JPH09199699A - 薄膜イメージセンサ - Google Patents

薄膜イメージセンサ

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JPH09199699A
JPH09199699A JP8004140A JP414096A JPH09199699A JP H09199699 A JPH09199699 A JP H09199699A JP 8004140 A JP8004140 A JP 8004140A JP 414096 A JP414096 A JP 414096A JP H09199699 A JPH09199699 A JP H09199699A
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thin film
photoconductor
image sensor
optical fiber
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JP8004140A
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Masahiko Ando
正彦 安藤
Takeshi Watanabe
猛志 渡辺
Masatoshi Wakagi
政利 若木
Ikuo Hiyama
郁夫 檜山
Tetsuo Minemura
哲郎 峯村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
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    • H01L27/14609Pixel-elements with integrated switching, control, storage or amplification elements
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高効率で画素間のクロストークがなく、か
つ、量産性の高い、X線画像測定用の薄膜イメージセン
サを得る。 【解決手段】 基板として光ファイバープレート11を
用い、光ファイバプレート11の異なる面上に対峙し
て、薄膜トランジスタ26及びPINダイオードによる
光伝導体24と、シンチレーション蛍光体22とを配置
して構成される。光伝導体24は、光入射側であるP層
217が光ファイバプレート11側になるように配置さ
れ、P層217側の透明電極と薄膜トランジスタのドレ
イン電極とが、P層側透明電極と一体化されたドレイン
電極12として同一の材料及びプロセスにより同一平面
上に一体に形成される。被写体を透過したX線21は、
シンチレーション蛍光体22に入射して長波長光23に
変換され、長波長光23が、光ファイバプレート11を
介して光伝導体24のP層217に入射し、光伝導体2
4に光電流を発生させる。この光電流が、外付けの電流
計によって測定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線画像測定用に使用
して好適な薄膜イメージセンサに係り、特に、医療用X
線診断装置におけるX線画像測定部を平板化するために
開発されているX線画像測定用の薄膜イメージセンサに
関する。
【0002】
【従来の技術】X線画像測定用に使用する薄膜イメージ
センサ(以下、X線薄膜イメージセンサという)関する
従来技術として、例えば、M.J.Powell, et al.,Ma
terialResearch Society Symposium Proceedings Vol.2
58,pp.1127-1137(1992)等に記載された技術が知られて
いる。
【0003】図5は従来技術によるX線薄膜イメージセ
ンサにおける画素部の断面構造を示す図であり、以下、
図5を参照して従来技術によるX線薄膜イメージセンサ
の構造及び動作原理を説明する。図5において、21は
X線、22はシンチレーション蛍光体、23は長波長
光、25は光電流、26は薄膜トランジスタ、27はゲ
ート電極、28はゲート絶縁層、29は半導体層、21
0はコンタクト層、211はソース電極、212はドレ
イン電極、213はパシベーション層、214は遮光
層、215はa−Si N層、216はa−Si I
層、217はa−SiP層、218は透明電極、219
はコモン電極、220はコンタクト電極、221はガラ
ス基板、222は平坦化層である。
