JP2001296678A - 電子写真感光体およびその製造方法 - Google Patents
電子写真感光体およびその製造方法Info
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Abstract
がほとんど起こらず、機械的強度の優れ、かつ安価な電
子写真用感光体およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 導電支持体と感光層とを有する電子写真
感光体において、感光層は少なくとも光導電特性を有す
る微粒子と、該微粒子と同一の原子を含有する溶液と、
有機光導電体を混合し基板に付着させ、熱処理を行うこ
とによって形成されたもの、感光層は焼結された酸化亜
鉛の空隙間にフタロシアニン系色素増感剤や、バインダ
ー樹脂を吸着させたものである。
Description
が高く、光感度の低下がほとんど起こらず、機械的強度
に優れ、かつ安価な電子写真用感光体およびその製造方
法に関するものである。
合金系では原材料の毒性、アモルファスシリコン系では
成膜速度が遅いことによるコスト、酸化亜鉛−樹脂分散
系、硫化カドミウム−樹脂分散系では樹脂すなわち結着
剤中への粉体の分散という構造から繰り返し耐久性にお
いて問題点を有する。
久性及び環境に対する安定性等に問題点を有するが、毒
性、コスト、材料設計の自由度等の点において無機系材
料に比べ利点も有する為、盛んに開発が行われている。
用感光体においては、その耐久性は無機物質からなる電
子写真用感光体(a−Si等)と比較していまだ十分な
特性を満足するものは得られておらず、更なる高耐久性
が要求されている。
鉛感光体は酸化亜鉛粉体と結着剤との分散系の塗布工法
により、普通紙複写用感光体やエレクトロファックス紙
等の安価かつ無毒な画像記録用材料として用いられてき
ている。(特開平6−75438、特開平6−1753
80、特開平6−186788、特開平7−2066
1)。しかし上述のように結着剤との混合系で構成され
るため、樹脂すなわち結着剤中への粉体の分散という構
造から繰り返し耐久性において問題点を有する。
り、その粉末状態においても光感度特性が確認されてい
る。酸化亜鉛単体により薄膜を形成し、電子写真感光体
とする場合、スパッタリングによる形成法では、酸化亜
鉛は成長速度がきわめて遅く、また支持体(ドラム)を
一定温度に精度良く保持するのが難しいため、コストの
上昇を招く。(特開昭58−156533、特開昭60
−111253、特開昭60−118845)また、著
しい抵抗分布を有し、均一で且つ高抵抗な大面積の薄膜
を形成することが極めて困難であった。
同様に均一で且つ高抵抗な大面積の薄膜を形成すること
が極めて困難であった。
域が400(nm)以下であり、現在広く用いられてい
る780(nm)の光源や近い将来利用されると思われ
る635〜650(nm)の光源ではそのまま用いるこ
とは出来ない。
増感剤ではその熱安定性が劣り、形成法が限定される。
んがみてなされたものであって、本発明は高感度で、帯
電性が高く、光感度の低下がほとんど起こらず、機械的
強度に優れ、かつ安価な電子写真用感光体およびその製
造方法を提供することを目的としている。
し[13]よりなる。
写真感光体において、前記感光層は少なくとも光導電特
性を有する微拉子と、該光導電特性を有する微拉子と同
一の原子を含有する溶液と、有機光導電体を混合し基板
に付着させ、熱処理を行うことによって形成されること
を特徴とする電子写真用感光体。
子と、該光導電特性を有する微粒子と同一の原子を含有
する溶液と、有機光導電体とからなることを特徴とする
電子写真用感光体。
真感光体において、前記感光層は焼結されている金属酸
化物微粒子の間に空隙を有し、該空隙間に少なくともフ
タロシアニン系色素増感剤を含む物質が充填されている
ことを特徴とする電子写真感光体。
写真感光体において、前記感光層は焼結されている金属
酸化物微粒子の間に空隙を有し、該空隙間にフタロシア
ニン系色素増感剤が吸着されていることを特徴とする電
子写真感光体。
記焼結された金属酸化物微粒子に感光波長域を広げる元
素または電気抵抗を高くする元素を含む不純物がドーピ
ングされていることを特徴とする電子写真感光体。
おいて、前記焼結された金属酸化物微粒子間の空隙に、
バインダー樹脂が充填されていることを特徴とする電子
写真感光体。
ずれかに記載の電子写真感光体において、該色素増感剤
は鉄フタロシアニン色素であることを特徴とする電子写
真感光体。
写真感光体において、前記感光層は少なくとも光導電特
性を有する微粒子と、該光導電特性を有する微粒子と同
一の原子を含有する溶液と、有機光導電体を混合し基板
に付着させ、熱処理を行うことを特徴とする電子写真用
感光体の製造方法。
層において、前記光導電特性を有する微粒子は酸化亜鉛
(ZnO)を主成分とする微粒子であることを特徴とす
る電子写真用感光体及びその製造方法。
光層において、前記光導電特性を有する微粒子は酸化チ
タン(TiO2)を主成分とする微粒子であることを特
徴とする電子写真用感光体及びその製造方法。
光層において、前記熱処理を行う温度は前記有機光導電
体が分解する温度以下であることを特徴とする電子写真
用感光体の製造方法。
増感剤を焼結された金属酸化物微粒子間の空隙に吸着ま
たは充填させる方法として、該色素増感剤を溶解した溶
液に、焼結された金属酸化物微粒子を一定時間浸漬させ
た後、引き上げて溶媒を蒸発除去することを特徴とする
電子写真感光体の製造方法。
