JP2001291664A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2001291664A JP2001025266A JP2001025266A JP2001291664A JP 2001291664 A JP2001291664 A JP 2001291664A JP 2001025266 A JP2001025266 A JP 2001025266A JP 2001025266 A JP2001025266 A JP 2001025266A JP 2001291664 A JP2001291664 A JP 2001291664A
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淳一 北野
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曜 鈴木
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剛秀 山下
Toru Aoyama
亨 青山
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浩之 岩城
Satoru Shimura
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Kosuke Yoshihara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば塗布、現像装置において、レジストの
解像反応の進行を抑えて露光装置から反応促進部まで基
板を搬送し、現像線幅の均一性を高めること。 【解決手段】 現像処理等を行う処理ステ−ションS2
と露光装置S4との間のインターフェイスステーション
S3内に、露光後の基板を例えば10〜15℃程度に冷
却する反応抑制部7を設け、処理ステーションS2内に
レジストの解像反応を促進させる反応促進部(加熱部3
1)を設ける。露光後のウエハWを反応抑制部7にて冷
却するとレジストの解像反応の進行が抑えられるので、
レジストの解像反応の進行を抑えた状態で露光装置S4
→加熱部31にウエハWを搬送でき、現像処理を行うと
きのレジストの解像反応の進行の程度が揃えられるの
で、現像線幅のムラの発生が抑えられ、均一性の向上を
図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウエ
ハや液晶ディスプレイ用のガラス基板などの基板に対し
て例えばレジスト液の塗布処理や現像処理などを行う基
板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造工程におけるフォ
トリソグラフィ−技術においては半導体ウエハ(以下ウ
エハという)の表面にレジストを塗布し、この塗布レジ
ストを所定パタ−ンに露光処理し、更に現像処理して所
定パタ−ンのレジスト膜が形成される。このような一連
の処理は、塗布/現像装置に露光装置を接続したシステ
ムにより行われる。
【0003】図13はこのような装置の従来例を示す平
面図であり、基板例えば半導体ウエハWを25枚収納し
たカセットCはカセットステ−ションA1のカセットス
テ−ジ1に搬入される。カセットステ−ションA1には
処理ステ−ションA2が接続されており、更に処理ステ
ーションA2にはインターフェイスステーションA3を
介して図示しない露光装置が接続されている。
【0004】前記カセットステージ1上のカセットC内
のウエハWは、受け渡しアーム11により取り出されて
棚ユニット12の受け渡し部を介して塗布ユニット13
に送られ、ここでレジストが塗布される。その後ウエハ
Wは、ウエハ搬送手段14→棚ユニット15の受け渡し
部→インタ−フェイスステ−ションA3→露光装置の経
路で搬送されて露光される。露光後のウエハWは、逆経
路で処理ステ−ションA2に搬送され、塗布ユニット1
3の下段に設けられた図示しない現像ユニットにて現像
された後、ウエハ搬送手段14→棚ユニット12の受け
渡し部→カセットCの経路で搬送される。
【0005】なお棚ユニット12,15の各棚は、加熱
部、冷却部、前記ウエハWの受け渡し部、疎水化処理部
等として構成されており、前記レジストの塗布の前や現
像処理の前には、所定の温度でレジストの塗布等を行う
ために、前記棚ユニット12,15にて加熱処理と冷却
処理とがこの順序で行われる。なお16は処理ステ−シ
ョンA2と露光装置との間でウエハWの受け渡しを行う
ための受け渡しア−ムである。
【0006】また前記処理ステーションA2は、塗布ユ
ニット13及び現像ユニットとからなる処理領域と、ウ
エハ搬送手段14が配置された搬送領域とが区画されて
おり、処理領域はクリーンルームの雰囲気が取り込まれ
て、所定の温度及び湿度に調整された空気が送出され、
いわば高精度調整雰囲気となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで化学増幅型レ
ジストは、露光することにより酸が生成し、この酸が加
熱処理により拡散して触媒として作用し、レジスト材料
の主成分であるベ−ス樹脂を分解したり、分子構造を変
えて現像液に対して可溶化するものである。従ってこの
種のレジストを用いた場合、露光後のウエハWは例えば
棚ユニット15の加熱部で所定温度まで加熱された後、
酸による現像液への可溶化反応(レジストの解像反応)
を抑えるために同じ棚ユニット15の冷却部で所定温度
まで冷却され、次いで現像ユニットにて現像液が塗布さ
れる。
【0008】しかしながら化学増幅型レジストは、前記
レジストの解像反応が室温程度の温度で進行してしまう
ため、露光装置→加熱部の間のウエハWの搬送の際に、
