JP2001291856A - フォトセンサアレイ及び2次元画像の読取装置 - Google Patents

フォトセンサアレイ及び2次元画像の読取装置

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JP2001291856A JP2000107468A JP2000107468A JP2001291856A JP 2001291856 A JP2001291856 A JP 2001291856A JP 2000107468 A JP2000107468 A JP 2000107468A JP 2000107468 A JP2000107468 A JP 2000107468A JP 2001291856 A JP2001291856 A JP 2001291856A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号の遅延を抑制し、良好に駆動することが
できるフォトセンサアレイ及び2次元画像の読取装置を
提供する。 【解決手段】 フォトセンサアレイは、各半導体層11
a、11bに形成されるチャネル領域のチャネル長およ
びチャネル幅を規定するソース、ドレイン電極12a、
12b、13と、半導体層11a、11bの上方に設け
られたトップゲート電極21と、半導体層11a、11
bの下方に設けられたボトムゲート電極22とを備え、
トップゲートライン101とボトムゲートライン102
が平面的に重ならないように、共通の基板19上に規則
的に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトセンサアレ
イ及び2次元画像の読取装置に関し、特に、ダブルゲー
ト構造を有する薄膜トランジスタによる光電変換素子
(フォトセンサ)を2次元配列して構成されるフォトセ
ンサアレイ、及び、そのフォトセンサアレイを利用した
2次元画像の読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷物や写真、あるいは、指紋等
の微細な凹凸の形状等を読み取る2次元画像の読取装置
として、光電変換素子(フォトセンサ)をマトリクス状
に配列して構成されるフォトセンサアレイを有する構造
のものがある。このようなフォトセンサアレイとして、
一般に、CCD(Charge Coupled Device)等の固体撮
像デバイスが用いられている。
【0003】CCDは、周知の通り、フォトダイオード
や薄膜トランジスタ(TFT:ThinFilm Transistor)
等のフォトセンサをマトリクス状に配列した構成を有
し、各フォトセンサの受光部に照射された光量に対応し
て発生する電子−正孔対の量(電荷量)を、水平走査回
路及び垂直走査回路により検出し、照射光の輝度を検知
している。このようなCCDを用いたフォトセンサシス
テムにおいては、走査された各フォトセンサを選択状態
にするための選択トランジスタを個別に設ける必要があ
るため、画素数が増大するにしたがってシステム自体が
大型化するという問題を有している。
【0004】そこで、近年、このような問題を解決する
ための構成として、フォトセンサ自体にフォトセンス機
能と選択トランジスタ機能とを持たせた、いわゆる、ダ
ブルゲート構造を有する薄膜トランジスタ(以下、ダブ
ルゲート型フォトセンサという)を画像読取装置に適用
して、システムの小型化、及び、画素の高密度化を図る
試みがなされている。
【0005】このようなフォトセンサを用いた画像読取
装置は、概略、ガラス基板の一面側にトップゲート電極
及びボトムゲート電極を備えたダブルゲート型フォトセ
ンサをマトリクス状に形成して、フォトセンサアレイを
構成し、例えば、ガラス基板の背面側に設けられた光源
から照射光を照射して、フォトセンサアレイ上方の検知
面に載置された指から指紋等の2次元画像の画像パター
ンに応じた反射光を、ダブルゲート型フォトセンサによ
り明暗情報として検出し、2次元画像を読み取るもので
ある。
【0006】ここで、フォトセンサアレイによる画像の
読み取り動作は、リセットパルスの印加による初期化終
了時から読み出しパルスが印加されるまでの光蓄積期間
において、各ダブルゲート型フォトセンサ毎に蓄積され
るキャリヤ(正孔)の蓄積量に基づいて、明暗情報が検
出される。なお、ダブルゲート型フォトセンサ、及び、
フォトセンサアレイの具体的な構成及び動作について
は、後述する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな2次元画像の読取装置に適用されるフォトセンサシ
ステムにおいては、例えば指の凹凸等による照射光の反
射の違いを、可視光波長域が入射されると励起するa−
Si半導体層に生成されるキャリアを利用して検出する
が、このキャリアを蓄積するためのトップゲート電極
は、指のような被検物と半導体層との間に介在している
ため反射光を透過する性質を有しなければならないため
ITOのような透明電極を用いなければならない。トッ
プゲート電極は、駆動回路の端子と接続するためのトッ
プゲートラインと一体化されて形成されているが、IT
Oは一般に抵抗率が高いために配線として用いると信号
の伝搬遅延を生じやすいという問題があった。
【0008】また、ダブルゲートトランジスタは、トッ
プゲートラインの他にドレイン電極に接続されたドレイ
ンライン、ソース電極に接続されたソースライン(接地
ライン)、ボトムゲート電極に接続されたボトムゲート
ラインと多数の配線を要しているため、トップゲートラ
インとこれらの間の重なり容量のため、さらに遅延しや
すいという問題があった。
【0009】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
し、信号の遅延を抑制し、良好に駆動することができる
フォトセンサアレイ及び2次元画像の読取装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のフォトセ
ンサアレイは、励起光によりキャリアを生成する半導体
層と、前記半導体層の両端にそれぞれ設けられたソー
ス、ドレイン電極と、第1ゲート絶縁膜を介し前記半導
体層の下方に設けられた第1ゲート電極と、第2ゲート
絶縁膜を介し前記半導体層の上方に設けられた第2ゲー
ト電極と、を各々備え、所定方向に互いに離間して配置
された複数の光電変換素子と、各光電変換素子の前記第
1ゲート電極を接続する第1ゲートラインと、各光電変
換素子の前記第2ゲート電極を接続する第2ゲートライ
ンと、を有し、前記第1ゲートライン及び前記第2ゲー
トラインの一方は、他方に対し少なくとも部分的に重な
らない領域を有することを特徴とする。
【0011】請求項1記載の発明によれば、第1ゲート
ラインと第2ゲートラインとの間に重ならない部分があ
