JP2001286058A - サージ吸収器 - Google Patents
サージ吸収器Info
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Abstract
コモンモード・サージに対する動作電圧とを同電圧に設
定できるサージ吸収器の実現。 【解決手段】 バリスタ内蔵型アレスタ12a,12bを直
列接続した第1のサージ吸収素子14、バリスタ内蔵型ア
レスタ16とアレスタ18とを直列接続した第2のサージ吸
収素子20を備え、第1のサージ吸収素子の両端に第1,
第2のバリスタ22a,22bを、第2のサージ吸収素子20
の両端に第3,第4のバリスタ22c,22dを接続し、第
1〜第3のバリスタの他端から接続端子24a〜24Cを、
第4のバリスタから接地用端子26を導出し、サージ吸収
素子14のバリスタ内蔵型アレスタ12a,12bの接続点
と、サージ吸収素子20のバリスタ内蔵型アレスタ16及び
アレスタ18の接続点とを接続する。
Description
電子機器に侵入する誘導雷等のサージを吸収するサージ
吸収器に係り、特に、電源線の線間を往復するノーマル
モード・サージと、各線−グランド間を伝導するコモン
モード・サージの両方に対処可能なサージ吸収器に関す
る。
モード・サージの両方に対処可能なサージ吸収器として
図6に示すものが用いられている。このサージ吸収器80
は、2つのバリスタ内蔵型アレスタ82a,82bを直列接
続して一体化して成る第1のサージ吸収素子84と、同じ
く2つのバリスタ内蔵型アレスタ86a,86bを直列接続
して一体化して成る第2のサージ吸収素子88とを備え、
上記第1のサージ吸収素子84の両端に第1のバリスタ90
a及び第2のバリスタ90bの一端をそれぞれ接続すると
共に、上記第1のバリスタ90a、第2のバリスタ90bの
他端から第1の接続端子92a及び第2の接続端子92bを
それぞれ導出し、また、上記第2のサージ吸収素子88の
一端に第3のバリスタ90cの一端を接続し、該第3のバ
リスタ90cの他端から第3の接続端子92cを導出すると
共に、上記第2のサージ吸収素子88の他端から接地用端
子94を導出し、さらに、上記第1のサージ吸収素子84を
構成する2つのバリスタ内蔵型アレスタ82a,82bの接
続点と、第2のサージ吸収素子88を構成する2つのバリ
スタ内蔵型アレスタ86a,86bの接続点とを接続して成
る。上記各バリスタ90a,90b,90cの動作電圧は同電
圧に設定されており、また、第1のサージ吸収素子84及
び第2のサージ吸収素子88を構成する各バリスタ内蔵型
アレスタ82a,82b,86a,86bの動作電圧は同電圧に
設定されている。上記第1乃至第3の接続端子92a,92
b,92cは、三相電源(図示せず)の3本の電源線L
1,L2,L3とそれぞれ接続され、上記接地用端子94
はグランドGに接地される。
して外部からサージが侵入すると、上記サージ吸収器80
が動作してこれを吸収し、電子回路96へのサージの侵入
を防止する仕組みである。 すなわち、上記電源線L
1,L2間を往復するノーマルモード・サージに対して
は、電源線L1,L2間に挿入された上記第1のバリス
タ90a、第1のサージ吸収素子84のバリスタ内蔵型アレ
スタ82a,82b及び第2のバリスタ90bが動作してこれ
を吸収する。また電源線L2,L3間を往復するノーマ
ルモード・サージに対しては、電源線L2,L3間に挿
入された上記第2のバリスタ90b、第1のサージ吸収素
子84のバリスタ内蔵型アレスタ82b、第2のサージ吸収
素子88のバリスタ内蔵型アレスタ86a及び第3のバリス
タ90cが動作してこれを吸収する。さらに、電源線L
1,L3間を往復するノーマルモード・サージに対して
は、電源線L1,L3間に挿入された上記第1のバリス
タ90a、第1のサージ吸収素子84のバリスタ内蔵型アレ
スタ82a、第2のサージ吸収素子88のバリスタ内蔵型ア
レスタ86a及び第3のバリスタ90cが動作してこれを吸
収する。
るコモンモード・サージに対しては、電源線L1とグラ
ンドG間に挿入された上記第1のバリスタ90a、第1の
