JP2001283692A - Sf6ガス分離回収装置 - Google Patents

Sf6ガス分離回収装置

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JP2001283692A
JP2001283692A JP2000095900A JP2000095900A JP2001283692A JP 2001283692 A JP2001283692 A JP 2001283692A JP 2000095900 A JP2000095900 A JP 2000095900A JP 2000095900 A JP2000095900 A JP 2000095900A JP 2001283692 A JP2001283692 A JP 2001283692A
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JP
Japan
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gas
adsorption
separation
natural
tank
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Application number
JP2000095900A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Murase
洋 村瀬
Toshiaki Inohara
俊明 猪原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)
  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲のSF6ガス含有濃度をカバーでき、
しかもSF6ガス含有濃度の変動を抑えつつ、効率良く
SF6ガスを回収可能なSF6ガス分離回収装置を提供
する。 【解決手段】 3系統の分離装置S1,S2,S3が設
けられている。各分離装置S1,S2,S3には自然ガ
スを吸着する吸着筒41,42,43が接続されてい
る。吸着筒41,42,43にはガスバルブ31a,3
2a,33aを介してバッファタンク51,52,53
がそれぞれ接続されている。また、液化装置であるコン
プレッサ2および熱交換器6は分離装置S1に接続さ
れ、放気装置14は分離装置S3に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁性ガスとして
自然ガスとSF6ガスとの混合ガスを用いた環境対応型
のガス絶縁機器に適用されるもので、混合ガスからSF
6ガスを分離回収するSF6ガス分離回収装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス絶縁機器の試験後や現地で
の内部点検時には、機器内部に封入されたSF6ガスを
外部に排出しないように回収している。現在は、ガスの
まま別のタンクに回収して保管するか、加圧装置で加圧
液化して液体としてタンクに回収、保管するのが普通で
ある。ここで、ガス絶縁機器に連結したガス回収装置の
従来例を図5を用いて説明する。
【0003】ガス絶縁機器1には連動バルブ12a,1
2bが接続されている。連動バルブ12aは減圧バルブ
11を介してバッファタンク5に接続され、一方、連動
バルブ12bは真空ポンプ9を介して同じくバッファタ
ンク5に接続される。バッファタンク5はガス圧が比較
的低く保たれている。バッファタンク5にはフィルタ1
0を通してコンプレッサ2および熱交換器6が接続され
ている。これらコンプレッサ2および熱交換器6からS
F6の液化装置が構成される。さらに、熱交換器6には
液化したSF6を溜めるSF6タンク7が接続されてい
る。SF6タンク7にはガスバルブ3が設置されてい
る。
【0004】このような構成を有する従来例の作用は次
の通りである。すなわち、ガス絶縁機器1のガス圧が高
い時には連動バルブ12aを開とし、連動バルブ12b
を閉とすることでガス絶縁機器1内からバッファタンク
5にSF6ガスが自動的に流入する。このとき、バッフ
ァタンク5のガス圧が高くなり過ぎないように減圧バル
ブ11により流入ガス量を調節している。
【0005】一方、ある程度SF6ガスの回収が進み、
ガス絶縁機器1のガス圧が低くなった時点で、連動バル
ブ12aを閉とすると同時に連動バルブ12bを開と
し、真空ポンプ9を作動させる。これによりガス絶縁機
器1内のSF6ガスを完全にバッファタンク5に移動さ
せる。フィルタ10はバッファタンク5内のSF6ガス
から異物や塵を除去し、コンプレッサ2が加圧したのち
熱交換器6が冷却することでSF6ガスを液化し、その
体積を極めて小さくした状態でSF6タンク7に貯蔵す
る。このとき、SF6タンク7には気相も存在するが、
この気相の殆どがガス状のSF6であって、これにわず
かに不純物としてのガスが加わるのみである。再びSF
6ガスを使用する場合は、ガスバルブ3を利用して使用
したい装置に接続し、ガスバルブ3を開とすることでS
F6ガスを充気する。
【0006】ところで、長期にわたる地球環境を考えた
場合、今後更にSF6ガスの排出量を削減していかなく
てはならない。そのためには排出の要因にもなるSF6
ガス使用量自体を削減することが有効である。この対策
の一環として高純度のSF6ガスに代えて自然ガスとS
F6ガスとの混合ガスを使用することが注目されてい
る。
【0007】混合ガスをガス絶縁機器から回収する場
合、混合ガスを自然ガスとSF6ガスとに分離した上で
SF6ガスだけを回収し、液化されない自然ガスは大気
に放出するのが最も経済的である。混合ガスの分離回収
技術に関しては、空気から様々な成分の単体ガス(例え
ば酸素ガス)を分離する目的で、すでに開発され実使用
されている。
【0008】図6は空気から酸素を分離回収する酸素分
離回収装置の構成図である。図に示すように、コンプレ
ッサ2aにはガスバルブ3aを介して吸着筒4が接続さ
れている。この吸着筒4には特定のガス分子、ここでは
窒素分子を吸着しやすい吸着剤が装填されている。ま
た、吸着筒4にはガスバルブ3b、コンプレッサ2bを
ガスタンク17が接続されている。さらに、吸着筒4に
はガスバルブ3c、真空ポンプ9を介して放気装置14
が接続されている。
【0009】以上のような酸素分離回収装置では、コン
プレッサ2aで空気を圧縮し、ガスバルブ3aを開いて
これを吸着筒4に送り込む。すると吸着筒4内の吸着剤
が空気中の窒素を吸着する。一方、空気中の酸素は吸着
剤に吸着されにくいためにガスバルブ3bを開くことで
吸着筒4を通過する。この吸着筒4を通過するガスは殆
どが酸素ガスとなる。吸着筒4を通過した酸素ガスをコ
ンプレッサ2bで再び圧縮し、ガスタンク17に貯蔵す
る。
【0010】この過程を十分な時間継続すると、吸着筒
