JP2001288924A - 制振構造物 - Google Patents

制振構造物

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JP2001288924A
JP2001288924A JP2000111894A JP2000111894A JP2001288924A JP 2001288924 A JP2001288924 A JP 2001288924A JP 2000111894 A JP2000111894 A JP 2000111894A JP 2000111894 A JP2000111894 A JP 2000111894A JP 2001288924 A JP2001288924 A JP 2001288924A
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Minoru Kato
稔 加藤
Hiroki Ueda
宏樹 上田
Toru Okada
徹 岡田
Yuichi Mimura
裕一 三村
Hiroshi Okamura
宏志 岡村
Tomohiko Kaminaka
智彦 上仲
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築構造物等の地震等による揺れを軽減する
ために設けられる板状ダンパ等の剪断型制振装置への面
外方向の力の伝達を軽減することができる制振構造物を
提供する。 【解決手段】 柱12a,12bと梁11a,11bと
により面を形成する建築構造物の前記面内に配設され、
前記建築構造物の前記面内の揺れを軽減する板状ダンパ
14を備え、前記板状ダンパ14と前記建築構造物の柱
12a,12bまたは梁11a,11bに連結手段13
を介して連結されてなる制振構造物10であって、前記
連結手段13に、前記建築構造物を介して伝達される前
記面外方向の力を軽減する伝達軽減手段15を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物や橋梁等の建
築構造物、機械装置等の構造物の地震等における揺れを
軽減するために用いられる制振構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】地震等によって建物等の建築構造物は揺
れると、その振動エネルギーが大きい場合、建築構造物
自体に破損等が生じ、大きな被害が発生することにな
る。このため、従来から、建築構造物の振動を低減する
ための各種の制振構造物が開発されている。
【0003】例えば、図9(a)・(b)に示すよう
に、極低降伏点鋼によりなる矩形状のパネル51を形成
し、このパネル51の四辺に補剛部材52を溶接により
剛接合して構成した板状ダンパ53を用いてなる制振構
造物が提案されている。通常、この種の制振構造物60
は、図10に示すように、例えば、建築物の隣接する2
本の柱56で挟まれた梁57の中間点に配置された後、
上面に連結部材55が設けられると共に、連結部材55
から柱56と梁57と接合部にかけてブレース54が左
右対称に設けられることによって、地震等の外力による
揺れがブレース54を介して伝達されるように組付けら
れる。そして、揺れがブレース54を介して板状ダンパ
53に伝達されたときに、補強部材52によりパネル5
1を一様に剪断変形させることによって揺れを効率良く
吸収して柱56や梁57の揺れを軽減させる。
【0004】しかしながら、前記従来の方法では、柱5
6と梁57で形成される面の面内の揺れは、板状ダンパ
53によって軽減することが可能であるが、面の面外方
向に力が作用した場合、想定外の変形が生じて板状ダン
パ53が破損する可能性があった。また、面の面外方向
に力が作用した場合、面外に曲げられることによって板
状ダンパ53が平面を保てなくなり座屈を起こした状態
と同じになるため、制振性能が低下し、この状態で揺れ
を繰り返すと板状ダンパ53が破損する可能性があっ
た。
【0005】また、例えば、特開平5−26275号公
報や、特公平5−44513号公報に示されているよう
に、建築構造物に対して制振装置の一端を固定し、他端
を軸方向に移動可能な構造にして軸力が作用しない構造
のものもある。また、特開平4−169665号公報に
ように、十字プレートを用いて制振装置を建築構造物に
固定し軸方向の力を低減する構造のものや、特開平5−
106367号公報のように、制振装置を建築構造物に
従来通り固定するが、その構造を簡略化しているものが
ある。
【0006】これらに開示されている制振構造物も、前
述の板状ダンパを用いた制振構造物同様に、制振する方
向である面内方向には力を伝えるが、面に交差する面外
方向の力の伝達は回避できないという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、建
築構造物等の地震等による揺れを軽減するために設けら
れる板状ダンパ等の制振装置への面外方向の力の伝達を
