JP2001289203A - 流体圧駆動機構及び流体圧ポンプ - Google Patents

流体圧駆動機構及び流体圧ポンプ

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JP2001289203A JP2000100526A JP2000100526A JP2001289203A JP 2001289203 A JP2001289203 A JP 2001289203A JP 2000100526 A JP2000100526 A JP 2000100526A JP 2000100526 A JP2000100526 A JP 2000100526A JP 2001289203 A JP2001289203 A JP 2001289203A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】第一ポンプと第二ポンプとを備えた手動式の複
合ポンプを構成し、駆動トルクの大小に応じて広範囲に
適用可能な油圧ポンプを提供する。 【解決手段】正逆回転する単一の駆動軸により同期的に
駆動せしめられる第一ポンプ7と第二ポンプ8とを備え
た複合ポンプと、第一ポンプの往路と第二ポンプの往路
を合流する合流往路28と、第一ポンプの復路と第二ポ
ンプの復路を合流した合流復路30と、合流往路と合流
復路の間に配置されて駆動される油圧モータ21とから
成る構成であって、第二ポンプの往路と該第二ポンプの
復路を相互に短絡する還流路31と、該還流路を開閉す
る流量切換用リリーフ弁32を設け、油圧が所定圧を越
えたとき流量切換用リリーフ弁を開放するリリーフ作動
路を第一ポンプの往路又は合流往路に連絡する正転時作
動路35と該リリーフ作動路を合流復路に連絡する逆転
時作動路36とのうち少なくとも一方を設けた構成であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として油圧を利
用した流体圧駆動機構と、該流体圧駆動機構に使用する
流体圧ポンプとに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、船舶等においてバルブや
ハッチ等の艤装部品を開閉駆動するために、油圧を利用
した流体圧駆動機構が用いられており、開閉駆動用アク
チュエータを構成する油圧モータに対してパイプライン
を介して油圧ポンプから圧油を供給するように構成され
ている。この際、特に、艦船においては、戦闘等の非常
時に備えるため、電動等による自動化を避け、駆動源を
人力に依存することが求められており、従って、手動式
の油圧ポンプを駆動源とするのが常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、一般的に手
動式の油圧ポンプは、艤装部品の迅速な開閉駆動を行う
べく油圧モータを高回転可能とするためには、大容量の
高圧ポンプを採用せざるを得ないが、この場合は当然の
ことながら、大きな駆動トルクが必要となり、オペレー
タに酷であり、依存できる人力にも限度がある。これと
は反対に、小容量の低圧ポンプを採用すると、小さな駆
動トルクで軽く操作できるが、油量が少なく油圧モータ
を高回転することが困難であるという問題がある。
【0004】本発明者は、油圧ポンプで油圧モータを駆
動することによりバルブやハッチ等の艤装部品を開閉す
るに際し、前述のような駆動トルクの大小に応じて広範
囲に適用可能な油圧ポンプを提供するためには、複数の
ポンプを並設した複合ポンプを構成することが有利であ
り、油圧モータに対する負荷が比較的小さいときは、複
数のポンプを同時に作動することにより油圧モータを高
速回転せしめ迅速な開閉作業を行い、その後、油圧モー
タに対する負荷が増大したときは、複数ポンプのうち一
方のポンプだけを作動せしめることにより軽い操作力で
油圧モータを低速回転せしめ確実な開閉駆動力を与える