4はもはや窒素ガスを吸着しきれない状態となる。この
ような状態となる前にガスバルブ3a,3bを閉じてコ
ンプレッサ2a,2bを停止し、ガスバルブ3cを開い
て真空ポンプ9により吸着筒4内のガス圧を下げると、
吸着筒4は吸着していた窒素ガスを脱着して再び窒素ガ
スを吸着できる状態に戻る。このガスは放気装置14か
ら大気中に放出する。このようにして吸着筒4は、吸着
と脱着(再生)を交互に繰返すことにより半永久的に使
用が可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、先に述べた空
気から酸素ガスを分離回収する装置では、材料である空
気は無尽蔵に存在し、空気中の酸素濃度は常に一定であ
るという前提条件がある。これに対して、混合ガスから
SF6ガスを分離回収する装置では、絶縁ガス機器に封
入された混合ガス量は有限であり、混合比の異なる混合
ガス同士が混ざってSF6ガス含有濃度は変動する可能
性が高い。例えば従来では、分離処理されないで残留し
たSF6ガスは再び、処理すべき混合ガスに混ぜて処理
している。このとき、SF6ガス含有濃度の異なる混合
ガスが混ざりSF6ガス含有濃度の変動が生じる。ま
た、ガス絶縁機器の種類に応じて使用される混合ガスの
SF6ガス含有濃度が異なることもある。
【0012】SF6ガス含有濃度の変動が大きいと、混
合比が大きく異なるガスが混ざり合うことになり、エン
トロピーが増大してエネルギーロスにつながる。そこで
SF6ガス分離回収装置においては、広範囲のSF6ガ
ス含有濃度をカバーすることと、SF6ガス含有濃度の
変動を小さく抑えることが求められている。
【0013】ところで、前記酸素ガス分離回収装置で
は、酸素ガスを回収しきれずこれを多く含んだ状態で大
気中に放出しても環境的に何ら問題がない。したがって
酸素ガスの回収率はそれ程問題にされることがない。こ
の点で酸素ガスの回収装置とSF6ガスの回収装置とは
大きく事情が異なっている。すなわち、環境保護の観点
からSF6ガス回収後に空気中に放出するガス中に含ま
れるSF6ガス量は殆ど零とすべきであり、SF6ガス
の回収率は極めて重要な問題である。しかも、SF6ガ
スの回収率を高めるために多量の電気エネルギーを消費
するようでは逆に多量のCO2ガスを排出することにな
り本末転倒である。つまり、経済的側面のみならず環境
的側面からも検討した上で、SF6ガスの回収効率の向
上を図らなくてはならない。
【0014】本発明は以上の課題を解決するために提案
されたものであり、その目的は、広範囲のSF6ガス含
有濃度をカバーでき、しかもSF6ガス含有濃度の変動
を抑えつつ、効率良くSF6ガスを回収可能なSF6ガ
ス分離回収装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、自然ガスとSF6ガスとの混合ガスをSF6ガスと
自然ガスとに分離する分離装置と、前記SF6ガスを液
化する液化装置と、液化されたSF6を保管するSF6
タンクと、前記自然ガスを大気に放出する放気装置とが
設けられたSF6ガス分離回収装置において、次のよう
な技術的な特徴を有している。
【0016】請求項1の発明は、前記分離装置は複数系
統設けられ、各分離装置にはSF6ガスを吸着しにくく
自然ガスを吸着する吸着筒が接続され、前記液化装置
と、前記放気装置とは、別系統の前記分離装置に接続さ
れたことを特徴とするものである。
【0017】このような請求項1の発明によれば、複数
系統の分離装置を有するため、装置全体として処理でき
る混合ガス中のSF6ガス含有濃度に幅を持たせること
ができる。また、別系統である液化装置側の分離装置と
放気装置側の分離装置とは、それぞれ独立した動作シー
ケンスをとることができる。したがって、効率良くSF
6ガスを回収することができる。
【0018】ところで、混合ガスの分離装置に、自然ガ
スを吸着する吸着筒だけではなく、SF6ガスを吸着す
る吸着筒を接続することも考えられる。しかし、このよ
うな吸着筒を採用した場合、SF6ガスが吸着筒に極め
て強く結びついてしまい、強力な真空ポンプを使用した
り、吸着筒を加熱しなければSF6ガスを十分に回収す
ることができないことが発明者らに実験によって明らか
となった。このような操作は余計な電力を必要とするば
かりか、処理に要する時間が長くなる。請求項1の発明
では、自然ガスを吸着する吸着筒だけを利用しているた
め、このような不具合が生じる心配がないという効果も
ある。
【0019】請求項2の発明は、請求項1記載のSF6
ガス分離回収装置において、前記各分離装置は、取り扱
う混合ガス中の最適SF6ガス含有濃度もしくはその範
囲が定められたことを特徴としている。
【0020】このような請求項2の発明によれば、混合
ガスのSF6ガス含有濃度に応じて分離装置を選択し、
そこに混合ガスを流すことができる。そのため、系統単
位ではSF6ガス含有濃度の変動は小さくなり、混合ガ
スの分離効率およびSF6ガスの回収率が向上する。
【0021】請求項3の発明は、請求項2記載のSF6
ガス分離回収装置において、前記分離装置にて処理しき
れなかった残留ガスまたは前記SF6タンク内に残った
残留ガスは、その残留ガス中のSF6ガス含有濃度に対
応する最適SF6ガス含有濃度もしくはその範囲を持つ
分離装置に導かれるように構成されたことを特徴とす
る。
【0022】このような請求項3の発明によれば、処理
しきれなかった残留した混合ガスを再び元に戻して処理
するとき、戻す先を、残留ガスのSF6ガス含有濃度に
対応した処理濃度範囲を指定された分離装置としてい
る。そのため、SF6ガス含有濃度が大きく異なる混合
ガス同士が混ざり合うことがなく、混合ガス中のSF6
ガス含有濃度の変動が大幅に低減する。したがって、前
記請求項2記載の発明と同様、混合ガスの分離効率およ
びSF6ガスの回収率が向上する。
【0023】請求項4の発明は、請求項1、2または3
記載のSF6ガス分離回収装置において、前記液化装置
に接続された前記分離装置には各系統の中でSF6ガス
含有濃度の最も高い混合ガスが導かれ、前記放気装置に
接続された前記分離装置には各系統の中でSF6ガス含
有濃度の最も低い混合ガスが導かれるように構成された
ことを特徴としている。
【0024】このような請求項4の発明によれば、液化
装置側の分離装置にSF6ガス含有濃度の最も高い混合
ガスを導いてSF6ガスの回収率を高めると同時に、放
気装置側の分離装置にSF6ガス含有濃度の最も低い混
合ガスSF6を導いて大気に放出するSF6ガス量を低
く抑えることができる。
【0025】請求項5の発明は、請求項1、2、3また
は4記載のSF6ガス分離回収装置において、前記各分
離装置には、最適SF6ガス含有濃度もしくはその範囲
を表示する表示部が設けられ、この表示部の近傍にガス
配管接続端子が設置されたことを特徴とする。
