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bitterness
extract
sauce
meat
brown
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000118698A
Other languages
English (en)
Inventor
Minao Asano
皆夫 浅野
Sumino Minowa
澄乃 箕輪
Sumie Sato
澄恵 佐藤
Emi Miyazaki
笑 宮崎
Makoto Tanabe
誠 田辺
Chiaki Nosaka
千秋 野坂
Eri Hoshikawa
恵理 星川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ajinomoto Co Inc filed Critical Ajinomoto Co Inc
Priority to JP2000118698A priority Critical patent/JP2001299290A/ja
Publication of JP2001299290A publication Critical patent/JP2001299290A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プロの調理人の作る褐色ソースに匹敵する品質
の褐色ソースを工業的に容易に製造することのできる方
法を提供すること。 【解決手段】褐色ソースを、焼成した肉類の煮込み抽出
液と炒めた野菜の煮込み抽出液およびルー、好ましくは
褐色ルーとを煮込んで、または煮込んだ焼成肉類から煮
込み抽出液を分取し、残渣に蛋白分解酵素を作用させて
生ずる蛋白分解液を得、これと前記抽出液もしくは焼成
した肉類を煮込むことなくそのままこれに蛋白分解酵素
を作用させて得られる蛋白加水分解液、および炒めた野
菜の煮込み抽出液、ならびにルー、好ましくは褐色ルー
を使用して製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シェフ製品に匹敵
する好ましい苦みを特徴とする洋風の褐色ソースに関す
る。
【0002】このようなソースは、焼成した肉類(牛
骨、牛すじ肉、鶏がら、丸鶏等)の煮込み抽出液(焼成
した肉類を煮込んでから固液分離して得られる液側、骨
または肉エキス)と炒めた野菜の煮込み抽出液(炒めた
野菜を煮込んでから固液分離して得られる液側、野菜エ
キス)およびルー、好ましくは褐色ルーとを煮込んで、
または(i)煮込んだ焼成肉類から煮込み抽出液を分取
し、残渣に蛋白分解酵素を作用させて生ずる蛋白加水分
解物を固液分離に付して液側に蛋白加水分解液を得、こ
れと前記抽出液(両者併せたものも骨または肉エキス)
もしくは(ii)焼成した肉類を煮込むことなくそのまま
これに蛋白分解酵素を作用させて得られる蛋白加水分解
物を固液分離に付して液側に蛋白加水分解液(骨または
肉エキス)および炒めた野菜の煮込み抽出液(野菜エキ
ス)、ならびにルー、好ましくは褐色ルーを使用して製
造することができる。因みに、ルーは食用油脂(おもに
バター)と小麦粉を弱火でゆっくり混ぜながら加熱した
もので、加熱の温度と時間により、例えば、白色ルー
(短時間で色がつかないように仕上げる。炒め最終温度
110〜120℃)、クリーム色のルー(淡い黄色に色
付ける。最終温度140〜150℃まで炒める)、そし
て褐色ルー(褐色になるまで十分炒める。最終温度18
0〜230℃)に分類される。本発明に云う褐色ルーと
は、このような褐色ルーを言う。
【0003】
【従来の技術】褐色のソースは調理操作の複雑なものが
多く、代表的なソースとしてデミグラスソースが挙げら
れる。
【0004】このデミグラスソースは従来、レストラン
の厨房で料理に使用する際に出る破肉部分(すじ肉等)
や鶏がら、牛骨や野菜屑を充分にオーブンで褐色に焼成
またはフライパンでソテーして、大きな寸胴鍋に入れ、
終日火にかけたまま数日間、時間をかけて煮込んで作り
上げる褐色のソースである。その作り方は一般的な料理
書に記されているが、調理時間がかかることや一般には
材料を揃え難いこと、更に、調理書にも焼成温度等の正
確な記述は殆ど無く、経験と勘に拠るところが大きい
為、家庭で調理されることは少なく、レストランで作る
シェフの技術により作られているのが現状である。
【0005】また、肉類の酵素処理に関しては、生牛肉
に蛋白分解酵素を作用させるビーフエキスの製造法(特
開昭50−82261号公報)や生肉たん白に蛋白分解
酵素を作用させる肉の液化法(特公平3−11752号
公報)が知られているが、本発明によるような焼成肉類
(の煮込み抽出残渣)に蛋白分解酵素を作用させた例は
知られていない。肉類を焼成することなくこれに蛋白分
解酵素を作用させて得られる上記のビーフエキスや肉液
は、デミグラスソースに必要なロースト臭に欠け、褐色
ソースの材料とはなり難い。
【0006】ところで、レストランのシェフが作ったデ
ミグラスソースは、好ましい苦味や香ばしさ、コク・風
