JP2001295313A - 排水パネル - Google Patents

排水パネル

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JP2001295313A
JP2001295313A JP2000115425A JP2000115425A JP2001295313A JP 2001295313 A JP2001295313 A JP 2001295313A JP 2000115425 A JP2000115425 A JP 2000115425A JP 2000115425 A JP2000115425 A JP 2000115425A JP 2001295313 A JP2001295313 A JP 2001295313A
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Masatoshi Saito
正俊 斎藤
Toshiaki Ogoshi
俊明 大越
Muneyuki Hitomi
宗之 人見
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Achilles Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地下室等におけるコンクリート打設時に使用
され、地下壁における地下水等の排水能力を改善し、そ
の施工も簡便な、地下壁用の排水パネルの提供。 【解決手段】 非透水性の樹脂板と、その片面に接着積
層されて透水層となる透水性を有する発泡体と、該発泡
体の上面を接着被覆する不織布とからなるものである
か、または、片面に形成された複数の縦溝を有する非透
水性の樹脂板と、該縦溝に充填されて透水層となる透水
性を有する発泡体と、少なくとも該発泡体の上面を接着
被覆する不織布とからなるものであり、何れも不織布面
をコンクリート壁体側となる地下壁用の排水パネルであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下室等のコンク
リート躯体上に設けられ、コンクリート壁体を通して滲
み出てくる地下水を裏面より排水するパネルに係わり、
場合によっては、さらに内装材が施工されて、地下内装
壁ともなる排水パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地下室等では、地下水がコンクリ
ートを通して徐々に屋内に滲み出てくるために、地下室
内を構成する壁構造を二重構造とし、コンクリート躯体
と屋内内壁との間に排水用の空間を設ける技法が採用さ
れている。しかしながら、施工技術の複雑さに加え、二
重壁というデッドスペースの発生の問題もあり、最近で
は二重構造の壁に代わり、排水パネルとして発泡樹脂板
に排水溝を設け、不織布等の透水性シートを接着したも
のが使用されている。
【0003】一般的にこれらの排水パネルは、コンクリ
ート打設時に型枠と共に使用され、コンクリートと一体
化されて地下壁となるが、場合によっては、パネルの上
面に内装材が施工され、直接地下室内の壁面とされるこ
ともある。そしてコンクリートの固化後において、地下
水がコンクリート躯体より滲み出してきた場合には、こ
の地下水を排水パネルに設けた排水溝により排水するも
のである。
【0004】すなわち、発泡樹脂板に接着させる透水性
シートは、コンクリート打設時にコンクリート側に位置
し、打設された未固化コンクリートの余剰水等を浸透さ
せて排水する効果を有するものでもあるが、基本的な目
的としては、打設されたコンクリートを堰き止め、発泡
樹脂板に設けられた排水溝がコンクリートによって埋め
られてしまい、排水機能が喪失することを防止するもの
である。そのための透水シートとしては、一般的に、耐
アルカリ性を有するポリエステルやポリプロピレンシー
ト等の繊維からなる不織布が使用されている。
【0005】このようなパネルにより地下水等の排水を
効果的に行なうためには、発泡樹脂板に設ける排水用の
溝の幅を大きくしてやればよい。しかしながら、あまり
にも溝幅が大きすぎると、コンクリートを打設した際
に、側圧により溝の部分を覆って接着された透水シート
(不織布)が伸びたり、しいては破損する懸念がある。
したがって、発泡体樹脂板に設けられる排水用の溝は、
できるだけその幅を小さくせざるを得なく、また溝数も
多いものとなっていた。
【0006】例えば、発泡樹脂体に設ける排水用の溝の
幅、並びにその溝の深さは、溝を覆って接着される透水
シートの厚さにもよるが、通常は透水シートとしての不
