JP2001291256A - 光ディスク装置及びトラッキング検出方法 - Google Patents

光ディスク装置及びトラッキング検出方法

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JP2001291256A
JP2001291256A JP2000103152A JP2000103152A JP2001291256A JP 2001291256 A JP2001291256 A JP 2001291256A JP 2000103152 A JP2000103152 A JP 2000103152A JP 2000103152 A JP2000103152 A JP 2000103152A JP 2001291256 A JP2001291256 A JP 2001291256A
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Japan
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land
groove
wobble
optical disk
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Eiji Nakano
栄治 中野
Masaki Mochizuki
聖樹 望月
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラッキング誤差信号のオフセットを正確に
除去して、光ビームを情報記録用トラックに正確に制御
できる光ディスク装置及びトラッキング検出方法を提供
する。 【解決手段】 ランド部にグルーブ溝のウォブルの周期
毎に配置された複数のランドプリピットからなるプリピ
ットグループをディスク半径方向に隣接するランド部の
間ではディスク円周方向の位相が異なる位置に記録され
ている光ディスク1の反射光を受光する光検出器4の出
力信号と、ウォブル信号検出部10からのウォブルクロ
ックW又は、再生信号処理部14からのマージンビット
フラグMとを入力して、プリピットグルーブを構成する
複数のランドプリピットをそれぞれ検出して得た信号に
基づき、第2のトラックずれ検出信号を生成する。これ
により、プッシュプル法による第1のトラックずれ検出
信号のオフセットを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置及
びトラッキング検出方法に係り、特にガイド用トラック
にアドレス情報を含むプリピットが形成された光ディス
ク装置及びトラッキング検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクに構成されたうねり(以下、
ウォブルという)を持ったグルーブ溝に記録再生が可能
でグルーブ溝間に存在するランド部に同期信号やアドレ
ス情報等の補助情報(以下、ランドプリピットいう)が
あらかじめ記録されている光ディスクがDVD−RW
(DVD Forumより提案)として従来より知られてい
る。このようなフォーマットを有する記録再生可能な光
ディスクの記録再生装置では、グルーブ溝ではなく、ラ
ンドプリピットに予め記録されている位置検索のための
同期信号やアドレス情報を再生信号とは別の系で読み取
る際に、光ディスク上に形成された情報記録用トラック
に光スポットを追従させるために、ガイド用トラックか
らの回折光分布の差分信号からトラッキング誤差信号を
得る方式、いわゆるプッシュプルトラッキング方式が採
用されている。
【0003】しかし、このプッシュプルトラッキング方
式では、トラッキング制御のために光スポットをディス
クの偏心成分に追従させるように対物レンズを移動させ
ると、光検出器上での回折分布も移動する。この回折分
布の移動によってトラッキング誤差信号にオフセットが
発生する。また、ディスクが傾くと、トラックと平行に
配置された2つの光検出器のバランスが崩れ、光スポッ
トが情報記録用トラックの中心にあってもトラッキング
誤差信号が零にならない現象、即ち、トラックオフセッ
トが発生することになる。従って、光スポットを情報記
録用トラックの中心に精度良く位置決めさせることがで
きないという問題がある。
【0004】このような問題に対する対策として、特開
平11−96570号公報には、トラッキング誤差信号
生成手段を改良して情報記録用トラックの両側のランド
プリピット信号に基づいて、光スポットの情報記録用ト
ラック中心からの位置ずれ量を検知して光ビームを情報
記録用トラック中心に位置決め制御する方法が開示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなフォーマットを有する記録可能な光ディスク及び記
録再生装置は、線速度一定で記録を行うため、隣接する
ウォブルが逆位相になる部分がある。例えば、図9は、
従来の光ディスクにおける隣接するウォブル位相が逆位
相を有する部分を概念的に示す図である。図9におい
て、ディスク半径方向に隣接する3本のグルーブG2
1、G22、G23のうち、間のグルーブG22と隣接
するグルーブ21に形成されているウォブルの位相がI
で示すように反転しており、同様にグルーブG22とグ
ルーブG23のウォブルの位相も反転している。
【0006】このように隣接するウォブルが逆位相をと
る理由は、ウォブルが線速度一定(CLV:Constant
Linear Velocity)となるよう記録がなされているため
である。このような場合、隣接するグルーブとの距離が
短くなる部分について隣接するグルーブに記録してある
信号からのクロストークが大きくなり、信号劣化からデ
ータ誤りを生じたり、記録時に既に記録してある隣接ト
ラックの誤消去などが発生する。このような部分では、
ランドプリピット信号の出力が十分に得られなかった
り、読み取りに影響が出てくる。このため、このように
隣接するグルーブ間でウォブル位相が互いに逆になる部
分については、ランドプリピットを記録しないなどの対
策が必要である。
【0007】また、前記の光ディスクの記録再生装置で
は、トラックの位置ずれを検出するために常に情報記録
用トラック両側のランドプリピットを利用しているの
で、次に外側内側どちらのランドプリピットが検出され
るかが分からない。しかも、ランドプリピットを検出す
るタイミングはウォブルに同期していないので、検出す