【0004】図5に示すように、従来技術によるX線薄
膜イメージセンサの1つの画素は、ガラス基板221
と、その上に形成された光伝導電体24及び薄膜トラン
ジスタ23と、これらを覆うポリイミド等による透明な
平坦化層222と、この平坦化層222の上に形成され
たシンチレーション蛍光体22とを備えて構成される。
【0005】このように構成されるX線薄膜イメージセ
ンサにおいて、被写体を透過したX線21が、シンチレ
ーション蛍光体22に入射すると、このX線22は、長
波長光23に変換され、この長波長光23が光伝導体2
4に入射する。これにより、光伝導体24に光電流25
が発生する。この光電流25は、通電状態の薄膜トラン
ジスタ26を介して、外付けの電流計によって測定され
る。
【0006】X線薄膜イメージセンサは、前述のような
画素を2次元的に複数配置し、薄膜トランジスタ26の
通電/遮断状態を時系列に制御しながら、X線強度に対
して単調増加する光電流量を逐次測定することにより、
X線の2次元イメージを電気信号に変換して検知するこ
とができるものである。
【0007】薄膜トランジスタ26は、ゲート電極2
7、ゲート絶縁層28、半導体層29、コンタクト層2
10、ソース電極211、ドレイン電極212、パシベ
ーション層213、遮光層214により構成される。ま
た、光伝導体24は、5族元素例えば、燐(P)を添加
したアモルファスシリコン(以下、a−Siという)N
層215、添加元素のないa−Si I層216、及
び、3族元素、例えば、ボロン(B)を添加したa−S
i P層217を順次積層した所謂PIN構造を、光入
射側であるP層側が前記長波長光が透過する透明電極2
18、N層側が各光伝導体に共通電位を与えるコモン電
極219になるように、2枚の電極で挾んだ光ダイオー
ドにより構成される。そして、薄膜トランジスタ23の
ドレイン電極212と光伝導体24のP層側の透明電極
218とは、コンタクト電極220により接続される。
【0008】前述した従来技術によるX線薄膜イメージ
センサは、ガラス基板221上に形成した薄膜トランジ
スタ26と光伝導体24との上に、平坦化層222を介
してシンチレーション蛍光体22が積層されるように、
薄膜トランジスタ26、光伝導体24、及びシンチレー
ション蛍光体22が、ガラス基板の同一面上に配置され
る。従って、光伝導体24は、光入射側であるP層21
7がシンチレーション蛍光体22側に、また、N層21
5がガラス基板221側になるように配置される。
【0009】図6は薄膜イメージセンサ全体の構成を示
す図であり、薄膜イメージセンサ全体は、図5に示した
構造を有する薄膜イメージセンサが1画素となるよう
に、多数のイメージセンサがマトリクス状に配置されて
構成されている。
【0010】この図から判るように、光伝導体のコモン
電極219には、電源VCEが接続され、行方向に並ぶ薄
膜トランジスタのゲート電極27は、ロードライバによ
り順次駆動され、検出信号は、列方向から読み出しアン
プ、マルチプレクサを介して画像信号として出力され
る。このような薄膜イメージセンサは、X線撮像装置等
の結像面に配置されて使用される。
【0011】なお、前述したような薄膜イメージセンサ
全体の構成及び使用方法は、後述する本発明の各実施形
態の場合も同様であるので、実施形態の説明において
は、これらの説明を省略し、1つの画素についてのみ説
明する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
るX線薄膜イメージセンサは、電気的接触を避ける必要
がある薄膜トランジスタ26のドレイン電極212及び
光伝導体24のコモン電極219が同一平面上に同時に
形成され、また、光伝導体24のP層側透明電極218
が薄膜トランジスタ26のドレイン電極212とは異な
る平面上に形成され、両電極形成後に両者がコンタクト
電極210で接続されて製造される。そして、ドレイン
電極212とコモン電極219とは一定間隔(例えば1
0μm以上)離して配置され、P層217側の透明電極
218の一部が不透明なコンタクト電極210で被覆さ
れる。
【0013】この結果、従来技術によるX線薄膜イメー
ジセンサは、画素面積における光伝導体24の受光部の
面積が占める割合、所謂開口率が小さくなり、X線薄膜
イメージセンサの光電変換効率が低いという問題点を有
してしまうことになる。
【0014】また、一般に、X線から長波長光への変換
効率の高いシンチレーション蛍光体22を形成するため