ことが有利であることを知見した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、正逆回転する
単一の駆動軸により同期的に駆動せしめられる第一ポン
プと第二ポンプとを備えた複合ポンプを構成し、作業の
初期段階では、両ポンプから吐出される流体を合流せし
めた状態で流体圧モータを駆動せしめた後、流体圧モー
タの負荷が増加した作業の終期段階では、一方のポンプ
から吐出される流体を流体圧モータに供給せずに還流せ
しめ、他方のポンプから吐出される流体のみにより流体
圧モータを駆動せしめるように構成した流体圧駆動機構
を提供するものである。
【0006】また、本発明は、前述のような流体圧駆動
機構に使用するための複合ポンプであって、コンパクト
な構成とした流体圧ポンプを提供するものである。
【0007】そこで、本発明の流体圧駆動機構が手段と
して構成したところは、正逆回転する単一の駆動軸によ
り同期的に駆動せしめられる第一ポンプと第二ポンプと
を備えた複合ポンプと、第一ポンプの往路と第二ポンプ
の往路を合流せしめた合流往路と、第一ポンプの復路と
第二ポンプの復路を合流せしめた合流復路と、前記合流
往路と合流復路の間に配置されて駆動される流体圧モー
タとから成る構成であって、前記第二ポンプの往路と該
第二ポンプの復路を相互に短絡せしめる還流路と、該還
流路を開閉する流量切換用リリーフ弁を設け、流体圧が
所定圧を越えたとき流量切換用リリーフ弁を開放せしめ
るリリーフ作動路を第一ポンプの往路又は合流往路に連
絡せしめる正転時作動路と該リリーフ作動路を合流復路
に連絡せしめる逆転時作動路とのうち少なくとも一方を
設けた点にある。
【0008】この際、合流往路と合流復路を相互に短絡
せしめる駆動停止路を設け、合流往路の流体圧が所定圧
を越えたとき駆動停止路を開路せしめる正転時停止リリ
ーフ弁と合流復路の流体圧が所定圧を越えたとき駆動停
止路を開路せしめる逆転時停止リリーフ弁とのうち少な
くとも一方を設けることが好ましい。
【0009】また、本発明の流体圧ポンプが手段として
構成したところは、正逆回転する単一の駆動軸により同
期的に駆動せしめられる第一ポンプと第二ポンプとを備
えた複合ポンプであり、第一ポンプ及び第二ポンプを前
記駆動軸を挟んで該駆動軸の周囲に対向配置した構成で
あって、前記第一ポンプ及び第二ポンプのそれぞれは、
吐出口と吸引口を設けたシリンダと、該シリンダに進退
自在に挿入されたピストンとを備え、シリンダの開口部
から突出するピストンの駆動ヘッドを駆動軸の周囲に配
置して成り、駆動軸の回転運動を第一ポンプ及び第二ポ
ンプにおけるそれぞれの駆動ヘッドの進退運動に変換せ
しめる伝動手段を設けた点にある。
【0010】この際、第一ポンプが流体吐出量を大とし
た高圧ポンプを構成し、第二ポンプが流体吐出量を小と
した低圧ポンプを構成することが好ましい。
【0011】更に、好ましい実施形態において、伝動手
段は、駆動軸に直交する面に対して傾斜偏位したカム面
を有する駆動ディスクにより構成されると共に、第一ポ
ンプ及び第二ポンプのピストンをシリンダに圧縮スプリ
ングを介して進退自在に挿入することにより駆動ヘッド
を該駆動ディスクのカム面に弾接せしめて成り、駆動軸
を回転したとき、駆動ディスクと第一ポンプ及び第二ポ
ンプとの一方を固定し他方を回転せしめることにより、
駆動ディスクのカム面を介してそれぞれの駆動ヘッドを
進退移動せしめるように構成している。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の好ま
しい実施形態を詳述する。以下の説明は、艦船等の船舶
におけるバルブやハッチ等の艤装部品を開閉駆動するた
めの油圧駆動機構を例示し、開閉駆動用アクチュエータ
を構成する油圧モータに対してパイプラインを介して油
圧ポンプから圧油を供給するシステムを示しているが、
本発明は、油圧に限らず液圧等の流体圧を利用するもの
に広く利用できることが自明であるから、以下に説明す
る「油」の語は「流体」に、「油圧」の語は「流体圧」