るタイミングを作ることが難しい。そのため、光ディス
クのごみ、傷や欠陥なども間違えてランドプリピットと
検出することがあるので、オフセット補正用の信号を正
確に検出することができない。ランドプリピットが内周
側、外周側と交互に配置されていないと偽信号を出力し
てしまう。
【0008】そこで、本発明は、上記のような問題点を
解消するためになされたもので、トラッキング誤差信号
のオフセットを正確に除去して、光ビームを情報記録用
トラックに正確に位置制御できる光ディスク装置及びト
ラッキング検出方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク装置
の第1の発明、最内周から最外周に向かって同心円状又
は螺旋状に形成されているグルーブ溝と、このグルーブ
溝間にそれぞれ連続形成されているランド部とを備え、
このランド部には前記グルーブ溝に情報信号を記録又は
再生する際に用いられる補助情報がランドプリピットと
して予め記録されている補助情報記録領域と前記情報信
号を記録する際に、このランドプリピットに対応する前
記グルーブ溝の位置に記録される前記ランドプリピット
の読出しに影響のないビットパターンからなるマージン
ビットとを有し、前記グルーブ溝及び前記ランド部がデ
ィスク半径方向に予め複数のゾーンに分割され、前記グ
ルーブ溝は、ディスク円周方向に前記グルーブ溝の片側
又は両側が一定周波数を有して連続してウォブルされ、
かつ前記複数のゾーンのそれぞれでディスク半径方向に
隣接する前記グルーブ溝の各ウォブルの位相が同位相で
あり、前記ランド部に前記ウォブルの周期毎に配置され
た複数の前記ランドプリピットからなるプリピットグル
ープをディスク半径方向に、隣接するランド部の間では
ディスク円周方向の位相が異なる位置に記録されている
光ディスクに対して、光源からの光ビームを照射して情
報信号を記録又は再生する光ディスク装置であって、前
記グルーブ溝に照射された光ビームの反射光を前記光デ
ィスクのグルーブ溝の接線方向に光学的にほぼ平行な分
割線によって少なくとも2分割された分割受光部で受光
する光検出器と、この光検出器の分割受光部からそれぞ
れ出力された受光信号の差分信号に基づいて、第1のト
ラックずれ検出信号を生成する第1のトラックずれ検出
部と、前記光検出器の分割受光部からそれぞれ出力され
た受光信号の差分信号に基づいて、ウォブルクロックを
生成するウォブル信号検出部と、PLLロック後の再生
時に用いられ、前記光検出器の分割受光部からそれぞれ
出力された受光信号の和信号に基づいて、マージンビッ
トフラグを生成する再生信号処理部と、前記ウォブル信
号検出部からのウォブルクロック、前記再生信号処理部
からのマージンビットフラグ及び前記光検出器の分割受
光部からそれぞれ出力された受光信号を入力し、前記ウ
ォブルクロックの所定タイミング位置を基準として、ラ
ンドプリピットを含む幅でサンプリングするように生成
したゲート信号により、又は前記マージンビットフラグ
に基づいて生成したゲート信号により、前記受光信号中
の隣接する前記ランド部の前記プリピットグループを構
成する複数のランドプリピットを検出して得た信号に基
づいて前記光ビームの前記光ディスク上における光スポ
ットのオフセットを示す第2のトラックずれ検出信号を
生成する第2のトラックずれ検出部と、前記第1のトラ
ックずれ検出信号と前記第2のトラックずれ検出信号と
を合成して得たトラッキング誤差信号により、前記光ビ
ームの前記光ディスク上における光スポットの位置をト
ラック幅方向に移動制御するスポット位置制御部と、前
記ウォブル信号検出部からのウォブルクロックと基準ク
ロックとに基づいて、前記光ディスクを前記複数のゾー
ンのうち少なくとも同じゾーン内では同一回転数で回転
させる光ディスク回転部とを有することを特徴とする。
第2の発明は、請求項1記載の光ディスク装置におい
て、前記第2のトラックずれ検出部は、前記光検出器の
分割受光部からそれぞれ出力された受光信号を入力し、
前記光スポットが位置する前記グルーブ溝に対して内周
側に隣接する前記ランド部の補助情報と外周側に隣接す
る前記ランド部の補助情報をそれぞれ別々に抽出する第
1及び第2の補助情報検出部と、前記第1及び第2の補
助情報検出部で抽出された前記ランド部の補助情報の最
大値を所定の時間、別々に保持する第1及び第2の保持
部と、前記ランド部の補助情報が存在するタイミングで
前記第1及び第2の補助情報検出部からの前記補助情報
を前記第1及び第2の保持部にサンプリングさせ、前記
プリピットグループが記録されたディスク円周方向の位
相ごとに前記補助情報を交互に更新させ、前記プリピッ
トグルーブが切り替わった時に前記補助情報の最大値を
出力する許可を与えるゲート部と、前記第1および第2
の保持部からそれぞれ出力された最大値の差分信号を得
る減算部と、前記減算部の出力信号の低域成分を前記第
2のトラックずれ検出信号として出力する低域通過フィ
ルタとを備えたことを特徴とする。第3の発明は、トラ
ッキング検出方法において、最内周から最外周に向かっ
て同心円状又は螺旋状に形成されているグルーブ溝と、
このグルーブ溝間にそれぞれ連続形成されているランド
部とを備え、このランド部には前記グルーブ溝に情報信
号を記録又は再生する際に用いられる補助情報がランド
プリピットとして予め記録されている補助情報記録領域
と前記情報信号を記録する際に、このランドプリピット
に対応する前記グルーブ溝の位置に記録される前記ラン
ドプリピットの読出しに影響のないビットパターンから
なるマージンビットとを有し、前記グルーブ溝及び前記
ランド部がディスク半径方向に予め複数のゾーンに分割
され、前記グルーブ溝は、ディスク円周方向に前記グル
ーブ溝の片側又は両側が一定周波数を有して連続してウ
ォブルされ、かつ前記複数のゾーンのそれぞれでディス
ク半径方向に隣接する前記グルーブ溝の各ウォブルの位
相が同位相であり、前記ランド部に前記ウォブルの周期
毎に配置された複数の前記ランドプリピットからなるプ
リピットグループをディスク半径方向に、隣接するラン
ド部の間ではディスク円周方向の位相が異なる位置に記
録されている光ディスクに対して、光源から光ビームを
照射し、この光ディスクからの反射光を前記グルーブ溝
の接線方向に光学的にほぼ平行な分割線によって少なく
とも2分割された分割受光部を有する光検出器で検出