結された金属酸化物微粒子間の空隙に吸着させる方法と
して、該焼結された金属酸化物微粒子上に色素増感剤を
直接昇華させることを特徴とする電子写真感光体の製造
方法。
べ、高感度で、帯電性が高く、光感度の低下がほとんど
起こらず、機械的強度に優れ、かつ安価に製作すること
ができる。
有する電子写真感光体において、前記感光層は焼結され
ている金属酸化物微粒子の間に空隙を有し、該空隙間に
少なくともフタロシアニン系色素増感剤を含む物質が充
填または吸着されていることを特徴とする。
された金属酸化物微粒子により形成されているため、従
来の酸化亜鉛微粒子の樹脂分散系の場合と異なり、プロ
セス中の変化が小さく、また環境雰囲気に余り影響され
ず、さらに耐摩耗性も高いため、高帯電性で、かつ、高
感度、さらに高耐久性の電子写真感光体を得ることがで
きる。
の空隙にフタロシアニン系顔料の増感剤が吸着または充
填されているので、これにより広い波長領域で高帯電性
で、かつ、高感度の電子写真感光体を得ることができ
る。
属酸化物微粒子として、感光波長域を広げる元素または
電気抵抗を高くする元素を含む不純物をドーピングした
金属酸化物微粒子を用いてもよく、これによれば広い波
長領域で高帯電性で、かつ、高感度の電子写真感光体を
得ることができる。
された金属酸化物微粒子間の空隙にフタロシアニン系顔
料を吸着した後、バインダー樹脂を充填してもよく、こ
れによれば、例えばエポキシ樹脂を充填することにより
耐環境性が向上し、さらに高帯電性で、かつ、高感度の
電子写真感光体を得ることができる。
の空隙に充填または吸着されるフタロシアニン系顔料の
増感剤に鉄フタロシアニン顔料を用いてもよく、これに
より400〜500nmの波長域でも感度を有し、広い
波長領域で高帯電性で、かつ、高感度の電子写真感光体
を得ることができる。
づいて詳細に説明する。まず感光層を熱処理によって形
成する実施例について述べる。
工程例を示す説明図である。導電性基板(1)として長
さ300mm、直径180mmのアルミニウム製円筒形
基板を用いた。これに通常の有機溶剤による脱脂洗浄を
行いその後、成膜に供した。
として酸化亜鉛微粒子を用いた。この酸化亜鉛微粒子は
電子写真用ZnO感光体に一般に用いられている、フラ
ンス法によって形成されたものを用いた。ここで、フラ
ンス法によって形成された微粒子とは、電気精錬などで
高純度化したZnを加熱蒸発させ、空気中の酸素と反応
させ形成したものである。
3の重量比で混合した溶剤に酢酸亜鉛(Zn(CH3C
OO)2)を混合し、酸化亜鉛微粒子と同一の原子、す
なわち亜鉛を含有する溶液を形成する。次に前記亜鉛を
含む溶液中に前記酸化亜鉛微粒子と有機光導電体として
無金属フタロシアニン顔料を混合し、適度な粘度となる
まで溶剤を蒸発させスラリーとした。このスラリーを真
空脱泡機で脱泡した後、アルミニウム製円筒形基板に塗
布し、ドクターブレード法により、膜厚50(μm)に
シート形成した。次にこのシートを大気中で150℃、
1時間加熱し、酸化亜鉛層(2)を形成した。
装填し、画像評価試験を行った。光源部分を改造し、波
長380nm、光量は30μW/cm2、20μW/c
m2、光ビーム径を60μmとした。帯電方式はスコロ
トロン方式で、印加電圧を−6kVとした。現像は2成
分現像剤を用いて、磁気ブラシ現像法を用いた。また、
感光体の回転速度(線速度)は150mm/sとした。
得られた画像は、オリジナル原稿のパターンを忠実に再
現していた。
し、同様の評価を行った場合にも無金属フタロシアニン
(H2−Pc)の増感作用により良好な画像が得られ
た。
℃、1時間加熱し、酸化亜鉛層(2)を形成した場合に
は波長380nmでは得られた画像は、オリジナル原稿
のパターンを忠実に再現していた。しかしまた光源部分
を改造し、波長630nmにし、同一の試験を行った場
合、明確な画像は得られなかった。
いては、酸化亜鉛微粒子と無金属フタロシアニン顔料と
酢酸亜鉛を含む溶液を熱処理し形成することにより、こ
れまで広く用いられてきている樹脂分散系の場合と異な
り、プロセス中の変化が小さく、また環境雰囲気にあま
り影響されず、また、耐摩耗性も高いため、高帯電、高
感度、高耐久の電子写真感光体を得ることが出来る。
で、酸化亜鉛の感光波長域である400(nm)以下の
光源のみではなく、現在広く用いられている780(n
m)の光源や近い将来利用されると思われる635〜6
50(nm)の光源を用いることが出来る。
を含む溶液であるので、低温で形成した場合にも塩素等
の有害な不純物を含まない電子写真感光体を得ることが
出来る。
粒子を用いたが、これに限定するものではなく、塩化亜
鉛、硫化亜鉛などから溶液反応で作られる湿式法による
ZnO微粒子や、亜鉛鉱を直接加熱して作られるアメリ
カ法によるZnO微粒子でもかまわない。また、これに
限定するものでもない。
する為の原料として酢酸亜鉛を用いたがこれに限定する
ものではなく、硝酸亜鉛などでもかまわない。本実施例
では、溶剤として純水とメタノールの混合液を示したが
これに限定するものではなく、アルコール、エタノー
ル、イソプロピルアルコールまたはこれらの混合物など
の有機溶剤や純水などでもかまわない。本実施例では、
塗布手段としてドクターブレード法を示したがこれに限
定するものではなく、バーコート法、ロールコート法、
浸漬法等でもかまわない。本実施例では、有機光導電体
として無金属フタロシアニン顔料を示したがこれに限定
するものではなく、アルミニウムフタロシアニン(Al
−Pc)色素、チタニルフタロシアニン(TiO−P
