JP2001294171A - 移動農機の操作装置 - Google Patents

移動農機の操作装置

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JP2001294171A
JP2001294171A JP2000115549A JP2000115549A JP2001294171A JP 2001294171 A JP2001294171 A JP 2001294171A JP 2000115549 A JP2000115549 A JP 2000115549A JP 2000115549 A JP2000115549 A JP 2000115549A JP 2001294171 A JP2001294171 A JP 2001294171A
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俊之 石橋
Hideya Eda
秀弥 江田
Hiroaki Yamazaki
弘章 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサの断線又はショート発生時に、左右の
サイドクラッチを操作して機体を旋回移動できるように
する。 【解決手段】 コンバイン10は、サイドクラッチ操作
及びブレーキ操作が可能なマルチステアリングレバー2
6と、サイドクラッチの操作のみが可能な操向スイッチ
38とを備えていて、マルチステアリングレバー26の
操作位置を検出しているポテンショ37に断線又はショ
ートが発生すると、これを断線・ショート検出部50が
検出し、更に旋回制御部51が作動して、マルチステア
リングレバー26の操作位置に拘らず操向スイッチ38
による操作が可能となる。このため、ポテンショ37の
断線又はショートが発生しても、操向スイッチ38を操
作して左右いずれか一方のサイドクラッチを操作し、機
体を迅速に安全な位置に旋回移動することが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン等の移
動農機の操作装置に関し、特に、操向操作レバーの操作
位置を検出しているセンサが断線等した場合は、サイド
クラッチ操作手段による操作を可能とした移動農機の操
作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバイン等の移動農機におい
て、運転操作部には、サイドクラッチのみを操作可能又
は前処理部を昇降操作可能なマルチステアリングレバー
が設けられていて、このマルチステアリングレバーを機
体左右方向に傾動操作すると、その操作位置はセンサに
より検出されて、操作方向に応じて左右いずれかのサイ
ドクラッチが夫々切断されて機体は左方向又は右方向に
旋回する。また、マルチステアリングレバーを機体前後
方向に傾動操作すると、その操作位置は前記センサによ
り検出されて、その操作量に応じて前処理部が昇降作動
するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来、前記マ
ルチステアリングレバーの操作位置を検出しているセン
サの信号線が、例えば断線又はショートしたとすると、
マルチステアリングレバーによる制御は停止し、機体の
操向が不可能となるため、その時点で機体を移動するこ
とはできなくなるという課題があった。
【0004】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、センサの断線
又はショート発生時には左右のサイドクラッチを操作し
て、機体を旋回移動することができる移動農機の操作装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、傾動操作により少なくとも
サイドクラッチ操作及びブレーキ操作を可能とする操向
操作レバー(26)と、前記サイドクラッチ操作のみを
可能とするサイドクラッチ操作手段(38)とを備えた
移動農機(10)において、前記操向操作レバー(2
6)の操作位置を検出しているセンサ(37)の断線又
はショートを検出する断線・ショート検出手段(50)
と、該断線・ショート検出手段(50)が前記センサ
(37)の断線又はショートを検出したことに基づき、
前記操向操作レバー(26)の操作位置に拘らず前記サ
イドクラッチ操作手段(38)による操作を可能とする
旋回制御手段(51)と、を備えていることを特徴とす
る。
【0006】請求項2記載の発明は、前記断線・ショー
