JP2001284807A - 回路基板 - Google Patents
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
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Abstract
の比誘電率が高く、かつ高Q値を有する第2絶縁層とを
同時焼成一体化して、小型化かつ高性能化に適した回路
基板を提供する。 【解決手段】複数の絶縁層を積層してなる回路基板であ
って、複数の絶縁層が異なる材料からなる第1絶縁層1
a、1e、1f、1gおよび第2絶縁層1b、1c、1
dを有するとともに、第1絶縁層1a、1e、1f、1
gが、比誘電率7.5以下のガラス−セラミックスから
なり、第2絶縁層1b、1c、1dが、Mg3Ti(B
O3)2O2結晶を有する。
Description
に、マイクロ波帯での比誘電率が高く、かつ高Q値を有
する絶縁層と、比誘電率が低い絶縁層とを同時焼成一体
化してなり、共振器、コンデンサ、インダクタ等の機能
素子を搭載する回路基板に関するものである。
層で補強するためや回路基板の中に容量値の高いキャパ
シタを内蔵するために、絶縁層と、この絶縁層とは異な
る材料からなる異種材料絶縁層を積層した回路基板が知
られている(例えば、特開昭59−194493号公報
参照)。
ONJAPAN’96 electrotest' 9
6 Conference and Exhibiti
on Japan CONNECTOR JZPAN’
96 SEMINAR R8活発化する高周波部品の動
向「移動体通信機器用セラミック多層機能基板」、ある
いはElectronic Monthly 199
6.8 「多層セラミック基板の新しい展開」におい
て、異種材料を同時に焼成して一体化する基板が示され
ている。
HzでのQ値が300のBaO−Al2O3−SiO2系
組成物からなる第1絶縁層と、比誘電率1500、誘電
損失2.5%の高誘電率のBaTiO3系誘電体材料と
BaO−CaO−B2O3−SiO2系ガラスからなる第
2絶縁層材料とを同時焼成した基板や、比誘電率7.1
MHzでのQ値が1700程度のSr系ガラスとAl2
O3からなる第1絶縁層と、比誘電率10000、誘電
損失0.5%の鉛系ペロブスカイト型誘電体材料からな
る第2絶縁層材料とを同時焼成した基板が開示されてい
る。
なる絶縁層を、反り・クラック無く、また材料の物性を
損なわずに同時焼成一体化する為の条件として、異種材
料同士の焼結収縮挙動の一致と、熱膨張率差がないこ
と、過度の相互反応がないことが重要であることが記載
されているが、実際にこのような条件を満足する材料に
ついては一般論が無く、材料の物性や組成の組み合わせ
を種々検討したことが開示されている。
サ、インダクタ等の機能素子を内蔵した回路基板が、携
帯電話をはじめとする各種電子機器に組み込まれてい
る。
帯で用いられ、近年の携帯電話をはじめ電子機器からは
小型化、高性能化の要求が高い。例えば共振器の小型化
には絶縁層の比誘電率が高いことが望まれ、低損失化に
は高いQ値が望まれる。また、インピーダンスマッチン
グや回路間の不要な干渉の抑制には絶縁層の比誘電率が
低いことが望まれる。従って回路基板はこのような要求
を満足する2種類以上の絶縁層で構成されなければなら
ない。
来の絶縁層を形成する材料では、第1絶縁層では比誘電
率が6〜7、第2絶縁層では比誘電率が1500程度、
誘電損失が0.5〜2.5%程度であり、第1絶縁層の
比誘電率は低いものの、第2絶縁層のマイクロ波帯での
Q値が低く、例えば、第2絶縁層に形成される共振器の
性能が低いという問題があった。
たものであり、その目的は、比誘電率が低い第1絶縁層
と、マイクロ波帯での比誘電率が高く、かつ高Q値を有
する第2絶縁層とを同時焼成一体化できる回路基板を提
供することにある。
数の絶縁層を積層してなる回路基板であって、前記複数
の絶縁層が異なる材料からなる第1絶縁層および第2絶
縁層を有するとともに、前記第1絶縁層が、比誘電率
7.5以下のガラス−セラミックスからなり、前記第2
