JP2001284818A - 回路基板およびその製法 - Google Patents

回路基板およびその製法

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JP2001284818A JP2000092469A JP2000092469A JP2001284818A JP 2001284818 A JP2001284818 A JP 2001284818A JP 2000092469 A JP2000092469 A JP 2000092469A JP 2000092469 A JP2000092469 A JP 2000092469A JP 2001284818 A JP2001284818 A JP 2001284818A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】焼成収縮挙動を高レベルで合致させることによ
り、クラックやデラミネーション、反りを抑制できると
ともに、従来では不可能であった層構成の自由度を飛躍
的に向上でき、さらに、材料のマイクロ波帯でのQ値を
向上でき、内蔵された機能素子の性能を向上できる回路
基板を提供する。 【解決手段】複数の絶縁層を積層してなる基体の内部お
よび/または表面に導体を有する回路基板であって、複
数の絶縁層が異なる材料からなる第1絶縁層1a、1g
および第2絶縁層1b〜1fを有し、第1絶縁層1a、
1gおよび第2絶縁層1b〜1fに共通する共通結晶相
が存在し、第1絶縁層1a、1gおよび第2絶縁層1b
〜1fに共通する共通結晶相が存在するとともに、該共
通結晶相が(Mg,Ti)2(BO3)Oであることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回路基板に関し、例
えば、マイクロ波帯での比誘電率が高く、かつ高Q値を
有する絶縁層と、比誘電率が低い絶縁層とを同時焼成一
体化してなり、共振器、コンデンサ、インダクタ等の機
能素子を内蔵する回路基板に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、強度の弱い絶縁層を強度の強い絶縁
層で補強するためや、回路基板中に容量値の高いキャパ
シタを内蔵するために、絶縁層と、この絶縁層とは異な
る材料からなる異種材料絶縁層を積層した回路基板が知
られている(例えば、特開昭59−194493号公報
参照)。
【0003】このような回路基板は、絶縁層と異種材料
絶縁層が、セラミックフィラーとガラスからなるガラス
セラミックで形成されており、セラミックフィラーやガ
ラス材料を制御することにより、焼成収縮率および熱膨
張係数を近づけ、クラックやデラミネーション、及び反
りを抑制していた。
【0004】そして、このような回路基板では、電極と
してAgまたはCuを用いることができるように低温焼
成化するため、絶縁層および異種材料絶縁層がガラス主
成分であり、ガラスとフィラー成分がほとんど反応する
ことがなく、焼成収縮挙動は、主にガラス成分の高温粘
度変化による流動と、フィラーとの濡れ性によって支配
されていた。
【0005】また、近年では、共振器、コンデンサ、イ
ンダクタ等の機能素子を内蔵した回路基板が、携帯電話
をはじめとする各種電子機器に組み込まれている。回路
基板は主にマイクロ波帯で用いられ、近年の携帯電話を
はじめ電子機器からは小型化、高性能化の要求が高い。
例えば共振器の小型化には絶縁層の比誘電率が高いこと
が望まれ、低損失化には高い材料Q値が望まれる。ま
た、インピーダンスマッチングや回路間の不要な干渉の
抑制には絶縁層の比誘電率が低いことが望まれる。従っ
て回路基板はこのような要求を満足する2種類以上の絶
縁層で形成することにより、回路設計上の制約を無くす
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな回路基板では、絶縁層および異種材料絶縁層がガラ
ス主成分であったため、マイクロ波帯でのQ値が低く、
内蔵された機能素子の性能が低いという問題があった。
【0007】また、従来の方法では異種材料間の焼成収
縮挙動を、完全には一致させることが不可能であったた
め、クラックやデラミネーションは抑制できたとして
も、基板の反りを無くすためには、反りを相殺するよう
な異種材料の絶縁層の組み合わせ、例えば、基板の厚み
方向の中央部を中心に、絶縁層および異種材料絶縁層を
