JP2001130952A - 誘電体磁器および積層体 - Google Patents

誘電体磁器および積層体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】焼成温度を従来よりもさらに低下させることが
でき、収縮開始温度を低くして、導体の収縮開始温度に
近づけることができ、AgやCuを主成分とする導体と
同時焼成した場合でも反りや歪みを抑制できるととも
に、比誘電率の低い誘電体磁器および積層体を提供す
る。 【解決手段】フォルステライト結晶粒子、または該フォ
ルステライト結晶粒子と、金属元素として少なくともM
gとTiを含有する複合酸化物からなる結晶粒子とを含
むとともに、粒界に、元素としてB、Li、アルカリ土
類金属が存在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波、ミリ
波等の高周波領域において、高いQ値を有する誘電体磁
器に関するものであり、例えば、マイクロ波やミリ波な
どの高周波領域において使用される種々の共振器用磁器
やMIC用誘電体基板、誘電体導波路や積層型セラミッ
クコンデンサ等に用いることができる誘電体磁器および
積層体に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、誘電体磁器は、マイクロ波やミリ波
等の高周波領域において、誘電体共振器、MIC用誘電
体基板や導波路等に広く利用されている。そして、近年
においては、携帯電話をはじめとする移動体通信等の発
達および普及に伴い、電子回路基板や電子部品の材料と
して誘電体セラミックスの需要が増大しつつある。
【0003】電子回路基板や電子部品において、誘電体
セラミックスと内部導体を同時焼成するに際しては、従
来の誘電体セラミックスの焼成温度が1100℃以上と
いう高温であったため、導体材料としては、比較的高融
点であるPt、Pd、W、Mo等が使用されていた。こ
れら高融点の導体材料は導通抵抗が大きいため、従来の
電子回路基板において、共振回路やインダクタンスのQ
値が小さくなってしまい、導体線路の伝送損失が大きく
なる等の問題があった。
【0004】そこで、係る問題点を解決すべく、導通抵
抗の小さいAg、Cu等と同時焼成可能な低温焼成の誘
電体セラミックスが提案されている。例えば、本出願人
が先に出願した特開平8−208330号公報に開示さ
れた誘電体磁器組成物は、MgO、CaO、TiO2
2 3 、Li2 CO3 からなるものであり、900〜
1050℃の比較的低温でAg、Cu等の内部導体と同
時に焼成でき、誘電体磁器の比誘電率εrが18以上、
測定周波数7GHzでのQ値が2000以上の優れた特
性を有し、高周波電子部品の小型化と高性能化を実現で
きるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開平8
−208330号公報に開示された誘電体磁器組成物
は、焼結温度がまだ高く、さらに焼結における収縮開始
温度が845〜960℃と高温であるため、導体材料と
の収縮挙動のマッチングが悪く、焼成された基板や電子
部品が反る、歪む等の問題があった。
【0006】即ち、導体としては、Agおよび/または
Cuを主成分とするもの、例えば、Ag、Cu、あるい
はAg、Cuに対してガラス成分やセラミック成分、P
t、Pd等の金属を添加したものがあるが、これらの導
体は、焼成時における収縮開始温度が高くとも650℃
程度であるため、上記誘電体磁器組成物の収縮開始温度
との差が大きく、これにより、基板等が変形する等の問
題があった。
【0007】また、上記公報に開示された誘電体磁器組
成物では、比誘電率εrが18以上と高いため、この誘
電体磁器組成物を用いて高周波用のモジュール基板を作
製すると、例えば、容量を必要としない配線間、線路
間、配線と線路間等に浮遊容量(寄生容量)が発生し、
高周波特性が劣化したり、回路上の制約が生じるという