にそれぞれ置換可能なことを理解されたい。また、油圧
ポンプを含む油圧駆動機構は、艤装部品の開閉駆動の
他、例えば、油圧ジャッキ等のような手動操作による油
圧駆動を目的とする技術分野においても広範囲に利用可
能であることを諒解されたい。
【0013】図1は、本発明に使用する油圧ポンプ1の
実施形態を示しており、一端の開口部をリッド2により
閉鎖されたハウジング3には単一の駆動軸4が正逆回転
自在に軸架されている。即ち、駆動軸4は、尾端部をリ
ッド2に軸支されると共に、先端部をハウジング3の前
壁3aにベアリングを介して軸支され、駆動軸4の先端
にグリップ5を備えた駆動レバー6を装着している。
尚、ハウジング3の内部空間は、適宜、オイルシール等
により密閉されている。
【0014】ハウジング3の内部には、第一ポンプ7と
第二ポンプ8が内装され、それぞれ駆動軸4を挟んで該
駆動軸の周囲に対向配置されている。第一ポンプ7及び
第二ポンプ8のそれぞれは、軸方向に離間して吐出口9
a、10aと吸引口9b、10bを開設したシリンダ
9、10と、該シリンダに進退自在に挿入されたピスト
ン11、12とを備えている。シリンダ9、10の開口
部は、ハウジング3の前壁3aに対向して開口されてお
り、該開口部から突出するピストン11、12の駆動ヘ
ッド11a、12aを駆動軸4の周囲に配置している。
【0015】ピストン11、12は、シリンダ9、10
に対向して開口する有底の筒状に形成され、該底部から
前記駆動ヘッド11a、12aを厚肉状に突出形成した
構成とされ、該ピストン11、12の底部内面に設けた
座部材とシリンダ9、10の底部との間にコイルスプリ
ング等の圧縮スプリング13、14を介装し、常時、駆
動ヘッド11a、12aをシリンダ開口から突出せしめ
る方向に弾発付勢している。
【0016】駆動レバー6により駆動軸4を回転したと
き、該駆動軸4の回転運動を第一ポンプ7及び第二ポン
プ8におけるそれぞれの駆動ヘッド11a、12aの進
退運動に変換せしめる伝動手段15が設けられている。
この伝動手段15は、駆動軸4に直交する面に対して傾
斜偏位したカム面を有する駆動ディスク16により構成
され、該駆動ディスク16を駆動軸4の回りで前壁3a
の近傍に配置することにより、第一ポンプ7及び第二ポ
ンプ8の駆動ヘッド11a、12aを駆動ディスク16
のカム面に弾接せしめている。
【0017】図示実施形態において、駆動ディスク16
は、ハウジング3に支持台17を介して固定された傾斜
固定板16aと、該傾斜固定板16aにボール16bを
介して回転自在に重ね合わせられたカム板16cとから
構成され、駆動軸4を回転したとき第一ポンプ7及び第
二ポンプ8が該駆動軸4と一体的に回転されるように構
成している。即ち、図1(A)においては、上側に位置
した第一ポンプ7が駆動ヘッド11aをカム板16cの
上側に弾接せしめた復動状態(圧油吸引状態)にあり、
下側に位置した第二ポンプ8が駆動ヘッド12aをカム
板16cの下側に弾接せしめた往動状態(圧油吐出状
態)にあるが、この状態から駆動軸4を180度だけ半
回転すると、第一ポンプ7と第二ポンプ8の上下位置関
係が入れ替わり、今度は、第二ポンプ8が往動状態(圧
油吸引状態)にシフトすると共に、第一ポンプ7が復動
状態(圧油吐出状態)にシフトする。従って、駆動軸4
を連続的に回転することにより、第一ポンプ7及び第二
ポンプ8の駆動ヘッド11a、12aをカム板16cに
弾接せしめた状態で傾斜固定板16aに沿って回転する
ので、第一ポンプ7と第二ポンプ8を同期的に駆動可能
である。
【0018】然しながら、第一ポンプ7及び第二ポンプ
8を同期的に駆動可能とするためには、図例の構成とは
反対に、第一ポンプ7及び第二ポンプ8を固定せしめた
構成とし、これに対し、駆動軸4と共に駆動ディスク1
6を一体的に回転せしめる構成としても良い。例えば、
第一ポンプ7及び第二ポンプ8をハウジング3に固定す
ると共に、駆動レバー6により回転される駆動軸4に駆
