JP2001296771A - 電子写真感光体及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体及び電子写真装置

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JP2001296771A
JP2001296771A JP2000110906A JP2000110906A JP2001296771A JP 2001296771 A JP2001296771 A JP 2001296771A JP 2000110906 A JP2000110906 A JP 2000110906A JP 2000110906 A JP2000110906 A JP 2000110906A JP 2001296771 A JP2001296771 A JP 2001296771A
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drum
shaped substrate
thickness
photosensitive member
electrophotographic
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Application number
JP2000110906A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Takada
和彦 高田
Yoshio Seki
好雄 瀬木
Hiroyuki Katagiri
宏之 片桐
Hideaki Matsuoka
秀彰 松岡
Mitsuharu Hitsuishi
光治 櫃石
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドラム状基体の端部の変形を補正する技術を
確立し、固定用治具(フランジ)のドラム状基体のイン
ロー部への装着性の向上及び寸法精度の向上を図り、画
像濃度ムラの発生を低減する。 【解決手段】 ドラム状基体内面において、その端部側
に、端部に向けて内径が拡大されるように段加工された
段加工部11,12が形成される。これにより、ドラム
状基体端部の変形が補正され、電子写真感光体として使
用する場合の電子写真装置に固定する固定用治具(フラ
ンジ)の装着性が向上し、更に、固定用治具(フラン
ジ)の嵌め合い精度を向上することが可能となり、電子
写真装置に搭載した場合でも画像濃度ムラの発生を低減
した画像品質を得ることが可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光(例えば、紫外
線、可視光線、赤外線、X線)のような電磁波に対して
感受性のある電子写真感光体及びこれを用いた電子写真
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体デバイス、電子写真感
光体、画像入力用ラインセンサー、撮像デバイス、光起
電力デバイス、各種エレクトロニクス素子及び光学素子
等に用いられる素子部材として、アモルファスシリコン
(以下、a-Siと称する)、水素または/及びハロゲン
(例えば、フッ素、塩素等)で補償されたアモルファス
シリコン(以下、a-Si(H,X)と称する)等の非単結晶質
の堆積膜や、ダイヤモンド薄膜等の結晶質の堆積膜が提
案されており、その中の幾つかは実用化されている。
【0003】上述したような堆積膜を形成する方法とし
ては、反応容器内に原料ガスを供給した後、直流、高周
波或いはマイクロ波によりグロー放電を生起し、該グロ
ー放電の放電エネルギーによって原料ガスを分解し、ガ
ラス、石英、耐熱性合成樹脂フィルム、ステンレス及び
アルミニウム等の基体(支持体)上に堆積膜を形成する
プラズマCVD法があり、プラズマCVD法を用いた装
置も各種提案されている。
【0004】図12は、高周波プラズマCVD法(以
下、PCVDと称する)による電子写真感光体の製造装
置の一構成例を示す図である。
【0005】図12に示すように本構成例は、反応容器
2111を具備する堆積装置2100と、反応容器21
11内に原料ガスを供給するための原料ガス供給装置2
200と、反応容器2111内を減圧するための排気装
置(不図示)とから構成されている。
【0006】堆積装置2100は、反応容器2111
と、反応容器2111に対して電力を導入するための高
周波マッチングボックス2115と、上記排気装置にお
ける反応容器2111の内圧調整時に使用される、リー
クバルブ2117、メインバルブ2118及び真空計2
119とから構成されている。
【0007】反応容器2111の内部においては、ドラ
ム状(円筒状)基体2112を加熱するための加熱用ヒ
ーター2113と、複数のガス放出口を具備し、原料ガ
ス供給装置2200から供給された原料ガスを複数のガ
ス放出口を介して反応容器2111の内部に導入するた
めの原料ガス導入管2114とが設けられている。
【0008】原料ガス供給装置2200は、SiH4,GeH4,
H2,CH4,B2H6,PH3等の原料ガスが格納される原料ガスボ
ンベ2221〜2226と、バルブ2231〜2236
と、流入バルブ2241〜2246と、流出バルブ22
51〜2256と、原料ガスボンベ2221〜2226
内に格納された原料ガスの流量を調整するためのマスフ
ローコントローラー2211〜2216と、原料ガスボ
ンベ2221〜2226のガス圧を調整するための圧力
調整器2261〜2266とから構成されており、原料
ガスボンベ2221〜2226のそれぞれは、補助バル
ブ2260及び原料ガス配管2116を介して反応容器
2111内に設けられた原料ガス導入管2114に接続
されている。
【0009】以下に、上記のように構成された製造装置
を用いた堆積膜の形成方法について説明する。
【0010】まず、反応容器2111内にドラム状基体
2112を設置し、真空ポンプ等の排気装置(不図示)
によって反応容器2111内を排気する。
【0011】続いて、加熱用ヒーター2113によって
ドラム状基体2112の温度を20℃〜450℃の所定
の温度に制御する。
【0012】次に、ガスボンベのバルブ2231〜22
37及びリークバルブ2117が閉じられていることを
確認し、また、流入バルブ2241〜2246、流出バ
ルブ2251〜2256及び補助バルブ2260が開か
れていることを確認する。
【0013】これらが確認された後、メインバルブ21
18を開いて反応容器2111及び原料ガス配管211
6内を排気し、真空計2119の読み値が約6.7×1
-4Paになった時点で補助バルブ2260及び流出バ
ルブ2251〜2256を閉じる。
【0014】次に、バルブ2231〜2236を開いて
原料ガスボンベ2221〜2226からの原料ガスを反
応容器2111の内部に導入し、圧力調整器2261〜
2266により各ガス圧を所定の圧力に調整する。
【0015】その後、流入バルブ2241〜2246を
徐々に開いて、各原料ガスをマスフローコントローラー
2211〜2216内に導入する。
【0016】以上のような手順により堆積膜の成膜準備
が完了し、続いて、以下の手順で堆積膜の形成を行う。
【0017】ドラム状基体2112が所定の温度になっ
た時点で、流出バルブ2251〜2256のうち必要な
バルブと補助バルブ2260とを徐々に開いて、原料ガ
スボンベ2221〜2226からの原料ガスを原料ガス
導入管2114を介して反応容器2111の内部に導入
する。
【0018】次に、マスフローコントローラー2211
〜2216によって各原料ガスが所定の流量になるよう
に調整する。この際に、反応容器2111内の圧力が1
33Pa以下の所定値になるように真空計2119を見
ながらメインバルブ2118の開口を調整する。
【0019】反応容器2111の内圧が安定した時点
で、周波数13.56MHzの高周波電源(不図示)を
所望の電力に設定し、この高周波電力を高周波マッチン
グボックス2115を介して反応容器2111内に導入
し、グロー放電を生起させる。
【0020】すると、グロー放電の放電エネルギーによ
って反応容器2111内に導入された原料ガスが分解さ
れ、ドラム状基体2112上に堆積膜が形成されること
になる。
【0021】所望の膜厚の堆積膜が形成された時点で、
反応容器2111への高周波電力の供給を停止し、流出
バルブ2251〜2256のうち開放されていた流出バ
ルブを閉じて反応容器2111へのガスの流入を停止
し、堆積膜の形成を終了する。
【0022】ドラム状基体2112上に複数の堆積膜を
形成する場合には、上述したような操作が繰り返し行わ
れる。
【0023】なお、複数の堆積膜を形成する場合、必要
でない流出バルブ2251〜2256を全て閉じておく
とともに、堆積膜の組成が隣接する層の間で大きく異な
る時などは、先の堆積膜形成に使用された各原料ガスが
原料ガス配管内2116や反応容器2111の内部に残
留することを避けるために、必要でない流出バルブ22
51〜2256を全て閉じ、補助バルブ2260を開
き、更に、メインバルブ2118を全開にして原料ガス
の流路内を高真空に排気する操作を必要に応じて行う。
【0024】a-Si感光体を作製する場合は、上述した原
料ガスを適宜選択することにより、ドラム状基体211
2上にa-Siからなる光導電層を形成する。
【0025】上記のように作製される電子写真感光体
は、例えば、図13に示す電子写真装置に搭載される。
なお、電子写真感光体が電子写真装置に搭載される場
合、ドラム状基体内面のインロー部(嵌め合い部)に固
定用治具(フランジ)が装着された状態で電子写真装置
に搭載される。
【0026】図13は、電子写真感光体を用いた電子写
真装置の一構成例を示す図である。
【0027】図13に示すように本構成例においては、
図中矢印方向に回転するドラム状の電子写真感光体11
01と、電子写真感光体1101の表面を一様な電位に
帯電させるコロナ帯電器1102と、原稿1112がセ
ットされる原稿台ガラス1111と、原稿台ガラス11
11上の原稿1112に対して光を照射する原稿照射用
光源1110と、原稿照射用光源1110から照射され
た照射光のうち原稿1112にて反射した光を反射させ
るミラー1113〜1115と、ミラー1115にて反
射した光を集光するレンズユニット1117と、レンズ
ユニット1117にて集光された光を反射させるミラー
1116と、ミラー1116にて反射した光を電子写真
感光体1101に露光し、電子写真感光体1101の表
面に静電潜像を形成させる静電潜像形成部1103と、
電子写真感光体1101の表面に形成された静電潜像に
トナーを現像してトナー像を形成させる現像器1104
と、給紙部1128に格納された転写材P(例えば、
紙、OHPシート)を給紙する給紙ローラー1129
と、給紙ローラー1129により給紙された転写材Pを
電子写真感光体1101の近傍に搬送するための転写材
供給系1105及びレジストローラ1122と、電子写
真感光体1101の表面に形成されたトナー像を転写材
P上に転写させる転写帯電器1106Aと、トナー像が
転写された転写材Pを電子写真感光体1101から分離
させる分離帯電器1106Bと、転写材P上に転写され
たトナー像を転写材P上に定着させる定着装置1124
と、トナー像が転写された転写材Pを定着装置1124
に搬送する搬送ベルト1108と、転写帯電器1106
