JP2001294790A - インクジェット記録用水系インク - Google Patents

インクジェット記録用水系インク

Info

Publication number
JP2001294790A
JP2001294790A JP2001022596A JP2001022596A JP2001294790A JP 2001294790 A JP2001294790 A JP 2001294790A JP 2001022596 A JP2001022596 A JP 2001022596A JP 2001022596 A JP2001022596 A JP 2001022596A JP 2001294790 A JP2001294790 A JP 2001294790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
ink
water
diisocyanate
substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001022596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3736742B2 (ja
Inventor
Osamu Kougo
修 高後
Yoriaki Matsuzaki
松▲崎▼▲頼▼明
Tadashi Okuma
正 大熊
Tatsu Oi
龍 大井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP2001022596A priority Critical patent/JP3736742B2/ja
Publication of JP2001294790A publication Critical patent/JP2001294790A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3736742B2 publication Critical patent/JP3736742B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録用色素として、特に耐水
性に優れ、更に耐光性、樹脂との相溶性にも優れた色素
を用いて耐光性、保存安定性に優れた性能を示すインク
ジェット記録用水系インクを提供することであり、特に
インクジェット記録方式のインクとして高品位で滲みの
ない画像形成が可能で、記録画像も耐水性に優れた特性
を有する、優れた水系インクを提供することである。 【解決手段】 少なくとも水に不溶の色素、水、樹脂を
主成分としエマルションを形成しているインクジェット
記録用水系インクにおいて、色素が少なくとも一般式
(1) 【化1】 で表され、とくにXが酸素原子であり、Rが一般式
(2) 【化2】 で表され、さらにRが−NR1213である色素で
あることを特徴とするインクジェット記録用水系インク
が開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方式に好適に用いられるインクジェット記録用インク
に関する。特に、インクジェット記録用水系インクのマ
ゼンタ系色素として有効なアントラキノン化合物を用い
たインクジェット記録用水系インクに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、インクジェット記録方式の記録用
インクとしては水系インクが用いられている。水系イン
クは、基本的に色素、水および有機溶剤から構成され、
臭気、人体および周辺環境への安全性を配慮して、水を
主溶媒とするインクとなっている。また、色素として
は、一般的には酸性染料、塩基性染料、反応性染料、お
よび直接染料等の水溶性染料が使用されている。インク
ジェット記録用インクおよび色素に関しては、以下に示
す様々な要求特性、すなわち、(1)インクの粘度、表
面張力、比電導度、密度、pH等の物性値が適当である
こと、(2)インクの長期保存安定性が良好であるこ
と、(3)溶解成分の溶解安定性が高く、ノズルを目詰
まりさせないこと、(4)被記録材での速乾性が良好で
あること、(5)記録画像が鮮明であり、耐光性、耐水
性が良好であること、が挙げられるが、現状では、全て
の特性を満足するに至っていない。
【0003】特に、通常使用されている水系インクの場
合、水溶性染料を使用しているために、記録画像に水が
掛かった場合、染料が溶出し、記録画像が滲んだり、消
失してしまうなど耐水性に大きな問題がある。従って、
現在、耐水性向上に注力した様々な検討がなされてい
る。例えば、顔料または油溶性染料を色素として用いる
インクや、水溶性染料を用いた水性インクに有機溶剤や
樹脂等を添加する方法等の検討がされている。しかし、
顔料を用いた場合には、分散安定性が悪く保存安定性が
不良であったり、ノズルの目詰まりを引き起こす等の問
題があった。油溶性染料を用いた場合には有機溶剤を用
いているため、臭気等の環境衛生等に問題があったり、
インクの滲みが大きく画像品位の低下を招くなどの問題
があった。また、添加剤を加えたインクの場合でも、保
存安定性が不良であったり、ノズルの目詰まり、あるい
はインクが高粘度化しインクの飛翔が悪い等の問題もあ
った。
【0004】最近では、特開平6−340835号公報
等に、染料または顔料によって着色されたポリエステル
樹脂を分散質とする水系分散体を用いるインクが記載さ
れている。しかしながら、顔料については、依然として
前記の問題が残されており、染料についても樹脂との相
溶性が悪いため、インク中に析出物が現れ、保存安定性
が不良となり、ノズルの目詰まりを引き起こす等の問題
を依然として抱えている。以上のように、特にインクジ
ェット記録方式に用いられるインクの諸特性は、色素固
有の特性に影響されるところが大きく、前記の諸要求特
性を満たす色素の創出が極めて重要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、有機
溶媒への溶解性が高く、耐水性に優れ、さらに耐光性、
樹脂との相溶性に優れた色素、ならびにこれを用いた、
耐水性、耐光性、かつ保存安定性に優れたインクジェッ
ト記録方式に最適のマゼンタ色系のインクジェット記録
用水系インクを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、一般式(1)で表
される化合物が、上記目的に適う色素であることを見出
し、本発明を完成するに到った。すなわち、本発明は、
次の通りである。 水に不溶の色素、水および樹脂を少なくとも主成分と
し、エマルションを形成しているインクジェット記録用
水系インクにおいて、一般式(1)
【化4】 [式中、Rは置換されていてもよいアルキル基、置換
されていてもよいアリール基、置換されていてもよいア
ラルキル基、またはアルコキシカルボニルアルキル基を
表し、Xは酸素原子または硫黄原子を表し、R〜R
はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいア
ルキル基、または置換されていてもよいアルコキシ基を
表す。]で表されるアントラキノン化合物から選ばれる
少なくとも一種のマゼンタ色系色素を含有することを特
徴とするインクジェット記録用水系インク。 記載の一般式(1)において、Rが下記一般式
(2)
【化5】 [式中、R〜R11はそれぞれ独立に、水素原子、置
換されていてもよいアルキル基、アシル基、−NR12
13(ただし、R12、R13はそれぞれ独立に、水
素原子、置換されていてもよいアルキル基、またはアシ
ル基を表す)、または−YR14(ただし、R14は、
水素原子、置換されていてもよいアルキル基、アシル
基、またはアルコキシカルボニルアルキル基を表し、Y
は酸素原子または硫黄原子を表す)を表す。]で表され
る置換されていてもよいアリール基であり、Xが酸素原
子である記載のインクジェット記録用水系インク。 一般式(2)のR〜R11のうち少なくとも一つ
は、−NR1213である記載のインクジェット記
録用水系インク。 におけるR12およびR13が、水素原子、または
置換されていてもよいアルキル基である記載のインク
ジェット記録用水系インク。 一般式(2)のRが−NR1213であり、か
つ、R12およびR13が、いずれも総炭素数4以上の
アルキル基である記載のインクジェット記録用水系イ
ンク。 一般式(1)
【化6】 [式中、Rは置換されていてもよいアルキル基、置換
されていてもよいアリール基、置換されていてもよいア
ラルキル基、またはアルコキシカルボニルアルキル基を
表し、Xは酸素原子または硫黄原子を表し、R〜R
はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいア
ルキル基、または置換されていてもよいアルコキシ基を
表す。]で表されるアントラキノン化合物から選ばれる
少なくとも一種のマゼンタ色系色素で着色された樹脂微
粒子。記載の着色された樹脂微粒子を水媒体中に分
散してなる分散体。
【0007】本発明は、少なくとも、水に不溶の色素、
水および樹脂を主成分としエマルションを形成している
インクジェット記録用水系インクに関し、 水に不溶の色素が前記一般式(1)で表されるアン
トラキノン化合物から選ばれる少なくとも一種のマゼン
タ色系色素であり、 一般式(1)で表される化合物から選ばれる少なく
とも一種の色素で着色された樹脂微粒子であり、 この樹脂微粒子を水媒体に分散させた分散体であ
り、さらに この樹脂微粒子を乳化分散させたエマルションであ
るインクジェット記録用水系インクである。 本発明に係る色素、即ち、本発明のインクジェット記録
用水系インクに好ましく用いられる色素は、前記一般式
(1)で表されるアントラキノン化合物から選ばれるマ
ゼンタ色系色素[以下、インクジェット記録用色素とも
いう]である。