し、この光検出器の分割受光部からそれぞれ出力された
受光信号の差分信号に基づいて、第1のトラックずれ検
出信号を生成し、前記光検出器の分割受光部からそれぞ
れ出力された受光信号の差分信号に基づいて、ウォブル
クロックを生成し、次に、このウォブルクロックから、
前記ウォブルのランドプリピットの存在するタイミング
で、内周側及び前記外周側のランドプリピットを通過し
ている期間に前記内周側及び外周側のランドプリピット
の信号を切り替えるゲート信号を出力し、これらの内周
側及び外周側のランドプリピット信号のうち、最大値の
差分信号から第2のトラックずれ検出信号を生成し、こ
の後、前記第1のトラックずれ検出信号と前記第2のト
ラックずれ検出信号を加算してトラッキング誤差信号を
生成し、このトラッキング誤差信号に基づいて、前記光
ビームの前記光ディスク上における光スポットの位置を
トラック幅方向に移動制御するようにしたことを特徴と
する。第4の発明は、請求項3記載のトラッキング検出
方法において、PLLロック後の再生時に、前記分割受
光部からそれぞれ出力された受光信号の和信号に基づい
て、マージンビットフラグを生成し、このマージンビッ
トフラグから、前記ウォブルのランドプリピットの存在
する位相において、内周側及び外周側のランドプリピッ
トを通過している期間に前記内周側及び外周側のランド
プリピットの信号を切り替えるゲート信号を出力し、こ
れらの内周側及び外周側のランドプリピット信号のう
ち、最大値の差分信号から第2のトラックずれ検出信号
を生成し、この後、前記第1のトラックずれ検出信号と
前記第2のトラックずれ検出信号とを合成してトラッキ
ング誤差信号を生成し、このトラッキング誤差信号に基
づいて、前記光ビームの前記光ディスク上における光ス
ポットの位置をトラック幅方向に移動制御するようにし
たことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の光ディスク装
置及びトラッキング検出方法について図1乃至図8を用
いて説明する。図1は、本発明の実施形態の光ディスク
装置のブロック図である。図2は、本発明の実施形態の
光ディスク装置に用いられる光ディスクにおけるグルー
ブの模式図である。図3は、本発明の実施形態の光ディ
スク装置に用いられる光ディスクにおけるゾーン配置の
模式図である。図4は、本発明の実施形態の光ディスク
装置に用いられる光ディスクにおけるグルーブ、ランド
プリピット及びマージンビットの具体的配置を示す図で
ある。図5は、本発明の光ディスク装置における第2の
トラックずれ検出部のブロック図である。図6は、第2
のトラックずれ検出部の動作を説明するためのタイミン
グチャートである。図7は、本発明の光ディスク装置の
動作を説明するためのタイミングチャートである。図8
は、本発明の光ディスク装置においてマージンビットを
用いて、ランドプリピットの検出タイミングを生成し
て、第2のトラックずれ信号を検出する動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【0011】図1に示すように、本発明の光ディスク装
置は、光ディスク1を回転させるためのスピンドルモー
タ2と、光ディスク1上に光ビームスポットSを照射す
るための半導体レーザ等の光源3と、2分割された分割
受光部を有し、光ディスク1に照射された光ビームスポ
ットSからの反射光を検出する光検出器4と、光検出器
4の出力信号から光ビームスポットSとトラックとの位
置ずれをプッシュプル法により検出し、第1のトラック
ずれ検出信号を出力する第1のトラックずれ検出部5
と、光検出器4の出力信号から光ビームスポットSとト
ラックとの位置ずれをランドプリピットを利用して検出
し、第2トラックずれ検出信号を出力する第2のトラッ
クずれ検出部6と、第1トラックずれ検出信号TE1と
第2トラックずれ検出信号TE2を合成して、トラック
ずれ検出信号TEを出力する加算部7と、このトラック
ずれ検出信号に応じて光ビームスポットSがトラックに
追従するように制御するトラッキング制御部8と、この
トラッキング制御部8から出力する制御信号に基づい
て、光ビームスポットSの位置を光ディスク1のトラッ
ク方向と略直交方向(トラック幅方向)に移動する移動
部9と、光検出器4の出力信号からウォブル信号を検出
し、このウォブル信号からウォブルクロックを生成する
ウォブル信号検出部10と、ウォブルクロックの基準と
なる基準クロックを発生する基準クロック発生部11
と、基準クロックを基にウォブルクロックの周波数が常
に一定の周波数となるようにスピンドルモータ2を回転
制御するモータ制御部12と、記録又は消去時には、用
いられず、PLL(Phase Lock Loop)
ロック後の再生時に、光検出器4から出力された受光信
号の和信号からシンクブロックのシンクフレームフラグ
Fを抽出し、このシンクフレームフラグFに基づいて、
マージンビットフラグMを生成し、このマージンビット
フラグMと共にシンクフレームフラグFを第2のトラッ
クずれ検出部6に出力する再生信号処理部14とを有し
ている。記録又は消去の場合には、再生信号処理部14
でシンクフレームフラグFを生成する代わりに後述する
ゲート部67でシンクフレームフラグFを生成する。
【0012】ここで、光源3、光検出器4及びこの光源
3から出射された光を光ディスク1に集光または光検出
器4に導く光学系とを一体化したものが光ヘッド13で
ある。この光ヘッド13は、移動部9により駆動されて
光ディスク1の半径方向に移動する。また、第1のトラ
ックずれ検出部5は、従来より公知の構成であり、前記
したように、光検出器4の出力信号から光ビームスポッ
トSとトラックとの位置ずれを公知のプッシュプル法に
より検出して得た第1のトラックずれ検出信号を出力す
る。なお、図1には、記録系及び再生系の図示は省略し
てある。記録は、光源3から出射されるレーザ光を記
録する情報信号で変調し、再生系は、光検出器4と同じ
か又は異なる光検出器で検出した信号に基づいて再生信
号を得る周知の構成である。
【0013】次に、本発明の実施形態の光ディスク装置
の詳細な構成及び動作について説明する前に、まず本発
明の実施形態の光ディスク装置で記録、又は再生する光
ディスク1のフォーマットについて図2乃至図4を用い
て説明する。この光ディスク1は、最内周側から最外周
側に向かって同心円状、又は螺旋(渦巻)状に形成され