軽減することができる制振構造物を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の請求項1の制振構造物は、柱と梁とにより面
を形成する建築構造物の前記面内に配設され、前記建築
構造物の前記面内の揺れを軽減する板状ダンパを備え、
前記板状ダンパと前記建築構造物の柱または梁に連結手
段を介して連結されてなる制振構造物であって、前記連
結手段は、前記建築構造物を介して伝達される前記面外
方向の力を軽減する伝達軽減手段を有することを特徴と
する。上記構成によると、板状ダンパにより地震や風荷
重等の外力による揺れを吸収する一方で、建築構造物の
面外方向からの力を板状ダンパに軽減して伝達し、制振
装置の破損を防止することができる。ここで、面内方向
とは、柱と梁とにより形成される面に平行な方向をい
い、面外方向とは、柱と梁とにより形成される面に対し
てあらゆる方向から交差する方向をいう。
【0009】また、請求項2に記載の制振構造物は、請
求項1において前記伝達軽減手段は、面内方向の力を伝
達し、面外方向の力の伝達を軽減する回転継手若しくは
スライド継手であって、前記板状ダンパが、前記回転継
手若しくはスライド継手のいずれか一方若しくは両方を
介して連結されている。上記構成によると、建築構造物
の面外方向からの力を確実に軽減して板状ダンパに伝達
することができる。ここで、回転継手は支点位置が移動
せず、自身の回転運動によって、面外方向に作用する力
を軽減して板状ダンパに伝達することができる。一方、
スライド継手は、面外方向にのみスライド運動するよう
に設けられ、そのスライド運動によって、面外方向の力
を軽減して板状ダンパに伝達しているが、スライド運動
であるため、その視点位置が移動する。しかしながら、
スライド運動のストロークを調整することにより、面外
方向に作用する大きな力を軽減できる。
【0010】また、請求項3に記載の制振構造物は、請
求項2において前記建築構造物は、一対の柱と一対の梁
とから面を形成し、前記板状ダンパの下方端または上方
端は、下側または上側の梁の略中央に連結され、前記板
状ダンパの上方端または下方端は、斜め配置の一対のブ
レースを介して連結され、前記伝達軽減手段は、前記下
側または上側の梁と前記板状ダンパの下方端または上方
端との間、前記板状ダンパの上方端または下方端と前記
ブレースの間、前記ブレースと前記梁の上側または下側
との間に、前記伝達軽減手段が前記回転継手の場合はこ
れらのうちのいずれか二つ以上に、前記伝達軽減手段が
前記スライド継手の場合はこれらのうちのいずれか一つ
以上に、設けられている。上記構成によると、面外方向
に作用する力を確実に軽減して板状ダンパに伝達するこ
とが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の第1の実
施形態を図1、図2、図6及び図7を参照しながら以下
に説明する。第1の実施形態に係る制振構造物10は、
図1に示すように、2本の柱12a,12bと梁11
a,11bとにより形成される面に、板状ダンパ14
が、一方端及びその対向する他方端にこの板状パネル1
4に交差する方向、即ち面外方向に作用する力を軽減し
て板状パネル14に伝達する伝達軽減手段15を介して
連結されている。即ち、一対の柱12a,12bと一対
の梁11a,11bとから面を形成し、板状ダンパ14
の下方端が、下側の梁11bの略中央に伝達軽減手段1
5を介して連結され、板状ダンパ14の上方端が、板状
ダンパ14側に伝達軽減手段15を有する斜め配置の一
対のブレース13を介して上側の梁11aに連結固定さ
れている。
【0012】ここで、伝達軽減手段としては、回転継手
15を使用することができる。回転継手15としては、
例えば、図6に示すように、左右に軸30を延在する円
柱部材36と、軸30に嵌合し、軸30の外径と同等の
内径を有した円筒部材34a,34bと、それぞれ円柱
部材36及び円筒部材34a,34bに固定され、ブレ
ース13若しくは板状ダンパ14に連結される接合部材
32、33とで構成され、軸30と円筒部材34a,3
4bからなる滑り軸受からなるものがある。また、図7
に示すように、軸30と円筒部材34a,34b間に中
空部を設け、その中空部にボール31を複数設け、この
ボール31と、円筒部材34a,34bと、軸30とか
らなるころがり軸受からなるものが例示できる。これ
ら、回転継手15は、図1(b)に示すように、接合部
材32、33を介して、面外方向に回転するように設置
されている。これによって、ブレース13で伝達される
地震等によって発生する揺れのうち、面外方向の揺れ
は、円筒部材36と円柱部材34a,34bとが逆方向
に回転する回転運動によって吸収され、軽減されて板状
ダンパ14に伝達されるようになる。この際、これら回
転継手15は支点位置が変化することがない。このた
め、曲げモーメントが作用することがあるので、その曲
げモーメントを軽減させるよう、梁11a,11b間に
2個以上設けることが好ましい。