A及び分離帯電器1106Bを通過した後に電子写真感
光体1101上に残留したトナーを除去するためのクリ
ーニングローラー1107及びクリーニングブレード1
121と、転写帯電器1106A及び分離帯電器110
6Bを通過した後の電子写真感光体1101の表面の残
留電位を除電する除電光源1109と、スイッチバック
方式の反転経路部1126とが設けられている。
【0028】定着装置1124は、トナー像が定着され
た転写材Pの表面電位を除電するための除電ブラシ11
25を具備している。
【0029】給紙部1128は、反転経路部1126に
て経路が反転した転写材Pの表面電位を除電するための
除電ブラシ1125を具備している。
【0030】レンズユニット1117は、ミラー111
5にて反射した光を集光するためのレンズ1118を具
備している。
【0031】以下に、上記のように構成された電子写真
装置における画像形成プロセスについて説明する。
【0032】電圧印加手段(不図示)によってコロナ帯
電器1102に+600V〜800Vの電圧が印加され
ると、コロナ帯電器1102によって電子写真感光体1
101の表面が一様な電位に帯電される。
【0033】このとき、原稿台ガラス1111上にセッ
トされた原稿1112に対して原稿照射用光源1110
によって光が照射されており、この照射光のうち原稿1
112にて反射された反射光がミラー1113〜111
5を介してレンズユニット1117に到達する。
【0034】レンズユニット1117に到達した反射光
は、レンズ1118によって結像され、更に、ミラー1
116にて反射された後、静電潜像形成部1103によ
って電子写真感光体1101の表面の画像領域に露光さ
れ、これにより、電子写真感光体1101の表面に静電
潜像が形成される。
【0035】次に、現像器1104において、電子写真
感光体1101表面に形成された静電潜像に対してネガ
極性のトナーが現像され、これにより、電子写真感光体
1101の表面にトナー像が形成される。
【0036】一方、給紙部1128に格納されている転
写材Pは、給紙ローラー1129によって給紙され、転
写材供給系1105によってレジストローラ1112に
搬送され、レジストローラ1112によって転写材Pの
先端の供給タイミングが調整された後、電子写真感光体
1101と転写帯電器1106Aとの間隙に供給され
る。
【0037】電子写真感光体1101と転写帯電器11
06Aとの間隙に転写材Pが供給されると、転写帯電器
1106Aに+1kV〜5kVの正電圧が印加され、こ
れにより、電子写真感光体1101の表面に形成された
トナー像が転写材Pに転写される。
【0038】次に、トナー像が転写された転写材Pは、
1.2kVpp〜1.4kVpp、300Hz〜600H
zの高圧AC電圧が印加された分離帯電器1106Bに
よって電子写真感光体1101から分離され、搬送ベル
ト1108によって定着装置1124に搬送される。
【0039】定着装置1124においては、転写材P上
に転写されたトナー像が転写材Pに定着され、トナー像
が定着された転写材Pの表面電位が除電ブラシ1125
によって除電される。
【0040】その後、反転経路部1126において、ト
ナー像が定着された転写材Pが装置外に排出される。
【0041】なお、反転経路部1126においては、ト
ナー像が定着された転写材Pの経路が反転される場合が
あり、この場合、経路が反転された転写材Pは、給紙部
1128に搬送され、表面電位が給紙部1128におけ
る除電ブラシ1127にて除電された後、再度、電子写
真感光体1101近傍に搬送され、反対側の面に画像が
形成される。
【0042】ここで、転写帯電器1106Aによって転
写材Pに転写されずに電子写真感光体1101上に残留
したトナーは、クリーニングローラー1107及びクリ
ーニングブレード1121によって電子写真感光体11
01表面から除去され、廃トナーとして装置外に排出さ
れる。
【0043】また、転写帯電器1106Aを通過した
後、電子写真感光体1101の表面に残留する残留電位
は、除電光源1109により除電されることにより消去
される。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ドラム
状基体上にa-Si膜からなる光導電層が形成されたa-Si感
光体は、優れた電子写真特性を有する反面、電子写真特
性をより優れたものにするために、a-Si膜の形成時にド
ラム状基体の温度を加熱によって室温よりも高い温度
(通常は150℃程度以上の高温)に設定する必要があ
り、これにより、ドラム状基体とa-Si膜との熱膨張係数
差が大きくなってしまう。
【0045】また、電子写真特性をより優れたものにす
るためには、a-Si膜の膜厚を厚くする必要があるが、a-
Si膜の膜厚を厚くすることにより、a-Si膜の応力が大き
くなってしまう。
【0046】ドラム状基体とa-Si膜との熱膨張係数差や
a-Si膜の応力が大きくなることにより、ドラム状基体
は、両端部が収縮し、端部に向けて直径が減少する方向
に変形してしまうという問題点がある。
【0047】従来より、このような問題点を解決するた
めに、数々の提案がなされている。
【0048】例えば、特公平6−27948号公報にお
いては、基体端部の肉厚と基体中央部の肉厚との比率を
特定の値にすることにより、端部の変形を補正する技術
が開示されている。
【0049】また、特開平6−337534号公報にお
いては、基体端部の外周面を2段階のテーパー加工と
し、端部の変形を補正し、外周面を平滑化することによ
り、電子写真装置での現像器のコロの接触精度を向上さ
せ、かつ、膜剥がれによる画像欠陥を改善させる技術が
開示されている。
【0050】上述したような技術により、ドラム状基体
の端部の変形はある程度改善され、トナー像が現像され
る部分に影響を与えないための対応は取られてきている
が、未だ充分とはいえない。
【0051】ここで、a-Si感光体の更なる課題として
は、画像濃度ムラをなくした高画質技術を確立するこ
と、ドラム状基体の薄肉化によるコストダウンを行うこ
とが挙げられる。
【0052】中でも、画像濃度ムラに関しては、トナー
像が現像される部分によるものだけではなく、ドラム状
基体の偏心によって生じる電子写真感光体と帯電器との
距離変化を改善することにより、静電潜像が形成される
部分の濃度ムラを改善しなければならない。
【0053】このためには、ドラム状基体の端部の変形
を補正する技術を確立し、ドラム状基体と上述した固定
用治具(フランジ)との装着性及び嵌め合いの精度の向
上を図り、電子写真装置に搭載された時の電子写真感光
体の偏心を抑え、電子写真感光体と帯電器との距離を常
に一定にし、画像濃度ムラを抑えていかなければならな
い。
【0054】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたものであって、ドラム状基体
の端部の変形を補正する技術を確立し、固定用治具(フ
ランジ)のドラム状基体への装着性及び嵌め合い精度の
向上を図り、画像濃度ムラの発生を低減することができ
る電子写真感光体及び電子写真装置を提供することを目
的とする。
【0055】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ドラム状基体上に光導電層が形成された電
子写真感光体であって、前記ドラム状基体の内面は、そ
の端部側に、端部に向けて内径が拡大されるように段加
工された複数の段加工部分を有することを特徴とする。
【0056】また、ドラム状基体上に光導電層が形成さ
れるとともに、前記ドラム状基体の端部に該ドラム状基
体を保持するための固定用部材が装着された電子写真感
光体において、前記ドラム状基体の内面は、その端部側
に、端部に向けて内径が拡大されるように段加工された
複数の段加工部分を有し、前記固定用部材は、前記複数
の段加工部分のうち端部に位置する段加工部以外の段加
工部にて前記ドラム状基体の内面に接触することを特徴
とする。
【0057】また、ドラム状基体上に光導電層が形成さ
れるとともに、該ドラム状基体の端部側に前記ドラム状
基体を保持するための固定用部材が装着された電子写真
感光体と、該電子写真感光体の表面を一様な電位に帯電
させる帯電手段と、前記電子写真感光体の表面に露光を
行うことにより静電潜像を形成させる露光手段と、前記
静電潜像に対して現像剤を現像して現像剤像を形成させ
る現像手段と、前記現像剤像を転写材上に転写させる転
写手段とを有し、前記固定用部材を利用して前記電子写
真感光体を回転可能に備える電子写真装置において、前
記ドラム状基体の内面は、その端部側に、端部に向けて
内径が拡大されるように段加工された複数の段加工部分
を有し、前記固定用部材は、前記複数の段加工部分のう
ち端部に位置する段加工部以外の段加工部にて前記ドラ
ム状基体の内面に接触することを特徴とする。
【0058】また、前記固定用部材の位置は、前記ドラ
ム状基体の端面にて規制されていることを特徴とする。
【0059】また、前記固定用部材の位置は、前記複数
の段加工部分のうち端部に位置する段加工部以外で、前
記固定用部材が前記ドラム状基体の内面に接触している
段加工部の段差を利用して規制されていることを特徴と
する。
【0060】また、前記固定用部材は、前記ドラム状基
体の両端のそれぞれに装着され、該固定用部材の形状は
その両端で互いに異なることを特徴とする。
【0061】また、前記固定用部材は、前記ドラム状基
体の両端のそれぞれに装着され、該固定用部材の形状は
その両端で互いに同一であることを特徴とする。
【0062】また、前記複数の段加工部のうち端部に位
置する段加工部の肉厚eは、前記複数の段加工部のうち
端部から最も離れた部分に位置する段加工部の肉厚cに
対する比率が0.47以上、0.96以下であることを特
徴とする。
【0063】また、前記複数の段加工部のうち端部に位
置する段加工部のドラム状基体の長手方向の長さfは、
前記複数の段加工部のドラム状基体の長手方向の全長d
に対する比率が0.3以上、0.6以下であることを特徴
とする。
【0064】また、前記複数の段加工部のうち端部から
最も離れた部分に位置する段加工部の肉厚cは、前記ド
ラム状基体の中央部の肉厚aに対する比率が0.5以
上、0.8以下であることを特徴とする。
【0065】また、前記ドラム状基体の中央部の肉厚a
は、3mm以下であることを特徴とする。
【0066】また、前記光導電層は、シリコン原子を母
体とする非晶質材料からなることを特徴とする。
【0067】また、前記ドラム状基体は金属材料で形成
されていることを特徴とする。
【0068】また、前記金属材料は、アルミニウムであ
ることを特徴とする。
【0069】また、前記金属材料は、アルミニウム合金
であることを特徴とする。
【0070】また、前記固定用部材は、前記複数の段加
工部分のうち端部に位置する段加工部以外の段加工部に
て前記ドラム状基体の内面に接触する部分X、前記ドラ
ム状基体の端面に接触する面を具備する部分Y、前記X
部と前記Y部との間に配置され、前記ドラム状基体に非
接触な部分Zを有し、前記X部、Y部及びZ部のそれぞ
れの直径の関係が、Z<X<Yの範囲にあることを特徴
とする。
【0071】(作用)本発明者らは、ドラム状基体上に
光導電層が形成された電子写真感光体における上述した
問題点を克服し、本発明の目的を達成すべく鋭意研究を
重ねた結果、本発明に至った。
