JP2001285092A - 移動体用受信機 - Google Patents
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Abstract
に設定される移動体用の受信機を提供する。 【解決手段】 地域と、その地域の利用電波の周波数帯
とをROM4に記憶し、GPSレシーバ2によって測位
された現在位置から、移動体の位置する地域を検出し、
その検出結果に基づき受信機にFM/AMバンドの受信
周波数帯を設定する。
Description
体に搭載され、放送局から送信されている電波を受信す
るための移動体用受信機に関する。
が刻々と変化するため、そこに搭載されてラジオ放送な
どを受信するための受信機には、使用者が受信可能な局
を簡単に選択できるようにする目的として様々な機能が
搭載されている。
により、現在位置において所定の電界強度となっている
局に同調させるシーク機能、または、現在位置において
所定の電界強度となっている複数の局を自動的に同調さ
せ、その同調可能な局の周波数をプリセットキーに自動
的に記憶させる自動選局記憶機能があげられる。
送局が利用している電波の周波数帯や、その周波数帯に
おいて放送局が利用できる周波数は、国や地域により定
められている。
される国や地域の周波数帯や放送局が利用できる周波数
に対応して、受信機が利用可能な周波数帯や、前述のシ
ーク機能および自動選局記憶機能にて同調可能な局を検
索する際の周波数のステップ幅を、個別に設定を行う必
要があり生産効率が向上しない。
するために、本発明の移動体用受信機は、地域と、その
地域の利用電波の周波数帯とが記憶された記憶手段と、
移動体の現在位置を測位する現在位置測位手段によって
検出された現在位置から、移動体の位置する地域を検出
し、その検出結果に基づき受信機の受信周波数帯を設定
する制御手段と、を備えたことを特徴としている。
記憶手段には、前記地域に対応した周波数ステップ幅が
記憶され、前記制御手段は、前記検出結果に基づき受信
機の周波数ステップ幅を設定することを特徴としてい
る。
について図1ないし図3を用いて詳述する。なお、以下
に説明する実施の形態においては、移動体として車両を
適用し、これに搭載される車両用受信機を示している。
図を示すものである。図1において1は全世界測位シス
テム(GPS:Global Positioning
System)におけるGPSアンテナであり、2は
GPSレシーバである。
Kmの軌道上に位置しているGPS衛星から発信されて
いる電波を、GPSアンテナ1を介して受信し、車両の
現在位置を緯度、経度、高度情報として測位することが
できる。
全体の基本的制御を司るコントローラであり、ROM4
に記憶された制御プログラムに基づき各構成を制御す
る。GPSレシーバ2により測位された刻々と変化する
車両の現在位置を示す緯度情報、経度情報、高度情報の
各々は、CPU3を介してRAM5に記憶される。
AM局から送信されている放送信号を受信するためのも
のである。7はFM/AM受信回路であり、FM/AM
アンテナ6で受信された放送信号を中間周波数信号に変
換するものであり、同調部と高周波増幅器と周波数変換
器を備えたフロントエンド、選局周波数に応じた周波数
信号を出力するPLL回路などから構成されている。
復調する音声出力回路であり、ここで復調された音声信
号がスピーカ10から音声として出力される。また、1
0は放送信号に含まれる文字信号部分を復調する文字出
力回路であり、ここで復調された文字信号がディスプレ
イ11に表示される。
タである、地域と、その地域の受信周波数帯と周波数ス
テップ幅の記憶テーブルを示したものである。図2に示
した通り、日本用のデータとして、FMバンドの周波数
帯データは76.1MHzから89.9MHzとして記
憶され、周波数ステップデータは100kHzとして記
憶されている。
2kHzから1629kHzとして記憶され、周波数ス
テップデータは9kHzとして記憶されている。したが
って、車両が日本にある場合、すなわちこの車両用受信
機が日本にて使用されている状態では、CPU3により
上記のFMバンドとAMバンド各々の周波数帯データと
周波数ステップデータがROM4より読み出され、FM
/AM受信回路7に設定される。
述した自動選局記憶機能をFMバンドを対象にして開始
すると、FM/AM受信回路7では76.1MHzから
89.9MHzの周波数帯を対象に100kHz刻みで
同調動作を実施し、同調された局の中から受信状況の良
い(電界強度の強い)上位5局を5つのプリセットキー
に割り当てる。
対象にして開始すると、FM/AM受信回路7では52
2kHzから1629kHzの周波数帯を対象に9kH
z刻みで同調動作を実施し、同調された局の中から受信
状況の良い(電界強度の強い)上位5局を5つのプリセ
ットキーに割り当てる。
用のデータとして、FMバンドの周波数帯データは78
