JP3798601B2 - 移動農機の操作装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバイン等の移動農機の操作装置に関し、特に、操向操作レバーの操作位置を検出しているセンサが断線等した場合は、サイドクラッチ操作手段による操作を可能とした移動農機の操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンバイン等の移動農機において、運転操作部には、サイドクラッチのみを操作可能又は前処理部を昇降操作可能なマルチステアリングレバーが設けられていて、このマルチステアリングレバーを機体左右方向に傾動操作すると、その操作位置はセンサにより検出されて、操作方向に応じて左右いずれかのサイドクラッチが夫々切断されて機体は左方向又は右方向に旋回する。また、マルチステアリングレバーを機体前後方向に傾動操作すると、その操作位置は前記センサにより検出されて、その操作量に応じて前処理部が昇降作動するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来、前記マルチステアリングレバーの操作位置を検出しているセンサの信号線が、例えば断線又はショートしたとすると、マルチステアリングレバーによる制御は停止し、機体の操向が不可能となるため、その時点で機体を移動することはできなくなるという課題があった。
【0004】
本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、センサの断線又はショート発生時には左右のサイドクラッチを操作して、機体を旋回移動することができる移動農機の操作装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、傾動操作により少なくともサイドクラッチ操作及びブレーキ操作を可能とする操向操作レバー(26)と、前記サイドクラッチ操作のみを可能とするサイドクラッチ操作手段(38)とを備えた移動農機(10)において、
前記操向操作レバー(26)の操作位置を検出しているセンサ(37)の断線又はショートを検出する断線・ショート検出手段(50)と、
該断線・ショート検出手段(50)が前記センサ(37)の断線又はショートを検出したことに基づき、前記操向操作レバー(26)の操作位置に拘らず前記サイドクラッチ操作手段(38)による操作を可能とする旋回制御手段(51)と、を備えていることを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、前記断線・ショート検出手段(50)が前記センサ(37)の断線又はショートを検出し、前記サイドクラッチ操作手段(38)による操作を行う場合、
前記操向操作レバー(26)の操作に基づき、該操向操作レバー(26)に連牽された連牽部材(47)を介してブレーキ制御用の油圧制御弁(44)を操作し、前記ブレーキの制御量を調整可能とした、ことを特徴とする。
【0007】
[作用]
本発明によれば、移動農機(10)は、サイドクラッチ操作及びブレーキ操作が可能な操向操作レバー(26)と、サイドクラッチの操作のみが可能なサイドクラッチ操作手段(38)とを備えていて、前記操向操作レバー(26)の操作位置を検出しているセンサ(37)に断線又はショートが発生したことが、断線・ショート検出手段(50)により検出されると、旋回制御手段(51)が作動して、前記操向操作レバー(26)の操作位置に拘らず前記サイドクラッチ操作手段(38)による操作を可能とする。これにより、前記センサ(37)の断線又はショート発生時においても、サイドクラッチ操作手段(38)を操作して左右いずれか一方のサイドクラッチを操作することにより、迅速に機体を安全な位置に旋回移動することが可能となる。
【0008】
なお、上述した括弧内の符号は図面を参照するためのものであって、本発明を何ら限定するものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
図1及び図2は、本発明が適用されたコンバインの全体図であり、該コンバイン10は、左右一対のクローラ走行装置16,16により支持されている走行機体12を有し、該走行機体12の左右一側には運転席24とその後方に穀粒タンク20が配置されている。また、走行機体12の左右他側には、脱穀部18が配設され、更に走行機体12の前方には、前処理部14が昇降自在に配設されている。
【0011】
前記前処理部14は、穀稈を分草するデバイダ15、ナローガイド17、搬送装置19、及び図示しない刈刃等を有し、この前処理部14にて刈り取られた穀稈は、脱穀部18のフィードチエン21に引き継がれ、更に該脱穀部18内で脱穀・選別され、該選別された穀粒は前記穀粒タンク20に移送されて一時的に貯蔵される。穀粒タンク20に貯蔵された穀粒は、該穀粒タンク20の後部から立設されかつ旋回自在な長筒を有する排出オーガ22により機外に搬出される。