ているグルーブ溝(以下、単にグルーブともいう)と、
このグルーブ溝間にそれぞれ連続形成されているランド
部(以下、単にランドともいう)とを備え、ランド部に
はグルーブ溝に情報信号を記録する際に用いられる補助
情報がランドプリピットとして予め記録され、またラン
ドプリピットに対応するグルーブ溝に情報信号を記録す
る際に、ランドプリピットの読出しに影響のないビット
パターンからなるマージンビットとして記録される光デ
ィスクである。具体的には、このマージンビットは、ラ
ンドプリピットの前後で記録信号が反転しないビットパ
ターンである。図2に示すように、このような光ディス
ク1は、本発明の実施形態では光ディスク半径方向に隣
接する3本のブルーブG1、G2、G3のうち間のグル
ーブG2と隣接するグルーブG1及びG3に形成されて
いるウォブルの位相が後述する各ゾーン毎に常に等しく
構成されている。
【0014】グルーブG1とG2の間のランドL1に
は、ウォブルの振幅のピーク位置に対応してウォブル周
期の3つのランドプリピットp11、p12及びp13
が予め記録されている。また、3つのランドプリピット
p11、p12及びp13に対応するグルーブG1とG
2の位置には、情報信号を記録する際に、ランドプリピ
ットp11、p12及びp13の読み出しに影響がない
ビットパターンからなるマージンビットm1、m2が記
録されている。この3つのランドプリピットp11、p
12及びp13は、一つのプリピットグループを構成
し、これら3つのランドプリピットが存在するか否かの
組み合わせで1ビットのデータ値が“1”か、“0”か
を表現する。
【0015】マージンビットが記録されていることによ
り、再生時に、このランドプリピット信号がランダムな
記録信号と直接干渉するために、ランドプリピット信号
に位相ずれが生じ、その品質が低下することを抑えるこ
とができる。光ディスク1は、同じゾーン内では角速度
一定(CAV:Constant AngularVelocity)で記録さ
れ、隣接するウォブルの位相は、デジタル情報の記録が
なされる領域にわたって、常に等しく構成されているた
め、ウォブル位相が逆位相になり、隣接トラックからの
クロストークが大きくなることにより生じる再生データ
の劣化は発生しない。また、ランドプリピット信号につ
いてもウォブルが逆位相になることによる問題は生じな
い。
【0016】図3に示すように、光ディスク1の記録領
域は、光ディスク1の同心円状にゾーン0〜ゾーンN−
1までの合計N個のゾーンに分割され、各ゾーン毎のウ
ォブル、ランドプリピットの位相については図2に示し
た通りに形成される。図4に示すように、本発明の実施
形態で用いられる光ディスクは、3つのランドプリピッ
トp11、p12及びp13で1つのプリピットグルー
プを形成し、プリピットグループから次のプリピットグ
ループまでの長さは、記録データの区切りの一つである
シンクブロックの長さに等しくなるようにしている。
【0017】前記したように、3つのランドプリピット
p11、p12及びp13に対応するグルーブG1とG
2の位置には、マージンビットm1、m2が記録されて
いる。なお、p22及びp23は、隣接する1つのプリ
ピットグループ中の2つのランドプリピットを示し、m
2、m3は、グルーブG2とG3にこの2つのランドプ
リピットp22、p23に対応して記録されているマー
ジンビットを示す。更に、光ディスク1にはプリピット
グループを光ディスク円周方向に1シンクブロック置き
に配置し、かつ1トラック毎に光ディスク円周方向の位
相をずらすように予め形成してあるので、隣り合ったラ
ンドプリピットからの干渉はない。なお、図2及び図4
に示されたマージンビットm1、m2、m3は、拡大表
示されており、実際には、ランドプリピットp11、p
12、p13、p22、p23に対応していればよいの
で、これらとほぼ等しい幅である。
【0018】また、複雑な処理回路を必要とせず、再生
信号中からランドプリピット信号の生成が可能である。
このような配置にするためには、トラック一周当りのプ
リピットグループの数を奇数にするか、あるいは光ディ
スク1回転中の基準位相を決め、トラック毎にプリピッ
トグループの位相を切り替えるようにすればよい。ラン
ドプリピットの位置関係は、ウォブルに対して同位相に
保たれているので、検出が容易であり、ウォブルの特定
の位相に対して検出することで、光ディスクのごみ、傷
や欠陥による誤検出を防ぐことができる。
【0019】次に、本発明になる光ディスクの一実施形
態について、図1乃至図8を用いて説明する。図1に示
した光ディスク装置中の第2のトラックずれ検出部6
は、例えば、図5のブロック図の構成とされている。図
5に示すように、第2のトラックずれ検出部6は、図1
の光検出器4により検出された受信信号A、Bを入力と
して受け、内周側ランドプリピット信号A´を抽出する
第1の補助情報検出部61と、ランドプリピット信号B
´を抽出する第2の補助情報検出部62と、第1及び第
2の高域通過フィルタ63及び64と、第1の保持部6
5と、第2の保持部66と、記録又は消去時にはウォブ
ルクロックWを、PLL後ロックの再生時には、マージ
ンビットフラグM及びシンクフレームフラグFを入力と
して受け、第1及び第2の保持部65及び66の一方に
ゲート信号を供給するゲート部67と、第1及び第2の
保持部65及び66の各出力信号を減算する減算部68
と、減算部68の出力信号の低域周波数成分を取り出し
て第2のトラックずれ検出信号TE2を出力する低域通
過フィルタ69とからなる。
【0020】次に、この光ディスク装置を用いたトラッ
キング方法について図1及び図5乃至図8を用いて説明
する。図6に示すタイミングチャートは、記録又は消去
時のタイミングチャートであり、図8に示すタイミング
チャートは、PLLロック後の再生時のタイミングチャ
ートである。ここで、PLLロック後の再生とは、ウォ
ブルに記録された情報信号と基準クロックとの同期を取
った後に再生を行うことを言う。まず始めに、記録又は
消去時について図1、図5及び図6を用いて説明する。
この場合、再生信号処理部14は、再生時のみに用いる
ので、不要である。記録時又は再生時、図1の光ディス
ク1は、基準クロック発生部11から基準クロックと、
ウォブル信号検出部10から出力されたウォブルクロッ
クWとをモータ制御部12に入力することにより、基準