当該搬送領域の温度や搬送時間の変化が現像線幅に大き
な影響を与えてしまい、これらの変動に伴い、現像線幅
が変化してしまうという問題があり、特にアセタール系
化学増幅型レジストで顕著である。
【0009】このため露光装置→加熱部間の搬送時間を
管理し、この搬送の間のレジストの解像反応の進行の程
度を揃えることにより、現像線幅の均一性を確保しよう
としているが、それでもなお現像線幅にはばらつきが生
じている。
【0010】本発明はこのような事情の下になされたも
のであり、その目的は、露光後の基板をレジストの解像
反応の進行を抑えた状態で加熱部に搬送し、ここで加熱
処理を行うことにより、基板面内及び基板間の現像線幅
の均一性を向上させる基板処理装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため本発明の基板処
理装置は、レジストが塗布され、露光された基板に対し
てレジストの解像反応の進行を抑える処理を行う反応抑
制部と、前記反応抑制部にて処理された基板を加熱して
レジストの解像反応を進行させる加熱部と、前記加熱部
にて加熱された基板を冷却して、レジストの解像反応の
進行を抑える冷却部と、前記冷却部にて冷却された基板
に現像液の塗布処理を行う現像処理部と、を備えたこと
を特徴とする。
【0012】具体的には、複数の基板を収納した基板カ
セットを載置する載置部と、この載置部に載置された基
板カセットに対して基板の受け渡しを行う受け渡し手段
と、を含むカセットステ−ションと、このカセットステ
−ションに接続され、前記受け渡し手段により搬送され
た基板に対して処理を行う処理ステ−ションと、前記処
理ステ−ションのカセットステ−ションの反対側に設け
られた露光装置と、処理ステ−ションのカセットステ−
ションの反対側に接続され、処理ステ−ションと露光装
置との間で基板の受け渡しを行うためのインタ−フェイ
スステ−ションと、を備え、前記インターフェイスステ
ーションは、レジストが塗布され、露光された基板に対
してレジストの解像反応の進行を抑える処理を行う反応
抑制部を含み、前記処理ステーションは、前記反応抑制
部にて冷却された基板を加熱して、レジストの解像反応
を進行させる加熱部と、前記加熱部にて加熱された基板
を冷却して、レジストの解像反応の進行を抑える冷却部
と、前記基板に対して現像液の塗布処理を行う現像処理
部と、を含むことを特徴とする構成である。
【0013】このような基板処理装置では、露光装置か
ら加熱部に搬送される間のレジストの解像反応の進行が
抑制された状態となり、加熱部では前記解像反応の進行
の程度が揃えられた基板に対して前記解像反応が同じ条
件で促進されることになる。このため現像処理を行う際
には、基板全体に亘って前記解像反応の進行の程度が揃
えられた状態となるので、現像線幅のばらつきの発生が
抑えられる。
【0014】この際前記反応抑制部は露光装置の近傍に
設けられていることが望ましく、この場合には露光装置
と反応抑制部との間の搬送時間が短くなるので、反応抑
制部に搬送された基板の前記解像反応の進行の程度がよ
り揃えられた状態となり、より現像線幅の均一性が向上
する。
【0015】ここで前記反応抑制部としては、レジスト
が塗布され、露光された基板を結露が発生しないように
冷却することにより、レジストの解像反応の進行を抑え
ることを特徴とする構成とすることが望ましい。またレ
ジストが塗布され、露光された基板に付着している水分
量を、反応抑制部に搬送されたときの基板に付着してい
る水分量よりも少なくすることにより、レジストの解像
反応の進行を抑えることを特徴とし、例えばこの反応抑
制部が設けられている雰囲気の空気の湿度よりも湿度の
低いガスを基板に供給することにより、基板に付着して
いる水分量を、反応抑制部に搬送されたときの基板に付
着している水分量よりも少なくすることを特徴とする構
成とすることが望ましい。
【0016】なお、前記レジストは、例えば露光により
発生した酸がレジストの解像反応を進行させる化学増幅
型レジストであり、ここでレジストの解像反応とは、露
光することにより生成した酸がレジスト材料の主成分で
あるベ−ス樹脂を分解したり、分子構造を変えて現像液
に対して可溶化するという反応である。
【0017】また上述のインターフェイスステーション
は、処理ステーションから受け渡され露光装置に搬送さ
れる基板を一旦保持するチャンバと、このチャンバ内の
雰囲気を制御する雰囲気コントローラと、を備える構成
としてもよい。このような構成においては例えばチャン
バ内を減圧したり、チャンバ内に除湿したガス例えば不
活性ガスまたは空気の供給を行うようにすることで露光
前のレジストの経時変化を抑制し、線幅の均一性を向上
させることができる。また、更にガスに温度調整を行う
ことによりレジストの経時変化を一定化させる効果を加
えることも好ましく、この場合、温度をチャンバ外部の
雰囲気より低い温度に保つことで経時変化を抑えること
ができる。
【0018】前記チャンバは、例えばチャンバ内に導入
される基板を一旦保持してパージするパージ室と、基板
を待機させるバッファ室と、前記パージ室と前記バッフ
ァ室との間で基板の受け渡しを行う受け渡し手段とを備
え、バッファ室に露光装置との間で基板の受け渡しをす
るための通過口を設けた構成とすることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明を基板の塗布、現像
装置に適用した実施の形態について説明する。図1はこ
の実施の形態の概略平面図、図2は内部を透視して示す
概観図であって、図中S1はカセットステ−ション、S
2はウエハWに対してレジストの塗布処理や現像処理等
を行うための処理ステ−ション、S3はインタ−フェイ