るので、第1ゲートラインおよび第2ゲートライン間に
生じる寄生容量を低減することができるので、第1ゲー
トライン又は第2ゲートライントップへの印加電圧のバ
ラツキや読み取り動作信号の遅延を抑制して、迅速に信
号を出力することができるとともに、寄生容量による信
号電位の低減を抑制することができるので、一層良好な
画像の読み取り動作を実現することができる。また、請
求項2記載の発明によれば、該半導体層のソース、ドレ
イン電極間の励起光が入射される有効領域が、容易に所
定の形状比率を満たすように構成することが可能にな
り、光検知領域の偏りを改善するように任意に配置する
ことができる。したがって、半導体層の入射有効領域を
最適な形状比率になるように設定することができるの
で、励起光の入射量が微量であっても十分ソース−ドレ
イン電流を流すことができ、良好な受光感度を実現する
ことができる。上記光電変換素子は、前記複数の半導体
層のソース電極が互いに接続され、前記複数の半導体層
のドレイン電極が互いに接続されていてもよい。
【0012】請求項2記載のフォトセンサアレイにおい
て、複数の半導体層のソース電極は互いに接続され、複
数の半導体層のドレイン電極は互いに接続されていても
よく、ソース電極又はドレイン電極が、複数の半導体層
のうち隣接する2つに跨って形成されていてもよい。ま
た、複数の光電変換素子の各々の複数の半導体層が、半
導体層のチャネル長方向に並んで配列されてもよい。
【0013】さらに、複数の光電変換素子がデルタ配列
されていれば、2次元的に隣接する光電変換素子間の距
離をより均等にすることができるため、同じ被写体をフ
ォトセンサアレイに対し平面的に異なる角度で載置した
ときの、方向に応じて異なる受光感度の不均一さによる
光情報のずれを抑制することができるので、被写体が載
置する角度の制限が少なくて済み、一層の画像読み取り
特性に優れたフォトセンサアレイを実現することができ
る。
【0014】請求項8記載の2次元画像の読取装置は、
励起光によりキャリアを生成する半導体層と、該半導体
層の各々の両端にそれぞれ設けられ、前記半導体層にお
ける前記励起光の入射有効領域を規定するソース、ドレ
イン電極と、第1ゲート絶縁膜を介し前記半導体層の下
方に設けられた第1ゲート電極と、第2ゲート絶縁膜を
介し前記半導体層の上方に設けられた第2ゲート電極
と、を各々備えた複数の光電変換素子と、前記光電変換
素子の前記第1ゲート電極に接続された第1ゲートライ
ンと、前記光電変換素子の前記第2ゲート電極に接続さ
れた第2ゲートラインと、前記光電変換素子の前記ドレ
イン電極に接続されたドレインラインと、前記第1ゲー
トラインに接続された第1ゲートドライバと、前記第2
ゲートラインに接続された第2ゲートドライバと、前記
ドレインラインに接続され、前記光電変換素子への励起
光の入射に応じて変位される電圧を読み取るスイッチ
と、を有し、前記第1ゲートライン及び前記第2ゲート
ラインの一方は、他方に対し少なくとも部分的に重なら
ない領域を有することを特徴とする。
【0015】請求項8記載の2次元画像の読取装置は、
第1ゲートドライバ並びに第2ゲートドライバにより各
光電変換素子を任意に選択し、各光電変換素子により変
位されたドレインラインの電圧をスイッチが読み取る時
に信号伝搬の遅延を抑制できるので、光電変換素子の数
が膨大であっても迅速かつ精度よくマトリクス駆動する
ことが可能になり、このため良好な2次元画像を得るこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る光電変換素
子、フォトセンサアレイ及び2次元画像の読取装置の実
施の形態について詳しく説明する。まず、本発明に係る
画像読取装置に適用されるダブルゲート型フォトセンサ
について、図面を参照して説明する。図1は、ダブルゲ
ート型フォトセンサの構造を示す概略断面図である。
【0017】図1(a)に示すように、ダブルゲート型
フォトセンサ10は、可視光が入射されると電子−正孔
対が生成されるアモルファスシリコン等の半導体層(チ
ャネル層)11と、半導体層11の両端にそれぞれ設け
られたnシリコン層17、18と、nシリコン層1
7、18上に形成されたクロム、クロム合金、アルミ、
アルミ合金等の可視光に対し不透明のソース電極12及
びドレイン電極13と、半導体層11の上方(図面上
方)にブロック絶縁膜14及び上部(トップ)ゲート絶
縁膜15を介して形成されたITO(Indium-Tin-Oxid
e:インジウム−スズ酸化物)からなる可視光に対し透
過性を示すトップゲート電極21と、半導体層11の下
方(図面下方)に下部(ボトム)ゲート絶縁膜16を介
して形成されたクロム、クロム合金、アルミ、アルミ合
金等の可視光に対し不透明なボトムゲート電極22と、
を有して構成されている。
【0018】なお、図1(a)において、トップゲート
電極21、トップゲート絶縁膜15、ボトムゲート絶縁
膜16、及び、トップゲート電極21上に設けられる保
護絶縁膜20は、いずれも半導体層11を励起する可視
光に対して透過率の高い材質により構成され、一方、ボ
トムゲート電極22は、可視光の透過を遮断する材質に
より構成されることにより、図面上方から入射する照射
光のみを検知する構造を有している。
【0019】すなわち、ダブルゲート型フォトセンサ1
0は、半導体層11を共通のチャネル領域として、半導
体層11、ソース電極12、ドレイン電極13及びトッ
プゲート電極21により形成される上部MOSトランジ
スタと、半導体層11、ソース電極12、ドレイン電極
13及びボトムゲート電極22により形成される下部M
OSトランジスタとからなる2つのMOSトランジスタ
を組み合わせた構造が、ガラス基板等の透明な絶縁性基
板19上に形成されている。そして、このようなダブル
ゲート型フォトセンサ10は、一般に、図1(b)に示
すような等価回路により表される。ここで、TGはトッ
プゲート端子、BGはボトムゲート端子、Sはソース端
子、Dはドレイン端子である。
【0020】次に、上述したダブルゲート型フォトセン
サを2次元配列して構成されるフォトセンサシステムに
ついて、図面を参照して簡単に説明する。図2は、ダブ
ルゲート型フォトセンサを2次元配列して構成されるフ
ォトセンサシステムの概略構成図である。図2に示すよ
うに、フォトセンサシステムは、大別して、多数のダブ
ルゲート型フォトセンサ10を、例えば、n行×m列の
マトリクス状に配列したフォトセンサアレイ100と、
各ダブルゲート型フォトセンサ10のトップゲート端子
TG(トップゲート電極21)及びボトムゲート端子B
G(ボトムゲート電極22)を各々行方向に接続したト
ップゲートライン101及びボトムゲートライン102
と、トップゲートライン101及びボトムゲートライン
102に各々接続されたトップゲートドライバ111及