織布の厚みは、1.0〜2.0mm程度のものが使用さ
れており、発泡体樹脂に設けられる排水溝の幅は15m
m以内、深さは10mm以内に抑えられている。そのた
め、地下水等の排水量が多い場合には、排水パネルとし
ての機能が十分に発揮できない問題があった。
【0007】加えて、排水溝の幅を小さくすると、排水
パネルを施工するに際し、接合するパネル間で段差が発
生した場合には、両パネル間での排水溝の連通が困難に
なり、その部分で排水ができないという不都合が生じて
いた。したがって、排水溝が詰まることがなく、排水能
が良好であり、また施工が簡便な地下壁用の排水パネル
の開発が求められていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の実情
に鑑み、地下室等におけるコンクリート打設時に使用さ
れ、地下壁における地下水等の排水能力を改善し、その
施工も簡便な、地下壁用の排水パネルを提供することを
課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1に記載する第一の態様としての本発明
は、非透水性の樹脂板と、その片面に接着積層されて透
水層となる透水性を有する発泡体と、該発泡体の上面を
接着被覆する不織布とからなり、不織布面をコンクリー
ト壁体側とすることを特徴とする、地下壁用の排水パネ
ルである。
【0010】すなわち、本発明が提供する上記した第一
の態様における地下壁用の排水パネルは、非透水性の樹
脂板の片面に、透水性を有する発泡体を接着積層させる
ことにより透水層を形成し、さらに透水層となる発泡体
の上面に不織布を接着積層させた排水パネルであり、か
かる構成を有することにより、不織布面をコンクリート
躯体側として、コンクリート打設をした場合には、当該
不織布とコンクリートとが密接に一体化されると共に、
少なくともコンクリートの浸透は不織布層のみで停止さ
れる。したがって、発泡体層はその透水性を残した状態
のまま透水層としての機能が保持され、コンクリートが
固化されることとなる。
【0011】そのため、固化した後のコンクリート躯体
を通して滲み出てきた地下水は、透水性発泡体内に浸透
して、パネル下部に流れて排水され、地下室内の湿度を
高めたり、内装材にシミを浮き出させたりすることがな
く、排水パネル自体をコンクリート面から、水圧等によ
り遊離させることもない。
【0012】本発明で使用される不織布としては、従来
から型枠や排水パネル等に使用されている不織布を使用
することができる。使用される不織布として必要な機能
は、コンクリート打設時にコンクリートの浸透を、下層
の透水性発泡体に達しさせずに固化し、コンクリートと
密着し、排水パネルをコンクリートに固定させる働きを
有するものであればよい。そのような機能を有する不織
布の密度や、厚さとしては、特に限定されるものではな
いが、コンクリートと一体化し、コンクリートの未浸透
部分が残った場合に、不織布の強度が弱いとパネルの固
定が不十分となる場合もあることから、特に好ましく
は、コンクリートが完全に浸透して、下層に至らない、
密度や厚さを有するものを適宜選択する。
【0013】また、樹脂板を非透水性の合成樹脂発泡体
とすることで、壁面に断熱層を形成することになり、地
下室内の環境はより快適なものとなる。そのような合成
樹脂発泡体としては、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレ
ン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等からなる発泡性粒子
からなる発泡体が好ましい。
【0014】一方、非透水性の樹脂板の片面に接着積層
され、透水層となる透水性を有する発泡体は、必ずしも
当該樹脂板の全面に接着積層させる必要はない。すなわ
ち、コンクリート躯体を通して滲み出てきた地下水を排
水し得るように、樹脂板の片面に排水用の縦溝を複数設
け、当該縦溝の中に透水性の発泡体を充填し、当該縦溝
に充填された発泡体を通して排水させるよう構成したも
のであってもよい。
【0015】したがって、本発明の第二の態様に係る請
求項2に記載の発明は、片面に形成された複数の縦溝を
有する非透水性の樹脂板と、該縦溝に充填されて透水層
となる透水性を有する発泡体と、少なくとも該発泡体の
上面を接着被覆する不織布とからなり、縦溝が形成され
て不織布が存在する面をコンクリート壁体側とすること
を特徴とする、地下壁用の排水パネルである。
【0016】すなわち、本発明が提供する上記した第二