【0026】このような請求項5の発明によれば、分離
装置にそれぞれの系統で処理する最適なSF6ガス含有
濃度もしくはその範囲を表示し、この表示場所の近くに
ガス配管接続端子を設置しておくことで、使用者はガス
配管の接続作業を行う際、必ずこの表示を目にして分離
装置の最適SF6ガス含有濃度範囲を認識することにな
る。これにより、範囲外の濃度を有する混合ガスを分離
装置に流して多量のSF6ガスを大気に放出する危険性
を無くすことができ、環境に適したSF6ガス処理が可
能となる。
【0027】請求項6の発明は、請求項1、2、3、4
または5記載のSF6ガス分離回収装置において、自然
ガスからなるパージガスを充填したパージガスタンクが
設けられ、前記放気装置が自然ガスの放出過程に入る直
前に前記パージガスタンクから前記吸着筒に前記パージ
ガスを入れてこの吸着筒に残留するSF6ガスを追い出
すように構成されたことを特徴とする。
【0028】このような請求項6の発明によれば、吸着
された自然ガスを大気に放出する前に、パージガスタン
クからパージガスを吸着筒に吹き込むことによって吸着
筒に残留しているSF6ガスを追い出し、この後で吸着
されたガスを大気に放出することによって、大気に放出
する自然ガス中に残留するSF6ガス量を減らして環境
に適したSF6ガス処理を可能としている。
【0029】請求項7の発明は、請求項6記載のSF6
ガス分離回収装置において、前記放気装置が自然ガスの
放出過程に入る直前にこの自然ガスの一部を圧縮して前
記パージガスタンクに収納、保存するように構成された
ことを特徴とする。
【0030】このような請求項7の発明によれば、混合
ガス中の自然ガスをパージガスとすることができ、特別
なガスを用意する必要はない。したがって、ガス処理中
にパージガスが空になるようなことはなく、常に安定し
た動作を確保することができる。
【0031】請求項8の発明は、請求項6または7記載
のSF6ガス分離回収装置において、前記放気装置には
2本の吸着筒が接続され、一方の吸着筒が自然ガスの吸
着過程にある時、他方の吸着筒は自然ガスの放出過程と
なり、一方の吸着筒が自然ガスの吸着過程を終了し放出
過程に入る直前に、この吸着過程を終了した吸着筒内に
前記パージガスを入れて該吸着筒内からガスを追い出し
他方の吸着筒に移すように構成されたことを特徴とす
る。
【0032】このような請求項8の発明によれば、パー
ジガスにより吸着筒から追い出されたガスと、追い出さ
れたガスが流入した先の吸着筒に送り込まれるガスと
は、共にSF6含有濃度が低く、両ガスが混ざり合って
もSF6含有濃度は変動することがない。しかも、パー
ジガスが注入された方の吸着筒が吸着過程の終了直前で
あるということは、追い出されたガスが流入した先の吸
着筒は放出過程の終了直前であり、その内部が真空に近
い状態になっている。そのため、各過程の繰返し毎に同
一の条件にてパージガスを吸着筒に確実に注入すること
ができる。
【0033】
【発明の実施の形態】(1)第1の実施の形態…請求項
1〜4対応/図1参照 [構成]第1の実施の形態は請求項1〜4に対応するも
のであり、図1は第1の実施の形態の構成図である。こ
こでは、図5および図6に示した従来例と同一構成要素
については同一記号を付して説明を省略する。
【0034】第1の実施の形態の特徴は、3系統の分離
装置S1,S2,S3が設けられ、各分離装置S1,S
2,S3に自然ガスを吸着する吸着筒41,42,43
が接続された点にある。また、液化装置であるコンプレ
ッサ2および熱交換器6は分離装置S1に接続され、放
気装置14は分離装置S3に接続されている。
【0035】各吸着筒41,42,43には、回収しよ
うとしているSF6ガスを吸着せず、混合ガス中の自然
ガスだけを吸着する吸着剤、例えば細孔の大きさが5オ
ングストローム型の合成ゼオライトが充填されている。
合成ゼオライトとは、含水アルミノケイ酸塩鉱物群の総
称で、一般式MeO・Al・mSiO・nH
0で示される。結晶構造中に金属陽イオンを包蔵し、こ
れが極性基を静電気的に引き付けたり、分極性分子を分
極して引き付ける作用を示して吸着するもので、中性分
子の吸着に有利である。また、分極による吸着の他に合
成ゼオライトはその表面に均一な細孔を有しており、こ
の細孔よりも小さい分子のみが孔路を通って、空洞の内
部に吸着することができるため、優れた選択吸着性(分
子篩効果)を持っている。
【0036】吸着筒41,42,43には、ガスバルブ
31a,32a,33aを介してバッファタンク51,
52,53がそれぞれ接続されている。一方、吸着筒4
1,42,43の他端部には、おのおのガスバルブ31
b,32b,33bがガス配管にて接続され、また、吸
着筒41,42,43とガスバルブ31a,32a,3
3aを結ぶガス配管には分岐部が設けられ、別のガスバ
ルブ31c,32c,33cが接続されている。このよ
うに、吸着筒41を中心としてバッファタンク51とガ
スバルブ31a,31b,31cとから分離装置S1が
構成される。また、吸着筒42を中心としてバッファタ
ンク52とガスバルブ32a,32b,32cとから分
離装置S2が構成される。さらに吸着筒43を中心とし
てバッファタンク53とガスバルブ33a,33b,3
3cとから分離装置S3が構成される。
【0037】バッファタンク51,52,53にはそれ
ぞれガス配管接続端子61,62,63が接続されてい
る。また、フィルタ10にはガス配管接続端子60が接
続されている。そして、ガス配管接続端子60と前述の
ガス配管接続端子61,62,63のどれか一個とがフ
レクシブルガス配管70により接続される。この接続に
よりガス絶縁機器1からの処理すべき混合ガスはガス配
管70を通って3系統の中のどれか一個の分離装置S
1,S2,S3を構成するバッファタンク51,52,
53に移される。
【0038】分離装置S1において、ガスバルブ31b
はコンプレッサ2に接続されている。また、熱交換器6
とSF6タンク7を接続するガス配管には分岐部が設け
られ、ガスバルブ31dが設けられている。このガスバ
ルブ31dはバッファタンク51に接続されている。ま
た、ガスバルブ31cは真空ポンプ91を介してバッフ
ァタンク52に接続される。
【0039】分離装置S2において、ガスバルブ32b
はバッファタンク51に接続される。また、ガスバルブ
32cは真空ポンプ92を介してバッファタンク53に
接続される。分離装置S3において、ガスバルブ33b
はバッファタンク52に接続される。また、ガスバルブ
33cは真空ポンプ93を介して放気装置14に接続さ
れている。
【0040】[作用]以上説明した第1の実施の形態の
作用を、装置内のガスの流れを追って説明する。装置全
体としては、吸着された自然ガスは放気装置14から大
気に放出され、吸着されなかったSF6ガスは圧縮され
液化されてSF6タンク7に保存されることになる。