びボトムゲートドライバ112と、各ダブルゲート型フ
ォトセンサのドレイン端子D(ドレイン電極13)を列
方向に接続したドレインライン103と、ドレインライ
ン103に接続されたコラムスイッチ113と、ソース
端子S(ソース電極12)を列方向に接続し接地された
ソースライン104と、を有して構成される。トップゲ
ートライン101は、トップゲート電極21とともにI
TOで形成され、ボトムゲートライン102、ドレイン
ライン103並びにソースライン104はそれぞれボト
ムゲート電極22、ドレイン電極13、ソース電極12
と同一の材料で且つ一体的に形成されている。ここで、
φtg及びφbgは、それぞれリセットパルスφT1、φT
2、…φTi、…φTn、及び、読み出しパルスφB
1、φB2、…φBi、…φBnを生成するための制御
信号、φpgは、プリチャージ電圧Vpgを印加するタイミ
ングを制御するプリチャージ信号である。
【0021】このような構成において、トップゲートド
ライバ111からトップゲート端子TGに電圧を印加す
ることによりフォトセンス機能が実現され、ボトムゲー
トドライバ112からボトムゲート端子BGに電圧を印
加し、ドレインライン103を介して検出信号を出力回
路部113に取り込んでシリアルデータ又はパラデータ
として出力(Vout)することにより選択読み出し機能
が実現される。
【0022】次に、上述したフォトセンサシステムの駆
動制御方法について、図面を参照して説明する。図3
は、フォトセンサシステムの駆動制御方法の一例を示す
タイミングチャートであり、図4は、ダブルゲート型フ
ォトセンサの動作概念図であり、図5は、フォトセンサ
システムの出力電圧の光応答特性を示す図である。ま
ず、リセット動作においては、図3、図4(a)に示す
ように、i番目の行のトップゲートライン101にパル
ス電圧(リセットパルス;例えばVtg=+15Vのハイ
レベル)φTiを印加して、各ダブルゲート型フォトセ
ンサ10の半導体層11及びブロック絶縁膜14におけ
る半導体層11との界面近傍に蓄積されているキャリア
(ここでは、正孔)を放出する(リセット期間Trese
t)。
【0023】次いで、光蓄積動作においては、図3、図
4(b)に示すように、トップゲートライン101にロ
ーレベル(例えばVtg=−15V)のバイアス電圧φT
iを印加することにより、リセット動作を終了し、キャ
リヤ蓄積動作による光蓄積期間Taがスタートする。光
蓄積期間Taにおいては、トップゲート電極側から入射
した光量に応じて半導体層11で生成された電子−正孔
対が生成され、半導体層11及びブロック絶縁膜14に
おける半導体層11との界面近傍、すなわちチャネル領
域周辺に正孔が蓄積される。
【0024】そして、プリチャージ動作においては、図
3、図4(c)に示すように、光蓄積期間Taに並行し
て、プリチャージ信号φpgに基づいてドレインライン1
03に所定の電圧(プリチャージ電圧)Vpgを印加し、
ドレイン電極13に電荷を保持させる(プリチャージ期
間Tprch)。次いで、読み出し動作においては、図3、
図4(d)に示すように、プリチャージ期間Tprchを経
過した後、ボトムゲートライン102にハイレベル(例
えばVbg=+10V)のバイアス電圧(読み出し選択信
号;以下、読み出しパルスという)φBiを印加するこ
とにより、ダブルゲート型フォトセンサ10をON状態
にする(読み出し期間Tread)。
【0025】ここで、読み出し期間Treadにおいては、
チャネル領域に蓄積されたキャリア(正孔)が逆極性の
トップゲート端子TGに印加されたVtg(−15V)を
緩和する方向に働くため、ボトムゲート端子BGのVbg
によりnチャネルが形成され、ドレイン電流に応じてド
レインライン103のドレインライン電圧VDは、図5
(a)に示すように、プリチャージ電圧Vpgから時間の
経過とともに徐々に低下する傾向を示す。
【0026】すなわち、光蓄積期間Taにおける光蓄積
状態が暗状態で、チャネル領域にキャリヤ(正孔)が蓄
積されていない場合には、図4(e)、図5(a)に示
すように、トップゲートTGに負バイアスをかけること
によって、ボトムゲートBGの正バイアスが打ち消さ
れ、ダブルゲート型フォトセンサ10はOFF状態とな
り、ドレイン電圧、すなわち、ドレインライン103の
電圧VDが、ほぼそのまま保持されることになる。
【0027】一方、光蓄積状態が明状態の場合には、図
4(d)、図5(a)に示すように、チャネル領域に入
射光量に応じたキャリヤ(正孔)が捕獲されているた
め、トップゲートTGの負バイアスを打ち消すように作
用し、この打ち消された分だけボトムゲートBGの正バ
イアスによって、ダブルゲート型フォトセンサ10はO
N状態となる。そして、この入射光量に応じたON抵抗
に従って、ドレインライン103の電圧VDは、低下す
ることになる。
【0028】したがって、図5(a)に示したように、
ドレインライン103の電圧VDの変化傾向は、トップ
ゲートTGへのリセットパルスφTiの印加によるリセ
ット動作の終了時点から、ボトムゲートBGに読み出し
パルスφBiが印加されるまでの時間(光蓄積期間T
a)に受光した光量に深く関連し、蓄積されたキャリア
が少ない場合には緩やかに低下する傾向を示し、また、
蓄積されたキャリアが多い場合には急峻に低下する傾向
を示す。そのため、読み出し期間Treadがスタートし
て、所定の時間経過後のドレインライン103の電圧V
Dを検出することにより、あるいは、所定のしきい値電
圧を基準にして、その電圧に至るまでの時間を検出する
ことにより、照射光の光量が換算される。
【0029】上述した一連の画像読み取り動作を1サイ
クルとして、i+1番目の行のダブルゲート型フォトセ
ンサ10にも同等の処理手順を繰り返すことにより、ダ
ブルゲート型フォトセンサ10を2次元のセンサシステ
ムとして動作させることができる。なお、図3に示した
タイミングチャートにおいて、プリチャージ期間Tprch
の経過後、図4(f)、(g)に示すように、ボトムゲ
ートライン102にローレベル(例えばVbg=0V)を
印加した状態を継続すると、ダブルゲート型フォトセン
サ10はOFF状態を持続し、図5(b)に示すよう
に、ドレインライン103の電圧VDは、プリチャージ
電圧Vpgを保持する。このように、ボトムゲートライン
102への電圧の印加状態により、ダブルゲート型フォ
トセンサ10の読み出し状態を選択する選択機能が実現
される。
【0030】図6は、上述したようなフォトセンサシス
テムを適用した2次元画像の画像読取装置の要部断面図
である。図6に示すように、指紋等の2次元画像を読み
取る画像読取装置においては、ダブルゲート型フォトセ
ンサ10のガラス基板(絶縁性基板)19下方側に設け
られたバックライト(面光源)30から照射光R1を入