スステ−ション、S4は露光装置である。
【0020】カセットステ−ションS1は、複数の基板
例えば25枚のウエハWを収納した例えば4個の基板カ
セットをなすウエハカセット(以下「カセット」とい
う)22を載置する載置部をなすカセットステ−ジ21
と、カセットステ−ジ21上のカセット22と処理ステ
−ションS2との間でウエハWの受け渡しを行なうため
の受け渡し手段をなす受け渡しア−ム23とを備えてい
る。受け渡しアーム23は、昇降自在、X,Y方向に移
動自在、鉛直軸まわりに回転自在に構成されている。
【0021】また処理ステ−ションS2は、例えば2個
の現像ユニットD(D1,D2)と、2個の塗布ユニッ
トC(C1,C2)と、例えば3個の棚ユニットR(R
1,R2,R3)と、例えば1個の基板搬送手段MA
と、を備えており、カセットステ−ションS1とインタ
−フェイスステ−ションS3との間でウエハWの受け渡
しを行うと共に、当該ステ−ションS2内ではウエハW
にレジスト液を塗布する処理と、ウエハWの現像処理
と、これらの処理の前後にウエハWを所定の温度に加熱
し、冷却する処理とを行うように構成されている。
【0022】このような処理ステーションS2のレイア
ウトの一例について説明すると、前記受け渡しア−ム2
3の奥側には、例えばカセットステーションS1から奥
を見て例えば右側には現像ユニットDや塗布ユニットC
等を備えた処理ユニットUが2段に亘って設けられてい
る。つまり2個の現像処理部をなす現像ユニットD1,
D2が、カセットステージ21のカセットの配列方向と
ほぼ直交する方向に現像ユニットD1を手前側にして2
個並んで配置されており、これら現像ユニットD1,D
2の下段には2個の塗布ユニットC1,C2が塗布ユニ
ットC1を手前側にして並んで設けられている。なお以
降の説明では、カセットステーションS1側を手前側、
露光装置S4側を奥側として述べることにする。
【0023】またこれら処理ユニットUのカセットステ
ーションS1から見て左側には、塗布ユニットCと現像
ユニットDと棚ユニットRとの間でウエハWの受け渡し
を行うための、例えば昇降自在、左右、前後に移動自在
かつ鉛直軸まわりに回転自在に構成された基板搬送手段
MAが設けられている。そしてこの基板搬送手段MAの
カセットステーションS1側から見て手前側には棚ユニ
ットR1、奥側には棚ユニットR2、左側には棚ユニッ
トR3が夫々配置されている。但し図2には便宜上棚ユ
ニットR3と基板搬送手段MAは省略してある。前記棚
ユニットR1,R3は、図3に棚ユニットR1を代表し
て示すように、ウエハWを加熱するための加熱部31
と、ウエハWを冷却するための冷却部32と、ウエハ表
面を疎水化するための疎水化部33と、棚ユニットR1
においてはカセットステーションS1の受け渡しアーム
23と基板搬送手段MAとの間でウエハWの受け渡しを
行うための受け渡し台を備えた受け渡し部34と、棚ユ
ニットR1においてはウエハWの位置合わせを行うため
のアライメント部35とが縦に配列されている。
【0024】前記加熱部31は、例えばヒータが内蔵さ
れた加熱プレートの表面にウエハWを載置することによ
り、当該ウエハWが所定温度まで加熱されるように構成
されており、前記冷却部32は、例えばサーモモジュー
ルが内蔵された冷却プレ−トの表面にウエハWを載置す
ることにより、当該ウエハWが所定温度まで冷却される
ようになっている。また前記棚ユニットR2は、図4に
示すように、ウエハWを加熱し、その後冷却するための
CHP装置(Chilling Hot Plate Process Station)
と、後述するインターフェイスステーションS3の搬送
アームAと基板搬送手段MAとの間でウエハWの受け渡
しを行うための受け渡し台を備えた受け渡し部40とが
縦に配列されている。
【0025】前記CHP装置4は、例えば図5に示すよ
うに、ウエハWを加熱するための加熱部をなす加熱プレ
−ト41と、ウエハWを冷却するための冷却プレ−ト4
2とを備えており、先ずウエハWを加熱プレ−ト41に
載置して所定温度まで加熱した後(図5(a)参照)、
例えば加熱プレ−ト41からウエハWを例えば突出ピン
43で持ち上げると共に、冷却プレ−ト42を搬送手段
44によりウエハWの下方側の位置まで移動させてウエ
ハWを冷却プレ−ト42に受け渡し((図5(b),
(c)参照)、その後ウエハWを載置したまま冷却プレ
−ト42を加熱プレ−ト41の側方の位置まで移動させ
てウエハWを所定温度まで冷却するようになっており
((図5(d))、この装置では加熱プレ−ト41と冷
却プレ−ト42との間のウエハWの受け渡しによって加
熱時間が制御されるので、オ−バ−ベ−クが防止され
る。
【0026】また現像ユニットDについて例えば図6に
基づいて説明すると、51はカップであり、このカップ
51内に真空吸着機能を有する回転自在なスピンチャッ
ク52が設けられている。このスピンチャック52は昇
降機構53により昇降自在に構成されており、カップ5
1の上方側に位置しているときに、前記基板搬送手段M
Aの後述するア−ム61との間でウエハWの受け渡しが
行われる。
【0027】このウエハWの受け渡しについては、ア−
ム61上のウエハWをカップ51の上方側にてスピンチ
ャック52がその下方側から相対的に上昇して受取り、
またその逆の動作によってスピンチャック52側からア
−ム61に受け渡される。54は処理液の吐出ノズル、
55は処理液供給管、56はノズルを水平移動させる支
持ア−ムである。
【0028】前記吐出ノズル54は、例えばウエハWの
直径方向に配列された多数の供給孔を備えるように構成
され、スピンチャック52上のウエハWの表面に吐出ノ
ズル54から現像液を吐出し、スピンチャック52を半
回転させることによりウエハW上に現像液の液盛りが行
