JP2001294634A - 型内被覆用組成物、型内被覆された樹脂成形品および該樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

型内被覆用組成物、型内被覆された樹脂成形品および該樹脂成形品の製造方法

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JP2001294634A
JP2001294634A JP2000109842A JP2000109842A JP2001294634A JP 2001294634 A JP2001294634 A JP 2001294634A JP 2000109842 A JP2000109842 A JP 2000109842A JP 2000109842 A JP2000109842 A JP 2000109842A JP 2001294634 A JP2001294634 A JP 2001294634A
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Shigeru Oka
茂 岡
Shinichi Goto
伸一 後藤
Takahiro Tsumori
隆弘 津守
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型内被覆の作業性が良好で、優れた耐溶剤
性、表面平滑性、透明度、強度等を発揮し、しかも成形
品基体との密着性にも優れている被覆層を形成し得る型
内被覆用組成物を見出すこと。 【解決手段】 同一金型内で成形品基体の加熱成形と表
面被覆層の加熱硬化を行って、型内被覆された樹脂成形
品を得るために用いられる型内被覆用組成物であって、
側鎖に二重結合を有する熱硬化型メチルメタクリレート
系重合体とラジカル重合性単量体成分とを必須成分とし
て含むものであることを特徴とする型内被覆用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一金型内で成形
材料の硬化とその表面被覆材料の硬化を行って型内被覆
された樹脂成形品を製造するときに用いられる型内被覆
用組成物、この組成物からなる被覆層を有する型内被覆
された樹脂成形品およびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂の成形品に
は、その表面にゲルコート層として被覆層が設けられる
ことがある。この被覆層は、表面保護や外観向上の他、
耐溶剤性、耐熱水性、耐熱変色性、耐候性等を向上させ
る働きも有しており、その具体的な成形方法としては、
インモールドコーティング法とも呼ばれる型内被覆法が
知られている。この方法では、成形と被覆が同一装置で
一連の工程で行われるという利点の他、表面が美しく、
さらに平滑性に優れた成形品が得られるというメリット
がある。
【0003】従来の型内被覆法では、不飽和ポリエステ
ル樹脂やビニルエステル樹脂をベースにする型内被覆用
組成物が一般的に用いられてきたが、表面硬度、耐熱水
変色性、耐候性等をより向上させるために、アクリル樹
脂の応用が検討されている。アクリル樹脂系の型内被覆
用組成物は、もはや重合性を有していない1種または2
種以上の(メタ)アクリル系重合体からなる重合体成分
と、単官能単量体や多官能単量体等からなるラジカル重
合性を有する単量体成分と、硬化剤(ラジカル重合開始
剤)とを必須成分とし、必要に応じて充填剤等を含有す
るものである。この場合、型内へ注入するときの作業性
を考慮して、すなわち、型の細部にまで型内被覆用組成
物が行き渡るようにするために、粘度の高い重合体成分
と低粘度である単量体成分の量のバランスで型内被覆用
組成物の粘度を調整している。
【0004】しかし、作業性を重視して単量体量を多く
し過ぎると、型内被覆用組成物の重合硬化の際に重合硬
化による収縮が大き過ぎて、得られる型内被覆成形品の
表面性状が悪化したり、成形品基体との密着性が低下す
ることがある。
【0005】一方、被覆層の耐溶剤性等の特性を向上さ
せる目的で、高分子量の重合体を多く用いると、型内被
覆用組成物の粘度調整のため単量体量を多くせざるを得
ず、その結果、表面性状の良好な型内被覆成形品が得ら
れなくなる。さらに、高分子量の重合体は、架橋成分と
して添加される多官能単量体との相溶性に劣っているこ
とから、被覆層の透明性や機械的物性を低下させること
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明では、上
記従来技術の問題点を解決するために、型内被覆の作業
性が良好で、優れた耐溶剤性、表面平滑性、透明度、強
度等を発揮し、しかも成形品基体との密着性にも優れて
いる被覆層を形成し得る型内被覆用組成物およびこのよ
うな被覆層を有する型内被覆された樹脂成形品を提供す
ることを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の型内被覆用組成
物は、同一金型内で成形品基体の加熱成形と表面被覆層
の加熱硬化を行って、型内被覆された樹脂成形品を得る
ために用いられる型内被覆用組成物であって、側鎖に二
重結合を有する熱硬化型メチルメタクリレート系重合体
とラジカル重合性単量体成分とを必須成分として含むと
ころに要旨を有する。
【0008】側鎖に二重結合を有する熱硬化型メチルメ
タクリレート系重合体は、重合硬化後に3次元化して耐
溶剤性に優れた高分子鎖を形成するので、高粘度・高分
子量の重合体を用いる必要がなく、型内被覆用組成物の
粘度を低く維持したまま、硬化被覆層の耐溶剤性を良好
にすることができるのである。
【0009】本発明の型内被覆用組成物は、25℃での
粘度が2〜95Pa・sであること、熱硬化型メチルメ
タクリレート系重合体の重量平均分子量が5000〜1
0万であることが好ましく、型内被覆作業が良好に行え
る。
【0010】また、熱硬化型メチルメタクリレート系重
合体の二重結合当量(二重結合1個当たりの重合体の分
子量)は300〜10000であることが好ましく、硬
化被覆層の物性を良好にする上で好適な範囲である。
【0011】さらに、型内被覆用組成物が熱硬化型メチ
ルメタクリレート系重合体を必須的に含む重合体成分と
ラジカル重合性単量体成分とを含み、かつ、前記重合体
成分と前記単量体成分の合計100質量%中、前記重合
体成分が25質量%以上であることが好ましい。すなわ
ち、重合体成分の粘度があまり高くないため、組成物中
の重合体成分量を多くすることができるのである。この
点で、重合体成分100質量%中、熱硬化型メチルメタ
クリレート系重合体を20質量%以上とすることが好ま
しい。