サージ吸収素子84のバリスタ内蔵型アレスタ82a及び第
2のサージ吸収素子88のバリスタ内蔵型アレスタ86bが
動作してこれをグランドGに逃がすものである。また電
源線L2とグランドG間を伝導するコモンモード・サー
ジに対しては、電源線L2とグランドG間に挿入された
上記第2のバリスタ90b、第1のサージ吸収素子84のバ
リスタ内蔵型アレスタ82b、第2のサージ吸収素子88の
バリスタ内蔵型アレスタ86bが動作してこれをグランド
Gに逃がす。さらに、電源線L3とグランドG間を伝導
するコモンモード・サージに対しては、電源線L3とグ
ランドG間に挿入された上記第3のバリスタ90c、第2
のサージ吸収素子88のバリスタ内蔵型アレスタ86a,86
bが動作してこれをグランドGに逃がす。
器80にあっては、ノーマルモード・サージの吸収時に動
作する素子が、コモンモード・サージの吸収時に動作す
る素子に比べてバリスタ1個分多くなっている。このた
め、ノーマルモード・サージに対する動作電圧は、コモ
ンモード・サージに対する動作電圧よりバリスタ1個の
動作電圧の分だけ上昇することとなり、この結果、ノー
マルモード・サージの吸収性能が悪化するといった問題
が生じていた。例えば、コモンモード・サージに対する
動作電圧を1200Vに設定するため、上記各バリスタ
90a,90b,90cの動作電圧を400V、各サージ吸収
素子84,88の動作電圧を800V(バリスタ内蔵型アレ
スタ82aの動作電圧400V+バリスタ内蔵型アレスタ
82bの動作電圧400V、バリスタ内蔵型アレスタ86a
の動作電圧400V+バリスタ内蔵型アレスタ86bの動
作電圧400V)に設定した場合、ノーマルモード・サ
ージに対する動作電圧はバリスタ1個分の400V上昇
して1600Vとなる。このため、ノーマルモード・サ
ージの場合と同様に、本来吸収すべきである1200〜
1600V未満のノーマルモード・サージを吸収するこ
とができず、電子回路96側への侵入を許すこととなる。
出されたものであり、その目的とするところは、電源線
の線間を往復するノーマルモード・サージに対する動作
電圧と各線−グランド間を伝導するコモンモード・サー
ジに対する動作電圧とを同電圧に設定できるサージ吸収
器を実現することにある。
め、この発明に係る第1のサージ吸収器は、第1のバリ
スタ内蔵型アレスタと第2のバリスタ内蔵型アレスタと
を直列接続して成る第1のサージ吸収素子と、第3のバ
リスタ内蔵型アレスタとアレスタとを直列接続して成る
第2のサージ吸収素子とを備え、上記第1のサージ吸収
素子の両端に第1のバリスタ及び第2のバリスタの一端
をそれぞれ接続すると共に、上記第1のバリスタ及び第
2のバリスタの他端から電源線に接続される第1の接続
端子及び第2の接続端子をそれぞれ導出し、また、上記
第2のサージ吸収素子の第3のバリスタ内蔵型アレスタ
に第3のバリスタの一端を接続すると共に、アレスタに
第4のバリスタの一端を接続し、上記第3のバリスタの
他端から電源線に接続される第3の接続端子を導出する
と共に、上記第4のバリスタの他端から接地用端子を導
出し、さらに、上記第1のサージ吸収素子を構成する第
1のバリスタ内蔵型アレスタ及び第2のバリスタ内蔵型
アレスタの接続点と、第2のサージ吸収素子を構成する
第3のバリスタ内蔵型アレスタ及びアレスタの接続点と
を接続して構成した。
の接続端子を三相電源の電源線L1と接続し、第2の接
続端子を電源線L2に接続し、第3の接続端子を電源線
L3に接続し、接地用端子をグランドに接地させること
により、三相電源の電源線の線間を往復するノーマルモ
ード・サージ及び各線−グランド間を伝導するコモンモ
ード・サージを吸収する。すなわち、電源線L1,L2
間を往復するノーマルモード・サージに対しては、電源
線L1,L2間に挿入された第1のバリスタ、第1のサ
ージ吸収素子の第1のバリスタ内蔵型アレスタ、第2の
バリスタ内蔵型アレスタ及び第2のバリスタが動作して
これを吸収する。また電源線L2,L3間を往復するノ
ーマルモード・サージに対しては、電源線L2,L3間