動ディスク16を一体的に軸支する構成としても良く、
要するに、駆動軸4を回転したとき、駆動ディスク16
と第一ポンプ7及び第二ポンプ8との一方を固定し他方
を回転せしめることにより、駆動ディスク16の傾斜し
たカム面を介してそれぞれの駆動ヘッド11a、12a
を進退移動せしめるように構成すれば良い。
【0019】そこで、駆動軸4を連続的に正転すること
により、第一ポンプ7及び第二ポンプ8は、それぞれ、
ピストン11、12の往動時に吐出口9a、10aから
圧油を吐出し、ピストン11、12の復動時に吸引口9
b、10bから圧油を吸引し、第一ポンプ7と第二ポン
プ8を同期的に駆動する複合ポンプを構成する。この
際、第一ポンプ7と第二ポンプ8は、相互に圧油の吐出
量を同じくするように構成しても良いが、例えば、第一
ポンプ7のシリンダ9の内径を大きく形成し、第二ポン
プ8のシリンダ10の内径を小さく形成する等、相互に
吐出量を異ならしめることにより、第一ポンプ7により
高圧ポンプを構成せしめ、第二ポンプ8により低圧ポン
プを構成せしめることができる。
【0020】図2ないし図8は、上記の油圧ポンプ1を
利用した油圧駆動機構の実施形態を示しており、油圧ポ
ンプ1と油圧モータ21との間の油路を示している。
尚、図示省略しているが、油圧ポンプ1を構成する第一
ポンプ7及び第二ポンプ8は、駆動レバー6を正転した
ときそれぞれ第一ポート7a、8aから圧油を吐出し第
二ポート7b、8bから圧油を吸引するが(図2ないし
図4)、駆動レバー6を逆転したときは、これと反対
に、それぞれ第二ポート7b、8bから圧油を吐出し第
一ポート7a、8aから圧油を吸引する(図6ないし図
8)ように構成されている。
【0021】第一ポンプ7は、第一ポート7aを往路2
2に連絡され、第二ポート7bを復路23に連絡されて
おり、往路22と復路23の双方を同時に切換自在とし
た切換バルブ24vを設けている。
【0022】第二ポンプ8は、第一ポート8aを往路2
5に連絡され、第二ポート8bを復路26に連絡されて
おり、往路25と復路26の双方を同時に切換自在とし
た切換バルブ27vを設けている。
【0023】第一ポンプ7からの往路22と第二ポンプ
8からの往路25は、合流点27において合流された
後、油圧モータ21の第一ポート21aに至る合流往路
28を構成する。
【0024】第一ポンプ7からの復路23と第二ポンプ
8からの復路26は、合流点29において合流された
後、油圧モータ21の第二ポート21bに至る合流復路
30を構成する。
【0025】第二ポンプ8から前記合流点27に至るま
での往路25と復路26は、相互に還流路31により短
絡せしめられており、該還流路31を開閉する流量切換
用リリーフ弁32を設けている。この流量切換用リリー
フ弁32は、常時は還流路31を閉路するが、リリーフ
作動路33の油圧が所定圧を越えたときに還流路31を
開路する構成とされており、該リリーフ作動路33は、
シャトル弁を構成する逆止弁34に連絡され、該逆止弁
34から、正転時作動路35を介して前記往路側の合流
点27に連絡されると共に、逆転時作動路36を介して
前記合流復路30に連絡されている。尚、正転時作動路
35は、前記合流点27に連絡せしめる構成の他、第一
ポンプ7の往路22又は合流往路28に連絡せしめても
良い。
【0026】合流往路28と合流復路30は、相互に駆
動停止路37により短絡せしめられており、該駆動停止
路37を構成する一対の並列路37a、37bをそれぞ
れ開閉する正転時停止リリーフ弁38と逆転時停止リリ
ーフ弁39とを設けている。尚、前記駆動停止路37に
はシャトル弁を構成する逆止弁を介して圧力計40が設
けられている。また、駆動停止路37と油圧モータ21
の間に位置する合流往路28には油圧モータ21の駆動
結果を示す開度指示メータ41が設けられている。尚、
合流往路28と合流復路30は、バイパス弁42を介し
てドレン路43に連絡されている。