【0012】
前記運転席24の後部には、エンジンルームを覆うエンジンカバー23が設けられていて、コンバイン10はエンジンの動力により、図示しないトランスミッションを介して前述した前処理部14及び脱穀部18に動力が伝達され、刈取・脱穀作業が行われると共に、クローラ走行装置16,16にも動力が伝達されて機体が走行される。
【0013】
図3に示すように、走行機体12の上部には運転席24が設けられていて、該運転席24の前部には、アームレスト25、キースイッチ27、傾動操作によりサイドクラッチを切操作して機体の旋回制御・ブレーキ操作及び前処理部14の昇降制御を可能とするマルチステアリングレバー26(操向操作レバー)と、その左側方に計器パネル28が設けられ、該計器パネル28の後方には、機体の前後進と走行変速を可能とする無段変速レバー30が設けられている。
【0014】
図4及び図5(a)(b)において、無段変速レバー30を機体進行方向に対し左右に傾動操作すると、機体の前後進の切換え位置が、前進位置(F)、中立位置(N)、後進位置(R)に設定される。この無段変速レバー30には、ブラケット31が一体的に固定され、このブラケット31を回動自在に支持する筒部材32には下部レバー33が固定されている。この下部レバー33は、回動支点軸34を中心として機体前後方向に傾動自在とされていて、無段変速レバー30を前後に傾動操作すると、機体の走行変速が可能となっている。
【0015】
前記ブラケット31には、検出子35aを有するバックスイッチ(後進位置検出手段)35が取り付けられていて、無段変速レバー30をレバーガイド29に沿い左方向に傾動操作すると、前後進の切換えが、後進位置(R)に設定されると共に、バックスイッチ35の検出子35aが下部レバー33に当接して該スイッチがオンとなる。このとき、エンジンは、中立位置(N)に設定されているときにのみエンジン始動が可能となっているため、後進位置(R)に設定された状態では、キースイッチ27をオン操作してもエンジンは始動されないようになっている。なお、バックスイッチ35は、無段変速レバー30を後進位置(R)に操作するとオンとなり、この後進領域ではオン状態のまま無段変速レバー30と一体的に機体前後方向に移動する。また、このバックスイッチ35は、オン・オフスイッチではなく、例えばポテンショメータを用いても良い。
【0016】
そして、前記バックスイッチ35をオンにした状態で、キースイッチ27をオン操作すると、運転席24の下部に搭載(図2参照)されたマイコン36によって、該マイコン36に入力される各種センサ及びスイッチ類の単体不良、コネクタ抜け、接触不良等を点検可能な入力チェックモードに設定される。この入力チェックモードでは、各種センサ及びスイッチ類をオンからオフに手動操作すると、正常な場合はホーンにより単音(「ピッ」という音)が発せられる。
【0017】
図6は、本実施の形態に用いられる制御ブロック図を示している。
【0018】
同図において、前記マイコン36には、ミッションケースに内蔵された左右のサイドクラッチ(図示せず)を切断可能な操向スイッチ38(左38a,右38b)(サイドクラッチ操作手段)、扱深さ自動制御を作動状態とする扱深さ自動スイッチ39、ホーンスイッチ40、作業機を作動状態とする作業機スイッチ41、方向自動制御を作動させる方向自動スイッチ42、及びマルチステアリングレバー26の操作位置を検出しているポテンショ37等からの信号が入力されている。そして、前記左右の操向スイッチ38を左右に押圧操作することに基づき、マイコン36を介して左右の操向ソレノイドバルブ44(左44a,右44b)が夫々切換え制御される。このため、操向スイッチ38の操作により、操向ソレノイドバルブ44を介して、後述のサイドクラッチ&ブレーキ46が制御される(図11参照)。
【0019】
そして、図7に示すように、マルチステアリングレバー26の前部には、刈取作業での刈始めの条合わせや刈取中の微調整を行うときに、該マルチステアリングレバー26が中立位置にあるときに、右に押すと機体の進行方向を右に修正可能で、左に押すと機体の進行方向を左に修正可能な前記操向スイッチ38が設けられている。なお、前記マルチステアリングレバー26が中立位置にあるか否かは、該マルチステアリングレバー26の操作位置を検出しているポテンショメータ37(後述する)によって検出される。
【0020】
