JP2001288764A - マンホール用継手 - Google Patents

マンホール用継手

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JP2001288764A
JP2001288764A JP2000105000A JP2000105000A JP2001288764A JP 2001288764 A JP2001288764 A JP 2001288764A JP 2000105000 A JP2000105000 A JP 2000105000A JP 2000105000 A JP2000105000 A JP 2000105000A JP 2001288764 A JP2001288764 A JP 2001288764A
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JP
Japan
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joint
ring body
pipe
manhole
ribs
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JP2000105000A
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English (en)
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Kazunori Hisanaga
和則 久永
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Nishikawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Nishikawa Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のマンホール用継手は、可撓性およびシ
ール性が十分ではなく、リブ付パイプや継手等の損傷を
招いたり、漏水等が発生する危険性がある。 【解決手段】 マンホール40の筒壁41と、外周面に
多数のリブ31と溝部32を有するリブ付パイプ30と
を、短筒部12の先端部にフランジ部13を設けて構成
した可撓性のジョイント11を介して接続するにあた
り、リブ付パイプ30の隣接する複数の溝部32のそれ
ぞれにゴム状弾性材製のリング体15を嵌込み、各リン
グ体15の内周面に形成した切欠段部16にリブ31を
侵入位置させ、その外周面に粘着テープ19を巻付けて
複数のリング体15を一体化してリング体群14とし、
各リング体15の内周面に設けた接着層18を溝部32
の底面に接着させ、ジョイント短筒部12の後半部分を
リング体群14に密に弾接させると共にホースバンド2
1で締付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、リブ付パイプを
マンホールの取付管として使用した場合における、当該
リブ付パイプとマンホールとを接続するシール性および
可撓性に優れた継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 近年、マンホールの設置は、施工費用
を低減するために地表から浅い部分に埋設するいわゆる
浅埋設化が進んでいる。そのため、施工後において、取
付管は、例えば地表を走行する重機等の荷重よる地表か
らの外力により変形(扁平)し易い。この変形防止対策
として、外周面にリブ構造を持たせた取付管(リブ付パ
イプ30)が用いられるようになり、その需要は増加し
続けている。
【0003】従来、このリブ付パイプ30とマンホール
40とを接続する継手として、図1に示すものが存在す
る。この従来の継手50は、リブ付パイプ30を嵌挿す
る短筒部52の先端にフランジ部53を設けたジョイン
ト51を有し、その短筒部52の内面全域に樹脂等で構
成した硬質材製の補助パイプ54を取付け、さらに補助
パイプ54とリブ付パイプ30のリブ31間部分である
溝部32との間にゴムパッキン55を介挿している。ま
た、短筒部52をホースバンド56で締付ている。こう
した構成の従来の継手50において、その可撓性はジョ
イント51によって得ることとし、また、シール性はゴ
ムパッキン55によって得ることとしている。
【0004】しかしながら、この従来のマンホール用継
手50にあっては、可撓性とシール性の両方共に十分で
はないといった問題がある。すなわち、可撓性はジョイ
ント51のみで得ることとしているので十分ではなく、
よってリブ付パイプ30に大きな荷重がかかった場合に