射させ、この照射光R1がダブルゲート型フォトセンサ
10の形成領域を除く、透明な絶縁性基板19と絶縁膜
15、16、20を透過して、保護絶縁膜20上の被写
体40に照射される。
【0031】そして、被写体40の画像パターン(ある
いは、凹凸パターン)によって決まる反射率(明暗情
報)に応じた反射光R2が、透明な絶縁膜20、15、
14及びトップゲート電極21を透過して半導体層11
に入射することにより、被写体40の画像パターンに対
応したキャリヤが蓄積され、上述した一連の駆動制御方
法にしたがって、被写体40の画像パターンを明暗情報
として読み取ることができる。
【0032】次に、本発明に係る光電変換素子、フォト
センサアレイおよび2次元画像の読取装置について、図
面を参照して説明する。なお、以下に示す実施形態にお
いては、光電変換素子(フォトセンサ)として、上述し
たダブルゲート型フォトセンサを適用し、トップゲート
電極を第1ゲート電極として電圧を印加することによ
り、フォトセンス機能を実現するとともに、ボトムゲー
ト電極を第2ゲート電極として電圧を印加することによ
り、チャネル領域に蓄積された電荷量を読み出す機能を
実現するものとして説明する。
【0033】図7、図10は、本発明に係るフォトセン
サアレイに適用されるダブルゲート型フォトセンサを示
す概略構成図である。ここで、図7は、後述する図10
のA−A線での断面図である。図7に示すように、本実
施形態に係るダブルゲート型フォトセンサ10Aは、並
列に配置された可視光が入射されると電子−正孔対を発
生するアモルファスシリコン等の半導体層11a、11
bと、各半導体層11a、11bの両端にそれぞれ設け
られたnシリコン層17a、17b及び18a、18
bと、各半導体層11a、11b間のnシリコン層1
8a、18b上に跨って形成された単一のドレイン電極
13と、各半導体層11a、11bを挟んでドレイン電
極13に対向してnシリコン層17a、17b上に形
成された個別のソース電極12a、12bと、半導体層
11a、11bの上方(図面上方)にブロック絶縁膜1
4a、14b及びトップゲート絶縁膜15を介して、各
半導体層11a、11bに対して共通に形成された単一
のトップゲート電極21と、各半導体層11a、11b
の下方(図面下方)にボトムゲート絶縁膜16を介し
て、各半導体層11a、11bに対して共通に形成され
た単一のボトムゲート電極22と、を有し、これらの構
成がガラス基板等の絶縁性基板19上に形成されてい
る。
【0034】ここで、ソース電極12a、12bは、図
10に示すように、共通のソース配線12Mから半導体
層11a、11bの長手方向(図面左右方向)に沿って
櫛歯状に突出して形成され、また、ドレイン電極13
は、ソース配線12Mに対向するドレイン配線13Mか
ら半導体層11a、11bの長手方向(図面左右方向)
に沿ってソース配線12M方向に突出して形成されてい
る。すなわち、これらのソース電極12a、12b及び
ドレイン電極13は、それぞれ個別の半導体層11a、
11bを挟んで対向するように相互に組み込み形成され
ている。
【0035】なお、図7において、ブロック絶縁膜14
a、14b、トップゲート絶縁膜15、ボトムゲート絶
縁膜16、トップゲート電極21上に設けられた保護絶
縁膜20は、窒化シリコン等の透光性の絶縁膜からな
り、また、トップゲート電極21及びトップゲートライ
ン101はITO等の透光性の材料からなり、ともに可
視光に対し高い透過率を示す。一方、少なくともボトム
ゲート電極22及びボトムゲートライン102は、Cr
等の光の透過を遮断する材質により構成されている。
【0036】すなわち、ダブルゲート型フォトセンサ1
0Aは、半導体層11aを共通のチャネル領域として、
半導体層11a、ソース電極12a、ドレイン電極1
3、トップゲート絶縁膜15及びトップゲート電極21
により形成される第1の上部MOSトランジスタと、半
導体層11a、ソース電極12a、ドレイン電極13、
ボトムゲート絶縁膜16及びボトムゲート電極22によ
り形成される第1の下部MOSトランジスタと、からな
る第1のダブルゲート型フォトセンサ、及び、半導体層
11bを共通のチャネル領域として、半導体層11b、
ソース電極12b、ドレイン電極13、トップゲート絶
縁膜15及びトップゲート電極21により形成される第
2の上部MOSトランジスタと、半導体層11b、ソー
ス電極12b、ドレイン電極13、ボトムゲート絶縁膜
16及びボトムゲート電極22により形成される第2の
下部MOSトランジスタと、からなる第2のダブルゲー
ト型フォトセンサを、並列に連結配置した構成が、絶縁
性基板19上に形成されている。
【0037】特に、第1及び第2のダブルゲート型フォ
トセンサを構成するトップゲート電極21とボトムゲー
ト電極22を、各々共通電極により構成し、かつ、ソー
ス電極12a、12bを共通のソース配線12Mから突
出形成した構成を有しているので、フォトセンサ部とな
る半導体層が1素子当たりに2個のダブルゲート型フォ
トセンサを、上述した駆動制御方法を適用して、1素子
当たり1個の半導体層のダブルゲート型フォトセンサと
同様に動作させることができる。
【0038】ここで、上述したような構成を有するダブ
ルゲート型フォトセンサにおける半導体層への励起光の
実質的な入射領域(入射有効領域)の形状と、ダブルゲ
ート型フォトセンサの受光感度との関係について、1個
の半導体層の構成と比較しながら説明し、本発明に係る
光電変換素子(ダブルゲート型フォトセンサ)につい
て、詳しく説明する。
【0039】図8(a)は、図1に示す1素子当たりに
フォトセンサ部となる半導体層が1個のダブルゲート型
フォトセンサの入射有効領域を示す図であり、図8
(b)は、フォトセンサアレイにおける配置構造を示す
図であり、図9は、図8(a)に示した構成における受
光感度のバラツキ(分布特性;以下、「光検知領域の広
がり」という)を示す概念図であり、図10は、1素子
当たりにフォトセンサ部となる半導体層が2個のダブル
ゲート型フォトセンサの入射有効領域を上方向から示す
概略図であり、図11は、図10に示すダブルゲート型
フォトセンサにおける光検知領域の広がりを示す概略図
であり、図12は、1素子当たりにフォトセンサ部とな
る半導体層が3個のダブルゲート型フォトセンサをマト
リクス状に配置したフォトセンサアレイの平面構成図で
ある。ここで、図9、図11に示した光検知領域の広が
りは、半導体層(詳しくは、チャネル領域)を中心とし
て、所定の受光感度が得られる領域を模式的に示したも
のであって、受光感度の分布範囲を厳密に示すものでは
ない。
【0040】図8、図12に示したフォトセンサアレイ
100,100Aにおいては、各トップゲートライン1
01が、各行毎に配列されたダブルゲート型フォトセン