【0041】今後は、フレクシブルガス配管70によっ
てガス配管接続端子60と63が結ばれたものとして説
明する。ガス絶縁圧機器1の処理しようとしている混合
ガスは、圧力が高いときは減圧バルブ11を通して、ま
た、回収が進み圧力が低くなったときは真空ポンプ9も
しくは図1には図示されていないコンプレッサによっ
て、フレクシブルガス配管70を通ってバッファタンク
53に移される。
【0042】吸着筒43の吸着過程では、ガスバルブ3
3aを開とし、ガスバルブ33b,33cは閉として、
所定のガス圧まで、処理すべきガスはバッファタンク5
3から吸着筒43に移される。吸着筒43では吸着剤の
働きにより自然ガスを吸着する。吸着筒43内のガス圧
が所定の値に達したところで、ガスバルブ33aを閉じ
ガスバルブ33bを開くことで分離されたSF6ガスを
回収する過程に入る。回収されたSF6ガスはバッファ
タンク52に移される。回収過程の結果、圧力が下が
り、この圧力がある値となったときにガスバルブ33b
を閉じ、これで吸着筒43における吸着/回収過程は終
了する。
【0043】その後、真空ポンプ93を動作させガスバ
ルブ33cを開とすることで、吸着筒43にて吸着され
た自然ガスを大気に放出する過程に入る。吸着筒43に
て吸着された自然ガスは、ガスバルブ33c、真空ポン
プ93および放気装置14を通って大気に放出される。
このとき。吸着筒43に充填されている吸着剤の立場か
ら見れば、吸着していた分子を脱着し再び吸着できるよ
うにする再生過程といえる。そこでこの過程を脱着/再
生過程と呼ぶことにする。吸着筒43にて吸着した自然
ガスを十分に脱着した後、ガスバルブ33cを閉じガス
バルブ33aを開くことで再び吸着/回収過程に入る。
このような吸着/回収過程と脱着/再生過程とを周期的
に繰り返す。
【0044】吸着筒43が繰り返す各過程のシーケンス
については、他の吸着筒41,42のシーケンスに比べ
て、1回の吸着過程でバッファタンク53から吸着筒4
3に注入するガス量を多くする、もしくはSF6ガスを
回収する過程のガス量を多くする、もしくはこの両者を
同時に実施するシーケンスを組む。このシーケンスは、
バッファタンク53から吸着筒43へのガスの送り込み
を停止するガス圧を高くすることや、分離されたSF6
ガスを回収する過程を終了するガス圧(吸着/回収過程
を終了するガス圧)を低くすること、または、これらの
過程を複数回繰り返すことによって達成される。
【0045】吸着筒43から回収されバッファタンク5
2に移されたガスは、吸着筒42により処理される。た
だし、吸着筒42にて吸着されなかったガスは、ガスバ
ルブ32bを通してバッファタンク51に移される。一
方、吸着筒42にて吸着された自然ガスは真空ポンプ9
2もしくは図1には図示されていないコンプレッサによ
ってバッファタンク53に移される。
【0046】吸着筒42から回収されバッファタンク5
1に移されたガスは、吸着筒41により処理される。た
だし、吸着筒41にて吸着されなかったガスは、ガスバ
ルブ31bを通してコンプレッサ2に入りここで加圧さ
れ、熱交換器6で冷却され液化された後、SF6タンク
7に移される。このSF6タンク7の上部には液化され
なかったガスが残留するが、SF6タンク7のガス圧が
一定値以上となったとき、ガスバルブ31dは開となり
残留ガスはバッファタンク51に移される。一方、吸着
筒41にて吸着された自然ガスはガスバルブ31cおよ
び真空ポンプ92もしくは図1には図示されていないコ
ンプレッサによってバッファタンク52に移される。
【0047】吸着筒41が繰り返す各過程のシークエン
スについては、他の吸着筒42,43のシークエンスに
比べて、1回の吸着過程で吸着筒41に注入するガス量
を少なくする、もしくはSF6ガスを回収する過程のガ
ス量を少なくする、もしくはこの両者を同時に実施する
シーケンスを組む。このシーケンスは、バッファタンク
51から吸着筒41へのガスの送り込みを停止するガス
圧を低くすることや、分離されたSF6ガスを回収する
過程を終了するガス圧(吸着/回収過程を終了するガス
圧)を高くすることによって達成される。
【0048】つぎに、各バッファタンク51,52,5
3に送り込まれる混合ガスについてSF6ガス含有濃度
に注目して説明する。バッファタンク51へは、吸着筒
42で吸着されなかったガスと、SF6タンク7の残留
ガスが送り込まれる。両混合ガスはともに高いSF6ガ
ス含有濃度を有している。したがって、吸着筒41で吸
着されなかったガスは極めて高いSF6含有濃度とな
る。また、吸着筒41で吸着された自然ガスは再びバッ
ファタンク52に移された後、吸着筒42にて処理され
るため、この自然ガス中に残留するSF6ガス量はそれ
ほど注目する必要はない。
【0049】つまり、吸着筒41を含む分離装置S1の
動作は、吸着筒41にて吸着されなかったガスのSF6
ガス含有濃度を高くすることのみに主眼を置いたシーケ
ンスとすることができる。すなわち、1回の吸着過程で
バッファタンク51から吸着筒41に注入するガス量を
少なくする、もしくは/かつ、回収するガス量を少なく
するシーケンスが適している。このシーケンスの採用に
より、SF6ガス含有濃度を高めることができる。
【0050】バッファタンク52へは、吸着筒42で吸
着された自然ガスと吸着筒43で吸着されなかった回収
ガスが送り込まれることになる。前者はバッファタンク
51内のガスよりSF6ガス含有濃度が低いことは明ら
かである。一方、吸着筒43の動作は、吸着された自然
ガス中のSF6ガス残留量を低くすることに主眼を置い
たシーケンス、すなわち、1回の吸着過程で注入するガ
ス量を多くする、もしくは/かつ、回収するガス量を多
くするシーケンスとしていることから、吸着されなかっ
たガス中のSF6ガス含有濃度も低くなり、後者につい
てもバッファタンク51のガスよりSF6ガス含有濃度
が低いガスとなる。したがって、バッファタンク52に
送り込まれる2種類の混合ガスについても、SF6ガス
含有濃度は同程度の値であることが分かる。
【0051】一方、バッファタンク53に送り込まれる
ガスは、吸着筒42で吸着された自然ガスであることか
ら、バッファタンク52のガスよりSF6ガス含有濃度
の低いガスであることは明らかである。今、ガス絶縁機
器1から回収しようとしている混合ガスをバッファタン
ク53に送り込むことを仮定していることは、この混合
ガス中のSF6含有濃度が吸着筒42で吸着された後、
バッファタンク53に送り込まれるガスのSF6含有濃
度と同程度であることを仮定していることに他ならな
い。
【0052】このように、バッファタンク53に送り込
まれるガスはバッファタンク51,52,53へのガス
としては最も低いSF6含有濃度のガスであると同時
に、この混合ガスを分離する吸着筒43のシーケンスが
SF6含有濃度を低くする方向にシフトさせたものであ