には、結晶性が高い蛍光体を形成する必要がある。この
ためには、下地となる平坦化層222の表面を平坦にす
る必要がある。
【0015】前述した従来技術によるX線薄膜イメージ
センサは、1μm前後の凹凸を有する薄膜トランジスタ
26及び光伝導体24の上を平坦化するために、平坦化
層222の厚さは少なくとも1μm以上必要となり、層
形成に長時間を要し量産性が悪いという問題点を有して
いると同時に、シンチレーション蛍光体22と光伝導体
24との間が離れるため、隣接画素との光学的なクロス
トークが発生し、解像度が低下するという問題を有して
いる。さらに、前述した従来技術によるX線薄膜イメー
ジセンサは、シンチレーション蛍光体22の形成時に薄
膜トランジスタ26及び光伝導体24にダメージを与え
るため、不良発生率が高いという問題点をも有してい
る。
【0016】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解決し、開口率を増加させて光電変換効率を向上さ
せることができ、シンチレーション蛍光体の結晶性を向
上させてX線から長波長光への変換効率を向上させるこ
とができ、さらに、薄膜形成/加工時間の短縮を図って
量産性を向上させることのできる薄膜イメージセンサを
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、薄膜トランジスタ、PIN光ダイオードからなる光
伝導体、シンチレーション蛍光体、及び、ガラス基板の
積層構造からなるX線画像測定用の薄膜イメージセンサ
において、ガラス基板として光ファイバプレートを用
い、前記光ファイバプレートの異なる面上に、薄膜トラ
ンジスタ及びPINダイオードによる光伝導体と、シン
チレーション蛍光体とを対峙して配置することにより達
成される。
【0018】また、前記目的は、前記光伝導体を、受光
面となるP層が光ファイバプレート側になるように配置
し、前記光伝導体のP層側透明電極を薄膜トランジスタ
のドレイン電極と一体に形成し、前記シンチレーション
蛍光体により変換された長波長光を光ファイバプレート
を透過した後に光伝導体に入射させるようにすることに
より達成される。
【0019】本発明は、光伝導体のP層側透明電極と薄
膜トランジスタのドレイン電極とが一体化され、P層側
透明電極面がコンタクト電極に被覆されないため、受光
素子としての光導電体の開口率を増加させて光電変換効
率を向上させることができる。また、本発明は、シンチ
レーション蛍光体を平坦な光ファイバプレート上に形成
することができるので、結晶性を高くして変換効率を高
くすることができ、しかも、厚い平坦化膜を形成する時
間を必要としないので、量産性を向上することができ
る。さらに、本発明は、シンチレーション蛍光体と光伝
導体とが光ファイバプレートによって光学的に結合され
るため、隣接画素との間で光学的なクロストークを生じ
ることがなく画像の解像度の低下を防止することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による薄膜イメージ
センサの実施形態を図面により詳細に説明する。
【0021】図1は本発明の第1の実施形態によるX線
薄膜イメージセンサの画素部の断面構造を示す図であ
る。図1において、11は光ファイバプレート、12は
P層側透明電極と一体化されたドレイン電極、13は保
護絶縁膜、14は保護膜であり、他の符号は図1の場合
と同一である。
【0022】図1に示す本発明の第1の実施形態による
X線薄膜イメージセンサは、従来技術におけるガラス基
板221の代わりに、光ファイバプレート11によるガ
ラス基板を用い、この光ファイバプレート11の異なる
面上に対峙して、薄膜トランジスタ26及びPINダイ
オードによる光伝導体24と、シンチレーション蛍光体
22とを対峙するように配置して構成される。光伝導体
24は、光入射側であるP層217がガラス基板に代わ
る光ファイバプレート11側になるように配置され、P
層217側の透明電極と薄膜トランジスタのドレイン電
極とが、P層側透明電極と一体化されたドレイン電極1
2として同一の材料及びプロセスにより同一平面上に一
体に形成される。
【0023】次に、前述したような構造を有する本発明
の第1の実施形態によるX線薄膜イメージセンサの製造
方法について説明する。
【0024】まず、基板として用いる厚さ約2mmの光フ
ァイバプレート11(例えば、ガリレオ社製:ファイバ
径10μmタイプ)の良く洗浄された表面に、マグネト
ロンスパッタ法を用いて、基板温度150℃で厚さ14