【0072】一般に、電子写真感光体の端部には、ドラ
ム状基体上に光導電層等の堆積膜を堆積させるための製
造装置にドラム状基体を固定したり、電子写真感光体を
電子写真装置に搭載するための固定用治具(フランジ)
をドラム状基体内面のインロー部に装着したりするため
に、例えば、図14に示すようなインロー加工が施され
ている。
【0073】固定用治具(フランジ)としては、例え
ば、図15及び図16に示す形状が挙げられる。なお、
以下の記載では、固定用治具(フランジ)を、特に指定
がなければ、電子写真感光体を電子写真装置に固定する
ためにドラム状基体内面のインロー部に装着されるもの
とする。
【0074】ドラム状基体内面のインロー部において
は、固定用治具(フランジ)が接触する箇所の寸法精度
が重要であるが、特に、図14において、インロー部の
ドラム状基体の長手方向の長さdの寸法精度が重要であ
る。
【0075】通常、ドラム状基体のインロー部の加工
は、ドラム状基体端部の内面を切削することにより実施
されるため、ドラム状基体の中央部と端部とを比較する
と、端部の方が肉厚が薄くなっている。
【0076】このため、ドラム状基体の端部は、a-Si膜
等の堆積膜が形成される前後で、図14(a)に示した
状態から図14(b)に示した状態に変形しやすく、こ
れにより、固定用治具(フランジ)をドラム状基体に装
着することができないという問題が生じることがあっ
た。
【0077】特に、ドラム状基体の肉厚が3mm以下で
ある場合には、固定用治具(フランジ)をドラム状基体
に装着することができないという問題がより顕著に生じ
てしまう。
【0078】このような問題を解決すべく、図4に示し
た形状で肉厚3mmのドラム状基体に堆積膜を形成し、
その後、ドラム状基体の端部の内径hを測定し、この内
径hに相当する固定用治具(フランジ)を図15に示し
た形状で作製してドラム状基体内面のインロー部に装着
したところ、固定用治具(フランジ)とドラム状基体内
面のインロー部との間にがたつきが生じ、かつ、電子写
真装置に搭載後もドラム状基体の偏心により画像濃度ム
ラを招いてしまうことがあった。
【0079】同様に、ドラム状基体の端部の内径hに相
当する固定用治具(フランジ)を図16に示した形状で
作製してドラム状基体内面のインロー部に装着したとこ
ろ、装着時のがたつきは比較的なかったが、固定用治具
(フランジ)がドラム状基体の内面に接触する接触面積
が小さかったため、電子写真装置搭載後は、こちらもド
ラム状基体の偏心により画像濃度ムラを招いてしまうこ
とがあった。
【0080】ドラム状基体内面のインロー部の内径を再
確認したところ、端部と端部から離れた部分とで内径に
寸法差が生じており、端部側では堆積膜形成前後で内径
が小さくなっていたが、端部から離れた部分では堆積膜
形成前後で内径が殆ど同等であった。すなわち、インロ
ー部全体が変形しているのではなく、インロー部の端部
からある程度離れた部分までの内径が減少するという変
形を起こし、インロー部の端部からある程度以上離れた
部分ついては殆ど内径の変形がないことが確認された。
【0081】その結果、本発明者らは、ドラム状基体上
に光導電層が形成された電子写真感光体において、ドラ
ム状基体内面は、その端部側に、端部に向けて内径が拡
大されるように段加工された複数の段加工部を設けるこ
とが重要であると見出した。
【0082】更に研究を重ねた結果、ドラム状基体の端
部における堆積膜形成前後の変形は、ドラム状基体内面
のインロー部の端部の肉厚や、インロー部のドラム状基
体の長手方向の長さに関係があるという知見を得た。
【0083】上述したようなことから、ドラム状基体内
面の端部側に、肉厚や、長さに特定の値をもった段加工
を施すことで、ドラム状基体の端部における変形を補正
し、固定用治具(フランジ)をドラム状基体内面のイン
ロー部に装着する際の装着性の向上を図り、画像濃度ム
ラの画像欠陥を防止できることを見出した。
【0084】すなわち、複数の段加工部のうち端部に位
置する段加工部分の肉厚eは、端部から最も離れた部分
に位置する段加工部分の肉厚cに対する比率が、0.4
7以上、0.96以下であることが好ましい結果を得ら
れるという知見を得た。
【0085】更に、複数の段加工部のうち端部に位置す
る段加工部のドラム状基体の長手方向の長さfは、複数
の段加工部のドラム状基体の長手方向の全長dに対する
比率が0.3以上、0.6以下であることが好ましく、ま
た、複数の段加工部のうち端部から最も離れた部分に位
置する段加工部の肉厚cは、ドラム状基体の中央部の肉
厚aに対する比率が0.5以上、0.8以下であることが
好ましく、また、ドラム状基体の中央部の肉厚aは、3
mm以下であることが好ましい結果を得られるという知
見を得た。
【0086】ドラム状基体は、その組成に特に限定はな
いが、アルミニウムまたはアルミニウム合金が好まし
い。
【0087】なお、ドラム状基体内面の端部側に加工を
施した従来技術としては、例えば、特開平09−297
500号公報において、ドラム状基体の端部側をテーパ
ー加工する技術が開示されている。
【0088】本発明は、特開平09−297500号公
報に開示された技術と比較して、ドラム状基体内面のイ
ンロー端部側の加工が容易になるとともに、寸法管理が
容易になるという効果が得られる。
【0089】更に、本発明者らは、固定用治具(フラン
ジ)をドラム状基体内面のインロー部に装着する際、固
定用治具(フランジ)の嵌め合い精度を維持できる面
が、インロー部のある特定の位置に存在するという知見
を得た。
【0090】これにより、ドラム状基体上に光導電層が
形成された電子写真感光体において、ドラム状基体内面
のインロー部の端部が段加工であり、かつ、固定用治具
(フランジ)が嵌め合い精度を維持できる面が、ドラム
状基体内面のインロー部の特定の位置に存在するように
するのがよく、複数の段加工部のうち端部に位置する段
加工部のドラム状基体の長手方向の長さfは、複数の段
加工部のドラム状基体の長手方向の全長dに対する比率
が0.3以上、0.6以下とすることが好ましい。
【0091】また、上述したドラム状基体内面のインロ
ー部の特定の位置は、インロー端部から長さf以上離れ
た位置、すなわち、複数の段加工部のうち端部に位置す
る段加工部以外の位置とするのが好ましく、複数の段加
工部のうち端部に位置する段加工部の肉厚eは、複数の
段加工部のうち端部から最も離れた部分に位置する段加
工部の肉厚cに対する比率が0.47以上、0.96以下
とするのが好適である。
【0092】更に、複数の段加工部のうち端部から最も
離れた部分に位置する段加工部の肉厚cは、ドラム状基
体の中央部の肉厚aに対する比率が0.5以上0.8以下
とすることが好ましく、ドラム状基体の中央部の肉厚a
が3mm以下であるときに効果が顕著である。
【0093】更に、本発明者らは、固定用治具(フラン
ジ)に着目して研究を重ねた結果、固定用治具(フラン
ジ)の形状を特定の形状にし、この治具を装着した電子
写真感光体を電子写真装置に搭載することで、より画像
濃度ムラを抑えた優れた画像品質を得られることを見出
した。
【0094】つまり、ドラム状基体内面の端部側に段加
工を施して複数の段加工部を形成し、段加工された段加
工部のある特定の位置において、ドラム状基体を保持す
る固定用治具(フランジ)が嵌め合い精度を維持するよ
うにする。
【0095】この場合においても、複数の段加工部のう
ち端部に位置する段加工部のドラム状基体の長手方向の
長さfは、複数の段加工部のドラム状基体の長手方向の
全長dに対する比率が0.3以上0.6以下であることが
好ましく、複数の段加工部のうち端部に位置する段加工
部の肉厚eは、複数の段加工部のうち端部から最も離れ
た部分に位置する段加工部の肉厚cに対する比率が0.
47以上、0.96以下であることが好ましく、複数の
段加工部のうち端部から最も離れた部分に位置する段加
工部の肉厚cは、ドラム状基体の中央部の肉厚aに対す
る比率が0.5以上0.8以下であることが好ましい。
【0096】また、固定用治具(フランジ)は、複数の
段加工部のうち端部に位置する段加工部以外の段加工部
にてドラム状基体の内面に接触する部分Xと、ドラム状
基体の端面に接触する面を有する部分Yと、X部とY部
との間に位置し、ドラム状基体に非接触な部分Zとを有
し、それぞれの直径が、Z<X<Yとなっている形状とす
るのがよい。また、この場合もドラム状基体の中央部の
肉厚aが、3mm以下とした場合に特に顕著な効果を得
ることができる。
【0097】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0098】図1は、本発明の電子写真感光体における
ドラム状基体内面の端部形状の実施の一形態を示す図で
あり、(a)は光導電層等の堆積膜が形成される前のド
ラム状基体の端部形状を示す図、(b)は堆積膜が形成
された後のドラム状基体の端部形状を示す図である。
【0099】図1に示すように本形態においては、ドラ
ム状基体内面において、その端部側に、端部に向けて内
径が拡大されるように段加工された段加工部11,12
が形成されている。
【0100】ドラム状基体は、プラズマCVD法により
a-Si膜等の堆積膜が堆積される場合、堆積膜形成前後
で、ドラム状基体とa-Si膜との熱膨張係数差や、a-Si膜
の応力が大きくなることによって両端部が収縮し、図1
(b)に示すように端部に向けて直径が減少する方向に
変形する。
【0101】このため、本発明においては、堆積膜形成
前に、段加工部11の肉厚e及び段加工部12の肉厚c
を、堆積膜形成前後でドラム状基体の直径が減少する変
形分以上に、かつ、ドラム状基体としての機能や画像特
性に支障をきたさない程度とし、また、段加工部11の
ドラム状基体の長手方向の長さfを、ドラム状基体端部
の変形分の長さ乃至ドラム状基体としての機能、画像特
性に支障をきたさない程度として、ドラム状基体内面の
端部に段加工を施した。
【0102】なお、図1においては、段加工部11,1
2以外の部分は、a-Si膜の応力や、ドラム状基体とa-Si
膜との熱膨張係数差の影響がないため、堆積膜形成後
も、直径が減少する等の変形がなく、これにより、ドラ
ム状基体の長手方向の中央部(不図示)の肉厚が肉厚a
と等しいものとする。
【0103】段加工部11の外周面は、a-Si膜の応力や
ドラム状基体とa-Si膜との熱膨張係数差の影響により直
径が減少する方向に変形しているが、変形分以上に段加
工としているため、インロー端部以外の部分と比較し
て、堆積膜形成後においても寸法は大きくなっている。
【0104】このように、堆積膜形成後、段加工部11
のドラム状基体の長手方向の長さfが、段加工部11以
外の段加工部の長さ(図1中のg)よりも大きい場合
や、段加工部11のドラム状基体の長手方向の長さfが
ドラム状基体の直径が減少する変化分よりも大きい場合
においても、固定用治具(フランジ)をある特定の部
分、すなわち、段加工部11以外の段加工部にてドラム
状基体の内面に接触させて保持することで、変形のない
直線的な部分での嵌め合いとなるので、嵌め合い精度を
維持することができる。
【0105】従って、図1に示したドラム状基体内面の
インロー部に図15及び図16に示した固定用治具(フ
ランジ)が装着される場合、それぞれ図2及び図3に示
すように装着されるため、固定用治具(フランジ)の装
着性が向上し、その結果、本電子写真感光体を電子写真