c)フタロシアニン色素、コバルトフタロシアニン(C
o−Pc)色素、銅フタロシアニン(Cu−Pc)色
素、スズフタロシアニン(Sn−Pc)色素等でもかま
わない。
明する。有機光導電体としてチタニルフタロシアニン顔
料とした以外は、実施例1と同様の方法により酸化亜鉛
層(2)を形成した。
填し、画像評価試験を行った。光源部分を改造し,波長
380nm、光量は30μW/cm2、20μW/c
m2、光ビーム径を60μmとした。帯電方式はスコト
ロン方式で、印加電圧を−6kVとした。現像は2成分
現像剤を用いて、磁気ブラシ現像法を用いた。また、感
光体の回転速度(線速度)は150mm/sとした。得
られた画像は、オリジナル原稿のパターンを忠実に再現
していた。
し、同一の試験を行った。得られた画像は、オリジナル
原稿のパターンを忠実に再現していた。
いては、酸化亜鉛微粒子とチタニルフタロシアニン顔料
と酢酸亜鉛を含む溶液を熱処理し形成することにより、
これまで広く用いられてきている樹脂分散系の場合と異
なり、プロセス中の変化が小さく、また環境雰囲気にあ
まり影響されず、また、耐摩耗性も高いため、高帯電、
高感度、高耐久の電子写真感光体を得ることが出来る。
ので、酸化亜鉛の感光波長域である400(nm)以下
の光源のみではなく、現在広く用いられている780
(nm)の光源や近い将来利用されると思われる635
〜650(nm)の光源を用いることが出来る。
明する。亜鉛を含む溶液の原料として亜鉛アセチルアセ
トネート(Zn(CH3COCHCOCH3)2)とした
以外は、実施例1と同様の方法により酸化亜鉛層(2)
を形成した。
装填し、画像評価試験を行った。光源部分を改造し、波
長380nm、光量は30μW/cm2、20μW/c
m2、光ビーム径を60μmとした。帯電方式はスコロ
トロン方式で、印加電圧を−6kVとした。現像は2成
分現像剤を用いて、磁気ブラシ現像法を用いた。また、
感光体の回転速度(線速度)は150mm/sとした。
得られた画像は、オリジナル原稿のパターンを忠実に再
現していた。
し、同一の試験を行った。得られた画像は、オリジナル
原稿のパターンを忠実に再現していた。
いては、酸化亜鉛微粒子と無金属フタロシアニン顔料と
亜鉛アセチルアセトネート(Zn(CH3COCHCO
CH3)2)を含む溶液を熱処理し形成することにより、
これまで広く用いられてきている樹脂分散系の場合と異
なり、プロセス中の変化が小さく、また環境雰囲気にあ
まり影響されず、また、耐摩耗性も高いため、高帯電、
高感度、高耐久の電子写真感光体を得ることが出来る。
で、駿化亜鉛の感光波長域である400(nm)以下の
光源のみではなく、現在広く用いられている780(n
m)の光源や近い将来利用されると思われる635〜6
50(nm)の光源を用いることが出来る。
工程例を示す説明図である。導電性基板(1)として長
さ300mm、直径180mmのアルミニウム製円筒形
基板を用いた。これに通常の有機溶剤による脱脂洗浄を
行いその後、成膜に供した。本実施例では、光導電特性
を有する微粒子として酸化チタン微粒子を用いた。酸化
チタン微粒子は光触媒用酸化チタンを用いた。
3の重量比で混合した溶剤に、チタンテトライソプロポ
キシド(Ti(i−OC3H7)4)を混合し、チタンを
含む溶液を形成する。次に前記亜鉛を含む溶液中に前記
酸化チタン微粒子と有機光導電体として無金属フタロシ
アニン顔料を混合し、適度な粘度となるまで溶剤を蒸発
させスラリーとした。このスラリーを真空脱泡機で脱泡
した後、アルミニウム製円筒形基板に塗布し、ドクター
ブレード法により、膜厚50(μm)にシート形成し
た。次にこのシートを大気中で150℃、1時間加熱
し、酸化チタン層(2)を形成した。得られた画像は、
オリジナル原稿のパターンを忠実に再現していた。
し、同一の試験を行った。得られた画像は、オリジナル
原稿のパターンを忠実に再現していた。
いては、酸化チタン粒子と無金属フタロシアニン顔料と
チタンテトライソプロポキシドを含有する溶液を熱処理
し形成することにより、これまで広く用いられてきてい
る樹脂分散系の場合と異なり、プロセス中の変化が小さ
く、また環境雰囲気にあまり影響されず、また、耐摩耗
性も高いため、高帯電、高感度、高耐久の電子写真感光
体を得ることが出来る。
で、酸化チタンの感光波長域である400(nm)以下
の光源のみではなく、現在広く用いられている780
(nm)の光源や近い将来利用されると思われる635
〜650(nm)の光源を用いることが出来る。
を用いたが、これに限定するものではない。本実施例で
は、溶剤として純水とメタノールの混合液を示したがこ
れに限定するものではなく、アルコール、エタノール、
イソプロピルアルコールまたはこれらの混合物などの有
機溶剤や純水などでもかまわない。本実施例では、塗布
手段としてドクターブレード法を示したがこれに限定す
るものではなく、バーコート法、ロールコート法、浸漬
法等でもかまわない。本実施例では、有機光導電体とし
て無金属フタロシアニン顔料を示したがこれに限定する
ものではない。
明する。酸化亜鉛微粒子としてLiをドープした酸化亜
鉛微粒子を用いた以外は、実施例1と同様の方法により
酸化亜鉛層(2)を形成した。
装填し、画像評価試験を行った。光源部分を改造し、波
長380nm、光量は30μW/cm2、20μW/c
m2、光ビーム径を60μmとした。帯電方式はスコロ
トロン方式で、印加電圧を−6kVとした。現像は2成
分現像剤を用いて、磁気ブラシ現像法を用いた。また、
感光体の回転速度(線速度)は150mm/sとした。