サ10,10Aのトップゲート電極21間を接続し、ボ
トムゲートライン102が、各行毎に配列されたダブル
ゲート型フォトセンサ10,10Aのボトムゲート電極
22間を接続している。同一行におけるトップゲートラ
イン101とボトムゲートライン102とは、隣接する
ダブルゲート型フォトセンサ10(又は10A)間で互
いに平面的に重ならないように(重なりを回避するよう
に)形成されている。
【0041】すなわち、1本のボトムゲートライン10
2の列方向の上下に2本に分岐されたトップゲートライ
ン101がボトムゲートライン102と重ならないよう
に配置されている。このような構成により、トップゲー
トライン101およびボトムゲートライン102を構成
する各導電層相互が対向することがないので、トップゲ
ートライン101およびボトムゲートライン102間に
生じる寄生容量を低減することができ、トップゲートラ
イン101およびボトムゲートライン102への印加電
圧のバラツキや読み取り動作信号の遅延を抑制して、一
層良好な画像の読み取り動作を実現することができる。
【0042】また、光量に応じて流れるドレイン電流I
dsは下記のように定義できる。 Ids ∝ W/L ……(1) ここで図1、8に示すようにW、Lはそれぞれ半導体層
のチャネル幅、チャネル長である。プリチャージされた
ドレイン電圧の変位を読み込むためには、比W/Lは、
3.0以上が望ましく、7.0以上がより望ましい。ま
た、一般に、上述したようなダブルゲート型フォトセン
サを用いて、外部から入射される励起光に応じて電荷を
蓄積するフォトセンサとして機能させる場合、その受光
感度は、ソース、ドレイン電極12、13から露出され
た半導体層に入射される励起光の入射有効領域の形状、
すなわち、実質的に半導体層のチャネル長L方向および
チャネル幅W方向の長さに大きく依存することが判明し
ている。
【0043】ソース、ドレイン電極12、13は可視光
に対し不透明であるため、半導体層11のうちドレイン
電流Idsに有効なキャリアが形成される領域である入射
有効領域は、ソース、ドレイン電極12、13間に囲ま
れた領域であり、この領域は、x方向におけるソース、
ドレイン電極12、13間の距離K及びy方向における
チャネル幅Wで定義される。
【0044】このように、フォトセンサの感度領域は、
チャネル幅W及びチャネル長方向の長さKに依存し、ト
ランジスタのソース−ドレイン電流値Idsは、半導体層
11のチャネル幅W及びチャネル長Lの比に依存してい
るため、ダブルゲート型フォトセンサ10のドレイン電
流を向上させるためには、比W/Lの設計値をできるだ
け大きく設計する必要があるが、比W/Lを大きくする
と、図1、図8のダブルゲート型フォトセンサでは、そ
の平面構造は、必然的にチャネル幅方向の長さW(また
は、半導体層11の長手方向の寸法)が大きく、チャネ
ル長方向の長さK(または、半導体層11の幅方向の寸
法)が短い長方形形状となり、これに伴って、高い受光
感度を有する光検知領域の広がりがx方向に比較してy
方向に偏ることになる。
【0045】具体的には、半導体層11の入射有効領域
が、長方形形状となるため、図9に示すように、その光
検知領域の広がりは、必然的に半導体層11の長手方向
(図面上下方向;y方向)に延伸する縦長の領域Ep
(半導体層11の入射有効領域の略相似形)となり、図
面左右方向(x方向)については、所望の受光感度が得
られる領域がy方向に対し相対的に狭くなる。したがっ
て、x、y方向における光検知領域の広がりの偏りに起
因して、被写体からの明暗情報(読み取り画像)が歪ん
だ状態で読み取られることになり、高い受光感度と、歪
みを抑制した画像情報の読み取りとを同時に実現するこ
とができないという問題を有していた。
【0046】なお、このようなダブルゲート型フォトセ
ンサ10により構成されるフォトセンサアレイ100の
平面構成は、例えば、図8(b)に示すように、ダブル
ゲート型フォトセンサ10相互が、直交するx、yの2
方向(行、列方向)にそれぞれ所定のピッチPspで等間
隔に格子(マトリクス)状に配置され、さらに、格子内
部の素子間領域Rpを通して、絶縁性基板(ガラス基
板)面側からの光が被写体に照射されるように考慮され
ている。そのため、被写体に十分な量の光を照射するた
めには、素子間領域Rpを極力大きく確保する必要もあ
る。
【0047】これに対して、本実施形態におけるダブル
ゲート型フォトセンサ10Aにおいては、図10に示す
ように、2個の半導体層11a、11bが、幅方向(長
手方向)を対向させて、並行に連結配置された構成を有
しているので、ソース電極12a、12b、ドレイン電
極13により半導体層11a、11bにおける入射有効
領域のチャネル幅方向の長さをW、チャネル長方向の長
さを各々K1、K2とした場合、半導体層11a、11
bの入射有効領域の長手寸法(チャネル幅方向の長さ)
は“W”に保持され、半導体層11aの入射有効領域の
幅寸法(チャネル長方向の長さ)を加算(K1+K2)
したダブルゲート型フォトセンサとして取り扱うことが
できる。よって、その受光感度は、チャネル幅方向の長
さWとチャネル長方向の長さの総和(K1+K2)との
比W/(K1+K2)に依存することになる。
【0048】そして、この場合、各半導体層11a、1
1bにおける入射有効領域の形状(長さW×K1からな
る矩形領域と、長さW×K2からなる矩形領域との合成
形状)が、正方形状に近似するほど、半導体層11a、
11bへの励起光の入射角度による受光感度のバラツキ
が補正されることになる。すなわち、チャネル幅方向の
長さWとチャネル長方向の長さの総和(K1+K2)と
の比W/(K1+K2)が1に近づくほど、図11に示
すように、x方向(矢印A;詳しくは、x方向を中心に
して、それぞれ±45°の角度を有する領域)から半導
体層11a、11bに入射する光の感度と、y方向(矢
印B;詳しくは、y方向を中心にして、それぞれ±45
°の角度を有する領域)から半導体層11a、11bに
入射する光の感度がより等しくなるように作用して、受
光感度のバラツキ(方向性)が補正され、光検知領域の
広がりは、x、y方向に略均等な広がり(略正方形状に
近づいた矩形)を有する領域Eaを得ることができる。
【0049】ここで、ダブルゲート型フォトセンサの受
光感度を左右する、チャネル幅方向の長さWとチャネル
長方向の長さの総和(K1+K2)との比W/(K1+
K2)において、チャネル長方向の長さの総和(K1+
K2)は、1素子中に形成される半導体層の数に応じ
て、各半導体層における入射有効領域のチャネル長方向
の長さKiの総和ΣKiと置き換えることができる。そ
して、発明者が鋭意検討した結果、反射光の指向性の平
準化のためには、このチャネル幅方向の長さWとチャネ
ル長方向の長さの総和ΣKiとの比W/ΣKiが、1.