に挿入された第2のバリスタ、第1のサージ吸収素子の
第2のバリスタ内蔵型アレスタ、第2のサージ吸収素子
の第3のバリスタ内蔵型アレスタ及び第3のバリスタが
動作してこれを吸収する。さらに、電源線L1,L3間
を往復するノーマルモード・サージに対しては、電源線
L1,L3間に挿入された第1のバリスタ、第1のサー
ジ吸収素子の第1のバリスタ内蔵型アレスタ、第2のサ
ージ吸収素子の第3のバリスタ内蔵型アレスタ及び第3
のバリスタが動作してこれを吸収する。
コモンモード・サージに対しては、電源線L1とグラン
ド間に挿入された第1のバリスタ、第1のサージ吸収素
子の第1のバリスタ内蔵型アレスタ、第2のサージ吸収
素子のアレスタ及び第4のバリスタが動作してこれをグ
ランドに逃がすものである。また電源線L2とグランド
間を伝導するコモンモード・サージに対しては、電源線
L2とグランド間に挿入された第2のバリスタ、第1の
サージ吸収素子の第2のバリスタ内蔵型アレスタ、第2
のサージ吸収素子のアレスタ及び第4のバリスタが動作
してこれをグランドに逃がす。さらに、電源線L3とグ
ランド間を伝導するコモンモード・サージに対しては、
電源線L3とグランド間に挿入された第3のバリスタ、
第2のサージ吸収素子の第3のバリスタ内蔵型アレス
タ,アレスタ及び第4のバリスタが動作してこれをグラ
ンドに逃がす。
第2のサージ吸収素子のアレスタとグランドとの間に第
4のバリスタが挿入接続されており、ノーマルモード・
サージの吸収時に動作するバリスタの数(2つ)と、コ
モンモード・サージの吸収時に動作するバリスタの数
(2つ)が同じであるため、ノーマルモード・サージに
対する動作電圧と、コモンモード・サージに対する動作
電圧とを同電圧に設定することができる。また、本発明
の第1のサージ吸収器においては、電源線L1,L2,
L3とグランドとの間に挿入される第2のサージ吸収素
子のグランド側の素子がアレスタで構成されているた
め、該アレスタの放電間隙によってグランドとの間が物
理的に絶縁状態となり、漏れ電流の発生や短絡が防止さ
れる。
1のバリスタ内蔵型アレスタと第2のバリスタ内蔵型ア
レスタとを直列接続して成る第1のサージ吸収素子と、
第3のバリスタ内蔵型アレスタとアレスタとを直列接続
して成る第2のサージ吸収素子とを備え、上記第1のサ
ージ吸収素子の両端に第1のバリスタ及び第2のバリス
タの一端をそれぞれ接続すると共に、上記第1のバリス
タ及び第2のバリスタの他端から電源線に接続される第
1の接続端子及び第2の接続端子をそれぞれ導出し、ま
た、上記第2のサージ吸収素子のアレスタに第3のバリ
スタを接続すると共に、上記第3のバリスタの他端から
接地用端子を導出し、さらに、上記第1のサージ吸収素
子を構成する第1のバリスタ内蔵型アレスタ及び第2の
バリスタ内蔵型アレスタの接続点と、第2のサージ吸収
素子を構成する第3のバリスタ内蔵型アレスタ及びアレ
スタの接続点とを接続して構成した。
の接続端子を単相電源の電源線L1と接続し、第2の接
続端子を電源線L2に接続し、接地用端子をグランドに
接地させることにより、単相電源の電源線の線間を往復
するノーマルモード・サージ及び各線−グランド間を伝
導するコモンモード・サージを吸収する。すなわち、電
源線L1,L2間を往復するノーマルモード・サージに
対しては、電源線L1,L2間に挿入された第1のバリ
スタ、第1のサージ吸収素子の第1のバリスタ内蔵型ア
レスタ、第2のバリスタ内蔵型アレスタ及び第2のバリ
スタが動作してこれを吸収する。
コモンモード・サージに対しては、電源線L1とグラン
ド間に挿入された第1のバリスタ、第1のサージ吸収素
子の第1のバリスタ内蔵型アレスタ、第2のサージ吸収
素子のアレスタ及び第3のバリスタが動作してこれをグ
ランドに逃がすものである。また電源線L2とグランド
間を伝導するコモンモード・サージに対しては、電源線
L2とグランド間に挿入された第2のバリスタ、第1の
サージ吸収素子の第2のバリスタ内蔵型アレスタ、第2
のサージ吸収素子のアレスタ及び第3のバリスタが動作
してこれをグランドに逃がす。
第2のサージ吸収素子のアレスタとグランドとの間に第