Liのドープにより高抵抗化され、帯電電位が向上し
た。得られた画像は、オリジナル原稿のパターンを忠実
に再現していた。
を行った場合にもLiのドープの増感作用により良好な
画像が得られた。
し、同一の試験を行った。得られた画像は、オリジナル
原稿のパターンを忠実に再現していた。
いては、Liのドープにより高抵抗化され、実施例1の
感光体に比べさらに、高帯電、高感度の電子写真感光体
を得ることが出来る。また、Liのドープの増感作用に
より、実施例1の感光体に比べさらに、広い波長領域で
高帯電、高感度の電子写真感光体を得ることが出来る。
Liを用いた例を示したがこれに限定するものではな
く、例えばCu、Ag、Na、K、Rb、Cs等でもか
まわない。また、これに限定するものでもない。
り増感作用を起こす元素としてLiを用いた例を示した
がこれに限定するものではなく、例えばCu、Pd、C
d等でもかまわない。また、これに限定するものでもな
い。
明する。亜鉛を含む溶液の原料に塩化リチウム(LiC
l)を添加した以外は、実施例1と同様の方法により酸
化亜鉛層(2)を形成した。
装填し、画像評価試験を行った。光源部分を改造し、波
長380nm、光量は30μW/cm2、20μW/c
m2、光ビーム径を60μmとした。帯電方式はスコロ
トロン方式で、印加電圧を−6kVとした。現像は2成
分現像剤を用いて、磁気ブラシ現像法を用いた。また、
感光体の回転速度(線速度)は150mm/sとした。
Liのドープにより高抵抗化され、帯電電位が向上し
た。得られた画像は、オリジナル原稿のパターンを忠実
に再現していた。
を行った場合にもLiのドープの増感作用により良好な
画俊が得られた。
し、同一の試験を行った。得られた画像は、オリジナル
原稿のパターンを忠実に再現していた。
いては、Liのドープにより高抵抗化され、実施例1の
感光体に比べさらに、高帯電、高感度の電子写真感光体
を得ることが出来る。また、酸化亜鉛微粒子間が高抵抗
になるので、実施例1の感光体に比べさらに高帯電の電
子写真感光体を得ることが出来る.また、Liのドープ
の増感作用により、実施例1の感光体に比べさらに、広
い波長笥域で高帯電、高感度の電子写真感光体を得るこ
とが出来る。
Liを用いた例を示したがこれに限定するものではな
く、例えばCu、Ag、Na、K、Rb、Cs等でもか
まわない。また、これに限定するものでもない。
り増感作用を起こす元素としてLiを用いた例を示した
がこれに限定するものではなく、例えばCu、Pd、C
d等でもかまわない。また、これに限定するものでもな
い。
明する。実施例1と同様に導電性基板(1)として長さ
300mm、直径180mmのアルミニウム製円筒形基
板を用いた。これに通常の有機溶剤による脱脂洗浄を行
いその後、成膜に供した。本実施例でも実施例1と同様
に、ZnO微粒子は電子写真用ZnO感光体に一般に用
いられている、フランス法によって形成されたものを用
いた。
ルを1:3の重量比の溶剤中に混合した。この時、溶剤
の量を実施例1に比ベ200倍とした。洗浄したアルミ
ニウム製円筒形基板をスプレー熱分解法の成膜装置の基
板ホルダーに支持し、酸素雰囲気中で基板加熱を行い基
板温度の設定を150℃とし、基板温度が安定した状態
で、前記混合溶液を用いてスプレー熱分解法により、酸
化亜鉛層(2)を形成した。ただし、スプレーによる基
板温度の低下を防止するために、スプレーは間欠的に行
った。膜厚は50(μm)とした。ここで、酸化亜鉛層
は酸化亜鉛微粒子(3)と亜鉛を含有する溶液から形成
された領域(4)で形成されている。
装填し、画像評価試験を行った。光源部分を改造し、波
長380nm、光量は30μW/cm2、20μW/c
m2、光ビーム径を60μmとした。帯電方式はスコロ
トロン方式で,印加電圧を−6kVとした。現像は2成
分現像剤を用いて、磁気ブラシ現俊法を用いた。また、
感光体の回転速度(線速度)は150mm/sとした。
得られた画像は、オリジナル原稿のパターンを忠実に再
現していた。
し、同一の試験を行った。得られた画像は、オリジナル
原稿のパターンを忠実に再現していた。
いては,酸化亜鉛微粒子と無金属フタロシアニン顔料と
酢酸亜鉛を含む溶液を熱処理し形成することにより、こ
れまで広く用いられてきている樹脂分散系の場合と異な
り、プロセス中の変化が小さく、また環境雰囲気にあま
り影響されず、また、耐摩耗性も高いため、高帯電、高
感度、高耐久の電子写真感光体を得ることが出来る。
で、酸化亜鉛の感光波長域である400(nm)以下の
光源のみではなく、現在広く用いられている780(n
m)の光源や近い将来利用されると思われる635〜6
50(nm)の光源を用いることが出来る。
成することにより、実施例1に比ベ工程数が減少し低コ
スト、短納期とすることができる。
明図である。導電性基板(1)として長さ300mm、
直径180mmのアルミニウム製円筒形基板を用いた。
これに通常の有機溶剤による脱脂洗浄を行いその後、成
膜に供した。
ZnO感光体に一般に用いられている、フランス法によ
って形成されたものを用いた。ここで、フランス法によ
って形成された微粒子とは、電気精錬などで高純度化し
たZnを加熱蒸発させ、空気中の酸素と反応させ形成し
たものである。
ーとしてメタクリル酸エステル重合体、溶剤としてトル
エンとイソプロピルアルコールの混合液(40:60w
t.%)を混合し、適度な粘度となるまで溶剤を蒸発さ
せスラリーとした。このスラリーを真空脱泡機で脱泡し
た後、アルミニウム製円筒形基板に塗布し、ドクターブ