【0008】前記一般式(1)で表されるアントラキノ
ン化合物において、Rは置換されていてもよいアルキ
ル基、置換されていてもよいアリール基、置換されてい
てもよいアラルキル基、またはアルコキシカルボニルア
ルキル基を表し、Xは酸素原子または硫黄原子を表し、
〜Rはそれぞれ独立に、水素原子、置換されてい
てもよいアルキル基、または置換されていてもよいアル
コキシ基を表す。Rが置換されていてもよいアリール
基である前記一般式(2)において、R 〜R11はそ
れぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいアルキ
ル基、アシル基、−NR1213(ただし、R12
13はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていても
よいアルキル基、またはアシル基を表す)、または−Y
14(ただし、R14は、水素原子、置換されていて
もよいアルキル基、アシル基、またはアルコキシカルボ
ニルアルキル基を表す)を表わす。
【0009】一般式(1)および一般式(2)のR
14において、置換されていてもよいアルキル基と
は、無置換アルキル基または置換アルキル基を表す。無
置換アルキル基とは、炭素数1以上、好ましくは炭素数
1〜20の直鎖、分岐または環状のアルキル基である。
具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イ
ソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert
−ブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル基、イソ
ペンチル基、tert−ペンチル基、sec−ペンチル
基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、1−メチルペ
ンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル
基、4−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル
基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチ
ル基、2,3−ジメチルブチル基、1,1,2−トリメ
チルプロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、
1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1−エチル
−2−メチルプロピル基、シクロヘキシル基、メチルシ
クロペンチル基、n−ヘプチル基、1−メチルヘキシル
基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4
−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1,1−
ジメチルペンチル基、1,2−ジメチルペンチル基、
1,3−ジメチルペンチル基、1,4−ジメチルペンチ
ル基、2,2−ジメチルペンチル基、2,3−ジメチル
ペンチル基、2,4−ジメチルペンチル基、3,3−ジ
メチルペンチル基、3,4−ジメチルペンチル基、1−
エチルペンチル基、2−エチルペンチル基、3−エチル
ペンチル基、1,1,2−トリメチルブチル基、1,
1,3−トリメチルブチル基、1,2,3−トリメチル
ブチル基、1,2,2−トリメチルブチル基、1,3,
3−トリメチルブチル基、2,3,3−トリメチルブチ
ル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル基、1−エ
チル−1−メチルブチル基、1−エチル−2−メチルブ
チル基、1−エチル−3−メチルブチル基、2−エチル
−1−メチルブチル基、2−エチル−3−メチルブチル
基、1−n−プロピルブチル基、1−イソプロピルブチ
ル基 1−イソプロピル−2−メチルプロピル基、メチ
ルシクロヘキシル基、
【0010】n−オクチル基、1−メチルヘプチル基、
2−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、4−メ
チルヘプチル基、5−メチルヘプチル基、6−メチルヘ
プチル基、1,1−ジメチルヘキシル基、1,2−ジメ
チルヘキシル基、1,3−ジメチルヘキシル基、1,4
−ジメチルヘキシル基、1,5−ジメチルヘキシル基、
2,2−ジメチルヘキシル基、2,3−ジメチルヘキシ
ル基、2,4−ジメチルヘキシル基、2,5−ジメチル
ヘキシル基、3,3−ジメチルヘキシル基、3,4−ジ
メチルヘキシル基、3,5−ジメチルヘキシル基、4,
4−ジメチルヘキシル基、4,5−ジメチルヘキシル
基、1−エチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、3
−エチルヘキシル基 4−エチルヘキシル基、1−n−
プロピルペンチル基、2−n−プロピルペンチル基、1
−イソプロピルペンチル基、2−イソプロピルペンチル
基、1−エチル−1−メチルペンチル基、1−エチル−
2−メチルペンチル基、1−エチル−3−メチルペンチ
ル基、1−エチル−4−メチルペンチル基、2−エチル
−1−メチルペンチル基、2−エチル−2−メチルペン
チル基、2−エチル−3−メチルペンチル基、2−エチ
ル−4−メチルペンチル基、3−エチル−1−メチルペ
ンチル基、3−エチル−2−メチルペンチル基、3−エ
チル−3−メチルペンチル基、3−エチル−4−メチル
ペンチル基、1,1,2−トリメチルペンチル基、1,
1,3−トリメチルペンチル基、1,1,4−トリメチ
ルペンチル基、1,2,2−トリメチルペンチル基、
1,2,3−トリメチルペンチル基、1,2,4−トリ
メチルペンチル基、1,3,4−トリメチルペンチル
基、2,2,3−トリメチルペンチル基、2,2,4−
トリメチルペンチル基、2,3,4−トリメチルペンチ
ル基、1,3,3−トリメチルペンチル基、2,3,3
−トリメチルペンチル基、3,3,4−トリメチルペン
チル基、1,4,4−トリメチルペンチル基、2,4,
4−トリメチルペンチル基、3,4,4−トリメチルペ
ンチル基、
【0011】1−n−ブチルブチル基、1−イソブチル
ブチル基、1−sec−ブチルブチル基、1−tert
−ブチルブチル基、2−tert−ブチルブチル基、1
−n−プロピル−1−メチルブチル基、1−n−プロピ
ル−2−メチルブチル基、1−n−プロピル−3−メチ
ルブチル基、1−イソプロピル−1−メチルブチル基、
1−イソプロピル−2−メチルブチル基、1−イソプロ
ピル−3−メチルブチル基、1,1−ジエチルブチル
基、1,2−ジエチルブチル基、1−エチル−1,2−
ジメチルブチル基、1−エチル−1,3−ジメチルブチ
ル基、1−エチル−2,3−ジメチルブチル基、2−エ
チル−1,1−ジメチルブチル基、2−エチル−1,2
−ジメチルブチル基、2−エチル−1,3−ジメチルブ
チル基、2−エチル−2,3−ジメチルブチル基、1,
2−ジメチルシクロヘキシル基、1,3−ジメチルシク
ロヘキシル基、1,4−ジメチルシクロヘキシル基、エ
チルシクロヘキシル基、n−ノニル基、3,5,5−ト
リメチルヘキシル基、n−デシル基、n−ウンデシル
基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデ
シル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n
−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−ノナデシ
ル基、n−イコシル基等が挙げられる。
【0012】置換アルキル基とは、フルオロメチル基、
ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、クロロメ
チル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、ブロ
モメチル基、ジブロモメチル基、トリブロモメチル基、
フルオロエチル基、クロロエチル基、ブロモエチル基、
トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、テト
ラクロロエチル基、ヘキサフルオロイソプロピル基等の
ハロゲン原子が置換した直鎖、分岐または環状のハロゲ
ン化アルキル基、メトキシメチル基、エトキシメチル
基、プロポキシメチル基、ブトキシメチル基、ペントキ
シメチル基、ヘキシルオキシメチル基、シクロヘキシル
オキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシエチル
基、プロポキシエチル基、ブトキシエチル基、ペントキ
シエチル基、ヘキシルオキシエチル基、シクロヘキシル
オキシエチル基、メトキシエトキシエチル基、メトキシ
プロピル基、エトキシプロピル基、プロポキシプロピル
基、ブトキシプロピル基、ペントキシプロピル基、ヘキ
シルオキシプロピル基、シクロヘキシルオキシプロピル
基、メトキシエトキシプロピル基、メトキシプロピル基
等のアルコキシ基が置換した直鎖、分岐または環状のア
ルコキシアルキル基、
【0013】ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル
基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシメチルプロピル
基、ヒドロキシシクロヘキシル基等のヒドロキシ基が置
換した直鎖、分岐または環状のヒドロキシアルキル基、
メチルチオメチル基、エチルチオメチル基、プロピルチ
オメチル基、ブチルチオメチル基、ペンチルチオメチル
基、ヘキシルチオメチル基、シクロヘキシルチオメチル
基、メチルチオエチル基、エチルチオエチル基、プロピ