対称にして積層する等、の対策を必要とし、異種材料の
絶縁層を積層する場合の積層の順番(層構成)に多くの
制約が生じていた。
【0008】従って、回路設計においても、限定された
層構成の中で行うことを余儀無くされ、小型薄型化、多
機能化においての異種材料を使用することのメリットが
最大限に生かされてはいないのが現状であった。
【0009】本発明は、異種材料の同時焼成に際して、
焼成収縮挙動を高レベルで合致させることにより、クラ
ックやデラミネーション、反りを抑制できるとともに、
従来では不可能であった層構成の自由度を飛躍的に向上
させることができ、さらに、材料のマイクロ波帯でのQ
値を向上でき、内蔵された機能素子の性能を向上できる
回路基板を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の回路基板は、複
数の絶縁層を積層してなる基体の内部および/または表
面に導体を有する回路基板であって、前記複数の絶縁層
が異なる材料からなる第1絶縁層および第2絶縁層を有
し、前記第1絶縁層および前記第2絶縁層に共通する共
通結晶相が存在するとともに、該共通結晶相が(Mg,
Ti)2(BO3)Oであることを特徴とする。
【0011】このように、第1絶縁層および第2絶縁層
中に、(Mg,Ti)2(BO3)Oからなる共通結晶相
が存在するため、第1絶縁層と第2絶縁層の熱膨張係数
が近づくとともに、焼成収縮開始温度、収縮終了温度を
含む収縮挙動が異種材料間で近づき、結果的に第1絶縁
層および第2絶縁層を同時焼成一体化しても、反りやデ
ラミネーションを低減できるとともに、このような構成
を採用することにより、例えば、基板の厚み方向の中央
部を中心に絶縁層および異種材料絶縁層を積層する等を
考慮する必要がなく、反りやデラミネーションを低減で
きるため、高い自由度の層構成を実現できる。
【0012】また、共通結晶相である(Mg,Ti)2
(BO3)Oは低温焼成可能であり、また、高いQ値を
有するため、AgやAg合金、Cuを主成分とする導体
と同時焼成できるとともに、第1絶縁層および第2絶縁
層の高Q値化を図ることができる。
【0013】本発明の回路基板では、例えば、複数の第
2絶縁層からなる積層体の上下面に、第2絶縁層よりも
比誘電率が低い材料から構成される第1絶縁層を形成す
ることにより、第1 絶縁層を挟む電極間に形成される
容量が、第2絶縁層を挟む電極間に形成される容量より
も小さいため、第1絶縁層のビアホール導体または配線
導体と、接地導体の間における浮遊容量を抑制できる。
【0014】さらに、本発明の回路基板の製法は、異な
る材料からなる第1絶縁層成形体および第2絶縁層成形
体が積層された積層成形体を作製し、該積層成形体を焼
成し、第1絶縁層および第2絶縁層が積層された回路基
板の製法において、焼成することにより、前記第1絶縁
層および第2絶縁層に、少なくとも1種以上の共通する
結晶相を生成せしめる製法である。
【0015】このような製法を採用することにより、第
1絶縁層成形体および第2絶縁層成形体の同時焼成時に
共通する共通結晶相が生成するため、第1絶縁層成形体
および第2絶縁層成形体が強固に接合されるとともに、
同一の共通結晶相を含有するため、第1絶縁層と第2絶
縁層の熱膨張係数が近づくとともに、焼成収縮開始温
度、収縮終了温度を含む収縮挙動が近づき、結果的に第
1絶縁層および第2絶縁層を同時焼成一体化しても、反
りやデラミネーションを低減できる。
【0016】このような製法において、第1絶縁層中に
第1絶縁層成形体の主結晶相と同一の成形体結晶相が存
在するとともに、第1絶縁層中の共通結晶相のX線回折
測定におけるメインピーク強度I1と、前記第1絶縁層
中の成形体結晶相のX線回折測定におけるメインピーク
強度I2との強度比(I1/I2)が0.5以上であり、
かつ、第2絶縁層中に第2絶縁層成形体の主結晶相と同
一の成形体結晶相が存在するとともに、第2絶縁層中の
共通結晶相のX線回折測定におけるメインピーク強度I
3と、前記第2絶縁層中の成形体結晶相のX線回折測定
におけるメインピーク強度I4との強度比(I3/I4
が0.5以上であることが望ましい。
【0017】即ち、第1絶縁層および第2絶縁層中に、
第1絶縁層成形体および第2絶縁層成形体中のそれぞれ
の主結晶相と同一の成形体結晶相が存在するとともに、
第1絶縁層および第2絶縁層中のそれぞれの共通結晶相
のX線回折測定におけるメインピーク強度I1、I3と、