レード法により、膜厚50(μm)にシート形成した。
間加熱してバインダーを飛散除去し、乾燥したシートを
形成した。次にこの乾燥したシートを大気中で400
℃、3時間加熱して不完全に加熱焼結し、酸化亜鉛微粒
子の間に空隙(6)を有する焼結体(5)を形成した。
散除去し乾燥したシートの加熱焼結は、得られる焼結体
が粒成長せず、緻密化しないように、低温、短時間の条
件で施す。この加熱焼結条件は予備実験により求めてお
くのが望ましい。
(10:30wt.%)に無金属フタロシアニン(H2−
Pc)(メタルフリ−フタロシアニンとも呼ぶ)色素を
溶解したものに、上記焼結体を一定時間浸漬させた後、
引き上げて溶液を自然乾燥し、80〜100℃で蒸発除
去し、色素増感剤を吸着させた感光体を作成した。
装填し、画像評価試験を行った。光源部分を改造し、波
長380nm、光量は30μW/cm2、20μW/c
m2、光ビーム径を60μmとした。帯電方式はスコロ
トロン方式で、印加電圧を−6kVとした。現像は2成
分現像剤を用いて、磁気ブラシ現像法を用いた。また、
感光体の回転速度(線速度)は150mm/sとした。
得られた画像は、オリジナル原稿のパターンを忠実に再
現していた。
し、同様の評価を行った場合にも無金属フタロシアニン
(H2−Pc)の増感作用により良好な画像が得られ
た。
いては、焼結された酸化亜鉛微粒子のみで形成すること
により、これまで広く用いられてきている樹脂分散系の
場合と異なり、プロセス中の変化が小さく、また環境雰
囲気にあまり影響されず、また、耐摩耗性も高いため、
高帯電、高感度、高耐久の電子写真感光体を得ることが
出来る。また、焼結された酸化亜鉛微粒子の間の空隙に
吸着された無金属フタロシアニン(H2−Pc)の増感
作用により、広波長で高帯電、高感度の電子写真感光体
を得ることが出来る。
粒子を用いたが、これに限定するものではなく、塩化亜
鉛、硫化亜鉛などから溶液反応で作られる湿式法による
ZnO微粒子や、亜鉛鉱を直接加熱して作られるアメリ
カ法によるZnO微粒子でもかまわない。また、これに
限定するものでもない。
プロピルアルコールの混合液を示したがこれに限定する
ものではなく、アルコール、トルエン、アセトン、イソ
プロピルアルコールまたはこれらの混合物などの有機溶
剤や水などでもかまわない。
施例ではメタクリル酸エステル重合体を示したがこれに
限定するものではなく、α−メチルスチレン重合体、テ
トラフルオロエチレン重合体等の易熱分解性の有機バイ
ンダーなどでもかまわない。また有機バインダーを用い
なくてもよい。
ない例を示したが、これに限定するものではなく、分散
剤としてオクダデシルアミン、グリセリルモノオレー
ト、ソルビタンモノオレエート等などを用いてもかまわ
ない。また、可塑剤としてはポリエチレングリコール、
ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート等を用いて
もかまわない。
レード法を示したがこれに限定するものではなくバーコ
ート法、ロールコート法、浸漬法等でもかまわない。
タロシアニン色素を示したがこれに限定するものではな
く、アルミニウムフタロシアニン(Al−Pc)色素、
チタニルフタロシアニン(TiO−Pc)フタロシアニ
ン色素、コバルトフタロシアニン(Co−Pc)色素、
銅フタロシアニン(Cu−Pc)色素、スズフタロシア
ニン(Sn−Pc)色素等でもかまわない。
明する。増感色素を鉄フタロシアニン(Fe−Pc)色
素とした以外は、実施例8と同様の方法により酸化亜鉛
微粉末の焼結体(5)を作成しその次に増感色素を吸着
させ、感光体を作成した。
ーに装填し、画像評価試験を行った。光源部分を改造
し、波長380nm、光量は30μW/cm2、20μ
W/cm2、光ビーム径を60μmとした。帯電方式は
スコロトロン方式で、印加電圧を−6kVとした。現像
は2成分現像剤を用いて、磁気ブラシ現像法を用いた。
また、感光体の回転速度(線速度)は150mm/sと
した。得られた画像は、オリジナル原稿のパターンを忠
実に再現していた。
し、同様の評価を行った場合にも鉄フタロシアニン(F
e−Pc)の増感作用により良好な画像が得られた。
を行った場合にも鉄フタロシアニン(Fe−Pc)の増
感作用により良好な画像が得られた。
〜500nmの波長域での増感作用は小さいが、鉄フタ
ロシアニンではこの波長域でも十分な感度を有する。
いては、鉄フタロシアニン(Fe−Pc)の増感作用に
より、実施例8の感光体に比べさらに、広い波長領域で
高帯電、高感度の電子写真感光体を得ることが出来る。
明する。酸化亜鉛微粒子としてLiをドープした酸化亜
鉛微粒子を用いた以外は、実施例8と同様の方法により
感光体を作成した。
装填し、画像評価試験を行った。光源部分を改造し、波
長380nm、光量は30μW/cm2、20μW/c
m2、光ビーム径を60μmとした。帯電方式はスコロ
トロン方式で、印加電圧を−6kVとした。現像は2成
分現像剤を用いて、磁気ブラシ現像法を用いた。また、
感光体の回転速度(線速度)は150mm/sとした。
Liのドープにより高抵抗化され、帯電電位が向上し
た。得られた画像は、オリジナル原稿のパターンを忠実
に再現していた。
を行った場合にもLiのドープの増感作用により良好な
画像が得られた。得られた画像は、オリジナル原稿のパ
ターンを忠実に再現していた。
し、同様の評価を行った場合にも無金属フタロシアニン
(H2−Pc)の増感作用により良好な画像が得られ
た。
いては、Liのドープにより高抵抗化され、実施例8の
感光体に比べさらに、高帯電、高感度の電子写真感光体