る。このことから、真空ポンプ93および放気装置14
により大気に放出される自然ガス中のSF6ガス残留量
は極めて低くなる。
【0053】[効果]通常、処理すべき混合ガスのガス
送出手段、具体的には真空ポンプ9,91,92や図1
には図示されていないコンプレッサ類の発生圧力は数気
圧程度のガス圧で十分である。これに対し、SF6ガス
を液化するためのコンプレッサ2は純粋なSF6ガスと
いえども常温で20気圧以上の圧力が必要となる。しか
も、窒素ガス量が増えてSF6ガスの純度が低下する
と、コンプレッサ2に要求される圧力は上昇する。した
がって、コンプレッサ2が必要とする電力は、前記ガス
送出手段よりも各段に大きいものとなる。ここで、必要
圧力が上昇すると、圧縮に必要な電力は圧力の上昇分以
上の増加となる。すなわち、ガス送出手段の動作効率を
ある程度犠牲にしてもコンプレッサ2の動作効率を高め
る方が、全体としての電力の消費を少なくできる。この
ことは、液化装置に流入するガスのSF6ガス含有濃度
を極力高める方が得策であることを意味している。
【0054】一方、大気に放出する自然ガス中に含まれ
るSF6ガスは地球環境の観点から極力少なくする必要
がある。SF6ガスの地球温暖化指数は二酸化炭素ガス
の24000倍といわれていることから、大気に放出す
るガスにSF6ガスが含まれている時の等価的な電力消
費は、他の機器に必要な電力とは比べものにならないほ
ど大きいといえる。このようなことから、大気に放出す
る自然ガス中のSF6残留量を低くすることを第一と
し、液化装置に取り込まれるガスのSF6ガス含有濃度
を高くすることを第二とし、ガス送出手段の動作効率を
第三とするのが最も得策といえる。
【0055】第1の実施の形態においては、SF6ガス
含有濃度の最も低い混合ガスを処理する分離装置S3に
放気装置14を接続し、しかもこの分離装置S3の動作
シーケンスは吸着された自然ガス中のSF6ガス量を低
くすることのみに主眼を置いたので、大気に放出する自
然ガス中のSF6ガス量を大幅に減らして、環境保全に
寄与することができる。
【0056】また、SF6ガス含有濃度の最も高い混合
ガスを処理する分離装置S1にSF6ガスの液化装置を
接続し、しかもこの分離装置S1の動作シーケンスは分
離回収されたガス中のSF6ガス含有濃度を高くするこ
とのみに主眼を置いたので、液化装置に送り込むガス中
のSF6ガス含有濃度を極めて高くでき、効率的な液化
が可能となる。
【0057】以上の説明では、ガス絶縁機器1の処理す
べき混合ガスのSF6ガス含有濃度が極めて低いことを
想定してきたが、これよりSF6ガス含有濃度が高い場
合は、フレクシブルガス配管70によってガス配管接続
端子60と、ガス配管接続端子61あるいは62を結ぶ
ことにより、ガス配管接続端子61,62を通して、バ
ッファタンク51,52に送り込むこともできる。その
ため、広い範囲のSF6含有濃度の混合ガスに対処でき
る。
【0058】すなわち、3系統の独立したシーケンスを
有する吸着筒41〜43がそれぞれ処理する混合ガス中
の最適SF6含有濃度を持ち、これら3系統それぞれが
カバーする最適SF6含有濃度の範囲を合成することで
広い範囲をカバーすることができる。そのため、連動バ
ルブ12a,12b、減圧バルブ11、真空ポンプ9、
フィルタ10から構成される混合ガス取入装置を複数台
用意すれば、例えばガス遮断器と母線など他のガス絶縁
機器では使用する混合ガスのSF6ガス含有濃度が異な
るような場合であっても、両者の混合ガスを一台のSF
6ガス分離回収装置で同時に処理することが可能とな
り、処理に要する時間の短縮化を図ることができる。
【0059】また、熱力学が教える所によれば、高温の
気体と低温の気体を何の作用も得ないで混ぜ合わせる
と、それだけでエントロピーが増大しエネルギーのロス
となる。このことと同様に、例えばSF6ガス含有率を
せっかく低下させたガスにSF6含有率の高いガスを混
合した場合も、大きなエントロピーの増大が現れ、エネ
ルギーロスにつながる。したがって、ループを循環して
元の出発点に戻る混合ガスの混合比は、出発点の混合比
に極力近いことが望ましい。
【0060】先にも述べたように第1の実施の形態で
は、閉ループの循環を終えて出発点に戻るガスの混合比
は出発点の混合比に近い、つまりSF6ガス含有濃度の
変動が小さい。したがって、極めて効率的なSF6ガス
の回収が可能となる。また、ガスが閉ループを循環する
回数が増えても、SF6ガス含有濃度の変動が小さいこ
とは、この系がいつも同じような動作ができることを意
味しており、この点でも有利となる。
【0061】特に、大気に放出する自然ガス中のSF6
ガス量については、混合ガスのSF6ガス含有濃度のわ
ずかな変化で大きく変動することが発明者らの研究で明
らかとなった。このSF6ガス量の変動は、SF6ガス
含有濃度が高くなる方向に変化したときに大きくなると
の実験結果を得ている。より具体的には、一系統の吸着
筒のみからなるSF6ガス分離回収装置において、SF
6ガス含有濃度が高いSF6タンク7内の残留ガスをわ
ずかに吸着筒に戻しただけで、大気に放出する自然ガス
中のSF6ガス量が急に大きくことが分かった。第1の
実施の形態によれば、バッファタンク53に戻される混
合ガスは、常に同一のSF6含有濃度を有する混合ガス
であることから、このような吸着筒に送られる混合ガス
のSF6含有濃度が変動するといった状況とはならず、
大気に放出する自然ガス中のSF6ガス量が増大するお
それがない。
【0062】さらには、液化装置を取付けた分離装置S
1と放気装置14を取付けた分離装置S1は独立に動作
できるため、SF6含有濃度が大きく異なるこれら2装
置が違いに干渉することなく、安定で高効率、しかも環
境にとって有利な動作が可能となる。なお、吸着筒41
〜43はいずれも自然ガスを吸着するものであるため、
SF6ガスが吸着筒41〜43に強く結びつく心配がな
く、SF6ガスを確実且つ容易に回収することができ
る。
【0063】(2)第2の実施の形態…請求項5対応/
図2参照 [構成]第2の実施の形態は請求項5に対応するもの
で、図2は第2の実施の形態の側面図である。第2の実
施の形態の基本的な構造は第1の実施の形態と同一であ
るものとして説明を進める。
【0064】図2に示すように、装置本体20の側面に
は分離装置S1,S2,S3のそれぞれが取り扱う混合
ガス中の最適SF6ガス含有濃度の範囲を表示した表示
部81,82,83が設けられている。表示部81にて
示すように分離装置S1の最適SF6ガス含有濃度の範
囲は25〜50%、表示部82にて示すように分離装置
S2の最適SF6ガス含有濃度の範囲は8〜25%、表
示部83にて示すように分離装置S3の最適SF6ガス
含有濃度の範囲は3〜8%である。これら表示部81,
82,83の下側にガス配管接続端子61,62,63