0nmのCrを形成する。次に、Crをエッチングにより
加工し、ゲート電極27を形成する。その際、エッチン
グ液としてCe(NH4)2(NO)6にHNO3を適量添加
した水溶液を用いた。このエッチング後のCr膜端部の
テーパ角は約10度であった。
【0025】次に、ゲート電極27が形成された光ファ
イバプレート11上に、RFプラズマCVD装置を用い
て、ゲート絶縁層28、半導体層29、コンタクト層2
10として、a−SiN:Hを300nm、a−Si:H
を200nm、及び、燐がドープされたa−Si:H(n
+−a−Si:H)を30nm、連続して形成する。その
後、a−Si:H及びn+−a−Si:Hをドライエッ
チングにより島状に加工する。
【0026】さらに、その上に、マグネトロンスパッタ
法を用いて、基板温度150℃で厚さ140nmの錫が添
加された酸化インジウムからなるITO透明導電膜を形
成する。このITO膜をエッチングにより加工し、薄膜
トランジスタ26のソース電極211及び光伝導体24
のP層側透明電極と一体化されたドレイン電極12を形
成する。
【0027】その上に、RFプラズマCVD装置を用い
て、パシベーション膜213として、a−SiN:Hを
300nm形成後、ドライエッチングにより、P層側透明
電極上のa−SiN:Hを除去し、その上に、RFプラ
ズマCVD装置を用いて、a−Si:HからなるP層2
17、I層216、及び、N層215を各層の膜厚がそ
れぞれ10nm、1μm、10nmとなるように連続形成
後、ドライエッチングにより島状加工する。
【0028】次に、その上に、RFプラズマCVD装置
を用いて、保護絶縁膜13として、a−SiN:Hを3
00nm形成後、ドライエッチングにより、N層上のa−
SiN:Hを除去し、その上に、マグネトロンスパッタ
法を用いて、基板温度150℃で厚さ140nmのCr
を形成後、エッチングにより加工し、コモン電極219
を形成する。その上に、スピンコート法を用いて、厚さ
1μmのポリイミド膜を形成し、150℃、1時間アニ
ールして固化して、保護膜14を形成する。
【0029】以上により、薄膜トランジスタ26とPI
Nダイオードによる受光部としての光伝導体24とが光
ファイバプレート11の同一面上に形成される。
【0030】次に、光ファイバプレート11の他の面上
に、シンチレーション蛍光体22として、厚さ300〜
1000μmのヨウ化セシウム(CsI)を、蒸着法を
用いて形成する。以上により、本発明の第1の実施形態
によるX線薄膜イメージセンサを完成させることができ
る。
【0031】前述した本発明の第1の実施形態によるX
線薄膜イメージセンサにおいて、被写体を透過したX線
21は、シンチレーション蛍光体22に入射して長波長
光23に変換される。そして、この長波長光23は、光
ファイバプレート11のファイバを介して光伝導体24
のP層217に入射し、光伝導体24に光電流を発生さ
せる。この光電流が、通電状態の薄膜トランジスタ26
を介して、外付けの電流計によって測定される点は従来
技術の場合と同様である。
【0032】本発明の第1の実施形態によるX線薄膜イ
メージセンサは、光伝導体24のP層217側の透明電
極12が不透明なコンタクト電極により被覆されること
がないため、開口率を増加させて光電変換効率を向上さ
せることができる。
【0033】また、本発明の第1の実施形態によるX線
薄膜イメージセンサは、平坦度の高い光ファイバプレー
ト11上にシンチレーション蛍光体22を形成している
ので、シンチレーション蛍光体22の結晶性を向上ささ
せることができ、X線から長波長光への変換効率を向上
させることができ、さらに、従来技術の場合のように薄
膜トランジスタ、光伝導体上に平坦化層を形成する必要
がないので、薄膜形成/加工時間の短縮を図って量産性
を向上させることができる。
【0034】さらに、本発明の第1の実施形態によるX
線薄膜イメージセンサは、シンチレーション蛍光体22
と光伝導体24とが光ファイバプレート11によって光
学的に結合されているため、隣接画素との光学的なクロ
ストークがなく、解像度の低下を防止することができ
る。
【0035】図2は本発明の第2の実施形態によるX線
薄膜イメージセンサの画素部の断面構造を示す図であ
る。図2において、31はソース電極であり、他の符号
は図1の場合と同一である。
【0036】図2に示す本発明の第2の実施形態による
X線薄膜イメージセンサは、前述した本発明の第1の実
施形態におけるソース電極211を、より抵抗の低い例