前記第1絶縁層および第2絶縁層中のそれぞれの成形体
結晶相のX線回折測定におけるメインピーク強度I2
4との強度比(I1/I2 、I3/I4)が0.5以上
であることが望ましい。
【0018】このような構成を採用することにより、第
1絶縁層および第2絶縁層中の共通結晶相の量が増加す
ることになり、第1絶縁層と第2絶縁層の熱膨張係数が
さらに近づくとともに、焼成収縮開始温度、収縮終了温
度を含む収縮挙動がさらに近づき、結果的に第1絶縁層
および第2絶縁層を同時焼成一体化しても、反りやデラ
ミネーションをさらに低減できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の回路基板の一例を
示すもので、図1において、回路基板は、基板1と、こ
の基板1の表面に形成された表面導体2、基板1の内部
に形成された内層導体3、ビアホール導体4、及び表面
導体2の一部を被覆する絶縁膜5から成されている。
【0020】基板1は、7層の絶縁体層1a〜1gから
なり、その絶縁層1a〜1g間には内層導体3が形成さ
れている。また絶縁体層1a〜1gにはその厚み方向に
内層導体3間を接続するため、また内層導体3と表面導
体2とを接続するためのビアホール導体4が形成されて
いる。
【0021】基板1は、7層の絶縁層1a〜1gからな
り、第2絶縁層1b〜1fからなる積層体の上下面に、
接地導体6を挟むようにして、第2絶縁層1b〜1fと
は異種の材料からなる第1絶縁層1a、1gが積層され
ている。尚、第2絶縁層1b〜1fと、第1絶縁層1
a、1gの間に接地導体6を形成しなくても良い。ま
た、基板1の第2絶縁層1fには、内層導体3とビアホ
ール導体4からなるλ/4ストリップライン共振器7が
形成されている。ここで、異種材料とは、成分、組成が
異なる材料からなるものをいう。
【0022】また、基板1は、低誘電率の第1絶縁層1
a、1gと、高誘電率で高Q値の第2絶縁層1b〜1f
とから構成されており、これらの第1絶縁層1a、1g
および第2絶縁層1b〜1fには、共通する共通結晶相
が存在しており、第1絶縁層1a、1gおよび第2絶縁
層1b〜1f中のガラス量がそれぞれ20重量%以下と
されている。ガラス量は、特に、Q値の向上と焼結性と
いう理由から、3〜12重量%が望ましい。ここで、ガ
ラスは、焼結助剤(B23、Li2O)を含むホウケイ
酸アルカリ土類系ガラスが望ましい。
【0023】第1絶縁層1a、1gおよび第2絶縁層1
b〜1fには、(Mg,Ti)2(BO3)Oが共通する
共通結晶相として存在している。この(Mg,Ti)2
(BO3)OはCuのKα線を用いたX線回折測定にお
いて2θ=35度近辺に存在する。
【0024】第1絶縁層1a、1gおよび第2絶縁層1
b〜1fは、RTiO3、BaTi49、Mg2Si
4、RZrO3、Al23、SnTiO4およびZrT
iO4のうち少なくとも一種(但し、Rはアルカリ土類
金属元素)を主成分とし、第2成分として、B23、L
2O、ROのうち少なくとも一種(但し、Rはアルカ
リ土類元素)を含有して構成されており、第1絶縁層1
a、1gは誘電率10以下とされ、第2絶縁層1b〜1
fは誘電率15以上とされている。
【0025】第1絶縁層1a、1gとしては、Mg2
iO4−MgTiO3主成分とし、第2成分として、B2
3、Li2O、SiO2、CaO、BaOを含有させた
ものが望ましい。このような組成では第1絶縁層1a、
1gは誘電率10以下とできる。
【0026】特に、第1絶縁層1a、1gとしては、
(1−x)Mg2SiO4・xMgTiO3と表した時、
xが、0≦x≦0.8を満足する主成分と、該主成分1
00重量部に対して、BをB23換算で3〜20重量
部、LiをLi2CO3換算で1〜10重量部、SiをS
iO2換算で0〜30重量部、アルカリ土類金属を酸化
物換算で1〜5重量部含有するものが望ましい。この場
合には、主結晶相としてMg2SiO4が生成するととも
に、Li2TiSiO5、(Mg,Ti)2(BO3)Oが
生成し、その他に、MgTiO3、TiO2、SiO2
が生成する場合もある。
【0027】ここで、Mg2SiO4とMgTiO3のモ
ル比xを、0≦x≦0.8としたのは、xが0.8を越
える場合には、高誘電率のMgTiO3の割合が増加す
るため、比誘電率が大きくなるからである。とりわけ誘
電体磁器の比誘電率を小さくするという点からxは0≦
x≦0.5が好ましい。さらに、例えば、本発明の第1