ルチオエチル基、ブチルチオエチル基、ペンチルチオエ
チル基、ヘキシルチオエチル基、シクロヘキシルチオエ
チル基、メトキシエチルチオエチル基、メチルチオプロ
ピル基、エチルチオプロピル基、プロピルチオプロピル
基、ブチルチオプロピル基、ペンチルチオプロピル基、
ヘキシルチオプロピル基、シクロヘキシルチオプロピル
基、メトキシエチルチオプロピル基等の直鎖、分岐また
は環状のアルキルチオ基が置換したアルキル基、N−メ
チルアミノメチル基、N,N−ジメチルアミノメチル
基、N−エチルアミノメチル基、N,N−ジエチルアミ
ノメチル基、N−プロピルアミノメチル基、N,N−ジ
プロピルアミノメチル基、N−メチル−N−エチルアミ
ノメチル基、N−メチルアミノエチル基、N,N−ジメ
チルアミノエチル基、N−エチルアミノエチル基、N,
N−ジエチルアミノエチル基、N−プロピルアミノエチ
ル基、N,N−ジプロピルアミノエチル基、N−メチル
−N−エチルアミノエチル基、N−メチルアミノプロピ
ル基、N,N−ジメチルアミノプロピル基、N−エチル
アミノプロピル基、N,N−ジエチルアミノプロピル
基、N−プロピルアミノプロピル基、N,N−ジプロピ
ルアミノプロピル基、N−エチル−N−ブチルアミノプ
ロピル基等の炭素数2以上、好ましくは炭素数2〜9の
直鎖、分岐または環状のアルキルアミノ基またはジアル
キルアミノ基が置換したアルキル基、等が挙げられる。
置換されていてもよいアルコキシ基とは、メトキシ基、
エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ
基、ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基等、ア
ルキル基が上記で例示した置換されていてもよいアルキ
ル基であるアルコキシ基を指す。
【0014】置換されていてもよいアリール基とは、無
置換のフェニル基、ナフチル基またはアントラキノン
基、あるいはフェニル基、ナフチル基またはアントラキ
ノン基を上記で例示した置換されていてもよいアルキル
基、置換されていてもよいアルコキシ基および置換され
ていてもよいアルキルアミノ基から選ばれる少なくとも
一種の置換基で置換したアリール基を表す。ここで、置
換されていてもよいアルキルアミノ基とは、N−メチル
アミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N−エチルアミ
ノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N−n−プロピルア
ミノ基、N,N−ジ−n−プロピルアミノ基、N−メチ
ル−N−エチルアミノ基、N,N−ジ−n−ブチルアミ
ノ基、N−n−ブチル−N−メチルアミノ基、N,N−
ジ−n−ヘキシルアミノ基、N,N−ジ−2−エチルヘ
キシルアミノ基等、アミノ基の2個の水素原子が1個ま
たは2個、上記で例示した置換されていてもよいアルキ
ル基で置換したアルキルアミノ基を表す。置換されてい
てもよいアラルキル基とは、ベンジル基、フェネチル
基、メチルベンジル基、ナフチルエチル基、アントラキ
ノイルエチル基等、アルキル基の水素原子を上記で例示
した置換されていてもよいアリール基で置換したアラル
キル基を指す。さらに、本発明の化合物において、R
が置換されてもいてもよいアントラキノン基である一例
としては、後述の色素No.31の化合物のように二量
化した形態が挙げられる。アルコキシカルボニルアルキ
ル基とは、アルキル基の水素原子をアルコキシカルボニ
ル基で置換した基を指す(ここで言うアルキル基は上述
の置換されていてもよいアルキル基を、アルコキシは上
述の置換されていてもよいアルコキシ基を指す)。一例
として、メトキシカルボニルエチル基、2−エチルヘキ
シルオキシカルボニルメチル基、2−エチルヘキシルオ
キシカルボニルエチル基等が挙げられる。アシル基と
は、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、イソバ
レリル基等、カルボニル基に上述の置換されていてもよ
いアルキル基が結合した基を指す。特に、本発明のイン
クジェット記録用水系インクに好ましく用いられるアン
トラキノン化合物としては、一般式(1)において、X
が酸素原子であり、かつ、Rが下記一般式(2)
【化7】 で表されるものである。より好ましくは、上記の好まし
い例のうち、R〜R のうち少なくとも一つは、−
NR1213(ただし、R12、R13はそれぞれ独
立に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、ま
たはアシル基を表す)であるものである。更に好ましく
は、上記のより好ましい例のうち、R12およびR13
が水素原子または置換されていてもよいアルキル基であ
るものである。特に好ましくは、上記の更に好ましい例
のうち、一般式(2)のRが−NR1213であ
り、かつ、R12およびR13がいずれも総炭素数4以
上のアルキル基であるものである。前記一般式(1)で
表されるアントラキノン化合物の具体例を第1表に示す
が、本発明のアントラキノン化合物は、第1表の化合物
に限定されるものではない。
【0015】
【表1】
【表2】
【0016】本発明で用いる一般式(1)で表される色
素の製造方法は、特に限定されるものではない。2−ハ
ロアントラキノン化合物とOH基またはNH基を有す
る有機化合物、例えば、置換基を有するフェノール類ま
たはチオール類を反応させることにより製造する。より
具体的には、一例を挙げると、下記式(3)で示される
1−アミノ−2−ハロ−4−ヒドロキシアントラキノン
を有機溶媒中に溶解または懸濁させ、下記一般式(4)
の無置換または置換基を有するフェノール類と反応させ
ることにより製造することができる。
【0017】
【化8】 〔上式中、Aはハロゲン原子を表し、R〜Rおよび
10〜R14は一般式(1)の場合と同じ意味を表
す。〕
【0018】この反応に用いられる一般式(3)で表さ
れる1−アミノ−2−ハロ−4−ヒドロキシアントラキ
ノン化合物の例としては、1−アミノ−2−クロロ−4
−ヒドロキシアントラキノン、1−アミノ−2−ブロモ
−4−ヒドロキシアントラキノンが挙げられる。また、
この反応に用いられる一般式(4)で表されるフェノー
ル類がアミノ基を有するフェノール類の例としては、
N,N−ジメチル−m−アミノフェノール、N,N−ジ
メチル−p−アミノフェノール、N,N−ジエチル−m
−アミノフェノール、N,N−ジエチル−p−アミノフ
ェノール、N,N−ジ−n−プロピル−m−アミノフェ
ノール、N,N−ジ−n−プロピル−p−アミノフェノ
ール、N,N−ジイソプロピル−m−アミノフェノー
ル、N,N−ジイソプロピル−p−アミノフェノール、
N,N−ジ−n−ブチル−m−アミノフェノール、N,
N−ジ−n−ブチル−p−アミノフェノール、N,N−
ジイソブチル−m−アミノフェノール、N,N−ジイソ
ブチル−p−アミノフェノール、N,N−ジ−sec−
ブチル−m−アミノフェノール、N,N−ジ−sec−
ブチル−p−アミノフェノール、N,N−ジ−tert
−ブチル−m−アミノフェノール、N,N−ジ−ter
t−ブチル−p−アミノフェノール等が挙げられる。
【0019】この反応に用いられる有機溶媒としては、
例えば、N,N- ジメチルホルムアミド、N,N- ジメ
チルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン、1,
3-ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルフォラン等
の極性溶媒類;トルエン、キシレン、ニトロベンゼン、
ピコリン、キノリン等の芳香族系溶剤類等が挙げられ
る。溶剤の使用量は、2−ハロアントラキノン化合物1
重量部に対して、1〜100重量部、好ましくは2〜2
0重量部である。
【0020】この反応に用いられるアミノフェノール類
の使用量は、2−ハロアントラキノン化合物1モルに対
して、0.1〜10倍モル、好ましくは0.5〜2倍モ
ル、更に好ましくは0.8〜1.5倍モルである。反応
温度は、0〜300℃、好ましくは50〜200℃であ
る。反応時間は、他の反応条件により一義的には決まら
ないが、0.1〜24時間、好ましくは0.5〜10時
間である。
【0021】また、この反応は、炭酸水素カリウム、炭
酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム等の
炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の苛性ア
ルカリ等の脱酸剤存在下で促進される。反応後の後処理
は、反応後に溶媒を留去するか、または反応液をアント
ラキノン化合物に対する貧溶媒に排出して析出物を濾
別、または抽出することによって行われる。
【0022】本発明で用いる一般式(1)で表されるア
ントラキノン化合物(以下、色素と言う)は、各種イン
ク、特にインクジェット記録方式用の色素として有用で
ある。該色素はそのままでも使用可能であるが、特にイ
ンクジェット記録方式用の色素として用いる場合、色素
中に含まれる無機物等による記録装置の吐出ノズルの目
詰まりを防止するために、例えば、イオン交換樹脂や限
外濾過による脱塩処理や、その他の脱塩処理方法等によ
り、またはカラムクロマトグラフィーにより精製を行っ
てもよい。
【0023】本発明のインクジェット記録用インクは、
一般式(1)で表される色素、水、樹脂を主成分とする
ものであり、乳化工程において一般式(1)で表される
色素により着色された樹脂微粒子が分散したエマルショ
ンの形態のインクである。また、本発明のインクジェッ
ト記録用インクには、必要に応じて、有機溶剤、添加剤
等を配合していてもよい。一般式(1)で表される色素