3のバリスタが挿入接続されており、ノーマルモード・
サージの吸収時に動作するバリスタの数(2つ)と、コ
モンモード・サージの吸収時に動作するバリスタの数
(2つ)が同じであるため、ノーマルモード・サージに
対する動作電圧と、コモンモード・サージに対する動作
電圧とを同電圧に設定することができる。また、本発明
の第2のサージ吸収器においては、電源線L1,L2と
グランドとの間に挿入される第2のサージ吸収素子のグ
ランド側の素子がアレスタで構成されているため、該ア
レスタの放電間隙によってグランドとの間が物理的に絶
縁状態となり、漏れ電流の発生や短絡が防止される。
非直線抵抗体の両端に一対の放電電極を接続して該放電
電極間に放電間隙を形成し、これらを放電ガスと共に気
密外囲器内に封入して成る第1のバリスタ内蔵型アレス
タ及び第2のバリスタ内蔵型アレスタを、直列接続して
構成されているものが該当する。上記第2のサージ吸収
素子としては、電圧非直線抵抗体の両端に一対の放電電
極を接続して該放電電極間に放電間隙を形成し、これら
を放電ガスと共に気密外囲器内に封入して成る第3のバ
リスタ内蔵型アレスタと、放電間隙を隔てて一対の放電
電極を対向配置し、これらを放電ガスと共に気密外囲器
内に封入して成るアレスタとを、直列接続して構成され
ているものが該当する。
は、三相電源の電源線の線間を往復するノーマルモード
・サージ及び各線−グランド間を伝導するコモンモード
・サージを吸収するものである。この第1のサージ吸収
器10は、図1に示すように、第1のバリスタ内蔵型アレ
スタ12a及び第2のバリスタ内蔵型アレスタ12bを直列
接続して一体化して成る第1のサージ吸収素子14と、第
3のバリスタ内蔵型アレスタ16とアレスタ18とを直列接
続して一体化して成る第2のサージ吸収素子20とを備え
ている。上記第1のサージ吸収素子14における、第1の
バリスタ内蔵型アレスタ12aに第1のバリスタ22aの一
端を、第2のバリスタ内蔵型アレスタ12bに第2のバリ
スタ22bの一端をそれぞれ接続すると共に、上記第1の
バリスタ22a、第2のバリスタ22bの他端から第1の接
続端子24a及び第2の接続端子24bをそれぞれ導出して
いる。また、上記第2のサージ吸収素子20における、第
3のバリスタ内蔵型アレスタ16に第3のバリスタ22cの
一端を、アレスタ18に第4のバリスタ22dの一端をそれ
ぞれ接続すると共に、上記第3のバリスタ22cの他端か
ら第3の接続端子24cを、上記第4のバリスタ22dの他
端から接地用端子26を導出している。さらに、上記第1
のサージ吸収素子14を構成する第1のバリスタ内蔵型ア
レスタ12a及び第2のバリスタ内蔵型アレスタ12bの接
続点と、第2のサージ吸収素子20を構成するバリスタ内
蔵型アレスタ16及びアレスタ18の接続点とを接続して成
る。上記各バリスタ22a〜22dの動作電圧は同電圧に設
定されており、また、第1のサージ吸収素子14及び第2
のサージ吸収素子20を構成する各バリスタ内蔵型アレス
タ12a,12b,16及びアレスタ18の動作電圧は同電圧に
設定されている。このように、動作電圧が同電圧のバリ
スタ22a〜22d、動作電圧が同電圧のバリスタ内蔵型ア
レスタ12a,12b,16及びアレスタ18を使用してサージ
吸収器10を構成することにより、部品同士の接続作業や
部品の在庫管理の手間を軽減することができる。上記第
1乃至第3の接続端子24a,24b,24cは、三相電源
(図示せず)の3本の電源線L1,L2,L3とそれぞ
れ接続され、また、上記接地用端子26はグランドGに接
地される。
は、図2に示すように、酸化亜鉛等の電圧非直線抵抗体
28の両面に電極板30を被着すると共に、各電極板30の外
面にリード端子32を接続して成る。
3に示すように、Fe,Ni等の導電材で形成され、第
1のカップ部34と第2のカップ部36とを第1の連結部38
を介して連結してなる共通外部電極40と、セラミック等
の絶縁材で形成され、第1の円筒部42と第2の円筒部44
とを第2の連結部46を介して連結してなる外囲部材48と