の態様における地下壁用の排水パネルは、非透水性の樹
脂板の片面に排水溝としての複数の縦溝を形成し、さら
に当該縦溝中に、透水性を有する発泡体を充填すること
により、縦溝の縦方向全体に連続的に排水される溝とし
ての機能を確保し、さらに、少なくとも該発泡体の上面
を不織布で被覆させたパネルである。
【0017】したがって、かかる構成を有することによ
り、不織布面をコンクリート躯体側として、コンクリー
ト打設をした場合には、先の第一の態様におけるパネル
と同様に、当該不織布とコンクリートとが密接に一体化
されると共に、少なくともコンクリートの浸透は不織布
層のみで停止されと共に、縦溝には発泡体が充填されて
いるため、コンクリートの側圧により当該縦溝を被覆す
る不織布が伸びたり、また、縦溝が破損することがな
く、不織布の下方に存在する縦溝に充填された発泡体は
その透水性を残した状態のまま排水機能が保持され、コ
ンクリートが固化されることとなる。
【0018】なおこの第二の態様における排水パネルに
あっては、非透水性の樹脂板において排水溝が形成され
ていない部分をも含めて不織布を被覆することもでき
る。かかる部分に不織布を被覆しない場合には、当該部
分は、コンクリート打設時においては、直接コンクリー
トと接することとなる。たとえば、非透水性の樹脂板と
して非透水性の合成樹脂発泡体を使用するのが好まし
く、そのような発泡体は、熱線加工等にて製作されるた
め表面が比較的粗いものであり、不織布が被覆されてい
なくても、コンクリートと完全に一体化されることとな
り、不織布がある部分よりコンクリートと強固に一体化
される。したがって、パネル全体としては、コンクリー
トとの一体化がより強いものとなり好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明が提供する地下壁用の排水
パネルにおいて、非透水性の樹脂板としては、地下室内
の内壁にもなる型枠兼用の樹脂板であり、壁面に断熱層
を形成させ得るものであるのが好ましい。したがってそ
のような樹脂板としては、非透水性の合成樹脂発泡体を
使用するのがよく、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン
系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等からなる発泡性粒子か
らなる発泡体が好ましく、加工性やコストを考慮する
と、発泡ポリスチレン板が特に好ましい。
【0020】一方、かかる非透水性樹脂板である発泡ポ
リスチレン板に接着されるか、あるいは発泡ポリスチレ
ン板に設けた排水用の縦溝に充填され、地下水等を排水
する能力を発揮する透水層となる発泡体としては、異形
発泡粒子を蒸気発泡し融着成型したもの、あるいは予備
発泡粒子を接着剤で固めたものがあげられる。そのなか
でも、異形発泡粒子を蒸気発泡して融着成型したものが
特に好ましい。
【0021】そのような透水性の発泡体としては、特に
透水係数が0.2〜2.0cm/分であり、またその5
%圧縮強度が1.0kgf/cm2以上の圧縮強度を有
するものであるのが好ましい。かかる圧縮強度を有する
がゆえに、コンクリート打設の側圧を受けても、排水用
の縦溝に充填された発泡体により、排水溝が押しつぶさ
れて詰まることがないのである。
【0022】
【実施例】以下に、本発明について、図面を参照にして
さらに詳細に説明する。
【0023】図1に、本発明の第一の態様における地下
壁用の排水パネルの一実施例を、不織布側から見た斜視
図を示した。図中において、1は本発明の地下壁用の排
水パネルであり、当該排水パネル1は、非透水性の樹脂
板2の片面に、透水性を有する発泡体3を接着積層させ
ることにより透水層を形成し、さらに透水層となる発泡
体3の上面に不織布4を接着積層させた構成を有するも
のである。
【0024】この実施例における非透水性の樹脂板2
は、発泡倍率15〜50程度の硬質発泡スチレン板の如
き、独立気泡を有するものであり、その大きさは、巾9
00〜1,000mm程度で、長さが1,000〜2,
000mm程度、板厚50〜70mm程度のものが採用
される。なお、この発泡ポリスチレン板は、その上下両
端に互いに係合する嵌め込み式の係合部(図示せず)を
有し、複数のパネルで所定の大きさのパネルとなるよう
に構成される。
【0025】かかる発泡スチレン板2に接着される透水
性を有する発泡体3は、本実施例においては、異形発泡
粒子の融着し、粒子間に間隙がコントロールされた発泡
成形品である。かかる透水性の発泡体3の厚みは、地下
水等の排水機能が損なわれない程度の厚みであればよ