クロックを基にウォブル周波数が常に一定の周波数とな
るようにスピンドルモータ2を回転制御して、同じゾー
ン内では、等角速度で回転される。
【0021】この回転する光ディスク1に光源3から光
ビームを照射し、光ディスク1上に集光した光ビームス
ポットSからの反射光を光検出器4に入射させる。この
後、光検出器4で光電変換し、入射した反射光の光量に
応じたレベルの受光信号を第1のトラックずれ検出部
5、第2のトラクずれ検出部6、ウォブル信号検出部1
0にそれぞれ供給する。ここで、第1のトラックずれ検
出部5は、公知のプッシュプル法により光ビームスポッ
トSとトラックとの位置ずれを検出する構成であるた
め、光ディスク1のグルーブ溝の接線方向に光学的にほ
ぼ平行な分割線によって少なくとも2分割された分割受
光部を有する光検出器4を用い、それぞれの分割受光部
から入力された受光信号のレベル差に基づいて、複数の
分割受光部に入射する光の受光面積の光量が等しくなる
ようにして、光ビームスポットSがグルーブ上を追従操
作する第1のトラックずれ検出信号TE1を生成して加
算部7へ出力する。
【0022】一方、ウォブル信号検出部10は、入力さ
れた受光信号から前記分割受光部の差分信号を生成し、
記録再生される信号周波数帯域よりも低域周波数成分で
あるウォブル周波数成分を周波数選択して取り出し、第
2のトラックずれ検出部6とモータ制御部12にそれぞ
れ供給する。図5に示す第2のトラックずれ検出部6
は、図1の光検出器4の2分割受光部により検出された
受光信号A及びBに基づいて、第1の補助情報検出部6
1と第1の高域通過フィルタ63により内周側ランドプ
リピット信号A´を抽出して第1の保持部65及びゲー
ト部67にそれぞれ供給し、また、受光信号A及びBに
基づいて第2の補助情報検出部62と第2の高域通過フ
ィルタ64により外周側ランドプリピット信号B´を抽
出して第2の保持部66及びゲート部67にそれぞれ供
給する。
【0023】即ち、補助情報検出部61は、入力された
受光信号A及びBを差動回路101で受光信号Aから受
光信号Bを減算した差分信号を得た後、ダイオード10
3で半波整流して内周側ランドプリピット信号A´を抽
出し、第1の高域通過フィルタ63により不要低域周波
数成分を除去する。同様に、補助情報検出部62は、入
力された受光信号A及びBを差動回路102で受光信号
Bから受光信号Aを減算した差分信号を得た後、ダイオ
ード104で半波整流して外周側ランドプリピット信号
B´を抽出し、第2の高域通過フィルタ64で不要低域
周波数成分を除去する。
【0024】ゲート部67は、ウォブル信号検出部10
で図6(A)に示すウォブル信号を波形整形して図6
(B)に示すウォブルクロックWを生成した後、このウ
ォブルクロックWを用いてゲート信号を生成し、ウォブ
ルのランドプリピットの存在する位相において、内周側
のランドプリピットを通過している時には、図6(C)
に示すように、前記生成したゲート信号を第1保持部6
5に出力し、外周のランドプリピットを通過している時
には、図6(D)に示すように、前記生成したゲート信
号を第2の保持部66に切り替えて出力する。この際、
ゲート信号は、ウォブルクロックWの所定タイミング位
置を基準として、ウォブルクロックWのハイレベル期間
中に存在するランドプリピットを含む幅でサンプリング
するように生成される。
【0025】ここで、図4と共に説明したように、本発
明の実施形態の光ディスク1には、プリピットグループ
をディスク円周方向に1シンクブロック置きに配置し、
かつ1トラックごとに光ディスク円周方向の位相をずら
しており、また、その切り替え位置は、前記したよう
に、光ディスク回転中の基準位相を決めトラック毎にプ
リピットグルーブの位相を切り替えるなどして、この基
準位相を検出すること、或いは記録、消去又は再生当初
はゲート信号を第1及び第2の保持部65及び66の両
方に出力して高レベルが得られる方がランドプリピット
記録側であると判別して、次のランドプリピット記録側
を予測できるので、上記のゲート信号の切り替えが可能
となる。この際、ゲート信号の切り替え時にシンクブロ
ックフラグが出力される。
【0026】このシンクブロックフラグは、以下のよう
にして出力される。ゲート部67で、前記したようにウ
ォブル信号検出部10で図6(A)に示すウォブル信号
を波形整形して図6(B)に示すウォブルクロックWを
生成した後、最初に、このウォブルクロックWの位相中
のランドプリピット信号を所定のタイミングで検出し、
ここで検出したランドプリピット信号を出力した所定時
間後に、シンクブロックの先頭となるシンクフレームフ
ラグFを検出する。これを基準として、ウォブルクロッ
クWの位相に合わせてシンクブロックフラグを順番に出
力することによって行う。なお、ゲート部67は、光デ
ィスク1のプリピットグループが切り替わると、即ちシ
ンクブロックが切り替わると、第1及び第2保持部65
及び66に保持した信号を出力する許可を与える。
【0027】第1の保持部65は、図6(E)に示す内
周側ランドプリピット信号A´を図6(C)に示すゲー
ト信号のハイレベルの期間、ゲート出力した信号のレベ
ルのうち、1つのプリピットグルーブ中での最大値を保
持する。第2の保持部66は、図6(F)に示す外周側
ランドプリピット信号B´を、図6(D)に示すゲート
信号のハイレベルの期間、ゲート出力した信号のレベル
のうち、1つのプリピットグループ中での最大値を保持
する。ここで、ウォブル信号のウォブル周期にランドプ
リピットが同期していることを利用して、上記のように
ウォブル信号より第1及び第2の保持部65及び66へ
のタイミングを作り、ランドプリピットのみを検出して
保持させる。
【0028】即ち、図6(E)に示す内周側ランドプリ
ピット信号A´及び図6(F)に示す外周側ランドプリ
ピット信号B´のそれぞれには、△で模式的に示すラン
ドプリピットの他に、│で模式的に示す光ディスク1の
傷などによるノイズが含まれているが、ウォブル周期の
ランドプリピットの位相に対応した位相で図6(C)及
び(D)に示したようにゲート信号が第1及び第2の保
持部65及び66へ出力されて内周側ランドプリピット
信号A´及び外周側ランドプリピット信号B´をゲート
出力して各ランドプリピットグループ中のランドプリピ
ットの最大値を保持するようにしているので、ランドプ
リピット以外の光ディスク1のごみ、傷や欠陥の信号を