えばCrで形成したソース電極31としたものである。
すなわち、図1により説明した本発明第1の実施形態に
おけるソース電極211は、光伝導体24P層217側
透明電極と一体化されたドレイン電極12と同一材料の
ITOにより形成したが、本発明の第2の実施形態にお
けるソース電極31は、図2に示すように、より抵抗の
低い例えばCrで形成したものである。この場合、ゲー
ト電極形成と同様な方法を用いてソース電極31を形成
する工程が新たに付加される。
【0037】図3は本発明の第3の実施形態によるX線
薄膜イメージセンサの画素部の断面構造を示す図であ
る。図3において、図の符号は図2の場合と同一であ
る。
【0038】図3に示す本発明の第3の実施形態による
X線薄膜イメージセンサは、薄膜トランジスタ26の構
造を正スタガ構造としたものである。すなわち、図1、
図2により説明した本発明の第1、第2の実施形態にお
ける薄膜トランジスタ26は、ゲート電極17が基板側
に位置する所謂逆スタガ構造であったが、本発明の第3
の実施形態における薄膜トランジスタ26は、図3に示
すように、ソース電極及びP層側透明電極と一体化され
たドレイン電極12が基板側に位置する所謂正スタガ構
造を有している。
【0039】前述した本発明の第2、第3の実施形態に
よるX線薄膜イメージセンサの構造によっても、本発明
の第1の実施形態の場合と同様な効果を得ることができ
る。
【0040】図4は本発明の第4の実施形態によるX線
薄膜イメージセンサの画素部の断面構造を示す図であ
る。図4において、51は集光機能を有する光ファイバ
プレートであり、他の符号は図2の場合と同一である。
【0041】図4に示す本発明の第4の実施形態による
X線薄膜イメージセンサは、光ファイバプレートとし
て、シンチレーション蛍光体22側の入射面の面積が光
伝導体24側の出射面の面積よりも大きい集光機能を有
する光ファイバプレート51を使用したものである。こ
の光ファイバプレート51は、各画素対応に光ファイバ
プレートを構成する光ファイバの入射面の断面積が出射
面の断面積よりも大きく形成され、薄膜トランジスタを
含む1つの画素全体の面積からの入射光を、光伝導体の
受光面であるP層に集光するものである。なお、このよ
うな集光機能を有する光ファイバプレートの製法に関す
る技術として、特開平5−249450号公報等に記載
された技術が知られている。
【0042】前述した本発明の第4の実施形態によれ
ば、前述の本発明の第1〜第3の実施形態の場合と同様
な効果を得ることができると共に、さらに、シンチレー
ション蛍光体側の入射面の面積が光伝導体側の出射面の
面積よりも大きい集光機能を有する光ファイバプレート
を用い、光ファイバプレートの出射面を光伝導体の受光
面に合わせることにより、シンチレーション蛍光体によ
り変換された長波長光の発光を効率良く光伝導体へ導く
ことができるため、薄膜イメージセンサの効率をさらに
向上させることができる。
【0043】前述した本発明の実施形態は、本発明がX
線薄膜イメージセンサであるとして説明したがた、本発
明の薄膜イメージセンサは、シンチレーション蛍光体を
取り除けば、光イメージを読み取る通常の所謂薄膜イメ
ージセンサとしても利用することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光伝導体の開口率を増加させて光電変換効率を向上させ
ることができ、また、シンチレーション蛍光体の結晶性
を向上させることができるため、X線から長波長光への
変換効率を向上させることができ、薄膜形成/加工時間
の短縮を図って量産性を向上させることができる。
【0045】さらに、本発明によれば、シンチレーショ
ン蛍光体と光伝導体とが光ファイバプレート11によっ
て光学的に結合されているため、隣接画素との光学的な
クロストークを生じさせることがなく、解像度の低下を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるX線薄膜イメー
ジセンサの画素部の断面構造を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態によるX線薄膜イメー
ジセンサの画素部の断面構造を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施形態によるX線薄膜イメー
ジセンサの画素部の断面構造を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施形態によるX線薄膜イメー