【0012】本発明には、成形品基体に、上記型内被覆
用組成物を型内被覆して得られたものである型内被覆さ
れた樹脂成形品も含まれる。成形品基体の原料となる樹
脂成形材料中の樹脂成分がメチルメタクリレート系重合
体とメチルメタクリレートを必須的に含むものであり、
かつ、メチルメタクリレート系重合体中のメチルメタク
リレートユニット量とメチルメタクリレート量との合計
が、前記樹脂成分中70質量%以上である樹脂成形材料
から得られた成形品基体に、上記型内被覆用組成物を型
内被覆して得られる樹脂成形品は、被覆層と成形品基体
との密着性が良好で、美麗なものとなり、耐候性に優れ
た成形品となるので、本発明の好ましい実施態様であ
る。メチルメタクリレート系重合体としては、上記熱硬
化型および/または熱可塑性のものいずれも採用可能で
ある。
【0013】本発明には、上記樹脂成形品の製造方法も
含まれる。上型と下型とに分割可能な金型内で、成形品
基体の加熱成形と型内被覆用組成物の加熱硬化を行って
型内被覆された樹脂成形品を製造する方法であって、注
入ノズルを備えた金型を用いると共に、成形品基体の加
熱成形後に、上型と下型とを離間させずに、前記型内被
覆用組成物を注入ノズルから金型内へ注入する方法が採
用可能である。
【0014】また、上型と下型とに分割可能で、かつ、
上型内側部と下型外側部とが当接するシェアエッジ部を
有する金型内で、成形品基体の加熱成形と請求項1に記
載の型内被覆用組成物の加熱硬化を行って型内被覆され
た樹脂成形品を製造する方法であって、注入ノズルを備
えた金型を用いると共に、成形品基体の加熱成形後に、
シェアエッジ部の上型内側部と下型外側部との当接状態
を維持しながら上型と下型とを互いに離間させる方向へ
変位させた後、前記型内被覆用組成物を注入ノズルから
金型内へ注入する方法を利用してもよい。
【0015】いずれの方法においても、本発明に係る低
粘度な型内被覆用組成物を用いることにより、注入ノズ
ルでの型内被覆用組成物の注入が可能となるため、型開
きをせずに、または、型開き間隔を小さくすることがで
き、速いサイクルで成形品を得ることができる。さら
に、大きく型開きする場合には、成形品基体に発生した
バリが上型の上下動に伴って型内被覆層へ混入してしま
う不良が発生する可能性があるが、上記本発明方法で
は、型開きしないか、または、シェアエッジ部を維持し
ながら少しだけ型開きするので、このような不良の発生
を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の型内被覆用組成物は、側
鎖に二重結合を有する熱硬化型メチルメタクリレート系
重合体を主成分として用いるところに最大のポイントを
有する。側鎖に二重結合を有する熱硬化型メチルメタク
リレート系重合体とは、メチルメタクリレート(以下M
MAと省略する)ユニットを主たる構成ユニットとし、
側鎖に二重結合を有していて、ラジカル重合開始剤の存
在下で硬化し得る重合体である。型内被覆前の組成物中
においては重合体として作用して、型内被覆工程での硬
化収縮を低減させる。そして、型内被覆工程での加熱重
合に際しては、この重合体の側鎖の二重結合が重合反応
に関与して、併用されるラジカル重合性単量体成分(以
下単に単量体成分という)と共に高分子量化して、3次
元ネットワークを形成する。この結果、耐溶剤性等に優
れた硬化被覆層が得られるのである。また、MMAユニ
ットを主たる構成ユニットとするのは、MMA系重合体
が、耐候性、透明性、表面の光沢等の各種物性や、外
観、安全性等の特性に優れているからである。なお、本
発明で「重合体」という場合、共重合体および以上の多
元重合体を含む意味である。
【0017】上記MMA系重合体の側鎖に二重結合を導
入するには、カルボキシル基含有単量体や、ヒドロキシ
ル基含有単量体、エポキシ基含有単量体あるいはその他
の官能基を有する単量体(二重結合導入用単量体)とメ
チルメタクリレート(以下単に「MMA」と記載すると
きは単量体のメチルメタクリレートを示す)、必要によ
りその他の単量体を共重合させて、得られた重合体の側
鎖のカルボキシル基、ヒドロキシル基、グリシジル基等
の官能基に対し、これらの官能基との反応性を有する官
能基とラジカル重合性二重結合を有する化合物を反応さ
せればよい。これらの化合物が側鎖に結合し、二重結合
が導入される。
【0018】重合体中のMMA共重合比としては、MM
Aを50質量%、より好ましくは60質量%以上用い、
残りを二重結合導入用単量体と、必要により用いられる
「その他の単量体」とすることが好ましい。ただし、二
重結合導入用単量体が少なすぎると、熱硬化型メチルメ
タクリレート系重合体に導入された二重結合量が少なく
なって、硬化被覆層の耐溶剤性等が低下することから、
後述する好適な二重結合当量になるように適宜設定す
る。その他の単量体は、50質量%以下とすることが好
ましく、より好ましくは30質量%以下である。
【0019】二重結合導入用単量体のうちのカルボキシ
ル基含有単量体としては、重合可能な二重結合と、カル
ボキシル基とを分子内に有する化合物であればよく、特
に限定されるものではない。具体例としては、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、ビニル安息香酸等の不
飽和モノカルボン酸;マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、シトラコン酸等の不飽和ジカルボン酸;マレイン酸
モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノブ
チル、マレイン酸モノオクチル、フマル酸モノメチル、
フマル酸モノエチル、フマル酸モノブチル、フマル酸モ
ノオクチル、シトラコン酸モノエチル等の不飽和ジカル
ボン酸のモノエステル;コハク酸モノエステル、フタル
酸モノエステル、ヘキサフタル酸モノエステル等の酸無
水物モノエステル等の長鎖カルボキシル基含有単量体;
等が挙げられる。これらのカルボキシル基含有単量体
は、一種類のみを用いてもよく、また、二種類以上を併
用してもよい。
【0020】上記カルボキシル基含有単量体によって重
合体中に導入されたカルボキシル基に対し、アリルグリ
シジルエーテル;グリシジル(メタ)アクリレート、メ
チルグリシジル(メタ)アクリレート;エポキシ樹脂の
モノ(メタ)アクリレート等のグリシジル基含有単量体
(二重結合導入用化合物)を反応させることによって、
重合体側鎖に二重結合が導入できる。これらの化合物
は、一種類のみを用いてもよく、また、二種類以上を併
用してもよい。
【0021】カルボキシル基とグリシジル基との反応