味を有するのに対し、家庭向けや外食向けの一般的な工
業製品のデミグラスソースは、その特徴が弱く、具材の
焼き、炒め工程を行っていないエキスの配合を中心とし
た、煮込み感の不足等品質的に問題の多い製品となって
おり、品質上両者には顕著な乖離が見られている。更
に、その品質的な乖離を科学的に解析されたことは無
く、差の指標も明確でなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プロ
の調理人の作る褐色ソースと市販工業製品との品質上の
乖離点として挙げられる、具材の焼成と煮込み調理操作
で生じる「好ましい苦み」に関し、シェフ製法のデミグ
ラスソースの有する苦みを解明し、その測定法を考案
し、これに基いて苦味を有するデミグラスソースを含む
褐色ソースの工業的な製造法を開発提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前項記載の
目的を達成すべく鋭意研究の結果、シェフ製法のデミグ
ラスソースの有する苦みの解明に成功し、この知見を指
標にして更なる研究の結果、好ましい苦みを有する褐色
ソース(デミグラスソースを含む)を工業的に得るため
には、焼成した肉類を充分に煮込み抽出し、また炒めた
野菜も同様に充分に煮込み抽出した後、両抽出液を合し
てルー、好ましくは褐色ルーと充分に煮込めばよいこ
と、また焼成した肉類を煮込み抽出した後、残渣に蛋白
分解酵素を作用させることで、残渣に残留していた蛋白
を分解し、もしくは焼成した肉類を煮込み抽出すること
なくそのままこれに蛋白分解酵素を作用させることで肉
類の蛋白を分解し、短時間で十分な肉風味呈味の抽出が
可能となることを見い出し、このように知見に基いて本
発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は、少なくとも焼成した
肉類の煮込み抽出液と炒めた野菜の煮込み抽出液および
ルー、好ましくは褐色ルーとを煮込んで製造した褐色ソ
ースであって、苦み値が0.2〜0.6であることを特
徴とする褐色ソース、同様の製法による苦み吸光度比が
1以下であることを特徴とする褐色ソース、および煮込
んだ焼成肉類から煮込み抽出液を分取し、残渣に蛋白分
解酵素を作用させて生ずる蛋白分解液を得、これと前記
抽出液または焼成した肉類を煮込むことなくそのままこ
れに蛋白分解酵素を作用させて得られる蛋白加水分解
液、および炒めた野菜の煮込み抽出液、ならびにルー、
好ましくは褐色ルーを使用して製造したことを特徴とす
る褐色ソースに関する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】後掲実施例の項に記載の参考例および検査
例に示すように、好ましい苦みを有するデミグラスソー
ス(褐色ソース)は、その苦みが、該デミグラスソース
の遠心分離上清の、ゲル濾過カラムにおいて分子量4万
〜6万および分子量1,000〜2,000に分離さ
れ、逆相シリカゲル樹脂C8において蒸留水および10
%エタノール水にて吸着され、50%エタノール水にて
溶出される画分に存在し、平衡化させた逆相シリカゲル
カラムC8に当該デミグラスソース0.008g相当量
を吸着させ、蒸留水および10%エタノール水にてカラ
ムを順次洗浄し、50%エタノール水で溶出させたと
き、50%エタノール画分の(例えば、ベックマン
(株)分光光度計「DU650」(石英セル、光路1c
m)による)波長260nmにおける吸光値(これを本
発明では「苦み値」という)が0.2〜0.6であるも
のである。
【0012】また、苦みと特定波長での吸光度比との相
関を示唆する「苦み吸光度比」、すなわち、上記50%
エタノール画分の280nmおよび260nmにおける
吸光度の比=(280nmの吸光度)/(260nmの
吸光度)が1以下のものである。ここに、吸光度の測定
は、次のようにして行なう。すなわち、デミグラスソー
ス1gを9mlの蒸留水に加えて懸濁する。得られる懸
濁液を遠心分離し、その上清のうち2mlを、蒸留水に
て平衡化した「Waters Sep pakC8 p
lus」に5ml/minの速度にてフィードして吸着
させる。3mlの蒸留水(流速5ml/min)および
5mlの10%エタノール水溶液(流速5ml/mi
n)にて順次洗浄し、次いで目的の苦み画分(苦み成
分)5mlを50%エタノール水溶液(流速5ml/m
in)で溶出して得る。この50%エタノール水溶液溶
出画分を50%エタノール水溶液にて5倍に希釈した後
希釈液の吸光度を測定する。
【0013】そして、このような好ましい苦みを有する
褐色ソースは、先に説明したように、焼成した肉類の煮
込み抽出液および炒めた野菜の煮込み抽出液とルー、好
ましくは褐色ルーとを煮込んで、または煮込んだ焼成肉
類から煮込み抽出液を分取し、残渣に蛋白分解酵素を作
用させて生ずる蛋白分解液を得、これと前記抽出液もし
くは焼成した肉類を煮込むことなくそのままこれに蛋白
分解酵素を作用させて得られる蛋白加水分解液、および
炒めた野菜の煮込み抽出液、ならびにルー、好ましくは
褐色ルーを使用して製造することができる。