装置に搭載した場合でも、画像濃度ムラを抑制した優れ
た画像品質を得ることができた。
【0106】なお、固定用治具(フランジ)は、ドラム
状基体内面のうち段加工部11以外の面に対して1mm
以上の接触幅を持ってドラム状基体の内面に接触するこ
とが本発明には適しており、形状については、図15及
び図16に示した形状以外でも可能であり、組み合わせ
についても、両端で同一形状の部材であっても、両端で
互いに異なる形状の部材であっても良い。また、これら
は連続生産時における堆積膜厚のバラツキによる端部変
形量の変化や、ドラム状基体の両端部の変形量差に対し
て有効である。
【0107】更に、ドラム状基体の端部に位置する段加
工部11については、膜の応力によりドラム状基体が変
形する部分である。また、ドラム状基体の端部に位置す
る段加工部11とそれ以外の部分に位置する段加工部1
2との境界部分については、堆積膜形成前の加工精度
や、膜の応力によりドラム状基体が変形される起点とな
ることから、固定用治具(フランジ)との嵌め合い精度
の面で上記の結果より何ら問題はないが、固定用治具
(フランジ)の形状を、図4及び図5に示すように固定
用治具(フランジ)の、X部を変形の殆どない位置で嵌
め合い精度を維持できる寸法で接触させ、Z部は、膜の
応力により変形される部分に相当するため、X部より直
径を小さくし非接触としたことで、より嵌め合い精度が
向上し、その結果、電子写真装置に搭載した場合でも、
画像濃度ムラを抑制した優れた画像品質を得ることがで
きた。
【0108】また、固定用治具(フランジ)のY部は、
段加工部11,12を合わせたドラム状基体の長手方向
の全長dに対応できるように、X部よりも直径が大き
く、かつ、ドラム状基体の端面に接触する形状が望まし
い。なお、固定用治具(フランジ)は、ドラム状基体内
面における段加工部11と段加工部12との境界部分よ
りも0.1mm以上、長手方向の中央部側に離れた位置
から接触し、かつ、1mm以上の接触幅を持つことが本
発明には適しており、形状については図4及び図5に示
した形状以外でも可能であり、組み合わせについても限
定されない。例えば、図15または図16に示した形状
との組み合わせも可能である。
【0109】本形態においては、ドラム状基体内面の端
部側に、端部に向けて内径が拡大されるように段加工さ
れた段加工部11,12が設けられているため、ドラム
状基体端部の変形が補正され、電子写真感光体として使
用する場合の固定用治具(フランジ)のドラム状基体へ
の装着性が向上し、かつ、固定用治具(フランジ)の嵌
め合い精度を向上することが可能となった。
【0110】すなわち、堆積膜が形成された電子写真感
光体を、固定用治具(フランジ)の取り付け精度が向上
した形で電子写真装置に搭載することができるため、画
像濃度ムラを抑制した優れた画像品質を得ることが可能
になる。
【0111】なお、上記の効果は、ドラム状基体の中央
部の肉厚aが3mm以下、かつ、ドラム状基体の中央部
の肉厚aに対する段加工部12の肉厚cの比率が0.5
以上、0.8以下の場合、より効果的であるが、ドラム
状基体の中央部の肉厚aが3mmを越え、5mm以下の
ものであっても効果はある。
【0112】本発明の電子写真感光体の他の形態として
は、図1に示した形状以外に、図6及び図7に示すよう
に、段加工部分を3段以上にしても、ドラム状基体への
固定用治具(フランジ)の装着性評価、画像濃度ムラ評
価、端部剥がれ評価は、段加工部分が2段である時と同
様な効果が得られた。
【0113】なお、図6及び図7に示したドラム状基体
内面のインロー部に固定用治具(フランジ)が装着され
る場合、それぞれ図8及び図9に示すように装着され
る。また、段加工部分の寸法などは、堆積膜形成後のド
ラム状基体の変形を考慮して適宜設定すればよい。
【0114】本発明においては、ドラム状基体の材質と
して、アルミニウムまたはアルミニウム合金を使用する
のが望ましい。これらの材質を用いた場合、真円性、表
面平滑性等の加工面で精度のよいものが得られるととも
に、製造時の温度制御が容易であり、かつ、経済性の面
からも好ましい。
【0115】また、ドラム状基体の形状は、平滑表面あ
るいは凹凸表面の円筒形状であり、その表面性は、所望
の電子写真感光体を形成し得るように適宜決定される。
【0116】特に、レーザー光などの可干渉性光を用い
て画像形成を行う場合には、可視画像において、いわゆ
る干渉縞模様による画像不良が生じるおそれがある。
【0117】干渉縞模様による画像不良の発生を抑制す
るために、ドラム状基体の表面に凹凸を設けてもよい。
なお、ドラム状基体の表面に凹凸を設ける場合には、特
開昭60−168156号公報、特開昭60−1784
57号公報及び特開昭60−225854号公報等に記
載された公知の方法によってドラム状基体の表面に凹凸
が形成される。
【0118】また、干渉縞模様による画像不良の発生を
抑制するための別の方法として、ドラム状基体の表面に
複数の球状痕跡窪みによる凹凸形状を設けてもよい。す
なわち、ドラム状基体の表面が電子写真感光体に要求さ
れる解像力よりも微少な凹凸を有し、しかも、該凹凸
は、複数の球状痕跡窪みによるものである。ドラム状基
体の表面に複数の球状痕跡窪みによる凹凸を設ける場合
には、特開昭61−231561号公報に記載された公
知の方法によってドラム状基体の表面に複数の球状痕跡
窪みによる凹凸が形成される。
【0119】本発明の電子写真感光体を作製するため
に、グロー放電を利用したプラズマCVD法によってド
ラム状基体上に光導電層等の堆積膜を形成する場合に
は、例えば、シリコン原子(Si)を供給し得るSi供給用
の原料ガスと、水素原子(H)を供給し得るH供給用の原
料ガスまたは/及びハロゲン原子Xを供給し得るX供給
用の原料ガスを、反応容器内に所望のガス状態で導入し
て、該反応容器内にグロー放電を生起させ、予め所定の
位置に設置されたドラム状基体上にa-Si(H,X)からなる
光導電層を形成すればよい。
【0120】Si供給用ガスとしては、SiH4,Si2H6,Si3
8,Si4H10などのガス状態の、またはガス化し得る水素
化珪素(シラン類)が有効に使用されるものとして挙げ
られ、さらに光導電層作成時の取り扱い易さ、Si供給効
率のよさなどの点でSiH4,Si2H6が好ましいものとして挙
げられる。そして、形成される堆積膜中に水素原子を構
造的に導入し、水素原子の導入割合の制御を一層容易に
なるように図り、本発明の目的を達成する膜特性を得る
ために、これらのガスをさらにH2及び/またはHeあるい
は水素原子を含む珪素化合物のガスも所望量混合して層
形成することが必要である。また、各ガスは単独種のみ
でなく所定の混合比で複数種混合しても差し支えないも
のである。
【0121】ハロゲン原子供給用の原料ガスとしては、
ハロゲンガス、ハロゲン化物、ハロゲンを含むハロゲン
間化合物、ハロゲンで置換されたシラン誘導体などのガ
ス状のまたはガス化し得るハロゲン化合物が有効に使用
されるものとして挙げられる。また、シリコン原子とハ
ロゲン原子とを構成要素とするガス状のまたはガス化し
得る、ハロゲン原子を含む水素化珪素化合物も有効なも
のとして挙げることができる。
【0122】ハロゲン化合物の具体例としては、弗素ガ
ス(F2),BrF,ClF,ClF3,BrF3,BrF5,IF 3,IF7等のハロゲン
間化合物を挙げることができる。
【0123】ハロゲン原子を含む珪素化合物、いわゆる
ハロゲン原子で置換されたシラン誘導体の具体例として
は、SiF4,Si2F6などの弗化珪素が好ましいものとして挙
げられる。
【0124】堆積膜中に含有される水素原子または/及
びハロゲン原子の量を制御するためには、例えば、基体
(支持体)の温度、水素原子または/及びハロゲン原子
を含有させるために使用される原料物質の反応容器内へ
導入する量、放電電力などを制御すればよい。
【0125】本発明においては、光導電層には必要に応
じて伝導性を制御する原子を含有させることが好まし
い。伝導性を制御する原子は、堆積膜中に万遍なく均一
に分布した状態で含有されてもよいし、あるいは層厚方
向に不均一な分布状態で含有している部分があってもよ
い。
【0126】伝導性を制御する原子としては、半導体分
野における、いわゆる不純物を挙げることができ、p型
伝導特性を与える周期律表第IIIb族に属する原子(以
下、第IIIb族原子と称する)、または、n型伝導特性を
与える周期律表第Vb族に属する原子(以下、第Vb族原子
と称する)を用いることができる。
【0127】第IIIb族原子の具体例としては、硼素
(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(I
n)、タリウム(Tl)などがあり、中でも、B,Al,Gaが好適
である。
【0128】第Vb族原子としては、具体的には燐(P)、
砒素(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)などがあり、
中でも、P,Asが好適である。
【0129】堆積膜に含有される伝導性を制御する原子
の含有量としては、好ましくは1×10-2〜1×104
原子ppm、より好ましくは5×10-2〜5×103原子pp
m、最適には1×10-1〜1×103原子ppmとするのが
望ましい。
【0130】伝導性を制御する原子、例えば、第IIIb族
原子あるいは第Vb族原子を構造的に導入するには、光導
電層形成の際に、第IIIb族原子導入用の原料物質あるい
は第Vb族原子導入用の原料物質をガス状態で反応容器中
に、光導電層を形成するための他のガスと共に導入して
やればよい。第IIIb族原子導入用の原料物質あるいは第
Vb族原子導入用の原料物質となり得るものとしては、常
温常圧でガス状のまたは、少なくとも光導電層形成条件
下で容易にガス化し得るものが採用されるのが望まし
い。
【0131】第IIIb族原子導入用、特に、硼素原子導入
用の原料物質の具体例としては、B2H6,B4H10,B5H9,B5H
11,B6H10,B6H12,B6H14等の水素化硼素、BF3,BCl3,BBr3
等のハロゲン化硼素が挙げられる。この他、AlCl3,GaCl
3,Ga(CH3)3,InCl3,TlCl3等も挙げることができる。
【0132】第Vb族原子導入用、特に、燐原子導入用の
原料物質の具体例としては、PH3,P2H4などの水素化燐、
PH4I,PF3,PF5,PCl3,PCl5,PBr3,PBr5,PI3などのハロゲン
化燐が挙げられる。この他、AsH3,AsF3,AsCl3,AsBr3,As
F5,SbH3,SbF3,SbF5,SbCl3,SbCl5,BiH3,BiCl3 ,BiBr3
どの第Vb族原子導入用の出発物質の有効なものとして挙
げることができる。
【0133】また、これらの伝導性を制御する原子導入
用の原料物質を必要に応じてH2及び/またはHeにより希
釈して使用してもよい。
【0134】本発明の目的を達成し、所望の膜特性を有
する堆積膜を形成するには、Si供給用のガスと希釈ガス
との混合比、反応容器内のガス圧、放電電力ならびに支
持体温度を適宜設定することが必要である。
【0135】希釈ガスとして使用するH2及び/またはHe
の流量は、層設計にしたがって適宜最適範囲が選択され
るが、Si供給用ガスに対しH2及び/またはHeを、通常の
場合1〜20倍、好ましくは3〜15倍、最適には5〜
