JP2001296299A - 診断薬用粒子および免疫比濁方法 - Google Patents

診断薬用粒子および免疫比濁方法

Info

Publication number
JP2001296299A
JP2001296299A JP2000115138A JP2000115138A JP2001296299A JP 2001296299 A JP2001296299 A JP 2001296299A JP 2000115138 A JP2000115138 A JP 2000115138A JP 2000115138 A JP2000115138 A JP 2000115138A JP 2001296299 A JP2001296299 A JP 2001296299A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
antibody
diagnostic agent
diagnostic
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000115138A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Murata
充弘 村田
Mikio Hikata
幹雄 日方
Toru Masukawa
亨 増川
Kiyoshi Kasai
澄 笠井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp filed Critical JSR Corp
Priority to JP2000115138A priority Critical patent/JP2001296299A/ja
Publication of JP2001296299A publication Critical patent/JP2001296299A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検物質濃度が非常に低い領域において、高
感度測定が可能な、診断薬用粒子および該粒子を用いた
診断薬用試薬を得る。 【解決手段】 ナトリウムD線で測定した屈折率が1.6
以上のポリマーから構成され、数平均粒子径が0.02〜0.
5μmであることを特徴とする診断薬用粒子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検物質濃度が非
常に低い領域において、高感度測定が可能な、診断薬用
粒子および該粒子を用いた診断薬用試薬に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査の分野において検体中の微量物
質の定量法として、抗原抗体反応を利用した免疫測定法
が広く行われている。なかでもラテックス粒子を用いた
ラテックス免疫比濁法は簡便かつ測定時間が短いことか
ら、近年の迅速検査の要求に応じて広く用いられるよう
になってきた。ラテックス免疫比濁法による検体中の抗
原または抗体の定量は、ラテックス凝集による吸光度変
化を光学的に検出することにより行われる。この吸光度
の変化は、ラテックスの凝集による見かけの粒子径変化
に基づくものである。従来、ラテックス免疫比濁法に
は、抗原または抗体の固定化が容易であることからポリ
スチレンを主成分とするポリスチレン系ラテックス粒子
が汎用されてきた。しかし、検査項目によっては検体中
の被検物質濃度が非常に希薄な領域を測定する必要があ
り、このような領域では凝集するラテックスの数や凝集
塊のサイズが小さく、従来のポリスチレン系ラテックス
では十分な感度が得られているとはいえなかった。そこ
で、感度向上を目的としてポリスチレン系ラテックスの
粒径を大きくする試みが行われているが、粒子が沈降し
やすくなり診断薬の保存安定性に問題があった。また、
検査装置の検出上限以下に粒子吸光度を抑える必要から
反応液中の粒子濃度が小さくなるため、凝集反応速度が
極端に遅くなり十分な感度が得られない等の問題もあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来のラテックス免疫比濁法における問題を解決する
ためになされたものであって、希薄な被検物質濃度領域
において、超高感度測定が可能であり、保存安定性に優
れた診断薬粒子および当該診断薬用粒子をその構成成分
の一部とする診断薬用試薬を提供することを目的とす
る。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明の診断薬用粒
子に到達した。すなわち、本発明は、ナトリウムD線の
波長で測定した屈折率が1.6以上であるポリマーから構
成され、数平均粒子径が0.02〜0.5μmであることを特徴
とする診断薬用粒子ならびにこれらの診断薬用粒子を含
有してなる診断薬用試薬を提供するものである。
【0005】以下、本発明をさらに具体的に説明する。
本発明の診断薬用粒子はポリスチレン系ラテックスの屈
折率である1.59よりも高い屈折率である1.6以上のポリ
マーからなり、かつ数平均粒子径が0.02〜0.5μmであ
る。本発明において、屈折率はナトリウムD線により測
定したものである。屈折率が1.6以上のポリマーは、そ
のホモポリマーが屈折率1.6以上のモノマー(以下、
「特定モノマー」という)を含むモノマーの重合体であ
る。その特定モノマーとしては、ビニルナフタレン、ビ
ニルカルバゾール、アセナフチレン、メタクリル酸ペン