【0014】さて、褐色ソースは、要するに、焼成した
牛骨、鶏がらなどの骨や牛すじ肉、丸鶏などの骨または
肉と炒めた野菜とルーとを煮込むことから製造される。
そして、プロの調理人は、ソースの調理工程の各所で充
分に煮込みを行ない、数日間という長時間をかけて漸く
褐色ソースを完成している(後記参考例1)。しかしな
がら、これでは工業的製造法としては採用し難い。
【0015】本発明の一つの方法では、焼成した牛骨、
鶏がらなどの骨や牛すじ肉、丸鶏などの骨又は肉のエキ
スと炒めた野菜のエキスとルー、好ましくは褐色ルーと
を使用することで、製品の品質を維持しながらしかも製
造時間の短縮化を実現している(後掲実施例1では所要
時間は2日間)。この場合、焼成した骨肉類は、2〜3
時間、好ましくは4〜8時間、さらに好ましくは12時
間以上かけて充分に煮込み抽出を行なう(肉エキス)。
炒めた野菜も、4〜6時間、好ましくは8時間以上かけ
て同様に充分に煮込み抽出を行なう(野菜エキス)。な
お、焼成骨肉のエキスといい、炒め野菜のエキスといっ
ても、例えば炒め野菜のエキスは、炒め野菜のみの水煮
込みエキスはもちろん、焼成骨肉エキス中で炒め野菜を
煮込んで得られる肉エキスを含有する野菜エキスをも包
含する。
【0016】本発明の他の方法では、焼成した骨や肉か
ら煮込みエキスを分離した残渣(抽出残さの骨や肉)に
蛋白質分解酵素を作用させて得られる蛋白加水分解液を
焼成骨肉のエキスの一部として使用し、または焼成肉類
を煮込むことなくそのままこれに蛋白分解酵素を作用さ
せて得られる蛋白加水分解液を肉エキスとして使用し、
これと野菜エキスおよびルー、好ましくは褐色ルーか
ら、同じく、製品の品質を維持しながら、しかも製造時
間の短縮化を実現している(後掲実施例2では所要時間
は同じく2日間)。
【0017】これは、焼成した肉類を0〜2時間、好ま
しくは4〜6時間煮込み抽出した後、残さを蛋白分解酵
素を用いて蛋白を分解し、短時間で十分な肉風味呈味の
抽出が可能となったこと、または焼成した肉類をそのま
まこれに蛋白分解酵素を作用させて得られる蛋白加水分
解液を肉エキスとして使用することによる。因みに、褐
色ソースの製法において、プロテアーゼのこのような使
い方(事前に肉類を焼成し、これを煮込み抽出した残さ
に、または焼成した肉類にそのまま、プロテアーゼを作
用させること)は従来知られていない。
【0018】用いる蛋白分解酵素は、その由来は細菌、
カビ、放線菌、植物、動物などがあるが、苦みの少な
い、アミノ酸生成の多い、カビ由来のものが好ましい。
その使用量は、用いる酵素製剤によっても異なるが、要
するに有効量ということであって、この量は当業者であ
れば所与の場合に容易に定めることができる。
【0019】さて、先ず、シェフの調理するデミグラス
ソースの製法について例示する。これは、下記参考例1
に代表されるが、この製法に限定されるものではない。
【0020】参考例1:シェフによるデミグラスソース
の製法例 1日目は、牛骨1.5kgおよび牛すじ1.3kg(以
上、骨および肉)をオーブンを用いて、200℃で30
分間こんがりと狐色に焼き色がつく状態まで焼成する。
一方、人参1.3kg、玉葱0.8kgおよびセロリ
0.3kg(以上、野菜)をフライパンにて、これに油
5%(対野菜重量)を敷き、鍋表面温度150℃で30
〜40分間野菜の表面にこんがりとした焼き色がつくま
で炒める、すなわち、カラメル風味が付くくらいまでソ
テーする。これらの材料を直径30cmの寸胴鍋に入
れ、トマトペースト200g、ルー400gおよび水1
2リットルを加え、約8時間煮込む。途中浮いてきたア
クは取り除く。8時間後に漉して具と液を分離する。
【0021】2日目は、前日の液部に、これが全量12
リットルになるように水を加えた後、これに、鶏ガラ
1.3kgおよび牛すじ1kgを同条件で焼成したも
の、ならびに人参0.5kg、玉葱0.5kgおよびセ
ロリ0.2kgをフライパンにて同条件でソテーしたも
のを加え、約6時間煮込んでから漉して具を除く。
【0022】3日目以降は、同じ操作を数日間繰返し、
最終日は前日の液部を3リットルにまで弱火で煮詰めて
仕上げる。
【0023】この条件で調理されたデミグラスソースを
本発明の標準品と称する。
【0024】次に、シェフの製法による標準品より官能
評価上苦みの強いデミグラスソースの製法を下記参考例
2に示す。
【0025】参考例2:苦みの強いデミグラスソースの
製法例 この参考例は、骨および肉の焼成条件ならびに野菜のソ
テー条件を変えた以外は、すなわち、具材および調理工
程そのものは参考例1の場合と同様である。
【0026】すなわち、1日目は、牛骨1.5kgおよ
び牛すじ1.3kgを用い、オーブンを用いて、220
℃で40分間褐色の焦げ色がついた状態まで焼成する。
一方、人参1.3kg、玉葱0.8kgおよびセロリ
0.3kgをフライパンにて、これに油5%(対野菜重
量)を敷き、人参は鍋表面温度200℃で45分間、玉
葱は鍋表面温度250℃で10分の後180℃で20分
間、そしてセロリは鍋表面温度250℃で5分の後18
0℃で10分間、野菜の表面に褐色の焦げ色がつくまで