は、単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用い
てもよく、またその他の構造の異なった色素を混合して
もよい。
【0024】本発明のインクジェット記録用インクにお
いて、着色樹脂微粒子を構成する樹脂としては、その表
面にイオン性基を有するものであれば良く、例えば、ポ
リエステル系樹脂、ビニル重合体、スチレン系樹脂、ス
チレン−アクリル共重合体、ポリウレタン系樹脂等の様
々な樹脂を用いることができる。
【0025】ポリエステル系樹脂としては、多価カルボ
ン酸類と多価アルコール類から構成され、単独または二
種類以上組み合わせて重合させた樹脂等が挙げられる。
多価カルボン酸類としては、特に限定されるものではな
く、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタ
ル酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸、ジフェン酸、スルホテレフタル
酸、5−スルホイソフタル酸、4−スルホフタル酸、4
−スルホナフタレン−2,7−ジカルボン酸、5〔4−
スルホフェノキシ〕イソフタル酸、スルホテレフタル
酸、p−オキシ安息香酸、p−(ヒドロキシエトキシ)
安息香酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、ドデカンジカルボン酸、フマ−ル酸、マレイン
酸、イタコン酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロ
フタル酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリッ
ト酸等で示される芳香族多価カルボン酸、芳香族オキシ
カルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸
等が挙げられ、これらは金属塩、アンモニウム塩等とし
ても使用できる多価アルコール類としては、特に限定さ
れるものではなく、例えば、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,3−プロパンジオール、2,3
−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコール、トリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリ
ン、ペンタエルスリトール、1,4−シクロヘキサンジ
オール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、スピロ
グリコール、トリシクロデカンジオール、トリシクロデ
カンジメタノール、メタキシレングリコール、オルトキ
シレングリコール、1,4−フェニレングリコール、ビ
スフェノールA、ラクトン系ポリエステルポリオール類
等で示される脂肪族多価アルコール類、脂環族多価アル
コール類、芳香族多価アルコール類等が挙げられる。ま
た、前記の多価カルボン酸類と多価アルコール類との単
独または二種類以上組み合わせて重合させたポリエステ
ル樹脂は、通常知られている末端封止可能な化合物を用
いて、高分子鎖の末端の極性基を封止したものを使用す
ることもできる。
【0026】ビニル重合体、スチレン系樹脂、スチレン
−アクリル共重合体等の樹脂としては、特に限定される
ものではなく、例えば、以下に挙げる重合性単量体から
得られるものが挙げられる。この重合性単量体として
は、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−エ
チルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−ter
t−ブチルスチレン、p−クロルスチレン、ジビニルベ
ンゼン等のビニル系芳香族炭化水素、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n
−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸t−ブチ
ル、アクリル酸n−ペンチル、アクリル酸イソペンチ
ル、アクリル酸ネオペンチル、アクリル酸−3−(メチ
ル)ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリ
ル酸シクロヘキシル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸
オクチル、アクリル酸ノニル、アクリル酸デシル、アク
リル酸ウンデシル、アクリル酸ドデシルアクリル酸フェ
ニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−プロピ
ル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチ
ル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチ
ル、メタクリル酸n−ペンチル、メタクリル酸イソペン
チル、メタクリル酸ネオペンチル、メタクリル酸3−
(メチル)ブチル、メタクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メ
タクリル酸ノニル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸
ウンデシル、メタクリル酸ドデシル等の(メタ)アクリ
ル酸エステル系、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸、(メタ)アクリ
ルアミド、N−置換マレイミド、無水マレイン酸、(メ
タ)アクリロニトリル、ビニルケトン、酢酸ビニル、塩
化ビニリデン等の単独または二種類以上組み合わせて重
合させた樹脂等が挙げられる。
【0027】ポリウレタン系樹脂としては、イソシアネ
ート類とイソシアネート類と反応し得る官能基を有する
化合物から構成され、単独または二種類以上組み合わせ
て重合させた樹脂等が挙げられる。イソシアネート類と
しては、例えば、エチレンジイソシアネート、トリメチ
レンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、オクタメチレン
ジイソシアネート、ノナメチレンジイソシアネート、
2,2−ジメチルペンタンジイソシアネート、2,2,
4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、デカ
メチレンジイソシアネート、ブテンジイソシアネート、
1,3−ブタジエン−1,4−ジイソシアネート、2,
4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、
1,6,11−ウンデカトリイソシアネート、1,3,
6−ヘキサメチレントリイソシアネート、1,8−ジイ
ソシアナト−4−イソシアナトメチルオクタン、2,
5,7−トリメチル−1,8−ジイソシアナト−5−イ
ソシアナトメチルオクタン、ビス(イソシアナトエチ
ル)カーボネート、ビス(イソシアナトエチル)エーテ
ル、1,4−ブチレングリコールジプロピルエーテル−
ω,ω’−ジイソシアネート、リジンジイソシアナトメ
チルエステル、リジントリイソシアネート、2−イソシ
アナトエチル−2,6−ジイソシアナトエチル−2,6
−ジイソシアナトヘキサノエート、2−イソシアナトプ
ロピル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエート、キシ
リレンジイソシアナート、ビス(イソシアナトエチル)
ベンゼン、ビス(イソシアナトプロピル)ベンゼン、
α,α、α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシ
アナート、ビス(イソシアナトブチル)ベンゼン、ビス
(イソシアナトメチル)ナフタレン、ビス(イソシアナ
トメチル)ジフェニルエーテル、ビス(イソシアナトエ
チル)フタレート、メシチレントリイソシアネート、
2,6−ジ(イソシアナトメチル)フラン等の脂肪族ポ
リイソシアネート、
【0028】イソホロンジイソシアネート、ビス(イソ
シアナトメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメ
タンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネー
ト、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、ジシクロ
ヘキシルジメチルメタンジイソシアネート、2,2−ジ
メチルジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ビス
(4−イソシアナト−n−ブチリデン)ペンタエリスリ
トール、ダイマ酸ジイソシアネート、2−イソシアナト
メチル−3−(3−イソシアナトプロピル)−5−イソ
シアナトメチル−ビシクロ[2,2,1]−ヘプタン、
2−イソシアナトメチル−3−(3−イソシアナトプロ
ピル)−6−イソシアナトメチル−ビシクロ[2,2,
1]−ヘプタン、2−イソシアナトメチル−2−(3−
イソシアナトプロピル)−5−イソシアナトメチル−ビ
シクロ[2,2,1]−ヘプタン、2−イソシアナトメ
チル−2−(3−イソシアナトプロピル)−6−イソシ
アナトメチル−ビシクロ[2,2,1]−ヘプタン、2
−イソシアナトメチル−3−(3−イソシアナトプロピ
ル)−6−(2−イソシアナトエチル)−ビシクロ
[2,2,1]−ヘプタン、2−イソシアナトメチル−
3−(3−イソシアナトプロピル)−6−(2−イソシ
アナトエチル)−ビシクロ[2,1,1]−ヘプタン、
2−イソシアナトメチル−2−(3−イソシアナトプロ
ピル)−5−(2−イソシアナトエチル)−ビシクロ