【0027】以上の構成に基づく油圧駆動機構の作用を
以下に説明する。
【0028】(正転時における初期駆動状態)駆動軸4
を正転せしめることにより油圧ポンプ1を正方向に駆動
すると、図2に示すように、第一ポンプ7及び第二ポン
プ8は、それぞれ、第一ポート7a、8aから圧油を吐
出し、第二ポート7b、8bから圧油を吸引する。それ
ぞれの切換バルブ24v、27vは、正転位置に切換え
られており、それぞれ往路22、25を逆止弁を介して
圧油供給可能に開路し、復路23、26を開路してい
る。そこで、往路22、25に送られた圧油は、合流点
27で合流し、合流往路28を経て油圧モータ21に供
給され、該モータを高回転で駆動する。油圧モータ21
を駆動した後の圧油は、合流復路30に送られ、合流点
29で分岐し、それぞれの復路23、26を経て第一ポ
ンプ7及び第二ポンプ8に戻る。従って、油圧モータ2
1は、第一ポンプ7及び第二ポンプ8から成る複合ポン
プにより高回転で駆動され、ハッチやバルブ等の艤装部
品を迅速に開放せしめる。
【0029】(正転時における終期駆動状態)ハッチや
バルブ等の艤装部品が開放され、完全開放に近くなる
と、油圧モータ21に対する負荷が増加する。この状態
になると、図3に示すように、合流往路28に向けて送
られる圧油の一部が正転時作動路35に進入し、リリー
フ作動路33の圧力を増加するので、流量切換用リリー
フ弁32が作動して還流路31を開路する。このため、
第二ポンプ8から往路25に向けて送られる圧油は、切
換バルブ27に至る前に、還流路31によりバイパスさ
れ、復路26に還流せしめられ、第二ポンプ8に戻る。
上述のように、第二ポンプ8により低圧ポンプを構成す
ると共に第一ポンプ7により高圧ポンプを構成しておけ
ば、合流往路28における負荷が増加したとき、第一ポ
ンプ7からの圧油を好適にリリーフ作動路33に導くの
で、流量切換用リリーフ弁32の作動感度を高めること
ができる。従って、油圧モータ21は、第一ポンプ7か
ら供給される圧油のみにより低回転で駆動されるが、駆
動レバー6を軽い力で操作できるので、ハッチやバルブ
等の艤装部品を完全開放位置まで確実に開放せしめる。
【0030】(正転時における駆動終了状態)ハッチや
バルブ等の艤装部品の完全開放を終えると、油圧モータ
21はそれ以上回転し得ず負荷を更に増加する。この状
態において、前述の終期駆動状態と同様に、還流路31
が開路されているので、第二ポンプ8を駆動力の発生に
参加せしめていないが、第一ポンプ7は、圧油を合流往
路28に送り続けている。そこで、合流往路28から駆
動停止路37に進入した圧油により正転時停止リリーフ
弁38が作動され、駆動停止路37の並列路37aを開
路する。従って、第一ポンプ7から合流往路28に送ら
れた圧油は、油圧モータ21に至る前に合流復路30に
還流せしめられ、復路23を経て第一ポンプ7に戻る。
【0031】(停止状態)ポンプを駆動せず停止せしめ
た状態では、図5に示すように、それぞれの切換バルブ
24v、27vをロック位置に切換える。この状態で、
第一ポンプ7及び第二ポンプ8からの往路22、25並
びに復路23、26は、何れも逆止弁により圧油がポン
プに戻ることを阻止されている。従って、油圧モータ2
1は、回転不能にロックされる。
【0032】(逆転時における初期駆動状態)上記とは
反対に、油圧モータ21を逆転させる場合は、駆動軸4
を逆転せしめることにより油圧ポンプ1を逆転向に駆動
すれば良い。逆転時の作用は、油路における圧油の供給
方向が上述した正転時の場合と逆になる。逆転時の初期
駆動状態は、図6に示すように、第一ポンプ7及び第二
ポンプ8の第二ポート7b、8bから圧油が吐出され
る。それぞれの切換バルブ24v、27vは、逆転位置
に切換えられており、それぞれ往路22、25を開路
し、復路23、26を逆止弁を介して圧油供給可能に開
路している。復路23、26に送られた圧油は、合流点
29で合流し、合流復路38を経て油圧モータ21に供