炒める、すなわち、焦げ風味が付くまでソテーする。こ
れらの材料を直径30cmの寸胴鍋に入れ、これに、ト
マトペースト200g、油900gと小麦粉1320g
を220℃で1時間15分加熱して得た褐色ルー204
0gのうちの400g、および水12リットルを加え、
約8時間煮込む。途中浮いてきたアクを取り除く。8時
間後に漉して具と液を分離する。
【0027】2日目は、前日の液部に、これが全量12
リットルになるように水を加えた後、これに、鶏ガラ
1.3kgおよび牛すじ1kgを同条件で焼成したも
の、ならびに人参0.5kg、玉葱0.5kgおよびセ
ロリ0.2kgをフライパンにて同条件でソテーしたも
のを加え、約6時間煮込んでから漉して具を除く。
【0028】3日目以降は、同じ操作を数日間繰返し、
最終日は前日の液部を3リットルにまで弱火で煮詰めて
仕上げる。
【0029】この条件で調理されたデミグラスソースを
本発明の参考品と称する。
【0030】検査例1 上記参考例1および2の製法に従い、それぞれ3日間で
仕上げた2種類のデミグラスソースを香り、味および風
味について、官能評価を実施した。すなわち、パネラー
は5名とし、各評価項目について、参考例1のシェフ製
法によるもの(標準品)を0点として、参考例2の製法
による苦みの強いデミグラスソースの製法によるもの
(参考品)を−−、−、+−、+および++の5段階で
評価した。なお、++ほど官能評価の程度が強いことを
示す。結果は、下記第1表に示す通りである。
【0031】
【表1】
【0032】上表から理解されるように、参考例2の条
件で焼成およびソテーして調製したソース(参考品)
は、参考例1の条件で焼成およびソテーして調製したソ
ース(標準品)に比べ、焦げ臭が強く、甘味が弱く、そ
して苦味の強い、デミグラスソースとして好ましくない
ものであった。
【0033】シェフの製法のデミグラスソースよる好ま
しい苦みの解明は、下記参考例3に示す方法によって行
なった。
【0034】ところで、シェフの製法(参考例1)のデ
ミグラスソースには、官能評価上苦みのほか、ここでは
苦みに対して、雑味と総じて呼ぶことにするが、甘み、
酸味、えぐみ、塩味等が存在する。従って、苦みのみを
評価する場合においては、これと雑味との分離を行うこ
とによって、より鋭敏で詳細な解析が行えると考えられ
るので、先ずその分離を試みた。苦みの分離には、一般
的な物質の分離法を用いることができ、すなわち、遠心
分離、電気透析、塩析、透析、カラムクロマトグラフィ
―等があげられる。
【0035】以下に具体的な分離法をあげるが、分離法
はこれに限定されるものではない。
【0036】参考例3:種々の方法による苦みの分離 (a)苦みの分離法(その1:遠心分離法による苦みの
分離) 参考例1記載の標準品のデミグラスソース(原ソースと
いう)240gを遠心分離機にて10,000Gで15
℃、10分の条件で遠心分離後、上清部全量(画分Aと
も言う)を凍結乾燥してパウダーを38.5g得た。
【0037】このパウダーを原ソース相当分量の水に溶
解したもの(ソースAと称する)に苦みがあることを官
能評価にて確認した。ここに、官能評価法はQDA法に
よる15のスケールで、原ソースとソースAを評価し
た。結果を下記第2表に示す。
【0038】
【表2】
【0039】上表より、原ソースに比較して、ソースA
は苦みの強さおよび後味の苦みの強さは低下したが、苦
みとしては、画分Aに分離、回収されたことが分る。
【0040】前述したところから理解される様に、苦み
は遠心分離して沈殿する固形分ではないと確認された。
そこで、この遠心分離上清(画分A)に苦みがほぼ回収
されていると判断し、これをさらに分析、分離実験にか
け、画分Aの苦みの成分の分析をした。
【0041】そこで、分子量(分子サイズ)による分
離、分画を試み、さらに、その分画物の官能評価を行っ
た。その結果、苦みは低分子画分と高分子画分の2領域
に分けられた。以下、これを苦みの分離法(その2)と
して説明する。
【0042】(b)苦みの分離法(その2:ゲルろ過法
による苦みの分離) ソースAのゲルろ過法による分画を試みた。すなわち、
FPLCシステム(アマシャムファルマシアバイオテク
社)にてゲルろ過カラム「Hi−prep26/60、
Sephacryl S−200」(アマシャムファル
マシアバイオテク社)により溶出液0.1M NaC
l、そして溶出流速1ml/minで分離した。1回の
分離にはソースA10mlを用い、これを6回繰り返し
て官能評価に十分な量の画分を得ることができた。
【0043】各画分の官能評価をおこなったところ、苦
みは画分番号6〜8(分子量約4万〜6万に相当する)
および画分番号25〜27(分子量1,000〜2,0
00に相当)に特定された。これを図および表に示す。
すなわち、図1にゲルろ過クロマトグラムと画分番号を
しめす。また、下記第3表に画分の官能評価結果を示
す。画分番号6〜8の苦みを苦み画分H、そして25〜
27を苦み画分Lと称し、各60mlとなる。
【0044】
【表3】
【0045】官能評価のため、苦みの純度を高めるた
め、さらに逆相グロマトグラフィーにより苦みの吸着、