[2,1,1]−ヘプタン、2−イソシアナトメチル−
2−(3−イソシアナトプロピル)−6−(2−イソシ
アナトエチル)−ビシクロ[2,2,1]−ヘプタン、
ノルボルナンビス(イソシアナトメチル)等の脂環族ポ
リイソシアネート、
【0029】フェニレンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、エチルフェニレンジイソシアネート、
イソプロピレンフェニレンジイソシアネート、ジメチル
フェニレンジイソシアネート、ジエチルフェニレンジイ
ソシアネート、ジイソプロピルフェニレンジイソシアネ
ート、トリメチルベンゼントリイソシアネート、ベンゼ
ントリイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、
メチルナフタレンジイソシアネート、ビフェニルジイソ
シアネート、トリジンジイソシアネート、4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメチル
ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ビベ
ンジル−4,4’−ジイソシアネート、ビス(イソシア
ナトフェニル)エチレン、3,3’−ジメトキシビフェ
ニル−4−4’−ジイソシアネート、トリフェニルメタ
ントリイソシアネート、ポリメリックMDI、ナフタレ
ントリイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4,
4’−トリイソシアネート、3−メチルジフェニルメタ
ン−4,6,4’−トリイソシアネート、4−メチル−
ジフェニルメタン−3,5,2’,4’,6’−ペンタ
イソシアネート、フェニルイソシアナトメチルイソシア
ネート、フェニルイソシアナトエチルエチルイソシアネ
ート、テトラヒドロナフチレンジイソシアネート、ヘキ
サヒドロベンゼンジイソシアネート、ヘキサヒドロジフ
ェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジフェニ
ルエーテルジイソシアネート、エチレングリコールジフ
ェニルエーテルジイソシアネート、1,3−プロピレン
グリコールジフェニルエーテルジイソシアネート、ベン
ゾフェノンジイソシアネート、ジエチレングリコールジ
フェニルエーテルジイソシアネート、ジベンゾフランジ
イソシアネート、カルバゾールジイソシアネート、エチ
ルカルバゾールジイソシアネート、ジクロロカルバゾー
ルジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート、
【0030】チオジエチルジイソシアネート、チオプロ
ピルジイソシアネート、チオジヘキシルジイソシアネー
ト、ジメチルスルフォンジイソシアネート、ジチオジメ
チルジイソシアネート、ジチオジエチルジイソシアネー
ト、ジチオプロピルジイソシアネート、ジシクロヘキシ
ルスルフィド−4,4’−ジイソシアネート等の含硫脂
肪族イソシアネート、ジフェニルスルフィド−2,4’
−ジイソシアネート、ジフェニルスルフィド−4,4’
−ジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’
−ジイソシアナトジベンジルチオエーテル、ビス(4−
イソシアナトメチルベンゼン)スルフィド、4、4’−
メトキシベンゼンチオエチレングリコール−3,3’−
ジイソシアネート等の芳香族スルフィド系イソシアネー
ト、ジフェニルジスルフィド−4,4’−ジイソシアネ
ート、2,2’−ジメチルジフェニルジスルフィド−
5,5’−ジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフ
ェニルジスルフィド−5,5’−ジイソシアネート、
3,3’−ジメチルジフェニルジスルフィド−6,6’
−ジイソシアネート、4,4’−ジメチルジフェニルジ
スルフィド−5,5’−ジイソシアネート、3,3’−
ジメトキシジフェニルジスルフィド−4,4’−ジイソ
シアネート、4,4’−ジメトキシジフェニルジスルフ
ィド−3,3’−ジイソシアネート等の脂肪族ジスルフ
ィド系イソシアネート、
【0031】ジフェニルスルホン−4,4’−ジイソシ
アネート、ジフェニルスルホン−3,3’−ジイソシア
ネート、ベンジディンスルホン−4,4’−ジイソシア
ネート、ジフェニルメタンスルホン−4,4’−ジイソ
シアネート、4−メチルジフェニルメタンスルホン−
2,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジメトキシジ
フェニルスルホン−3,3’−ジイソシアネート、3,
3’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシアネートジベン
ジルスルホン、4,4’−ジメチルジフェニルスルホン
−3,3’−ジイソシアネート、4,4’−ジ−ter
t−ブチルジフェニルスルホン−3,3’−ジイソシア
ネート、4,4’−メトキシベンゼンエチレンジスルホ
ン−3,3’−ジイソシアネート、4,4’−ジクロロ
ジフェニルスルホン−3,3’−ジイソシアネート等の
芳香族スルホン系イソシアネート、4−メチル−3−イ
ソシアナトベンゼンスルホニル−4’−イソシアナトフ
ェノールエステル、4−メトキシ−3−イソシアナトベ
ンゼンスルホニル−4’−イソシアナトフェノールエス
テル等のスルホン酸エステル系イソシアネート、4−メ
チル−4’−イソシアネート、ジベンゼンスルホニル−
エチレンジアミン−4,4’−ジイソシアネート、4,
4’−メトキシベンゼンスルホニル−エチレンジアミン
−3,3’−ジイソシアネート、4−メチル−3−イソ
シアナトベンゼンスルホニルアニリド−4−メチル−
3’−イソシアネート等の芳香族スルホン酸アミド、チ
オフェン−2,5−ジイソシアネート、チオフェン−
2,5−ジイソシアナトメチル、1,4−ジチアン−
2,5−ジイソシアネート、1,4−ジチアン−2,5
−ジイソシアナトメチル等の含硫複素環化合物等が挙げ
られる。
【0032】前記イソシアネート類と反応し得る官能基
を有する化合物としては、例えば、以下のものが挙げら
れる。ポリオール化合物としては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペン
チルグリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、
トリメチロールプロパン、ブタントリオール、1,2−
メチルグリコサイド、ペンタエリスリトール、ジペンタ
エリスリトール、トリペンタエリスリトール、ソルビト
ール、エリスリトール、スレイトール、リビトール、ア
ラビニトール、キシリトール、アリトール、マニトー
ル、ドルシトール、イディトール、グリコール、イノシ
トール、ヘキサントリオール、トリグリセロース、ジグ
リペロール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリテトラエチレンエーテルグリコール、
トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、シ
クロブタンジオール、シクロペンタンジオール、シクロ
ヘキサンジオール、シクロヘプタンジオール、シクロオ
クタンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ヒドロ
キシプロピルシクロヘキサノール、ビシクロ[4,3,
0]−ノナンジオール、ジシクロヘキサンジオール、ト
リシクロ[5,3,1,1]ドデカンジオール、ビシク
ロ[4,3,0]ノナンジメタノール、トリシクロ
[5,3,1,1]ドデカン−エタノール、ヒドロキシ
プロピルトリシクロ[5,3,1,1]ドデカノール、
スピロ[3,4]オクタンジオール、1,1’−ビシク
ロヘキシリデンジオール、シクロヘキサントリオール、
マルチトール、ラクチトール等の脂肪族ポリオール、
【0033】ジヒドロキシナフタレン、トリヒドロキシ
ナフタレン、テトレヒドロキシナフタレン、ジヒドロキ
シベンゼン、ベンゼントリオール、ビフェニルテトラオ
ール、ピロガオール、(ヒドロキシナフチル)ピロガロ
ール、トリヒドロキシフェナントレン、ビスフェノール
A、ビスフェノールF、キシリレングリコール、ジ(2
−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ビスフェノールA−
ビス−(2−ヒドロキシエチルエーテル)、テトラブロ
ムビスフェノールA、テトラブロムビスフェノールA−
ビス−(2−ヒドロキシエチルエーテル)、ビスフェノ
ールS等の芳香族ポリオール、ジブロモネオペンチルグ
リコール等のハロゲン化ポリオール、ポリエステルポリ
オール、ポリカプロラクトン、ポリチオエーテルポリオ
ール、ポリアセタールポリオール、ポリカーボネートポ
リオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリチオエ
ーテルポリオール、ポリブタジエンポリオール、フラン
ジメタノールの他にシュウ酸、グルタミン酸、アジピン
酸、酢酸、フタル酸、イソフタル酸、サリチル酸、ピロ
メリット酸等の有機酸と前記ポリオールとの縮合反応生
成物、前記ポリオールとエチレンオキシドや、プロピレ
ンオキシド等アルキレンオキシドとの付加反応生成物、
アルキレンポリアミンとアルキレンオキシドとの付加反
応生成物、2,2−ジメチロール乳酸、2,2−ジメチ
ロールプロピオン酸、2,2−ジメチロールブタン酸、
2,2−ジメチロール吉草酸、3,4−ジアミノブタン
スルホン酸、3,6−ジアミノ−2−トルエンスルホン
酸、およびこれらのカプロラクトン変性品、
【0034】2−メルカプトエタノール、3−メルカプ
ト−1,2−プロパンジオール、グリセリンジ(メルカ
プトアセテート)、1−ヒドロキシ−4−メルカプトシ