絶縁層が、Mg3Ti(BO3)2O2結晶を有するもので
ある。
5以下のガラス−セラミックスからなり、第2絶縁層
が、Mg3Ti(BO3)2O2結晶を有するため、第1絶
縁層がマイクロ波帯で低誘電率となり、また第2絶縁層
がマイクロ波帯で高誘電率、高Q値とでき、このような
第1絶縁層と第2絶縁層とを同時焼成一体化でき、共振
回路等の小型化、低損失化や回路間の不要な干渉、浮遊
容量を抑制でき、さらにインピーダンス整合を一つの回
路基板で実現できる。
ける熱膨張率が10×10-6/℃以上であることが望ま
しい。このような第1絶縁層を用いることにより、Mg
3Ti(BO3)2O2結晶を有する第2絶縁層の熱膨張率
が10〜13×10-6/℃程度であるため、この第2絶
縁層と同時焼成一体化した回路基板にクラックが発生し
ないことはもとより、第2絶縁層と第1絶縁層の界面に
おける残留応力が小さくなり、強度や耐熱衝撃性等の信
頼性を向上できる。
0℃以上であることが望ましい。このような第1絶縁層
のガラスを用いることにより、第1絶縁層と第2絶縁層
の収縮挙動が近くなるため、第2絶縁層と第1絶縁層の
界面が剥離しないことはもとより、反りのない回路基板
が得られる。
として少なくともSi、Al、Mg、Ba、Zn、Bを
含有し、これらのモル比が 40≦ SiO2+Al2O3≦55 30≦ MgO+BaO ≦45 5≦ ZnO+B2O3 ≦15 を満足することが望ましい。
満足することにより、第1絶縁層のガラスの軟化点を7
70℃以上とすることができ、これにより反りの発生を
抑制できるとともに、第1絶縁層の室温〜900℃にお
ける熱膨張率が10ppm/℃以上とすることができ、
これにより第2絶縁層と第1絶縁層の界面における残留
応力が小さくなり、強度や耐熱衝撃性等の信頼性を向上
できる。
て少なくともMgおよびTiを含有し、これらのモル比
による組成式を、 (1−x)MgTiO3・xCaTiO3 と表した時、前記xが0≦x≦0.2を満足する主成分
と、該主成分100重量部に対して、BをB2O3換算で
3〜20重量部、SiをSiO2換算で0.01〜5重
量部、アルカリ土類金属をアルカリ土類金属酸化物換算
で0.1〜5重量部含有することが望ましい。
ことにより、920℃以下の焼成温度で焼成できるとと
もに、収縮開始温度を830℃以下にでき、Ag、Cu
等の内部導体と同時焼成しても変形することがなく、さ
らに、Q値とその測定周波数との積で表される磁器のQ
f値を20000〔GHz〕以上、比誘電率を18以上
とでき、このような第2絶縁層に共振回路等の高周波回
路を形成することにより、小型化できるとともに、優れ
た特性の回路を得ることができる。
示すもので、図1において、回路基板は、基板1と、こ
の基板1表面および内部に形成された接地導体2と、基
板1内部に形成された共振回路等の容量形成導体3と、
インピーダンス整合回路のインダクタンス形成導体4
と、ビアホール導体5と、チップ部品7等を実装する表
面導体6とを具備して構成されている。
縁層1aと絶縁層1e〜1gは第1絶縁層1aと第1絶
縁層1e〜1gとされ、絶縁層1b〜1dはMg3Ti
(BO3)2O2結晶を有する第2絶縁層1b〜1dとさ
れている。
比誘電率7.5以下のガラス−セラミックスからなり、
この第1絶縁層1a、1e〜1gの室温〜900℃にお
ける熱膨張率は10×10-6/℃以上であることが望ま
しく、また第1絶縁層1a、1e〜1gのガラスの軟化
点は770℃以上であることが望ましい。
は、特には7以下が望ましく、1GHzでのQ値は40
0以上であることが望ましい。また室温〜900℃にお
ける熱膨張率は、第2絶縁層との接合の歪をなくして高
い強度が得られるという理由から10.4×10-6/℃
〜11×10-6/℃であることが望ましく、さらには、
第1絶縁層1a、1e〜1gのガラスの軟化点は、第2
絶縁層との焼結挙動をマッチングさせるという理由から
790℃以上であることが望ましい。
00℃程度の焼成温度での焼結性が良好で、第2絶縁層
間での過度の反応や過度のガラスの流動がなく、かつ良