脱離を検討した。担体には逆相シリカゲル樹脂C2、C
8およびC18が好ましいが、C8が最も好ましい。C
8を用いると苦みは効率よくほぼ一画分、すなわち、5
0%エタノール画分にて溶出回収され、他の雑味と分離
できた。
【0046】また、苦みを分離するには逆相シリカゲル
グロマトグラフィーと前述のゲル濾過法と併用すること
ができ、その順序は問わない。しかし、好ましくはゲル
濾過法の後に、逆相クロマトグラフィーを行うのが苦み
の分離にはより効果的である。
【0047】(c)苦みの分離法(その3:逆相クロマ
トグラフィーによる苦みの分離) ソースAならびに上記苦みの分離法(その2)において
分離された画分H及び画分Lをそれぞれ逆相シリカゲル
樹脂C2、C8またはC18カラムにて分離検討した。
ソースA、画分Hおよび画分Lの3種の供試試料をそれ
ぞれC2、C8及びC18のカラムそれぞれ、「Wat
ers Sep pak C2 plus」、「Wat
ers Sep pak C8 plus」、および
「Waters Sep pak C18」にて吸着、
分離検討した。
【0048】供試試料各々を供試試料の由来のデミグラ
スソース相当量の10倍にMilli−Q水にて希釈
後、遠心分離し、その上清を2mlずつ、Milli−
Q水にて平衡化した逆相クロマトカラム「Waters
Sep pak C2 plus」、「Waters
Sep pak C8 plus」、および「Wat
ers Sep pak C18」にそれぞれ吸着させ
た。そして、それぞれ3mlのMilli−Q水、5m
lの10%エタノール水溶液、および5mlの50%エ
タノール水溶液にてステップワイズ法で順次吸着成分を
溶出させた。
【0049】各供試試料の溶出画分5mlを遠心濃縮
後、エタノールを除去した水溶液にし、官能評価をおこ
なった。官能評価結果を下記第4表に示す。
【0050】
【表4】
【0051】上表から、ソースA、画分Hおよび画分L
のいずれも逆相シリカゲルカラムC8を用いて50%エ
タノール水溶液で苦みが溶出できることが判明した。そ
こで、以後、「Waters Sep pak C8
plus」を用いることとした。
【0052】さらに、上記苦みの分離法(その3)で処
理し回収した苦みを官能評価と別の手法で苦みの有無お
よび強度と対応する検出法を検討した。その結果、苦み
画分溶液の吸光波長に特徴があり、かつ、苦みの強いソ
ースおよび市販の苦みの無いソースそれぞれの吸光度パ
ターンの特徴が把握された。
【0053】また、この分析による数値が、シェフ標準
品デミグラスソースの製法の官能評価上の苦みと対応
し、その有無が市販品との比較になることが明らかとな
った。
【0054】(d)苦みの分離法(その4:吸光度測定
法による苦みの確認) 上記苦みの分離法(その3)の手法を用いて種々のデミ
グラスソース上清画分を処理し、その波長220〜40
0nmで吸光度を測定した。
【0055】すなわち、前記参考例1による標準品デミ
グラスソース、参考例2による苦みの強いソース、苦み
の無い市販品デミグラスソースA、および苦みの無い市
販品デミグラスソースBの4種のソースを供試試料とし
てそれぞれの220〜400nm領域での吸光度を測定
した。供試試料の作成法は、先に説明した通りである。
これらについて、分光光度計ベックマン(株)「DU6
50」(石英セル、光路1cm)にて220〜400n
mまでの吸光度を測定した。測定結果を後掲図2〜5に
示す。
【0056】その結果、標準品および苦みが強いソース
には吸光波長260nm付近にてショルダーをもつこと
が判明した。また、このときの260nmの吸光値は、
好ましい苦みのソース(標準品)は0.35(図2)お
よび苦みが強いソース(参考品)は0.82(図3)で
あるのに対し、苦みのない市販品AおよびBではそれぞ
れ0.18(図4)および0.16(図5)であった。
また、ここで苦みと吸光波長の特徴を示すのに、吸光度
比=(280nmの吸光度)/(260nmの吸光度)
で示すのもよい。この場合、吸光度比が1以下である場
合苦みを有し、1以上である場合苦味をもたない。好ま
しい苦味のソースおよび苦味の強いソースはこの吸光度
比で、図2および図3より、それぞれ0.2798/
0.3450=0.81および0.6806/0.82
00=0.83となるのに対し、苦味のない市販品Aお
よびBではそれぞれ0.1908/0.1800=1.
06および0.2016/0.1600=1.26であ
った。
【0057】検査例2 本発明者は、さらに好ましいソースの苦みの値の好まし
い範囲を定めるために以下の試験をおこなった。すなわ
ち、参考例1による標準品デミグラスソースを冷凍保存
(−20℃、4週間)した後加熱解凍(60℃)をおこ
なうことで苦みの低下したソースを得た(これを参考品
と称する)。
【0058】この参考品に参考例2による苦みの強いデ
ミグラスソースを5%または20%(湿重量比)混合
し、好ましい苦み値の範囲を定めようと試みた。下記第
5表に、苦み値と官能評価結果を示す。官能評価は、デ
ミグラスソースとしての好ましさを好ましい++、やや