以上により、前述した図3において、マルチステアリングレバー26を機体進行方向に対し左右に操作すると、左右のサイドクラッチが夫々切断されて機体の旋回制御が可能となり、また前後に操作すると、前処理部14が昇降制御される。そして、無段変速レバー30を後進位置(R)に設定してバックスイッチ35をオンにすると共に、マルチステアリングレバー26を右方向(図3のA方向)に操作し、更にキースイッチ27をオン操作すると、入力チェックモードに設定される。
【0021】
また、バックスイッチ35をオンにすると共に、マルチステアリングレバー26を左方向(図3のB方向)に操作し、更にキースイッチ27をオン操作すると、ポテンショチェックモードに設定される。
【0022】
このポテンショチェックモードは、図8に示すように、マルチステアリングレバー26の操作位置を検出しているポテンショメータ(以下、「ポテンショ」という)37を含む各ポテンショの予め設定された位置での信号値と、マイコン36が予め記憶している値とを比較して、各ポテンショの設定が正しいか否かを自動的にチェックするモードである。
【0023】
このポテンショチェックモードでは、セットが正しいときには、ホーンが吹鳴(「ピッピッ」という音)する。例えば、マルチステアリングレバー26の操作位置を検出している前記ポテンショ37のチェックは、マルチステアリングレバー26が中立位置にあるときの該ポテンショ37からの信号値と、マイコン36で予め記憶されている値とが一致すればセット位置が正常としてホーンが吹鳴する。また、刈高さを検出するリフトポテンショをチェックするには、デバイダ15の高さを略々50mmとし、刈高スイッチをオンにすると、正常な場合はホーンが吹鳴する。
【0024】
ここで、本実施の形態では、前記操向操作レバー26の操作位置を検出しているセンサ37の断線又はショートを検出する断線・ショート検出手段と、該断線・ショート検出手段が前記センサ37の断線又はショートを検出したことに基づき、前記操向操作レバー26の操作位置に拘らず前記サイドクラッチ操作手段38による操作を可能とする旋回制御手段とを備えている。
【0025】
図6に示したように、前記マイコン36は、断線・ショート検出部50と旋回制御部51とを有していて、前記断線・ショート検出部50により前記ポテンショ37の断線・ショートを検出し、また、旋回制御部(旋回制御手段)51により、マルチステアリングレバー26の操作位置に拘らず操向スイッチ38による操作を可能としている。
【0026】
すなわち、通常の旋回制御においては、マルチステアリングレバー26が中立位置にあることを前記ポテンショ37が検出することで、この検出信号がマイコン36に送られて前記操向スイッチ38による操作が可能とされているが、断線・ショート検出部50がポテンショ37の断線・ショートを検出すると、マイコン36は、マルチステアリングレバー26の操作位置に拘らず操向スイッチ38による操作を可能とする。このため、ポテンショ37の断線・ショートが検出されると、マルチステアリングレバー26が中立位置にない場合でも、操向スイッチ38の操作によりサイドクラッチが切制御されて機体の旋回操作が可能となる。
【0027】
図9には、前記断線・ショート検出部50と旋回制御部51による制御フローチャートを示している。
【0028】
同図において、S1では、前記ポテンショ37が正常か否かを判断し、正常(Yes)なら、S2において、マルチステアリングレバー26によるサイドクラッチ制御及びブレーキ制御を可能とし(第1操向制御)、更にS3では、操向スイッチ38によるサイドクラッチの切制御を可能とする(第2操向制御)。
【0029】
一方、S1でポテンショ37が異常(No)の場合は、S4に進み、ここで、前記操向スイッチ38がONからOFF、又はOFFからONに切り換え操作されたか否かを判断し、YesならS5でホーンをオンにして単音を発する。これにより、断線・ショートが発生したことが認識できると共に、更にS3において、操向スイッチ38によるサイドクラッチの切制御のみを可能とする(第2操向制御)。このため、ポテンショ37の断線又はショート発生時にも、操向スイッチ38を操作して左右いずれか一方のサイドクラッチを操作することにより、迅速に機体を安全な位置に旋回移動することができる。
【0030】
図10は、前記断線・ショート検出部50と旋回制御部51による他の実施の形態の制御フローチャートを示しており、ここでは、マルチステアリングレバー26の操作位置を検出するセンサとしてロータリスイッチ(ポテンショ等)37を用い、かつ前記マイコン36がタイマ52(図6参照)を内蔵している場合の実施の形態について説明する。
【0031】