タクロロフェニル、メタクリル酸α−ナフチル、メタク
リル酸ペンタブロモフェニル、メタクリル酸-o-クロロ
フェニルジフェニルメチル、アクリル酸-α−ブロモフ
ェニル、ジビニルベンゼン、N−ビニルフタルイミド、
メタクリル酸β−ナフチル、2−ビニルチオフェン、メ
タクリル酸α−ナフチル、メタクリル酸ペンタブロモフ
ェニル、アクリル酸トリブロモフェニル、o-クロロスチ
レン、2,6-ジクロロスチレン、ビニルフェニルスルフィ
ド等をあげることができる。
【0006】本発明の診断薬用粒子の一つの形態として
は、上記特定モノマーの単独重合体から構成される診断
薬用粒子を挙げることができる。一方、上記特定モノマ
ーと共重合可能なモノマーとの共重合体であっても、屈
折率が1.6以上のポリマーで構成される診断薬用粒子で
あれば、本発明の診断薬の別の形態として使用すること
ができる。特定モノマーと共重合可能な他のモノマー
(以下、「単量体(A)」という)としては、スチレン、
α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼ
ン、スチレンスルホン酸などの芳香族ビニル化合物、あ
るいはメチルメタクリレート、メチルアクリレート、エ
チルアクリレートなどのアルキルアクリレートおよびア
ルキルメタクリレート、あるいは酢酸ビニルなどのビニ
ルエステル化合物などが挙げられる。これらは単独ある
いは組合せて、上記特定モノマーと共重合することがで
きる。特定モノマーと単量体(A)との構成比は、得ら
れるポリマー粒子の屈折率が1.6以上であればいかなる
比率であってもかまわないが、特定モノマーが少なくと
もモノマー全量の5重量%以上含まれている必要があ
る。
【0007】さらに、抗原あるいは抗体との化学結合が
可能な官能基を持ったモノマー(以下、「単量体(B)」
という)を特定モノマーに共重合することにより、化学
結合用の診断薬用粒子を構成することも可能である。単
量体(B)としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸などのカル
ボン酸モノマー、アクロレイン、メタクロレイン等のア
ルデヒドモノマーを挙げることができる。これらは単独
あるいは組み合わせて、特定モノマー、あるいは特定モ
ノマーと単量体(A)と共重合することができる。この場
合も、得られるポリマー粒子の屈折率が1.60以上である
必要があり、特定モノマーの含有比率は少なくともモノ
マー全量の5重量%以上必要である。本発明の診断薬用
粒子の粒径は0.02〜0.5μmが高感度を得るために必要で
あるが、自動検査機において使用される光源の波長によ
って、その適切な粒径は変化する。波長のおよそ1.3
倍以下の粒径を持つ粒子の使用が好ましい。
【0008】本発明において、好ましい形態は特定モノ
マーと単量体(A)の共重合体、特に好ましくは特定モノ
マーと芳香族ビニルモノマーとの共重合体である。ここ
で、特定モノマーと芳香族ビニルモノマーの共重合割合
は、特定モノマー20〜80重量%、好ましくは30〜
80重量%、芳香族ビニルモノマー20〜80重量%、
好ましくは20〜70重量%である。
【0009】本発明において、上記特定モノマーを含む
モノマーは乳化重合などにより製造することができる。
前記乳化重合は通常の方法で実施することができ、例え
ば、水性媒体中に、単量体混合物、ラジカル重合開始
剤、乳化剤のほか、必要に応じて連鎖移動剤、キレート
化剤、pH調整剤等を添加し、例えば、常温〜100℃
の温度で1〜30時間程度重合する。水性媒体として
は、水および水溶性溶媒の混合溶媒を使用することが好
ましく、例えば水とエタノールなどのアルコールとの混
合溶媒である。
【0010】前記ラジカル重合開始剤としては、例え
ば、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベ
ンゼンハイドロパーオキサイド、パラメンタンハイドロ
パーオキサイド等の有機ハイドロパーオキサイド類から
なる酸化剤と、含糖ピロリン酸鉄処方、スルホキシレー
ト処方、含糖ピロリン酸鉄/スルホキシレート混合処方
等の還元剤との組み合わせからなるレドックス系開始
剤;過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸
塩;2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’
−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニ
トリル)、2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル、1,1’−アゾビスシクロヘキサン−1−
カルボニトリル等のアゾ化合物;ベンゾイルパーオキ
サイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ラウロイルパ
ーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキ
サノエート等の有機過酸化物;過酸化水素等を挙げるこ
とができ、好ましくはレドックス系開始剤、過硫酸塩で
ある。ラジカル重合開始剤の使用量は、単量体混合物1
00重量部当たり、通常、0.05〜5重量部、好まし
くは0.1〜2重量部程度である。
【0011】前記乳化剤としては、陰イオン性乳化剤、
非イオン性乳化剤、陽イオン性乳化剤、両性乳化剤等を