は、必要に応じて、Zn、SnおよびZrよりなる群か
ら選択される1種以上の元素を有する触媒、または、四
級ホスホニウム塩の存在下で行うとよい。
【0022】上記グリシジル基含有単量体をMMA系重
合体を得るための単量体の一部に用い、重合体中にグリ
シジル基を導入しておいて、上記カルボキシル基含有単
量体を二重結合導入用化合物として反応させて、熱硬化
型MMA系重合体を得ることもできる。
【0023】二重結合導入用単量体として、ヒドロキシ
ル基含有単量体を用いることもできる。ヒドロキシル基
含有単量体としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート等のグリコール類のモノ(メタ)アクリレートや多
価アルコールのジ(メタ)アクリレート等が挙げられる
が、特に限定されず、1種または2種以上使用すること
ができる。
【0024】上記ヒドロキシル基含有単量体をMMA系
重合体を得るための単量体の一部に用い、重合体中にヒ
ドロキシル基を導入した場合は、二重結合導入用化合物
として、イソシアネート基とラジカル重合性の二重結合
を有する化合物を用い、ウレタン結合生成反応を利用す
るとよい。このようなイソシアネート化合物としては、
m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
アネート;上記例示のヒドロキシル基を有する(メタ)
アクリレートと、トリレンジイソシアネート等の多価イ
ソシアネートとの反応生成物;イソシアナートエチルメ
タクリレート等が挙げられるが、特に限定されず、1種
または2種以上使用することができる。
【0025】熱硬化型MMA系重合体を合成する場合に
は、必須成分であるMMAと二重結合導入用単量体に加
えて、その他の単量体を用いてもよい。このような単量
体の例としては、メチルアクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n
−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)ア
クリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)
アクリレート等の(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル;シクロヘキシル(メタ)アクリレート等の(メタ)
アクリル酸シクロアルキルエステル;ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート等の塩基性(メタ)アクリル酸エステ
ル等の(メタ)アクリレート類が好ましいものとして挙
げられる。必須成分であるMMAとの共重合性に優れ、
耐候性、透明性、表面の光沢等の各種物性や、外観、安
全性等の特性に優れている。
【0026】また、上記(メタ)アクリレート以外に
も、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
クロロスチレン等のスチレン系単量体;酢酸ビニル等の
ビニルエステル;アリルアルコール、エチレングリコー
ルモノアリルエーテル、プロピレングリコールモノアリ
ルエーテル等のアリル化合物;(メタ)アクリルアミ
ド;(メタ)アクリロニトリル;N−メトキシメチルア
クリルアミド、N−エトキシメチルアクリルアミド等の
N−アルコキシ置換(メタ)アクリルアミド;不飽和塩
基性単量体;N−メチルマレイミド、N−エチルマレイ
ミド、N−n−プロピルマレイミド、N−イソプロピル
マレイミド、N−n−ブチルマレイミド、N−t−ブチ
ルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−m−トリ
ルマレイミド、N−p−トリルマレイミド、N−α−ナ
フチルマレイミド、N−ベンジルマレイミド、N−シク
ロヘキシルマレイミド、N,N’−エチレンビスマレイ
ミド、N,N’−トリメチレンビスマレイミド、N,
N’−m−フェニレンビスマレイミド、N,N’−p−
フェニレンビスマレイミド等のN−置換マレイミド等の
マレイミド系単量体等のラジカル重合性単量体をその他
の単量体として使用してもよい。これらの単量体は、必
要に応じて、1種類のみを用いてもよく、また、2種類
以上を併用してもよい。これらの中で、スチレンは安価
で共重合性が優れているため好ましく、また、マレイミ
ド系単量体は、MMA系重合体の耐熱性を向上させるた
め、好ましく使用することができる。
【0027】上記単量体類を重合する際には、重合開始
剤を使用することが望ましい。重合開始剤の具体例とし
ては、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキ
サイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、t−ブチ
ルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチル
パーオキシオクトエート、t−ブチルパーオキシベンゾ
エート、クメンヒドロパーオキサイド、シクロヘキサノ
ンパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ビス(4
−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネー
ト等の有機過酸化物;2,2’−アゾビスイソブチロニ
トリル、2−フェニルアゾ−2,4−ジメチル−4−メ
トキシバレロニトリル等のアゾ化合物;等が挙げられる
が、特に限定されるものではない。これら重合開始剤
は、一種類のみを用いてもよく、また、二種類以上を併
用してもよい。単量体原料に対する重合開始剤の添加量
等は、適宜設定可能である。
【0028】MMA系重合体を合成する際には、重合体
の平均分子量等を調節するために、連鎖移動剤を重合系
に添加することが望ましい。連鎖移動剤としては、特に
限定されるものではないが、重合反応の制御を極めて容
易に行い得るチオール化合物が最適である。チオール化
合物の具体例としては、t−ブチルメルカプタン、n−
オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン等の
アルキルメルカプタン;チオフェノール、チオナフトー
ル等の芳香族メルカプタン;チオグリコール酸;チオグ
リコール酸オクチル、エチレングリコールジチオグリコ
レート、トリメチロールプロパントリス−(チオグリコ
レート)、ペンタエリスリトールテトラキス−(チオグ
リコレート)等のチオグリコール酸アルキルエステル;