く、本実施例においては20mm程度のものを接着させ
ている。
【0026】また、以上の発泡体3に接着される不織布
としては、打設当初のコンクリート自体が塩基性を有す
ることより、耐アルカリ性のポリエステル、ポリプロピ
レン、ポリエチレンまたはレーヨン等の短繊維からなる
不織布が好ましい。このような不織布を用いることによ
り、打設されたコンクリートと排水パネルがより密接に
一体化され、地下壁が確保でき、滲み出る地下水に対し
ても十分な耐腐食性を有するのである。
【0027】図2に、本発明の第二の態様における地下
壁用の排水パネルの一実施例を、不織布側から見た斜視
図を示した。図中において、11は本発明の地下壁用の
排水パネルであり、当該排水パネル11は、非透水性1
2の樹脂板の片面に排水溝としての複数の縦溝13を形
成し、さらに当該縦溝中に、透水性を有する発泡体14
を充填することにより、縦溝の縦方向全体に連続的に排
水される溝としての機能を確保し、さらに、少なくとも
該発泡体の上面を不織布15で被覆させた構成を有する
ものである。
【0028】この第二の態様における実施例にあって
も、非透水性の樹脂板12は、先の実施例と同様の硬質
発泡スチレンの如き、独立気泡を有するスチレン板であ
り、その大きさ、板厚も同様のものが採用され、その上
下両端に互いに係合する嵌め込み式の係合部(図示せ
ず)を有し、複数のパネルで所定の大きさのパネルとな
るように構成される。
【0029】かかる発泡スチレン板12の片面に複数形
成される、排水用の縦溝13としては、その巾が10〜
50mm程度で、深さが20mm以上を有するものであ
ればよい。従来の排水用の縦溝にあっては、その幅は1
5mm以内、深さは10mm以内に抑えられている点を
考慮すると、本発明の排水用の縦溝は、かなり大きなも
のとなり、したがって必然的に地下水等の排水能が、良
好なものとなるのである。
【0030】なお、当該排水用の縦溝13には、透水性
の発泡体14が充填されているが、かかる発泡体は、先
の実施例と同様の異形発泡粒子を融着し、粒子間に間隙
をコントロールさせた発泡成形品である。
【0031】本態様の排水パネルにあっては、少なくと
も、非透水性の発泡スチレン板の縦溝13に充填された
発泡体14に対し、不織布15が接着される。この場合
の不織布にあっても、先の実施例と同様の耐アルカリ性
のポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンまたは
レーヨン等の短繊維からなる不織布が好ましい。
【0032】なお、本実施例においては、不織布15
は、非透水性の発泡スチレン板12に設けた複数の縦溝
13に充填された発泡体14の上面に対してのみ接着被
覆されている。したがって、発泡スチレン板12の不織
布が接着されていない部分16(縦溝が形成されていな
い部分)は、コンクリート打設時には、その部分は直接
コンクリートと接することとなる。しかしながら、発泡
スチレン板11は、熱線加工等にて製作するため、その
表面は比較的粗いものであり、不織布が接着されていな
い溝以外の発泡スチレン板の部分16も、コンクリート
と完全に一体化されることとなる。したがって、不織布
が接着する部分よりコンクリートと強固な接着となり、
パネル全体の接合の面で好ましい。
【0033】非透水性の発泡スチレン板12に形成され
た複数の排水用の縦溝には、透水性の発泡体が充填され
るが、この充填は、すでに不織布が接着被覆された透水
性発泡体を、不織布面が外側にくるよう縦溝に勘合させ
る手段で充填することにより実施することができる。ま
た、例えば図3に示すような、縦溝13に勘合し得る独
立し、一方に開口部を有する箱状のものの中に発泡粒子
を詰め込んだ透水部材を別途用意し、この開口部に不織
布を設け、このものを縦溝中に勘合する手段を採用し、
行なうこともできる。
【0034】すなわち、図3は縦溝に勘合される透水部
材21の断面図を示したもので、図中22はある程度の
強度を有した箱状のもので、箱状の下側23には発泡粒
子が流出しない程度の孔(約1.0mm以下)を設ける
のがよい。これに発泡スチロールの粒子24を充填し、
縦溝に勘合されてコンクリートと接する部分は不織布2
5を装着している。
【0035】図4に、本発明の地下壁用の排水パネルを
用いた実際の施工例を、第二の実施例の排水パネルを使
用した場合で説明する。図中、31は地下土であり、3
2はコンクリート躯体であり、33は本発明の地下壁用
の排水パネルである。本施工例において使用する地下壁
用の排水パネル33にあっては、非透水性の発泡スチレ