好ましい+、そして好ましくない−とした。
【0059】
【表5】
【0060】以上から、本発明の好ましい苦みは、上記
(c)および(d)に代表されるような分離、分析法の
条件で、260nmでの吸光度を本発明の「苦み値」と
することができ、その苦み値は0.2〜0.6が好まし
く、さらに好ましくは0.25〜0.4、さらにより好
ましくは0.3〜0.35であることがデミグラスソー
スの苦みとして好ましい。また、苦味と吸光波長の特徴
を示すのに、苦み値を求めた画分の、吸光度比=(28
0nmの吸光度)/(260nmの吸光度)で示すこと
でもよい。この場合、吸光度比が1以下である場合苦味
を有し、1以上である場合は苦味をもたない。そして、
本発明では、先に言及したように、この値を「苦み吸光
度比」という。
【0061】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
【0062】実施例1 1日目は、牛骨230kg、牛すじ200kgおよび鶏
がら200kg(以上骨および肉)をオーブンを用い
て、250℃で45分程度こんがりと狐色に焼き色がつ
く状態まで焼成した。一方、人参200kg、玉葱12
0kgおよびセロリ50kg(以上、野菜)をオーブン
を用いて油5%(対野菜重量)をまぶして250℃で4
0分程度野菜の表面に焦げ色がつくまで焼成した(直火
釜(表面積1.5m、供給熱量96,000kcal
/h)にてこんがりした焼き色がつくまで炒めてもよ
い)。すなわち、カラメル風味がつくまでソテーした。
【0063】また、牛骨をニーダー(1t)に入れ、水
900kgと共に約半日、微沸騰状態を保ちながら煮こ
んだ。途中浮いてきたアクは取り除いた。約半日後に漉
して具と液を分離して牛骨エキスとした。一方、前記
の、オーブンにて250℃で45分程度こんがり狐色に
焼成した牛すじおよび鶏ガラをニーダー(1t)に入
れ、水800kgと共に約16時間、微沸騰状態を保ち
ながら煮こんだ後、固液分離し液部を肉エキスとした。
【0064】2日目は、前日にオーブンにて焼成した野
菜をニーダー(1t)に入れ、前日に得ておいた牛骨エ
キスと共に8時間、微沸騰にて煮こみ、固体および液体
を連続式遠心分離機にて固液分離して野菜エキスとし
た。前日得ておいた肉エキス、および前記野菜エキスを
ニーダー(1t)に入れ、トマトペーストおよび褐色ル
ーを加えて4時間、加熱反応させた。最後にアクおよび
油を除去してデミグラスソース500kgとした。この
デミグラスソースの苦み値は、参考例3(d)に説明し
た測定法で0.3であった。また、苦み吸光度比は、
0.8であった。
【0065】実施例2(酵素処理) 1日目は、牛骨230kg、牛すじ200kgおよび鶏
がら200kg(以上骨および肉)をオーブンを用い
て、250℃で45分程度こんがりと狐色に焼き色がつ
く状態まで焼成した。一方、人参200kg、玉葱12
0kgおよびセロリ50kg(以上、野菜)をオーブン
を用いて油5%(対野菜重量)をまぶして250℃で4
0分程度野菜の表面に焦げ色がつくまで焼成した(直火
釜(表面積1.5m、供給熱量96,000kcal
/h)にてこんがりした焼き色がつくまで炒めてもよ
い)。すなわち、カラメル風味がつくまでソテーした。
【0066】また、牛骨をニーダー(1t)に入れ、水
900kgと共に約半日、微沸騰状態を保ちながら煮こ
んだ。途中浮いてきたアクは取り除いた。約半日後に漉
して具と液を分離して牛骨エキス(骨エキス)とした。
一方、前記の、オーブンにて250℃で45分程度こん
がり狐色に焼成した牛すじおよび鶏がらをミンチした
後、ニーダー(1t)に入れ、水800kgと共に約6
時間、微沸騰状態を保ちながら煮こんだ。その後、液部
と肉残さを固液分離し、液部を肉エキスとした。更に、
肉残さに対し蛋白分解酵素(天野製薬製「プロテアーゼ
M」)を生肉に対して0.02%となるように添加し
て、40〜50℃の条件で約1時間酵素反応させた。そ
の後95℃で15分保持して酵素を失活させた後、遠心
分離して酵素処理肉エキスとした。
【0067】2日目は、前日にオーブンにて焼成した野
菜をニーダー(1t)に入れ、前日に得ておいた牛骨エ
キスと共に4時間、微沸騰にて煮こみ、固体および液体
を連続式遠心分離機にて固液分離して野菜エキスとし
た。この野菜エキスならびに前日得ておいた肉エキスお
よび酵素処理肉エキスをニーダー(1t)に入れ、トマ
トペーストおよび褐色ルーを加えて4時間、加熱反応さ
せた。最後にアクおよび油を除去してデミグラスソース
500kgとした。このデミグラスソースの苦み値は、
参考例3(d)の測定法で0.3であった。また、苦み
吸光度比は0.8であった。
【0068】なお、実施例1および2とも、トマトペー
ストを材料に用いない場合も同様の結果を示した。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、好ましい苦みを有す
る、品質の優れた褐色ソースを工業的に容易に得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】標準品デミグラスソースの苦みのクロマトグラ