を有してなる。この共通外部電極40と外囲部材48とは、
それぞれ第1のカップ部34と第1の円筒部42とが連通す
ると共に、第2のカップ部36と第2の円筒部44とが連通
するように位置決めされ、接着剤等によって気密に接続
される。そして、第1の円筒部42の開口部を第1の外部
電極50で閉塞すると共に、第2の円筒部44の開口部を第
2の外部電極52で閉塞することにより、第1の放電空間
54と第2の放電空間56を備えた気密外囲器57が形成され
る。上記第1の外部電極50及び第2の外部電極52の外面
には、第1の外部端子58、第2の外部端子60が、それぞ
れハンダ等によって固着されている。
56の内部には、放電ガスとしてHe,Ar,Ne,Xe
等の希ガスの単体、窒素ガス等の不活性ガスの単体、或
いは、上記希ガスや不活性ガスの混合ガスが充填され
る。また、第1の連結部38の外面には、共通外部端子62
がハンダ等によって固着される。
nO)等によって形成された第1の電圧非直線抵抗体64
の両端に、一対の第1の放電電極66,66を接続し、この
第1の放電電極66,66間に第1の放電間隙68を形成した
ものが収納されており、第1の放電電極66の一方は第1
の外部電極50の内面に、また他方は第1のカップ部34の
内側底面にそれぞれ接続されている。上記第2の放電空
間56にも、第2の電圧非直線抵抗体70の両端に一対の第
2の放電電極72,72を接続し、この第2の放電電極72,
72間に第2の放電間隙74を形成したものが収納されてお
り、第2の放電電極72,72の一方は第2の外部電極52の
内面に、また他方は第2のカップ部36の内側底面にそれ
ぞれ接続されている。
放電空間56に、電圧非直線抵抗体と放電間隙との並列接
続構造を有する第1のバリスタ内蔵型アレスタ12a及び
第2のバリスタ内蔵型アレスタ12bがそれぞれ形成され
ると共に、これら第1のバリスタ内蔵型アレスタ12a及
び第2のバリスタ内蔵型アレスタ12bが直列接続されて
一体化した第1のサージ吸収素子14が構成される。上記
バリスタ内蔵型アレスタ12a,12bは、バリスタの即応
性とアレスタの大電流耐量性を兼ね備え、優れたサージ
吸収特性を発揮するものである。
記第1のサージ吸収素子14における第2のバリスタ内蔵
型アレスタ12bをアレスタ18に換えて構成したものであ
り、それ以外の構成は上記第1のサージ吸収素子14と同
様である。すなわち、この第2のサージ吸収素子20にあ
っては、図4に示すように、第2の放電空間56に、第2
の放電間隙74を隔てて対向配置された一対の第2の放電
電極72,72が収納されており、該第2の放電電極72,72
の一方は第2の外部電極52の内面に、また他方は第2の
カップ部36の内側底面にそれぞれ接続されている。以上
の結果、第1の放電空間54に形成された第3のバリスタ
内蔵型アレスタ16と、第2の放電空間56に形成されたア
レスタ18とを、直列接続して一体化して成る第2のサー
ジ吸収素子20が構成される。
第1のサージ吸収素子14、第2のサージ吸収素子20は、
上記した通りの接続がなされた後、図示しない筐体内に
収容され、該筐体内に樹脂を充填することにより一体化
されて使用される。
して外部からサージが侵入すると、上記第1のサージ吸
収器10が動作してこれを吸収し、電子回路76へのサージ
の侵入を防止する。すなわち、上記電源線L1,L2間
を往復するノーマルモード・サージに対しては、電源線
L1,L2間に挿入された上記第1のバリスタ22a、第
1のサージ吸収素子14の第1のバリスタ内蔵型アレスタ
12a,第2のバリスタ内蔵型アレスタ12b及び第2のバ
リスタ22bが動作してこれを吸収する。また電源線L
2,L3間を往復するノーマルモード・サージに対して
は、電源線L2,L3間に挿入された上記第2のバリス
タ22b、第1のサージ吸収素子14の第2のバリスタ内蔵
型アレスタ12b、第2のサージ吸収素子20の第3のバリ
スタ内蔵型アレスタ16及び第3のバリスタ22cが動作し
てこれを吸収する。さらに、電源線L1,L3間を往復
するノーマルモード・サージに対しては、電源線L1,