β−メルカプトプロピオン酸;β−メルカプトプロピオ
ン酸オクチル、1,4−ブタンジオールジ(β−チオプ
ロピオネート)、トリメチロールプロパントリス−(β
−チオプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラ
キス−(β−チオプロピオネート)等のβ−メルカプト
プロピオン酸アルキルエステル等が挙げられるが、特に
限定されず、1種または2種以上使用することができ
る。また、連鎖移動剤として、α−メチルスチレンダイ
マー、四塩化炭素等を用いることもできる。連鎖移動剤
の使用量は、その種類や単量体の組合せ等に応じて適宜
設定すればよく、単量体全量に対して0.1質量%〜1
5質量%の範囲内が好適である。
【0029】MMA系重合体を合成する方法は、特に限
定されるものではないが、塊状重合(バルク重合)、溶
液重合、懸濁重合、乳化重合等の公知の重合方法を採用
することができるが、塊状重合が特に好ましい。懸濁重
合を採用する場合には、ポリビニルアルコール等の分散
安定剤を用いて、単量体を水等の分散媒中に懸濁させれ
ばよい。重合温度や反応時間等については、重合方法に
応じて適宜公知の反応条件を採用することができる。M
MA系重合体を合成する際に、重合を途中で終了させる
ことにより、型内被覆用組成物の必須成分である重合体
成分と単量体成分との混合物を一気に得ることも可能で
ある。
【0030】重合体を得た後は、用いた二重結合導入用
単量体の官能基に対して、前記したように二重結合導入
用化合物を反応させることにより、側鎖に二重結合が導
入された熱硬化型MMA系重合体を得ることができる。
【0031】上記熱硬化型MMA系重合体としては、重
量平均分子量(Mw)が5000〜10万のものが好ま
しい。Mwが10万を超えると、重合体の粘度が高くな
って、本発明の目的とする型内被覆用組成物が得にくく
なる。本発明では、熱硬化型MMA系重合体の側鎖の二
重結合が熱硬化時に反応し、3次元化された高分子ネッ
トワークを作って、硬化被覆層の耐溶剤性等の物性を良
好なものとすることができるため、Mwが10万を超え
る重合体を用いる必要がないのである。しかし、500
0未満のMwの熱硬化型MMA系重合体では、二重結合
導入量を多くしても、硬化被覆層の物性が劣ったものと
なることがあるので、Mw5000以上の重合体を用い
ることが好ましい。より好ましいMwの下限は1万、さ
らに好ましくは2万である。また、より好ましいMwの
上限は8万、さらに好ましくは7万である。
【0032】二重結合導入量は、熱硬化型MMA系重合
体の分子量を、導入された二重結合の数で割って求めら
れる「二重結合1個当たりの分子量」、すなわち「二重
結合当量」を目安にすることが好ましく、熱硬化型MM
A系重合体の二重結合当量の好ましい範囲は、300〜
10000である。二重結合当量が300未満の場合、
重合体中に非常に多くの二重結合が導入されていること
を示し、硬化被覆層が脆くなる恐れがある上に、表面平
滑性や光沢等の表面外観に劣ることがあり好ましくな
い。しかし二重結合当量が10000を超える場合は、
二重結合量が不足して、硬化被覆層の耐溶剤性や耐熱性
が低下するため好ましくない。二重結合当量を上記範囲
にするために、前記した二重結合導入用単量体の使用量
を適宜設定すればよい。より好ましい二重結合当量の下
限は1000、さらに好ましくは2000である。ま
た、より好ましい上限は8000、さらに好ましくは6
000である。
【0033】本発明の型内被覆用組成物は、重合体成分
と単量体成分を必須成分とし、重合体成分には上記熱硬
化型MMA系重合体が含まれていなければならないが、
重合体成分の一部として、熱硬化型でない、すなわち、
側鎖に二重結合を有していない重合体を用いることも可
能である。重合体成分中の上記熱硬化型MMA系重合体
の量は、これまで述べた熱硬化型MMA系重合体の特徴
を有効に発揮させるために、20質量%以上とすること
が好ましい。50質量%以上がより好ましく、100質
量%であると最も好ましい。
【0034】熱硬化型MMA系重合体と併用可能な重合
体としては、熱硬化型MMA系重合体および後述する単
量体成分との相溶性が良好であれば、熱硬化型でも熱可
塑性重合体でも、特に限定されない。中でも、ポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)が最も好ましい。PMM
A以外には、前記した各種単量体の1種以上からなる重
合体、または単量体の1種以上とMMAとの重合体等が
好ましいものとして挙げられる。
【0035】本発明の型内被覆用組成物には、型内被覆
時の加熱重合に関与する単量体成分が必須的に含まれ
る。単量体成分に含まれる単量体としては、硬化被覆層
の物性、透明性の点で、MMAが最も好ましいものとし
て挙げられる。MMAと共に、またはMMA以外に、前
記MMA系重合体の合成に使用できる単量体として例示
した単量体は、いずれも使用可能である。特に、前記マ
レイミド系単量体は、硬化被覆層の耐熱性向上に効果的
である。
【0036】さらに、分子内に複数のラジカル重合性二
重結合を有している多官能単量体をは、単量体成分の一
部として用いてもよい。多官能単量体の具体例として
は、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレー
ト;エポキシアクリレート類;ウレタンアクリレート
類;ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、ジアリル
イソフタレート、トリアリルシアヌレート、トリアリル
イソシアヌレート等が挙げられ、1種または2種以上使
用することができる。なお、本発明では、オリゴマー類
は便宜上「単量体」として扱う。
【0037】単量体成分の組成は、重合体成分との組み
合わせや、硬化被覆層に要求される物性等に応じて、適
宜設定すればよく、特に限定されるものではない。
【0038】型内被覆用組成物中の重合体成分と単量体
成分は、両者の合計100質量%中、重合体成分を25
質量%以上とすることが好ましい。重合体成分が25質
量%未満では、単量体成分が多過ぎて、硬化時の収縮を
低減させることができず、硬化被覆層の表面性状が悪化
したり、成形品基体との密着性が低下するため好ましく
ない。しかし、重合体成分が80質量%を超えると、型
内被覆用組成物の粘度が高くなりすぎて、金型内へ注入
する際の作業性が低下するため好ましくない。より好ま
しい重合体成分量の下限は28質量%、上限は70質量
%である。
【0039】本発明の型内被覆用組成物には、熱硬化型
MMA系重合体および単量体成分をラジカル重合させる