給され、該モータを高回転で駆動する。油圧モータ21
を駆動した後の圧油は、合流往路28に送られ、合流点
27で分岐し、それぞれの往路22、25を経て第一ポ
ンプ7及び第二ポンプ8に戻る。正転時の場合と同様
に、油圧モータ21は、第一ポンプ7及び第二ポンプ8
から成る複合ポンプにより高回転で駆動され、ハッチや
バルブ等の艤装部品を迅速に閉鎖せしめる。
【0033】(逆転時における終期駆動状態)艤装部品
が完全閉鎖に近くなると、油圧モータ21に対する負荷
が増加する。このとき、図7に示すように、合流復路3
0の圧油の一部が逆転時作動路36に進入し、リリーフ
作動路33の圧力を増加せしめ、流量切換用リリーフ弁
32を作動し、還流路31を開路する。これにより、第
二ポンプ8から復路26に供給される圧油は、還流路3
1によりバイパスされ、往路25に還流せしめられ、第
二ポンプ8に戻る。従って、油圧モータ21は、第一ポ
ンプ7から復路23及び合流復路30を経て供給される
圧油のみにより駆動される。
【0034】(逆転時における駆動終了状態)艤装部品
の完全閉鎖を終えると、油圧モータ21の負荷が更に増
加する。そこで、図8に示すように、合流復路30から
駆動停止路37に進入した圧油により逆転時停止リリー
フ弁39が作動され、駆動停止路37の並列路37bを
開路することにより、合流復路30に送られた圧油を油
圧モータ21に至る前に合流往路28に還流せしめる。
【0035】
【発明の効果】本発明の油圧駆動機構によれば、正逆回
転する単一の駆動軸4により同期的に駆動せしめられる
第一ポンプ7と第二ポンプ8とを備えた複合ポンプを構
成し、油圧モータ21に対する負荷が比較的小さいとき
は、同時に駆動される両ポンプ7、8から吐出される流
体を合流せしめた状態で油圧モータ21を駆動せしめる
構成であるから、油圧モータ21を高回転せしめること
により迅速な作業を行うことができる。そして、油圧モ
ータ21に対する負荷が大きいときは、一方のポンプ8
から吐出される圧油を油圧モータ21への供給前に還流
せしめ、他方のポンプ7から吐出される圧油のみにより
油圧モータ21を駆動せしめる構成であるから、軽い操
作力で確実な作業を可能にするという効果がある。
【0036】そして、本発明の油圧ポンプによれば、前
述のような複合ポンプをコンパクトに構成することがで
き、省スペースに大きく貢献すると共に、大負荷用の油
圧モータから小負荷用の油圧モータの広範囲に利用でき
るので、汎用性に優れるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧ポンプの1実施形態を示してお
り、(A)は縦断面図、(B)はリッド側から見た外観
概略図である。
【図2】本発明の油圧駆動機構の1実施形態における正
転時の初期駆動状態を示す油圧回路図である。
【図3】同実施形態における正転時の終期駆動状態を示
す油圧回路図である。
【図4】同実施形態における正転時の駆動終了状態を示
す油圧回路図である。
【図5】同実施形態における停止状態を示す油圧回路図
である。
【図6】同実施形態における逆転時の初期駆動状態を示
す油圧回路図である。
【図7】同実施形態における逆転時の終期駆動状態を示
す油圧回路図である。
【図8】同実施形態における逆転時の駆動終了状態を示
す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 4 駆動軸 6 駆動レバー 7 第一ポンプ(高圧ポンプ) 8 第二ポンプ(低圧ポンプ) 7a、8a 第一ポート 7b、8b 第二ポート 9、10 シリンダ 9a、10a 吐出口 9b、10b 吸引口 11、12 ピストン 11a、12a 駆動ヘッド 13、14 圧縮スプリング 15 伝動手段 16 駆動ディスク 16c カム板 21 油圧モータ 22、25 往路 23、26 復路 24v、27v 切換バルブ 28 合流往路 30 合流復路 31 還流路 32 流量切換用リリーフ弁 33 リリーフ作動路 35 正転時作動路 36 逆転時作動路 37 駆動停止路 38 正転時停止リリーフ弁 39 逆転時停止リリーフ弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆回転する単一の駆動軸4により同期