好な接着性が得られるという理由から、ガラス60〜9
0重量%と、セラミックフィラー10〜40重量%とか
らなることが望ましい。
は、金属元素として少なくともSi、Al、Mg、B
a、ZnおよびBを含有し、これらの金属元素酸化物の
モル比が40≦SiO2+Al2O3≦55、30≦Mg
O+BaO≦45、5≦ZnO+B2O3≦15の条件を
満足することが望ましい。この範囲内ならば、ガラスの
軟化点を770℃以上とできるとともに、第1絶縁層1
a、1e〜1gの熱膨張率を10×10-6/℃以上とで
きるからである。
ル%より少なくなる、あるいはMgOとBaOの総和が
45モル%を超えると、あるいはZnOとB2O3の総和
が15モル%を超えると、ガラスの軟化点が770℃よ
り低温になって回路基板に反りが発生し易くなり、Si
O2とAl2O3の総和が55モル%を超える、あるいは
MgOとBaOの総和が30モル%より少なくなる、あ
るいはZnOとB2O3の総和が5モル%より少なくな
ると、熱膨張率が10×10-6/℃より小さくなって強
度や耐熱衝撃性といった信頼性が低下し易いからであ
る。
ラスは、特には、45≦SiO2+Al2O3≦50、3
5≦MgO+BaO≦43、7≦ZnO+B2O3≦13
の条件を満足することが望ましい。
フィラーは、SiO2、Al2O3、Mg2SiO4、Ba
Al2Si2O8等が望ましい。
O3)2O2結晶を有するもので、その他にMgTiO3結
晶相およびガラスが存在することが望ましい。特に、Q
値を向上するという点から、Mg3Ti(BO3)2O2結
晶を主結晶相とすることが望ましい。
して少なくともMgおよびTiを含有し、これらのモル
比による組成式を、 (1−x)MgTiO3・xCaTiO3 と表した時、xが0≦x≦0.2を満足する主成分と、
該主成分100重量部に対して、BをB2O3換算で3〜
20重量部、SiをSiO2換算で0.01〜5重量
部、アルカリ土類金属をアルカリ土類金属酸化物換算で
0.1〜5重量部含有することが望ましい。
xが0.2モルを越える場合には共振周波数の温度係数
τfがプラス側に大きくなりすぎてしまうからである。
とりわけ誘電体磁器の共振周波数の温度係数τfの観点
からはxは0.03≦x≦0.13が好ましい。
B2O3換算で3〜20重量部含有したのは、Bが3重量
部未満の場合には低温での焼結が困難となってAgまた
はCuを主成分とする導体と同時焼成が困難となり、逆
に20重量部を越える場合には焼結体中のガラス相の割
合が増加してQ値が低下するからである。よって、焼結
性を維持し、高いQ値を得るという観点からB2O3換算
で5〜15重量部含有することが望ましい。B含有化合
物としては、金属硼素、B2O3、コレマイト、CaB2
O4、ホウケイ酸ガラス、ホウケイ酸アルカリガラス、
ホウケイ酸アルカリ土類ガラス等がある。
5重量部含有したのは、含有量が0.01重量部未満の
場合には、誘電体磁器の焼結過程における収縮開始温度
が約840℃と高くなり、一方、5重量部を越えると比
誘電率εrあるいはQ値が低下するからである。誘電体
磁器の比誘電率εrあるいはQ値の観点から0.5〜3
重量部が望ましい。Si含有化合物としてはSiO2、
MgSiO3等がある。
属酸化物換算で0.1〜5重量部含有するものである。
これらが0.1重量部未満の場合には誘電体磁器の焼結
過程における収縮開始温度が830℃よりも高くなり、
一方、5重量部を越えると誘電体磁器の共振周波数の温
度係数τfがプラス側に大きくなりすぎてしまう。とり
わけ誘電体磁器の焼結性と共振周波数の温度係数τfの
観点からは合計0.5〜3.5重量部が好ましい。アル
カリ土類金属としては、Mg、Ca、Sr、Baがあ
り、このなかでもBaが望ましい。アルカリ土類金属含
有化合物としては、上記アルカリ金属の炭酸塩、酸化物
等を例示することができる。
100重量部に対して、MnをMnO2換算で0.1〜
3重量部含有することが望ましい。MnをMnO2換算
で0.1〜3重量部含有せしめたのは、0.1重量部よ
りも少ない場合にはその添加効果が小さく、さらに3重
量部よりも多い場合には誘電特性が悪化するからであ