を得ることが出来る。また、Liのドープの増感作用に
より、実施例8の感光体に比べさらに、広波長で高帯
電、高感度の電子写真感光体を得ることが出来る。
するものではなく、同一の性質を示すものであればかま
わない。
明する。実施例8と同様に導電性基板(1)として長さ
300mm、直径180mmのアルミニウム製円筒形基
板を用いた。これに通常の有機溶剤による脱脂洗浄を行
いその後、成膜に供した。
粒子は電子写真用ZnO感光体に一般に用いられてい
る、フランス法によって形成されたものを用いた。前記
微粒子を無機成分とし、有機バインダーとしてメタクリ
ル酸エステル重合体、溶剤としてトルエンとイソプロピ
ルアルコールの混合液(40:60wt.%)を混合し
た。この時、溶剤の量を実施例8に比ベ500倍とし
た。
レー熱分解法の成膜装置の基板ホルダーに支持し、酸素
雰囲気中で基板加熱を行い基板温度の設定を200℃と
し、基板温度が安定した状態で、前記混合溶液を用いて
スプレー熱分解法により、シートを形成した。ただし、
スプレーによる基板温度の低下を防止するために、スプ
レーは間欠的に行った。膜厚は50(μm)とした。
℃、3時間加熱して不完全に加熱焼結し、酸化亜鉛微拉
子の間に空隙(6)を有する焼結体(5)の感光体を形
成した。次にエチルアルコールとトルエンの混合液(1
0:30wt.%)に無金属フタロシアニン(H2一P
c)(メタルフリーフタロシアニンとも呼ぶ)色素を溶
解したものに、上記焼結体を一定時間浸漬させた後、引
き上げて溶液を自然乾燥し、80〜100℃で蒸発除去
し、色素増感剤を吸着させた感光体を作成した。
装填し、画像評価試験を行った。光源部分を改造し、波
長380nm、光量は30μW/cm2、20μW/c
m2、光ビーム径を60μmとした。帯電方式はスコロ
トロン方式で、印加電圧を−6kVとした。現像は2成
分現像剤を用いて、磁気ブラシ現像法を用いた。また、
感光体の回転速度(線速度)は150mm/sとした。
得られた画像は、オリジナル原稿のパターンを忠実に再
現していた。
し、同様の評価を行った場合にも無金属フタロシアニン
(H2−Pc)の増感作用により良好な画像が得られ
た。
方法を示す説明図である。実施例8と同様の方法により
感光体を作成した。さらに、上記感光体表面にエポキシ
樹脂を滴下した。これにより上記感光体すなわち焼結さ
れた酸化亜鉛微粒子の空隙(6)中にエポキシ樹脂
(7)が充填された。
装填し、画像評価試験を行った。光源部分を改造し、波
長380nm、光量は30μW/cm2、20μW/c
m2、光ビーム径を60μmとした。帯電方式はスコロ
トロン方式で、印加電圧を−6kVとした。現像は2成
分現像剤を用いて、磁気ブラシ現像法を用いた。また、
感光体の回転速度(線速度)は150mm/sとした。
得られた画像は、オリジナル原稿のパターンを忠実に再
現していた。
の連続印刷を行い、10万枚目の画像を詳細に評価し
た。樹脂により、膜橋度の向上及び耐環境性の向上によ
り初期の画像となんら変わること無く、高精細な画像が
得られた。
し、同様の評価を行った場合にも無金属フタロシアニン
(H2−Pc)の増感作用により良好な画像が得られ
た。
いては、焼結された酸化亜鉛微粒子の空隙中にエポキシ
樹脂が充填されることにより耐環境性が向上し、実施例
8の感光体に比べさらに、高帯電、高感度の電子写真感
光体を得ることが出来る。またエポキシ樹脂が充填され
ることにより焼結体の強度が向上し、実施例8の感光体
に比べさらに,高耐久の電子写真感光体を得ることが出
来る。
キシ樹脂を示したがこれに限定するものではなく、ポリ
エステルアセテート樹脂、シリコン樹脂、アルキッド樹
脂またはこれらの混合物などでもかまわない。さらに、
ポリビニルアルコール等の酸化亜鉛を分散しない樹脂で
もかまわず、一般に用いられている酸化亜鉛微粒子を樹
脂に分散した感光体よりも樹脂の選択肢が広がる。
方法を示す説明図である。導電性基板(1)として長さ
300mm、直径180mmのアルミニウム製円筒形基
板を用いた。これに通常の有機溶剤による脱脂洗浄を行
いその後、成膜に供した。本実施例では、ZnO微粒子
は電子写真用ZnO感光体に一般に用いられている、フ
ランス法によって形成されたものを用いた。ここで、フ
ランス法によって形成された微粒子とは、電気精錬など
で高純度化したZnを加熱蒸発させ、空気中の酸素と反
応させ形成したものである。
ーとしてメタクリル酸エステル重合体、溶剤としてトル
エンとイソプロピルアルコールの混合液(40:60w
t.%)を混合し、適度な粘度となるまで溶剤を蒸発さ
せスラリーとした。このスラリーを真空脱泡機で脱泡し
た後、アルミニウム製円筒形基板に塗布し、ドクターブ
レード法により、膜厚50(μm)にシート形成した。
間加熱してバインダーを飛散除去し、乾燥したシートを
形成した。次にこの乾燥したシートを大気中で400
℃、3時間加熱して不完全に加熱焼結し、酸化亜鉛微粒
子の間に空隙(6)を有する焼結体(5)を形成した。
ここで、前記スラリーからバインダーを飛散除去し乾燥
したシートの加熱焼結は、得られる焼結体が粒成長せ
ず、緻密化しないように、低温、短時間の条件で施す。
この加熱焼結条件は予備実験により求めておくのが望ま
しい。
アニン(H2−Pc)色素を混合したものに、上記焼結
体を一定時間浸漬させた後、引き上げて250℃で熱処
理し、無金属フタロシアニン色素増感剤を含む物質
(8)を充填した感光体を作成した。ここでこの熱処理
温度はフタロシアニン系色素増感剤の昇華温度よりも低