L3間に挿入された上記第1のバリスタ22a、第1のサ
ージ吸収素子14の第1のバリスタ内蔵型アレスタ12a、
第2のサージ吸収素子20の第3のバリスタ内蔵型アレス
タ16及び第3のバリスタ22cが動作してこれを吸収す
る。
るコモンモード・サージに対しては、電源線L1とグラ
ンドG間に挿入された上記第1のバリスタ22a、第1の
サージ吸収素子14の第1のバリスタ内蔵型アレスタ12
a、第2のサージ吸収素子20のアレスタ18及び第4のバ
リスタ22dが動作してこれをグランドGに逃がすもので
ある。また電源線L2とグランドG間を伝導するコモン
モード・サージに対しては、電源線L2とグランドG間
に挿入された上記第2のバリスタ22b、第1のサージ吸
収素子14の第2のバリスタ内蔵型アレスタ12b、第2の
サージ吸収素子20のアレスタ18及び第4のバリスタ22d
が動作してこれをグランドGに逃がすようになってい
る。さらに、電源線L3とグランドG間を伝導するコモ
ンモード・サージに対しては、電源線L3とグランドG
間に挿入された上記第3のバリスタ22c、第2のサージ
吸収素子20の第3のバリスタ内蔵型アレスタ16,アレス
タ18及び第4のバリスタ22dが動作してこれをグランド
Gに逃がすようになっている。
10にあっては、第2のサージ吸収素子20のアレスタ18と
グランドGとの間に第4のバリスタ22dが挿入接続され
ており、ノーマルモード・サージの吸収時に動作するバ
リスタの数(2つ)と、コモンモード・サージの吸収時
に動作するバリスタの数(2つ)が同じであるため、ノ
ーマルモード・サージに対する動作電圧と、コモンモー
ド・サージに対する動作電圧とを同電圧に設定すること
ができる。例えば、コモンモード・サージに対する動作
電圧を1200Vに設定するため、上記各バリスタ22a
〜22dの動作電圧を200V、第1のサージ吸収素子14
の動作電圧を800V(第1のバリスタ内蔵型アレスタ
12aの動作電圧400V+第2のバリスタ内蔵型アレス
タ12bの動作電圧400V)、第2のサージ吸収素子20
の動作電圧を800V(第3のバリスタ内蔵型アレスタ
16の動作電圧400V+アレスタ18の動作電圧400
V)とした場合、ノーマルモード・サージに対する動作
電圧も1200Vに設定することができる。
おいては、電源線L1,L2,L3とグランドとの間に
挿入される第2のサージ吸収素子20のグランドG側の素
子がアレスタ18で構成されているため、該アレスタ18の
放電間隙によってグランドとの間が物理的に絶縁状態と
なり、漏れ電流の発生や短絡が防止され安全性が高い。
78を示すものであり、この第2のサージ吸収器78は、単
相電源の電源線の線間を往復するノーマルモード・サー
ジ及び各線−グランド間を伝導するコモンモード・サー
ジを吸収するものである。この第2のサージ吸収器78
は、上記第1のサージ吸収器10から第3のバリスタ22c
及び第3の接続端子24cを除去して構成されているもの
であり、それ以外の構成は、上記第1のサージ吸収器10
と実質的に同じである。すなわち、この第2のサージ吸
収器78は、第1のバリスタ内蔵型アレスタ12a及び第2
のバリスタ内蔵型アレスタ12bを直列接続して一体化し
て成る第1のサージ吸収素子14と、第3のバリスタ内蔵
型アレスタ16とアレスタ18とを直列接続して一体化して
成る第2のサージ吸収素子20とを備えている。上記第1
のサージ吸収素子14における、第1のバリスタ内蔵型ア
レスタ12aに第1のバリスタ22aの一端を、第2のバリ
スタ内蔵型アレスタ12bに第2のバリスタ22bの一端を
それぞれ接続すると共に、上記第1のバリスタ22a、第
2のバリスタ22bの他端から第1の接続端子24a及び第
2の接続端子24bをそれぞれ導出している。また、上記
第2のサージ吸収素子20における、アレスタ18に第3の
バリスタ22cの一端を接続すると共に、上記第3のバリ
スタ22cの他端から接地用端子26を導出している。さら
に、上記第1のサージ吸収素子14を構成する第1のバリ
スタ内蔵型アレスタ12a及び第2のバリスタ内蔵型アレ
スタ12bの接続点と、第2のサージ吸収素子20を構成す