検出することがなく、安定したトラックずれ検出信号を
得ることができる。
【0029】なお、図6の例では、内周側ランドプリピ
ット信号A´の最大値の方が外周側ランドプリピット信
号B´よりも大きいので、光ビームが情報記録トラック
の中心からずれて内周にオフセットしていることがわか
る。このようにして、第1の保持部65は、各ランドプ
リピットグループ中で内周側ランドプリピット信号A´
の最大値を出力し、第2の保持部66は、各ランドプリ
ピット中で外周側ランドプリピット信号B´の最大値を
出力するようにしているため、ランドプリピットが欠落
していたりして、うまく検出することができない場合で
も、プリピットグループ内で1つ正確に検出することが
できればよいことになる。更に、ランドプリピットが内
周側、外周側と交互に配置されていなくても偽信号を出
すことがない。
【0030】第1の保持部65から出力された図6
(G)及び図7(B)に示す内周側ランドプリピット最
大値保持信号cと、第2の保持部66から出力された図
6(H)及び図7(C)に示す外周側ランドプリピット
最大値保持信号dとは、それぞれ図5に示す減算部68
に供給されて図7(D)に示す差分値eとされた後、低
域通過部69で、図7(E)に示すように、その高域周
波数成分が除去されて、第2のトラックずれ検出信号T
E2となる。なお、図7(A)は、光ディスク1から再
生或いは記録されている情報信号のシンクブロックの再
生或いは記録されている情報信号のシンクブロックを模
式的に示したものである。
【0031】この後、上記の第2のトラックずれ検出信
号TE2を図1に示した加算部7に供給し、ここで、第
1のトラックずれ検出部5から取り出された第1のトラ
ックずれ検出信号TE1と合成してトラッキング誤差信
号TEとした後、トラッキング制御部8に供給する。ト
ラッキング制御部8は、入力されたトラッキング誤差信
号TEに基づいて、光ビームスポットSが光ディスク1
上のグルーブ溝を追従するように移動部9によって光ビ
ームスポットSの位置を光ディスク1のトラック方向と
略垂直な方向(トラック幅方向)に移動する移動量及び
移動方向を制御する。
【0032】次に、PLLロック後の再生時について、
図1、図5及び図8のタイミングチャートを用いて説明
する。この場合は、シンクフレームフラグFを第2のト
ラックずれ検出部6のゲート部67で作るのではなく、
図1に示す光検出器4の出力信号の和信号から基準とな
るシンクブロックのシンクフレームフラグFを検出し
て、このシンクフレームフラグFからマージンビットフ
ラグMを再生信号処理部14で生成して、これらのフラ
グを第2のトラックずれ検出部6に供給することが記録
又は消去時と異なり、それ以外は同様である。即ち、再
生信号処理部14は、光検出器4から得られる再生信号
の和信号から基準となるシンクブロックの先頭となるシ
ンクフレームフラグFを検出し、シンクフレームフラグ
FからマージンビットフラグMを生成して、第2のトラ
ックずれ検出部6のゲート部67に出力する。
【0033】マージンビットフラグMは、ランドプリピ
ット及びシンクブロックに同期しているので、このこと
を利用して、基準となるシンクブロック中のマージンビ
ットの位相を基準として、図8(B)に示すマージンビ
ットフラグMを第2のトラックずれ検出部6のゲート部
67に出力する。
【0034】このマージンビットフラグMを用いてゲー
ト信号を生成し、ウォブルのランドプリピットの存在す
る位相において、内周側のランドプリピットを再生して
いる時には、図8(C)に示すように、前記生成したゲ
ート信号を第1保持部65に出力し、外周のランドプリ
ピットを再生している時には、図8(D)に示すよう
に、前記生成したゲート信号を第2の保持部66に切り
替えて出力する。以下は、記録又は消去時と同様であ
る。
【0035】マージンビットフラグMは、ランドプリピ
ットp11、p12、p13、p22、p23とほぼ等
しい幅のマージンビットm1、m2、m3を検出した信
号であるので、このマージンビットフラグMを用いる
と、ウォブルクロックWを用いる場合よりも第1及び第
2の保持部65及び66に出力するゲート信号のハイレ
ベル期間の幅を狭くできる。このため、正確な検出タイ
ミングでランドプリピットを検出できるので、ランダム
な記録信号と直接干渉することを低減でき、ランドプリ
ピット信号の品質を向上させることができる。
【0036】以上のように、本発明の実施形態によれ
ば、光ディスク1にごみ、傷や欠陥がある場合でも、記
録時又は消去時には、ウォブルクロックWを、PLL後
の再生時には、マージンビットフラグMを用いて、ラン
ドプリピットを正確に検出する構成としたので、第1の
トラックずれ検出信号のオフセットを補正して光ビーム
を情報記録用トラックの中心に正確に位置制御させるこ
とができる。また、本発明の実施形態では、第1及び第
2の保持部65及び66はそれぞれ1つのプリピットグ
ループ中のランドプリピットの最大値を保持するとした
が、平均値を保持しても良い。更にまた、PLLロック
後の再生中、光ディスク1上にごみ、傷や欠陥が大き
く、マージンビットが正確に得られない場合には、ラン
ドプリピット検出タイミングをマージンビットフラグM
の代わりにウォブルクロックWを利用することも可能で
ある。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、第2のトラックずれ検
出部により、受光信号中の隣接するランド部のプリピッ
トグループを構成する複数のランドプリピットをそれぞ
れ検出して得た信号に基づき、光ビームの光ディスク上
における光スポットのオフセットを示す第2のトラック
ずれ検出信号を生成することにより、第1のトラックず
れ検出信号のオフセットの補正して光ビームスポットを
情報記録用トラック中心に正確に位置制御することがで
きる。また、ランド部の補助情報が存在するタイミング
で第1及び第2の補助情報検出部からの補助情報を第1
及び第2の保持部に取り込ませ、プリピットグループが
記録されたディスク円周方向の位相毎に補助情報を交互
に更新させることにより、光ディスクにごみ、傷や欠陥
がある場合でも光スポットの情報トラック中心からの位
置ずれ量を正確に検知して、安定したトラッキング誤差
信号を生成でき、光ビームスポットを情報記録用トラッ
ク中心に正確に位置制御させることができる。更に、光