10倍の範囲に制御することが望ましい。
【0136】反応容器内のガス圧も同様に層設計にした
がって適宜最適範囲が選択されるが、通常の場合1.3
3×10-6〜10Pa、好ましくは6.65×10-2
5Pa、最適には1.33×10-1〜1Paとするのが
好ましい。
【0137】放電電力もまた同様に層設計にしたがって
適宜最適範囲が選択されるが、Si供給用のガスの流量に
対する放電電力を、通常の場合0.1〜7倍、好ましく
は0.5〜6倍、最適には0.7〜5倍の範囲に設定する
ことが望ましい。更に支持体の温度は、層設計にしたが
って適宜最適範囲が選択されるが、通常の場合200〜
350℃とするのが望ましい。
【0138】本発明においては、堆積膜を形成するため
の基体温度、ガス圧等の望ましい数値範囲としては上述
した範囲が挙げられるが、これらの条件は通常は独立的
に別々に決められるものではなく、所望の特性を有する
電子写真感光体を形成すべく相互的かつ有機的関連性に
基づいて最適値を決めるのが望ましい。
【0139】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。
なお、本発明は、その目的を達成する範囲内であれば、
以下に記載する実施例に限定されるものではない。
【0140】(参考例)鏡面加工を施した長さ358m
m、外径φ80mmのAl製シリンダー(ドラム状基
体)を載置したAl製ホルダー(長さ1000mm)を
用い、図12に示した電子写真感光体の製造装置を使用
してドラム状基体上に電荷注入阻止層、光導電層及び表
面層からなる光受容層を表1に示す条件で形成して電子
写真感光体を作製した。
【0141】なお、本参考例では、ドラム状基体内面の
端部形状を図14に示した形状とし、下記の条件でドラ
ム状基体を作製した。
【0142】インロー部のドラム状基体の長手方向の全
長dを18mmとし、ドラム状基体の中央部の肉厚aに
対するインロー部の肉厚cの比率を0.72に固定し、
ドラム状基体の中央部の肉厚aを2.0mmから5.0m
mまで変化させた。
【0143】上記のように作製された電子写真感光体を
以下のように評価した。
【0144】固定用治具(フランジ)装着性評価:作
製した電子写真感光体において、一端のインロー部に図
15に示した形状の嵌め合い公差h8で作られた固定用
治具(フランジ)、他端のインロー部に図16に示した
形状の嵌め合い公差h8で作られた固定用治具(フラン
ジ)を組み合わせて装着し、装着テストを行った。装着
性の良好なものを○、実用上問題ないもの△、装着性が
悪いものや装着できずに実用上問題があるものを×とし
た3段階評価を行った。評価結果を表2に示す。
【0145】画像濃度ムラ評価:電子写真装置(キヤ
ノン社製NP−6750をテスト用に改造したもの)を
用い、作製した電子写真感光体のインロー端部の内径寸
法を実測した値に対して、図15及び図16に示す形状
で嵌め合い公差がh8になるような固定用治具(フラン
ジ)を作製して電子写真感光体に装着し、この電子写真
感光体を上記電子写真装置に搭載してキヤノン社製中間
調チャート(FY9−9042)を複写して画像評価
(濃度ムラ)を行った。
【0146】マクベス濃度計を用い、画像上濃い部分と
淡い部分とを測定し、画像の濃淡ムラが10%未満のも
のを◎、10〜15%のものを○、15〜30%のもの
を△(実用上問題なし)、30%以上のものを×(実用
上問題あり)とした4段階評価を行った。評価結果を表
2に示す。
【0147】
【表1】
【0148】
【表2】
【0149】表2中のに示すように、ドラム状基体の
中央部の肉厚aが3mm以下の場合、ドラム状基体の端
部の変形量が大きく、固定用治具(フランジ)の装着が
困難であるという結果が得られた。
【0150】また、表2中のに示すように、堆積膜形
成後のドラム状基体インロー端部の寸法に適応した固定
用治具(フランジ)を用いた場合、ドラム状基体の中央
部の肉厚aが3mmまでは、画像濃度ムラについて良好
な結果が得られた。
【0151】すなわち、電子写真感光体の端部は、ドラ
ム状基体インロー端部の肉厚cが薄いほど図10に示す
ように変形量が大きくなり、固定用治具(フランジ)の
装着上の問題や、画像上の問題となるものであることを
示す。なお、図10においては、肉厚が3mmの場合の
結果と5mmの場合の結果とが示されている。
【0152】(第1の実施例)長さ358mm、外径φ
80mmの鏡面加工を施したAl製シリンダー(ドラム
状基体)を載置したAl製ホルダー(長さ1000m
m)を用い、図12に示した電子写真感光体の製造装置
を使用してドラム状基体上に電荷注入阻止層、光導電層
及び表面層からなる光受容層を表1に示す作製条件によ
り形成して電子写真感光体を作製した。
【0153】本実施例では、ドラム状基体内面の端部形
状を図1に示した形状とし、下記の条件でドラム状基体
を作製した。
【0154】段加工部12の肉厚cに対する段加工部1
1の肉厚eの比率を0.37から0.99の間で変化さ
せ、かつ、ドラム状基体の中央部の肉厚aを2.0mm
〜5mmの間で変化させた。
【0155】また、段加工部11,12を合わせたドラ
ム状基体の長手方向の全長dは18mm、全長dに対す
る段加工部11のドラム状基体の長手方向の長さfの比
率は0.3、ドラム状基体の中央部の肉厚aに対する段
加工部12の肉厚cの比率は0.72に固定した。
【0156】上記のように作製された電子写真感光体を
以下のように評価した。その結果を表3,4に示す。
【0157】固定用治具(フランジ)装着性評価:作
製した電子写真感光体のインロー端部に、図16に示し
た形状で嵌め合い公差h8で作られた固定用治具(フラ
ンジ)を装着し、装着テストを行った。装着性の良好な
ものを○、実用上問題ないもの△、装着性が悪いものや
装着できずに実用上問題があるものを×とした3段階評
価を行った。
【0158】画像濃度ムラ評価:電子写真装置(キヤ
ノン社製NP−6750をテスト用に改造したもの)を
用い、作製した電子写真感光体のインロー端部の内径寸
法を実測した値に対して、図15及び図16に示す形状
で嵌め合い公差がh8になるような固定用治具(フラン
ジ)を作製して電子写真感光体に装着し、この電子写真
感光体を上記電子写真装置に搭載してキヤノン社製中間
調チャート(FY9−9042)を複写して画像評価
(濃度ムラ)を行った。
【0159】マクベス濃度計を用い、画像上濃い部分と
淡い部分とを測定し、画像の濃淡ムラが10%未満のも
のを◎、10〜15%のものを○、15〜30%のもの
を△(実用上問題なし)、30%以上のものを×(実用
上問題あり)とした4段階評価を行った。但し、固定用
治具(フランジ)の装着性の悪いもの、及び装着できな
いものについては、実施できなかった。
【0160】端部剥がれ評価:目視にて端部外径面の
膜剥がれ状態を評価し、膜剥がれがなく良好なものを
○、膜剥がれが1mm以下(実用上問題なし)のものを
△、膜剥がれが1mm以上(実用問題あり)のものを×
とした3段階評価を行った。
【0161】総合評価:固定用治具(フランジ)装着
性評価、画像濃度ムラ評価、端部剥がれ評価の3項目に
ついて、◎(特に良好)、○(良好)、△(実用上問題
なし)、×(実用上問題あり)として、4段階の総合評
価を行った。
【0162】(第1の比較例)本比較例では、ドラム状
基体内面の端部形状を図14に示した形状とした以外は
第1の実施例と同様の条件にて電子写真感光体を作製
し、第1の実施例と同様の方法にて評価を行った。
【0163】但し、画像濃度ムラ評価については、作製
した電子写真感光体に対し、固定用治具(フランジ)の
装着性の悪いもの及び装着できないものについては、作
製した電子写真感光体のインロー端部の内径寸法を実測
した値に対して、嵌め合い公差h8になる固定用治具
(フランジ)を用いて評価した。これらの結果を第1の
実施例の結果と共に表3、4に示す。
【0164】
【表3】
【0165】
【表4】
【0166】表3、4に示すように、ドラム状基体の中
央部の肉厚aが3mm以下のときは、段加工部12の肉
厚cに対する段加工部11の肉厚eの比率を0.96以
下とすることで固定用治具(フランジ)の装着性が向上
する反面、段加工部12の肉厚cに対する段加工部11
の肉厚eの比率が0.47未満だと、電子写真感光体の
端部で膜剥がれが生じてしまう。
【0167】従って、段加工部12の肉厚cに対する段
加工部11の肉厚eの比率を、0.47以上、0.96以
下としたドラム状基体を用いることで、電子写真感光体
の端部の変形が図11に示すように補正され、固定用治
具(フランジ)の装着性が向上し、かつ画像濃度ムラ及
び膜剥がれのない電子写真感光体を得ることができた。
なお、図11においては、表3及び表4中の条件2−g
にて行われた第1の実施例の結果と第1の比較例の結果
とが示されている。
【0168】(第2の実施例)長さ358mm、外径φ
80mm、肉厚3mmの鏡面加工を施したAl製シリン
ダー(ドラム状基体)を載置したAl製ホルダー(長さ
1000mm)を用い、図12に示した電子写真感光体
の製造装置を使用してドラム状基体上に電荷注入阻止
層、光導電層及び表面層からなる光受容層を表1に示す
作製条件により形成して電子写真感光体を作製した。
【0169】本実施例では、ドラム状基体内面の端部形
状を図1に示した形状とし、下記の条件でドラム状基体
を作製した。
【0170】段加工部11,12を合わせたドラム状基
体の長手方向の全長dに対する段加工部11のドラム状
基体の長手方向の長さfの比率を0.2から0.8の間で
変化させ、かつ、全長dを5mmから23mmまで変化
させた。
【0171】また、段加工部12の肉厚cに対する段加
工部11の肉厚eの比率を0.96、ドラム状基体の中
央部の肉厚aに対する段加工部12の肉厚cの比率は
0.72に固定した。
【0172】上記のように作製された電子写真感光体を
第1の実施例と同様の方法で、固定用治具(フラン
ジ)装着性、画像濃度ムラについて評価した。その結
果を表5に示す。
【0173】(第2の比較例)本比較例では、ドラム状
基体内面の端部形状を図14に示した形状とした以外は
第2の実施例と同様の条件にて電子写真感光体を作製
し、第1の実施例と同様の方法にて評価を行った。
【0174】但し、画像濃度ムラ評価については、作製
した電子写真感光体に対し、固定用治具(フランジ)の
装着性の悪いもの及び装着できないものについては、作
製した電子写真感光体のインロー端部の内径寸法を実測
した値に対して、嵌め合い公差h8になる固定用治具
(フランジ)を用いて評価した。これらの結果を第2の
実施例の結果と共に表5に示す。
【0175】
【表5】
【0176】表5に示すように、段加工部11,12を
合わせたドラム状基体の長手方向の全長dに対する段加
工部11のドラム状基体の長手方向の長さfの比率を
0.3以上とすることで、固定用治具(フランジ)の装
着性が向上する反面、全長dに対する長さfの比率が
0.6を越えるものだと、ドラム状基体内面の固定用治
具(フランジ)受け部の面積が小さくなり、固定用治具
(フランジ)を装着した場合、固定用治具(フランジ)
がドラム状基体内面に接触する接触面積が小さくなり、
逆にがたつきを生じさせ、画像濃度ムラが実用上問題な
い程度ではあるが発生してしまう。
【0177】従って、段加工部11,12を合わせたド
ラム状基体の長手方向の全長dに対する段加工部11の