絶縁体層とMgTiO3−CaTiO3系の第2絶縁体層
との積層体を作製する場合には、焼成収縮挙動を近くす
るという点からxは0<x≦0.5が望ましい。
【0028】また、主成分100重量部に対してBをB
23換算で3〜20重量部含有したのは、B23換算量
が3重量部未満の場合には低温焼成が困難となってAg
またはCuを主成分とする導体と同時焼成が困難とな
り、逆に20重量部を越える場合には、焼結体中のガラ
ス相の割合が増加して、Q値が低下するからである。よ
って、焼結性を維持し、高いQ値を得るという観点から
BはB23換算で5〜15重量部含有することが望まし
い。硼素含有化合物としては、金属硼素、B23、コレ
マイト、CaB24、ホウケイ酸ガラス、ホウケイ酸ア
ルカリガラス、ホウケイ酸アルカリ土類ガラス等があ
る。
【0029】またLiをLi2CO3換算で1〜10重量
部含有したのは、Li2CO3換算量が1重量部未満の場
合には低温焼成が困難となってAgまたはCuを主成分
とする導体と同時焼成が困難となり、逆に10重量部を
越える場合には、Q値が低下するからである。焼結性と
Q値の観点からLiのLi2CO3換算量は4〜9重量部
が望ましい。
【0030】さらにSiをSiO2換算で0〜30重量
部添加したのは、SiO2換算量が30重量部を越える
と、ガラス相の割合が減少してQ値が低下するからであ
る。Q値の観点からは、SiのSiO2換算量は10重
量部以下含有することが望ましい。
【0031】また、主成分100重量部に対して、アル
カリ土類金属(Mg、Ca、Sr、Ba)の少なくとも
一種を酸化物換算で1〜5重量部含有したのは、これら
が酸化物換算で1重量部未満の場合には、焼結過程にお
ける収縮開始温度が約870℃と高く、添加効果が得ら
れない。一方、5重量部を越えると、Q値が低下する。
とりわけ焼結性とQ値の観点からはアルカリ土類金属は
酸化物(MgO,CaO,SrO,BaO)換算で合計
1.5〜3.5重量部含有することが好ましい。アルカ
リ土類金属はBa、Caが高Q値となるという点から望
ましい。
【0032】さらに、本発明では、焼結性を改善する点
から、主成分100重量部に対して、さらにMnをMn
2換算で0.1〜15重量部含有することが望まし
い。MnをMnO2換算で0.1〜15重量部含有せし
めたのは、0.1重量部よりも少ない場合にはその添加
効果が小さく、さらに15重量部よりも多い場合には誘
電特性が悪化するからである。MnはMnO2換算で
1.2〜7重量部含有することが望ましい。
【0033】このような第1絶縁層では、焼成温度が9
20℃以下、比誘電率が9.1以下、Qf値が5000
以上とできる。
【0034】第2絶縁層1b〜1fは、MgTiO3
CaTiO3を主成分とし、第2成分として、B23
Li2O、SiO2、CaO、BaOを含有させたものが
望ましい。
【0035】特に、第2絶縁層1b〜1fとしては、金
属元素として少なくともMgおよびTiを含有し、これ
らのモル比による組成式を、(1−x)MgTiO3
xCaTiO3と表した時、前記xが0≦x≦0.2を
満足する主成分と、該主成分100重量部に対して、B
をB23換算で3〜20重量部、アルカリ金属をアルカ
リ金属炭酸塩換算で1〜10重量部、SiをSiO2
算で0.01〜5重量部、アルカリ土類金属をアルカリ
土類金属酸化物換算で0.1〜5重量部含有するものが
望ましい。この場合には、第2絶縁層1b〜1f中に、
主結晶相として、MgTiO3が生成するとともに、
(Mg,Ti)2(BO3)Oが生成する。第1絶縁層1
a、1gと共通する共通結晶相は(Mg,Ti)2(B
3)Oとなる。
【0036】ここで、xを0≦x≦0.2としたのは、
xが0.2モルを越える場合には共振周波数の温度係数
τfがプラス側に大きくなりすぎてしまうからである。
とりわけ誘電体磁器の共振周波数の温度係数τfの観点
からはxは0.03≦x≦0.13が好ましい。
【0037】また、主成分100重量部に対して、Bを
23換算で3〜20重量部含有したのは、BがB23
換算で3重量部未満の場合には低温焼成が困難となって
AgまたはCuを主成分とする導体と同時焼成が困難と
なり、逆に20重量部を越える場合には焼結体中のガラ
ス相の割合が増加してQ値が低下するからである。よっ
て、焼結性を維持し、高いQ値を得るという観点からB
がB23換算で5〜15重量部含有することが望まし
い。B含有化合物としては、金属硼素、B23、コレマ