われ、現像液の液膜が形成されるようになっている。ま
た塗布ユニットCは現像ユニットDとほぼ同一の構成で
あるが、塗布ユニットCは吐出ノズル54が例えばウエ
ハWのほぼ中心付近に処理液を供給するように構成さ
れ、スピンチャック52上のウエハWの表面に吐出ノズ
ル54から処理液であるレジスト液を滴下し、スピンチ
ャック52を回転させてレジスト液をウエハW上に伸展
させ塗布するようになっている。
【0029】さらにこれら処理ユニットUは空間が閉じ
られている。つまり例えば図6に示すように、現像ユニ
ットD等は壁部57により他の空間から区画されている
と共に、現像ユニットD1と塗布ユニットC1との間の
ような各部の間も仕切り壁に58より区画されており、
前記壁部の現像ユニットD1等の各部の、基板搬送手段
MAのアーム61に対応する位置には受け渡し口50が
形成されている。
【0030】また壁部57及び仕切り壁58により区画
された各部には、不純物が除去され、所定の温度例えば
現像液の塗布温度である23℃、及び所定湿度に調整さ
れた空気が送出されるようになっており、これによりこ
れらの領域はいわば高精度に調整された雰囲気になって
いる。
【0031】つまり例えば区画された処理ユニットUに
は、例えば図6に示すようにフィルタユニットF1が上
部側を覆うように設けられており、処理ユニットUの下
部側から回収される雰囲気が工場排気系に排気される一
方、一部がフィルタ装置59へと導入され、このフィル
タ装置59にて清浄化された空気が、前記フィルタユニ
ットF1を介して各部内にダウンフロ−として吹き出さ
れるようになっている。
【0032】前記フィルタユニットF1は、例えば空気
を清浄化するためのフィルタ、化学増幅型レジストを用
いる場合には、空気中のアルカリ成分例えばアンモニア
成分やアミンを除去するために酸成分が添加されている
化学フィルタ、吸い込みファン等を備えている。また前
記フィルタ装置59は、不純物を除去するための不純物
除去部や、加熱機構及び加湿機構、空気を送出する送出
部等を備えている。
【0033】例えばレジスト液として化学増幅型レジス
トを用いた場合には、空気中に含まれている微量なアン
モニアや壁の塗料などから発生するアミンなどのアルカ
リ成分がレジスト表面部の酸と接触すると、後述する酸
による触媒反応が抑制され、パタ−ンの形状が劣化する
ためアルカリ成分を除去する必要がある。このため現像
処理雰囲気にアルカリ成分が入り込みことを防止する必
要があるので、処理ユニットを閉じた空間とし、化学フ
ィルタを用いて外部からのアルカリ成分の侵入を防いで
いる。
【0034】前記基板搬送手段MAは、例えば図7に示
すように、ウエハWを保持するための3枚のア−ム61
と、このア−ム61を進退自在に支持する基台62と、
この基台62を昇降自在に支持する一対の案内レ−ル6
3,64と、を備えており、これら案内レ−ル63,6
4を回転駆動部65により回転させることにより、進退
自在、昇降自在、鉛直軸回りに回転自在に構成されてい
る。
【0035】処理ステ−ションS2の隣にはインタ−フ
ェイスステ−ションS3が接続され、このインタ−フェ
イスステ−ションS3の奥側には、レジスト膜が形成さ
れたウエハWに対して露光を行うための露光装置S4が
接続されている。インタ−フェイスステ−ションS3
は、ウエハWに対してレジストの解像反応の進行を抑え
る処理を行うための反応抑制部7を多段に備えた棚ユニ
ットR4と、処理ステ−ションS2と露光装置S4と棚
ユニットR4との間でウエハWの受け渡しを行うための
搬送アームAと、を備えており、処理ステ−ションS2
と露光装置S4との間でウエハWの受け渡しを行うと共
に、当該ステ−ションS3内では露光後のウエハWに対
して前記反応抑制処理を行うように構成されている。
【0036】このようなインターフェイスステーション
S3のレイアウトの一例について説明すると、例えばカ
セットステーション側S1から奥を見て例えば右側に棚
ユニットR4が設けられており、この左側に、処理ステ
ーションS2の棚ユニットR2と棚ユニットR4と露光
装置S4との間でウエハWの受け渡しを行うための、例
えば昇降自在、左右、前後に移動自在かつ鉛直軸まわり
に回転自在に構成された搬送アームAが設けられてい
る。
【0037】前記反応抑制部7は、ウエハWを結露が生
じない程度に冷却してレジストの解像反応の進行を抑え
るためのものであり、例えば図8に示すように、例えば
サーモモジュール70が内蔵された冷却プレ−ト71の
表面にウエハWを載置することにより、当該ウエハWが
所定温度例えばレジストの解像反応が進行しない程度で
あり、かつ結露が生じない程度の温度例えば10〜15
℃程度まで冷却されるようになっている。この冷却プレ
ート71は、例えば搬送アームAのアームに対応する位
置にウエハWの受け渡し口75が形成されたケース72
内に収納されており、さらに冷却プレート71には当該
プレート71に対してウエハWの受け渡しを行うため
の、昇降機構74により昇降される昇降ピン73が設け
られている。
【0038】前記冷却プレート71のサーモモジュール
70は、直流電流を流すことにより、吸熱側から放熱側
に熱を移動できる半導体素子のことであり、流す電流量
を変えることによって発熱量を制御できるので、これに
より反応抑制部7にてウエハWの温度が高精度に調整さ
れる。この例では、冷却プレート71の設定温度は、例
えばインターフェイスステーションS3内の温度及び湿
度を図示しない温湿度計により検出してこの温湿度に基
づいて露点を算出し、当該露点以下の温度にならないよ
うに図示しない制御部にて制御されている。
【0039】搬送アームAは、ウエハWを保持するアー
ム76が1枚であって、このアーム75がカセットステ