ドラム状基体の長手方向の長さfの比率を0.3以上、
0.6以下としたドラム状基体を用いることで、電子写
真感光体の端部の変形が補正され、固定用治具(フラン
ジ)の装着性が向上し、かつ画像濃度ムラのない電子写
真感光体を得ることができた。
【0178】(第3の実施例)長さ358mm、外径φ
80mm、肉厚3mmの鏡面加工を施したAl製シリン
ダー(ドラム状基体)を載置したAl製ホルダー(長さ
1000mm)を用い、図12に示した電子写真感光体
の製造装置を使用してドラム状基体上に電荷注入阻止
層、光導電層及び表面層からなる光受容層を表1に示す
作製条件により形成して電子写真感光体を作製した。
【0179】本実施例では、ドラム状基体内面の端部形
状を図1に示した形状とし、下記の条件でドラム状基体
を作製した。
【0180】ドラム状基体の中央部の肉厚aに対する段
加工部12の肉厚cの比率を0.1から0.9までの間で
変化させた。
【0181】また、段加工部12の肉厚cに対する段加
工部11の肉厚eの比率を0.96、段加工部11,1
2を合わせたドラム状基体の長手方向の全長dを18m
m、全長dに対する段加工部11のドラム状基体の長手
方向の長さfの比率を0.3に固定した。
【0182】上記のように作製された電子写真感光体を
第1の実施例と同様の方法で、固定用治具(フラン
ジ)装着性、画像濃度ムラについて評価した。その結
果を表6に示す。
【0183】
【表6】
【0184】表6に示すように、ドラム状基体の中央部
の肉厚aに対する段加工部12の肉厚cの比率を0.5
以上、0.8以下にしたドラム状基体を用いることで、
固定用治具(フランジ)の装着性が向上し、かつ画像濃
度ムラのない電子写真感光体を得ることができた。
【0185】(第4の実施例)長さ358mm、外径φ
80mm、肉厚3mmの鏡面加工を施したAl製シリン
ダー(ドラム状基体)を載置したAl製ホルダー(長さ
1000mm)を用い、図12に示した電子写真感光体
の製造装置を使用してドラム状基体上に電荷注入阻止
層、光導電層及び表面層からなる光受容層を表1に示す
作製条件により形成して電子写真感光体を作製した。
【0186】本実施例では、ドラム状基体内面の端部形
状を図1に示した形状とし、下記の条件でドラム状基体
を作製した。
【0187】固定用治具(フランジ)は、図16に示し
た形状のものを用い、嵌め合い精度を維持できる面(段
加工部11以外の部分)に装着し、かつ、段加工部1
1,12を合わせたドラム状基体の長手方向の全長dを
5mmから23mmまで変化させた。
【0188】また、段加工部12の肉厚cに対する段加
工部11の肉厚eの比率を0.96、ドラム状基体の中
央部の肉厚aに対する段加工部12の肉厚cの比率を
0.72、段加工部11,12を合わせたドラム状基体
の長手方向の全長dに対する段加工部11のドラム状基
体の長手方向の長さfの比率を0.3に固定した。
【0189】上記のように作製された電子写真感光体を
第1の実施例と同様の方法で、画像濃度ムラについて
評価した。その結果を表7に示す。
【0190】(第3の比較例)本比較例では、ドラム状
基体内面の端部形状を図14に示した形状とした以外は
第4の実施例と同様の条件にて電子写真感光体を作製
し、第4の実施例と同様の方法にて評価を行った。
【0191】但し、作製した電子写真感光体に対し、固
定用治具(フランジ)の装着性の悪いもの及び装着でき
ないものについては、作製した電子写真感光体のインロ
ー端部の内径寸法を実測した値に対して、嵌め合い公差
h8になる固定用治具(フランジ)を作製したものを用
いて評価した。これらの結果を第4の実施例の結果と共
に表7に示す。
【0192】
【表7】
【0193】表7に示すように、固定用治具(フラン
ジ)が嵌め合い精度を維持できる面(段加工部11以外
の部分)でフランジを保持することで、変形のない直線
的な部分での嵌め合いとなるので、嵌め合い精度をより
維持することができ、画像濃度ムラのない電子写真感光
体を得ることができた。
【0194】(第5の実施例)長さ358mm、外径φ
80mmの鏡面加工を施したAl製シリンダー(ドラム
状基体)を載置したAl製ホルダー(長さ1000m
m)を用い、図12に示した電子写真感光体の製造装置
を使用してドラム状基体上に電荷注入阻止層、光導電層
及び表面層からなる光受容層を表1に示す作製条件によ
り形成して電子写真感光体を作製した。
【0195】本実施例では、ドラム状基体内面の端部形
状を図1に示した形状とし、下記の条件でドラム状基体
を作製した。
【0196】段加工部12の肉厚cに対する段加工部1
1の肉厚eの比率を0.23から0.99の間で変化さ
せ、かつ、ドラム状基体の中央部の肉厚aを1.5〜5
mmの間で変化させ、固定用治具(フランジ)は図15
及び図16に示した形状のものをそれぞれ両端に装着し
た組み合わせとした。
【0197】また、段加工部11,12を合わせたドラ
ム状基体の長手方向の全長dは18mm、全長dに対す
る段加工部11のドラム状基体の長手方向の長さfの比
率は0.3、固定用治具(フランジ)を、嵌め合い精度
が維持できる面(段加工部11以外の部分)に装着し、
ドラム状基体の中央部の肉厚aに対する段加工部12の
肉厚cの比率を0.72に固定した。
【0198】上記のように作製された電子写真感光体を
以下のように評価した。その結果を表8,9に示す。
【0199】固定用治具(フランジ)装着性評価:作
製した電子写真感光体のインロー端部のそれぞれに、図
15及び図16に示した形状で嵌め合い公差h8で作ら
れた固定用治具(フランジ)を装着し、装着テストを行
った。装着性の良好なものを○、実用上問題ないもの
△、装着性が悪いものや装着できずに実用上問題がある
ものを×とした3段階評価を行った。
【0200】画像濃度ムラ評価:電子写真装置(キヤ
ノン社製NP−6750をテスト用に改造したもの)を
用い、作製した電子写真感光体のインロー端部の内径寸
法を実測した値に対して、図4に示す形状で嵌め合い公
差がh8になるような固定用治具(フランジ)を作製し
て電子写真感光体に装着し、この電子写真感光体を上記
電子写真装置に搭載してキヤノン社製中間調チャート
(FY9−9042)を複写して画像評価(濃度ムラ)
を行った。
【0201】マクベス濃度計を用い、画像上濃い部分と
淡い部分とを測定し、画像の濃淡ムラが10%未満のも
のを◎、10〜15%のものを○、15〜30%のもの
を△(実用上問題なし)、30%以上のものを×(実用
上問題あり)とした4段階評価を行った。但し、固定用
治具(フランジ)の装着性の悪いもの、及び装着できな
いものについては、実施できなかった。
【0202】端部剥がれ評価:目視にて端部外径面の
膜剥がれ状態を評価し、膜剥がれがなく良好なものを
○、膜剥がれが1mm以下(実用上問題なし)のものを
△、膜剥がれが1mm以上(実用問題あり)のものを×
とした3段階評価を行った。
【0203】総合評価:固定用治具(フランジ)装着
性評価、画像濃度ムラ評価、端部剥がれ評価の3項目に
ついて、◎(特に良好)、○(良好)、△(実用上問題
なし)、×(実用上問題あり)として、4段階の総合評
価を行った。
【0204】(第4の比較例)本比較例では、ドラム状
基体内面の端部形状を図14に示した形状とした以外は
第5の実施例と同様の条件にて電子写真感光体を作製
し、第5の実施例と同様の方法にて評価を行った。
【0205】但し、画像濃度ムラ評価については、作製
した電子写真感光体に対し、固定用治具(フランジ)の
装着性の悪いもの及び装着できないものについては、作
製した電子写真感光体のインロー端部の内径寸法を実測
した値に対して、嵌め合い公差h8になる固定用治具
(フランジ)を作製したものを用いて評価した。これら
の結果を第5の実施例の結果と共に表8,9に示す。
【0206】
【表8】
【0207】
【表9】
【0208】表8,9に示すように、ドラム状基体の中
央部の肉厚aが3mm以下のときは、段加工部12の肉
厚cに対する段加工部11の肉厚eの比率を0.96以
下とすることで固定用治具(フランジ)の装着性が向上
する反面、肉厚cに対する肉厚eの比率が0.47未満
だと、電子写真感光体の端部に膜剥がれが生じてしま
う。
【0209】従って、段加工部12の肉厚cに対する段
加工部11の肉厚eの比率を、0.47以上、0.96以
下としたドラム状基体を用いることで、電子写真感光体
の端部の変形が補正され、固定用治具(フランジ)の装
着性が向上し、かつ画像濃度ムラ、及び膜剥がれのない
電子写真感光体を得ることができた。
【0210】(第6の実施例)長さ358mm、外径φ
80mm、肉厚3mmの鏡面加工を施したAl製シリン
ダー(ドラム状基体)を載置したAl製ホルダー(長さ
1000mm)を用い、図12に示した電子写真感光体
の製造装置を使用してドラム状基体上に電荷注入阻止
層、光導電層及び表面層からなる光受容層を表1に示す
作製条件により形成して電子写真感光体を作製した。
【0211】本実施例では、ドラム状基体内面の端部形
状を図1に示した形状とし、下記の条件でドラム状基体
を作製した。
【0212】段加工部11,12を合わせたドラム状基
体の長手方向の全長dに対する段加工部11のドラム状
基体の長手方向の長さfの比率を0.2から0.8の間で
変化させ、かつ、全長dを5mmから23mmまで変化
させ、固定用治具(フランジ)は図15及び図16に示
した形状のものをそれぞれ両端に装着した組み合わせと
した。
【0213】また、段加工部12の肉厚cに対する段加
工部11の肉厚eの比率を0.96、ドラム状基体の中
央部の肉厚aに対する段加工部12の肉厚cの比率を
0.72に固定し、固定用治具(フランジ)は嵌め合い
精度を維持できる面(段加工部11以外の部分)に接触
するように装着した。
【0214】上記のように作製された電子写真感光体を
第5の実施例と同様の方法で、固定用治具(フラン
ジ)装着性、画像濃度ムラについて評価した。その結
果を表10に示す。
【0215】(第5の比較例)本比較例では、ドラム状
基体内面の端部形状を図14に示した形状とした以外は
第6の実施例と同様の条件にて電子写真感光体を作製
し、第6の実施例と同様の方法にて評価を行った。
【0216】但し、画像濃度ムラ評価については、作製
した電子写真感光体に対し、固定用治具(フランジ)の
装着性の悪いもの及び装着できないものについては、作
製した電子写真感光体のインロー端部の内径寸法を実測
した値に対して、図15及び図16の形状で嵌め合い公
差h8になる固定用治具(フランジ)を作製したものを
用いて評価した。これらの結果を第6の実施例の結果と
共に表10に示す。
【0217】
【表10】
【0218】表10に示すように、段加工部11,12
を合わせたドラム状基体の長手方向の全長dに対する段
加工部11のドラム状基体の長手方向の長さfの比率を
0.3以上にすることで、固定用治具(フランジ)の装
着性が向上する反面、全長dに対する長さfの比率が
0.6を越えるものだと、インロー部の固定用治具(フ
ランジ)の嵌め合い精度を維持できる面積が小さくな
り、固定用治具(フランジ)を装着した場合、固定用治
具(フランジ)の接触面積が小さくなり、逆にがたつき
を生じ、画像濃度ムラが実用上問題ない程度ではあるが
発生してしまう。
【0219】従って、段加工部11,12を合わせたド
ラム状基体の長手方向の全長dに対する段加工部11の
ドラム状基体の長手方向の長さfの比率を0.3以上0.