イト、CaB24、ホウケイ酸ガラス、ホウケイ酸アル
カリガラス、ホウケイ酸アルカリ土類ガラス等がある。
【0038】また、アルカリ金属をアルカリ金属炭酸塩
換算で1〜10重量部含有したのは、1重量部未満の場
合には低温焼成が困難となってAgまたはCuを主成分
とする導体と同時焼成が困難となり、逆に10重量部を
越える場合には結晶相が変化してQ値が低下するからで
ある。Q値向上の観点から4〜9重量部が望ましい。ア
ルカリ金属としてはLi、Na、Kを例示することがで
き、この中でもLiが特に望ましい。アルカリ金属含有
化合物としては、上記アルカリ金属の炭酸塩、酸化物等
を例示することができる。
【0039】さらに、SiをSiO2換算で0.01〜
5重量部含有したのは、含有量が0.01重量部未満の
場合には、焼結過程における収縮開始温度が約840℃
と高く、添加効果が得られないからである。一方、5重
量部を越えると比誘電率εrあるいはQ値が低下するか
らである。誘電体磁器の比誘電率εrあるいはQ値の観
点から0.5〜3重量部が望ましい。Si含有化合物と
してはSiO2、MgSiO3等がある。
【0040】また、アルカリ土類金属をアルカリ土類金
属酸化物換算で0.1〜5重量部含有するものである。
これらが0.1重量部未満の場合には焼結過程における
収縮開始温度が830℃よりも高く、添加効果が得られ
ない。一方、5重量部を越えると共振周波数の温度係数
τfがプラス側に大きくなりすぎてしまう。とりわけ焼
結性と共振周波数の温度係数τfの観点からは合計0.
5〜3.5重量部が好ましい。アルカリ土類金属として
は、Mg、Ca、Sr、Baがあり、このなかでもBa
が望ましい。アルカリ土類金属含有化合物としては、上
記アルカリ金属の炭酸塩、酸化物等を例示することがで
きる。
【0041】さらに、焼結性を改善する点から、主成分
100重量部に対して、MnをMnO2 換算で0.1
〜3重量部含有することが望ましい。MnをMnO2
算で0.1〜3重量部含有せしめたのは、0.1重量部
よりも少ない場合にはその添加効果がなく、さらに3重
量部よりも多い場合には誘電特性が悪化するからであ
る。MnはMnO2換算で1.2〜1.8重量部含有す
ることが望ましい。
【0042】このような第2絶縁体層は、焼成温度92
0℃以下、比誘電率が18以上、Qf値が20000以
上とできる。
【0043】以上のように構成された回路基板は、異な
る材料からなる第1絶縁層成形体および第2絶縁層成形
体が積層された積層成形体を作製し、該積層成形体を焼
成し、第1絶縁層および第2絶縁層が積層された回路基
板の製法において、焼成することにより、第1絶縁層お
よび第2絶縁層に、少なくとも1種以上の共通する共通
結晶相を生成せしめることにより得られる。特に、共通
結晶相が(Mg,Ti)2(BO3)Oからなる共通結晶
相を生成することが望ましい。
【0044】本発明の第1絶縁層および第2絶縁層は、
結晶粒子同士の固相焼結、ガラスによる液相焼結、さら
には、共通結晶相の析出による反応焼結により焼結し、
第1絶縁体層と第2絶縁体層は、共通結晶相による拡散
接合により接合することになる。
【0045】積層成形体は、ドクターブレード法等によ
り作製されたグリーンシートを積層することにより作製
したり、また、セラミックペーストを順次塗布すること
により作製したり、さらに、セラミックペーストを塗
布、光硬化、現像等を繰り返すいわゆるフォトリソグラ
フィー技術を用いて作製したりすることができる。
【0046】具体的には、例えば、第1絶縁層成形体と
第2絶縁層成形体となるグリーンシートを作製する。グ
リーンシートは、所定のセラミック粉末と有機バインダ
ーと有機溶剤及び必要に応じて可塑剤とを混合し、スラ
リー化する。このスラリーを用いてドクターブレード法
などによりテープ成形を行い、所定寸法に切断しグリー
ンシートを作製する。
【0047】次に、内部導体間を接続するビアホール導
体となる貫通孔をグリーンシートの所定の位置にパンチ
ング等により作製する。導電性ペーストをグリーンシー
トの貫通孔に充填するとともに、そのグリーンシート上
に所定形状の内部導体となる導体膜を印刷形成する。
【0048】次に導電性ペーストを用いて、表層の第1
絶縁層成形体となるグリーンシート上に所定形状の表面
導体となる導体膜を印刷形成する。
【0049】このようにして得られたグリーンシートを
積層順序に応じて積層し、積層成形体を形成して、一体