ーションS1のカセットの配列方向(Y方向)に移動自
在に構成されている他は前記基板搬送手段MAと同様に
構成されている。例えば搬送アームAは、回転駆動部6
5がY方向に設けたガイドレール77に沿って移動でき
るようになっており、これによりアーム76は、X,Y
方向に移動自在、昇降自在、鉛直軸回りに回転自在に構
成されている。
【0040】さらにこのインターフェイスステーション
S3は空間が閉じられている。つまり例えば図9に示す
ように、壁部78により他の空間から区画されており、
前記壁部78の搬送アームAのアーム76に対応する位
置には受け渡し口79が形成されている。
【0041】そしてインターフェイスステーションS3
には、例えば空気を清浄化するためのフィルタ、化学増
幅型レジストを用いる場合には、空気中のアルカリ成分
例えばアンモニア成分やアミンを除去するために酸成分
が添加されている化学フィルタ、吸い込みファン等を備
えたフィルタユニットF2が上部側を覆うように設けら
れており、清浄化された空気が、このフィルタユニット
F2を介してダウンフロ−として吹き出されるようにな
っている。
【0042】次に上述の実施の形態の作用について説明
する。先ず自動搬送ロボット(あるいは作業者)により
例えば25枚のウエハWを収納したカセット22がカセ
ットステ−ジ21に搬入され、受け渡しア−ム23によ
りカセット22内からウエハWが取り出されて処理ステ
−ションS2の棚ユニットR1の受け渡し部34に置か
れる。
【0043】このウエハWは基板搬送手段MA→棚ユニ
ットR1,R3の疎水化部33→基板搬送手段MA→棚
ユニットR1,R3の冷却部32→基板搬送手段MA→
塗布ユニットCの経路で搬送され、ウエハ表面が疎水化
された後、所定温度まで冷却されて温度調整が行われ、
塗布ユニットCにて所定温度例えば23℃でレジスト液
が塗布される。
【0044】こうしてレジスト液が塗布されたウエハW
は、基板搬送手段MA→棚ユニットR1,R3の加熱部
31→基板搬送手段MA→棚ユニットR1,R3の冷却
部32→の経路で搬送されて温度調整が行われ、続いて
基板搬送手段MA→棚ユニットR2の受け渡し部40→
インタ−フェイスステ−ションS3の搬送アームA→露
光装置S4の経路で搬送されて、露光が行われる。
【0045】露光後のウエハWは露光装置S4→インタ
ーフェイスステーションS3の搬送アームA→棚ユニッ
トR4の反応抑制部7の経路で搬送されて、この反応抑
制部7ではウエハWを冷却プレート71の表面に昇降ピ
ン73と搬送アームAとの協同作用により受け渡し、予
め所定温度に設定された冷却プレート71の上にウエハ
Wを所定時間以上載置することにより、ウエハWをレジ
ストの解像反応の進行を抑え、かつ結露が生じない程度
の温度例えば10〜15℃まで冷却する処理が行われ
る。
【0046】ここで化学増幅型レジストについて説明す
ると、このレジストは図10に示す用に、主成分である
ベース樹脂81と、現像液に対するベース樹脂81の溶
解を抑制するための保護基82と、光酸発生剤83とを
含み、少ない露光エネルギーで露光領域全体が感光する
性質を有している。
【0047】この種のレジストでは、例えば図10(a)
に示すように、露光することにより光酸発生剤83から
酸84が発生し、次いで図10(b)に示すように、加熱
処理を行うことにより、熱エネルギーを利用して、この
酸84で樹脂81から保護基82を切断し、アルカリ溶
液に可溶な状態にする。次にこの酸84が別の保護基8
2を切断するため、この反応が連鎖反応的に生じる。続
いて冷却処理を行うことによりこの連鎖反応を停止さ
せ、この後図10(c)に示すように、現像処理にて前記
連鎖反応でアルカリ溶液に可溶になった領域を除去する
ことにより所定のパターンが形成される。ここで図10
中85は基板、86はレジスト、87は所定のパターン
が形成されたマスクである。
【0048】このようなレジストでは露光により生成し
た酸84が触媒として作用するので、進行は遅くても露
光直後からレジストの解像反応(保護基82をベース樹
脂81から切断する反応)が進行する。しかしながらこ
の解像反応の進行速度は温度に依存し、室温よりも低
く、しかも結露を発生させない程度の温度例えば10〜
15℃程度の温度では進行速度がかなり遅くなり、解像
反応の進行を抑えた状態とすることにできる。従って露
光後のウエハWを反応抑制部7で10〜15℃程度の温
度に冷却することにより、レジストの解像反応の進行は
抑えられた状態となる。なお反応抑制部7ではウエハW
の冷却温度を結露しない程度とするのは、ウエハW表面
に露水が付着した場合、レジスト界面への酸84(表面
付近の酸84)がレジスト液中に吸収され、不均一な解
像進行及び現像線幅を招いてしまうので、これを防ぐた
めという理由による。
【0049】こうして所定温度まで冷却されたウエハW
は、インターフェイスステーションS3の搬送アームA
→処理ステーションS2の棚ユニットR2の受け渡し部
40→基板搬送手段MA→棚ユニットR2のCHP装置
4→基板搬送手段MA→現像ユニットDの経路で搬送さ
れ、CHP装置4の加熱プレート41にて所定の温度ま
で加熱された後、冷却プレート42により所定温度まで
冷却されて温度調整が行われ、次いでウエハWは現像ユ
ニットDにて所定温度例えば現像液の塗布温度である2
3℃で現像処理される。
【0050】ここでこの例ではCHP装置4の加熱プレ
ート41にて、前記酸84で樹脂81から保護基82を
切断し、アルカリ溶液に可溶な状態にするという加熱処
理が行われ、冷却プレート42にて、前記連鎖反応を停
止させるという冷却処理が行われる。
【0051】その後ウエハWは基板搬送手段MA→棚ユ
ニットR1,R3の加熱部31→基板搬送手段MA→棚