6以下としたドラム状基体を用いることで、電子写真感
光体の端部の変形が補正され、固定用治具(フランジ)
の装着性が向上し、かつ画像ムラのない電子写真感光体
を得ることができた。
【0220】(第7の実施例)長さ358mm、外径φ
80mm、肉厚3mmの鏡面加工を施したAl製シリン
ダー(ドラム状基体)を載置したAl製ホルダー(長さ
1000mm)を用い、図12に示した電子写真感光体
の製造装置を使用してドラム状基体上に電荷注入阻止
層、光導電層及び表面層からなる光受容層を表1に示す
作製条件により形成して電子写真感光体を作製した。
【0221】本実施例では、ドラム状基体内面の端部形
状を図1に示した形状とし、下記の条件でドラム状基体
を作製した。
【0222】ドラム状基体の中央部の肉厚aに対する段
加工部12の肉厚cの比率を、0.1から0.9の間で変
化させ、固定用治具(フランジ)は図15及び図16に
示した形状のものをそれぞれ両端に装着した組み合わせ
とした。
【0223】また、段加工部12の肉厚cに対する段加
工部11の肉厚eの比率を0.96、段加工部11,1
2を合わせたドラム状基体の長手方向の全長dを18m
m、全長dに対する段加工部11のドラム状基体の長手
方向の長さfの比率を0.3に固定した。
【0224】上記のように作製された電子写真感光体を
第5の実施例と同様の方法で、固定用治具(フラン
ジ)装着性、画像濃度ムラについて評価した。その結
果を表11に示す。
【0225】
【表11】
【0226】表11に示すように、ドラム状基体の中央
部の肉厚aに対する段加工部12の肉厚cの比率を0.
5以上、0.8以下にしたドラム状基体を用いること
で、固定用治具(フランジ)の装着性が向上し、かつ画
像濃度ムラのない電子写真感光体を得ることができた。
【0227】(第8の実施例)長さ358mm、外径φ
80mm、肉厚3mmの鏡面加工を施したAl製シリン
ダー(ドラム状基体)を載置したAl製ホルダー(長さ
1000mm)を用い、図12に示した電子写真感光体
の製造装置を使用してドラム状基体上に電荷注入阻止
層、電荷輸送層、電荷発生層及び表面層からなる光受容
層を表12に示す作製条件で形成した以外は第1の実施
例と同様に電子写真感光体を作製し、第1の実施例と同
様の評価を行ったところ、第1の実施例と同様に良好な
結果が得られた。なお、段加工部11,12を合わせた
ドラム状基体の長手方向の全長dは18mmである。
【0228】
【表12】
【0229】(第9の実施例)長さ358mm、外径φ
80mm、肉厚3mmの鏡面加工を施したAl製シリン
ダー(ドラム状基体)を載置したAl製ホルダー(長さ
1000mm)を用い、図12に示した電子写真感光体
の製造装置を使用してドラム状基体上に電荷注入阻止
層、電荷輸送層、電荷発生層、中間層及び表面層からな
る光受容層を表13に示す作製条件で形成した以外は第
1の実施例と同様に電子写真感光体を作製し、第1の実
施例と同様の評価を行ったところ、第1の実施例と同様
に良好な結果が得られた。なお、段加工部11,12を
合わせたドラム状基体の長手方向の全長dは18mmで
ある。
【0230】
【表13】
【0231】(第10の実施例)長さ358mm、外径
φ108mm、中央部の肉厚3mmの鏡面加工を施した
Al製シリンダー(ドラム状基体)を載置したAl製ホ
ルダー(長さ650mm)を用い、図12に示した電子
写真感光体の製造装置を使用してドラム状基体上に電荷
注入阻止層、光導電層及び表面層からなる光受容層を表
1に示す作製条件で形成して電子写真感光体を作製し、
第1の実施例と同様の評価を行ったところ、第1の実施
例と同様に良好な結果が得られた。なお、段加工部1
1,12を合わせたドラム状基体の長手方向の全長dは
18mmである。
【0232】(第11の実施例)長さ358mm、外径
φ80mm、肉厚3mmの鏡面加工を施したAl製シリ
ンダー(ドラム状基体)を載置したAl製ホルダー(長
さ1000mm)を用い、図12に示した電子写真感光
体の製造装置を使用してドラム状基体上に電荷注入阻止
層、電荷輸送層、電荷発生層及び表面層からなる光受容
層を表12に示す作製条件で形成して電子写真感光体を
作製した。固定用治具(フランジ)は図15及び図16
に示した形状のものをそれぞれ両端に装着した組み合わ
せとし、第5の実施例と同様の評価を行ったところ、第
5の実施例と同様に良好な結果が得られた。なお、段加
工部11,12を合わせたドラム状基体の長手方向の全
長dは18mmである。
【0233】(第12の実施例)長さ358mm、外径
φ80mm、中央部の肉厚3mmの鏡面加工を施したA
l製シリンダー(ドラム状基体)を載置したAl製ホル
ダー(長さ1000mm)を用い、図12に示した電子
写真感光体の製造装置を使用してドラム状基体上に電荷
注入阻止層、電荷輸送層、電荷発生層、中間層及び表面
層からなる光受容層を表13に示す作製条件で形成して
電子写真感光体を作製した。固定用治具(フランジ)は
図15及び図16に示した形状のものをそれぞれ両端に
装着した組み合わせとし、第5の実施例と同様の評価を
行ったところ、第5の実施例と同様に良好な結果が得ら
れた。なお、段加工部11,12を合わせたドラム状基
体の長手方向の全長dは18mmである。
【0234】(第13の実施例)長さ358mm、外径
φ108mm、肉厚3mmの鏡面加工を施したAl製シ
リンダー(ドラム状基体)を載置したAl製ホルダー
(長さ650mm)を用い、図12に示した電子写真感
光体の製造装置を使用してドラム状基体上に電荷注入阻
止層、光導電層及び表面層からなる光受容層を表1に示
す作製条件で形成して電子写真感光体を作製した。固定
用治具(フランジ)は図15及び図16に示した形状の
ものをそれぞれ両端に装着した組み合わせとし、第5の
実施例と同様の評価を行ったところ、第5の実施例と同
様に良好な結果が得られた。なお、段加工部11,12
を合わせたドラム状基体の長手方向の全長dは18mm
である。
【0235】(第14の実施例)長さ358mm、外径
φ80mm、肉厚3mmの鏡面加工を施したAl製シリ
ンダー(ドラム状基体)を載置したAl製ホルダー(長
さ1000mm)を用い、図12に示した電子写真感光
体の製造装置を使用してドラム状基体上に電荷注入阻止
層、電荷輸送層、電荷発生層及び表面層からなる光受容
層を表12に示す作製条件で形成して電子写真感光体を
作製した。固定用治具(フランジ)は図15及び図16
に示した形状のものをそれぞれ両端に装着した組み合わ
せとし、第5の実施例と同様の評価を行ったところ、第
5の実施例と同様に良好な結果が得られた。なお、段加
工部11,12を合わせたドラム状基体の長手方向の全
長dは18mmである。
【0236】(第15の実施例)長さ358mm、外径
φ108mm、肉厚3mmの鏡面加工を施したAl製シ
リンダー(ドラム状基体)を載置したAl製ホルダー
(長さ650mm)を用い、図12に示した電子写真感
光体の製造装置を使用してドラム状基体上に電荷注入阻
止層、光導電層及び表面層からなる光受容層を表1に示
す作製条件で形成して電子写真感光体を作製した。固定
用治具(フランジ)は図15及び図16に示した形状の
ものをそれぞれ両端に装着した組み合わせとし、第5の
実施例と同様の評価を行ったところ、第5の実施例と同
様に良好な結果が得られた。なお、段加工部11,12
を合わせたドラム状基体の長手方向の全長dは18mm
である。
【0237】(第16の実施例)長さ358mm、外径
φ80mm、肉厚3mmの鏡面加工を施したAl製シリ
ンダー(ドラム状基体)を載置したAl製ホルダー(長
さ1000mm)を用い、図12に示した電子写真感光
体の製造装置を使用してドラム状基体上に電荷注入阻止
層、光導電層及び表面層からなる光受容層を表1に示す
作製条件で形成して電子写真感光体を作製した。
【0238】本実施例では、ドラム状基体内面の端部形
状を図6に示した形状とし、下記の条件でドラム状基体
を作製した。
【0239】段加工部63の肉厚cに対する段加工部6
1の肉厚eの比率をを0.6、かつ、ドラム状基体の中
央部の肉厚aを3.0mmに固定した。
【0240】また、段加工部61〜63を合わせたドラ
ム状基体の長手方向の全長dを18mm、全長dに対す
る段加工部61のドラム状基体の長手方向の長さfの比
率を0.3、ドラム状基体の中央部の肉厚aに対する段
加工部63の肉厚cの比率を0.72に固定した。
【0241】固定用治具(フランジ)は、図15及び図
16に示した形状のものをそれぞれ両端に装着した組み
合わせとし、第5の実施例と同様の評価を行ったとこ
ろ、第5の実施例と同様に良好な結果が得られた。
【0242】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
ドラム状基体の内面において、その端部側に、端部に向
けて内径が拡大されるように段加工された複数の段加工
部が設けられているため、ドラム状基体の端部の変形が
補正され、電子写真感光体として使用する場合の固定用
部材の装着性が向上し、かつ、固定用治具の嵌め合い精
度を向上することが可能となる。
【0243】このように、電子写真感光体と固定用部材
との取り付け精度を向上した上で、電子写真感光体を電
子写真装置に搭載することができるため、電子写真感光
体の偏心を抑えることができるとともに、電子写真感光
体と帯電器との距離を常に一定にすることができ、これ
により、画像濃度ムラを抑制した優れた画像品質を得る
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体におけるドラム状基体
内面の端部形状の実施の一形態を示す図であり、(a)
は堆積膜が形成される前のドラム状基体の端部形状を示
す図、(b)は堆積膜が形成された後のドラム状基体の
端部形状を示す図である。
【図2】図1に示したドラム状基体に固定用治具が装着
された状態を示す図である。
【図3】図1に示したドラム状基体に固定用治具が装着
された状態を示す図である。
【図4】図1に示したドラム状基体に固定用治具が装着
された状態を示す図である。
【図5】図1に示したドラム状基体に固定用治具が装着
された状態を示す図である。
【図6】本発明の電子写真感光体におけるドラム状基体
内面の端部形状の他の実施の形態を示す図であり、
(a)は堆積膜が形成される前のドラム状基体の端部形
状を示す図、(b)は堆積膜が形成された後のドラム状
基体の端部形状を示す図である。
【図7】本発明の電子写真感光体におけるドラム状基体
内面の端部形状の他の実施の形態を示す図であり、
(a)は堆積膜が形成される前のドラム状基体の端部形
状を示す図、(b)は堆積膜が形成された後のドラム状
基体の端部形状を示す図である。
【図8】図6に示したドラム状基体に固定用治具が装着
された状態を示す図である。
【図9】図7に示したドラム状基体に固定用治具が装着
された状態を示す図である。
【図10】ドラム状基体の端部の堆積膜形成前後におけ
る変形状態の一例を説明するためのグラフである。
【図11】ドラム状基体の端部の堆積膜形成前後におけ
る変形状態の一例を説明するためのグラフである。
【図12】高周波プラズマCVD法による電子写真感光
体の製造装置の一構成例を示す図である。
【図13】電子写真感光体を用いた電子写真装置の一構
成例を示す図である。
【図14】従来の電子写真感光体におけるドラム状基体
内面の端部形状の一例を示す図であり、(a)は堆積膜
が形成される前のドラム状基体の端部形状を示す図、
(b)は堆積膜が形成された後のドラム状基体の端部形
状を示す図である。
【図15】固定用治具の一例を示す図である。
【図16】固定用治具の他の例を示す図である。
【符号の説明】
11,12 段加工部 61〜63 段加工部 71〜74 段加工部 1101 電子写真感光体 1102 コロナ帯電器 1103 静電潜像形成部 1104 現像器 1105 転写材供給系 1106A 転写帯電器 1106B 分離帯電器 1107 クリーニングローラー 1108 搬送ベルト 1109 除電光源 1110 原稿照射用光源 1111 原稿台ガラス 1112 原稿 1113〜1116 ミラー 1117 レンズユニット 1118 レンズ 1129 給紙ローラー 1121 クリーニングブレード 1122 レジストローラ 1124 定着装置 1125,1127 除電ブラシ 1126 反転経路部 1128 給紙部 1129 給紙ローラー 2100 堆積装置 2111 反応容器 2112 ドラム状基体 2113 加熱用ヒーター 2114 原料ガス導入管 2115 高周波マッチングボックス 2116 原料ガス配管 2117 リークバルブ 2118 メインバルブ 2119 真空計 2200 原料ガス供給装置 2211〜2216 マスフローコントローラー 2221〜2226 原料ガスボンベ 2231〜2236 バルブ 2241〜2246 流入バルブ 2251〜2256 流出バルブ 2260 補助バルブ 2261〜2266 圧力調整器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片桐 宏之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松岡 秀彰 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 櫃石 光治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H035 CA07 CB01 CB02 CB03 CB04 2H068 AA52 AA54 CA32 DA01 DA21 DA51

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム状基体上に光導電層が形成された
    電子写真感光体であって、 前記ドラム状基体の内面は、その端部側に、端部に向け
    て内径が拡大されるように段加工された複数の段加工部
    分を有することを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記複数の段加工部のうち端部に位置す
    る段加工部の肉厚eは、前記複数の段加工部のうち端部
    から最も離れた部分に位置する段加工部の肉厚cに対す
    る比率が0.47以上、0.96以下であることを特徴と
    する請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記複数の段加工部のうち端部に位置す
    る段加工部のドラム状基体の長手方向の長さfは、前記
    複数の段加工部のドラム状基体の長手方向の全長dに対
    する比率が0.3以上、0.6以下であることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記複数の段加工部のうち端部から最も
    離れた部分に位置する段加工部の肉厚cは、前記ドラム
    状基体の中央部の肉厚aに対する比率が0.5以上、0.