ムである(参考例3の(b))。
【図2】標準品デミグラスソースの苦み画分の220〜
400nmの吸光度を測定した結果である(参考例3の
(d))。
【図3】標準品の製法に準じたが肉を多く焼いて苦みが
強くなったソースの苦み画分の220〜400nmの吸
光度の図である(参考例3の(d))。
【図4】官能評価上苦みがない市販品Aの苦み画分の2
20〜400nmの吸光度の図である(参考例3の
(d))。
【図5】同じく官能評価上苦みが無い市販品Bの苦み画
分の220〜400nmの吸光度の図である(参考例3
の(d))。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 澄恵 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社食品研究所内 (72)発明者 宮崎 笑 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社食品研究所内 (72)発明者 田辺 誠 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社食品研究所内 (72)発明者 野坂 千秋 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社食品研究所内 (72)発明者 星川 恵理 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社食品研究所内 Fターム(参考) 4B036 LC01 LF03 LG02 LH29 LH38 LH49 LP01 LP03 LP07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも焼成した肉類の煮込み抽出液と
    炒めた野菜の煮込み抽出液およびルーとを煮込んで製造
    した褐色ソースであって、苦み値が0.2〜0.6であ
    ることを特徴とする褐色ソース。
  2. 【請求項2】少なくとも焼成した肉類の煮込み抽出液と
    炒めた野菜の煮込み抽出液およびルーとを煮込んで製造
    した褐色ソースであって、苦み吸光度比が1以下である
    ことを特徴とする褐色ソース。
  3. 【請求項3】煮込んだ焼成肉類から煮込み抽出液を分取
    し、残渣に蛋白分解酵素を作用させて生ずる蛋白分解液
    を得、これと前記抽出液または焼成した肉類を煮込むこ
    となくそのままこれに蛋白分解酵素を作用させて得られ
    る蛋白加水分解液、および炒めた野菜の煮込み抽出液、
    ならびにルーを使用して製造したことを特徴とする褐色
    ソース。
JP2000118698A 2000-04-19 2000-04-19 褐色ソース Pending JP2001299290A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000118698A JP2001299290A (ja) 2000-04-19 2000-04-19 褐色ソース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000118698A JP2001299290A (ja) 2000-04-19 2000-04-19 褐色ソース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001299290A true JP2001299290A (ja) 2001-10-30

Family

ID=18629783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000118698A Pending JP2001299290A (ja) 2000-04-19 2000-04-19 褐色ソース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001299290A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008005746A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Knorr Foods Co Ltd エキスの製造方法
CN100403933C (zh) * 2004-12-07 2008-07-23 贾明跃 红烧羊肉加工工艺
JP2009011283A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Q P Corp ソース
JP2011109928A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Tokyo Metropolitan Industrial Technology Research Institute 家畜骨残渣の処理方法