る。MnはMnO2換算で1.2〜1.8重量部含有す
ることが望ましい。
カリ金属をアルカリ金属炭酸塩換算で1〜10重量部含
有することが望ましい。これは、1重量部未満の場合に
は低温で焼結が困難となってAgまたはCuを主成分と
する導体と同時焼成が困難となり、逆に10重量部を越
える場合には結晶相が変化してQ値が低下するからであ
る。誘電体磁器のQ値の観点から4〜9重量部が望まし
い。アルカリ金属としてはLi、Na、Kを例示するこ
とができ、この中でもLiが特に望ましい。アルカリ金
属含有化合物としては、上記アルカリ金属の炭酸塩、酸
化物等を例示することができる。
の絶縁層成形体を積層した積層成形体を作製する。積層
成形体は、ドクターブレード法等により作製されたグリ
ーンシートを積層することにより作製したり、また、セ
ラミックペーストを順次塗布することにより作製した
り、さらに、スリップ材を塗布、光硬化、現像等を繰り
返す、いわゆるフォトリソグラフィー技術を用いて作製
したりすることができる。
第2絶縁層となるグリーンシートを作製する。グリーン
シートは、所定のセラミック粉末またはガラスセラミッ
クスと、有機バインダーと、有機溶剤及び必要に応じて
可塑剤とを混合し、スラリー化する。このスラリーを用
いてドクターブレード法などによりテープ成形を行い、
所定寸法に切断しグリーンシートを作製する。
るいは内部導体間を接続するビアホール導体を形成する
為の貫通孔を、グリーンシートの所定の位置にパンチン
グ等により形成する。次に導電性ペーストをグリーンシ
ートの貫通孔に充填するとともに、そのグリーンシート
上に所定形状の内部導体となる導体膜を印刷形成する。
導電性ペースト中の導体はAgおよび/またはCuを主
成分とするものが用いられる。
材料絶縁層となるグリーンシート上に所定形状の表面導
体となる導体膜を印刷形成する。このようにして得られ
たグリーンシートを積層順序に応じて積層し、積層成形
体を形成して、一体的に焼成して回路基板が製造され
る。導電性ペースト中の導体がAgを主成分とする場合
は大気中で、Cuを主成分とする場合は窒素水素混合雰
囲気中で800℃〜1050℃の温度範囲で焼結一体化
される。
硬化性樹脂を含有するスリップ材を塗布乾燥し、露光し
て硬化させた絶縁層成形体に、前記スリップ材を塗布、
乾燥、露光する工程を繰り返して積層成形体を作成して
も良い。この場合に、必要に応じて現像して絶縁層成形
体に形成された貫通孔内に導電性ペーストを充填し、ま
た必要に応じて絶縁層成形体に内部配線パターンを形成
しても良い。
路基板では、第2絶縁層1b〜1dの比誘電率およびQ
値を高くできるため、容量形成導体3を用いて形成され
た、例えば共振回路を小型化、高性能化することがで
き、上下の第1絶縁層1a、1e〜1gの比誘電率を小
さくできるため、部品を実装するための表面導体6と接
地導体2間をはじめ不要な容量を小さくでき、インピー
ダンス整合をとることが容易にできる。
作製した。先ず、第2絶縁層として純度99%以上のM
gTiO3粉末と、CaTiO3粉末とを、モル比による
組成式(1−x)MgTiO3・xCaTiO3において
xが表1の値を満足するように秤量し、B2O3粉末、ア
ルカリ金属炭酸塩粉末(Li2CO3、Na2CO3、K2
CO3)、SiO2粉末、MnO2粉末、さらにアルカリ
土類酸化物粉末(MgO、CaO、SrO、BaO)
を、表1に示す割合となるように秤量し、純水を媒体と
し、ZrO2ボールを用いたボールミルにて20時間湿
式混合した。
間仮焼し、この仮焼物を、粉砕粒径が1μm以下になる
ように粉砕した。この粉末とバインダー等を混練したス
ラリーをドクターブレード法にてグリーンシートに加工
した。尚、表1には、上記組成からなる成形体を単独で
焼成した場合の比誘電率、Qf値を記載した。また、表
1の組成物についてX線回折測定により結晶相を同定し
たところ、Mg3Ti(BO3)2O2およびMgTiO3
を主結晶相とし、CaTiO3を含有していた。またこ
の第2絶縁層の熱膨張率は10〜13×10-6/℃であ
った。