【0013】板状ダンパ14は、一般的に使用されてい
る剪断型板状ダンパであれば、特に制限はなく、例え
ば、図9に示すような従来から使用されているものを使
用することができる。この板状ダンパに用いられる制振
用のパネルには、超塑性特性を示すZn−Al合金やA
l系合金等からなるものを適用できる。これによって、
面内方向に伝わる力を確実に軽減することができる。
【0014】ブレース13は、一方端を一対の柱12
a,12bと一対の梁11a,11bとで形成される面
の上側の両コーナに固定し、他方端を、伝達軽減手段1
5である回転継手15を介して板状ダンパ14に連結し
ている。これによって、一対の柱12a,12bと一対
の梁11a,11bとで形成される面に作用する面内方
向の力を確実に板状ダンパ14に伝達するとともに、面
外方向に作用する力を軽減して板状ダンパ14に伝達す
るように組付けられている。
【0015】前記構成における制振構造物10の動作に
ついて説明する。尚、以下の説明においては、中層高層
建築物に適用した場合の動作について説明するが、本発
明に係る制振構造物は、これに限定されるものではな
く、橋梁や機械装置等の構造物に適用することもでき
る。
【0016】先ず、図1に示すように、隣接する2本の
柱12a,12bで挟まれた梁11a,11bで形成さ
れる面に、板状パネル14を回転継手15を介して下側
の梁11bに連結する。次に、板状パネル14の上方端
に回転継手15を設け、この回転継手15から上側の柱
12a,12bと梁11aの接合部にかけてブレース1
3を左右対称に設け、組付けられている。
【0017】2本の柱12a,12bで挟まれた梁11
a,11bで形成される面に、地震等による揺れ等によ
って作用する面内方向の力は確実に板状パネル14に伝
達される。また、面外方向に作用する力は回転継手15
によって吸収され、軽減されて伝達されることになる。
これによって、地震等による揺れ等によって面内方向に
作用する力は、板状パネル14によって、吸収されて、
揺れを低減させる。
【0018】また、板状パネル14に、作用する面外方
向の力は、伝達軽減手段として使用されている回転継手
15によって吸収され、軽減されて伝達されている。こ
のため、板状パネル14は、面外方向に対して想定外の
力の影響を受けることがなくなり、制振性能が低下する
ことがなく、また、破損することもなくなる。
【0019】なお、回転継手15は、前述のように、板
状パネル14の両端に設ける構成に限定されるものでな
く、ブレース13によって伝達される面外方向の力が軽
減して板状パネル14に伝達できる構造であればよく、
例えば、図2に示すように、ブレース13の一方端に回
転継手15を設け、上側の梁11aに連結し、ブレース
13の他方端を板状パネル14に固定することもでき
る。この場合も、回転継手15によって、面外方向の力
が軽減されて板状パネル14に伝達されるため、板状パ
ネル14に想定外の力が伝達せず、板状パネル14の破
損が抑制される。
【0020】また、図示していないが、図1及び図2に
示す構造を組み合わせたような構造の制振構造物として
もよい。具体的には、板状パネル14の両端に回転継手
15を設けるとともに、ブレース13の上側梁11aへ
の取付部にも回転継手15を設けるようにしてもよい。
【0021】(実施形態2)次に本発明にかかる制振構
造物10の第2の実施形態を図3乃至図5、及び図8を
参照しながら以下に説明する。第2の実施形態に係る制
振構造物10は、第1の実施形態に係る制振構造物10
に伝達軽減手段として用いられていた回転継手15にか
わり、スライド継手を用い、面外に作用する力を軽減し
て板状パネル14に伝達する構造になっている。
【0022】スライド継手20は、図8に示すように、
ブレース13と連結し滑り運動をするスライダー35
と、スライダー35の左右への動きを拘束する枠体41
a,41bと、スライダー35と接し、他部材と連結さ
れる下枠40とから構成されている。そして、面外方向
にのみ移動可能なように設置され、スライド運動するこ
とによって、面外方向の力を軽減して板状パネル14に
伝達している。そのため、スライド運動のストロークを
調整することで、軽減できる力の大きさも調整すること
が可能となる。また、スライド継手20は、このように
スライド運動するため、梁11a,11b間に2個以上
設けると、抜けてしまうことがあるため、スライド継手
のみ使用する場合は、1個のみ設けることが好ましい。
なお、前述の回転継手15と組み合わせて使用すること
で、一層、面外方向に作用する力を軽減するができる。
【0023】具体的には、図3(a)・(b)に示すよ
うに、一対の柱12a,12bと一対の梁11a,11
bとによって形成されている面の下側の梁11bの中間
点に、板状パネル14の下方端が直接固定され、その上
方端に、図8に示すような面外方向にのみスライド可能
なスライダー35を有するスライド継手20aが設けら
れ、このスライド継手20aを介してブレース13が柱