ディスクは、ゾーン内は角速度一定で記録され、隣接す
るウォブルの位相は常に等しく、またプリピットグルー
プは半径方向に隣接するランド部毎にディスク円周方向
の位相が異なる位置に記録されているので、検出が容易
でウォブルの特定の位相に対して検出することができ
る。更にまた、PLLロック後の再生時に、マージンビ
ットフラグを用いると、ウォブルクロックを用いる場合
よりも第1及び第2の保持部に出力するゲート信号のハ
イレベル期間の幅を狭くできるので、正確な検出タイミ
ングでランドプリピットを検出できる。このため、ラン
ダムな記録信号と直接干渉することを低減でき、ランド
プリピット信号の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の光ディスク装置のブロック
図である。
【図2】本発明の実施形態の光ディスク装置に用いられ
る光ディスクにおけるグルーブの模式図である。
【図3】本発明の実施形態の光ディスク装置に用いられ
る光ディスクにおけるゾーン配置の模式図である。
【図4】本発明の実施形態の光ディスク装置に用いられ
る光ディスクにおけるグルーブ、ランドプリピット及び
マージンビットの具体的配置を示す図である。
【図5】本発明の光ディスク装置における第2のトラッ
クずれ検出手段のブロック図である。
【図6】のトラックずれ検出手段の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図7】本発明の光ディスク装置の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図8】本発明の光ディスク装置においてマージンビッ
トを用いて、ランドプリピットを検出タイミングを生成
して、第2のトラックずれ信号を検出する動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図9】従来の光ディスクにおける隣接するウォブル位
相が逆位相を有する部分を概念的に示す図である。
【符号の説明】
1…光ディスク、2…スピンドルモータ、3…光源、4
…光検出器、5…第1のトラックずれ検出部、6…第2
のトラックずれ検出部、7…加算部、8…トラック制御
部、9…移動部、10…ウォブル信号検出部、11…基
準クロック発生部、12…モータ制御部、13…光ヘッ
ド、14…再生信号処理部、61…第1の補助情報検出
部、62…第2の補助情報検出部、63…第1の高域通
過フィルタ、64…第2の高域通過フィルタ、65…第
1の保持部、66…第2の保持部、67…ゲート部、6
8…減算部、69…低域通過フィルタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最内周から最外周に向かって同心円状又は
    螺旋状に形成されているグルーブ溝と、このグルーブ溝
    間にそれぞれ連続形成されているランド部とを備え、こ
    のランド部には前記グルーブ溝に情報信号を記録又は再
    生する際に用いられる補助情報がランドプリピットとし
    て予め記録されている補助情報記録領域と前記情報信号
    を記録する際に、このランドプリピットに対応する前記
    グルーブ溝の位置に記録される前記ランドプリピットの
    読出しに影響のないビットパターンからなるマージンビ
    ットとを有し、前記グルーブ溝及び前記ランド部がディ
    スク半径方向に予め複数のゾーンに分割され、前記グル
    ーブ溝は、ディスク円周方向に前記グルーブ溝の片側又
    は両側が一定周波数を有して連続してウォブルされ、か
    つ前記複数のゾーンのそれぞれでディスク半径方向に隣
    接する前記グルーブ溝の各ウォブルの位相が同位相であ
    り、前記ランド部に前記ウォブルの周期毎に配置された
    複数の前記ランドプリピットからなるプリピットグルー
    プをディスク半径方向に、隣接するランド部の間ではデ
    ィスク円周方向の位相が異なる位置に記録されている光
    ディスクに対して、光源からの光ビームを照射して情報
    信号を記録又は再生する光ディスク装置であって、 前記グルーブ溝に照射された光ビームの反射光を前記光
    ディスクのグルーブ溝の接線方向に光学的にほぼ平行な
    分割線によって少なくとも2分割された分割受光部で受
    光する光検出器と、 この光検出器の分割受光部からそれぞれ出力された受光
    信号の差分信号に基づいて、第1のトラックずれ検出信
    号を生成する第1のトラックずれ検出部と、 前記光検出器の分割受光部からそれぞれ出力された受光
    信号の差分信号に基づいて、ウォブルクロックを生成す
    るウォブル信号検出部と、 PLLロック後の再生時に用いられ、前記光検出器の分
    割受光部からそれぞれ出力された受光信号の和信号に基
    づいて、マージンビットフラグを生成する再生信号処理
    部と、 前記ウォブル信号検出部からのウォブルクロック、前記
    再生信号処理部からのマージンビットフラグ及び前記光
    検出器の分割受光部からそれぞれ出力された受光信号を
    入力し、前記ウォブルクロックの所定タイミング位置を
    基準として、ランドプリピットを含む幅でサンプリング
    するように生成したゲート信号により、又は前記マージ
    ンビットフラグに基づいて生成したゲート信号により、
    前記受光信号中の隣接する前記ランド部の前記プリピッ
    トグループを構成する複数のランドプリピットを検出し
    て得た信号に基づいて前記光ビームの前記光ディスク上
    における光スポットのオフセットを示す第2のトラック
    ずれ検出信号を生成する第2のトラックずれ検出部と、 前記第1のトラックずれ検出信号と前記第2のトラック
    ずれ検出信号とを合成して得たトラッキング誤差信号に
    より、前記光ビームの前記光ディスク上における光スポ
    ットの位置をトラック幅方向に移動制御するスポット位
    置制御部と、 前記ウォブル信号検出部からのウォブルクロックと基準
    クロックとに基づいて、前記光ディスクを前記複数のゾ
    ーンのうち少なくとも同じゾーン内では同一回転数で回
    転させる光ディスク回転部とを有することを特徴とする
    光ディスク装置。
  2. 【請求項2】前記第2のトラックずれ検出部は、前記光