ユニットR1,R3の冷却部32→基板搬送手段MA→
棚ユニットRの受け渡し部34→受け渡しア−ム23の
経路で搬送され、一旦所定温度まで加熱された後、所定
温度まで冷却されたウエハWは、受け渡し部34を介し
て例えば元のカセット22内に戻される。
【0052】ここで処理ステ−ションS2では、ウエハ
Wは順次棚ユニットR1の受け渡し部34に送られ、続
いて空いている疎水化部33→棚ユニットR1,R3の
空いている冷却部32→空いている塗布ユニットC→棚
ユニットR1,R3の空いている加熱部31→棚ユニッ
トR1,R3の開いている冷却部32→インタ−フェイ
スステ−ションS3の経路で搬送され、また露光後のウ
エハWはインタ−フェイスステ−ションS3の棚ユニッ
トR4の開いている反応抑制部7→処理ステーションS
2の棚ユニットR2の開いているCHP装置4→開いて
いる現像ユニットD→棚ユニットR1,R3の開いてい
る加熱部31→棚ユニットR1,R3の開いている冷却
部32→棚ユニットR1の受け渡し部34の経路で搬送
されればよい。
【0053】上述実施の形態では、露光後に反応抑制部
7にてウエハWを結露を生じない程度の温度に冷却して
いるので現像線幅の均一性を高めることができる。つま
り露光装置S4にて露光されたウエハWは反応抑制部7
にて所定の温度まで冷却されるが、この露光装置S4→
反応抑制部7までの搬送時間は一定であるので、この搬
送の間のレジストの解像反応の進行の程度はほぼ同じで
ある。
【0054】また反応抑制部7ではウエハWを結露しな
い程度であってレジストの解像反応の進行を抑える程度
まで冷却しているので、ここにあるウエハWは前記解像
反応の進行はほぼ抑えられた状態にあるといえる。従っ
て次工程であるCHP装置4への搬送をこの反応抑制部
7にて待機するようにすれば、CHP装置4に搬送され
たときのウエハWの前記解像反応の進行の程度がほぼ同
じ状態になる。このため当該装置4の加熱プレート41
では常に同じ状態のウエハWに対して加熱処理が行われ
ることになるので、当該加熱プレート41でも前記解像
反応の進行の程度が揃えられ、こうして現像線幅のばら
つきの発生が抑えられ、現像線幅の均一性が高められ
る。
【0055】以上において本実施の形態では、反応抑制
部7は、冷却プレート71に冷媒を通流させてウエハW
を冷却する構成としてもよく、反応抑制部7を例えば図
11に示すように構成してもよい。この例は周囲から区
画され密閉された処理室90内に、ウエハWを多段に載
置するための棚91を設け、処理室90内に、所定温度
のガスを供給して、これによりウエハWをレジストの解
像反応の進行を抑え、かつ結露を生じない程度の温度に
調整するというものである。
【0056】図11中92は処理室90内に供給するガ
スの貯留タンクであり、93は貯留タンク92からのガ
スを所定の温度に調整した後、処理室90内に送出する
調整部93である。この例では温度検出部94にて検出
された処理室90内の温度に基づいて制御部95により
調整部93にて調整されるガスの温度が制御されるよう
になっている。また処理室90内に供給されるガスとし
ては、空気や、窒素等の不活性ガス、及び空気と不活性
ガス等の混合気体等を用いることができる。また以上で
は反応抑制部7にてウエハWの温度管理を行うようにし
たが、ウエハWに付着した水分量を管理することによ
り、レジストの解像反応の進行を抑えるようにしてもよ
い。つまりアセタール系化学増幅型レジストは、レジス
トの解像反応の際、45%程度の湿度が必要であり、湿
度が十分でない場合には解像反応が起こりにくいという
性質を有している。このため反応抑制部7内の湿度を例
えば20%以下程度の低湿度状態として、この中でウエ
ハWを所定時間以上待機させることによりウエハWの付
着水分量を、反応抑制部7に搬送された時にウエハWに
付着していた水分量よりも少なくすれば、レジストの解
像反応の進行をかなり抑えることができる。
【0057】具体的には、図8に示す反応抑制部7で
は、貯留タンクからケース内に調整部にて湿度が調整さ
れたガスを供給するように構成し、ケース内の湿度に基
づいて制御部により調整部にて調整されるガスの温度を
制御するように構成すればよい。ここでケース内に供給
されるガスとしては、空気や、窒素等の不活性ガス、空
気と不活性ガスの混合気体等を用いることができる。ま
た図11に示す反応抑制部7では、湿度検出部にて検出
された処理室90内の湿度に基づいて制御部95により
調整部93にて調整されるガスの湿度を制御するように
すればよい。
【0058】さらに反応抑制部では、ウエハWの温度管
理と付着水分量の管理とを組み合わせて行うようにして
もよく、この場合にはレジストの解像反応の進行をより
抑制することができるので、より高い現像線幅の均一性
を確保することができる。
【0059】また反応抑制部7はインターフェイスステ
ーションS3に限らず処理ステーションS2内に設置す
るようにしてもよいが、露光装置S4と反応抑制部7と
の間の搬送領域の温度や湿度が変化しやすい場合には、
搬送時間が短い程、当該搬送の際のレジストの解像反応
の進行の程度が揃うので、反応抑制部7はインターフェ
イスステーションS3内に設置することが望ましく、さ
らに露光装置S4の近傍に設置することが望ましい。
【0060】さらに反応抑制部7の冷却プレート71の
設定温度を、例えば検出された温湿度より算出される露
点より所定温度幅例えば1℃〜3℃高い値が最適値とな
るように制御部にて設定するようにしてもよく、この場
合レジストの種類により前記所定温度幅が変えられる。
また雰囲気中の温湿度により、相対湿度(雰囲気水分量
に対する冷却温度より求められる値)が85%±5%と
なる冷却温度を算出し、この温度に基づいて冷却プレー