クロヘキサン、2,4−ジメルカプトフェノール、2−
メルカプトハイドロキノン、4−メルカプトフェノー
ル、1,3−ジメルカプト−2−プロパノール、2,3
−ジメルカプト−1,3−ブタンジオール、ペンタエリ
スリトールトリス(3ーメルカプトプロピオネート)、
ペンタエリスリトールモノ(3−メルカプトプロピオネ
ート)、ペンタエリスリトールトリス(チオグリコレー
ト)、ペンタエリスリトールペンタキス(3−メルカプ
トプロピオネート)、ヒドロキシメチル−トリス(メル
カプトエチルチオメチル)メタン、1−ヒドロキシエチ
ルチオ−3−メルカプトエチルチオベンゼン、4−ヒド
ロキシ−4’−メルカプトジフェニルスルフォン、2−
(2−メルカプトエチルチオ)エタノール、ジヒドロキ
シエチルスルフィドモノ(3−メルカプトプロピオネー
ト)、ジメルカプトエタンモノ(サルチレート)、ヒド
ロキシエチルチオメチル−トリス(メルカプトエチルチ
オ)メタン等が挙げられる。
【0035】この他、エチレンジアミン、ジエチレント
リアミン、トリエチレンテトラミン、プロピレンジアミ
ン、ブチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、シク
ロヘキシレンジアミン、ピペラジン、2−メチルピペラ
ジン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシレ
ンジアミン、α,α’−メチレンビス(2ークロルアニ
リン)3,3’−ジクロル−α,α’−ビフェニルアミ
ン、m−キシレンジアミン、イソフォロンジアミン、N
−メチル−3,3’−ジアミノプロピルアミン、ノルボ
ルネンジアミン等のポリアミノ化合物、ポリチオール化
合物、セリン、リシン、ヒスチジン等のα−アミノ酸、
更にこれら上記の活性水素化合物のハロゲン置換体も使
用することが出来る。これらはそれぞれ単独で用いるこ
とも、また2種類以上混合して用いても良い。これらの
樹脂は、単独または2種類以上混合させて用いることも
できるが、なんらこれらに限定されるものではない。
【0036】また、これらの樹脂は、その表面にイオン
性基を含有することによって優れた水分散性を発現す
る。このようなイオン性基としてはスルホン酸基、カル
ボン酸基、硫酸基、リン酸基、ホスホン酸基またはホス
フィン酸基、あるいはこれらのアルカリ金属塩基やアン
モニウム塩基、または第1級〜第3級アミン基等を例示
することができ、カルボン酸アルカリ金属塩基、カルボ
ン酸アンモニウム塩基、スルホン酸アルカリ金属塩基お
よびスルホン酸アンモニウム塩基が好ましく、特にスル
ホン酸アルカリ金属塩基およびスルホン酸アンモニウム
塩基が水分散安定性の点で好ましい。イオン性基の導入
は、樹脂合成時にイオン性基を有する単量体を添加すれ
ばよい。
【0037】例えば、ポリエステル系樹脂にイオン性基
としてカルボン酸アルカリ金属塩基またはカルボン酸ア
ンモニウム塩基を導入する場合には、ポリエステルの重
合末期にトリメリット酸等の多価カルボン酸を系内に導
入することにより、樹脂末端にカルボキシル基を付加
し、さらにこれをアンモニア、水酸化ナトリウム等にて
中和することによりカルボン酸塩の基に交換する方法を
用いることができる。
【0038】また、ポリエステル系樹脂微粒子にイオン
性基としてスルホン酸アルカリ金属塩基またはスルホン
酸アンモニウム塩基を導入する場合には、スルホン酸ア
ルカリ金属塩基またはスルホン酸アンモニウム塩基を有
するモノまたはジカルボン酸を系内に導入することによ
り、これらのイオン性基をポリエステル樹脂に導入する
ことができる。塩としては、アンモニウム系イオン、L
i、Na、K、Mg、Ca、Cu、Fe等が挙げられ、
特に好ましいものはKまたはNaである。
【0039】本発明のインクジェット記録用インクは、 前記の重合性単量体にインクジェット記録用色素を溶
解または分散させた後、乳化重合を行い、必要に応じて
添加剤等を加えて均一溶解または均一分散、さらに水を
加えて水分散体とし乳化を行う方法、 重合を行い前記の樹脂を得た後、インクジェット記録
用色素を直接添加し、必要に応じて添加剤等を加えて均
一溶解または均一分散、さらに水を加えて水分散体とし
乳化を行う方法、 水溶性有機溶媒(例えば、アセトン、メチルエチルケ
トン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)や通常知ら
れている造膜助剤(例えば、テキサノール、N,N−ジ
メチルピロリドン等)にインクジェット記録用色素を溶
解または分散させたものを、重合を行った前記の樹脂に
加え、また、必要に応じて添加剤等を加えて均一溶解ま
たは均一分散、さらに水を加えて水分散体とし乳化を行
い、さらに必要に応じて水溶性有機溶媒を留去する方
法、 水不溶性有機溶媒(例えば、トルエン等)にインクジ
ェット記録用色素を溶解または分散させたものを、重合
を行った前記の樹脂に加え、また、必要に応じて添加剤
等を加えて均一溶解または均一分散、さらに水を加えて
水分散体とし乳化を行うい、さらに必要に応じて水不溶
性有機溶媒を留去する方法、 あるいは、前記の樹脂の水系分散体を得た後、インク
ジェット記録用色素を加えて、高温処理を行う高温染色
法等によって製造される。
【0040】なお、製造に際しては、不溶物を除去する
ため、メンブランフィルター等の微小孔径のフィルター
で濾過することもある。乳化して得られた水系分散体中
の着色樹脂微粒子は、平均粒径が0.01〜1μmであ
ることが好ましく、さらに0.05〜0.8μmである
ことが特に好ましい。平均粒径が小さすぎると画像濃度
の低下や耐水性の低下を引き起こす可能性があり、ま
た、大きすぎるとインク中における分散安定性が低下し
て沈降物が生じ保存安定性が悪くなる問題や、ノズルの
目詰まり等の問題を引き起こす可能性がある。
【0041】着色樹脂微粒子中の色素の含有量は、用
途、目的、色素の種類、インク組成、インクの印字濃
度、目詰まり性にもよるが、樹脂中に、1〜90重量
%、好ましくは5〜50重量%である。インク用色素の
含有量が少ないと十分な記録画像を得ようとした際、多
量のインクを必要とし、記録装置の印字ヘッドや記録紙
に負荷がかかる。また、色素の含有量が多いと色素が樹
脂粒子から析出し易くなりインク中に析出物を生じ、印
字ヘッドの目詰まり等を引き起こす。
【0042】また、本発明のインクジェット記録用イン
クには、インクの色調を調整するために、その他の色素
や、インク特性を損なわない程度に、公知の染料や顔料
をエマルジョンまたは微分散状態に処理したものを添加
しても差し支えない。また、インク中の着色樹脂微粒子
の含有量は1〜50重量%、好ましくは5〜50重量%
である。
【0043】本発明のインクには、必要に応じて、イン
クの保湿性、表面張力、粘度、乾燥速度等を調整するた
めに、水溶性有機溶媒を含有させてもよい。水溶性有機
溶媒としては、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、グリセリン、チオグリ
コール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレング
リコールモノメチルエーテル等の多価アルコールエーテ
ル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド
類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N
−ビニル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノン等の含窒素化合物、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノー
ル、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノ
ール、2−ブタノール等のアルコール類、グリセリン等
を用いることができる。これらの水溶性有機溶媒を含有
させる場合には、インク全量に対して1〜30重量%含
有させることが好ましい。
【0044】また、インクの保存安定性を向上させるた
めにインクのpHを7〜10に調整することが好まし
い。pH調整剤としては、NaHCO、Na
、エタノールアミン、ジエタノールアミンおよびトリ
エタノールアミン等のアルカノールアミン、水酸化カリ
ウムおよび水酸化リチウム等のアルカリ金属の水酸化物
等が挙げられる。さらにまた、本発明のインクには、従
来使用されている種々の添加剤を必要に応じて加えるこ
とができる。例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、分散
剤、分散安定剤、キレート化剤、水溶性ポリマー、マス
キング剤、防かび剤、防腐剤、粘度調節剤、界面活性
剤、表面張力調整剤、pH調整剤、比抵抗値調整剤、近
赤外線吸収剤、浸透剤等の添加剤が挙げられる。
【0045】前記成分から構成される本発明のインク
は、インクジェット記録方式のインクとして使用する以
外に、筆記用具等のインクとしても使用可能であり、記
録特性、保存安定性、被記録材への定着性、記録画像の
鮮明性、耐光性、耐水性等に優れたものである。また、
本発明で使用する色素は、有機溶剤に対する溶解性が高
いため、捺染用途、印刷用途等の溶剤型インクジェット
インクとしても利用可能である。
【0046】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例中の「部」は重量部を示す。
【0047】実施例1 〔アントラキノン化合物(色素No.1)の合成例〕1
−アミノ−2−クロロ−4−ヒドロキシアントラキノン
1.0部、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン1
0部、炭酸カリウム1.0部、および、N,N−ジ−n