挙げることができる。陰イオン性乳化剤としては、例え
ば、高級アルコール硫酸エステルのアルカリ金属塩、ア
ルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属塩、コハク酸
ジアルキルエステルスルホン酸のアルカリ金属塩、アル
キルジフェニルエーテルジスルホン酸のアルカリ金属
塩、ポリオキシエチレンアルキル(またはアルキルフェ
ニル)エーテル硫酸エステル塩等などを、非イオン性乳
化剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
等のほか、反応性乳化剤として、アクアロンRS−20
(商品名、第一工業製薬(株)製)、アデカリアソープ
NE−20、アデカリアソープSE−10N(商品名、
旭電化工業(株)製)等を挙げることができる。陽イオ
ン性界面活性剤としては、アルキルピリジニルクロライ
ド、アルキルアンモニウムクロライド等を挙げることが
でき、また両性乳化剤としては、ラウリルベタインが適
当である。乳化剤の使用量は、単量体混合物100重量
部当たり、通常、0.01〜5重量部である。本発明の
診断薬用粒子は、コアシェル構造ではなく、粒子全体が
同一のポリマーからなっていることが好ましい。
【0012】本発明の診断薬用粒子には抗原または抗体
などを担持させることができる。担持させることができ
る抗原または抗体とは、検体中に一般に含まれている成
分に反応するものであれば特に制限されないが、例え
ば、アンチプラスミン検査用抗アンチプラスミン抗体、
Dダイマー検査用抗Dダイマー抗体、FDP検査用抗F
DP抗体、tPA検査用抗tPA抗体、TAT検査用抗
トロンビン=アンチトロンビン複合体抗体、FPA検査
用抗FPA抗体等の凝固線溶関連検査用抗原または抗
体;BFP検査用抗BFP抗体、CEA検査用抗CEA
抗体、AFP検査用抗AFP抗体、フェリチン検査用抗
フェリチン抗体、CA19−9検査用抗CA19−9抗
体等の腫瘍関連検査用抗原または抗体;アポリポタンパ
ク検査用抗アポリポタンパク抗体、β2―ミクロブロブ
リン検査用抗β2―ミクロブロブリン抗体、α1―ミク
ログロブリン検査用抗α1―ミクログロブリン抗体、免
疫グロブリン検査用抗免疫グロブリン抗体、CRP検査
用抗CRP抗体等の血清蛋白関連検査用抗原または抗
体;HCG検査用抗HCG抗体等の内分泌機能検査用抗
原または抗体;HBs抗原検査用抗HBs抗体、HBs
抗体検査用HBs抗原、HCV抗体検査用HCV抗原、
HIV―1抗体用HIV−1抗原、HIV―2抗体検査
用HIV−2抗原、HTLV―1検査用HTLV−1抗
原、マイコプラズマ症検査用マイコプラズマ抗原、トキ
ソプラズマ検査用トキソプラズマ抗原、ASO検査用ス
トレプトリジンO抗原等の感染症関連検査用抗原または
抗体;抗DNA抗体検査用DNA抗原、RF検査用熱変
成ヒトIgG等自己免疫関連検査用抗原または抗体;ジ
ゴキシン検査用抗ジゴキシン抗体、リドカイン検査用抗
リドカイン抗体等の薬物分析用抗原または抗体などを挙
げることができるが、これらに限定されるものではな
い。抗体としてはポリクローナル抗体またはモノクロー
ナル抗体のどちらを用いてもかまわない。
【0013】本発明の診断薬用粒子から、臨床検査用の
ラテックス診断薬が調製できる。一般には、上記のよう
な抗原または抗体を上記の方法で担持させた本発明の診
断薬用粒子を、必要に応じてウシ血清アルブミン等でブ
ロック処理を施し、適当な緩衝液に分散し感作ラテック
ス分散液とする。この感作ラテックス分散液に、測定に
用いる緩衝液および標準物質等を添付し、ラテックス診
断薬キットとして用いられる。
【0014】本発明の診断薬用粒子を用いた検査に於い
ては、従来の吸光度を計測する検査機を用いることがで
きる。検査機の吸光度の計測法には被検査物質を添加し
た後の吸光度の変化速度を計測するレートアッセイ法、
または一定の時間経過後の準平衡濁度を計測するエンド
ポイント法での計測が可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例によりさら
に詳しく説明する。なお、以下で「部」とは重量部であ
る。また、得られた診断薬用粒子の粒径および屈折率は
下記のように測定した。診断薬用粒子の粒径測定 診断薬用粒子を室温で36時間透析してポリマー粒子の
精製した後、常法に従ってコロジオン膜状にのせ透過型
電子顕微鏡により粒子写真を撮影し、写真上の粒子径を
計測することにより粒子径を求めた。診断薬用粒子の屈折率測定 プロピレングリコールと水を混合することにより種々の
屈折率を持つ溶液を調製し、その屈折率はアッベ屈折計
で測定した。この溶液に診断薬用粒子を0.01重量%と
なるよう分散し、ナトリウムD線により吸光度測定をお
こない、吸光度が最低となる溶液の屈折率を計算によっ
て求め、その粒子の屈折率とした。
【0016】実施例1 ビニルナフタレン60部、スチレン40部、水250
部、エタノール250部、過硫酸カリウム1部、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸0.2部の重合処方にて、5Lの
攪拌機付ガラスフラスコを用いて、窒素雰囲気下、温度
80℃、6時間で重合を行い、ポリマー粒子を得た。重
合転化率は90%以上であった。得られた粒子の粒子径
は310nmで、屈折率は1.647であった。 実施例2 冷却管、温度調節器、攪拌装置を備えた1Lの4口フラ