問題があった。
【0008】本発明は上記課題に鑑みなされたもので、
焼成温度を従来よりもさらに低下させることができ、収
縮開始温度を低くして、導体の収縮開始温度に近づける
ことができ、AgやCuを主成分とする導体と同時焼成
した場合でも反りや歪みを抑制できるとともに、比誘電
率の低い誘電体磁器および積層体を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の誘電体磁器は、
フォルステライト結晶粒子、または該フォルステライト
結晶粒子と、金属元素として少なくともMgとTiを含
有する複合酸化物からなる結晶粒子とを含むとともに、
粒界に、元素としてB、Li、アルカリ土類金属が存在
するものである。
【0010】このような構成を採用することにより、フ
ォルステライト本来のQ値をそれほど劣化させることな
く、920℃以下の低温焼成が可能となるとともに、フ
ォルステライト自体が低誘電率であるため、比誘電率を
大きく低下できる。
【0011】ここで、誘電体磁器は、モル比による組成
式を、(1−x)Mg2 SiO4 ・xMgTiO3 と表
した時、前記xが、0≦x≦0.8を満足する主成分
と、該主成分100重量部に対して、BをB2 3 換算
で3〜20重量部、LiをLi2 CO3 換算で1〜10
重量部、SiをSiO2 換算で0〜30重量部、アルカ
リ土類金属を酸化物換算で1〜5重量部含有することが
望ましい。
【0012】このような構成を採用することにより、比
誘電率が6〜12で、測定周波数10GHzでのQ値が
1000以上であり、かつ、焼成温度を870〜920
℃、収縮開始温度を760〜860℃とすることが可能
となる。従って、基板や電子部品において、Ag、Cu
を主成分とする導体と同時焼成した場合でも反りや歪み
等の発生を抑制することができる。
【0013】また、主成分100重量部に対して、さら
にMnをMnO2 換算で0.1〜3重量部含有すること
が望ましい。これにより、誘電体磁器の焼結性をさらに
向上できる。
【0014】本発明の積層体は、誘電体層を複数積層し
てなる誘電基板の内部および/または表面に、Agおよ
び/またはCuを主成分とする導体を有する積層体であ
って、前記誘電体層のうち少なくとも一層が上記誘電体
磁器からなるものである。
【0015】このような構成を採用することにより、内
部導体としてAgおよび/またはCuを主成分とする導
体を使用しても積層体の変形がなく、高い高周波特性を
有するとともに、低温焼成ができ、さらに、誘電体層が
低誘電率であるため、容量を必要としない配線間、線路
間、配線と線路間等における浮遊容量の発生を抑制でき
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の誘電体磁器は、フォルス
テライト結晶粒子、または該フォルステライト結晶粒子
と、金属元素として少なくともMgとTiを含有する複
合酸化物からなる結晶粒子とを含むとともに、粒界に、
元素としてB、Li、アルカリ土類金属が存在するもの
である。
【0017】そして、モル比による組成式を(1−x)
Mg2 SiO4 ・xMgTiO3 と表した時、xが、0
≦x≦0.8を満足する主成分と、該主成分100重量
部に対して、BをB2 3 換算で3〜20重量部、Li
をLi2 CO3 換算で1〜10重量部、SiをSiO2
換算で0〜30重量部、アルカリ土類金属を酸化物換算
で1〜5重量部含有するものである。
【0018】ここで、Mg2 SiO4 とMgTiO3
モル比xを、0≦x≦0.8としたのは、xが0.8を
越える場合には、高誘電率のMgTiO3 の割合が増加
するため、比誘電率が大きくなるからである。とりわけ
誘電体磁器の比誘電率を小さくするという点からxは0
≦x≦0.5が好ましい。さらに、例えば、本発明の誘
電体層とMgTiO3 −CaTiO3 系の誘電体層との
積層体を作製する場合には、焼成収縮挙動を近くすると