が設置されている。すでに説明したように、ガス配管接
続端子61,62,63はフレクシブルガス配管70に
よりガス絶縁機器1からの処理すべき混合ガスを送るガ
ス配管接続端子60と接続されるものである。
【0065】[作用]以上の第2の実施の形態において
は、表示部81,82,83により本発明のSF6ガス
分離回収装置がどのようなSF6含有濃度の混合ガスの
処理が可能であるか一見して分かるようにしている。ま
た、ガス絶縁機器1から混合ガスを回収しようとすると
き、作業者にとっては、ガス配管接続端子60とガス配
管接続端子61,62,63の中のどれかとをフレクシ
ブルガス配管70で接続するというある程度重い作業を
余儀なくされる。この重い作業を実施する時、作業者は
作業遂行と同時に最適SF6含有濃度範囲の表示部8
1,82,83を目にすることになり、処理すべき混合
ガスのSF6含有濃度を考えるようになる。このように
して、作業者が確実に処理すべき混合ガスのSF6含有
濃度を把握することができ、所定の接続を確実に実行す
ることができる。
【0066】[効果]一般に、SF6ガス分離回収装置
に対して処理可能範囲を外れたSF6ガス含有濃度の混
合ガスを送り込んでも、何ら支障を来たさず処理する。
特に、処理可能範囲を超えたSF6含有濃度の高い混合
ガスを処理する場合、SF6ガスの液化は逆に効率的に
行われるため、これによって装置に異常を来すどころ
か、装置にとっては更に好条件となり、これらの状態は
作業者には感じることができない。ただし、作業者の気
付かないうちに、大気に放出する自然ガス中のSF6ガ
ス残留量が増える可能性がある。
【0067】SF6ガス分離回収装置の分離装置S1〜
S3を選んでガス絶縁機器1側とつなぐ場合、例えば、
パネルスイッチを操作するだけの極めて単純な作業でこ
れを実施することもできる。しかし、SF6ガス分離回
収装置とガス絶縁機器1との接続作業があまりに簡単だ
と、作業者にとって確認作業の方が重荷になるため、十
分な確認をしないままスイッチを操作してしまう確率が
高くなり、SF6ガスが大気に漏れる確率が高くなると
いえる。
【0068】そこで、第2の実施の形態では、ガス配管
接続端子60と61,62,63の中のどれかをフレク
シブル配管70で接続するという、ある程度時間を要す
る作業を実施している。これにより、作業者が確実に処
理すべき混合ガスのSF6ガス含有濃度を把握し、処理
可能範囲外の混合ガスを誤って処理することを回避で
き、SF6ガスが大気に漏れる確率を最少にすることが
できる。
【0069】(3)第3の実施の形態…請求項6対応/
図3参照 [構成]第3の実施の形態は請求項6に対応するもので
あり、図3は第3の実施の形態の構成図である。第3の
実施の形態では、第1の実施の形態とは異なり、分離装
置S1,S3の2系統としている。各SF6分離装置S
1,S3にはそれぞれ2個の同一規模の吸着筒41A,
41Bおよび43A,43Bが設置されている。
【0070】また、バッファタンク53と吸着筒43
A,43Bを接続しているガス配管には減圧バルブ11
dを介して窒素ガスボンベ18が接続されている。この
窒素ガスボンベ18は請求項6でいうところのパージガ
スタンクであり、窒素ガスがパージガスとなる。さら
に、前記ガス配管には、3個のガスバルブ33aA,3
3aB,33eが設置される。
【0071】第3の実施の形態では放気装置14が自然
ガスの放出過程に入る直前に、窒素ガスボンベ18から
吸着筒43A,43Bのいずれかにパージガスとして窒
素ガスを入れ、吸着筒43A,43Bに残留するSF6
ガスを追い出すようになっている。第3の実施の形態は
以上説明した点を特徴としており、他の構成は第1の実
施の形態と同一である。
【0072】[作用]吸着筒41A,41Bおよび43
A,43Bはいずれも吸着/回収過程と脱着/再生過程
を交互に繰返している。したがって、各分離装置におい
て同一規模の吸着筒41A,41Bおよび43A,43
Bを2個有する第3の実施の形態では、一方を吸着/回
収過程として動作させ、他方を脱着/再生過程として動
作させることにより、系全体としては定常的な運転が可
能となる。
【0073】いま、ガスバルブ33e,33aAを開と
し、吸着筒43Aを吸着過程にあるものとすれば、ガス
バルブ33bA,33cAを閉じて、バッファタンク5
3から吸着筒43Aに処理すべき混合ガスを送り込む。
この時、吸着筒43Bは脱着/再生過程にあり、ガスバ
ルブ33aB,33bBを閉じ、ガスバルブ33cBを
開として真空ポンプ93、放気装置14を通して吸着さ
れた自然ガスが大気に放出される。吸着筒43Aの吸着
が十分進行した後、ガスバルブ33aAを閉じガスバル
ブ33bAを開くことで、吸着されなかったガスを回収
する過程に入り、このガスはバッファタンク51に移さ
れる。
【0074】回収過程が終了する直前に、減圧バルブ1
1dを開いて窒素ガスボンベ18からの窒素ガス、つま
りパージガスを吸着筒43Aに送り込み、吸着されない
で吸着筒43A内に残留しているガスをバッファタンク
51に押し出す。その後、ガスバルブ33bAおよび減
圧バルブ11dを閉じ、吸着/回収過程を終了する。こ
れと同時にガスバルブ33cBを閉じて吸着筒43Bの
脱着/再生過程を終了し、吸着筒43Aと吸着筒43B
の役割を入れ替える。このようにして、2個1組の吸着
筒43A,43Bを用意し、吸着/回収過程と脱着/再
生過程を交互に入れ替えることで、例えば真空ポンプ9
3を動作させたまま各過程を繰り返すことができるよう
になる。
【0075】なお、吸着筒41A,41Bが構成する系
統では、先に述べたような窒素ガスボンベ18のパージ
ガスによる、吸着されないで残留しているガスの追い出
しは実施しない。また、吸着筒41Aもしくは41Bで
吸着されないガスは、コンプレッサ2、熱交換器6等か
ら構成される液化装置に送り込まれる。これ以外は今ま
で述べた吸着筒43A,43Bが構成する系統の動作と
同じである。
【0076】第3の実施の形態も、前記第1の実施の形
態と同様に吸着筒41A,41Bの動作のシーケンスは
吸着されないガス中のSF6含有濃度を高くするため、
1回の吸着過程でバッファタンク51から吸着筒41A
もしくは41Bに注入するガス量を少なくする、もしく
は/かつ、回収するガス量を少なくしている。一方、吸
着筒43A,43Bの動作シーケンスは脱着/再生過程
で大気に放出するガス中のSF6含有濃度を低くするた
め、1回の吸着過程でバッファタンク53から吸着筒4
3Aもしくは43Bに注入するガス量を多くする、もし
くは/かつ、回収するガス量を多くしている。
【0077】次に、各バッファタンク51,53に送り
込まれる混合ガスのSF6ガス含有濃度に注目する。バ
ッファタンク51へは、吸着筒43Aもしくは43Bで
吸着されなかったガスと、SF6タンク7の残留ガスが