末と、Al2O3、SiO2およびBaTiO3からなるセ
ラミックフィラーを用いて、これら粉末とバインダー等
を混練したスラリーをドクターブレード法にてグリーン
シートに加工した。
成し、そのビアホール中に、Agを主成分とする導体ペ
ーストを充填、グリーンシートの表面に導体ペーストを
キャパシタ、インダクタ、アース導体等のパターン状に
印刷塗布した。これらのグリーンシートを位置合わせし
た後、積層して、大気中で表2に示す温度で焼結一体化
した。
mとした。この回路基板(100mm角)について表面
粗さ計で基板表面の表面粗さを測定し、最大最小の差を
反りとして評価した。評価は、反り100μm未満を
優、100〜150μmを良、150〜200μmを可
とした。
研磨面を金属顕微鏡あるいは走査型電子顕微鏡(SE
M)によって、絶縁層界面の剥離の有無、絶縁層中のク
ラックの有無を調べた。
焼き上げ後の基板と、−55℃の液と+125℃の液に
交互に浸して熱衝撃を15サイクル与えた後の基板につ
いて3点曲げ試験をして強度を比較した。また、第2絶
縁層および第1絶縁層の材質で円柱サンプルを作製し
て、第1絶縁層では測定周波数15GHzにおいて、第
2絶縁層では測定周波数9GHzにおいて、比誘電率ε
rとQ値を誘電体円柱共振器法にて測定し、Q値につい
てはQf値に換算した。さらに、第1絶縁層のガラスの
軟化点を測定し、また、第1絶縁層の材質でサンプルを
作製し、第1絶縁層の室温〜900℃における熱膨張率
を測定した。これらの結果を表2、3に示す。
離、クラックがなく、反り(平坦性)や強度に問題がな
く、第2絶縁層と第1絶縁層を同時に焼成して一体化で
きることがわかる。また、第2絶縁層は18以上の高い
比誘電率、20000以上のQf値を有し、第1絶縁層
は7.2以下の低い比誘電率を有し、3150以上の高
いQf値を有していることが判る。さらに、第1絶縁層
のガラスが上記した特定の組成範囲を満足する場合に
は、ガラスの軟化点が780℃以上となり、熱膨張率が
10×10-6/℃以上となることが判る。
2、BaTiO3を用いた場合には、焼結不良となること
が判る。
は、結晶相や材料物性あるいは組成を制御することによ
って、マイクロ波帯での比誘電率が高くかつ高Q値を有
する第2絶縁層と、比誘電率が低い第1絶縁層を同時焼
成一体化でき、共振回路等の小型化、低損失化や回路間
の不要な干渉、浮遊容量を抑制でき、さらにインピーダ
ンス整合をとることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】複数の絶縁層を積層してなる回路基板であ
って、前記複数の絶縁層が異なる材料からなる第1絶縁
層および第2絶縁層を有するとともに、前記第1絶縁層
が比誘電率7.5以下のガラス−セラミックスからな
り、前記第2絶縁層がMg3Ti(BO3)2O2結晶を有
することを特徴とする回路基板。 - 【請求項2】第1絶縁層の室温〜900℃における熱膨
張率が10×10-6/℃以上であることを特徴とする請
求項1記載の回路基板。 - 【請求項3】第1絶縁層のガラスの軟化点が770℃以
上であることを特徴とする請求項1または2記載の回路
基板。 - 【請求項4】第1絶縁層のガラスが、金属元素として少
なくともSi、Al、Mg、Ba、ZnおよびBを含有
し、これらのモル比が 40≦SiO2+Al2O3≦55 30≦MgO+BaO≦45 5≦ZnO+B2O3≦15 を満足することを特徴とする請求項1乃至3のうちいず
れか記載の回路基板。 - 【請求項5】第2絶縁層が、金属元素として少なくとも
MgおよびTiを含有し、これらのモル比による組成式
を、 (1−x)MgTiO3・xCaTiO3 と表した時、前記xが0≦x≦0.2を満足する主成分
と、該主成分100重量部に対して、BをB2O3換算で
3〜20重量部、SiをSiO2換算で0.01〜5重
量部、アルカリ土類金属をアルカリ土類金属酸化物換算
で0.1〜5重量部含有することを特徴とする請求項1
記載の回路基板。
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