スコに水100部とドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム0.1部及びスチレン18部、メタクリル酸2部を
入れ、毎分200回転でかき混ぜながら、次に過硫酸カ
リウム1部を水50部に溶解して加え、温度が75度に
なってから2時間反応を行ったのち、スチレン75部、
メタクリル酸5部とドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム0.6部と水200部からなる単量体エマルジョン
を5時間掛けて滴下し、引き続き4時間重合を続け、重
合体粒子を得た。この粒子を精製し10%とした。精製
粒子の平均粒径は0.15μmであった。このシード粒
子100部を上記と同様に4つ口フラスコに入れ、20
0回転で攪拌しながら75度に上昇させ、過硫酸カリウ
ム1.5部を水70部に溶解し他ものを投入し、次に下
記に示す組成の混合単量体90部を水500部、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム2部と混合した単量体
エマルジョンを5時間掛けて滴下した。得られた粒子径
は約0.3μmで、固形分は約15%であった。
【0017】
【表1】
【0018】比較例1 スチレン100部、水500部、過硫酸カリウム1部、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部の重合
処方にて、5Lの攪拌機付ガラスフラスコを用いて、窒
素雰囲気下、温度80℃、6時間で重合を行い、ポリマ
ー粒子を得た。重合転化率は98%以上であった。得ら
れた粒子の粒子径は315nmで、屈折率は1.59で
あった。 比較例2 スチレン100部、水500部、過硫酸カリウム1部、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.1部の重合
処方にて、5Lの攪拌機付ガラスフラスコを用いて、窒
素雰囲気下、温度80℃、6時間で重合を行い、ポリマ
ー粒子を得た。重合転化率は98%以上であった。得ら
れた粒子の粒子径は471nmで、屈折率は1.59で
あった。
【0019】適用例 実施例1、比較例1および2で得られた診断薬用粒子を
遠心分離で精製した後、CRP抗体を感作し、0.1%
BSAを含むPBS緩衝液で3回遠心洗浄して0.02
5w/vに調整した。この感作診断薬用粒子について、
CRP抗原標準液にて検量線を作成した。 装置:日立 7020型自動分析装置 使用波長:600nm、測定温度:37℃ 被検査物質(0〜1mg/dlのCRP標準液):3μ
l 第1試薬(牛血清アルブミン0.1重量%を含むPB
S):200μl 第2試薬(感作診断薬用粒子の 重量% 分散
液):200μl 測定には、被検査物質、第1試薬、第2試薬の混合攪拌
後、200秒目の濁度のを計測するエンドポイント法に
て検量線を作成した。
【0020】測定例1 抗CRP抗体を感作した実施例1(0.025w/v
%)および比較例1の診断薬粒子(0.025および
0.04w/v%)を用いて、上記測定方法に従い測定
し、検量線を作成した。検量線を図1に示す。実施例1
の診断薬用粒子を用いた場合は高感度の測定が可能であ
った。比較例1の診断薬用粒子を用いた場合は、実施例
1に比較して多量の粒子を用いた場合でも、実施例1に
比較して低い感度しか得られなかった。
【0021】測定例2 抗CRP抗体を感作した実施例1(0.025w/v
%)および比較例2の診断薬粒子(0.025w/v
%)を用いて、上記測定方法に従い測定し、検量線を作
成した。検量線を図2に示す。実施例1の診断薬用粒子
を用いた場合は高感度の測定が可能であった。比較例1
の診断薬用粒子を用いた場合は、十分な感度が得られな
かった。
【0022】診断薬用粒子の分散安定性 上記で感作した実施例1および比較例2の診断薬用粒子
を4℃で1ヶ月間保存し、粒子分散液の状態を黙視にて
確認した。結果を表1に示す。
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】本発明の診断薬用粒子および診断薬用試
薬を用いることにより、本発明の診断薬用粒子は屈折率
が1.60以上とポリスチレンの屈折率1.59に比較して屈折
率が高いことが特徴である。さらに、高い屈折率のため
ポリスチレン系ラテックスより小さい粒径でも大きな吸
光度が得られるため、粒子沈降や凝集速度の低下等の問
題がなく、高感度な診断薬を得ることが可能である。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、抗CRP抗体を感作した、実施例1お
よび比較例1の診断薬用粒子を用いて、CRP抗原を測
定した検量線である。
【図2】図2は、抗CRP抗体を感作した、実施例1お
よび比較例2の診断薬用粒子を用いて、CRP抗原を測
定した検量線である。
フロントページの続き (72)発明者 笠井 澄 東京都中央区築地二丁目11番24号ジェイエ スアール株式会社内 Fターム(参考) 4J100 AB00P AB02Q AB03Q AB04Q AB07Q AB08P AB16P AB16Q AF06Q AG04Q AJ01Q AJ02Q AJ08Q AJ09Q AL03Q AL08P AP01P AQ06P AQ28P AR09P BA51P BA56Q BB01P BB03P BC43P BC49P BC83P CA04 CA05 JA53