るバリスタ内蔵型アレスタ16及びアレスタ18の接続点と
を接続して成る。上記第1及び第2の接続端子24a,24
bは、単相電源(図示せず)の2本の電源線L1,L2
とそれぞれ接続され、また、上記接地用端子26はグラン
ドGに接地される。
部からサージが侵入すると、上記第2のサージ吸収器78
が動作してこれを吸収し、電子回路76へのサージの侵入
を防止する。すなわち、上記電源線L1,L2間を往復
するノーマルモード・サージに対しては、電源線L1,
L2間に挿入された上記第1のバリスタ22a、第1のサ
ージ吸収素子14の第1のバリスタ内蔵型アレスタ12a,
第2のバリスタ内蔵型アレスタ12b及び第2のバリスタ
22bが動作してこれを吸収する。次に、電源線L1とグ
ランドG間を伝導するコモンモード・サージに対して
は、電源線L1とグランドG間に挿入された上記第1の
バリスタ22a、第1のサージ吸収素子14の第1のバリス
タ内蔵型アレスタ12a、第2のサージ吸収素子20のアレ
スタ18及び第3のバリスタ22cが動作してこれをグラン
ドGに逃がすものである。また電源線L2とグランドG
間を伝導するコモンモード・サージに対しては、電源線
L2とグランドG間に挿入された上記第2のバリスタ22
b、第1のサージ吸収素子14の第2のバリスタ内蔵型ア
レスタ12b、第2のサージ吸収素子20のアレスタ18及び
第3のバリスタ22cが動作してこれをグランドGに逃が
すようになっている。
78にあっては、第2のサージ吸収素子20のアレスタ18と
グランドGとの間に第3のバリスタ22cが挿入接続され
ており、ノーマルモード・サージの吸収時に動作するバ
リスタの数(2つ)と、コモンモード・サージの吸収時
に動作するバリスタの数(2つ)が同じであるため、ノ
ーマルモード・サージに対する動作電圧と、コモンモー
ド・サージに対する動作電圧とを同電圧に設定すること
ができる。この第2のサージ吸収器78は、上記の通り、
第1のサージ吸収器10における第3のバリスタ22c及び
第3の接続端子24cを除去するだけで構成することがで
きるので、製造容易である。
第2のサージ吸収素子のアレスタとグランドとの間にバ
リスタを挿入接続したことにより、電源線の線間を往復
するノーマルモード・サージの吸収時に動作するバリス
タの数と、各電源線とグランド間を伝導するコモンモー
ド・サージの吸収時に動作するバリスタの数とが同じと
なるため、ノーマルモード・サージに対する動作電圧
と、コモンモード・サージに対する動作電圧とを同電圧
に設定することができる。
示す回路図である。
面図である。
素子を示す断面図である。
素子を示す断面図である。
示す回路図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 第1のバリスタ内蔵型アレスタと第2の
バリスタ内蔵型アレスタとを直列接続して成る第1のサ
ージ吸収素子と、第3のバリスタ内蔵型アレスタとアレ
スタとを直列接続して成る第2のサージ吸収素子とを備
え、上記第1のサージ吸収素子の両端に第1のバリスタ
及び第2のバリスタの一端をそれぞれ接続すると共に、
上記第1のバリスタ及び第2のバリスタの他端から電源
線に接続される第1の接続端子及び第2の接続端子をそ
れぞれ導出し、また、上記第2のサージ吸収素子の第3
のバリスタ内蔵型アレスタに第3のバリスタの一端を接
続すると共に、アレスタに第4のバリスタの一端を接続
し、上記第3のバリスタの他端から電源線に接続される
第3の接続端子を導出すると共に、上記第4のバリスタ
の他端から接地用端子を導出し、さらに、上記第1のサ
ージ吸収素子を構成する第1のバリスタ内蔵型アレスタ
及び第2のバリスタ内蔵型アレスタの接続点と、第2の
サージ吸収素子を構成する第3のバリスタ内蔵型アレス
タ及びアレスタの接続点とを接続して成ることを特徴と
するサージ吸収器。 - 【請求項2】 第1のバリスタ内蔵型アレスタと第2の
バリスタ内蔵型アレスタとを直列接続して成る第1のサ
ージ吸収素子と、第3のバリスタ内蔵型アレスタとアレ
スタとを直列接続して成る第2のサージ吸収素子とを備