いのでゾルが固化し空隙を充填する際に無くなることは
ない。
装填し、画像評価試験を行った。光源部分を改造し、波
長380nm、光量は30μW/cm2、20μW/c
m2、光ビーム径を60μmとした。帯電方式はスコロ
トロン方式で、印加電圧を−6kVとした。現像は2成
分現像剤を用いて、磁気ブラシ現像法を用いた。また、
感光体の回転速度(線速度)は150mm/sとした。
得られた画像は、オリジナル原稿のパターンを忠実に再
現していた。
し、同様の評価を行った場合にも無金属フタロシアニン
(H2−Pc)の増感作用により良好な画像が得られ
た。
いては、焼結された酸化亜鉛微粒子の間の空隙に充填さ
れた無金属フタロシアニン(H2−Pc)の増感作用に
より、広波長で高帯電、高感度の電子写真感光体を得る
ことが出来る。また、焼結された酸化亜鉛微粒子の空隙
中に無金属フタロシアニン色素増感剤を含む物質が充填
されることにより耐環境性が向上し、実施例8の感光体
に比べさらに、高帯電、高感度の電子写真感光体を得る
ことが出来る。また、無金属フタロシアニン色素増感剤
を含む物質が充填されることにより焼結体の強度が向上
し、実施例8の感光体に比べさらに、高耐久の電子写真
感光体を得ることが出来る。
明する。増感色素を無金属フタロシアニンとし、上記焼
結されている酸化亜鉛微粒子上に直接色素増感剤を昇華
させた以外は、実施例8と同様の方法により感光体を作
成した。
装填し、画像評価試験を行った。光源部分を改造し、波
長380nm、光量は30μW/cm2、20μW/c
m2、光ビーム径を60μmとした。帯電方式はスコロ
トロン方式で、印加電圧を−6kVとした。現像は2成
分現像剤を用いて、磁気ブラシ現像法を用いた。また、
感光体の回転速度(線速度)は150mm/sとした。
得られた画像は、オリジナル原稿のパターンを忠実に再
現していた。
し、同様の評価を行った場合にも無金属フタロシアニン
(H2−Pc)の増感作用により良好な画像が得られ
た。
る電子写真感光体は、感光層が焼結されている金属酸化
物微粒子の間に空隙を有し、該空隙間にフタロシアニン
系色素増感剤が充填されているものであり、これによれ
ば従来使用されてきた酸化亜鉛微粒子の樹脂分散系の場
合と異なり、プロセス中の変化が小さく、また環境雰囲
気に余り影響されず、さらに耐摩耗性も高いため、広い
波長域で高帯電性、かつ、高感度の電子写真感光体を得
ることができる。
長域を広げる元素または電気抵抗を高くする元素を含む
不純物をドーピングすると、広い波長域で高帯電性、か
つ、高感度の電子写真感光体を得ることができる。
にバインダー樹脂を充填すると、感光体の耐環境性が向
上し、さらに高帯電性で、かつ、高感度の電子写真感光
体を得ることができる。
隙に鉄フタロシアニン色素増感剤を吸着または充填する
と、広い波長域で高帯電性、かつ、高感度の電子写真感
光体を得ることができる。
粒子間の空隙に吸着または充填させる方法として、該色
素増感剤を溶解した溶液に、焼結された金属酸化物微粒
子を一定時間浸漬させた後、引き上げて溶媒を蒸発除去
すると、広い波長域で高帯電性、かつ、高感度の電子写
真感光体を得ることができる。
粒子間の空隙に吸着させる方法として、該焼結された金
属酸化物微粒子上に色素増感剤を直接昇華させると、広
い波長域で高帯電性、かつ、高感度の電子写真感光体を
得ることができる。
なくとも光導電特性を有する微粒子と、該光導電特性を
有する微粒子と同一の原子を含有する溶液と、有機光導
電体を混合し基板に付着させ、熱処理し形成しているの
で、これまで広く用いられてきている樹脂分散系の場合
と異なり、プロセス中の変化が小さく、また環境雰囲気
にあまり影響されず、また、耐摩耗性も高いため、高帯
電、高感度、高耐久の電子写真感光体を得ることが出来
る。
性を有する微粒子のみを用いたよりも広い感光波長域の
光源を用いることが出来る。
該光導電特性を有する微粒子と同一の原子を含有する溶
液と、有機光導電体を混合し基板に付着させ、熱処理を
行うことによって感光体を形成することによって、これ
まで広く用いられてきている樹脂分散系の場合と異な
り、プロセス中の変化が小さく、また環境雰囲気にあま
り影響されず、また、耐摩耗性も高いため、高帯電、高
感度、高耐久の電子写真感光体である。
性を有する微粒子のみを用いたよりも広い感光波長域の
光源を用いることが出来る。
子と、該光導電特性を有する微粒子と同一の原子を含有
する溶液と、有機光導電体とからなる感光体はこれまで
広く用いられてきている樹脂分散系の場合と異なり、プ
ロセス中の変化が小さく、また環境雰囲気にあまり影響
されず、また、耐摩耗性も高いため、高帯電、高感度、
高耐久の電子写真感光体である。
性を有する微粒子のみを用いたよりも広い感光波長域の
光源を用いることが出来る。
nO)を主成分とする微粒子であると、400(nm)
以下の感光波長域の光源を用いることが出来る。
(TiO2)を主成分とする微粒子であると、400
(nm)以下の感光波長域の光源を用いることが出来
る。
する温度以下であるので、広い波長領域で高帯電、高感
度の電子写真感光体を得ることが出来る。
程例を示す説明図である。
明図である。
る例の説明図で、(B)はその要部拡大図である。
色素増感剤を含む物質を充填する説明図で、(B)はそ
の要部拡大図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 導電支持体と感光層とを有する電子写真
感光体において、前記感光層は少なくとも光導電特性を
有する微粒子と、該光導電特性を有する微粒子と同一の