ためにラジカル重合開始剤を添加する。ラジカル重合開
始剤としては、前記した重合開始剤を使用することがで
きる。重合体成分と単量体成分の合計100質量部に対
し、0.01〜5質量部配合することが好ましい。
【0040】上記熱硬化型MMA系重合体を合成し、必
要により他の重合体と共に、単量体成分に溶解させて、
重合開始剤を混合することにより、本発明の型内被覆用
組成物を得ることができる。この型内被覆用組成物の最
も好ましいパターンは、重合体成分として熱硬化型MM
A系重合体を用い、単量体成分としてMMAを用いるパ
ターンである。耐候性、透明性、耐溶剤性、表面平滑性
等の特性が優れたものとなる。
【0041】この熱硬化型MMA系重合体とMMAとの
混合物は、以下の方法で製造することが好ましい。熱硬
化型MMA系重合体の説明で例示した二重結合導入用単
量体とMMAを、上記重合開始剤を用いて、塊状重合す
る。重合反応が完了する前に、例えば系を冷却する等の
方法で重合反応の進行を途中で止めることにより、二重
結合導入用単量体とMMAとの重合体と、単量体のまま
のMMAとの混合物が得られる(二重結合導入用単量体
は全て重合反応で消費されるように、MMAを過剰に入
れておくとよい)。次いで、必要に応じて、前記した連
鎖移動剤、重合禁止剤、触媒等の存在下で、二重結合導
入用化合物を加えて、前記重合体と反応させる。これに
より、熱硬化型MMA系重合体とMMAとの混合物を簡
単な工程で得ることができ、実操業上有利である。重合
時に、ドデシルメルカプタンのような連鎖移動剤を加え
ておき、重合度を調節することも可能である。もちろ
ん、単量体成分がMMA以外の単量体を含む場合におい
ても、上記工程の採用が可能である。
【0042】本発明の型内被覆用組成物には、抗菌剤、
撥水剤や、ステアリン酸亜鉛、シリコンオイル等の離型
剤、酸化マグネシウム等の増粘剤、その他、紫外線吸収
剤、紫外線安定剤、顔料、染料等の公知の添加剤を配合
することができる。
【0043】これらの添加剤が必要に応じて添加されて
本発明の型内被覆用組成物が得られる。この型内被覆用
組成物は、25℃での粘度2〜95Pa・sに調整する
ことが好ましい。2Pa・sより低粘度では、型内被覆
用組成物が金型から流れ出てしまい、被覆層の厚さを制
御できないことがある。また、箱状成形品等の縦面を有
する成形品基体に被覆する場合は、被覆層に泡が残るこ
とがある。一方、95Pa・sを超える粘度では、金型
への注入作業が困難となって、本発明の目的に反する。
【0044】本発明の型内被覆用組成物は、成形品基体
の型内被覆に用いられる。成形品基体の原料となる樹脂
成形材料としては、特に限定されず、公知の樹脂成形材
料を用いればよい。樹脂成形材料は、通常、無機充填材
や繊維強化材等の添加剤と、重合体と単量体からなる
「樹脂成分」との混合物である。樹脂成分としては、不
飽和二塩基酸(必要に応じて飽和二塩基酸)と多価アル
コール類やアルキレンオキサイドを常法で縮合して得ら
れるアルキッド樹脂とスチレン等の単量体を含む不飽和
ポリエステル樹脂;エポキシ樹脂;ビニルエステル樹
脂;アクリル樹脂等(なおこれらの「樹脂」は、単量体
を含むものが包含される)が好ましい。
【0045】上記樹脂の中でも、本発明の型内被覆用組
成物との密着性や成形品としての物性面からは、アクリ
ル樹脂が好ましい。従来より、耐候性が良好で、発煙量
も少ない材料でありながら、硬化収縮が大きく、成形品
の表面平滑性があまり良くないとされてきたアクリル樹
脂であるが、本発明の型内被覆用組成物で被覆すれば、
表面が平滑な樹脂成形品を提供できるからである。
【0046】樹脂成分として好適なアクリル樹脂は、M
MA系重合体(以下、便宜上、樹脂成分用MMA系重合
体という)と、MMAを必須的に含むものである。この
樹脂成分用MMA系重合体としては、前記した熱硬化型
MMA系重合体や、二重結合の少ない/または導入され
ていない熱可塑性のMMA系重合体が使用可能であり、
これらを混合して用いてもよい。二重結合の少ない/ま
たは導入されていない熱可塑性MMA系重合体は、MM
Aを必須的に含み、前記した単官能(二重結合を1個有
する)単量体の1種以上を含んでいてもよい単量体混合
物を重合して得ることができる。一部であれば、前記多
官能単量体を用いてもよい。また、熱可塑性を損なわな
い範囲で、前記二重結合導入用単量体と前記二重結合導
入用化合物を用いて、重合体側鎖に二重結合を導入して
も構わない。
【0047】樹脂成分用MMA系重合体中のMMAユニ
ット量とMMA量との合計が70質量%以上であると、
耐候性等の物性が良好で、被覆層との密着性に優れた成
形品基体を得ることができるため好ましい。樹脂成分用
MMA系重合体中のMMAユニット量とは、重合原料で
ある単量体混合物中のMMA量から求まる。樹脂成分の
残りの30質量%未満については、アクリル樹脂以外の
前記した樹脂や、MMA以外の単量体を適宜選択するこ
とができる。樹脂成分中の重合体と単量体の比率や樹脂
成分の製造方法等については、型内被覆用組成物の場合
に準じて、適宜設定すればよい。
【0048】樹脂成形材料は、上記樹脂成分を必須成分
とするが、必要に応じて、チョップドストランド、ロー
ビング、マット形状等のガラス・炭素・有機・金属等の
強化繊維を含んでいてもよい。これらは、樹脂成形材料
全体のうち、2〜30質量%とすることが好ましい。ま
た、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、クレー、ア
ルミナ、硫酸バリウム、シリカ粉、ガラス粉、マイカ、
珪酸マグネシウム、珪砂、寒水石等の無機充填剤が配合
されていてもよい。無機充填剤は、樹脂成分100質量
部に対し100〜400質量部の範囲で使用することが
好ましい。400質量部を超えると混練作業を行いにく
く、100質量部より少ないと硬化の際の収縮量が大き
くなり成形品基体硬化物にクラックが入ることがある。
ステアリン酸亜鉛、シリコンオイル等の離型剤、酸化マ
グネシウム等の増粘剤、その他、紫外線吸収剤、紫外線
安定剤、顔料、染料等の公知の添加剤を配合することも
できる。樹脂成形材料は、ニーダーや二軸の連続混練装
置等を用いてBMCとすることができ、またSMC製造
装置を用いればシート状にすることができる。
【0049】本発明の型内被覆用組成物を用いて型内被
覆された樹脂成形品を製造する方法は、分割金型を用い
るものであれば特に限定されず、所望形状の金型に上記
BMC、SMC等の成形品基体用の樹脂成形材料を入れ
て加熱加圧成形して、半硬化、あるいは硬化させた後、
型内被覆用組成物を型内へ供給して型内被覆する方法、