当該リブ付パイプ30や継手50が損傷する危険性があ
る。また、シール性はゴムパッキン55のみで得ている
ので、特にリブ付パイプ30に大きな荷重が作用した際
に、リブ付パイプ30あるいは補助パイプ54との間に
隙間ができ、当該隙間から漏水等が発生する危険性があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 解決しようとする課
題は、従来のマンホール用継手は、可撓性およびシール
性が十分ではなく、リブ付パイプや継手等の損傷を招い
たり、漏水等が発生する危険性があることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 図2乃至図5を参照し
て説明する。請求項1の発明に係るマンホール用継手
は、マンホール40の筒壁41と、外周面に多数のリブ
31とリブ31間部分である溝部32を有するリブ付パ
イプ30とを、リブ付パイプ30を嵌挿する短筒部12
の先端部に筒壁41に固定するフランジ部13を設けて
構成した可撓性のジョイント11を介して接続するにあ
たり、リブ付パイプ30の隣接する複数の溝部32のそ
れぞれにゴム状弾性材製のリング体15を嵌込み、各リ
ング体15の内周面に形成した切欠段部16にリブ31
を侵入位置させ、その外周面に粘着テープ19を巻付け
て複数のリング体15を一体化してリング体群14と
し、各リング体15の内周面に設けた接着層18を溝部
32の底面に接着させ、ジョイント短筒部12の後半部
分をリング体群14に密に弾接させると共にその後半部
分をホースバンド21で締付けてなるものである。
【0007】請求項2の発明に係るマンホール用継手
は、請求項1の発明において、リング体15の少なくと
も一個所に係合部17を形成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】 本発明に係るマンホール用継手
10の実施形態を、図2乃至図5に示す。このマンホー
ル用継手10は、マンホール40の筒壁41と、外周面
に多数のリブ31とリブ31間部分である溝部32を有
するリブ付パイプ30とを、ジョイント11を介して接
続し、リブ付パイプ30をマンホール40の貫通孔42
に挿通するものである。ジョイント11は、可撓性に富
んだゴム製で、リブ付パイプ30を嵌挿する短筒部12
の先端部に筒壁41に固定するフランジ部13を設けて
構成している。
【0009】また、当該継手10は、リブ付パイプ30
の隣接する三つの溝部32のそれぞれにSBRソリッド
ゴム等の合成ゴム製のリング体15を嵌込んでいる。そ
して、各リング体15の内周面に形成した切欠段部16
にリブ31を侵入位置させ、その外周面に粘着テープ1
9を巻付けて複数のリング体15を一体化しリング体群
14としている。また、各リング体15の内周面に設け
た接着層18を溝部32の底面(すなわちリブ付パイプ
30の本体部分)に接着させている。さらに、ジョイン
ト短筒部12の後半部分をリング体群14にシール材2
0を挟んで密に弾接させると共に、その後半部分をホー
スバンド21で締付けている。
【0010】本実施形態においてジョイント11は、い
わゆる現場取付けタイプや工場取付けタイプのものを使
用する。また、リング体15は、その一箇所にトムソン
刃打抜きによるスリット加工を施し、係合部17を形成
している。この係合部17の形状は鍵状とし、不意の力
によって容易に外れることがない構造としている。ま
た、接着層18はブチルゴム粘着材で構成している。粘
着テープ19は、OPPテープ(ポリプロピレンテー
プ)やPVCテープ(塩化ビニールテープ)あるいはビ
ニールテープを使用する。
【0011】このマンホール用継手10は、次のように
して取付ける。まず、リブ付パイプ30の隣接する複数
の溝部32のそれぞれに、リング体15をその係合部1
7の係合を解いた状態で装着した後、当該係合部17を
再び係合する。この装着によって、各リング体15の切
欠段部16にリブ付パイプ30のリブ31が挿入位置す
ると共に、その内周面に設けた接着層18が溝部32の
底面に接着される。
【0012】次に、複数のリング体15の外周面に粘着
テープ19を巻付けて一体化し、リング体群14を形成
する。続いて、リブ付パイプ30とリング体群14の組
付き物を、ジョイント11の短筒部12に挿入する。こ
の際、リング体群14は、短筒部12の先端部分に位置
させる。最後に、ジョイント短筒部12の先端部分をホ
ースバンド21により締付け、取付け作業を完了する。
【0013】このマンホール用継手10の作用を説明す
る。本継手10は、シール性と可撓性の双方に優れた作
用を発揮する。すなわち、複数のリング体15の内周面
にブチルゴム粘着材で構成した接着層18を設け、この