的に焼成する。以上の製造工程によって回路基板は製造
される。
【0050】そして、第1絶縁層および第2絶縁層中
に、第1絶縁層成形体および第2絶縁層成形体中のそれ
ぞれの主結晶相と同一の成形体結晶相が存在するととも
に、第1絶縁層および第2絶縁層中のそれぞれの共通結
晶相のX線回折測定におけるメインピーク強度I1、I3
と、第1絶縁層および第2絶縁層中のそれぞれの成形体
結晶相のX線回折測定におけるメインピーク強度I2
4との強度比(I1/I2、I3/I4)が0.5以上で
あることが望ましい。
【0051】即ち、第1絶縁層1a、1g中の共通結晶
相のX線回折測定におけるメインピーク強度I1と、第
1絶縁層中の成形体結晶相のメインピーク強度I2の強
度比(I1/I2)が0.5以上であり、しかも、第2絶
縁層1b〜1f中の共通結晶相のX線回折測定における
メインピーク強度I3と、第2絶縁層中の成形体結晶相
のメインピーク強度I4の強度比(I3/I4)が0.5
以上とされている。
【0052】これは、強度比(I1/I2、I3/I4)を
0.5以上とすることにより、クラックやデラミネーシ
ョンをさらに抑制できるからである。
【0053】一方、強度比(I1/I2、I3/I4)が
0.5未満になると同時焼成後の異種材料間の境界面に
中間層が形成され易く、異種材料間の焼成収縮挙動にミ
スマッチが生じやすくなるためである。とりわけ、中間
層を形成させず異種材料間の焼成収縮挙動を厳密に合わ
せるためには高誘電率の第2絶縁体層の強度比(I3
4)は0.7以上、低誘電率の第1絶縁層の強度比
(I1/I2)は1.5以上であることが望ましい。
【0054】例えば、上記したように、第1絶縁層1
a、1gとして、Mg2SiO4−MgTiO3主成分と
し、第2成分として、B23、Li2O、SiO2、Ca
O、BaOを含有させたものを用い、第2絶縁体層1b
〜1fとして、MgTiO3−CaTiO3を主成分と
し、第2成分として、B23、Li2O、SiO2、Ca
O、BaOを含有させたものを用いた場合には、第1絶
縁層成形体の主結晶相はMg2SiO4であるため、成形
体結晶相はMg2SiO4であり、第2絶縁層成形体の主
結晶相はMgTiO3であるため、成形体結晶相はMg
TiO3となり、第1絶縁層1a、1gと第2絶縁層1
b〜1f中の共通結晶相としては、上記したように(M
g,Ti)2(BO3)Oとなる。
【0055】以上のように構成された回路基板では、互
いに共通する共通結晶相を形成する第2絶縁層1b〜1
fと第1絶縁層1a、1gを同時焼成するため、焼成収
縮挙動、熱膨張係数を近づけることができ、自由度の高
い層構成を採用することができ、反り、クラック、デラ
ミネーションを抑制できる。
【0056】さらに、図1の回路基板では、第2絶縁層
1b〜1fの比誘電率を、上下の第1絶縁層1a、1g
の比誘電率よりも高くできるため、高誘電率の第2絶縁
層1b〜1fにλ/4ストリップライン共振器7を形成
することにより、該共振器7の構成部分であるラインを
短縮して共振器を小型化できるとともに、接地導体6と
表面導体2の間に低誘電率の第1絶縁層1a、1gを配
置することにより、接地導体6と表面導体2の間に生じ
る浮遊容量を軽減することができる。
【0057】尚、図2は本発明の回路基板の層構成の例
を示すもので、(a)は、5層の第2絶縁層が積層され
たものの上下に1層ずつ第1絶縁層を形成した状態、
(b)は、1層の第2絶縁層の上下に第1絶縁層を2層
ずつ積層した状態、(c)は、2層の第2絶縁層が積層
されたものの上面に2層の第1絶縁層を、下面に1層の
第1絶縁層を形成した状態、(d)は、2層の第2絶縁
層の間に第1絶縁層が形成されたものの上下に第1絶縁
層を1層ずつ積層した状態、(e)は、2層の第2絶縁
層が積層されたものの上面に2層の第1絶縁層を積層し
た状態、(f)は、3層の第2絶縁層が積層されたもの
の上下に第1絶縁層を1層ずつ積層した状態、(g)
は、5層の第1絶縁層が積層されたものの上下に1層ず
つ第2絶縁層を形成した状態、(h)は、1層の第1絶
縁層の上下に、第2絶縁層を2層ずつ積層した状態、
(i)は、2層の第1絶縁層が積層されたものの上面に
2層の第2絶縁層を積層し、下面に1層の第2絶縁層を
積層した状態、(j)は、第1絶縁層と第2絶縁層を交
互に積層した状態、(k)は、3層の第1絶縁層の上下
に、第2絶縁層を1層ずつ積層した状態を示す。
【0058】