0≦W/ΣKi≦10(より望ましくは、W/ΣKi≦
8.0)の条件を有するとき、入射有効領域への励起光
の入射角度に対する受光感度のバラツキが適切に抑制、
補正されて、受光感度が最適になることが判明した。
【0050】これは、図8(a)、(b)に示す構造で
も同様であるが、図10の場合より入射光の指向性の平
準化ができることはいうまでもない。また、上記条件に
加え、図11において複数の半導体層の入射有効領域の
x方向の両外端部で定義される2辺とy方向の両外端部
で定義される2辺(ソース電極12aと半導体層11a
の入射有効領域との境界線、ソース電極12bと半導体
層11bの入射有効領域との境界線、)とで囲まれた矩
形の形が正方形に近い方が、受光感度バランスの観点か
らさらに望ましい。
【0051】また、図10に示すダブルゲート型フォト
センサ10Aにおいて、2個の半導体層11a、11b
における入射有効領域のチャネル長方向の長さK1=K
2=Kになるように設定することにより、上記(1)式
に基づいて、ソース−ドレイン電流Idsを、図8に示す
ダブルゲートトランジスタに比較して理論上2倍に設定
することができるので、受光感度を顕著に向上させるこ
とができる。したがって、このようなダブルゲート型フ
ォトセンサ10Aを、図12に示すように、マトリクス
状に配置してフォトセンサアレイ100Aを構成するこ
とにより、光検知領域の広がりを均一化して、2次元画
像の読み取り時における歪みを抑制しつつ、高い受光感
度を有する光受光部を備えたフォトセンサアレイ、及
び、2次元画像の読取装置を実現することができる。
【0052】また、上述したダブルゲート型フォトセン
サ10Aによれば、受光感度を大幅に高めたことによ
り、フォトセンサ10に比較して、小さな入射光量であ
っても、明暗情報の読み取り動作を良好に行うことがで
きるので、読取装置に付設される面光源の照度を低減
(抑制)することができ、2次元画像の読取装置の消費
電力を低減することができる。あるいは、フォトセンサ
10Aと同等の面光源の照度を適用した場合には、受光
感度が向上した分、光蓄積時間を大幅に短縮することが
でき、2次元画像の読み取り性能に優れた読取装置を提
供することができる。
【0053】さらに、受光感度が大幅に向上したことに
より、フォトセンサ10Aと同等の入射光量に対して、
過度の光オン電流が生じるため、このようなオン電流を
抑制する目的で、トップゲート及びボトムゲートの両電
極に印加する駆動電圧を低下させて動作を制御すること
ができるので、駆動電圧の低減によって、ダブルゲート
型フォトセンサの特性の経時的な劣化を抑制し、フォト
センサアレイの信頼性を長く持続(延命)させることも
できる。
【0054】図13は、本発明に係るフォトセンサアレ
イに適用される他のダブルゲート型フォトセンサの概略
構成図であり、図14は、そのダブルゲート型フォトセ
ンサをマトリクス状に配置したフォトセンサアレイの平
面構成図である。ここで、上述した実施形態と同等の構
成については、同一の符号を付して、その説明を簡略化
する。
【0055】図13に示すように、本実施形態に係るダ
ブルゲート型フォトセンサ10Bは、並列に配置された
アモルファスシリコン等の半導体層11a、11b、1
1cと、半導体層11aと11b間を連結して形成され
た単一のドレイン電極13aと、半導体層11bと11
c間を連結して形成された単一のソース電極12bと、
半導体層11aを挟んでドレイン電極13aに対向して
形成されたソース電極12aと、半導体層11cを挟ん
でソース電極12bに対向して形成されたドレイン電極
13bと、半導体層11aとソース電極12aとの間に
介在するnシリコン層17aと、半導体層11aとド
レイン電極13aとの間に介在するnシリコン層18
aと、半導体層11bとドレイン電極13aとの間に介
在するn シリコン層17bと、半導体層11bとソー
ス電極12bとの間に介在するn シリコン層18b
と、半導体層11cとソース電極12bとの間に介在す
るn シリコン層17cと、半導体層11cとドレイン
電極13bとの間に介在するnシリコン層18cと、
半導体層11a、11b、11cの上方(図面上方)に
トップゲート絶縁膜15を介して、各半導体層11a、
11b、11cに対して共通に形成された単一のトップ
ゲート電極21と、各半導体層11a、11b、11c
の下方(図面下方)にボトムゲート絶縁膜16を介し
て、各半導体層11a、11b、11cに対して共通に
形成された単一のボトムゲート電極22と、を有し、こ
れらの構成がガラス基板等の絶縁性基板19上に形成さ
れている。
【0056】なお、各絶縁膜や電極の材質、また、その
他の構成については、上述した図1、図7に示す実施形
態と同等であるので、説明を省略する。すなわち、ダブ
ルゲート型フォトセンサ10Bは、半導体層11aを共
通のチャネル領域として、半導体層11a、ソース電極
12a、ドレイン電極13a、トップゲート絶縁膜1
5、ボトムゲート絶縁膜16、トップゲート電極21及
びボトムゲート電極22により構成される第1のダブル
ゲート型フォトセンサと、半導体層11bを共通のチャ
ネル領域として、半導体層11b、ソース電極12b、
ドレイン電極13a、トップゲート絶縁膜15、ボトム
ゲート絶縁膜16、トップゲート電極21及びボトムゲ
ート電極22により構成される第2のダブルゲート型フ
ォトセンサと、半導体層11cを共通のチャネル領域と
して、半導体層11c、ソース電極12b、ドレイン電
極13b、トップゲート絶縁膜15、ボトムゲート絶縁
膜16、トップゲート電極21及びボトムゲート電極2
2により構成される第3のダブルゲート型フォトセンサ
とを、並列に連結配置した構成が、絶縁性基板19上に
形成されている。
【0057】特に、第1乃至第3の各ダブルゲート型フ
ォトセンサを構成するトップゲート電極21とボトムゲ
ート電極22を、各々共通電極により構成し、かつ、ソ
ース電極12a、12bを共通のソース配線12Mから
突出形成し、また、ドレイン電極13a、13bを共通
のドレイン配線13Mから突出形成した構成を有してい
るので、3個のダブルゲート型フォトセンサを、上述し
た駆動制御方法を適用して、1個のダブルゲート型フォ
トセンサとして動作させることができる。
【0058】このような構成を有するダブルゲート型フ
ォトセンサ10Aによれば、チャネル領域を構成する半
導体層11a、11b、11cが、各々幅方向(長手方
向)を対向させて、並行に連結配置されているので、各
半導体層11a、11b、11cにおける入射有効領域
のチャネル幅方向の長さをWに保持したまま、入射有効
領域のチャネル長方向の長さをK3、K4、K5(たと
えば、K3=K4=K5=K)として、3倍(3×K
3)に設定したダブルゲート型フォトセンサとして取り
扱うことができる。したがって、上記(1)式より、ソ
ース−ドレイン電流Idsを、図8に示すダブルゲートト
ランジスタに比較して理論上3倍に設定することができ
るので、受光感度を顕著に向上させることができる。
【0059】加えて、各半導体層11a、11b、11
cが、長手方向を対向させて並列に配置されているの
で、光検知領域の広がりを半導体層の長さ方向(図面上
下方向)に一層拡大して、より正方形化することができ
る。そのため、上述した図1、図7に示す実施形態と同
様に、このようなダブルゲート型フォトセンサ10B
を、図14に示すように、マトリクス状に配置してフォ
トセンサアレイ100Bを構成することにより、光検知
領域の広がりを一層均一化して、2次元画像の読み取り
時における歪みを抑制し、さらに、高い受光感度を有す
る光受光部を備えたフォトセンサアレイ、及び、2次元
画像の読取装置を実現することができる。
【0060】なお、図1、図7、図13に示す実施形態
においては、ダブルゲート型フォトセンサ10、10
A、10Bは、半導体層(あるいは、ダブルゲート型フ
ォトセンサ)を1〜3個、並列に連結配置した構成を示