    8以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    か1項に記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 前記ドラム状基体の中央部の肉厚aは、
    3mm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか1項に記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 前記光導電層は、シリコン原子を母体と
    する非晶質材料からなることを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれか1項記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 前記ドラム状基体は、金属材料で形成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1
    項に記載の電子写真感光体。
  8. 【請求項8】 前記金属材料は、アルミニウムであるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の電子写真感光体。
  9. 【請求項9】 前記金属材料は、アルミニウム合金であ
    ることを特徴とする請求項7に記載の電子写真感光体。
  10. 【請求項10】 ドラム状基体上に光導電層が形成され
    るとともに、前記ドラム状基体の端部に該ドラム状基体
    を保持するための固定用部材が装着された電子写真感光
    体において、 前記ドラム状基体の内面は、その端部側に、端部に向け
    て内径が拡大されるように段加工された複数の段加工部
    分を有し、 前記固定用部材は、前記複数の段加工部分のうち端部に
    位置する段加工部以外の段加工部にて前記ドラム状基体
    の内面に接触することを特徴とする電子写真感光体。
  11. 【請求項11】 前記固定用部材の位置は、前記ドラム
    状基体の端面にて規制されていることを特徴とする請求
    項10に記載の電子写真感光体。
  12. 【請求項12】 前記固定用部材の位置は、前記複数の
    段加工部分のうち端部に位置する段加工部以外で、前記
    固定用部材が前記ドラム状基体の内面に接触している段
    加工部の段差を利用して規制されていることを特徴とす
    る請求項10に記載の電子写真感光体。
  13. 【請求項13】 前記固定用部材は、前記ドラム状基体
    の両端のそれぞれに装着され、該固定用部材の形状はそ
    の両端で互いに異なることを特徴とする請求項10乃至
    12のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  14. 【請求項14】 前記固定用部材は、前記ドラム状基体
    の両端のそれぞれに装着され、該固定用部材の形状はそ
    の両端で互いに同一であることを特徴とする請求項10
    乃至12のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  15. 【請求項15】 前記複数の段加工部のうち端部に位置
    する段加工部の肉厚eは、前記複数の段加工部のうち端
    部から最も離れた部分に位置する段加工部の肉厚cに対
    する比率が0.47以上、0.96以下であることを特徴
    とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の電子
    写真感光体。
  16. 【請求項16】 前記複数の段加工部のうち端部に位置
    する段加工部のドラム状基体の長手方向の長さfは、前
    記複数の段加工部のドラム状基体の長手方向の全長dに
    対する比率が0.3以上、0.6以下であることを特徴と
    する請求項10乃至15のいずれか1項に記載の電子写
    真感光体。
  17. 【請求項17】 前記複数の段加工部のうち端部から最
    も離れた部分に位置する段加工部の肉厚cは、前記ドラ
    ム状基体の中央部の肉厚aに対する比率が0.5以上、
    0.8以下であることを特徴とする請求項10乃至16
    のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  18. 【請求項18】 前記ドラム状基体の中央部の肉厚a
    は、3mm以下であることを特徴とする請求項10乃至
    17のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  19. 【請求項19】 前記光導電層は、シリコン原子を母体
    とする非晶質材料からなることを特徴とする請求項10
    乃至18のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  20. 【請求項20】 前記ドラム状基体は金属材料で形成さ
    れていることを特徴とする請求項10乃至19のいずれ
    か1項に記載の電子写真感光体。
  21. 【請求項21】 前記金属材料は、アルミニウムである
    ことを特徴とする請求項20に記載の電子写真感光体。
  22. 【請求項22】 前記金属材料は、アルミニウム合金で
    あることを特徴とする請求項20に記載の電子写真感光
    体。
  23. 【請求項23】 前記固定用部材は、前記複数の段加工
    部分のうち端部に位置する段加工部以外の段加工部にて
    前記ドラム状基体の内面に接触する部分X、前記ドラム
    状基体の端面に接触する面を具備する部分Y、前記X部
    と前記Y部との間に配置され、前記ドラム状基体に非接
    触な部分Zを有し、前記X部、Y部及びZ部のそれぞれ
    の直径の関係が、Z<X<Yの範囲にあることを特徴と
    する請求項10乃至22のいずれか1項に記載の電子写
    真感光体。
  24. 【請求項24】 ドラム状基体上に光導電層が形成され
    るとともに、該ドラム状基体の端部側に前記ドラム状基
    体を保持するための固定用部材が装着された電子写真感
    光体と、該電子写真感光体の表面を一様な電位に帯電さ
    せる帯電手段と、前記電子写真感光体の表面に露光を行
    うことにより静電潜像を形成させる露光手段と、前記静
    電潜像に対して現像剤を現像して現像剤像を形成させる
    現像手段と、前記現像剤像を転写材上に転写させる転写
    手段とを有し、前記固定用部材を利用して前記電子写真
    感光体を回転可能に備える電子写真装置において、 前記ドラム状基体の内面は、その端部側に、端部に向け
    て内径が拡大されるように段加工された複数の段加工部
    分を有し、 前記固定用部材は、前記複数の段加工部分のうち端部に
    位置する段加工部以外の段加工部にて前記ドラム状基体
    の内面に接触することを特徴とする電子写真装置。
  25. 【請求項25】 前記固定用部材の位置は、前記ドラム
    状基体の端面にて規制されていることを特徴とする請求
    項24に記載の電子写真装置。
  26. 【請求項26】 前記固定用部材の位置は、前記複数の
    段加工部分のうち端部に位置する段加工部以外で、前記
    固定用部材が前記ドラム状基体の内面に接触している段
    加工部の段差を利用して規制されていることを特徴とす
    る請求項24に記載の電子写真装置。
  27. 【請求項27】 前記固定用部材は、前記ドラム状基体
    の両端のそれぞれに装着され、該固定用部材の形状はそ
    の両端で互いに異なることを特徴とする請求項24乃至
    26のいずれか1項に記載の電子写真装置。
  28. 【請求項28】 前記固定用部材は、前記ドラム状基体
    の両端のそれぞれに装着され、該固定用部材の形状はそ
    の両端で互いに同一であることを特徴とする請求項24
    乃至26のいずれか1項に記載の電子写真装置。
  29. 【請求項29】 前記複数の段加工部のうち端部に位置
    する段加工部の肉厚eは、前記複数の段加工部のうち端
    部から最も離れた部分に位置する段加工部の肉厚cに対
    する比率が0.47以上、0.96以下であることを特徴
    とする請求項24乃至28のいずれか1項に記載の電子
    写真装置。
  30. 【請求項30】 前記複数の段加工部のうち端部に位置
    する段加工部のドラム状基体の長手方向の長さfは、前
    記複数の段加工部のドラム状基体の長手方向の全長dに
    対する比率が0.3以上、0.6以下であることを特徴と
    する請求項24乃至29のいずれか1項に記載の電子写
    真装置。
  31. 【請求項31】 前記複数の段加工部のうち端部から最
    も離れた部分に位置する段加工部の肉厚cは、前記ドラ
    ム状基体の中央部の肉厚aに対する比率が0.5以上、
    0.8以下であることを特徴とする請求項24乃至30
    のいずれか1項に記載の電子写真装置。
  32. 【請求項32】 前記ドラム状基体の中央部の肉厚a
    は、3mm以下であることを特徴とする請求項24乃至
    31のいずれか1項に記載の電子写真装置。
  33. 【請求項33】 前記光導電層は、シリコン原子を母体
    とする非晶質材料からなることを特徴とする請求項24
    乃至32のいずれか1項に記載の電子写真装置。
  34. 【請求項34】 前記ドラム状基体は金属材料で形成さ
    れていることを特徴とする請求項24乃至33のいずれ
    か1項に記載の電子写真装置。
  35. 【請求項35】 前記金属材料は、アルミニウムである
    ことを特徴とする請求項34に記載の電子写真装置。
  36. 【請求項36】 前記金属材料は、アルミニウム合金で
    あることを特徴とする請求項34に記載の電子写真装
    置。
  37. 【請求項37】 前記固定用部材は、前記複数の段加工
    部分のうち端部に位置する段加工部以外の段加工部にて
    前記ドラム状基体の内面に接触する部分X、前記ドラム
    状基体の端面に接触する面を具備する部分Y、前記X部
    と前記Y部との間に配置され、前記ドラム状基体に非接
    触な部分Zを有し、前記X部、Y部及びZ部のそれぞれ
    の直径の関係が、Z<X<Yの範囲にあることを特徴と
    する請求項24乃至36のいずれか1項に記載の電子写
    真装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009205167A (ja) * 2009-04-27 2009-09-10 Kyocera Corp 感光体部材、およびこれを備える画像形成装置
JP2011059507A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Kobe Steel Ltd 感光ドラムおよびその振動低減方法、ならびに感光ドラムユニット

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