接着層18を溝部32の底面に接着させているので、単
にゴムパッキンを介挿させるのとは異なり、ジョイント
11とリブ付パイプ30との間を完全にシールすること
ができる。
【0014】また、ジョイント11とリング体15との
間のシールは、シール材20を介して行っているので確
実にシールすることができる。ここで言うシール材20
としては、水膨張性スポンジ材やスポンジ材或いは粘着
材があげられるが、水膨張性スポンジ材を使用するのが
止水性の観点から好ましい。
【0015】また、ジョイント11は可撓性に富み、リ
ング体15は弾性材製であるので、リブ付パイプ30に
例えば地表から荷重が作用した場合、その荷重はジョイ
ント11が撓んで吸収すると共に、リング体15が圧縮
等して吸収するという、少なくともこの二つの部材のは
たらきにより容易かつ確実に消滅させることができる。
従って、リブ付パイプ30や継手10が損傷することが
ない。
【0016】また、リング体群14をジョイント11の
先端部に弾接させているので、当該ジョイント11の短
筒部12はより撓み易い。これによって、さらに十分な
可撓性を確保することができている。ちなみに、図1に
示す従来技術にあっては、ジョイント短筒部52の根元
から先端に至る全域に補助パイプ54を組付けているの
で、可撓性が十分に確保されていない。ここで、リング
体を1本とすると、組付作業バラツキに対応できない。
また、リング体3本分を金型で1体成形することが出来
たとしても、それを打抜刃で打ち抜きする際に製品厚さ
が厚いため、打抜き形状が安定しないのでシール性の観
点から好ましくない。
【0017】なお、隣接する複数の溝のそれぞれにリン
グ体15を嵌込んでリング体群14を形成しているの
で、リブ付パイプ30とジョイント11との接続を強固
なものとすることができる。また、各リング体15に切
欠段部16を形成し、その切欠段部16にリブ31を侵
入位置させているので、隣接するリング体15同士をほ
ぼ密着状態することができる。これにより、リング体群
14の構造的な強度を高め、リブ付パイプ30を安定姿
勢で確実に保持することができる。
【0018】このマンホール用継手10は、さらに、以
下の作用を発揮する。 (イ)接着層18をブチルゴム粘着材で構成すると、継
手10(リング体15)とリブ付パイプ30との間から
の漏水を、より確実に防ぎ止水性をさらに高めることが
できる。 (ロ)リング体15の取付けは、係合部17の係合を解
くことで、リブ付パイプ30の外周面側から巻付ける要
領で行うことができるので、取付け作業が容易である。 (ハ)リング体15の係合部17のスリット加工は切込
み刃によるため、係合面の形状は互いに相応しており、
よって隙間が発生せず、当部位からの漏水を防止でき
る。 (ニ)リング体15にはリブ31の形状に合わせた切欠
段部16を設けているので、隣接する複数のリング体1
5(リング体群14)を粘着テープ19によって一体化
する作業が容易である。 (ホ)リブ付パイプ30との接続は、ホースバンド21
の締込み力を併用するため、接着層18がリブ付パイプ
30にさらに確実に接着して止水性がさらに優れたもの
となる。ちなみに、従来の継手50は、ゴムパッキン5
5の反力を利用してシール作用を得ていため、外力(土
圧等)の作用の仕方によってはシール効果が低下する危
険性があった。
【0019】
【発明の効果】 本発明の主な効果は次の通りである。
本発明は、複数のリング体15の内周面に接着層18を
設け、この接着層18を溝部32の底面に接着させてい
るので、単にゴムパッキンを介挿させるのとは異なり、
ジョイントとリブ付パイプ30との間を完全にシールす
ることができる。また、リング体15の外面にシール材
20を設けているので、リング体15とジョイントの間
のシール性を確実に確保することができる。
【0020】また、ジョイントを可撓性に富むもので構
成すると共にリング体15を弾性材で構成しているの
で、リブ付パイプ30に荷重が作用した場合、その荷重
はジョイントが撓むこととリング体15が圧縮等して吸
収するという、主として二つの部材のはたらきにより容
易に消滅させることができる。これにより、リブ付パイ
プ30や継手10の損傷を未然に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例のマンホール用継手を示す側面部分断
面図である。
【図2】 本発明の実施形態を示す側面部分断面図であ
る。
【図3】 図2の実施形態における要部拡大図である。
【図4】 図2に示すリング体の正面図である。
【図5】 図2に示すリング体の側面図である。