いう点からxは0<x≦0.5が望ましい。
【0019】また、主成分100重量部に対してBをB
2 3 換算で3〜20重量部含有したのは、B2 3
算量が3重量部未満の場合には1100℃でも焼結せ
ず、AgまたはCuを主成分とする導体と同時焼成がで
きなくなり、逆に20重量部を越える場合には、焼結体
中のガラス相の割合が増加して、Q値が低下するからで
ある。よって、焼結性を維持し、高いQ値を得るという
観点からBはB2 3 換算で5〜15重量部含有するこ
とが望ましい。硼素含有化合物としては、金属硼素、B
2 3 、コレマイト、CaB2 4 、ホウケイ酸ガラ
ス、ホウケイ酸アルカリガラス、ホウケイ酸アルカリ土
類ガラス等がある。
【0020】またLiをLi2 CO3 換算で1〜10重
量部含有したのは、Li2 CO3 換算量が1重量部未満
の場合には1100℃でも焼結せず、AgまたはCuを
主成分とする導体と同時焼成ができなくなり、逆に10
重量部を越える場合には、Q値が低下するからである。
焼結性と誘電体磁器のQ値の観点からLiのLi2 CO
3 換算量は4〜9重量部が望ましい。
【0021】さらにSiをSiO2 換算で0〜30重量
部添加したのは、SiO2 換算量が30重量部を越える
と、ガラス相の割合が減少してQ値が低下するからであ
る。誘電体磁器のQ値の観点からは、SiのSiO2
算量は10重量部以下含有することが望ましい。
【0022】また、主成分100重量部に対して、アル
カリ土類金属(Mg、Ca、Sr、Ba)の少なくとも
一種を酸化物換算で1〜5重量部含有したのは、これら
が酸化物換算で1重量部未満の場合には、誘電体磁器の
焼結過程における収縮開始温度が約870℃と高く、添
加効果が得られない。一方、5重量部を越えると、誘電
体磁器のQ値が低下する。とりわけ誘電体磁器の焼結性
とQ値の観点からはアルカリ土類金属は酸化物(Mg
O,CaO,SrO,BaO)換算で合計1.5〜3.
5重量部含有することが好ましい。アルカリ土類金属は
Ba、Caが高Q値となるという点から望ましい。
【0023】さらに、本発明の誘電体磁器では、焼結性
を改善する点から、主成分100重量部に対して、さら
にMnをMnO2 換算で0.1〜3重量部含有すること
が望ましい。MnをMnO2 換算で0.1〜3重量部含
有せしめたのは、0.1重量部よりも少ない場合にはそ
の添加効果が小さく、さらに3重量部よりも多い場合に
は誘電特性が悪化するからである。MnはMnO2 換算
で1.2〜1.8重量部含有することが望ましい。
【0024】本発明の誘電体磁器は、原料粉末として、
例えば、Mg2 SiO4 粉末と、MgTiO3 粉末と、
2 3 粉末、Li2 CO3 粉末、SiO2 粉末、アル
カリ土類酸化物粉末(MgO,CaO,SrO,Ba
O)を準備し、これらを上記した組成比となるように秤
量し、ZrO2 ボールにより粉砕混合し、この混合粉末
を650〜850℃で仮焼した後、再度ZrO2 ボール
により粉砕粒径が2.5μm以下になるまで粉砕、混合
する。
【0025】この仮焼粉末をプレス成形やドクターブレ
ード法等の公知の方法により所定形状に成形し、大気
中、酸素雰囲気中または窒素雰囲気等の非酸化性雰囲気
において870〜920℃で0.5〜2時間焼成するこ
とにより得られる。原料粉末は、焼成により酸化物を生
成する水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等の金属塩を用いても
良い。本発明の誘電体磁器中には、不可避不純物とし
て、Al、Fe、Hf、Sn等が含まれることもある。
【0026】アルカリ土類金属は、ガラスフリットとし
て添加することが焼結性向上の点から望ましい。例え
ば、B2 3 粉末、Li2 CO3 粉末、SiO2 粉末、
アルカリ土類金属酸化物粉末を用いてガラスフリットを
作製して添加する。この際、B2 3 粉末、Li2 CO