え、上記第1のサージ吸収素子の両端に第1のバリスタ
及び第2のバリスタの一端をそれぞれ接続すると共に、
上記第1のバリスタ及び第2のバリスタの他端から電源
線に接続される第1の接続端子及び第2の接続端子をそ
れぞれ導出し、また、上記第2のサージ吸収素子のアレ
スタに第3のバリスタを接続すると共に、上記第3のバ
リスタの他端から接地用端子を導出し、さらに、上記第
1のサージ吸収素子を構成する第1のバリスタ内蔵型ア
レスタ及び第2のバリスタ内蔵型アレスタの接続点と、
第2のサージ吸収素子を構成する第3のバリスタ内蔵型
アレスタ及びアレスタの接続点とを接続して成ることを
特徴とするサージ吸収器。 - 【請求項3】 上記第1のサージ吸収素子は、電圧非直
線抵抗体の両端に一対の放電電極を接続して該放電電極
間に放電間隙を形成し、これらを放電ガスと共に気密外
囲器内に封入して成る第1のバリスタ内蔵型アレスタ及
び第2のバリスタ内蔵型アレスタを、直列接続して構成
されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のサ
ージ吸収器。 - 【請求項4】 上記第2のサージ吸収素子は、電圧非直
線抵抗体の両端に一対の放電電極を接続して該放電電極
間に放電間隙を形成し、これらを放電ガスと共に気密外
囲器内に封入して成る第3のバリスタ内蔵型アレスタ
と、放電間隙を隔てて一対の放電電極を対向配置し、こ
れらを放電ガスと共に気密外囲器内に封入して成るアレ
スタとを、直列接続して構成されていることを特徴とす
る請求項1又は2に記載のサージ吸収器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000096549A JP3348151B2 (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | サージ吸収器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000096549A JP3348151B2 (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | サージ吸収器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001286058A true JP2001286058A (ja) | 2001-10-12 |
JP3348151B2 JP3348151B2 (ja) | 2002-11-20 |
Family
ID=18611302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000096549A Expired - Lifetime JP3348151B2 (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | サージ吸収器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3348151B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006109681A (ja) * | 2004-10-08 | 2006-04-20 | Otowa Denki Kogyo Kk | 避雷器 |
-
2000
- 2000-03-31 JP JP2000096549A patent/JP3348151B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2006109681A (ja) * | 2004-10-08 | 2006-04-20 | Otowa Denki Kogyo Kk | 避雷器 |
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JP3348151B2 (ja) | 2002-11-20 |
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