したが、本発明は、この形態に限定されるものではな
い。したがって、連結配置する半導体層の個数に応じ
て、光受光感度を任意に設定することができる。ここ
で、図12又は図14に示したように、ダブルゲート型
フォトセンサ10A、10Bをマトリクス状に配置して
フォトセンサアレイ100A、100Bを構成し、2次
元画像の読取装置に適用した場合、マトリクスの格子内
部の素子間領域Ra、Rbを通して、絶縁性基板(ガラ
ス基板)19側からの光が被写体に照射されるので、被
写体への照射光量を十分に確保するように素子間領域R
a、Rbを設定した上で、光受光部の形成領域に連結配
置される半導体層(ダブルゲート型フォトセンサ)の数
を任意に設定する必要がある。
【0061】図15は、本発明に係るフォトセンサアレ
イのさらに他の実施形態を示す概略構成図であり、図1
6は、本実施形態に係るフォトセンサアレイを適用した
2次元画像の読取装置の概略構成図である。なお、図1
6においては、図示の都合上、ダブルゲート型フォトセ
ンサを簡略化して示す。図15に示すように、本実施形
態に係るフォトセンサアレイ100Cは、上述した図1
0に示す実施形態と同等のダブルゲート型フォトセンサ
10Cを有し、各ダブルゲート型フォトセンサ10C
が、2次元平面に連続して設定された、一辺がPsa(=
Psp:図8(b)に示したダブルゲート型フォトセンサ
10相互のピッチ)の仮想の正三角形の各頂点位置に配
置された、いわゆるデルタ配列されている。
【0062】すなわち、図8(b)に示したフォトセン
サアレイ100におけるダブルゲート型フォトセンサ1
0の配置と対比すると、図8(b)におけるフォトセン
サアレイ100の場合には、ダブルゲート型フォトセン
サ10相互が、x、yの直交する2方向にのみ、均等な
寸法Pspだけ離間するように配置されているため、マト
リクスに対応するx、y方向に対して、斜め方向(0
°、90°、180°、270°以外の適当な角度。例
えば、45°や60°方向)においては、ダブルゲート
型フォトセンサ10相互のピッチがx、y方向に対して
増大して不均一となり(例えば、45°の場合にはPsp
の√2倍)、斜め方向に載置された被写体に対して、均
一かつ高精度な読み取り動作を実現することができない
という問題を有していた。
【0063】これに対して、本実施形態に係るフォトセ
ンサアレイ100Cにおいては、2次元平面に連続して
設定された各正三角形の各頂点位置に光受光部となるダ
ブルゲート型フォトセンサ10Cが配置されているの
で、x方向に均等にダブルゲート型フォトセンサ10C
が配置されるとともに、斜め方向(60°、120°、
240°、300°)にも、均等にダブルゲート型フォ
トセンサ10Cが配置されることになり、光受光部相互
間のピッチがPsaに均一化される。
【0064】したがって、2次元平面上に配置される全
てのダブルゲート型フォトセンサが、略全周方向に隣接
するダブルゲート型フォトセンサに対し等間隔なピッチ
Psaで配置されることになるので、読み取り対象となる
2次元画像がx、y方向に対して斜めに載置された場合
であっても、画像読み取り時の歪みを抑制しつつ、高い
読み取り精度で正確に読み取ることができる。また、各
ダブルゲート型フォトセンサがデルタ配列されているの
で、x方向のピッチを図8(b)のフォトセンサと同等
のPsa(=Psp)に設定した場合、y方向のピッチPsb
は、次式により表される。 Psb=Psa×sin60° ……(2)
【0065】このように、y方向のピッチPsbは、x方
向のピッチPsa(=Psp)よりも短くなるため、図8
(b)のフォトセンサの平面領域Mpに比較して、y方
向に縮小された平面領域Mcで、同数のダブルゲート型
フォトセンサを配置することができ、2次元画像の読取
装置の小型化を図ることができる。換言すれば、図8
(b)のフォトセンサと同等の平面領域に、図8(b)
のフォトセンサの構成に比較して、1/sin60°倍
(≒1.15倍)の数のダブルゲート型フォトセンサを
配置することができ、高密度化を図ることができる。な
お、デルタ配列においては、各光受光部を構成するダブ
ルゲート型フォトセンサとして、図10の実施形態に示
した構成を適用したが、図8(a)や図13(a)に示
す実施形態や他の構成のダブルゲート型フォトセンサを
適用してもよいことはいうまでもない。
【0066】以上説明したダブルゲート型フォトセンサ
アレイ100、100A、100B、100Cは、同一
行におけるトップゲートライン101とボトムゲートラ
イン102とは、隣接するダブルゲート型フォトセンサ
10(又は、10A、10B、10Cのいずれか)間で
互いに平面的に重ならないように(重なりを回避するよ
うに)形成されている。すなわち、1本のボトムゲート
ライン102の列方向の上下に2本に分岐されたトップ
ゲートライン101が、ボトムゲートライン102と重
ならないように配置されている。
【0067】このような構成により、トップゲートライ
ン101およびボトムゲートライン102を構成する各
導電層相互が対向することがないので、トップゲートラ
イン101およびボトムゲートライン102間に生じる
寄生容量を低減することができ、トップゲートライン1
01およびボトムゲートライン102への印加電圧のバ
ラツキや読み取り動作信号の遅延を抑制して、一層良好
な画像の読み取り動作を実現することができる。また、
上記各実施形態では、隣接するダブルゲート型フォトセ
ンサ間では、トップゲートライン101およびボトムゲ
ートライン102が全く重なっていないが、伝搬遅延抑
制のためにトップゲートライン101の配線幅をより広
くして、ボトムゲートライン102との間に部分的に重
なる領域と重ならない領域を設けても、伝搬遅延抑制の
効果をもたらす。また、逆に、ボトムゲートライン10
2に、トップゲートライン101と部分的に重なる領域
と重ならない領域を設けても、伝搬遅延抑制の効果があ
るあることはいうまでもない。
【0068】このようなフォトセンサアレイを、図16
に示すような2次元画像の読取装置(図では、指紋読取
装置)に適用することにより、フォトセンサアレイ10
0Mのガラス基板側に設けられた面光源30から、素子
間領域の透明な絶縁膜を透過して、指等の被写体40a
に照射された光Rの反射光が、マトリクス状に配置され
た各ダブルゲート型フォトセンサ10Mに入射され、上
述したように、読み取り時の歪みを低減しつつ、高精
度、かつ、短時間で被写体40aの明暗情報の読み取り
を実行することができる。また、フォトセンサアレイ1
00Mにおける受光感度を大幅に向上することができる
ため、相対的に面光源の照度を低減することができ、読
取装置の消費電力を削減することができる。
【0069】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第1ゲー
トラインと第2ゲートラインとの間に重ならない部分が
あるので、第1ゲートラインおよび第2ゲートライン間
に生じる寄生容量を低減することができ、第1ゲートラ
イン又は第2ゲートライントップへの印加電圧のバラツ
キや読み取り動作信号の遅延を抑制して、一層良好な画
像の読み取り動作を実現することができる。
【0070】請求項2記載の発明によれば、半導体層を
複数設けることにより、光検知領域の偏りを改善するよ
うに任意に配置することができる。したがって、容易に
半導体層の入射有効領域を最適な形状比率になるように
設定することができるので、励起光の入射量が微量であ
っても十分ソース−ドレイン電流を流すことができ、良
好な受光感度を実現することができる。また、上記光電
変換素子は、前記複数の半導体層のソース電極が互いに
接続され、前記複数の半導体層のドレイン電極が互いに
接続されていてもよい。
【0071】さらに、上記フォトセンサアレイにおい
て、複数の光電変換素子がデルタ配列されていれば、2
次元的に隣接する光電変換素子間の距離をより均等にす