    検出器の分割受光部からそれぞれ出力された受光信号を
    入力し、前記光スポットが位置する前記グルーブ溝に対
    して内周側に隣接する前記ランド部の補助情報と外周側
    に隣接する前記ランド部の補助情報をそれぞれ別々に抽
    出する第1及び第2の補助情報検出部と、 前記第1及び第2の補助情報検出部で抽出された前記ラ
    ンド部の補助情報の最大値を所定の時間、別々に保持す
    る第1及び第2の保持部と、 前記ランド部の補助情報が存在するタイミングで前記第
    1及び第2の補助情報検出部からの前記補助情報を前記
    第1及び第2の保持部にサンプリングさせ、前記プリピ
    ットグループが記録されたディスク円周方向の位相ごと
    に前記補助情報を交互に更新させ、前記プリピットグル
    ーブが切り替わった時に前記補助情報の最大値を出力す
    る許可を与えるゲート部と、 前記第1および第2の保持部からそれぞれ出力された最
    大値の差分信号を得る減算部と、 前記減算部の出力信号の低域成分を前記第2のトラック
    ずれ検出信号として出力する低域通過フィルタとを備え
    たことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】最内周から最外周に向かって同心円状又は
    螺旋状に形成されているグルーブ溝と、このグルーブ溝
    間にそれぞれ連続形成されているランド部とを備え、こ
    のランド部には前記グルーブ溝に情報信号を記録又は再
    生する際に用いられる補助情報がランドプリピットとし
    て予め記録されている補助情報記録領域と前記情報信号
    を記録する際に、このランドプリピットに対応する前記
    グルーブ溝の位置に記録される前記ランドプリピットの
    読出しに影響のないビットパターンからなるマージンビ
    ットとを有し、前記グルーブ溝及び前記ランド部がディ
    スク半径方向に予め複数のゾーンに分割され、前記グル
    ーブ溝は、ディスク円周方向に前記グルーブ溝の片側又
    は両側が一定周波数を有して連続してウォブルされ、か
    つ前記複数のゾーンのそれぞれでディスク半径方向に隣
    接する前記グルーブ溝の各ウォブルの位相が同位相であ
    り、前記ランド部に前記ウォブルの周期毎に配置された
    複数の前記ランドプリピットからなるプリピットグルー
    プをディスク半径方向に、隣接するランド部の間ではデ
    ィスク円周方向の位相が異なる位置に記録されている光
    ディスクに対して、光源から光ビームを照射し、この光
    ディスクからの反射光を前記グルーブ溝の接線方向に光
    学的にほぼ平行な分割線によって少なくとも2分割され
    た分割受光部を有する光検出器で検出し、 この光検出器の分割受光部からそれぞれ出力された受光
    信号の差分信号に基づいて、第1のトラックずれ検出信
    号を生成し、 前記光検出器の分割受光部からそれぞれ出力された受光
    信号の差分信号に基づいて、ウォブルクロックを生成
    し、 次に、このウォブルクロックから、前記ウォブルのラン
    ドプリピットの存在するタイミングで、内周側及び前記
    外周側のランドプリピットを通過している期間に前記内
    周側及び外周側のランドプリピットの信号を切り替える
    ゲート信号を出力し、 これらの内周側及び外周側のランドプリピット信号のう
    ち、最大値の差分信号から第2のトラックずれ検出信号
    を生成し、 この後、前記第1のトラックずれ検出信号と前記第2の
    トラックずれ検出信号を加算してトラッキング誤差信号
    を生成し、 このトラッキング誤差信号に基づいて、前記光ビームの
    前記光ディスク上における光スポットの位置をトラック
    幅方向に移動制御するようにしたことを特徴とするトラ
    ッキング検出方法。
  4. 【請求項4】PLLロック後の再生時に、前記分割受光
    部からそれぞれ出力された受光信号の和信号に基づい
    て、マージンビットフラグを生成し、 このマージンビットフラグから、前記ウォブルのランド
    プリピットの存在する位相において、内周側及び外周側
    のランドプリピットを通過している期間に前記内周側及
    び外周側のランドプリピットの信号を切り替えるゲート
    信号を出力し、 これらの内周側及び外周側のランドプリピット信号のう
    ち、最大値の差分信号から第2のトラックずれ検出信号
    を生成し、 この後、前記第1のトラックずれ検出信号と前記第2の
    トラックずれ検出信号とを合成してトラッキング誤差信
    号を生成し、 このトラッキング誤差信号に基づいて、前記光ビームの
    前記光ディスク上における光スポットの位置をトラック
    幅方向に移動制御するようにしたことを特徴とする請求
    項3記載のトラッキング検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7075864B2 (en) * 2002-02-21 2006-07-11 Kabushiki Kaisha Toshiba Pre-pit signal generator compensating a pre-pit signal damped, semiconductor integrated circuit, recording and playback apparatus, and pre-pit signal generation method

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US7075864B2 (en) * 2002-02-21 2006-07-11 Kabushiki Kaisha Toshiba Pre-pit signal generator compensating a pre-pit signal damped, semiconductor integrated circuit, recording and playback apparatus, and pre-pit signal generation method

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