【符号の説明】 10 マンホール用継手 11 ジョイント 12 短筒部 13 フランジ部 14 リング体群 15 リング体 16 切欠段部 17 係合部 18 接着層 19 粘着テープ 20 シール材 21 ホースバンド 30 リブ付パイプ 31 リブ 32 溝部 40 マンホール 41 筒壁 42 貫通孔 50 マンホール用継手 51 ジョイント 52 短筒部 53 フランジ部 54 補助パイプ 55 ゴムパッキン 56 ホースバンド
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月7日(2000.4.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 マンホール用継手
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、リブ付パイプを
マンホールの取付管として使用した場合における、当該
リブ付パイプとマンホールとを接続するシール性および
可撓性に優れた継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 近年、マンホールの設置は、施工費用
を低減するために地表から浅い部分に埋設するいわゆる
浅埋設化が進んでいる。そのため、施工後において、取
付管は、例えば地表を走行する重機等の荷重よる地表か
らの外力により変形(扁平)し易い。この変形防止対策
として、外周面にリブ構造を持たせた取付管(リブ付パ
イプ30)が用いられるようになり、その需要は増加し
続けている。
【0003】従来、このリブ付パイプ30とマンホール
40とを接続する継手として、図1に示すものが存在す
る。この従来の継手50は、リブ付パイプ30を嵌挿す
る短筒部52の先端にフランジ部53を設けたジョイン
ト51を有し、その短筒部52の内面全域に樹脂等で構
成した硬質材製の補助パイプ54を取付け、さらに補助
パイプ54とリブ付パイプ30のリブ31間部分である
溝部32との間にゴムパッキン55を介挿している。ま
た、短筒部52をホースバンド56で締付ている。こう
した構成の従来の継手50において、その可撓性はジョ
イント51によって得ることとし、また、シール性はゴ
ムパッキン55によって得ることとしている。
【0004】しかしながら、この従来のマンホール用継
手50にあっては、可撓性とシール性の両方共に十分で
はないといった問題がある。すなわち、可撓性はジョイ
ント51のみで得ることとしているので十分ではなく、
よってリブ付パイプ30に大きな荷重がかかった場合に
当該リブ付パイプ30や継手50が損傷する危険性があ
る。また、シール性はゴムパッキン55のみで得ている
ので、特にリブ付パイプ30に大きな荷重が作用した際
に、リブ付パイプ30あるいは補助パイプ54との間に
隙間ができ、当該隙間から漏水等が発生する危険性があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 解決しようとする課
題は、従来のマンホール用継手は、可撓性およびシール
性が十分ではなく、リブ付パイプや継手等の損傷を招い
たり、漏水等が発生する危険性があることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 図2乃至図5を参照し
て説明する。請求項1の発明に係るマンホール用継手
は、マンホール40の筒壁41と、外周面に多数のリブ
31とリブ31間部分である溝部32を有するリブ付パ
イプ30とを、リブ付パイプ30を嵌挿する短筒部12
の先端部に筒壁41に固定するフランジ部13を設けて
構成した可撓性のジョイント11を介して接続するにあ
たり、リブ付パイプ30の隣接する複数の溝部32のそ
れぞれにゴム状弾性材製のリング体15を嵌込み、各リ
ング体15の内周面に形成した切欠段部16にリブ31
を侵入位置させ、その外周面に粘着テープ19を巻付け
て複数のリング体15を一体化してリング体群14と
し、各リング体15の内周面に設けた接着層18を溝部
32の底面に接着させ、ジョイント短筒部12の後半部
分をリング体群14に密に弾接させると共にその後半部
分をホースバンド21で締付けてなるものである。
【0007】請求項2の発明に係るマンホール用継手
は、請求項1の発明において、リング体15の少なくと
も一個所に係合部17を形成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】 本発明に係るマンホール用継手
10の実施形態を、図2乃至図5に示す。このマンホー
ル用継手10は、マンホール40の筒壁41と、外周面
に多数のリブ31とリブ31間部分である溝部32を有
するリブ付パイプ30とを、ジョイント11を介して接
続し、リブ付パイプ30をマンホール40の貫通孔42