ることができるため、同じ被写体をフォトセンサアレイ
に対し平面的に異なる角度で載置したときの、方向に応
じて異なる受光感度の不均一さによる光情報のずれを抑
制することができるので、被写体が載置する角度の制限
が少なくて済み、一層の画像読み取り特性に優れたフォ
トセンサアレイを実現することができる。さらに、読取
装置の小型化、あるいは、光受光部の高密度化による読
み取り精度の向上を図ることができる。
【0072】請求項8記載の2次元画像の読取装置によ
れば、第1ゲートドライバ並びに第2ゲートドライバに
より各光電変換素子を任意に選択し、各光電変換素子に
より変位されたドレインラインの電圧をスイッチが読み
取る時に信号伝搬の遅延を抑制できるので、光電変換素
子の数が膨大であっても迅速かつ精度よくマトリクス駆
動することが可能になり、このため良好な2次元画像を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用されるダブルゲート型フォトセン
サの構造を示す断面図である。
【図2】本発明に適用されるダブルゲート型フォトセン
サを2次元配列して構成されるフォトセンサシステムの
概略構成図である。
【図3】フォトセンサシステムの駆動制御方法の一例を
示すタイミングチャートである。
【図4】ダブルゲート型フォトセンサの動作概念図であ
る。
【図5】フォトセンサシステムの出力電圧の光応答特性
を示す図である。
【図6】上述したフォトセンサシステムを適用した2次
元画像の画像読取装置の要部断面図である。
【図7】本発明に係るフォトセンサアレイに適用される
フォトセンサ部となる半導体層が1素子当たりに2個の
ダブルゲート型フォトセンサを示す概略構成図である。
【図8】1素子当たりにフォトセンサ部となる半導体層
が1個のダブルゲート型フォトセンサの入射有効領域
と、フォトセンサアレイにおける配置構造を示す図であ
る。
【図9】図8に示すダブルゲート型フォトセンサの受光
感度のバラツキを示す概念図である。
【図10】1素子当たりにフォトセンサ部となる半導体
層が2個のダブルゲート型フォトセンサの入射有効領域
を示す概略図である。
【図11】図10に示すダブルゲート型フォトセンサに
おける光検知領域の広がりを示す概略図である。
【図12】本実施形態に係るダブルゲート型フォトセン
サをマトリクス状に配置したフォトセンサアレイの平面
構成図である。
【図13】本発明に係るフォトセンサアレイに適用され
る他のダブルゲート型フォトセンサを示す概略構成図で
ある。
【図14】本実施形態に係るダブルゲート型フォトセン
サをマトリクス状に配置したフォトセンサアレイの平面
構成図である。
【図15】本発明に係るフォトセンサアレイのさらに他
の実施形態を示す概略構成図である。
【図16】本実施形態に係るフォトセンサアレイを適用
した2次元画像の読取装置の概略構成図である。
【符号の説明】
10、10A、10B、10C ダブルゲート型フ
ォトセンサ 11a、11b、11c 半導体層 12a、12b ソース電極 13、13a、13b ドレイン電極 14a、14b ブロック絶縁膜 15 トップゲート絶縁膜 16 ボトムゲート絶縁膜 17、18 n+シリコン層 19 絶縁性基板 20 保護絶縁膜 21 トップゲート電極 22 ボトムゲート電極 100A、100B、100C フォトセンサアレイ 101 トップゲートライン 102 ボトムゲートライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA01 AA10 AB01 BA05 CA11 CA34 CB06 CB14 DB09 DD12 FB09 FB13 GA03 GB15 5F049 MA11 MB02 MB05 NB05 RA02 SE05 SE11 SE14 UA20 5F110 AA01 BB10 DD02 EE03 EE04 EE07 EE30 EE37 GG02 GG15 GG28 GG29 HK03 HK04 HK09 HK21 HM19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起光によりキャリアを生成する半導体
    層と、 前記半導体層の両端にそれぞれ設けられたソース、ドレ
    イン電極と、 第1ゲート絶縁膜を介し前記半導体層の下方に設けられ
    た第1ゲート電極と、 第2ゲート絶縁膜を介し前記半導体層の上方に設けられ
    た第2ゲート電極と、 を各々備え、所定方向に互いに離間して配置された複数
    の光電変換素子と、 各光電変換素子の前記第1ゲート電極を接続する第1ゲ
    ートラインと、 各光電変換素子の前記第2ゲート電極を接続する第2ゲ
    ートラインと、を有し、 前記第1ゲートライン及び前記第2ゲートラインの一方
    は、他方に対し少なくとも部分的に重ならない領域を有
    することを特徴とするフォトセンサアレイ。
  2. 【請求項2】 前記各光電変換素子の前記半導体層は複
    数に分離され、前記複数の半導体層にはそれぞれ前記ソ
    ース、ドレイン電極が設けられ、前記ソース電極は互い
    に接続され、前記ドレイン電極は互いに接続されている
    ことを特徴とする請求項1記載のフォトセンサアレイ。
  3. 【請求項3】 前記半導体層における前記入射有効領域
    のチャネル長方向の長さの総和に対する、前記入射有効
    領域のチャネル幅方向の長さの比が、1.0以上かつ1
    0であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフォ
    トセンサアレイ。
  4. 【請求項4】 前記第2ゲートラインは、可視光に対し
    透過性を示すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載のフォトセンサアレイ。
  5. 【請求項5】 前記ソース電極又はドレイン電極は、可
    視光に対し不透明であることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載のフォトセンサアレイ。
  6. 【請求項6】 前記複数の光電変換素子の各々の前記複
    数の半導体層は、半導体層のチャネル長方向に並んで配
    列されることを特徴とする請求項2記載のフォトセンサ
    アレイ。
  7. 【請求項7】 前記複数の光電変換素子は、デルタ配列
    されていることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか
    に記載のフォトセンサアレイ。
  8. 【請求項8】 励起光によりキャリアを生成する半導体
    層と、該半導体層の各々の両端にそれぞれ設けられ、前
    記半導体層における前記励起光の入射有効領域を規定す
    るソース、ドレイン電極と、第1ゲート絶縁膜を介し前
    記半導体層の下方に設けられた第1ゲート電極と、第2
    ゲート絶縁膜を介し前記半導体層の上方に設けられた第
    2ゲート電極と、を各々備えた複数の光電変換素子と、 前記光電変換素子の前記第1ゲート電極に接続された第
    1ゲートラインと、 前記光電変換素子の前記第2ゲート電極に接続された第
    2ゲートラインと、 前記光電変換素子の前記ドレイン電極に接続されたドレ
    インラインと、 前記第1ゲートラインに接続された第1ゲートドライバ
    と、 前記第2ゲートラインに接続された第2ゲートドライバ
    と、 前記ドレインラインに接続され、前記光電変換素子への
    励起光の入射に応じて変位される電圧を読み取るスイッ
    チと、を有し、 前記第1ゲートライン及び前記第2ゲートラインの一方
    は、他方に対し少なくとも部分的に重ならない領域を有
    することを特徴とする2次元画像の読取装置。
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