送り込まれる。これら2種類のガスのSF6ガス含有濃
度は高く、しかも同様な値となる。一方、バッファタン
ク53へは吸着筒41Aもしくは41Bの脱着/再生過
程で回収される吸着されたガスが送り込まれるため、S
F6ガス含有濃度が低い。ガス絶縁機器1の処理すべき
混合ガスのSF6ガス含有濃度によって、この混合ガス
をバッファタンク51に送るか、バッファタンク53に
送るかを選ぶことになるのは第1の実施の形態と同一で
ある。
【0078】[効果]以上のように、2個1組の吸着筒
を用意し吸着/回収過程と脱着/再生過程を交互に繰返
すことにより、系全体としては定常的な運転が可能とな
る。一般的に、真空ポンプやコンプレッサを始動する時
には大きな電力を必要とするが、本実施例によればこれ
らの機器は停止することなく常に定常的な運転が可能で
あり、電力の節約およびSF6ガス回収の効率が向上す
る。
【0079】また、第3の実施の形態によれば、窒素ガ
スボンベ18のパージガスによって吸着筒43Aもしく
は43B内に吸着されないで充満しているSF6ガスを
効率よく置換えることができ、大気に放出する自然ガス
中のSF6ガス量を極めて低くすることが可能となる。
さらに、第1の実施の形態と同じく、各バッファタンク
51,53に送り込まれる混合ガスは同様なSF6ガス
含有濃度を持つ混合ガスであることから、これらのガス
の混合によるエントロピーの増大がなく、効率的な動作
が実現できる。と同時に、各吸着筒41A,41B,4
3A,43Bが処理すべき混合ガスのSF6含有濃度の
変動が少なく、動作の安定化を図ることができる。
【0080】(4)第4の実施の形態…請求項7,8対
応/図4参照 第4の実施の形態は請求項7,8に対応しており、図4
は第4の実施の形態の構成図である。第4の実施の形態
においてすでに述べた第1及び第3の実施の形態と同一
部分については同一記号を付し説明は省略する。
【0081】第4の実施の形態では第3の実施の形態の
窒素ガスボンベ18に代えてパージガスタンク8が設置
されている。すなわち、バッファタンク53と吸着筒4
3A,43Bを接続しているガス配管にガスバルブ33
dを介してパージガスタンク8が接続されている。
【0082】パージガスタンク8にはガスバルブ33f
およびコンプレッサ24が接続されている。これらガス
バルブ33fおよびコンプレッサ24は吸着筒43A,
43Bと真空ポンプ93を接続するガス配管に接続され
ている。そして、放気装置14が自然ガスの放出過程に
入る直前にこの自然ガスの一部を圧縮してパージガスタ
ンク8に収納、保存するように構成されている。さら
に、吸着筒43A,43Bで吸着されないガスをバッフ
ァタンク51へ送り出す2本のガス配管は定圧ガスバル
ブ34により結ばれている。
【0083】また、2本の吸着筒43A,43Bは次の
ように構成されている。すなわち、一方の吸着筒43
A,43Bが自然ガスの吸着過程にある時、他方の吸着
筒43A,43Bは自然ガスの放出過程となり、一方の
吸着筒43A,43Bが自然ガスの吸着過程を終了し放
出過程に入る直前に、この吸着過程を終了した吸着筒4
3A,43B内に前記パージガスタンク8からパージガ
スを入れて該吸着筒43A,43B内からガスを追い出
し他方の吸着筒43A,43Bに移すようになってい
る。
【0084】[作用]以上の構成を有する第4の実施の
形態では、吸着筒43Bが脱着/再生過程に入る直前、
すなわち、ガスバルブ33aB,33bBは閉じ、ガス
バルブ33cBを開いて真空ポンプ93および放気装置
14を通して吸着された自然ガスを大気に放出する過程
を開始する直前に、ガスバルブ33fを開きコンプレッ
サ24により、吸着された自然ガスの一部をパージガス
タンク8に圧縮して収納、保存する。パージガスタンク
8がある一定の圧力に到達した時にガスバルブ33fを
閉じる。
【0085】一方、ガスバルブ33cBは開のままで、
真空ポンプ93は動作を続け吸着筒43Bの吸着ガスを
大気に放出する。十分に脱着/再生が進行した時点でガ
スバルブ33cBを閉じ脱着/再生過程を終了する。こ
れと同時に、対の吸着筒43Aはガスバルブ33e,3
3bAを閉じて吸着/回収課程を終了する。
【0086】このとき、ガスバルブ33d、およびガス
圧がある一定値以上となった時に開状態となる定圧ガス
バルブ34を開くことで、先に圧縮保存されたパージガ
スタンク8のガスを吸着筒43Aに送り込み、吸着され
ないで吸着筒43A内に残留しているガスを脱着/再生
過程が終了した対の吸着筒43Bに押し出す。定圧ガス
バルブ34を用いることにより、吸着筒43A内のガス
圧は大きく変動することなく、ほぼ一定に保つことがで
きる。十分な量のガスを押し出した後、ガスバルブ33
aA,33dおよび定圧ガスバルブ34を閉じて吸着筒
43Aと43Bの役割を入れ替える。ここで吸着筒43
Aは脱着/再生過程に入るが、吸着筒43Aに吸着され
た自然ガスは、同様な手続きでパージガスタンク8に再
び圧縮保存される。
【0087】[効果]第4の実施の形態では、パージガ
スとして、処理すべき混合ガスに含まれている自然ガス
の一部を利用しており、特別なガスを用意する必要はな
い。したがって、現地でのガス処理中にパージガスタン
ク8が空になるようなことはなく、常に安定した動作を
確保することができる。このことは、SF6ガス回収作
業において、SF6ガスの大気への放出量を極力少なく
する上で極めて重要な要素といえる。
【0088】なぜならば、この様な作業では人為的な要
素がかなり強く現れるからである。すなわち、パージガ
スが消費尽くされた後でも本ガス分離回収装置は機能的
な支障なくSF6ガスの回収を継続することができる。
ただし、大気に放出する自然ガス中のSF6ガス残留量
が大きくなるのみである。現地の作業で、パージガスの
予備が手元にない場合、SF6ガスの残留量が多いまま
SF6ガスの回収を実施してしまう可能性も存在するこ
とになる。そこで第4の実施の形態を採用することによ
り、このような可能性をなくし、常に安全で環境調和性
に優れた高効率なガス回収が可能となる。
【0089】ところで、パージガスにより吸着筒43A
または43Bから追い出されたガスは、通常の吸着/回
収過程により吸着筒43A,43Bから回収されるガス
に比較してSF6ガス含有濃度は低い。したがって、こ
のガスをバッファタンク51に送り込むことはバッファ
タンク51内のSF6含有濃度の高いガスに低いガスが
混ざることになり好ましくない。
【0090】そこで第4の実施の形態においては、パー
ジガスにより吸着筒43Aまたは43Bから追い出され
たガスは、これから吸着/再生過程に入ろうとしている
対の吸着筒43Aまたは43Bに移されている。この
後、対の吸着筒43Aまたは43Bにはバッファタンク
53からのSF6含有濃度の低いガスが送り込まれるこ
とになり、パージガスによって追い出されたガスのSF