ン板34の片面に形成された複数の排水用の縦溝35に
透水性を有する発泡体36が充填され、さらに当該縦溝
35に充填された発泡体36の上面に不織布37が接着
被覆されてなり、コンクリート型枠と共に、不織布47
が存在する面をコンクリート壁体側として施工され、コ
ンクリート打設が行われる。38は土の界面を示す。
【0036】かかる施工を行なうことにより、本発明の
地下壁用の排水パネル33にあっては、コンクリートを
打設した場合には、不織布37とコンクリートとが密接
に一体化されると共に、少なくともコンクリートの浸透
は不織布層37のみで停止されると共に、縦溝35には
発泡体36が充填されているため、コンクリートの側圧
により当該縦溝を被覆する不織布が伸びたり、また、縦
溝が破損することがない。したがって、不織布37の下
方に存在する縦溝に充填された発泡体36は良好な排水
機能が保持され、コンクリートが固化されることとな
る。
【0037】
【発明の効果】以上のように、地下室等におけるコンク
リート打設時に使用される本発明の地下壁用の排水パネ
ルは、従来の排水パネルに比較して、地下壁における地
下水等の排水能力を著しく改善するものであり、特に、
コンクリートの側圧により排水用の縦溝が詰まることが
ない。また、その施工も簡便なものであり、透水性のあ
る部材としての発泡体がパネル全体に幅広く装着される
ことより、特に地下水の滲み出す量が多く発生する可能
性があっても、十分に対応でき、排水能の良好な地下壁
用の排水パネルとして作用する利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】地下壁用の排水パネルについて、その第一の態
様における一実施例を示す斜視図である。
【図2】地下壁用の排水パネルについて、その第二の態
様における一実施例を示す斜視図である。
【図3】第二の態様における実施例において、縦溝に勘
合される透水部材の断面図を示す図である。
【図4】施工状態の断面斜視図である。
【符号の説明】
1,11 排水パネル 2,12 発泡スチレン板 3,14 透水性の発泡体 4,15 不織布 13, 排水用縦溝 21 透水部材 22 箱状 24 発泡粒子 25 不織布 31 土 32 コンクリート躯体 33 排水パネル 34 発泡スチレン板 35 縦溝 36 透水性発泡体 37 不織布

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非透水性の樹脂板と、その片面に接着積
    層されて透水層となる透水性を有する発泡体と、該発泡
    体の上面を接着被覆する不織布とからなり、不織布面を
    コンクリート壁体側とすることを特徴とする地下壁用の
    排水パネル。
  2. 【請求項2】 片面に形成された複数の縦溝を有する非
    透水性の樹脂板と、該縦溝に充填されて透水層となる透
    水性を有する発泡体と、少なくとも該発泡体の上面を接
    着被覆する不織布とからなり、縦溝が形成されて不織布
    が存在する面をコンクリート壁体側とすることを特徴と
    する地下壁用の排水パネル。
  3. 【請求項3】 非透水性の板状体が、合成樹脂発泡体で
    ある請求項1または2のいずれかに記載の地下壁用の排
    水パネル。
  4. 【請求項4】 全面透水性の発泡体が、異形発泡粒子を
    融着成型したものである請求項1ないし3のいずれかに
    記載の地下壁用の排水パネル。
  5. 【請求項5】 全面透水性の発泡体として、透水係数が
    0.2〜2.0cm/分であり、5%圧縮強度が1.0
    kgf/cm2以上の圧縮強度を有するものである請求
    項1ないし3のいずれかに記載の地下壁用の排水パネ
    ル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104278699A (zh) * 2014-09-16 2015-01-14 深圳大学建筑设计研究院 一种地下工程变形缝防水技术
KR101549418B1 (ko) * 2015-03-04 2015-09-02 (유)이지스건설 쐐기 형상의 지수판 및 이를 사용하는 콘크리트 슬래브 타설용 매립형 신축이음매 거푸집
CN105130137A (zh) * 2015-10-15 2015-12-09 中国地质大学(武汉) 复合型污染地下水的原位修复系统及修复方法

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