JP2013034395A (ja) * 2011-08-04 2013-02-21 Graduate School For The Creation Of New Photonics Industries タケノコのエグミ抑制方法
KR20160058233A (ko) * 2014-11-07 2016-05-25 롯데푸드 주식회사 데미그라스 소스 및 이의 개선된 제조방법
JP2016106539A (ja) * 2014-12-03 2016-06-20 株式会社Mizkan Holdings ガラエキス含有液体調味料

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100403933C (zh) * 2004-12-07 2008-07-23 贾明跃 红烧羊肉加工工艺
JP2008005746A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Knorr Foods Co Ltd エキスの製造方法
JP4659689B2 (ja) * 2006-06-28 2011-03-30 クノール食品株式会社 エキスの製造方法
JP2009011283A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Q P Corp ソース
JP2011109928A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Tokyo Metropolitan Industrial Technology Research Institute 家畜骨残渣の処理方法
JP2013034395A (ja) * 2011-08-04 2013-02-21 Graduate School For The Creation Of New Photonics Industries タケノコのエグミ抑制方法
KR20160058233A (ko) * 2014-11-07 2016-05-25 롯데푸드 주식회사 데미그라스 소스 및 이의 개선된 제조방법
KR101646161B1 (ko) * 2014-11-07 2016-08-05 롯데푸드 주식회사 데미그라스 소스 및 이의 개선된 제조방법
JP2016106539A (ja) * 2014-12-03 2016-06-20 株式会社Mizkan Holdings ガラエキス含有液体調味料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110973564A (zh) 一种四川牛油火锅底料
KR20170096655A (ko) 돼지 양념곱창 전골의 제조방법
CN101912127B (zh) 香辣小龙虾的配制方法
JP2001299290A (ja) 褐色ソース
KR100685450B1 (ko) 청국장을 이용한 감자탕 제조방법 및 감자탕
EP1534089B1 (en) High quality dried bouillon and methods for preparation thereof
JP2007020562A (ja) スープ原料用焼成鶏ガラ及びそのスープ
KR101866895B1 (ko) 솥뚜껑 닭 요리의 제조방법
KR102382533B1 (ko) 돈코츠 마라소스, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 돈코츠 마라 라멘 및 돈코츠 마라 츠케멘
KR20090022018A (ko) 돼지족발 스테이크의 제조방법
KR20220156717A (ko) 표고버섯 향미가 강화된 향미오일 제조와 조성물
CN107410923A (zh) 一种速冻熟制菜肴辣卤酱鸭的加工方法
KR100958579B1 (ko) 황태갈비전골 조리방법
KR101989938B1 (ko) 꼬막을 이용한 식재료 제조방법
CN113017073A (zh) 一种富含美拉德风味肽的牛肉芝麻酱的制备方法
CN110037231A (zh) 一种卤猪蹄及其加工工艺
US6759075B2 (en) Brown broth
KR20160067231A (ko) 즉석 김치 콩나물 잡채
CN110122844A (zh) 一种复合川椒酱汁及其制备方法
KR102482068B1 (ko) 샤브샤브 대패순대국 식품 포장체의 제조방법 및 이에 따라 제조된 샤브샤브 대패순대국
KR102307084B1 (ko) 꼬막 소스의 제조방법 및 그 제조방법에 의해서 제조된 꼬막 소스
KR20030069949A (ko) 기능성 뼈 없는 생선 매운탕 조리방법
KR960015579B1 (ko) 닭발을 이용한 고단백 식품
KR100415786B1 (ko) 순두부 또는 두부의 양념소스 및 그 제조방법
JPH01144949A (ja) 調味料の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050721

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080507