ト検出手段(50)が前記センサ(37)の断線又はシ
ョートを検出し、前記サイドクラッチ操作手段(38)
による操作を行う場合、前記操向操作レバー(26)の
操作に基づき、該操向操作レバー(26)に連牽された
連牽部材(47)を介してブレーキ制御用の油圧制御弁
(44)を操作し、前記ブレーキの制御量を調整可能と
した、ことを特徴とする。
【0007】[作用]本発明によれば、移動農機(1
0)は、サイドクラッチ操作及びブレーキ操作が可能な
操向操作レバー(26)と、サイドクラッチの操作のみ
が可能なサイドクラッチ操作手段(38)とを備えてい
て、前記操向操作レバー(26)の操作位置を検出して
いるセンサ(37)に断線又はショートが発生したこと
が、断線・ショート検出手段(50)により検出される
と、旋回制御手段(51)が作動して、前記操向操作レ
バー(26)の操作位置に拘らず前記サイドクラッチ操
作手段(38)による操作を可能とする。これにより、
前記センサ(37)の断線又はショート発生時において
も、サイドクラッチ操作手段(38)を操作して左右い
ずれか一方のサイドクラッチを操作することにより、迅
速に機体を安全な位置に旋回移動することが可能とな
る。
【0008】なお、上述した括弧内の符号は図面を参照
するためのものであって、本発明を何ら限定するもので
はない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。
【0010】図1及び図2は、本発明が適用されたコン
バインの全体図であり、該コンバイン10は、左右一対
のクローラ走行装置16,16により支持されている走
行機体12を有し、該走行機体12の左右一側には運転
席24とその後方に穀粒タンク20が配置されている。
また、走行機体12の左右他側には、脱穀部18が配設
され、更に走行機体12の前方には、前処理部14が昇
降自在に配設されている。
【0011】前記前処理部14は、穀稈を分草するデバ
イダ15、ナローガイド17、搬送装置19、及び図示
しない刈刃等を有し、この前処理部14にて刈り取られ
た穀稈は、脱穀部18のフィードチエン21に引き継が
れ、更に該脱穀部18内で脱穀・選別され、該選別され
た穀粒は前記穀粒タンク20に移送されて一時的に貯蔵
される。穀粒タンク20に貯蔵された穀粒は、該穀粒タ
ンク20の後部から立設されかつ旋回自在な長筒を有す
る排出オーガ22により機外に搬出される。
【0012】前記運転席24の後部には、エンジンルー
ムを覆うエンジンカバー23が設けられていて、コンバ
イン10はエンジンの動力により、図示しないトランス
ミッションを介して前述した前処理部14及び脱穀部1
8に動力が伝達され、刈取・脱穀作業が行われると共
に、クローラ走行装置16,16にも動力が伝達されて
機体が走行される。
【0013】図3に示すように、走行機体12の上部に
は運転席24が設けられていて、該運転席24の前部に
は、アームレスト25、キースイッチ27、傾動操作に
よりサイドクラッチを切操作して機体の旋回制御・ブレ
ーキ操作及び前処理部14の昇降制御を可能とするマル
チステアリングレバー26(操向操作レバー)と、その
左側方に計器パネル28が設けられ、該計器パネル28
の後方には、機体の前後進と走行変速を可能とする無段
変速レバー30が設けられている。
【0014】図4及び図5(a)(b)において、無段
変速レバー30を機体進行方向に対し左右に傾動操作す
ると、機体の前後進の切換え位置が、前進位置(F)、
中立位置(N)、後進位置(R)に設定される。この無
段変速レバー30には、ブラケット31が一体的に固定
され、このブラケット31を回動自在に支持する筒部材
32には下部レバー33が固定されている。この下部レ
バー33は、回動支点軸34を中心として機体前後方向
に傾動自在とされていて、無段変速レバー30を前後に
傾動操作すると、機体の走行変速が可能となっている。
【0015】前記ブラケット31には、検出子35aを
有するバックスイッチ(後進位置検出手段)35が取り
付けられていて、無段変速レバー30をレバーガイド2
9に沿い左方向に傾動操作すると、前後進の切換えが、
後進位置(R)に設定されると共に、バックスイッチ3
5の検出子35aが下部レバー33に当接して該スイッ
チがオンとなる。このとき、エンジンは、中立位置
(N)に設定されているときにのみエンジン始動が可能
となっているため、後進位置(R)に設定された状態で
は、キースイッチ27をオン操作してもエンジンは始動
されないようになっている。なお、バックスイッチ35