    的に駆動せしめられる第一ポンプ7と第二ポンプ8とを
    備えた複合ポンプと、第一ポンプ7の往路22と第二ポ
    ンプ8の往路25を合流せしめた合流往路28と、第一
    ポンプ7の復路23と第二ポンプ8の復路26を合流せ
    しめた合流復路30と、前記合流往路28と合流復路3
    0の間に配置されて駆動される流体圧モータ21とから
    成る構成であって、 前記第二ポンプ8の往路25と該第二ポンプ8の復路2
    6を相互に短絡せしめる還流路31と、該還流路31を
    開閉する流量切換用リリーフ弁32を設け、流体圧が所
    定圧を越えたとき流量切換用リリーフ弁32を開放せし
    めるリリーフ作動路33を第一ポンプ7の往路22又は
    合流往路28に連絡せしめる正転時作動路35と該リリ
    ーフ作動路33を合流復路30に連絡せしめる逆転時作
    動路36とのうち少なくとも一方を設けて成ることを特
    徴とする流体圧駆動機構。
  2. 【請求項2】 合流往路28と合流復路30を相互に短
    絡せしめる駆動停止路37を設け、合流往路28の流体
    圧が所定圧を越えたとき駆動停止路37を開路せしめる
    正転時停止リリーフ弁38と合流復路30の流体圧が所
    定圧を越えたとき駆動停止路37を開路せしめる逆転時
    停止リリーフ弁39とのうち少なくとも一方を設けて成
    ることを特徴とする請求項1に記載の流体圧駆動機構。
  3. 【請求項3】 正逆回転する単一の駆動軸4により同期
    的に駆動せしめられる第一ポンプ7と第二ポンプ8とを
    備えた複合ポンプであり、第一ポンプ7及び第二ポンプ
    8を前記駆動軸4を挟んで該駆動軸の周囲に対向配置し
    た構成であって、 前記第一ポンプ7及び第二ポンプ8のそれぞれは、吐出
    口9a、10aと吸引口9b、10bを設けたシリンダ
    9、10と、該シリンダに進退自在に挿入されたピスト
    ン11、12とを備え、シリンダの開口部から突出する
    ピストンの駆動ヘッド11a、12aを駆動軸4の周囲
    に配置して成り、 駆動軸4の回転運動を第一ポンプ7及び第二ポンプ8に
    おけるそれぞれの駆動ヘッド11a、12aの進退運動
    に変換せしめる伝動手段15を設けて成ることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の流体圧駆動機構における流
    体圧ポンプ。
  4. 【請求項4】 第一ポンプ7が流体吐出量を大とした高
    圧ポンプを構成し、第二ポンプ8が流体吐出量を小とし
    た低圧ポンプを構成して成ることを特徴とする請求項4
    に記載の流体圧ポンプ。
  5. 【請求項5】 伝動手段15が、駆動軸4に直交する面
    に対して傾斜偏位したカム面を有する駆動ディスク16
    により構成されると共に、第一ポンプ7及び第二ポンプ
    8のピストン11、12をシリンダ9、10に圧縮スプ
    リング13、14を介して進退自在に挿入することによ
    り駆動ヘッド11a、12aを駆動ディスク16のカム
    面に弾接せしめて成り、 駆動軸4を回転したとき、駆動ディスク16と第一ポン
    プ7及び第二ポンプ8との一方を固定し他方を回転せし
    めることにより、駆動ディスク16のカム面を介してそ
    れぞれの駆動ヘッド11a、12aを進退移動せしめる
    ように構成して成ることを特徴とする請求項3又は4に
    記載の流体圧ポンプ。
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