3 粉末、SiO2 粉末、アルカリ土類酸化物粉末として
添加される量は、上記ガラスフリットで用いられた量を
差し引いた量であることは言うまでもない。
【0027】本発明の誘電体磁器では、フォルステライ
ト結晶粒子を主結晶粒子とし、これに必要に応じて金属
元素として少なくともMgとTiを含有する複合酸化物
からなる結晶粒子、主には(Mg,Ti)2 (BO3
Oが析出し、組成によってはMgTiO3 が析出する場
合もある。
【0028】尚、アルカリ土類金属は、MgTiO3
Aサイトに固溶したり、あるいはガラスとなって、焼結
性を向上させることになる。本発明の誘電体磁器では平
均結晶粒径が1〜5μmのものである。
【0029】本発明の積層体は、誘電体層を複数積層し
てなる誘電基板の内部および/または表面に、Agおよ
び/またはCuを主成分とする導体を有する積層体であ
って、誘電体層のうち少なくとも一層が上記誘電体磁器
からなるものであり、例えば、本発明の低誘電率の誘電
体層と高誘電率のMgTiO3 −CaTiO3 系の誘電
体層との積層体を作製すると、高誘電率が要求されるコ
ンデンサ、フィルタ等を高誘電率のMgTiO3 −Ca
TiO3 系の誘電体層で形成し、配線間等の浮遊容量を
発生させたくない配線等については、本発明の低誘電率
の誘電体層で形成することができる。
【0030】このような積層体では、内部導体としてA
gおよび/またはCuを主成分とする導体を使用しても
積層体の変形がなく、高い高周波特性を有するととも
に、低温焼成ができ、さらに、誘電体層のうち少なくと
も一層が本発明の低誘電率の誘電体磁器からなるため、
この誘電体層を利用して電極、線路等を形成することに
より、容量を必要としない配線間、線路間、配線と線路
間等における浮遊容量の発生を抑制できる。
【0031】
【実施例】B2 3 粉末、Li2 CO3 粉末、SiO2
粉末、アルカリ土類酸化物(MgO,CaO,SrO,
BaO)粉末を表1に示すような組成で添加し、これを
用いて作製されたガラスフリットと、原料として純度9
9%以上のMg2 SiO4、MgTiO3 粉末を表1に
示す割合となるように秤量し、純水を媒体とし、ZrO
2 ボールを用いたボールミルにて20時間湿式混合し
た。
【0032】次にこの混合物を乾燥(脱水)し、800
℃で1時間仮焼した。この仮焼物を、粉砕粒径が1.4
μm以下になるように粉砕し、誘電特性評価用の試料と
して直径0.01m、高さ0.008mの円柱状に10
000ton/m2 の圧力でプレス成形し、これを90
0℃で2時間焼成し、直径0.008m、高さ0.00
6mの円柱状の試料を得た。
【0033】尚、本発明者等は、X線回折測定およびX
線マイクロアナライザー(EPMA)により、本発明の
試料では主結晶粒子がフォルステライト結晶粒子であ
り、場合によって、(Mg,Ti)2 (BO3 )Oで表
される結晶粒子が存在し、粒界に、元素としてB、L
i、アルカリ土類金属が存在することを確認した。
【0034】誘電特性の評価は、前記試料を用いて誘電
体円柱共振器法にて周波数10GHzにおける比誘電率
とQ値を測定した。
【0035】
【表1】
【0036】この表1から、本発明の誘電体磁器では、
比誘電率が6〜14、測定周波数10GHzでのQ値が
500以上の誘電特性を有するとともに、焼成温度を9
20℃以下とすることができ、焼成収縮開始温度を86
0℃以下とできる。
【0037】特に、モル比による組成式(1−x)Mg
2 SiO4 ・xMgTiO3 においてxが、0≦x≦
0.8を満足し、BをB2 3 換算で3〜20重量部、
LiをLi2 CO3 換算で1〜10重量部、SiをSi
2 換算で0〜30重量部、アルカリ土類金属を酸化物
換算で1〜5重量部含有する場合には、比誘電率が6〜
12で、測定周波数10GHzでのQ値が1000以上
であり、かつ、焼成温度を870〜920℃、収縮開始
温度を760〜860℃とできることが判る。これによ