原子を含有する溶液と、有機光導電体を混合し基板に付
着させ、熱処理を行うことによって形成されることを特
徴とする電子写真用感光体。 - 【請求項2】 少なくとも光導電特性を有する微粒子
と、該光導電特性を有する微粒子と同一の原子を含有す
る溶液と、有機光導電体とからなることを特徴とする電
子写真用感光体。 - 【請求項3】 導電支持体と感光層と有する電子写真感
光体において、前記感光層は焼結されている金属酸化物
微粒子の間に空隙を有し、該空隙間に少なくともフタロ
シアニン系色素増感剤を含む物質が充填されていること
を特徴とする電子写真感光体。 - 【請求項4】 導電支持体と感光層とを有する電子写真
感光体において、前記感光層は焼結されている金属酸化
物微粒子の間に空隙を有し、該空隙間にフタロシアニン
系色素増感剤が吸着されていることを特徴とする電子写
真感光体。 - 【請求項5】 請求項3又は4において、前記焼結され
た金属酸化物微粒子に感光波長域を広げる元素または電
気抵抗を高くする元素を含む不純物がドーピングされて
いることを特徴とする電子写真感光体。 - 【請求項6】 請求項4記載の電子写真感光体におい
て、前記焼結された金属酸化物微粒子間の空隙に、バイ
ンダー樹脂が充填されていることを特徴とする電子写真
感光体。 - 【請求項7】 請求項3、4及び5のいずれかに記載の
電子写真感光体において、該色素増感剤は鉄フタロシア
ニン色素であることを特徴とする電子写真感光体。 - 【請求項8】 導電支持体と感光層とを有する電子写真
感光体において、前記感光層は少なくとも光導電特性を
有する微粒子と、該光導電特性を有する微粒子と同一の
原子を含有する溶液と、有機光導電体を混合し基板に付
着させ、熱処理を行うことを特徴とする電子写真用感光
体の製造方法。 - 【請求項9】 請求項1又は2に記載の感光層におい
て、前記光導電特性を有する微粒子は酸化亜鉛(Zn
O)を主成分とする微粒子であることを特徴とする電子
写真用感光体及びその製造方法。 - 【請求項10】 請求項1又は2に記載の感光層におい
て、前記光導電特性を有する微粒子は酸化チタン(Ti
O2)を主成分とする微粒子であることを特徴とする電
子写真用感光体及びその製造方法。 - 【請求項11】 請求項1又は2に記載の感光層におい
て、前記熱処理を行う温度は前記有機光導電体が分解す
る温度以下であることを特徴とする電子写真用感光体の
製造方法。 - 【請求項12】 請求項3又は4記載の色素増感剤を焼
結された金属酸化物微粒子間の空隙に吸着または充填さ
せる方法として、該色素増感剤を溶解した溶液に、焼結
された金属酸化物微粒子を一定時間浸漬させた後、引き
上げて溶媒を蒸発除去することを特徴とする電子写真感
光体の製造方法。 - 【請求項13】 請求項2記載の色素増感剤を焼結され
た金属酸化物微粒子間の空隙に吸着させる方法として、
該焼結された金属酸化物微粒子上に色素増感剤を直接昇
華させることを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000109014A JP2001296678A (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | 電子写真感光体およびその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000109014A JP2001296678A (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | 電子写真感光体およびその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP2001296678A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2903049A4 (en) * | 2012-09-28 | 2016-06-01 | Oceans King Lighting Science | ORGANIC ELECTROLUMINESCENZING DEVICE AND METHOD OF MANUFACTURING THEREOF |
-
2000
- 2000-04-11 JP JP2000109014A patent/JP2001296678A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2903049A4 (en) * | 2012-09-28 | 2016-06-01 | Oceans King Lighting Science | ORGANIC ELECTROLUMINESCENZING DEVICE AND METHOD OF MANUFACTURING THEREOF |
US9570700B2 (en) | 2012-09-28 | 2017-02-14 | Ocean's King Lighting Science & Technology Co., Ltd. | Organic electroluminescent device and preparation method thereof including forming a cathode by combining zinc oxide, acetic acid and a phthalocyanine substance |
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