12a,12bと梁11aとの接合部にかけて左右対称
となるように組付けられて連結されている構造となって
いる。ここで、スライド継手20aは、図示のように、
各ブレース13にそれぞれ独立して設けらるようにして
も、1個のスライド継手としてもよい。
【0024】また、図4(a)・(b)に示すように、
一対の柱12a,12bと一対の梁11a,11bとに
よって形成されている面の下側の梁11bの中間点に、
板状パネル14の下方端が直接固定され、その上方端
に、ブレース13が固定され、柱12a,12bと梁1
1aとの接合部にかけて左右対称となるように組付けら
れている。そして、ブレース13の他端部に、それぞれ
スライド継手20bが設けられて、面外方向の力を軽減
して板状パネル14に伝達するような構造とすることも
できる。
【0025】また、図5(a)・(b)に示すように、
一対の柱12と一対の梁11とによって形成されている
面の下側の梁11bの中間点に、板状パネル14の下方
端をスライド継手20cを介して連結して、その上方端
に、ブレース13が固定され、柱12と梁11aとの接
合部にかけて左右対称となるように組付けられている。
ブレース13は他端部で柱12と梁11aとの接合部に
固定された構造とすることもできる。これによっても、
一対の柱12と一対の梁11とによって形成されている
面の面外方向に作用する力を軽減して板状パネル14に
伝達できる構造とすることができる。
【0026】また、図示していないが、回転継手15と
スライド継手20を組み合わせて使用することも可能で
ある。例えば、板状パネル14の一方端にスライド継手
を設け、他方端に回転継手を設けて、一対の柱12と一
対の梁11とによって形成されている面に連結すること
も可能である。
【0027】なお、本発明に係る制振構造物は、面内方
向に作用する揺れ等を制振する板状パネルに、その面外
方向に作用する力を軽減して伝達できる継手であれば、
前述の実施形態に例示した回転継手やスライド継手に限
定されるものではなく、また、板状パネルの取付位置等
についても限定されるものではない。例えば、板状パネ
ルを柱と梁とで形成される面の略中心に位置させ、面の
4角の柱と梁の接合部にこれら面外方向に作用する力を
軽減して伝達できる回転継手やスライド継手単独もしく
は組み合わせて用い、これらを介してブレース等で連結
した制振構造物とすることもできる。また、板状パネル
を一対の柱と一対の梁によって形成される面の上側の梁
に連結し、本実施形態と天地逆の構造とすることもでき
る。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明は、柱と梁とにより面を
形成する建築構造物の前記面内に配設され、前記建築構
造物の前記面内の揺れを軽減する板状ダンパを備え、前
記板状ダンパと前記建築構造物の柱または梁に連結手段
を介して連結されてなる制振構造物であって、前記連結
手段は、前記建築構造物を介して伝達される前記面外方
向の力を軽減する伝達軽減手段を有することを特徴とす
る構成である。上記構成によると、板状ダンパにより地
震や風荷重等の外力による揺れを吸収する一方で、建築
構造物の面外方向からの力を板状ダンパに軽減して伝達
し、制振装置の破損を防止することができる効果を奏す
る。
【0029】請求項2の発明は、請求項1に記載の制振
構造物であって、前記伝達軽減手段は、面内方向の力を
伝達し、面外方向の力の伝達を軽減する回転継手若しく
はスライド継手であって、前記板状ダンパが、前記回転
継手若しくはスライド継手のいずれか一方若しくは両方
を介して連結されている構成である。上記構成による
と、建築構造物の面外方向からの力を確実に軽減して板
状ダンパに伝達することができ、板状ダンパの破損を抑
制できる効果を奏する。
【0030】請求項3の発明は、請求項2において前記
建築構造物は、一対の柱と一対の梁とから面を形成し、
前記板状ダンパの下方端または上方端は、下側または上
側の梁の略中央に連結され、前記板状ダンパの上方端ま
たは下方端は、斜め配置の一対のブレースを介して連結
され、前記伝達軽減手段は、前記下側または上側の梁と
前記板状ダンパの下方端または上方端との間、前記板状
ダンパの上方端または下方端と前記ブレースの間、前記
ブレースと前記梁の上側または下側との間に、前記伝達
軽減手段が前記回転継手の場合はこれらのうちのいずれ
か二つ以上に、前記伝達軽減手段が前記スライド継手の
場合はこれらのうちのいずれか一つ以上に、設けられて
いるものである。上記構成によると、面外方向に作用す
る力を確実に軽減して板状ダンパに伝達することが可能
となり、板状ダンパの制振性能を低下や、破損を抑制で
きる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る制振構造物の構
成図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の正面図