り、基板や電子部品において、Ag、Cuを主成分とす
る導体と同時焼成した場合でも反りや歪み等の発生を抑
制することができる。
【0038】一方、Liを含有しない場合には、試料N
o.7に示すように、焼成温度が1150℃、収縮開始温
度が1050℃と高くなり、Ag、Cuを主成分とする
導体と同時焼成できないことが判る。
【0039】さらに、アルカリ土類金属を含有しない場
合には、試料No.11に示すように、焼成温度が950
℃、収縮開始温度が870℃と高くなることが判る。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、フ
ォルステライト本来のQ値をそれほど劣化させることな
く、920℃以下の低温焼成が可能となるとともに、フ
ォルステライト自体が低誘電率であるため、比誘電率を
14以下と低下できる。
【0041】特に、モル比による組成式を、(1−x)
Mg2 SiO4 ・xMgTiO3 と表した時、xが、0
≦x≦0.8を満足する主成分と、該主成分100重量
部に対して、BをB2 3 換算で3〜20重量部、Li
をLi2 CO3 換算で1〜10重量部、SiをSiO2
換算で0〜30重量部、アルカリ土類金属を酸化物換算
で1〜5重量部含有する誘電体磁器では、比誘電率が6
〜12で、測定周波数10GHzでのQ値が1000以
上であり、かつ、焼成温度を870〜920℃、収縮開
始温度を760〜860℃とすることができ、基板や電
子部品において、Ag、Cuを主成分とする導体と同時
焼成した場合でも反りや歪み等の発生を抑制することが
できる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4G030 AA02 AA07 AA16 AA25 AA35 BA09 CA01 CA04 CA05 4G031 AA01 AA03 AA11 AA19 AA28 BA09 CA01 CA04 CA05 5G303 AA01 AA02 AA05 AB08 AB10 BA06 BA09 CA01 CA11 CB17 CB30 CB35 DA05 5J006 HC07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フォルステライト結晶粒子、または該フォ
    ルステライト結晶粒子と、金属元素として少なくともM
    gとTiを含有する複合酸化物からなる結晶粒子とを含
    むとともに、粒界に、元素としてB、Li、アルカリ土
    類金属が存在することを特徴とする誘電体磁器。
  2. 【請求項2】モル比による組成式を、(1−x)Mg2
    SiO4 ・xMgTiO3 と表した時、前記xが、0≦
    x≦0.8を満足する主成分と、該主成分100重量部
    に対して、BをB2 3 換算で3〜20重量部、Liを
    Li2 CO3 換算で1〜10重量部、アルカリ土類金属
    を酸化物換算で1〜5重量部含有することを特徴とする
    請求項1記載の誘電体磁器。
  3. 【請求項3】主成分100重量部に対して、さらにSi
    をSiO2 換算で0〜30重量部含有することを特徴と
    する請求項1または2記載の誘電体磁器。
  4. 【請求項4】主成分100重量部に対して、さらにMn
    をMnO2 換算で0.1〜3重量部含有することを特徴
    とする請求項1乃至3のうちいずれかに記載の誘電体磁
    器。
  5. 【請求項5】誘電体層を複数積層してなる誘電基板の内
    部および/または表面に、Agおよび/またはCuを主
    成分とする導体を有する積層体であって、前記誘電体層
    のうち少なくとも一層が、請求項1乃至4のうちいずれ
    かに記載の誘電体磁器からなることを特徴とする積層
    体。
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