型内被覆用組成物を先に金型内へ入れて加熱硬化させ、
次いで樹脂成形材料を金型内に供給して成形品基体を成
形することで型内被覆する方法、型内被覆用組成物と樹
脂成形材料を同時に金型に供給する方法等、いずれも採
用可能である。製造法的には、先に成形品基体を成形す
る方が好ましい。
【0050】金型への型内被覆用組成物の供給手段は特
に限定されず、上下金型を密閉したまま型内に注入する
方法、上下金型の嵌合を若干緩めて型内被覆用組成物を
流入し、再び型締めする方法等、上下金型を完全に開放
してから型内被覆用組成物を適当な位置に裁置し、型締
めする方法等、適宜選択すればよい。
【0051】本発明の型内被覆用組成物の低粘度で作業
性に優れているという特性を発揮させるには、注入ノズ
ルから金型内へ被覆用組成物を注入する手段を用いるこ
とが好ましい。すなわち、上型と下型とに分割可能で注
入ノズルを備えた金型を用いて、注入ノズルに連結する
注入装置から、被覆用組成物を金型内へ注入する方法で
ある。
【0052】このとき、成形品基体の加熱成形後に、上
型と下型とを離間させずに、前記型内被覆用組成物を注
入ノズルから金型内へ注入する方法を採用すれば、成形
品基体の加熱成形工程と型内被覆用組成物の加熱硬化工
程を型開きせずに行えるため、速いサイクルで成形品を
得ることができる。さらに、大きく型開きする場合に
は、成形品基体に発生したバリが上型の上下動に伴って
型内被覆層へ混入してしまう不良が発生する可能性があ
るが、型開きしなければ、このような不良は発生しな
い。なお、この型開きせずに注入する方法を採用する場
合は、注入圧力5MPa程度以上での高圧注入が可能な
注入装置を用いることが好ましい。
【0053】一方、上型と下型を少し離間させてから、
型内被覆用組成物を注入する方法を採用してもよい。こ
のときの上下型の離間距離は、シェアエッジ部の当接状
態を維持できる距離に抑えることが好ましい。通常、分
割金型には、上型内側部と下型外側部とが当接するシェ
アエッジ部が形成されている。上型と下型とを離間させ
る方向へ、上型および/または下型を変位させると、シ
ェアエッジ部の長さが、変位距離に応じて次第に短くな
り、ついには当接状態が解消されて、上型と下型が完全
に離間することとなる。しかし、前記したように、上型
と下型が完全に離間するまで大きく型開きすると、上型
内側部端部が成形品基体端部のバリを削り取り、削り取
られたバリが、再度型締めする際等に、成形品基体表面
へ落ちることにより、硬化被覆層内へバリが混入すると
いう不良が起こり得る。
【0054】このため、本発明法では、上型内側部と下
型外側部との当接状態を維持しながら上型と下型とを互
いに離間させる方向へ変位させて、すなわちシェアエッ
ジ部の長さを0mm以下にすることなく、前記型内被覆
用組成物を注入ノズルから金型内へ注入することが推奨
される。低粘度である被覆用組成物を用いているので、
型の離間距離がわずかであっても、被覆用組成物が型内
へ均一に展伸し、表面性状に優れた樹脂成形品を得るこ
とができる。また、全く上下型を離間させない場合より
も、注入圧力を低減させることができるため、高圧注入
装置を備えていない成型機を用いる場合は、この方法を
採用することが好ましい。
【0055】成形品基体の成形条件および型内被覆用組
成物の加熱硬化条件は、成形品の大きさ・形状、樹脂成
形材料と型内被覆用組成物に含まれる単量体成分や二重
結合量等に応じて、適宜設定することができる。成形品
基体の加熱加圧条件と、型内被覆条件を変えても構わな
い。通常、成形品基体の成形条件は、SMCを用いる場
合で、80〜160℃、1〜20MPa、30〜500
秒程度、BMCを用いる場合で、80〜140℃、1〜
20MPa、120〜720秒程度、型内被覆用組成物
の加熱硬化条件は、80〜160℃、0.5〜15MP
a、30〜300秒程度とすることが好ましい。
【0056】
【実施例】以下実施例によって本発明をさらに詳述する
が、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・
後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは全て
本発明の技術範囲に包含される。なお実施例および比較
例において「部」とあるのは全て質量部、「%」とある
のは特に断らない限り「質量%」である。
【0057】1.アクリルシラップAの製造 温度計、撹拌機、温度調整装置、ガス導入管および還流
冷却器を備えた容器に、MMA194部およびメタクリ
ル酸6部と、重合開始剤としてアゾイソブチロニトリル
0.015部、連鎖移動剤としてn−ドデシルメルカプ
タン1.0部を仕込み、80℃の窒素雰囲気下で塊状重
合を行った。重合完了前に冷却して、重合を途中で終了
させ、MMAユニットが97%、固形分(重合体含有率
に相当)40%のアクリルシラップAを得た。このアク
リルシラップAの粘度は25℃で10Pa・s(100
ポイズ)、酸価は20mgKOH/gであった。
【0058】2.アクリルシラップBの製造 温度計、撹拌機、温度調整装置、ガス導入管および還流
冷却器を備えた容器に、MMA193部およびメタクリ
ル酸7部と、重合開始剤としてアゾイソブチロニトリル
0.03部、n−ドデシルメルカプタン1.5部を仕込
み、80℃の窒素雰囲気下で塊状重合を行った。重合完
了前に冷却して、重合を途中で終了させ、アクリルシラ
ップを得た。このアクリルシラップの粘度は25℃で3
Pa・s、酸価は22mgKOH/gであった。
【0059】次いで、このアクリルシラップにハイドロ
キノン0.04部を投入し、続いてグリシジルメタクリ
レート15部と、オクチル酸亜鉛(エステル化触媒)
0.2部を加え、空気雰囲気下でエステル化反応を行
い、二重結合が導入された熱硬化型MMA系重合体を含
むアクリルシラップBを得た。このアクリルシラップB
のMMAユニットは90.2%、固形分は46%、粘度
は25℃で7Pa・sであった。
【0060】アクリルシラップAとBの重量平均分子
量、酸価、二重結合当量(Bのみ)を表1にまとめた。
重量平均分子量は、GPCを用いたポリスチレン換算の
値である。測定に際しては、合成後のアクリルシラップ
を、特に精製等を行わず、そのままGPC測定装置に所
定量チャージして行った。二重結合当量は、エステル化
反応を行う前後の酸価の差から、重合体1g当たりのカ
ルボキシル基のmol数を算出し、この値を重合体1g
に含まれる二重結合のmol数とし、このmol数の逆
数を二重結合当量とした。
【0061】
【表1】
【0062】3.型内被覆用組成物の製造 表2に示した成分を容器に投入し、撹拌羽根付きスリー