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナトリウムD線で測定した屈折率が1.6
    以上のポリマーから構成され、数平均粒子径が0.02〜0.
    5μmであることを特徴とする診断薬用粒子。
  2. 【請求項2】 ポリマーが(a)芳香族ビニルモノマー
    と(b)そのホモポリマーのナトリウムD線で測定した
    屈折率が1.60以上となるモノマーとの共重合体であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の診断薬用粒子。
  3. 【請求項3】 抗原または抗体を担持してなる請求項1
    記載の診断薬用粒子。
  4. 【請求項4】 抗原または抗体を担持してなる請求項1
    〜2記載及び請求項3の診断薬用粒子と検体を混合し、
    前記粒子の凝集から検体中の被検査物質を定量すること
    を特徴とする免疫比濁測定方法。
JP2000115138A 2000-04-17 2000-04-17 診断薬用粒子および免疫比濁方法 Pending JP2001296299A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000115138A JP2001296299A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 診断薬用粒子および免疫比濁方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000115138A JP2001296299A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 診断薬用粒子および免疫比濁方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001296299A true JP2001296299A (ja) 2001-10-26

Family

ID=18626839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000115138A Pending JP2001296299A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 診断薬用粒子および免疫比濁方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001296299A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012133771A1 (ja) 2011-03-31 2012-10-04 積水メディカル株式会社 測定試薬用ラテックス粒子、感作ラテックス粒子及び免疫比濁法用測定試薬
WO2018062557A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 積水化学株式会社 測定試薬用ラテックス粒子、感作ラテックス粒子及び免疫比濁法用測定試薬
WO2018216784A1 (ja) 2017-05-24 2018-11-29 積水化学工業株式会社 測定試薬用ラテックス粒子、感作ラテックス粒子及び免疫比濁法用測定試薬