−オクチル−m−アミノフェノール2.0部を室温で混
合した後、150℃まで加熱昇温し、温度を保ちながら
5時間反応させた。冷却後、水100部に排出し、トル
エンで抽出したのち、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、色素No.1のアントラキノン化合物を
得た(収率90%)。 ・元素分析 C % H % N % 計算値: 75.76 8.12 4.91 実測値: 75.62 8.15 4.89 ・マススペクトル 計算値:570 実測値:570 色素No.1のトルエン溶液中における極大吸収波長
(λmax )は518nmであり、グラム吸光係数(ε
g)は28300ml/g・cmであった。また、該化
合物は溶媒溶解性が高く、室温にてトルエンに対し40
%以上の溶解性を示した。
【0048】〔着色樹脂微粒子分散液(A)の製造例〕
温度計、攪拌機を備えたオートクレーブ中に、ジメチル
テレフタレート180部、5−ナトリウムスルホイソフ
タル酸ジメチルエステル10部、エチレングリコール1
30部、トリシクロデカンジメタノール25部、テトラ
ブトキシチタネート0.1部を装入し、180〜220
℃で約3時間加熱してエステル交換反応を行った。次い
で、反応混合物を240℃まで加熱した後、オートクレ
ーブ内の圧力を10mmHgまでゆっくりと下げ、1時
間反応を続けた。オートクレーブ内の圧力を大気圧まで
戻し、共重合ポリエステル樹脂を得た。次に、得られた
ポリエステル樹脂100部、メチルエチルケトン150
部、テトラヒドロフラン150部、色素No.1のアン
トラキノン化合物10部を混合した後、水600部を添
加し、さらに混合した。この混合物を0.8ミクロンの
メンブランフィルターで濾過し、加熱して溶剤を留去さ
せた。冷却後、水を加えて固形分濃度を20重量%と
し、着色樹脂微粒子分散液(A)を得た。分散液中に分
散している微小樹脂粒子は、平均粒径0.2μmを有す
るマゼンタ色に着色された樹脂の微小粒子であった。
【0049】〔特性の評価〕該着色樹脂微粒子分散液
(A)にグリセリンおよび水を添加し、固形分15重量
%を含有する水系インクを得た。この水系インクを用
い、ピエゾ方式インクジェットプリンター用インクカー
トリッジに充填し、同方式プリンターにより印字及び画
像記録を行い、下記の項目について試験を行った。その
結果を第2表に示す。なお、各試験項目の評価基準は下
記の通りである。 (A)乳化評価:エマルションインク作製時における乳
化の状況を目視にて評価した。 評価基準: 乳化良好 :◎ 僅かに浮遊物があるが実用上問題ないレベル :○ 僅かにゲル化が見られ問題となる可能性があるレベル:△ 乳化不良でインクとして問題あり :× (B)画像評価:普通紙に画像を形成させ、滲み状態を
目視により判定した。 (C)画像記録濃度評価:画像記録された普通紙を、反
射濃度計(マクベス社製)を用い、記録濃度(OD値)
を測定し、画像記録濃度評価を行った。 (D)耐水性評価:試験の画像記録された普通紙の印字
部分を、水に漬ける前と水に漬けて自然乾燥後の印字濃
度(OD値)を反射濃度計で測定し、ODを比較して
耐水性評価を行った。 OD=(水に漬けて自然乾燥後のOD値)/(水に漬
ける前のOD値)×100[%] (E)耐光性評価:キセノンフェードメーター(スガ試
験機社製)を用い、照射前と100時間照射した後の印
字濃度(OD値)を測定し、ODを比較して耐光性評
価を行った。 OD=(照射後のOD値)/(照射前のOD値)×1
00[%]
【0050】(F)インクの保存安定性評価:水系イン
クの初期保存安定性(40℃、1ヶ月間保存)、更に長
期保存安定性(40℃、3ヶ月間保存)を評価するた
め、それぞれ保存した後の水系インクの状態を目視にて
観察し、また上記プリンターで長時間連続記録して、目
詰まりの有無を観察した。
【0051】実施例2 温度計、攪拌機を備えたオートクレーブ中に、ジメチル
テレフタレート 150部、ジメチルイソフタレート
50部、5ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチルエス
テル 5部、エチレングリコール 150部、ネオペン
チルグリコール250部、テトラブトキシチタネート
0.1部を装入し、180〜220℃で約3時間加熱し
てエステル交換反応を行った。次いで、反応混合物を2
40℃まで加熱した後、オートクレーブ内の圧力を10
mmHgまでゆっくりと下げ、1時間反応を続けた。オ
ートクレーブ内の圧力を大気圧までもどし、共重合ポリ
エステル樹脂を得た。次に、得られたポリエステル樹脂
100部、メチルエチルケトン 150部、テトラヒ
ドロフラン 150部、実施例1で用いた色素No.1
のアントラキノン化合物 10部を混合した後、水 6
00部を添加し、さらに混合した。この混合物を0.8
ミクロンのメンブランフィルターで濾過し、加熱して溶
剤を留去させた。冷却後、水を加えて固形分濃度を20
重量%とし、着色樹脂微粒子分散液(B)を得た。分散
液中に分散している微小樹脂粒子は平均粒径0.3μm
を有するマゼンタ色に着色された樹脂の微小粒子であっ
た。該着色樹脂微粒子分散液にグリセリンおよび水を添
加し、固形分15重量%を含有する水系インクを得た。
実施例1と同様にインク特性の評価を行った結果を第2
表に示す。
【0052】実施例3〜16 第1表(表1)記載のインクジェット記録用色素を用
い、実施例1または2の方法でインクを作製し、該イン
ク特性の評価を行い、その結果を、第2表に示した。な
お、第2表中の「インク製造法」は実施例1、2のいず
れかの方法を示す。 実施例17 1−アミノ−2−クロロ−4−ヒドロキシアントラキノ
ン 1.0重量部、1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ジノン 10重量部、炭酸カリウム 1.0重量部、お
よびN,N−ジ−n−ブチル−m−アミノフェノール
1.0重量部を室温で混合した後、140℃まで加熱昇
温し、温度を保ちながら3時間反応させた。その後、室
温まで冷却し、水 90重量部に排出し、トルエンで抽
出した。分液後、トルエンを減圧留去し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製して、第1表の色素N
o.9のアントラキノン化合物を得た(収率90%)。 ・元素分析 C % H % N % 計算値: 73.34 6.59 6.11 実測値: 73.29 6.63 6.15 ・マススペクトル 計算値:458 実測値:458 色素No.9のトルエン溶液中における極大吸収波長
(λmax )は517nmであり、グラム吸光係数(ε
g)は30200ml/g・cmであった。また、該化
合物は溶媒溶解性が高く、室温にてトルエンに対し40
%以上の溶解性を示した。色素No.9を用い、実施例
1の方法でインクを作製し、該インク特性の評価を行
い、その結果を、第2表に示した。
【0053】実施例18〜58 第1表記載のインクジェット記録用色素を用い、実施例
1または2の方法でインクを作製し、該インク特性の評
価を行い、その結果を、第2表に示した。なお、第2表
中の「インク製造法」は実施例1、2のいずれかの方法
を示す。本発明のインクジェット記録用色素を用いた全
ての水系インクは、特に耐水性に優れ、長期に渡る保存
安定性に優れたものであった。また、記録画像において
も良好で滲みもなく、耐光性に優れたものであった。
【0054】比較例1 実施例1において、色素として、式(5)で表されるア
ントラキノン化合物を用いた以外は実施例1に従い、イ
ンクを作製したところ、色素の溶解性が低いため、乳化
が困難であった。該インクをフィルターに通して不溶物
を除去した後、同様に特性評価を行った。その結果を第
2表に示す。特に乳化評価において、乳化不良が発生す
るなど、本発明のインクジェット記録用色素に比べ、著
しく悪かった。
【化9】
【0055】比較例2 実施例1において、色素として式(6)で表されるアン
トラキノン化合物を用いた以外は実施例1に従い、イン
クを作製したところ、色素の溶解性が低いため、一部不
溶物が見られた。該インクをフィルターに通して不溶物
を除去した後、同様に特性評価を行った。その結果を第
2表に示す。特に画像記録濃度評価、耐光性評価におい
て、本発明のインクジェット記録用色素に比べ、著しく
悪かった。
【化10】
【0056】比較例3 実施例1において、色素として式(7)で表されるアン
トラキノン化合物を用いた以外は実施例1に従い、イン
クを作製したところ、色素の溶解性が低いため、一部不
溶物が見られた。該インクをフィルターに通して不溶物
を除去した後、同様に特性評価を行った。その結果を第
2表に示す。特に画像記録濃度評価、耐光性評価におい
て、本発明のインクジェット記録用色素に比べ、著しく
悪かった。
【化11】
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
【表5】
【0060】
【発明の効果】本発明に係るのマゼンタ色系色素は、特
に特に耐水性に優れており、更に、耐光性、樹脂との相
溶性に優れ、インクジェット記録用水系インク用に好適
である。更に、これらの色素を用いて得られる本発明の
インクジェット記録用水系インクは、耐光性、保存安定
性に優れた性能を示す。特にインクジェット記録方式の
水系インクとして使用する場合、水に不溶の該マゼンタ
色系色素、水および樹脂を少なくとも主成分とし、エマ
ルションを形成してなるインク組成物を用いて、高品位
で滲みのない画像を形成可能となり、記録画像も耐水性
に優れた特性を有する。すなわち、本発明は、高品位の
画像を与えるインクジェット記録用水系インク、これに
用いる耐光性、保存安定性に優れたマゼンタ色系色素お
よびこの色素を用いた樹脂微粒子、並びにこの微粒子を