ト71の温度を所定の温度幅で制御するようにしてもよ
い。さらに冷却プレート71の制御温度幅を予め設定し
ておき、この温度幅が、露点や相対湿度により算出され
た所定の温度幅に収まらない場合に前記冷却プレート7
1の制御温度幅を補正するように制御してもよい。
【0061】また本実施の形態におけるインターフェイ
スステーションS3は、例えば現像線幅の均一性を更に
高めるべく、例えば図12に示すような構成としてもよ
い。図中101は箱状のチャンバであり、該チャンバ1
01内に導入されるウエハWを一旦保持してパージする
パージ室102と、ウエハWを保持するバッファ室10
3と、パージ室102とバッファ室103との間に配置
され、パージ室102からバッファ室103にウエハW
を搬送する搬送装置104とで構成され、パージ室10
2及びバッファ室103はウエハWを多段に収容できる
ようになっている。
【0062】パージ室102には搬送アームAからウエ
ハWを搬入するための通過口102aと、該パージ室1
02から搬送装置104にウエハWを受け渡すための通
過口102bが、バッファ室103には露光装置S4の
図示しないイン・ステージにウエハWを搬出するための
通過口103aが設けられており、各通過口102a、
102b、103aは図示しないシャッタを備えてい
る。また、チャンバ101内は雰囲気コントローラ10
5により雰囲気が制御できるようになっており、例えば
チャンバ内を減圧し、またはチャンバ内に例えば除湿し
たガス例えば窒素等の不活性ガスや空気の供給を行うよ
うに構成されている。加えて、雰囲気コントローラ10
5にてチャンバ101内の温度制御を行うようにしても
よいが、この場合チャンバ101の外部雰囲気よりも低
い温度とすることが好ましい。
【0063】上述構成において、ウエハWがパージ室1
02に搬入されると、先ずパージ室102を大気圧より
も減圧状態とする減圧パージが行われる。この減圧パー
ジでは、露光前レジストの経時変化要因となる酸素、塩
基性物質オゾン、有機物等をチャンバ101内から低減
させ、レジスト表面に付着することを防止でき、またそ
れらの物質のうち既に表面に付着したものについては、
これを脱離させることができる。更にまたパージ室10
2内は減圧により温度が低下するため、レジストの経時
変化が抑えられる。しかる後、ウエハWは搬送装置10
4によりパージ室102から一旦バッファ室103にウ
エハWが受け渡され、通過口103aを介して露光装置
S4へ搬送される。
【0064】このように本実施の形態によれば、雰囲気
の制御されたチャンバ101内で処理ステーションS2
から受け渡され露光装置S4に搬送されるウエハWを一
旦保持するように構成したので、例えば露光前のレジス
トの経時変化を抑制でき、この結果、線幅の均一性を向
上させることができる。
【0065】以上において本発明では、疎水化処理の代
わりに、レジストを塗布する前にウエハWの表面に反射
防止膜を形成するようにしてもよい。この場合にはウエ
ハWは反射防止膜を形成する処理を行う前に所定の温度
まで冷却されるので、例えば反射防止膜を形成するユニ
ットを処理ユニットUに追加し、搬送領域の温度に基づ
いて反射防止膜を形成するユニットにウエハWが搬送さ
れたときに、ウエハWが当該処理を行う温度になるよう
に、搬送領域の温度に基づいて冷却部4の温度制御が行
われる。
【0066】なお反射防止膜を形成するのは、化学増幅
型のレジストを用いると露光時にレジストの下側で反射
が起こるので、これを防止するためである。さらにまた
本発明は、基板としてはウエハに限らず、液晶ディスプ
レイ用のガラス基板であってもよい。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、基板を露光装置から加
熱部までレジストの解像反応の進行を抑えた状態で搬送
しているので、現像線幅の均一性の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る塗布、現像装置を示
す概略平面図である。
【図2】前記塗布、現像装置を示す概観斜視図である。
【図3】前記塗布、現像装置の棚ユニット及び現像ユニ
ットの一例を示す側面図である。
【図4】前記塗布、現像装置の棚ユニットの一例を示す
側面図である。
【図5】前記棚ユニットに設けられたCHP装置を示す
断面図である。
【図6】前記現像ユニットの一例を示す断面図である。
【図7】基板搬送手段を示す断面図である。
【図8】反応抑制部の一例を示す断面図である。
【図9】インターフェイスステーションの一例を示す斜
視図である。
【図10】化学増幅型レジストの解像反応を示す説明図
である。
【図11】反応抑制部の他の例を示す断面図である。
【図12】インターフェイスステーションの他の実施例
を示す説明図である。
【図13】従来の塗布、現像装置を示す概略平面図であ
る。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ S1 カセットステ−ション S2 処理ステ−ション S3 インタ−フェイスステ−ション S4 露光装置 23 受け渡しア−ム 3 温度検出部 30 制御部 7 反応抑制部 71 冷却プレート 92 ガス供給部 C 塗布ユニット D 現像ユニット R 棚ユニット MA 基板搬送手段 A 搬送アーム