ワンモータで30分間撹拌混合して型内被覆用組成物を
製造した。なお、型内被覆用組成物GC5とGC7およ
びGC9は、PMMAビーズ(ポリメチルメタクリレー
トビーズ;「スミペックスMH」;Mw約10万;住友
化学工業社製)を予めMMAに加熱溶解させてから、冷
却して、他の成分と撹拌混合して製造している。重合開
始剤として、1,1−ビス(t−へキシルパーオキシ)
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(「パーヘキ
サTMH」日本油脂社製)を、揺変化剤としてアエロジ
ル(「R812」日本アエロジル社製)を、離型剤とし
てステアリン酸亜鉛(「エフコ・ケムZNS-P」旭電化工
業社製)を用いた。また、無機充填材である水酸化アル
ミニウムは、「ハイジライトH-320」(昭和電工社製)
を用いた。
【0063】
【表2】
【0064】4.ポリエステル樹脂の製造 反応釜に、無水マレイン酸0.9モル、テトラヒドロ無
水フタル酸0.1モル、プロピレングリコール0.55
モルおよびネオペンチルグリコール0.5モルを仕込
み、210℃の窒素雰囲気下で縮重合反応を行った。得
られたアルキッドにハイドロキノン200ppmとスチ
レンを加え、スチレン含量が40%の不飽和ポリエステ
ル樹脂を得た。この不飽和ポリエステル樹脂の粘度は、
25℃で0.75Pa・sであった。
【0065】5.SMCの製造 アクリルシラップA、ポリエステル樹脂、PMMA(ポ
リメチルメタクリレートビーズ;「スミペックスLG−
6」;住友化学工業社製)、MMAおよびスチレンを、
表3に示した組成で用いて樹脂成分とした。重合開始剤
および離型剤は、型内被覆用組成物を調製する際に用い
たものと同じである。また、増粘剤として酸化マグネシ
ウム(「キョウワマグ20」;協和化学工業社製)を、
離型剤としてステアリン酸亜鉛(「エフコ・ケムZNS
−P」;旭電化工業社製)を、充填剤として炭酸カルシ
ウム(「Slite#1200」;日東粉化社製)を、
低収縮化剤としてポリエチレンパウダー(「フローセン
UF1.5」;住友精化社製)を、強化用ガラス繊維と
してガラスロービング(「AF−210」;旭ファイバ
ーグラス社製)を、それぞれ表3に示した配合で用い
た。
【0066】
【表3】
【0067】なお表3中、「MMAユニット量」とは、
樹脂成分用MMA系重合体中のMMAユニット量と単量
体として添加されるMMA量との合計量の質量%であっ
て、硬化後の成形品基体を構成する重合体に占めるMM
Aユニット量に相当する。
【0068】これらの樹脂成分とガラス繊維以外の添加
剤を撹拌機で混合してSMC用コンパウンドを調製し
た。このコンパウンドを、ポリエチレンフィルム表面に
一定の厚みとなるように塗布した後、ガラスロービング
を長さ1インチにカットしたチョップドストランドを均
一に散布した。このガラス繊維層の上に、予めポリエチ
レンフィルムにコンパウンドを一定の厚みとなるように
塗布したものを、コンパウンド側がガラス繊維層に載る
ように載置して積層物を得た。ロールに通して脱泡する
と共に、ガラス繊維を樹脂成分に含浸させ、得られたS
MCをセロファンフィルムに包み、40℃で20時間熟
成した。
【0069】6.BMCの製造 アクリルシラップA、ポリエステル樹脂、PMMAビー
ズおよびエチレングリコールジメタクリレートを、表3
に示したような組成で用いて樹脂成分とした。また、添
加剤中、重合開始剤、酸化マグネシウム、ステアリン酸
亜鉛は、SMCのときと同じものを用いた。BMCで
は、充填剤として水酸化アルミニウム(「ハイジライト
H-320」昭和電工社製)を、紫外線吸収剤として(「TIN
UVIN320」チバガイギー社製)を、低収縮化剤としてポ
リエチレンパウダー(「フローセンUF1.5」;住友
精化社製)を、強化用ガラス繊維として1/4インチの
ガラスチョップ(「ECS-06B-148」日本電気硝子社製)
を、それぞれ表3に示した配合で用いた。樹脂成分とガ
ラス繊維以外の添加剤を双腕型ニーダで45分間混合
し、続いてガラス繊維を投入し、15分間混合して、B
MCを得た。
【0070】7.SMCの成形方法 ・一次成形条件: 金型:リブ・ボス付きパネル金型(1000mm×65
0mm):シェアエッジ部(トラベル)20mm 金型温度:上(キャビ)型120℃、下(コア)型11
0℃ SMCチャージ量:4.3kg(板厚約3.0mm) 型締め速度:4mm/s(型締め距離50mm) 一次成形圧力:8MPa:520トン 一次成形時間:240秒 一次成形終了後、シェアエッジ部が5mm程度になるよ
うに、上型を上昇させて上下型を離間させ、型内被覆用
組成物を注入ノズルから注入し、再び型締めを行って、
被覆層の硬化(二次成形)を行った。 ・二次成形条件: 被覆用組成物:300ml 二次成形圧力:5MPa:330トン 二次成形時間:300秒
【0071】8.BMCの成形方法 ・一次成形条件: 金型:リブ・ボス付きパネル金型(1000mm×65
0mm) 金型温度:上(キャビ)型120℃、下(コア)型11
0℃ BMCチャージ量:11kg(板厚約8.0mm) 型締め速度:2mm/s(型締め距離50mm) 一次成形圧力:8MPa:520トン 一次成形時間:480秒 一次成形終了後、加圧力を0トンにして型を開くことな
く注入機から型内被覆用組成物を注入ノズルで注入し、
再び昇圧を行って、被覆層の硬化(二次成形)を行っ
た。 ・二次成形条件: 被覆剤投入量:400ml 二次成形圧力:4MPa:260トン 二次成形時間:300秒
【0072】9.評価方法 表4および表5に示すように、型内被覆用組成物、SM
CおよびBMCの種類を変えて、型内被覆実験を行っ
た。得られた被覆層含有成形体について、次の評価を行
い、評価結果を表4および表5に示した。なお、型内被
覆用組成物GC9は、その粘度が高すぎるため(表2参
照)、型内での展伸が困難と考えられたことから、型内
被覆実験は断念した。熱硬化型MMA系重合体ではない
PMMAを多く用いたためである。
【0073】[被覆層厚み]被覆層含有成形体の切断面
を拡大鏡付き測長機で計測した。
【0074】[密着性]密着性は、碁盤目試験と、その
他の各試験を行った結果で総合評価し、下記判断基準で
5段階評価した。碁盤目試験は、被覆層にカッターナイ
フで20mm×20mmに4mm角の碁盤目を刻み入れ
た時の25個の升目の剥離状況を観察して、升目の75
%以上に剥がれが発生していない升目を合格として数え
た。 ・悪い:被覆層含有成形体を金型から脱型し、放冷して
いる間に、被覆層の一部が成形体から剥離する。碁盤目
試験結果が0/25で、全く密着していない。 ・やや悪い:重量28.1g、直径19.05mmの鋼