【実施例】実施例1B23粉末、Li2CO3粉末、Si
2粉末、アルカリ土類酸化物(MgO,CaO,Sr
O,BaO)粉末を表1に示すような組成で添加し、こ
れを用いて作製されたガラスフリットと、原料として純
度99%以上のMg2SiO4、MgTiO3粉末を、
(1−x)Mg2SiO4・xMgTiO3においてxが
表1の値を満足するように秤量し、有機バインダー、有
機溶剤を添加したスラリーをドクターブレード法により
薄層化し、グリーンシートを作製し、第1絶縁層成形体
を作製した。一方、表1の組成物を所定形状に成形し、
表1に示す温度で焼成し、比誘電率およびQf値を測定
した。
【0059】また、純度99%以上のMgTiO3粉末
と、CaTiO3粉末とを、モル比による(1−x)M
gTiO3・xCaTiO3においてxが表2の値を満足
するように秤量し、B23粉末、アルカリ金属炭酸塩粉
末(Li2CO3、Na2CO3、K2CO3)、SiO2
末、MnO2粉末、さらにアルカリ土類酸化物粉末(M
gO、CaO、SrO、BaO)を、表2に示す割合と
なるように秤量し、純水を媒体とし、ZrO2ボールを
用いたボールミルにて20時間湿式混合した。
【0060】次にこの混合物を乾燥し、800℃で1時
間仮焼し、この仮焼物を、粉砕粒径が1μm以下になる
ように粉砕した。この粉末とバインダー等を混練したス
ラリーをドクターブレード法にてグリーンシートを作製
し、第2絶縁層成形体を作製した。一方、表2の組成物
を所定形状に成形し、表2に示す温度で焼成し、比誘電
率およびQf値を測定した。
【0061】この後、上記グリーンシートにビアホール
導体を作製するための貫通孔を、上記第1、第2絶縁層
成形体の所定の位置にパンチング等により作製し、Ag
を主成分とする導電性ペーストを貫通孔に充填し、所定
形状の内部導体となる導体膜を印刷形成した。一方、最
上層、最下層となる第1絶縁層成形体に、Agを主成分
とする導電性ペーストを用いて、表面導体となる所定形
状の導体膜を印刷形成し、乾燥させた。
【0062】最下層の第1絶縁層成形体の上面に、導電
性ペーストが充填され、所定形状の導体膜が形成された
第2絶縁層成形体を複数積層し、この後、最上層の第1
絶縁層成形体を積層し、積層成形体を作製した。
【0063】この後、大気中400℃で脱バインダー処
理し、さらに910℃で焼成し、図1に示すような回路
基板を作製した。尚、絶縁層1a〜1gの厚みは0.1
5mmであり、回路基板の大きさは、縦10mm、横1
0mm、厚み1.2mmであった。
【0064】第1絶縁層、第2絶縁層に形成される共通
結晶相(Mg,Ti)2(BO3)O(XRDパターンの
主ピークは(201))と、それぞれの第1絶縁層、第
2絶縁層に調合時から焼結後においても存在している成
形体結晶相とのCuのKα線を用いたX線回折測定(X
RD)による主ピーク強度比を測定した。尚、第1絶縁
層中の結晶相は、主に、Mg2SiO4、(Mg,Ti)
2(BO3)O、MgTiO3であり、第2絶縁層中の結
晶相は、主に、MgTiO3、(Mg,Ti)2(B
3)Oであった。
【0065】ここで、第2絶縁層の成形体結晶相はMg
TiO3(XRDパターンの主ピークは(104))、
第1絶縁層の成形体結晶相はMg2SiO4(XRDパタ
ーンの主ピークは(211))である。
【0066】そして、第1絶縁層、第2絶縁層に形成さ
れる共通結晶相(Mg,Ti)2(BO3)Oの主ピーク
強度I1、I3と、第1絶縁層の成形体結晶相の主ピーク
強度I3、第2絶縁層の成形体結晶相の主ピーク強度I4
との強度比(I1/I2)、(I3/I4)を求め、表3に
記載した。
【0067】また、作製された基板における反り、クラ
ック、デラミネーション及び境界面での中間層の有無
を、基板を研磨して金属顕微鏡及び走査型電子顕微鏡
(SEM)で観察することにより評価した。
【0068】尚、試料No.8では、第1絶縁層とし
て、SiO270重量%とMgTiO330重量%からな
るセラミックフィラーと、該セラミックフィラー100
重量部に対して、B23を12重量部、Li2CO3を6
重量部含有するガラス成分を添加して構成した。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】これらの表1〜3から、本発明の回路基板
では、第1絶縁層では比誘電率が14以下で、10以下
の試料(No.2、4〜7)もあり、しかもQf値が1
0000以上であり、第2絶縁層では比誘電率が19以