は、無段変速レバー30を後進位置(R)に操作すると
オンとなり、この後進領域ではオン状態のまま無段変速
レバー30と一体的に機体前後方向に移動する。また、
このバックスイッチ35は、オン・オフスイッチではな
く、例えばポテンショメータを用いても良い。
【0016】そして、前記バックスイッチ35をオンに
した状態で、キースイッチ27をオン操作すると、運転
席24の下部に搭載(図2参照)されたマイコン36に
よって、該マイコン36に入力される各種センサ及びス
イッチ類の単体不良、コネクタ抜け、接触不良等を点検
可能な入力チェックモードに設定される。この入力チェ
ックモードでは、各種センサ及びスイッチ類をオンから
オフに手動操作すると、正常な場合はホーンにより単音
(「ピッ」という音)が発せられる。
【0017】図6は、本実施の形態に用いられる制御ブ
ロック図を示している。
【0018】同図において、前記マイコン36には、ミ
ッションケースに内蔵された左右のサイドクラッチ(図
示せず)を切断可能な操向スイッチ38(左38a,右
38b)(サイドクラッチ操作手段)、扱深さ自動制御
を作動状態とする扱深さ自動スイッチ39、ホーンスイ
ッチ40、作業機を作動状態とする作業機スイッチ4
1、方向自動制御を作動させる方向自動スイッチ42、
及びマルチステアリングレバー26の操作位置を検出し
ているポテンショ37等からの信号が入力されている。
そして、前記左右の操向スイッチ38を左右に押圧操作
することに基づき、マイコン36を介して左右の操向ソ
レノイドバルブ44(左44a,右44b)が夫々切換
え制御される。このため、操向スイッチ38の操作によ
り、操向ソレノイドバルブ44を介して、後述のサイド
クラッチ&ブレーキ46が制御される(図11参照)。
【0019】そして、図7に示すように、マルチステア
リングレバー26の前部には、刈取作業での刈始めの条
合わせや刈取中の微調整を行うときに、該マルチステア
リングレバー26が中立位置にあるときに、右に押すと
機体の進行方向を右に修正可能で、左に押すと機体の進
行方向を左に修正可能な前記操向スイッチ38が設けら
れている。なお、前記マルチステアリングレバー26が
中立位置にあるか否かは、該マルチステアリングレバー
26の操作位置を検出しているポテンショメータ37
(後述する)によって検出される。
【0020】以上により、前述した図3において、マル
チステアリングレバー26を機体進行方向に対し左右に
操作すると、左右のサイドクラッチが夫々切断されて機
体の旋回制御が可能となり、また前後に操作すると、前
処理部14が昇降制御される。そして、無段変速レバー
30を後進位置(R)に設定してバックスイッチ35を
オンにすると共に、マルチステアリングレバー26を右
方向(図3のA方向)に操作し、更にキースイッチ27
をオン操作すると、入力チェックモードに設定される。
【0021】また、バックスイッチ35をオンにすると
共に、マルチステアリングレバー26を左方向(図3の
B方向)に操作し、更にキースイッチ27をオン操作す
ると、ポテンショチェックモードに設定される。
【0022】このポテンショチェックモードは、図8に
示すように、マルチステアリングレバー26の操作位置
を検出しているポテンショメータ(以下、「ポテンシ
ョ」という)37を含む各ポテンショの予め設定された
位置での信号値と、マイコン36が予め記憶している値
とを比較して、各ポテンショの設定が正しいか否かを自
動的にチェックするモードである。
【0023】このポテンショチェックモードでは、セッ
トが正しいときには、ホーンが吹鳴(「ピッピッ」とい
う音)する。例えば、マルチステアリングレバー26の
操作位置を検出している前記ポテンショ37のチェック
は、マルチステアリングレバー26が中立位置にあると
きの該ポテンショ37からの信号値と、マイコン36で
予め記憶されている値とが一致すればセット位置が正常
としてホーンが吹鳴する。また、刈高さを検出するリフ
トポテンショをチェックするには、デバイダ15の高さ
を略々50mmとし、刈高スイッチをオンにすると、正
常な場合はホーンが吹鳴する。
【0024】ここで、本実施の形態では、前記操向操作
レバー26の操作位置を検出しているセンサ37の断線
又はショートを検出する断線・ショート検出手段と、該
断線・ショート検出手段が前記センサ37の断線又はシ
ョートを検出したことに基づき、前記操向操作レバー2
6の操作位置に拘らず前記サイドクラッチ操作手段38
による操作を可能とする旋回制御手段とを備えている。
【0025】図6に示したように、前記マイコン36
は、断線・ショート検出部50と旋回制御部51とを有
していて、前記断線・ショート検出部50により前記ポ
テンショ37の断線・ショートを検出し、また、旋回制
御部(旋回制御手段)51により、マルチステアリング
レバー26の操作位置に拘らず操向スイッチ38による
操作を可能としている。
【0026】すなわち、通常の旋回制御においては、マ
ルチステアリングレバー26が中立位置にあることを前
記ポテンショ37が検出することで、この検出信号がマ
イコン36に送られて前記操向スイッチ38による操作
が可能とされているが、断線・ショート検出部50がポ
テンショ37の断線・ショートを検出すると、マイコン
36は、マルチステアリングレバー26の操作位置に拘
らず操向スイッチ38による操作を可能とする。このた
め、ポテンショ37の断線・ショートが検出されると、
マルチステアリングレバー26が中立位置にない場合で
も、操向スイッチ38の操作によりサイドクラッチが切
制御されて機体の旋回操作が可能となる。
【0027】図9には、前記断線・ショート検出部50
と旋回制御部51による制御フローチャートを示してい
る。
【0028】同図において、S1では、前記ポテンショ
37が正常か否かを判断し、正常(Yes)なら、S2
において、マルチステアリングレバー26によるサイド
クラッチ制御及びブレーキ制御を可能とし(第1操向制
御)、更にS3では、操向スイッチ38によるサイドク
ラッチの切制御を可能とする(第2操向制御)。
【0029】一方、S1でポテンショ37が異常(N
o)の場合は、S4に進み、ここで、前記操向スイッチ
38がONからOFF、又はOFFからONに切り換え
操作されたか否かを判断し、YesならS5でホーンを
オンにして単音を発する。これにより、断線・ショート
が発生したことが認識できると共に、更にS3におい
て、操向スイッチ38によるサイドクラッチの切制御の
みを可能とする(第2操向制御)。このため、ポテンシ
ョ37の断線又はショート発生時にも、操向スイッチ3
8を操作して左右いずれか一方のサイドクラッチを操作
することにより、迅速に機体を安全な位置に旋回移動す
ることができる。
【0030】図10は、前記断線・ショート検出部50
と旋回制御部51による他の実施の形態の制御フローチ
ャートを示しており、ここでは、マルチステアリングレ
バー26の操作位置を検出するセンサとしてロータリス
イッチ(ポテンショ等)37を用い、かつ前記マイコン
36がタイマ52(図6参照)を内蔵している場合の実
施の形態について説明する。
【0031】同図において、S10では、前記ロータリ
スイッチ37がONか否かを判断し、YesならS11
に進み、ここで、更に該ロータリスイッチ37がOFF
からONに切り換わったか否かを判断し、YesならS
12において前記タイマ52をセットしてS13に進
み、NoならS11から直接S13に進む。このS13
では、タイマ時間が60秒を超えたか否かを判断し、Y
es(ロータリスイッチが60秒以上ONになり続けて
いる場合)なら、ロータリスイッチ37の断線・ショー
トと判断してS14に進む。
【0032】このS14では、操向スイッチ38がON
からOFF、又はOFFからONに切り換え操作された
か否かを判断し、切り換え操作されたなら、S15でホ
ーンをオンにして単音を発してからS17に進む。ま
た、S14で、操向スイッチ38が切り換え操作されな
ければ、直接S17に進み、このS17で、操向スイッ
チ38によるサイドクラッチの切制御のみを可能とする
(第2操向制御)。更に、上述したS13で、No(タ
イマ時間が60秒を超えていない場合)なら、S16に
おいてマルチステアリングレバー26によるサイドクラ
ッチ制御及びブレーキ制御を可能とし(第1操向制
御)、次いでS17で、操向スイッチ38によるサイド
クラッチの切制御のみを可能とする(第2操向制御)。
【0033】なお、上述したS10で、前記ロータリス
イッチ37がOFFなら、S18においてタイマ52を
リセットし、S16に進む。
【0034】次に、本実施の形態では、断線・ショート
検出手段50がセンサ37の断線又はショートを検出
し、サイドクラッチ操作手段38による操作を行う場
合、操向操作レバー26の操作に基づき、該操向操作レ
バー26に連牽された連牽部材を介してブレーキ制御用
の油圧制御弁を操作し、ブレーキの制御量を調整可能と
した。
【0035】前述した図8に示すように、マルチステア
リングレバー26からは、後述するサイドクラッチ&ブ
レーキ46(図11参照)のブレーキ圧を制御する可変
リリーフバルブ45に接続されるワイヤ47と、前処理
部14を制御する前処理バルブ48に接続されるワイヤ
49が延設されている。そして、マルチステアリングレ
バー26を左右に傾動操作することにより、前記ワイヤ
47を介してサイドクラッチ&ブレーキ46が制御可能
とされ、また、前後への傾動操作により、前記ワイヤ4
9を介して前処理部14が昇降制御可能とされている。
【0036】図11は、本実施の形態における油圧回路
を示しており、ミッションケース(図示せず)には、サ
イドクラッチとブレーキが一体になったサイドクラッチ
&ブレーキ46が設けられていて、このサイドクラッチ
&ブレーキ46には、主回路からの圧油が供給されてい
て、該主回路の油圧は可変リリーフバルブ45によって
調整可能とされている。
【0037】そこで、マルチステアリングレバー26を
機体左右方向に傾動操作すると、マイコン36を介して
操向バルブ(油圧制御弁)44が左右いずれかに切り換
えられ、その切り換え側のサイドクラッチがまず切断さ
れる。次いで、更に同方向にマルチステアリングレバー
26を傾動操作すると、ワイヤ47を介して可変リリー
フバルブ45が絞られて、サイドクラッチ&ブレーキ4
6に加わる油圧が上昇してブレーキが作動する。また、
マルチステアリングレバー26を機体前後方向に傾動操
作すると、ワイヤ49を介して前処理バルブ48が切り
換えられ、これにより前処理部14が昇降制御される。
【0038】更に、断線・ショート検出部50により、
ポテンショ37の断線・ショートが検出されて、操向ス
イッチ38による旋回操作を行う場合については、まず
マルチステアリングレバー26を左右いずれか一方に傾
動操作すると、マイコン36を介してソレノイドバルブ
44が左右いずれかに切り換わり、その切り換わった側
のサイドクラッチが切断される。そして、更にマルチス
テアリングレバー26を同方向に傾動操作すると、該マ
ルチステアリングレバー26に連牽されたワイヤ47を
介して可変リリーフバルブ45が絞られ、サイドクラッ
チ&ブレーキ46に加わる油圧が上昇してブレーキが作
動する。
【0039】よって、この実施の形態によれば、マルチ
ステアリングレバー26の傾動操作量を加減することに
よって、ブレーキの効き具合いを調整することができ、
このため、操向スイッチ38によるサイドクラッチ操作
時の旋回性を強制的に調整することができる。
【0040】ところで、前記ソレノイドバルブ44は、
方向自動制御時や操向スイッチ38によるサイドクラッ
チ操作時には左右いずれかに切り換えられるが、このソ
レノイドバルブ44のONタイムをオイルタンク内の油
温によって変更できるようにすることが望ましい。
【0041】図12は、このときの制御ブロック図を示
しており、マイコン36には方向センサ53(左53
a,右53b)、操向スイッチ38(左38a,右38
b)、及び油温センサ54からの信号が入力されてい
て、これら方向センサ53及び操向スイッチ38からの
信号により、マイコン36を介してソレノイドバルブ4
4a,44bが切り換えられる。
【0042】図13は、燃料タンク内の油温とソレノイ
ドバルブ44のONタイムとの関係を示しており、同図
に示すように、オイルタンク内に設けられた油温センサ
54からの検出信号によって、油温とONタイムが反比
例する関係に設定されていて、油温が高いときはソレノ
イドバルブ44のONタイムを短くし、油温が低いとき
はONタイムを長くするように制御される。
【0043】図14(a)(b)は、ソレノイドバルブ
44に入力される制御信号のタイムチャートを示してお
り、油温が高いときはソレノイドバルブ44のONタイ
ムは短い時間tに設定され、油温が低いときはONタイ
ムは長い時間Tに設定される。
【0044】この実施の形態によれば、油温の変化によ
ってソレノイドバルブ44のONタイムを変化させるこ
とで、コンバイン10の始動時と作業時のいずれの場合
においても油圧系の動作を安定させることができ、フィ
ーリングも良くなる。
【0045】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1記載の発明
によれば、操向操作レバーの操作位置を検出しているセ
ンサの断線又はショート発生時には、前記操向操作レバ
ーの操作位置に拘らずサイドクラッチ操作手段によるサ
イドクラッチ操作を可能としたので、前記センサの断線
又はショート発生時には左右いずれか一方のサイドクラ