球を、70cmの高さから成形体平面部へ落下させた時
に、剥離が発生する。碁盤目試験結果は、0〜9/25
である。 ・良:成形体を4cm角に切り出して、90℃の温水に
10分間浸漬し、直ちに5℃の冷水中に10分間浸積す
るサイクルを10サイクル繰り返しても、被覆層が剥離
しない。碁盤目試験結果は、10〜19/25である。 ・良好:碁盤目試験結果が20〜25/25である。 ・優秀:碁盤目試験結果が25/25であり、剥離部分
はすべて成形体の凝集破壊である。
【0075】[耐溶剤性]50mm×50mmに切断し
た試験片を、室温でアセトンに2時間浸漬し、浸漬して
いないものとの被覆層表面の差異を目視で比較観察し、
下記の基準で判断した。 ・悪い:表面が著しく白濁し、光沢が著しく低下してい
る。 ・やや悪い:表面が白濁し、光沢が低下している。 ・良:表面がわずかに白濁し、光沢がやや低下してい
る。 ・良好:表面に白濁がなく、光沢がわずかに低下してい
る。 ・優秀:全く変化なし。
【0076】[被覆層表面欠陥]被覆層含有成形体の被
覆層表面に欠陥があるかどうかを目視で判断した。欠陥
のないものを○とした。
【0077】[型からの漏れ]金型のシェアエッジ部か
ら型内被覆用組成物が漏れ出ているか否かを、成形体を
取り出す際に、目視で確認した。
【0078】
【表4】
【0079】
【表5】
【0080】表4から明らかなように、実施例の被覆層
含有成形体は、耐溶剤性、被覆層の表面性状等に優れて
いるのに対し、表5に示した比較例は、熱硬化型MMA
系重合体が含まれていない型内被覆用組成物GC6,G
C7を用いているので、耐溶剤性に劣っている。例え
ば、同程度の粘度を有する型内被覆用組成物であるGC
3とGC7に着目すると、GC3を用いた実施例4では
耐溶剤性が良好であるのに比べ、GC7を用いた比較例
2では耐溶剤性やその他の特性が劣っている。すなわ
ち、作業性が同じであっても本発明の型内被覆用組成物
を用いることで、得られる樹脂成形体の特性が優れたも
のとなることがわかる。さらに、比較例のものは、粘度
調整のために単量体成分を多く配合しているので、型か
らの漏れが発生し、被覆層の厚みをコントロールするこ
とができなかった。熱硬化型MMA系重合体の量が本発
明の好ましい範囲よりも少ない参考例では、耐溶剤性が
実施例に比べて劣る傾向にあることがわかる。
【0081】
【発明の効果】本発明の型内被覆用組成物は、熱硬化型
MMA系重合体を必須的に用いているので、高分子量の
重合体を使わなくても、耐溶剤性に優れた被覆層を形成
することができた。また、高粘度な高分子量の重合体の
使用量を低減することができるので、型内被覆用組成物
の粘度を適正範囲に調整するに当たり、単量体成分量を
多くする必要がないため、硬化収縮に起因する被覆層の
表面性状劣化を可及的に抑制することもできた。
【0082】従って、耐候性に優れ、表面平滑性が良好
であり、被覆層と成形品基体の密着性にも優れた型内被
覆された樹脂成形品を提供することができるようになっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 220/26 C08F 220/26 222/16 222/16 299/02 299/02 C08J 7/04 CEZ C08J 7/04 CEZC C09D 4/00 C09D 4/00 // B29K 33:04 B29K 33:04 B29L 9:00 B29L 9:00 (72)発明者 津守 隆弘 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 Fターム(参考) 4F006 AA22 AA34 AA35 AA53 AA55 AB24 BA02 BA03 BA09 BA15 BA16 EA05 4F204 AA21 AA41 AD16 AG03 FA01 FB01 FB12 FB22 FN11 FN15 FN17 4J027 AA02 AC03 AC04 AC06 AE01 AG01 AJ01 AJ04 AJ05 AJ08 BA01 BA18 BA20 BA21 BA22 BA26 BA27 BA29 CB03 CB09 CC02 CD08 4J038 FA012 FA112 FA152 FA231 PA19 PC08 4J100 AJ01Q AJ02Q AJ08Q AJ09Q AL03P AL09Q AL36Q AL44Q AL66Q BA03Q BC54Q CA04 CA31 DA01 DA29 HA62 HC34 HC39 HC51 JA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一金型内で成形品基体の加熱成形と表
    面被覆層の加熱硬化を行って、型内被覆された樹脂成形
    品を得るために用いられる型内被覆用組成物であって、
    側鎖に二重結合を有する熱硬化型メチルメタクリレート
    系重合体とラジカル重合性単量体成分とを必須成分とし
    て含むものであることを特徴とする型内被覆用組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の型内被覆用組成物が成
    形品基体表面に型内被覆されてなることを特徴とする型
    内被覆された樹脂成形品。
  3. 【請求項3】 上型と下型とに分割可能な金型内で、成
    形品基体の加熱成形と請求項1に記載の型内被覆用組成
    物の加熱硬化を行って型内被覆された樹脂成形品を製造
    する方法であって、注入ノズルを備えた金型を用いると
    共に、成形品基体の加熱成形後に、上型と下型とを離間
    させずに、前記型内被覆用組成物を注入ノズルから金型
    内へ注入することを特徴とする型内被覆された樹脂成形
    品の製造方法。
  4. 【請求項4】 上型と下型とに分割可能で、かつ、上型
    内側部と下型外側部とが当接するシェアエッジ部を有す
    る金型内で、成形品基体の加熱成形と請求項1に記載の
    型内被覆用組成物の加熱硬化を行って型内被覆された樹
    脂成形品を製造する方法であって、注入ノズルを備えた
    金型を用いると共に、成形品基体の加熱成形後に、シェ
    アエッジ部の上型内側部と下型外側部との当接状態を維
    持しながら上型と下型とを互いに離間させる方向へ変位
    させた後、前記型内被覆用組成物を注入ノズルから金型
    内へ注入することを特徴とする型内被覆された樹脂成形
    品の製造方法。
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