上で、Qf値が22000以上であり、このような第1
絶縁層と第2絶縁層とを同時焼成しても、反り、クラッ
ク、デラミネーションが発生していないことが判る。
【0073】これに対して、試料No.8では、第1絶
縁層と第2絶縁層とに共通する共通結晶相が生成してお
らず、これにより、同時焼成は可能であるものの、第1
絶縁層と第2絶縁層との間に剥がれが発生した。
【0074】図3に、試料No.2における第1絶縁層
と第2絶縁層のX線回折測定結果を記載した。この図3
から明らかなように、第1絶縁層と第2絶縁層に共通結
晶相である(Mg,Ti)2(BO3)Oが析出するとと
もに、第1絶縁層に、成形体結晶相としてMg2SiO4
が、第2絶縁層に、成形体結晶相としてMgTiO3
析出しており、I1/I2が1.5、I3/I4が0.7で
あることがわかる。
【0075】
【発明の効果】本発明の回路基板では、第1絶縁層およ
び第2絶縁層中に、(Mg,Ti)2(BO3)Oからな
る共通結晶相が存在するため、第1絶縁層と第2絶縁層
の熱膨張係数が近づくとともに、焼成収縮開始温度、収
縮終了温度を含む収縮挙動が異種材料間で近づき、結果
的に第1絶縁層および第2絶縁層を同時焼成一体化して
も、反りやデラミネーションを低減できるとともに、高
い自由度の層構成を実現でき、さらに、共通結晶相であ
る(Mg,Ti)2(BO3)Oは低温焼成可能であり、
また、高いQ値を有するため、AgやAg合金、Cuを
主成分とする導体と同時焼成でき、第1絶縁層および第
2絶縁層の高Q値化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミック回路基板の断面図を示す。
【図2】本発明のセラミック回路基板の層構成の例を示
す説明図である。
【図3】試料No.の第1絶縁層、第2絶縁層のX線回
折結果を示す図である。
【符号の説明】
1b〜1f・・・第2絶縁層 1a、1g・・・第1絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G031 AA01 AA03 AA04 AA05 AA06 AA11 AA28 AA30 AA39 BA09 CA01 CA03 CA08 5E346 AA12 AA15 AA24 AA38 BB01 CC18 CC32 CC38 DD02 DD34 EE24 GG03 HH11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の絶縁層を積層してなる基体の内部お
    よび/または表面に導体を有する回路基板であって、前
    記複数の絶縁層が異なる材料からなる第1絶縁層および
    第2絶縁層を有し、前記第1絶縁層および前記第2絶縁
    層に共通する共通結晶相が存在するとともに、該共通結
    晶相が(Mg,Ti)2(BO3)Oであることを特徴と
    する回路基板。
  2. 【請求項2】導体がAgまたはCuを主成分とすること
    を特徴とする請求項1記載の回路基板。
  3. 【請求項3】異なる材料からなる第1絶縁層成形体およ
    び第2絶縁層成形体が積層された積層成形体を作製し、
    該積層成形体を焼成し、第1絶縁層および第2絶縁層が
    積層された回路基板の製法において、焼成することによ
    り、前記第1絶縁層および第2絶縁層に、少なくとも1
    種以上の共通する共通結晶相を生成せしめることを特徴
    とする回路基板の製法。
  4. 【請求項4】第1絶縁層中に第1絶縁層成形体の主結晶
    相と同一の成形体結晶相が存在するとともに、前記第1
    絶縁層中の共通結晶相のX線回折測定におけるメインピ
    ーク強度I1と、前記第1絶縁層中の成形体結晶相のX
    線回折測定におけるメインピーク強度I2との強度比
    (I1/I2)が0.5以上であり、かつ、第2絶縁層中
    に第2絶縁層成形体の主結晶相と同一の成形体結晶相が
    存在するとともに、前記第2絶縁層中の共通結晶相のX
    線回折測定におけるメインピーク強度I3と、前記第2
    絶縁層中の成形体結晶相のX線回折測定におけるメイン
    ピーク強度I4との強度比(I3/I4)が0.5以上で
    あることを特徴とする請求項3記載の回路基板の製法。
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