同図において、S10では、前記ロータリスイッチ37がONか否かを判断し、YesならS11に進み、ここで、更に該ロータリスイッチ37がOFFからONに切り換わったか否かを判断し、YesならS12において前記タイマ52をセットしてS13に進み、NoならS11から直接S13に進む。このS13では、タイマ時間が60秒を超えたか否かを判断し、Yes(ロータリスイッチが60秒以上ONになり続けている場合)なら、ロータリスイッチ37の断線・ショートと判断してS14に進む。
【0032】
このS14では、操向スイッチ38がONからOFF、又はOFFからONに切り換え操作されたか否かを判断し、切り換え操作されたなら、S15でホーンをオンにして単音を発してからS17に進む。また、S14で、操向スイッチ38が切り換え操作されなければ、直接S17に進み、このS17で、操向スイッチ38によるサイドクラッチの切制御のみを可能とする(第2操向制御)。更に、上述したS13で、No(タイマ時間が60秒を超えていない場合)なら、S16においてマルチステアリングレバー26によるサイドクラッチ制御及びブレーキ制御を可能とし(第1操向制御)、次いでS17で、操向スイッチ38によるサイドクラッチの切制御のみを可能とする(第2操向制御)。
【0033】
なお、上述したS10で、前記ロータリスイッチ37がOFFなら、S18においてタイマ52をリセットし、S16に進む。
【0034】
次に、本実施の形態では、断線・ショート検出手段50がセンサ37の断線又はショートを検出し、サイドクラッチ操作手段38による操作を行う場合、操向操作レバー26の操作に基づき、該操向操作レバー26に連牽された連牽部材を介してブレーキ制御用の油圧制御弁を操作し、ブレーキの制御量を調整可能とした。
【0035】
前述した図8に示すように、マルチステアリングレバー26からは、後述するサイドクラッチ&ブレーキ46(図11参照)のブレーキ圧を制御する可変リリーフバルブ45に接続されるワイヤ47と、前処理部14を制御する前処理バルブ48に接続されるワイヤ49が延設されている。そして、マルチステアリングレバー26を左右に傾動操作することにより、前記ワイヤ47を介してサイドクラッチ&ブレーキ46が制御可能とされ、また、前後への傾動操作により、前記ワイヤ49を介して前処理部14が昇降制御可能とされている。
【0036】
図11は、本実施の形態における油圧回路を示しており、ミッションケース(図示せず)には、サイドクラッチとブレーキが一体になったサイドクラッチ&ブレーキ46が設けられていて、このサイドクラッチ&ブレーキ46には、主回路からの圧油が供給されていて、該主回路の油圧は可変リリーフバルブ45によって調整可能とされている。
【0037】
そこで、マルチステアリングレバー26を機体左右方向に傾動操作すると、マイコン36を介して操向バルブ(油圧制御弁)44が左右いずれかに切り換えられ、その切り換え側のサイドクラッチがまず切断される。次いで、更に同方向にマルチステアリングレバー26を傾動操作すると、ワイヤ47を介して可変リリーフバルブ45が絞られて、サイドクラッチ&ブレーキ46に加わる油圧が上昇してブレーキが作動する。また、マルチステアリングレバー26を機体前後方向に傾動操作すると、ワイヤ49を介して前処理バルブ48が切り換えられ、これにより前処理部14が昇降制御される。
【0038】
更に、断線・ショート検出部50により、ポテンショ37の断線・ショートが検出されて、操向スイッチ38による旋回操作を行う場合については、まずマルチステアリングレバー26を左右いずれか一方に傾動操作すると、マイコン36を介してソレノイドバルブ44が左右いずれかに切り換わり、その切り換わった側のサイドクラッチが切断される。そして、更にマルチステアリングレバー26を同方向に傾動操作すると、該マルチステアリングレバー26に連牽されたワイヤ47を介して可変リリーフバルブ45が絞られ、サイドクラッチ&ブレーキ46に加わる油圧が上昇してブレーキが作動する。
【0039】
よって、この実施の形態によれば、マルチステアリングレバー26の傾動操作量を加減することによって、ブレーキの効き具合いを調整することができ、このため、操向スイッチ38によるサイドクラッチ操作時の旋回性を強制的に調整することができる。
【0040】
ところで、前記ソレノイドバルブ44は、方向自動制御時や操向スイッチ38によるサイドクラッチ操作時には左右いずれかに切り換えられるが、このソレノイドバルブ44のONタイムをオイルタンク内の油温によって変更できるようにすることが望ましい。
【0041】
図12は、このときの制御ブロック図を示しており、マイコン36には方向センサ53(左53a,右53b)、操向スイッチ38(左38a,右38b)、及び油温センサ54からの信号が入力されていて、これら方向センサ53及び操向スイッチ38からの信号により、マイコン36を介してソレノイドバルブ44a,44bが切り換えられる。