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10048268B2 (en) 2011-03-31 2018-08-14 Sekisui Medical Co., Ltd. Latex particle for measurement reagent, coated latex particle, and measurement reagent for immunoturbidimetric method
CN103460046B (zh) * 2011-03-31 2016-08-03 积水医疗株式会社 测定试剂用胶乳粒子、致敏胶乳粒子及免疫比浊法用测定试剂
CN103460046A (zh) * 2011-03-31 2013-12-18 积水医疗株式会社 测定试剂用胶乳粒子、致敏胶乳粒子及免疫比浊法用测定试剂
EP2693214A1 (en) * 2011-03-31 2014-02-05 Sekisui Medical Co., Ltd. Latex particle for measurement reagent, sensitized latex particle, and measurement reagent for immunonephelometry
WO2012133771A1 (ja) 2011-03-31 2012-10-04 積水メディカル株式会社 測定試薬用ラテックス粒子、感作ラテックス粒子及び免疫比濁法用測定試薬
EP2693214A4 (en) * 2011-03-31 2014-12-03 Sekisui Medical Co Ltd LATEX PARTICLE FOR MEASUREMENT REAGENT, SENSITIZED LATEX PARTICLE, AND MEASUREMENT REAGENT FOR IMMUNO-NEPHELOMETRY
JP5170806B2 (ja) * 2011-03-31 2013-03-27 積水メディカル株式会社 測定試薬用ラテックス粒子、感作ラテックス粒子及び免疫比濁法用測定試薬
KR20140030164A (ko) 2011-03-31 2014-03-11 세키스이 메디칼 가부시키가이샤 측정 시약용 라텍스 입자, 감작 라텍스 입자 및 면역 비탁법용 측정 시약
WO2018062557A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 積水化学株式会社 測定試薬用ラテックス粒子、感作ラテックス粒子及び免疫比濁法用測定試薬
JPWO2018062557A1 (ja) * 2016-09-30 2019-08-29 積水化学工業株式会社 測定試薬用ラテックス粒子、感作ラテックス粒子及び免疫比濁法用測定試薬
WO2018216784A1 (ja) 2017-05-24 2018-11-29 積水化学工業株式会社 測定試薬用ラテックス粒子、感作ラテックス粒子及び免疫比濁法用測定試薬
CN110637232A (zh) * 2017-05-24 2019-12-31 积水化学工业株式会社 测定试剂用胶乳粒子、致敏胶乳粒子及免疫比浊法用测定试剂
JPWO2018216784A1 (ja) * 2017-05-24 2020-03-26 積水化学工業株式会社 測定試薬用ラテックス粒子、感作ラテックス粒子及び免疫比濁法用測定試薬
JP7161213B2 (ja) 2017-05-24 2022-10-26 積水メディカル株式会社 測定試薬用ラテックス粒子、感作ラテックス粒子及び免疫比濁法用測定試薬
CN110637232B (zh) * 2017-05-24 2023-08-18 积水医疗株式会社 测定试剂用胶乳粒子、致敏胶乳粒子及免疫比浊法用测定试剂
US11867694B2 (en) 2017-05-24 2024-01-09 Sekisui Medical Co., Ltd. Latex particles for measurement reagents, sensitized latex particles, and measurement reagent for turbidimetric immunoassay

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7867785B2 (en) Carrier particle latex for assay reagent and assay reagent
JP3443891B2 (ja) タンパク質吸着防止剤
WO2013100146A1 (ja) 粒子凝集測定用ラテックス粒子
US9465033B2 (en) Latex particles for agglutination assay
JP5170806B2 (ja) 測定試薬用ラテックス粒子、感作ラテックス粒子及び免疫比濁法用測定試薬
JP2008298505A (ja) 標的物質の検出方法、混合粒子、および標的物質の検出試薬
JP2001296299A (ja) 診断薬用粒子および免疫比濁方法
US6548310B1 (en) Particle for diagnostic agent and turbidmetric immunoassay using the same
JP5288349B2 (ja) 免疫学的分析試薬及び免疫学的分析方法
JP2001074742A (ja) ラテックス免疫比濁法および測定キット
JP5288348B2 (ja) 高分子微粒子の製造方法
JP6442291B2 (ja) 粒子分散液、標的物質の検出に用いるためのキット、及び標的物質の検出方法
JP5566557B1 (ja) 粒子凝集測定用ラテックス粒子
JP4151771B2 (ja) 免疫学的凝集反応試薬
JP2001072709A (ja) 診断用粒子の製造方法
JP2001074741A (ja) ラテックス免疫比濁測定方法および測定キット
JP2000275246A (ja) 診断薬用粒子および診断薬用試薬
JP2021066841A (ja) 粒子およびその製造方法
JPH0157687B2 (ja)
JP2001153869A (ja) 診断試薬用ラテックス、その製造方法、および診断試薬
JP2001124774A (ja) 診断薬および免疫比濁法
JP2004143218A (ja) 着色球形状体
JP2000088853A (ja) 診断薬用粒子
JPS62200264A (ja) 診断薬用担体粒子の製造方法
JP2008215816A (ja) 免疫診断用中空ポリマー粒子およびその製造方法、ならびに免疫診断用試薬

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081006

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20081021

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090602

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02