6含有濃度と同程度である。したがって両ガスが混ざり
合ってもSF6含有濃度はほとんど変動しない。
【0091】しかも、パージガスが注入された方の吸着
筒43Aまたは43Bが吸着過程の終了直前なので、追
い出されたガスが流入した先の吸着筒43Aまたは43
Bは放出過程の終了直前である。そのため、吸着筒43
Aまたは43Bの内部は真空に近い状態になっている。
したがって、各過程の繰返し毎に同一の条件にてパージ
ガスを吸着筒43Aまたは43Bに注入することがで
き、再現性の良い動作が可能となる。
【0092】また、パージガスを注入する吸着筒43A
または43Bと、吸着筒43Aまたは43Bから追い出
されたガスを移す先の吸着筒43Aまたは43Bの内部
圧力の差が大きい。このため、定圧ガスバルブ34の動
作安定性が高まり、再現性よく、しかも効率的に吸着筒
43Aまたは43Bからガスを追い出すことができる。
これにより、SF6ガスの回収効率を高め、大気に放出
する自然ガス中のSF6ガス残留量をさらに低くするこ
とが可能となる。
【0093】さらに、第4の実施の形態では、ガス圧が
ある一定値以上となった時に定圧ガスバルブ34が開状
態となるため、吸着筒43A,43Bの出口からのガス
流出量を調節して吸着筒43A,43B内のガス圧をあ
る一定値に保つことができる。したがって、パージガス
の流入によりガス圧が高くなった分だけ吸着筒43A,
43B内からガスが逃げていく。この結果、パージガス
や吸着筒43A,43B内の吸着剤に吸着しているガス
と、吸着筒43A,43Bに充満しているガスとが混ざ
ることなく、吸着筒43A,43Bに充満しているガス
のみを効率よく追い出すことができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数系統の分離装置を有することにより広範囲のSF6ガ
ス含有濃度をカバーでき、別系統である液化装置側の分
離装置と放気装置側の分離装置とが独立した動作シーケ
ンスをとることでSF6ガス含有濃度の変動を抑えつ
つ、効率良くSF6ガスを回収可能なSF6ガス分離回
収装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の側面図。
【図3】本発明の第3の実施の形態の構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態の構成図。
【図5】従来のガス回収装置の構成図。
【図6】空気から酸素を分離回収する従来の分離回収装
置の構成図。
【符号の説明】
1…ガス絶縁機器 2,24…コンプレッサ 3,31,32,33…ガスバルブ 4,41,42,43…吸着筒 5,51,52,53…バッファタンク 6…熱交換器 7…SF6タンク 8…パージガスタンク 9,91,92,93…真空ポンプ 10…フィルタ 11…減圧バルブ 12…連動バルブ 14…放気装置 17…ガスタンク 18…窒素ガスボンベ 20…装置本体 34…定圧ガスバルブ 60,61,62,63…ガス配管接続端子 70…フレクシブルガス配管 81,82,83…表示部 S1,S2,S3…分離装置
フロントページの続き Fターム(参考) 4D012 CA20 CB15 CD01 CD07 CE01 CF05 CH02 CJ01 CJ02 5G017 DD07 5G028 GG05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然ガスとSF6ガスとの混合ガスをS
    F6ガスと自然ガスとに分離する分離装置と、前記SF
    6ガスを液化する液化装置と、液化されたSF6を保管
    するSF6タンクと、前記自然ガスを大気に放出する放
    気装置とが設けられたSF6ガス分離回収装置におい
    て、 前記分離装置は複数系統設けられ、 各分離装置にはSF6ガスを吸着しにくく自然ガスを吸
    着する吸着筒が接続され、 前記液化装置と、前記放気装置とは、別系統の前記分離
    装置に接続されたことを特徴とするSF6ガス分離回収
    装置。
  2. 【請求項2】 前記各分離装置は、取り扱う混合ガス中
    の最適SF6ガス含有濃度もしくはその範囲が定められ
    たことを特徴とする請求項1記載のSF6ガス分離回収
    装置。
  3. 【請求項3】 前記分離装置にて処理しきれなかった残
    留ガスまたは前記SF6タンク内に残った残留ガスは、
    その残留ガス中のSF6ガス含有濃度に対応する最適S
    F6ガス含有濃度もしくはその範囲を持つ分離装置に導
    かれるように構成されたことを特徴とする請求項2記載
    のSF6ガス分離回収装置。
  4. 【請求項4】 前記液化装置に接続された前記分離装置
    には各系統の中でSF6ガス含有濃度の最も高い混合ガ
    スが導かれ、 前記放気装置に接続された前記分離装置には各系統の中
    でSF6ガス含有濃度の最も低い混合ガスが導かれるよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項1、2または3
    記載のSF6ガス分離回収装置。
  5. 【請求項5】 前記各分離装置には、最適SF6ガス含
    有濃度もしくはその範囲を表示する表示部が設けられ、 この表示部の近傍にガス配管接続端子が設置されたこと
    を特徴とする請求項1、2、3または4記載のSF6ガ
    ス分離回収装置。
  6. 【請求項6】 自然ガスからなるパージガスを充填した
    パージガスタンクが設けられ、 前記放気装置が自然ガスの放出過程に入る直前に前記パ
    ージガスタンクから前記吸着筒に前記パージガスを入れ
    てこの吸着筒に残留するSF6ガスを追い出すように構
    成されたことを特徴とする請求項1、2、3、4または
    5記載のSF6ガス分離回収装置。
  7. 【請求項7】 前記放気装置が自然ガスの放出過程に入
    る直前にこの自然ガスの一部を圧縮して前記パージガス
    タンクに収納、保存するように構成されたことを特徴と
    する請求項6記載のSF6ガス分離回収装置。
  8. 【請求項8】 前記放気装置には2本の吸着筒が接続さ
    れ、 一方の吸着筒が自然ガスの吸着過程にある時、他方の吸
    着筒は自然ガスの放出過程となり、一方の吸着筒が自然
    ガスの吸着過程を終了し放出過程に入る直前に、この吸
    着過程を終了した吸着筒内に前記パージガスを入れて該
    吸着筒内からガスを追い出し他方の吸着筒に移すように
    構成されたことを特徴とする請求項6または7記載のS
    F6ガス分離回収装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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