【0042】
図13は、燃料タンク内の油温とソレノイドバルブ44のONタイムとの関係を示しており、同図に示すように、オイルタンク内に設けられた油温センサ54からの検出信号によって、油温とONタイムが反比例する関係に設定されていて、油温が高いときはソレノイドバルブ44のONタイムを短くし、油温が低いときはONタイムを長くするように制御される。
【0043】
図14(a)(b)は、ソレノイドバルブ44に入力される制御信号のタイムチャートを示しており、油温が高いときはソレノイドバルブ44のONタイムは短い時間tに設定され、油温が低いときはONタイムは長い時間Tに設定される。
【0044】
この実施の形態によれば、油温の変化によってソレノイドバルブ44のONタイムを変化させることで、コンバイン10の始動時と作業時のいずれの場合においても油圧系の動作を安定させることができ、フィーリングも良くなる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明した通り、請求項1記載の発明によれば、操向操作レバーの操作位置を検出しているセンサの断線又はショート発生時には、前記操向操作レバーの操作位置に拘らずサイドクラッチ操作手段によるサイドクラッチ操作を可能としたので、前記センサの断線又はショート発生時には左右いずれか一方のサイドクラッチを操作して、迅速に機体を安全な位置に旋回移動することができる。
【0046】
請求項2記載の発明によれば、操向操作レバーの操作位置を検出しているセンサの断線又はショート発生時に、サイドクラッチ操作手段によるサイドクラッチ操作が可能となるが、この場合、前記操向操作レバーの傾動操作に基づき、該操向操作レバーに連牽されたブレーキ制御用の油圧制御弁を介してブレーキの制御量を調整可能としたので、サイドクラッチ操作時の旋回性を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたコンバインの左方から見た外観斜視図である。
【図2】同上のコンバインの右方から見た外観斜視図である。
【図3】同上の運転操作部の上面図である。
【図4】無段変速レバーを案内するレバーガイドの平面図である。
【図5】(a)は図4のV方向矢視図であり、(b)はその側面図である。
【図6】本実施の形態に用いられる制御ブロック図である。
【図7】マルチステアリングレバーと操向スイッチの配置関係を示す図である。
【図8】マルチステアリングレバーと可変リリーフバルブ等との接続状態を示す図である。
【図9】断線・ショート検出部と旋回制御部による制御フローチャートを示す図である。
【図10】断線・ショート検出部と旋回制御部による他の実施の形態の制御フローチャートを示す図である。
【図11】本実施の形態における油圧回路を示す図である。
【図12】ソレノイドバルブの制御時間を油温によって変更可能とした場合の制御ブロック図である。
【図13】ソレノイドバルブの制御時間と油温との関係を示す図である。
【図14】(a)(b)は、夫々油温が高い場合と低い場合の制御時間の違いを示す図である。
【符号の説明】
10 コンバイン
12 走行機体
14 前処理部
24 運転席
26 マルチステアリングレバー(操向操作レバー)
30 無段変速レバー
35 バックスイッチ
36 マイコン(制御部)
37 ボテンショ(センサ)
38 操向スイッチ(サイドクラッチ操作手段)
44 ソレノイドバルブ(油圧制御弁)
46 サイドクラッチ&ブレーキ
47 ワイヤ(連牽部材)
50 断線・ショート検出部(断線・ショート検出手段)
51 旋回制御部(旋回制御手段)
52 タイマ
Claims (2)
- 傾動操作により少なくともサイドクラッチ操作及びブレーキ操作を可能とする操向操作レバーと、前記サイドクラッチ操作のみを可能とするサイドクラッチ操作手段とを備えた移動農機において、
前記操向操作レバーの操作位置を検出しているセンサの断線又はショートを検出する断線・ショート検出手段と、
該断線・ショート検出手段が前記センサの断線又はショートを検出したことに基づき、前記操向操作レバーの操作位置に拘らず前記サイドクラッチ操作手段による操作を可能とする旋回制御手段と、を備えている、
ことを特徴とする移動農機の操作装置。 - 前記断線・ショート検出手段が前記センサの断線又はショートを検出し、前記サイドクラッチ操作手段による操作を行う場合、
前記操向操作レバーの操作に基づき、該操向操作レバーに連牽された連牽部材を介してブレーキ制御用の油圧制御弁を操作し、前記ブレーキの制御量を調整可能とした、
ことを特徴とする請求項1記載の移動農機の操作装置。
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