7.9MHzから107.9MHzとして記憶され、周
波数ステップデータは200kHzとして記憶されてい
る。また、AMバンドの周波数帯データは530kHz
から1710kHzとして記憶され、周波数ステップデ
ータは10kHzとして記憶されている。したがって、
車両がアメリカにある場合、すなわちこの車両用受信機
が日本にて使用されている状態では、CPU3により上
記のFMバンドとAMバンド各々の周波数帯データと周
波数ステップデータがROM4より読み出され、FM/
AM受信回路7に設定される。
ンド各々の周波数帯データと周波数ステップデータのR
OM4からの読み出し、及びFM/AM受信回路7に設
定する制御は、GPSレシーバ2によって測位された車
両の現在位置に基づいて行われる。
機が利用されている場合は周波数ステップを100kH
zとし、アメリカにてこの車両用受信機が利用されてい
る場合は周波数ステップを200kHzと自動的に設定
されることにより、例えば、上述の自動選局記憶機能を
アメリカにて実施した場合では、200kHz刻みで周
波数帯域全ての同調動作が完了するため、100kHz
刻みで周波数帯域全ての同調動作を行う場合に比べ、そ
の動作が短時間で完了する。
zとし、アメリカの周波数ステップを200kHzとし
ているのは、日本では各隣接局にて使用できる周波数が
100kHzずらされている必要がある(100kHz
ごとに局の使用周波数を利用して良い)のに対し、アメ
リカでは各隣接局にて使用できる周波数が200kHz
ずらされている必要があるからである。
CPU3の制御動作について説明する。この制御動作
は、ROM4に記憶された制御プログラムに基づき、車
両用受信機を制御する。
作により、機能要求指令が発せられたか否かを判断する
(ステップS1)。機能要求指令が発せられていないと
判断された場合(no)には、再びこのステップS1に
戻り待機状態となる。
合(no)には、要求された機能の初期設定を開始する
(ステップS2)。次いで、設定動作時に要求された機
能において、周波数データが必要であるか否かを判断す
る(ステップS3)。
合(no)には、要求された機能の設定を完了して機能
の実行(ステップS4)に移行し、このプログラムに基
づく制御は終了する。
れた場合(no)には、RAM5から最新の車両の現在
位置データを取得する(ステップS5)。前述した通
り、このRAM5には、GPSレシーバ2によって測位
された緯度情報、経度情報、高度情報からなる現在位置
データが記憶されている。
タから車両が位置する地域を判断する。そして、判断さ
れた地域に対応したFMバンドとAMバンド各々の周波
数帯データと周波数ステップデータをROM4から読み
出す(ステップS6)。
帯データと周波数ステップデータをFM/AM受信回路
7に設定し(ステップS7)、要求された機能の設定を
完了して機能の実行(ステップS8)に移行し、このプ
ログラムに基づく制御は終了する。
ついて説明したが、広域な地域を移動可能な船舶用受信
機においても同様の構成とすることにより、より大きな
効果を得られる。
は、GPSレシーバを適用したが、携帯電話システムを
利用しその携帯電話端末が接続している基地からの基地
データに基づいて現在位置データとしてもよい。
ータからなる周波数データを、予めROM4に記憶する
構成としたが、携帯電話システムを利用して、現在携帯
電話端末が接続している基地から周波数帯データと周波
数ステップデータを受信して、この受信したデータをR
AM5に記憶して、制御動作を実行しても良い。さら
に、各地域ごとの放送局が周波数帯データと周波数ステ
ップデータを送信し、これを受信してRAM5に記憶し
て、制御動作を実行しても良い。
の機能として、シーク機能や自動選局記憶機能を例とし
たが、これに限らず、周波数帯データと周波数ステップ
データを利用する機能全てに、本発明は適用できるもの
である。
現在位置から、移動体の位置する地域を検出し、その検
出結果に基づき受信機の受信周波数帯を設定するため、
製造時に地域ごとに予め受信機の受信周波数帯を設定す
る必要がなくなる。
図。
た周波数データの記憶テーブル。
作制御を示すフローチャート。
Claims (2)
- 【請求項1】地域と、その地域の利用電波の周波数帯と
が記憶された記憶手段と、 移動体の現在位置を測位する現在位置測位手段によって
検出された現在位置から、移動体の位置する地域を検出
し、その検出結果に基づき受信機の受信周波数帯を設定
する制御手段と、 を備えたことを特徴とする移動体用受信機。 - 【請求項2】前記記憶手段には、前記地域に対応した周
波数ステップ幅が記憶され、 前記制御手段は、前記検出結果に基づき受信機の周波数
ステップ幅を設定することを特徴とする請求項1記載の
移動体用受信機。
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