ジセンサの画素部の断面構造を示す図である。
【図5】従来技術によるX線薄膜イメージセンサにおけ
る画素部の断面構造を示す図である。
【図6】薄膜イメージセンサ全体の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
11、51 光ファイバプレート 12 P層側透明電極と一体化されたドレイン電極 13 保護絶縁膜 14 保護膜 22 シンチレーション蛍光体 24 光伝導体 26 薄膜トランジスタ 27 ゲート電極 28 ゲート絶縁層 29 半導体層 210 コンタクト層 211、31 ソース電極 212 ドレイン電極 213 パシベーション層 214 遮光層 215 a−Si N層 216 a−Si I層 217 a−Si P層 218 透明電極 219 コモン電極 220 コンタクト電極 221 ガラス基板 222 平坦化層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 檜山 郁夫 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 峯村 哲郎 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜トランジスタ、PIN光ダイオード
    からなる光伝導体、シンチレーション蛍光体、及び、ガ
    ラス基板の積層構造からなるX線画像測定用の薄膜イメ
    ージセンサにおいて、ガラス基板として光ファイバプレ
    ートを用い、前記光ファイバプレートの異なる面上に、
    薄膜トランジスタ及びPINダイオードによる光伝導体
    と、シンチレーション蛍光体とを対峙して配置したこと
    を特徴とする薄膜イメージセンサ。
  2. 【請求項2】 前記光伝導体は、受光面となるP層が光
    ファイバプレート側になるように配置され、前記光伝導
    体のP層側透明電極が薄膜トランジスタのドレイン電極
    と一体に形成され、前記シンチレーション蛍光体により
    変換された長波長光が光ファイバプレートを透過した後
    に光伝導体に入射することを特徴とする請求項1記載の
    薄膜イメージセンサ。
  3. 【請求項3】 前記薄膜トランジスタのソース電極は、
    前記光伝導体のP層側透明電極と一体に形成された前記
    ドレイン電極と同一の透明電極材料により同時に形成さ
    れることを特徴とする請求項1または2記載の薄膜イメ
    ージセンサ。
  4. 【請求項4】 前記薄膜トランジスタのソース電極は、
    前記光伝導体のP層側透明電極と一体に形成された前記
    ドレイン電極材料よりも低抵抗率の薄膜材料により形成
    されることを特徴とする請求項1または2記載の薄膜イ
    メージセンサ。
  5. 【請求項5】 前記薄膜トランジスタは、ゲート電極が
    光ファイバプレート側に位置する逆スタガ構造、また
    は、ソース電極及び前記光導電体のP層側透明電極と一
    体化されたドレイン電極が光ファイバプレート側に位置
    する正スタガ構造を有することを特徴とする請求項1な
    いし4のうち1記載の薄膜イメージセンサ。
  6. 【請求項6】 前記薄膜トランジスタは、アモルファス
    シリコン薄膜及びアモルファス窒化シリコン薄膜を用い
    たアモルファスシリコン薄膜トランジスタであり、前記
    光伝導体は、5族元素を添加したアモルファスシリコン
    N層、添加元素のないアモルファスシリコンI層、及
    び、3族元素を添加したアモルファスシリコンP層を順
    次積層したPIN構造を有し、光入射側であるP層側が
    透明電極、N層側が各光伝導体に共通電位を与えるコモ
    ン電極になるように、2枚の電極で挾んだ光ダイオード
    であることを特徴とする請求項1ないし5のうち1記載
    の薄膜イメージセンサ。
  7. 【請求項7】 前記光ファイバプレートは、画素毎のシ
    ンチレーション蛍光体側の入射面の面積が光伝導体側の
    出射面の面積よりも大きい集光機能を有する光ファイバ
    プレートであり、前記光ファイバプレートの出射面が光
    伝導体の受光面に対向させられていることを特徴とする
    請求項1ないし6のうち1記載の薄膜イメージセンサ。
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