に挿通するものである。ジョイント11は、可撓性に富
んだゴム製で、リブ付パイプ30を嵌挿する短筒部12
の先端部に筒壁41に固定するフランジ部13を設けて
構成している。
【0009】また、当該継手10は、リブ付パイプ30
の隣接する三つの溝部32のそれぞれにSBRソリッド
ゴム等の合成ゴム製のリング体15を嵌込んでいる。そ
して、各リング体15の内周面に形成した切欠段部16
にリブ31を侵入位置させ、その外周面に粘着テープ1
9を巻付けて複数のリング体15を一体化しリング体群
14としている。また、各リング体15の内周面に設け
た接着層18を溝部32の底面(すなわちリブ付パイプ
30の本体部分)に接着させている。さらに、ジョイン
ト短筒部12の後半部分をリング体群14にシール材2
0を挟んで密に弾接させると共に、その後半部分をホー
スバンド21で締付けている。
【0010】本実施形態においてジョイント11は、い
わゆる現場取付けタイプや工場取付けタイプのものを使
用する。また、リング体15は、その一箇所に打抜刃で
打ち抜きによるスリット加工を施し、係合部17を形成
している。この係合部17の形状は鍵状とし、不意の力
によって容易に外れることがない構造としている。ま
た、接着層18はブチルゴム粘着材で構成している。粘
着テープ19は、OPPテープ(ポリプロピレンテー
プ)やPVCテープ(塩化ビニールテープ)あるいはビ
ニールテープを使用する。
【0011】このマンホール用継手10は、次のように
して取付ける。まず、リブ付パイプ30の隣接する複数
の溝部32のそれぞれに、リング体15をその係合部1
7の係合を解いた状態で装着した後、当該係合部17を
再び係合する。この装着によって、各リング体15の切
欠段部16にリブ付パイプ30のリブ31が挿入位置す
ると共に、その内周面に設けた接着層18が溝部32の
底面に接着される。
【0012】次に、複数のリング体15の外周面に粘着
テープ19を巻付けて一体化し、リング体群14を形成
する。続いて、リブ付パイプ30とリング体群14の組
付き物を、ジョイント11の短筒部12に挿入する。こ
の際、リング体群14は、短筒部12の先端部分に位置
させる。最後に、ジョイント短筒部12の先端部分をホ
ースバンド21により締付け、取付け作業を完了する。
【0013】このマンホール用継手10の作用を説明す
る。本継手10は、シール性と可撓性の双方に優れた作
用を発揮する。すなわち、複数のリング体15の内周面
にブチルゴム粘着材で構成した接着層18を設け、この
接着層18を溝部32の底面に接着させているので、単
にゴムパッキンを介挿させるのとは異なり、ジョイント
11とリブ付パイプ30との間を完全にシールすること
ができる。
【0014】また、ジョイント11とリング体15との
間のシールは、シール材20を介して行っているので確
実にシールすることができる。ここで言うシール材20
としては、水膨張性スポンジ材やスポンジ材或いは粘着
材があげられるが、水膨張性スポンジ材を使用するのが
止水性の観点から好ましい。
【0015】また、ジョイント11は可撓性に富み、リ
ング体15は弾性材製であるので、リブ付パイプ30に
例えば地表から荷重が作用した場合、その荷重はジョイ
ント11が撓んで吸収すると共に、リング体15が圧縮
等して吸収するという、少なくともこの二つの部材のは
たらきにより容易かつ確実に消滅させることができる。
従って、リブ付パイプ30や継手10が損傷することが
ない。
【0016】また、リング体群14をジョイント11の
先端部に弾接させているので、当該ジョイント11の短
筒部12はより撓み易い。これによって、さらに十分な
可撓性を確保することができている。ちなみに、図1に
示す従来技術にあっては、ジョイント短筒部52の根元
から先端に至る全域に補助パイプ54を組付けているの
で、可撓性が十分に確保されていない。ここで、リング
体を1本とすると、組付作業バラツキに対応できない。
また、リング体3本分を金型で1体成形することが出来
たとしても、それを打抜刃で打ち抜きする際に製品厚さ
が厚いため、打抜き形状が安定しないのでシール性の観
点から好ましくない。
【0017】なお、隣接する複数の溝のそれぞれにリン
グ体15を嵌込んでリング体群14を形成しているの
で、リブ付パイプ30とジョイント11との接続を強固
なものとすることができる。また、各リング体15に切
欠段部16を形成し、その切欠段部16にリブ31を侵
入位置させているので、隣接するリング体15同士をほ
ぼ密着状態することができる。これにより、リング体群
14の構造的な強度を高め、リブ付パイプ30を安定姿
勢で確実に保持することができる。
【0018】このマンホール用継手10は、さらに、以