フロントページの続き (72)発明者 北野 淳一 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 鈴木 曜 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 山下 剛秀 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 青山 亨 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 岩城 浩之 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 志村 悟 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 出口 雅敏 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 吉原 孝介 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レジストが塗布され、露光された基板に
    対してレジストの解像反応の進行を抑える処理を行う反
    応抑制部と、 前記反応抑制部にて処理された基板を加熱してレジスト
    の解像反応を進行させる加熱部と、 前記加熱部にて加熱された基板を冷却して、レジストの
    解像反応の進行を抑える冷却部と、 前記冷却部にて冷却された基板に現像液の塗布処理を行
    う現像処理部と、を備えたことを特徴とする基板処理装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の基板を収納した基板カセットを載
    置する載置部と、この載置部に載置された基板カセット
    に対して基板の受け渡しを行う受け渡し手段と、を含む
    カセットステ−ションと、このカセットステ−ションに
    接続され、前記受け渡し手段により搬送された基板に対
    して処理を行う処理ステ−ションと、前記処理ステ−シ
    ョンのカセットステ−ションの反対側に設けられた露光
    装置と、処理ステ−ションのカセットステ−ションの反
    対側に接続され、処理ステ−ションと露光装置との間で
    基板の受け渡しを行うためのインタ−フェイスステ−シ
    ョンと、を備え、 前記インターフェイスステーションは、レジストが塗布
    され、露光された基板に対してレジストの解像反応の進
    行を抑える処理を行う反応抑制部を含み、 前記処理ステーションは、前記反応抑制部にて冷却され
    た基板を加熱して、レジストの解像反応を進行させる加
    熱部と、 前記加熱部にて加熱された基板を冷却して、レジストの
    解像反応の進行を抑える冷却部と、 前記基板に対して現像液の塗布処理を行う現像処理部
    と、を含むことを特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 前記反応抑制部は露光装置の近傍に設け
    られていることを特徴とする請求項2記載の基板処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記反応抑制部は、レジストが塗布さ
    れ、露光された基板を結露が発生しないように冷却する
    ことにより、レジストの解像反応の進行を抑えることを
    特徴とする請求項1,2又は3記載の基板処理装置。
  5. 【請求項5】 前記反応抑制部は、レジストが塗布さ
    れ、露光された基板に付着している水分量を、反応抑制
    部に搬送されたときの基板に付着している水分量よりも
    少なくすることにより、レジストの解像反応の進行を抑
    えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載の基板処理装置。
  6. 【請求項6】 前記反応抑制部は、この反応抑制部が設
    けられている雰囲気の空気の湿度よりも湿度の低いガス
    を基板に供給することにより、基板に付着している水分
    量を、反応抑制部に搬送されたときの基板に付着してい
    る水分量よりも少なくすることを特徴とする請求項5記
    載の基板処理装置。
  7. 【請求項7】 前記レジストは、露光により発生した酸
    がレジストの解像反応を進行させる化学増幅型レジスト
    であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに
    記載の基板処理装置。
  8. 【請求項8】 インターフェイスステーションは、処理
    ステーションから受け渡され露光装置に搬送される基板
    を一旦保持するチャンバと、 このチャンバ内の雰囲気を制御する雰囲気コントローラ
    と、を具備することを特徴とする請求項2ないし7のい
    ずれかに記載の基板処理装置。
  9. 【請求項9】 雰囲気コントローラはチャンバ内を減圧
    するものであることを特徴とする請求項8記載の基板処
    理装置。
  10. 【請求項10】 雰囲気コントローラはチャンバ内に不
    活性ガスを供給するものであることを特徴とする請求項
    8または9記載の基板処理装置。
  11. 【請求項11】 雰囲気コントローラはチャンバ内にド
    ライエアーを供給するものであることを特徴とする請求
    項8、9または10記載の基板処理装置。
  12. 【請求項12】 チャンバは、該チャンバ内に搬入され
    る基板を一旦保持してパージするパージ室と、基板を待
    機させるバッファ室と、前記パージ室と前記バッファ室
    との間で基板の受け渡しを行う受け渡し手段とを備える
    ことを特徴とする請求項8ないし11のいずれかに記載
    の基板処理装置。
  13. 【請求項13】 バッファ室は、露光装置との間で基板
    の受け渡しをするための通過口を有することを特徴とす
    る請求項12記載の基板処理装置。
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