のA−A’線矢視一部断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る制振構造物の構
成図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の正面図
のA−A’線矢視一部断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る制振構造物の構
成図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の正面図
のA−A’線矢視一部断面図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る制振構造物の構
成図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の正面図
のA−A’線矢視一部断面図である。
【図5】本発明の第5の実施形態に係る制振構造物の構
成図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の正面図
のA−A’線矢視一部断面図である。
【図6】本発明に係る制振構造物に用いられる回転継手
の一例を示す図である。
【図7】本発明に係る制振構造物に用いられる回転継手
の一例を示す図である。
【図8】本発明に係る制振構造物に用いられるスライド
継手の一例を示す図である。
【図9】従来より用いられている板状ダンパの構成図で
あり、(a)は正面図、(b)は(a)の正面図におけ
るD−D’線矢視断面図である。
【図10】従来の制振構造物の構成図である。
【符号の説明】
10 制振構造物 11a,11b 梁 12a,12b 柱 13 ブレース 14 板状ダンパ 15 回転継手 20a,20b,20c スライド継手 30 軸 31 ボール 32,33 接合部材 34a,34b 円筒部材 35 スライダー 36 円柱部材 40 下枠 41a,41b 枠体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 徹 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 三村 裕一 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目6番14号 株式会社神戸製鋼所内 (72)発明者 岡村 宏志 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目6番14号 株式会社神戸製鋼所内 (72)発明者 上仲 智彦 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目6番14号 株式会社神戸製鋼所内 Fターム(参考) 2E001 DG01 FA01 FA02 FA30 GA01 HB01 2E002 FA02 LA01 LA03 MA11 MA12 3J048 AA04 AA07 AC01 BE12 DA03 EA38

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱と梁とにより面を形成する建築構造物
    の前記面内に配設され、前記建築構造物の前記面内の揺
    れを軽減する板状ダンパを備え、前記板状ダンパと前記
    建築構造物の柱または梁に連結手段を介して連結されて
    なる制振構造物であって、前記連結手段は、前記建築構
    造物を介して伝達される前記面外方向の力を軽減する伝
    達軽減手段を有することを特徴とする制振構造物。
  2. 【請求項2】 前記伝達軽減手段は、回転継手若しくは
    スライド継手であって、前記板状ダンパが、前記回転継
    手若しくはスライド継手のいずれか一方若しくは両方を
    介して連結されている請求項1に記載の制振構造物。
  3. 【請求項3】 前記建築構造物は、一対の柱と一対の梁
    とから面を形成し、前記板状ダンパの下方端または上方
    端は、下側または上側の梁の略中央に連結され、前記板
    状ダンパの上方端または下方端は、斜め配置の一対のブ
    レースを介して連結され、前記伝達軽減手段は、前記下
    側または上側の梁と前記板状ダンパの下方端または上方
    端との間、前記板状ダンパの上方端または下方端と前記
    ブレースの間、前記ブレースと前記梁の上側または下側
    との間に、前記伝達軽減手段が前記回転継手の場合はこ
    れらのうちのいずれか二つ以上に、前記伝達軽減手段が
    前記スライド継手の場合はこれらのうちのいずれか一つ
    以上に、設けられている請求項2に記載の制振構造物。
JP2000111894A 2000-04-07 2000-04-07 制振構造物 Withdrawn JP2001288924A (ja)

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