下の作用を発揮する。 (イ)接着層18をブチルゴム粘着材で構成すると、継
手10(リング体15)とリブ付パイプ30との間から
の漏水を、より確実に防ぎ止水性をさらに高めることが
できる。 (ロ)リング体15の取付けは、係合部17の係合を解
くことで、リブ付パイプ30の外周面側から巻付ける要
領で行うことができるので、取付け作業が容易である。 (ハ)リング体15の係合部17のスリット加工は切込
み刃によるため、係合面の形状は互いに相応しており、
よって隙間が発生せず、当部位からの漏水を防止でき
る。 (ニ)リング体15にはリブ31の形状に合わせた切欠
段部16を設けているので、隣接する複数のリング体1
5(リング体群14)を粘着テープ19によって一体化
する作業が容易である。 (ホ)リブ付パイプ30との接続は、ホースバンド21
の締込み力を併用するため、接着層18がリブ付パイプ
30にさらに確実に接着して止水性がさらに優れたもの
となる。ちなみに、従来の継手50は、ゴムパッキン5
5の反力を利用してシール作用を得ていため、外力(土
圧等)の作用の仕方によってはシール効果が低下する危
険性があった。
【0019】
【発明の効果】 本発明の主な効果は次の通りである。
本発明は、複数のリング体15の内周面に接着層18を
設け、この接着層18を溝部32の底面に接着させてい
るので、単にゴムパッキンを介挿させるのとは異なり、
ジョイントとリブ付パイプ30との間を完全にシールす
ることができる。また、リング体15の外面にシール材
20を設けているので、リング体15とジョイントの間
のシール性を確実に確保することができる。
【0020】また、ジョイントを可撓性に富むもので構
成すると共にリング体15を弾性材で構成しているの
で、リブ付パイプ30に荷重が作用した場合、その荷重
はジョイントが撓むこととリング体15が圧縮等して吸
収するという、主として二つの部材のはたらきにより容
易に消滅させることができる。これにより、リブ付パイ
プ30や継手10の損傷を未然に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例のマンホール用継手を示す側面部分断
面図である。
【図2】 本発明の実施形態を示す側面部分断面図であ
る。
【図3】 図2の実施形態における要部拡大図である。
【図4】 図2に示すリング体の正面図である。
【図5】 図2に示すリング体の側面図である。
【符号の説明】 10 マンホール用継手 11 ジョイント 12 短筒部 13 フランジ部 14 リング体群 15 リング体 16 切欠段部 17 係合部 18 接着層 19 粘着テープ 20 シール材 21 ホースバンド 30 リブ付パイプ 31 リブ 32 溝部 40 マンホール 41 筒壁 42 貫通孔 50 マンホール用継手 51 ジョイント 52 短筒部 53 フランジ部 54 補助パイプ 55 ゴムパッキン 56 ホースバンド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンホール(40)の筒壁(41)と、
    外周面に多数のリブ(31)とリブ(31)間部分であ
    る溝部(32)を有するリブ付パイプ(30)とを、リ
    ブ付パイプ(30)を嵌挿する短筒部(12)の先端部
    に筒壁(41)に固定するフランジ部(13)を設けて
    構成した可撓性のジョイント(11)を介して接続する
    にあたり、 リブ付パイプ(30)の隣接する複数の溝部(32)の
    それぞれにゴム状弾性材製のリング体(15)を嵌込
    み、各リング体(15)の内周面に形成した切欠段部
    (16)にリブ(31)を侵入位置させ、各リング体
    (15)の外周面に粘着テープ(19)を巻付けて複数
    のリング体(15)を一体化してリング体群(14)と
    し、各リング体(15)の内周面に設けた接着層(1
    8)を溝部(32)の底面に接着させ、ジョイント短筒
    部(12)の後半部分をリング体群(14)に密に弾接
    させると共にその後半部分をホースバンド(21)で締
    付けてなるマンホール用継手。
  2. 【請求項2】 リング体(15)の少なくとも一個所に
    係合部(17)を形成してなる請求項1記載のマンホー
    ル用継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100716765B1 (ko) 2005-08-31 2007-05-14 황요안 수팽창고무 지수링을 사용한 지수관과 맨홀의 접합 공법

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