水に分散した分散体を提供することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 1/60 C09B 67/46 A 67/46 C09D 17/00 C09D 17/00 B41J 3/04 101Y (72)発明者 大熊 正 千葉県袖ヶ浦市長浦580番地32 三井化学 株式会社内 (72)発明者 大井 龍 千葉県袖ヶ浦市長浦580番地32 三井化学 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に不溶の色素、水および樹脂を少なく
    とも主成分とし、エマルションを形成しているインクジ
    ェット記録用水系インクにおいて、一般式(1) 【化1】 [式中、Rは置換されていてもよいアルキル基、置換
    されていてもよいアリール基、置換されていてもよいア
    ラルキル基、またはアルコキシカルボニルアルキル基を
    表し、Xは酸素原子または硫黄原子を表し、R〜R
    はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいア
    ルキル基、または置換されていてもよいアルコキシ基を
    表す。]で表されるアントラキノン化合物から選ばれる
    少なくとも一種のマゼンタ色系色素を含有することを特
    徴とするインクジェット記録用水系インク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の一般式(1)において、
    が下記一般式(2) 【化2】 [式中、R〜R11はそれぞれ独立に、水素原子、置
    換されていてもよいアルキル基、アシル基、−NR12
    13(ただし、R12、R13はそれぞれ独立に、水
    素原子、置換されていてもよいアルキル基、またはアシ
    ル基を表す)、または−YR14(ただし、R14は、
    水素原子、置換されていてもよいアルキル基、アシル
    基、またはアルコキシカルボニルアルキル基を表し、Y
    は酸素原子または硫黄原子を表す)を表す。]で表され
    る置換されていてもよいアリール基であり、Xが酸素原
    子である請求項1記載のインクジェット記録用水系イン
    ク。
  3. 【請求項3】 一般式(2)のR〜R11のうち少な
    くとも一つは、−NR 13(ただし、R12、R
    13はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよ
    いアルキル基、またはアシル基を表す)である請求項2
    記載のインクジェット記録用水系インク。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の一般式(2)におけるR
    12およびR13が、水素原子、または置換されていて
    もよいアルキル基である請求項3記載のインクジェット
    記録用水系インク。
  5. 【請求項5】 一般式(2)のRが−NR1213
    であり、かつ、R12およびR13が、いずれも総炭素
    数4以上のアルキル基である請求項4記載のインクジェ
    ット記録用水系インク。
  6. 【請求項6】 一般式(1) 【化3】 [式中、Rは置換されていてもよいアルキル基、置換
    されていてもよいアリール基、置換されていてもよいア
    ラルキル基、またはアルコキシカルボニルアルキル基を
    表し、Xは酸素原子または硫黄原子を表し、R〜R
    はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいア
    ルキル基、または置換されていてもよいアルコキシ基を
    表す。]で表されるアントラキノン化合物から選ばれる
    少なくとも一種のマゼンタ色系色素で着色された樹脂微
    粒子。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の着色された樹脂微粒子を
    水媒体中に分散してなる分散体。
JP2001022596A 2000-02-10 2001-01-31 インクジェット記録用水系インク Expired - Fee Related JP3736742B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001022596A JP3736742B2 (ja) 2000-02-10 2001-01-31 インクジェット記録用水系インク

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-33319 2000-02-10
JP2000033319 2000-02-10
JP2001022596A JP3736742B2 (ja) 2000-02-10 2001-01-31 インクジェット記録用水系インク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001294790A true JP2001294790A (ja) 2001-10-23
JP3736742B2 JP3736742B2 (ja) 2006-01-18

Family

ID=26585189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001022596A Expired - Fee Related JP3736742B2 (ja) 2000-02-10 2001-01-31 インクジェット記録用水系インク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3736742B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092071A (ja) * 2000-10-12 2007-04-12 Seiko Epson Corp ポリマーエマルジョンの製造方法およびそれを含んでなるインク組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092071A (ja) * 2000-10-12 2007-04-12 Seiko Epson Corp ポリマーエマルジョンの製造方法およびそれを含んでなるインク組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3736742B2 (ja) 2006-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7091261B1 (en) Yellow hue compound and aqueous ink for ink-jet recording system using the same
JP2000239584A (ja) インクジェット記録用インク
US6800674B2 (en) Anthraquinone compound and water-based ink-jet recording ink containing the compound
JP2004190007A (ja) 色素およびインクジェット記録液
JP2005126587A (ja) 色素、着色微粒子分散物、インクジェット用インク及びインクジェット記録方法
JP2004300224A (ja) 水系インク
JP3736742B2 (ja) インクジェット記録用水系インク
JP3839640B2 (ja) インクジェット記録用水系インク
JP2001131454A (ja) キノフタロン化合物および該化合物を用いたインクジェット記録用水系インク
JP2004292571A (ja) 水系インク
EP1055712B1 (en) Aqueous ink for ink jet recording
JP2001146562A (ja) ピリドンアゾ化合物および該化合物を用いたインクジェット記録用水系インク
JP5380068B2 (ja) アゾ化合物、アゾ顔料および該アゾ化合物又は該アゾ顔料を含む分散物、着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録用インクタンク、インクジェット記録方法、及び記録物
JP2000297234A (ja) インクジェット記録用水性インク
US20040138335A1 (en) Ink composition and ink-jet recording method
JP2005041897A (ja) 黒色インク
JP2002020661A (ja) インクジェット記録用インク
JP2004203924A (ja) 水系インク及びその用途
JP2004204150A (ja) アゾ化合物及びそれを用いるインクジェット用インク
JP2004285241A (ja) アゾ化合物及びそれを用いるインクジェット用インク
JP2004115812A (ja) 耐光性着色剤及びそれを含む組成物
JP2004269619A (ja) アゾ化合物及びそれを用いるインクジェット用インク
JP2005120267A (ja) 黒色インク
JP2004292715A (ja) アゾ化合物及びそれを用いるインクジェット用インク
JP2001131453A (ja) フタロシアニン化合物含有インク

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050725

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051020

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051020

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees