JP2002067900A - 作業車等の走行操作装置 - Google Patents

作業車等の走行操作装置

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JP2002067900A JP2000256024A JP2000256024A JP2002067900A JP 2002067900 A JP2002067900 A JP 2002067900A JP 2000256024 A JP2000256024 A JP 2000256024A JP 2000256024 A JP2000256024 A JP 2000256024A JP 2002067900 A JP2002067900 A JP 2002067900A
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伸二 大竹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】円形ハンドルを有した作業車等における駐車ブ
レーキの操作及び機構の簡単化と、主変速レバー及び作
業部昇降操作部の効率的配置。 【解決手段】進行方向の舵取りを行う円形ハンドル1
と、走行時の制動を作用させるブレーキペダル2とを有
した作業車等において、該ブレーキペダル2を制動作用
状態でロックさせる駐車ブレーキボタン3を該ハンドル
1の略中心部上面位置に設けると共に、該ハンドル1の
一側方に配置した前・後進の切り替え及び主変速を行う
主変速レバー4のオペレータ側の面に、作業部5の昇降
を行う上下微調整ボタン6,最上げを行う上げボタン
7,設定位置までの下げを行う下げボタン8等を設けた
ことを特徴とする走行操作装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、作業車等の走行
操作装置に関し、円形ハンドル部に駐車ブレーキをロッ
クさせる操作ボタンを有するもの、及び主変速レバーに
作業部を昇降させる操作ボタンを有するもの等の分野に
属する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】円形
ハンドルを有する作業車等において、ブレーキペダルの
足踏作用によりブレーキ装置を作動させ走行時の制動を
行わせると共に、駐車時の制動を行わせるものでは、こ
の駐車ブレーキを、従来では、ブレーキペダルを踏み込
んだ状態で身体を前屈みとし、ブレーキペダル近傍に設
けているペダル固定レバーの手動操作により、ブレーキ
ペダルを制動状態でロックさせるものが一般的であっ
た。しかし、このように駐車を行う際には、その都度、
ブレーキペダルを踏み込んだ状態で身体を前屈み姿勢と
し、ブレーキペダルを制動状態でロックさせる必要があ
るため大変煩わしいものであった。
【0003】また、円形ハンドルを有する作業車等にお
いて、従来では、作業部を昇降作用させる操作は、進行
方向の舵取りを行うパワステレバーの前後傾動作用を利
用して行われているものが一般的であった。しかし、こ
のようなパワステレバーに代え円形ハンドルによって操
縦を行うものでは、ハンドルから離れた位置において作
業部の昇降操作のみを独立して行うことになるため、オ
ペレータの操縦姿勢が昇降操作の都度変速的な動きとな
り大変面倒なものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、進行
方向の舵取りを行う円形ハンドル1と、走行時の制動を
作用させるブレーキペダル2とを有した作業車等におい
て、該ブレーキペダル2を制動作用状態でロックさせる
駐車ブレーキボタン3を該円形ハンドル1の略中心部上
面位置に設けたことを特徴とする走行操作装置の構成と
する。
【0005】請求項2の発明は、進行方向の舵取りを行
う円形ハンドル1と、この円形ハンドル1の一側方に前
・後進の切り替え及び主変速を行う主変速レバー4とを
有した作業車等において、該主変速レバー4のオペレー
タ側の面に、作業部5の昇降用として上げ下げの微調整
を行う上下微調整ボタン6,最上げを行う上げボタン
7,設定位置までの下げを行う下げボタン8等を設けた
ことを特徴とする請求項1記載の走行操作装置の構成と
する。
【0006】
【作用】請求項1の発明では、上記の構成により、円形
ハンドル1によって進行方向の舵取りを行う作業車等に
おいて、ブレーキペダル2の足踏作用により、例えば走
行用ミッションケースにおける走行ブレーキを作動させ
走行時の制動を行わせるが、駐車時にはこのブレーキペ
ダル2による制動を、円形ハンドル1の略中心部上面位
置に設けている駐車ブレーキボタン3を、片手は該ハン
ドル1を握ったままでボタン操作を行い、例えばハンド
ル支柱を貫通したリンク機構によるロックアーム等の作
用により、該ペダル2をステップ下面側で制動作用状態
にてロックさせ駐車ブレーキ制動を行わせることができ
る。
【0007】請求項2の発明では、上記の構成により、
円形ハンドル1によって進行方向の舵取りを行う作業車
等において、該ハンドル1の、例えば右側方に配置した
前・後進の切り替え及び主変速を行う主変速レバー4握
り部の左側面に、作業部5として、例えば刈取装置の上
昇・下降の微調整を行う上下微調整ボタン6,最上げ位
置まで上昇させる上げボタン7,下げ設定位置まで下降
させる下げボタン8等を各々配置して操作を行うことに
より、左手で該ハンドル1を握り右手で主変速レバー4
を握ると共に、その親指等で作業部5の上昇・下降を容
易に行わせることができる。
【0008】
【発明の効果】請求項1の発明では、上記作用の如く、
円形ハンドル1によって進行方向の舵取りを行う作業車
等において、駐車時に円形ハンドル1の略中心部上面位
置の駐車ブレーキボタン3の手動操作により、ブレーキ
ペダル2を制動作用状態でロックさせ駐車ブレーキ制動
を行わせることができるから、従来の如く、駐車ブレー
キの制動を行うときに身体を前屈みにする必要がなく、
駐車ブレーキボタン3を最も操作容易な位置へ設置を可
能にすると共に、該ハンドル1支軸部等の利用により操
作機構をコンパクトに構成することができる。
【0009】請求項2の発明では、上記作用の如く、円
形ハンドル1によって進行方向の舵取りを行う作業車等
において、例えば、円形ハンドル1の右側方に配置した
主変速レバー4握り部の左側面に、作業部5を昇降させ
る上下微調整ボタン6,上げボタン7,下げボタン8等
を設けることにより、頻繁に操作が必要となるこれらの
操作ボタン類を親指等で操作することができるから、該
ハンドル1によるオペレータの操縦姿勢が作業部5昇降
の都度屈み込むような変則的な動きとなることがなく、
左手で該ハンドル1を握ると共に右手で車速の調節と作
業部5の昇降調節を容易に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例を作業
車等としてのコンバインについて図面に基づき説明す
る。図14はコンバインの全体構成を示すもので、走行
フレーム9の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行
クローラ10を有する走行装置11を配設して構成させ
ている。
【0011】該走行フレーム9上に、フィードチェン1
2に挟持搬送して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀さ
れた穀粒を選別回収して一時貯留するグレンタンク13
と、このタンク13に貯留された穀粒を機外へ排出する
排穀オーガ14とを備えた脱穀装置15を載置すると共
に、この脱穀装置15の後端部に、脱穀済み排藁を排出
処理する排藁処理装置16を装架して構成させている。
【0012】該脱穀装置15の前方に、前側から未刈穀
稈を分草する分草体17と、分草した穀稈を引き起こす
引起部18と、引き起こした穀稈を刈り取る刈刃部19
と、この刈り取った穀稈を掻き込むと共に扱深さを調節
して該フィードチェン12へ供給する調節搬送部20等
を有する作業部5としての刈取装置を、油圧駆動による
伸縮シリンダ21により土壌面に対し昇降自在に該走行
フレーム9の前端部へ懸架構成している。
【0013】該刈取装置5の一側にコンバインの操作制
御を行う操作装置22と、この操作のための操作席23
を設け、この操作席23の後方側に前記グレンタンク1
3を配置すると共に下方側にエンジン24を搭載し、該
操作装置22と操作席23を覆うキャビン25を配設す
る。これらの走行装置11,脱穀装置15,刈取装置
5,操作装置22,エンジン24,キャビン25等によ
ってコンバインの車体26を構成している。
【0014】図1及び図2に示す如く、該キャビン25
内における操作装置22の前端位置に、メーターパネル
を上面部に有する操作台27を配置し、この操作台27
の適宜位置にハンドル支軸28を回動可能に後傾立設
し、このハンドル支軸28の上端部に円形ハンドル1を
固定して設けると共に、この円形ハンドル1の中心部上
面位置に、駐車時において制動作用状態でロックさせる
駐車ブレーキボタン3を突設して構成させる。
【0015】該操作台27の下端部から後方にステップ
29を延設し、このステップ29上に操作台27と相対
して操作席23を配置させると共に、コンバインの走行
状態を制動作用させる略L字状のブレーキペダル2の足
踏プレート2aをステップ29上方に位置させ、その支
点部2bをステップ29下面側の走行フレーム9に軸承
して構成させる。
【0016】該ブレーキペダル2の支点部2bより更に
延長した後端部に、ブレーキワイヤ30の一端部を連結
すると共に、このワイヤ30の他端部を、走行用ミッシ
ョンケース31に内装した操向クラッチ及び走行ブレー
キを作用させる左右の作用アーム32を左右同時に作動
可能に連結して構成させる。
【0017】該ハンドル支軸28の中心部に駐車ブレー
キロッド33を摺動可能に遊嵌貫通し、このロッド33
の上端部は駐車ブレーキボタン3に係合させると共に、
その下端部に、中間部を走行フレーム9にピン支承した
駐車ロックアーム34の一端部をピン連結させ、このロ
ックアーム34の他端部側にラック状の多数の切欠ぎ部
34aを設け、この切欠ぎ部34aに嵌入させる駐車ロ
ックプレート2cをブレーキペダル2の対応位置に突出
固定して構成させる。
【0018】該ハンドル支軸28の下端部に、円形ハン
ドル1の回動により、進行方向の舵取りを行う操向電磁
弁等を作用させるポテンショメータ等による舵取りセン
サ35を取り付けて構成させる。なお、36及び37
は、ブレーキペダル2及び駐車ロックアーム34を復帰
させるリターンスプリングである。
【0019】このような構成により、コンバインの走行
時に、円形ハンドル1の回動により舵取りセンサ35に
よって操向電磁弁を作用させ進行方向の舵取りを行わせ
ると共に、走行を停止させるときはブレーキペダル2を
踏み込んで走行ブレーキ(操向クラッチ)を作用させ
る。
【0020】この走行ブレーキの作用時に、更に、駐車
ブレーキ制動を行う必要があるときは、ブレーキペダル
2を踏み込んだ状態で、駐車ブレーキボタン3の押し込
み操作により駐車ブレーキロッド33を介して駐車ロッ
クアーム34を作用させ、この駐車ロックアーム34の
切欠ぎ部34aを該ペダル2の駐車ロックプレート2c
に嵌入させることによって、ブレーキペダル2がロック
され駐車ブレーキ制動を行わせることができる。
【0021】このように、駐車ブレーキ制動の操作を行
う駐車ブレーキボタン3を、円形ハンドル1の中心部上
面位置に配置することにより、操作が容易になると共
に、ハンドル支軸28の中心部に駐車ブレーキロッド3
3を貫通させたリンク機構により、操作機構をコンパク
トに構成することができる。
【0022】また、前記の如き円形ハンドル1を有する
ものにおいて、この円形ハンドル1を進行方向が直進状
態の中立位置のときに、図3a及び図3bに示す如く、
該ハンドル1の前側部を部分的に切り欠ぐと共に、該ハ
ンドル1の中心部より右側の適宜位置に突起状の握り3
8を設けて構成させる。
【0023】このような構成により、図4に示す如く、
作業時にオペレータが前記分草体17による未刈穀稈の
刈取り位置を容易に監視することができると共に、握り
38を設けることにより、該ハンドル1が欠円となって
いても連続して且つ片手で操作することができる。な
お、握り38に、刈取装置5の昇降スイッチ38aを設
け、従来のパワステ感覚で操作が行えるようにしてもよ
い。
【0024】また、前記の如き円形ハンドル1を有する
ものにおいて、図5aに示す如く、前記操作台27の右
端側位置に、油圧式無段変速装置により前・後進の切り
替え及び主変速を行わせる主変速レバー4を配設して構
成させる。図5bに示す如く、該主変速レバー4の長柄
上端部に設けた握り部4aの左側面(オペレータ側)
に、上側から刈取装置5の上昇・下降の微調整を行う上
下微調整ボタン6と、最上げ位置まで上昇させる上げボ
タン7と、下げ設定位置まで下降させる下げボタン8と
を順次配置し、その右側面に下げ位置の設定を行う下げ
位置設定ボタン39を配置して構成させる。
【0025】このような構成により、円形ハンドル1を
左手で握って操縦を行い、右手で主変速レバー4を握っ
て車速の調節を行うと共に、頻繁に操作が必要となる刈
取装置5の昇降調節を行う各調節ボタン6,7,8を親
指で操作することができるから、オペレータは円形ハン
ドル1を握った操縦姿勢において、刈取装置5を昇降さ
せるための屈み込むような変則的な動きを軽減すること
ができる。
【0026】また、前記の如き円形ハンドル1を有する
ものにおいて、図6及び図7に示す如く、前記操作席2
3の右側部に配設した肘掛け40を、後端部の支軸40
aにより上方へ回動可能とし、その前端部に前・後進の
切り替え及び主変速を行わせる主変速レバー4を配置し
て構成させる。
【0027】該主変速レバー4上端部の握り部4aに刈
取装置5を昇降調節させる調節ボタン類を設け、肘掛け
40の内部に主変速レバー4から油圧式無段変速装置へ
連結する操作ケーブル40bを配索して構成させる。こ
のような構成により、肘掛け40を上方回動させること
により、乗降スペースが広くなりオペレータは楽に乗降
できると共に、作業時は肘掛け40を通常位置に戻すこ
とにより、主変速レバー4による走行操作及び調節ボタ
ン類による刈取装置5の昇降操作を容易に行うことがで
きる。
【0028】また、前記図6及び図7に示す如く、該円
形ハンドル1と、操作席23に上方回動可能な肘掛け4
0を設けているものにおいて、肘掛け40を上方回動さ
せたときに、この回動作用によって駐車ブレーキによる
制動が可能となるよう連結構成させることにより、オペ
レータが操作席23から降りるときは必ず肘掛け40を
上方回動させる必要があるから、この回動操作に連動し
て駐車ブレーキが作用し、車体26の動きをロックする
ことができ安全性が高い。
【0029】また、前記図6及び図7に示す如く、該円
形ハンドル1と、操作席23に上方回動可能な肘掛け4
0を設けているものにおいて、肘掛け40を上方回動さ
せたときに、この回動作用によって刈取装置5の昇降作
用を停止させる昇降停止スイッチ41を適宜位置に設け
て接続構成させることにより、オペレータが操作席23
から降りるときは必ず肘掛け40を上方回動させる必要
があるから、この回動操作に連動して昇降停止スイッチ
41が作用し、刈取装置5を停止することができ安全性
が高い。
【0030】また、前記走行装置11について、平面視
において左右側は同一形状であるから片側についてのみ
説明を行う。図8に示す如く、走行フレーム9の平面視
縦方向中央寄り左右位置に左右の縦主フレーム42を配
置接合し、この縦主フレーム42の前側下部に支持枠4
3を設け、この支軸枠43に前部ローリングメタル44
を固定して構成させる。
【0031】該ローリングメタル44に、く字状の前部
ローリングアーム45を中間部位置から上下部分に分割
して前部ローリング軸46により軸支すると共に、前部
ローリングアーム45の下端部位置と、該縦主フレーム
42の外側下方に平行して位置する転輪フレーム47の
前部側位置とを、回動可能にピン45a連結して構成さ
せる。
【0032】該縦主フレーム42の後側下部に固定した
ピッチングメタル48にピッチング軸49を軸承し、こ
のピッチング軸49にピッチングアーム50の一端部を
軸止すると共に、その他端部と平面視H字状の連結アー
ム51の一端部とを回動可能にピン51a連結して構成
させる。
【0033】該連結アーム51の他端部に、く字状の後
部ローリングアーム52を中間部位置から上下部分に分
割して後部ローリング軸53により軸支すると共に、後
部ローリングアーム52の下端部位置と、該転輪フレー
ム47の後部側位置とを回動可能にピン52a連結して
構成させる。
【0034】該一方のピッチングアーム50他端部側で
連結アーム51の連結部より少し延長した突起部50a
に、該一方の縦主フレーム42から立ち上げたシリンダ
取付アーム54に固定側を取り付けた略鉛直姿勢のピッ
チングシリンダ55のピストン先端部を連結して構成さ
せる。
【0035】前記前部ローリングアーム45の上端部位
置と後部ローリングアーム52の上部中間位置とを、4
点平行リンクを形成可能に連結杆56によって回動可能
にピン45b,52b連結すると共に、後部ローリング
アーム52をピン52b連結位置より更に上方側へ延長
し、その上端部にローリングシリンダ57のピストン先
端部を連結して構成させる。
【0036】該ローリングシリンダ57の固定側と、該
ピッチングアーム50の突起部50aの一部とに帯状の
保持板58により両側から挟む状態で回動可能に各々ピ
ン連結し、該固定側の連結部をリンク59を介して揺動
可能に該縦主フレーム42に取り付けて構成させる。な
お、60は、前記転輪フレーム47に適宜間隔にて軸支
した接地転輪である。
【0037】このような構成により、ピッチングシリン
ダ55を作用させたときは、連結アーム51を介した後
部ローリングアーム52の上下により転輪フレーム47
を後傾斜させるピッチング制御を行うことができると共
に、ローリングシリンダ57を作用させたときは、前部
ローリングアーム45と連結アーム51を介した後部ロ
ーリングアーム52及び連結杆56による平行リンク作
用により、転輪フレーム47を平行上下させるローリン
グ制御を行わせることができる。
【0038】しかし、ローリング制御のみを行うもので
は、ピッチングメタル48,ピッチング軸49,ピッチ
ングアーム50,シリンダ取付アーム54,ピッチング
シリンダ55,保持板58等(図の斜線部分)が不要と
なり、代わりに連結アーム51の一端部を支承するアー
ム支持メタル61とローリングシリンダ57を支承する
シリンダ支持メタル62とを(図の網掛け部分)、各々
該縦主フレーム42に取り付けてローリング専用仕様と
することができる。
【0039】このように、ピッチング制御とローリング
制御の仕様変更が容易であり共用化が可能になると共
に、図9に示す従来機の如く、前部ローリングメタル4
4の支持枠43と同様に後部ローリングメタル44aと
その支持枠43aを設ける必要がないから、ローリング
の後方支点部に大きな側面形状(図の斜線部分)を有す
ることがなく、左右方向への泥抜けが良好となり旋回性
が向上すると共に、洗車も容易である。
【0040】また、図10に示す如く、CPUを主体的
に配してピッチング及びローリング機能を制御するコン
トローラ63を設け、このコントローラ63の入力側
に、車速を検出する車速センサ64と、パワステレバー
の左右傾動操作による車体26の旋回作用をON・OF
Fする旋回スイッチ65と、パワステレバーの前後傾動
操作による刈取装置5の昇降作用をON・OFFする昇
降スイッチ66とを各々接続して構成させる。
【0041】該コントローラ63の出力側に、前記ピッ
チングシリンダ55を作動させるピッチング電磁弁67
と、左右のローリングシリンダ57を作動させる左右の
ローリング電磁弁68とを各々接続して構成させる。こ
のような構成により、一定速度以上で旋回を行ったとき
は、その後一定時間は左右のローリング機能を自動的に
停止させる制御と、一定時間内に所定以上の車速差が生
じたときは、その後一定時間はピッチング機能を自動的
に停止させる制御と、前記伸縮シリンダ21の調節が一
定時間内に所定以上の調節変位を生じたときは、その後
一定時間はピッチング機能を自動的に停止させる制御と
を行わせる。
【0042】これらの制御を行うことにより、車体26
の水平制御が誤作動を起こす要因の発生を自動的に認知
し、一時的に水平制御機能を停止させることにより誤作
動を未然に防止することができる。また、図11に示す
如く、CPUを主体的に配して車体26の前後傾斜時に
左右の走行ブレーキ制動手段69aを内蔵したコントロ
ーラ69を設け、このコントローラ69の入力側に、駐
車ブレーキの作用状態を検出する駐車ブレーキスイッチ
70と、車体26の前後傾斜を検出する前後傾斜位置セ
ンサ71とを各々接続して構成させる。
【0043】該コントローラ69の出力側に、前記走行
用ミッションケース31に内装している左右の操向クラ
ッチを入・切する左右の操向クラッチ電磁弁72と、左
右の走行ブレーキを制動する左右の走行ブレーキ減圧弁
73とを各々接続して構成させる。
【0044】このような構成により、車体26が自然降
下するような傾斜地において、駐車ブレーキの制動時に
駐車ブレーキスイッチ70がONすることにより、電気
的に素早く走行ブレーキを制動させることができるか
ら、従来の如く、駐車ブレーキを素早く操作できないと
きは、左右の操向クラッチは切り状態にあるため走行ブ
レーキが制動される前に車体26が自然に降下するとい
う不具合を解消して、傾斜地においても安全性の高い駐
車ブレーキ制動を行うことができる。
【0045】また、図12a及び図12bに示す如く、
前記脱穀装置15の扱胴74aを内装する脱穀室74の
入口部にサイドミラー75を取り付け、コンバインの脱
穀作業時の監視を行うものにおいて、従来では、このミ
ラー75は手扱ぎ作業時に邪魔にならないよう通常作業
位置aから後方の手扱ぎ作業位置bへ回動させるものが
一般的であるが、作業終了後はこのミラー75が車体2
6から外方へ突出しているため、運搬時や格納時に邪魔
になると共に破損する恐れがあった。
【0046】このため、図13に示す如く、該サイドミ
ラー75を回動可能に支持するミラー支持筒75aを、
脱穀装置15の挟持杆カバー74bの前端部に固定した
コ字状の取付アーム75bに固着し、ミラー支持筒75
aの上端部円周上に多数の分割溝75cを設け、この分
割溝75cに嵌入する位置決めピン75dをミラー本体
75eを支持するクランク状のミラー支持軸75fに貫
通固定すると共に、このミラー支持軸75fを軸方向に
張圧するスプリング75gを軸端部に設けて構成させ
る。
【0047】このような構成により、サイドミラー75
の回動位置を、通常のコンバイン作業時には通常作業位
置aにロックし、手扱ぎ作業時にはミラー支持軸75f
をスプリング75gに抗して引き上げて位置決めピン7
5dを分割溝75cにより移動させ手扱ぎ作業位置bへ
ロックする。次に、作業終了に伴いコンバインを運搬及
び格納する際には、該ミラー75を車体26幅内に収納
する収納位置cへロックさせることができる。
【0048】このように、サイドミラー75の回動位置
を、そのときの状態に応じて簡単に最適位置へロックす
ることができるから、作業時に邪魔になったり、格納時
に余分なスペースを必要としたり、トラックに乗せた運
搬時等において樹木に引っ掛けたりする障害を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハンドルの駐車ブレーキボタンによるブレーキ
ペダルのロックを示す側面図。
【図2】ハンドルの駐車ブレーキボタンによるブレーキ
ペダルのロックを示す正面図。
【図3】(a)円形ハンドルの前側部を切り欠ぐと共に
右側握りの状態を示す平面図。 (b)円形ハンドルの前側部を切り欠ぐと共に右側握り
の状態を示す側面図。
【図4】前側部を切り欠いだ円形ハンドルによる刈取位
置の監視状態を示す側面図。
【図5】(a)操作台の右端側に走行用の主変速レバー
を配置した状態を示す平面図。 (b)主変速レバーの握り部に刈取昇降ボタンを配置し
た状態を示す正面図。
【図6】操作席の右側位置に上方回動可能とする肘掛け
を配置した状態を示す平面図。
【図7】操作席右側位置の肘掛け前端部に主変速レバー
を配置した状態を示す側面図。
【図8】走行装置のピッチング制御及びローリング制御
の作動機構関係を示す側面図。
【図9】従来における走行装置のローリング制御の作動
機構関係を示す側面図。
【図10】車体の水平制御の誤作動を未然に防止する自
動回路を示すブロック図。
【図11】傾斜地において安全な駐車ブレーキ制動を行
う自動回路を示すブロック図。
【図12】(a)脱穀室入口部に取り付けたサイドミラ
ーの位置変更状態を示す平面図。 (b)脱穀室入口部に取り付けたサイドミラーの位置変
更状態を示す側面図。
【図13】サイドミラーの詳細を示す構造図とミラーの
位置変更機構を示す拡大斜視図。
【図14】コンバインの全体構成を示す側面図。
【符号の説明】
1. 円形ハンドル 2. ブレーキペダル 3. 駐車ブレーキボタン 4. 主変速レバー 5. 作業部 6. 上下微調整ボタン 7. 上げボタン 8. 下げボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60K 20/02 B60K 20/02 Z B62D 11/08 B62D 11/08 D G05G 5/06 G05G 5/06 E Fターム(参考) 2B043 AA03 AB11 BA02 BB14 DA04 DA07 DB06 2B076 AA03 BA07 CD03 DB09 3D040 AA01 AB04 AC02 AC36 AD18 AF08 3D052 AA17 DD04 EE02 FF02 GG03 HH02 JJ11 JJ24 JJ31 JJ35 JJ37 3J070 AA07 AA32 BA03 CA45 CC02 CD05 CD06 DA24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 進行方向の舵取りを行う円形ハンドル1
    と、走行時の制動を作用させるブレーキペダル2とを有
    した作業車等において、該ブレーキペダル2を制動作用
    状態でロックさせる駐車ブレーキボタン3を該円形ハン
    ドル1の略中心部上面位置に設けたことを特徴とする走
    行操作装置。
  2. 【請求項2】 進行方向の舵取りを行う円形ハンドル1
    と、この円形ハンドル1の一側方に前・後進の切り替え
    及び主変速を行う主変速レバー4とを有した作業車等に
    おいて、該主変速レバー4のオペレータ側の面に、作業
    部5の昇降用として上げ下げの微調整を行う上下微調整
    ボタン6,最上げを行う上げボタン7,設定位置までの
    下げを行う下げボタン8等を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の走行操作装置。
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