ッチを操作して、迅速に機体を安全な位置に旋回移動す
ることができる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、操向操作レ
バーの操作位置を検出しているセンサの断線又はショー
ト発生時に、サイドクラッチ操作手段によるサイドクラ
ッチ操作が可能となるが、この場合、前記操向操作レバ
ーの傾動操作に基づき、該操向操作レバーに連牽された
ブレーキ制御用の油圧制御弁を介してブレーキの制御量
を調整可能としたので、サイドクラッチ操作時の旋回性
を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたコンバインの左方から見た
外観斜視図である。
【図2】同上のコンバインの右方から見た外観斜視図で
ある。
【図3】同上の運転操作部の上面図である。
【図4】無段変速レバーを案内するレバーガイドの平面
図である。
【図5】(a)は図4のV方向矢視図であり、(b)は
その側面図である。
【図6】本実施の形態に用いられる制御ブロック図であ
る。
【図7】マルチステアリングレバーと操向スイッチの配
置関係を示す図である。
【図8】マルチステアリングレバーと可変リリーフバル
ブ等との接続状態を示す図である。
【図9】断線・ショート検出部と旋回制御部による制御
フローチャートを示す図である。
【図10】断線・ショート検出部と旋回制御部による他
の実施の形態の制御フローチャートを示す図である。
【図11】本実施の形態における油圧回路を示す図であ
る。
【図12】ソレノイドバルブの制御時間を油温によって
変更可能とした場合の制御ブロック図である。
【図13】ソレノイドバルブの制御時間と油温との関係
を示す図である。
【図14】(a)(b)は、夫々油温が高い場合と低い
場合の制御時間の違いを示す図である。
【符号の説明】
10 コンバイン 12 走行機体 14 前処理部 24 運転席 26 マルチステアリングレバー(操向操作レバ
ー) 30 無段変速レバー 35 バックスイッチ 36 マイコン(制御部) 37 ボテンショ(センサ) 38 操向スイッチ(サイドクラッチ操作手段) 44 ソレノイドバルブ(油圧制御弁) 46 サイドクラッチ&ブレーキ 47 ワイヤ(連牽部材) 50 断線・ショート検出部(断線・ショート検出
手段) 51 旋回制御部(旋回制御手段) 52 タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 弘章 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 Fターム(参考) 2B043 AA03 AB08 AB19 BA02 BA05 BB14 DA05 DB05 DB06 DB19 2B076 AA03 BA07 CD03 CD08 DA03 DB06 DB09 DC01 DD08 EC16 EC23 ED16 3D052 AA11 BB08 BB17 DD03 DD04 EE01 FF01 GG04 GG05 HH01 HH02 HH03 JJ00 JJ11 JJ17 JJ22 JJ23 JJ26 JJ37

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾動操作により少なくともサイドクラッ
    チ操作及びブレーキ操作を可能とする操向操作レバー
    と、前記サイドクラッチ操作のみを可能とするサイドク
    ラッチ操作手段とを備えた移動農機において、 前記操向操作レバーの操作位置を検出しているセンサの
    断線又はショートを検出する断線・ショート検出手段
    と、 該断線・ショート検出手段が前記センサの断線又はショ
    ートを検出したことに基づき、前記操向操作レバーの操
    作位置に拘らず前記サイドクラッチ操作手段による操作
    を可能とする旋回制御手段と、を備えている、 ことを特徴とする移動農機の操作装置。
  2. 【請求項2】 前記断線・ショート検出手段が前記セン
    サの断線又はショートを検出し、前記サイドクラッチ操
    作手段による操作を行う場合、 前記操向操作レバーの操作に基づき、該操向操作レバー
    に連牽された連牽部材を介してブレーキ制御用の油圧制
    御弁を操作し、前記ブレーキの制御量を調整可能とし
    た、 ことを特徴とする請求項1記載の移動農機の操作装置。
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